検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…だろうね、見覚えのある商品が幾つかある。 確かに同じクリップだ、…
(まさかこちらに話が振られると思ってなくて戸惑っていると肩を組むような形で隣に並んで紹介がされる。それに合わせて小さく会釈してみるが相手と街の人の間にある輪のような物に招かれたのが嬉しくもあり同時に落ち着かなくて店の説明をされるとそれらしく頷く。事務所の備品を購入する店ならこれから訪れる機会もあるだろう。そうしていると店主の視線が自分の少し上を向いて着けているクリップについて問われる。普段付けている物は事務所の備品を拝借してることが多くこの店の物である可能性が高い。確かめるように自分のクリップに触れながら相手の指さしたクリップコーナーに向かうと確かに今朝付けた物と同じ物があって声をあげた。日常的に身につけていた物の購入元と思えば初めて来るこの店が少し身近なものに思えた。不思議な感じを覚えながら見ていればクリア素材の黄緑色のクリップを見つけて思わず手に取る。少しそれを見つめた後、店主の元に向かって「お願いします」と告げれば店主の顔に嬉しそうな笑みが浮かんだ。会計を済ませてクリップの入った紙の平袋を受け取るとまた一つ街との繋がりが出来た気がして「後から付けてくれ、翔太郎」と相手にお願いして)
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