検索 2022-07-09 20:46:55 |
通報 |
俺の話は余計だったけどな。……ん?まぁそりゃ俺の好きな街の人と、…お前が仲良くしてるのみんのは嬉しいだろ。自慢の相棒をみんなに紹介できたんだからな
(弁当の配達先に向かい全ての店で相手を相棒だと紹介していく、最初こそぎこちない様子の相手だったが段々慣れてきたのか笑顔で街の人と言葉を交わしていた。それぞれの滞在時間は短かったが確実に相手の交流の輪が広がっていく様子に相手の事なのに自分の事のように嬉しくてつい笑みを浮かべたまま相手を見守ってしまった。途中自分の小さい時の話をされた時は焦ったものだが、『そのまま仲良くしなよ』と言われた時には照れ笑いすることしか出来なかった。配達が終わったことを告げると相手はこちらを見て機嫌の良さの訳を聞いてくる。いつもの調子で街の人と話していたつもりだったがよっぽどご機嫌にみえたのだろうか。照れ臭さを感じると頬を掻きながらその理由を伝えようとする、だが自分の好きな街という言葉の後に相手を『自分の好きな人』とストレートに言うのは流石に恥ずかしくて、一瞬言葉を詰まらせてからその言葉は伏せることにした。言葉の不自然さを誤魔化すように少々早口で話すが、実際弁当配達を通じて普段世話になっている街の人に相棒を紹介できたのは良い機会だった。先程の約束を思い出すと「さっきのクリップ付けてやるよ」と手を差し出して)
トピック検索 |