柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
…っ、ふぅ、……っぅ、あ、
(名を呼べることはなんて幸せなのだろうと。
そしてその名に答えてくれる人物がいるということは、こんなにも満たされる思いでいっぱいになるのかと。撫でられる背中には物乃芽の優しく温かい手の温度が広がり、じんわりと心まで温かくなっていくようで。救われるという言葉に、それはこちらの方だと。一生懸命に首を横に振りながら、訴えるように顔を物乃芽の胸に埋めて)
――――……。
(物乃芽の言葉で辺りを見渡すと、先ほど自身の気持ちが現れ凍った地面はどこにもなく。変わりに陽に反射する草花を見て。それから動かなくなた雛を抱きしめながら、椿を植えようという物乃芽の言葉に何度も頷いて)
丘、に。私の季節が訪れても、すぐ見つけることができるように。
この共有できている世界がどのようなものか、私にはまだ分かりませんが。
それでも、それでも椿の花を見れるように。
小高い丘の上で構いません、目立つ場所に私たちが確かに居たという証を残したいのです。
>柊
(嗚咽をこぼす相手を優しく撫でながら、後戻りが出来ぬほど離れられない己に気付きどうしようもなく胸が痛むがぐっと堪えては相手の名を呼び「ありがとう」と礼の言葉に代えて)
「お前は残った子供達をしっかり守るんだ。こいつは俺たちがちゃんとあるべき場所に返すから」(親鳥とそんな会話しては雛を綺麗な白い布で包み、それを相手に渡し、己は椿の苗を持つとこの辺りで高そうな丘を動物たちに聞きながら目指して)
(丘にたどり着くと腐葉土の濃い良質な土を求めて暫く歩き、長年の勘で風通しの良い場所を見つければ手で少しだけすくい匂いを嗅いでは、相手の鼻もとにも近付けて。
この土の匂い…。長老の木が言うには、春夏秋冬の太陽の日差しや枯葉、雪、そして生命が織りなすものらしい。この土が草木が育つには最適だと言っていた。
本当はあまりしてはいけないことなんだが…雛は椿と共に土に眠らせて上げよう。
(伏せ目がちに言うが再び相手の哀しみを煽らぬように、穏やかな声色でいうと近くにあった石で地面を掘り始めて
この椿は、柊葉椿というんだが…、葉が柊に似ていて椿の中でも冬に強い品種なんだ。
きっと、綺麗に咲くと思う
(彼の名前が入っているから尚更だろうと心の中で思いながらも口に出すのは照れくさいため、地面を掘り進めることで其れを誤魔化して
>物乃芽
(物乃芽に手渡された白い布の中、静かに眠るだろう雛鳥を優しく両手で持って。時折吹く風によって舞う髪を耳にかけ、先を歩く彼の後姿を見てはどこか気恥しそうに視線を逸らしながら。歩く度に音のする草履は、重なる葉の音と何処かマッチしていて。たどり着いた丘を見ればほぅと息を吐く)
四季が織り成す生命の営みとは不思議なもので、目にするだけでは分からないものばかりです。耳で聴いたり、こうして匂いを嗅いで分かるものも多くて。私たちはきっと世界で一番自然と共存して生きている存在なのでしょう、だからこそ命の儚さにこんなにも焦がれてしまうと思うのです。きっとこの雛鳥も、―――…きっと、きっと。
(物乃芽の隣にスッと座ると、同じように石で地面を掘り始めて。声は先ほどより沈んでおらず、それは生命の廻りを自身で理解することができたからだろう。命の繋がりを知った柊の目に涙は無く、むしろこの雛鳥に次の世界が現れますようにと願いを込めて)
(それから自身の名が入った椿の苗を目にし、それから物乃芽をそっと見て。顔に熱が集まるのを感じながら、まだ慣れたとは言えないこの空間に少し疲れてしまったのだろうと。その熱に気づかないフリをしては、しかしやはり手に持った石には力が入って)
―――…これで、この雛鳥は報われるでしょうか。
(椿の苗と雛鳥を土に埋めながら、埋もれてゆくそれらを見てやはり声は小さくなり)
>柊
……柊は本当に優しいな。まっすぐで嘘がない。本当に綺麗だ
(相手の心が強く移り変わっていくのを感じ、心が温かくなる一方で己と同じ色に染めて安堵感を得ようとする自分勝手さが露わになり酷い自責の念に捕らわれる。結局のところ、相手の純粋さと悲しむ心が、己にとって眩しく、過去に失ってしまったものを未だに持っている相手が妬ましいだけで、愛おしく大切にしたいと託けているのかもしれない。
生き物が目の前で息絶え、植物が散る姿を見るのは心苦しく息が詰まるが相手のように哀しみ泣くことが出来ないのが至極空虚に感じて。己の所為で柊の純白が汚れるのを恐れるが表情には出さず、やはり穏やかに微笑んでは幾度めになる言葉を静かに呟いて
…柊、少し疲れたから休もう。小川から水を組んでくるから待っていてくれ
(相手の頬が微かに朱に染まるのが疲労からくるものだと気付くと、気を遣わせないように謝ることも指摘することもせず自ら疲れたと言って休ませると小川に行って竹筒に水を組んできては相手の手を洗ってやり布を手渡す。もう一枚を水で湿らすと相手の頬や額に着いた汚れを拭き取ってやり
…残りは飲みな。疲れた身体をいやしてくれる。…朝から泣いて動いたから疲れただろう。見て居るから眠るといい。
(相手の頬に触れると自分よりは冷たいが明らかに体温が上がっていることが窺え眉を顰めると、竹筒を手渡しては優しく述べて
(言葉の数々を呟く物乃芽に対し、柊はただそっと彼の手を握って。微笑んでいるのはちゃんと分かっている。口角を上げ、この上なく柊が好きな笑みを浮かべていることも。ただ何故か、何故かその笑顔だけはあまり好きにはなれず、ただただ彼の手を握ることしかできない。優しいという言葉も、嘘がないという言葉も、綺麗だという言葉も。淡い色がついたようなその言葉たちを頭の中で復唱しては、小さく笑みを浮かべて)
―――…ん、
(それから頬や額を撫でる冷たい布に少し眉を寄せながら、しかし朱い頬を見せる柊にとってその温度はとても気持ちよく。無意識に目を擦る動作を行ったり、何度か瞬きをして。けれどここで寝てはいけないと、そう思っていると物乃芽からの「眠るといい」という言葉に反応をして)
―――…なら、物乃芽さんもご一緒に。
(渡された竹筒から水を一口コクリと飲んでそれを地面に置き。そして悪巧みを思いついた子供のような笑みを浮かべると、そう言いながらぐいと、弱々しくも物乃芽の腕を掴みそのまま草原に倒れるように横になって。)
>柊
今のあんたを見ていると、父親の気持ちになる。
(目を擦り、瞬く仕草はどこか幼い子供のようで母性本能ならぬ父性本能が擽られる感覚になる。そしてその儚く綺麗な心を守りたいと思えば、茶化すわけでもなく、先刻の考えもある所為か寂しさを隠した穏やかな微笑みを向けて
……柊?…これでは本当に俺も寝てしまいそうなのだが
(相手の悪戯な笑みを訝しげに見るが、弱い力で腕を引かれると必然的に己の身体も傾き相手の隣に添い寝する形になって。急に近くなった相手の横顔は熱からか僅かに色づいており、付き合わせてしまったことに自責を感じれば困ったように上記を述べながらそっとその頬に手を伸ばして
柊は、一緒にいて退屈しない。……それにここも風変わりなところだ。もうこんなにも空が蒼い
(やはり自分よりもひんやりとした赤い頬は触れていて不思議な感覚で、それを楽しむように何度か撫でては近い瞳を見詰めるが、ふと高くなった蒼い空を見ると、その色と風の匂いからまた四季が早々に過ぎていくのを感じて
>物乃芽
ふふ、いいじゃありませんか。
物乃芽さんも一緒に寝ましょう、こうやって横になるだけでも十分なのです。
私思っていたのですよ、いつか物乃芽さんと一緒に寝てみたいなぁって。
(触れられた頬に安堵して瞳を閉じれば、一人横になるのとはまた別の安心感が胸に広がり。そしてまた柊も物乃芽同様に彼の頬に手を伸ばすと、前髪をゆったりとした手つきではらって)
私も、物乃芽さんと一緒に居る時間は何刻過ぎようと飽きません。
むしろ物足りない程に、一日の流れが早く感じてしまいます。
今こうやって流れる雲にさえ、止まって欲しいと。
物乃芽さんと居る時間が、いつまでも続けばどれほど幸せなことか。
(空が蒼いという言葉に反応すると、柊も同じように空を見上げて。流れる雲や吹く風に、止まって欲しいと。叶わぬと知りながらもそう願わずにはいられなくて)
―――…物乃芽さん。
私はきっと、きっと今の時を忘れないでしょう。
明日も明後日も、ずっとずっと。
私のことだから、私自身が分かるのです。私はきっと冬が近くなり、それからまた暖かな春が始まると眠りにつくのでしょう。今あちら(人間たちが暮らしている世界)の四季がどのように変わっているかは分かりませんが、それでも終わりの時が来ると何故か分かるのです。
ふふっ。こんなに暗い話を、こんなにも蒼い空の下でするのはなんだか心が痛みますね。
(静かに、そっと物乃芽の両手を握ると、その指に自身の両手も絡めるようにして。顔の前で握るようにすれば、けれどその笑みは悲しさとはまた違う様子で)
>柊
…添い寝にしては距離が近い気がするが…。それに横になるだけではなく肌に触れている。
……一緒に寝るという願い、こんなところでいいのか?寝るというよりは、本当に寝ころんでいるだけだが
(相手に前髪をはらわれたことでより目を合わせやすくなり暫し見つめ合うが、その女性を思わせる綺麗な顔立ちを見ていられなくなれば目を伏せる。地面に接する耳からは、土の下で息づく生命の音や流水の音が聞こえるがそれ以上に己の胸の鼓動が騒がしく感じ、それを誤魔化すように目を伏せたまま上記をボソボソと呟くように述べて。
その言い方だと共に居られる時間がもうすぐ終わってしまうみたいではないか。
ここはいま春だがあんたは眠っていない。…あんたは春に触れるだけ触れて冬は共に過ごしてくれず俺を残して行ってしまうのか。
元居た世界で時が止まって欲しいとは思わない。それは四季の流れが進んでもあんたがそばにいると感じられるからだ。だが、此処にいるときだけは、あんたと四季を共にしたい。
それを、この春が過ぎたら終わりが来るような言い方をしないでくれ。せめて一周期だけは……
(此処での時を永く共にありたいという気持ちは同じだが、まだ終わりが見えてもいないのに“忘れない”と思い出話にしようとする相手に怒りではないが寂しいような切ないような複雑な感情が押し寄せる。少し拗ねたようにも聞こえる物言いであまり口にしない弱みを吐けばはたとなり途中、口を閉ざして
すまない。今こうして共にあれば充分なのに。…今の俺とあんたの気持ちは似ているだろうか
(少し大人びたように見える相手の微笑みを見詰め、絡められた指を握り返せば互いの体温が伝わり心地よく感じ、無意識に更なるぬくもりを求めて、己の身体を相手に密着させると顔は更に近付き、額と鼻が触れるか否かのところで)
>物乃芽
そんなまさか。
欲を言えば貴方と一緒に布団の中でも眠っていたいですよ。
冬から生まれた存在とはいえ、寒いのは得意ではないのです。
ただ私が纏う冷気はあまり良いものではありませんから、夜の布団などに寝てしまっては貴方の身体が弱ってしまう。私はそれを恐れているのです。
けれど、そうですね。いつかの話で構いません、夜手を繋いで、私が眠るまででよいのです。
お傍に居てはくれませんか。どうも一人は寂しくて、
(今まで明かしていなかった一つの思いを、夜眠るには広い畳部屋にぽつんと置かれた布団。毎夜月を見ながら一人眠るにはどうも寂しく、どこか心苦しさを感じていたその思いを。少し笑みをこぼしながら、けれど眉を寄せながら)
――――…ごめんなさい、言い方が少し悪かったのですね。
(更にぐっと寄せられた顔に少し驚きながら、けれど何かを訴えているかのような物乃芽の表情を目にすると、失言だったと自分から額や鼻を近づけ、それは思わず触れてしまい)
それほどまでに、今の私の時間は充実しているということをお話したかったのです。
毎日が幸せで、とても数日前に出会ったばかりとは思えない程に。
春に焦がれておりました、貴方に出会い、今度は貴方に焦がれるようになりました。
不思議でしょう、けれど春だから貴方に焦がれているのではないのです。
物乃芽さんだから、焦がれてしまうのです。
一周期だけでは足りません。いつまでも、いつまでも。
終わりが分かると、そう言ってしまった私が言っても説得力が無いでしょうが――…。
(それからゆっくりと、近づけていた顔を逸らし物乃芽の肩にすっぽりと埋もれるようにして。耳元で喋るのではなく、ポツリポツリと。時折頭を揺らし擦り寄るようにすれば、その度繋ぐ手にも力が入り)
私は許されるのであれば、貴方の隣に居たいのです。
それだけでは、伝わらないでしょうか――。
>柊
……一緒に…布団の中で?
それは、…落ち着いて眠れる気がしないんだが…
いや、別に嫌ではないし、弱ることもないんだ。
元々、物の芽の春として生まれた俺は、雪の中から芽を出してうまれたようなものだからな。そこは全く心配いらない。
でもそうか。寂しい、と感じていてくれたんだな。
なら、今宵から共に寝るか?……それだとまるでキツネのめおとのようだが
(相手の一緒が何処までなのか本気で考え戸惑いを隠せずにやや口籠もりながら言うが、次ぐ相手の言葉には軽く首を横に振り、相手の体温など気にならずむしろ好ましいことを告げて。最後に寂しい夜は少ないほうがいいと控えめに問いかけて
…俺も、あんたとは願わくは共にありたいと思う
それを同じように望んでくれるなら其程うれしいことはない。
だが、柊の素直で純粋に自然を慈しむ心が俺の所為で廃れてしまっては彼ら(草花)の怒りをかってしまうのではないかと思ってな…。
きっとあんたの悲しんでくれる心やまっすぐに思う気持ちは誰もが好いているはずなんだ。
それを俺のような理屈や押し付けた道理で屈してしまってはいけないと……。
俺はただあんたの哀しみを和らげたいと思って色々言ったが最近、邪心があるのではないかと…
(心の内に秘めていたわだかまりを上手く説明出来ずもどかしさを感じながらも少しずつ話していけば相手が変わろうと自分を見せてくれているのに己は何をやっているのだと溜息を吐いて
なんだか、あんたの悲観的で消極的な考え方が移ったみたいだ。
全く、…こんなふうになるのも柊のせいだ。……だからあんたにしか弱みは見せられない。
>物乃芽
今宵から――…。
ふふっ、本当に、まるで夫婦のようですね。
でも物乃芽さんが良いのであれば、是非今宵から一緒に寝てはくれませんでしょうか。
寂しいと、今更ながらに恥ずかしくてなかなか言い出すことが出来ずにおりました。
子供のようだと、これ以上思われたくなかったので、ちょっとした見栄を張っていたんです。
物乃芽さんと一緒の布団はとても温かそうで、きっとすぐ眠りにつくことができるでしょうね。
(どこか慌てた様子の相手に少し首を傾げながらも、今宵から一緒に眠れることへの安堵や嬉しさで思わず、それこそ子供のような笑みで喜び。目を細めては毎夜布団の中から一人で見ていた月がまた違った色を見せるのではないかと楽しみにも思うと、その表情は更に緩んで)
私にだけ見せる弱みなら、それは私にとっての喜びになってしまいそうです。
困りましたね、物乃芽さんのそのようなお姿は初めて見ましたので、私は今とても嬉しいのです。
―――…ねぇ物乃芽さん。
私はただ思った言葉を口にし、思ったことを行動に移し、思った心を大切にしているだけ。
それはきっと、私自身だから分かるのですが、屈することは無いと思うのです。
そもそもそこで屈してしまっては、物乃芽さんに良い姿でいたいと思う私の心が弱いようで、悔しいではありませんか。
私の心を和らげたいという思いも、私は知っています。邪心があってもいいではありませんか、物事を思うときに邪心ぐらい付かないと、良心との区別が疎かになってしまいます。
(初めて見た物乃芽のどこか困っている姿に、ましてやそれが自分にしか見せられないと聞くと、悪いことだと思っていてもつい喜びを隠しきれず。そこには笑みさえ浮かべ、ただ物乃芽の瞳をじっと見て話したり、時折伏せたりを繰り返し)
私は物乃芽さんに――…少し聞こえは悪いですが、楽観的で積極的な考えをもつのも大切だと学んだのです。だからたまには私が悲観的で消極的な考えを教えたって罰は当たらないでしょう。考えを収めてみるのも、一つの方法なのではないでしょうか、
>柊
…勿論。あんたが望むのなら俺もそうしたいと思う。
俺は色んなあんたを知りたいと思うし、どんなあんたでも好きになれる気がする。
寂しいと思うあんたも、それを恥ずかしいからと見栄を張るあんたも…
だけど正直にその気持ちを言ってくれるあんたも、…共に居たいと願ってしまうんだ。
……人と体温を感じながら眠るなど慣れるまで出来そうにないが、あんたとなら悪くない。
そうだな…少しだけだが今宵から寝ることが楽しみになるやもしれない
(本当は己も相手と同じくらい、それ以上に共にありたいと思っているのだが直接的な言い方は苦手なため、言葉濁し曖昧な表現をしながら言うと相手の綺麗な緩い微笑みをじっと見つめて
あんたに諭されるとわな。あんなにめそめそとしていたのに。
さては……俺の影響か?
でもその考え方は嫌いじゃない。どちらか一方に通っているよりは均等に上手く釣り合いがとれているほうがいい気がする。
(相手の落ち着きある穏やかな声色で述べられる言葉に心動かされればゆっくりと一度瞬く。出会った当初の彼からは考えられない考え方にやや嬉しくなれば上記をどこか悪戯にからかうように言うと絡まる指から一度手を離し相手の髪を撫でながら己の額に軽く当たるように寄せ押さえて。
罰が当たらないと言うのなら言わせてもらうが…
俺はあんたがいないと悲観的にも消極的にもなれない。
心の内で思っていても上手く言の葉として紡げなかった。
だけどあんたといるときは、少しは後向きになれて心が軽くなる。
…柊といると自分に嘘を吐かなくていい。
(相手の髪を梳かしながら落ち着いた声色で話すが、先程から疲労の色が見えていた相手は大丈夫なのだろうかと心配になる。あまり無理をさせ話疲れさせてはいけないと己の胸に顔を埋めさ、視界が暗くなるように抱き寄せて。これでは本当に夫婦のようだと表情が見えないのを良いことに小さく微笑んで
>物乃芽
温かいのでしょう、それにこの上ない程に安心してしまって。
今宵から私はぐっすりとよく眠れそうです。
(今一緒に居る空間が、今宵も同じように楽しめることへ高揚し。浮き足立つように内心喜んでは、やはりそれを表情には出さずにいられないようで。どんなことを話そうかと、けれど直ぐ寝てしまうかもしれない。たくさんたくさん時間を共有したいと思う中で、求めることは更に大きくなり。なんて欲張りな心を持ってしまったと、少し目を伏せて困ったように微笑んで)
物乃芽さんの影響は、物乃芽さんが思っている以上に私の中でとても大きなものになっているんです。だからその分、私の言の葉も物乃芽さんの心に大きく響いて欲しいと。そう思ってしまったんですよ。後ろ向きに少し考えて、それからまた前を向けばいいと。前を向いて考えると教えてくれたのは物乃芽さんです、私はそれに後ろを振り返るという消極的な考えを取り入れただけなんです。
それに、嘘をついてばかりでは、物乃芽さんの悲しい顔しか見れませ――――っ、
(悪戯に言う物乃芽に、少し拗ねたように頬を膨らませながら言葉を紡ぎ。それから髪を撫でられる感覚に目を細めて気持ちよさそうにしていると、次いで軽く当たった物乃芽の額にまるで胸焼けのように心が熱くなる感覚を感じて)
(それからも、今まで当たり前のように触れていた箇所が所々熱くなるように感じられ。しかし気のせいだと、そう思った瞬間にふっと暗くなった己の視界に思わず目を閉じて。それが物乃芽の胸の中だと分かると、まるで思考が停止してしまったように暫く動けないでいる。一度だけ抱きしめられたあの時とは違う、それは抱きしめられ方からなのか、己の心内が何か変わってしまったのか)
>柊
(/昨日は返レス出来ずに申し訳ないです;そして上げ有難う御座います!
そして勝手に話をぶっ飛ばしてしまいすみません^^;
柊サンのキャラが素敵で物乃芽は戸惑っています笑
多分変なところでピュアなんですね←
…自分以外の人にこうして触れるのも、その考えを聞くのも初めてだが、こんなにも心地良いものなんだな。まだ、互いに分からないことも恐れもあるだろうが、あんたとなら上手く乗り越えられる気がするよ。いや、違うな。乗り越えたいと思う。
…互いに影響し合って笑い合えるならどんなに幸せだろうな。…今でも充分、
(幸せで恐ろしい。相手ということで弱くなる自分が憎たらしいが、振り返れば彼がいる安心感にずっと浸っていたい。そんな変わりつつある心境は紛れもなく柊がもたらしたものであり、胸の中にある大切な存在を慈しむように抱き寄せてそのぬくもりを感じて
(その夜、昼間に話した通り床を共にすることになり只今、先に風呂を済ませ布団を準備しているところ。淡い水色の薄手の浴衣風の寝間着を黒帯でゆるく袖を通し、長い前髪は湿気をおび下がってくるため細い髪留めで留めていて。
……共に寝ると言っていたが…どこまでのことを言ってるんだ……?
(相手の布団を敷き、己の布団を床にまるめて置くこと数刻、果たしてどう敷くのが正解なのか至極真剣に悩んでおり。まるで己の心理を試され居るこの状況に冷や汗すら出てくる気がして我ながら意気地ないと思い苦笑が零れる。昼間あれだけくっついたのだから今更何も恥じることはないのだが場所が変わっただけでこんなにも悩まされるとはと頭を抱えつつ、出した結果は無難に5寸ばかり隙間を作って布団を並べた状態。
これで文句は言われない、よな
(なんで己だけこんなにもむず痒い気持ちにならねばならないんだと若干の羞恥に駆られながら、気持ちを落ち着かせるべく己の布団の上に胡座をかき日課である地本を読みながら相手を待つことにして。気付けば外から聞こえる虫の声が聞こえなくなるくらいに読みふけっており
>物乃芽
(/いやいや!気になさらないでください^^!!
お話ぶっ飛ばしてくださり逆に感謝です←w
いつもどこで区切ろうか迷っていたのでとても助かりますw
柊も物乃芽さんの男らしい姿にどうすればよいのかドキがムネムネです。
ピュアいいではないですか( ゚д゚ )クワッ!!
――――…私も、私も物乃芽さんと共に、
(そう言いなが、更に抱き寄せられた感覚にやはり頬を染めて。しかし相手の着物から纏う彼の匂いに居心地の良さを感じるとそのまま眠りについてしまい。一緒に居たいと、彼の言葉を心内で復唱しながら)
―――物乃芽さ、
(平屋へと戻り物乃芽の次に風呂へ入り上がったところ。いつもはサラサラとしている白髪も、今ではすっかり濡れていつもとは違う雰囲気のようで。首にかけたタオルで髪をゆるりと撫でながら部屋へ戻り待ち望む相手の名を呼ぶが、そこには集中して本に耽る相手の姿が見える。思わず名を呼ぶ声を止めるが、次いで目に行くのは少し離れた二つの布団)
折角一緒に眠るのに、これではまるで仲が悪いみたいではないですか。
(本を読む相手に少しむくれるように頬を膨らませば、いそいそと自分の布団を相手の布団にくっつけて満足そうに微笑む)
(/区切り時って悩みますよね^^;
自分のは切るところばっさり切って下さると気持ちよいですw
ではでは本体どろんしますね!
>柊
(読書すると無意識に周囲を遮断してしまう癖がある所為で相手が戻ってきたことにすら気が付かず顔も上げずに一枚頁をめくり。その後かけられた相手の言葉も当然、耳に入っておらず布団をくっつけられても無反応に悪気なく本に夢中になっており。
暫くして喉が渇けば、本から目を離さずに枕元に置いておいた竹筒に手を伸ばして
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