【迷いびとのための列車】 指名制/3l 

【迷いびとのための列車】 指名制/3l 

車掌  2020-02-25 21:27:29 
通報
ようこそ、乗客のお連れ様。ここは浮かぶ列車のなかでございます。
切符はお持ちですね、そう、その薄緑色の切符です。こちらは乗客からの贈り物。

ええ、どうも、この列車の乗客は寂しがり屋ばかりのようで。あなたを自らの目的地へ連れていきたいと仰せです。遥か空から見下ろして、あなたに執着してしまったようなのです。ふふふ、全く困ったものですねぇ。
さて、n番目のお客様。あなたは、乗客についていきますか。それとも、現実へ戻りたいと願いますか……?



……それでは、出発の汽笛が鳴るまで、もう少しだけお待ちください。


世界観 >1

注意  >2

提供  >3

エンド >4

プロフ >5

なまえ >6

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  • No.114 by セオドア  2020-03-08 14:10:28 

>パルカ

(楽しげにぐいぐいと引っ張られるとどうしたものかと少しだけ考える。同じように、同じ速度で飛んで、遊んでいたはずの彼はまだ元気一杯。対して自分はまだ疲れが残っていて本調子ではない。「僕ちょっと疲れちゃった。パルカは元気だなあ……空から見たらきっと綺麗だろうね、こうしてるだけでも凄く綺麗なんだから」呟くくらいの声はきっとはしゃぐ彼には聞こえないだろう。そこで矢継ぎ早に告げられる説明を聞きながらああ、楽しそうだ、勝負に勝って良かった、と嬉しく思う。牢屋見学ツアーよりもずっと楽しいことだろう。「そんなに飴屋さんがあって喧嘩してないの凄いね。競争しあって潰れそうなものだけど」家でなかったことの驚きよりも、その店の多さに目を奪われる。確かに店からきらきらした宝石のような飴を持って出てくる人が何人か見受けられる。もしかして此処に売られている飴も飛べるやら透明になるやら、何らかの効果があるのだろうか。魔法が起きることへの抵抗は既になくなっていた。「え、これが飴?いやいや、さすがにそれは……」嘘でしょ、と続けようとしてぴたりと止まる。明らかに虚偽であると思う反面、嘘とも言い切れない程の美しさを持つ石は飴だと言われても不思議ではない。普段見ているのが灰色の薄汚れた砂利であるからこそ、余計にそう見えるのかもしれないが。「うーん、ほんとは全部叶えたいところだけど……わっ、こら。まったく、急に抱き付かないの」提案されたものはどれも楽しそうで、ひとつに絞りきるのは難しい。どこから見ようか。選択権を渡されると迷ってしまうのは優柔不断の悪いところだろう。彼の温もりを感じながら思案すること数秒、頭の中で纏めた答えを出し。「そうだなあ、少し飛びながらこの辺りを散策、お散歩しようか。それで、気になるものがあったら止まって、疲れたらお菓子を買って休憩しよう」それは模範解答にでも聞こえるだろうか。面白味のない答えであったが、すべてを叶えたい欲の捨てられない大人になりかけの子どもの願いでもあり。それで良い?と確認するべくちらりと視線を向けて。)

  • No.115 by パルカ  2020-03-08 14:40:12 

>セオドア

( 貴方の様子に、あ、と口をぽかりと開ける。「はしゃぎすぎちゃった。ごめんね」呟きの内容は聞こえないまでも、自らがテンションを上げすぎたことを悟る。少しトーンを下げたなら、貴方への返答を。「たぶん、売ってる飴がどれも違うからかなー。あそこは銀太郎飴で、あっちはぐりぐりキャンディで、あそこはええと何だったっけ?」予習したはずなんだけど忘れちゃった、と、ちょっと悔しそうに鼻にぎゅっとシワを寄せる。貴方の提案にはもろ手を上げて賛成して「!それならぜーんぶできるもんね!すごいやセオドア、天才!」と、跳ね回って見せようか。それからにんまり笑ったなら、「石は飴だよ?虹色のやつはね!マズイけどね!」嘘か本当か分からないような噂話一つ。「ここらへん飛ぶ人は少ないみたいだから、驚いちゃうかもね。セオドアと散歩ー!」ふわりと地面を蹴って、ほんの数センチ浮かんで。ぱたぱたと貴方の回りを遊ぶように飛んで、逆さ向きに顔を覗きこんでみる。数秒。「ねえセオドア、楽しい?」それは少しだけ不安の表情を滲ませていて。「僕ねえ、セオドアと一緒にいたい。でもね、無理矢理連れてくるのはほんとはいけないってわかってるの。だからせめて、セオドアに楽しんでほしくて」僕の方が楽しくなっちゃってるけど、セオドアは大丈夫?と、もう一度確認。否定の言葉が現れたとしても放せないだろうなと思いつつ、それでも答えが聞きたくて。答えを聞く前にはくるりと一回転、都合が悪いなら誤魔化すつもりで笑顔の準備を整えて )     

  • No.116 by セオドア  2020-03-08 15:12:00 

>パルカ

(彼のしゅんとした顔は苦手だ。甘えられるとついつい甘やかしたくなるし、悲しまれると何でも許しそうになってしまうのだ。「大丈夫、気にしないで」キャスケット帽の上からぽんと頭を撫で、微笑む。彼は聡い、だから嘘はつけないのだろうとわかっている。「そっか、色々あるんだね。あはは、じゃあ後で皆見て回ろうよ」悔しそうにする彼を見て微笑ましく思うとうんうんと頷きながら手を繋いであげよう。「天才って。僕がそうしたいって思っただけだよ、パルカ」一言一言に反応し褒めてくれる彼が可愛く思えて、少しだけ恥ずかしい。こんなに称賛されることは今までなかったのではないだろうか。「虹色なのに不味いだなんて、夢がないなあ」きらきらしたものが美味しそうに見えるはずが、どうやら美味しくはないらしい。食べてみたことあるの?とは尋ねないが。「良いね、驚かせちゃおう」同じように数センチふわりと浮いて、ゆっくりと進む。それはゆったりと、歩く速さと変わらないくらいのもので。「急にどうしたの。楽しいよ、もちろん。もっと此処にいたいし、白くてふわふわした野原にも行ってみたい。だってさ、現実は──つまらないから」不安げに揺れる瞳は儚く消えてしまいそうで、酷く怖く思えた。返す言葉によっては消滅してしまいそうな、そんな感覚に囚われる。それを払拭しようと、ほとんど即答で答えよう。つまらない現実から救ってくれたのは、無色透明な日々に色を与えてくれたのは、間違いなく彼なのだ。「……僕のことは、また列車の中で話すよ。だから今は楽しもう!」話す気のなかった過去も彼には話しても良いと思え、そう真剣な表情で付け加えた後、表情を明るくしてくるりと一回転してみせた。)

  • No.117 by パルカ  2020-03-08 16:01:07 

>セオドア

( 貴方の言葉は幼子の胸にひとつひとつ暖かく染みた。後で回ろうと提案された店をぐるりと目に入れて、「うん」と小さな肯定を。「夢?…でも美味しかったら食べちゃうからいいの!飲み込んだらもう動けないしね!」続く声はわざとはりあげて。野原に行ってみたい、行ってくれる、こんなにもはっきりと示されたのははじめてだった。「うん…うん!絶対に行こうね!」頬に血が上り、視界がぱっと色づく。約束だよ、と小指だけを差し出す格好。「そうだよね、現実なんてつまんないもん!セオドアと居るほうがずっといいや!」即座に返された返答に、改めて貴方への思慕を募らせる。無理矢理引っ張りこんだと言うのに、貴方はそれを優しく笑って許してしまう。幼子の企みもなにもかも、貴方の前では通用しないようで。真剣な顔に一変した貴方を見つめながら「うん、でも、セオドアの話も聞きたいな」と静かなトーンで告げよう。そんな話が終わったなら、「うんー!楽しむ!」と良い子のお返事。自分の真似をしたものか、綺麗な一回転を見せた貴方にくすくすとくすぐったげな笑み。しばらくふよふよと飛んで、時折驚いた目を向けられて。緩やかな低空飛行を続けたなら、いくら空の旅とは言えどそろそろ疲れてくるのか幼子はさらに高度を下げる。拍子に見つけたのは青い暖簾と赤い暖簾。「あ、見てよセオドア、あそこにも飴屋さんがあるよ」とふたつ指を差し。「絵で見たときは気づかなかったなぁ、ひっそりしてるね」とまるで重大な秘密を打ち明けるかのように貴方の耳に口を寄せ )

  • No.118 by セオドア  2020-03-08 16:27:15 

>パルカ

(何気無い言葉に嬉しそうに笑う彼を見て、此方まで嬉しくなった。「うん、約束。指切りげんまーん、なんてな」出された小指に自分のものを絡め、わざとらしくけらりと笑って約束を。彼といればとても楽しい、一緒にいるだけでとても満たされる。「僕もそうだな。パルカがいてくれたらずっと退屈しないや」現実が嫌いで、どうしようもない日々。いっそのこと命を、なんて思ったこともあった。だが、やはりそれは間違いだったようで、目の前の彼と出会えて良かったと心から思うのだ。過去に触れるような静かな言葉の後にみせられた無邪気な笑みはすっかり子どものそれ。お互いの寂しさをさらけ出して、寄り添えたらどんなに良いだろうか。ゆるゆると低空飛行のまま飛び続けては、見えてきたのはカラフルな飴屋さん。耳元で告げられた言葉にびく、と反応を見せてしまったのは不覚。「そうだね、行ってみようか?」そっと地面に降り立つとじゃりじゃりと足下の石が音を立てた。気付かれてはいないだろうか、そんな気持ちを抱えながらも相変わらずの冷静さを見せつつ飴屋さんへと歩みを進めよう。近付くにつれてふわりと甘い香りが鼻腔を掠める。「甘いね、凄く」思わずそう口に出していた。外から店内を覗くとどちらも綺麗な飴がたくさん並んでいるのが見える。「どっちに入ろうか?両方見る?」かたや動物の形の飴、かたやフルーツや宝石の形の飴。どちらもそそられるが、彼はどちらを選ぶだろうか。)

  • No.119 by パルカ  2020-03-08 17:06:14 

>セオドア

( 温もりの残る小指がこそばゆい。指切りげんまん、物騒な言葉だけれどそれが誠実さの印のようで。貴方の言葉にぽわぽわと全身さえも暖かく、そうしてほんの少し貴方へすり寄った。囁いた後の貴方の見せた反応にはちょっとだけ嬉しくなって、しっかりしたお兄さんの弱点を発見してしまったかも?なんて。きっとこれを知っているのは自分だけに違いない!とにまにましてみる。そのまま降り立った場所で貴方の背についていきながら、自分の胸にこっそりその秘密を仕舞おう。そうして届く甘い香りは大好きなお菓子の匂い。「うん、甘い!きっとおいしいよ!」未だ食べたことのない飴に想像を馳せ、歩調が少し早くなる。貴方の真似をするようにして覗いた店内はお菓子の宝庫、何度見ても飽きないそれを見て、わくわくと胸が膨らんだ。「うーーん、両方みたいなぁ~……でも、最初はこっちに入ってみる!」と指し示したのは動物の形の飴、つまり青い暖簾。「セオドアの動物を探すの!セオドアはー、ライオンがいいかなー、虎が良いかなー、パンダが良いかなー?それともまだ居ない動物がいーかなー?」歌うように節を付けながら、貴方の服をツンツンと引っ張って。貴方みたいな動物を見つけたなら、はいとプレゼントするつもりで足取りは軽い。暖簾の下を潜れば、「いらっしゃい」と年を召した男店主の声。「仲の良いご兄弟じゃ」ちらり、貴方と幼子を見てそうとだけ呟く。幼子はビックリマークを飛ばしたような顔をするけれど、「へへ」と否定もせずに微笑んで。貴方へ向けて、照れたような顔を向けよう )





(/本日はお越しくださってありがとうございました…!息子様のお兄ちゃん感にとても癒されてほのぼのしました。これよりお相手させていただくことが難しいので、一旦終了とさせていただきます。またお越しくださると嬉しいです…!)

  • No.120 by 車掌  2020-03-08 17:07:36 

本日のご乗車、ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

(/本日はありがとうございました!またお越しくださると嬉しいです!)

  • No.121 by セオドア  2020-03-08 17:12:44 

(/此方こそお相手して頂き有り難うございました!此方もパルカくんの愛らしさの中に見える賢さやザリさんとの絡みに癒されていつも楽しくやり取りさせて頂いております。また時間が合いましたらお邪魔させて頂きますね!)

  • No.122 by 車掌  2020-03-11 17:22:51 

いらっしゃいませ、お連れ様。困ったことが有れば、何なりとお申し付けを。


世界観 >1

注意  >2

提供  >3

エンド >4

プロフ >5

なまえ >6

※とうろく※

>17 篠宮花音 さま

>55 セオドア さま


(/少々お時間いただいてしまうかもしれませんが、受付を開始致します。お試しでも質問でも、以前のお子様でも、もちろん以前からのお客様でも大歓迎です!また当方の未熟さゆえに、ご迷惑お掛けしてしまうことがあるかもしれませんが……お許しくださると嬉しいです。仕方ないなぁ付き合ってあげるよと言う方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に!)

  • No.123 by 篠宮花音  2020-03-11 19:56:22 

続き >105
(/今宵もアンレスタとの旅路を楽しみたくて馳せ参じましたが随分と時間が経ちましたがまだいらっしゃいますか?未熟さに関しては此方も同じなので、どうぞ肩の力を抜いて気軽にやり取りできればと思っております。)

  • No.125 by 車掌  2020-03-11 21:12:39 

>篠宮花音様

(/本当にお待たせしてすみません…!来てくださってとても嬉しいです!此方こそ、お相手頂ければ幸いです!)

  • No.126 by 篠宮花音  2020-03-11 21:20:55 


>105 アンレスタ

確かに苦しくないと言えば嘘になるけれど、これぐらいならまだ可愛い方だわ。
(赤く染まった頬を見られまいとそっぽを向く男を眺めながら幾分か笑いが収まった様子で尚も悠然と微笑む。可愛い方と表現したのは仕事上で何度か毒を盛られたことがあるからで、その時の苦しみに比べれば息苦しさ程度ならば耐えられるためである。「あぁ、そういえばそんな話だったわね。ごめんなさい。つい、貴方に触れてみたくなったの。」と己の話が聞きたいと繰り返した男に男の涙を拭うのが目的だったのだが触れてみたいと思ったのも事実であり、男が己の両手を見ている目に未練を宿していることに気付きながら両手は元の位置に戻しつつ本音を述べて「私の話をするのは別に構わないわよ?…ただ、貴方も私の事を見てきたならわかると思うけれど私の話は綺麗な事ばかりじゃないの。」男の言葉に輝かしく華々しい人生ならば喜んで話せるのだが、己の人生は薄暗く欲望渦巻いた醜いものばかりで、人生に影を落としたように先程の明るさとは打って変わって薄暗くなった部屋の中で陽気な部分を覗かせた男に「…それでも良いというのなら聞いてくれる?私の話を。」と嫌なことは言わなくてもいい、そんな男の言葉にゆっくりと静かに時折過去に思いを馳せるような目と表情をしながらぽつりぽつりと今までどうやって生きてきたのか、男が見るだけでは分からなかったその時の気持ちも併せて語り始めて)

(/大丈夫ですよ。此方もお声を掛けた時間が遅かったですし、お互い様ですよ。一応前回のロルの続きを書いたものを乗せますので時間の許す限り楽しみましょう。それと大事な部分と思われる部分を端折って申し訳ありませんでした。)

  • No.127 by 車掌  2020-03-11 21:39:08 

>篠宮花音

…!
( 苦しくない、と言われたわけではない。なのにどこか救われたような気がするのはなぜだろう。その背後にある壮絶な体験はしかし、己の想像の範疇外にある。大人なあなたの対応に、恐らくは─────たぶん─────自身の方が年齢が上であるのに、子供になったような気分になってしまう。「綺麗な話じゃない?あァ、承知の上さ」覚悟を決めたような顔をしたなら、ぐいと顎を引いて。醜さも残酷さも、綺麗なあなたの口から語られるならそれは己にとっての宝物。短時間しか話していないのに、貴女の綺麗さは己の胸をじくと焼く。「……良いさ、っゆっくりでいい。話してくれ」ぽつぽつと落とされる話はどれも悲惨、残虐、悲しい物語。ゆらゆら明滅するカンテラの明かりは、貴女と自身を重ねたからか、それとも他の不可解な感情か。ふらりと溢した涙は紛れもなく貴女へ向けて。「…そうかァ、俺ァ、花音にしがみつくわけだ」納得すれば静かな微笑。それは傷の舐めあいかもしれない、だからといってどう出来る。どうも出来はしない、ならば流れに身を任せよう。「言いにくいことを話してくれて、ありがとな、花音」触れない代わりにカンテラを差し出して、貴女への礼の装飾品に代えようか )

(/いえ、わざわざお越しくださって嬉しいです!…と、お話ししたいのは山々なんですが、少々動揺していまして…。あの、本当の本当に申し訳ないのですが、この返事をもって終了させて頂きたいです…。本当にごめんなさい、気分の揺れからお返事が雑になってしまいそうで…、本当にすみません、此方の都合です…)

  • No.128 by 車掌  2020-03-23 12:20:25 



(/誠に勝手なのですが……この度、このトピックスは閉鎖とさせていただきます。諸々の理由は割愛しますが、ご利用いただいた皆さま方に心からの感謝と謝罪を申し上げます。短い間でしたが、当トピックスを覗いてくださり、参加のご表明を頂いて、誠にありがとうございました。拙い主の文章にお付き合いいただき、皆さま方と旅をすることが出来て、大変楽しい期間を過ごすことができました。またどこかでお会いすることがありましたら、その際は宜しくお願い致します。)



>篠宮花音さま
一番乗りにこの世界に踏み入れていただいて、ありがとうございます。アンレスタもぐらぐら揺れながら、あなた様を手放したくない思いに囚われていました。可愛らしい娘様との旅はとても楽しく、少し切なく、また一番最初の物語として、今でも目に浮かぶようです。こんなに身勝手な主に付き合っていただいた優しい背後様と娘様に、素敵な人生が待っているよう、心からお祈り申し上げます。



よう、花音。……俺、お前を待たせちまってごめんな。でももう行かなきゃなんねえ、ほんと、身勝手で悪ィ。
……なあ、こんなこと、ほんと許されちゃなんねェって思うけど、一緒に俺と焼かれてくんねェか。手ェ繋ぎあって焦げついて、ずうっと一緒に……、いや、うん、変なこと言った。忘れてくれ。
せめて俺のカンテラを、持っておいてくれねェか。……愛してるぜ、花音。



>セオドア様
可愛らしく、お兄さんのようにパルカを導いてくださり、ありがとうございました。あなた様の綴る文章に個人的にも惹かれ、お別れするのが大変名残惜しいです…。遊び回った想い出は宝物です。我が儘な主で申し訳ありません、素敵なお兄ちゃんを演じてくれた息子様と背後様に、素晴らしい世界が待っているよう、心からお祈り申し上げます。



お兄ちゃん!……えへへ、ずっと言ってみたかったの。セオドアお兄ちゃん、今までずっと手を引っ張ってくれてありがとね。そうそう僕、ユニコーンの飴を見つけたから、お兄ちゃんにあげるね。セオドアの髪のいろでしょ!裏側に僕の目のいろも入ってるんだよ!
……ね、お兄ちゃん、僕ずっと楽しかったよ。一緒に野原にいきたいけど…、僕とってもわがままだから、断っても、泣かないよ。

  • No.129 by セオドア  2020-03-24 16:43:06 

ねえ、パルカ。ごめん、お別れとか、考えられないや。一緒に野原に行きたいし、それから……飴も買ったんだよ、パルカのぶん。ほら、まったく使わないのもザリや車掌さんに申し訳なかったし。だから……もう少し一緒にいちゃダメかな?我が儘なのは僕もだよ。別の場所で、もう少しだけ物語を紡ぐの。気付いたら君が本当に弟みたいで、惹かれてた。悪い、無理だったら良いんだけど……勝手に、待ってる。



此方こそお相手して頂き有り難うございました。当方もパルカくんの人柄、背後様の綴られる文章、きらきらした世界観に惹かれておりました。お別れするのが名残惜しく、もし主様さえ良ければ移動して続きをお願い出来ますでしょうか?息子と背後の我が儘ですので少しだけでも検討して頂けると有り難いです。

  • No.130 by 篠宮花音  2020-03-24 19:24:41 

本当に身勝手ね。強引に連れてきて、今度は勝手に私を置いていくつもり?私の気持ちは前にも伝えたはずよ、貴方が好きになったから片時も手放して欲しくないって。貴方が望むのなら例え地獄の業火でも極寒の凍てつく寒さでも喜んで一緒にいるわ、死が二人を分ちあったあとでも、ね。…だから、私を置いていかないでよ。一人にしないで…。貴方に迷惑がかかるのは嫌だけれど、待っているから。その時までこのカンテラは預かっておくわ。


(/此方こそ拙いながらも精一杯紡いぎ動かした娘を気に入ってくださってありがとうございました。アンレスタとの旅はまるで御伽噺のように心が弾みつつもアンレスタの苦悩等には切なさを覚えました。主様のご迷惑になるのは重々承知の上ですが、娘に語らせた通り背後様ともアンレスタともこのままお別れするのはとても寂しいので、もし宜しければもう少し旅を続けさせてはいただけないでしょうか?勿論これは娘と背後の我儘ですので無理ならばはっきり断ってくださって構いませんので、遠慮なく仰ってください。)

  • No.131 by 車掌  2020-03-25 00:27:33 



>セオドア様
切なく甘い息子様のお言葉、またとても嬉しいお言葉をありがとうございます。名残惜しいと言っていただけて、本当に舞い上がるような心持ちです。お誘いありがとうございます、欲を言えばあなた様と一対一でもお話ししたいですが、下記の理由より断らせていただくことをどうかご了承ください。


>篠宮花音様
胸を締め付ける娘様のお言葉、並びに暖かいお言葉をありがとうございます。こんなにも未熟な主に付き合っていただけて、本当に冥利に尽きます。私には勿体ないお申し出に飛び付きたい思いもあるのですが、下記の理由より断らせていただくことを、どうかご了承ください。



>お二人まとめて失礼します
まず、重ねての謝罪を申し上げます。この度は勝手な理由より当トピックを閉鎖してしまい、皆様に断り無く物語を中断してすることになり、誠に申し訳ございません。
当方には勿体ないお誘いもありがとうございます。この世界に魅力を感じていただけて、素敵なお子様と共に素晴らしい物語を紡いでいただけて、大変に楽しい日々でした。
このような素敵な皆さま方に理由も言わずいなくなってしまうのは却って失礼に当たると思い、責められるのを覚悟で下記に顛末を記します。




今回トピックを閉鎖するに至る原因としては二つ。自身の脆弱さに気づいたこと、並びにリアルの生活への不安です。

まず、前者について。今まで私は楽しむことしか考えておらず、あまり自分自身を掘り下げずに皆さま方と絡ませて頂いていました。しかしふと自身を省みたとき、自身の管理能力の低さへの不安、自身の礼儀が欠けているのではないかという不安、ロルのクオリティの不安など、様々な不安が付き纏うようになりました。このような気持ちのまま管理していては、皆さま方に迷惑を掛けてしまうかもしれない。生半可では放置することになりかねない。そんな考えが片隅に生まれたのです。

後者について。現在私は大学への入学を控えています。大分前から練っていた世界を、合格したら動かそうと決めていました。そして合格後、念願の世界では想像していたよりもずっと素敵な皆さま方に出会うことができました。しかし、未知の事態にも対応できない軟弱な自身が、果たして勉学とこの世界を両立できるかと考えた時、答えはNOに近いのではないかと思ってしまいました。

以上二点より、今回の物語は閉幕とさせていただきたいと思います。"主"としての自信がなくなった、と言うのが正しいかもしれません。本当に当方の勝手な事情であり、許してほしいとは思いません。

ここは初めて主を努めたトピックで、当方にとってもとても思い入れが強いものです。ですから、手放したくない気持ちも強いです。けれども手放したくないからと言って、じゃあ責任を持って続けられるのか、あらゆる事態に颯爽と対応できるかと言われれば首を横に振るしかありません。

長々と申し訳ありません。また皆さま方の魅力的なお申し出を蹴ってしまうことは、申し訳ないと同時にとても後ろ髪引かれます。
……こう付け足すのは大変卑怯だと自覚しているのですが、自身の気持ちが整理でき、かつ意欲が湧き、このトピックが再始動することになったなら、そのときは迎えてくださると嬉しいです。

最後に自己満足ですが─────今すぐではないですが、ちょっと餞別を残していこうと思います。    

  • No.132 by アンレスタ  2020-03-26 21:21:28 



「……花音」
呟いたのは愛しい人の名。短い旅の道中で幾度も呼んだそれを口にすれば、自然と口角が上がった。
「ありがとな」
貴女を置いていくことにどれほどの葛藤があったのか、もはや数えることはできない。それ程までに貴女を愛していた、けれど結局自分は貴女を手放すことを選んだ。綺麗な貴女を、笑顔の貴女を、失いたくはなかったから。
身勝手な理由で、自分は貴女を突き放してしまった。せめてもの贖罪なのか、貴女に押し付けたカンテラをぶら下げていた手には、もうなにも残っていない。寂しい手をぶらぶらと揺らすけれど、空を切るだけでむなしさが増す。
「お前のお陰だ」
廊下を歩いていた。目的地はもうすぐだった。揺れがひときわ大きくなって、その調子に右へ目が向いた。車窓から見えるのは、灰が目立つ巨大な恒星。
ゴォゴォと燃えていた筈の恒星は、時折火の粉を上げるだけの玉と化している。……ああ、なんて醜い。美しかった姿を知っているだけに、悲しみと失望は大きい。
罪人、だった。
灰色の堅牢な護送車で、孤独にここに送られる筈だった。
護送車の転覆事故。たまらず逃げ出した自分が目指していたのはどこかって、結局変わらないのだから笑えない。
列車は結局、罪人を送る車でしかなかったのだ。罪悪と共に乗る世界が、どれ程色褪せて見えたことだろう。

貴女に会うまでは。

「……愛してるぜ」

貴女に触れられた頬に両手を当てた。
─────終末期の恒星、終末期の恒星。
ホームに落ちた涙は、きっと気のせい。




※車内に残されていた、何故か所々焦げ付いた紙片より

花音へ

ありがとう。俺と一緒に旅をしてくれて。
何も言わずに置いてく俺を、許してくれとは言わねェよ。
でも、礼を言いたかった。
ありがとう。
愛してる。
焦げて焼け付いても、ずっと愛してる。
俺は文章も下手だから、伝わるかはわかンねェけど、お前と一緒に旅ができて幸せだった。
ミルクティ、旨いよな。豆銀糖も食ってみたかった。けどもう駄目だ。俺のわがままに付き合わせて悪い。未来のあるお前を付き合わせて悪い。こんな俺を好きって言ってくれてありがとう、けどお前、見る目ねェよ。
ごめんな。ありがとう。
俺の大事な花音へ。


  • No.133 by パルカ  2020-03-26 21:22:27 




何も言わずに、置いてきてしまった。キャスケットを弄りながら、ぐっと涙をのみ込んだ。

「つまらない、なあ……」
呟きが部屋に落ちても、もうそれを拾うものはいなかった。一文字に結んだ口と、下がった視線の先にあるのは、貴方の残した数々の痕跡。
貴方と共に遊んだオセロも、一緒に食べたクッキーも、貴方がくれた飴も、全部全部胸をぎゅうと締め付ける思い出になってしまった。
でもそれも自分のせい。
胸にぽっかりと穴が開いてしまったような感覚は、自分が貴方の手を掴みきれなかったせいなのだ。
「会いたい、会いたいよ……」
貴方の背を追いかけていきたい。いつまでも隣で飛び回っていたい。そんな願いを口に出すことも、今の自分には許されないのに。そんな感情を押し込めて、ひとりで三角座りをしているには、この部屋は狭すぎる。せめてもの抵抗に、髪を自分の膝に埋めて嗚咽を殺した。
自分は酷いことをしている。置いてきぼりにされることが、どれ程辛いのか知っている。知っている、知っている。だから苦しくて仕方ない。
遠い昔に教えてもらったお祈りが、もしも神に届くのなら。

願わくは、貴方が自分を忘れませんように。
願わくば、貴方が自分を幸福な想い出にしてくれていますように。
……なんて。


─────想い出の野原、想い出の野原。

開くドアにぱあっと差し込んだ白い光。
何故だろう、足元には虹色の丸石が転がっていた。



※車内に残されていた拙い筆跡の手紙


大好きなお兄ちゃんへ

やあ、セオドア!
ぼくもう十二さいだから、お手紙もかけるんだよ。びっくりした?びっくりしてくれてたらいいなあ。
あのね、ぼく、どうしてもセオドアに言いたかったことがあるの。だからお手紙をかいたんだ。

一こめ、あめをありがとう。もったいなくて食べられないって思ったから、ぼくずっと持ってることにしたよ。ぼくの一番の宝もの。
二こめ、ぼくと遊んでくれてありがとう。セオドアと遊ぶの、すごく楽しくて、大好きな時間だった。とくにおにごっこは最高だったね!
三こめ、一番大事だからよく読んでね。ぼくのだいすきなお兄ちゃん、ずっとぼくのお兄ちゃんでいてね。他の子のお兄ちゃんになっちゃだめだよ、約束だからね!

ごめん、ね。




  • No.134 by 篠宮花音  2020-03-26 22:52:47 

「…アンレスタ…。」
若い女性にしては良い暮らしと思わせるマンションの一室、男から託されたカンテラをソファに寝転びながらぼんやりと眺めながら口にするのは何度でも読んでも飽き足らない男の名前。もう二度と会えないことも、名前を呼んだとしても無意味だということは重々理解している、だが…。
「…本当。大馬鹿者で嘘つき、なんだから…。」
ソファのクッションへと顔を埋めながら憎まれ口を叩く、片時も離してほしくないとそう言ったのに、男の酷な選択の結果、今己は男が居ない本来の世界で生きている。胸にぽっかりとあいた穴を残したままで、男の不器用な優しさから下した決断だからこそ、己も寂しくて苦しくて辛い気持ちを懸命に飲み込みこんだ。男と別れるとき己はちゃんと笑えていただろうか、疑問がわいたとしてもそれを問いかけて答えてくれる主はいない。ふと、顔を埋めたクッションが濡れていることに気付き、いつの間にかまた男の事を思い出して泣いていたようで、男と別れた直後散々泣いたというのにまだ男に対して泣き足りない自分を嘲笑う。
「…そろそろ、時間ね。」
何気なく部屋の壁掛け時計に目をやれば仕事の時間が迫っており、ごしごしと服の袖で涙を拭い、仕事用のメイクと服装等諸々の準備を済ませ、部屋のありとあらゆる戸締りを念入りに確認してから、テーブルの上にカンテラを持って玄関先へと歩を進める。
「…いってきます。」
静かにカンテラを玄関先から入ってきていの一番に視界に入る位置へ置くと、服装に合わせた靴を履き、玄関の内側から掛けられた二重ロックを解除してから、顔だけをカンテラの方へと向けて、穏やかで柔らかい笑みを口元に浮かべながら家を出るときの挨拶をし、扉を開くと外に出て外側から鍵をかけると仕事先へと向かって歩き出す、家主の帰りは物言わぬカンテラだけが待ち続ける。-これから先彼女が生き続ける間、ずっとー。



*カンテラに添えられた火に焦げて焼けない特殊なコーティングが施された手紙


アンレスタへ

こうして貴方に届くはずもない手紙を書くなんて我ながら滑稽よね?でもね、どうしても書かずにはいられなかったの。
そうでもしないと自分の気持ちの整理がつきそうもなかったから。

貴方が好きだって言ってくれた時、私も貴方に惹かれていることに気付くことが出来たの。
貴方は唯一私の生き方を否定しなかった、それどころが理解し労ってくれた。
これから先、貴方みたいな人に出会うことも好きになることもないでしょうね。
見る目がない?それはお互い様よ。貴方だって私の様な罪人じゃなくて、もっと相応しい人がいたはずなのに、私を選んだ時点で見る目がないわ。

ごめんなさい、こんな下らないことを言いたくて書いているわけじゃないのにね。
だって、仕方ないでしょ?貴方に言いたいことはまだまだ山ほどあったんだから。
でもキリがないからここでやめておくわ。最後にこれだけは伝えたかったの。

I'm always thinking about you even though we are apart. With all my love…

貴方に愛をこめて、花音より


(/物語は閉幕し、主様が散々迷って下した決断を揺らがせるつもりは毛頭ございませんが、ちょっとどこかとんでもなく予想外の餞別に、背後も娘もこの物語の一区切りのピリオドを打つためにこうして馳せ参じた次第です。背後の語彙力不足で何が言いたいのか意味不明となってしまいましたが、アンレスタに対して娘と背後の気持ちはこれでもかというほど詰め込んだものとなっております。願わくば、このトピックが再始動した時に再び主様と息子様達と再会し楽しく交流できる日が来ることを心の底から願っています。今まで愚娘と背後にお付き合いくださって本当にありがとうございました!)

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