検索 2022-07-09 20:46:55 |
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……んん、…しょう、たろう?
(たどたどしい口調で名前が紡がれ昼寝に賛成する返事が返ってくる。もっと繋がりを得ようと手を繋ぐと安心したように口元が緩んだのが見えた。完全に目が閉じて寝息を立て始めたのを見守るとその寝顔に誘われるように眠気が強くなってきた。寝ている間に誰が好奇心でここに来たらどうしようだとか見張っておくべきだろうかとか色々頭に浮かぶが太腿と繋がった手から感じる相手の体温には抗えなくて思考を放棄することにした。もう片方の手で軽く相手の髪を撫でると愛おしい相手の存在を感じながら目を閉じた。_何処か懐かしい夢を見た。その終わり際、頬に何かが触れた感覚がして意識が浮上する。小さく声をあげながらゆっくりと瞼を開くと誰かがこちらに手を伸ばしているのが見えた。ぼんやりと見つめながら何度か瞬きをすれば次第に意識も少しずつ目覚めて愛おしい恋人であると認識して名前を紡ぐ。確か花見中に昼寝を持ちかけたが想定以上に眠ってしまったようだ。不自然な姿勢で寝たせいであちこちが痛い。一方で膝枕をしたままの相手のスーツには積もった桜が良く映えて「風.都.が桜の上着を貸してくれたみたいだね、」と呟きながら前髪に乗った花びらを払ってやり)
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