検索 2022-07-09 20:46:55 |
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ああ、僕にとっても大切な街だ。その為にもこの街を泣かせるあの鬼を封印しなければ。…ここか。僕が先を歩くから出来るだけ離れないでついてきてくれ
(相手から鳴.海.荘.吉の話が出るとどう反応していいか分からず曖昧な表情を浮かべる事しか出来ない。この歳から慕っていた人物を自分のせいで、と胸が痛むがその罪を背負って自分はここに居るのだ。こうして探偵になった理由が相棒にあると言えばその顔に照れくさそうな笑みが浮かぶ。何時しか相棒が好きなこの街を自分も好きになっていて胸を張って大切な場所だと言える。さっきは聞けなかった相手の本当の気持ちを聞くことが出来れば穏やかな笑みを見せながら今からしなければならない事を再確認していた。そうして歩いていると人気のない森の入口にやってくる。現代でもこの辺りには来たことがなくて相手の案内が無ければ辿り着くことが出来なかっただろう。その先を見つめていれば繋いでいる相手の手が震えているのが分かった。大丈夫だと伝えるようにこちらから強く握り返すと自分が先を歩くことを伝える。更に自分から離れないように言うとゆっくりと森の中に入っていく。木々によって日光が遮られ周囲が包まれていると辺りの空気は外より冷えているように感じる。さっきより近い距離で手を繋ぎながら静かなけもの道を慎重に歩いていると奥の方に小さな建物が見えてきて「もしかしてアレかい?」と相手に尋ねて)
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