相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.5128 by 検索  2024-04-11 10:51:05 

どちらも桜をモチーフにした和菓子だから名前も被ってしまったのだろうね。…まずはこの街で主流らしい関東風にしようかな。
(何とか気持ちを切り替えて関心を今日の甘味でもある桜餅に向ける。条件である桜を見ることは達成したため検索しても良かったが丁寧に説明書きが添えられていればそれを読み上げることで二種類の桜餅の謎が解けて感心したように呟く。どちらも桜の色のピンク色で葉が使われていることからどちらかが真似をしたというよりも別々の場所で桜をイメージにした和菓子を作り上げた結果がこれなのだろう。ここから見える桜の景色と二つの桜餅を見比べているとどちらを先に食べるか相手に問われる。結局は両方食べ比べすることになるのだが最初に食べるならばこの街も含まれる関東風を選んで手に取った。顔を近づけると先ほど桜の下でお花見した時に感じたような春っぽい香りがしてそれをしっかりと堪能する。「この葉も食べられると書いてあったね」と言いながら早速一口分食べてみる。もっちりとした皮に程よい甘さの餡子、そしてその甘さを引き立てる塩味と香りを出す桜の葉のバランスが絶妙で「桜の香りも楽しめて美味しい」と表情を綻ばせて)

  • No.5129 by 探偵  2024-04-11 12:31:11 


どこに居ても満開の桜みたらその菓子を作りたくなる奴がいるってことだな。……なら俺も
(毎年見られる満開の桜という幻想的な風景、それを前にすれば多くの人がこの風景を形にしたいと思ったのだろう。それほどに桜は人の心を掴むものだ、花見に飲み食いが付き物なら尚更桜の和菓子を作る機会もあったことだろう。見た目が全く違う二つの桜餅を差し出せば相手は関東風のものを手にする。すぐにかぶりつかずにまずは匂いから観察するあたりは流石だ。その様子を横から眺め、漸く相手は関東風の桜餅を口にする。途端にその顔は綻ぶ、どうやら相手が満足する味だったようだ。いつもならばここでこちらは関西風の方を手に取るところだ、しかし今はすぐさま相手と同じものを食べてその感想を共有したくなる。笑みを浮かべる相手とさらに距離を詰めると桜餅を持つ手首を掴んでこちらへと引き寄せる、そのまま顔を近づけると相手の手から桜餅を一口いただいた。すぐに手を離して咀嚼するともっちりとした皮と滑らかな餡子、そこにアクセントで塩味のある桜の葉が加わって「口の中に桜の香りが一気に広がるな」と何事も無かったように感想を口にし)

  • No.5130 by 検索  2024-04-11 14:41:10 

…なに、…あ。…じゃあこっちはどうだい?
(桜をイメージした和菓子を満開の桜を見ながら食べるなんて贅沢な時間だ。二つを食べ比べるためにも関東風の方を口にして素直な感想を呟く。すっかり種類がたくさんあるものは相手と半分こにするのがお決まりの行為で途中食べている物を交換するのだが今日は何故か相手の方から感想が聞こえてこない。不思議に思って顔を向けたのと相手が近づいてきたのがほぼ同じタイミングで、目を軽く見開いて困惑を見せる間に手首を掴まれて引き寄せられた。そのまま桜餅は相手の口に運ばれ食べられてしまうのを見ると思わず小さく声が零れた。日常の延長的行為であるはずなのにやけに手馴れた仕草と距離感の近さに胸の内を掻き乱されたような気分だ。それなのに当の本人は何事もないように感想を告げていれば文句の宛てもなく、登りそうな熱を誤魔化そうと一旦関東風を置いて関西風に持ちかえ、今度はこちらから相手の口元に差し出して)

  • No.5131 by 探偵  2024-04-11 18:20:10 


関西の方だったよな……ん、さっきより色んな食感あるけど、桜の香りがあるのは同じだな
(こちらが桜餅を食べるために体を寄せて手首を掴むと隣の相手が困惑したのが視界の端に映る。こちらとしてはただ相手と同じものを早く食べたかっただけなのだが、動揺しているのをみるとつい内心ほくそ笑んでしまった。だが相手が動揺したのは一瞬で今度は関西の桜餅をこちらに差し出してくる。ここが二人きりの場所で満開の桜を背景にみる相手の姿はいつもよりも特別に見えてすっかり気分は舞い上がってしまっていて、差し出された桜餅になんの躊躇もなく顔を近づけて一口齧る。先程よりも粒あんやもち米が使われているおかげで食べ応えを感じる、だが塩味の聴いた桜の葉で包まれているのは同じで口の中には再び桜の香りが広がった。こちらが食べたのならば今度は向こうの番だ。早く相手の感想が聞きたくなれば再び相手の手首を掴んで今度は勝手に相手の口元に桜餅を持っていく、しかし距離を見誤ったせいか相手の唇に桜餅が当たってしまって思わず「あ、」と声を漏らした。自分でもくだらないと思う悪戯に思わず笑ってしまいながら「お前も食べてみろよ」と取ってつけたように言って)

  • No.5132 by 検索  2024-04-11 19:56:36 

使ってる桜の葉は同じみたいだからね。っ、そんなに急かさなくても自分で食べられる、ん…こっちは粒感が残ってておはぎとかに近い食感だ。
(相手に何か言われる前にもう片方の関西の桜餅を口元に差し出す。すると相手は直ぐに顔を近付けて一口齧り付いて味わう。見た目通り関東の物とは食感が違うようで感想を聞くと共通項である桜の葉について告げた。早速自分も食べてみようと思ったがその前にまた相手に手首を掴まれて強引に食べさせられそうになる。流石に抗議の声を上げ抵抗していたのだが勢い余って桜餅が唇に押し付けられてしまってジト目を相手を向けた。仕方なくこのまま唇に触れた部分から桜餅を口にすると先程よりの物よりも粒感の残った食感とつぶあんが感じられて薄い生地とは違うもっちり感がある。以前食べたおはぎに似ている所があると二つの違いを分析するように食べていたが口の中に桜の香りが広がるのを感じると一つ欲が沸いた。春の陽気に当てられた身は自制のラインも薄くさせて思うがままに体を動かして相手の方に軽く身を乗り出すとそのまま唇を重ねた。桜餅を食べた後の相手の唇はほんのり桜の香りと味がする気がして軽く食むように唇を触れ合わせてから離すと「桜味のキスだ」と悪戯っぽく微笑んで)

  • No.5133 by 探偵  2024-04-12 07:48:25 


クク、悪い悪い。……あぁ、確かにおはぎっぽ、い……っ!
(抗議する声も無視してそれこそ逸る気持ちのまま行動すれば、その抗議を塞ぐように桜餅が唇へと当たってしまって相手からは不服を示すようにジト目で見られてしまった。だが桜餅を口に押し当てられながらこちらを見るその姿もおかしくて可愛らしくて全く反省の色がない謝罪を口にしていた。近づいた距離のまま相手が桜餅を咀嚼するのを見守る、相手も同じくこちらの関西の方には食べ応えを感じているようでそれをおはぎだと称されると共感して同意する返事をしようとした。しかしそれを言い切る前に相手が動き出して言葉がしぼんでいく。相手がこちらへ近づくと同時に僅かに吐き出された息は既に桜の香りがして息を詰まらせる。そのまま互いに桜に染まった唇が重なれば相手の柔らかな体温と共に桜の香りがより感じられていつもとは違うキスの味に胸がより乱された気がした。そのまま先程のように唇が離れていくと思った矢先、相手の唇がこちらのものを食むよう滑っていくと既に胸中穏やかではなかったせいで一気に諸々が決壊してピクリと体を固め押さえつけていた心臓が暴れ出した。顔はみるみる赤くなって咄嗟に目を逸らすと「バカ、お前……いつもと違う味なのは反則だろ…」と文句という名の感想を口にして)

  • No.5134 by 検索  2024-04-12 10:56:36 


…すまない、やけに美味しそうな香りがしたからつい。…ふふ、君の顔も桜色だ。
(春の香りに誘われるように顔を近づけ、重ねた唇を食むように動かすと相手の体が分かりやすく固まって無意識に口角が上がる。抵抗がないのをいいことに桜餅とは違った柔らかさとそこに宿った桜の味を堪能してからゆっくりと離れていけば相手の顔はみるみるうちに赤く色づいていく。その姿はここから見えるどの桜よりも綺麗で愛おしくて目が奪われてしまう。目を逸らされたのも気にせず相手を見つめながら今度はこちらが楽しさを隠し切れない口調で言い訳になっていない言葉を告げる。何やら文句の言葉が向けられるが今日だけの特別なキスならば味わわなければ勿体ないだろう。すっかり赤くなった顔にご機嫌な笑い声を零れると心の赴くまま軽く頬に口づけを落とす。顔を離す頃には胸は暖かい物に満たされていて横並びの体勢に戻ると相手の動揺を他所に手元の桜餅にもう一口噛り付いて)

  • No.5135 by 探偵  2024-04-12 12:44:56 


お前も同じ香りになってんだろ……ったく、誰のせいで、……
(唇は離れていくがそこへの感触は未だにハッキリと残っていて、ついでに自分の頬がいつもよりも明らかに熱いのが分かる。目は逸らしたものの相手の視線は未だこちらに真っ直ぐ向いているのが視界の端に映って、この醜態をじっくり観察されているのだと思えば恥ずかしいような、だが相手からそんな視線を注がれるのは嬉しいような、複雑な感情を抱えて余計にゆらゆらと視線を揺らしていた。相手は特別に上機嫌でこちらの顔も桜色だという、きっと特段濃い桜色だろう。その文句をまた口にしていれば頬に再び柔らかな感触が降ってきてまた体を固める。散々自分からやっていたがこの状態では更なる追い討ちとなって鼓動が相手に聞こえるのではと錯覚するくらいにはさらに早くなる。その間に相手はもとの体勢に戻ってしまってまた穏やかな時が流れる、だが自分だけがまだ元に戻れずじまいだ。ややヤケクソ気味に相手が持っていない桜餅をひっつかむと勢いのまま齧り付く。だがそうなると口の中に広がるのは桜の香りで、先程の行為と今日これまで見てきた桜の中にいる相手の姿がフラッシュバックすれば、全く鼓動の勢いは衰えそうになくてノックアウトされたように項垂れると「桜餅食えなくなっちまいそう…」と呟いて)

  • No.5136 by 検索  2024-04-12 14:52:58 

ああ、お揃いだね。…そんなにかい?
(いつもの気取ったような態度は何処へやら、視線はゆらゆらと落ち着きなく顔も火照っているのがすぐに分かる。そんな相手が愛おしくてさらに頬にキスを落とすとまた体は固まって自分が相手のペースを乱している事実に口元は緩くなるばかりだ。わざと【お揃い】というキーワードを使いながら返事をし、相手から離れて元の場所に戻る。それからは何事もなかったような態度で桜餅を食べながら相手の様子を伺っていたのだが相手が勢いのまま桜餅を口にしたかと思えば何かを思い出したのか動揺の色を見せ、遂にはキャパオーバーしたのかその場で項垂れてしまって目を瞬かせる。どうやらやり過ぎてしまったらしい。聞こえてきた呟きに愉快な気持ち半分驚き半分で問いかけつつカバンに手を伸ばして取り出したお茶を相手に差し出す。二人きりの場所で自分にしか見せないような反応を見られるのは嬉しいが思い出となるであろう桜餅が食べられなくなってしまうのは困る。水分補給をして落ち着くように促すがその間も相手のハットの位置をずらしてなんとなくその頭を緩く撫でながら様子を伺って)

  • No.5137 by 探偵  2024-04-12 15:28:32 


そんなにだ……ん、ありがとよ
(相手の【お揃い】というキーワードによって相手と相手への想いと先程の行為とが桜の香りと強く結びついて刻み込まれていく。ついにはキャパオーバーを起こして早くなるばかりの心臓と全く熱の引かない顔と格闘していた。相手から少々弾んだ声で心配されると上手い言葉も見つけられずにそのままの言葉を返して長く息を吐くが全く心臓は落ち着いてくれない。そのうち相手がお茶を取り出してこちらへ差し出せばそれを受け取り礼を言った。熱くなりすぎている体に冷たいお茶を流し込めば強制的に胸中は落ち着いてくる、その間にハットの間から相手に頭を撫でられるとこれまでの胸を強く掴まれる様なものとは違う柔らかい心地が広がって軽く安堵の息を吐いた。今度はそちらの温かさがもっと欲しくなってしまうと、リボン辺りに飾られた花びらを落とさないようにしながらハットをそっと脱いで「もうちょっと…落ち着きてぇ」と要望を伝えて自ら相手の方へ頭を傾けるように差し出して)

(/お世話になっております!背後の事情で申し訳ないのですが、今日これからの時間と明日一日あまりこちらに顔を出すことが出来ず、次のお返事がかなり遅くなってしまうと思われます。お待たせしてしまうことになってしまい申し訳ないのですが、お待ちいただければ幸いです。把握よろしくお願いします!)

  • No.5138 by 検索  2024-04-12 19:12:51 

…ん、了解した。 何ならこっちに乗るかい?
(どうやら桜の香りと先程の行為がガッチリ結びついて閉まったようで落ち着く気配はない。その様子を見るのも面白いがずっとその調子なのも困り物で水分補給用にお茶を差し出して様子を伺う。素直に水分補給をする相手を見れば何となく甘やかしたくなってしまってハットの間から頭を撫でてみると相手が力を抜くように息を吐いたのが分かる。やがて自らハットを脱いで要望と共に頭を差し出されると湧き上がる愛おしさに柔らかい笑みが浮かんで了承の返事を返す。全体を愛でるように優しく撫でていたがふと視界に広めにスペースを取ったレジャーシートが目に入る。二人きりの空間に綺麗な桜が見える風景と穏やかな気候、更に寝転がっても問題無さそうな程広い場所が揃っていることに気付くと座り方を変えて足を伸ばす。膝上が平らになればぽんぽんと太腿の辺りを叩いて膝枕に誘ってみて)

(/こちらこそお世話になっております。返信の件把握致しました、ご連絡ありがとうございます。こちらも明日の午後からはお返事難しそうだったのでちょうど良いという訳ではないですがどちらにしても背後の都合が第一ですのでのんびりお返事お待ちしております。/こちら蹴り可能です)

  • No.5139 by 探偵  2024-04-14 08:18:38 


ん、……、あぁ、そうする
(相手によって暴れ始めた心臓は相手の手のひらによって穏やかになっていく。いつだって頭を撫でられる行為は相手へと甘えるためのスイッチになっていた。緩く撫でられるだけでは足りなくて自らハットを外せば、相手からは柔らかな笑みと声が溢れてそのまま頭全体を撫でられた。暴走気味だった心臓は途端に穏やかになって目を軽く閉じて相手の手のひらの温かさを享受する。だがその動きが不意に止まって目を開けて相手の方を見た。相手は何やら座り方を変えている、足が痺れたのだろうかと思っていたがやがて太腿の辺りを叩いてそこへこちらを誘った。所謂膝枕のお誘いにスイッチが入って緩くなった心はパッとあからさまに顔を明るくさせ嬉しさを滲ませる。感情を隠しきれない顔で頷くと体をシートの上に横たえて頭を膝の上へと乗せた。こちらの体勢が整うと相手の方を見上げて期待の眼差しで見つめていて)

(/お返事大変お待たせいたしました。結局昨日の夜も疲れて早い時間に就寝してしまいお返事できずじまいでした……お気遣いいただき本当にありがとうございます。こうやって返信の都合もご理解いただけているのが大変有難いです。いつもありがとうございます。これからもお互い無理なく続けさせていただければ幸いです…!/こちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.5140 by 検索  2024-04-14 11:05:04 

…翔太郎。…春の風.都.も穏やかで良いね。
(一旦手の動きを止めて座り方を変えると相手がこちらを見る。その間に座り方を変えて膝枕へと誘えば相手は分かりやすく表情が明るくして頷いた。素直な様子に笑みを深めつつ相手が横たわるのを待つ。膝の上に体重が預けられ、期待の眼差しで見上げられると穏やかな幸せが胸に満ちて名前を呼びながら相手の頭を撫で始める。セットされている分風呂上がりの時よりも少し質感としては固いが崩し過ぎない程度に優しく手を動かす。手ぐしを通したり毛先を指に絡めてみたりと時折遊びながら撫でていればひらひらと相手の頭の上に花弁が落ちてきた。顔を上げれば目の前には変わらず綺麗な桜景色があって平和な時間が流れている。相手と外に出るようになって意識するようになったこの街の四季を強く感じられる景色に穏やかな声で思ったままを口にしながら相手を撫で続けて)

  • No.5141 by 探偵  2024-04-14 12:31:04 


……あぁ…それに、今日は特別に綺麗だ
(相手の柔らかな声が自分の名前を呼ぶ、そして待ちに待った手のひらが頭へと添えられてそこを撫で始めると途端に穏やかな心地が胸に広がって、ゆっくりと心地良さを体現するように息を吐いた。いつもよりも優しい手つきで頭を撫でられると自然と目は閉じて相手の手の感触に集中する。時折髪をとくような仕草や毛先が指に巻きついたりと違う動作も加わって、その分相手に甘やかされているのだと思えばただただ幸せな気持ちが胸へと広がっていった。不意に相手の体が動いたのを感じて目を開ける、見上げた先には一面の桜色とそれに目を奪われるように見上げる相手の姿があって、まるで一枚の絵画のような光景に思わず息を飲む。そよ風が吹いて桜の花びらが舞いながら二人の上へと降り注いでいて、それを見あげる相手はなんとも美しく胸が詰まる思いだった。その間にも相手に撫でられ続け緩んだ心は飾らない言葉を口にしていて、上を向いてしまった相手と再び目線を交えたくなると軽く相手の腹部へと擦り寄りながら「フィリップ、」と愛しい人の名前を呼んで)

  • No.5142 by 検索  2024-04-14 13:34:34 

…間違いないね。…なんだい、翔太郎。
(優しく相手を撫でていれば力を抜いてリラックスしているのが分かる。相手の目指すハードボイルドには程遠い姿だが今日は探偵業はお休みだ。誰も来る事が無いのならありのままの相手でいて欲しいしそんな恋人と何でもないこの時間を噛み締めていたい。宝物に触るように動かす手はそのままに桜色に染まった公園に目を向ける。相手と出会う前ならばこの景色もただの背景でしかなくて直ぐに通り過ぎてしまったであろうと思えば美しいと思うような感性を相手と培ってきたのだろうと感じて何処か感慨深い。そんな物思いにふけながら桜をみていればお腹の辺りに擦り寄る感覚と自分の声が呼ばれて目線を桜から相手に戻す。大切な存在がここに居ることに愛おしさが湧いてこちらを向いた相手の頬を指の背で優しく撫でながら要件を尋ねて)

  • No.5143 by 探偵  2024-04-14 14:31:36 


…なんでもねぇ……ただ恋人の名前呼んでみただけだ
(一面桜色の背景と相手の姿、それは食事を取った場所でも見た光景だったがどちらも心を奪われるのには十分な風景で、相手に膝枕されながら視界いっぱいに広がるそれに見蕩れてしまっていた。風.都.にきたばかりの相手ならば桜を見上げて感想を呟くこともなく、きっと興味の向いたものの検索を始めてしまったことだろう。それが今桜を見上げながらこのなんでもない時間を共に過ごしているのだから、感慨深いと同時に恋人として同じものを綺麗だと共有出来ることに喜びも感じる。相手の名前を呼べば直ぐに視線はこちらへと向く、自分の要望が直ぐさま叶えられたことに胸はまた満たされて頬を軽く撫でられると口元を溶かすようにして笑みを浮かべた。なんでもないと言ったものの相手と触れ合っていたいという気持ちはあって、こちらを撫でた手を軽く取ると口元に寄せて先程頬に触れた指の背に口付けを送る。そのまま戯れるように指の背を軽く何度か食んで)

  • No.5144 by 検索  2024-04-14 15:18:07 


…ふふ、それは光栄だ。 …僕の指は甘くないだろう、
(視線を向ければ相手は嬉しそうに微笑んでいる。要件を聞けば何も無いと返事がされるがその後続いた言葉を聞けばこちらの口元も緩んでしまう。もしかしたら桜よりも自分に構って欲しいという合図なのだろうかとも考えて心は弾む。いつだって相手に呼ばれる自分の名は胸を満たして何度だって聞きたくなる物だ。ご機嫌に返事をしていれば頬を撫でていた手が取られて唇が触れた。その柔らかさに思わずぱちりと目を瞬かせるがそのまま戯れるように指の背を何度か食まれると擽ったいような心地と気分になった。柔らかな声と笑みで桜餅のような美味しい物でない事は伝えながらも好きにさせ、時折指の側面で相手の唇を愛でるようになぞって)

  • No.5145 by 探偵  2024-04-14 19:17:43 


ちょっとお前を味わいたかっただけだ…
(特に理由も意味もなく、ただただ相手の存在を、感触を確かめたいがために指に口付け時折食む。相手の指に味がないのは当然承知だが、今はこの幸せな空間に相手がいるのだとより強く穏やかに感じたくて戯れを続ける。その中で相手からも指で唇を撫でられるとなんとも幸せな心地になって自然と口元に締まりのない笑みが浮かんだ。お返しとばかりに指を軽く甘噛みしてこちらの存在を相手へと伝える。春の陽気に爽やかな風、桜の香りに包まれて相手に膝枕をしてもらっているとなるとこの世で一番心休まる場所はここなのではないかと大袈裟に考えてしまう。その想いを止めるものは今は何もなくて相手の手を頬へとあてながら「最高に幸せだ…」と呟いた。ただただ幸せを享受するこの時間に緩んだ心はだんだんと眠気へと変わって、無意識に相手へ擦り寄りながら目がゆっくりと閉じられようとして)

  • No.5146 by 検索  2024-04-14 19:59:44 


僕はちゃんとここに居るよ。ん、…たまには昼寝でもしてしまおうか。
(自らの手に擦り寄り指に口付ける姿はこういう時にしか見られない物でより愛おしさが募る。それも膝枕をした上で自分の存在を確かめたいからと言われてしまえば胸は幸せでいっぱいになっていく。普段よりも緩んでいる唇を撫でるとその指を軽く甘噛みされてしまってまた笑みが零れた。暖かな太陽の下、確かな幸せを噛み締めていると今度は手を取られて頬に当てられる。心の内が零れたような言葉はこちらが思っていることと同じ想いで指先だけで頬を撫でる。そうしていると愛おしい恋人はますます身体の力が抜けていき目がとろんとしてきた。ぽかぽかした陽気と安心出来る場所に眠くなってきたのだろう。今日はこれ以降に用事がある訳でもない、天気予報も一日中晴れだったはずで絶好の昼寝日和だ。目がゆっくりと閉じようとしている相手を見ていれば段々こちらにも睡魔がやってきて小さな欠伸が出た。手を取られたまま柔らかな声で昼寝を提案すると相手が安心して眠れるように取られた手を軽く繋ぐようにしてから「…おやすみ、翔太郎」と声をかけて)

  • No.5147 by 探偵  2024-04-14 21:52:24 


フィリップ……そう、だな……おやすみ……
(今日しか見られない光景と過ごしやすい風に包まれ二人っきりの空間で暖かな幸せに浸っていればそのまま身を沈めたくもなってしまう。徐々に意識が沈んでいれば無意識にただ相手の名前を呼んで、昼寝の提案にはたどたどしい口調で返事をした。相手から最後のひと押しをされてしまえばもう抗うものもなく、掴んでいた手が繋がれるように握り直されるとより相手の存在を感じて口元が緩んだ。相手の柔らかな膝の上でめいっぱい相手のことを想いながら眠りへと誘われていった。それから暫く、幸せに浸り眠り続けた頬に先程よりも冷たい風が当たってゆっくりと目を開ける。二人に注ぐ日はすっかり傾いていてもう夕方になっているようだ。その間に桜の木の下で動かずにいたせいか自分の体にも相手の体にも無数の桜の花びらが乗っている。未だ寝ぼけた頭のまま桜まみれになった相手の姿に小さく笑うと手を伸ばして愛おしいものに触れるようにそっと相手の頬を撫でて)

  • No.5148 by 検索  2024-04-14 23:22:03 

……んん、…しょう、たろう?
(たどたどしい口調で名前が紡がれ昼寝に賛成する返事が返ってくる。もっと繋がりを得ようと手を繋ぐと安心したように口元が緩んだのが見えた。完全に目が閉じて寝息を立て始めたのを見守るとその寝顔に誘われるように眠気が強くなってきた。寝ている間に誰が好奇心でここに来たらどうしようだとか見張っておくべきだろうかとか色々頭に浮かぶが太腿と繋がった手から感じる相手の体温には抗えなくて思考を放棄することにした。もう片方の手で軽く相手の髪を撫でると愛おしい相手の存在を感じながら目を閉じた。_何処か懐かしい夢を見た。その終わり際、頬に何かが触れた感覚がして意識が浮上する。小さく声をあげながらゆっくりと瞼を開くと誰かがこちらに手を伸ばしているのが見えた。ぼんやりと見つめながら何度か瞬きをすれば次第に意識も少しずつ目覚めて愛おしい恋人であると認識して名前を紡ぐ。確か花見中に昼寝を持ちかけたが想定以上に眠ってしまったようだ。不自然な姿勢で寝たせいであちこちが痛い。一方で膝枕をしたままの相手のスーツには積もった桜が良く映えて「風.都.が桜の上着を貸してくれたみたいだね、」と呟きながら前髪に乗った花びらを払ってやり)

  • No.5149 by 探偵  2024-04-15 07:43:34 


随分寝ちまったみたいだ……ん?…風邪ひかないようにしてくれたのかもな
(未だ寝ぼけた頭のまま愛おしさが溢れるままに相手の頬を撫でるとその目がゆっくりと開かれる。まだ寝ぼけた状態で名前を呼ばれるとそれに応えるように小さく笑みを浮かべた。居心地が良すぎて随分と眠ってしまったようだが、相手が妙な表現をすると一瞬その意味が分からずにスーツの方を見る。するとスーツの上は随分と桜色に染められてしまっていて思わず笑い声が漏れた。前髪にも花びらが乗っていたのかそれを手で払われる、その小さな接触さえ心地よくてまだまだここから動きたくはないのだがそろそろお花見の時間も終わりだろう。体を起こせばスーツに積もっていた花びらが一斉に落ちていく。こちらは体を横たえていたから良いものの、相手は座ったままの姿勢でしかも膝枕していたのだからなかなかに不自然な格好で寝ていたはずだ。現に相手はどこか居心地悪そうに体を動かしていて「膝痛くなってねぇか?」とクリップ横以外に頭に乗っている桜を軽く払ってやりながら聞いて)

  • No.5150 by 検索  2024-04-15 10:56:03 

ああ、これも春ならではの光景だね。…ん、痛くはないけどちょっと痺れてるかな。ずっと下を向いてた首の方が痛い。まあ直ぐに治るよ
(徐々に目が覚めていけば二人きりの場所で春の陽気の中で昼寝をしていたのを思い出す。相手が膝に乗ったままで桜を纏いながら笑っていれば何よりも幸せな姿に微睡みにも似た暖かな幸せを覚える。このままずっと居たい所ではあるが日は大分傾いていて夜になれば気温も下がってしまうだろう。前髪の桜を払ってやれば相手は体を起こしてそれと同時に積もっていた花びらが落ちる。レジャーシートに桜が舞うとそれも春らしく感じられて笑みを浮かべた。相手の手が伸びてきて大人しく花びらを払われていたが体の状態について聞かれると苦笑いしながら答える。あまり寝る時の姿勢などに拘るタイプではないが長い間同じ姿勢だった足は痺れてしまっている。加えて相手を見るために俯いたまま寝たせいで首に負担がかかっていたようで首を回して血行を良くしようと試みる。膝枕のせいだと思われないようにフォローを入れつつ傍らに置いていた相手のハットを手に取ると頭に被せて)

  • No.5151 by 探偵  2024-04-15 12:27:56 


なら、お前が立てるようになったらここから撤収だな
(随分長くここにいたせいかレジャーシートさえ桜に染まっている、眼下にも周囲にも桜が広がってなんとも非日常な光景だ。そうやって長くここに居た分相手は同じ体勢を取っていたことになって状態を問えば苦笑いが返ってくる。普段好き勝手な場所で検索を始める相手でも今回のこれは体に負荷がかかったらしい、この様子では直ぐに立ち上がることは出来なさそうだ。相手の足の痺れが引くのを待つ間特に痛いという首の付け根に手を伸ばすと軽くそこを押したり揉んだりしてマッサージしてやる。長い時間膝枕をしてくれたのだからせめてものお返しだ、気休め程度だがやらないよりはマシだろう。暫くそこを解すようにしていたがふと先程の相手の言葉が脳内で蘇る。こちらの頭を長時間乗せて痺れているという相手の太腿あたりをちらりと見たあと、マッサージしていた手を止めて未だ痺れているであろう足を軽くつついてやり)

  • No.5152 by 検索  2024-04-15 14:55:45 

そうだね、冷える前に帰った方が良さそうだ…ありがとう。…っひゃ!?
(想定では数十分だけ寝るつもりだったのだが穏やかな天気と相手の温もりのせいで長く眠ってしまった。幸せに包まれるような時間だったが不慣れな体勢では体にかかる負担も大きく立ち上がるまでもう少し時間がかかりそうだ。撤収の話をしながら体をほぐすように動かしていると相手の手が首元に伸びてきてそこを押したり揉んだりマッサージされる。自分より強い力でマッサージされるのは気持ちよくて礼を伝えては肩の力を抜いて身を任せていた。そうして気を抜いていたこともあって妙な相手の視線には気づかず、痺れた足を不意につつかれるとぴくりと体が跳ねて裏返ったような声が出た。痺れた足は少しの刺激すら変に反応してしまう。距離を取ろうにも満足に動けなければ悪戯を仕掛けてきた相手の手首を捕まえて「悪戯好きの手はこれかい?」と文句の視線と声を向けて)

  • No.5153 by 探偵  2024-04-15 17:21:07 


あ、…痺れがなくなったか確認しただけだ
(マッサージを施し肩の力が抜けている隙に未だ痺れているであろう足をつついてやれば予想以上の反応に思わず吹き出してしまいそうになる。こうもオーバーリアクションだともう一度試したくなるものだがその前に手首を捕まれ阻止されてしまえば思わず声が漏れた。相手からは文句の言葉と視線が飛んでくる、そうやって怒る姿も可愛らしいだなんて今は口が裂けても言えない。相手とは反対に楽しげな笑みをなんとか噛み殺そうとして全く隠せていない顔で相手の為を思ってだと言い訳をする。こちらからの確認が必要ないことなど百も承知だが悪戯を仕掛けたくなってしまったのだから仕方がない。恋人の隙を見つけたら構いたくなってしまうものだ。相手を宥めるように捕まれたのとは反対の手でポンポンと背中を叩くと「無理に立とうとして転んだら危ねぇしな」とさらに言い訳を重ねておいて)

  • No.5154 by 検索  2024-04-15 19:06:40 

君の口元はそうには見えないけど…、
(完全に気が抜けて痺れた足をつつかれ変な声を上げてしまうと相手が噴き出しそうになっているのが見えた。追撃されないように素早く手首を捕まえると行為に至った理由が述べられるかその口元は笑いを堪えきれてなくてムスッとした表情と視線を送り続ける。人が動けない状態を狙うなんて重罪だ。その表情について指摘しながら不服の姿勢を見せていたが相手のもう一方の手が回ってポンポンと背中を叩かれると少しばかり表情が緩む。宥められ徐々に機嫌を直したかのように掴んだ手の力を緩め、もたれかかるように相手に近付きつつ足の痺れがある程度なくなったのを密かに確認すると不意に「仕返しだ」と告げ、相手に抱き着いて勢いのまま花びらの積もったレジャーシートに押し倒す。桜の絨毯に二人して飛び込む形になれば花びらは舞い、せっかく払った相手のスーツにも桜色がまた付着すると「悪戯好きは桜漬けにしてしまおう」と無邪気に笑って)

  • No.5155 by 探偵  2024-04-15 19:54:26 


気の所為だろ。……え、だァっ?!
(上辺だけのそれらしい言い訳を並べてみるが相手はますますふくれっ面になる、怒らせてまずいという気持ちよりも怒っているその顔が可愛らしいという気持ちが遥かに上回っていて口元が緩んだ所から戻ることは全くなかった。適当な言い訳を重ねて背中を軽く叩けば相手の表情が緩む、そのまま掴まれた手の力も緩みこちらにもたれ掛かるようになれば機嫌も治ったのだろうと上機嫌で顔のニヤつきを抑えながら気を緩めていた。そんな状態では相手の不意打ちに対応できるはずもなくて、間抜けな声を挙げた後に呆気なく押し倒されてしまう。二人の体がレジャーシートへ倒れ込むと共に周囲にばらまかれていた桜の花びらが舞い上がる。驚きで目を見開いた視界に映ったのは薄らと暗くなっていく中、頭上に広がる満開の桜背負い花びらが舞う中で無邪気に笑う相手の姿で、幻想と幸福が入り交じるその光景にせっかく相手に宥めてもらった心臓が再び強く鼓動を打った。桜の花びらが二人へ静かに舞い落ちる間に詰まらせた息をゆっくりと吐き出した。体は自然と動き出していて、相手をこの腕の中に閉じ込めるように、相手の腰に片腕を、後頭部に片手を添えると「なんで桜と一緒にお前を見ると、こんなに綺麗なんだろうな…」と相手を真っ直ぐと見つめながら呟く。そのまま相手をこちらへと引き寄せると緩慢な動作で唇を重ねて)

  • No.5156 by 検索  2024-04-15 20:27:55 

ふふ、油断しただろう? …翔太郎、ん……、君が世界で一番大切な人だから、かな。
(相手に抱きつくような形でレジャーシートに倒れ込むと相手から間抜けな声があがる、花びらが舞い上がる中、目を見開いた相手を見れば作戦成功とばかりに得意げな笑みを浮かべた。今度は二人ともがシートの上で寝転がって見つめ合う。こんな事が許されるのも今だけだ。ゆっくりと相手が息を吐いたかと思えば両腕が回されてその中に閉じ込められる。そうなれば自分の視界には桜と大切な相手だけが映ることになって独り占めしているような気分に口元が緩む。真っ直ぐに視線が向けられ、本音を零したような言葉に鼓動は跳ねて応えるように相手の名を紡ぐ。引き寄せられるとゆっくりと瞼を閉じて唇が重なった。ただ触れているだけなのに胸が満たされていくようで無意識に回したままの腕に力を込めた。いっそのことこのまま時間が止まってしまえば良いのにとさえ思う。暫く口付けを交わしていたがゆっくりと離れて目を開ける。今日一日幸せに包まれていた頭は思ったことをを口にしていて、心が赴くままにもう一度こちらから短くキスを落として)

  • No.5157 by 探偵  2024-04-15 21:19:59 


フィリップ……、……
(先程までくだらないことで戯れていたはずなのに一瞬にして相手に心を奪われてしまって、相手を腕の中に閉じ込めればもう視界には相手しか映らない。心のままに唇を重ねれば胸が暖かく満たされていく、その間にも心臓は早鐘をうって抱き寄せる相手の体にその音が響いてしまいそうだった。上に乗る相手の体もいつもより暖かい気がして唇が離れてもその熱にあてられるように思考が浮き足だっていく。そんな状態でこちらの優越感を何よりも満たす言葉を受ければ心が溶かされる心地さえしてゆっくりと吐息を吐き出した。胸は暖かいまま再び唇が重なる、何より愛しい人の柔らかな感覚を感じながら後頭部に添えた手の親指で軽くそこを撫でる。ここは滅多なことでは人が来ない場所で周囲は幻想的な桜で覆われいつにもまして相手に心惹かれる、そっと唇が離れるが今やそれでは物足りなくなってしまった。相手を求める心は時間と共に膨れ上がってしまって相手を強く抱きしめ肩口に顔を埋めると「この前の続きがしてぇ…約束したやつ」と小さく口にして)

  • No.5158 by 検索  2024-04-15 22:22:26 


……ここで? ……、翔太郎。 僕は大切な物は独り占めしたいタイプなんだ、誰一人とも…桜にだって特別は見せたくない。
(触れる相手の身体は暖かくて離したくなくなってしまう。抱きしめながら思いの丈を伝え、求めるままに唇を重ねた。後頭部を撫でられるのは心地好くてまた腕に力が籠る。そっと離れると先程まで楽しそうにしていた相手の瞳に違う色が見えた気がして鼓動が跳ねた。相手からも強く抱き締められたかと思えば肩口に顔が埋まり小さな声でお願いがされるとその内容に身体を固める。確かに何時でもとは言ったがこのタイミングで切り出されるとは思わなくて喜びやら困惑やら色んな感情の混じった声が零れた。暫し沈黙が続いて考えがまとまれば相手の頭を撫でながら言葉を紡いでいく。それは相手への想いと独占欲を煮詰めたような内容で植物であるはずの桜にすら真剣な声色で嫉妬を向けると告げる。そしてそっと相手の耳に口元を寄せると「だからもっと二人きりになれる場所に攫ってしまって良いかい?」と甘く囁いてからリップ音混じりのキス落として)

  • No.5159 by 探偵  2024-04-15 23:11:05 


え…?っ、あ、いやっ…ちが、…そういう意味じゃ……、おぅ…
(こちらに回された腕に力が籠る、こちらからも相手を強く抱きしめながらあの時の続きを望めば想定外の答えが返ってきてまた間抜けな声が漏れた。しかし今の状況と先程の自分の発言を考えれば言外に『今ここで』の意味が含まれるのに気がついて、一気に火でも出る勢いで顔が真っ赤に染まった。相手ともっと触れ合って深く溺れてしまいたいが誰も来ないとはいえここは野外だ、流石にこのままここで欲に溺れてしまうのはマズイしそういう趣味もない。相手は何故か沈黙を保ったままでその隙に慌てて訂正しようとするも見事なしどろもどろで上手く言葉を発せなかった。こちらの意図を伝える前に頭が撫でられると羞恥に苛まれながらも言葉は途切れる。そこで告げられたのはこちらへ向けられる特段濃い独占欲で、相手からのあまりに特別な感情に顔どころか首まで真っ赤にして口はポカンと開けっ放しになった。そのまま耳に甘い囁きとリップ音が伴うキスが降ってくれば本日二回目のキャパオーバーを迎えて、絞り出すようにしてなんとか短い返事をする。相手に縋り付くように再び抱きつき肩口に顔を埋めると「俺を攫ってくれ…」と小さく呟くように言って)

  • No.5160 by 検索  2024-04-15 23:55:54 

…ああ、…家に帰ってからのお楽しみだ。
(現状と相手の望みを擦り合わせるための問いを返すと相手の顔は一気に真っ赤に染まっていく。自分の告げた言葉の取られ方に気付いたらしい。そういう趣味でないことには一安心だが完全に羞恥に支配されているようでしどろもどろに訂正をしようとしてる姿は愛おしい。そんな相手に分かりやすく自分の想いを言葉にして伝えるとさらに顔は赤くなって首まで真っ赤になって無意識に口角があがる。そのまま甘いお誘いとキスを落とせば絞り出すような声で返事がされた。それこそ風に乗った桜のように一瞬で帰宅出来れば良いのだがそんな手段は今は無くここから家までは少し時間がかかってしまう。そこまでお預けになってしまうのが惜しくて予告でもするように熱もった首筋に触れるだけのキスを落とす。縋り付くような相手の身体を支えて立ち上がるとお花見の撤収を始めた。畳んだレジャーシートなどをしまったカバンを左肩にかけると相手の腰に腕を回して登ってきた長い階段に目を向けてから「階段降りれそうかい?」と顔を覗き込んで)

  • No.5161 by 探偵  2024-04-16 07:53:44 


そう、だな……っ、…
(例えを通り越して火が出る程顔は熱く、自分が口走ったことが恥ずかしくて堪らないが同時に相手から向けられた言葉が心の底から嬉しくて感情が掻き乱されてしまっている。何よりもまずここから移動して二人だけの空間へ行かなければならないが、そこへの期待を最大限に煽られると嫌でも心臓は鷲掴みにされて追い打ちで更に期待を煽る口付けが首筋に落ちると既に熱を持った体は小さく跳ねて吐息が漏れた。相手に引き起こされる形で立ち上がると血流が良くなりすぎた体は何処か浮き足立って不安定だ。早々に荷物を撤収して階段の方へ移動するが相手の腕が腰へと回るともはやそれだけの接触だけでも心臓が反応してしまって、こちらを覗き込む相手に向ける顔がなく「大丈夫だ」と言いながらも目線を逸らす。だが体が不安定なのは事実で相手の方に体を寄せながら階段を降りていった。顔を俯かせた状態で公園を出て家への道を歩く、日が傾き周囲を赤く照らし始めたのは真っ赤な顔を隠すのには好都合だった。慌ただしく終わりを迎えた花見だったが、桜のことを思えば玄関扉へと近づいた時にふと先日街を歩いていた時にもらったものを思い出す。扉へ鍵を差し込みながら「…この前桜の香りがするボディーソープもらったから、それ使おうぜ」と呟くように言った。自ら口にしておいてまた羞恥に苛まれるとその意味を深く聞かれる前に玄関を開けて逃げるように中へと入っていって)

  • No.5162 by 検索  2024-04-16 09:47:05 

…っ、それって…。……翔太郎、この桜の代わりに次は香りをお揃いにしようか
(熱くなっている相手の体は軽く触れるだけでも反応を示してしまっている。わざと腰に腕を回して顔を覗き込むと可愛らしい表情が見られて口元に笑みを浮かべた。それでも相手の足取りが不安定なのは事実で支えながら帰路を歩く。普段ならこうしてくっつくのは避けるべきだが払いきれていない桜の花びらのおかげで花見で飲み過ぎた相棒の介抱に見えるはずだ。そうして近いようで長く感じられた帰り道を歩いて玄関前に辿り着くと相手が鍵を差し込む。開くのを待っていたが相手が不意にぽつりと桜のボディーソープの話題を出してぱちりと目を瞬かせる。その意味を理解して鼓動が跳ねるのと同時に相手が玄関を開けて中に入ってしまうとすぐにその後を追いかける。二人きりの部屋に鍵をかけるとハットを脱ぎに逃げてしまった相手に追いついて後ろから抱きしめてから名前を呼ぶ。お互いに飾り合った桜の花びらは風呂に入るなら取らないといけない物だ。その代わりとして先程相手が提案してくれたボディーソープの香りをお揃いにしようと嬉しさの滲んだ声で話しかける。帰り道でお預けをされた分既に気分は高まっていて堪らずまた首筋にキスを落として急かすように相手のネクタイに手を掛け返事を聞かぬ間に解いてしまって)

  • No.5163 by 探偵  2024-04-16 12:34:11 


……っ、フィリップ……あぁ…そうしたい………ん、……
(既に羞恥と早すぎる血の巡りのせいで頭は混乱状態なのに自ら追い討ちをかけるようなことを口走る、だがそれは今自分が衝動のままにやりたいことで、しかし恥ずかしさは変わらなくて家の中へと早足で逃げ込んだ。相手が家の扉を閉め鍵を掛ける音がやけに大きく聞こえる。そのままリビングへ逃げ込むと桜に塗れたままのハットを脱ぐ、続いてジャケットを脱ごうとしたところであとからやってきた相手に後ろから抱きしめられて身を固めてしまった。相手から逃げたというのに抱きしめられると最高に心地よくてあらゆる感情の濁流に胸がかき乱される。そんな中でこちらの提案を桜の香りでお揃いにすると表現されると今日一日の出来事の延長がこの部屋で行われるのだと認識して心臓がまた強く鼓動する。だがそれは自らが望んだ事でもあって小さく頷きながら二人で桜の香りに染まることを望んだ。相手の体は既にいつもより熱い、混乱しながらも期待に満ちているこちらと同じく相手も更に深く触れ合うことを望んでいるのが分かれば頭がクラクラと熱にあてられた気がした。不意に首筋にキスが再び降ってくる、真に二人きりの空間で我慢する必要もない空間では相手の高すぎる熱にこちらの気も昂っていて上擦った声が口から漏れ出す。そのままネクタイを外されてひとつ布がなくなる、早く桜の香りに染まりたいが相手の温もりから早々に抜け出すのも名残惜しい。いつもより自分の望みに従順になった頭はちらりと後ろを振り返ると「このままお前に服脱がせて欲しい…」とねだって)

  • No.5164 by 検索  2024-04-16 14:49:44 

…っ、…了解した。
(二人きりの場所に攫うことが出来ればもう歯止めをかけるものはなくてその身体を腕の中に閉じ込める。回した腕からはいつもより高い体温と早い鼓動が伝わってきて無意識に息を吐いた。相手もお揃いであることを望む返事がされると一番近い首筋にキスを落とす。すると相手の口から上擦った声が聞こえてきてぐらりと脳が揺れた。もっとその声が聞きたいと欲が煽られるとネクタイを外して更にそこを暴こうとした。そうしていると相手がこちらを向いてこのまま服を脱がせるように強請られて大きく瞳が揺れる。熱が灯るのを感じながら短く返事をすればこめかみにキスを落としてジャケットを脱がせていく。シャツ一枚になった相手を再び抱きしめると隔てるものが薄くなった分よりお互いの熱を感じるようになる。お腹の辺りから胸、首へと掌を撫でるように動かしてから上のボタンに手を掛ける。早く脱がしてしまいたい気持ちとこの状態の相手をもっと堪能したい気持ちが争っていて「いつもよりドキドキしてるね」と耳元で笑い声を混じりに早い鼓動のことを指摘しながらも一つ一つ焦らすような手つきでシャツのボタンを外していき)

  • No.5165 by 探偵  2024-04-16 18:50:20 


…ん、……っ、!ぁ、んんッ…ふぃ、りっぷ……ずっと、おさまんねぇんだよ……
(相手の腕から抜け出して桜の匂いを纏うために浴室に行くことだって出来たはずなのに、一度体が触れ合ってしまえばもう離れがたくなってしまう。こちらのオネダリを伝えれば相手の瞳は激しく揺れて熱の灯った目がこちらに向いていることになんとも言えない優越感が胸を支配した。こめかみにキスが落ちると望みが叶えられて子供のように小さく笑う、ジャケットが脱がされると内に篭っていた熱が一気に放たれて改めて自分の体温の高さを思い知った。再び相手に後ろから抱き締められれば二人を隔てるものが減ってより相手の体温を感じて脳内がクラリと揺れて吐息を漏らす、その息も今や十分な熱を持っていた。その体勢のまま相手の掌が腹部からゆっくりと上へと滑って上がってくる、ワイシャツを軽く貫通するほどの熱に腹の底がゾクゾクと刺激されて熱すぎる掌から無意識に逃げるように顎を上げた。しかしそのせいで背筋と気道が真っ直ぐになると刺激を受けて体は細かく震えて同時に幾度も甘い声が口から漏れ出しその声で相手の名前を呼ぶ。ようやく指がボタンに掛かるが耳元で笑い声混じりに囁かれれば耳はその吐息さえ敏感に捕まえて、ビクリと体を跳ねさせると同時に心臓は強く鼓動を打った。相手に心音が早くなっているのがバレているのなんて分かっていたはずだったがそれを言葉にされると余計に羞恥は煽られて目線を揺らしながら呟くように答える。もたつく両手は相変わらず薄いワイシャツの上をなぞって柔く触られているような感覚にずっと焦らされているようだ。だが後ろから抱きしめられて下手に動くこともできず、手の傍にあった相手のズボンの布を強く握り時折熱い吐息と甘い声を漏らすことしかできなくて)

  • No.5166 by 検索  2024-04-16 20:09:02 

…ふふ、まだ服の上から触っているだけだよ。…翔太郎、
(ただシャツの上から触れているだけなのに吐息と甘い声が溢れていて敏感な様子に口角が上がる。その声で名前を呼ばれると腹底の熱が煽られて無意識に回した腕に力が入る。腕の中に閉じ込めたまま耳元で吐息混じりに囁くとびくりと体が跳ねてまた小さく笑い声が零れた。まだ軽くしか触っていないのに顔を赤くして甘い声をあげて乱れているのが可愛くて仕方ない。それが自分の前だからと分かっていれば尚更だ。上機嫌な口ぶりに興奮の色が混ざっているのを自覚しながらボタンを見せつけるように外していく。その間も昂った熱を発散しようと気紛れに首筋にキスを落としたり耳朶を甘噛みしたりを続ける。漸く一番下のボタンを外すと晒されるようになった素肌の上を熱い掌で撫でる。触れる相手の肌の熱さに思わず熱い吐息が溢れて相手の名前を呼ぶ。 ゆっくりと愛でるように素肌を撫でて片方の手を腰へと這わせる。 金属音を鳴らしながらベルトを外すとそのまま下も脱がせていき)

  • No.5167 by 探偵  2024-04-16 21:41:43 


だって、…お前の、手……ひ、ンっ…あつ、い……あッ!ん、…ァッ…ふぃ、りっぷ、んぁッ!…
(背後から伸びる愛しい人の手が胸板の上をゆっくりと這っている、こちらを包む腕に力が入るのを感じるとより強く相手に求められる悦びと相手の中に追い詰められる焦りと相反する感情にゾクゾクと腹の底に溜まる熱が震えた。日中何度も触れ合いたいのを我慢してただただ鼓動だけが早くなっていた体はいざ相手に触れられると期待した分昂ってしまって体温は上がり続けていく。それなのに相手は未だ焦らすように緩慢な動きでボタンを外していて、興奮が混じる声で羞恥を煽られると心がぐちゃぐちゃに掻き乱される程に恥ずかしいのに相手の昂りがこちらへ注がれている事が同じくらいに嬉しい。熱が高まり過ぎた体は口が半開きのままになっていて、言い訳を口にしようとするもたどたどしい口調になってしまう。おまけにこちらにお構いなく降ってくる口付けと甘噛みにまともに言葉を続けることはできなくて、ひとつひとつの刺激を律儀に拾い上げてはその度に体をビクリと反応させ服を脱がされているだけなのに口からは最中のような喘ぎ声が溢れ出していた。ようやくボタンが全て外れて素肌が晒される、そこから放たれる熱量も平時とは比べ物にならず、さらに熱い相手の掌がそこを這えば脳内が甘い刺激に激しく揺さぶられて啼きながら相手の名前を呼んだ。もはや立っているのも怪しくなってきた頃合いに金属音が聞こえて下の布が一枚なくなる。風呂場に相応しい格好になるまで最後の一枚になってその布に指がかけられた時に意識を取り戻したように目を見開くと思わず相手の手を止めた。体の中で最も熱くなる場所はもう既に熱を纏っていて服を脱がされただけなのにまともに見せられる状態ではない。その事実を改めて認識すれば言葉にならない唸り声を漏らしたあと「風呂入ってくる」と早口に言うと逃げるようにして浴室へと向かって)

  • No.5168 by 検索  2024-04-16 22:43:40 

…翔太郎?…あ。 …翔太郎、…もう要らないのかい?
(抱いている相手の体は熱を帯びていく一方で火傷しそうな程だ。その熱と同じくらい自分も高まっていることには気付けないまま相手の体を暴いていく。こうなった理由を説明しようとしてくれているがその間も首や耳を愛でると甘い声が零れて鼓膜を揺らす。相手が示す反応の全てにぞくぞくと背筋に興奮が走るのを感じながらお強請りされたことを果たそうと最後の布に指をかけた。だがその手を止められてしまって目的が果たせなくないことに思わず欲の滲んだ低い声が出て、様子を伺うように名前を呼ぶ。顔を覗き込まれば相変わらず真っ赤な顔で唸り声のような声を上げたかと思えばこちらを振り払って風呂場へと逃げてしまった。予想もしなかったことに一瞬固まってしまう。だが散々こちらを煽って好きにさせておいて今更逃げるなんて許せる訳がない。ぐらりと黒い感情が湧き上がると棚の上にあるボディーソープの小瓶らしきものを持って相手の後を追いかける。名前を呼んで脱衣場に居た相手の手首を掴むとそのまま浴室に押し込む。自らも服を着たまま中へと入れば手首ごと浴室の壁に相手の体を押し付け、ゆらゆらと熱を宿した瞳で相手を見つめながら問いかけて)

  • No.5169 by 探偵  2024-04-16 23:50:06 


…ハ、……え?フィリっ……ッ、…ぁ……いる……
(相手の手を止めた瞬間に背後から低い声が聞こえて体の芯が痺れる、だがそれよりもこの明るいリビングでひとりだけ何も纏わない姿になって更に羞恥を重ねる事には耐えられなくて相手の元から逃げ出した。ひとり脱衣所にたどり着き詰まった息を吐き出すがそれさえ熱を帯びてひとりだというのに上擦った声になってしまう。血の巡り過ぎた頭はあらゆる感情がぐちゃぐちゃになっていて、腰が抜けてしまう前に風呂に入ろうと最後の布へ指をかけた。しかしその前に相手が脱衣所へと入ってきて名前を呼ばれるままに浴室へと押し込まれてしまう。そのまま浴室の壁に押し付けられて目の前の相手と視線を交わすと息を飲んだ。そこにあったのは欲望を隠しもせずに滾り揺れる瞳で、その視線が自らに注がれていることにまた相反する感情が腹に揺蕩う劣情ごと巻き込んで乱暴にかき混ぜられる。一瞬落ち着きかけた心臓は再び早鐘を打って顔の赤色は全く引く気配を見せなかった。相手の手の中にはボディーソープが収まっている、桜の香りに染まる貰い物のそれだ。それをチラつかせながら短く問いが投げられるとまたゾクリと体が疼く。あのボディーソープがあって相手と二人でここにいる事でこの先どうなるかなんて容易に想像ができる。だが想像したからこそ、既に熱に染まった体はその先を欲して短く返事を返す。だが自分の中で募った気持ちはその言葉では足りなくて真っ赤な顔で色に塗れた視線をゆらりと向けると「ほしい…」と熱い吐息と共に零して)

  • No.5170 by 検索  2024-04-17 00:41:28 


……、君が望む分だけあげるよ、…ン、
(半ば強引に目的である浴室に押し込んで壁に手首を縫い付ける。次は逃がさないとばかりに追い詰めて欲の孕んだ瞳で見つめていれば相手が息を飲んだのが分かった。相手に見透かすような視線を向けたままこれからの選択を問う。落としてしまうのは簡単だがあくまで相手の意思で自分を選んでここまで落ちて来て欲しい。再び顔が真っ赤になるのを観察しながら返事を待っていると小さな呟きが聞こえた。ゆらりと色に揺れた瞳が自分を捉えて熱い吐息と共に求められると独占欲や支配欲といった黒い感情が満たされて腹の底がぞくりと震えた。無意識に口元は笑みを描いて手首を解くとその手を腹部に添える。ゆっくりと下に向かって手を添わせながら欲しければ求めるように伝えると吐息を漏らす唇にそっと口付ける。馴染ませるように触れ合わせた後、舌先で相手の唇の隙間をなぞる。決してそれ以上侵入することなく表面を撫でるだけのキスを続けながら下ろした手で最後の布を取り去って)

  • No.5171 by 探偵  2024-04-17 07:46:57 


…ひ、ァ……ン、……ぁ、ふぃりっ、ぷ……
(こちらが求める答えを口にすれば相手の口元には色の乗った笑みが浮かんで、それが真っ直ぐこちらへ向けられてる事実だけで脳内を甘く痺れさせる。捕らえる必要のなくなった手はゆっくりと下りて腹部へ添えられそのまま滑り落ちていくと掌の熱を塗りたくられているような感覚にゾクリと体は震えて甘い声が漏れる、その声を堰き止められるように唇が重なった。だが互いの唇は触れ合うだけで舌先が伸びてきて身構えるもそれが撫でるのは唇の上っ面だけだ、熱暴走しているこの頭と体では当然それだけでは満足できない。焦らされている間に最後の布が取り払われてこちらの体を隠すものがなくなる。ここが風呂場であるのを考えればこちらの格好の方が正しいはずなのだが、服を着たままの相手の目の前で一糸纏わぬ姿になっているのはどうにも恥ずかしくて悩ましげに眉を下げていた。そんな姿になっても相変わらず舌先は一線を超えてこない。相手はこちらが望む分だけ与えてくれる、つまり望めば望むほど沢山相手から貰えるのだ。躾られた思考は欲望に更に従順になって熱の篭った吐息を漏らした後、拘束の解かれた両腕を相手の背中へと回して抱き寄せて「もっと奥まで、入ってほしい…」と強請って)

  • No.5172 by 検索  2024-04-17 10:04:58 

…は、…ん、……っ
(漏れ出る甘い声すら食らうように唇を重ねるが舌先は表面を撫でるに留める。その間に最後の布さえ取り去ってしまえば浴室には対照的な二人が並ぶことになる。何ともアンバランスなまま口づけを交わしていれば焦れったくなったのか僅かに唇が離れて肌に相手の熱い吐息が掠める。相手の両腕によって引き寄せられ密着すると共にこの先を強請られるとぐらり劣情が煽られてこちらからも熱い息を零す。こちらの言いつけ通りに従順に求める姿が可愛らしくて愛おしくてとろりと熱を宿した目を細めると再び唇を重ねる。今度は最初から唇を割って舌を進入させると内側をなぞる。相手の後頭部に手を添えて上向きになるように固定すると角度を変えて更に奥に差し入れると相手の舌を捉えて絡みつく。好き勝手に動かしていれば当然節操なく水音が鳴って狭い浴室には良く響いた。そんなことは気にせず、寧ろ音を立てるように相手の舌を舐めあげて深いキスを続けて)

  • No.5173 by 探偵  2024-04-17 12:39:30 


……っ、ン…は、……ん、ぐ……ッ……
(相手の言いつけ通りに更に奥深くを望めば相手からは熱い吐息が溢れ頬を掠めて既に蕩けた瞳で満足気な顔を向けられると、それだけで体の芯がゾクゾクと震えてぐちゃりと腹に溜まる欲望が掻き回される。再び唇が重なりこちらの望み通りに舌が口内へと入り込んできて相手の存在を感じれば脳内は更に熱に侵されクラクラと揺れた。後頭部に手を添えられると顔は上向きに固定されてしまって、真っ直ぐになった気道では肺から溢れ出る熱い吐息も甘い声も止めることはできなくなる。しかしそれらは口内を塞ぐ相手の舌に絡み取られてしまって、こちらからも相手の舌と絡めて擦り合わせる間にくぐもった声が口内で反響していた。しかしそれ以上に相手が動かす舌はどちらのものとも分からない唾液を纏って淫らな水音を鳴らす、それは口外にも響き渡って浴室に反響すると鼓膜を揺さぶった。相手に口内を蹂躙されているのを知らしめるような音にまた相反した感情が入り交じる、今日は桜の木の下にいた時から今まで何度も羞恥と悦楽が混濁して思考を掻き乱していた。今はそこに息苦しさも加わって細かく体を震わせながら瞳に薄らと膜が張る。何も纏わないこちらと服を着た相手が密着して口付けていれば当然相手の衣類がこちらの素肌を擦る。すっかり敏感になった体はその小さな刺激さえ拾い上げて悦び啼く要因になっていたが、先程相手の掌が這ったこの体には到底満足できない刺激だった。薄らと目を開ける、相手の手の中には今自分が望むものがあるはずだ。その思考に至れば我慢は効かなくなって、何かを懇願するように背中に回した手で相手の服をぎゅっと握ると膜の張った瞳で物欲しそうな視線を相手へと向けて)

  • No.5174 by 検索  2024-04-17 14:24:36 

…っ、は……ん、…翔太郎、君が言っていたのはこれだろう?
(後頭部を固定してから遠慮なしに舌を相手の口内に侵入させて絡ませる。相手からも舌が伸びてきてその熱を強く感じると更に劣情が煽られて欲のままに擦り合わせていく。お互いの唾液が混ざり合って濡れていけば滑りが良くなって自分にしか許されない口内をなぞったり舌を絡めたりしていく。その度に水音とお互いのくぐもった声が浴室に反響して鼓膜を揺らした。薄ら開いた視界には顔を赤くして熱に濡れた相手の顔が映ってぐらり脳が揺れてますます理性のブレーキが利かなくなっていくのが分かる。相手を抱き寄せると相手の瞼が開いて目が合う。回された手が背中の服を掴んで物欲しそうに見つめられるとまた腹底の熱を掻き乱されて瞳が揺れた。緩慢な動きで離れると熱っぽい声で名前を呼んで手の中のボトルを相手に見せる。これからすることを思えばこちらも服を脱ぐべきだがその時間も惜しい。栓を捻ってシャワーからお湯を出してその温度感を確かめてから相手の体にかけていく。十分に濡れたところでシャワーを止めてボトルの蓋を開けて手のひらにボディーソープを出すと桜の香りが浴室に広がった。「確かに良い香りだね」と素直に感想を述べると両手を擦り合わせて軽く泡立ててから直接相手の素肌に触れて腹部から首元まで塗り広げてみて)

  • No.5175 by 探偵  2024-04-17 18:13:04 


っ、ハ…は、ァ……ふぃりっぷ……っ…あぁ、それだ……っ!!ひ、ァッ!ンんッ
(二人で交わした約束を果たすために、そして再び相手に触れて欲しいがために、深い口付けを交わしながら相手を見つめていると視線が交わる。その瞳はこちらを見つめた途端に揺れてまたぐちゃりと心を掴まれた気がした。自分が同じ程熱く蕩けた瞳をしていることには気が付かずに緩慢な動きで深いキスが解かれる、ようやくまともに息が出来るようになって体が求めるままに粗く呼吸をした。名前を呼ばれれば反射的にこちらも名前を呼ぶ、そこで見せられたのは例のボディーソープで今度はこちらが瞳を揺らす番だった。求めるものが与えられる期待に胸は昂って短く返事をするも目は相変わらず早くそれが欲しいと急かすように渇望の色を示す。相手がシャワーの栓を捻ってこちらにお湯が降り注ぐ、相手は相変わらず服を着たままでこちらだけが生まれたままの姿で体を洗われるのだと思えば羞恥で息が詰まりそうだった。なんとか熱い吐息と共に酸素を確保しているとシャワーが止まりボディーソープの蓋が開けられる。香水類も扱う店舗から試供品として貰ったそれは想定以上に桜の香りを放っていて相手の掌に出すだけで浴室中にその香りが広がって、さながら二人きりでお花見をした空間のように変わった。その香りに包まれただけで今日一日のことがフラッシュバックする、香りと桜の中で相手が笑う表情は相変わらず強く結びついているようで胸も思考も乱されてまともでいられない。そんな中でボディーソープを纏った相手の掌が腹部から首元まで滑っていくと、相手の体温とソープの感触と桜の香りで今までにない感覚が一気に体に襲い来て体を大きく跳ねさせて甘い啼き声が止めどなく溢れ出た。あまりに強い刺激に思わず後退りしようとするがすぐ後ろは壁で距離をとる事も許されない。想像以上のそれに困惑しながら「ちょ、待っ……これ、やべぇ…」と熱に塗れた目で相手を見つめ)

  • No.5176 by 検索  2024-04-17 19:11:39 

…っ、逃げたらちゃんと洗えないだろう? お花見した時と同じ香りだね。
(渇望したように求められて見せつけるように手のひらにボディーソープを出す。外装からそこそこ高そうな見た目で忠実に桜を再現しているのであろう香りは熱で揮発して浴室中に広がった。その香りを感じながら掌で相手の肌を撫でると大きく身体は跳ねて甘い声が聞こえた。いつも以上に敏感な反応に余裕を気取っていた思考も乱れてもっともっとその声と反応を見てみたいと嗜虐心が疼く。逃げ場を無くすように言葉でも言い聞かせると手を今度は脇腹を通って下へと撫でる。相手の高い体温のせいで香りが立つのも早くそれを吸い込むだけで頭がクラクラする気がする。何度もゆっくりと肌を撫でて泡を広げていくと我慢出来なくなって服が濡れて汚れるのも気にせずに相手に抱き着く。回した手で今度は腰から背筋にかけて指を滑らせていきながら口を耳元に寄せると吐息混じりに今感じる香りと今日のお花見で嗅いだ物は同じ香りだと告げる。ボディーソープの滑りを借りて相手の肌を撫でながら閉じ込めるようにぎゅっと抱きしめると「翔太郎、好きだよ…好き…、」と溢れた想いを口にして下腹部に下ろした手は際どい所をなぞって)

  • No.5177 by 探偵  2024-04-17 20:01:25 


そう、だけど……ぁッ、く、ンっ……ッ!!あッ、ひッ…バカっ、いろいろ…っ、思い、だしちま、……ぁ、待っ…あァッ!ンんッ、ふぃ、りッ…
(いつもよりもうんと甘くてうんと低い声で言い聞かせるように逃げることを咎められると更に追い詰められた心地がするのにその裏にこの先があるのを思えば渦巻く劣情はさらに掻き立てられてしまって短く返事をするのが精一杯だった。桜のボディーソープに塗れた手は脇腹へと宛てがわれて下へと滑る、欲の中心に掌が近づくと我慢することなど不可能で腰が勝手に動いて同時に甘い啼き声が溢れ出る。ものの数秒もしないうちに刺激に震え痺れた腰は体を支えられなくなって泡に塗れているにも関わらず服を着たままの相手の肩を掴んで自重を支える。背中の壁と相手とでなんとか立っていられるがもう既に体は溶けて崩れてしまいそうだった。その前に相手はこちらへと抱きついてくる、直ぐにこちらからも腕を回して縋るようにして体重をいくらか預けるが間髪入れずに桜のソープを纏った手が背筋を撫で上げた。ビクンと体は刺激を享受し背中を逸らしながら悦ぶ反応を示す、相手から与えられる甘ったるい刺激に加え今日一日鼻腔をくすぐり続けた桜の香りが二人の熱と一緒に浴室中に解き放たれている。記憶と深く結びついた桜の香りが熱暴走する体に塗りこまれるのは媚薬を体に刷り込まれるのと変わらなくて、体が桜の香りを纏うほど反応も甘い声も大きくなっていた。相手から強く抱きしめられて心から溢れる好意の言葉を受け止める、脳を介さないその言葉はこちらの心身を甘く深く強く痺れさせるには十分でこちらからも強く抱きついた。しかし直後、相手の手は腹部から更に下りていき目を見開く。欲が滾るすぐ側を掌が滑っていけば腰が震えて更に体の熱が一段あがる、それに伴いこちらの体から放たれる桜の香りはより一層濃くなって刺激と香りで混沌の熱に堕ちた体はよがりながら喘ぎ声をあげた。もう思考も何もかもまともに動いてはいなくて、愛しい恋人に必死に縋り付きながらその人から与えられる強すぎる刺激に「ァ、んッ、すきっ…ひ、ッ…おれも、んァ…すきッ」と喘ぎながら脳を介さない言葉を吐き出していて)

  • No.5178 by 検索  2024-04-17 20:51:43 

…、これで何処にいても桜の香りがしたら僕の事を思い出せるだろう? とっておきのマーキングだ。…翔太郎、
(抱きついた相手はもう殆ど力が入ってなくて板挟みになって何とか立っているような状態だ。縋り付くように回される腕を抱きとめながらも手を動かした。背筋を撫でると甘い声をあげて背を反らす姿に熱は掻き立てられるばかりで興奮が募る。2人の熱で桜の香りは強くなっていき、それを感じながら相手の素肌を撫でた。途切れ途切れに紡がれる相手の言葉を聞けばくすくすと耳元で笑い声を零してキスを落とす。深くこの場を満たす桜の香り。風.都の桜は今日が満開らしいがあと一週間程はこの街を彩って香りを漂わせながら散っていくだろう。そしてこうして今日一日過ごした記憶と桜の香りを強く結び付けてしまえばきっとその香りがしただけで自分の事を思い出すことだろう。それは肌に直接刻む傷よりも深く罪深いマーキングだ。欲を孕んだ甘い声で記憶に擦り込むようにその事を囁きながら際どい所をなぞる。自分の手で乱される相手が愛おしくて堪らない、そして際限のない欲は更に深い所へ落ちることを願っていた。脳を介していないような喘ぎ混じりの好意の言葉にまた枷が一つ外れる。ギリギリの場所まで桜の香りを塗り込むと下腹部の上で動きを止めて相手の名前を呼ぶ。とろっと熱に浮かれた瞳で限界に近いのを匂わすような崩れた表情を見せると「君のぜんぶ、貰っても良いかい?」と縋るような声色でお願いして)

  • No.5179 by 探偵  2024-04-17 21:42:21 


ぁ、ンッ、んッ!…っ、こ、んなの……ひ、んッ…わすれ、られねぇ、よッ……んンッ!
(こちらが文句混じりの言葉を口にしても相手は笑って耳元に口付けるだけで、好きなように翻弄されているのにそんな刺激でさえ脳を甘く揺らして心地良い混沌に苛まれる。桜の泡の下に見え隠れする肌は熱に染まり真っ赤に上気していて周囲の香りをより一層濃くしていた。桜餅が食べられなくなると言っていたあの時がもはや遠くに感じる、今や桜の香りは二人で花見を楽しみ花びらに埋もれながら寄り添い浴室で羞恥に苛まれながら相手と乱れる今の記憶が深く強く結びついてしまっている。それこそ桜の香りがこの体を否応なく昂らせる媚薬のようなものになってしまいそうだ。それは相手も百も承知のようでさらに言葉によって深く深く本能へと刻み込まれていく、限りなく背徳的でしかし甘美なマーキング。罪深い痕だとしても相手から与えられるものならそれはこの上なく嬉しいものだ、もうこの先一生桜の香りと相手の存在とを切り離して考えることは不可能だろう。相手の手は瀬戸際を撫でるのを止めなくて開けっ放しの口から喘ぎ声は止まらない、返事をするにしても今喋っているのか啼いているのか、自分でも分からなくなっていた。しかし激しく甘い刺激が突然ピタリと止む、刺激を与えられすぎた体は触られもしないのに震えっぱなしで吐く息は乱れたままだ。そんな中で理性の皮一枚だけで繋がった蕩けきった瞳で最後を望まれると、それだけで期待が煽られ体が跳ねる。だがこちらも望みは同じだ。今日の相手はこちらが望む分だけくれる、それならばこちらの望みを伝えるだけだ。縋り付いたままの腕に力を込めると「あぁ…俺の、ぜんぶ…お前に、…フィリップにあげたい…ぜんぶ、もらってほしい」と荒い息と共に最後の望みをつげれば、こちらを縋るように見つめる顔に短い口付けをリップ音と共に送って)

  • No.5180 by 検索  2024-04-17 22:16:26 

…ン、なら僕の事でいっぱいにしてしまおう…翔太郎、あいしてる、
(今年も来年もその先もこの街のあらゆる所に咲く桜の香りを自分を思い出すトリガーにしてしまえばその幸せと背徳感に口角があがる。こちらの密かな望みを達成する事が出来ればあとは一緒に待ち望んだ所まで落ちるだけだ。撫でる手を止ると愛おしい相手にこちらの望みを告げる。何故か縋るような声色になってしまったが桜の香りに乱され深く記憶に刻まれたのは自分もなのだから仕方ないだろう。蕩けた目を向けていれば抱き着く腕に力がこもって最後の望みが伝えられる。そのままリップ音と共に柔らかな感触が唇に触れるともう限界だった。より強くこの香りと自分の存在を刻みつけようと宣言をすればこちらからも短く口付けを返す。熱に浮かされながら幸せそうな笑みで相手に想いを伝えるとそのまま二人の世界に落ちていく為一番熱の滾る場所に手を滑らせて)

(/お世話になっております!そろそろ暗転かなと思いましたのでお声がけさせて頂きました。この時期ならではの話でしたが最初の買い出しから公園でのお花見、そして秘密の場所に行って二人ならではの時間を過ごすことが出来てとても甘くて幸せな時間を過ごせたと思います。検索の前だけだろうなと思う探偵くんの反応や言動が多くて毎回心を撃ち抜かれながらお返事させて貰いました。帰ってきてからも羞恥の中で蕩けて甘える探偵君が可愛くて本当に良かったです…。今回もありがとうございました!
今回そこそこ長めの話になりましたが次のお話はいかがしましょうか?切り替えてギャグっぽい話やシリアスでも良いですし、短めの日常話やパロっぽい物でも楽しそうだなという気分なのですが探偵様のご希望等はありますか?)

  • No.5181 by 探偵  2024-04-17 23:01:46 


(/一旦こちらだけで失礼します。暗転ありがとうございました!軽い気持ちで二人のお花見を楽しめればと思ったのですが、桜の下の検索くんが可愛かったり大胆だったりで背後諸共心を掴まれっぱなしでして、何気ない日常の一幕から二人だけの特別な空間、たっぷり甘い時間まで最初から最後まで存分に楽しむ事ができたました。家に帰ってからは検索くんに外堀を埋められていく感じが非常に好みでして、ここぞとばかりにハーフボイルドを発揮しながら検索くんにだけ甘えたな探偵ができてこちらもとても楽しかったです。検索様のツボを押さえられたのなら何よりでした…こちらこそ今回もありがとうございました!
次の展開ですが、やりたいと思うのは鬼ヶ島パロなのですが連続で長いお話になってしまうので、その前に一旦小噺的なものを挟めればなと思っています。初めてひとりで登校する小学生をバレないようこっそり見守る依頼を受けるお話、というのが思いつきましたが検索様のやりたいお話などありますでしょうか?)

  • No.5182 by 検索  2024-04-18 00:11:08 


…大分暖かくなってきたね
(お花見を楽しみその香りとお互いの熱に溺れて一週間程。満開だった桜は数日前の雨で大分散ってしまったようだがまだ咲いている木々も多くこの街を彩っていた。丸一日事務所を休んだこともあって次の日に来た所長はやる気に満ちていてその日に配ったチラシと営業回りのおかげであれだけ閑古鳥が鳴いていた事務所にも依頼人の姿が幾らか見られるようになった。それでも相手が足で稼ぐような依頼が主ではあるせいで安楽椅子探偵としては暇なことが多い。今日も陽の当たる窓際の椅子に座ると春先の暖かさを感じながら入れたコーヒーを口にして)

(/ではこの次の次は鬼ヶ島パロに致しましょう! 小学生を見守る話良いですね…!短い話だとこちらも似たような物を考えていてピンチヒッターとして街の人のお店や仕事を手伝う話や、検索が物憂げにココアシガレットを咥えていたり女子高生組にされるがままヘアカラースプレーorエクステなどをして何も知らずにそれを見た探偵君が検索が不良になったと誤解する話なんて浮かんだのですがどうでしょうか。ひとまずどうとでも繋げられるように上記投げておくのでお好きなものを選んで貰えたらと思います。)

  • No.5183 by 探偵  2024-04-18 07:53:03 



……大分減っちまったな……っ、……
(桜の香りに塗れながら深く深く熱に堕ちていった日、その翌日から大方予想通りの事態がこちらを襲っていた。アキコが張り切って取ってきた依頼を解決するため外に出れば当然桜の傍を通ることもあるわけで、その香りが鼻腔へと届けば途端にこの香りに纏わる記憶が体を擽って勝手に心臓が早くなった。相手から施されたマーキングは効果抜群といったところだろう、噛んで刻む痕とは違い一生失われることのない所有痕だ。顔が赤くならないよう必死に気を落ち着ける日々が続いたが、先日の雨で桜は一気に散ってしまってすごしやすい春の陽気から気温も上がってきている。本日も捜し物の依頼がありそれを終わらせ今はパトロール中だ。寂しくなった桜の木を見て呟きを零せばやはり思い出すのは相手のことで、あの掌が胸板をなぞった気がして思わずひとりだというのに目を泳がせる。そんな浮ついた所にス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.の通知音がなれば変な声が出そうになって、なんとかそれを押しとどめて電話に出る。電話をかけてきたのはクイーンで軽い挨拶のあと『しょうちゃんって今事務所?』と問われた。何か用でもあるのだろうかと出先であると返事をすれば『了解』と一言だけ楽しげな口調で言われて電話が切れる。意図の読めない内容に首を傾げながら再びパトロールへと繰り出して)

(/ご提案いただきありがとうございます!ピンチヒッターをするお話は風.都.の人々との交流が描写できそうですしいつかやりたいのですが、今回はぜひ女子高生組に見た目を不良にされてしまう検索くんのお話をさせていただければと!探偵が居ぬ間に好きかってされる検索くんも、衝撃受ける探偵もギャグっぽく楽しくやらせていただきたいです。それらしく繋げておきましたので不都合な所は改変しつつお返事していただければと思います。今回もよろしくお願いします!/こちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.5184 by 検索  2024-04-18 11:36:57 

やあ、翔太郎なら今は依頼で出かけて…僕に?
(暖かな陽気の中でコーヒーを嗜んでいると事務所の扉がノックされる。依頼人だろうかとカップを置いて立ち上がると扉が開きクイーンとエリザベスが事務所へと入ってきた。情報収集で相棒の方から連絡や聞き込みをしたのは何回かあったが二人が事務所に来るのは久々だ。何処かテンションの高い二人に相棒は外に出ていることを伝えると『今日は翔ちゃんじゃなくてフィリップ君に用があるの』と返され目を丸くする。そういう彼女達の手には大きな手提げ袋があって中が荷物で膨らんでいる。困惑を浮かべていると『三人で翔ちゃんのことビックリさせてみない?』と提案された。相変わらず意図は読めないが相棒が驚く顔には興味があって「まあ面白そうではあるけど…」と曖昧に返事をすればそれを肯定と捉えたのか『じゃあイメチェン決定ー!』と言われ事務所の奥に連れられて椅子に座らされた。それからはもう二人の独壇場でテーブルに袋の中にあった服やアクセサリーが広げられこちらが口を挟む暇もなくこっちが似合うだのカッコいい方が見たいだの二人で相談しながら髪や顔を好き勝手されていた。色々言いたいことはあったが二人の楽しそうな顔を見ればまあいいかとも思えて普段クリップで留めているサイドの髪を編み込みされていく。見えている耳にも普段はしないイヤリングやイヤーカフが付けられて派手な見た目になっていく中、本人にも意見を聞こうと話になって今度はエリザベスが相手に電話を掛けると挨拶もそこそこに『翔ちゃんから見てフィリップ君ってどういうイメージ?』と尋ねていて)

  • No.5185 by 探偵  2024-04-18 12:34:33 


今度はエリザベスかよ。……あ?フィリップのイメージ?
(電話がかかってきたあとも暫く街を歩き続けベビーカーを押す女性が階段を登ろうとしていたのを助けたり、お年寄りが横断歩道をなかなか渡れずにいるところを補助したり、道路へ飛び出しそうになった小学生を捕まえて気をつけろと言い聞かせたりといつものパトロールの時間が続いた。折り返しに差し掛かったところで再びス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.の通知音が鳴る、電話に出てみると次の通話相手はエリザベスだった。思わずツッコんでしまいつつ前置きもそこそこに突拍子もない質問をされて思わず変な声が出る。その質問の意図するところが分からず、そもそもエリザベスとクイーンには自分達の関係を知られていて恋人のことを他人に語るなんてなかなかに恥ずかしいシチュエーションだ。だがここで答えを詰まったり誤魔化した返事をしてしまえばそれはそれで情けない、ここは堂々と答えるのが一番かっこよくキメられるだろう。軽く咳払いをすると「そりゃ頼りになる相棒だろ。あとはまぁ、なんかにハマると一気に突き抜けちまうっていうか、限度を知らねぇっていうか…際限なく行くとこまで行っちまう奴だな」と電話口に向かって答える。最後の方は少々弾んだ声になってしまったが僅かな変化なら見透かされることもないだろう。答えておいてやはり質問の意味が分からず「なんでそんなこと聞くんだよ」と困惑気味に聞き)

  • No.5186 by 検索  2024-04-18 15:15:50 

…大分雰囲気も変わったね、高校生の時の翔太郎みたいだ。
(二人に身を委ねているとエリザベスが相手へと電話をかけていた。問いかけの内容に少し興味は湧くがこちらには相手の声は聞こえてこない。だが答えを聞いたエリザベスがちらりとこっちを向いて『へぇ…翔ちゃんにはそう見えてるんだ』と声を弾ませているのを聞くと何だか恥ずかしくもなる。相手の問いかけには『秘密。あ、それと翔ちゃんに用があるから15時ピッタリに事務所に帰ってきて!ピッタリね!』と逆に帰宅時間の指定をしてから電話を切っていた。その頃には一日だけ染まるヘアカラーとやらで編み込みをしていない方の髪の一束分ほどが黄色に染まっていて夢の中で見た学生時代の相手の姿に何となく近い。その事を独り言のように呟けば二人が食いついてきて「あ」と声を零す。それから女子高校ならではの事情聴取を何とか相手に怒られない程度に答えればイメチェンの方向性がカッコいい不良で固まったようでそれからはされるがまま持ってきた雑誌を参考に髪がセットされていく。ここまでくると彼女達と同じく変化した相棒を見た相手の反応が楽しみになってきて渡された服に簡易ベッドで着替える。白シャツにストライプのネクタイ、派手な前開きの紫のパーカーにジャケットを着てチェック柄のズボンという格好では確かに不真面目な学生という風貌で興味深そうに自らの服を見渡す。二人にも好評なようでさらに所々を着崩され最後に四角い箱を渡される。中には細長いシガレットが入っていてさながら別次元の探偵が吸っていた煙草のようだ。「翔太郎が腰を抜かしそうだね」なんて笑いながら試しに一本取り出して指の間に挟んでいれば事務所の時計は15時近くを指していることに気付く。彼女達は後ろに隠れているらしく椅子に行儀悪めに座ると箱は胸ポケットに仕舞い、それっぽくシガレットを咥えながら相手がやってくるのを楽しみに待って)

  • No.5187 by 探偵  2024-04-18 17:19:09 


は?なんで俺の事務所なのに帰る時間決められ……おい!
(なんとか平常心で返事をしたはずなのだがエリザベスからは含みのある声が聞こえてきて一瞬ひるんでしまう。それでも文句半分に電話の理由を探ろうとするが一蹴された挙句何故か事務所に帰る時間を指定されてしまった。またも変な声が出て文句を言おうとするも今度は電話を切られてしまって最後には怒りの声を挙げていた。仕方がなくパトロールを延長して指定の時間まで暇を潰す。そして念入りに時間を確認しエリザベスが指定した通りピッタリ15時に事務所へとやってきた。秘密だなんだと言っていたが何かを企んでいるのはバレバレだ、ここは大人として女子高生の遊びに付き合ってやろうと軽く笑った後に事務所の扉を開ける。いつものルーティン通り「ただいま」と声をかけてハットを金具にかけ事務所の奥の方へと進む、直後視界に入った見慣れない人影に依頼人でも来ているのかと思ったが一拍置いてビシリと体の動きがフリーズした。依頼人だと思った人影は何を隠そう相棒そのもので、考えつく限り着崩した装いにいつもと全く違う編み込みと差し色が入った髪、極めつけに口にはタバコが挟まっていて一気に脳の処理量を超えると目を見開き口を開けたまま動くことができなかった。その間脳内はパニックにパニックを重ねていてなかなか最初の言葉が出てこない。数秒の静寂の後ようやく口が回り始めると女子高生達の呼び出しなど忘れて開口一番に「何してんだよフィリップ!!お前また変なもん検索したのか?!」と特大の叫び声が飛んだ。とりあえず視界に入る一番あってはならないものをとりあげようとズカズカ近づくと口に咥えたままのタバコもといシガレットを奪い取ろうとして)

  • No.5188 by 検索  2024-04-18 19:12:35 

おかえり。…、僕が何をしようと君には関係ないだろう?
(足音が聞こえてくれば二人はデスクの裏に隠れて自分は奥の椅子に座って相手を待ち構える。扉が開きハットを置いた相手が近付いてきて目が合うと相手の動きがフリーズした。パニックなのが見て取れる反応に思わず笑いそうになってしまうが簡単にネタばらしするのは勿体無いと何とか口元を引き締め平然とした態度で返事をする。石にでもなったように硬直した相手を見つめていたが漸く動き出した相手がここ一番の大声で叫びながら近付いてくる。タバコだと誤解したシガレットを取り上げようと伸ばしてくる手を既のところで立ち上がって避け、見せつけるように煙を吸うような仕草をした。せっかくそれらしい格好をしたのならばもう少し不良のフリを続けようと面倒くさそうな態度で軽い溜息をついて反抗的な言葉をむけて)

  • No.5189 by 探偵  2024-04-18 22:11:48 


なっ?!……お、まえ……どうした?昔の俺みたいな髪……いや俺以上だろそれ!何検索したか知らねぇけど俺の真似ならやめろ!その格好も、俺そんなズボン履いてなかっただろ!とにかく!タバコは没収だ!俺でも吸ってねぇよ!!
(兎にも角にもまずは相手の年齢で手にするべきではないそれを没収しようとするが既のところで躱されてしまいまた驚愕の顔を浮かべる。いつも通りならばここらで検索した成果を勝手に喋り出すところだが相手はスカした態度のままでいよいよ普通ではない。メモリの可能性もよぎったが相手はずっと事務所にいたはずで、それにこの変化はいくら何でもメモリの効果にしては素っ頓狂すぎる。となればやはり検索の可能性だがよほど熱心に内容を閲覧したのだろうか。戸惑いの表情を向けていると相手の髪が一房だけ黄色に染まっているのに気が付き、それが過去の自分の髪と同じだと思い至れば検索結果と昔のこちらの姿を結びつけたのだろうと勝手な結論を出す。あまり思い出したくない不良だった頃の自分に今更興味でも沸いたのだろうか。とにかくまずはタバコを取り上げなければ説教も始められない。自らの過去を暴露し続けているのには気が付かないままゆっくり相手に近づきながら「それ渡さねぇなら実力行使にでんぞ」とじわじわ近づいていき)

  • No.5190 by 検索  2024-04-18 23:06:44 


君が居ない間に染めたんだ、服も新しい物にしたけど中々似合ってるだろう? やだよ、こんなに美味しいのに
(こちらの変わりように相手は激しく動揺していて当初の翔太郎をビックリさせるという目的は無事に成功したようだ。だがここまで衝撃を受ける相手の反応が面白くて何だか楽しくなってきた。シガレットを取りあげようとする手を躱して生意気な態度をとって見せればますます驚愕の顔を浮かべている。相手の視線がセットしてもらった髪に移り過去の相手と同じだと気付くと更に声があがる。細部を濁してわざと誤解を招くような言い方をしながら自然に耳元のアクセサリーを見せる。相手が不在の間にクイーンとエリザベスによって染めて貰って服を貸してもらったのだから嘘は言っていない。着崩した服を満足そうな顔で見せているとまた視線は手元のシガレットに戻ってジリジリと近付いてくる。相手の言葉に拒否の返事をし、もう一度口に咥えると逃げるように背を向けて簡易ベッドの方に移動する。もう少し不良のフリをしてもいいのだがデスクの裏にいる2人と同じく笑いを堪えるのも限界で追いかけてきた相手に向き直ると「そんなに欲しいのなら君にもあげるよ、…シガレット。」と言って咥えていた物を相手の口元に差し出し、その正体を明かせば楽しそうな笑みが零れて)

  • No.5191 by 探偵  2024-04-19 07:52:36 


、なんでそんなグレちまったんだよ……俺の、いない間に髪染めて、服も……っ、イヤーカフまでつけてんじゃねぇか!!二人じゃねぇ時に買ったのか?!お前、もうタバコの味なんて……シガレット?
(相手は心底今の格好を気に入っているようだがこちらは全くそのテンションに追いつけていない。何がどうキッカケになったのか全く検討もつかないがかつての自分の姿より数段不良度の高い姿を上機嫌に着こなしいつもより聞き分けが数段に悪い。クイーンとエリザベスからあんなに怪しい連絡があったというのに目の前の相手に精一杯で相手が言葉を濁しているだなんて考えることもできなかった。この短時間か、それとも前から用意していたのか、どちらにせよ相手はこの格好をひとりで準備したことになる。いつの間にか二人で出かけるのが当然になっていた身としては相手が自分に隠れてこっそり出かけていたことに自分が思う以上にショックを受けていた。そこで耳元でギラつくシルバーアクセサリーの存在に気がつけばさらに頭の混乱は加速して独占欲丸出しの言葉を叫んでしまうが当の本人は全く気が付いていない。『タバコ』を美味しいという姿にまたもショックを受けつつ簡易ベッドの方に追い込みいよいよ実力行使かと思われた矢先に『シガレット』という単語と共にタバコが口元へ差し出された。間抜けな声で同じ単語を繰り返し目の前にある白い棒を見るか混乱中の頭ではすぐにそれが何か認識できない。暫く無言でそれを見つめた後、差し出された棒を咥えてみるがタバコの気配は感じず、ポキッと小気味よい音と共にシガレットの先を砕いてボリボリと食べた後に「…シガレットだ」とようやく腑に落ちたように呟いた。探偵の思考回路がショートを起こしたのと同時にいい加減限界に達していた女子高生二人が大笑いしながら『しょうちゃん最高!』『マジでウケる!』とデスクの後ろから出てくる。突然の声に素早く振り返ると「はァ?!なんでお前らがここにいんだよ!!」と更なる混乱に叫ぶしかなくて)

  • No.5192 by 検索  2024-04-19 10:25:29 

…ふふ、作戦成功だね。一時間前ぐらいに二人がやってきて君をビックリさせたいというからその話に僕も乗ったんだ。この服と髪も二人が用意してセットくれた物で、普段とは全く違う格好を目指したのだけど…驚いたかい?
(端の方まで追いつめられるとネタばらしといったようにシガレットを差し出す。普段の相手の観察力や探偵の勘という物を考えれば二人の呼び出しの不自然さや咥えていた白い棒の先に火がついておらず煙が一切出てないことにすぐ気付けるはずだが今の相棒は相当気が動転しているらしい。それに口元が緩みそうになりつつ無言で固まってしまった相手の唇にシガレットを押し付けた。恐る恐るといったように咥えその先を砕いて食べると漸く単なるお菓子だと理解したようでその反応に我慢していた笑い声が零れた。ほぼ同時にデスクの裏から二人も大笑いしながら出てきて作戦成功のハイタッチを求められると快く応じて彼女達の横に並んだ。傍から見ればつるんでいる高校生たちみたいな状態になりながら混乱の中にいる相手に経緯を説明していく。こちらも初めは押しかけてきた二人に巻き込まれたような形であったが結果として良い物が見れたので大満足だ。相手が気になっていた服などの入手経路と狙いを明かすと不良度の高い恰好を見せるようにしながら分かりきった問いを投げかけて)

  • No.5193 by 探偵  2024-04-19 12:33:39 


は?作戦………そうか、だからお前らあんな妙な電話………驚いたに決まってんだろ!時空でも歪んじまったのかと思ったぜ……
(目の前の相手が吹き出し後ろからは大笑いが聞こえ別種のパニックになりながら相手と女子高生二人を交互に見る。そのうち相手は二人とハイタッチを交わして隣へと並ぶ、クイーンとエリザベスもそこそこ派手な格好だが相手はその中でも飛び抜けて派手だ。この三人が学内でつるんでいれば避けられるのは必須だろう。そこから聞いた作戦という単語と相手の説明で漸く事を理解すると自らの顔を手で覆って項垂れる。こちらの不在を確認し帰宅時間を指定したのを考えれば二人が事務所にきて何かを企んでいるのなんてすぐに分かったことだ。だがそれらを考える脳の容量を軽く吹き飛ばしたのが相手の不良姿だ、普段とは全く異なるファッション、気怠げな演技に咥えてまるでタバコのように持っていたシガレットにすっかり気が動転してしまった。満足な顔をしながら楽しげに問いかけられれば全力で叫んで返事をする、まんまと相手と女子高生二人にしてやられたことに深々とため息をつくしかなかった。相手に負けず劣らず女子高生二人も随分と満足気で『しょうちゃんも高校の時こんな不良だったんだー』だとか『ってか一緒じゃない時に服買って怒るとか重くない?』だとか節々の発言を容赦なくつつかれると、なまじ否定できないことばかりで「うるせぇ!!」と中身のない反論をするしかなくて)

  • No.5194 by 検索  2024-04-19 16:13:32 

軽い反抗期でも起こしたような気分だ。まあこれが翔太郎だからね。
(ここまでの経緯を説明すれば相手は顔を覆って項垂れてしまった。思い返せば引っかかる点はいくつもあったのだろう。だがそれよりも自分の恰好に対する衝撃が勝ったと思えば悪くない気分だ。近い歳頃の人と一緒に悪だくみを企て普段と違う崩れた格好をして大人に対してツンとした態度を取る。この年頃に良く見られるという反抗期の模擬体験をしたようで満足げに呟く。発案者である二人も格好のネタが出来たと容赦なく相手の発言をつついていてそれに対して大声をあげることしか出来ない相棒との言い争いを見ながら分かったような口ぶりで話す。ぐれてしまった姿を見てショックを受けるのも大人として一番に煙草に見えたシガレットを取り上げようとするのも知らぬ間に買い物をされているのが嫌だと思ってくれていることも全部自分の好きな所だ。余裕ぶった態度をしていると目的を達成して満足したエリザベスが『今のフィリップ君と写真撮りたい!』と言い出す。クイーンもそれに賛同すると写真を撮る流れになるが気遣ってくれているのか彼女達が前に並び自分の左隣がぽっかりと空くと「ほら、翔太郎も」と相手を誘って)

  • No.5195 by 探偵  2024-04-19 18:05:32 


俺にとっちゃ特大の反抗期だっつーの……驚かされた証拠写真みてぇになっちまうけど、仕方ねぇな
(相手は存分に不良のフリを楽しんだようだがこちらにとってはそれこそ一大事だったわけで、いつもの知識の暴走特急と化した時とは別の意味でコントロール不可能な雰囲気に十二分に衝撃を受け戸惑ったのだ。どう接したら良いのか分からないという点では十分反抗期を受け取る側の体験はしただろう。混乱もようやく落ち着いてまんまとしてやられたものの、楽しそうにしている三人を見れば普段は体験できないもので楽しめたのならばそれで良いかと呆れの混じった笑みを浮かべていた。一通りこちらをいじったところでエリザベスが写真を撮ろうと声をあげる。ちゃっかり相手の隣に行こうとしたエリザベスをクイーンが止めて前に二人並ぶ形になり相手の隣のスペースが空く。そこへと相手から招かれれば仕方がないと笑みを浮かべながら隣へと並んだ。エリザベスがセルフィーを撮るためカメラを構えて全員が画角に収まる。上機嫌なクイーンが『だいせーこー!』と合図をすればシャッターがきられて)

  • No.5196 by 検索  2024-04-19 18:54:38 

君がビックリした記念ってことで良いじゃないか。 …良い写真だ
(呆れ混じりの笑みを浮かべる相手を空けてくれたスペースに招いて横に並ぶ。特別に何処かに出かけたりイベントがあった訳では無いが何気ない一日の出来事を記憶と記録にも残したいと思う。ご機嫌な様子で勝手な記念日を作り上げていればエリザベスがカメラを構えて画角の中に全員収まる。クイーンの合図でポーズを撮るとシャッターがきられて思い出の一枚を映すことが出来た。エリザベスの携帯を覗き込むと四人が集まって並びそれぞれ楽しそうに笑っている写真が映っていて口元が緩んだ。後から自分達に送ってくれるようでまた大事な画像ファイルが一つ増えることになった。びっくりさせることに成功し記念撮影も終わると『翔ちゃんの面白い所も見れたしそろそろ帰ろっかな』とクイーンが言い出す。ならば借りた物を返そうと思ったがそれはまた今度取りに来るらしい。エリザベスは少しごねている様子だったが夕方から用事があるそうで渋々帰り支度をしている。「今日はありがとう。今回みたいな企みは歓迎だからまたいつでも遊びに来てくれ」と告げると二人は頷き、帰っていくのを手を振りながら見送った。そうなれば事務所に二人が残ることになって「良い反応だったね」とからかうように話しかけて)

  • No.5197 by 探偵  2024-04-19 19:44:24 


んな記念いらねぇよ……はァ?!良いわけねぇだろ!!二度とこんなことすんなよ!!
(こちらとしてはなかなか苦々しい思い出だが相手のこの姿を残しておくという意味では写真を撮るのに賛成だ。上機嫌な三人に対して少々不服なまま画角に入るととりあえず笑顔で写真に収まっておいた。出来上がった写真は今日の一幕を切り取ったような写真になる、慌ただしい一時だったがこうやって形になると悪くないとさえ思えてしまった。写真も撮り終わりそろそろ二人は帰るようだ、エリザベスが少々不満気なのに笑いつつ二人を見送ろうとすれば相手が次の機会を二人誘いかけていて思わずツッこんでしまった。釘を刺すように叫ぶも女子高生二人は全く意に介さず上機嫌なまま事務所をあとにする。相手と二人きりになると揶揄う言葉が飛んでくる、冷静になった今見てもやはりインパクトのある装いだ。まじまじとド派手な不良の格好を観察し「当たり前だろ、昔の俺よりよっぽどやべぇ格好してんだからな。ったく…どうなる事かと思ったぜ」と再びため息をつきつつ、普段はついていないイヤリングに手を伸ばすと軽くそれへと触れて)

  • No.5198 by 検索  2024-04-19 20:11:24 


そうかな、君も似たような物だったと思うけど。…どうなる事って何を心配したんだい?
(次の機会を匂わすような言葉に相手のツッコミが入るが意に介さず、二人を事務所から見送ると改めて相手のリアクションを思い出す。今まで相手と長く過したがその中でも上位に入るような驚き方だった。まじまじとこちらの格好を観察する視線を受けいれながらもこの格好が昔の相手よりヤバい格好と言われると異論を唱える。自分からしてみれば夢の中で見た不真面目な学生であった相手と今の自分の格好はさほど変わらず、ちょっとした真似っ子のような気分だ。それ以外の不良のことを知らないということも大きいとは思うが。だがそれ以上に今日の相手は動揺してたように見えた。相手の手が伸びてきてイヤリングに伸び、普段は何もつけていない場所に触れるとシルバーの飾りが軽く揺れる。大人しくされるがままでいながらも何を想像したのか気になって小さく首を傾げて)

  • No.5199 by 探偵  2024-04-19 20:48:37 


そうかぁ?まぁでも…夢ん中みたいに高校生の俺と今のお前が並んだらそれこそ風.都.中で噂になってただろうな……、それは、まぁ…
(昔の自分と比べた発言をすれば反論が飛んでくる、髪を一部染める所とパーカーにジャケットを合わせるのは同じだが相手の方が圧倒的に装飾が多く懐疑的な返事をする。相手以上に態度が悪かったのは否定しないが。いつかの夢を思い出す、あの時の相手の姿はいかにも優等生なお坊ちゃまだったがもしこの姿で隣にいたらそれこそ『風.都.最強』なんて恥ずかしい名前でも名乗りそうな勢いだ。あの時以上にジンさんに目をつけられたことだろう。イヤリングに続き髪の編み込みに指を添わせたところで質問が飛んできて動きを止める。答えるか迷ったものの今は女子高生二人もいない、こちらの発言を突っつき回す人間が相手だけなら何を言っても問題ないはずだ。一時言葉を濁してから「お前が、夜の街に繰り出しちまうかもとか、家出しちまうかもとか、それこそタバコとか吸って悪い連中とつるんじまうかもとか…」と若干自分の過去を振り返りつつもごもごと答えて)

  • No.5200 by 検索  2024-04-19 21:24:34 

今とは違う意味で風.都の有名人になってそうだ。…君の傍を離れて行くと思った? こういう格好をするのは今居る場所への反抗の場合が多いらしいけど僕はこの場所が気に入っているからね。
(あの時と相手と今の自分が並べばそれこそよく目立ってあの夢とも今とも違う意味で相棒になれただろう。青春を好き勝手に過ごすのは楽しそうではあるがそれが過ぎた今の相手との関係性を好んでいるのだからあくまで妄想でしか起こりえないことだ。相手の指が耳からサイドの編み込みに移ったところで気になったことを問えばその動きが止まる。少し迷ったような顔をして言葉を濁しながらも相手が想像したことが告げられる。恐らくこの中には相手が経験したこともあるのだろう。どれも不良と呼ばれる人にはよく聞く話でその危険性を考えてくれている心配だがその共通項に気付くとその目を見ながら問いかけてみる。相手からしてみれば事務所を空けた間に急激に相棒が悪い方に変化したことに不安を覚えるのは当然だろう。申し訳なさがある一方で心配をしてくれた事やショックだと思ってくれたのが嬉しくて緩んでしまった口元でここを出ていくつもりはないと告げ「それに僕が何かに染まるのは君とその周りの人や物だけで良い」と言葉続けて)

  • No.5201 by 探偵  2024-04-19 21:55:48 


そりゃ、不良といや家から出ていくもんだろ……そうか…なら安心だ。じゃあこの格好は今日だけの特別なもんだな
(こちらが過ぎった考えをつらつらと並べていくと相手がバラバラだった自分の思考をひとつに纏めて、その答えが腑に落ちると肯定するように数度頷きながら返事をする。不良でグレるとなれば家からは遠ざかるものだ、恥ずかしい話実際自分もそうだったのだから。今まで居場所だった所、すなわち自分から離れていくかもしれないと、そんな不安があったからあれだけパニックになってしまったのかもしれない。ただの悪戯だったとわかった今深くショックを受けているわけではないが相手から改めてこの場所を気に入っていると言われるとようやく柔らかな笑みが口元へと浮かんだ。相手は自ら選んで自分の隣に居てくれる、これまでも、そして願わくばこれからも。不良姿のショックからようやく完全に抜け出すと女子高生が丁寧に編み込んだであろう髪に触れながら「染まんのはいいけどやりすぎねぇようにしろよ。ボクサーの真似事して無茶な減量するとかな」とかつての暴走を引き合いに出しつつ揶揄い口調で言って)

  • No.5202 by 検索  2024-04-19 23:03:04 

ああ、僕の恋人は自分が関与していない物を身につけるの嫌みたいだから。…善処はする、けど気になる物は仕方ないだろう
(当たり前のようにこの事務所や相手の傍が安心出来る家だとされていることが何だか擽ったい。この場所に居ると改めて伝えるとその口元に柔らかな笑みが浮かんだ。そもそも不良になったのは見た目だけでここから出ていく気など微塵もないのだから現状維持だ。今日だけ、というワードに先程この姿を見て口にしていた独占欲を含んだ言葉を思い出すと嬉しそうに微笑みながら肯定しておいた。相手の指が編み込んでる部分に触れながら過去の染まり方について言及されると言葉を詰まらせる。自分が影響を受けるのは相手だけ、と言い切りたい所だが気になったことは直ぐに飛び付くのが自分の性分でハマったことにのめり込んでしまうのは否定出来ない。小さくなった声で控えめな回答をするとその格好に似合わず若干口を尖らせながら言い訳を重ねて)

  • No.5203 by 探偵  2024-04-19 23:49:34 


っ、蒸し返すなよ…その通りだけど……ま、そこがお前の良いとこだし、行き過ぎそうになったら止めるのが相棒の役目だ
(今だけしか見れない相手の姿を視界に収めていると混乱中に放った言葉をつっつかれて思わず息を詰まらせる。パニックの中で色々と叫んでしまっていたがあれだけで済んでまだマシだったように思う。下手すれば女子高生二人がいるのに気が付かないままもっと独占欲を強く出したり恋人としての振る舞いをしてしまったりしたかもしれない。どちらにせよ言ったことは心からの本心でポツリと呟くようにそれを付け加えておく。検索没頭癖をからかってやれば今度は相手がこちらの言葉を否定出来ない番になってその声は小さくなっていく。いつもとは違う格好だがようやくいつもの不満気に口を尖らせる顔が見られれば小さく笑みを浮かべていた。相手が不足しているところを補う、それが相棒ならば自分がやることは相手を止めることだ。なんでもかんでも突っ走ってもらっては困るが相棒として首根っこくらいは捕まえてやろう。相手の不良姿もようやく見慣れてきたところで「今日はその格好で帰るつもりか?」と冗談半分に聞いて)

(/お世話になっております!この後ですがもう少しこのまま不良な格好の検索くんとお話する時間を作るか次の展開に切り替えるか迷っておりまして、検索様のご意見をお伺いしたくお声がけしました。もしやり残しがあればそちらに乗っかりますし一区切りでも良いと思うのですがいかがでしょうか?)

  • No.5204 by 検索  2024-04-20 02:17:19 

素直で何よりだ。…ん、そうしてくれ。別にやることは済んだし着替えても良いけど…あ、もう一人反応が気になる人が居るのを忘れていた。
(独占欲の滲んだ言葉を引っ張ってきたこと自体には苦情が入るが否定はされない。改めて自分の身に付ける物も知識も相手に与えられた物や関係するものが多くて、ずっとそうであってほしいと願う相手の気持ちが嬉しくて仕方なかった。そして没頭癖に関しても駄目だと全てを止めさせるのではなく好きにさせてくれて何処か脱線しそうになったら止めると笑う相棒の言葉は力強い。見た目が変わっても芯の部分は変わることがないのだろう。相手にブレーキの役割を任せていると服について問われる。やりたいことを終え写真にも納めたのだからこれ以上この格好をする理由はない。だが今日しかしないと思うと勿体ないようにも思えた。街の人に見せに行こうかとも考えた矢先、相手と同じかそれ以上のリアクションを見せる人物のことを思い出すと「アキちゃんに見せてから着替えるよ」と次のターゲットを定めてその帰宅を楽しみにするようにして)

(/お世話になっております!こちらのやりたいことは大体出来ましたので次の展開に切り替えちゃいましょう。不良の姿を見た探偵君がめちゃくちゃパニックに陥っている様子を見るのが面白くてつい色々からかってしまいました。歳が近い組でわちゃわちゃも出来てとても楽しかったです、ありがとうございました!
次は以前からお話している通り鬼ヶ島の映画のような話が出来たらと思うのですがどんな感じに致しましょうか。鬼ヶ島要素を抜きにして現在で時効を迎えそうな事件を過去で幼い探偵君と解決するのでも良いですし、原作に近いような話、過去改変で探偵を目指さなくなるのを止める話みたいな感じも浮かぶのですがやりたい内容等があったらお聞かせください!)

  • No.5205 by 探偵  2024-04-20 09:25:13 


…なるほど、そりゃいいな。なら俺はデスクに隠れとくとするかな
(いつまでその服装でいるのかも含めて聞いてみるとまだ着替えないと相手から答えが返ってくる。この姿を見せたいもう一人にはすぐに目星がついてニヤリと口元を曲げた。この事務所のもう一人の仲間、そしてもう一人の家族である所長様だ。相手がグレたと思えばこちらと同じかそれ以上にパニックになるに違いない、そもそもいつも騒いでいる人間なのだからそれはもう大騒ぎになることだろう。それに今度はこちらも先程の女子高生二人と同じく高みの見物も出来るのだ、この作戦に乗らない手は無い。確実にスリッパが数発お互いに飛んでくることは今は考えないことにして相手と共に所長の帰宅を待つことにした。)

(/それではここで区切りといたしましょう!大胆すぎる検索くんのイメチェンにめちゃくちゃ動揺して前回とは違うテイストでハーフボイルドを発揮できてとても楽しかったです!女子高生組もいていつもとは違うやり取りも出来ましたし、微笑ましい締めにもなって日常の中のちょっとしたお話が出来て楽しかったです。こちらこそ今回もありがとうございました!
鬼ヶ島パロなお話ですが、原作の彦星くんのように探偵が時空の歪みに巻き込まれて消失する、みたいな展開を入れたいと思っておりまして、鬼関連のお話はふわっと残しつつ、歪みの影響で探偵を目指さなくなっているところは是非入れさせていただきたいなと!鬼を倒す切り札を検索くんと幼い探偵で探せればと思っています。時効を迎えそうな事件の解決も面白そうですしぜひやりたいのでまた別の機会のお話候補としてとっておきましょう!)

  • No.5206 by 検索  2024-04-20 10:23:53 


(/一旦こちらだけで失礼します。なるほど、現在の探偵君が消失して魔王組か電車組の力を借りて過去に向かうって感じですね。多分検索は幼い探偵君だと気付くと思うのですが未来の相棒ってことを明かすのは有りか無しかどっちに致しましょう。その他事前に打ち合わせていたいことがありましたら教えてください。また導入の感じに悩むためお手数お掛けしますが初回ロルお願いしていいですか?すみませんがよろしくお願いします)

  • No.5207 by 探偵  2024-04-20 11:32:54 


、________
(女子高生二人が事務所にやってきて大騒ぎだつた日、あの後は案の定とも言うべきが再び相手が不良のフリをして所長を待ち構えていれば所長は帰ってくるなり相手を見てここ最近で一番大きな声をあげて『なんでグレたの?!』『私聞いてない!』『絶対に許さないんだから!!』とひとしきり大騒ぎしていた。タネをあかせばお決まりのごとくスリッパが二人の額へと飛んできてその日はそこをさすりながら帰ることとなった。そんな日から一週間ほど、本日は実に平和で依頼もなく事務仕事をしながら過ごしていた。一通り残っていた仕事を終えればやることは決まっている、街のパトロールに繰り出す時間だ。デスクから立ち上がりガレージへと続く扉へ近づく。いつも通り金具にかかったハットを取りながらパトロールに行く事を相手に伝えようとした。しかしその言葉を言う前に探偵の体は薄ぼんやりとした光に包まれる、違和感を覚えて周囲に目をやるも状況は変わらずに探偵の体はそのまま色を無くして薄くなっていき、最後には宙へと霧散してしまう。その手にあったハットは支えをなくしてししまいポトンと地面へと落ちて静かに床に転がって)

(/過去に検索くんが探偵と会っているとタイムパラドックスが起きるので物語の最後になんでも出来るオーナーに出ていただき一連の記憶を消す、という流れにしようと思っています。なので相棒ってこと明かしていただいても何していただいても記憶リセットされるので大丈夫です!ここらへんの都合もあって今回は電車組とわちゃわちゃできればと思っています!とりあえずこちらからはこんなところだとは思いますが時空絡むとややこしいところもあると思いますのでお話の途中でも打ち合わせ必要そうならお声がけさせていただきます。検索様からも何かありましたらいつでもお声がけください!とりあえず探偵を消失させまして次のロルで電車組を事務所に送り込もうと思いますので上手いこと乗っていただいたり改変していただければ幸いです。それでは今回もよろしくお願いします!/何も無ければ蹴りで大丈夫です!)

  • No.5208 by 検索  2024-04-20 16:59:48 

…っ、翔太郎! …消え、た?
(相手に引き続き所長にも不良の姿を見せれば流石大阪人というべきか予想以上のリアクションで大騒ぎとなった。ネタばらしをすれば相手と共にスリッパの連打を受けることになったが家族として心配されることに口元には笑みが浮かんでいた。そんな日から1週間程、今日は朝から依頼が入って居らず平和な時間を過ごしていた。本を読んでいれば奥のデスクで報告書を書いていた相手がタイプライターなどを片付ける音が聞こえてきた。時間的にパトロールにでも行くのだろう。ルーティン的な行動にいつもならば関心を寄せたりはしないが丁度読んでいる所が章の節目で区切りが良ければ何となく本から顔を上げた。いつも通りの相棒の姿、であるはずがその身体が淡く光っていて思わず目を見開く。何だか嫌な予感がして咄嗟に立ち上がり名前を呼びながら駆け出した。だが相手の身体は段々と薄くなっていき、あと少しといった所で霧散して伸ばした手が空を切る。相手が手にしていたハットが床に落ちた音が事務所に響くと目の前で起きた非現実的な現象と相手が消失してしまったことに思考は一時停止して呆然とするしか出来なくて)

  • No.5209 by 探偵  2024-04-20 21:25:52 


【良太郎】

____ごめんくださーい。翔太郎くんとフィリップくん居ますか……?
(探偵が光として霧散した直後、事務所の扉をノックする音が響く。その後恐る恐るといった様子で扉が開けられて一人の男がゆっくりと事務所へと入ってくる。それはかつて相手と探偵と共に現在と過去を巻き込んだ事件を解決した時を渡る仮.面.ラ.イ.ダ.ーだった。二人とは面識があったものの探偵事務所に顔を出すのは初めてで、イ,マ.ジ.ン達にやいのやいの言われながら主にウ.ラ.タ.ロ.スの案内でここへとたどり着いたのだ。事務所の中を覗いたところで早速相手を見つければパァと顔を明るくさせ「フィリップくん!久しぶりだね」と声をかける。しかしその顔を見てすぐに何かが起こったのだと察すると「…どうかしたの?翔太郎くんは…?」といつも一緒にいたはずのもう一人の探偵が居ないことに触れつつ状況を探るように相手へと問いかけて)

  • No.5210 by 検索  2024-04-20 22:02:48 


…、野.上.良.太.郎。ああ、あの時以来だね。…翔太郎は、突然光の様なものに包まれて霧のように消えてしまった。もしかして君がここに来た理由と関係していたりしないかい?
(突然の相棒の消失に動揺していると扉がノックされてぴくりと肩を跳ねる。有り得ないとわかりつつもこの前の仕返しだと相手が扉から入ってくるのを期待したが恐る恐る入ってきたのはいつの日か過去と現在が絡む事件で協力した仮.面.ライ.ダ.ーだ。こちらを見つけ表情を明るくする彼にそれらしい返事をするが相棒の消失の方に気を取られてぎこちない口調になってしまう。そんな様子に気づいたのか相棒について問われた。突然の時の運.行を守る仮.面.ライ.ダ.ーの来客、思えば相棒の消え方は過去で怪物が暴れてるらしい時に見た建物の崩壊や消失に様子が似てるようにも見えた。もしかしたら今回も過去で何かあったのかもしれない。自分を落ち着かせるように一呼吸置くと冷静さを取り戻した口調でついさっき起きたことを彼に共有する。そして何が用があるように見えた彼に今度はこちらが問いかけて)

  • No.5211 by 探偵  2024-04-20 22:51:44 


【良太郎】

えぇっ?!翔太郎くんが?…うん、多分そうだと思う。実は僕らの方も同じようにモ.モ.タ.ロ.ス,が消えちゃって…
(どこかぎこちない様子の相手の状況を問えば相棒が消失したと告げられて驚きの声をあげる。あんなに二人仲良くしていたのだから翔太郎が消えてきっと動揺しているはずなのに、相手は冷静に今の状況とこちらが訪ねてきた目的を重ねて問いかけてくる。さすがは探偵だな、なんて思いながら肯定するように頷いて答えた。そしてこちらにも似たような現象があった事を少々眉を下げて困ったように笑いながら相手へと話す、大切な仲間で一番最初に出会ったイ.マ.ジ.ンであるモ.モ.タ.ロ.スも同じく消えてしまったのだ。共に大切な存在が失われたのが判明すると、真剣な表情を浮かべて「昨日地震があったでしょ?その影響で風.都.に封印されていた鬼が目を覚ましちゃって時が歪み始めてるんだ」と説明を始める。その説明を引き継ぐように『鬼が風.都.を支配した時空が台頭し始めちゃったから、翔太郎と先輩はその歪みに巻き込まれて消えちゃったってとこかな』と気取った声が体から聞こえてきた。直後三つの光が自身の体から飛び出すとそれぞれの形を成して、ウ.ラ.タ.ロ.スは軽快に相手へと手を振り、リ,ュ.ウ.タ.ロ.スは『フィリップ久しぶりー!』とはしゃぎ、キ.ン.タ.ロ,スはせっかく出てきたのにその場で眠っていた。他人の事務所に来ても相変わらずの三者三様ぶりで苦笑いしつつ相手へと再び目を向けると「風.都,で起こったことだからこの街に詳しい君たちなら何か知ってるかなって思って」と事務所に来た理由を説明し)

  • No.5212 by 検索  2024-04-20 23:53:46 

君たちも同じ状況という訳だね。…鬼、伝承などでは聞いたことがあるけど本当に居るのか。
(こちらの状況を説明すると相手も相棒と同じようにモ.モ.タ.ロ.スが消えたという状況を聞かされて僅かに眉を寄せる。短い間しか二人が一緒にいる所は見ていないが確かな強い繋がりを感じて相手も自分と同じような気持ちだろう。続いて相手の知っている状況が伝えられるが特徴的なキーワードが聞こえてくれば目を瞬かせる。邪気や魔の象徴として鬼が出てくるのは聞いた事があるが実在するとは初めて聞いた。続けて聞き覚えのある気取った声が説明を取り次ぎ、光として飛び出して外に現れた。見慣れた面々だが説明された通りモ.モ.タ.ロ.スの姿は無い。大変な事態でありながらそれぞれマイペースな様子に少しだけ肩の力が抜けて「相変わらずのようだ」と感想を口にしながら手を振った。相手の視線がこちらを向いて手掛かりを求められるがこういう時に風.都.に一番詳しい相棒は消えてしまっている。だが節分の時だったか、鬼に豆を投げる理由を聞いた時にポロッと聞いた内容をふと思い出すと「翔太郎が居れば何か分かるかもしれないが…、あ。…今回の件に関係あるかは分からないけど翔太郎が幼い頃鬼退治の伝承を伝えた祠らしきものを見たと言っていた」とその情報を伝えて)

  • No.5213 by 探偵  2024-04-21 00:40:54 


【良太郎】

うん、鬼は封印されて御伽噺ってことになってるみたいなんだ。…!それってもしかして十年ちょっとくらい前の話?ちょうどその頃に時.の.運.行.が歪んだ起点があるみたいなんだ
(鬼が封印されたのは何百年も前の話でその封印が誰かに解かれることを危惧して御伽噺、すなわち存在しないものとして伝承を残したらしい。そこから時が流れ風.都は巨大な風車を構えるエコの街という全く違う様相へと発展していったわけで、この街に詳しくなければ鬼退治の片鱗を見つけることは難しいだろう。だがこの街に詳しいのは翔太郎の方らしく相手は難しい顔をする、しかし直後に祠の話をされると思わずウ.ラ.タ.ロ.ス.と顔を見合わせた。翔太郎の年齢は詳しく知らないが彼が子供の頃となればその年代と時が歪んだ起点が同じ時代の可能性は大いにある。ウ,ラ.タ.ロ,スは顎に手をあてながら『今回の時の歪みで翔太郎が消えたってことはこの件に翔太郎が深く関わってるってことでしょ?ならその祠ってのも今回の件に関わってるんじゃない?』と続けて、こちらも同じ意見だと頷いた。こうなれば歪みの起点の時代へ行って翔太郎がみたという祠を探す必要がありそうだ。希望が見えてきたところで相手に目線を向けて柔らかい表情を向けると「フィリップくん、僕らと一緒に翔太郎くんが祠を見つけたっていう過去の時代に来てくれないかな?僕らの大切な仲間を取り戻すために」と笑顔を浮かべて手を差し出して)

  • No.5214 by 検索  2024-04-21 02:20:39 

前後の話を聞く限りそのぐらいの時だと思う。…ああ、もし鬼が目を覚ましたのなら鬼退治の歴史を変えようとするはずだ。それに彼らが巻き込まれた可能性は高いだろうね。 勿論そのつもりさ、大切な仲間と現在を取り戻す為にも宜しく頼む。
(御伽噺の真実を思わぬ所で知ってしまうことになったが空想の物とされている鬼がまた暴れ出したら今の平和はたちまち壊されてしまうだろう。その取っ掛りとして何気ない会話で聞いた祠の話をすれば相手とウ.ラ.タ.ロ.ス.が反応を示した。具体的な年月や歳を聞いたわけではないが話の流れからして十歳前後か前半辺りで歪んだ時期と一致する。鬼の狙いや目覚めと消失が同時に発生した事を考えれば関連がある可能性は高い。何も無く呆然としていた時よりもずっと道筋が見えてくれば相手の目線がこちらを向いて柔らかく微笑まれる。差し出された手を見れば固くしていた表情を崩してその手を取って握手を交わす。この街の平和を崩させる訳にはいかない。そして何より大切な相棒を取り戻すために真っ直ぐな目を向けながら相手の提案に乗る意志を示した。そうと決まれば少し待ってもらって簡単な支度を済ませてくる。準備が終われば「過去に行くにはあの電車に乗るのだろう?」と確認するように尋ね)

  • No.5215 by 探偵  2024-04-21 10:32:14 


【良太郎】

うん、よろしくねフィリップくん。僕たちも時.の.運,行.を守るために鬼達の行動は見過ごせないから。……もちろん。えっと、…うん、ちょうどいいみたい
(こちらから手を差し出せば相手の表情は和らいで固い握手を交わす。この街を守りたい気持ちも大切な仲間を取り戻したい気持ちも一緒だ、それに仮.面.ラ.イ.ダ.ーとなれば尚更頼りになる存在だろう。相手が準備するのを待った後過去への行き方には当然それだと頷いて答える。ちらりと時計を見ればちょうど良いタイミングのようだ。事務所の出入口扉に近づいてから再度時計を見て数字が揃う瞬間に扉を開ける。すると扉の先には事務所前の空間ではなく砂漠の空間が広がっていて時.の.列,車.が待ち構えていた。相手の方へと振り返ると「行こう!」と誘いかけ扉をくぐる。デ.ン.ラ.イ,ナ.ーに乗り込めばナオミさんが迎えてくれてイ.マ.ジ.ン達も各々の時間を過ごし始める。相手が乗り込んだのを確認したあとデ.ン.ラ.イ.ナ.ーは動き出し過去の時間へと走り始めて)

  • No.5216 by 検索  2024-04-21 11:04:02 

いつ見ても壮観な光景だね…ああ。 …それでひとまず過去に行って翔太郎が見たとされる祠を探すとして、時の歪みを直す手立てはあるのかい?
(相手が時計を確認してから扉を開ける。そこにはいつもの道路ではなく砂漠の空間が広がっていて例の列車が停車している。これで見るのは二回目だが現実離れした光景はまだ慣れそうにない。思わず辺りを見渡してしまいながらも相手に声をかけられると扉をくぐってデ.ン.ラ.イ,ナ.ーの中に乗り込んだ。イ.マ.ジ.ン達も各々過ごし始める中相手と向かい合うように席に座ればナオミが前回のことを覚えてくれたのか緑のクリームが大量に乗ったコーヒーを出してくれて苦笑い混じりに「ありがとう」と返した。出してもらった手前強烈な甘みのあるコーヒーを一口飲むと相手に着いてからの行動を尋ねる。話をまとめる限りは歪みの原因とその祠らしき場所が繋がっている可能性が高いと思われるがもし見つけたとしてそれを直す方法はこちらでは検討がつかない。時が絡む以上むやみやたらにかき乱すのは得策では無さそうで専門であろう相手に問いかけつつ「もう一度鬼を封印することが出来れば元に戻りそうに見えるけど」とこちらからの意見も伝えて)

  • No.5217 by 探偵  2024-04-21 11:35:47 


【良太郎】

……探偵ってほんとに凄いんだね。僕達も君と同じ意見だよ。大昔に鬼達が封印された時、鬼を倒す切り札っていうのがあったみたいなんだ。これを使えば鬼をもう一度封印出来るから時空の歪みはなくなるはず。逆に鬼達はもう一度封印されないためにこの切り札を探してるんだ
(みんなでデ.ン.ラ,イ.ナ.ーに返ってくれば途端に車内はうるさくなっていつもの光景に微笑みながら席へとつくものの、この中にモ.モ.タ.ロ.スがいないのはやはり寂しくて小さく息をつく。相手が向かい側に座ればすぐさまナオミさんが例のコーヒーを持ってきて微妙な笑みを浮かべながら相手とコーヒーとを交互に見た。苦笑いしながらもコーヒーを口にする相手を心配そうに見ていたが、相手からの問いかけには思わず目を瞬かせて驚いてしまった。こちらはいつも時.の.運.行を守りこういう事態にはある意味慣れっこだが、そうでない相手がさらりとこちらと同じ考えを言ってのけていて、探偵はやはり賢いものなんだと内心感心する。そしてこちらの作戦の続きを語り始めた。歪みを直す方法であり鬼達よりも先に手に入れなければならない切り札、この地の何処かにあるそれを探すのには風.都.に詳しくなければならない。だからこそ風.都.の探偵である二人を頼りにきたわけだ。ナオミさんから普通のコーヒーを受け取り礼を言って一口飲んだあと「僕らは鬼が封印されてる場所を探すよ。多分、そっちの方が鬼が多いから。だから君は風.都.のどこかにある鬼を倒す切り札を探して欲しいんだ。翔太郎くんがみた祠に関係があるといいんだけど…」と到着したあとの作戦を共有して)

  • No.5218 by 検索  2024-04-21 12:05:18 

君たち程では無いけど厄介な事件に巻き込まれることが多くてね。…切り札。鬼側も探しているのなら僕たちが先に見つけなければ。鬼退治の伝承が伝わってるならその切り札のありかも分かるはずだ、祠の件を含めて切り札探しは任せてくれ。
(相手が頼りないように見えて一本芯が通っているというのは前回で分かったことだがそれでもモ.モ.タ.ロ.スが居ないことに何処か寂しげだ。その事態を解決する為にも今後の方針を伺うと相手の目が瞬く。彼らと関わった事件だけでなく時を司る王様達との経験もあるおかげで一般的な探偵よりも時間に関しての知識はあるつもりだ。さらりとそんな事を告げつつ方針としては間違ってないようで鬼を封印するための方法が共有される。その中に相棒のメモリでもある切り札という単語が出てくると思わず反応してしまう。どうやら文字通り人間にとっても鬼にとっても重要なアイテムのようでどちらが手に入れるかで事態が大きく変わってしまうようだ。ならばより一層すぐに切り札を見つければならないだろう。相手の言う通り鬼退治の伝承が残っているならそれに使われた切り札も何処かに残っているはずだ。それがある可能性が高い祠の件も含め切り札探しに深く頷いて引き受けた。大体の方針が決まった所で目的地が近いのか到着のアナウンスが流れて列車が減速していく。こちらが相棒がいなくて本調子でない分鬼の多い場所を担当してくれるのは有難い。左隣にいつもの頼れる存在が居ないのは落ち着かないが歪みのある時間につきデ.ン.ラ,イ.ナーが停車すれば「行こうか」と相手とイ.マ.ジ.ン達に声をかけ)

  • No.5219 by 探偵  2024-04-21 12:44:07 


【良太郎】

ふふ、それは頼もしいね。じゃあ切り札の方は頼んだよ。僕らでなるべく鬼は抑えるけど、君の方へ行っちゃうかもしれないから気をつけて
(大きく困惑したり戸惑ったりしない様子に驚いていれば、それらを事件と称して経験済みであるとさらりと語られる。そんな仕草も探偵らしくて小さく笑う、きっと探偵としても仮,面.ラ.イ.ダ.ーとしてもこれまで様々な事態に巻き込まれて仲間と乗り越えてきたのだろう。自分達と同じように。それぞれの役割が決まったところでナオミさんから到着のアナウンスがされた。時の歪みは膨らんでいていつか元に戻せなくなってしまう、その前になんとしても鬼を再び封印しなければ。デ.ン.ラ.イ.ナ.ー.が到着すると相手に声をかけられて下車し目の前にある扉をくぐる。どうやらどこかの公園のようだ。十数年前の風.都についたなら早速行動開始だ、そう気合いを入れたところでウ.ラ.タ.ロ.ス.が体へと憑依して髪に青色が一筋走る。鬼が封印されている場所はある程度目星がついているが詳しく場所を探る情報収集のために一番自分が適任だと思ったのだろう。『それじゃあ切り札の方はよろしく』とキザったらしく手をふると相手とは別行動を開始して)

_____

…………
(二人が時を超えて降り立った公園、そこは人気もなく子供の遊び声も聞こえないがその中で一人静かにブランコに腰掛けている男の子がいる。本来風の街を見ることができる方向とは逆向き、壁に向かって座ったままブランコを漕ぐでもなくただただ地面を見つめているだけで)

  • No.5220 by 検索  2024-04-21 13:19:24 


ここが過去の風.都,…。 ああ、じゃあまた後で。
(降り立ったのはどこかの公園のようでぐるりと辺りを見渡す。以前の過去に来たことがあるがそれよりずっと前のようで何となく面影はあるものの今はある建物が無かったり古かったりしている。ウ.ラ.タ.ロ.ス.が憑依してキザっぽくなった彼に声をかけられるとそれぞれやるべき事をやろうと返事をして別れた。ひとまず過去に来たのは良いが例の祠を探そうにも取っ掛りがない。具体的なキーワードがなければ地.球.の,.本.棚も使えず、まずは探偵らしく聞き込みをすべきかと考える。そこでふと視線をやればぽつんと小さな子どもが一人でブランコに乗っているのが見えた。だが少年は街の方ではなく壁の方を向いていてただ座って俯いているだけだ。何となくその様子が気になって近付き横にやってくると「ちょっと良いかい?」と優しく声を掛けて)

  • No.5221 by 探偵  2024-04-21 13:50:30 


……なんだよ。道でも迷ったのか?
(グルグルと堂々巡りをしてまとまらない考えを抱えたまま地面を見つめていると誰かが隣へやってくる気配がする。一瞬緊張が走るがこちらへ差す影が人間の形であるのをみると詰まった息を吐きだして体の強ばりが解けた。相手から話しかけられればようやくそちらへと顔を向ける。相手が話しかけた男の子は幼い姿の探偵だった。かつてメモリの影響で小さくなってしまった時よりももう少し幼く、何処か警戒心を抱きながら相手の方を見つめている。だがそれでもこちらに話しかけてきた相手を無視したり放ってはおけないようでぶっきらぼうな言い方ながらも要件を聞いていて)

  • No.5222 by 検索  2024-04-21 14:05:35 


…っ! えっと…道に迷ったというかこの街で探している物があるんだ。
(一人でブランコに座っている少年に声をかけると警戒するような仕草が見えた。少年の顔がこちらを向く。そこには大切な相棒の幼い顔があって思わず目を見開く。咄嗟に相棒の名前を呼んでしまいそうになるが相手にとって自分は初対面の知らない人であることを思い出して何とか飲み込んだ。現在の相棒は消えてしまったがこの時代にはまだ相棒は居るようだ。警戒されているのを感じると戸惑ってしまうが困っているような口振りでで探し物があると伝える。そして「鬼退治にまつわる祠があると聞いたんだけど君は知らないかい?」とその内容を伝えると場所を知っているかと尋ねて)

  • No.5223 by 探偵  2024-04-21 14:36:34 


…っ!……し、知らない……そもそも鬼なんて、…絵本の中だけの話だろ
(相手の方を向くと何故か目を見開いて驚いたような表情をしていて怪訝そうな顔を向ける。こちらに見覚えでもあるのだろうかと思ったが残念ながらこっちの記憶に相手の存在はない。だが相手の話を聞いて今度はこちらが目を見開く番だった。『鬼』という単語に怯えるように体を固めるとブランコの鎖をギュッと強く握る。そして何かを振り払うように激しく首を左右に振って知らないと声を挙げた。嫌な記憶が蘇って顔を不安な表情へと染めていく、何とか強がりで鬼なんていないと言ってのけるもののその存在に怯えているのは傍からみても明らかだった。本来の探偵ならば例え幼くとも庭たるこの街のことを知らないはずがなく、また例え知らない場所だとしても手がかりくらいは知っているものだ。加えて困っている人間を放っておけない根っからのお人好しであるはずが今は相手を遠ざけようとしている。それでも簡単に見捨てる事ができないのは元来の性格通りで「…なんでそんなの調べてんだよ」と伺うように問いかけ)

  • No.5224 by 検索  2024-04-21 14:56:36 

…、翔太郎? …僕はこの街の探偵をしているんだ。そして信頼出来る仲間から封印していた鬼が復活してこの風.都を支配しようとしているって話を聞いてね、鬼をもう一度封印する為の切り札を探してる。
(怪訝そうな目が向けられる中、鬼退治にまつわる祠の話題を出すと分かりやすく目を見開いて体を固くした。表情は怯えたような不安げな物に変わり鎖を握りしめている様子から強がっていても何か知っているのは明らかだ。だが過剰な反応を見ればつい相手の名前を呼んで心配そうに顔を覗き込んでしまう。頑固否定の態度を取られているがそれでも拒絶までいかない様子を見れば自分が探偵であることを明かす。そして鬼が復活して暴れようとしていることを伝えた。普通の人ならば何を言っているのかと一蹴されそうな内容だがきっと相手には引っかかるものがあると探偵の勘、相棒の勘があると告げている。そしてそれを防ぐ為の切り札の存在を探してることを伝えると「何か心温まるがあったりしないかい?」とその目を真っ直ぐ見つめながら再度問いかけて)

  • No.5225 by 探偵  2024-04-21 15:20:27 


っ、なんで俺の名前……たん、てい……俺、昨日の夜に鬼を見たんだ……
(脳裏に焼き付く光景から目を背けるため相手の話を聞かないように遠ざけようとする。しかし直後、相手がこちらの名前を呼ぶと驚いたように目を見開いた。まだ名乗っていないはずなのに、やはり相手は自分の知る人物なのだろうかと考えた矢先に探偵というキーワードが相手から出てきてまた驚いて目を見開く。しかしそれはまたゆっくりと恐怖に侵食されて声はしぼんでいった。相手が言う話は普通なら受け入れられない話で、鬼が復活だとか風.都を支配するだとか、バカバカしい話ばかりだ。だがそれが現実に起こりうることだと自分は知っている。こちらを真っ直ぐ見つめる相手と視線を交える。会ったこともない人間だがこちらの名前を呼んで探偵だという相手を全くの他人だとは思えなくなってしまって気を落ち着けるために軽く呼吸をする。そしてゆっくりと昨日の出来事を口にした。現実とは思えない光景が脳内にフラッシュバックしながらまた怯えた表情をみせる。そして「場所は教えてやれるから、そこを調べりゃいいんじゃねぇか?」と迷いが滲む声で告げた。風.都.の危機と聞いても幼い探偵は自ら動く気配はなくて探偵だという相手にこの件を押し付けようとしていて)

  • No.5226 by 検索  2024-04-21 15:46:05 


鬼を? なら、やはりここが歪みの中心なのだろうか…。 勿論そうしたいんだけど外を出歩くのは普段は相棒の担当だからあまりこの辺の土地勘がないんだ。
(思わず相棒の名前を呼べばまた目が見開かれる。探偵というワードに反応した辺りやはりこの時代の翔太郎で間違いなさそうだ。傍から聞けば御伽噺のようなものだがこちらの話を聞く相手の顔は真剣そのものだ。そのまま見つめていると相手が昨日のことを話し出す。野.上,良.太,郎達が鬼を抑えると言っていたが既にこの辺りを彷徨いているとは思わなくて驚いたように反応を示す。それと同時に怯えていた反応に納得がいった。ブツブツと考え込むように唇をなぞっているとその場所を教えてくれると相手が言う。当然有難い事ではあるが十数年前であるこの街の場所を教えて貰っても無事に辿り着けるか些か不安が残る。困ったように笑いながら普段は相棒任せであることを伝えると相手の性格を踏まえ「だから君に道案内して貰えると助かるんだけど…どうだい? 勿論鬼からは僕が君を絶対守るから」とお願いしてみて)

  • No.5227 by 探偵  2024-04-21 18:27:24 


………イヤだ!鬼がどうとか、風都がどうとか、そんなの………そん、なの……俺には関係ねぇ!!その相棒ってのに案内してもらえよ!!
(こちらが鬼を見たことを伝えれば相手はブツブツと何かを呟き始める、そんなはずないと言われなかったのを考えるとやはり昨日見たものは現実だったらしい。それならばなおのこと場所だけ教えてこの場を去りたかったが相手はそこまで案内してくれという。相手はあからさまに困っている、土地勘がないのならこの街の隅々まで知り尽くしたこちらが案内してやるのがいつものやり方だろう。それにこの風.都があんな鬼に溢れるところなんて想像もしたくない。そうやって頭にはよぎるのに口と体は動きだそうとしない、目の前の男を助けるのが正しいことだと分かっているのに少し前ならば喜んで引き受けていたことも今はすんなりと了承の返事をすることができなかった。長い沈黙の後に拒否の返事を叫ぶ、そして現代の探偵が愛すべき街だと称していたこの街のことを自分には関係ないと切り捨てた。勢いよくブランコから立ち上がると捨て台詞と共にその場から逃げるように走り出す、それほど足は早くないががむしゃらにただただ相手から遠ざかろうとしていて)

  • No.5228 by 検索  2024-04-21 18:45:27 

……え。っ、待って、翔太郎ッ!!
(相棒のことはよく知っている。鬼への恐怖はあるだろうが困っている人が居れば手を差し伸べてしまうのが相棒で、それは幼い頃から変わってないはずだ。だからこそこちらの目的を明かしてお願いしたのだが中々返事が返ってこない。そのまま待っていたが拒否の返事が叫ばれて目を見開く。そして何よりこの街の危機が自分には関係ないと叫ばれると困惑の声が漏れて固まってしまった。その隙をつくように相手はブランコから降りて走り出してしまってワンテンポ遅れて名前を叫びながら自分も走り出す。まだ手掛かりを教えて貰っていないという事もあるが何より相手の妙な態度が引っ掛かった。元の相棒なら追いつけないだろうが相手は子供だ。何とか全力でその背中を追うと段々と距離が縮まっていく。そこそこ走った頃合に漸く伸ばした手が相手に届いてその腕を掴むと「君じゃないと駄目なんだ、翔太郎」とバテて息を荒くしながら引き留めようとして)

  • No.5229 by 探偵  2024-04-21 19:05:50 


っ、離せよッ!!…なんで俺なんだよ。俺は、……
(あらゆる事から逃げるためこれ以上昨日の夜の光景に踏み込まないために相手の元から逃げ出す。それが間違っていると分かっているのに前に進むための一歩を踏み出すことが出来なかった。相手は初めて会った人間で逃げ出せばそれで終わりだと思っていたのに、何故かこちらの名前を呼んで追いかけてくる。全力で走るがそのうち距離は縮まって腕を掴まれてしまった。叫びながら腕を振るがほどけそうにない。自分じゃないとダメだという言葉に胸はズキリと痛む気がするが、突然現れた人間にそんなことを言われてもどうしたらいいか分からない。そんなややこしい理屈を抜きにして手を差し伸べられていた少し前の自分のことは押しやって、バテ気味でこちらの腕を掴む相手に怒りの声をあげる。上手く言葉が続かずに目をそらすと「俺より探偵の相棒に相応しい奴はいっぱいいるだろ。俺じゃなくても…」と目線を下げて呟いて)

  • No.5230 by 検索  2024-04-21 19:32:36 

離さない。…信じられないかもしれないけど、僕は十数年先の未来から来たんだ。そしてその未来で君の、左.翔.太,郎の相棒として探偵をしている。ここに来たのも未来の君が鬼退治の手掛かりを教えてくれたからだ。
(過去の人物に深く接触したらそれこそ歪みの原因になると頭では分かっているのにあの表情の相手を放っておけないでいる。心が動くままにその背中を必死に追いかけ腕を掴むとこちらを振りほどこうとしてくるが更に手に力を込めてそれを阻止する。何とか立ち止まらせると相手の両肩を掴んで目線の高さを合わせた。目は相変わらず合わないが呼吸を整えるように深呼吸をするとさっきは何となく濁した自分の正体を明かす。相手からすれば未来から来たことと未来では相手の相棒であることを告げると意識的に柔らかい笑みを浮かべて「だから僕は君に手を貸してほしい」と再度自分の想いを伝えて)

  • No.5231 by 探偵  2024-04-21 23:22:04 


あいぼう……ってことは、俺も…探偵なのか?…………俺、…昨日鬼を見た時に、目の前に襲われてる男の人と女の人がいたのに……動けなかった。おやっさんみたいにこの街の人を救えなかった……それなのに、俺はほんとに探偵になるのか?
(これ以上深入りしたくはないのに相手はこちらを捕まえ肩に手を置いて無理やり目線を合わせてくる。必死に目を逸らしていたが相手が未来で自分の相棒であることを聞けば驚いたように目を向けその言葉を拙い口調で繰り返す。鬼と同じくらいに未来から来たなんて信じられない話だが、相手がこちらに向ける目が嘘を言っているとは思えなくてその手を振り払う事ができなかった。そしてもうひとつ引っかかった事を拾い上げる、相手が相棒で探偵ならこちらも未来では探偵ということになる。その事に一瞬顔を明るくさせるがすぐに視線は沈んでさ迷った。相手が困っているなら手を差し伸べたい、未来で相棒なんて最高にかっこいい関係にあるなら尚更だ。しかし今自分が抱える楔を振りほどくことは未だできなくて、その原因を相手へと話す。この街を守ると、この街の人を泣かせないと息巻いていたのにそれができなかった。そんな自分が本当に探偵になれているのか半信半疑でじっと相手の様子を伺いながら恐る恐る問いかけて)

  • No.5232 by 検索  2024-04-22 00:17:44 

なるよ。全てが完璧とは言えないけど誰よりも風.都.のことを大切にしている僕の自慢の相棒で頼れる探偵だ。…それに無闇矢鱈に動くのが必ずしも良い結果になるとは限らない。君は正しく鬼の危険性を判断して潜む事が出来た、それも立派な探偵の能力のひとつだ。
(こちらが未来で相手の相棒だと明かすと驚いた目が向けられる。突飛押しもない話だが信じて貰えるようにその目を見つめた。自分が探偵なのか気になった相手はぽつぽつと昨日あったことを教えてくれる。そして半信半疑の目を向けられながら問われるとハッキリとした口調でそれに答えた。幼い相棒自身に説明するとは変な感じではあるが口元に軽く笑みを浮かべながら唯一無二の相棒のことを自慢する。そしてその流れに乗って相手が引っ掛かってる昨日のことについて自分の意見を述べていく。鬼が実際にどういった存在か分からないが聞いた話を纏める限りは怪人に近いような人ならざる力を持った物なのだろう。そんな存在にこんなに幼い子が立ち向かえないのは当然の話だ。だがそんな通説や合理的判断を説明しても響かない人物なのは知っている。ならば相手の行動が逃げの物ではなく先に繋ぐ為の良い判断だったと告げてやる。落ち込み方と口ぶりからその男女が命を失った訳ではなさそうなら尚更で「一人で難しいなら誰かを頼ればいい」と言葉続けながらぽんぽんと頭撫でて)

  • No.5233 by 探偵  2024-04-22 07:49:09 


っ!…ぁ……誰かを、………分かった。俺がお前を案内してやる
(先日まで憧れ羨望していたものに将来自分がなっている、それは喜ぶべきことなのに今は全くそれを信じられなくて懐疑的に相手へ問いかける。すると相手は驚くほどあっさりと短く力強く、それを肯定してまた目を見開いた。相手のことは全然知らないのに未来の自分を語る相手は本当に相棒とやらを頼りにしてるらしいのが良く伝わる、そんな存在に将来自分がなるのだろうか。鬼に立ち向かわなかったのを正しいと言われるがなかなか踏ん切りはつかなくて目線が惑う、しかし頭を撫でられると経験したことのない心地に視線は相手へと戻ってきて目を瞬かせた。誰かの手のひらがこんなに柔らかくて暖かいことを初めて知って嬉しさと困惑とが混雑する。その状態で誰かを頼ることを教えられると一度視線を外した。未だに暗がりの中でみた人を襲う鬼は怖い、誰かが傷つくのを見るのが恐ろしい。だが相手とならば、将来相棒になるという探偵と一緒ならば、またあそこにいけるかもしれない。未だ迷いは晴れないが再び相手の方を向く、そして相手と共に行くことを決めた。同じ高さにある目線から目を逸らさずに「お前、名前は?」と未だ知らない未来の相棒の名を聞いて)

  • No.5234 by 検索  2024-04-22 11:03:58 

……ありがとう、とても頼りになるよ。そういえばまだ言ってなかったね、僕の名前はフィリップだ。
(未来の相手は自分の頼りになる存在だと告げれば目が開かれ何やら考え込んでいるのが分かる。一人では出来ないことも二人ならば何とか出来ることは過去に何度も経験済みで一人で抱え込むことではないと伝えるように頭を撫でてみると視線がこちらを向いて目が瞬いた。相手が悩むのを手を止めることなく見守っていると目線が交わって一緒に来てくれるという返事を聞くことが出来ればぱっと表情を明るくして微笑んだ。幼くはあるが相棒が居てくれるのは精神的な意味で心強い。感謝を述べていると名前を問われて目を瞬かせる。こちらが一方的に押しかけてすっかり知った気になっていたが相手からしてみれば初対面に変わりない。相棒に自己紹介するというのも変な感じではあるが自分達の大切な人がくれた名前を名乗ると「よろしく、翔太郎」と手を差し出して)

  • No.5235 by 探偵  2024-04-22 12:34:06 


へへ、…風.都.のことなら任せとけ、何処でも連れてってやるよ!フィリップか…うん、よろしくフィリップ
(こちらが相手を案内することを告げると相手の顔はパッと明るくなる。自分がすることで誰かが喜んでくれるのはやはり嬉しい、それが未来の相棒だという人ならなおさらで照れ隠しに手を後頭部にやって年相応な笑い声を漏らした後に任せておけと自分の胸を叩いた。名前を聞けば返ってきたのは日本の名前ではなくて目を瞬かせる、それでも一度それを口にすればすぐに馴染んで差し出された手をこちらからも握って握手を交わした。相手を連れていくという使命を与えられた今気分はだんだん上向きになって握手をした手を繋ぎ直すとそのまま歩き始める。胸を支配していた不安は和らぎ将来自分が探偵になっていてしかも相棒がいることに浮かれ調子になっていて目的地へと歩きながら相手の方を見上げると「なぁ、俺将来かっこいい探偵になってる?おやっさんみたいに!フィリップと一緒に超かっこよく事件を解決する探偵だよな!!」と興奮気味に問いかけて)

  • No.5236 by 検索  2024-04-22 15:13:31 

かっこいい……、まあ誰かのために突っ走ることが出来て風.都.の人々に好かれている君はカッコいいと思うよ。
(自信たっぷりに胸を叩く相手に今の相棒の面影を強く感じれば口元が緩む。やはりこの時から人の役に立ちたいという思いは変わっていないようだ。そんな相手に自分の名前を告げれば少し驚いた様子だったが差し出した手を快く握られこの時代の相棒と協力を取り付けた。手が握り直され繋いだまま引かれると目を瞬かせるがこの歳の子供とつなぐならさほど不自然でもないだろうと素直にその隣を歩き始める。自分の将来が目指していた探偵だと分かって浮かれている様子の相手を微笑ましく見ていたが不意に未来の相手がカッコいい探偵かと言われると普段のハーフボイルドな姿が浮かんで目線が泳ぐ。勿論決める所は決めたりとカッコいい所はあるのだが鳴.海.荘.吉みたいなという言葉がつくと答えはノーだ。だが期待を込めた目を向けられるとそんな事言える訳もなく目を合わせると相手の長所を伝えながらそれとなく本題は誤魔化しながら告げて)

  • No.5237 by 探偵  2024-04-22 17:23:44 


街の人に好かれてるかっこいい探偵…へへ、かっこいい探偵……
(自分の未来を知る相手にこちらがかっこよくなっているか問えば一瞬目が泳ぐ。何か問題がある探偵なんだろうかと一瞬不安を覚えるが相手からは『かっこいい探偵』だと評価がなされる。相手が核心を誤魔化していることには気づくことができず言葉尻だけを捉えると勝手に理想の探偵になれると思い込んでさらに上機嫌に笑みを浮かべていた。何よりも風.都.の人々に好かれているのが嬉しい、自分もこの街の事が大好きなのだから。その思いが過ぎると余計に昨日の出来事に胸が痛んで一瞬目線を下げるが、今は相手を案内する方が先だろうとそこまで気負わない事にした。ふと手を繋ぐ相手の方を見上げる、未来から来ただとか将来の相棒だとか口にする事は信じられない事ばかりなのにこちらへ向く気持ちは真っ直ぐで自分を必要としてくれていて、だからこそ相手を信じられると思えている。前を見ないまま歩きつつじっと相手を見つめていると「フィリップはなんで探偵になったんだ?」とふと浮かんだ疑問を口にして)

  • No.5238 by 検索  2024-04-22 19:17:03 

その分探偵になる為の努力もしていたようだけどね。…なんで、か。…僕は色々あってとある場所に閉じ込められていたんだけどそこから助けてくれたのが翔太郎達だ。そこから一緒に過ごすようになって初めは喧嘩したり息が合わないことばかりだったけど風.都.の為に尽力する翔太郎を見て隣で力になりたいと思ったのがきっかけだったと思う。
(確信には触れないまま相棒への評価を語れば相手の顔には上機嫌な笑顔が浮かんですっかり浮かれきっている。何度もワードを繰り返す様子は年相応に可愛らしくてこちらまで表情は緩むが調子に乗りすぎないように軽く釘も刺しておいた。相手に手を引かれて中心地らしい場所から離れていく。再び相手がこちらを向くとじっと観察するように見つめられる。相手が転んでしまわないように気を配りつつ照れ臭さにも似たものを感じていると探偵になったきっかけを聞かれて目を僅かに見開く。自分の始まりはあの夜に結び付いていてそれを明かすことは大切な人の喪失を語ることにもなる。視線が迷うように揺れるが嘘をつくのも躊躇われて言葉を選ぶように二人の出会いを説明していく。何もかもが噛み合わなかった頃を思い出すと懐かしむようにその時の事を語り、再び視線を相手に戻すと自分が探偵になったのは相棒の存在だと少し照れ臭そうにも明かして)

  • No.5239 by 探偵  2024-04-22 19:56:33 


!、そっか…じゃあまだまだ頑張らねぇとな。おやっさん、全然俺の相手してくれねぇし……え……じゃあ、フィリップもこの街を泣かせたくないって思ってくれてるんだ……俺、この街が大好きなんだ。この街を、なくしたくない
(相棒からみてもかっこいい探偵になっているだなんてきっと将来はおやっさんみたいに超かっこいい探偵になっているに違いない。自分の将来の姿を妄想してしまいそうになるが相手から釘を刺されるとぴしりと背筋を伸ばす。将来は探偵になれているかもしれないが現状はおやっさんの所にいっても毎日門前払いの日々だ、いつか認めてもらうためにも頑張って探偵になれる努力を続けなければ。再度気合いを入れ直しながら相手が探偵を目指した理由を聞けば、想像もしない内容に思わず言葉を途切れさせる。どうして閉じ込められていたのだとか、『翔太郎達』ということはおやっさんも一緒だったのかだとか、様々な質問が浮かぶが、最後に相手が照れくさそうに探偵になったのは将来の自分の影響だと言われると、自分のことではないはずなのに親近感を強く感じる相手に影響を与えていることが嬉しくて照れ臭くて、しかしどう表現したら良いかは分からなくて、控えめに笑顔を浮かべながら繋がっていた手を強く握った。先程は関係ないと叫んでしまったが間違いなく自分は風.都.が好きだ、相手も同じように思ってくれているのならただただ嬉しい。そうやって話しながら歩くうちに森の入口へとたどり着く、といっても普通は人が通らないけもの道だ。将来の自分も風.都,を好きでい続けているならここでその風.都.を鬼に奪われるわけにはいかない。昨日のことを思えば手は震えてしまうが、森の奥を真っ直ぐ見つめながら「昨日鬼みたのはこの奥だ」と相手へと伝えて)

  • No.5240 by 検索  2024-04-22 21:16:25 

ああ、僕にとっても大切な街だ。その為にもこの街を泣かせるあの鬼を封印しなければ。…ここか。僕が先を歩くから出来るだけ離れないでついてきてくれ
(相手から鳴.海.荘.吉の話が出るとどう反応していいか分からず曖昧な表情を浮かべる事しか出来ない。この歳から慕っていた人物を自分のせいで、と胸が痛むがその罪を背負って自分はここに居るのだ。こうして探偵になった理由が相棒にあると言えばその顔に照れくさそうな笑みが浮かぶ。何時しか相棒が好きなこの街を自分も好きになっていて胸を張って大切な場所だと言える。さっきは聞けなかった相手の本当の気持ちを聞くことが出来れば穏やかな笑みを見せながら今からしなければならない事を再確認していた。そうして歩いていると人気のない森の入口にやってくる。現代でもこの辺りには来たことがなくて相手の案内が無ければ辿り着くことが出来なかっただろう。その先を見つめていれば繋いでいる相手の手が震えているのが分かった。大丈夫だと伝えるようにこちらから強く握り返すと自分が先を歩くことを伝える。更に自分から離れないように言うとゆっくりと森の中に入っていく。木々によって日光が遮られ周囲が包まれていると辺りの空気は外より冷えているように感じる。さっきより近い距離で手を繋ぎながら静かなけもの道を慎重に歩いていると奥の方に小さな建物が見えてきて「もしかしてアレかい?」と相手に尋ねて)

  • No.5241 by 探偵  2024-04-22 22:26:42 


……そうだよな。……うん…
(将来の自分が相手に影響を与えてこの街を好きになって、その事を知らされた自分がやはりこの街を守らなければと今勇気付けられている。深く考えれば頭がこんがらがってしまいそうだが今は相手から励まされているという事実だけあればそれでいい。森の前にやってくれば嫌でも体は固まってしまう、しかし相手から手を強く握られれば自分でも驚くほど過剰な緊張は解けていく。離れないように言われればそれに大人しく従って相手の後ろに隠れるようにピタリとついて森の中を歩いた。もう二度と訪れたくないと思った場所なのに相手とならば一緒に来れてしまっている。隠れながら見上げるその背中は大きくて足を前へ踏み出す勇気になってる。友達も仲のいい街の人もたくさんいるが誰かを頼ればいいなんて教えてくれる人はいなかった。相手は将来自分と相棒になるらしいが、将来の自分にもそう言ってくれるのだろうかとその背中を見つめながら考えを巡らせていた。ひんやりと冷たい森の中を進めばやがて小さな祠が見えてくる、相手に問われて頷き答えれば傍をピタリと離れないようにしながらも祠の裏手に回った。誰も来ない場所にある誰も立ち寄ることがなさそうな祠、その裏手はすぐ岩の壁がせりたっているが、その地下へと続く階段が祠に隠れるようにして存在していた。「…この下だ」と震えそうな声で言えば階段を相手と共にゆっくりとおりる、やがて僅かに日が差し込む少し広い空間へと出れば壁の方を指さした。そこには遥か昔にこの地で起こった鬼退治の様子が描かれていて)

  • No.5242 by 検索  2024-04-22 23:45:29 

まさかこんな場所があるなんてね。…行こう、翔太郎。…凄い、壁画のようだけどここまで保存状態が良いのは初めて見た。この文字を見る限りは室町時代辺りに描かれた可能性が高いけどこの筆遣いの絵はもう少し後の時代で流行した…
(人気のない森の中にひっそりと立つ祠はかなり古びていて建てられてから年月が経ったことを表している。相手に促されるまま後ろへと回ると存在を隠すように地下への階段が続いていて思わず感心の声をあげた。ここまで厳重に隠すということはきっと切り札に繋がる手掛かりがあるに違いない。震えそうな声の相手に優しく声をかけて手を握るとゆっくりと階段を降りていく。やがて少し開けたような場所に出てきて相手に促されて壁を見れば一面に描かれた鬼退治の壁画に素直な感想をこぼす。それも場所のおかげがかなり保存状態が良く絵の傍には古語のような物も書いてあって貴重な資料にその目は好奇心にキラキラと輝き出す。手を繋いだまま壁画に更に近付くと得た情報から分析したことを興奮気味に独り言のようにベラベラ喋りながら興味深そうに絵を見ていく。壁画はおおまかな時系列に並んでいるようで1番左は鬼が襲来して人々が襲われている様子、2枚目は鬼に追われながら人々が集会をしている様子、そしてその右には戦場で一人の男が打った矢が鬼の持つ紫の何かを撃ち抜き鬼が逃げ惑う様子が描かれていた。その絵に添えられていた古語の解読に集中していると背後の上の方から足音のような物が聞こえてきて)

  • No.5243 by 探偵  2024-04-23 07:49:17 


ん?……、…………
(前は好奇心のままに入ることの出来た地下へと続く階段も今は薄気味悪くて躊躇してしまう、しかし相手から優しく声をかけられればその恐怖心も和らいで階段を降りていった。たどり着いた先にある壁画をみせれば相手の目はあっという間にキラキラと輝き出して食い入るように壁に描かれたものを見始めた。先程までの頼りになる雰囲気とは全く違う好奇心のままに動く子供っぽい姿に最初は驚いて目を瞬かせていたが、相手はこういう未知のものが好きなんだろうかと新たな一面を知れて少し嬉しくもあった。こちらも壁画を見上げる、いつかのパトロールの延長で見つけた祠と壁画だったが何度見てもこの壁画で描かれているのは昨日みた鬼だ。相手が言っていた鬼をもう一度封印する切り札の手がかりがここにあるのだろうかと見上げていると、壁画の中に違和感があるのに気がつく。前にみたのと少し違うようなと首を捻っていたところで背後に足音が聞こえて自然と後ろを振り返った。そこには昨日みた鬼がゆっくりと音もなく近づいてきていて息を飲む、かつて相手がみたイ.マ.ジ,ン.に似たその怪物は二本の小さな角を携えていた。脳内には昨日の風景がフラッシュバックして恐怖で体が固まってしまう。このままではまた人が襲われる、しかも今度はせっかく仲良くなった未来の相棒だ。相手はまだ壁画に夢中だが後ろに隠れていた関係でこちらの方が鬼に近い、鬼もこちらに狙いを定めているようだ。それならばまず最初に鬼が攻撃するのは自分でその隙に相手は逃げられるかもしれない。恐怖と相手を守らなければという思いが入り交じり声をあげることも体を動かすこともできない。せめて邪魔にならないようにと繋いでいた手を離すと、同時に鬼が持っていた金棒がこちらへと振り下ろされようとして固く目を瞑って)

  • No.5244 by 探偵  2024-04-23 07:49:18 


ん?……、…………
(前は好奇心のままに入ることの出来た地下へと続く階段も今は薄気味悪くて躊躇してしまう、しかし相手から優しく声をかけられればその恐怖心も和らいで階段を降りていった。たどり着いた先にある壁画をみせれば相手の目はあっという間にキラキラと輝き出して食い入るように壁に描かれたものを見始めた。先程までの頼りになる雰囲気とは全く違う好奇心のままに動く子供っぽい姿に最初は驚いて目を瞬かせていたが、相手はこういう未知のものが好きなんだろうかと新たな一面を知れて少し嬉しくもあった。こちらも壁画を見上げる、いつかのパトロールの延長で見つけた祠と壁画だったが何度見てもこの壁画で描かれているのは昨日みた鬼だ。相手が言っていた鬼をもう一度封印する切り札の手がかりがここにあるのだろうかと見上げていると、壁画の中に違和感があるのに気がつく。前にみたのと少し違うようなと首を捻っていたところで背後に足音が聞こえて自然と後ろを振り返った。そこには昨日みた鬼がゆっくりと音もなく近づいてきていて息を飲む、かつて相手がみたイ.マ.ジ,ン.に似たその怪物は二本の小さな角を携えていた。脳内には昨日の風景がフラッシュバックして恐怖で体が固まってしまう。このままではまた人が襲われる、しかも今度はせっかく仲良くなった未来の相棒だ。相手はまだ壁画に夢中だが後ろに隠れていた関係でこちらの方が鬼に近い、鬼もこちらに狙いを定めているようだ。それならばまず最初に鬼が攻撃するのは自分でその隙に相手は逃げられるかもしれない。恐怖と相手を守らなければという思いが入り交じり声をあげることも体を動かすこともできない。せめて邪魔にならないようにと繋いでいた手を離すと、同時に鬼が持っていた金棒がこちらへと振り下ろされようとして固く目を瞑って)

  • No.5245 by 検索  2024-04-23 10:59:01 

やはりこれが戦況を変えた切り札…っ、翔太郎!! 君が復活したという鬼か、…念のために持ってきてたけど正解だったようだね
(目の前の貴重な資料にいつもの暴走癖が顔を覗かせて好奇心のまま内容を確認していく。以前検索対象と調べた古語の知識から読み解いていけばこの壁画が鬼との戦いに決着の様を示していて紫色の石を打ち抜くと鬼は力を失っていき封印することに成功したと書いてあった。切り札の実在と色の特徴が分かった所でふと掌の熱が離れて行って後ろを振り返る。そこには二本の角が目立ち正に鬼といった姿の怪人が相手目掛けて金棒を振りかぶっていて背筋が冷えた。考えるより先に体が動いて相手の名前を叫びながら庇うように前に出てそのまま抱きあげると地面を転がって攻撃を避ける。相手が立っていた場所には振り下ろされた金棒がめりこんで攻撃の重さを物語っていた。攻撃が外れ苛立った様子の鬼が金棒をもう一度構える隙に恐怖に怯えた相手を後ろに隠しながら立ち上がる。いつもならば二人で一人の姿になって応戦するところだが今は隣に並び立つ相棒もその為のドライバーもない。その代わりに隠し場所から持ち出してきていたロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バ.ーを腰にあてがうとベルトが巻き付く。相手の方を向き「危ないから少し離れた場所で隠れていてくれ」と声を掛けてから鬼の方に向き直り疾風のメモリを構える。ウ.ィ.ス.パ.ー.ボ.イ.スが響く中スロットに差し込み「変身」と声にしながら開けば緑の風を起こしながら装甲を纏っていく。相手を守らなくてはという気持ちが昂ると距離を取らせるために駆け出して早速鬼へと殴りかかって)

  • No.5246 by 探偵  2024-04-23 12:38:45 


っ、……フィリッ、プ……え、…なんだあれ……
(動かない体のまま強く目を瞑って最期の時が来るのを耐える。この攻撃の後にせめて相手がここから無事に逃げてくれるのを願うことしかできなかった。しかし相手が自分の名前を呼ぶ声が聞こえて体が無理やり動かされる、そのまま床に転がって目を開ければすぐ側に相手がいて震える声で名前を呼ぶ。先程まで自分がいたであろう場所に大穴が空いていてもしあれが自分に当たっていたらと思えばゾッとしてやはり体は動かなかった。相手はこちらの前で壁になりながら立ち上がって隠れろと言う、体を引き摺るようにして動かすと何とか岩陰に隠れて相手と鬼との様子を伺う。体は震えて仕方がないが相手から目を逸らすことはできなくて手を強く握りながら様子を見ていれば、相手は何かを腰に巻き付けて小さな四角を手に構えた。その後『変身』という一言と共に相手は風に包まれて鎧のようなものを纏う、驚愕の表情を浮かべるこちらの頬を撫でる風はこの街のものと同じだった。死の恐怖の次は目の前の信じられない光景に呆気にとられ動けなくなる、相手は鬼へと駆け出して鬼は応戦するように金棒を振るが大振りなそれは相手の速さに勝てるものではない。恐怖と興奮が入り交じり心臓はバクバクと激しく鳴って目の前の光景にただただ圧倒されていて)

  • No.5247 by 検索  2024-04-23 14:26:55 

っ、これで終わらせる…!
(相手が岩陰に隠れたのを確認すれば鬼の前に立ちはだかって変身を果たす。この街を感じながら距離を詰めれば鬼は金棒を再び振り下ろそうとしてくるがその前に背後に回って蹴りを食らわせる。半身が無い分力はいつもより出ないがその分機動性は高く、動きが遅い鬼に対して連続して拳を打ち込んでいった。攻撃を当てる度に風が吹いてマフラーがなびく。ダメージが蓄積したところに風の勢いを借りて強い一撃を打ち込めば鬼の体は明確によろめいて大きな隙が生まれた。このまま畳みかけてしまおうとメモリを腰のスロットに移してマ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを発動させ、風のエネルギーを集中させるとそのまま手刀を叩き込んだ。鬼の体が強く地面に叩きつけられるとその身体にヒビが入って砂となって崩れていった。脅威が去ったことを確認して軽く安堵の息を吐くとメモリを外して変身を解く。すぐに後ろを振り返って相手の傍に駆け寄ってくれば「大丈夫かい、翔太郎」と心配そうに様子を尋ねて)

  • No.5248 by 探偵  2024-04-23 17:13:34 


…す、げぇな、フィリップは……あんな、怖いやつと戦えるな、んて……すげぇ、かっこ、いい……
(岩陰から相手が戦う様子を見守る、相手は鬼相手に動じることなく向かっていってあの金棒が振り回されるのに怯むことなく果敢に鬼へと向かっていく。相手が身を翻す度に風に揺れるマントが強く目に焼き付いた。相手は何か装備を操作して最後の一撃を叩き込む、すると鬼は砂となって消えていって呆然とそれを見守るしかなかった。相手が元の姿に戻ってこちらへと駆け寄ってくる。こちらを心配そうな目でみる相手に大丈夫だと早く答えなければならないのに未だに体には恐怖がこびり付いていた。なんとか口を開いて戦闘中に感じた相手のかっこ良さに触れようとするも、脅威がなくなったからこそあの一瞬で身近に感じた死が遅れて襲いきて、だんだんと声は震えていった。一生懸命に無事であるのを伝えるために普通の会話をしようとするが口が上手く回らなくなる。恐怖を押し殺して瞳に薄らと涙の膜を張りながら「助け、てくれて…あり、がと…」と震える声のまま礼を伝え)

  • No.5249 by 検索  2024-04-23 18:41:14 

…翔太郎、…すまない、僕がもっと注意を配っていれば良かった。
(変身を解いて相手の元に駆け寄る。軽くしゃがんでその様子を伺え場その表情は恐怖に怯えている。脅威を取り除いたとしても相手が怖い思いをしたのには変わりない。それなのに何とか震えた声でこちらを褒めようとするのが痛々しくて、その瞳に薄ら涙の膜が張っているのが見えると胸が締め付けられて思わずその小さな身体を抱き締めた。少しでも不安を取り除けるように背中を撫でて名前を呼ぶ。鬼が居る可能性があるのだから壁画の解読に夢中になるのではなくもっと辺りを警戒するべきだった。もう一度怖かった思いをさせたくて連れてきてもらった訳では無いのに。相手を抱き締めたまま沈んだ声で反省点と謝罪を告げる。そしてこんな時まで普通に応じようとする相手に「もう大丈夫だから、怖かったの我慢しなくていい」と告げて優しくその背中を撫で続けて)

  • No.5250 by 探偵  2024-04-23 19:26:55 


、フィリップ……フィリップの、せいじゃ、ない…おれ…また、動けなかった……この街の人とか、フィリップが、あぶない、のに……こわくて…
(必死に取り繕うとするが上手くいかなくて未だに体が動かないでいると相手から抱きしめられる。そのまま背中を撫でられ名前を呼ばれると一気に緊張が解かれて目から大粒の涙が溢れ出す。そのまま大丈夫だと背中を撫でられるとその温かさに、頼りがいに、腕の強さに、一気に堰き止めていたものが溢れ出して嗚咽を漏らした。必死に相手のせいではないと、この街を襲う鬼と踏み出す勇気のなかった自分のせいだと口にする。しかし我慢しなくてもいいと言う優しい相手の声が再び頭の中で響いて、それに従うように『怖い』という単語を口にすれば最後に我慢していたものまで溢れ出して大声を挙げて泣いていた。相手に強く抱きついて制御の効かない感情のまま泣き続ける。涙は止まらないまま「こんなんじゃ、おれ…たんていになれない…フィリップの、あいぼうになれない…」と泣き声の合間に漏らすと未来の相棒である相手の服を強く握っていて)

  • No.5251 by 検索  2024-04-23 19:58:44 

翔太郎…、…鬼が襲いかかって来た時、怖かったのに僕を庇おうとしてくれたのだろう? それが出来るのは優しくて強い証拠だ。…ありがとう、翔太郎。
(相手の体を包み込むように抱きしめて名前を呼ぶと大粒の涙が溢れていく。嗚咽を漏らす相手の背中を撫でながら途切れ途切れの言葉を静かに聞く。また動けなかった自分のせいだと話す相手だったがこちらの言葉が響いたのか怖いという素直な感情を口にして年相応に泣き出す相手の名前を呼んでただひたすら優しく包み込んだ。服を強く掴まれたのを感じればあの時のことを振り返る。怖い物を目の前にしたなら逃げる為に自分を盾にしたり大声をあげても不思議ではない。恐怖で動けなかったにしてもあの時手を離したのは自分を巻き込みたくないと思ってくれた証拠だ。それは自分が惚れ込んだ今の相棒に繋がる所でもあって決して何も出来なかった訳では無いことを伝えると柔らかな声で御礼を伝える。そして背中にあった手を後頭部に移してぽんぽんと撫でてからゆっくり離れて相手の顔を覗き込む。真っ直ぐと目を合わせ「君は僕の相棒でこの街の立派な探偵だ。未来も、今も。僕が保証する」と告げて)

  • No.5252 by 探偵  2024-04-23 22:31:38 


…フィリップ……そう言ってくれるなら…フィリップが俺のこと相棒って言ってくれるなら…俺も、フィリップの相棒がいい
(感情の制御がきかずただただとめどなく溢れるままに涙を流し泣き声をあげる。その間相手の体はこちらから離れていくことがなくてずっとこちらを優しく包み込む、その温かさはずっと前に両親をなくした自分にはなかったただ甘えられる存在から与えられるもので、嗚咽混じりに泣き続けているが同じ分だけその優しさに心が暖かくなる。相手に包まれながら自分が決して弱くないのだと伝えられる、お礼まで言われてしまった。今日あったばかりだというのに相手の言葉は素直に聞き入れることが出来てまたギュッと相手に抱きつく、相手に優しくて強いのだと言われれば自分でもそうなのかもしれないと思うことができた。後頭部を撫でられると心はまた落ち着いて泣き腫らした目で顔をあげると相手と目線を交える。そして未来だけでなく今もこの街の探偵だと言われれば、頼りになる存在であり未来の相棒である相手に認めて貰えたのが嬉しくてまた目からは涙が溢れそうになる、しかし今度はその顔には笑顔が浮かんだ。相手は自分のことを認めてくれるがこのままではきっとダメだ、今から鬼をもう一度封印しなければならないのにまたこちらは隠れて相手一人だけ戦うなんて相棒だなんて言えない。軽く息を吐いて瞳に意志を宿すと「フィリップが隣に居てくれるなら、俺もう逃げない。フィリップと一緒に風.都.を守りたい」と告げて)

  • No.5253 by 検索  2024-04-23 23:58:31 


…ああ、僕が認めた大切な相棒だ。一緒にこの街を守ろう、翔太郎。
(上手な慰め方など分からなくてただひたすら相手を抱き締めて思ったままの言葉を告げる。過去の存在だとしても大切な事には変わりなくこちらの服が涙で濡れるのも気にせずその頭を撫でていた。相手が顔を上げると泣き腫らした赤い目がこちらを見つめる。未来も今も相手が相棒だと話せばまたその瞳に涙の膜が張るが今度は笑顔が浮かんでこちらも表情が緩んだ。どんな相手も好きだがやはり笑顔でいるのが一番良い。怯えていた瞳には確かな意志が宿って普段事件に巻き込まれた時に隣にいる見覚えのある顔付きになっていた。相手の言葉に頷いて共にこの街を守る約束をすればもう一度ぎゅっと抱き締めて少ししてからゆっくり腕を解く。そうと決まれば鬼を封印する為の切り札探しに戻ることになるが色だけでは情報が少ない。再び壁画を凝視してから「多分あの紫色の物が切り札なのだろうけど…何か思い当たるものとかないかい?」と相手にも問いかけて)

  • No.5254 by 探偵  2024-04-24 07:53:15 


うん!……あれが切り札…………あっ!!
(先程まで不安や恐怖に塗りつぶされていた心はすっかりそれらが消えて今は相手と共にこの街を守りたいという強い思いに溢れている。相手が探偵と認めてくれて相棒と呼んでくれるならそれに相応しくありたい。そこに大切な、という言葉もつけば今までに経験したことのない嬉しさが胸に溢れていた。すっかり元気を取り戻した声で頷くと最後にギュッと抱きしめられてこちらからも強く抱きしめる、自分にとってももう相手は大切な存在だった。体を離してから相手と共に壁画を見上げる。ひとりで見た時はその神秘具合に圧倒されるだけだったが相手が読みといた古語を合わせれば遥か昔の戦いと、そしてきっと今回の戦いで鍵を握るのはあの紫色の切り札ということになる。改めて鬼の手の中にある切り札を見つめる、どうやら持っているものは円形状だ。続いて自分には読み解けなかった古語の方をみると、その最後に何やら紋様のようなものが添えられていた。それらはどこかで見覚えがあってゆっくりと首を傾けながらじっと見つめる、そしてそれらが頭のなかで結びつくと声をあげた。服の中をゴソゴソと探ると「ばあちゃんから母さんの形見って言われてた奴が…」と記憶を辿りながら服の下で首から下げていた小さな巾着袋を取り出す。巾着袋を開いて中身を取り出すと再び声をあげた。そこには手の中に収まる小さな青銅鏡のようなものが入っていて、縁には古語の横にあった紋様が刻まれているが色は紫ではない。しかし自分にとって驚きだったのはそこではなく「フィリップ、これ二つに割れてたはずなのにくっついてる…」と相手にそれを見せながら自分の記憶との相違を伝えて)

  • No.5255 by 検索  2024-04-24 10:22:08 

…?…これは、ここに描かれているのと同じ紋様だ。…仕組みは分からないけど鬼の封印が解かれたタイミングでくっついたということは恐らくこれが切り札だ。
(すっかり元気を取り戻した相手に安堵しながらその体を抱きしめると相手からも強く抱きしめられた。この様子ならばもう大丈夫そうだ。ゆっくりと離れると共に壁画を見上げ相手に心当たりはないかと尋ねると相手は刻んである文字の最後の辺りを見つめている。周囲を警戒しながら見守っていると突然声をあげて身に着けていたであろう巾着袋を取り出す。母親の形見らしいそれは小さな青銅鏡で壁画に書いてある紋様が刻まれていて目を見開く。改めて壁画の方を見ると色はさておき円形状ということは一致している。そして相手から二つに分かれていた物が一つになったと聞けば唇に指先を添えながら考えを巡らせる。決定的な証拠はないが状況から見て鬼の復活や時の歪みのタイミングでくっついたと見ていいだろう。そしてその呼応した様子と形状の一致からこの青銅鏡が切り札の可能性が高い。その推理をしていけば昨日と今日、相手が鬼に遭遇した理由も読めてきて「さっきの鬼もこれを奪いに来たのかもしれないね」と呟いて)

  • No.5256 by 探偵  2024-04-24 12:33:42 


これが切り札……それなら鬼は街の人じゃなくて俺を狙って来るんだよな。街の人が安全なら良かった
(まさか半ば無理やり持たされていたものが切り札とは思わなくて改めて手の中にある青銅鏡をみる。母親の家に伝わっているもの、というぼんやりとした情報だけ聞いていたがそれが鬼を再び封印するために必要なものだとは。相手が考えを巡らせるなか鬼の狙いが自分だったと言われると一瞬体を強ばらせる。しかし鬼の狙いが自分ならば鬼が無闇にこの街の人を襲うことはないということだ。手を強く握りしめて軽く息をつくと自分が狙われている恐怖より街の人が狙われない事実を肯定的に捉えて半分は自分に言い聞かせるようにして言葉として口にしていた。鬼の狙いが自分にむいているうちに早いところ決着を付けなければならなさそうだ。図らずも切り札は最初から持っていたことになったが、もうひとつ気になるところがあって「なぁ、フィリップ」と相手の腕を軽く引く。そして1番左の絵の隅を指差して「俺が前見た時あんな赤い鬼いなかったんだ」と記憶と異なる場所があることを伝える。そこには敵軍の中で縄に縛られてカンカンに怒っている赤鬼、もといイ,マ.ジ.ンのモ.モ.タ.ロ.ス.の姿が描かれていて)

  • No.5257 by 検索  2024-04-24 15:13:54 

君には僕がついているから。赤い鬼?…モ.モ.タ.ロ.スだ!彼は僕の仲間の大切な人なんだ。以前から絵が変化したということはモ.モ.タ.ロ.スこの戦いの場所に居るのかもしれない。
(切札を鬼が探して襲っていたのではないかと推理を述べると相手の体が強張った。自分の身が襲われることより街の人の安全を優先して考えるのは相手らしいが無理しているようにも見えて安心させるように頭を撫でた。これでこちらの目的であった切札は確保出来たところで相手に腕を引かれて左の壁画の前に向かう。以前と絵が変化していると説明されながら相手の指さした場所を見れば見覚えのある赤鬼が縄に縛られている所が描かれていて驚いた声をあがる。相棒と同じく消失したモ.モ.タ.ロ.スがここにいるとは。恐らく時空の歪みのせいでこの絵の戦いの時間に放り出されて巻き込まれた所を偶然描かれたのだろう。相手に軽い説明をしつつもう一度壁画を見る。歴史は変わろうとしている、鬼退治の切札が受け継がれているのなら相手の祖先もこの戦いに参加した可能性が高く、この場所で歴史が変わったからこそ現代の相棒が消失したとも考えられる。ならば次に向かう先は恐らくこの戦いの最中だ。相手に断りを入れてから野.上.良.太.郎に連絡を取る。切札だと思われる物を確保したことと相手のこと、そしてモ.モ.タ.ロ.スのことを告げれば一旦落ち合おうと話になって通話は切れた。「一緒にこの時代に来た仲間と合流するからついてきてくれるかい?」と尋ね、移動を開始して)

  • No.5258 by 探偵  2024-04-24 17:24:25 


…うん!……モ.モ.タ.ロ.ス?……仲間の鬼もいるんだな。……分かった。フィリップがいるとこに俺もいく!
(切札を持った人間が狙いになっているのなら街は安全だろうと口にすると、自分が隠した恐怖も相手はお見通しなのか頭を撫でられる。未経験の温かさと心地良さと相手への親愛で胸に現れた恐怖はすぐに拭われて相手を見上げながら笑顔で頷いていた。壁画に現れた赤い鬼のことを相手に教えると相手はその存在を知っていたのか名前を叫ぶ、桃太郎っぽいのに鬼なのはなんでだろうと不思議に思ったまま仲間のうちの一人だと教えられるとまた壁画を眺める。確かに鬼なのに捕まっているし何故か怒っているし周囲の他の鬼とは違って異質な存在だ。その赤鬼がこの遥か昔の時代に飛ばされている、ということなのだろうか。青銅鏡が直ったことといい、奇妙なことばかりだがこれらも鬼を封印すればきっと元に戻るのだろう。相手は先程の仲間だという人に連絡をとって合流することを伝えられるとすぐに頷く。相棒である相手がいてくれるなら何処へいくのだって大丈夫だ。相手と手を繋いで最初に会った公園へと戻ってくると相手の仲間だという野.上.良,太.郎という男の人と合流して『初めまして』と緩い笑みで自己紹介をされる。互いの情報を共有すれば良太郎はモ.モ.タ.ロ.ス.が過去にいることに驚きつつも安堵した様子をみせて『僕らの方も鬼が封印されてる場所は分かったけどこの時代で出来ることは無かったんだ。だからみんなであの壁画の時代にいって鬼を封印しなきゃいけないみたい』と相手の考えに同意する。そうとなればと話がまとまったところで、電車の到着音のようなものが周囲に響いて不思議そうに見回していると空間の裂け目から電車が現れ宙を走った後に三人の前へと停止する。今まで以上に有り得ない光景に目を爛々と輝かせると「すっげぇぇ!!」と声をあげてデ.ン.ラ,イ.ナ.ーを見つめて)

  • No.5259 by 検索  2024-04-24 18:39:28 

なら早速その鬼退治の時間に向かおう。…この電車は時をかける特別な電車で今からこれに乗ってあの壁画に描かれた過去に行くんだ。
(合流する旨を伝えると疑いようのない良い返事が返ってくる。まだ出会ってそれほど時間は経ってないが幼い相手から強い信頼が置かれていることに先の見えない決戦への緊張や不安も解けていくようだ。再び手を繋いで公園へと戻ってくれば野.上.良,太.郎が立っていて簡単な自己紹介と情報共有を果たす。モ.モ.タ.ロ.ス.の居るであろう場所を伝えれば驚いたような顔をした後、安堵した笑みを浮かべていてずっと心配していたのだと窺い知ることが出来た。野.上.良,太.郎の方も封印された場所は分かったがそれ以上の進展はないようで鬼退治の時代に行くことで合意が得られた。そのタイミングで空間に裂け目が生まれてデ.ン.ラ,イ.ナ.ーが宙を走る。ぐるりと一周してから目の前に停車するとその様子を見ていた相手の目が分かりやすく輝いて思わず笑みが零れた。興奮している相手に簡単にデ.ン.ラ,イ.ナ.ーの説明と今から過去に向かうことを告げるとその手を引いて電車に乗り込んだ。客車のドアを開けばイ.マ,ジ.ン達が待ち構えていて早速ウ.ラ.タ.ロ.スとリ,ュ.ウ.タ.ロ.スが相手に近づいてくれば『へぇ、これがこの時代の探偵クン?』『わー!ちっちゃい翔太郎だ!』と各々はしゃいだり絡んだりしている。初めてではびっくりするであろう光景に相手の様子を伺いながら「せっかくなら外が見れる場所に座ると良い」と窓際の席に座るように促して)

  • No.5260 by 探偵  2024-04-24 19:34:04 


過去っ?!じゃあこれタイムマシンなのか?!空飛ぶタイムマシンの電車!!
(空を駆ける電車にすっかり興奮しているとそれが時を超える列車だと知るとさらに興奮は一段階ギアを上げる。突然現れる線路に赤と白のかっこいいボディ、それらにすっかり夢中になればいつもの相手並に目をキラキラさせながら勝手に動いてデ.ン.ラ.イ,ナ,ーを観察し始める勢いにまでなっていた。列車の先頭を見に行こうと走り出す前に相手と手が繋がると少々物足りないながらも大人しく電車へと乗り込んだ。相手の後ろを歩いて客車へと入れば賑やかな声が聞こえてきて前の方を覗く、そこには人間ではない何かがいて咄嗟に相手の後ろに隠れてしまった。だが聞こえてくるのは好意的な声ばかりで先程壁画に描かれていた鬼が良太郎の大切な人だという話を思い出せばゆっくりと顔を出してイ.マ.ジ.ン達を見上げる。ウ.ラ.タ.ロ.スに探偵と言われたのが嬉しくて笑みを浮かべているとリ.ュ.ウ.タ.ロ.スにはご機嫌な笑い声と共に乱暴に髪を撫でられてしまい「な、やめろよ!」と精神年齢が同じもの同士で暫く戯れていた。相手から窓側に座るよう勧められると「うん!」と元気と勢いのありあまった返事をした後相手の手をひいて自分は窓側に、その隣に相手を座らせて窓枠に手をかけて外の様子を見守る。発車のアナウンスの後、電車は最初こそ地上を走ったがすぐに宙へと浮いて感嘆の声をあげている間に異空間のゲートをくぐる。途端に外は砂漠と不思議な色の空が広がる空間となって見た事のない風景を食い入るように見つめていた。しばらくして再びアナウンスがされるとデ,ン,ラ,イ.ナ.ー.は再びゲートをくぐって宙を駆け抜ける。窓から眼下に広がったのは沢山の森に田んぼ、そして教科書でしか見たことの無い家屋だ。様変わりした風景に相手の方を振り返ると「フィリップ!昔の風.都.だ!」と未だ冷めない興奮のまま叫んで)

  • No.5261 by 検索  2024-04-24 20:07:48 

ああ、翔太郎が居る時間から400年から500年くらい前の風.都だ。 着いたみたいだし降りようか。
(相手の行動に何となくいつもの自分と似たようなものを感じながら客車に入れば突然現れたイ.マ.ジ.ン達に相手は後ろに隠れてしまう。だが敵意は無いのが分かったのがゆっくりと顔を出した所を二人に構われていてくすくすと笑みをこぼした。席に座るように促すと元気な返事と共に手を引かれて相手の隣に座る。走り出したデ.ン.ラ.イ,ナ,ーは段々と速度をあげていき時空の切れ目へと入って広大な砂漠の中を駆けていく。不思議な外の景色にすっかり見入っている相手の横顔を見ていれば普段の相棒もはしゃいでいる自分を見て同じ感想を抱いているかもしれないと思いを馳せていた。やがて再びゲートをくぐると乗った時とは違う街の景色が眼下に広がる。子供のようにはしゃぐ相手程ではないが自分も好奇心に目を煌めかせ、どれくらい昔かを説明しながら相手と並んで窓の外を見ていた。宙を走っていたデ.ン.ラ.イ,ナ,ーはさっき居た公園らしき土地にレールを伸ばしてゆっくりと停車する。到着のアナウンスが流れると相手に声をかけ、手を引いてデ,ン,ラ,イ.ナ.ー.を降りる。辺りには森が広がっていて翔太郎の時代にもあった街のシンボルも当然存在しなければ「風.都.タ,ワ.ーがない風.都.というのも不思議な感じだ」と思わず呟いて)

  • No.5262 by 探偵  2024-04-24 20:44:04 


よんひゃく……うん、行こうフィリップ!…うわぁ……でも風はちゃんと風.都.の風だ
(目的の時代に到着したことを相手に伝えれば相手の瞳も輝いて二人並んで窓の外の景色をみやる。たった数年前でも随分前に感じるのに何百年単位昔なのだと告げられるとその数字の大きさをただ繰り返し呟くことしができなくて、様変わりした風.都.を見つめていた。やがてデ.ン.ラ.イ,ナ.ーは地面へと降りたって相手と手を繋いで電車を降りる、昔の風.都.とはいえ未知の世界にやってきたわけだが相手が隣にいる限り怖気付くことはなくて、しっかりとその手を握ったまま忙しなく好奇心のままに周囲を見回していた。相手が街の象徴がないと呟く、確かに空を見上げても風.都.タ.ワ.ーはなく高い建物さえなくてただただ青い空が広がるだけだ。その時にふわりと風が吹く、周囲の木々を軽くざわめかせ草花を静かに揺らし頬を撫でる風は匂いは多少違っても間違いなく風.都.のもので、この時代にも同じ風が吹いていたことに嬉しくなると笑顔でそれを相手に伝えていた。良太郎達も電車から降りてきたところで人々の雄叫びが聞こえて全員で顔を合わせる。『行ってみよう』と良太郎が口にして移動を開始すればそこには寺があって境内には粗末ながらも思い思いの武器を持ったこの時代の人々が決起集会をしていた。恐らくあの祠の地下でみた壁画の二枚目と三枚目の間くらいの場面だろう、この後戦いを挑み鬼達を封印出来れば時.の.運.行.は守られ、負ければ時はねじ曲がる。異様な空気に思わず相手の方に寄りながらどうしようか伺うように相手を見上げて)

  • No.5263 by 検索  2024-04-24 21:47:37 

ああ、慣れ親しんだ風だね。 _…野.上.良.太.郎、翔太郎、恐らく彼らの挑む戦いの勝敗が時を行方を左右するはずだ。だからあの中に混じってこっそり加勢するのはどうだい?
(相手と共に降り立った土地は言われなければ自分たちの街とは思えないほど様変わりしている。だがそこに吹く風の優しさは変わってないようで相手と目を合わせてその感想を共有した。貴重な過去の世界の様子を観察していたが野.上.良.太,郎の呼びかけがかかると皆で雄叫びの聞こえた方角に向かう。お寺らしき場所にはこの時代らしい服装をした人々が集まって決起集会をしているようだ。状況から見るに鬼退治に向かう直前なのだろう。物陰に隠れながらその様子を見ていたが相手が寄ってきて見上げられる。この街を守るという約束の為にもこの戦いには勝ってもらわなくてはならない。だが時空の歪みが発生したということは何かしらイレギュラーが起きる可能性は十分にある。少し考えると良い作戦が浮かんで二人に声を掛けた。元の時間に戻すには恐らく単に鬼を倒すのではなく史実通りに鬼退治によって鬼を封印することが必要だ。ならば答えは一つであの民の中に混じって戦いに参加する案を提案すると皆の反応を伺って)

  • No.5264 by 探偵  2024-04-24 22:26:14 


俺達もこの時代の風.都.の人のフリするってことか!フィリップ頭いいな!
(この街、もとい村の人々には勝って貰わなければ鬼退治を達成することはできない。影から様子を見守っていると相手があの群衆に混じることを提案して、なるほどと目を輝かせた。村の人々に混じって加勢すればこの村の人が勝った、という事実はそのままに鬼をより確実に倒すことができる。思わず相手を声をあげ褒めるも、村の人に気づかれそうになってすぐに口を手で覆った。加勢するのはいいが問題は服装で流石にこのままでは村の人々に混じれそうにない。どうやって混じるか、を口にしようとしたところで隠れていた場所のすぐ後ろに建っていた物置の扉がガラリと開いて『お届けものです!』と元気な声が聞こえてきて振り返りながら驚く。良太郎に関しては変な声をだしながら尻もちをついていた。そこにいたのは電車でアナウンスをしていたナオミさんで、手の中にはこの時代の服が全員分収まっていた。礼を言いながら服を受け取ると物陰なのをいい事に早速着替え始める。子供サイズは当然ひとつしかなく黒の熨斗目に紫の肩衣を着て気合いを入れると共に額当てをつければ準備は完璧だ。普段着ることのない服に上機嫌になると七五三さながらの衣装の着られっぷりを相手に見せつつ「どうだ!?かっこいいか?!」と聞いて)

  • No.5265 by 検索  2024-04-24 23:36:41 

、準備が良いね。じゃあ早速変装だ。__ …ああ、よく似合ってる。 これなら違和感なく紛れられそうだね。
(鬼がどんな手を使ってきても良いように人々に紛れて戦いに参加する案を出すと相手が目を輝かせて賛成を示して褒めてくれる。慌てて覆ったその声は皆が決起集会に集中しているのもあって聞こえてないようで一安心だ。実行するにあたって次は服をどうするか考えた所で突然後ろの物置が開きナオミが出てくれば肩を跳ねて驚いてしまった。だがその手にはこの時代の服が全員分用意されていて思わず口角が上がる。探偵らしく変装だと告げると早速用意された服を手に取って着替え始めた。白い小袖に緑色の柄の入った胴服を羽織るといつの日か着た浴衣よりも防寒性に優れた作りで腕を振ったり軽く身体を捻ったりして着心地を確かめる。そうしていると同じく着替え終わった相手が服を見せに来るが戦に行くための本格的な服と上機嫌な表情とのギャップが強く、服に着せられている様はかっこいいより微笑ましいという感想が先にくる。可愛らしい姿に思わず口元は緩んでしまいながらも求められるまま褒め言葉を伝える。この姿ならば村の人々に混じっても問題なさそうだ。集会も終わりかけなのを見れば「行こうか」と声を掛け、こっそり物陰から出ると村の人の後ろに自然と紛れてみて)

  • No.5266 by 探偵  2024-04-25 07:52:14 


へへ、変装バッチリだな!よし、鬼退治に出発だ!
(相手に服装を見せれば褒め言葉が返ってきて上機嫌に笑みを浮かべる、まだまだ表情から相手の心理を推察する洞察力はなくて相手の言葉をそのまま素直に受け取ってさらに気合いをいれていた。良太郎も深紅の着流しスタイルになれば全員変装が完了して、村の人々が動き始めるとこっそりとその中に混じって移動を始める。集団はどうやら海の方へと向かっていくようで良太郎が『僕らがさっきの時代で見つけた鬼が封印された場所と同じとこに向かってるみたい』と自分と相手に囁く。いよいよ決戦の時は近いらしい、懐に忍ばせた切札をギュッと握りながら足を止めることなく前へと進んだ。やがて海岸沿いの岩場へたどり着く、辺りはシンとしていたが突然周囲から雄叫びが聞こえて岩場の影から次々に鬼が飛び出してきた。一瞬怯むものの拳を固く握ってその場に留まる、鬼達は狙っていた獲物が自らやってきたとせせら笑いながら村の人々を襲い始めた。途端に周囲は乱戦状態となる、だがそれなりの準備と覚悟をしていた村の人々は鬼と互角にやりあっていてこれならこのままでも勝てるかもしれない。周囲から戦いの声があがるなか、岩場の少し高いところに影が差してそちらを見上げる。そこには黄金の装束を纏い戦いを見下すように睨む二本の角を携えた男が立っていて、他の鬼とは違うオーラを感じ取ると「フィリップ、あれ…あいつ、壁画に描かれてた切り札持ってた奴だ」と相手の服の端を引っ張り)

  • No.5267 by 検索  2024-04-25 10:39:58 

こっちは僕たちが何とかするから君はモ.モ.タ.ロ.スを探してきたまえ。…あの服装、多分鬼達の一番上の人物だ、…っ!
(こちらの誉め言葉に無邪気に喜ぶ姿はやはり微笑ましく気合を入れる様を温かく見守る。だがここから先は戦いの場で相手をしっかり守らなくてはと密かに緊張の息を吐いた。村の人々が移動を始めてそれについていくと野.上.良.太.郎がその先が封印されていた地だと教えてくれる。その場所ですべてが決まるのだろう。相手の様子を伺いながら進んでいけば海岸沿いの岩場に辿り着く。それと共に雄叫びをあげて鬼が襲ってくれば村の人々は応戦体勢に入り戦が始まった。自分達も参戦しようかとしたところで何処か落ち着きのない野.上.良.太.郎が視界に入るとその理由を察して大切な仲間を探してくるように促す。驚いた顔をした後、深く頷いた彼を見送っていると相手に服を引っ張られて言われた方に視線を向ける。そこには立派な二本の角と黄金の装束をまとった男がいてオーラからもトップの鬼なのが推測出来る。様子を伺っているとその男の口元がにやりと歪んで金棒が空に掲げられた。その仕草に呼応するように戦場である岩場に雷が落ちてきてその一部が村の人に当たるのを見れば目を見開いた。あの男を放っておけばたちまち前線は崩壊して村の人々は全滅してしまうだろう。ならば自分はやるべきことは一つ、懐からドライバーを取り出して装着すると「僕が奴を止めてくるから翔太郎はここで無理しないように身を守っててくれ」と一方的に言い残して疾風のメモリで変身しながら鬼に立ち向かっていく。先ほどと同様素早い動きで攻撃を仕掛けるが男の体は硬く手ごたえが感じられない。焦りを覚えながら更に拳を打ち込むが腕に阻まれ、振り払われるとその力強さに吹き飛ばされ苦痛の声をあげながら地面を転がって)

  • No.5268 by 探偵  2024-04-25 12:32:05 


うわっ?!…うん、壁画で切札を持ってた鬼だ……分かった
(海岸沿いの岩場は一瞬で戦場と化して、うねりを上げる怒号や金属音にいやでも心臓は早くなる。混沌としていく中で相手が良太郎にモ.モ.タ.ロ.スを助けに行くように声をかける、大切な人が捕まったままではこの戦に集中できないだろう。相手と二人で戦いの渦中に残ったがその先に見えた鬼は明らかに他の鬼が発するのとは違う雰囲気を放っていて、相手が言うようにあれが鬼達の頭に違いない。男は不気味に笑って雷を周囲へと落とす、響き渡る破壊の音に思わず耳を塞ぎながら目を瞑った。この状況を逆転しうる存在に相手は再びあの緑の装甲を纏って男の方へ駆け出していく。相手に言われた通りに安全な場所に向かうべきなのだろうが、相手の事が心配で結局その場からは動けなかった。相手が拳を男へ叩き込む、しかし男は一切動じる事がなくて明らかな力の差に肝が冷えた。再び男へと向かっていくが相手は圧倒的な力で地面へ転がされて思わず「フィリップッ!」と叫びながら相手の方へと走り出した。その途中で男が金棒を相手の首、すぐに息の根を止められる位置へと突き出し走ってくるこちらを真っ直ぐ睨みつけてきて蛇に睨まれた蛙のように足が止まる。男の目はこちらからそれる事はなくて『坊主、我らの切札を持っているな?』と問われれば目を見開いた。その反応に切札の持ち主を確信した男は金棒に雷を纏わせさらに相手へ近づけて『切札を渡せ』と迫ってきて)

  • No.5269 by 検索  2024-04-25 15:07:29 

くっ…やっぱりそれが狙いか。 っ…翔太郎、絶対に渡したらダメだ、ッああ゛!!……、
(先ほど倒した鬼との力の差は歴然で振り払われた勢いで地面に転がってしまう。相手の叫び声が聞こえてくればすぐに立ち上がらなくてはと思うがその前に首元に金棒を突き付けられ相手に切札のことを尋ねるのを聞けば思わず息を飲んだ。見えるように佇んでいたのも持ち主を炙り出すためだろう。男を下から睨みつけるがその視線は相手をじっと見つめたままだ。切札を渡してしまえば鬼が強大な力を手にしてこの戦は負けてしまう。そうなれば鬼が復活する未来が確定し風.都が滅茶苦茶にされてしまい、現代の相棒を取り戻すことも出来ないかもしれない。そんな思いが募れば相手に向かって渡さないようにと叫ぶがその途中『邪魔をするな』と金棒の先を当てられて全身に電流が走る。目の前が真っ白になるような電撃に悲痛な声をあげ、過度なダメージを受けた装甲は剥がれて生身の体へと戻った。金棒が離れていけば一旦は電撃から解放されぐったりしながら荒い呼吸を繰り返す。その様子を尻目にした男は再び相手を睨み『コイツと交換だ、切札を渡せ』と選択を迫った。切札を奪われていけないのもそうだがこの男が約束を守るとも限らない。緩慢な動きで相手に顔を向けると「翔太郎、僕はいいからこの街の為に逃げて…」と託すように声を掛けて)

  • No.5270 by 探偵  2024-04-25 18:31:46 


…、……っ、フィリップッ!やめろ!!………分かった。これが欲しいんだろ?こんなのお前にやるから、フィリップから離れろ
(禍々しい金棒をもつ鬼に睨まれてしまえば足が竦む。将来の相棒である相手を取るべきか風.都.を取るべきか選択肢を突きつけられて瞳が揺れる、どちらも大切で絶対になくしたくないものでどちらかなんか選べるはずがなかった。相手は切札を渡すなと叫ぶ、だがそれはすなわち相手の死を意味していて冷たい男の声と共に相手に金棒が突き立てられて電流が走ると相手から悲痛な叫び声があがった。こちらも悲痛な叫び声で名前を呼んで男を睨みつける。相手の装甲は無くなってしまって同じ電流を生身で受ければきっと今度こそ相手は死んでしまう。大切な人が痛みに晒され怒りが湧き必ず助けなければと強い意志になれば、体を縛っていた恐怖から放たれて麻痺していた頭が動き出す。壁画の絵をもう一度思い出す、三枚目の絵ではあの鬼が持っていた切札が砕けて人が勝利していた。つまり元の歴史でもこの切札は鬼の手に渡っていたということだ。それならば本来いないはずの相手と良太郎がいるこの状況なら切札が鬼に渡っても十分勝機はある。男と目をあわせ懐から切札の青銅鏡を取り出す、それは脅されて取り出したのではなく明確な決意を持って取り出されていた。相手も風.都,も、どちらも諦めるわけにはいかない。相手と目線をあわせ大丈夫だと目配せしてから再び男を睨む、そして交換を飲むことを告げた。男は子供が自分の思い通りに動いていやらしい笑みを浮かべて金棒の電撃で相手に狙いを定めたままその場から離れていく、同時に相手と男の前にゆっくりと割りこむように歩いていって相手を庇える位置へ立つ。金棒を向けられたまま『よこせ』と言う言葉に従い、手に持っていた青銅鏡を男へと投げ渡した。男は青銅鏡を手にするとクツクツと笑いだし、やがて高笑いを響かせる。不気味な笑い声と共に青銅鏡は紫色の光を放ち始めて『力が!力がみなぎってくる!!』と叫べば男の体はみるみる怪物のそれへと変貌して、周囲で戦っていた鬼にも紫のオーラが浮かぶと先程よりも力強く村人と戦闘をし始めて)

  • No.5271 by 検索  2024-04-25 19:47:52 

翔太郎!…、……っ。 翔太郎、…すまない、助けてくれてありがとう。
(相手から悲痛な声で名前を呼ばれる。そんな顔や声をさせたい訳ではなく直ぐに立ち上がらなければならないのに上手く身体が動いてくれない。せめて相手は切り札を持って逃げろと伝えたのに懐から青銅鏡を出してしまって抗議するように声を上げる。だがこちらと目が合った相手の瞳には先程と違って明確な決意が宿っていて声が詰まった。あれだけ鬼に怯えていたのに今は堂々と男を睨んでいて、切り札を渡す意志を示しては自分と男の間に割って立っている。交渉の為相手が青銅鏡を投げ渡すと男は不気味な高笑いをし始め、切り札はあの壁画にあるように紫色に光を放つようになった。そのオーラは男を初めとする鬼達の元に纏うようになり力が増したように見えれば強大な力を与えてしまったことに奥歯を噛み締める。切り札が手に入り用は無くなったのか『お前達は最後にしてやろう』と吐き捨て怪物となった男は戦場の中心地へと向かっていってしまった。何とか上体を起こすものの自分のせいで切り札が鬼に渡ることになった自責の念と相手が自分を選び助けてくれた感謝、鬼に力を与えてしまった今の状況への焦りや絶望感などが入り混じって視線を伏せる。相手の名前を呼ぶが続けるべき言葉が見つからなくて視線を迷わせながらまずは伝えるべき謝罪と礼を告げて)

  • No.5272 by 探偵  2024-04-25 20:31:31 


…、……フィリップ!無事で良かった。……フィリップ、大丈夫だ。一人で難しいなら誰かを頼ればいいんだろ?
(切札である青銅鏡を手に入れて男の姿はみるみると禍々しい姿に変わっていく、それを恐ろしい姿だと思う心はあっても一歩もひかず、目もそらさず男を睨み続けた。細かく震えるのを武者震いだと言い聞かせながら鬼を睨んでいると先に村の人々を消すためか一旦は見逃されてゆっくりと息を吐き出す。名前を呼ばれて振り返ると上体を起こした相手はあまりうかない顔をしていて感謝を伝えられるがその言葉には覇気がない。傍にしゃがんで勢いのまま相手を抱きしめる、出会ってからの時間は短くても相手は自分にとって十分大切な存在になっていて相手を見放すことなんて考えられなかった。そして自分が泣いてしまったときと同じように小さな手で相手の背中を優しくポンポンと撫でる、そして顔をあげて相手と目を真っ直ぐあわせると相手から貰った言葉を今度はこちらから送り返した。切札は鬼に渡ってしまったがまだ負けたわけじゃない、戦況は鬼へと傾きつつあるがまだ鬼退治はできるはずだ。なにせここには相手だけでなく自分がいる、それに良太郎達もだ。相手を真っ直ぐ見つめながら元気付けるように笑みを向けていると岩場の向こうから『いくぜいくぜいくぜー!!』と騒がしい声が聞こえてくる、それは壁画に描かれていたモ.モ.タ.ロ.スで剣を振り回しながら強化された鬼をなぎ倒していく。続いてウ.ラ.タ.ロ.ス.とリ.ュ.ウ.タ.ロ.スが加勢し、キ.ン.タ,ロ.スが憑依して黄色のメッシュを携えた良太郎が現れると張り手で鬼をはじき飛ばした。力強い味方にさらに笑みを輝かせると「フィリップ!まだ切札を壊すチャンスはある!俺達で鬼退治しよう!」と高らかに呼びかけて)

  • No.5273 by 検索  2024-04-25 21:19:25 

…翔太郎、……ああ、僕には頼れる仲間と相棒が居るのを忘れていた。 …ありがとう、翔太郎。
(時間の歪みを直してこの街を守ると意気込んだのにその為に必要な切り札を敵の手に渡す行為を相手にさせてしまったことに顔を上げられないでいた。だが相手が自分の前でしゃがんで抱きしめられ背中をぽんぽん撫でられるとその温かさにつられてゆっくりと顔を上げる。見覚えのある相棒の目で見つめられながら自分が告げた言葉を送り返されると大きく瞳が揺れる。こちらを励ますように笑顔が向けられると心を覆いつくそうとしていた闇が晴れて行く心地がした。相手を見つめていると岩場の向こうから聞き覚えのある騒がしい声が聞こえてきた。目を向ければ居なくなっていたモ.モ.タ.ロ.スとウ.ラ.タ.ロ.ス.にリ.ュ.ウ.タ.ロ.ス、そしてキ.ン.タ,ロ.スが憑依している良太郎が紫のオーラを纏った鬼をなぎ倒していて皆が鬼を倒そうと力を合わせている光景が広がっていた。笑みを輝かせる相手にさらに声をかけられると悩みや憂いは吹っ切れて漸く笑みを見せた。まだ勝敗は決まっていない、ならばやるべき事をやるだけだ。今度は芯のある声でお礼を伝えるとこちらからも軽く抱き締めてから立ち上がった。戦場を見ると鬼は紫のオーラで強化されているものの良太郎達の加勢もあって戦況は押して押されてを繰り返している。そして青銅鏡を手に入れた後の一連の行動と三枚目の壁画のことを思い出すと「あの鬼は切り札で自分や鬼達を強化する時、青銅鏡を空に掲げていた。鬼が強くて近付けてなくてもその隙なら遠くから切り札を狙えるかもしれない」と相手に案を出して)

  • No.5274 by 探偵  2024-04-25 23:17:28 


へへ……俺はフィリップの相棒だからな。……じゃあもう一回あの鬼の親玉に切札を使わせればあの絵みたいに矢で打ち抜けるチャンスが来るんだな…でも、そのためには鬼を追い詰めないと
(この危機的な状況とは真逆の賑やかなイ.マ.ジ,ン達の声が響き渡って緊迫した戦況が一気に変わる。相手にそのことを伝えればその顔には笑みが戻って、それだけでもこの戦いを切り抜ける勇気が湧いてくる。大切な人が笑っているだけてこんな気持ちになるなんて初めて知ることだった。相手は気力を取り戻してこちらからもギュッと抱きしめてから一緒に立ち上がる。相手が青銅鏡を使った時こそチャンスだと言えば数度頷く、あの壁画も青銅鏡が掲げられた時に矢で撃ち抜いたところが人間の勝利の瞬間だった。となれば同じ状況を作り出すのが良い。現在の戦況は五分五分であの青銅鏡が鬼の力を強めるものなら鬼を追い込んであれを使わせなければならない。だが相手は既に傷を負っていてあの緑色の装甲の姿ではさらに強化された男に太刀打ちはできないだろう。鬼を窮地に追いやり青銅鏡を使わせるような戦力が必要だ。どうしたものかと唸り声をあげていると、再び背後から『お届けものです!』と元気な声が響いて思わず「うわっ?!」と声をあげてしまった。そこにいたのはまたしてもナオミで『オーナーが特別ですよって』とニコニコと笑顔を浮かべながら二人に向かって何かの機械を差し出してくる。それは探偵と共に消失したはずのダ.ブ.ル,ド,ラ.イ.バ.ーと切札のメモリ、そしてフ.ァ.ン.グ.メ.モ.リ.だった。それらがなんなのか分からずナオミと相手とを交互に見るしかなくて)

  • No.5275 by 検索  2024-04-26 00:28:37 

ダブルに変身出来れば…、わっ! …なるほど、確かに特別な僕たちの切り札だね。さっき僕が変身したのはある意味緊急用の物で普段街を守る仮.面.ラ.イ.ダーは君と僕が一緒に変身する二人で一人のヒーローなんだ。
(相手の言葉と同じく平和のために戦う彼らのおかげで初心を思い出せば対策を練っていく。あの壁画同様に男に切り札を使わせたタイミングを狙うのが良さそうだが今の戦場は五分五分で戦いが長引けば人間側の方が体力を消耗していくだろう。だがサイクロンだけでは強化された周りの鬼ですら倒せるか怪しい。いつもの姿になれたらと言葉を零していると背後から2回目の元気な声が聞こえてきて相手と共に驚く。そしてその手に載っていたものを見るとまた驚いて、直ぐに口角が上がった。流石時の電車を管理するオーナーといった所だろう。渡されたものを礼を言って受け取り、特別にちなんでナオミに一つ要望を伝えてから相手の方を向く。自分達にとっての切り札を見せながらさっきの姿は一人だけのイレギュラーな物でこちらがいつもの姿だと説明するとドライバーを相手の腰に宛てがう。自動的にベルトが巻き付けば幼い姿に対してかなりドライバーが大きな面積を占めてそのアンバランスさに笑いを零していると自分の腰にも同じ物が現れた。普段と変わらない事を確かめると「これが君のメモリだ」と切札を手渡す。「ここを押してスロットに差し込めば君の意識が僕の元に流れて一つになれる。説明だけじゃ分からないだろうけど、…僕を信じてくれ」と変身の仕方と起きることを説明するが言葉だけではピンと来ないだろう。メモリを持った相手の手を握りしめじっと見つめて自分に託すように伝えるといつもの立ち位置である相手の右側に立って変身の動作を行って)

  • No.5276 by 探偵  2024-04-26 07:23:36 


…フィリップと、一緒に……俺が、…ヒーローっ?!?!…わ、!……分かった!フィリップのこと信じる!
(ニコニコと謎の機械を差し出すナオミとそれらをみて勝機を見いだすように笑う相手の間で視線をウロウロとさせる。よくは分からないがこれがこの戦を勝利に導く鍵なのだろうか。相手の顔がこちらへと向く、そこで説明されたことはまたも信じられないもので、しかし相手の言葉を繰り返しているうちに一気に興奮度が上がっていく。先程相手が変化した戦う姿、将来の自分もあれになっていてしかも相手と共に戦っている街のヒーローだなんて。鼓動が急上昇して目を煌めかせるが同時に大好きな相手とこの戦いに最高の切札として挑めるのが嬉しくて仕方がない、これならば先程の考え通り鬼に切札を使わせる事が出来るはずだ。腰にドライバーが宛てがわれるとベルトが腰に巻きついてくる、同時に相手の腰にも同じドライバーが現れて言葉にはできない特別な繋がりに運命的なものを感じて息を飲む。相手から差し出されたメモリを受け取る、奇しくも青銅鏡と同じ紫色をしているそれに何か惹かれるものを感じながら相手から使い方を教えてもらった。正直そこらへんの理屈はピンと来なかったが、相手に信じてくれと言われれば間髪入れずに頷く。自分の相棒が言う言葉以上に信頼できるものなどありはしない。相手が自分の右側にたってメモリを起動する、見よう見まねでメモリを起動しドライバーに差し込めば一瞬意識が浮遊した感覚があって次の瞬間には再び着地する、その間に体には白と黒の装甲が構築されて変身を果たした。いつもとは違う目線の体にすぐ右隣に感じる相手の意識、湧き出る力に「なんだこれ!フィリップの体の中にいる!すっげぇ!!」とただただ興奮した言葉をあげて)

  • No.5277 by 検索  2024-04-26 10:22:41 

これが未来の君と僕がこの街を守るためのもう一つの姿だ。…行くよ、翔太郎
(相手にドライバーとメモリの使い方を説明すればその顔は興奮して目を煌めかせている。相手にとっては未知なことが多いはずなのにこちらを信じると即座に断言されると胸を掴まれたようで自然と笑みが浮かんだ。過去の相手と初めての変身でファングを使用するとなれば想定外のことが起こるリスクは高い。だが相棒とならば何とか出来そうだと根拠のない自信が溢れていた。左隣の相手が見様見真似でメモリをドライバーに差し込む。こちらに転送されてきた切札のメモりを差し込んで変形させたファン.グ.メ.モリを差し込みドライバーを開けば意識が流れ込んでくる感覚と共に白と黒の装甲が構築される。一つになった身体で左の方から興奮した気持ちと声が伝わってくればこちらも口角をあげて得意げにこの姿の説明をする。体のベースがこちらということもあって動かすにも特に問題はない。そうしていれば一人の鬼がこちらの存在に気付いて襲いかかろうと近づいてくる。まだ説明していない事は多いが習うより慣れよだろうと相手に声を掛ければ鬼に立ち向かっていく。腕のセイバーを使って鬼を攻撃を仕掛けるが確実に一人の時よりも確かな手ごたえを感じる。その調子で鬼をなぎ倒していきながらも岩場の中心にあの男の姿を見つけると「周りの鬼を倒しながら奴の所に行こう」と声を掛けて)

  • No.5278 by 探偵  2024-04-26 12:56:54 


フィリップと未来の俺が、街を守る姿……あぁ!未来の俺ができるなら、今の俺にだってできる!!
(先程相手が変身した悪者を倒すヒーローの姿にまさか自分がなるとは思わなくて思わず左側で腕を回したり足を持ち上げてみたりと忙しなく動く、相手がイレギュラーと呼んでいた緑色とは違い二人で一人を表すように体の半分で白と黒に別れる姿はめちゃくちゃにかっこよくて今すぐにでも鏡の前に行きたい気分だった。だが残念ながら今はそれをしている時間はない、二人で導き出したこの戦いを勝利する方法のため戦わなければ。近場にいた鬼がこちらへ攻撃をしかけてくる、すると相手がどう応戦しどう体を動かすつもりか、その思考が流れ込んできて息を合わせて驚きつつもそれに従って体を動かした。右腕に備え付けられたセイバーで鬼を斬り伏せれば「かっこいい…」と自分のことなのに呟きを思わず漏らす。相手の声かけに「うん!」と元気のいい返事をすればそのまま鬼を掻き分け倒しながら進み鬼の頭目の元へ急いだ。頭目は人間をやすやすとなぎ倒し、良太郎とモ.モ.タ.ロ.ス.が変身した電.王が応戦していたがひとりでは歯が立たない様子だった。鬼をなぎ倒し進む勢いのまま頭目に走り近寄ると、頭目は先程とは違う姿に驚くが大したものではないだろうと鼻で笑い防御態勢も取らなかった。それならばと思いっきりセイバーをかざして斬り掛かる、相手一人の時よりも圧倒的に強い力で攻撃を加えてやれば頭目の体には派手な火花が散って呻き声があがった。こちらを睨みつけながら『せっかく見逃してやったのに、よっぽど死にたいらしいな』と低い声が響くが、構わず再び向かっていく。金棒を避けつつ攻撃を加え電撃のまとった金棒さえはじき飛ばせば、電.王との連携もあり次第に戦況は鬼側劣勢に傾いていく。相手の体の中で相手の意識を感じ息を合わせながらも無我夢中で頭目の顎にに左拳を叩き込んで)

  • No.5279 by 検索  2024-04-26 17:00:52 

君を封印して時.の.運.行と町の平和を取り戻す。…っ、別の時間の仲間を呼び寄せたのか
(相手は二人で一人の姿に興奮冷めやらぬ様子で騒がしい感情が隣から伝わってくる。ある意味そのおかげで相手の存在を意識して暴走することなく体が動かせていた。呟きを零す相手にこれからすることを伝えれば良い返事が返ってきて先ほどの反撃をするためにも頭目の元へ周囲の鬼を倒しながら進んでいった。電.王と応戦している所に飛び込み、思い切りセイバーで斬りかかると派手な火花が散って呻き声が上がった。確かな手ごたえを感じれば向けられた低い声や凍えた視線は怖くはなく金棒を交わして弾き飛ばすと顎へと左拳を叩き込んだ。他のイ.マ.ジ.ン達と優勢になりつつあることに更にやる気を出した村の人々によって周りの鬼も徐々に倒されていた。鬼側が劣勢になっていけば頭目の態度に漸く焦りが見え、それを煽るように自分達の目的を叩きつけるとさらに攻撃を加えようとする。だが電.王と連携して打ち込んだ蹴りは受け止められ、振り払うように流されてしまった。地を這うような低い声で『俺たちがこの地を支配して鬼の時代を作る!』と声をあげたかと思えば青銅鏡が共鳴するように光って男の近くの時空が裂ける。そこから銀色の装飾の目立つ一本角の鬼が現れた。頭目とは近い間柄のようで軽く言葉を交わすと金棒を大きく振りかぶってこちらへ襲い掛かってくる。攻撃を避け腕のセイバーで応戦するがその間にフリーになった頭目は岩場の中央に立ち青銅鏡を掲げようとしている。近づこうにも一本角の鬼にマークされているのかすかさず邪魔されて切り札を壊せそうにない。三枚目の壁画を思い出す。ちらり視線を相手が意識を失っている場所に向ければナオミが依頼した弓矢を持ってきているのが見えた。そして今彼らに注目されていないのは意識を失った相手だけ。その要素が繋がっていけば「翔太郎、変身を解除すれば意識は元の君の体に戻る。そこからなら警戒されずにあの青銅鏡を撃ち抜けるはずだ」と相手に提案して)

  • No.5280 by 探偵  2024-04-26 17:35:07 


ッ、くそ!…な、増えるのなんてありかよ!
(場は段々とこちらに優勢になっていき、切札を貫く結末でなくても鬼を倒せるのではとさえ思ってしまう。そうやって高揚していたが二人の仮.面.ラ.イ.ダ.ーが放ったキックは受け流されてしまい距離を取られてしまうと思わず声をだす。直後頭目が突き抜けるような声で叫べばそれに呼応するように青銅鏡が反応して時空の裂け目が現れ、頭目と同じような格好で銀色の体の鬼が現れ驚愕しまた叫び声を上げた。銀色の方が襲いかかってきて応戦するがそのせいで頭目がフリーになってしまう、電.王も他の鬼に阻まれて近づけていない。そんな状態で頭目が切札を天へと掲げようとする、まさに待ち望んだ勝利の瞬間だ。だが銀色の登場で鬼達は士気を取り戻していて弓矢を構えている人間はいない、当然良太郎も自分達も頭目を止められる状況ではなかった。せっかくのチャンスなのにと奥歯を噛み締めていると、相手が変身を解除することを提案してきてまた声をあげた。今は銀色と対峙している真っ最中だ、「そんなことしたらフィリップが、…」と続けようとするが、これはきっと最後のチャンス。頭目だけでなく銀色が増えたこの状態でさらに鬼が強化されてしまえばきっともう勝ち目はない。左拳を強く握る、そして「俺が、絶対にフィリップを守る!」と力強く叫べば銀色に思いっきり蹴りを入れて距離を稼げばドライバーを閉じて変身を解除した。意識がまたふわりと浮上して地面に転がっている自分の体に戻ってくる。だが今はそれを堪能している場合ではない。目を覚ました所にナオミさんが『どうぞ!』と弓矢を差し出してくる、それに「ありがとよ」と年不相応にクールに返事をすれば弓に矢をつがえた。頭目はこちらに気づいていない、だが生身になった相手には銀色の鬼が格好の的が出来たと迫っている。弓矢なんか使ったことはない、しかし相手を守るために、そしてこの戦いを勝つために、自分ならば必ず青銅鏡を打ち抜けると確信があった。弓矢を精一杯引き絞る、宙に掲げられ紫の光を発し始めたそれに向かい「いけえぇぇ!!」と叫びながら矢を放って)

  • No.5281 by 検索  2024-04-26 18:27:21 

違うね、これが僕達の切り札だ!
(このままでは更なる鬼の強化を許してしまう。その前に相手にとっておきの策を提案すると声があがる。変身を解除すればこの鬼の前に生身で向かい合うことになるがそうでもしなければこの状況は覆せはしない。揺らぐことのないこちらの考えと思いが伝わったのか力強い返事と共に力強く銀色の鬼を蹴り飛ばしてから変身が解除される。吹き飛ばされた一本角の鬼が起き上がって装甲がなくなった自分を見れば『鬼の力に降伏する気になったのか』と小馬鹿にするような口調で笑ってくる。傍から見れば戦意喪失したように見えるだろうがドライバー越しに共有する意識の向こうでは覚悟を決めた相棒の想いが強く伝わってくる。青銅鏡を掲げる金の鬼と金棒を片手にジリジリ詰め寄ってくる銀の鬼にいつもの相棒の真似をしてニヒルな笑みを見せると相手が矢を放ったタイミングで思いの丈を叫んだ。相手によって放たれた矢は鬼の手元に向かって飛んでいく。だが子供の力で引いたせいか勢いが足りずに中ほどで先が若干下を向いて高さが下がっていくように見えた。それでは駄目だ。この街を守る為にも、そして相棒と並び立つ未来の為にも打ち抜かなくてはならない。無意識に疾風のメモリを握り込む。するとそれに答えるように突如風.都.の馴染みある風が強く吹いて矢に勢いを授けた。矢は風の力を借りて真っ直ぐと進み、紫の光を放つ青銅鏡を撃ち抜いて2つに割れる音が戦場に響いた。その瞬間鬼が纏っていた紫のオーラはゆらゆらとモヤのようになって消えていき金と銀の鬼も弱ったように身体をふらつかせているのを見れば「やった…流石だ、翔太郎!」とドライバー越しに興奮した声で相手を褒める言葉を告げて)

  • No.5282 by 探偵  2024-04-27 09:36:11 


…っ、…風だ……よしッ!
(自分の決意を乗せた矢を力の限り引く、変身は解除されているのにまだ相手の思考がこちらへと流れ込んできてそれに背中を押されるように限界以上に弓を引き絞りやがてそれを青銅鏡へと放った。矢は目標に向かって飛んでいく、しかし頭目の元に届く前に勢いを失い始めて強く奥歯を噛み締めた。しかし直後、相手の強い思いがこちらの体に一気に流れ込んできて同時に風.都.の風が矢に加勢する。風が頬を掠める中、風.都が味方してくれたようにも、相手が自分の足りない分を補ってくれたようにも思えて、奇跡のようにも相手と共に引き寄せた必然のようにも見える光景に目を奪われていた。矢は青銅鏡を貫きいつかみた形のように二つに割れる、頭目二人の鬼に加え周囲の鬼も膝をつき力は失われた。ドライバーからは相手の褒める言葉と気持ちが流れ込んできて照れくさそうに笑う、あとは最後の一撃だ。再びドライバーに切札のメモリを挿して相手と二人で一人の姿になると「フィリップ!良太郎!最後に必殺技、お見舞いしてやろうぜ!」と声をあげる。その声に合わせて電.王はベルトにパスをかざす。しかし肝心のこちらの方はどうやるのか分からなくて「俺達の必殺技ってどうやるんだ?!」と焦った様子で聞いて)

(/すみません、お待たせしました。昨夜私用がありそのまま疲れて寝てしまいお返事の時間が取れませんでした……本日はいつも通りお返事できそうです。お話もクライマックスでめちゃくちゃ熱いところですので最後まで楽しんでいきましょう!/こちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.5283 by 検索  2024-04-27 12:36:32 

最後は三人…いや、四人で決めようか。操作は僕がやるから君は息を合わせるのに集中してくれ
(相手の放った矢は風の後押しを借りて青銅鏡を貫いた。2つに割れたのを見れば相手からも照れくさそうな笑みが伝わってくる。鬼達が力を失ったならあとは押し切るだけだ。ドライバーによって再び二人で一人の姿になると相手から威勢の良い声があがる。それに答えるようにこちらもモ.モ.タ.ロ.スを含めた4人で決着をつけようと声を掛けた。だが肝心な所で決めきらない相手にハーフボイルドの片鱗を感じて思わず笑ってしまいそうになりつつ操作を引き受けタ.ク.ティカ.ルホ.ー.ンを三回入力してマ.キ.シマム.ド.ラ.イブを発動させる。右足首にセイバーが出現すれば息を合わせ高く飛び上がり、電.王.の分離したオー.ラソ.ードの斬りつけと最後の振り下ろしに合わせて「フ.ァ.ン.グ.ス.ト.ラ.イ.ザ.ー!!」と叫びながら回転蹴りを食わせた。赤と白の残光と共に二人の鬼の身体で爆発し『俺達の時代が…』と言い残しながら砂のように消えていく。戦場は一瞬静かになり、その後村の人々から一気に歓声が上がって)

(/いえいえお気になさらずに!こちらも大型連休でいつもと返信頻度や時間が変わったり安定しなかったりしそうですので実生活を優先にお互いのペースで進めて行けたらと思います。よろしくお願いします/こちら蹴りでお願いします)

  • No.5284 by 探偵  2024-04-27 13:24:42 


分かった!任せたぜ、フィリップ!
(せっかく最後の必殺技を決める掛け声を叫んだのに肝心のそのやり方が分からず、相手からは笑いが漏れかけて電.王もといモ.モ.タ.ロ.ス.の方からはツッコミが入ってバツの悪そうな顔をする。ここはこの姿を使い慣れた相手に任せるのが良さそうだ。相手に言われた通り息を合わせることに集中して高く飛び上がる。初めての必殺技だがどんな名前かは流れ込んできた相手の思考から読み取れて相手と共に「フ.ァ.ン.グ.ス.ト.ラ.イ. ザ.ーっ!!」と叫んで華麗に最後の一撃を叩き込んだ。赤と白が混じりあった二人で四人の仮.面.ラ.イ.ダ.ー.の攻撃は鬼の体を派手に爆発させる、やがて鬼達は砂になり脅威は過ぎ去った。周囲から雄叫びがあがるとそれと一緒に「やった!!」と叫んで相手とこの喜びを共有しようとする。しかし今は相手の体の中に入っているわけで思わず左腕をあげるがそれさえも本来は相手の体で訳の分からない状態だ。いてもたってもいられずドライバーを閉じて変身を解除する、意識を取り戻した体はガバリと勢いよく起き上がってそのまま真っ直ぐ相手のもとへと走った。そして走り寄った勢いのまま相手へ抱きつく。大好きで大切で将来も今も相棒の相手と一緒に勝利を掴み取れたことが嬉しくて嬉しくてたまらない。顔をあげると「やったぜフィリップ!俺達勝ったんだ!風.都.を守ったんだ!!」と収まらない興奮のまま相手を見上げて)

  • No.5285 by 検索  2024-04-27 15:33:19 

っと…ああ、僕達の勝利だ。…翔太郎が相棒で居てくれたおかげだね
(周りから喜びの雄叫びが聞こえてくる中、左側からも歓喜の声が上がって左腕が動かされる。だがそれでは満足出来なかったのかこちらが言葉を挟む暇もなくドライバーが閉じられた。伝わってくる相手の感情に口元が緩みながら同じく変身を解いた良太郎と待っていれば背後から近付いてくる音がしてそちらに振り返る。走ってきた勢いのまま抱きついてきた相手を何とか受け止めるとそのままぎゅっと抱き締める。相手と目が合う。その顔は成し遂げた達成感や喜びなどの興奮にきらきら輝いていて釣られて【僕達】を強調しながらこちらも笑みを見せた。喜びを共有していれば辺りに発生していた時空の裂け目は閉じてそれ以外の鬼も消えていく。どうやらこれで時間の歪みを直すことが出来たようだ。その光景に一安心しながら視線を相手に戻す。この勝利は自分と良太郎達だけでは掴めなかっただろう。鬼の恐怖に打ち勝って切り札の場所を教えてくれてこの時代に着いて来てくれた幼い相棒が居てこその結果であれば心が動くまま相手の頭を撫でて柔らかな声で「ありがとう、翔太郎」と伝え)

  • No.5286 by 探偵  2024-04-27 16:49:10 


へへ、だって俺達二人で一人なんだろ?……俺も、ありがとうフィリップ。あの時俺のこと連れ出してくれなかったら、風.都,を守れなくて俺後悔してた。だから、俺のこと相棒って言って一緒に戦ってくれてありがとう
(一刻も早くこの喜びを分かちあいたくて相手へと抱きつけば向こうからも強く抱き締められて笑みはさらに深くなる。二人揃ってこその勝利だと強調されると子供らしい笑い声を漏らして相手から教えてもらった二人のキーワードを口にしていた。相手の手が頭に添えられてゆっくり撫でられながら柔らかい声で礼を言われる、経験した事の無い心地良さに目を細めて笑みを浮かべた後に胸に溢れた嬉しさを伝えるように相手の体に額を擦り寄せた。再び顔をあげて目線を合わせるとこちらからも礼を伝える、最初は鬼の恐怖に負けて大好きなこの街のことを見捨てようとしていたのだ。だが相手は絶対こちらの手を離さなかったし、未来の相棒なのだと、そして今も相棒なのだと何度も伝えてくれた。そのおかげで自分の願いを守りきる事ができたのだ、相手がいなければ絶対に勝利にたどり着くことはできなかった。出会ってから一日も経っていないのに相手の傍はどこよりも心地好くてもういっそ離れたくはない。しかし良太郎とイ.マ.ジ.ン.達が近づいてくると『ひだりはなっさけねぇなぁ』だとか『やーい翔太郎のくっつき虫ー』だとか『子供やからしゃあないで』だとか『探偵くんってこんなに甘えん坊だったんだねぇ』だとか横槍が入って、「うるさいな!!」と言いながら相手から離れることになってしまった。イ.マ.ジ,ン達をひとしきり宥めたあと良太郎が『じゃあ帰ろうか』と声をかけて)

  • No.5287 by 検索  2024-04-27 17:25:44 

どういたしまして。君が大好きで僕にとっても大切な思い出が詰まったこの街を守ることが出来て良かった。…そうだね、君が居た時代に送り届けなければ。
(嬉しさと愛おしさが溢れるまま相手の頭を撫でていれば子供らしい笑い声と共に二人のキーワードが告げられる。その響きはいつだって胸を満たすもので相手が相棒で良かったと心から思う事が出来た。そして幼い相手が自分と出会うまで過ごしてた風.都を、二人で様々な所に行ったり事件に巻き込まれたりと公私共に様々な思い出のあるこの街を守れた事が嬉しくて相手を抱きしめながら本心を口にしていた。そうしていればイ.マ.ジ.ン達がやってきてこちらをからかっている。恥ずかしくなったのか離れていってしまったのは少し寂しいが「それぐらいにしたまえ」と宥めて事件が収束した余韻に浸っていた。良太郎が帰ろうと声をかける。鬼を倒すことが出来たなら事態は解決でそれぞれ元いた時間に戻らなければならない。それは相手とのお別れを意味していて視線を相手に向ければ無意識に少し沈んだ声で返事をした。空間の裂け目からデ.ン.ラ,イ.ナ.ーが現れ宙を走ってから皆の前に停車する。「帰ろう、翔太郎」と声をかけて今度はこちらから相手の手を取って軽く繋ぐと歩き出して一緒にデ.ン.ラ,イ.ナ.ーに乗り込もうとして)

  • No.5288 by 探偵  2024-04-27 18:13:06 


…うん!……ぁ………うん…
(相手に抱きつき包まれながら自分と同じものを大切だと言ってくれることにさらに喜びは募って胸が暖かくなる。大切な人と大切なものを守れることがこんなにも幸せだなんて初めて知ることだった。相手との時間に浸っていたのにイ.マ.ジ.ン.達に邪魔されてしまい頬を膨らませながら文句を言えばみんなで帰ろうと声がかかる、しかしその帰る場所は相手と自分では異なっていて相手の寂しそうな声を聞いてそれに気がつけば小さく声を漏らす。あれほど興奮していたのに一気に気持ちはしぼんでしまって、覇気のない返事をしながら相手と共にデ.ン.ラ.イ.ナ.ーへと乗り込んだ。アナウンスの後に列車が発車する、窓から見える風景が後ろへと流れていくがそれは相手との別れが近づいているのを意味していて胸が痛くなるほど苦しくなっていく。手を繋いだまま客車の真ん中で動けないでいたがゆっくり相手の方を振り返って両手をギュッと掴む、相手の方を見あげると「なぁ、フィリップ。俺の時代に一緒に帰らないか?それか俺がフィリップの時代に行くのでもいいから!」と必死な声色で話し掛ける。せっかく出会えて今までに知らない感情を沢山知って心から頼ることが出来て大切だと思える相棒と出会ったのに、もうお別れなんて考えられない。無意識に手を握る力が増して相手を真っ直ぐにじっと見つめる、そうしていれば一番の本音はすぐに胸を通って口へと到達し「俺はフィリップと会えなくなるなんてイヤだ!」と叫んでいて)

  • No.5289 by 検索  2024-04-27 18:43:12 

…、翔太郎…。もう会えなくなる訳じゃない、寧ろ君は未来で必ず僕と出会って大切な相棒になるんだ。
(相手に帰ることを持ちかけるとその声は覇気のないものになって元気の無くなった姿が引っかかりながらデ.ン.ラ.イ.ナ.ーに乗り込む。列車が発車して相手が元々いた時間へと進んでいく。だが相手は席に座ることなく真ん中で立ったままで、ゆっくりとこちらを振り返ったかと思えば強く手を握られ必死な声色でお願いされると視線を迷わせ困ったように名前を零す。原因を正して時.の.運.行を守る以上相手と自分が帰る場所は違う時間だ。相手も理屈は分からずともそれは理解しているはずなのに手を強く握り離れたくないと必死に訴えている。自分が現代に戻れば同じ時間の相棒が居るが相手が自分に出会うのは十数年先の未来だ。相手が自分に会うまであまり深く立ち入るような関係の人が居なかったと知っているからこそ縋る相手を突き放すのは胸が痛む。それでも今回守ったものを無駄にしない為に膝を床につけ目線の高さを合わせるとこちらからも軽く手を握り返した。そして相手にとっての未来でまた会えることを説明して「それでは駄目かい?」と問いかけて)

  • No.5290 by 探偵  2024-04-27 19:17:23 


そう、だけど……なら、俺が今日からフィリップに会えない分、未来で会ったらずっとずっと一緒に居て。俺フィリップと会うまでにおやっさんに認められるくらいカッコよくて凄くて強い探偵になるから
(相手とこれからも一緒にいるために必死に懇願するが相手は困ったように視線を惑わさる。誰か一人でも自分の意見に賛同してくれる人がいないかと淡い期待も抱いたが、時.の.運.行.を守る面々がそれに賛同出来るはずもなくて気まずそうに目を逸らしたり心配そうな目を向けるが口を挟むことはない。相手がその場に膝を着いて目線の高さが同じになる、歪んだ歴史を正すために全力で相手と共に戦ったのに自らが歴史を歪めるのを望んでいることは心のどこかで分かっているのに相手を諦めることができなくて相手の回答を視線を揺らしながら待った。だが返ってきたのは自分が望んだものとは違う回答で、しかしそれが正しいと理解している回答で、息を詰まらせながら俯く。相手の言うように未来で二人が出会うのは決まっていることだ、だがそれは何時になるのか今の自分には分からない。ただ、ここで駄々を捏ねてもどうにもならない事だけは分かっていた。繋がった手を再び強く握りながら顔を上げて目線を合わせる。瞳には薄い膜が張っていたがなんとか声を震わせないようにしながらこちらからの願いを伝える。今は我慢して別れるしか選択肢がないのなら未来にこの思いを託すしかない。相手の相棒にもっと相応しい探偵になることを近いつつ「約束してくれる?」と問いかけて)

  • No.5291 by 検索  2024-04-27 19:47:42 

…ああ、勿論。何があろうともずっと君の傍にいる。一生の約束だ。
(こちらが回答すれば聞きたくない答えだったのか息を詰まらせて相手は俯いてしまう。今の相手は放っておけないし笑顔でいて欲しいと思う。だがそれは歴史を歪めてしまうことであり許しては行けないことだ。困ったように眉尻を下げながら相手を見ていれば手を握られながら相手の顔が上がる。その瞳には薄く涙の膜が張って震えそうなのを我慢した声で願いが託される。それは出会ってから、つまり現代の相手の傍に自分がずっと一緒に居ることで僅かに目を見開くが柔らかく微笑んでそれを了承した。そもそも元からそのつもりだ。自分と出会う為にあの夜を相手が経験すると思えば酷ではあるがそれを経たからこそ今の自分と相棒が居る。その歴史の先として今もこれからも相手の傍にずっと居ることを相手に誓うと片方の手をそっと解き、小指だけを立てて相手の前に持ってくる。そしてただの約束ではなく一生モノの大切な約束だと話せば相手の目を見て指切りを持ちかけて)

  • No.5292 by 探偵  2024-04-27 20:20:13 


…うん。……俺も一生フィリップの相棒でいる。約束だ!
(今すぐに一緒に居られないのならせめて未来でと願いを伝えると相手の顔には柔らかな笑みが浮かぶ。そして今度は自分が望む答えが返ってきてこちらにも笑みが浮かんだ。相手にとっては確定の未来でもこちらにとってはまだ見えぬ先の話、いつか二人が相棒になった時に歩くその未来での約束が結ばれれば、いつか相手と共に歩き続ける日を楽しみにこれからも過ごすことができる。不意に片手が解かれて小指を差し出される、約束をより強固にするそれにパッと顔を明るくさせると自分の小指を相手の小指へと巻き付けた。今すぐにでも、そしてこれから先もずっと相手と一緒に居たいという思いは膨れるばかりで、だが今はその時ではない。それならば未来で一生何処までも相棒で居ることを誓えば軽く小指で繋がった手を振った。二人で一人の姿になり一時意識を共有した今ならば相手がこの約束を守ってくれると確信できる。その瞳にもう涙はなくて真っ直ぐ相手を見つめながらただ笑みを向けていた。そうするうちにナオミさんから自分の時代にまもなく到着するとアナウンスがなされる。車窓の風景は砂漠から自分のよく知る風.都の風景へと変わっていきやがて列車は停車した。小指を繋いだままで相手と共に出口の方へ移動する、そして最後に相手の方を振り返った後に繋がっていた小指をそっと離して電車から降りて)

  • No.5293 by 検索  2024-04-27 20:50:56 

…じゃあ翔太郎、また未来で待ってるから。
(未来もずっと傍に居ることを誓い、小指を差し出すと相手の顔がぱっと明るくなる。相手の小指が巻きついて契りを交わす。改めて約束を口にする顔はもう沈んだ色は見えなくてこちらも素直な笑みを見せた。そうしていると目的地が近いことを示すアナウンスが流れる。窓の外は砂漠から相手の時間の風.都. の景色に変わっていてゆっくりと減速していく。そろそろ時間のようだ。やがて列車が停車すると小指が繋がったまま出口に向かう相手について行く。開いたドアの先はこれから相手が過ごしていく過去で自分は降りられない。振り返った相手の小指がゆっくりと離れていくと掴まえたい気分に襲われるがそこをぐっと押さえて相手を見つめていた。相手が電車から降りる。降りられない分手すりを掴んで軽く身を乗り出すと別れの言葉ではなく次へと繋がる言葉を大声で伝える。発車のアナウンスがされると乗り出すのを止めるがドアが閉まってもその場から動くことはなく、発車して相手の姿が見えたくなるまで手を振っていて)

  • No.5294 by 探偵  2024-04-27 21:24:56 


うん!俺、フィリップに会えるの楽しみにしてる!絶対に待っててくれ!
(小指を解いて自らデ.ン,ラ,イ,ナ,ー.を降りる、当然相手はついてくることはなく列車から身を乗り出すまでだ。だが今はそうでなければならない。相手との未来の約束を胸に相手の方を真っ直ぐと見つめる。そこで送られたのは別れではなくて約束の言葉で大きく頷きながら返事をした。もう会えなくなるという寂しさは次いつ会えるだろうという楽しみへと変わる、胸に溢れた思いをありったけ伝えるために大声でこちらからも約束を口にしてその顔が再び曇ることは無かった。アナウンスが流れて扉が閉まる、やはり胸に詰まる思いはあるが笑顔を浮かべたまま手を振ったまま暫くデ.ン.ラ.イ.ナ.ーと併走した。だが自分の足ではすぐに追いつけなくなってやがて列車は宙へ駆け出し時空の扉へと消える。相手と仲間と列車が消えていった空を暫く笑顔で見上げていた。
一方、デ.ン.ラ.イ.ナ.ー.が時空の狭間を走り始めた頃、相手の後ろに音もなく人影が忍び寄る。相手の心情などお構い無しに『フィリップくんには伝えておくことがあります』と男性の声が響いた。そこにいたのはこの列車のオーナーで、鬼が復活するという歪んだ歴史を正したことで探偵の相棒は正しく復活するだろうということ、そして先程別れた小さい相棒は歪みによって得た記憶、すなわち今日相手やこの列車の面々と過ごした記憶が一切なくしてしまうことを告げた。『本来このようなタイムパラドックスが起こる可能性があることは避けるべきなのですが、なんせ我々には切札が必要でしたからねぇ』と意味深な言い方をした後客車の方へと戻っていって)

  • No.5295 by 検索  2024-04-27 22:09:04 

…、……僕は覚えてるから。
(笑顔で手を振って併走してくれる相手にドアの窓から見えなくなるまで手を振り返す。やがてゲートを抜け砂漠の中を走るようになれば名残惜しさや寂しさなど様々な感情が入り交じりながらも窓の外を見ていた。だが不意に気配もなく後ろから男性の声がすると振り返す。そこにはこの列車のオーナーが居て時の歪みが直って相棒が元に戻ったことを告げられる。それには安堵したが過去の相手は今日一日の出来事の記憶を無くしてしまう事を告げられると大きく瞳を揺らす。だが言われてみればその通りだ。相手と出会ったのはあの夜が初めてで自分を知っている素振りなど一つもなかった。それに今日の出来事をきっかけに相手が本来の歴史と違う選択を取る可能性があるのならそれは時間が変わるリスクにもなりうる。その危険性が分かるからこそ何も言えなくて意味深なことを言うオーナーの背中をただ見送るしか出来なかった。相手は今日鬼に立ち向かったことも自分の相棒になりたいと言ってくれたことも全て忘れてしまう。当然先程した約束も忘れてしまうだろう。だけど全て無かったことになる訳では無い。ドアに手を添えて幼い姿の相手のことを考えれば代わりに自分が思い出も約束も全て忘れないと誓うように呟いた。そうして少しの間物思いにふけていたが小さく息を吐いてから客室に戻った。心配してくれた良.太.郎とイマジン達に大丈夫だと告げて少し話をしていると元々自分が居た時間に着くアナウンスが流れる。そろそろ自分も時間旅行は終わりのようだ。良太郎達の方を向くと「君達のおかげで僕の時間の翔太郎も風.都の平和も取り戻すことが出来たようだ。ありがとう」と礼を伝えて)

  • No.5296 by 探偵  2024-04-27 22:53:07 


【良太郎】

(少し時間を置いてから戻ってきた相手をニコリと柔らかい笑みで迎える。時.の.運.行.を守る仮.面,ラ.イ.ダ,ーとして相手がオーナーに何を言われたのかは大体の検討がついていてイ.マ,ジ.ン達と共に次々に声をかけるが自分の中では決着がついているのか穏やかに大丈夫だと言われるとこれ以上口出しすることもなかった。小さな探偵の時間から現代の距離は近く早々に到着のアナウンスが流れる。礼を言われるとまたニコリと笑みを浮かべて「僕たちこそ、一緒に時.の,運.行を守ってくれてありがとう。二人がいなきゃ解決できなかったよ」とこちらからも礼を伝えた。わらわらと相手の回りをイ.マ.ジ.ン達が囲うと『またいつでも会いに来いよ!』『フィリップとお絵描きしたーい!』『仮.面.ラ.イ.ダ.ー同士、頑張っていこな』『探偵くんにも宜しくね』と次々に挨拶を送って最後まで騒がしい車内となった。ナオミさんのアナウンスのあと砂漠の中列車が止まる、『列車を降りてすぐの扉から事務所に直行でーす』と案内がされて、間延びした声に小さく笑うと「じゃあまたね、フィリップくん」と相手を送り出して)

  • No.5297 by 検索  2024-04-27 23:07:41 


ああ、また何かあったらいつでも事務所に来てくれ。今度は翔太郎と二人で出迎えるよ。
(良太郎からもお礼を返されてイ.マ.ジ.ン達に囲まれる。初めにあったときは散々振り回されたものだが彼らも自分と相棒のように良太郎の良きパートナーで頼りになる仲間だ。口元を緩ませながらそれぞれに返事を返していれば列車が停車する。どうやら気を利かせて事務所に繋がるところに停めてくれたようだ。何事も起きないのが一番ではあるがまたいつでも頼ってくれと今回の事態を共に解決したもう一人の仮.面.ラ.イ.ダ.ーに告げると軽く手を振ってからデ.ン.ラ.イ. ナ.ーから降りた。砂漠の中去っていく列車を見送るとぽつんと設置してある扉のドアノブに手をかける。オーナーは相棒が元に戻ったと言っていたが消えた時の光景が脳裏に過ぎって少し躊躇する。それでも過去の相棒と未来でもずっといると交わした約束を思い出せば扉を開いて元の事務所に足を踏み入れると恐る恐る「…ただいま」と口にして)

  • No.5298 by 探偵  2024-04-27 23:24:23 


……な、フィリップ?!お前、いつの間に外行ってたんだ?!
(一瞬ふわりと意識が霞んたような感覚のあと、ゆっくりとそれらが再構築されるようにしてまたハッキリとした意識を結んでいく。我に返ったように目を瞬かせたが特に周囲に変化はない。不思議そうな顔をしていればいつの間にか床にハットが落ちているのを見つけてさらに怪訝な顔を浮かべた。確かパトロールに行こうとしていたはずだったのに、と思考を巡らせながらかがんで床に落ちたハットに手を伸ばしたところで事務所の扉が開きそちらへ目を向ける。扉の前に立っていたのが事務所内にいたはずの相棒だったのをみれば思わず声をあげた。慌ててハットを手に取り軽くホコリを払いながら驚いたままの表情で相手の方へと近づく。つい先程までそこで本を読んでいたはずなのにと相手と相手がいたはずの場所を交互にみて「どうなってんだ?」と困惑した顔を相手へ向けて)

  • No.5299 by 検索  2024-04-28 00:02:49 

翔太郎、……ちゃんと翔太郎だ。
(事務所に踏み込めば見慣れた相手がこちらを見ていた。消えたはずの相手が元に戻っていることに酷く安堵して口から相棒の名前が零れた。何やら困惑したように声を上げているがそれも気にせず近付いてきた相手にこちらからも歩み寄ってはその頬に手を添えて顔を見つめる。当然のことながらあの時代の相棒よりも目の前の相棒は成長していて背丈もしゃがまなくても目線の高さが同じだ。だが確かにあの時の面影は強くあって同一人物なのだと改めて認識すると今度はその体を抱き締めた。背が伸び筋肉などがついて抱き心地は違うはずなのに大切な約束をした相棒を抱き締めた時と同じ気持ちが湧いてくる。あの時からここまで成長したのだと思うと感慨深いような様々な感情が入り乱れ、ポツリと安堵したように呟くと更に腕に力を込めて)

  • No.5300 by 探偵  2024-04-28 00:31:27 


、フィリップ?……ほんとどうしちまったんだよ
(こちらが困惑の表情を向けていると相手はやけに安堵した表情を浮かべてこちらへと手を伸ばす。そのまま頬へと添えられれば唐突な行動にまたしても戸惑った声をあげていた。そのまま抱きしめられるととりあえずこちらからも腕を回して抱きしめ返す。様子を窺っていたが噛み締めるようにこちらの名前を呼ぶだけで思わず笑ってしまった。相手に何が起こったのかは分からないが相手は今自分とこうしたい気分なのだろう、それならばその気持ちに応えてやらなければ。なんたって自分は相手の相棒であり、そして恋人なのだから。さらにこちらへ抱きつく相手の背中を優しくポンポンと撫でる。いつかの自分よりも随分と手のひらは大きくなって、柔らかかったそこも色々な経験が刻まれて肉付きは変化していた。相手を抱き締めてその体を見下ろすと「ん?」と声を漏らす。視界に映る服装に背格好、こうやって抱き締められる心地、それらが重なると何かが脳裏に映ろうとするがすぐに霞んで消えてしまう。記憶を追うにも何かの残渣を感じただけで既にたち消えてしまっていて、今までにない心地に不思議な感覚を覚えながら顔をあげて相手の顔を見つめて)

  • No.5301 by 検索  2024-04-28 00:59:15 

……、何となくこうしたい気分だったんだ。 ちゃんと君が相棒としてここに居るんだなと思って
(心が動くままに相棒を抱き締めると相手からも腕が回されて抱き合う形になる。その状態で背中を撫でられると切札を渡すことになって弱った時にされた行動を思い出して小さく息を吐いた。ちゃんと相棒がここにいる実感に安心して漸く他のことを考えられるようになると相手からしてみれば謎の行動をしたように見えることに気付く。鬼退治のことは言う訳にも行かず何かそれらしい事を言うべきかと考えていると頭上から妙な声が聞こえて顔をあげる。相手と目が合うが先程の戸惑いというよりも不思議そうな表情だ。今度はこちらがその理由に戸惑うが自分も上手い言い訳が浮かばなくてそういう気分ということにしておいた。相手を見つめながら何処か懐かしむようで噛み締めるように【相棒】という単語を口にすると柔らかい笑みが浮かんで)

  • No.5302 by 探偵  2024-04-28 10:42:49 


そうかよ……安心しろ、俺は最後まで……一生お前の相棒だ
(相手はこちらの存在を確かめるように抱き合ったところから離れようとしない、まるで長い旅路から戻ってきた時のようだ。こちらはこちらで相手の姿に言いようのない何かを感じていて、なんとも不可思議な時間が流れている。『なんとなく』という言葉でそれらの物事がまとめられると、こちらもそれを受け入れて特に深く突っ込まないことにした。相手が噛み締めるように相棒と口にする、言外に宿った心境を読み取る事はできなかったがそれに返す言葉は決まっている。いつも通り最後の時まで傍にいると口にしようとするが、途中で別の言葉が脳内へと浮かんだ。こんな言い回しはした事がないはずで、だが意味は同じで、今はこちらの方を言うべきだと心が訴えている。背中に回していた腕にさらに力を込めて抱き寄せると心に浮かんだまま『一生』という言葉を添えて相手が相棒であると真っ直ぐと見つめ伝えて)

  • No.5303 by 検索  2024-04-28 11:09:49 


え、…ああ、そうか。僕もずっと傍にいるよ、翔太郎
(これ以上事情を明かすつもりは無い雰囲気を感じとったのが相手からこれ以上の追及はされないようだ。密かに安心しつつ約束通り相手が相棒であることを噛み締めていると『一生』というキーワードが出て目を瞬かせる。相手は記憶を無くしたはずであの時の約束も忘れているはずだ。だが元に戻っても自分達がしたことが全て無かったことになる訳ではない。彼らや相手流に言うならば頭ではなく心で覚えているということだろうか。相手にあの時代の相棒の面影が見えると一人納得するように頷き、安堵したような緩い笑みが零れる。そして約束を果たすように相手を見つめずっと相棒として傍に居ることを誓えば力いっぱいにその体を抱きしめて)

(/お世話になっております!そろそろ頃合かなと思いましてお声がけさせて頂きました。幼い頃の探偵君との鬼退治でしたが最初警戒して鬼を怖がっていた頃から交流を通して段々と信頼してくれるようになる姿が本当に可愛らしくつい沢山甘やかさせて頂きました。電車組とも絡みつつ良い感じに鬼退治も解決出来て充実した事件でした。お別れや相棒になる約束も記憶が消されてしまいましたが探偵君の中で微かに引っ掛かる物があって確かにあの時間があったと思える終わり方だったと思います。本当にありがとうございました!
次のお話ですがいかがでしょうか。本格的な事件の後なので甘めの日常回かギャグっぽい話の方が良いのかなと個人的には思うのですが探偵様のご希望等ございますか。)

  • No.5304 by 探偵  2024-04-28 11:44:19 


……あぁ、そうしてくれ
(自分でもなぜ普段使わないキーワードを口にしたのかは分からない、だが自分の中で今はこの方が良いという思いは何故だが変わらない。それを聞いた相手は目を瞬かせた後に何かを納得するように頷いて笑みが溢れる。相手に何があって何を納得したのかは分からない、だが相手からもずっと相棒であるという誓いが返ってくればもうそれで十分だった。力いっぱいに抱きしめられて思わず笑みを零しながらこちらもギュッと相手を抱きしめると、暫く相棒であり恋人である相手の存在を感じていた)

(/こちらこそお世話になっております!元ネタのあるお話でしたが、検索様との掛け合いのなかでどんどんオリジナルになっていって、同時にどんどん二人らしい物語になっていってとてもとても楽しいお話になりました!過去の探偵と検索くんが出会ってまた違う方法で絆を紡いでいくのがとても楽しく、同時に頼れるお兄さんのような検索くんに思いっきり甘やかしてもらいながらいつもより勢い余った探偵ができました。最後の切札を破壊するところは別作品を彷彿させる映画さながらの熱い展開でめちゃくちゃ面白かったです…検索くんが覚えていて探偵は心で覚えている約束をこれからも果たしていくんだろうなと思える良いお話になりました…こちらこそ今回もありがとうございました!
こちらも今回が壮大なお話でしたし、この後はゆっくり甘いお話や日常なお話ができればと思っておりました。前にあげていただいていた街の人のピンチヒッターをするお話や休日朝目覚めてからただ甘い時間を過ごす話、ちょっと長くなりそうな予感がしますがキャンプにいくお話とかも良いかなと思っておりました。検索様はいかがでしょう?やりたい展開などありましたら是非教えてください!)

  • No.5305 by 検索  2024-04-28 12:26:26 


大分外も暖かくなってきたね、
(時を超え密かに過去の相棒ともう1人の仮.面.ラ.イ,ダーと共にこの街を鬼の脅威から守った日から数日後。一生の約束の通り、相手と相棒としての日々を過ごしていることの幸せを不意に噛み締めていたりしていたがいつもの日常に戻ってくれば徐々にその頻度も減ってきた。春の陽気にしては少し暑いぐらいの気温の中、相手がパトロールに出かけると声がかけられると特に調べているワードも無ければ気紛れに自分も付いていくと告げて一緒に事務所を後にした。いつもの巡回ルートを歩きつつお花見の時よりも更に高く感じられる気温に感想を口にしていた)

(/アイデアありがとうございます。どれも是非是非やりたいのですが休日朝の時間は二人で事件を解決した話の後の方がより甘くなりそうだなという思いがあるのとキャンプは絶対楽しい話になりそうなのでもうちょっとお楽しみにしておきたいなと個人的に思うので街の人のピンチヒッターをする話はいかがでしょうか。具体的にどんなものかは決めてないのですが飲食店の手伝いや配達などの軽めの頼み事から特殊なことの代役まで色々出来そうなのでいつも通り好き勝手動かして貰えたらと思います。/何か打ち合わせたい事がなければこちら蹴りで大丈夫です)

  • No.5306 by 探偵  2024-04-28 13:46:50 


あぁ。油断してたらすぐに夏が来ちまいそうだ。……ん?
(不思議な感覚を覚えたあの日から数日、相手は時折こちらのことを懐かしそうに眺めたり相棒だと噛み締めていたりしていたが、それも徐々になりを潜めて今はいつも通りの雰囲気に戻っている。以前と同じようにパトロールに出かけるといえば今日は相手もついてくるようで二人で連れ立って風の街へと繰り出した。過ごしやすい気温から少々肌に暑さを感じるようになった今日この頃、相手の言葉に頷きながらまだ歩きやすい日中の風を頬に受けつつ歩いていた。いつも通りのルートを通り昔ながらの趣のある商店街へと差し掛かる、人気はないものの老舗が多いここは愛される店の多い場所だ。その中のひとつの店舗から『どうすんのよあんた!』と怒りの声が聞こえてきてそちらへと目をやる。顔馴染みの夫婦がみえたがどうやら奥さんが旦那さんを叱っているようで「どうしたんだよそんなに怒って」と声をかける。すると奥さんの方がこの怒りを共有できる人が来たとばかりに『翔ちゃん聞いてよ!』と勢いよく返事が返ってくる。今は昼時でここの店からは多くのオフィスや店へお弁当を配達しているのだが、先程旦那さんの方が配達用のバイクを倒して壊してしまったらしい。幸い旦那さんに怪我はないようだがもう既にお弁当は出来上がっていてとても二人で配れる量でもないという。それを聞いて黙っておける性格ではなくて「なら、配達手伝うぜ。それなら間に合うだろ?」と奥さんに提案して)

  • No.5307 by 検索  2024-04-28 15:12:51 


…ここにある届け先なら四人で手分けすれば直ぐに配ることが出来そうだ。
(いつものルートを進んでいけば趣のある商店街に差し掛かる。そこを歩いていると一つの店舗から怒鳴り声が聞こえてきて怒っているらしい女性に相手が声をかける。どうやら顔馴染みらしい反応に改めて相手の顔の広さを実感しつつ着いて言って話を聞く。どうやら配達用のバイクを倒してしまったようで現物をしゃがんで観察してみるがハンドルが変形したのに加え衝撃で点火系統に接触不良が起きていて直ぐに治るようなものでは無さそうだ。これでは昼時の配達に間に合わないと二人が零すと案の定相手が手伝いを申し出た。こちらも特に用がある訳でもなく街の人の為になるなら異論は無い。準備された弁当に付いている届け先のメモを見る限りはエリアはオフィス街と店の並ぶ商業地区に大きく分かれているようで二手に分かれると効率的に運べそうだと助言を添える。自分達の申し出に少し驚いていたが『じゃあお願いしていいかしら。代金は頂いてるからこれをその場所に届けてくれたらいいわ』と行先のメモの乗ったお弁当箱の入った箱を女性から受けとって)

  • No.5308 by 探偵  2024-04-28 16:44:14 


なら、俺達はこっちの地区に弁当配ってくる。ここなら顔馴染みも多いしな
(相手がバイクに近づき壊れ具合を確認している間に条件反射的に配達の手伝いを申し出る。この街で困っている人がいるなら助けないわけにはいかない。勝手に決めてしまったが今日は相棒と一緒であるのを思い出して隣をみる、しかし相手は当然のように自分も手伝う算段でいて思わず笑みが漏れた。昔なら自分は関係ないと本を開く所だろう、あまり人の前でニヤつくこともできず口を引き締めて相手と共に届け先を確認した。即座に相手が配達先を二地区に分けて二手に別れるべきだと助言をすれば、素早い解析にさすが相棒だと口の端をあげた。それならばと商業地区を担当することを申し出る。オフィス街も知らないわけではないがああいうセキュリティがしっかりしているところはいつも出入りしている店側に任せた方がスムーズだろう。両手に弁当を抱えて商業地区に向かって相手と共に歩き出した。数箇所分ではあるがお互い両手には弁当がいっぱいで「巻き込んじまって悪いな」と相手の方へ目線を向けながら話しかけ)

  • No.5309 by 検索  2024-04-28 17:57:49 

彼女達の話を聞いた時点で君なら手伝うと分かっていた。…それに、これも探偵のパトロールの一環なのだろう?
(真逆の方角にある二地区を配達の担当を決めると早速目的地に向かって歩き出す。両手に弁当を抱えることになり若干重たいがこれくらい許容範囲だ。そうしていると相手の目線がこちらを向いて声をかけられる。相手は困っている人を見捨てられない性分だ。争うような二人の間に入って話を聞きに行った辺りからこうなることは大体予想がついた。そして何よりこうして困ってる人を助けるのがパトロールの目的の一つでこの街の探偵の在り方というのならその片割れである自分もそれに当てはまる。普段は内と外で別々に行動することが多い分一緒にいるのなら相棒流の探偵の仕事をするのも悪くない。少し得意げな笑みを見せながら「僕もこの街の探偵だからね」と告げていると店が並ぶエリアに辿り着いた。常連のお客さんなのかメモには大まかな住所しか書いてなくあとは店名の記載があるだけだ。まずは一番上に書いてある所に届けようと「この店が何処にあるか分かるかい?」と尋ねて)

  • No.5310 by 探偵  2024-04-28 20:11:25 


…、…流石は俺の相棒だな。なら風.都.の探偵としてきっちり弁当を届けてやらねぇと
(成り行きとはいえ相手に相談することなく手伝うことを決めていたが、相手は手伝いを申し出る前からこの結果を予想していたようで思わず目を瞬かせる。どうやらこちらの考えも行動も相手にはお見通しであるようだ。それにこれも探偵の仕事だと言われるとどことなく照れくさくて思わず目をそらす。弁当の配達を手伝うのなんて探偵の仕事では無いと言われればそれまでだ、だが小さい事でもこの街の困り事を解決したい自分の気持ちを相手は汲んでくれてこちらの流儀に合わせてくれている。同じ考えで探偵として行動してくれるのがなんとも嬉しくて気合いを入れるように声をかけていた。相手が届け先のメモをこちらへと見せながら場所が分かるか問いかける、答えは当然決まっていて「俺を誰だと思ってんだ?」と得意げな顔でいえば相手を先導するようにして一件目の届け先へと向かった。行先は個人商店の電気屋で店主のおっちゃんに軽く挨拶しながら「弁当届けにきたぜ」と声をかける。驚く店主に事情を説明してから弁当を渡せば礼を言われて軽く手をあげ応えると「さて、次は二つ隣の道にあるとこだな」と先程のメモを思い出しながら言い)

  • No.5311 by 検索  2024-04-28 21:17:28 

ああ。_ …ここかな、
(自分も相手と同じ探偵として手伝いをすると告れば瞬いていた目は照れ臭そうに逸らされる。以前ならば何処かで終わるまで待つか先に事務所に帰っていただろうが相手と過ごす中でこの街の人の為に動きたいという気持ちが写ったようだ。気合いを入れる相手にメモを見せると得意げな顔が返ってきて1軒目へと案内がされた。そこは個人の電気屋のようで表の家電量販店よりもこじんまりとした店だ。そこに堂々と入っていき店主に挨拶と事情を説明する姿はやはり相手がこの街に馴染んでいると実感する光景だ。代わりに配達をしていると話せば相手らしいと笑う店主と相手のやり取りをぼんやりと見ていた。弁当を渡すと礼を言われて二人で店を後にする。二件目も相手の案内で向かうとそこは文房具屋のようで店内に入ると事務所で見覚えのある筆記用具などが置いてあった。ここの店主も相手と顔馴染みのようで顔を見ると気さくに話しかけている。それを邪魔しないように店内の物を見ていると『そっちの子が翔太郎君が言ってた相棒君?』と話しかけられて少し固まってしまう。まさか自分に話しかけられるとは思っていなくて「えっと、まあ…」と曖昧な返事になりながら相手に視線向けて)

  • No.5312 by 探偵  2024-04-28 22:04:52 


あぁ、俺の相棒のフィリップだ。この店、事務所の備品買うのに世話になってんだ
(幸いにも弁当の届け先は全て顔馴染みの店で一件目と同じく二件目の文房具屋でも気さくに迎え入れられ事情を説明してスムーズに弁当を渡すことが出来た。軽く言葉を交わしていれば店主が後ろで大人しくしている相手に話を振る。相手の方を見てみればどこか戸惑った様子をみせている、この街の探偵ならば、そしてこの街を愛してくれているならば、相手にはこの街からも愛されていて欲しい。相手の顔を売るちょうどいい機会だと踏めば、片手が空いたのをいいことに相手と肩を組むようにして自分の隣に来るように移動させ相棒だと店主に紹介する。いつも事務用品がきれた時にはお世話になっている店だ、まだひとりでは行かせられないが相手が出入りする機会もこれから多くある事だろう。相手を紹介すると店主の目線は相手の目より少し上を向いて『それってもしかして、うちで買ったクリップか?』と問われてこちらも相手の髪を見た。相手がいつも好んで付ける髪留め用のクリップだが、確かに今日つけているのはここで選んだもので「そういやそうだったな。ここ、いろんなクリップがあるから選びがいがあるかもな」と言いながらクリップのコーナーを指さし)

  • No.5313 by 検索  2024-04-29 10:38:17 

…だろうね、見覚えのある商品が幾つかある。 確かに同じクリップだ、…
(まさかこちらに話が振られると思ってなくて戸惑っていると肩を組むような形で隣に並んで紹介がされる。それに合わせて小さく会釈してみるが相手と街の人の間にある輪のような物に招かれたのが嬉しくもあり同時に落ち着かなくて店の説明をされるとそれらしく頷く。事務所の備品を購入する店ならこれから訪れる機会もあるだろう。そうしていると店主の視線が自分の少し上を向いて着けているクリップについて問われる。普段付けている物は事務所の備品を拝借してることが多くこの店の物である可能性が高い。確かめるように自分のクリップに触れながら相手の指さしたクリップコーナーに向かうと確かに今朝付けた物と同じ物があって声をあげた。日常的に身につけていた物の購入元と思えば初めて来るこの店が少し身近なものに思えた。不思議な感じを覚えながら見ていればクリア素材の黄緑色のクリップを見つけて思わず手に取る。少しそれを見つめた後、店主の元に向かって「お願いします」と告げれば店主の顔に嬉しそうな笑みが浮かんだ。会計を済ませてクリップの入った紙の平袋を受け取るとまた一つ街との繋がりが出来た気がして「後から付けてくれ、翔太郎」と相手にお願いして)

  • No.5314 by 探偵  2024-04-29 12:29:06 


良い髪留めが増えて良かったな。弁当配り終わったら付けてやるよ
(店主に相手のことを売り込んでいるとクリップが話題に出て、興味を示したのか肩を組む腕を解いてクリップコーナーに一緒に向かう、商品棚を覗いてみれば相手がつけているクリップと同じものが店頭にあって思わず笑みを浮かべた。文房具屋で身につけるものを買うことなんて普通はないが、相手だけはこの店にそういう需要で用事があることだろう。たまたまとはいえ相手に縁のある店に来ることが出来たと内心思っていれば相手はひとつのクリップを手に取った。透き通る黄緑色をどうやら気に入ったようでそのまま購入すれば店主も上機嫌になる。相手がこの街の人と仲良くなってその思い出になるような品を購入しているのが感慨深く後ろからその様子を見守る。相手はとっくにこの街の住人ではあるが、こうやって街の人の輪にさらに入り込んでいってくれるのは嬉しいものだ。礼を言ってから店を後にする、早速購入したてのクリップを身につけたいという相手に緩い笑みは止まらなくて両手が空いたら付けることを約束した。その後効率よく届け先へ回り、最初に弁当配達を手伝っていることに驚かれ、相手を届け先に相棒だと紹介し、笑顔で見送られるのを繰り返した。最後の一店舗も届け終わると「ここで最後だな。弁当も届けるついでにお前のこと紹介できて良かった」と上機嫌に言って)

  • No.5315 by 検索  2024-04-29 14:50:44 

ああ、ちゃんと時間内に配り終えることが出来て良かった。ついでに色々な話も聞くことが出来たし。…やけにご機嫌だね?
(新たなクリップを購入して受け取ると次の配達時間も押していて店主にお礼を言って店を後にした。本来の使用用途ではないはずだが店主は快く売ってくれた。街の人に受け入れられたような気分で表情を緩めていればクリップを付けることを約束されるとますます嬉しそうにしていた。その後もメモに書かれた配達先に順番に回っていく。人と話している内に紹介されることにも慣れてきて軽く会話をしたりまた何時でも来てねと言われたりと和やかに配達することが出来た。中には相手の幼い頃を知っている店主が居たりしてちょっとした昔話なども聞けたりもした。そうして最後の一店舗も届け終えて笑顔で見送られながら店を後にする。あんなにあった弁当も無くなり両手が軽くなると相手から声が掛かり、達成感に満ちた様子で感想を述べる。二人で外に出た時にはあまり寄らないような店が多くて物珍しい機会でもあった。あとは店に戻って配達が終わったことを伝えるだけで隣にいる相手は妙に上機嫌だ。人の役に立てたということもあるが自分を紹介する時の相手は嬉々としているように見えてつい問いかけて)

  • No.5316 by 探偵  2024-04-29 17:51:51 


俺の話は余計だったけどな。……ん?まぁそりゃ俺の好きな街の人と、…お前が仲良くしてるのみんのは嬉しいだろ。自慢の相棒をみんなに紹介できたんだからな
(弁当の配達先に向かい全ての店で相手を相棒だと紹介していく、最初こそぎこちない様子の相手だったが段々慣れてきたのか笑顔で街の人と言葉を交わしていた。それぞれの滞在時間は短かったが確実に相手の交流の輪が広がっていく様子に相手の事なのに自分の事のように嬉しくてつい笑みを浮かべたまま相手を見守ってしまった。途中自分の小さい時の話をされた時は焦ったものだが、『そのまま仲良くしなよ』と言われた時には照れ笑いすることしか出来なかった。配達が終わったことを告げると相手はこちらを見て機嫌の良さの訳を聞いてくる。いつもの調子で街の人と話していたつもりだったがよっぽどご機嫌にみえたのだろうか。照れ臭さを感じると頬を掻きながらその理由を伝えようとする、だが自分の好きな街という言葉の後に相手を『自分の好きな人』とストレートに言うのは流石に恥ずかしくて、一瞬言葉を詰まらせてからその言葉は伏せることにした。言葉の不自然さを誤魔化すように少々早口で話すが、実際弁当配達を通じて普段世話になっている街の人に相棒を紹介できたのは良い機会だった。先程の約束を思い出すと「さっきのクリップ付けてやるよ」と手を差し出して)

  • No.5317 by 検索  2024-04-29 18:24:52 

…そっか。僕も依頼人とは違う街の人と繋がって、なんというかこの街と君の世界に入れた気がするよ。 じゃあ任せた。
(お店に戻る帰り道、いつもに増して上機嫌な理由を問うと照れ臭そうにその訳を話す。途中妙な間が空いたが何となく言外に含まれる内容を察して口元が緩む。自分を紹介して街の人と仲良くしている所を見るのが嬉しいだなんて胸に温かさと擽ったさを覚えて照れ臭そうに笑いを零した。実際今日行った先では相棒だと紹介された時、聞いた事があるという反応の人が多かった。相手が話題に出したのかそれとも相手には相棒が居るという情報が何処からか知られているのかは分からないが確かにそこに自分の存在があった。相手が事務所の外のこの街で作ってきた世界に入れて貰えたようなそんな気がして嬉しそうに声を弾ませた。そうしていると相手が先程の約束を持ち出す。懐にしまっていた紙袋からクリップを取り出して相手の手の上に載せると今つけているクリップを外してご機嫌にお願いして)

  • No.5318 by 探偵  2024-04-29 19:20:38 


、そうか…それなら良かった。よし……
(こちらが上機嫌な訳を伝えれば相手も照れ笑いを浮かべる。相手も少なくない時間この街に住んでいるがどうしても外を自由にひとりで出歩けない関係でこの街の人々との繋がりはまだ少ない。こちらが風都の中で築いてきた世界と相手と過ごす世界とはどうしても距離があってなかなか交わらないものだった。それが今日たまたまの手伝いとはいえそれらが交わって相手の世界は広がり、こちらの世界は繋がったようにも思える。自分の愛するもの同士が笑みを浮かべて対面しているのを見るのはなんとも幸せなものだ。それに話だけしていた自分の相棒を街に紹介することができ、なんなら関係は隠しているものの恋人を街の人に自慢することも出来たのだ。なんてことの無い一時だったが、確かに幸せな時間だった。上機嫌な相手からクリップを受け取れば軽く髪を整えてやってから先程買ったクリア素材で黄緑色のクリップをつけてやる。買いたてのそれは太陽光を浴びて色が透けて輝いて見えた。小さく笑いながらクリップに軽く触れると「今日お前と街の人に縁ができた証だな」と呟いて)

  • No.5319 by 検索  2024-04-29 20:03:43 


ありがとう。…ああ、大切にする。さてそろそろ戻ろうか
(この街と人と交流してその店で自らの意思で買った新しいクリップ、それを相手に託すと大人しくつけられるのを待つ。髪が止められると御礼を言いつつ相手の呟きに頷いて小さく微笑んだ。このクリップは備品置き場に戻されることなく、今日の記念として自分の新たな私物になるはずだ。胸を暖かく満たすような幸せを感じるとご機嫌のまま店に戻るように促して歩くのを再開した。店に着けば二人は先に戻っていたようで無事に配達したことを伝えると『ありがとう、本当に助かったわ』と改めて感謝が告げられる。謝礼を、と言い出す女性を止めていれば何かを思いついたように奥に引っ込んでしまった。少しして恐らく調理場だろう所から持ってきたのは小さめの弁当箱にぎゅうぎゅうに詰められた唐揚げなどを初めにするおかずで『作りすぎて余っちゃった奴だから良かったら貰って』と差し出された。見るからに美味しそうなおかずと気遣いに心惹かれると「ありがとう」と伝えそれを受け取って)

  • No.5320 by 探偵  2024-04-29 20:20:58 


そうしてくれ。…あぁ、あの二人ほっといたら喧嘩しちまいそうだしな
(相手の髪に収まった新しいクリップ、どこか誇らしげに煌めくそれと相手の笑顔をみればこちらも自然と口角があがる。この街との縁を示すそれは自分にとっても思い出の品になりそうだ。相手に促されて店へと戻ればとびっきりの感謝をされ謝礼を出そうとする奥さんを何とか止める、今回は依頼されたわけではなくこちらが手伝っただけだ。それに相手と共に様々な人と出会える良い機会にもなったのだ、それだけで十分だろう。なんとか謝礼を渡そうとする奥さんを宥めたがそのまま店の奥へと引っ込んでしまって相手と旦那さんと順番に顔を見合わせる。暫くして持ってきてくれたのは小さいながらもギュウギュウに詰め込まれた弁当箱で思わず笑ってしまった。こうやって用意してくれるものを断るのも野暮というものだろう。礼を言って受け取ると『またいつでも来てね』と二人に送り出されることとなった。時刻はちょうど昼時、弁当は二人で食べるにはちょうどいい量で「近くの公園で昼飯にするか」と貰った弁当を指さしつつ提案し)

  • No.5321 by 検索  2024-04-29 21:55:45 

そうしようか。お弁当を運んでいたら僕もお腹が空いた。
(お礼の代わりに渡された弁当箱を受け取ると二人に見送られながら店を後にする。お昼の弁当を配達する時間だったこともあって時刻は昼頃、配達した所の中には届けたら直ぐに昼飯にしようと早速蓋を開けていた人も居て美味しそうな見た目と匂いに食欲がそそられていた所だ。相手の提案に直ぐに頷くと公園へと向かった。相手の案内で辿り着いた公園は比較的小さくこの時間はあまり人が居ないようだ。ベンチも問題なく空いていれば早速そこを確保して弁当を真ん中に置いて座る。蓋を開けると溢れんばかりに詰め込まれたおかずがより分かりやすくなって思わず笑ってしまう。添えてくれた割り箸を相手に渡すと手を合わせた後、早速一番目立っている唐揚げに箸を伸ばす。大きめなサイズの唐揚げは中までしっかり味が染み込んでいてジューシーな味わいであれば「流石売りにしているだけある美味しさだ」と感想を口にして)

  • No.5322 by 探偵  2024-04-29 22:57:30 


おぉ!ここの弁当久々に食うな。…だろ?…んー、変わらねぇ味で美味い
(古い町並みの中にある公園はこじんまりしているが人気も少なくゆっくり昼ご飯を食べるのにはピッタリの環境だろう。弁当を運ぶ間美味しそうな匂いを嗅いでいるだけで走り回っていて腹の虫もそろそろ暴れだしてしまいそうだ。ベンチに座り二人の間に弁当が置かれて蓋が開かれる、中には見慣れたおかずがてんこ盛りで並んでいて思わず感嘆の声をあげた。相手から箸を受け取り手を合わせると相手は早速唐揚げを口に運ぶ。満足気に唐揚げを頬張るのに小さく笑えばこちらも唐揚げを一口食べた。ジューシーな仕上がりに昔から変わらない味に思わず唸る、もう何度ここの唐揚げを食べたか分からないがいつでも変わらず美味い味だ。特にギュウギュウに詰め込まれた唐揚げをみながら「ご褒美に唐揚げくれるからしょっちゅうあの店手伝ってたんだが、俺が唐揚げ好きなの覚えててくれてんのかもな」と笑いながら山盛りの唐揚げをまたひとつ口に運んで)

  • No.5323 by 検索  2024-04-29 23:54:47 

へぇ、今回みたいなことが昔からあったんだね。…君のことだ、他の所でも似たようにおすそ分けを貰ったりしているのだろう?
(こちらが唐揚げへの感想を口にすれば相手は小さく笑って自らも唐揚げを口にした。他のお店から宅配を頼まれるくらいだけあって満足のいく味で相手の口ぶりからしても長く愛されているお弁当のようだ。笑いながら思い出を語る相手の話を聞けばその姿が容易に想像がつく。今回のこのお弁当もこれならば相手が断ることなく喜んでくれるだろうと思っての行動なのだろう。そんな相手の思い出の詰まった物だと思えば唐揚げを箸で挟んでジッと見つめる。相手と深い関係になってもまだ知らないことばかりだ。それを一つでも埋めるように唐揚げを食べれば相手のいう変わらない味を十分に噛み締める。この様子ならば他にも同様にお礼に物を貰ったり可愛がられているのだろうと想像がつけば他のおかずにも箸を伸ばしつつちらりと相手を見てから問いかけて)

  • No.5324 by 探偵  2024-04-30 07:50:32 


あの店の旦那さん、しょっちゅう奥さんに怒られててな。仲裁とか手伝いとかよくしてたんだ。他にはそうだな……文房具屋の片付け手伝ってペン貰ったり、電気屋のチラシ配りして飴貰ったり…ガキん時は特にいろいろ貰ってたな
(この店の唐揚げひとつとってもあの二人との思い出がいろいろと詰まっている。唐揚げが全く目当てではなかったとは言わないが、それでも店を通りがかって何かトラブルがある度に声をかけていたのは確かだ。特にあの店は喧嘩するほど仲が良いタイプの夫婦で声をかけることが多かったように思う。その縁もあっての唐揚げだが、相手がじっとそれを見つめているのを横目にみつつまたひとつ唐揚げを頬張る。似たようなシチュエーションを聞かれると頭にはいくつもの候補が浮かぶ、それこそ小さい時からしょっちゅうこの街を歩き回っているうちに出会った人やトラブルは数多にあっておすそ分けを貰ったことも多々あった。今日行った店に絞って思い出してもいくつか例は出てきて指折りしながら思い出を語る、街の人々とのやり取りを思い出すが小さい頃の思い出も多く相手に語るのはどこか照れ臭くて、それを誤魔化すように卵焼きを口へと運んでいて)

  • No.5325 by 検索  2024-04-30 10:25:25 

容易に想像がつくよ。…君がこの街を愛するように、君も色んな所で可愛がられているようだね
(あの夫婦ならば今回のようなことが多くあることは何となくわかる。そしてその度にお礼としてお弁当や唐揚げを貰ってきたのだろう。他のエピソードを聞いても相手ならばやってそうなことばかりで自然と笑みが浮かんだ。この風.都が大好きで守りたいと言っていた幼い相棒と交流した分、あれからもこの街で育って色々な人を助けてそのお礼を貰ったり可愛がられていたりしてるのが微笑ましくて柔らかな口調で思ったことを口にする。決して勝てない年月と自分が知らない面があることに思う所がないわけではないがこの街を好きな相棒が街に愛されているのは素直に嬉しい。更にもう一つ唐揚げを口に運びながらも「流石この街を自分の庭というだけある」なんて笑って話して)

  • No.5326 by 探偵  2024-04-30 12:29:46 


俺が風.都.に来てからこの街には世話になりっぱなしだ。……早くお前がひとりでこの街を歩けるようにしねぇとな
(親がいなくなってからこの街に来たわけだがこの街を愛せているのはこの街に育てられ愛されていたからだと思う。小さい頃の話をするのは気恥ずかしいものの可愛がられていたという言葉に間違いはないだろう。実際パトロールの度に声を掛けてくれる人がこの街には沢山いる。その輪の中で今日は相手も一緒になって過ごしたわけで幸せな光景をみることは出来たが、あくまでもこちらの世界に相手が顔を覗かせただけだ。本来ならば相手がこの街と世界を築く方が正しい、この街を自由に歩いて感じて欲しいがそれは叶わない状況だ。相手が早くこの街で真に生きられるようにしなければと呟きを零す。だがそこでふと、それはそれで相手と連れ立って行動する口実がなくなるのではと気がつく。相手がこの街を自由に歩くのが当然理想的だが、その先で自分の知らないうちに誰かと仲を深めたり新たな出会いがあるはずで、それは歓迎すべきことなのにどことなく心は落ち着かない。自分で呟いておいて相手の反応が気になってしまえば無意識のうちに食べる手を止めてじっと相手の方を見つめてしまい)

  • No.5327 by 検索  2024-04-30 14:21:25 

…確かに組織も無くなって危険が無くなるのが一番だけど、どっちにしろ僕が外に出る時は君と一緒なのだから大した違いでもないだろう?
(普段事件などで外に出た時に見るのとは違う日常的な相手と街の繋がりをつぐつぐ感じるような時間だった。相手にとって風.都.とは単なる土地ではなくそこで過ごす人々を含めて大切な場所で守るべき存在なのだろう。そんな会話をしていれば自由に交流を広げられない状況の自分を思ってか相手が呟きを零す。相手が今の自分の環境を良くないと思ってくれているのは知っている。だがふと顔を上げると心配だけでは無さそうな目がこちらを向いたまま固まっていて僅かに首を傾げる。確かに組織を何とかして今まで何回かあったように変な手を出してこないような状況になるのは個人としても街の平和としても望む所だ。だが例え一人で自由に歩けるようになったとしても自分の行動に大きな変化は起こらないように思う。ごくごく当然のことを語る口調で自分が外に出る時は相手と一緒だと言葉を返すと「勝手に出歩いたとしてもすぐに君が探しに来そうだ」と冗談交じりに笑って)

  • No.5328 by 探偵  2024-04-30 17:25:27 


え、……そうか…そりゃ連絡無しに居なくなったら探しに行くだろ
(まだ仮定の話にも関わらず相手の世界が広がった時のことを思えば嬉しくも寂しくもあり相手からどんな反応が返ってくるのか窺っていれば、予想外の答えが返ってきて目を瞬かせる。今はある意味二人で出かけるのを強制されている状態で、その制限がなくなれば相手がひとりで出かけることもあるだろうと思っていた。しかし相手は不思議そうな顔で当然二人で出掛けるのだと言葉にしていて、嬉しさと独占欲が擽られたのとで思わず顔をニヤケさせそうになってしまう。慌ててお弁当のミニトマトを口にして表情を誤魔化し咀嚼して飲み込んだ後に噛み締めるように頷いて返事をしていた。かと思えば一人にしないのはこちらだろうと冗談めかして言われると思わずツッコむように返事をする、ひとりで出かけるにしても連絡があるとないとでは大違いだ。検索しているうちにひとりで暴走して事務所を飛び出しかねないのを思えばス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.を常に持たせおく必要がありそうだ。懐かしい味と恋人との幸せな心地に浸りながら弁当を食べ進めるとあれだけ詰め込まれていたおかずもなくなって、手をあわせると「ご馳走様でした」と言って箸をしまって)

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