協調性の無い二人/F系/NL/女性C募集

協調性の無い二人/F系/NL/女性C募集

匿名さん  2018-06-10 12:20:27 
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~ストーリー~

亜人、それは人間と神聖な動物(竜、一角獣等)が合わさって生まれる存在である。
普段の見た目は人と同じであるが、感情の高ぶりや己の意思により本来の姿へと戻ることが出来る。
彼ら、若しくは彼女らは、希少で貴重な存在であるが故にその身を裏の世界で高値にて取引されることもある。

「…厄介なもんを見つけちまったな」

──古城、そこには500年以上前に誰も住まなくなり、朽ちた外観と内装、石垣だけが過去の隆盛を伝えている。
普段は誰も訪れない、近づかないような場所で男は呟いていた。

『…人を勝手に起こしといて、厄介なもんとは随分な言い様じゃねえか。ああ?』

そんな男の呟きに、悪態をつく少女。その背には人にはないはずの「翼」が生えていた。


~概要とルール~
・トレジャーハンターの男と、亜人の少女がいがみ合いながらも仲良くイチャイチャ(笑)しながら旅をするお話です。募集は亜人の少女です。
・世界観は西洋ファンタジー、所々に機械や魔法が使われている、近代と中世が両方混じっているような世界。
・参加する際にはPF必須。PF作成時には過去に作ったPFを再利用しても構いません。というか主は過去に作ったPFを再利用するつもりです←。
・ロルは30字以上。少なくとも内容がしっかりしていれば大丈夫です。
・レスの速度は大体1日1レス以上は返せれそうな人。
・恋愛はNLです。
・敵の存在、ストーリーの流れなどは話し合いながら決めていければと思っています。
・掛け持ちは気にしない方向で。

~募集~
・亜人の少女。種類は竜か一角獣のどちらかで。
・性格は粗野で口が悪く生意気。ただ性格に関してはこの通りでなくとも構いません。
・人間が苦手or嫌い。
・見た目は人間時と覚醒時の2つをお願いします。大きく見た目が変わっても良いし、あまり変わらなくても構いません。
・見た目に関しての萎えはパッツンヘアーのみです。それが無ければ自由で大丈夫です。

~主PF~
「へえ、まぁ良いんじゃないか…え?いやいや、ちゃんと聞いてたって、嘘じゃないよ」
「難しいよな、自分の気持ち一つ伝えるの…嘘ばっかついてるからこうなっちまうのかな」

名前:アルドニック
性別:男 
年齢:24歳
性格:ひねくれ者。基本的に他人へ興味がなく人付き合いは悪く、交遊関係は極端に狭い。知り合いが居ても単にビジネスライクの付き合いだったりと友達はほぼ0、恋人も居ない。ただしビジネスライクな付き合いでも信頼のおける相手のみを選んでおり、人を見る目はある。好きなものは自分で見つけたお宝と報酬、あとはそれを見付けるまでの過程。

容姿: 髪はサラッサラな触り心地の(その内禿げそうな)金髪。後ろ髪は首くらい、前髪は眉に掛かる程度、横は耳の上、髪型はストレート。目鼻立ちは如何にも西洋人と言った顔立ち。鼻は高く、目は二重で釣り目、瞳は青色で三白眼。眉はシャープで釣り上がっている。人相占いの人曰く、「整っていて綺麗ではあるが悪人っぽい顔をしている」。 
体型は割りと鍛え上げられており無駄がなく、細マッチョと言っても過言ではないが着痩せするタイプなのか見た目は貧弱そうに見える。 
普段の上の服は西洋ファンタジーによく出てくる服に膝下まである長いポンチョを被った旅人スタイル。ズボンは何故かジーンズ、靴は何故かブーツ。荷物はリュックサックの中に、旅に必要な最低限のものとトレジャーハントに必要なものとが細かく整理されて入っている。武器は持っていないが、媒介等を必要とせずに魔法を使える為必要無し。 

武器と能力:武器と言えるものはないが、巻き戻し式のワイヤーがついたフック、ナイフといった冒険に必要な物を時折武器とする。
魔法の心得があり、また媒介無しに直接魔法を使えるタイプの人間で、主に火・氷系の魔法を得意とする。他には普通は覚えない人が多いが、冒険には役立つ魔法を幾つか習得している。

備考:13歳の頃から放浪を始める。実家はとある国の貴族でそこのサラブレットだったが、謀略により反逆の罪に問われて一族が自分を残して処刑され、自分は何とか落ち延び身分も名前も変えて現在に至る。
トレジャーハンターの技術は独力で学んだ所が多く、未熟な面もあるがそれは身体能力と魔法でカバーしている。
古い城の中から見つけ出した少女は、その希少性ゆえに狙われることを知っているため、信頼できる人間に買い取ってもらおうと今は考えている。

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  • No.336 by グラナーティア  2021-07-06 22:37:54 


「ほぉ、魔法の心得があるとは。便利なもんだな」

(相手が光を生み出し、前方に進み出れば、副首領は大人しくその様子を見ており。一度 "すぐ後ろに付いて行かないのか?" とでも問いたげな瞳でこちらに視線を向けてきたが、自身が動こうとせず、最後尾を譲る気がなさそうであることを悟ると、相手の背に向け『それも貴族の嗜みってやつなのか?』とまるで世間話のようなことを尋ねつつ、相手に続いていき。下っ端たちも前を行き始めれば、自身はようやくその後を追って。

……無論、立ち位置を変えなかったのは警戒心ゆえだ。まして、山賊の一人が長剣を持っているとも分かった上で背中を見せる気はなく。……階段は短めで、下りた先にある扉を開けると、再度、両脇に小さいながらも光源がある道に出て。同時にその道はこれまでの道とは微かに違う匂いが漂っており。嗅覚の鋭さゆえに、自分にはよりハッキリと分かったが、恐らく常人にも "ちょっと匂いが変わったか" と気付けるくらいだろう。何処となく "生き物の気配" を連想させられる匂いと言えばいいだろうか。そして、その匂いは自分には若干の覚えがあるものであり。

特に考えもなく「……モンスターの匂いがする」と呟くと、丁度同じタイミングで副首領も顔をしかめ『……何か匂うな』と呟いたところで。発言が重なったのに気付けば、副首領は最後方にいるこちらを振り向き『分かるのか?』と問いかけ。しかし、その質問に対して、あえて回答はせず、上目遣いに副首領を見つめ返したのみで黙っていると、深追いする気はないようで前を向き直し。続けて副首領は、特別に匂いで躊躇するみたいな素振りはなく、道を進もうとしながら、やや怠そうに)

「言った経路はもうこの先だ。その後も麓まではなかなか歩くが、道なりに行けばいいだけだからよ。経路の入り口についたら、俺たちは退散させて貰いたいね」




(/了解です。この道を前に立ち止まるか、進むか、また会話を挟むかはお任せします☆ 山賊たちと別れる場面はこちらにやらせて頂けると嬉しいです///)

  • No.337 by アルドニック  2021-07-07 01:07:14 


ああ、魔法の基礎はそっちで学んだ。こういう応用は…とある人から学んだ。
(貴族というものは形式を重んじる。魔法の学習もその一つで、自分の国では代々貴族は最低一つは魔法を覚えるものとされてきた。昔はそれが様々な役に立ったが、徐々に魔法に対する評価が薄れてきており、最近ではあくまで勉強科目の一つでしかなく、真面目に覚える必要はあまり無い。しかし、運が良かったのか、自分には魔法の才能があり、基礎を学んでいたおかげで後になってから様々な魔法を修得することが出来たのだ。そんなことを話していると、不意に後ろ二人の声が聞こえてきて。自身も少し臭いを嗅いでみると確かに何か変わった臭いが感じられて)

……ああ、分かった。
(案内に関してはそこまで行けば大丈夫だろうと自分も判断する。何より、ティアのことを考えると彼ら山賊の一味とは早いこと分かれておいた方が良いだろう。副首領の言葉には素直に頷き、自分達二人は、そのまま山を降りようと考えていて)

(/とりあえず進んでみようかと思います!そして了解しました!)

  • No.338 by グラナーティア  2021-07-07 08:54:37 


…………いや、麓まで案内してほしい。

(副首領の台詞に対する相手の返事を聞くと、自身も口を開いて。振り向いた副首領に視線を返しつつ「……それと、坑道を出たら鉱石が採れる場所を教えてくれないか。そっちは口だけでいい」と繋げ。すると、副首領は長めのため息を吐きつつ、少々ダウナーな素振りで前を向き直しながら『使うねぇ』とこぼし。

さらに、明確には自身の要望に答えないまま『お前、正体はなんだ?魔術師かと思ったが、違う気もするな』と言って。口振りからして "亜人" を知らないのだろうか。しかし、身勝手だとは思いながらも、山賊たちに余計な情報を開示する気持ちはないため、また黙っていると、副首領は『大体、おかしいんだ。あの惨状を見て、貴族の坊っちゃんが用心棒に連れていたのかとも思ったが、その後の態度と来たら、違和感ばかりだった』と続け。

胡散臭い奴。普段なら "ごちゃごちゃうるさい、余計な詮索ばかりしているとぶっ潰すぞ" くらい言うところだが、今はとても言いたくない。そういう台詞はいつもブラフで使っていたわけだが、まさに本気で凄惨なことをやりかねないという実例を自分で示してしまった直後だからであり。どうせこの後すぐに別れる予定の山賊たちに怯えられるだけならともかく、物騒な啖呵を切って、相手に引かれたらつらい。

引き続き黙っておこうかとも思ったが、放って置いて追求され続けても決まりが悪いだろう。話題そらしのつもりで、初対面の人物には噤みがちな重めの口を開けば「……あんたは、アルとは知り合いじゃないみたいだな」と述べ。暗に副首領の出自を気にした言葉だったが、その意図は伝わったのか、副首領は前を向いたままながら、平然とした語調で切り返してきて)

「そうだな。俺は元々別の場所からの流れ者だ。だが、坊っちゃんの名前は知っていたぜ。カシラは騎士団長をしていた頃の話と、策略で名家を貶めてやったって武勇伝なら、しょっちゅう俺たちの前で話していたからな」



(/次レスにて、会話を続けて頂いても大丈夫ですし、何なら当初セシルがそこで退散しようとしていた梯子付きの大穴の前に辿り着いて頂いても構いません/蹴り推奨)

  • No.339 by アルドニック  2021-07-08 06:45:53 



……!
(自分に代わって堂々と副首領相手に交渉を行う姿を見て少し驚く。確かにそれくらい要求しても迷惑料としては安すぎるくらいに思えるが、それ以上に、自分もそうなのだがティアも長くこの連中と一緒に居たくないだろうと思っていて。それが故に少女のその発言に驚いたのだ。それから暫し、口は挟まずに二人の話を聞いていて)

「策略」ね……それが本当なら、どうして同じように追い落とされたんだろうな?
(しかし、流石に自分の出自に関わる話になり、しかもそれがあの男を含めて自分達を追いやった時の話になってくれば、感情的にも何か言いたくなり。実態を知っている自分からすれば、とんだ誇張の入った武勇伝を鼻で笑いながら、皮肉を込めつつそう言って)
……まぁ、それくらいは分かってるか。
(ふとムキになっていたことに気付けば、やはりまだ過去への遺恨というか、そういった物が自分にも残っているんだなと思い、溜息をつきながら誤魔化すようにそう言って。実際、この副首領なら恐らくは首領の力量を見抜いているだろう。元騎士団隊長なだけあって、腕っ節は強いがそれだけの男──評価としてはそんな所だろう。少なくとも、あれだけ優位な状況でまだ子供だった自分を逃がす程度の能力しかない、お世辞にも有能とは言い難い存在で。そこまで考えるととある疑問が湧き、それ副首領に尋ねてみて)
……アンタはどうして、あんな男に付き従っているんだ?正直言って、腕っ節はともかく器ならアレより十分首領に向いていると思うが…

  • No.340 by グラナーティア  2021-07-08 08:14:49 


「冗談だな」

(自分としても若干気になっていたことを相手が単刀直入に尋ねれば、副首領は冷静なトーンで切り返し、さらに『……さっき、別の場所から流れ着いたと言ったな』と繋げて。最後方を歩いている自分には、下っ端たちの表情も伺えないが、何か特別な事情でもあるのだろうか。内部の空気感は掴めないままだが、副首領が続けて語るところには)


「鉱山にいたのは俺の方が先だ。俺はガキの頃に、元々ここにいた山賊の仲間に引き入れられた。だが、腕力がなかったもんだからよ。ずっと下っ端で冷遇されていた。受けていた扱いときたら、酷いもんだったぜ?」

(自分たちの歩く音以外、雑音のない静かな坑道でどうやら身の上話のようなものが始まった気配であり。話からすると、身寄りのない子どもだったのか、もしくは身内を殺されでもしたのか。ただ、腕力がないというのは見た目から少々分かる気もして。彼は見るからに貧弱ではないが、屈強ではない外見であり、背もそう高くはなく。副首領は続けて『そこに今のカシラが、一緒に没落した子分連中と落ち延びてきたんだよ。たまたま俺が一番に会って、鉱山と元の山賊たちの情報を売った。元の山賊をカシラがぶっ倒して、アジトごと乗っ取って"今"だ』と明かし。

それから一度、こちらをちらりと見れば、やや忌々しげに『……それで俺も取り立てられて、上につかせて貰ったけどよ、騎士団長時代からカシラに仕えている剣士もいるし、下克上なんざする気はなかった。リスクがでかすぎる。何よりアウトローの世界じゃ "力" に勝るものはねぇしよ。全部上手くいっていたんだ。お前らが来るまでは』と言ってのけ。……自分が確認した限りでは、下っ端でもあの首領に愚痴をついている者はいた。分裂しそうな内部で、それでも本当に分裂したら色々と面倒だから、頑張って首領を立てて上手くやっていたというところなのだろうか。

だとしたら、少なくない人間が見ている前で、首領を徹底的になぶってしまったことは非常に "良くないこと" だったのかもしれず。力こそ全ての世界で、力のみで辛うじて統率力を持っていた人物の面子を潰してしまったことになる。……やり過ぎた自覚がある分、"襲ってきたお前らの自業自得" と言える気分にはなく。決まり悪さを覚えては、視線を斜め下方に落とし。そのうちに、突き当たりに差し掛かったようで。先を歩いていた下っ端たちに合わせ、足を止めて前を見ると、そこには大人3人くらいなら並べそうな幅の穴があり、下方に向かって紐梯子が降りていて)

「ああ、そこだ。その地下通路が言ってた道だ。梯子があるだろ? 長めだから気を付けて降りろ」

  • No.341 by アルドニック  2021-07-08 11:44:55 


……そういうもんか。
(副首領という立場になったのなら、それを利用しさらに奸知を使えば首領を含めて彼らを操る方法は幾らでもあったように思える。しかしそうせず、勿論リスクもあったのだろうが、欲を出さず騎士団の隊長である彼に対してあくまで彼を頂点としていたのには彼なりの忠誠心のようなものが感じられる。

しかし、力を信じた結果そうなったのなら文句は言えないだろう。誰かを踏みにじっておいて、自分がそうされるのは御免被るなんて道理は通らない。忌々しげにそう言われたとしても、まぁそう言いたい気持ちは分かるけれどというくらいで、そこに関してはどこ吹く風という様子で頷く。口にしない辺りは協調性がないとはいえ、流石に最低限の空気は読む、といったところか←。

そして紐梯子まで辿り着くと、若干不安を感じる。先に降りてもし途中で切られたりしたら…先程の発言自体は気にしていなかったが、その内容から此方に対する怒りは感じられた。とはいえ下手に尋ねて面倒な会話はしたくないという気持ちもあり、直ぐには進まず少し考えて……とりあえず荷物から取り出し腰にフックショットを取り付ける。これならば切られたとしてもぶら下がって助かるだろう。さり気なくそんな準備をしながら紐梯子を先に降りていく。ティアは…最後尾だし、切られてもそもそも落ちないから大丈夫という判断で)

  • No.342 by グラナーティア  2021-07-08 13:20:34 


(/次ターンにて、セシルに裏切らせたいと思うのですが、宜しいでしょうか?← 彼は二人を無事で返す気はなく、飢えたモンスターだらけの地下坑道に誘導して、処刑しようとしています。>330の時点で首領のことも見限っており、二人を追いやった後は首領も同じ坑道に捨てて、限られたメンバーのみでアジトの宝を持ち逃げし、鉱山も出て再出発する気でいます。

二人に対する加害の動機は、自身の逃亡後を安泰にするための口封じと、功績作り(やられっぱなしではダサくて人望を集めるのに締まらないから)です。また、一連の拙女の様子を見ていて、性格的な弱点と刀剣苦手疑惑を持っています。

問題なければ、次で上に残っている拙女を剣で襲わせ、息子様の降りている最中の穴には、下っ端の一人に命じてもう一人の下っ端を突き落とさせて復帰の妨害をさせたいです。気乗りしなければ、本当に遠慮なく言ってください! 飢えたモンスターのいる地下坑道にて、捨て石として落とされた下っ端の口などから、鉱山の事件の真相も全部明らかにできるとスッキリするかと。)

  • No.343 by アルドニック  2021-07-08 13:59:07 


(/了解です、その流れでお願いします!)

  • No.344 by グラナーティア  2021-07-08 14:48:08 


「……何やってんだ?」

(下方に続く穴を前に相手が立ち止まって何やらゴソゴソやり出せば、副首領は軽くそちらを覗き込みつつ、疑問を口にし。だが、やがてそれが落ちない為の仕掛けのようだと悟れば『……ふぅん』と鼻を鳴らし、相手が梯子を降り始めると、入り口に跪いて見下ろしながら『……命綱か』と呟き。

それから下っ端の一人に向け『おい』と声をかければ、静かに立ち上がって近付いて行って。そこで初めて気付いたが、下っ端は顔色が悪く、明らかに不安げな表情をしており。……自分の所為かとも思ったが、果たして本当にそれだけなのだろうか。直感的に相手を先に行かせたのはまずかったのではないかという疑念が生まれ、もしもの裏切りに備えて、今すぐにでも副首領に飛び付き、腕力で場の主導権を奪取しておきたい気持ちになったが、そう思った頃には、例の薄闇に鈍く光る刀剣が、下っ端の手から副首領の手元に渡っており。

……咄嗟に怯んで飛び出せなかった。副首領は下っ端に『持ったままじゃ降りられねぇだろ。これは一旦ここに置いていくぞ』と、一見尤もらしいことを言っており。だが、その台詞は妙に大きな声で発せられていて、もしかしたら、梯子を降りて行っている相手にも聞こえるのではないか、と思えるボリュームだ。要するに、近くで聞いている者には "あえて、何気ない雑談を演じているかのように" わざとらしく感じられ。さらに、その台詞を言い終えた後、副首領の口元に小さく笑みが浮かんだことに気付けば、いよいよ疑惑が確信に変わり。


副首領の手元で煌めく長剣の圧に押され、足が軽く震えると、その場からは動けないままとなったが、それでも腹の底に気合いを入れれば「……アル!!戻ってこい!!多分その道、出口じゃないぞ!!」と叫んで。他方で、副首領の方は既に刀剣を構え、こちらに向かってきており『これは賭けだぜ。剣は苦手か?』と言っては、悪党らしい冷酷かつ楽しげな表情で、足をすくませてしまっているこちらを容赦なく斬りつけようとしてきて。

また、刀剣を取り上げられる時に命じられたのか、元々剣を持っていた下っ端は、あろうことか、突如、穴の近くに立っていたもう一人の下っ端に体当たりを仕掛け、相手が今、梯子をつたって降りているはずの下降路に突き落とし。バランスを崩した一人の下っ端が、悲鳴を上げながら穴の中に消え。……当たり前だが、そんなことをしたら危ない。落石さながら、相手にぶつかりかねないことが予期され。

しかし、今は自分にも相手の救援を試みられるだけの余裕はなく。一気に距離を詰めてきた副首領の剣に対し、何とか反射神経のみで僅かに身体を逸らすことはできたが、それは "一撃で致命傷を負う事態" を避けられた程度に過ぎず。割りとモロに斬撃を受けてしまい、鮮血が散って。痛みと恐怖に思わず悲鳴を上げたが、副首領は容赦なく、直ぐ様太刀筋を切り返し、メッタ斬りを仕掛けてきて。

咄嗟に姿勢を低くし、後方に下がろうとするものの、そしたら次は、一切の隙も与えないとばかりに瞬時に同じだけの距離を詰められ、剣を突き出されて刺されそうになり。恐らく常人ならそこでエンドだっただろうか、こちらは竜の亜人。即座に背から翼を出して、ギリギリで副首領の剣先から距離を取って。だが、目前で長剣を振り回され、先に斬られた痛みより、精神的に負担が大きく、正直、視界もくらくらしており。専守一本になり、また混乱に陥りつつ、それでも副首領に向け「……てっめぇ!騙したな!?」と涙目で抗議を口にすれば、副首領は冷たい瞳で剣を振るいながらも、口元では薄く笑って)

「山賊をなめてんじゃねぇぞ、ガキ! 後でカシラもそこに放ってやるから仲良く死にやがれ!!」




(/ご回答を有難うございました☆ 案内された通路の先は、道順を正確に把握していないとほぼ脱出不可能な入り組んでいて深い下層の坑道であり、濡れ衣を着せるために飢えさせて、凶暴化させられているモンスターがうろついています。ついでに、襲った人間の遺体の捨て場ともなっており、骨とか落ちていて、山賊たちの蛮行が若干伺える感じになっている想定です← 次レスで拙女にも落ちてもらいます←)

  • No.345 by グラナーティア背後  2021-07-08 15:15:59 


(/あと、書き忘れていましたが、この状況は普通に"サイレン"(従者の危機を知らせる魔法)の効果が発動していそうですね← 描写を入れるかどうかはお任せいたします↓)

  • No.346 by アルドニック  2021-07-08 21:06:36 


なにっ!?ぐおおっ、重い……う、うわぁあああっ!?
(紐梯子を切られるくらいのことは予想していたが、まさか部下を落として来るとは思わず。なんとかかわそうとするが、それではその落ちてくる部下が死んでしまう──放っておけば良いものを──そんな考えが頭を過るが、そう考えるより先に体が動いていた。落ちてくる山賊の部下の身体をキャッチするが、その重さと勢いに引っ張られ結局自分も紐梯子から手を離し落下してしまう。急いでフックショットを起動させ、先端のフックを岩壁に引っ掛けるも、二人分の重さ+落下の勢いを止めることは叶わず、引っ掛かりはしたものの勢いを多少殺しただけでガキン!と外れてしまい。そのままドスンと下まで落下する。ただそのフックショットのおかげか、勢いが無くなったため二人共一応無事ではあるようで……)
あークソ、駄目だ。フックもワイヤーもイカれてる……
(落下した後、直ぐに戻ろうとフックショットを再び起動させるも動かず。ワイヤーを射出回収する機能が壊れ、フック部分も折れ曲がっているため使い物にならない。とりあえず、自分の命が助かったことにホッとすべきだろうか……)

……しかし、何だこの匂いは。人の死骸の……うっぷ。おい、何なんだよ此処は……
(漂う悪臭に思わず鼻を摘みながら、一緒に落ちてきた山賊の一人に事情を尋ねて)

(/とりあえず無事落ちました←
落下お待ちしておりますね!サイレンは多分気にする余裕がなかったということで……←)

  • No.347 by グラナーティア  2021-07-08 22:20:20 


「 ぐっは!…………。!?、セシル!? セシルさぁんっ!! 」

(穴に突き落とされ、落下中、ひたすら絶叫を上げていた下っ端は、相手に支えられ、何とか大怪我を負わずにドスンと地面に着地すると、そこでも短く悲鳴を吐いて。だが、一度目を白黒させた後、すぐさま立ち上がれば、穴の入り口の方を見上げ、必死の形相ですがるように副首領格の男のものと思える名前を叫び。

しかし、返事のように落ちてきたのは切られた梯子。それから「ちっきしょう!!覚えてろよ!?てめぇ、顔を覚えたからな!?」と、やたら三下臭のする台詞が少女の声で降ってきて。既に周囲の様子に気を配り始めている相手とは対照的に、下っ端は尚も上ばかり見ており『 セシルさん! 見捨てないで!! 』と声を張っていたが、やがて、血まみれになった少女がほとんど落下みたいな速度で落ちてくると、地面間近で僅かに翼を羽ばたかせ、減速してから崩れるように着地し。

その姿を視界に留めた下っ端は、一層瞳を丸くすると『 嘘だ!嘘だ!オイラが何をやったって言うんだ!!助けて!! 』と上に向かって叫んでいたが、最後に聞こえたのは『発破持ってこい。この道は塞ぐぜ』という微かな副首領の声であり。さらに続けて、低く重たい音も響いてくれば、発破はまだだとしても、岩戸か何かで入り口が塞がれたことを悟れて。……恐らく、ここが下層だとすれば、追い落とせる場所は他にもあるのだろう。先に言っていた "カシラもそこに放ってやる" はそうして実行する気なのだろうと予想がつき。

つまり、色んな場所から一方的に繋がれている "ゴミ箱" のようなところに捨てられた状態。相手の質問は耳に届いていない雰囲気で、下っ端は顔色も蒼白に立ち尽くしており。他方の自分は、全身血まみれで地面に膝をついて縮こまった姿勢で。切り刻まれた恐怖と痛みで震えが止まらず、辛うじて呟くように)

あ、あのやろう……




(/了解です。道中だと熊も倒せる力量のため、拙女は今回(初日の呪いによる弱体化を除き、物理面だと)旅中で初めて、不自然なほどボコボコにやられています← モンスターが凶暴化する仕組みですが、食料のない荒んだ坑道に閉じ込められ、飢えていることと、さらに山賊たちが薬草を調合して作り出した "興奮を誘発させる粉薬" の相乗効果というのは如何でしょうか。よって、遭遇時に襲われない為に有効なのは、食料であるオルセタイトを投げてやることであり、山賊たちの自衛用として、この坑道のそこかしこにもオルセタイトの備蓄庫が隠されているとすれば、回収しやすいかなと。如何でしょうか。基本は犠牲者の遺品やモンスターの描写は自由にやっていきたいですね)

  • No.348 by アルドニック  2021-07-16 17:41:34 


ティア!?だ、大丈夫か?……随分手酷くやられちまったな…待ってろ、手当する道具を探してくるから。
(応急処置程度なら手持ちの道具でもなんとかできるが、これだけ傷付けられてしまっては足りない。包帯、無ければ汚れの少ない布、深い切り傷は縫わなければならないため針と糸に薬……代わりになるものはないかと周囲を見回せば、落ちているのは数多くの遺体であり……なんとなくここがどういう所なのかを把握した。とりあえず、この下層に落ちている死者の遺品を使えばなんとかなりそうな感じはする。そしてトレジャーハンターを生業とする自分にとっては、この匂いはともかく遺品漁りは手慣れたものであり、早速必要物の調達にかかって)

(/了解です。では早速遺品を頂戴しますか…アルドニックは一緒に金目の物もちょっと探してそうです←
まぁ大抵は山賊に取られてはいるでしょうけど……)

  • No.349 by グラナーティア  2021-07-16 20:38:48 


……っ!? アル……。

(動揺と寒気で自然と全身が震える中、それでも瞳に副首領への怒りを宿しつつ、傷口を押さえて踞っていると、相手に声をかけられ。毒気を抜かれたみたいに顔を上げ、そちらに視線をやれば、一言だけ相手の名前をつぶやき……しかし、すぐ決まり悪そうに目をそらしてしまって。片膝を立てた状態で相貌を隠すように丸くなりかけたが、続けられた相手の言葉を聞き取ると、少々驚いた様子で相手に視線を戻し「え、手当て…?」と口にし。

一方、蒼白な表情でその場に立ち尽くしていた下っ端は、しばし一人で『なんでだ……どうしてオイラがこんな目に……』等とぶつぶつ言っていたが、相手が動き始めたのを見れば、その背に向けて、やや絶望感を帯びた語調で『……お、おい。無駄だぞ。ここに投げ込まれている死体でまともな物を持ってる奴なんてない……』と告げ。さらに、怯えも明らかな雰囲気で)

『……それより、下手に動かない方がいいんじゃないか……。いや、絶対その方がいい。下手に動くな』




(/下っ端が"まともな物はない"と言っているのは、単なる認識違いだと思うので無視で大丈夫です← 彼はこの階層にモンスターが彷徨いているのを知っているため、巻き込まれたくなくて(誰かがモンスターに見つかる→一緒に自分も見つかる、の連鎖への警戒で)上記のように言っています)

  • No.350 by アルドニック  2021-07-17 03:54:12 


……遅かれ早かれ何か起こるのは確実なんだろ?しかも、俺達にとって良くないことが。なら動けるうちにやれるだけのことはやるべきだ。後悔は死んだあとにでもすれば良い。
(出来れば手伝ってくれ、と言いたいところだが、あの様子ではテコでも動かなさそうだ。まぁ邪魔をしないだけまだ良いか。そう考えれば上記を返して再び遺品漁りに向かい、なんとか使えそうなものを掻き集めればティアの元へ戻ってくる。死中に活を求めるというべきか、いずれにせよ、これまでの経験から絶体絶命の危機はジッと黙って動かずに居れば乗り切れるものではないと考えていて)

ティア、お前の手当は……「普通の人間」と同じで大丈夫か?
(最低限の医薬品を持ってティアの側に駆け寄り、その傷の処置について尋ねようとして、一瞬言い淀み視線が泳ぐが、今は気にしている場合ではないと判断し口にする。大丈夫、との言葉を聞けば早速手元にあるそれらを使ってティアの手当を始めるだろう)

(/了解です!)

  • No.351 by グラナーティア  2021-07-17 06:09:12 


……………………。

(依然震えは止まらず、ズキズキと響く傷の痛みに冷や汗も出てきているが、何とか縮こまって我慢しており。そのうちに動こうとする相手と、怯えた様子の下っ端の間で会話が交わされ、最終的に相手が作業に戻ると、下っ端はまた小さな声で『……こ、この。そもそもお前らの所為で』と呟き。

痛みの中ながら、彼の一連の発言に興味を持てば、少々表情に苦悶を滲ませつつも「おい、ここにある "危険" はなんだ?」と聞いてみて。顔を上げた下っ端と視線が合う。そこで「ガスか?それとも、兵糧攻めか? 見たところ、水責めや火あぶりはなさそうだけど」と続けて。

尋ねながら内心でだけ "あと、ここには絶対モンスターがいるな" と思いつつ。それは、匂いと落ちている遺体の状況からの予測だったが、口に出さなかったのは、自分自身が周囲から怪物と思われるような言動を取った直後だという自覚ゆえであり。モンスターの脅威に言及し、わざわざ "同族だろ。お前が言うな" みたいな反応を返されても癪なため。


他方、質問された下っ端の方は、しばらくまじまじとこちらを見ていたが、やがて『……丈夫なモンだな』とだけ述べ。……質問に答えろよ、と思ったが、そのタイミングで相手が戻ってきて。自身の手当てについて聞かれれば、相手を見上げた後、やや頬を赤くし、無言になってしまい。

少し間を空けてから、次は視線を泳がし出せば「……その、手当てはいい。そこに置いといて」と、暗に、集めて貰った道具は有り難く受け取るにしても "手当ては自分でやる" 意思を伝えて。

正直、相手に対する感情も現在はかなり複雑である。先に首領を痛めつけたことについて、どう思われているかも気にかかっているし、あの惨状を目撃した上で、当然のように自分を助けようとしてくれていることにも、実は驚きがあり。……凶暴な怪物が弱っているとあれば、好機として見捨てるかトドメを刺す方がまともな気もしてしまって。実際、仲間だと思っていた人物から、窮地に陥ったタイミングでそのように裏切られた経験もあり。


ただ、色々と思うところはあるが、取りあえず、今、助けてくれようとしていることは伝わっている。なのに、あっさり手当てを求められないのにはちゃんと他にも理由があって。……何せ、腕とか足だけではなく、がっつり正面から切りつけられている。包帯を巻くだけでも、袖をまくる程度では済まないだろう。つまり "相手が女性だったら任せたけれど" という話で。

勿論、もっと重症ならそんな呑気なことも言っていられないが、今は意識も鮮明。自然治癒力は常人を上回るし、多分傷は内臓には達していない。もう少し時間を置けば、血ぐらいは止まってくれるはず、という見通しもあり。震えは止まらず、翼も出した状態のままながら、小さくなって視線をそらせば、無言に戻ってしまい)

……………………。




(/アル君以外、面倒な人しかいないターン← 拙女については、これまで実質的には平和主義だったのに突如首領をリンチにかけたり、かと思えば、それが本意ではなさそうだったり、その次には一転して不自然なくらいボコられたり、奇怪な言動が続いているので、何かしら言及されても構いませんし、
下っ端については、結局まだろくに有益な情報を吐いていないので、事件の真相でも、下層に存在する脅威や下層からの脱出の可能性についても、何を聞いて頂いても構いません。無論、特に会話を入れない流れもご自由にどうぞ。適当に繋げますので/蹴り自由)

  • No.352 by アルドニック  2021-07-23 20:00:43 


そうか……あっ……じゃ、じゃあ後は自分でな……
(ティアからの手当は良いという言葉に実はそこまで傷が深くないのかと一瞬思ったが、そのティアの恥ずかしげな表情と、自分でするから道具を置いてくれという意図の言葉にハッとなって引き下がる。そうだ、ティアは女の子なのだ(←)。無意識だったとはいえ失礼な申し出をしたなと思い、顔を少し赤らめながら頬を掻く。まぁそれ以外にも理由はあるのかもしれないが、どちらにせよ深く聞くべきことではないと思いそれ以上は何も言わず)

さてと…それじゃ今のうち聞いときたいんだが、此処は何だ?山賊は何に此処を使ってたんだ?危険って何だ?とりあえず、お前が知ってることを全部話してくれ。助かりたいのならな。
(そしてティアが手当をしている間に、先程自分もティアもした質問を下っ端へと再び投げかける。ここへ来る前にあの婆さんが言っていた話の謎も含めて、ここで起こっていた事について聞けば突破口も見えてくるはず………助かりたいのなら、と念を押して)

(/ティアちゃんの貴重な女の子シーン……←
了解です!いつも丁寧に聞いてくださり、ありがとうございます(*´ω`*))

  • No.353 by グラナーティア  2021-07-24 01:10:50 


……オレは、アルとかそこにいる奴みたいな人間より、傷の治りは早いはずだから。

(こちらの意図を察した様子の相手に "後は自分で" と告げられては、ちらりと視線を返し、こくりと頷き、また視線をそらしてから、暗に "すぐには動けないだろうけれど""暫く放っておいてくれたら動けるようになると思う" との憶測を裏に交えた言葉を繋いで。出したままの翼をゆっくりと動かすと、再度小さく縮こまり。震えは止まっていないが、それも少しでも押さえられるよう、自分の身体を抱いてひたすらじっとしていようとし。

他方、自身から離れた相手に詰め寄られた下っ端は、話しかけられた瞬間にびくりと肩を跳ねさせ。相手の方を向き直り、真剣な雰囲気を察せれば、視線を斜め下方に流したが、やがて見つめ返して『……お前らは助かる気なのか?』と逆質問を口にし。それから、突如ばっと手を広げると、次は強い口調でややまくしたてるように『此所が何だだと!?見りゃ分かるだろ、ゴミ捨て場さ!もっと、詳しく言うなら別の用途の方が主なんだけど、何だって変わらないだろ。オイラたちが助からないのは、もう変わりそうにねェよ』と言って、その後、絶望的な表情になり、頭を抱え。

その状態でボソボソと『……まったく、オイラが何をしたって言うんだよ、本当に。クソが。何も悪いことはしてねェのによ』と、山賊なのであれば、それは有り得ないだろうと予測できる台詞を続け。だが、そこで急に何かを思いついたように、縮こまって荒く息を吐き、痛みに耐えている様子の少女の方を見て。次に相手に視線をやれば、無言でそっと少女から距離を置きつつ、如何にも "そいつには聞かせたくない" 感を醸し出しながら、静かに手招きをし。何か情報を付け足す気なのかは不明ながら、相手に聞こえるギリギリくらいの声量で)

「おい……おい……ちょっと、こっちこい。聞きたいことがある」



(/いえいえ! 現状この下っ端は裏切る気はないです。胡散臭いですが←)

  • No.354 by アルドニック  2021-07-24 20:49:38 


……ネガティブなんだかポジティブなんだか……
(助からないとか悲観的な割に、自分のやってることへの罪悪感がない様子の相手に呆れたように呟く。山賊やってこんなことに加担してる時点で地獄行きもいいとこだろ、と心のなかでツッコミ←。まぁ少なくともこの男は詳しい事情を知っているようだ。此処を抜ければあとは憲兵なりに突き出してたっぷり絞ってもらうことにしよう…なんて考えていると、その下っ端から声がかかり、チラとティアを見遣ってから近づいて「……なんだよ?」と小声で会話を始める。正直こんな至近距離でティアに隠し事をしているようで嫌なのだが……気にもなるから)

(/一人称オイラですからね、胡散臭さがすごいです←←)

  • No.355 by グラナーティア  2021-07-24 21:47:00 


「あれ、あれ。お前の言うことなら聞くのか? もしかして、人を抱えて飛べる?」

(相手が寄っていくと、下っ端は自身の口元に片手を添え、声を潜め、すっかり縮こまっている少女の方をもう片方の手でこっそり指し示しつつ、その背から生えている翼を気にしている様子で問い掛け。さらに、相手に視線を戻せば、眉間にシワを寄せ、やや恐怖心が滲んでいる顔立ちに、やや掠れた声で『……どうせ、こうなっちゃもう黙っていても意味ねェし……言うけどな?此所にいるのは……人喰いモンスターだ』と続けて。

それから、広がっている坑道の奥の方へと視線を流すと『……息遣い、聞こえるか?まだ近くには来ていないのかな。人喰いモンスターって元々は人を喰う連中じゃなかったが、オイラたちがそう育ててた』と告白し。……特に坑道内にそれらしい物音は聞こえないが、下っ端は奥の方を見るにつけ、また露骨に顔色が悪くなり、苦い物でも食べさせられたような表情で『……降りてきた道みたいに、幾つか降りられる道は他にもあったはずだが、数は少ないし、こんな場所普段うろついたりしないから、下から上がろうとした時、どのへんにあるのかはオイラも分からん。それに、あの分じゃ全部セシルさんが塞いじゃっているだろ』と言って。

そこで再度、少女の方を盗み見ると『だから、助からないと思ったんだけれど……モンスターに人の味を覚えさせるのにはさ、上から死体を落としていた。坑道内で崖になっている場所があるんだ。上るのは無理だと思うが、もし、あれがオイラたちを担いで飛べるなら、天井の高い場所まで行けば、それで助かるかも』と呟くみたいに語り、最後に渋い面持ちのまま、相手に視線を戻せば、軽く片手を広げ)

「あれ、役に立ちそうにないなら、囮にでもした方がいいと思うぞ。あんなに血まみれじゃ、匂いでモンスターが来ちまうかもしれないじゃねェか。お前の言うことを聞かないなら、手当てしても危ないだけだろうし、言うことを聞くのでもあの重傷で飛べないなら、もう邪魔なだけだろ。……オイラを抱えても飛べそうなら、隠してある薬草の在処を教えてもいいぞ。止血に効くのもある」




(/~やんす、とか言い出しても違和感なさそうですね←)

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