匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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……ん?ああ、いってらっしゃい…
(何時もと変わらない少女と違って、此方はどこか上の空というか、少しソワソワしていて少女の行動を気にしていない様子でその姿を見送った。実は、少しずつこの時間が近づくに連れて忘れていた、というより、忘れようとしていた記憶が徐々に蘇ってきていたのだ。家が焼け落ち、自分を探している軍靴の音が響く中、逃げ惑う過去の自分……死の恐怖がすぐそこまでやって来ていた記憶に心がざわ付く。目を閉じ、深呼吸をし、心を落ち着かせようとするがやはり難しい。
しかし、同時に不思議だった。何故こんなにも心がざわ付くのだろうか。無論過去のその記憶は忘れたい程のトラウマであったことは事実だ。だが今回関わりそうなその元騎士は、今では山賊に身をやつしており、そんな状態の人間が自分と過去を結び付けたとして、一体どの程度の影響があるだろうか。それこそ、せいぜいトラウマをちょっと思い出して心が多少痛む程度だ。それなのに、このざわつきは……。
ふと、頭に過ぎったのは先程出ていった少女の、ティアの顔。今もこうして隠れて情報収集をしようとしているように、自分はあの少女に過去を知られるのが嫌なのだ。それは何故か──根掘り葉掘り事情を聞いてくるような好奇心だけの輩とは違い、あの少女は自分を裏切ることは無いだろうに。……或いは、それ故か。少女が自分を裏切らず、一緒に居てくれるから。そんな"人"だから、自分は、出来るならあの少女を自分の過去からくる危険に付き合わせたくはなくて(なお鉱山のモンスターとの戦いを丸投げしたり、二人にとっての問題に関しては躊躇なく付き合わせる模様←))
……なんか、いつの間にか、だな。
(他人なんてどうでも良い──そう生きてきたつもりの自分、そんな自分の中でそんな風に思える相手が出来ていた事に少し笑って。ともかく、巻き込んでしまう可能性も考慮すれば何れにしても聞き込みはしなければならない。自身も荷物を整理してから、町中へと繰り出して)
+ + + + + +
──ふぅーむ、思ったより情報が集まらないな。
(特定の人物のみを探れば目立ってしまうので、表に貼られているおたずね者についての情報を満遍なく集めているのだが、他のに比べてその元騎士の情報はあまり無く、詳しいことは分からず。今は潜伏していて派手に動いていないにしてもこの最近の情報量の無さは変に思えて)
……!もしかすると、あのモンスターの暴走と何か関わりがあるのかも……
(暫く聞き込んでいるうちに、ふと気付いたことがあって。それは、元騎士の情報が途絶えた時期と、モンスターが攻撃的になった時期が近いということ。今の段階では単なる推測でしかないが、その読みが当たっているとすると……これは、ずっと黙っている訳にもいかないかもしれない。ティアにも事情を話して、対策を考えないと。そう思い、急いで宿屋へと戻っていって)
(/いつも優しい言葉をありがとうございます!
とりあえず別行動をば……別行動の前の心情ロルの方が長いことになってますが……←)
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