□□ 2025-12-30 22:14:59 |
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( こちらの言い分が伝わったらしく、待ち望んでいた静かな夜が訪れると、小さな欠伸を漏らしながら再び瞼を閉じた。瞼裏で振り返りざまの幼馴染の焦った顔がちらついて、溜飲が下がったようにふっと笑いを零す。これでようやく眠りにつけそうだ。――しかしものの十数分後、壁越しに突き抜けてきた叫び声に、閉じかけていた意識がまたも覚醒してしまう。……あー…無理だ。薄く目を開け、ゆっくり布団をめくり、今度はためらいなく楓の部屋へ向かう。ノブに手をかけそっと扉を開けると、アニメに興奮しきった横顔を視界に捉えたままベッドの脇まで歩み寄り )
……さっき、何て言ったか覚えてる?
( 問い詰めるような声音ではない。ただ低く、近く。リモコンには触れず、代わりに楓のそばに手をついて身を乗り出し、距離を詰める。視線だけを合わせて、逃げ場は与えない。その時、テレビ画面はちょうどCMに入ったようだった )
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