ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒、黒咲
藍緋「あ、そうか。ふふ、楽しみだ。……うん、火黒が。……火黒がそうやって私の為にって考えてくれたり、当たり前のように…私の気持ちを優先してくれる事が嬉しいんだ…。凄くふやふやすると言うか…、そういう事をいつもしてくれて私は心が温かくなる。あ、……愛してるぞ、火黒。」
(そんなに喜ぶ事だったんだって火黒から気の抜けたような笑う吐息が聞こえる、自信ありげとか意地悪そうに笑うのも凄く好きだけど、拍子抜けするようなそういう自然な優しい笑い方はハンサムだなぁと思いながらモソモソと私も喜ぶ理由を話す。自分の気持ちより私を優先してくれるのは火黒らしい、昔、私は火黒の事を好き過ぎて自分の気持ちより火黒の事を考えてしまうんじゃないかって怖かった事を打ち明けたことがある。その時の火黒は笑って「自分の幸せを前提にして考えてくれたら良い、藍緋が幸せそうならこっちも幸せだから。」って答えてくれたっけ…。私はこんな人に愛されて本当に幸せだと思う。愛してるって吃りながらぎゅっと火黒の肘のシャツを握って)
藍緋「わ、か、可愛いって…言われてしまっ、…」
(可愛いんだからいいじゃないと隣の火黒に励まされてボフンと湯気が出て顔を真っ赤にしたまま火黒の赤い瞳を見つめる、熱い体温で目が潤んでしまう。む、息子からしたら母親が若く見られるのって嬉しいのかな?…そ、そうか。……火照ってるからか何だか火黒と触れ合いたくて我慢するのが大変だ…)
>火黒、藍緋
オマエもかよ…、確かに基準がよく分からねぇな…、
(何でだろうねと同調する父親に一応突っ込んで、強い妖は確かに言い寄られる事が多いのかもしれないがそれにしたって母親と一緒になる前は戦闘を面白いか面白くないかで判断する戦闘狂であった、いや、今もそんな気(け)は若干残ってるが、まだマシになった方なのだろう。200年前は興味の無いものは見向きもせず気まぐれで一匹狼であったらしいこの男の何処に惚れる機会があったんだろうかと息子としては不思議だ。妖花の母親は昔、囚われの身の研究員だったと聞いた。それを火黒が多少気に掛けてやっていたのか、それもきっと最初は気まぐれだったのかもしれないが。本人が良いならそれでいいか、位の感覚でいるらしい黒髪の火黒を見る。本来の姿が好きだと嬉しそうにこの男へと小さなハートを乱舞してる母親を見ていると納得せざるおえない)
羨ましがられるかバーカ、
(自身が放った言葉にショゲている母親を笑顔で励ますような父親には少し頭が上がらない気がする黒咲、己はそのように大切な者、此方と母親を傷付けずその場の空気を和らげる事などきっと上手く出来ないからだ。母親が初々しいと若く見られて周囲に羨ましがられんじゃないかと言われてふいっと視線を反らして相変わらずの悪態をつく)
>藍緋
……、
(そこまで想ってくれていた事に此方も少し表情を止めながら相手を見つめ、言葉に詰まりつつも愛してると告げられて肘辺りのシャツを握られ。励ますと頬を染めて見上げてくる濡れた黒い瞳と目が合うなり若干唸るよう目元を片手で覆いながら『あー…ヤバい、凄ぇ抱き締めたい…。』と隣で悶えるよう)
>黒咲(クロエ)、(焔達)
黒咲…、どうかした?
(少し浮かない気のする様子を感じ取ってか黒布で微かに隠れた金色の大きな目と顔を逸らす仕草を見ながら窺って)
皆ごめん、…一瞬だけ後ろ向いててくんない?
(妻をぎゅっとしたい気持ちが抑えられないのか子供達に一瞬だけ後ろを向いててくれるだろうかと)
>火黒
藍緋「……火黒?え、えぇッ?…そ、それは全然、私はいつでも…お、オーケーだ。」
(いつも笑みを浮かべてる火黒は驚いたり不意打ちされると少し表情が止まる、そんな赤い瞳の瞳孔をじっと見上げていれば急に目元を片手で覆う火黒にどうした?と私も覗き込もうとしたけれど。不意に「抱き締めたい」って葛藤を聞くと益々頬を染める。……う、嬉しい。相手が愛しくて触れ合いたいと思っているのはお互い様なんだ。全然いつでも準備オーケーだと私も火黒の肘のシャツを持って恥じらいながらもぞもぞ口篭って)
>黒咲(クロエ)、焔達
藍緋「……?」
(火黒が黒咲の何かを感じ取ったらしい、…確かに何だかさっきより大人しくなった気がする?どうしたのかと聞く彼に私も黒咲を見つめて)
藍緋「わッ、…そ、~…////」
(ちょっと後ろ向いててと子供達にお願いする火黒に耳までポシュゥと真っ赤になる、そんな抱き締められるだけで狼狽えてしまう私。さっきから五月蝿い私の心臓と火黒のそんな些細な言葉で熱に浮かされるみたいに目も潤んでくる。皆に涙目の顔を見せられなくて俯き)
>火黒、藍緋
あ"!?部、屋、で、や、れっ!火黒っ、オマエは堪えろ!甘やかすな。ってかおふくろもいい加減頬染めんのやめろっ、
(感謝と告白やら潤んだ目で見上げられて限界が来たらしい父親の火黒には男として分からんでも無いが叱り。藍緋を初めておふくろと思わず呼んで。焔は「あっははー!良いじゃん良いじゃん♪ハグハグ~♪♪」やら紺夜は「遠慮しなくても全然そのまま抱き締めたら?僕達父さんと母さんが仲良いの見慣れてるよ。」とか宵は「何度かお母さんからキスしてるのも見たことあるしね~?うふふっ、それ以上は子供達の前じゃ駄目よ~続きはお部屋でね~?」なんて呑気な声が飛び交ってる、イラッとして兄妹を睨みながら「オマエらは黙ってろ!」と)
別に…何でもねぇ。…変な奴。
(優しく大人な父親と自分との違いでなんとなく気落ちしたのを瞬時に捉える火黒をちらっと見てからまた視線を反らす。別になんでもないと。鈍感な時がある癖にこうして人の気持ちの動きへ機敏に察するのはこの男の特徴だ、そもそも鈍感な時があるのは母親から自分がそこまで以上に愛されている自信の無さから?なのか、気付けずに別の方向で捉えてしまうからだろうなと思う。元々孤独に生きていた者のクセみたいなものなのだろう、自分がそこまで思われてるだなんて発想に至らないからだ。だからこうして母親の言うようにしっかり愛してるやら行動で伝えられると今更気付いて波が押し寄せるんだなと思う。父親は不器用で変な奴だと思う似た者同士の黒咲なのであった)
>藍緋、黒咲(クロエ)
む、無理じゃない?耐えろって…。あっ、黒咲が藍緋を母親呼びした。
(耳まで真っ赤な藍緋に肘辺りを持たれたまま俯く蒼い髪の頭を目にし、息子に耐えろと言われて弱った顔を向けながら無理難題じゃないかと訴えて。藍緋への呼称に"あっ"と黒咲に目を向けて少し感動し)
はは、…そういやそうだったねぇ。まあ、黒咲が気恥ずかしいみたいだから後でぎゅっとするか藍緋、
(子供達に目の前での抱擁を促されると思わず笑ってしまい、黒咲の機嫌を損ねてはと相変わらず思春期の子供のような扱い方になってしまうものの息子の前で遠慮しつつスタンバイしてくれていた藍緋には謝るように"後で"と笑って約束し。何かあったかと尋ねると黒咲の金色の目がちらりと此方を窺い、別に何でもないとまた視線が逸れるのを見守りながら『そう?』と眉を下げて微笑み。自分の若い頃に似ている黒咲に関しては此方も気を掛にけているようで)
>火黒、黒咲
藍緋「わ…!黒咲、いいぞ…!『おふくろ』か…新しい。ふふ、黒咲らしくて良いな?」
(火黒が黒咲の呼び方に気付いた時に、あっ、って私も同時に目を丸くする。母親呼びしてくれた…、…約210年振りか。嬉しくて私もついつい涙ぐんで笑顔になりながら同じく感動してる火黒の肘をきゅっと持ったまま頷く。おふくろだなんて呼び方も何だか照れ臭そうな呼称で可愛いなぁなんて思ってしまう)
藍緋「…そういえば私から我慢出来ずによくキスしてたなぁ。皆幼かったのによく覚えてるものだ。ふふッ、そうだな?火黒。後でぎゅーもキスも必ずだぞ?」
(子供達に言われると確かになぁって、子供達の前でも私からぎゅっとしたりキスしちゃう事は全然ある。黒咲の言う通りにする彼から後でと謝るような火黒に私も笑って、じゃぁ後で必ずって抱き締めるのとキスも何気に追加した。黒咲を気遣う火黒の父親らしい優しげな笑みを隣から見上げる、…そう、多分火黒は自分と似ているこの子を心配でもあるし考えや気持ちが何と無く解るんだろうなって思った)
>all(/次の場面行きますねーッ!)
~式典当日~
藍緋「うわッ…、す、凄い…、というか格好良過ぎてどうしよう…、あ、あれ私の旦那なのか…。あと息子…、」
(開会式から祝辞は警視総監さんが挨拶していた。その近くで階級のエンブレムが付いた帽子を被りスラッとした背が一際目立つ警視監の儀礼服姿の火黒がいつもみたいに少し笑んだまま佇んでる。その端には父親と全く同じ面構えである息子の軍服姿が。どちらも正装でこういった式典でしか中々お目に掛からない格好だ。…か、格好良過ぎてちょっと手元震えるんだけど?と思いながら新しく買った撮影機器で連写したり動画も同時撮影だ。親族席だから一番前で凄く視界が良いな、背の小さい私には有難い、焔達と一緒に私の心はお祭り騒ぎだ。親子揃っての正装が凄く嬉しいのに凄い真剣な表情で写真を撮る私…。あ、キャーキャー言われてる…火黒と黒咲のソックリな親子が奇跡的に揃ってるから報道陣もめちゃくちゃ来て撮影してるし、黄色い声援の女性達は警備の人にお静かにって言われてるや…、わ、分かる。めちゃくちゃ格好良いよね。火黒は何だかほんのり笑んでてセクシーだし、軍服姿の黒咲は真顔でクールな感じがウケている)
>火黒、藍緋
…チッ、ギャーギャーうるせぇ…、テメェの所為だぞ火黒、……ニコニコ愛想良くすんじゃねぇよ。
(黄色い声援のギャラリーに目を向けないままただただ苛立ちを募らせる黒咲、段々不機嫌な顔になってくる。何故か隣同士に隊の長として並ばされては父親と同じ顔と黒髪、瞳の色のみ違うが同じ背丈のスタイルが並び撮影陣のフラッシュを集れている。母親である藍緋が近い距離ではないが背丈の小さい青色の髪色、色白い肌に黒い瞳の姿が見えて少し不思議だけれど気が落ち着いたのもつかの間、部隊の部下や上司の皆も親子の此方を双子のように珍しがる視線と部下達の「…おいっ、本当にあれ黒咲大佐の親父か!?若いし並んでたら完全に双子だぞっ…?」や「日本の火黒警視監だっけっ?黒咲大佐が微笑んでるみたいに見える…!スゲェ…、優しそうな感じだな?つか若くね?日本人って凄いな…若さの保たれる国なのか?」と英語で聞こえてくるのも無視しながらギャラリーから黄色い声が片耳につんざくと舌打ちして五月蝿いとぼやき。お前のせいだぞと話した後に顔合わせのタイミングが来た、火黒に向いて敬礼せねばならないのを苦虫を噛み砕く思いで堪える)
>藍緋
……、
(視線を親族席へ向けると藍緋の深い夜色の瞳と目が合い、少し笑みを深めて微笑み掛けると見えぬところで白いグローブを填めた片手をちらりと振り)
>黒咲(クロエ)
え、愛想良くしてないよ?黒咲…見てよ、藍緋凄い真剣な顔で撮っててさ。可愛いなぁってさっきから顔が締まんないんだよね…。
(偶然か故意か隣同士で並んでいる距離のまま互いにしか聞こえぬ声量で話しながらどうやら愛想良くしていたのではなく親族席からぴょこんと小さな頭が覗く藍緋に癒されて笑顔になっていただけらしく、真剣に撮っている様子が可愛いよねとつい息子に溢して。警察官と海外の軍隊との挨拶に入る所で益々不機嫌な顔付きになる息子の黒咲には眉を下げて一息笑い)
黒咲大佐、ほら?…昔は敬礼もよく真似てたんだけど…ほんと大きくなったよね。こんなに立派な隊を纏めて頼もしいよ。本当に誇らしく思う。
(ほら、と特に日本と海外との階級の差等気にする所では無いからか彼へ敬称を添えてから先に此方が挙手敬礼し。彼がまだ幼い頃、よく此方の真似をしたがって敬礼をせがまれていた事が懐かしく思え。そんな父子二人のやり取りをいつも幸せそうに見つめて笑っていた藍緋の姿が蘇り、肩越しに見える藍緋に目を向けるなりその記憶が重なりながら黒咲に視線を戻すと金色の瞳を嬉しそうに見つめて何だか懐かしいと。いつしか自分を超えるのだろうとの期待やこれ程立派な隊を率いている息子には自分が誰かの上に立つ事など考えもしてこなかった己とはやはり違った優秀な子だと感慨深くなり、立派な姿に父親としても一官憲としても敬意を払うように優しく笑んで)
>火黒、藍緋
……何自分の嫁にほっこりしてんだよ、能天気かっ…、一度でも良いから緊張感持て親父、
(どうやら愛想良くしてたんじゃなく親族席にいる妻に癒されて笑顔になってたらしい事を聞いて呆れながらお前は人生で一度でも良いから緊張感を持てと父親である火黒に苦言を呈する。苦虫を潰したような顔で敬礼を渋っていると向こうが先に礼帽に敬礼のスタイルを取っては目の前の父親の顔を目にする)
………、当たり前だ。嫌でもテメェの子だ、頭使って纏めてる…。
いつかアンタを越える、…今の俺ではまだまだだ。
(懐かしいと言われれば不意に黙ってしまう黒咲、勿論幼い頃のその記憶も覚えている、自分は父親に外見が似ていたから、誰より強くそして優しく尊敬している父親を自分は真似たかったのだろう。少し毛足の短めな黒髪に此方を見る赤い瞳、妖で年を取らないからか目の前の優しい笑み顔は可愛がってくれていたあの頃から変わらない。いつから自分は父親にこういう態度になったのか、父親が周りから日本最強と言われ始めた頃からかもしれない。何故、自分はまだまだこんなに父親に勝てないのか。似ているのに。けれど此方を誇りに思うと話す火黒をじっと見据え、お前の子だからこれぐらい出来て当たり前だと素直でない言い方になる。いつか超えると金色の瞳で宣戦布告を叩き付ければ敬礼を施す、すぐに片手を下ろせばカツンとブーツの踵を鳴らし正面へ向き直って、式が進行し)
>火黒、黒咲
藍緋「はッ、……か、」
(チラッと火黒の赤い瞳と目が合うと微笑まれて他から見えないように白手袋の片手を振られただけで過呼吸を起こしそうになった。か、カッコいいしめちゃくちゃ色っぽいのに、二人だけの合図みたいに手を振ってくれて可愛い火黒…、ああ、何て愛しいんだアイツは。何かあの視線と微笑まれただけで孕んだみたいな。違った、私妊娠してた。まだ全然お腹は目立たないけど母子ともに健康だ。きっちり着込まれた警視監の制服と微笑んで澄まし顔の火黒の姿をぼぅと見つめていたら、ふと火黒との情熱的で激しい情事の夜を思い出してしまってぼふっと顔が自爆する。真っ赤に噴火したまま取りあえずクールダウンしようと深呼吸。ギャップが…ある分けでもないんだけど、火黒は相変わらず人皮の姿からでも漏れ出る色気が隠し切れてない。あ、何かを話してる?黒咲とも一瞬目が合った気がして心配する。黒咲…喧嘩したり緊張してないと良いんだけどな)
藍緋「…、」
(ふわっと周囲の空気が変わった、父親である火黒が息子の黒咲に敬礼をして優しく微笑んだからだ。面立ちがそっくりな黒咲の真剣な金色の瞳が父親の火黒の赤い瞳と語り合ってる。…何だろう、物凄く、感動してしまった。うるうると思わずなみだぐむ私は鼻をすすりハンカチを口許に充てる、都庁の警視監と海外特殊部隊の大佐の親子での奇跡的な式典は華やかさを増していった)
藍緋「火黒ッ…!黒咲ッ…、お疲れ様だったな?」
(閉会の言葉が終わるとガヤガヤと観客席が動き出したから私も焔達と一緒に礼帽に儀礼服の火黒と軍の制服で立っている黒咲を呼んで笑顔で片手を振り。んんッ?な、何だろう?女性側の観客も黒咲の海外の部隊の人達からも色んな所からの視線が集まってる気がする?気のせいだろうか…)
>黒咲(クロエ)、藍緋
うん、いつでも待ってるよ。
(己と藍緋の子で更に努力家である黒咲は通常の妖よりは遥かに強靭ではあるが自分に厳しい面があり、自分はまだまだだと話す彼のその影の努力を知っているからか首を振って否定してやりたい気持ちが先行するものの、それが彼の目標ならばと笑んだまま"待ってる"と穏やかに話して。靴底の乾いた音が鳴ると同時に手を降ろし、父子揃って居並ぶなか進行していく管楽器の演奏が空気を振動させているのを感じて)
藍緋、体調は平気?
(手を振る藍緋の元へと此方も何処か嬉しそうな笑顔で同時か先か歩みを進めていて、脱いだ帽子を手に持ちつつ傍に寄ると式の間撮影に夢中だった藍緋の様子を思い返して再び笑いを誘い。"体調は大丈夫か"と相手を心配するよう窺って)
>火黒、黒咲
藍緋「ふふ、ありがとう。体調は大丈夫。今日はとても良好だ。…それよりッ、本当に凄かったッ!とてもカッコ良かったぞ!親子の敬礼と答礼、とても良かった…。私つい感動しちゃったよ…。」
(私が呼ぶのが先か火黒が此方に此方へ赴くのが先なのか、呼ぶと火黒の嬉しそうな笑顔が見えてつい胸がキュンとする。…無意識なんだろうけど私が呼んだり構ったりすると嬉しそうなのが本当に逐一可愛いんだから。正装の礼帽を外す火黒の顔がよく見える、んん?火黒が帽子を取って笑うと周囲の黄色い声とかざわめきがする気がする。彼が近付くと見上げながら妊娠したばかりの私の体調を気にしてくれる火黒の何気無い優しさにいつも頬が緩んでしまって、大丈夫だと元気よく答える。つい興奮気味に話しながら火黒と黒咲の…、親子の新たなけじめのような。そんな決意が黒咲からも、それを見守る火黒の父親らしい優しさにもじぃんと来た事を話してみる)
藍緋「黒咲ッ?黒咲も女の子達からキャーキャー言われてたぞ?とてもクールでカッコいいって、流石私達の子だなッ?あッ、そ、その…折角だから家族写真を…、」
(折角の正装でしかも警視庁の警視監と海外の特殊部隊の大佐なんてレアな階級同士だ。双子のような父子二人のカッコ良さは凄まじくて本当に破壊力マックスだ、制服マニアじゃない人間でも一瞬でハマる威力ぐらいはある両名を恍惚の溜息で見つめてしまう。あ!と思い出して家族の記念写真をとオロオロし火黒に助け船を求めるようにちらりと見上げて彼の肘を持とうと片手を上げ)
>火黒、藍緋
……キャーキャー言われてんのは多分コイツだろ。真剣な顔してるアンタが可愛いって、バカみたいに隣でニコニコしてっからだ…。
(父親が帽子を脱いで藍緋に笑顔を見せるだけで周囲の黄色い声で騒がれている。そういった現象をあまり気にしていない父親は相変わらずだ。此方は逆に軍帽を目深に被りやれやれと溜め息していた黒咲は母親にそう言われてチラリと金色の目を向けてから、妻が愛らしくて笑顔になってしまっていたらしいコイツが無駄に騒がれてるんだと親指で火黒を示す。一緒に写真を撮ろうと母親から言われて視線を反らす)
……俺はいい、って…、オマエ等な、……いや、それはおふくろだ。妹じゃない。…あー、ウゼェウゼェ、散れ。後で合流する。
(隊に戻ろうとしたが部下や同僚がワッと寄ってき、皆興奮してるのか口々に父親の火黒に「黒咲大佐のお父様ですかっ?スッゲーーッ!大佐そっくり!!大佐が笑ってるみたいっとと、我々いつも大佐にはしごかれてお世話になってますっ!」や「黒咲っ!こんなに美男美女揃いな家族で羨ましいぞっ!ご両親様初めまして♪特にこのシスターなんて小さくて凄く愛らしいじゃないかっ!」と一番小柄な母親を妹と勘違いする声にそれは母親だと突っ込んで。どうやら双子の妹である宵が大人びて色気があるらしく母親だと勘違いしていた皆が「えーーーっ!?じゃぁこの人は大佐の双子の妹で、小さなこのレディが大佐のお母さんっ!!?若い!!ど、どうなってんだ日本の女性はっ?」ともう収集が付かないのが面倒になりシッシと追い払う片手を振り、散れと)
>藍緋
そんなに?親子の敬礼は…そうだね。俺も同じだよ。…ありがとう、藍緋。
(興奮気味な相手へと"そこまで?"と驚くように肩で笑いを揺らし、敬礼と答礼の一連の流れを見て感動したとの感想には此方も同調するよう頷いて。息子との成長を側で一緒に見守ってくれた事や此方を親にしてくれた藍緋にはきっといくら感謝しても足りないが、様々な思いを馳せては眉を下げて"ありがとう。"と彼女へ心から感謝するように。家族で写真を撮りたい相手から助けを求めるような瞳を見て、彷徨う手の肘をそっと片手で支えるように触れながら此方へ引き寄せると相手の面差しを愛しそうに見つめて笑い掛け『ん?待ってな?部下の子に撮って貰うから。』と相手の意思を汲むよう息子の黒咲へと顔を向け)
>黒咲(クロエ)、藍緋
黒咲~おいで?折角だから皆で撮るよー?
(気恥ずかしいのか素っ気無く行ってしまう黒咲を此方も呼び留め。そうこうしている内に彼の率いる海外の部隊に囲まれて挨拶や感想の混じる英語が口々に飛び交い、普段の彼を彷彿させるような台詞には思わず笑って『はは、そんなに黒咲は普段からクールなんだ?はじめまして、黒咲の父です。こちらは妻の藍緋。遥々日本に来てくれてありがとう。いつも黒咲が世話になってるね。息子がこんなに慕われてるのを見てとても安心したよ。』と彼等の何気無いやり取りに親しみや信頼感を感じられたのか息子が慕われていて一先ず安心したと彼等の母国語で返し。藍緋が黒咲の妹だと勘違いされた様子に此方も一瞬きょとんとしながら彼女に視線を向けて顔を見合せ、彼等に視線を戻すと何処か可笑しそうに笑って)
えっと、こんなにしっかり者で素敵な女性が自分の娘だったら結婚出来なくて嘆いてたかも?なんて。
妻の藍緋だよ。小柄だから若く見えるし可愛いけど、本当に優秀で俺と子供達にとっても良妻賢母な素晴らしい母親だよ。
(此方も前半は少し冗談げに英語で返しながら彼女は自分の妻だと説明し、藍緋の肩に片手を添えて置いたまま黒咲に追い払われる彼等を見つつ『黒咲ってツンデレだよねぇ…。誰に似たんだろ。』と疑問げに藍緋へと呟きながら首を傾げ)
>火黒
藍緋「……火黒、私こそだよ…。わ、う、~~…ッうん。ふふッ、ありがとう?」
(さ迷う手を支えられて優しい力でふわっと引き寄せられる、火黒の制服の紺色と金色の飾緒が見える胸元の下辺りに私の目線が来て思わず見上げ。ふと愛しげに見つめる火黒の眼差しと目があって下がった筈の熱がぶり返すように頬から耳までがまた熱くなる。待ってな?って言われて慌ててウンウン頷いた。火黒は何も言わずとも私の気持ちをすぐ分かってくれるのは昔からだ、そこに甘えてしまってるのも否めない。愛してる相手から愛されるって…もしかして奇跡な事なのかな。ふつふつと沸き上がるような体の芯から熱くなる感覚と単純に火黒が優しいから嬉しくて自然と笑顔になる。幸せを噛み締めるってきっとこんな感じだ)
藍緋「か、火黒、英語が分かるのか?!しかも話せるなんてッ…、な、何て言ったんだ?」
(海外の部隊の大きな軍人の人達に囲まれたらアワアワ見上げる、か、壁だ…。彼等と火黒の身長が全く違和感無い位に見える…日本人で幕末生まれなのに背や足の長さが世界基準だったんだなと更に実感。そりゃスタイルが良い筈だ…。火黒の聞き取りと流暢に返す英語に物凄くビックリした。しゃ、喋れるんだ?いつの間に。200年の間に覚えたのかなッ。ここに来て新たに彼の新しい一面を知って見惚れてしまいながら吃驚した顔を向ける。彼等からシスターっていうのは聞こえたし黒咲も妹じゃないって否定してる。驚かれてるのを見て何となく判断、…絶対私を黒咲の妹かと間違ったよね?キョトンとした顔の火黒と私も顔を見合せてから彼等に笑って説明するのを私もうずうず見上げて、肩に添えられる白いグローブの手に私も片手を重ねてそっと体の側面を寄せると何を話したんだって下から火黒の赤い瞳を見上げるように伺って)
>黒咲、火黒
藍緋「エッ!わ、私が…可愛いってニコニコしてたのか、…火黒ってば…、わ、黒咲、同僚の人達にそんな言い方しちゃダメだろう?」
(黒咲の呆れ口調にハッとしながら真剣に撮ってたのを見られてたんだと思うと恥ずかしくなってきた。シッシと追い払う黒咲のしぐさに慌てて優しくしなきゃだろうと話す。誰に似たんだろ?って疑問で首を傾げる火黒を私も可笑しそうに笑って見上げ)
藍緋「フフッ、表情の使い方は違うけど…どこからどう見たって昔の火黒そっくりじゃないか。…一見孤高な感じがするけど、本当は誰より人の気持ちに敏感なところとか。」
(そう、きっと誰より人の気持ちを理解出来る分…悪い方向に使おうと思えば何を言えばより相手の精神を突つけるのか、はたまたその人の強みや潜在能力を伸ばせるのか。彼には見通せる力があるように思える。良い方向にも悪い方向にも振れる、それは息子の黒咲も同じ気がするから…親子だなって思えるところだ。黒芒楼にいたあの頃の火黒は掴めなくて喰えない奴って皆思ってたかもしれないけど、一緒にいて知れば知るほど…私は気になった。要は凄く賢いのだ。とても賢いからその人の深層を誰より理解して判断してたんだと思う。あの頃の私は自分を理解できてなかったけど、火黒の一言で私が人間に恋した事実を気付けた。気持ちに整理を付けられたし彼の言葉によってある意味ふっきれたのだ。火黒の見通せる力で気付けたそのうちの一人だったのかも。火黒からすればそれは結界師である良守くんの何気無い一言だったのかもしれない、お前も寂しいのか?の一言。それが火黒の抱えてる孤独を彼自身が気付けた言葉だったんだろうな)
>火黒、藍緋
アイツ等はこうされると悦ぶんだよ。…冷たくされる事の何が良いんだか。
…あー、"もしこんなにしっかり者で素敵な女性が娘だったら結婚出来なくて嘆いてたかも。"だとか…、"若く見えるし可愛いけど本当に優秀で自分と子供達にとっても良妻賢母な素晴らしい母親だよ。"……だとさ。…タクッ、砂を吐きそうな台詞だ。
(だめだろうと母親から言われるとなぜかは不明だが冷たくすればするほど隊の部下や同僚は喜んでいる為に放っておいていいんだと、何て言ったんだと父親に尋ねる藍緋に黒い手袋で腕組みしたまま金色の眼を向けて父親の会話を母親の藍緋へ翻訳する黒咲。甘過ぎて砂糖でも吐きそうな台詞だと比喩表現して勘弁してくれとの顔で視線を反らし、誰に似たんだろうとの声に母親の嬉しそうな笑い声が聴こえる、昔の父親と自分は相当似ているようだ。兄妹も騒がしいなか「触んな触んな…兎に角写真なんて撮らねぇぞ」と冷たく)
>藍緋、黒咲(クロエ)
そうそう、職場にも海外国籍の人が増えたからだよ。…遣り取りしてる内に何と無く分かってきただけ。
(圧迫感を感じるような背丈の者達に囲まれてあわあわと見上げている藍緋を見ると思わず肩を揺らして笑みながら会話出来るのかと聞かれると頷いて、200年の間に日本の職場も様変わりしている事を説明しつつ何と無く理解しているだけというように。身を寄せる相手の温かい体温と手袋越しに重なる手の熱を感じながら何を話したのかと下から見上げる夜空色の瞳を機嫌良さげに見つめ"内緒"だと口を開きかけていたところで息子の黒咲に思い切り翻訳され『ちょ、黒咲なんでバラすの…、本人の前で恥ずかしいじゃん…。』と焦り)
ええ?全然…、俺は本当気まぐれだったし…人の気持ちに敏感なのは今も昔も藍緋の方だよ。
黒咲って藍緋に似て部下を纏める才能があるし、他人を放っておけない世話焼きさんじゃない?…思慮深くて根が優しい子に育ってるからほんと安心だよ。
(他人の気持ちに敏感な所はどちらかと言うと相手の方だと此方は伝え、外見は自分とそっくりだが何と無く根は真面目で面倒見の良い母親の気質を受け継いでいるように感じられるのか、そう安心を口にして)
黒咲~?ほら、皆で撮るよー?おいで?
(部下に撮影機器を預かって貰ったのか姉弟仲の良い子供達に契機の声を掛けつつ藍緋の肩に片手を添えたまま空いた手で黒咲の肩をちょんちょんと指で突つき、"おいで?"と隣へ迎えるように。焔は藍緋の隣へ宵と一緒にはしゃいで並ぶ様子と紺夜は火黒と黒咲の間を繋ぐように佇み。ヒラヒラと紙吹雪が舞うなか『藍緋、黒咲呼んであげな?…最近見てて分かったんだけど、藍緋の言うことなら黒咲素直に聞くんだよね。』と藍緋に小声で話して)
>火黒、黒咲
藍緋「そうなのかッ?そ、それでも凄い事だッ…!…えッ?わ、す、素敵な女性?良妻賢母ッ?可愛いッ?……そんな事を言ってくれたのか、火黒…、」
(流石私の旦那となるだけある、なんて思ってしまう。て、適応能力が高過ぎる…。時代や周囲に合わせていける能力は本当に計り知れないから年上の私ですら感心するところがある。海外生活の長い黒咲から火黒の言った言葉を和訳して貰って思わず目をキョトンとさせる。慌ててる火黒に黒目を上向けて頬が緩んでしまう。う、嬉しい…単純に。そんな事を言ってくれてたんだ?何だか本当に急成長している火黒の意外な一面を見て益々惚れ込んでしまった私。砂を吐きそうって言う黒咲の様子にはフフッと照れながら笑って。私には砂より砂糖みたいな甘さを含んだみたいな火黒の台詞選びにじわじわと嬉しさが胸に広がった)
藍緋「あ!またそんな事を…、ふふ、子供達の良いところはすぐ私に似てるって言うんだから。…え?そ、そうなのか?……ク、黒咲ー?皆で一緒に撮ろう?おいで~?」
(私に似てるから安心してるみたいに言う火黒をもう、と照れ臭くて謙遜する。世話焼きさんなのは…火黒もなんだけどなぁなんて微笑みが止まらない。さっきから警察官僚の制服姿でスラッと立っている火黒が近くてドキドキしっ放しになる。くっついている左半身が緊張してきて熱くなって。焔達に隣で並ばれてつい幸せそうにしてると黒咲を呼んであげて?と火黒から小声で促され、そうなのか?って目をパチパチし火黒の側から黒咲をソロぉッと私から呼んでみる。…わ、私の言う事なんて聞くのかな?紙吹雪が雪のようにフワフワと周囲に舞っている、とてもめでたい雰囲気だな)
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