悪魔の囁き

悪魔の囁き

悪魔  2018-11-04 19:58:34 
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…嗚呼、神父様。

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  • No.81 by カルマ  2019-01-01 17:00:57 

(/誤字でございます。「デュラララ~非日常を求めて彷徨え」です。(泣))

  • No.82 by リュカ・ヤニス  2019-01-01 17:45:17 


(/展開についての提案有難うございます!デートからのアクションいいですね!仲が近づいてからのトラブルは燃えます/笑 悪魔の力を抑える林檎の効力は暫く続く形になりますが、弱くなったり消えたりは自由に扱って頂いて大丈夫です!
御礼なんてとんでもないです!こちらが言い足りないくらいで、ロルなど安定しないことが多いので優しいお言葉にいつも救われております。

デュラララトピ、こちらこそお誘い頂き光栄です。折原臨也くんですね!本当にだれだよ!ってなるかもしれませんがその時はびしばしご指摘くださいませ!鯨木さん!!かっこよくてふとしたときかわいらしくて好きなキャラです!いつもマイナーなキャラクターを好きになる傾向があるので出てくる場面が少なくてやきもきしているので、こういった所で絡めるのは嬉しいです/笑 詳しくは提示して頂いたトピで返信させて頂きますね。すこし返信遅れると思いますがそちらでも宜しくお願い致します!)

  • No.83 by カルマ  2019-01-01 22:14:04 

(目の奥で、チカチカと眩しい光がチラついている。それから逃れようと頭を激しく降るもまとわりつくその不快感は一向に拭えない。彼の必死に自身の名を呼ぶその声の方向に顔をむけるが、その不快な光のせいか目の前は濁っている。反射的に伸ばしたその手が何も無い空中を掴む、其れを庇うように他者の手が重ねられた。背中をゆっくりさそるその手と同じく心配の念が伝うその手に、返事を返すため握る力を強める。だが、次に来た押し寄せる痛みに彼の手に爪を立ててしまう。相手を傷付けてしまうと、その手をやや乱暴に払い除けるも、弁解しようと声を出そうとするも聞こえるのは空気が虚しく吐き出されるだけで。感じるその違和感は自身の中の魔力を削っているみたいだ、内側から吸い取られていく魔力に次の違和感は角と翼に感じた。悪魔の象徴のその部分が歪な音を立てて形を無くしていく、力が抜けていくその感覚に比例して引いていく痛み。落ち着くために荒い呼吸を繰り返した、肩を激しく上下させ取り入れる空気にさえて行く頭。薄らと開けた瞳の目の前に彼の顔、焦り此方を凝視するそんな相手に「────リュカになんともなくて良かった。」額に滲む嫌な汗など気にせず引き攣った笑みだが相手を安心させるため、ゆっくりとリュカの肩を借りて立ち上がる。自分の体を見渡し、掌を開いたり閉じたりを繰り返す、特に外傷はないな。害を浴びたのは、魔力と翼と角のみらしい。この尻尾を除けばリュカと変わらぬ人間同様の姿になってしまったこんなふうになった原因は明確だ、皿の上に残った林檎を横目に、試しに魔法を使おうと心の中で念じるも魔力は底をついたように一向に発動出来ない魔法は全て使えなくなっている。「…悪魔祓い。いや、魔力を抑える呪文が掛けてある。」と神妙な表情になって、「リュカは何ともない…、という事は俺を狙って───?」地面を見つめ考えるも一体誰が?、リュカと林檎を交互に見渡した。しんとしたその部屋には外から吹く風の音しか聞こえなかった。)




(/はい!では、仮の人間になれた私めカルマとリュカ二様との2人の町中デートをひとまず楽しむ事と致しましょう!!リュカ様に欠損した服を選んでもらうという胸キュンな場面を含めれればと思います!(笑)またまた、なかなか先に進めない半端な文になってしまい申し訳ないです。リュカ様背後様の思う通りにカルマは動かしてもらってもかまいませんので!

デュラララの方ほんとにありがとうございます!なんのなんの!キャラが崩壊しようとも折原臨也というキャラへと愛は変わりませんので、お好きなようにのびのびと会話をしてくださいませ!私もマイナーなキャラにばかりこいにおちてしまうのですよ(笑)ほんとに同感です、マイナーキャラこそここぞという出番の方が毎回ないのが心残りで、2つの掛け持ちもし大変という場合はどちらかを切ってもらってもかまいません故よろしくおねがいします!!)

  • No.84 by リュカ・ヤニス  2019-01-02 09:45:00 


(苦しみ呻く彼の爪が手に食い込むが、払い除けられたときのほうが拒絶されたようで痛みが強く感じた。それでも必死に何か伝えようとする姿に彼の優しさなのだと理解すれば、分かっているから大丈夫だと、縋ってもいいのだと彼の手を握り直す。暫くして呼吸は落ち着いてきたようだがその様子は明らかにおかしかった。彼の象徴とも言える翼や角がまるで生物の退化でも見ているかのように消えていき、それが彼の意志ではないのは明白だった。まだ青白い顔で無理をして立ち上がり微笑む姿は痛々しく、眉を潜めて何か言いかけるが口を閉ざしすっかり姿の変わってしまった彼が何か色々試しているのを気遣わしげに見る。そして次に彼から発せられた事実は不安を煽るのに十分で、隙間風などないはずなのに部屋の空気が幾分冷えたように悪寒がした。この後いつ何が起きてもおかしくない気がしたが、とにかく彼を休ませねばと体を支えてやりながら寝室に連れていき腰掛けさせると一度その場を離れてコップに水をいれて戻り、彼の手に自身の手を添えて渡して。「───カルマさん、強がらなくていいですからね。辛い時は辛いと言ってください。」彼が辛いのを隠すのは気遣いからだと分かっていたが、この後彼にもしものことがあって自分が何も出来ないのは嫌だった。だから彼に言う言葉は心配でもあり保身でもあった。「まだ苦しいとか、気持ち悪いとかありませんか?」彼の前にしゃがみ冷たい頬に触れながら尋ねては、羽がなくなったことでさらに細く小さくなったように見える彼の姿にそっと胸を痛める。そして彼の隣に腰掛ければ自分へと体重を預けさせるようにゆっくり彼を引き寄せその頭をポン、ポンと痛みを和らげるように撫でて。「───すみません、また私のせいでカルマさんに迷惑をかけて…。その、もし本当にカルマさんを狙ってのことなら何が起きるか分かりせんし明日は此処にいてください。私だけでも街に出て色々探ってみます。呪文の解き方もわかるかもしれないですし…。」残念ながら自分に呪文や魔力といった知識は皆無にちかい。何か協力できるなら血を与えるように力になりたく、街の書物庫や魔術や悪魔祓いに詳しい人に話を聞けばなにか分かるかと。彼がこうなったのも自分の落ち度。何かさせて欲しいと彼を見て。───瓶に入れられた彼から貰った黒い薔薇、その花弁がまた一枚ひらりと落ちた。)





(/街デート楽しみです!今ややリュカのテンションが落ち気味ですが切り替えはできる子です/笑  服選び…、リュカ(背後)のセンスが問われますね/汗汗 進行大丈夫ですよ!ゆっくり進む時間も必要ですし、背後様の文章は読みやすくて好きです!!リュカも自由に動かしてやってくださいね!



お優しいお言葉有難うございます。マイナーキャラ好きになると喋ってなくても見切れてるだけでも、あ、出たってそれだけで喜んでることあります/笑 
あちらのロルで鯨木さんだから猫を出そうか迷ったのですが、また追々出していきたいです/笑
返信はあちらとこちらでまばらになると思いますが返していけたらと思います。背後さまも返信はお好きな方を自由なペースで大丈夫ですよ!本体文のお返事も適当に省いて頂いて構いません!)

  • No.85 by カルマ  2019-01-02 21:47:17 

(黒い花弁が落ちる瞬間、手に持っていたコップの中の水が水模を作った。彼を1人で行かしてはならない、なんとなく感じる胸のざわめきに急いで口を開く、「明日は、俺とのデートでしょ?大丈夫、魔力だって明日戻るかもしれないんだから…一人で行かないでよ。」撫でられた手、指の隙間にそっと自分の指を絡めてすこし悲しげに微笑んだ。今の自分はハッキリいえば無力に近い、だけどこんな状況でももし彼に何かあったら────、何かあった後ではもう遅い何があろうと彼を一人で街へとは行かせない。コップをすぐ傍にあったテーブルの上へと、そっとベットへ近ずけば彼をシーツ縫い止めるようにベットへと押し倒す、彼は頑固だ。自身がこうと決めたことは突き通すまで頑なになる事は知っている、でも今回だけは彼の意見を素直に聞く訳にも行かない。そっと体を重ね、体の全てで感じる相手の体温は今の自分の体の芯までじんわりと広がる。自然と消えていく灯りの中くらい目の前には彼の存在と聞こえる息遣いだけ、彼の首元に自身の顔を埋めた。すんと鼻を鳴らせば彼の香りがする、爽やかな少し甘味を含んだ彼の匂いに、鼻先をくすぐる柔らかな髪の毛先。全てが愛おしく、大切な彼だからこそ己が傷つく事も以前の自分からは全く想像出来ないほど他人に尽くす今の自分は少し滑稽で、でも後悔の念は微塵も存在しない。愛おしすぎる故か、首から耳にかけてのその道を甘噛みのように唇で啄み薄暗い中僅かに声を漏らすその唇に噛み付くようなキスを。角度を変えて何度も繰り返し、彼の今いる存在を確かめるために強く抱きしめた。最後におやすみ、と言葉を告げてその瞳を閉じる。

(翌朝、不安を感じてか少し早い時間帯に目が覚めてしまった。まだ、すやすやと眠る相手の寝顔を見詰めれば頬笑みを浮かべて差し込む太陽の光を浴び目を細めるが、少し肌がひりつく程度、人間に近くなったとはいえ強すぎる日光は控えた方がいい。暖かいベットを出ればひんやりとした床に足を下ろし、覚醒していく頭はまだ魔力の回復は感じれず。まぁ、気軽に待とう…呑気な考えを浮かべて彼より一足先に出かけるための準備を進めた。)





(/街中デートでは、リュカ様をドキドキさせられるよう精一杯がんばります!!せっかく人間になったのですから、ぞんぶんにたのしんでおかないと、(笑)読みやすいなどと恐縮でございます!、私めとしては、リュカ様背後様の豊かな誤字力に毎度毎度うらやましがるばかりで。(汗)


鯨木かさねに、猫は付き物ですね!ありがとうございます!では、私は折原臨也様に二人っきりというカオスな鍋パーティーか、時には池袋最強の彼を混じえつつ面白くも楽しい展開にしていこうかと!、本当にお心遣いありがとうございます、お互い無理のないようにを合言葉に楽しんでゆきましょう!此方は省いて頂いてもかまいません!では、また何かありましたらお呼びくださいませ!!!!)

  • No.86 by リュカ・ヤニス  2019-01-02 23:14:10 


(窓から差し込む光に目を覚ますとまだ微睡む目を擦り上体を起こす。すでに彼の姿はないことに気がついて、昨夜の様子からまさか消失してしまったのではないかと焦る。彼に体温はもとから無いようだからシーツは勿論冷たく彼の居た形跡はない。頭の中から足先まで凍りつくように覚醒すれば飛び起きて寝室を出た。と、そこには求めていた彼の姿。人間の姿にこそなったものの元気そうな様子に安堵して小さく胸を撫で下ろす。そして次に湧いてきたのは羞恥。昨夜彼から流されるように受けた口付け。それは拒むのを忘れるほど心地よく欲に溺れそうで恐怖もあったが嫌ではなかった。ただ友人とする行為ではないのは分かっていたし、自分の中で起きつつある彼に対する心情の変化にまだ戸惑いがあった。まだ彼の唇の感触が残っているようでそっと口元に指で触れたあと、再度彼の存在を確認するように見ては、いつもの穏やかな微笑みを浮かべて。「おはよう御座います。もう起きていたんですね。変えの服を用意しますので着てくださいね。私も準備してきます。」結局彼の行いに流され共に街へ行くことに決めた為、変えの服を渡しては自分も着替えに一度寝室に戻る。今日は前司祭に教会を任せるため一日彼といられる。服も普段着のカソックではなくよそ行きのシャツと細身の黒いズボン。それに十字架を首から下げ、念のためにと護身用の折りたたみナイフをズボンのポケットに忍ばせた。彼のもとに戻り、一緒に軽く朝食を済ませると自分は膝下まであるロングコートを着て、彼にはフード付きのダッフルコートを着せてやり日除け用にとツバ付きのニット帽をかぶせてやって。勿論サイズは自分のものなので彼には大きいが、ゆるい雰囲気は何だか可愛らしくて「よく似合ってます。」と嫌味ではなく本心から褒めるもその表情は楽しげでしばらく小さく笑いを零していた。)

(街に付くまでに彼の魔力がまだ回復していていないこと聞き、注意の必要を感じながらも純粋に彼との外出を楽しみたいため気持ちを入れ替えて街の店や人々の話をする。そうしているうちについた街はこの寒さのせいか人は疎ら。彼の体調を気遣いながら歩幅を合わせゆっくり進んでいると雑貨屋の娘がこちらに気づいて店先から顔をのぞかせて、《あら神父さま、今日は随分とかっこいいお方をお連れなのね。紹介してくださらないかしら。》と頬を赤く染めて彼を見る。その時なぜかほんの少しもやっとしたがそのことすら自覚せずに軽く友人だと紹介し「すみません、用事があるので失礼しますね。」と微笑むと彼の手を取って雑貨屋の前をやや足早に離れて、少し行ったところで立ち止まって「カルマさんは綺麗なのでもててしまいますね。声を掛けられても変な人にはついていったらいけませんよ。」と今の彼の姿もあって自分よりずっと長生きなのに子供扱いするように注意を促しては「疲れたら言ってくださいね。」と片方の手を繋いだまま空いている手で彼の目元を指で軽くなぞって微笑んで。さて早速服屋に向かおうと行く先の曲がり角にある服屋の看板を指さして場所を示した。)

  • No.87 by カルマ  2019-01-04 00:32:07 

(街の中では沢山の人で賑わっている。人の並に押されながら、目当ての服屋までを街並みにそった道を2人で辿っていく。人の声と、食べ物の匂いでごった返すこの場所はいわば人間には必要な食料や生活用品を揃える場所で祭りみたいな明るい空気を纏っていた。悪魔という概念から、束の間の解放を得た今は人間から築かれるはずもなく完璧に馴染んでいて隣を歩いてるリュカの顔を見あげれば満足げに微笑んだ。雑貨屋の前を通り過ぎた時、若い女が此方へと声をかけてきた神父との関わりがある様で親しげに話しかけた相手にむっとするも、彼女は自分の事を言っているようで、安心の溜息を零せばひらりと手を振り返し。軽く挨拶でもとくちをひらこうとするも、途端に彼へと引っ張られた。早足に進んでいく彼に、どうしたものかと首を傾げるも綺麗だのなんだの答える彼ににやりと笑い。「…リュカ、今貴方は彼女に対して嫉妬したのか?───ふふ、安心してよ俺はリュカにしか興味ないんだから。」親のように自信を子供扱いする彼は、きっと嫉妬している。自分だけの優越感に浸りながら握られた手を恋人繋ぎに、手の甲にキスをするとまた不敵に笑いかけた。目的の服屋の前まで来た、中を見渡せるショーウィンドウに煌々と光る店内へと足を踏み入れれば目移りするほどの様々な洋服が売られている。洋服だけではない、和服要素を取り入れた服さえも取り揃えたこの店はこの街切手の服屋なようで何百年とも生きてきた中。服という文化に興味のなかった自分だが、これだけのものを目にすれば興味がそそられる。軽い足取りで店内を物色するも定員の目に止まったらしく、≪ お客様、宜しければご試着してみてはいかがですか?≫突然声をかけられてしまった、なんと返せばいいのか戸惑いえーっと、と目を泳がせて不審がられてしまうそんな焦りからリュカの背へと身を隠してしまった。)

  • No.88 by リュカ・ヤニス  2019-01-04 01:40:37 


(──嫉妬。彼に言われた言葉は始めよく分らなかったが先程感じたもやついた気持ちと照らし合わせると何となくしっくりきた。でもそれを認めるのはやや気恥ずかしく不敵な笑みを浮かべる彼に「からかわないでくださいよ。」と少し早口で言えば彼のかぶるツバ付きのニット帽をクイと下げて視界を奪うと自分の表情を見られないようにして。それでも彼からの手の甲への口付けを甘んじて受け入れ、手を振り払わないあたり自分は相当彼に絆され甘くなっていた。…──久々に来た服屋は目新しいものが揃っていていつも節制してばかりの妹にも何か買って行こうか考えていると、彼が店員に話しかけられ自分の背後に隠れてきた。先程の不敵な笑みを浮かべていた彼との違いにかわいいなと思いながら大丈夫、と言うようニット帽の上から頭を撫で「すみません、久々に街に来たので慣れていないんです。」と店員に弁解すると《お客様はスタイルも良いですし、きっと何でもお似合いになりますよ。》とカルマの容姿を褒めると頭を下げて離れていき、それを見送ったあと彼に向き直れば少々しおらしい姿に小さく笑って。「カルマさんってかわいいところありますよね。」と先ほどのお返しのつもりで彼の鼻先を指でつついてからかい。さてそろそろ此処にきた目的を果たそうと店内を見回しカルマに似合いそうな服を探しては、彼の手を引き、服を出しては彼の体に合わせて吟味しを何度か繰り返す。容姿端麗な彼には何でも似合ってしまうがどうせならしっかり選びたい。数十分悩んだ末にシンプルなシャツとズボンかデザインは複雑だが動きやすそうな黒を基調とした和服要素を取り入れた服の二着で迷い、後者を彼に差し出し「ちょっと試着してみてください。……着るの分かりそうですか?」試着室の前まで来て着替えの手伝いは必要だろうかと尋ねてみた。)

  • No.89 by カルマ  2019-01-05 00:27:30 

(鼻先をつつき、此方へ微笑む彼はどうも自身を弟もしくは小さな子供と同様に甲斐甲斐しく世話をやきだがる様子。少し不服だが、全く嫌というわけでもなく頬を膨らませ彼の後ろを付いて回る。色んな服に目移りしふらふらと目線を彷徨わせる自分とは違い、てきぱきと選んでいく彼に感嘆の声を漏らしつつ、手に取られた服を見れば。シンプルなデザインのシャツにズボンを組み合わせた一式は落ち着いた雰囲気で、そのまた逆は複雑だが繊細な和を取り入れたデザインのものもある。それを1つずつ自身のからだと照らし合わせては悩み、真剣な顔で見つめる彼の顔は凛々しく注がれた視線に少し胸が高まる、熱っぽく見えるその表情と注がれるし視線は自身の服を選んでいるだけなのだが、あまり見ることの出来ない彼の真剣な顔に新鮮さを覚えた。今すぐにでもその薄い唇にキスをしたいと思うほどに可愛くも感じる必死さにふくらませた頬はいつの間にかしぼんでいて。選び抜かれた服を何着か手に取り、試着室へと連れてこられ、カーテンの仕切りの前でそう問われたが。無言で彼の手を引き仕切りの向こう側へと連れてくれば、服を上半身だけ脱ぎ捨てれば両手を広げて、──ほら、と言いたげに、「…ん。」とだけ短く答える。勿論、1人で着れないほど幼稚でもないのだが、彼から世話を焼かれるのも悪くないたかが1人の悪魔の気まぐれだ。これぐらいのことならしても許されるだろう、不敵に笑った表情はそのままに細めた瞳を彼に向けてにっこりと微笑んでいた。)

  • No.90 by リュカ・ヤニス  2019-01-05 12:34:42 


(頬を膨らます彼の仕草は何とも愛らしいが、服選びに集中しはじめれば彼の視線にも気が付かない。そして手を引かれ試着室に連れ込まれれば少し驚くものの彼の言わんとすることを理解し、世話を焼ける喜びに目を輝かせる。彼が不敵に笑っているのが少し気掛かりだがそれよりも彼の体つきに目がいった。「…カルマさん、少し細すぎませんか?」ほっそりした体に白い肌がより一層その細さを際立たせ、そっと脇の下あたりから腰のラインをなぞるように指先で撫でる。触れれば肌のきめ細かさはあるものの無駄な肉がついていないことがより分かり眉を潜めて、「最初に会ったころよりも痩せた気がしますし…、やっぱり私に気を遣って食事を我慢されてるんじゃないんですか?…私はもう少しふっくらしてるくらいが好きですけど…。」とは言ったものの彼の食事は人間とは違う。どうにかして彼に満腹感を与えてやれないものかと思考を巡らせつつも、自分にしてやれることは今は血の提供くらい。んー、と悩みつつも両手を広げて待機している彼を見ているうちに悪戯心が湧いてきて。試着室は二人が座ったり立ったりできるくらいの狭いスペース。持っていた服をハンガーフックにかけると、もとより近い距離を更に縮めれば彼の脇をくすぐって「声を上げたら店員さんに気付かれてしまうかもしれませんよ?」なんて楽しげに笑いながらくすぐり続けるも、ずっと彼を上半身裸のままにしておくわけにもいかないため、おふざけはもうおしまいと言うように軽く彼の腰をなで上げポンと叩いて。「すみません、少しはしゃぎすぎましたね。」と小さく笑えばようやくハンガーフックにかけていた服に手を伸ばし彼に着せようと。)

  • No.91 by カルマ  2019-01-06 00:59:31 

────痩せすぎ?、別に悪魔に痩せすぎもなにも無いんだけど…んー、そうだなこの前の食事以来人間の食べ物しか口にしてないからかな…。
(自身の体を撫でる彼の手は、丁寧に自身の体のラインをなぞっている。それに加えて少し悲しそうな表情をする相手に安心するよう微笑みかければ「じゃあ、この後家に帰ったら少し頂戴?」何を、とまでは言わなかった。当然それは彼の血液の事なのだが彼は分かっている筈だ、もしかしたら魔力も彼の血を飲めば直るかもしれないな。そんな可能性を考えていた為油断していたようだ、脇に感じる彼の手の感触に遅れてやってきた擽ったさにビクリと肩を動かす。あまり触られたことの無いその部分は少し敏感で急いで脇を閉じてしまい、彼の手を挟むように腕を引くも、なおを擽り続ける彼に反射的に漏れる笑い声を手の甲を口に当てて我慢するのに必死だった。暫くして、満足したのか手を離す相手に此方としてもやり返さない訳にも行かない。するりと相手の服の隙間から長く伸びる自分の尻尾を侵入させて脇腹から腰のラインまでを軽く謎った。尻尾の先端が彼の肌に擦れる感触を感じて、「…あんまり俺を煽らないでよ。」擽られたからなのか少し熱を帯びた声を彼の耳へと吹きかけて満足したのか此方も笑みを浮かべた。暫くして、服を着させようと構える彼に全てをまかせるように正面から彼を見つめる。複雑なその服達は自分が着るとなると手を煩わせていたに違いない、そんな服をきさせる彼に身を委ねていた。)

  • No.92 by リュカ・ヤニス  2019-01-06 09:31:00 


そう、なんですか?それならいいんですが…。
(彼の体つきが種族的なものと言われれば戸惑いつつも安心して笑えば、次の言葉の意味もすぐに理解して迷うことなく頷きどこか嬉しそうに微笑んで彼の髪を一撫でして。自分の擽りによって笑いを堪える様子は新鮮で可愛らしかったが、自分が満足したところで服の中に侵入してきた尻尾にピクリと反応し、「──っ、煽って、ませんから…!!」耳元への刺激にゾクリと肩を震わせ思わず熱っぽい吐息が漏れてしまい慌てて口を閉ざせば、満足げな様子の彼の額を軽く小突いてやって。慣れない悪戯をするものではないなと少しばかり後悔するも服を着せられるのを待つ彼を見てはどうでもよくなって呆れたように笑い。そして腕を上げたり回ったりを指示しながら、孤児院の子供たちの世話をもすることもあり慣れた手付きで服を着せていくと彼を姿見の前に立たせ自分はその背後に回ると彼の肩に手を置いて「よく似合ってますよ。」と先ほどの仕返しをしているつもりはないが必然的に耳元で言う形になって。実際、彼はとても様になっていてゆったりめな服装ながら綺麗な体のラインはしっかりと分かり凛とした雰囲気にはきっと誰もが魅了してしまうだろう。そう思うと服はこれに決めても着せたまま帰るのは憚られ、もう一度元の服に着替えさせると試着室を出て店員に服を包んで貰い精算もすませて。
この後も街を回ることから邪魔になる服は一旦店に預けて、外へ出ると日もだいぶ上がり丁度昼時だった。人間の食事で満たされない彼には悪いが自分のお腹は空腹を訴えていたため「お昼にしていいですか?この先に人が少なくて落ち着いた良いお店があるんです。」と先を指さしながら言って。そのときだった。何か言い知れぬ違和感、背筋を這う嫌な感じがして彼の背後を見ると、顔見知りの街の青年が近づいて来ていた。その瞳は虚ろでまるで意識がない。そして青年の手にキラリと光るものが見え、それがまっすぐにカルマに向かうのが分かると咄嗟に彼を抱き寄せると体の位置を反転させた。直後、後ろから肉を裂かれる感覚と共に鈍い痛みが脇腹を襲う。小さく呻き表情が歪むと共に、背後でカランと血塗れの刃が地面に落ちてあたりから悲鳴が上がる。刺した当人の青年は意識が戻ったようだが自身の行いを把握出来ずに青ざめて震えおり。「…ッ、カルマさん…ここから、離れたほう、が…良さそうです…。」彼に怪我がないか確認しながら、自分も大丈夫だと息切れぎれに微笑む。しかし青年の様子から何者かがカルマを狙っているのは確か。それもおそらく人間ではない。人目が多いここでは周囲を巻き込んでしまう。すぐにこの場を離れようとするも傷口の鈍痛に体が強張り彼にややもたれ掛かってしまい。───その様子を高みの見物でもするように街の時計塔の上から使い魔が見ており、作戦の失敗に舌打ちするもすぐにニヤリと口角を上げていた。)

  • No.93 by カルマ  2019-01-07 22:59:28 

(それは突然の出来事だった。服を無事購入できた自分達は食事を取るための店まで向かっていた道中、彼から抱き寄せられた後、突如として彼の体が大きく傾いてきて。それと同時に苦しそうなうめき声をあげるこの状況は只事じゃない、そう脳が警告を知らせてくれたのだが。急いで彼の体を抱き締めた時にはもう惨事が過ぎた後のことで、抱き寄せた右側の手のひらにぬるりとした感触を感じる。それに目をやれば赤く生暖かいその液体がみえるのだがその原因は一目瞭然で、彼のすぐ近くの傍らで青ざめた表情を浮かべている青年の近くに転がっているナイフだろう。「────おい、そこのお前一体なんのつもりだッ!」牙を向き座り込む青年の胸ぐらを掴めば、青筋を浮かべ涙を貯めるその瞳には光が宿っていない暗示を掛けられている。直感だが何かしらの人間ではない者が我々を狙っている、もしかしたら自分だけが狙われていてリュカがそれを庇った、まだ明確には分からないがそれを考えるときりがなかった。ならば今この場に留まるのはリュカの言った通り危険だ。彼の傷を庇うように此方へと傾けるように促して、なんとか人混みを抜ければ近くにあった小さなバーの扉を開ける、中にいた主人は温厚そうな老人で怪我をしたんだ助けてくれ。そう叫ぶとすぐさま中へと案内してくれて加えて応急処置を施してくれた。「何で、何でなんだ、俺なんかの為にお前が傷つく事は無かっただろうに。」血をだいぶ流したのだろう、唇の色も悪くややカタカタと震える彼。少しでも温めれれば、と彼の手を握りしめるも体温の低い自分は彼を温めてやることさへもできない。なんて無力なんだ…険しい表情で内心自己嫌悪する、掴んでいない方の手は悔しさと虚しさ二つの感情を抱えていて自分の肩を掴むと爪を食い込ませるぐらい強く握りしめた。ギチギチと服が軋む音に浅い彼の息遣い、この悔しさは黒幕を殺す事でしか発散されることは無いにちがいない。席を立ち復讐するための道のり、部屋の扉のドアノブに手を掛けた。「────リュカ、俺は何を犠牲にしても何を切り捨てたとしてもお前を守るよ。だから、待っていて欲しい…またいつもの優しい笑顔を俺に見せてくれ。」──パタン、扉の閉まる音だけが部屋に響いていた。)

  • No.94 by リュカ・ヤニス  2019-01-08 01:19:24 


(バタン、と無用にも固く閉ざされた扉。待って、と声を出そうにも息が切れるだけ。きっと彼はこの騒動の原因を片しに、一人で向かった。つい先刻見た彼の自分を見る辛そうな表情、そして強い眼差しと言葉を思い起こせば、彼には悪いが大人しくなどしていられなかった。すぐにあとを追おうと立ち上がろうとするが傷が痛み再び座り込んでしまう。バーの主人にも無茶をするなと止められるが、魔力のない彼を一人危険な目に合わせるわけにはいかない。それにもう守られるだけは嫌だった。「──大切なものはこの手で守ると決めたんです。だから彼の元へ向かいます。」まっすぐに扉を見据え強い意志で言うと、バーの主人が何か決心したような真剣な表情をして、《──彼は、悪魔だろう?》と。その問いかけに驚いて主人を見てしまえば、主人は店の奥から茶色い小さな布袋を持ち出し手に握らせてきた。訝しげに眉を寄せつつ恐る恐る中を確認すれば、いつか彼が見せてくれたあの闇色をした石が入っていて。《もしもの時はそれを彼に与えてやりなさい。》そう言って扉まで支えてくれる主人に石をどうしたのか問えば、昔手にしたものだと。それ以上は聞けずに小さく頭を下げれば、痛む体に鞭を打ち彼の行方を探した。)

(───、一方で、一人になったカルマを使い魔は街外れの廃墟に誘い込み対峙していた。
《いやぁ、その格好は滑稽だな。魔力も練れないだろ?哀れな人間なんかに付け入るからそうなるんだ。》ほぼ人間となったカルマなど敵ではないとでも言いたげに、カルマの目の前までくればその頬に艶かしく手を滑らせてクツクツと嘲笑し、《俺が望むのはお前の力だ。だから此処で素直にくたばってくれよ。逆らえば俺の仲間があの神父に何をするかわからないぞ?》普段力の差で手も足も出ないカルマを脅せることに嬉々と声を弾ませ《これから一介の使い魔の餌になる気分はどうだ?高貴な悪魔さま?》首をコトリとかしげ魔力をまとった大鎌を出現させると長い舌で刃先を舐め上げた。)





(/背後が失礼します。今回もモブがでしゃばっててすみません。補足になりますが使い魔の魔力を得る方法はカルマくんの肉を食らうことで成せると考えております。またバーの主人が持っていた石は今回使うか使わないかは決めていないので、使う方向でも使わない方向でも自由にして頂いて大丈夫です。そして主人が何者かも今の時点で考えていないのでこちらも自由に扱ってください/笑 展開によってしばらくモブがでしゃばるかもしれませんがよろしくおねがいします!こちら質問などなければ蹴って頂いて構いません。)

  • No.95 by カルマ  2019-01-09 18:51:42 

(/補足の方態々ありがとうございます!!少し返信が遅れてしまう事をご報告に参りました。明日の夜までにはまた返信の方を提示できると思いますので、すいません。(汗)此方への返信は大丈夫です!)

  • No.96 by カルマ  2019-01-11 18:23:09 

(暗い路地裏、リュカを置いてきた場所からそう遠くはないが人気のなく闇が続くそこに使い魔と退治していた。揚々と楽しげに口角を引き上げる相手を──ギリッと睨みつけ頬を滑る手を叩き落とし、それでもクツクツと喉を鳴らす相手は今の状況を作り出した黒幕本人に間違いは無い。大方、この前の悪魔祓いとの先頭の時に自分の魔力を欲する欲が出たのだろうが、今は自分のことより信愛する彼を傷つけられたことに腹が煮え繰り返る程の怒りを持っていて、「…貴様、俺のもんに手を出したな。たかが使い魔風情が俺を喰う?巫山戯るのも大概にしろ…。」声を荒らげる訳ではなく、低く、落ち着いた声色には十分に怒りを加えて。奥歯を噛み締める、魔力があれば…今の自分はほぼ人間に等しい。たかが使い魔と言っても攻撃を受ければただでは済まない、もどかしさ故睨みつけることしかできない自分にも腹が立つ。相手は黒く禍々しい光を宿した大鎌を構えた、鋭くはの光らせる其れを持ちじりじりと此方との距離を縮めて来る。1歩ずつ体を後退させるも路地裏の奥の壁との距離はもうそろそろ尽きてしまうのに、焦りを覚える中脳内で必死に考えを張り巡らせるも相手の刃が自分の頬を掠めた。細く赤い糸の様に流れ出るそれを袖で拭うも使い魔の長い舌がそれを素早く舐めとる。≪ ────ククッ、流石は悪魔の血…数滴舐めるだけでこの威力か…。≫目を赤く光らせる相手、…クソ。今の俺では無力だ…愛するリュカさへも守れない。嫌な冷や汗が背中を伝う、どうしようもないこの状況にその時だった愛しの彼の姿が見えたのは。「…なっ!?リ、…リュカ?何故こんな所に。」彼は部屋で眠っていたはず…目を見開き彼を見つめた。)

  • No.97 by リュカ・ヤニス  2019-01-12 09:12:23 


(応急処置だけのほぼ気力だけで足を引きずるようにしてたどり着いた路地裏、いつか見た使い魔に追い詰められる彼を見てやはり来て良かったと。唖然と此方を見る彼を安心させるために微笑むも危機的状況は変わらない。彼の声でこちらに気がついた使い魔が大鎌を彼に向けたまま此方を見て《──人間ごときが何しに来た?まさかこの悪魔を助けにきたとでも?》嘲笑う使い魔を怪我を感じさせない強い瞳で見返し肯定すれば《無力な人間に何が出来るんだ。》と馬鹿にしたように笑われて。それでも揺るがず意を決して口を開いて「──何も出来ません。ですが、せめて大切な人を一人で逝かせないようにします。なので、…彼を殺るなら私も一緒に殺してください。」何とか最後まで何でもないように言い切れば、カルマのほうを一切見ずに諦めも絶望もすべて受け入れたすっきりした微笑みを浮かべる。使い魔は突拍子もない発言に一瞬呆気に取られた顔をしたが、すぐに抑えきれない笑いを零し《何を言い出すかと思えば…。まあ、お前には興味ないが腹の足しにくらいはなるか。》「それは、此方の言い分を聞き入れるってことですね?…あの、最期に彼と話をさせてください。」此方の申し出に使い魔は始め渋るが、傷負いの人間と魔力のないカルマは敵ではないと判断したのか《さっさとしろ。》と了承しカルマから離れて。それを確認すると傷を庇いつつゆっくり彼の元へ歩み寄れば、普段より血色の悪い手で彼の頬に触れて「…無事で良かった。───少しだけ口を開けてください。」小さく微笑んだあと耳元に顔を寄せ囁くように言えば、袖に忍ばせていた小ぶりの黒い宝石を指先に移動させ、彼の口元に触れる仕草をするふりをして開いた口の中に押し入れる。僅かに口から覗く黒い光に気付けば使い魔に気付かれるよう彼の唇を自分のもので塞いで──、)

  • No.98 by カルマ  2019-01-14 23:04:03 

(彼と唇を重ねた時、口の中に押し込まれた其れに目を丸くさせた。何故彼がコレを持っていたのか…疑問が頭を過るけど今は目の前な敵を倒す事、唇をそっと離して彼の頬を撫でると黒く冷たい塊を思い切り噛み砕いた。目の前の悪魔が不思議そうに首を傾げるも「…形勢逆転だな。使い魔、殺される覚悟は出来ているんだろう?」体中に駆け巡るこの力は久々の感覚に懐かしくもある、喉を鳴らし飲み込んだ末目を閉じて呪文を詠唱すると。ざわりと髪が靡く、体の内から湧き出てくるその力に身を委ねてゆっくりと目を開くと黒く、しなやかな翼を広げリュカの体を包む様に側へと。焦りの表情を浮かべ大鎌をこちらへ振りかざすそいつに身を滅ぼす業火の炎をお見舞いしてやった、青い炎纏うそれに苦しみの呻きをあげる使い魔に「…あの世で後悔する事だな。」と短くも冷たく言い放てば塵となり消え去り残ったのは炭みたいな残骸のみで、それを見やればリュカへと目線を戻して「───怪我は大丈夫なのか!?、貴方はいつも無茶ばかりだな、俺の為に傷つかれては怒るにも怒れないし…っでもなんでリュカがあれ持ってたの?」あれとは黒い塊のこと、問い詰めるように相手の両肩を掴み身を寄せるも巻かれた包帯に少し滲む傷に目がいってしまう。痛いはずなのに、その傷に負担をかけないよう相手を横抱きにして翼を広げた。家に帰ろう、あの老人には後日お礼でもしようかな…そんなことを考えながらまずはリュカを休ませてあげたい、腕の中に感じるリュカの体温は心を自然と安心させていく愛おしいと。目を細めた微笑みかければもう一度彼の唇にキスを落として「…有難うリュカ、俺を助けてくれて。」そう感謝の言葉を述べた。)

  • No.99 by リュカ・ヤニス  2019-01-15 22:02:29 


(彼に運ばれる気恥ずかしさに耐えつつ家に着けばベッドに横になり、漸く体から力を抜いてふぅと長めの息を吐き出した。彼を守るためとはいえ、あの使い魔には悪いことをしただろうかと考えが過るも彼にそうさせたのは他でもない自分のため口には出さずに。彼に心配させまいと枕元にいる彼の頬に手を伸ばし微笑もうとするも今になって痛みやら眠気やらが急激に襲ってきてぎこちないものになる。「助けられたのは私ですよ。貴方が居なかったらどうにも出来なかった。私ももっと貴方をちゃんと守れるようになりたい…。───あの石は、バーの店主が渡してくれたんです。貴方が悪魔であることも分かっていました。」頬から手を離してポケットからまだ小ぶりの石が何個か入っている布袋を取り出して彼に渡し。「過去に手にしたものだと聞きましたが、それ以上は…。──すみません、少し眠りますね。数日安静にしていれば良くなると思います。カルマさんもゆっくり休んでください。」睡魔と戦いながら何とか言葉を紡ぐも声は徐々に小さいものになっていき、ふわつく感覚の中、そう言えば預けていた服も取りに行かないといけないし、彼に血を与える約束もしていたなと思うも、いよいよ目を開けていられなくなれば重たくなっていく瞼を閉じてスゥと寝息を立て始め。そして暫くして「…カルマさん…、ずっと傍にいてください。」と芽生え始めた密かな願いを寝言で口にしていた。)

  • No.100 by カルマ  2019-01-16 22:32:40 

(すやすやと安定した寝息と共に彼は夢へと落ちていった。ついさっきまでの青白い顔色は幾分かましになって、安心した顔で眠る彼のベットに寄り添うようにその寝顔をただ見つめている。起きている時よりも幼く見える顔は普段、神父としての勤めと使命のせいか幾分と素直になった…、そんな気もしてきた。「…ゆっくりおやすみ。」さらりと頭を撫でて、掌に感じる温かさと彼への愛おしさ、感謝を噛み締めて。彼には無茶をさせすぎた普通の人間に怪我をさせてしまった自分への怒りはまだ残ったままで。彼から手渡された袋の中身をもう一個口に含めて噛み砕く、彼に無茶をして欲しくない。出来ることならほかの手の届かないどこか、何処でもいい自分しかリュカの目に映らない様にしたい。咀嚼し、黒い塊を取り込むにつれ内側の欲がじわりじわりと顔を出す。穏やかな寝顔の彼を見れば背徳感と僅かにある理性に取り留められ今はこの場で留まることができているのに、辛うじてのこの状況にこの無防備な寝顔は自分を信用しすぎているからか、ごくりと生唾を飲んだ。「…俺だからって、油断しすぎでしょ。襲われたって文句言えないのに…。」起こさない程度のデコピンを叩き込んでやれば布団を掛け直してやり今は傷に障るだろうと自身はベットではなく部屋にあるソファーに身を沈めた。魔力が戻ったからだはまだ本調子ではないようで目を瞑れば直ぐに体の力が抜けていく、ふわふわした感覚に抗うこと無く自身も夢へと落ちていった。)

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