ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
|
通報 |
>火黒
藍緋「……火黒、私こそだよ…。わ、う、~~…ッうん。ふふッ、ありがとう?」
(さ迷う手を支えられて優しい力でふわっと引き寄せられる、火黒の制服の紺色と金色の飾緒が見える胸元の下辺りに私の目線が来て思わず見上げ。ふと愛しげに見つめる火黒の眼差しと目があって下がった筈の熱がぶり返すように頬から耳までがまた熱くなる。待ってな?って言われて慌ててウンウン頷いた。火黒は何も言わずとも私の気持ちをすぐ分かってくれるのは昔からだ、そこに甘えてしまってるのも否めない。愛してる相手から愛されるって…もしかして奇跡な事なのかな。ふつふつと沸き上がるような体の芯から熱くなる感覚と単純に火黒が優しいから嬉しくて自然と笑顔になる。幸せを噛み締めるってきっとこんな感じだ)
藍緋「か、火黒、英語が分かるのか?!しかも話せるなんてッ…、な、何て言ったんだ?」
(海外の部隊の大きな軍人の人達に囲まれたらアワアワ見上げる、か、壁だ…。彼等と火黒の身長が全く違和感無い位に見える…日本人で幕末生まれなのに背や足の長さが世界基準だったんだなと更に実感。そりゃスタイルが良い筈だ…。火黒の聞き取りと流暢に返す英語に物凄くビックリした。しゃ、喋れるんだ?いつの間に。200年の間に覚えたのかなッ。ここに来て新たに彼の新しい一面を知って見惚れてしまいながら吃驚した顔を向ける。彼等からシスターっていうのは聞こえたし黒咲も妹じゃないって否定してる。驚かれてるのを見て何となく判断、…絶対私を黒咲の妹かと間違ったよね?キョトンとした顔の火黒と私も顔を見合せてから彼等に笑って説明するのを私もうずうず見上げて、肩に添えられる白いグローブの手に私も片手を重ねてそっと体の側面を寄せると何を話したんだって下から火黒の赤い瞳を見上げるように伺って)
>黒咲、火黒
藍緋「エッ!わ、私が…可愛いってニコニコしてたのか、…火黒ってば…、わ、黒咲、同僚の人達にそんな言い方しちゃダメだろう?」
(黒咲の呆れ口調にハッとしながら真剣に撮ってたのを見られてたんだと思うと恥ずかしくなってきた。シッシと追い払う黒咲のしぐさに慌てて優しくしなきゃだろうと話す。誰に似たんだろ?って疑問で首を傾げる火黒を私も可笑しそうに笑って見上げ)
藍緋「フフッ、表情の使い方は違うけど…どこからどう見たって昔の火黒そっくりじゃないか。…一見孤高な感じがするけど、本当は誰より人の気持ちに敏感なところとか。」
(そう、きっと誰より人の気持ちを理解出来る分…悪い方向に使おうと思えば何を言えばより相手の精神を突つけるのか、はたまたその人の強みや潜在能力を伸ばせるのか。彼には見通せる力があるように思える。良い方向にも悪い方向にも振れる、それは息子の黒咲も同じ気がするから…親子だなって思えるところだ。黒芒楼にいたあの頃の火黒は掴めなくて喰えない奴って皆思ってたかもしれないけど、一緒にいて知れば知るほど…私は気になった。要は凄く賢いのだ。とても賢いからその人の深層を誰より理解して判断してたんだと思う。あの頃の私は自分を理解できてなかったけど、火黒の一言で私が人間に恋した事実を気付けた。気持ちに整理を付けられたし彼の言葉によってある意味ふっきれたのだ。火黒の見通せる力で気付けたそのうちの一人だったのかも。火黒からすればそれは結界師である良守くんの何気無い一言だったのかもしれない、お前も寂しいのか?の一言。それが火黒の抱えてる孤独を彼自身が気付けた言葉だったんだろうな)
| トピック検索 |