匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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…気を付ける。夜の内に戻るよ。
(あっさりと得られた承諾に片手を窓の隣壁についたまま、少しだけ意外そうに相手の方を振り向くが、次にじっと相手の顔を見て、平坦な声音で紡いだ言葉は単なる応答にとどめ。あれこれ聞かれたり引き止められたりしないのなら、その方がいい。鉱石の採集について知識はからっきしだが、夜半の山とあっては常人が出入りするイメージを持てず、時間さえ選べば、人目はそこまで気にしなくてもいいだろうとの算段。出歩きについて相手との合意さえ取れたのなら、酒場で出会った老婦人の話を頭の中のみで振り返りつつ、後は日が落ちるまで待つことにして)
* * * * * *
(東の方角から徐々に天涯が濃紺に染まっていき、中途半端に膨らんだ白い月が存在感を放ち出す頃合い。宿屋では夕食が出されていた。窓の外を確認しながら、丁度 "今はまだひと気があるかもな" 等と考えていたため、時間潰しも兼ねて有り難く頂くと、食事が終わった時には折良くすっかり日が暮れていて。……もし聞き咎められたら "遠くに行くわけじゃないし、観光街をぶらつくだけだから" とでも誤魔化すつもりで、内実はモンスターとかち合うことを想定しているために、ショルダーバッグの中身は殆ど取り出し、客室に付属の小さなチェストに移し変え。平常より随分と軽くなったバッグを肩に、客室の出入り口の前で相手の方を振り向けば、いつも通りの特に愛想のない顔立ちと声音で)
じゃあ、ちょっと出て行くから。
(/お久しぶりです~/// プレッシャーかけるようなことを言うのも何ですが、お帰りを心よりお待ちしていました!///← とは言え、つくづく也茶は微妙な均衡の上に成り立っているものだと思いますので、ペース等は相変わらず気負わず。物語の進行についても全然です。むしろ、普通に従来通り、返しやすくて有り難い繋ぎだと思いましたよ! この後は一旦別行動のターンになりそうですね^^)
……ん?ああ、いってらっしゃい…
(何時もと変わらない少女と違って、此方はどこか上の空というか、少しソワソワしていて少女の行動を気にしていない様子でその姿を見送った。実は、少しずつこの時間が近づくに連れて忘れていた、というより、忘れようとしていた記憶が徐々に蘇ってきていたのだ。家が焼け落ち、自分を探している軍靴の音が響く中、逃げ惑う過去の自分……死の恐怖がすぐそこまでやって来ていた記憶に心がざわ付く。目を閉じ、深呼吸をし、心を落ち着かせようとするがやはり難しい。
しかし、同時に不思議だった。何故こんなにも心がざわ付くのだろうか。無論過去のその記憶は忘れたい程のトラウマであったことは事実だ。だが今回関わりそうなその元騎士は、今では山賊に身をやつしており、そんな状態の人間が自分と過去を結び付けたとして、一体どの程度の影響があるだろうか。それこそ、せいぜいトラウマをちょっと思い出して心が多少痛む程度だ。それなのに、このざわつきは……。
ふと、頭に過ぎったのは先程出ていった少女の、ティアの顔。今もこうして隠れて情報収集をしようとしているように、自分はあの少女に過去を知られるのが嫌なのだ。それは何故か──根掘り葉掘り事情を聞いてくるような好奇心だけの輩とは違い、あの少女は自分を裏切ることは無いだろうに。……或いは、それ故か。少女が自分を裏切らず、一緒に居てくれるから。そんな"人"だから、自分は、出来るならあの少女を自分の過去からくる危険に付き合わせたくはなくて(なお鉱山のモンスターとの戦いを丸投げしたり、二人にとっての問題に関しては躊躇なく付き合わせる模様←))
……なんか、いつの間にか、だな。
(他人なんてどうでも良い──そう生きてきたつもりの自分、そんな自分の中でそんな風に思える相手が出来ていた事に少し笑って。ともかく、巻き込んでしまう可能性も考慮すれば何れにしても聞き込みはしなければならない。自身も荷物を整理してから、町中へと繰り出して)
+ + + + + +
──ふぅーむ、思ったより情報が集まらないな。
(特定の人物のみを探れば目立ってしまうので、表に貼られているおたずね者についての情報を満遍なく集めているのだが、他のに比べてその元騎士の情報はあまり無く、詳しいことは分からず。今は潜伏していて派手に動いていないにしてもこの最近の情報量の無さは変に思えて)
……!もしかすると、あのモンスターの暴走と何か関わりがあるのかも……
(暫く聞き込んでいるうちに、ふと気付いたことがあって。それは、元騎士の情報が途絶えた時期と、モンスターが攻撃的になった時期が近いということ。今の段階では単なる推測でしかないが、その読みが当たっているとすると……これは、ずっと黙っている訳にもいかないかもしれない。ティアにも事情を話して、対策を考えないと。そう思い、急いで宿屋へと戻っていって)
(/いつも優しい言葉をありがとうございます!
とりあえず別行動をば……別行動の前の心情ロルの方が長いことになってますが……←)
(――― 宿屋を抜け出してから、一人暗い道を歩み進んで辿り着いた鉱山の入り口。そこまでの道程にもろくに光源はなかったが、夜半の山奥へと続く道となれば、いよいよ闇の深さに輪がかかっており。まさに真っ暗、常人の目では何も見えまい。しかし、念を入れて誰かに目撃されてはいないかと周囲に一度気を配る。そして、何人の気配も感じられないことを確認しては、躊躇せずに足を踏み出して)
* * * * * *
(数刻後、鉱山内の一つの洞窟内には轟音が響いていた。間を置き、そこから飛び出して行ったのは、表皮が岩のようにゴツゴツとした顎の大きい四つ足のモンスターで。掠れた悲鳴のような声を上げつつ、ざかざかと足を動かし、慌てているみたいにモンスターが逃げ去った後、自身もひょっこりと洞窟から出てきては、少し開けているその場を薄く照らす月明かりに誘われるように夜空を見上げてみて。視界に捉えた白い月に軽く片手をかざしつつ「……大したことないな」と呟いては、先程のモンスターを殴った時から固く握りしめたままだった拳をほどいて腕を落とし。たまたま最初に "そう強くはない個体" に当たったのかと疑い、もう結構な時間、山中をうろつき、遭遇したモンスターを片端から殴ってみているが、少なくともここまでは人容で通せており。鉱山のモンスターの話を聞いてから、ずっと抱いていた心配は杞憂だったか。
事前調査はこれぐらいでいいかな、と漸く納得しては、宿屋に戻ろうと下山できそうな道を探し始め。竜の姿に戻って飛べば、手間も僅かですぐに帰れそうな気もするが、万が一にも誰かに見られたら事なので、大人しく草木の中を進んで。モンスターを探すために人工の道からはすっかり外れており、帰路の頼りは野性動物さながらの自身の勘と経験的知識のみ。時折、星の位置を視認しつつ、足場の感覚も研ぎ澄ませ、道なき道を行くが、やがて、途中で外れた山道らしきものを見つけ。有りがたく利用しようと近付こうとするも、そこで不意に足を止め)
…………?
(なんだ、あれは、と声に出しそうになった。今は深夜、直に未明に移る頃合い。だというのに、土が迫り上がり、そこに人が使える山道があるのだろうと予想できる場にゆらゆらと動き揺れる灯りが見えて。茂みに潜んだまま様子を伺ってみれば、どうやら光源の正体は松明であり。……誰かが松明を持って山道を歩いている。じっとしていると、静かに鈴の音も聞こえてくる……獣避けだろうか。それにしても、こんな時間に? 黙って見ているうちに、その人物は自身の隠れている辺りを通りすぎ、真っ暗な山奥へと消えていき。不審に思いつつも、自身も再び歩を進めることにして)
(/回想を交えた心情ロル、すごくいいですね// 拙娘の方はモンスターにとって家荒し同然の所業を働いた挙げ句、帰りが結構遅くなっています。最悪、宿屋自体閉まっている恐れもありますね……まぁ、開いているのも普通に有りでしょうが。寝ているのが自然な時間だと思いますが、そこはお任せします。宿屋が開いている+息子様が寝ている、なら拙娘もこっそり部屋に戻って寝ているていで続きは翌日の朝からですかね…?
宿屋が開いている+息子様が起きている、なら拙娘がこっそり部屋に戻ったところから……ですかね。宿屋が閉まっていたら、多分入れなくて困って出入り口付近で壁にもたれて寝て夜明かししていますね← 帰りが遅いから探しに出たていとかでも良いですし、お好きに繋げてほしいです)
……
(遅い。非常に遅い。出掛ける前は色々と心情的に余裕がなく気にする事は無かったが、今冷静に考えるとやはり少女を一人で出したのは不味かったのではないかという思いが湧いてくる。不慣れな土地で一人…知らない人に付いていっちゃ駄目とかちゃんと分かってるんだろうか←。時間が経つに連れ、不安の色は濃くなっていく。無意味に部屋を歩き回ったり、立ったり座ったりを繰り返し、その内心配の気持ちが抑えきれなくなって部屋を飛び出し街を探しに行くことに)
ったく、アイツどこに居るんだ…?おーい、ティアー
(この時間ではもうほとんど店は閉まっており、街灯もあまり無いため灯りが必須である。もはや見るものなんて殆ど無くなっているようなこの時間帯で、どこで何をしてるのやら。心配になるのも当然な町中を歩きながらその名前を呼びながら探していて)
(/という訳で探しに行きました。保護者感……←)
……やっと、出れたな。
(背も高く生い茂る草と縦横無尽に伸びて掴みかかってくる木の枝葉。その間を上手く縫い、怪我や足の踏み外しに気を付けつつ、時に獣道も借りながら下山を果たせば、ボソリと独り言を漏らして。普通の山道を利用すればずっと楽だったろうが、不審な人影を目撃した以上、用心した結果。他にも入山者がいる場合、山道を使えば、鉢合わせになりかねないと注意を張ったのであり。
何はともあれ、山の下方を覆う茂みから抜け出し、久々に人工的に整えられた地面に足をつけば、無言のまま衣服についた汚れを払い。暗くてよく見えないが、さすがに今の自分は薄汚れているかもしれず。……まぁ、宿屋に帰ったら、明るいところでもう一度確認しよう、それで汚れていたらもっと丁寧に落とせばいいや、と考え、顔を上げると改めて周囲を伺い、近くに誰もいないであろうことを確認しては、宿屋がある方角へと歩き出し。
山中ほどではないが、より山に近く、建物も少ないこの辺りでは当然のように光源となるものも僅かで。夜空に光る月と星ばかりが存在感を放っており、聞こえてくるのはフクロウの声ぐらいか。月の位置からおおよその現在時刻に当たりをつけつつ、一度ふわりとあくびをすれば、口元に軽く手を当て。相手はきっと寝ているだろうな、と思いながら、のんびりと足を進め。やがて、少しずつ視界に止まる明かりが増えていく。
土産物屋は恐らく全て閉店しているだろうが、遠くにちらほら見える光は酒場から漏れているのだろうか。だが、自分が目指してきたのはもうこの辺り。宿屋が並ぶ区画に辿り着けば、さて、夕過ぎに出てきたのはどの宿屋だったっけと、路傍をゆっくりとなぞりながら露骨にきょろきょろしだして)
この辺だったのは間違いねぇと思うんだけどな。
(/オカンが発動しました← 息子様が探しに出たのは何時位でしょうね……一応、上記で時間は零時をゆうに過ぎている想定です。下手したら1~2時。よって、一度探しに出ても戻っている可能性やあるいは酒場などで休んでいる可能性もありますね。宿屋がある場所までは戻し、不審者丸出しでうろうろさせたので、見つけて頂くのも有りで、またご自由にお願いしたいです!←)
……どこにも居ねえし、つか別にそこまで心配する必要はないんだよな。あいつが危険になるとこの腕輪に…あ、腕輪……
(行きそうな場所はあらかた探したものの、姿は見当たらず。誘拐された線も考えてみたがそもそもあの少女を無理矢理どうこう出来る人間が居るとも思えない。そもそも危険が迫ると確か腕輪に……と契約の腕輪を確認するとハッと気づく。そうだ、テレグノシス……お互いの居る方向が確かわかるんだった、と←)
……バカとハサミは使いようか。使う俺がバカじゃ話になんないな……
(ポリポリと頭を掻きながら、改めて腕輪の効果を意識して少女の居る方向を探ってみる。すると、少女が居るのは宿屋の方向だとわかり、もしかして入れ違いになったのか?と思いながら慌てて宿屋の方に戻っていって。すると……)
あ、居た。お前どこ行ってたんだよ、探したぞ……って、汚いな……ホント何やってたんだよ……
(人の気配があり、明かりを向けるとそこにはまさに探していたティア本人が居て。無事なのは分かっていたものの、やはり本人を直接発見すればホッとした様子で駆け寄って。少女の衣服についた汚れを見れば少し怪訝な表情をしつつ、手で服を軽くはたいて汚れを落としたりして)
(/というか、腕輪の能力すっかり忘れてました……←←)
……! …………え、アル!?
(宿屋の並ぶ区画をうろうろしていると、不意に道の先に人の気配を感じ。灯りを携えているところ、憲兵の見廻りか、あるいは準備の良い酒場帰りの酔客か、何にせよ、多少警戒しつつ、方々の宿屋の窓から淡く漏れている薄い光源を頼りに、瞳を凝らすと、ぼんやりと視認できたのは見た覚えがある男性の姿で。だが、まさかこの時間に外を出歩いているとは思いがたく、他人の空似かと疑うが、そのタイミングで相手もこちらに気付いた様子であり。自身の名を呼んだ声も、駆け寄ってこられて改めて確認できた顔も、間違いなく相手。つい目を白黒させ、隠すこともなく驚いた表情になれば、軽く相手を指差し、こちらも名前を呼び返して。
すぐ手前までやってきた相手は、何やら言いつつ、自身の服についた砂埃を軽く払い。その間も無言のまま、自身よりも背の高い相手の顔を見上げては、呆気に取られ。……出会ってから今に至るまでを振り返り、この相手は、自分が幾らか自由に振る舞ったところで怒らないようだと思っていた。その上で今夜出掛ける前には "夜のうちに帰る" と告げてあり、現在はまだ暗いため、いつぞやのように "言っていた時間に帰らなかった" ということもないはずだ。
こちらが亜人だからと理不尽に当たり散らす奴とは全く思えないし、かといって、今回咎めを受けるような失態を犯したつもりはない……そうなると、どうして相手がこんな夜半に外にいるのか、理由が全く分からず。何か緊急の用事? いや、そこまで重大で急ぐ用事なら、バングルを使えば良かったはず。あるいは、自身の正体がどこかでばれて、逃げ出さないといけなくなったとか? ……それなら、表通りをこうも悠長に歩いているものだろうか。……駄目だ、分からない。しばし黙って相手を見つめつつ、思索を巡らせていたが、やがて、聞いた方が早いと結論をつけて。
一度相手を指差した手を下ろせば、山道の出入り口付近と比べればずっと明るいその場で、自分自身でも衣服を緩く掴み、ばさつかせて汚れを払い。さらにそれから、何処と無く鳥獣の毛繕いを連想させられるような流れで、直接手でも細かな埃を落とすと、軽く腕をほぐしながら、相手に視線をやり「……いや、ちょっと散歩してただけ」と返し。間を置かずに小さく首を傾げれば、ある種平常通りの自身の行動は棚に上げたような台詞を吐いて)
それより、アル、どうしたんだ? ……何かあったのか? こんな夜中に慌てたみたいな様子でさ。
(/テレグノシス、有用なのに忘れられていましたね← 一応拙娘は "用事もなしにうろつくのは不思議だ" という視点で物を言っているため、ブーメランのつもりがなく……メタ視が苦手なのは協調性のない人の特徴かもしれませんね…)
……いや、別に。
(慌てる此方の態度が意図する所が、まるで分からないとばかりの返事をされてどう答えるべきか迷う。此方は心配しているのにコイツは……という怒りを一瞬覚えなくも無かったが、瞬時にそれは一方的な自分の感情であり押し付けるものでは無いと咀嚼し飲み込んで。それに、この少女はそう言った心配をされ慣れていないんだろう、なんて少し考えて。汚れを叩くためにしゃがんだまま、少し視線を落とし、間を開けて再び顔を上げれば少し笑みを浮かべて)
お前のことがちょっと心配になったんだ。おせっかいかもしれないけどな、思ったより遅かったからさ。無事で良かったよ……帰ろうぜ
(此処で気取って変なことを言うのもなんだしと思い、少々恥ずかしそうにしながら自分が相手を探しに来た理由を告げて。汚れも一応取れたのを確認すれば立ち上がり、帰ろうと一言告げてから宿屋の方へと歩き出して)
(/自分は、今までの経験や付き合いから、人に心配されてるなんて思いもしなかったのかなと思いました。協調性のなさは、育った環境に依るものなのかなと……)
……心、配…………?
(問いかけに対する相手の返答を聞けば、きょとんとした表情でその中に含まれていたワンフレーズを復唱し。正直なところ、よく理解できなかった。半ば無意識のうちに自身の左手首に視線をやれば、そこには嵌まったままの腕輪があり。相手は怒っている風ではないし、仮にもし、自分の逃亡を気にしているようなことがあれば、それは腕輪によって阻止されるはずでとことん辻褄が合わず。……大体初めて会った時からして、自身を無理に捕らえようとはせず、付いてくるなら合意の上でと提案してきた相手が今更そこを "心配" するというのも唐突に思え。ともすれば、こんな夜分遅くも遅くの真夜中に、相手が外をうろついていた理由は、まるで本当に "自分" を "心配" したからのようで。
……そんなことがあるのか? ……本音を言うなら、かなり疑わしい。相手を信じていないわけではない。むしろ、信じられないのは "自分" でしかなく。歩き出した相手の背を瞳で追い、置いていかれないように足を踏み出したところで、言い知れない違和感は消えず、何を言えばいいのか分からなくなって、黙ってしまい。俯き加減で歩を進めながら考えるのは "優しい奴だとは思っていたけれど" ということ。相手は優しいから、他の人になら確かにこういうこともしそうな気はして。ただ、その対象が自身になると、相手の人格を振り返る以前に "自分に"、"今までそういうことをした人はいなかった" という実感の方が強くなり。
……自分が心配されるなど有り得ない、と思ってしまうし、出来れば、そう信じていたい。何故なら、別のことを信じようとして裏切られるのは怖いから。複雑な心境に至りつつ、しかし、夜半に相手が自身を探して、本来ベッドで休んでいられる時間を外歩きで過ごしたのは事実ということに思い至れば、隣を歩きながら、下方に落とした視線はそのままで合わせることもせずにだが、つまりは当人なりに "心配をかけた" ことへの反省の弁を口にして)
……オレは、宿に戻るのが遅かったんだな。悪かった。
(/互いに生い立ちは関係していそうですね← この後ですが、翌日は普通に採掘に行かせるのは如何でしょうか? ただし、入山する前に登山道の入り口辺りでモブの案内係を出させてほしいです。そのモブの誘導で、二人が坑道の中にある、息子様の因縁の敵のアジトに迷い込む流れを作れたらと思っています。気乗りしなければ、蹴ってほしいのですが…)
いや、まぁ…………気にすんなよ
(ティアからの返しに、やはりまだどこか壁があるのを感じる。普通に『心配し過ぎなんだよ』とか軽く返してくれても良いようなこの状況で、返ってきたのは沈黙とその後の謝罪。言葉を発さない間、チラリと背後に目をやると俯き暗く考えていた少女が目に入った。何を考えているのか完璧に分かることは出来ないが、これまでの関わりからこの少女がどこか"自分なんか"と自身を卑下しているような、そんな考えを持っている事がなんとなくだが分かっていて。……自分にとってはこの少女は確かに"人"であり、少なからず大切だと想うようになってはいるのだが……
しかし、そんな卑下したような想いを持つようになったのは何故か。その理由を考えると安易に『俺を信じろ』なんて言えない。そもそも自分も最初はお宝として扱おうとしてたし←。なので、少しずつ距離を詰めて行くしかないなと思い此方も多くは言わず、しばらく沈黙した後、気にするなとだけ答えて。
その後宿場に戻り、結局何をやっていたのか尋ねようかとか、街で得た情報をティアに話そうかとも思うが、先程からの流れでまだ壁がある事を感じたため、変に深く尋ねたり、突然過去を明らかにしても混乱するだけかもしれないと思い、結局言い出さないままその日を終えることになった。結局、壁があると感じながらそれを乗り越えようと積極的に動かないアルドニックも、相手を信じきれていないということなのであった……)
ーーーーーーーーーー
???「で、明日の獲物は?」
???「目ぼしいのは特にないッスけど……ガキと男の二人連れが居て、金はなさそうなんスけど、ガキの方はやたらと顔がキレイで……高く売れそうな顔してるッスよ」
???「なるほどな、可愛い顔のガキは高く売れる……じゃあ明日はそいつらだ。いつもの通りの手筈で行くぞ、ガキはなるべく傷付けないよう捕らえろ、男は、抵抗すんなら殺しても構わねえ。わかったな?」
???「「「おおー!」」」
ーーーーーーーーーー
……よし、行くか
(翌日、眠った時間が時間だけに少し起きるのが遅くなってしまったが、オルセタイトを取ってくればすぐ戻れるためそこまで時間は掛からないだろうと考え、予定通り今日は鉱山へ入ることに。二人共準備を整えれば宿屋を出て鉱山へと向かって)
(/ありがちな盗賊団の会話をはさみつつ←
そしてやはり二人共、歩み寄るのが苦手ですね……
モブの誘導に関しては了解です!その流れでやっていきましょう!)
……………………。
(物思いに耽りつつ宿屋に戻れば、駄目押しのように折良く伝令玉が届き。夜を駆けてきた手紙の送り主は元同僚だが、開封してみると内容は実に取りとめのない世間話で。……連絡が来たということは何か用事があるのかもしれないと考え、手紙を貰うといつも急ぎで最後まで読むのだが、今のところそれらしい実があったことは一度もなく。率直な感想を述べれば、何を考えているんだろう、こいつは、といったところだが、そこに思索を寄せるといよいよ今夜は眠れなくなる予感がしたため、考えるのは止めにし。ただ、明かりを消す直前、隣のベッドで寝ようとしている相手の姿を視認すれば、何故だかはよく分からないがすごく自然に、遠い昔、あいつが "布団に入れてほしい" と言ってきた時、今の自分のような気持ちだったのかもしれないと思えて)
* * * * * *
(――― 翌朝、かなり眠たかった。運動もしたのだし、短時間でも深く眠って次の日はすっきりと起きる、というのが本来の理想だったのだが、全く叶っておらず、心なしか洗顔に使った水も普段より冷たく刺激的に感じられて。相手も平常より目覚めるのが遅かったのが唯一の救いか。それなりに日が高くなってからようやく宿屋を出れば、昨夜一人で歩いた道を今日は二人で辿り、鉱山に向かい。道中で怠さは抜けていたが、それでも幾度か欠伸を噛み殺し、不足している道具は近くの店で取り揃えて山の入り口付近に到着すれば、前を見たままながら、隣に立つ相手に向けて)
……あの酒場の姐さんが言っていた辺りに行くんだよな?
(/展開への同意と盗賊団のロールを有難うございますw 後者笑いました。こちらで考えてみた流れとしては、鉱石も採らせたいので、案内係のモブは最初は本当に"普通の親切な人"を装い、採掘できる場に連れていってくれて鉱石を獲得できる→しかし、モブの真の狙いは、疲れたところで仲間を呼び、よりひと気のないところで集団で襲いかかること……という形で、だけれど、採掘後に現れた仲間が息子様の知っている騎士の家系の残党(ボスではないが)というのは如何でしょうか? そこで互いに驚くなか、残党が"ガキよりこっちが大物"と告発し、本性を露呈した連中から逃げる途中で、隠れようと入った坑道が実はむしろアジトに繋がっているとか……ベタな気もしますが、どうでしょうかね。気乗りしなければ、ご遠慮なくお伝え願います)
……姐さん?まぁお前の方が年上っぽいしそう呼ぶのも無くはない、のか…
(妙な所に引っかかりを覚える細かい奴←。昨日出会った初老の女性を、少なくとも自分は姐さんとは呼ばないだろう。しかしこの少女は、見た目こそ少女だが年齢は◯十歳、つまりはロリバb←←。なので姐さんと呼んでいても不思議はないのかもしれない…なんて、自分で感じた疑問に自分で答えを勝手に出していて。まぁそれは置いといて)
ああ、その辺りに行くつもりだ。とはいえ現地の詳しい道のりは分からないからな…地図だけじゃ心許ないし、案内を誰かがしてくれたりするとちょっと助かるんだが……
(地図を広げ眺めながら、悩ましげにそう言って。地図上だけでもおおよその検討はつくものの、それでも実際の地形や道のりなど、地図だけでは分からない情報は沢山あって。初めての土地で初めての鉱山探索ともなれば、案内係の一人なんか欲しくなってくる訳で。無論それが手に入らなかったとしても、数日かければ地形も把握出来るため、案内はあくまであったらいいな程度のもの、無理に頼む気はないのだが……)
(/自然な流れでとても良いと思います!それでやっていきましょう!)
年上? ……あの人何歳ぐらいだったんだろうな。
(何気なく使った言葉に予期せぬツッコミが入り、相手を見返すが、元々の年月への無頓着さや上下意識への希薄さが相俟っては、小さく首を傾げて微妙にずれた返答をし。また、続けられた相手の言葉で一度周囲をゆっくり見渡すと、古ぼけた案内看板が目に止まり。再度相手の方を見た後、正面に足を踏み出し、近付いて掲載されている内容を眺めてみたが、ざっくりとしか書かれていないことが分かって。
それでも山道を示した図を指差しで軽くなぞりながら「まぁ、最初に使うのはこの道だな。途中までは普通に行けそうだが、何処かで脇道を使って採掘できる場に降りるんだろ? その辺からが怪しいな」等とぶつぶつ言いつつ、目的地までのシミュレーションを始め。……すると、不意に幾らか後方で鈴が鳴ったように思え。振り向こうとすれば、それよりも先に『 そこの二人~! 』という少々しゃがれた男の声が耳に届き。
改めてそちらに視線をやれば、思わず地図を追っていた指先を引っ込めることも忘れ、固まってしまう程度には驚き。……立っていたのは、顔立ちこそ顎が長めで細面ながら、肌の色は黒々と日焼けしており、髭の手入れも疎らで、元々はやせ形なのではと伺える身体にゴツゴツとした筋肉がついている、如何にも山男といった服装の人物であり。……本来なら、特に驚くこともないだろうが、離れているからこそ視認しやすいその輪郭に見覚えがあるような気がして。すなわち、腰に付いている鈴といい、その特徴とシルエットはどうにも昨夜、山中で目撃した怪しい人影に酷似しており。
何か言うべきかと思いつつも、口を半端に開けたまま押し黙っていれば、何故か期待を灯した瞳で近付いてきた男は、何処か田舎っぽさがある笑みを浮かべ、相手に向けて『 山、入るのか?丁度良い!俺も同行させてくれないか!? 』と問いかけ。さらに固めたままだった自身の指先に気付くと、それが指し示す先を確認し『 お、もしかしてあの婆さんに会って、聞いた場所に行こうとしてたんか? もしオルちゃんが欲しいんなら、そりゃ駄目だぞ。あの場所では採れない! 』と手を横に振りつつ告げ。
こちらが反射的に指先を引っ込め、警戒心もあって、一、二歩後退しても、どこ吹く風といった勢いであり、先程横に振った手を腰に添えつつ『 なんだよ、素人?ならますます丁度良いな! 』と笑ったかと思うと最後に続けた台詞は、ある意味渡りに船のような提案で)
「俺はスコット。粘土収集で生計を立てているんだが、最近山は危険って噂もあるから、入山する時は二人以上で入るようにしてるんだ。でも、今日は相方にドタキャンされてな。付き添ってくれるなら鉱石が採れる場所も教えるが、どうだい?お二人さん! 悪い話じゃないだろ?」
(/ご快諾有難うございます*´`* モブを出しましたが、例によってお好きなように動かして頂いて構いませんし、動かしにくかったり何だりでしたら、てきとーに投げてくださいませ)
───……あン?
(少女のシミュレーションに対し、同じく地図を見た自分も何か考えを述べようとした所、後ろから男のしゃがれた声が聞こえてくる。振り返るとそこに居たのは山男、見た目といい声といい態度といい、まさにそれだと言わんばかりの山男だった。此方は少女と違って昨日の事情を知らないため特に警戒する事なく、しかし突然の山男の登場にポカーンとしていて同じように少し固まっていた)
……ま、確かに悪い話じゃないが……。
(初対面の相手を信頼する要素は皆無だが、事情を知らない自分からすれば目の前の彼を疑う要素も無く、どちらにするか決めかねる所で。ただもし相手がその通りタダの山男で、ここで相手の誘いを無碍に断ると後々面倒なのでは無いかという考えが頭を過る。人付き合いの悪いアルドニックではあるが、人との関わりを悪くしたいとは思っていない。申し出が此方のマイナスになるように思えない以上、受けてもいいのではないかと考えて)
……どうする?
(とは言え当然その返答には自分だけの意思ではなく、同行者であるティアの意思も聞かなければならない。視線を隣りにいる少女に移せば小さくそう尋ねてみて)
(/また返事が遅れてしまいすみません……)
…え! …え、オレ…?
(すっかり警戒した様子でさりげなく相手より半歩程後ろに下がっていたが、声を掛けられるとやや驚いた素振りでそちらを振り向き、台詞を繋いで。同時に相手との距離を更にちょっとだけ詰め。すると、目の前の山男は両手を腰に添え、軽く胸を張ったポーズのまま、こちらを見下ろし、面白そうにニヤニヤ笑い『 おやおや、よっぽど人見知りなのかな?そのお嬢ちゃんは 』と冷やかしてきて。……その言動を "気さく" と取るか "粗野" と取るかは恐らく人によるのだろう。当人としては粗野で不快と受け取り、気の強そうな色を含んだ視線こそ真っ直ぐ男に返したものの、口は固く結んでしまったが。
しかし、男は相変わらず意に介さない風でニコニコしたまま、相手に『 鉱石目当てなら、迷うことねェじゃん!ほら、早く行かないと日が暮れちまうぜ! 』と言えば、片手を一度ひらつかせ、自分たちに背を向けるともう登山道に向かって歩き出しており。のんびり回答を考えている暇はないことを悟れば、内心では昨夜の出来事に多少の引っ掛かりを覚えつつ、胡散臭くても悪人と決まったわけではないし、いざとなれば、逃げるなり昏倒させるなりも可能かと断じて、相手をちらりと見た後、目付きは厳しいままながら、幾らか言い捨てるようなノリで)
いいんじゃねぇの…? 付いてっても。案内欲しかったのはそうだしさ。
(/気にしませんよー。返信はすごく嬉しいですがw/蹴り推奨)
……ま、そうだな。
(どうも胡散臭さが抜けきらないように思えるのは此方も同じで、無理に急ごうとする姿も怪しく見えなくも無い。とはいえ少女以上にアルドニックには相手への疑惑が持てない。少女の言い捨てる態度や露骨なまでの警戒心は気になるものの、言葉の通り案内が欲しかったのは事実であり、同じく警戒を怠らなければ大丈夫だろうと考えて。フゥっと軽くため息をついてからその男の後を追って)
(そして実際、その男は巧かった。いや、その男ではなく計画した奴がと言うべきかもしれないが。道筋は途中までは完全に鉱山に向かう道のそれであり、途中から奇妙なルートを通るようになってくるが、それも此方のほうが近道だから、穴場に近いから、なんて言葉と共に信じてしまいまそうなルートで。経験の浅い冒険者ならば警戒心もなく引き返される心配も無いと思われる程度には道筋と誘導が巧かったのだ。そして最後───細い道を抜けた先の広場に辿り着くと、ズシン!と背後から岩が落ちた音が聞こえてくる。振り返ると先程通り抜けてきた道が塞がれており、再び前を向くと既に案内役だった男は消えており……そして何処からともなく聞こえてくる笑い声。どうやら罠だったらしい)
『フハハハハハ!かかったな間抜けめ!飛んで火に入る夏の虫とは正にこの事よ!貴様らの命運ももはやここまで、我が山賊組織「メタル団」のこやしとなるが良い!!』
(そう言いながらゾロゾロと味方を引き連れて現れたのは山賊の親分らしき人物。下っ端の山賊連中は見るからに野蛮な格好と言った感じだが、その親分とその周囲の数名に関しては、確かに山賊らしい格好をしているのだが他の連中と比べるとどこか捨てきれない気品があり、また親分の芝居がかった台詞や発声も単なる山賊ではなく、どこか生まれの高貴さを感じさせるもので)
……まさか、包囲とはいえトラップも不意打ちもなく堂々と姿を表すとはな……
(一方罠にかかったはずのアルドニックだが、そんな相手の態度にポカーンとしており危機感がどこかに吹き飛んでしまっていて、額に手を当てヤレヤレと言ったふうに頭を振るのだった←)
(/山賊の親分(元騎士)はこんな感じでどうでしょうか。例の如くNPCですのでお好きに動かして大丈夫ですよ?)
(/あ、この「大丈夫ですよ?」、の?は波ダッシュが文字化けしたものです。なんかハテナだと威圧的に見えるので一応訂正を……←)
!?……なんだ!?……岩?
(周囲の様子には気を配りつつも、表向きは大人しく案内役の先導に従っていたが、開けた場に辿り着いたのと同時に背後で大きな物音がしたため、即座に振り返っては音の原因と思わしき物体について言及し。続いて登場した山賊たちに視線をやれば、首領と思わしき男の口上を聞き届けるのもそこそこに、特に動揺した素振りもなく、目視で対峙している連中の人数と装備を確認して。内心、ふーん、やっぱりそういうことか、罠だったんだな、と思い、昨夜の情報と今の状況から、恐らくこいつらは "この山を根城にしているのだろう" と憶測をつけ。
呆れた様子の相手を横目に、改めて口上を終えた首領らしき男に視線を返せば「てめぇ、いい大人がガキンチョのごっこ遊びみてぇな真似して恥ずかしくねぇのかよ? オレらは忙しいんだ。石ころ拾える場所を教える気がねぇんだったら、怪我しないうちに全員散りやがれ」と普段通りのダウナーな目付きのまま、低めの声音で露骨な挑発とも受け取れそうな台詞を返し。……山中で大人数のアウトローに囲まれているのだ。一般人であれば、成人している男性であっても怯えたり、せめて表情を強張らせたりするのが普通だろう。
だが、この二人組と来たら、男の方は見るからに呆れた様子で、少女の方はちっとも動揺した雰囲気がないどころか、平然ととんでもない発言を返し。山賊のうち何人かが予想外の出来事に固まり、一瞬場の空気も凍ったように思え。……しかし、誰かが "フッ" と笑えば、そこからつられるように山賊たちは笑い出し。額に黒いハチマキを巻いた男が徐に進み出てきたかと思うと、ハチマキの男は冷酷そうな瞳をこちらに向け、幾らか愉快そうに口角だけを上げて『 ……恐怖で頭がおかしくなっちまったのか? それとも元から頭がおかしいのかい。ガキ、ご主人にお別れを言うなら今のうちだぞ 』と言ってきて。……ご主人? また奴隷か小間使いとでも思われているのかと推測しながら、ハチマキの男を些か不機嫌を宿した双眸で睨み付ければ、今にも手を出しそうな構えを取りつつ、口元に犬歯を覗かせながら)
てめぇ、忠告はしたぞ。自分らで散らねぇなら、オレの手でお前らを身体ごとバラバラに散らすぞ。
(/>>291の想定飛びましたねw 親分についてですが、彼は息子様の因縁の相手であり、過去を絡ませたロールが入る可能性を想定しますと、固定PCの方がぶれなくて良いんじゃないかと思います^^ 性格付けには何の問題も感じませんし、むしろ良いと思いますので、出来れば、このままアルドニック背後様にお任せしたいです。しかし、それだけだとこちらのロールが受け身になりそうなので、同じく固定PCで山賊団のNo.2(ハチマキ男)を操作させて頂けませんか? 気乗りしなければ、お伝え願います。また、この後の流れについても事前のご提案などがあれば、お伝え願いたく、やっつけで大丈夫そうであれば、そのままどんどん回して頂きたいです。長文の背後発言すみません!;)
『な、なにぃ~~~!?ワタシがガキだと!?エテイン王国騎士団隊長を代々務めるブレウィン家当主のこのワタシに向かって……!!』
『「元」当主ッスけどね。』
『皇太子派の排除には成功したけど、その後に皇太子派だった貴族の跡取り息子を逃して失脚したんだよなぁ。』
『そうそう、まぁ皇帝の弟である東王を支持していた東王派も結局内部分裂したって話だから、遅かれ早かれって感じだよな……。』
『貴様ら!やかましいぞ!!』
(少女の言葉に親分らしき人物はワナワナと震え、声高に自身の生まれを宣言する。しかしそれに対して身内からヒソヒソと声が聞こえてくる。そして件の元貴族がヒソヒソ話をしている仲間の山賊に一喝を喰らわせて)
………。
『む?はて……貴様のその顔、何か見覚えのあるような……』
(既に顔を見た以上気付いていたことではあるが、そんな会話も含めて色々な想いが去来したのかハァッと深く溜め息をつき。頭を振り額を抑えていると、元貴族がアルドニックに気付いたようで此方をジーッと見つめてきて。そしてハッと目を見開き)
『フ、フフハハハハハ!これぞ天のお導きよ!!このワタシに復讐の機会を与えて下さるとは!!おのれ、憎きボードウィン家の跡取り息子のクアドル・ボードウィン!!此処で会ったが百年目、このワタシをこんな惨めな姿にした罪を死を以て償うが良い!!さぁ覚悟しろ!!他の者は手を出すなよ、コイツはワタシが仕留めるのだ!!』
(元貴族の男がそう叫ぶと、他の山賊連中は一歩下がり二人の一騎打ちを見守るような形になっていて。対するアルドニックは、どこか思う所はあるもののやはり気怠げというべきか、呆れたような表情を見せている。話の流れからアルドニックが政争に破れ処刑された貴族の跡取りで、それを行った一味である目の前の男に対して恨みを抱いていそうなものだが、そういった様子もなく。しかしふと何かを思い付いたのか、顔を上げてその男に向かい少々語気を強めて)
……良いだろう、俺にとってもお前は両親の仇だ。出来ればこの手で葬りたいと思っていた……死を以て償うのはどちらになるか……勝負だ!
(なんて、全くアルドニックに似つかわしくないような言葉をハキハキと、妙にキリッとした表情で言い放って。その言葉に山賊側も盛り上がったのか、ワァッ!と歓声が上がり、妙な盛り上がりを見せる。そしてその隙きにコソッと少女に近づいて「好都合だ、一対一で戦うフリをするから、隙きを見てアイツを攻撃してくれ」なんて耳打ちをして←)
(/うっ、すいません。完全に忘れてました……かなり話の筋がズレてしまいましたので、やっつけ進行でお願いします……)
……?、?、??? はぁ? 何言ってんだ、あいつ。
(冷酷そうな瞳のハチマキ男と対峙していれば、その間にも首領と思わしき人物の口上が続いて。目の前の男への警戒は怠らずとも、首領と下っ端連中の方に視線を向ければ、首領が相手に向けて語っている言葉の意味を今一つ理解できず。首領、下っ端連中、ハチマキ男、近くにいる相手、の順にそれとなく表情を伺えば、あまりに素直で不躾な感想を口にし。
仕舞いには目の前のハチマキ男を軽く指差し、こちらを見下してくる冷たい瞳を真っ直ぐに捉えつつ「頭おかしいのは、てめぇのボスの方なんじゃねぇか?」と言って。その言葉に、首領が話している間は無言で仲間たちの方へ視線をやっていたハチマキ男は眉をピクリと動かし。だが、首領が一騎討ちを宣言したためか、黙ってこちらを見つめたまま、他の山賊たちと同様、場を空けるように後退していき。
代わるように相手が山賊の首領に対して大仰に響く台詞を返し、続けてこそっと自身に耳打ちしてくると、眉間にシワを寄せた難しげな顔立ちで構えながらも、半ば独り言のように小さな声で「なんだ?知り合いなのか?」と呟いて。……正直、詳細な状況は飲み込めていないが、向こうに害意があることは明白。水面下の事情はどうあれ、戦闘になるなら応じるのみと捉え、そこで思い出したようにさりげなく、片手で自身の首に掛かっていたペンダントを外し、結び目をひっくり返して効力を失わせ。
付けたままだと力を発揮できないがための挙動であったが、片手だけで行われた動作は傍目には手遊びのように映っただろうか。ともかく、戦闘への準備が万端になり、改めて構えを取ると、丁度その時、先のハチマキ男が声を張って)
『お頭、お待ちください!』
(/了解です!では、此方から提案なのですが、このままだと首領、瞬殺されてしまうんじゃないかと思います← それだと味気ない気がするので、まぁ少し間抜け感は上乗せされてしまいますが、一度先の岩落としが要因になったというていで土砂崩れ起こすのはどうですかね?← ハチマキ君が声を上げたのは地鳴りに気付いたからということで。
そこで一旦、散り散りになり、山賊たちはそれぞれにアジトへ引き返し、でも当然首領は因縁の敵を諦めない。改めて捕獲作戦を練ろうとしますが、息子様と拙娘も安全な場所を探す上で坑道を見つけ、避難のつもりで入ったらアジトに繋がっているという形で、奥に進むにつれて再対峙ができればと思います。
現状だと、拙娘にとって首領が「あれ、誰?」状態なので(←)二人きりになれるシチュエーションを作れば、息子様に直接質問でき、過去を正しく把握できそう+自分たちの庭であるアジトなら山賊たちにももう少し分を持たせられるかなと、如何でしょうか。冗長した流れになると思いますので気乗りしなければ本当に遠慮なく蹴ってください。その場合、多分次ターンで確定瞬殺をさせて頂きます← 背景への理解は流れ次第、回収する要素ということで← 長々とすみません;)
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