匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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(――― 宿屋を抜け出してから、一人暗い道を歩み進んで辿り着いた鉱山の入り口。そこまでの道程にもろくに光源はなかったが、夜半の山奥へと続く道となれば、いよいよ闇の深さに輪がかかっており。まさに真っ暗、常人の目では何も見えまい。しかし、念を入れて誰かに目撃されてはいないかと周囲に一度気を配る。そして、何人の気配も感じられないことを確認しては、躊躇せずに足を踏み出して)
* * * * * *
(数刻後、鉱山内の一つの洞窟内には轟音が響いていた。間を置き、そこから飛び出して行ったのは、表皮が岩のようにゴツゴツとした顎の大きい四つ足のモンスターで。掠れた悲鳴のような声を上げつつ、ざかざかと足を動かし、慌てているみたいにモンスターが逃げ去った後、自身もひょっこりと洞窟から出てきては、少し開けているその場を薄く照らす月明かりに誘われるように夜空を見上げてみて。視界に捉えた白い月に軽く片手をかざしつつ「……大したことないな」と呟いては、先程のモンスターを殴った時から固く握りしめたままだった拳をほどいて腕を落とし。たまたま最初に "そう強くはない個体" に当たったのかと疑い、もう結構な時間、山中をうろつき、遭遇したモンスターを片端から殴ってみているが、少なくともここまでは人容で通せており。鉱山のモンスターの話を聞いてから、ずっと抱いていた心配は杞憂だったか。
事前調査はこれぐらいでいいかな、と漸く納得しては、宿屋に戻ろうと下山できそうな道を探し始め。竜の姿に戻って飛べば、手間も僅かですぐに帰れそうな気もするが、万が一にも誰かに見られたら事なので、大人しく草木の中を進んで。モンスターを探すために人工の道からはすっかり外れており、帰路の頼りは野性動物さながらの自身の勘と経験的知識のみ。時折、星の位置を視認しつつ、足場の感覚も研ぎ澄ませ、道なき道を行くが、やがて、途中で外れた山道らしきものを見つけ。有りがたく利用しようと近付こうとするも、そこで不意に足を止め)
…………?
(なんだ、あれは、と声に出しそうになった。今は深夜、直に未明に移る頃合い。だというのに、土が迫り上がり、そこに人が使える山道があるのだろうと予想できる場にゆらゆらと動き揺れる灯りが見えて。茂みに潜んだまま様子を伺ってみれば、どうやら光源の正体は松明であり。……誰かが松明を持って山道を歩いている。じっとしていると、静かに鈴の音も聞こえてくる……獣避けだろうか。それにしても、こんな時間に? 黙って見ているうちに、その人物は自身の隠れている辺りを通りすぎ、真っ暗な山奥へと消えていき。不審に思いつつも、自身も再び歩を進めることにして)
(/回想を交えた心情ロル、すごくいいですね// 拙娘の方はモンスターにとって家荒し同然の所業を働いた挙げ句、帰りが結構遅くなっています。最悪、宿屋自体閉まっている恐れもありますね……まぁ、開いているのも普通に有りでしょうが。寝ているのが自然な時間だと思いますが、そこはお任せします。宿屋が開いている+息子様が寝ている、なら拙娘もこっそり部屋に戻って寝ているていで続きは翌日の朝からですかね…?
宿屋が開いている+息子様が起きている、なら拙娘がこっそり部屋に戻ったところから……ですかね。宿屋が閉まっていたら、多分入れなくて困って出入り口付近で壁にもたれて寝て夜明かししていますね← 帰りが遅いから探しに出たていとかでも良いですし、お好きに繋げてほしいです)
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