柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
ほら、大丈夫ですよ。
怖くない、怖くない
(一歩、また一歩と足をゆっくり踏み出しながら子猫に近づいて行くと、その猫も怯えるように後退りをして。これでは足を滑らせて溺れてしまうと、それでも怖がらせないように必死に手を伸ばして)
――…あと少し、もう少し。
大丈夫、何も怖く――っ、物乃芽さんっ?
(岩までもう少しのところ、一歩を踏み出したと同時に聞こえてきた物乃芽の声に思わず足を止め振り向いて。驚きながらもホッと安堵した表情を取るが、止めろという言葉には聞かず。それはあの雨の日に救えなかった雛鳥の命と子猫の命の面影を重ねているのか。今度こそは自身の手でその命を救いたいと、再び足を踏み出して)
ほら、怖くないですよ。
おいでおいで。そう、大丈夫大丈――――っ!?
(そしてやっと子猫に触れると、その場で猫を抱きしめて。しかし同時に流れてきた流木が迫ってきたのを目にすると猫を抱きしめたまま、その流亡は柊の背に強く当たってしまい)
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