検索 2022-07-09 20:46:55 |
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そう、だな……っ、…
(例えを通り越して火が出る程顔は熱く、自分が口走ったことが恥ずかしくて堪らないが同時に相手から向けられた言葉が心の底から嬉しくて感情が掻き乱されてしまっている。何よりもまずここから移動して二人だけの空間へ行かなければならないが、そこへの期待を最大限に煽られると嫌でも心臓は鷲掴みにされて追い打ちで更に期待を煽る口付けが首筋に落ちると既に熱を持った体は小さく跳ねて吐息が漏れた。相手に引き起こされる形で立ち上がると血流が良くなりすぎた体は何処か浮き足立って不安定だ。早々に荷物を撤収して階段の方へ移動するが相手の腕が腰へと回るともはやそれだけの接触だけでも心臓が反応してしまって、こちらを覗き込む相手に向ける顔がなく「大丈夫だ」と言いながらも目線を逸らす。だが体が不安定なのは事実で相手の方に体を寄せながら階段を降りていった。顔を俯かせた状態で公園を出て家への道を歩く、日が傾き周囲を赤く照らし始めたのは真っ赤な顔を隠すのには好都合だった。慌ただしく終わりを迎えた花見だったが、桜のことを思えば玄関扉へと近づいた時にふと先日街を歩いていた時にもらったものを思い出す。扉へ鍵を差し込みながら「…この前桜の香りがするボディーソープもらったから、それ使おうぜ」と呟くように言った。自ら口にしておいてまた羞恥に苛まれるとその意味を深く聞かれる前に玄関を開けて逃げるように中へと入っていって)
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