四季彩々【BL/NL】

四季彩々【BL/NL】

柊  2014-06-16 01:29:42 
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冬の私は春に焦がれておりました。
春の貴方に焦がれておりました。

***

四季の「春」と「冬」を擬人化させたオリチャになります。

▼柊(ヒイラギ)
・冬の擬人化、年齢は23歳。
・白く肩までかかるような髪の長さ。
・若葉色をした着物を着て過ごしている。
・喋り方は常に敬語、のんびりとした優しい雰囲気。
・生き物を殺してしまう自分の季節を嫌っており、そのため春がとても羨ましくて仕方が無い。
・常に眠そう。


○私のやるキャラのプロフはコチラ↑になります。
○募集人数は1~2名を予定しておりました、BL/NL問わず、ご希望に合わせてストーリーを進めていきたいです。
○ロルは短~中でお願い致します。
○もしお相手してくださる方がいましたら、できるだけ春っぽい名前で、上記のようなプロフを書いてくださると嬉しいです^^


どうぞよろしくお願い致します。

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  • No.101 by 柊  2014-07-01 09:36:35 

>物乃芽

……ふふ、よっぽど面白いお話なんでしょうか。
(相手の夢中になってる姿を隣で見ながら、その真面目な横顔を見ては嬉しそうに微笑んで。次いで竹筒に手を伸ばうとする彼に気が付けば、彼より早くそれを手に取り手渡すような感じで)

  • No.102 by 物乃芽  2014-07-01 10:14:45 

>柊

……いつからそこに?
(竹筒を探ろうと伸ばした手に丁度良い折で収まったことに疑問を感じれば、初めて其処で顔を上げ、漸く相手の存在に気が付く。布団がくっついている辺り数刻前に来ていたことは確かで驚きと戸惑いでぴたりと固まったまま動けずにいたが暫くして平静を装うように上記をボソリと低く呟いて

…まだ、濡れてる。この時期でも油断すると風邪引くから。あんた調子悪いんだろ…
(水分を含みしっとりと濡れた白い髪が首筋にはりつくのを綺麗だと思い見惚れてしまうが、水滴がぽたりと落ちたのを見ると竹筒と本を床に置き相手の方へ近寄って。
首にかけられた手拭いを頭の上に掛けてやると優しく水気をとるように撫でてやるが、これも相手の気配に気が付かずにいたことの照れを隠すためだったりして。

布団、くっつけたんだな。…不満だったか?
(先刻の黙って竹筒を渡すこともそうだが、本当に出来た妻になりそうだと思えば内心おかしく思うが表情には出さず、わざと不安そうな表情をすると相手の瞳を捉えて問い

  • No.103 by 柊  2014-07-01 23:05:09 

>物乃芽

いいえいいえ、不満などありませんよ。
(相手の手拭いで優しく水気を取る動作にまるで犬のように目を細めれば、しかしいかにも不満そうな表情をしながら上記を述べて。拗ねているように暫くだんまりを決め込んだまま、けれど目を伏せている時間が徐々に経つにつれ段々と眠気も出てきたようで)

―――…ここにはつい先ほど訪れたのです。
物乃芽さんがあまりにも集中して本を読んでいたので、邪魔をしてはいけないと。
……いいえ、そんなの言い訳ですね。本を読んでいる物乃芽さんのお姿があまりにも美しいものでしたから、私はつい見惚れてしまっていたのです。
(ポツリと、小さい声で呟きながら上記を述べると顔を上げて今度は満足気に微笑んで。本人の中では、離れ離れになっていた布団の隙間より上記を述べることができたことへの満足感でいっぱいになってしまって)

それにしても物乃芽さん、私は丈夫ですと言いましたでしょう。
調子が悪いといっても疲れが少し溜まっただけなのです。
あまり心配をなされては今度は物乃芽さんが気疲れしてしまいますよ。
(そう言いながら物乃芽の髪を優しく撫でて)

  • No.104 by 物乃芽  2014-07-02 10:43:15 


>柊

……嘘は嫌いだ
(大人しく目を細める姿を愛らしく思うが、言葉とは真逆の表情を態とらしくすることに至極傷付いたような声色を発すると眠たげな相手の鼻を軽く摘んで

美しい?…またおかしなことを言うな、あんたは。
……でも不思議と嫌ではない。むしろあんたに言われると嬉しい気すらしてくる
(人に綺麗と言われやすい季節ではあるが自分を見ていないその言葉は好かないもの。それでも相手に言われると気分も高揚し自信すらついてくれば、ほんの僅かに微笑む、しかし柊の方がよっぽど雅やかで美しいと思い、鼻を摘んでいた手を離すと風呂上がりで僅かに紅潮する頬にそっと触れて「俺もあんたに見惚れてる」と悪戯っぽく笑んでは微かに首を傾け透き通った瞳を見詰めて


……。あんたは本当に面白い。俺を不思議な奴だと言ったが俺にはあんたのほうがよっぽど変わって見える。
(気遣ったつもりが逆に心配され、目を数度瞬かせるとまじまじと相手を見て大人しく撫でられて仕舞うが、瞬時喉でクツクツと小さく笑い始めて。内心、こんなにも感情を露わにしたのは久々に感じ己でも表情の豊かさをまだ兼ね備えていたことに驚いていて

…同じ四季を纏うもの、…似ているのかもしれないな。
(表情を戻すと落ち着いた声色で言えば少し乾き始めた白い髪を撫で返して

  • No.105 by 柊  2014-07-02 23:36:27 

>物乃芽

――ん、
(眠気でこくりこくりと船を漕ぎそうになっていたとき、突然鼻を摘まれた感覚や何処か傷ついたような声色に反応して思わず顔を上げて小さく声を出すと、やはりそこには同じように傷ついた表情の物乃芽の姿があって)

――…ごめんなさい、傷つけたいわけではなかったのです。
ただ、布団の隙間が。それがあまりにも寂しく思えて、まるで仲が悪いようではないかと。
折角一緒に眠ることができるのならば、あまり距離を置かずに、どうか一緒に寝て欲しかったのです。
(まるで叱られた子供のように、けれど声色は反省の意を示していて)


……あまり触れないでくださいな。
お風呂から上がったばかりだというのに、物乃芽さんに触れられては逆上せるようにその場所が熱くなってしまうのです。これ以上熱くなってしまっては、私は今度こそ溶けてしまいそうですよ。
(冗談めかしてそう言っているようにも思えるが、実際のところ物乃芽に触れられた頬はほんのり熱を持って。心内まで熱くなっているのだから最早何も言うまい、自身から触れた物乃芽の髪にでさえも、それは反応してしまって。クツクツと笑う彼の表情にも、やはり自然と目はいってしまい)


物乃芽さん、私は冬という存在になって初めて良かったと思えております。
四季だからこそ、春の貴方に、物乃芽さんに出会うことができました。
本当に、本当に――――…、
(言いながらも、熱くなると分かっていたとしても、それでも撫で返された手に擦り寄るようにして目を閉じれば。先ほどから我慢していた眠気は一気に訪れてまた船を漕ぐようになり)

  • No.106 by 柊  2014-07-03 16:07:51 

【あげです(˘ω˘)】

  • No.107 by 物乃芽  2014-07-03 16:54:22 


>柊

……いや、いいんだ。別に傷付いてなどいない。振りをしただけだ
あんたの反応があまりにも新鮮でつい茶化したくなった
それと、布団を離したのは別にあんたが嫌いだからという訳ではない。
あまり近いと、求めすぎてしまう
(素直に謝る相手を見ると悪戯が成功した子供のように、それでも落ち着いた様子で小さな笑いを堪えるように言って。続けて、目を逸らしながらボソボソと布団の隙間の訳を話し

それは、困る…。
今の俺は、先刻の布団の隙間以上にあんたの近くにありたいと思ってるんだ。
…恐れていることが現実になってしまうなら、少しくらいの我慢ではできるつもりだ
(溶けて無くなってしまうなど、心の奥底で恐れていたことを本人に言われてしまえば冗談にはとても聞こえず真に受けると相手から一度身を離して

……ああ、また話し込んでしまったな。気を付けているのに、すまない。
あんたがそう思ってくれるのが何より嬉しい。
…きっと来年からの桜や緑はもっと綺麗になるんだろうな。
(手にすり寄る相手を困ったように見ながらもどこか嬉しげで、相手から眠気の限界を感じ取ると上半身を支えてやりながらそっと横にしてやり。枕にはらりと広がる髪さえも美しいと思いながら掛け布団を優しく掛けてやると子を寝かしつけるように前髪をそっと撫でて「おやすみ、柊。………本当に感謝してる。明日が楽しみだと、きっと幸せだろうと思えるのは柊、あんたと出会ってからだよ」眠りに落ちていく相手に此まで見せたことのない至極優しい声色で囁けば小さく微笑んで

(灯りを消した後、相手に背を向ける状態で横になるが予想通り眠れず、暫く相手の小さな寝息にすら悩まされていて。徐々に深い眠りに落ちていけば朝になっても寝たときと同じ体勢でぐっすりで、ちょっとのことでは目を覚まさなくなっており。
天気は雨、湿気も多く所謂、梅雨入りといったところか…季節は徐々に二人の知らない期に入ろうとしていて



  • No.108 by 柊  2014-07-04 00:33:13 

>物之芽

求め、すぎて――…っ、
(茶化したくなったという言葉にやはり拗ねたような表情をするが、次に出てきた言葉を思わず復唱して。それから脳内でも何度か言葉にすると、顔はどんどん赤みを増していき続いて顔を伏せてしばらく無言になってしまう。[ただ恥ずかしがっているだけ])


(物之芽から距離を取られたことに内心悲しみ、冗談で言った言葉が相手を傷つけていることに反省をすると、申し訳なさそうに、それでも相手の着物の裾を一度だけギュッと掴むと、それから数秒も経たずに離して)


―――…きっと、きっと来年の草花たちは今年見たよりも一層綺麗に咲くのでしょう。
けれど私は、きっと明日見る草花たちも今日よりも一層輝いて見えるのではないかと。
それはきっと物之芽さんと同じように、明日を楽しみにし、毎日が幸せだと、そう思っているから。
―――物之芽さ、んは本当に、…たくさんの幸せを、
(そっと支えられながら物之芽の行動に抗うこともなく体を沈めれば、いとも簡単に眠気はやってきて。優しい優しい声色で囁かれた言葉の数々に、自分も同意見だと。それよりも、もっともっとたくさんの幸せを貰っていると。伝えたい気持ちは眠気と共に落ちていき、最後の方は静かに呟きながら眠りについて)



―――――…雨、ですか。
(春とは違い、目を覚ます時刻もだんだんと遅くなってきた頃。珍しいことに物之芽より早く起きた柊はそっと戸を開けると外を見上げて。どんよりと曇った空に、そこから降り注ぐ雨に少し眉を寄せて。それは目の前で失ったあの雛鳥を思い出してしまうこともあり、やはりあまりいい気分はしないのだろう。しかし雨季にしか味わえない何かがあるのではないかと、少しだけ心を弾ませて)

たまには、そうですね。お散歩も気持ちいいものかもしれません。
物之芽さんへのお土産話もできるでしょうか。
(ふらりふらりと、緋色の和傘を手にすれば玄関を出て外へと赴き。道端に咲く紫陽花やその葉に居るカタツムリを目にしては瞳を輝かせて)

  • No.109 by 物乃芽  2014-07-04 03:46:37 

>柊

(ユメの中、柊は草花に囲まれており其の優美な微笑みに誘われるように動物たちが寄ってきていて。その空間だけが穏やかで暖かな陽気に包まれ、そのから生み出される風が周囲を鮮やかに色づかせていて。此方が微笑みかければ相手も応えるように綺麗に口元に弧を描く、そんな幸せな時間ーーー

………柊?…ああ、もうこんな時間か
(睡眠を取ったはずなのにどこか気怠い身体を起こすと其処で始めて己の頬を伝う涙に気が付いて。“なぜ…?”と思いつつ涙を拭うと既に綺麗に畳まれた布団が横にあり相手が既に起きていることを知らせていて。“また起こしてくれなかった…”と少し寂しく思いながらも布団をたたむと薄手の笹柄模様の着物に袖を通し、遅い朝食の準備に取りかかって

全く…こんな時間までどこをほっつき歩いてるんだ。雨の中あんなほそっこい身体で。
(近くの畑で取れた馬鈴薯や人参を切って煮物を作りながら、ぼやきつつ窓から見える景色に目を向けていて。春の終わりがけの風景とよく似ていているが体感する空気や気温、また匂いは初めての感覚であり、じめつく土の香りが濃いようにも感じて

…迎えにいくか
(米を蒸らすだけのところまでくるとまだ帰らぬ相手を心配し、下駄を履いて小雨だからと傘は差さずに相手を探し、歩みを進めるがその足は無意識に柊の居るほうへ向かっていて

  • No.110 by 柊  2014-07-05 01:39:25 

>物乃芽

流石に、傘を差していても冷えますね。
(パシャパシャと小さな水溜まりを踏んでは、その音に微笑んで。しかしどこか寒さを感じては、自身の手で腕を摩るような動作をすると、少しだけを空を見上げ降りゆく雨に目を細める。感じたことのない雨季にどこか心が高揚するが、それと同時にどんよりとした天気は、反面柊の心を沈ませて。なんて矛盾なんだと、気づいたときに自身を嘲笑うように微笑む)


―――…さて、そろそろ帰りましょうか。
物乃芽さんのことだから心配しているかもしれま――――…鳴き声?
(それからしばらく、雨に濡れる花々や湿った土の匂いを感じながら散歩を終わりにしようとしたとき。通りかかった川と、そこから聞こえる微かな鳴き声に耳を澄ませて。急いで橋へと赴き下を覗けば、そこに居たのは一匹の子猫。川の増水で元々浅かっただろう大きな岩の周りは、すっかり水でいっぱいになってしまい。雨季の時期、今いる場所と山とでは降水量の差が大きいのかもしれない。山から下ってきた水は川へと流れ込み、その水には泥も混じっていた)

っ、あれでは直に溺れてしまう
(雨の日は何かの巡り合わせなのか、命と向き合うことが多いやしないだろうかと。傘をその場に置き急いで川へと向かうと、震える子猫に声をかけながら自身もその川へと足を踏み入れて)

  • No.111 by 物乃芽  2014-07-05 09:11:24 


>柊

…どこまで行ったんだ、あいつは
(すぐに見つかるかに思えた相手は思っていた以上に足を遠くへ運ばせているようでなかなか姿が見当たらない。薄桃色や紫に色付く紫陽花に目を惹かれながらも今は彼を迎えにいかねばと妙な焦燥感にかられながらぬかるみの中、足早に歩みを進め

(普段はカランと鳴る下駄も今はピシャリピシャリと水を弾く音を響かせる。またしっとりと水分を含み始めた着物が肌にほんの少しまとわりつく感覚にやはり傘を差してくるべきだったと後悔して。冷えてきた身体を温めようと袖に腕を通しながら歩いていたが、流れの速い川音と共に子猫の鳴き声が聞こえピクリと肩を揺らしては胸のざわめきが大きくなるのを感じ鳴き声がする方へ向かって

…あいつ、何やって、……柊、危ないからやめろっ!
(橋付近に来て傘を見つければ其れを拾い上げ不審に思うが、すぐに相手が濁流に近い川に子猫を救うために突き進んでいるのが目に入り、背筋が凍り付いて。最悪の事態を想定して思わず叫んでその後を追うように一歩川に踏み込むが、その時、丁度上流から小振りではあるが勢いを増した流木が相手目掛けて襲い来るところ

  • No.112 by 柊  2014-07-05 23:56:58 

>物乃芽

ほら、大丈夫ですよ。
怖くない、怖くない
(一歩、また一歩と足をゆっくり踏み出しながら子猫に近づいて行くと、その猫も怯えるように後退りをして。これでは足を滑らせて溺れてしまうと、それでも怖がらせないように必死に手を伸ばして)

――…あと少し、もう少し。
大丈夫、何も怖く――っ、物乃芽さんっ?
(岩までもう少しのところ、一歩を踏み出したと同時に聞こえてきた物乃芽の声に思わず足を止め振り向いて。驚きながらもホッと安堵した表情を取るが、止めろという言葉には聞かず。それはあの雨の日に救えなかった雛鳥の命と子猫の命の面影を重ねているのか。今度こそは自身の手でその命を救いたいと、再び足を踏み出して)

ほら、怖くないですよ。
おいでおいで。そう、大丈夫大丈――――っ!?
(そしてやっと子猫に触れると、その場で猫を抱きしめて。しかし同時に流れてきた流木が迫ってきたのを目にすると猫を抱きしめたまま、その流亡は柊の背に強く当たってしまい)

  • No.113 by 物乃芽  2014-07-06 01:49:07 


>柊

……危な、ッ!!
(制止を振り切り進んでいく相手に頼むから無事で居てくれと願うがそれも虚しく、流木が背中に直撃して体勢を崩しそうになるのを目の当たりにすると全身の血の気が引く感覚がして

(反射的に身体は未だ流れの速い川の中へと進み、必死で子猫を守りながら痛みと闘いその場に踏みとどまる相手の元へ向かっていて、何とかたどり着くと黙ってその華奢な身体を支えるように引き寄せて。そしてそのまま相手と猫を庇いながら元居た岸辺にへたり込むようにして戻って

………
(黙ったまま既に整った息で相手を此方に背が向くように座らせると流木が当たって僅かに着物が破れ血の滲む背にそっと手を触れて。よく見れば泥水で汚れた着物の下から見える細い足も枝や小石が当たったのか無数の掠り傷が出来ていて

……帰るぞ、
(相手に優しくせねばと思う半面ひどく怒りに似た冷め切った感情が心を支配していて。相手に見えぬよう無力さを悔いるように唇を噛み締め背中の傷を再度撫でた後、相手に片手で猫を抱えさせながらもう片方の肩を支えてはゆっくりと立ち上がり。

……子猫はしばらく平屋でみるから
(傘を片手に歩みを進めながら相手を一切見ずにいたが、重たい空気を払拭するように子猫が鳴けば小さく短い息を零し、やはり相手を見ずに低声でボソリと呟いて
相手を支えて身体は密着しているのに酷く離れている気がするのは己から距離を置き相手との隙間を広げようとしているからか…。平屋までの距離が途方もなく長く感じるが其れからは一言も声を発することはなく冷ややかな態度をとり続けて

  • No.114 by 柊  2014-07-06 03:40:15 

>物乃芽

(相手が駆け寄ってくる姿に、なんて未熟な行動を起こしてしまったのだろうかと。それは物乃芽の悲痛な声だけではなく、表情からも感じ取られて。しかし手に抱き留める子猫だけは守らなくてはいけないと、しっかりとその手で子猫を抱きしめると、駆け寄ってきた物乃芽に連れられなんとか岸辺まで上がり。微かに震える体を収めるように子猫を胸の内でぎゅっと抱きしめながらその場にへたり込んでしまう)

っ、…はぁ、――はぁ、
(まだ整わない息で小さく呼吸をしながら、しかし物乃芽が触れる背中に痛みを感じると、そこで初めて傷がついていることに気が付いて。それを意識してしまうと余計痛むような気がして、知らないふりをしようとつま先に力をぎゅっと入れ。しばらくしない内に聞こえた「帰るぞ」の一言。それは疎外感を感じるには十分で、そこで改めて己の行動の愚かさに目を伏せる。しかしそれとは逆に、撫でられた手の温度には温かさが感じられて。どうしようもない程の切なさが込み上げて仕方が無い)


(しばらく歩くが、依然として二人の間に会話は無く。しかしそれを払うように子猫の鳴き声が聞こえ、同時に聞こえた物乃芽の言葉に「はい」とだけ小さく返事をする。それからも会話は無く、歩いていけばいつもよりも寂しげに見える平屋が目に入る。それから玄関に入ると、柊はその場で立ち止まり)

―――物乃芽さん、
(呼びかけるように、寂しそうに。
しかし自身が起こしてしまった行動に悔いる気持ちは無くて。子猫の命を助けられた、柊にはその思いが一番強く。相手を求めるように彼の袖に触れようとして)

  • No.115 by 物乃芽  2014-07-06 09:02:30 

>柊

……そこに居ろ
(戸口に入り相手に呼びかけられるが其れに応えることなく傘を立てかけ相手を座らせると直ぐ近くの戸棚から子猫や柊の身体を拭くように数枚の布切れを取り出し半ば押し付けるように渡せば自分は勝手場に向かって


……ああもう、ほんとガキじゃないか
(勝手場でタライにお湯を用意しながら溢れ出てくる感情を必死で抑えては項垂れて。恐らく逆の立場であれば間違いなく己も同じ事をした。だから相手の軽率な行為を責めることは出来ないし感謝しても良いくらいなのだが…。相手を失い独りになることを想像した弱い己を認めたくなかっただけ…また散々相手に説経じみたことを偉そうに言ってきたが全く人のことは言えないと不甲斐なく感じていて。今回は所謂八つ当たり—

…傷、見せてみろ。手当て、するから
(戻ってみると子猫はすっかり相手に懐いた様子で丁度相手にすり寄っているところで。それを横目に相手と向き合う形で屈むとお湯の入ったタライを床に置き布を浸して、白く細い足についた掠り傷や泥を洗い流すように拭いてやり。その水音と水に濡れた子猫の匂いがやけに明瞭に感じるが相手の顔は見ることが出来ず、

(もう一度布をお湯に浸すとタライの中に相手の足が入れられるよう移動させ、己は背中の傷の具合を見るため相手の背後に回って。少々抵抗はあったが治療のためだと背中の部分が見えるように少しだけ着物を脱がせると僅かに赤黒く変色した傷が露わになり、奥歯を噛み締めて。なるべく痛まぬよう優しく傷口の汚れを落としてやるが、その沈黙と意地汚い己に耐えられなりそのまま背後から相手を包み込むようにそっと抱き寄せて

…柊、ごめんな。……ありがとう
(震えを抑えた掠れ声で言うと抱き締める腕に力を込めて

  • No.116 by 柊  2014-07-06 12:40:11 

>物乃芽

――…、
(呼びかけには応えてもらえず、どうしようもないほどに胸が苦しくなる。押し付けられた布切で子猫を拭いながら、しかし堪らなくなり子猫ごとぎゅっと抱きしめれば小さく鳴き声が聞こえて。それがまるで大丈夫だと言われているような気さえして、「ありがとう」と小さく呟き微笑むと、それから優しく子猫を拭う。ザラザラとした舌で舐められると慣れない感覚に眉を寄せながらも笑みを浮かべて、子猫も尾を振って喜んでいる様はとても可愛らしいものに見える)

――…ご迷惑、おかけします。
(それから間もなくして、物乃芽が来たことを知らせる床のギシリと沈む音。それに反応しつつ手当をしてくれるという相手に、何故か「ありがとうございます」の一言は出てこずに。ただただ申し訳ないという思いでいっぱいの彼には、手当して染みている筈の傷の痛みも分からない程。すり寄ってくる子猫には笑みを見せるが、チラリと見た物乃芽はこちらに目を向ける素振りも見せず。それが余計悲しくなってしまい、思わず涙が出るのを堪えるように唇を噛み締めて)


っ、―――いいえ、いいえっ。
私の方こそ、っふっ、…うぅ、ものの、めさっ
(少しだけ背中を見せるように脱いだ着物。そこに擦れる布の感覚に痛みを感じ眉を寄せてしまうが、我慢しなくてはと手に力を込めて。その手を舐める子猫を見ると、やはり笑みしか浮かべることができずに。
しかし次いで物乃芽のとった行動、それに思わず目を見開きながらも、その後ろ姿は僅かに震えており。命を助けるためとはいえ、柊にとっても川へ足を踏み込む行為というものは恐ろしいものだった。その記憶を脳内で思い出すと、途端にそのときの恐怖が体や脳へと流れ込んできて。上記を泣きながらにも述べながら、縋るように物乃芽の手を握る)

ごめんなさいっ、ごめんなさいっ―――…ごめんなさいっ
(それからまるで狂ったかのように謝り続けると、縋っていた手を解いて自身の顔を両手で覆ってしまう)

  • No.117 by 物乃芽  2014-07-06 15:46:13 

>柊

…いや、あんたは何も悪くないよ。…俺が子供だった。
(身体を抱き寄せればひんやりとした体温が伝わってきて確かに相手が其処にいることを教えてくれて。微かな震えと嗚咽が聞こえ、手を握られると相手も同じ気持ちだったのだろうかと不謹慎にも嬉しく思え冷えた心がほんの少し溶かされていき

…柊、こっち向け。もう謝るな。あんたは正しいと思ってやったことだろ?だから今まで謝らなかった。…それに子猫はあんたのおかげで救われた。それにあんたも今こうして俺の腕の中にいる。
(床が濡れてしまうのを構わず猫を抱かせたまま無理矢理足を上げさせ此方を向かせて座らせると震える肩に手を置いて隠された顔を覗き込んで。まだ己の中の不安や恐怖を拭い去ることは出来なかったが、相手を傷付け謝らせているのは己のため何とか落ち着かせようと優しく厳しく諭すように述べて

…あんたには怒ってないから。でもそれ以上謝られると耐えられない
(顔を覆う手の一方をそっと握り確かめるように離してやれば、離した手を頬へと包み込むように移し、子猫を間に挟んだままぐっと身体を寄せて「…ありがとう」と再び複雑に入り交じった想いを込めて囁いて

怪我、大丈夫そうだから湯で身体を流してくるといい。子猫は見ておく…
あと朝食……、いやもう昼食だが準備してあるから。……柊、頑張ったな
(まだ心乱れているであろう相手も一人湯で全てを洗い流せば少しは落ち着くだろうと冷えた身体を温めるように勧めて。というより己自身が感情を制御出来なくなりそうで一度汚れた着物を着替えて準備しがてら頭を冷やしたく思っており。
最後に相手の頭にポンと手を置くと少し湿った髪をくしゃりと撫でては穏やかな声色で述べて

  • No.118 by 柊  2014-07-07 00:23:23 

>物乃芽

――っ、確かに、確かに正しいと思い行動しました。
けれども、私は考えが浅はか過ぎてしまったのです。
物乃芽さんが、物乃芽さんがそんなに苦しそうな表情をするなど、私は自身のことだけを考えてしまってっ、
(子猫を助けることができた。それは事実には変わりないが、それと引換に何かを無くしてしまったような気がして。ぽっかりと心に穴が開くのを感じれば、それを埋めようと必死に言葉を紡ぐ。泣きたいわけではない、叫びたいわけでもない。ただただ、空虚にも似たこの気持ちがどうしてももどかしく感じてしまって)

―――…っ、
(「ありがとう」という言葉に首を左右に何度か振って。間に挟まった子猫に目を向ければ、見えないように流れたその涙は子猫の毛にじわりと染み込んで。これでは駄目だと、それを見せないように顔を伏せていれば、「身体を流してくるといい」という物乃芽の言葉に黙ったまま風呂場へと移動をして)

物乃芽さんっ、―――物乃芽さん、ごめんなさいっ、
(膝を抱えるようにして浴槽へと身体を沈めれば、柊の白い肌は朱も見せずにただ浸かっていて。水を被ることがこんなにも良かったと感じたことはないだろう、涙は流れているがそれも汗や水滴だと思ってしまえば幾分心が癒えたように思える。上記を繰り返し言う柊はただただ悲しく、しかしその明確な原因が分からずモヤモヤとして気持ちが落ち着かない)

―――物乃芽さん、お先に上がりました。
作って頂いたものは夕飯に頂いても良いでしょうか、少し疲れてしまったので横になりたいのです。
(柊の白い髪に、着ている着物もそれに劣らず白く美しいものだった。風呂を上がり居間まで赴くと、正座になり子猫を手で招きながら上記を述べて。近くへと擦り寄ってきた子猫をそのまま抱き抱えると、「この子お借りしても良いでしょうか」と一言呟く)

  • No.119 by 物乃芽  2014-07-07 01:42:24 


>柊

…もう、いいんだ。俺はあんたが無事で居てくれればそれでいい。
頼むからもう自分を責めないでくれ。……じゃないと俺があんたに酷く当たったことが辛くなる
それに少なくとも今は俺のことを考えてくれてる…よな?それだけで充分だ
(相手が傷付きやすく脆いのを薄々気が付いていて辛く当たってしまったことに酷く後悔すれば態度を改めて悲観的にならず曲がった考えも捨てれば、まっすぐに相手を見て思ったことを素直に伝えて。目が合わないことが、気持ちがすれ違うことがこんなにも辛いとは。己はよくも相手にこんなことが出来たものだと至極反省し、相手の髪を撫でながら少しでも身体を水で流すことで涙も、心の蟠りも流してくれればと願い

(相手が風呂場に行ったのを見送ると己も盥に残った水で足を洗い流し、新しい着物に着替えて心晴れぬまま勝手場に行き食事の準備に取りかかろうとするが、居間で物音がすれば其方に赴いて。猫と戯れる相手を見れば随分仲良くなったものだと若干妬いている己には気が付かず、言われた言葉に無意識に拗ねたように顔を逸らして

……横になるのは構わない。だが猫だけなのか。
俺だって、疲れてるんだ
(無自覚にふて腐れたように言うと短く息を吐いて

  • No.120 by 柊  2014-07-07 07:47:16 

>物乃芽

……、―――ふっふ、
(物乃芽の言葉に一度きょとんと目を見張りながら首を傾げ、それからしばらくするとようやっと肩の荷が少しでも降りたようで、安堵したように優しく微笑む)

ごめんなさい、そうでした。
物乃芽さんもお疲れですよね、私ばかり休んではられませんもの。子猫さんは物乃芽さんにお貸しします。先に休んできてください。

――…なんて、少し自分に意地悪してしまいました。本当は物乃芽さんと一緒に横になってお休みしたいのです。手を繋ぐだけでも構いません。……我が儘ですよね。

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