ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒、黒咲
藍緋「はッ、……か、」
(チラッと火黒の赤い瞳と目が合うと微笑まれて他から見えないように白手袋の片手を振られただけで過呼吸を起こしそうになった。か、カッコいいしめちゃくちゃ色っぽいのに、二人だけの合図みたいに手を振ってくれて可愛い火黒…、ああ、何て愛しいんだアイツは。何かあの視線と微笑まれただけで孕んだみたいな。違った、私妊娠してた。まだ全然お腹は目立たないけど母子ともに健康だ。きっちり着込まれた警視監の制服と微笑んで澄まし顔の火黒の姿をぼぅと見つめていたら、ふと火黒との情熱的で激しい情事の夜を思い出してしまってぼふっと顔が自爆する。真っ赤に噴火したまま取りあえずクールダウンしようと深呼吸。ギャップが…ある分けでもないんだけど、火黒は相変わらず人皮の姿からでも漏れ出る色気が隠し切れてない。あ、何かを話してる?黒咲とも一瞬目が合った気がして心配する。黒咲…喧嘩したり緊張してないと良いんだけどな)
藍緋「…、」
(ふわっと周囲の空気が変わった、父親である火黒が息子の黒咲に敬礼をして優しく微笑んだからだ。面立ちがそっくりな黒咲の真剣な金色の瞳が父親の火黒の赤い瞳と語り合ってる。…何だろう、物凄く、感動してしまった。うるうると思わずなみだぐむ私は鼻をすすりハンカチを口許に充てる、都庁の警視監と海外特殊部隊の大佐の親子での奇跡的な式典は華やかさを増していった)
藍緋「火黒ッ…!黒咲ッ…、お疲れ様だったな?」
(閉会の言葉が終わるとガヤガヤと観客席が動き出したから私も焔達と一緒に礼帽に儀礼服の火黒と軍の制服で立っている黒咲を呼んで笑顔で片手を振り。んんッ?な、何だろう?女性側の観客も黒咲の海外の部隊の人達からも色んな所からの視線が集まってる気がする?気のせいだろうか…)
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