柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
――ん、
(眠気でこくりこくりと船を漕ぎそうになっていたとき、突然鼻を摘まれた感覚や何処か傷ついたような声色に反応して思わず顔を上げて小さく声を出すと、やはりそこには同じように傷ついた表情の物乃芽の姿があって)
――…ごめんなさい、傷つけたいわけではなかったのです。
ただ、布団の隙間が。それがあまりにも寂しく思えて、まるで仲が悪いようではないかと。
折角一緒に眠ることができるのならば、あまり距離を置かずに、どうか一緒に寝て欲しかったのです。
(まるで叱られた子供のように、けれど声色は反省の意を示していて)
……あまり触れないでくださいな。
お風呂から上がったばかりだというのに、物乃芽さんに触れられては逆上せるようにその場所が熱くなってしまうのです。これ以上熱くなってしまっては、私は今度こそ溶けてしまいそうですよ。
(冗談めかしてそう言っているようにも思えるが、実際のところ物乃芽に触れられた頬はほんのり熱を持って。心内まで熱くなっているのだから最早何も言うまい、自身から触れた物乃芽の髪にでさえも、それは反応してしまって。クツクツと笑う彼の表情にも、やはり自然と目はいってしまい)
物乃芽さん、私は冬という存在になって初めて良かったと思えております。
四季だからこそ、春の貴方に、物乃芽さんに出会うことができました。
本当に、本当に――――…、
(言いながらも、熱くなると分かっていたとしても、それでも撫で返された手に擦り寄るようにして目を閉じれば。先ほどから我慢していた眠気は一気に訪れてまた船を漕ぐようになり)
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