匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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……心、配…………?
(問いかけに対する相手の返答を聞けば、きょとんとした表情でその中に含まれていたワンフレーズを復唱し。正直なところ、よく理解できなかった。半ば無意識のうちに自身の左手首に視線をやれば、そこには嵌まったままの腕輪があり。相手は怒っている風ではないし、仮にもし、自分の逃亡を気にしているようなことがあれば、それは腕輪によって阻止されるはずでとことん辻褄が合わず。……大体初めて会った時からして、自身を無理に捕らえようとはせず、付いてくるなら合意の上でと提案してきた相手が今更そこを "心配" するというのも唐突に思え。ともすれば、こんな夜分遅くも遅くの真夜中に、相手が外をうろついていた理由は、まるで本当に "自分" を "心配" したからのようで。
……そんなことがあるのか? ……本音を言うなら、かなり疑わしい。相手を信じていないわけではない。むしろ、信じられないのは "自分" でしかなく。歩き出した相手の背を瞳で追い、置いていかれないように足を踏み出したところで、言い知れない違和感は消えず、何を言えばいいのか分からなくなって、黙ってしまい。俯き加減で歩を進めながら考えるのは "優しい奴だとは思っていたけれど" ということ。相手は優しいから、他の人になら確かにこういうこともしそうな気はして。ただ、その対象が自身になると、相手の人格を振り返る以前に "自分に"、"今までそういうことをした人はいなかった" という実感の方が強くなり。
……自分が心配されるなど有り得ない、と思ってしまうし、出来れば、そう信じていたい。何故なら、別のことを信じようとして裏切られるのは怖いから。複雑な心境に至りつつ、しかし、夜半に相手が自身を探して、本来ベッドで休んでいられる時間を外歩きで過ごしたのは事実ということに思い至れば、隣を歩きながら、下方に落とした視線はそのままで合わせることもせずにだが、つまりは当人なりに "心配をかけた" ことへの反省の弁を口にして)
……オレは、宿に戻るのが遅かったんだな。悪かった。
(/互いに生い立ちは関係していそうですね← この後ですが、翌日は普通に採掘に行かせるのは如何でしょうか? ただし、入山する前に登山道の入り口辺りでモブの案内係を出させてほしいです。そのモブの誘導で、二人が坑道の中にある、息子様の因縁の敵のアジトに迷い込む流れを作れたらと思っています。気乗りしなければ、蹴ってほしいのですが…)
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