検索 2022-07-09 20:46:55 |
通報 |
俺が風.都.に来てからこの街には世話になりっぱなしだ。……早くお前がひとりでこの街を歩けるようにしねぇとな
(親がいなくなってからこの街に来たわけだがこの街を愛せているのはこの街に育てられ愛されていたからだと思う。小さい頃の話をするのは気恥ずかしいものの可愛がられていたという言葉に間違いはないだろう。実際パトロールの度に声を掛けてくれる人がこの街には沢山いる。その輪の中で今日は相手も一緒になって過ごしたわけで幸せな光景をみることは出来たが、あくまでもこちらの世界に相手が顔を覗かせただけだ。本来ならば相手がこの街と世界を築く方が正しい、この街を自由に歩いて感じて欲しいがそれは叶わない状況だ。相手が早くこの街で真に生きられるようにしなければと呟きを零す。だがそこでふと、それはそれで相手と連れ立って行動する口実がなくなるのではと気がつく。相手がこの街を自由に歩くのが当然理想的だが、その先で自分の知らないうちに誰かと仲を深めたり新たな出会いがあるはずで、それは歓迎すべきことなのにどことなく心は落ち着かない。自分で呟いておいて相手の反応が気になってしまえば無意識のうちに食べる手を止めてじっと相手の方を見つめてしまい)
トピック検索 |