燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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ふふ、美味しい?
(同じように食事の挨拶をしカレーを食べていると、目の前の彼が頬を綻ばせたのが視界に入り。それを見ているとこちらも自然と笑みが浮かぶようで微笑みつつそう言って)
ああ、美味い。それに辛さも丁度よくて食が進む。
(ぱくぱくとスプーンで掬っては口に運ぶを繰り返しつつバランスも考えてサラダも食べると、不意に声を掛けられ一度手を止めてはこちらも微笑んで)
(彼の口にもカレーは合ったようで、美味しいと言われるとより一層嬉しそうに微笑んで。談笑を交えつつ食事を進めると余程美味しかったのかいつの間にか皿は空になっており、手を合わせ挨拶しては一息ついていて)
(残さず綺麗にご飯を完食すると口元の周りを食卓にあったもので拭えばそれを折って畳み。食事を終えたばかり故、暫し茶を飲んで休憩していれば片付けをしようと立ち上がり。やる事をやってから改めてゆっくりとする為に食器を重ねキッチンへ運んでは皿を洗い始めて)
(今日は彼が食器を洗ってくれるらしく、それに礼を述べては自身は先に風呂に入る事にして。一度部屋に戻り着替えを取ってくるとそのまま風呂場に向かい)
(黙々と少ない食器を洗いながら背後から礼を述べる声が聞こえ、そちらへ振り返ってその言葉を受け取ると部屋に向かったのを確認して。暫くして洗い物を終えるとついでに食卓の上も拭いて、ゆっくりしようとソファーに座り)
(ゆっくりと日々の疲れを取るように風呂に入り洗面洗面所に置いてあるドライヤーで髪を乾かすとリビングへと戻ってきて。ソファーに座ってる彼の背後に回れば後ろから抱きつき「ふふ、驚いた?」と笑み浮かべつつそう言って)
―!、…ああ、驚いた。
(彼が戻ってくるまで待っていると完全に気が抜けていたため、こちらに近付く気配に気付く前に後ろから突然抱き付かれ少々驚きふわりと風呂上がりのいい匂いがして。くすりと笑みが零れてそう答え)
(どうやら自身が近づいた事に気付いてなかったようで少し驚いた仕草を見るとふふ、と笑い零し。それから一度離れると風呂上りという事もあって喉が渇いていたのか冷蔵庫からお茶を取り出すと彼の分も用意して手渡し隣に座って)
ん?ああ…悪いな、感謝する。
(先程まで後ろから抱き付かれたものの、一旦離れた事が分かれば横を向くと茶の入ったコップを手渡され受け取ると共に礼を述べ。自身も喉が渇いていたため、茶を飲めば冷たいのが体中に染み渡り)
ふふ、どういたしまして
(礼を述べられると笑顔で受け取り1口お茶を飲んではほっと息をつき。明日は特に予定もない日なので久々に彼とゆっくり過ごせるだろうと思い)
…そう言えば、実家に帰るのは結局どうするんだ?
(茶を飲みつつ五条達と出掛ける計画は具体的に立てたものの、彼自身の予定は無いのだろうかと思っていればふと学校に登校する際に会話した内容を思い出すと話題に出して)
えっ?実家には帰るよ、今度こそ君の姿も見てもらいたいんだ
(徐ろに実家には帰らないのかという話題を振られると、祭りやその他の予定が終わったら帰る予定のため上記を述べ。彼の姿が見えない両親にも写真で撮ったものなら見えることが分かり作り出したアルバムもしっかりと持っていこうと思っていて)
ああ、俺もお前の両親に見てもらいたい
(この期間中に一度実家に帰るらしくその理由の一つが自身の姿を見せることで。以前は紙に文字を書き話は出来たが、彼の両親に二人の仲を認めてもらったにも関わらずやはり姿が見せれないのが心残りであり。上記を返しては「それにまた会いたいというのもある」と続け)
ふふ、そう言ってくれると母さん達も喜ぶよ
(自身たちの関係を認めてくれたばかりではなく応援してくれている両親には感謝してもしきれず。彼にとっても両親は大切なのかまた会いたいと言われるときっと喜ぶだろうと上記延べ)
俺にとっても、お前と同じく大切な人達だからそうだと嬉しいな。
(この自身に対して嫌な顔一つせずにまるで家族のように優しく接してくれたのでその事が嬉しいため、彼の両親はとても大切な存在で自然と会いたいという素直な気持ちが出たのだろう。柔和な笑みを浮かべ「会えるのが楽しみだ」と上記に付け加えるように言葉を続け)
君に会えることをきっと母さん達も楽しみにしてるよ
(受け入れがたい話も付喪神である彼も受け入れ家族のように迎えてくれたことはやはり嬉しかったようで。「長谷部くんも家族同然だと思ってくれてて構わないんだよ」と笑み浮かべて)
いいのか?…失礼ではないだろうか
(家族のように迎え入れてもらえた時は心が暖かい気持ちになりとても嬉しかったのだが、自身も彼の両親を家族同然だと思ってもいいと言われ。しかし二人の前では失礼のないようにと心掛けている為かどこか遠慮する部分もあって)
もちろん!きっと嬉しいんじゃないかな?僕は君に家族だと思ってもらえたら嬉しいよ?
(遠慮する姿をみては首を降りそんな事はないだろうと上記述べて。両親も喜んでくれるはず、無理にとは言わないがそれはそれで家族が増えたようでいいのではと思い)
…そうだな。いきなりは難しいが少しずつ家族だと思う事にする
(初めて会った時に第一印象は優しい人だと感じていた為、彼の言う通りあの人達は迷惑などと決して言わないだろうと心の中で思い。それに彼も自身に家族だと思ってくれた方が嬉しいようで、徐々にその輪の中に馴染める努力をしようと上記を返して)
(少しづつ彼が家族だと思ってくれたらという想いは届いたようで前向きに考えてくれるらしいと分かればニコリと微笑んで。それからしばらくは話が盛り上がっていたもののいつの間にか真夜中になっており、眠たそうにしながら欠伸を噛み殺して)
…もうこんな時間だったのか。流石に寝た方が良いな
(話は尽きる事は無かったが隣に居る彼は眠そうにしており壁掛け時計を見遣り、時刻は午前1時を過ぎていて。そんな時間まで話していたのかと思いつつそちらに向き直ると同然自身も眠いためそう言って)
ん…、そうだねぇ
(こんなに遅くまで起きていたのは、久々だと思いつつ彼の言葉に頷いてはウトウトと目を擦りつつ自室へと向かってはベッドに横になりすぐに眠りについて)
(翌日の朝を迎えれば真夜中に就寝した為にぐっすりと眠っていて、部屋から射し込む光を遮るかのように寝返りを打つと顔が隠れる程度に毛布を被って)
(こちらも同じように熟睡していては目を覚ます様子もなく。それから目を覚ましたのは昼前になる時刻で。よく寝たなと思いつつ背伸びしてはまだ眠たいのかウトウトとしながらもまだ寝ている彼を起こさぬように部屋を出ては顔を洗いに行き)
っ…寝過ぎたか。…光忠は先に起きている様だな
(彼が部屋を出て行って数分経った頃、再度寝返りを打ち仰向けになりふと目が覚めては緩慢な動作で起き上がり。寝過ぎたせいで頭が痛いのか額に手を当て眉間に皺を寄せ、ベッドの方を見るも彼の姿はなく。布団など畳んでから部屋を出て)
あっ、長谷部くんおはよう。僕らよく寝たねえ、もうお昼だ
(流石に昼まで眠っていると腹は減るもので、顔を洗いに行けばそのままキッチンで昼食の用意をしていて。そうしていると彼も起きてきたようで挨拶をしては上記述べて)
ああ、おはよう。…そうなのか、まあ昨日は夜遅くまで起きていたからな。
(バタンと部屋の扉を閉めて背伸びすればキッチンの方に居た彼に声を掛けられ、そちらへ視線遣ると挨拶返して。昼という言葉が耳に入ると徐に壁掛け時計に目が行くもすぐに彼を見ては苦笑して「俺は顔を洗ってくる」と伝え洗面所に向かい)
(洗面所に向かった彼の背を見送り、その間に自身は作り終えた昼食や飲み物をテーブルへと運んで並べていて。全て並べ終えると先に椅子へと座り彼が戻ってくるのを待っていて)
済まない、待たせた。…よし、早速食べようか
(洗面台で顔を洗えばタオルで水を拭い、再びリビングへ戻って来ると既に食卓の上には昼食の用意がされており。そう言いながら椅子に座り手を合わせ挨拶すると食事を始めて)
(ゆっくりと食事をしつついつものように彼と他愛ない話をして。昼食を食べ終えると食器を重ね数も少ないためにそのまま食器を洗い終えるとソファーへと深く腰掛け伸びをして)
(昼過ぎまで寝ていた事もあり空腹だった腹も満たされ満足すると、自身も席を立ち彼の隣に座れば特に観たい番組などがあるわけでも無しにテレビをつけて。丁度夏の風物詩の一つである花火特集が放送されていて)
(/こんばんは!最近返信があまり出来ずに済みません。9月からはリアルの方が落ち着くので今よりやり取りが多くなると思います!)
あっ、花火だ。綺麗だねぇ
(隣へと彼がやって来るとテレビを付けて。やはり昼の時間となればこのような特集も多く、様々な地域の花火の紹介と共にそれを眺めていて。夏の夜空に打ち上げられる花火はとても美しく、明日彼と五条達と見れるのが楽しみで仕方がない様子で珍しく目を輝かせつつそれを見ていて)
(/こんばんは、お疲れ様です!いえいえ、お気になさらずに!当方も夜中に返信ばかりしており申し訳ないです)
ああ、とても綺麗だ。
(見入るように液晶テレビに映る様々な地域の花火の紹介や打ち上げ花火に釘付けの様子で見ていて。種類は豊富で大きさも違い色も鮮やかでこの様なものを皆で見に行けるのかと思えば自身も楽しみであり、ふと隣の彼に視線遣るとその様子にくすりと笑い)
(/わわっ、ありがとうございます…!此方こそ返信がかなり遅いのでお気になさらないでください!)
明日が楽しみだね、きっと美味しいものも沢山あるよ
(祭りとなれば普段見かけない屋台なども多く並ぶことだろう。彼が昔祭りに行ったことがあるかは分からないがその頃よりも色々と変わっていて驚くのではと思いつつそう言って)
それもあるが、現代の祭りがどんな感じなのかも気になる。
(祭りなど久々の事で指で数えれる程度にしか行った事はなく、当たり前だがテレビで見たものと実際にこの目で見るのとでは違うのだろう。柄にもなく益々明日のダブルデートが楽しみのようで笑み浮かべつつそう言って)
ふふ、僕も君と行けるなんて楽しみだよ
(彼も自身達とのデートが楽しみらしく、笑み浮かべるのを見てはそう言って。それから久々に甘えるかのように彼の方へと頭を預けては「やっぱりこれが落ち着くなぁ」と続けて目を閉じ)
そうか。
(互いに明日の祭りが楽しみで仕方なく、ふと甘えるかのように肩に頭を預けられそう言う彼の言葉にふっと柔く笑めば膝の上で優しく手も繋いで。)
(彼とこうしているだけで幸福感で満たされ、微笑んでいて。しかし、時々酷い程の不安に駆られる事もあり。それが何なのかは漠然としていて、言葉に表すことは出来ず。今はただ彼の体温と握られた手の温もりを感じる事にして)
…、
(テレビの音が流れる中で触れ合う程度に身体が密着し、手と手を握るその温もりは此方も落ち着く様で。目を瞑り今のこの一時が幸福感に満ち溢れているも、昨日は夜遅くまで起きていた事もありまだ眠いのかそのままぼーっとしており)
…?ふふっ、
(隣の彼の横顔をちらりと見ればどこか眠たそうにしている姿が視界に入り。その様子はなんだか可愛らしく思えては笑いを零して)
ううん、何だか眠たそうだなぁって
(彼の方を向き空いた手でそっと頬を撫でてやれば上記を述べて。「ちょっと可愛いなって思ったんだ。眠かったら寝ていいんだよ」と笑ってしまった理由と別に寝てもいいという事を続けて)
いや、しかし…
(眠たげな目で見詰めるがその理由に続いて寝ていいとまで言われてしまえば折角彼と家でまったりとできる機会なのに、自身だけ寝てしまうのは気が引けて。とは言え眠気に勝てるはずもなく「…分かった。少しだけ寝させてもらう」と申し訳無さそうにその言葉に甘える事にして)
うん、おやすみ長谷部くん
(やはり眠たいのかこちらを見遣る目はどこかとろんとしていて眠たそうなのが分かり。もう少し彼と話をしていたいのも本音だが彼を無理に起こしてまですることでもない。申し訳ない様子の彼に微笑みかけ額にそっと口付けをしては「僕の膝枕で良ければしてあげる」と続け)
…その、頼んでもいいか。
(こちらも就寝前の挨拶を言うよりも先に突然額に口付けされては、その後に思わぬ提案をしてきたためやや驚いたような様子を見せ。だがすぐに少し頬を赤らめつつそう言って)
ふふ、どうぞ
(自身も驚くような提案に頬を染めつつ頷く彼を見ては愛らしいなと思いつつ笑み浮かべ頷き。女性ではない為少し硬いかもしれないがそこは我慢してくれと苦笑混じりにそう言うとポンポンと自身の膝を叩き横になるように促して)
(その言葉と共に横になるよう促されると体勢を変えて、ゆっくりと彼の膝の上に頭を乗せれば膝枕など初めての事でまだ少し頬は赤いまま。しかし眠いのも事実で目を瞑り数分もしない内にスー、スー…と規則正しい寝息を立てて)
…、好きだなぁ
(自身の膝の上で心地よさそうに規則正しい寝息を立てる彼の髪をサラリと撫でては本当に愛おしく、静かであってもこの時間がとても幸せに思えては無意識の内にそんな言葉が口から出て)
ん…、
(髪を撫でられながらぐっすりと熟睡していると彼の言葉は聞こえるはずもなく、何の夢を見ているのか僅かに顔は笑っていて。ただただ時間だけが過ぎていき、寝ている間に外は夕方になりふと目を覚まして)
…、
(彼の穏やかな寝顔と心地よい体温にこちらも眠くなってきてはいつの間にか寝ていたようで。静かな寝息を立て眠っていて彼が起きたことに気づいておらず)
(起きたばかりで頭はまだ回っていないが徐々に視界がハッキリしてきて、目の前で静かな寝息を立てて眠っている彼の姿。起こさぬよう膝の上から退いて起き上がり、一度部屋に行くとすぐに戻って来てはこのままだと風邪をひきかねないので持ってきたタオルケットを掛けてやり)
…ん、
(彼と同じように夜遅くまで起きていたのもありしばらく熟睡していて。それからまた数時間経った頃に小さく声を漏らしふと目を開けばいつの間にか膝の上で眠っていた彼は居らずその代わりにタオルケットが掛けられていて。ふわりと欠伸こぼしつつ寝ぼけ眼で彼の姿を探し)
よく眠れたか?光忠
(彼が起きるまでの間、時間をつぶす為に家にある本を適当に読んでいて。あれから数時間経過していたようで、彼はもう起きているだろうと読書を止めて部屋から出るとリビングに姿を現してはそう声掛けて)
うん、君よりたくさん寝てたね
(彼の姿を探していると部屋から出てきた彼の姿が目に入り。眠たそうにしていた彼よりも多く寝ていたのかと苦笑を浮かべつつ上記述べては立ち上がり「お腹空いたでしょ、何が食べたいかな?」とキッチンに向かいつつそう続け)
また、お前の作ったおむらいすが食べたい。
(今の時刻は夜の七時を回ったところで、普通に腹も減っているため今晩は何が食べたいかと聞かれると少し考える仕草を見せ。密かに自身の好物になった料理名を口に出して)
オムライス…ふふ、任せて!
(たまには彼の要望にも答えてみようと思い尋ねてみたのだが、その中でも恐らく彼の好物であるオムライスが良いと言われるとニコリと微笑んで。早速準備に掛かっていけば「僕が作る間にお風呂済ませちゃえばいいよ」と続け)
ああ、分かった。先に風呂に入ってくる
(こちらの要望に笑顔で応えてくれる姿を見ては嬉しそうにパアッと表情明るくし、早速準備に取り掛かりつつそう言う彼の言葉にこくりと頷いて。一度部屋に戻って着替えを取りに行くとそのまま風呂場へ向かい)
ほんと、可愛いところもあるんだよねぇ
(自身の言葉ひとつで表情をコロコロと変える彼の何とも嬉しそうな顔を見ればクスリと微笑んで。彼が風呂場に行ったのを見送ってから普段こそ格好良い所が多い彼だが言葉ひとつで表情を変えるという所も可愛く、愛おしいのだと独り言を零せば彼が戻ってくる間に作り終わらせようと調理して)
いい匂いだ。もう出来たのか?
(入浴すること数十分、いつもより遅めに風呂場から出てくれば不快だった汗を流せたので全体的にスッキリとして。きちんと髪を乾かしリビングへ戻ればオムライスのいい匂いが漂い、冷蔵庫に向かうと水分補給しつつちらりとそちらを見て)
うん、お待たせ。ちょうど出来たところだよ
(風呂から上がってきた彼がこちらの様子を見たのに気付けば微笑みつつそう答えて。既に皿に盛り付けていたオムライスをテーブルへ運んでコップなども準備すると席に着いて「よしっ、食べちゃおうか」と告げ)
いただきます
(こちらも席に着けばいつものように手を合わせ挨拶するとスプーンで一口大に切りつつ掬って口に運んで。以前と変わらず彼の作ってくれたオムライスは絶品で自然と笑みが零れ「やはり何度食べても美味いな」とそう言って)
ふふ、それは良かった
(手を合わせ食事の挨拶をすると、先に一口食べる彼を姿をじっと見て。やはり何度食べても美味しいらしく、褒め言葉を受けるとこちらも嬉しそうに微笑んで)
光忠、美味かった。作ってくれて感謝する
(それから手を止めることなく美味しそうにオムライスを食べ進めていけば、あっという間に完食して。腹も膨れて満足すると茶を飲んでふう、と小さく息を吐けば彼を見て微笑み)
(パクパクと手を休めることもなく食べ続ける彼を微笑ましく思いながらこちらも食事を進めて。あっという間に食べ終わったのを見てはやはり作ったかいがあり「どういたしまして、また食べたくなったらいつでも言ってね」と微笑んで)
ああ、その時はまた頼む。
(再び茶を飲んでコップの中を空にするとその言葉を聞けばこちらも微笑んで返事を返し。後の片付け位は自身がしようと思えば「さて、今日は俺が片付けよう。その間に風呂に入るといい」と告げて)
じゃあお言葉に甘えようかな、よろしくね
(食事を終え手を合わせ挨拶をしてお茶を飲んでいると今日は彼が食器を洗ってくれるようで。素直にその言葉に甘えると立ち上がり自室へと一度戻ればそのまま風呂場へと向かい)
(風呂場へと向かった背を見送れば自身も行動を開始しようと席から立ち上がり、食器とコップを持ってキッチンに行き。この後は特に予定もないのでゆっくりと皿洗いをしてはそれも終え、明日は夏祭りの日で天気情報の確認をしていて)
明日の天気、どう?
(ゆっくりと風呂に入り汗を流せばしっかりと髪を乾かしてから部屋へと戻ってきて。喉が渇いたために彼の分もついでに茶を用意してはそれを手に持ちつつソファーへと座って)
ああ、明日は晴れるらしい。良かったな
(明日の天気をテレビで見ていると風呂場から戻ってきた彼の声が聞こえ、そちらへと視線を移せば幸いにも快晴のようで笑みを浮かべつつ自身も隣に座って)
ふふ、うん。晴れてくれて良かった
(どうやら明日の天気は良好で晴れるらしく嬉しそうに微笑んで。彼に茶を手渡すとお茶を飲み、喉の乾きも潤されほっと息をついて。「ずっと君と、一緒に並んで花火を一緒に見たかったんだ」と少しずつではあるが僅かに蘇った自身の記憶の中にあったものを思い出してはそう言って微笑み)
…俺も同じことを思っていた。その願いも明日になれば叶うのだな
(明日の天気が晴れてくれるのは此方も当然嬉しいことで、嬉々として微笑む彼から茶を受け取ると共に礼を述べて。茶を飲みながら隣で話し出した言葉を聞けば、一拍置いてから柔く笑みつつそう口にして)
ふふ、そうだよ。やっとだねぇ
(ここまでの道のりは本当に長かった。付喪神の頃から互いに片想いしており、ようやく叶った恋。恋人になってからしたかった事は彼も同じだったようでその言葉を受け取ると微笑んで)
ああ、本当にそうだな。
(これまでの出来事を思い出しながらも互いにしたいと願っていた事が日付が変われば叶うのだと思えば、明日は自身にとっても彼にとっても最高の一日になるに違いなく。「その為にも明日に備えて今日は早めに就寝するぞ。昨夜のような夜更かしは体に悪い」と続けて)
ふふ、はーい
(お茶も飲み終えるといつもよりは少し早めだが明日の事もあると頷いて、コップを受け取るとキッチンへと運んでそのまま自室へと向かい。ベッドに横になり彼と挨拶を交わしては眠りについて)
(翌朝、昨夜はいつもより少し早めに就寝した事もあってか普段通りの時間に目を覚まし。むくりと起き上がりんー、と伸びをしては寝起き故にまだ頭が回っていない状態だが布団を片してから顔を洗いに部屋を出て)
んん…
(彼が起きたことにも気付くことなく熟睡していたものの少ししてから目が覚めて。今日は待ちに待った夏祭り、夕方からとは言え既に楽しみなようで起き上がればベットを整えてから部屋を出て顔を洗いに行き)
…清々しいほどよく晴れているな
(彼よりも先に顔を洗い終えては自身の少し後に起きた事など知らず、一度ベランダへと出てみると天気予報の通り晴天の青空が広がっていて。この天気ならば問題なく祭りは開催されると思ってリビングに戻り)
おはよう長谷部くん、いい天気だね
(顔を洗いに行きリビングへと戻ってくるのと同時に彼はベランダにいたようでリビングに入ってきていて。挨拶を交わして笑み浮かべてはやはり天気予報通り晴れたようでそう言って)
ああ、おはよう。これならば雨の心配もいらない、祭りは行われるだろう。
(タイミングよく彼と鉢合わせになれば自身も同様に笑み浮かべ挨拶を返して、満天の青空ゆえに余程のことがない限りは問題なく開催されるだろうと続けて話して)
ふふ、良かった。雨が降ったらせっかくのお祭りも台無しだもんね
(今日を楽しみにしていただけもあり、もし雨が降っていたら相当ショックだったかもしれないと思いそう言って。朝食を作る為にキッチンへ向かい簡単なものを作ろうと思い)
そうだな。…朝食を作るのか、それなら俺は飲み物の用意をする。
(こく、と相槌を打てば話も一区切りついた所で朝食を作る為にキッチンへ向かう彼について行きながら、何かを手伝いのか飲み物程度ならば準備ができるので申し出てみて)
うん、じゃあお願いするよ
(キッチンで自身が朝食を作る間に彼は飲み物の用意をしてくれるようで。そちらの方は任せたと頷けば早速朝食の準備へと入って)
ああ、任せろ
(こちらも一度頷けば役割分担してインスタントコーヒーを淹れるために、先ずはポットに水を入れてお湯を沸かしてその間に必要ものを用意していて)
(しばらくして、朝食の用意が終わればそれらを盛り付けた皿をテーブルへと並べて。飲み物を準備してくれていた彼の方も終わったようで早速朝食を食べようと席について)
よし、早速食べようか。いただきます
(互いに朝食と飲み物の用意が出来た様子で既に席についていた姿を見て、自身も向き合う形で近くの椅子に腰掛けては目の前の彼を見据えると手を合わせ挨拶して食事を始め)
(手を合わせこちらも挨拶しては食事を始めて。彼と話をしながらする食事はとても楽しく、あっという間に朝食も食べ終わり、食器洗いや洗濯など家事を分けてするべきことを終えては休憩がてらにソファーに座って)
お疲れさまだ、光忠
(朝食後、自身の出来る範囲の家事を分担して積極的に手伝えば家の中を見回し他にするべき事が無いかを探して。ソファーに座る彼の姿が視界に入れば二人分の飲み物も持ちながら休憩を取るために近付き、労いの言葉と共にその内の一つを手渡し)
ふふ、ありがとう。長谷部くんもお疲れ様
(あとは夕方まで特にすることもない為ゆっくりとしようと思えば共に手伝ってくれていた彼から飲み物を受け取り礼を述べつつ彼にも労いの言葉を返して)
今日の祭りは夕方からだったな
(こちらにも労いの言葉を返されると、ああ、ありがとうと同様に礼を述べては隣に腰を下ろし。飲み物を飲んでからふと思い出したかのように、夏祭りの時間の再確認をしようと徐に口を開いて)
うん、五条くんたちが来る前に浴衣に着替えて準備したらいいからあとすこしはゆっくりできるよ
(彼から今日行われる夏祭りの時間について再確認なのか聞かれると頷いて。それまでの時間はまだ余裕がある、少しゆっくりしてから支度しようと上記述べ)
そうか、分かった。
(夏祭りは夕方からで待ち合わせ時間までに準備すべき事を済ませるのみ、壁掛け時計を見遣ると諸々合わせれば確かにまだ余裕はあり。特に自身は準備という準備などあまり無い為にもう少し一緒に休憩しようと頷いて)
(時間が許す限り彼と二人で他愛ない話をしたりテレビを見ている間に時刻は夕方に近付いており。そろそろ準備を始めた方がいいだろうかと思うと一度浴衣を着るためにも部屋へと戻り)
(あれから他愛ない話で盛りがあったりなど夕方になるまで家でのんびりと過ごし、あっという間に時刻は待ち合わせ時間に迫っていて。つい先程準備のために一度部屋に戻った彼の用意が終わるのを大人しく待っており)
…長谷部くん、どう?似合ってる?恰好良いかな?
(久々に袖を通す浴衣はサイズ的にも丁度よく。黒を基調に金の模様が入った浴衣は以前親が似合いそうだからと買ってくれたもので。その後まだ時間がある事もありたまにはヘアアレンジもいいかもしれないと、横髪をいつものように流さず編み込みを入れてみて。最後に姿見でおかしい所がないかを確認すると部屋から出てきて準備が終わるのを待っていた彼の方へと向かい上記延べ)
ああ、似合っている。格好良く決まってるぞ
(部屋に戻ってからそれほど時間は経っておらずその場を離れることなく待っていれば、不意に声を掛けられそちらへと視線を向けて。目の前に居る彼の姿を見ては黒を基調とした金の模様が入った浴衣に髪も横髪を編み込んでおり普段とはまた違った雰囲気で、こくりと頷き微笑んで)
!ふふ、良かった
(普段しない格好の事もあるのか少し心配だったが、彼に似合っていると言われては嬉しそうに頬を綻ばせ。丁度時間も良かったのかインターホン音が聞こえては彼らも来たようで手荷物を持って玄関に向かい)
待ってたぞ。約束通り遅れずに来たか
(彼の浴衣姿を褒めてやれば突然玄関の方から音が聞こえ、手荷物と共にそちらへと向かう様子に来たのだと察しその後ろ姿を追って。ゆっくりと玄関扉を開けると、案の定約束通りの時間に来た彼ら二人を見ては柔い笑みを浮かべ上記を述べて外へ出て)
五条)おいおい、まるで遅れてくるみたいな言い方をするじゃないか。(こちらも一日中約束の時間までゆっくりと過ごした後に浴衣へと着替え長船の家へとやって来て。長谷部の言葉に苦笑浮かべつつ長船の方へと視線やれば「はは、流石は光坊。なんでも似合うもんだな」と笑み浮かべ)
ありがとう、格好良く決まってるかな?
(外へと出ては倶利伽羅と五条が立っており。五条がこちらに気付き褒めてきては嬉しそうに笑み浮かべつつそう言って。そういう五条も案外浴衣が似合うものだと思いながら早速祭りのある公園まで行こうと歩き出して)
(/レス返しじゃなくて申し訳無いです。明日から日曜日まで忙しいのでお返事が出来なくなります。というのを先に報告させて頂きました!済みません…)
やはり祭りに行く人も多いな
(五条達も揃ったところで、早速目的地である公園へと歩き出した彼らの後ろを近くにいる大倶利伽羅と共に一歩遅れてついて行き。今日が祭りの日という事もあり、歩道を歩く人々の数人が自身達のように浴衣を着ているのが見えそう言って)
伽羅) …まあ、そうだろうな。
(ただ黙々と前方を歩く二人の後をついて行きながらこの時間帯はいつも国永の学校帰りで通ることしか無かったと思いつつ、ふと横にいる長谷部の声で周りを見ては一言だけ口にして)
(/済みません!予定日より3日遅れの返事となってしまい本当に申し訳無いないです…!)
(いつもとは違い多くの人が通る道を歩きながら五条と話をしていて。そんな間に会場である公園へと辿り着くと既に人は多く、人混みの苦手な長谷部は大丈夫だろうかと思い)
五条)こりゃ驚いた、こんなにも人が多いと迷ってしまいそうだ
(会場に集まる人々の多さに驚きを隠せない様子で。こんな中ではぐれては探すのも骨が折れるだろうと思えば苦笑を浮かべて。しかしせっかくの機会、楽しまなければバチが当たると「よし、まずはお化け屋敷に行こうか!」と三人の方を向きそう言って)
……ああ、異論は無い。
(いざ会場に着くなりその人混みの多さにこちらも驚きを隠せないと共に、この中を掻き分けて移動しなければと思えばやはり苦手な事もあって小さく溜息を吐き。しかし、折角祭りに来たのなら彼と一緒に楽しまなければと自分に言い聞かせ。五条の顔を見てそう答えて)
伽羅)…俺も長谷部と同じだ
(こちらも長谷部同様にその人の多さを見て元々慣れ合う事を好まない性格上、露骨に眉を寄せて溜息を吐き。だからと言って一人で帰る訳にも行かず、別に行きたい所もない為に皆の意見に合わせ)
(/ありがとうございます……!また遅れることが度々あるかもですがご了承下さい!)
(2振りの意見も聞いたところで、早速行こうという話になれば人混みの中を4人歩いていき。はぐれない様にと無意識のうちに隣を歩いていた彼の手を握っていて)
五条)それにしても異常な多さだなぁ…はぐれない様にしろよ
(祭りとはいえこんなに人が来るものだろうかと思いながら先頭を歩いて。しばらくすると目的地であった場所に辿り着いては、ほっと息を吐き。流石に人混みになれている自分も疲れたと思いつつ後ろを歩いていた彼らの方に視線やり)
!、……光忠?
(その場にいる全員の意見があったことで再び人混みの中を歩く最中、いきなり隣の彼から自身の手を握ってきて。それが分かると咄嗟にそちらを向いて声掛けるも、どうやら目的地に着いたらしく足を止め)
伽羅)…やっと着いたか。ああ、分かっている
(先頭を歩く彼に無言で付いて行くこと数分、お化け屋敷の会場である場所に着いたようで。その周囲にもやはり人の数が多く順番待ちで並んでいる様子が見え、こちらも此処に来るまでに疲れが顔に出るもそう返答を返して)
五条)よしっ、とっておきの驚きを見に行こうぜ!
(しばらく順番待ちのため四人で談笑しながら待っていて。ようやく順番になれば目をキラキラと輝かせた表情でお化け屋敷を存分に楽しむのか意気込んでいて。自身を先頭に屋敷の中へと入っていけば室内は薄暗く)
は、長谷部くん…その、このままでいいかな。やっぱり苦手だよ
(その場の雰囲気に流されここまで来たものの、やはり苦手なものは苦手なようで。繋いだままの手を握り返せば格好悪いこととは分かっていても頼れるのは彼だけだとそう言って)
伽羅)…楽しそうだな、あんたは。
(五条の後に続くよう先に屋敷の中へ一歩足を踏み入れれば周りは薄暗く、生憎打刀ゆえに夜目は効く方であり別段怖がる様子も見せずに歩きつつ前にいる彼に向かって上記を述べ)
ああ、俺は構わないが…苦手なら無理に入る必要は無い。俺達は別行動でもするか?
(自身達の順番が来て五条と大倶利伽羅が屋敷の中へと入って行く後ろ姿を眺めると見えなくなり、隣の彼が発した言葉を聞けばどうやらこういうものは苦手のようで。自身の手を握る彼の手は僅かに震えてこんな状態のまま無理に連れて行く気にもなれず入り口の前で提案してみて)
出来るなら…そっちの方がいいかな
(元から彼らに伝えておくべきだったにも関わらず、断りきれないお人好しな性格もあった分かここまで問題を引き摺ってきてしまい。やはり無理なものは無理だ、と彼に伝えるとこの間だけでも別行動するかという提案をされて。もし出来るならそうして欲しいと伝えると同時に、二人について行かなかった事に気付いた係員に声を掛けられると辞退するという旨を伝えその場から離れることにして)
…じゃあ、何処から回ろうか。行きたい場所があればついて行くぞ。
(お化け屋敷を後にすれば再び人混みの中を手は繋いだまま歩きながら、誰にでも苦手なものの一つや二つは必ずある。気を落としたままでは折角の祭りも台無しで、切り替えるように隣の彼にちらりと視線を遣れば徐にそう聞いてみて)
そうだなぁ…、屋台を見て回るのもいいかもしれないね
(何たる無様な、と仕方の無い事とはいえ少しばかり気にしてしまっていたのも束の間、話題を変えるためなのか彼が言った言葉に少し悩む表情浮かべて。屋台の数もそれなりにある為に見て回るのもいいかもしれないとそう言って)
そうだな。よし、なら屋台を見て回るとしよう。
(五条達がお化け屋敷を楽しんでいる間、自分達は別行動として何処に行くかもはっきりと決まると先ずは屋台を見ていく事になり。足を止める事なくゆっくりと歩き続けながら自分はここの祭りは初めてで何処に何があるかも分からず、周りはとても賑やかで祭りを精一杯楽しむ声が聞こえ)
ふふ、珍しいかい?金魚すくいだったり食べ物だったり…色々あるもんねぇ
(物珍しい様子で屋台を眺めながら歩く隣の彼をちらりと見やるとクスリと笑み浮かべて。気になるものがあるのなら見ても構わないと続けて)
ああ、どれも初めて見るものばかりだ。
(ゆったりとした足取りで左右に奥へと立ち並ぶ屋台を見つつ歩いては、やはり現代と彼方では店の種類も当然違うものもあり。林檎飴や綿菓子、お面などの定番商品は見たことがあるもその他はあまり知らず、彼の言葉に甘えてじっくりと見て行く事にして。ふと、射的がある場所に立ち止まると目の前で銃を持ち的に狙いを定める子供の姿があり)
長谷部くん、どうかした?
(じっくりと屋台を見ながら歩いていると、不意に彼が立ち止まったのに気付いて。その視線の先には射的をしている子どもの姿があり「あれは射的っていう遊びなんだよ」と教えてやり)
なるほど、銃であの的に当てるのか
(後ろから子供が射的で遊んでいるのを観察しつつ、自分が立ち止まった事に気付いて隣の彼から射的の説明を聞けば納得して。前で的に狙いを定め見事に命中し景品を貰った子供は分かりやすい程に大喜びで視線を彼の方に戻すと「折角だ、光忠はしないのか?」と尋ねてみて)
えっ?…ふふっ、たまにはやってみようかなぁ。
(目の前で射的を楽しむ子供たちが景品を貰う姿を微笑ましく眺めていると、隣の彼が自身はやらないのかと訪ねてきて。こういう時にしか射的などする機会はない、たまにはいいかもしれないと思えば射的屋の人に声を掛け料金を払うと銃を受け取り構えて)
(自身の言葉で射的をやる事にしたらしく、射的屋の人に料金を払った代わりに銃を受け取るとすぐに構えた姿をより近い場所で見守り。集中している時に下手に声を掛ける事はしないという所が真面目な性格を発揮していて)
(真剣な表情で的に狙いを定めると、弾が当たったようで、嬉しそうな表情に浮かべて。しかし景品はというと、愛らしいクマのぬいぐるみ。なんとも言えない表情になれば少し恥ずかしそうにしながら彼の元へと戻って「ふふ、取れちゃった。クマのぬいぐるみだけど」と苦笑浮かべ)
すごいじゃないか。
(射的を終えてこちらに戻ってくる姿は少し恥ずかしそうに見えたが、自身に景品を見せると次に 苦笑を浮かべていて。しかし、景品がクマのぬいぐるみであれ取れた事の方が重要でふっと笑えば自身なりに彼を褒めると頭を撫でて)
もう、僕は子供じゃないんだから
(景品が取れたことを褒めるだけでなく頭を撫でられると尚更恥かしそうにして。しかし褒められることは嫌ではないためにその言葉を受け止める事にして彼はついてきてばかりでなにか興味はないのだろうかと思えば「長谷部くんは気になるものとかないのかい?」と首傾げ)
…俺か?俺はそうだな…
(不意に気になるものはないのかとそう尋ねられればふむ、と改めて周りを見回しながらここまで彼に着いてきて特に何も言わず勧めるだけ勧めて自身の希望など口にしていない。いつもなら遠慮するところだがあまりこういう場所に来る機会もそうそうないため、少し悩んだ末に「金魚すくいが気になる」と一言そう言って)
ふふ、金魚すくいかぁ。いいね、行こうよ
(彼の気になるものはと言うと、金魚すくいだった様でその言葉に頷くと金魚すくいのある屋台へと向かい。一般人には彼の姿は見えない為ここも自身がする事になっては近くで見ていたらいいと促し道具を受け取って)
(興味のあるものを言うのは少々の恥ずかしさと躊躇いがあったものの、言ってみて良かったと思いながら彼の言葉にこくりと頷いて。目的の屋台で先程と同様に金銭と引き換えに道具を受け取る彼の横で興味深そうにこちらもしゃがみ込んで)
(金魚すくいなど、幼い頃以来だなと思いつつ隣にしゃがむ彼に見ていてくれと一度視線送れば昔父親に教えて貰ったやり方を思い出しながら何とか1匹すくってはそれと同時に紙も破れて。しかし1匹取れたことに変わりはなく、水の入った袋に入れてもらうと立ち上がり「ふふ、今日は運がいいのかな」と微笑み)
ああ、本当にな。これは五条達も驚くんじゃないか?
(隣で道具を使って金魚を一匹掬った光景を見てこうやって取るのかと興味津々に眺めると、彼が立ち上がったのを確認すればこちらも腰を上げて先程店主に水の入った袋に入れてもらったそれに視線向けつつ、射的に引き続き金魚すくいで金魚も取った事に自身もそう思って上記を述べて)
五条)よっ、お二人さん。やっと見つけたぜ、全く…いつの間にか居なくなるもんだから驚いたぜ、なあ伽羅坊
(お化け屋敷を堪能しきったと同時にいつの間にか彼らがいなくなったことに気付いて。何となくではあるが理由が分かったような気がしては、こちらも別行動することにして。ついてきていた大倶利伽羅を連れ回しながら二人の姿を探していると見つけ出したようで、彼らに近付いてはそう声を掛けて)
わっ、五条くん?二人共心配掛けてごめんね
(不意に背後から声を掛けられてはそちらを見て、勝手に抜け出したことを謝り。気にしなくていいと言われるとその言葉に甘えることにして。彼らの様子を見るに、色々な屋台を見て回ったのだろうか満足そうにしている国永と対照的に疲れている大倶利伽羅を交互に見ては思わず笑いが零れて)
伽羅)…ああ、全くだ。別行動するなら事前に言ってくれ、ここであんた達を探すのは骨が折れる
(お化け屋敷の後はと言うと、何も言わずにいつの間にか別行動をしていた二人を探すついでに自分たちもそうするのか色々と屋台を回る事にして。ふらふらと国永に連れ回されながら何とか彼らを見つけて今に至る。はぁ、と深い溜息を吐き出すと文句の一つを言って)
…ん?ああ、お前達か。それは悪かった、次の機会があれば伝える事にする
(楽しく目の前の彼と会話を交えていると唐突に背後から聞き慣れた声が耳に届き、自身も振り返ると視界に二人の姿を捉え。ちょうど話に名前が上がったので噂をすれば、と思いながら彼らは対照的な反応を示していて眉を下げ。そう言いながらもこの祭りを互いに堪能しているように見え 「そちらも随分と楽しんでいるようだな」と続けて)
五条)ああ!全く、祭りとは色々な驚きに満ちていて飽きないぞ!…それに、伽羅坊も伽羅坊なりに楽しんでるみたいでな。それを見るのが嬉しいんだ
(話は変わり、祭りを存分に楽しんでいるように見えていたのか二人の反応と意見にぱっと顔を輝かせては、上記を述べて。口では乗り気でない大倶利伽羅も、実際連れ回せば彼なりに楽しんでいる様子が垣間見えることもありそれも自身が楽しめているひとつらしく)
ふふ、それは良かった。せっかく来たからには楽しまないと!
(目の前の二人は、恋仲になってそんなに時間が経っているわけでもない。しかしそんな事など関係なく感じるほどにお似合いで。長谷部と二人で背中を押していて良かったと思っては微笑み。ここで立ち止まっていてもしょうが無いと一度河川敷の方へ移動することにしてはその途中で花火が上がり始めたようで)
伽羅)……、花火か。
(無事に合流した後、再び移動するそうで無言で前方を歩く長谷部と国永について行きつつ、何故か周りが更に騒がしくなったのも不意に頭上からパァンと音が鳴って。ふと、空を見上げればその正体は綺麗な花火でぼそりと口から言葉が零れて思わず見とれて)
打ち上げ花火か。とても綺麗だ
(河川敷へと向かう途中で頭上からパァンと何か破裂した音が聞こえたかと思えば、反射的に空を見上げればそれは打ち上げ花火。パッと光って色鮮やかに咲くもそれは一瞬で、どんどんと上がっていく光景に眺めて)
わぁ、綺麗だね
(移動しながら話をしていると不意に頭上から音がして。周りの様子からして花火が打ち上がり始めたのがわかれば皆と同じように見上げてその美しさに思わずそう呟いて)
五条)おっと、花火か。こりゃいいもんだ
(皆と同じく花火を見てはやはり何時になってもこの美しさは人々を惹きつけるのだろうと思い。こうして昔からの仲間と見る花火などいつ以来か、遠い昔のことも何故か昨日のように感じて)
ああ、そうだな。
(次から次へとどんどん打ち上がる花火を忘れぬよう目に焼き付けるように眺めながら不意に隣にいる彼の声が聞こえ。横顔を盗み見つつその言葉に答えるようにふっと柔い笑みを浮かべ)
伽羅)ああ。偶にはこういうのも悪くはない
(じーっと空を見上げながら色んな模様と色で空を彩る花火に忘れるはずがない、ここにいる仲間と見たそれとはまた違って見え。こういう場だからか、いつになく素直になれば普段の無表情ではなく微かに口元に笑みが伺えて)
五条)…ははっ!今日はいい日だ!
(隣で花火を見る彼を見ては珍しくも口元に笑みを浮かべていて。それが見れたのが嬉しかったのかそう言ってはニッと笑み浮かべて。しばらく花火を眺めていたものの、打ち上がるのも終わればそろそろ帰ろうかという話になって)
花火、綺麗だったね。また来年も来よう
(花火も打ち上がり終わればぞろぞろと他の人も帰り始めて。同じように自身たちも帰ることにしてはその途中で五条から「夜も遅いから泊まっていかないか」と提案されて)
伽羅)……。
(花火も見納めると漸く帰れるようで皆について行きながら突然の国永の提案に、一瞬驚いた様な表情もすぐにいつも通りの無表情に戻ればあの家は彼の家なのでとやかく言うつもりはなく黙っていて)
…どうする、光忠?五条はああ言っているが…お前が決めてくれないか。
(公園から出ようと歩いている時、思いがけない提案を五条からされては自分だけで決めるわけにもいかず、隣にいるであろう彼に選択権を譲って)
えっと…いいのかい?突然なのに、邪魔になったりしないかな
(五条の突然の誘いに皆僅かながらに動揺していて。長谷部はというと、こちらに決定権は譲ったようでもう一度五条に迷惑にならないのかと確認をして)
五条)大丈夫さ!どうせ家には俺と伽羅坊しかいない。それにたまには皆で楽しもうじゃないか!
(彼の問いに笑みをみせては頷いて。こうやってまた縁があり集まれたのだ。たまにはこんな日があってもいいだろう、とそう言って。ここまで自身の意見だけになってしまったが、大倶利伽羅はどう思ってるのかと思い「なあ伽羅坊もいいかい」とそう聞いて)
伽羅)…ああ。国永の好きにすればいい
(不意にこちらに意見を求めてきたため、こんな楽しそうな彼の姿を見てしまえば以前の自分ならば素っ気なく断っていた。しかし、今は恋仲関係ゆえ悲しませる様な事はしたくないのか柔らかな声色で上記をぽつりと呟き)
折角だ、ここは五条の誘いを受けるとしよう。大倶利伽羅もいいと言っているしな
(五条の言う通り昔の様にこうしてまた皆と集まれたのは縁があったからこそ、たまには四人で楽しむのも悪くはない為に折角の申し出に断るのは申し訳ないと思ったのか彼の方を向いてはちらりと大倶利伽羅を見て)
五条)感謝するぞ伽羅坊〜!
(断られなくとも、静かな場所を好む彼は嫌な顔や憎まれ口を叩かれるかも知れないと思っていたが、そんなことは杞憂だったようで。同居人である彼からの了承を得ては、ぱっと顔を輝かせ思わず肩を組むような形で飛び掛り)
長船)伽羅ちゃんもありがとう、それじゃあお願いするよ
(大倶利伽羅の許可も得た事で、彼らの家で一日過ごすことにして。帰り道も何かと話をしながら五条の家にたどり着けばこうやって4人で集まるのは大倶利伽羅と出会った日だったなと思い出して)
伽羅)…はあ、やっと家についたか。
(肩を組むように飛び掛かられやめろ、と普段の反応で返した後、喧騒だった場所から同居している家に帰って来れば深く溜息を吐いてぼそりと述べ)
長谷部)五条達の家に来るのは2回目だな
(帰り道も会話が途切れる事なく目的地である五条の家にたどり着いたようで、ここに来るのもあの日以来だとこちらも思っていてはそう口に出して)
長船)あの時は伽羅ちゃんと再会した日だったね
(好きに寛いで貰って構わないと告げられるとその言葉に甘んじて、ソファーへと腰掛け。彼も同じ事を思っていたのかその言葉に対して上記を返し。あれからあまり時間が経ったはずではないが、色々な事があったと思い)
五条)色んな事があった、毎日が驚きで満ちてるぜ
(一度、自室へと向かい長谷部と長船の着替えになりそうなものを準備してからリビングへと戻ってきては丁度三人の会話が耳に入り。寛ぎながら確かにそうだと同調の意味も込めそう言って)
長谷部)そうだな。俺もお前達より前にいるが、未だに驚かされる事ばかりだ
(祭り会場で疲れたためにこちらもソファーへと座ろうと彼の隣に同じく腰を掛け、話題は大倶利伽羅との再会の話で盛り上がり。不意に一度部屋から戻ってきた五条が話に割って入るように同調した反応に、二人よりもずっと前から現世にいるが彼と一緒に出かけるたびに驚きの連続で)
伽羅)ああ、それは俺も同じだ。ここにはあっちでは見た事のないものや建物ばかりで驚かされる
(適当な位置でゆっくりと寛ぎながら話に耳を傾けて時折相槌を打ち、そんな感じていればいつの間にか彼が部屋から戻ってきていて。この中で一番最後に現世に現れてまだ日も浅いため、当然本丸とは勝手が違いすぎる上に街中も珍しいものばかり。だからと言って彼みたく驚きを求めているわけではないが、同じことを思っていたのかそう述べ)
(/返事が遅くなって済みません!新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いしますね…!)
(その後も本丸に居た頃の話をしたりと様々な話をして。風呂に交代で入り終わりゆっくりしたあと、夜も更けていた事に気付けばそろそろ寝ることになり。挨拶を交わしたあと、祭りに行ったこともあったのかすぐに眠りについて)
(/明けましておめでとうございます!こちらこそ今年もよろしくお願いします!)
長谷部)……。
(祭りで疲れたのもありすぐに規則正しい寝息を立てて眠りに落ち、チュンチュンと小鳥の囀りが耳に入るとぱち、と目を開け。三人が寝ている中、むくりと上体を起こしぐっと背を伸ばして)
五条)よっ、おはようさん。よく眠れたかい?
(朝日が部屋へと漏れ込んできては睫毛を震わせ目を開けて。ぼんやりとした頭でむくりと体を起こして自室でまだ眠る大倶利伽羅を起こさぬように部屋を出ると既に起きていた長谷部の姿を視界に入れると挨拶をして)
長船)んん…
(あの後はぐっすりと眠っていたようで、ぱちりと目を開けてはスッキリとした様子で背伸びをして。隣で寝ていた彼がいないことから先に起きたのだろうと思い)
長谷部)おはよう。ああ、お陰様で熟睡する事ができた
(リビングは自身以外誰も居ないため、暫しゆっくりとしていれば不意に扉の開く音が聞こえ。そちらへ視線を向けると其処には五条の姿があり、僅かに笑みを浮かべつつ挨拶してはぐっすりと眠る事ができたお陰で疲れがとれたと告げ)
伽羅)………。
(夜が明け朝がやってきたと言うのに未だに寝たままで右へ寝返りを打ち、彼がいない事も当然知らず。静かに寝息を立てたまま起きる気配すらなく部屋から出てくる様子も見られず)
五条)そりゃ、良かった!
(どうやら昨夜はよく眠れたようで、それはよかったと笑み浮かべて。未だに寝ているのか、他の二人が起きるまで話をしたりしていて。それからしばらくすると、ようやく長船が起きてきては「やぁ光坊、おはよう」と挨拶して)
長船)あっ、おはよう二人とも。…あれ?伽羅ちゃんはまだ起きてないんだね
(既に五条と長谷部は起きていたようで、挨拶を返してはふわりと欠伸を零し。しかし、そこにはまだ大倶利伽羅がいないことに気付いてはまだ寝ているのだろうかと首を傾げ)
長谷部)おはよう、光忠。そのようだな…全く、俺が起こしに行こうか
(リビングで他愛ない話をしていると五条の言葉で声のした方へ向けば彼の姿を捉え、柔らかな笑みを浮かべ。この場で唯一起きていないのは一人しか居らず、その反応に答えるように上記を述べ)
長船)うん、お願いしてもいいかな。その間に僕は朝ご飯でも作るよ。
(大倶利伽羅を起こしに行くのは長谷部に任せることにして、世話になった礼にと朝食でも作ることにしては五条からキッチンを使っていい許可を貰い。さっそくキッチンへと向かっては朝食を作る準備に入り)
長谷部)…大倶利伽羅、入るぞ。――起きろ、もう 朝だぞ。五条と光忠もすでに起きている。
(部屋の前に行けばノックの代わりに一応断りを入れてから中へと入って。案の定、返事が返って来ないのは未だに眠っているからで、近くまで歩み寄ると体を揺すりながら声を掛けて)
伽羅)……ん、
(体を揺すられる感覚に眉を潜め、少しの抵抗を試みるも終いには毛布を取られ。朝が弱い事もあってぱち、と目を開きむくりと起き上がれば無言で不機嫌な雰囲気を醸し出し)
五条)全く、伽羅坊の朝に弱いのは昔っから変わんないな
(大倶利伽羅を起こしに行った長谷部の声が聞こえると苦笑交じりにそう言って。彼は何故か朝には弱い、それはやはりこの時代でも変わらないことのようで)
長船)へぇ、伽羅ちゃんは昔も朝に弱かったんだね
(朝食を作ってもらうにも待っているだけでは性に合わないと五条も手伝ってくれていて。ふと隣に立つ彼が昔の事を苦笑混じりに話す姿を横目に見てはそんなこともあったのかと思い)
長谷部)五条、光忠。大倶利伽羅を起こしてきたぞ
(不機嫌な空気を感じると昔のことを思い出せば相変わらずだと苦笑を溢しつつ、起きたのを確認しては今彼らには朝食を作ってもらっていること伝えて。一緒に部屋から出てきてはキッチンで料理を作っている最中の二人に声を掛け)
伽羅)……。
(黙って長谷部の後から部屋を出てくるもまだ眠たそうな顔で欠伸を噛み殺すと、ソファーに腰を下ろしぼんやりとしながら朝御飯ができるまで待ち)
五条)おっ、感謝するぜ長谷部。
(懐かしい話をしながら朝食の用意をしていると、ようやく眠っていた大倶利伽羅も起こされたようで長谷部の言葉に礼を返し。盛り付けられた皿を運んではソファーに座る彼に「おはようさん伽羅坊」と挨拶して)
長船)こんなものだね、じゃあ食べようか
(五条の昔話に、そんな事もあったかもしれないと思いながら準備をして。朝食がテーブルに全て並べられては椅子に座り早速食べることにして手を合わせて挨拶をすると食事を始めて)
伽羅)…ああ。
(自身は何も手伝わずに待っていると朝食が完成したようで、こちらに来て挨拶をする彼に短い返事を返して。すっと立ち上がりテーブルに近づき椅子に座れば行儀よく手を合わせ食べ始め)
長谷部)これは美味いな。二人で作ったのか?
(椅子に座ればこちらも同様に手を合わせ挨拶をすると早速食べ始め、料理が美味しかったようで頬を綻ばせ。味に対して素直な感想を言うと光忠と五条の方を交互に見ては尋ね)
うんっ、五条くんも手伝ってくれたんだ
(五条も普段から料理をするらしく、手際良く手伝ってくれたおかげで早々と作り終えることが出来て。美味いと素直に褒められては顔を見合わせ嬉しそうにして)
そうなのか。…大倶利伽羅もそう思うだろう?
(柔い笑みを浮かべつつ二人を見ながら話に耳を傾けると、こちらは素直に料理を褒めたがある一人は何も言わずに黙々と食べ続けているだけで。ふと大倶利伽羅を見遣り話を振れば、"ああ、美味い"と言ってくれて)
(二人から朝食が美味いと褒められると嫌な気もしないためにこちらも五条と顔を見合わせ嬉しそうに微笑んで。「伽羅坊が褒めてくれるだなんて、嬉しいな」と五条もなんとも嬉しそうな表情で話していて)
(朝食を褒めた大倶利伽羅に、こういう時は随分と素直だなと思いながらふっと笑えばそれから再び皆で残りの料理を堪能しつつ他愛ない話を繰り広げ。食事を終えると手合わせ"ご馳走さま"と挨拶も言えば皿を重ねて「俺も世話になった礼にせめて皿洗いはさせてくれ」と告げ)
(食事を終えて、いつものように食器を重ねていると彼が皿洗いをさせてくれと進言してきて。ここは言葉に甘えるとするか、と五条の言葉に頷くと食器洗いは彼に任せることにして)
(皿洗いを任せてもらう事になり、席から立ち上がると重ね合わせた人数分の食器を持って流し台へと運んで行き。袖が濡れないよう腕捲りをして綺麗に皿を洗い始め)
(彼が食器を洗っているあいだに、五条や大倶利伽羅と刀剣であった頃もこの4人は何かとつるんでいたと聞かされて。以前よりは記憶を取り戻しているのもあるのか、言われてみればそうだったかもしれないと思いつつ話を聞いていて)
(しばらくして、全ての食器を洗い終えてはふぅと小さく息を吐いた後袖を元に戻して。三人の元へ戻るとキッチンに居た時から彼方で楽しそうな話し声が聞こえていたので「…何の話をしていたんだ?」と少し気になる様子で話しかけ)
ああ、僕らの昔の話だよ。刀剣男士だった頃から僕達仲が良かったんだってね
(3人で話をしていると、食器を洗い終えた彼も話に交じるように声を掛けてきて。まずはお疲れ様、と労いの言葉を掛けては先程までしていた話の説明をして)
ああ、そうだ。お前達はそうだが俺も仲良くしてもらっていたな
(先に彼から労いの言葉を掛けられはありがとう、と受け取り、次いで出た説明に何やら昔の話をしていたらしく自身も椅子に座ると肯定するように頷いては柔らかな表情でそう言って)
(唐突に鶴丸が「長谷部は主命ばかりに没頭していてな。そのせいで自身の事など考えてもないことが多かったんだぜ」と楽しげに話しだして。何度か聞いたことはあるが、それが原因で以前の自身とも何度か言い合いになっていたようでおかしく思えてはクスクスと笑いつつ話を聞いていて)
…確かに、その事に関して否定はしない。自分の事など二の次に考えていたからな
(先程まで四人の話題だったのが、今度は自身の話をする五条の言うことは間違いではないために否定はせず彼に笑われれば苦笑混じりにそう述べ。昔の話に花を咲かせつつ、そう言えばと「お前には驚かされたのもあるが、何かと揶揄われていた」と思い出したかのようにそう言葉を口にし)
五条)たまには息抜きも必要だろ?それに君の反応が面白くてな!
(確かに自身は彼にしょっちゅう驚きをもたらしたり揶揄っていたりしたが、それは全て息抜きさせようと思案した結果だったようで。それだけでは無い、両片想いだった彼らを見ていると歯痒い気持ちにもなっていたようで「それに君たちが何時になれば引っ付くのかも気になってしょうがなくてな。」と続けて)
(何故かやたらとちょっかいを出されていたのは自身のことを考えての行動だったらしく、最後の言葉を抜きにしてもその気遣いに心中で素直に感謝しており。それから次いで出たその言葉にだいぶ後に両思いとなった訳だが、あの頃から自身達の気持ちに気づいていた五条に「…いつから俺達が互いの事が好きだと勘づいていたんだ?」と、ふと思ったことを尋ねてみて)
光坊が君の身体を気遣ったりし始めた頃からだなあ。
(最初こそ、誰にでも愛想の良い光忠は皆にもするような事を長谷部にもしていたが、いつからだっただろうか徹夜を続ける彼の身を案じていたりする様になり。互いが気付いていなかったのかは分からないが話をしている時の彼らの瞳には熱を帯びていたり、どちらかが酷い傷を負い帰ってくると顔色を変えて誰よりもはやく手入れ部屋に向かったり。数えるとキリがないがそんな光景を眺めているうちに勘づいていたようで)
そうだったのか。それすらも気づかなかったな…
(五条の話を聞きながらそれは今でも覚えている。自身の身も顧みず主命第一に仕事をこなす中でこちらの体を気遣う彼の優しさに触れ不器用ながらに関わっていくうちに、いつの間にか特別な感情を抱いていた事を思い出し。今思えば彼の事になると周りが見えていなかった上、顔に出ていたのだろうと少し懐かしさに浸り)
伽羅)……話しているところ悪いが、今日の予定は何かあるのか。
(先程から五条と長谷部が二人して話している中、自身と光忠が完全に空気と化しているので別に邪魔をするためではないがこれからの予定について一応確認したいのかおもむろに口を開き)
そんなの聞いてると恥ずかしいじゃないか
(過去の自分がどんな人物だったのか、徐々に記憶を取り戻してきていることもあり五条の話を聞いていたが、何とも格好がいいとは言えない事ばかりしていたようで。少し恥ずかしげにそう言って)
五条)ん?そうだなぁ…特には考えてなかったんだが、どこか行きたいとかあるならそれでもいいぜ?
(特に今日の予定は考えてもいなかったために大倶利伽羅の方を見ては上記を述べて。家でゆっくりしてもいいし、どちらでもいいらしく)
済まない、俺が少し気になった事があって聞いてしまった。
(五条と話をしていて懐かしさに昔のことを振り返っていては、隣で徐に声が聞こえ彼の方を向き言葉通りの様子に色々と聞いたことに眉を下げて)
伽羅)…そうか。
(今日の話を聞いたところ、特に予定は考えていないとのことで確認しただけだったため一言だけ返して。しかし、行きたいところを聞かれては即座に答えれる訳でもなく黙り込み。すると、少し間を空けてから「猫がいるところはどこかあるのか?」と再び口を開き、動物と触れ合いたいのかそう尋ねてみて)
…まぁでも、僕がなりふり構わずそんな事をしていたんだからそれだけ必死だったんだろうね
(きっと自身なら抜かりなく周囲の反応を見ながら行動していたはず。だがそんなことは実際なく、鶴丸にバレてしまう程度なのだからきっと周りが見えておらず彼のことばかり考えていたのだろうと気恥ずかしげに言って)
五条)猫か!それなら一番は猫カフェってところがいいな。ただし人は多いぞ、それが嫌なら…そうだ、近所の神社が何故か猫が集まるんだ、そこでもいいぜ?
(彼は昔から動物と触れ合うことを密かに好んでおり。それは自身だけでなく周りの者も知っていたが敢えて口にせずにしていて。そんな彼がこの現代でも猫とふれあいたいのかと思えば幾つかある提案をあげていき)
そんな光忠の気持ちに中々気づかないで、ずっと俺だけが好きだと思っていた。
(自身達が両想いだったとは露知らず、況してや鶴丸にさえも好意を寄せていた事を気づかれていたなどと思ってもなくて。ただただ、自身だけが一方的な感情を向けていたと思い込んでたためそう言っては「…俺も周りが見えてない上にお前の事となると顔に出ていたんだろう」と今更ながら再び自身の心情を吐露するのは少し照れ臭いものがあり)
伽羅)…なら、神社の方がいい。
(猫の居所を問うた結果、幾つか提案が挙げられ人の多い場所は好かないために少し視線を逸らしつつ、落ち着いて猫と戯れる事の出来るであろう神社に行きたいと珍しく素直に口に出して)
五条)あー…お二人さん?アツアツなところ悪いが伽羅坊が珍しく外に出たいみたいでな。君たちもついてくるかい?
(珍しく素直に意見を述べる彼にニッと笑み浮かべてはチラリとこちらのことなど構わぬ様子でいい雰囲気になっている彼らの会話に割り込んで)
えっ?!あ、ああ…もちろん僕は大丈夫だよ!長谷部くんは?
(いつにも増して互いに言葉を交わしていると雰囲気も良くなってきたところで五条が会話に入ってきて。見られていたという羞恥からか顔を赤らめてはついていくと告げたあとに彼の意見も聞くことにしてチラリと見遣り)
!?…光忠が行くなら俺もついて行く。
(完全に二人の世界に入っていた事もあって、彼と同じように少し顔を赤らめながら三人を交互に見ては一緒に行く旨を伝え)
伽羅)なら決まりだな。
(目の前の二人は見事に同じ反応をしながらついていくと告げた事が面白かったのか、微かにふっと表情を和らげ。しかしすぐにいつもの表情に戻ればそう言って)
(それから外に出る準備を各自が終えては家を出て、大倶利伽羅が行きたいらしい神社へと向かい。彼からこうやってお願いされるのは、なんだか悪くない気もしていて)
―――しかし、大倶利伽羅が外に出たいと言うのは珍しいな。でも何故神社なんだ?
(近所の神社に四人で向かっている最中だが外出することに異論は無いものの、何故大倶利伽羅が外に出たいと言った理由が分からず。あの性格上珍しいとすら感じており、おまけに中々お願い等することも滅多にない為か疑問を投げつけ)
伽羅)…神社に猫が集まると国永に聞いて行きたくなっただけだ
(突然長谷部が口を開いたかと思えば自身の性格を知っていればそう感じるのも仕方なく、外出したいと言ったのも目的は動物と触れ合いだけのこと。家でゆっくりするでも構わなかったが、少し猫を触りたいと思ってしまったので疑問に答え)
確かに神社なら人もそんなにいないし、人混みが苦手な君たちには持ってこいの場所だね。
(自身も疑問に思っていたことを長谷部が尋ねている会話を聞けば、確かにそうだと思い。それに二人とも変なところが似ているのか知らないが人混みはあまり好まないため適した場所だとそう言って)
五条)そうだな、それに引きこもってばかりだと退屈で干物になっちまうぜ!
(何よりあの大倶利伽羅のお願いだ、こんなこと後にも先にもいつになったものか分からない。それに彼がせっかくこの現代に馴染もうとしているのならそれに協力してやろうと思っているようで)
(確かに自身達は人の多い場所や混雑している状況などに苦手意識があり、あまり好かないため出かけると言っても基本的に行きたい所がないので学校や買い物について行く以外は家に居る事が多く。五条の言う通り家に居てばかりは良くない事など分かっているが…と考えつつ、二列に並んで歩いていれば目的地である神社に辿り着き)
五条)伽羅坊、着いたぞ。
(しばらく歩けばいつも暇を潰したりのんびりする時に足を運ぶ神社へとたどり着き。穏やかな天気ということもあり、いつものように神社の境内には猫達がのんびりと過ごしており指さして)
(神社の鳥居を潜りながら国永に声を掛けられたと同時に指差す方向へ視線向けると、そこには数匹の猫達が視界に入り。警戒されぬようゆっくりと歩み寄り屈んでは猫を撫でようと手を伸ばし)
…光忠。何してるんだ、神社の散策か?
(目の前で大倶利伽羅と五条が猫と戯れている光景を微笑ましく思いながら眺めていれば、ふと隣に居た筈の彼の姿がないことに気が付き。きょろりと周囲を見回すと、視線の先に見えた彼の元へとゆっくり歩み寄れば声をかけ)
あっ、長谷部くん。
(境内を散策していると背後から彼の声がして振り返り。「うん、伽羅ちゃんが満足するまでゆっくりしようかなって」と続けて。所々に季節の花が咲いており、それを眺めていて)
そうか。俺もお前と一緒に居ていいか?
(隣に並び立つと季節の花を眺めながら神社で特に何かをやる事もない為、二人の邪魔をする訳にはいかないと思っての行動であり。その間、彼の傍に過ごそうと考えてちらりと視線を移せば訊いて)
(暇潰しに境内の周辺を歩いて回りながら目につくものがあれば止まって、会話を交えたりと二人の時間を過ごして。あれから時間も経ったため、五条達の様子を見に行けば猫と戯れている姿がなく「もういいのか?」と此方に気付いた大倶利伽羅と目が合い、そう尋ねると"ああ、満足した"と返事が返ってきて)
(どうやら自身たちが境内を探索していた内に大倶利伽羅も満足する程に猫と戯れていたようで。それなら良かったと微笑みこれからどうしようかと思えば「このあとはどうするんだい?」と首傾げ)
(再び四人揃ってはこの後の予定についてどうするかの話題を光忠が問うも、特に此処が行きたいという場所ややりたいことがある訳でもなく。何も意見を言えず若干の申し訳なさ感じながらも「…いや、俺は特に何もない。」と一言そう述べ)
うーん…じゃあ家に帰ってゆっくりするかい?
(五条と大倶利伽羅も同じようで特に行きたい所は無いようで苦笑を浮かべて。それならばそろそろ彼らとも解散して家でゆっくり過ごすのもいいかもしれないとそう言って)
ああ、そうだな。俺はそれでも構わない
(どうやらここにいる全員、自身と同じで特別行き先が思い付かぬ様子で。その状況に困った光忠が出した意見に断る理由がないため一度頷いては上記を述べると、大倶利伽羅も解散することに賛成の意を示しており)
(神社で解散するとそのままの足どりで家へと向かい。数十分後にたどり着けばそのままリビングへと向かいソファーに座って「伽羅ちゃん、嬉しそうだったね」と先程の話をして)
彼奴は動物が好きだからな。本丸にいた頃もよく縁の下に隠れていた猫と戯れていたぞ。
(帰宅後、隣に腰下ろすと先程の話を振られあの頃と全然変わっていない性格にふっと表情を和らげて笑みを作り。一つ相槌を打つと懐かしみつつも知っている情報を流して)
(/済みません!18日に地震がきて中々来れませんでした…)
最近はどうだ?…その、少しずつでも何か思い出せているか?
(ちらりと彼の顔を見遣ると自身が告げた言葉に思い当たる節でもあっただろうかと思いつつ、昔話を語り聞かせることで全ての記憶を取り戻すきっかけになれれば、と願いながらも話題を変えるように上記の言葉を問い掛け)
(/いえいえ、お気になさらず!地震大丈夫でしたか??返信はゆっくりでいいのでお気を付けてください;;)
懐かしいなとか、昔も見た気がするなって思うことはあるけれどそれが刀剣だった頃の僕の記憶なのかは分からないな。
(思い出せたとまでは言えないぼんやりとした景色、それはきっと前世の自分が見ていたことではあるのだろう。でもそれを断言できるかといえば少し不安な所もあるようで視線を下に落とし苦笑を浮かべながらどこか寂しげに答えて)
(/あれから地震も無いので大丈夫です!ご心配をお掛けしてすみません、ありがとうございます;;最近は雨が多いですので主様もお気をつけてくださいね…!)
…そうか。まだ俺達には時間がある、ゆっくりと思い出していけばいい。それに彼奴等も協力してくれる筈だ。
(この地でまた懐かしい顔触れの五条達と再会し四人で昔のように言葉を交わしたり、最近は外に出かけるといった機会も増えた為に彼の記憶にも何か影響があるのではと思っていたがそう都合も良く行かず。その事でどこか寂しげに答えた彼の頭をぽんぽんと撫でて遣ると、小さく微笑み自身なりの励ましの言葉を述べて)
…うん
(どうしたら記憶が戻るのか、それは自身もずっと悩んでいた事で。大倶利伽羅や五条に出逢い、きっと昔のように話をしたりしているのだろう。それなのにしっかりとした記憶は戻ってこないままで焦っているところもあり。しかし、彼に励ましの言葉を掛けられると頷きこちらも微笑んで)
(少し元気が出たのかその微笑を見れば安堵感に表情を緩めて手を離すと、話の流れで昔の記憶を振り返りながら夏の夜に二人きりで花火をした事を思い出して。四人で夏祭りに行ったが花火はまだしてない事もあり「…光忠。花火しないか?」と唐突に提案してみて)
えっ、
(彼が神様だからなのかそれとも恋人だからなのかまでは分からないが、彼にこうやって優しく声を掛けられ励まされると萎んでいた気持ちもみるみるうちに元気を取り戻すような感覚になり、長谷部くんはすごいなぁと感心していると突然花火しないかと誘われて。たしかに今年はまだやっていないし、断るりぬぅも見つかるはずがなくこくりと頷いて「うん、やろう!」と微笑み)
…となると手持ち花火が必要だな
(此方の提案に対し承諾を得ると嬉しそうな表情を見せるが、今夜二人でするにしても肝心の花火セットが無ければ誘った意味がなく。しかし、こうなると買いに行くという手しか無いだろうが自身はこの姿で一切金を持たぬがゆえ言い出せずに上記の言葉を述べ)
じゃあ買いに行こうか、どうせ家ではできないし近くの川辺になるだろうからさ
(彼に花火をしようと誘われたものの、肝心の手持ち花火が無いことを言われると特にそれに言及することも無くニコリと微笑んで。家のベランダで流石に花火などしたら近隣の迷惑になってしまうためここから近くの川辺で元々するつもりだったようでそう言って)
ああ、そうするしかないな
(手持ち花火のことで少し言いづらさがあったため此方の気持ちを汲み取ったのか特に言及されるどころか笑顔でそう言う彼に優しさを感じると共に少なからず申し訳無いと思って。花火と川辺の件でこくりと頷いて「いつ買いに行くんだ?」と聞いてはあの時のように彼とまた花火ができることが嬉しく、少し気が早かっただろうかと思いながら)
すぐに行っても構わないよ
(何処かいつもよりも楽しげな彼に見えてはこちらも自然と笑顔になるもので。時刻は夜で今から買いに行こうと構わないらしくそう言うと立ち上がり外出の準備を始めてすぐに終わると玄関に向かって)
では、行くか
(直ぐ様外出することになると、時間的にも丁度良い時間で自身も続くように立ち上がり玄関から外に出ればしっかりと戸締りしたのを確認して。彼の隣に並んで歩きながら花火の販売している店の方向へと向かって)
(家を出て花火の売っていそうな店へと行けばそこで花火とライター、蝋燭を買ってそこから近い河川敷のある川へと向かいだして。「長谷部くんからこんな誘いがくるだなんて思ってなかったなあ」と小さく笑いを零しつつも楽しげにそう言って)
(数個の必要な物を購入後、今度は河川敷の方向へ緩やかな足取りで先程と同様に夜道を二人並んで歩いており。不意に隣で楽しげに口を開いた彼の方に視線遣ると「お前と花火がしたいと思って言ってみたんだ。…たまにはいいだろう?」と楽しいことは共有したいと思っていて自身も小さな笑みを向けて)
ふふ、当たり前じゃないか。
(彼となら楽しいことだけではなく辛いことや悲しいこと、そんなものを分けあえていけたらと思いつつそう答えて。それからしばらく歩くと河川敷へとたどり着き、転けないように足元に気をつけながら丁度いい場所に来ると蝋燭に火をつけそれを地面に置くと袋から手持ち花火を取り出し彼にも手渡して)
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