柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物之芽
求め、すぎて――…っ、
(茶化したくなったという言葉にやはり拗ねたような表情をするが、次に出てきた言葉を思わず復唱して。それから脳内でも何度か言葉にすると、顔はどんどん赤みを増していき続いて顔を伏せてしばらく無言になってしまう。[ただ恥ずかしがっているだけ])
(物之芽から距離を取られたことに内心悲しみ、冗談で言った言葉が相手を傷つけていることに反省をすると、申し訳なさそうに、それでも相手の着物の裾を一度だけギュッと掴むと、それから数秒も経たずに離して)
―――…きっと、きっと来年の草花たちは今年見たよりも一層綺麗に咲くのでしょう。
けれど私は、きっと明日見る草花たちも今日よりも一層輝いて見えるのではないかと。
それはきっと物之芽さんと同じように、明日を楽しみにし、毎日が幸せだと、そう思っているから。
―――物之芽さ、んは本当に、…たくさんの幸せを、
(そっと支えられながら物之芽の行動に抗うこともなく体を沈めれば、いとも簡単に眠気はやってきて。優しい優しい声色で囁かれた言葉の数々に、自分も同意見だと。それよりも、もっともっとたくさんの幸せを貰っていると。伝えたい気持ちは眠気と共に落ちていき、最後の方は静かに呟きながら眠りについて)
―――――…雨、ですか。
(春とは違い、目を覚ます時刻もだんだんと遅くなってきた頃。珍しいことに物之芽より早く起きた柊はそっと戸を開けると外を見上げて。どんよりと曇った空に、そこから降り注ぐ雨に少し眉を寄せて。それは目の前で失ったあの雛鳥を思い出してしまうこともあり、やはりあまりいい気分はしないのだろう。しかし雨季にしか味わえない何かがあるのではないかと、少しだけ心を弾ませて)
たまには、そうですね。お散歩も気持ちいいものかもしれません。
物之芽さんへのお土産話もできるでしょうか。
(ふらりふらりと、緋色の和傘を手にすれば玄関を出て外へと赴き。道端に咲く紫陽花やその葉に居るカタツムリを目にしては瞳を輝かせて)
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