【FF15】旅仲間とホテルの中で【BL】

【FF15】旅仲間とホテルの中で【BL】

ノクティス  2017-01-28 19:21:40 
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FF15のトピックが全くなかったので作らせていただきました、しかもBLです。
ノクティス王子とその仲間達の誰かでいつも宿泊するホテルの中から始まる設定。両片思いや一方的~告白いちゃいちゃまでできれば嬉しいです、なるべく気持ちキャラ寄りで、ロルは長かったり短かったりと細かく使っていただければと。一応攻めでも受けでもどちらでも受け付けます
おひとり様お待ちしております。

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  • No.61 by ノクティス  2017-03-09 00:44:33 

はは、移動中ずっと最後尾だったもんな。
(出来事を振り返れば超難関コースを駆け巡る、言わば安定性のない道筋や山道にわざわざ足を踏み入れるグラディオの後をみな追いかけては途中途中と野獣を相手にし続けて来たまでで。今回は酷く疲れる事だろうと自身は余裕を持った揶揄を返す。当然此方も横に同じく疲労しているが、覗き込んだ顔から得られた同情の目線と友人の笑みを見れば心が緩み、釣られてにこっと微笑を浮かべて。大丈夫そうだなと確信し半身を起こせば頬杖を立てて、此方を気に掛けてくれる言葉に耳を傾けつつ)
俺はべつにー、朝早いの予想してたから出る前にストレッチしてたっつーか…
(早朝からひっそり準備万全としていたおかげで身体の凝りも足の浮腫も問題なく、といった試しに地に足をとんとん、と着いてみせる。忙しい今日を終えたならば寧ろ、未だ夕日が薄らと輝く風景見たさに、ついで腹ごなしに海へ散歩にでも出掛けたいと思うようで。仲間の様子やそこらを行き交う人々をそわそわと眺めながら、なんの前触れもなく友人の頭わしゃりと、何かを合図するように手を置きやがてすぐに手放せば「ちょっと 空気吸ってくるわ」と席を立って。右から何処に行くのだと問われれば「釣り」などと退屈事を述べ、イグニスにはあまり遠くへ行き過ぎるなよとの忠告を受ける。仲間達を後に背中を向け承知と隻手ひらり、その場を立ち去ろうと歩を進み初めて)

  • No.62 by プロンプト  2017-03-09 14:55:39 

あーっ、ストレッチしてたならついでに起こしてくれれば良かったのに!
(確かに約束通りチェックアウトには間に合っていたが、それでも起きた時間はぎりぎりだった。目覚ましをかけ忘れていたからだ。飛び起きて慌てて支度をしたことは記憶に新しい。文句を言うように言葉を返すも、相手の身体に不調がないと知ってとても安心した。わしゃりと頭を撫でられる感覚にきゅっと目を瞑れば、直ぐに離れゆく彼の手を惜しく思い。席を立つ相手を目線だけで追う。…もしかして呼ばれてる? 直感とか経験則とかその他諸々。そういった感覚が導き出した思考に思い切って身を任せては、己も同じように席を立って「それじゃ、オレも写真撮ってくるね」と。今日のことを悪いと思っていたのか、酒を煽るグラディオは何処か苦々しげな困った顔で“おう、気ぃつけてな”と声を掛けてきた。その言葉にこくりと頷いては「はいはーい、行ってきまーすっ」と満面の笑顔を見せ、途端に身を翻しては親友の元へと駆け出して)
ノークトっ、オレも着いてくよ。
(待って待ってと言わんばかりにぱたぱた足音立てて追いかけては、慣れた風で親友の肩をぽんと叩いてそのまま彼の隣を占拠。歩幅は微妙に違ったりもするけれど、同じ速度で歩いていれば自然と足並みが揃ってしまうというもので。そんな足元の不思議な現象を面白そうに眺めては、手に持ったカメラを構えるふりをしながらにこりと笑って)
写真、今日はあんまり撮れなかったからさ。出来れば今から撮らせてほしいなっ。

  • No.63 by ノクティス  2017-03-10 18:24:20 

(いつもの無頓着っぷりな態度を表にしながら一人出門へとそぞろ歩く。ほんの短い階段を降りて橋の上を少し踏み進める辺りで、後面からなにか此方の方へとやって来る物音に気がつけば颯爽と肩に重みを感じていて。ったく…勘の鋭いやつだ、そう口には出さず友人の言葉に続けるのは「ああ、」と嬉しげに一言。よく崩していた相手の身体を懸念してでの寡黙な誘導だったのにも、追い求めるように後を着いてきた彼の無邪気な振る舞いが、ただ此処に、隣に居るというそれだけで気持ちが安らぎ自身の表情は綻ぶ一方で)
そーだなー… じゃあそこの、浜辺近くまで行ってみよーぜ。
(ややまだ明るさを保つ橙黄色の空を見やっては、撮影に最適なベストポジションなるものを探して。こと、こと、と木板の橋を渡る足音が時折揃ったり、揃わなかったりと2人の沈黙を鮮明にする。目的が容易く、何時もの雰囲気と変わらぬ空気で隣に並ぶも、昨日の今日とであればどこか気まずいような、そうでないような曖昧さ。気の向くままに歩を進めては、ふと前方から仲良く横並びに此方へと向かってくる親子が見受けられる。道の邪魔にならないようにと端に寄って手摺に掴まると、図らずも友人を覆いかぶさるような体勢になってしまって。「あっ…わ、悪い」 顔を合わせ、当たり前の詫びを申せばさっ、と距離を取る。 …なんだ、この初々しいかんじは…。彼と目線を合わせていられない。2人きりという気まずさから逃げるように歩速を上げようとしたが、それだとますます意識してるように思われるのではないか、と。軽く頬を掻いてから極自然とゆったり、再び足を運ぶように意識して。目線を足元に持っていき、ぼちぼちと響き渡る足音を耳にしながら何を話そうかと考えていて)

  • No.64 by プロンプト  2017-03-11 10:27:21 

へへっ…うん! 絶対に良いの撮るから楽しみにしててよ?
(自分の言葉に返ってきたああという一言の返事。素っ気ないように見えて、けれども己は知っていた。親友が誰よりも優しいということを。現にその声音は、その表情からは、嬉しげなものが伺えて。写真を撮るポイントを探してくれる相手の姿に、こちらもまた嬉しさが湧き上がってきた。思わず小さく零れる笑いは、そんな感情を如実に暴き出す。構えるふりしたカメラを胸元に持ってきて、僅かに力を強めて握り締めた。ああ、やっぱりノクトの隣は心地いい。今日の資金繰りの時には相手の背中ばかりを見詰めることになってしまったけれど、その距離感が昨夜の熱に浮かれることを防いでくれたし、頭を冷静にもしてくれた。そして、改めて思うのだ。彼が。ノクトが、愛おしい――。そんな風にぼんやりしていたのが悪かったのだろうか。相手がいきなり己に覆い被さってくれば、咄嗟に「え……?」なんてとぼけた声しか出ないくらいには驚いて、そしてまた、別の意味でもどきどきしてしまう。…まさか、こんな所で? 焦りと期待とで心臓が飛び出てしまいそうな程に高鳴る。相手のことを見ていられなくて、慌てて目を瞑る。赤くなった顔がどうか夕焼けで誤魔化せますように、なんて小さなお願い事をして――しかし、相手の謝罪の言葉とすぐ近くから聞こえてきた子供の声に意識がはっきりと現実に戻ってくる。混乱しながら、それでも内心自分に落ち着くよう言い聞かせて状況把握に努める。目の前には親友がいて、その肩越しに女性と男性の姿が見えた。少し視線を下にやれば、その二人の子供と思われる男の子。そこで、漸く今の状況を整理出来た。ああああ嘘でしょ!? オレの勘違いだったよっ、恥ずかしい!! 慌てたように離れてしまった親友の隣へ急いで並び立てば、百面相しながらもちらちら、恐る恐ると相手の顔を伺ったり同じ様に足元へ視線やったりと忙しなく視線を動かし。沈黙が己の恥ずかしさを助長している気がして、何とか口を開いてみる)
もうっ、ノクトのバカ。ちょっとだけ期待しちゃったじゃん! ……あー、でも、勝手に期待したオレの方がバカかも。へへっ、勘違い乙〜って感じ?
(何だかもう自分でも何を口走っているのかわからない。余計に恥ずかしくなった気がして、相手と反対の方向へと顔をそむけては熱くなった顔を潮風で冷やそうとしており)

  • No.65 by ノクティス  2017-03-11 19:55:41 

(不意にも密着した友人との距離。あの瞬間、通行人が後ろを通り掛かる瞬間に見た色白に目立つ紅潮の面差ときたら…。――ダメだ、調子が狂う。その反射に昨夜のことも思い出してしまうと此方も染まった頬を隠すよう手で押さえては、密かに心拍動を踊らせていて。品行が悪いと思って此処は忍び通そうと謹んでは途端、跳ね上がった声音が沈黙を破り儘ならぬこの場をどうにかしてくれといった圧を掛けられて)
…えっ あ、えと、ごめん? あーいや、狙ったとかじゃなくて…!そのほら、人通ったじゃん。だからついー……
(…ん?ちょっと待てよ、こいつ今なんて…?? 行き違った脳みその判断に訂正をかけては、彼は憤怒したのではなく期待したと言った模様で。その言葉に語弊がないのかと目をぱちくりさせるも、一向に此方へ顔を晒さないというのは事実だということ。 ……マジか…。そうと把握できれば、気持ち素直になってみてもいいのか、と変にほっとさせられたようで。 つい昨日に好意を述べあった仲ではないか、仲間内では見せない1面を見ぬ振りして躊躇うなんて勿体ない過ぎる。内心でそう己に言い聞かせては、息を呑んでからそっと距離を縮めて、彼のぶら下がった手元に自身の手の甲をこつん、と当て)
……べつに、勘違いとかじゃねーから…
(潮風に紛らす勢いの声量でぼそりと呟く。さも恥ずかしい内面を口にしては誤魔化そうと次いで「ほ、ほら…行くぞっ」なんて投げ飛ばしに言い放てば、手を握るのではなく手首ガシッと鷲掴み、歩幅をずらして先へ先へと急いで行く。己のぎこちなさに笑えてくるものの、対処するならばこうして無理やり目的地に進むしか頭が働かず。ーー浜辺近くの段をズカズカと降りやっとこさ辿り着くと、ふと目の前に飛び込んだのは色鮮やかな景色で。丁度夕日は丸く水面にキラキラと輝きを映してるというところか)
お、おお……プロンプト、おま、写真…早く撮れ!
(文句無しのその光景に目眩まし、眉間に寄せていた皺をも無くし表情を一変とさせては彼の背中を迫り立てるように叩く。満足そうに腕を組みつつはあ、と一息ついて)
二度と見れねえかもなぁーこれ……来てよかったわ。

  • No.66 by プロンプト  2017-03-12 22:30:27 

(こつりと当たる相手の手。ハッとしてそちらへ目線をやると、風に流れて聞こえてきた小さな小さな声にとくりと胸高鳴らせる。聞き間違いじゃないかと一瞬頭に過ぎるも、何かを言おうと口を開いたところで少しばかり強引に手首掴まれては直ぐにその考えが杞憂だとわかって。相手の速度に置いて行かれぬようにと彼の一歩程後ろを半ば引き摺られるような形ながら慌てて追いかける。辿り着いた砂浜。踏みしめればその砂はぎゅっと音を立てて沈み、僅かに足を取られそうになる。覚束無い足元に目線をやっていれば、前に居る親友から感嘆の声が聞こえてきて。続け様に背を叩かれては「ちょ、痛いって…!」なんて唇を尖らせるも、促されるがままに海の方へと顔を向ける)
……――…綺麗。
(鮮やかに燃え盛り滲む橙色は目に痛い程に輝いていて。けれども目はそらせない。感動のあまりぽかんと開いた口からは、自ずと感嘆の言葉がぽろり。緩慢な手付きながらカメラを構えては、先ずは立ったまま、次に寝転ぶような体勢でシャッターを切って。砂が付こうが構わないらしい。満足のいくものが撮れたのか嬉しげな微笑みを浮かべて立ち上がれば、親友の方を見やって思わずもう一枚。夕焼けに照らされる彼の横顔はとても美しかった。まるで芸術品でも見ているような心地で見蕩れる。ほわほわと夢見気分のまま相手へと近寄っては、片手をそっと、相手の手へと絡ませて)
うん、本当に来て良かった。良い写真が撮れたし……何より、好きな人とこんな綺麗な景色を一緒に見られたんだもん。オレ、すっげー幸せ…!

  • No.67 by ノクティス  2017-03-14 17:01:22 

(未だ沈みきらない日の丸を立ち尽くし眺め、自身の瞳に焼き続ける。満ち溢れた海辺の至るところまで遠見すればする程、心が浄化されるような気分に駆られて。濃淡の発光から目を離せず直視していると、此方に目掛けてシャッターを切る音がぷつりと耳を通り。機敏と此処に居る我を還し発せられた音の方へと視線を動かせば、屈託のない表情を浮かべた彼と密かに絡まる手元にぴくり、肩が少し強張って)
…はっ、お前はいっつも突拍子のないこと言いやがんなー…
(相手の言動にとくん と胸を打つ。半ば呆れ口調ながらも内気では、"好きな人"だなんて言われて顔に出ない奴がいるか…!などと心踊らせて。その極上に湧き上がる喜びを噛み締めつつ、顔を逸らしては心にぐっと留める。夕焼けを目先に幸せを得ては、気を改めて。彼が思いのままと自身に向けて好意を伝えてくれたように、友人の手をゆっくり、指折り握り返してはぽつり)
俺も、今すげー幸せ…。 ……なんか例えらんねえけどさ、お前と一緒にいると、心が落ち着くんだよな。別の意味じゃドキドキさせられっぱなしだけど…

  • No.68 by プロンプト  2017-03-15 18:25:53 

そ、んなの…オレだって同じだよ。隣に居るとすっげー落ち着く。オレの定位置、って感じ? 隣に居るのが当たり前っていうか…。
(暮れゆく夕日を眺めながら、思う。なんだかんだで照れ屋というかシャイな友人が、まさかこうして素直な様を見せてくれるとは。これぞ恋人特権というやつだろうか。じわじわと胸が熱くなる感覚。胸中には恥ずかしさが過ぎり、けれども話が出来る幸せがそれを優に追い越して。握り返された手から少しずつ体温が一緒になってく。少々熱いぐらいで、丁度いい。)
…それにオレの方こそ、いっつもドキドキさせられてる。片思いの頃からノクトの一挙手一投足にどれだけときめいてたか、ノクトは知らないでしょ。
(心は熱いのに酷く凪いでいて、それがまた何とも心地よくて。いつもの快活さは、今は沈めておく。こんな黄昏時には必要無いのだ。声量はいつもより控え目に。声音には、いつもよりも静かに、柔らかな穏やかさを纏う。繋いだ手を軽く引く。自然と浮かんだ微笑みはそのままに、顔を逸らした相手を愛おしげに見詰めては)
――…ね、そろそろあの釣り場に行こっか。ほら、あの桟橋。夜も近いし、釣れる魚の種類がそろそろ変わる頃合でしょ? それに写真、もっといっぱい撮らせてほしいんだ。オレ、ノクトを撮りたい。

  • No.69 by ノクティス  2017-03-16 22:57:52 

…一挙手一投足?なんだよ、俺お前になんかしたかー。
(過去を振り返りつつも、思い当たる節は見つからない。強いていえば直接的に出会ったあの日、不意に転んでしまった相手を手助けしようとしたあの時からだろうか。もしくはそれよりも前なのか、なんて自身の記憶は明白に思い浮かべられずとただ疑問に、海辺を見渡しながらのほんのり落ち着いた声音で、潮風と流れゆくままに交わす。隣に居て当たり前だという風に、小さく揺れ動く手元に安堵させられるよう、強く握り返して。想う人が傍にいるという実感に有り難みを感じながら、ゆっくりと彼の方へ目線を合わせて)
ああ、いいぜ、たくさん釣って あいつら脅かしてやるか。 ……あー、…俺の写真って、退屈になんねえか?
(趣味である手柄の釣りとなれば、間もなくと歩を進めようとするも、はたと立ち止まる。念のため遠回しに、といった口振りをするのは言わずもがな、カメラに写るのを好ましくないことで。此処はうまくはぐらかそうと口を開き『…んや、やっぱり条件付き。撮りたいんならまずは…ーー俺を捕まえてからなっ』と、掴んでいた手をすっと離しては意地の悪い子供のような笑みを浮かべ、彼から少し遠ざかってみせる。雰囲気を一変とし身体が疼くと、浅瀬の方へ小走り逃げ込み、目線下の潮水を相手に目掛けて不意にバシャッ とかけ)
あっはは、怠けた面だぜプロンプトー、ほら!かかってこい、カメラ壊させんぞっ

  • No.70 by プロンプト  2017-03-17 08:05:25 

え、退屈?…なんで? ノクトをいかにかっこよく撮れるか、っていうのを考える時間も含めて楽しいのに。退屈なんて考えてる暇ないよ、オレ。
(親友ばかりを撮るのは癖に近いもので、最早習慣と言っても過言ではない。写真に写るのを嫌がられることは重々承知済みであったが、遠回しな問いかけにはきょとりとして真面目に答えを返す。しかし、突然己から手を離して逃げ出す親友を見れば、そんな真面目な表情は一気に崩れた。撮りたきゃ捕まえろ、との王子様の意地悪な仰せにうええ!?とげんなり情けない声を上げながらも半ば反射的に追いかけ始める己の身体。今日はその体躯を散々扱き使った筈なのに、こういう楽しい時はいつも以上に力が出る気がする。明日は筋肉痛、はいこれ確定。なんて悟ってはみるも、シャッターチャンスを思えばまさか手を抜くわけにもいくまい。慌てて追いかけた先は浅瀬。だが此処で水しぶきの強襲が迫る。ストップの効かない体はそのまま水を浴びることに。「ぶッ……ちょ、もうっ、ノクト! い、いきなりとかずるくない!?」腕でぐい、と顔面に付いた潮水拭えば、愛用のカメラをこれ以上濡らすまいと胸元に抱えたまま、反撃とばかりに足を大きく振りかぶり相手へ水しぶきのお返しを)
へっへ〜ん、どうよ? ノクトばっか調子に乗るなんてずるいもんね、お返し!
(にひひと悪戯っぽく笑って見せれば途端にカメラを構え、手馴れた手付きで躍動感のある一枚を収めてみせる。自慢げに目を細めると軽くステップを踏むような気楽さで数歩後ろへ下がり、今度はどんな手が来るだろうかと間合いを測りながら)
あは。良い写真ゲット〜、ってね!

  • No.71 by ノクティス  2017-03-18 22:24:11 

(一振りに続いて二振り、三振りと遊び半分で飛沫を食らわせる。相手の手元のカメラに潮水がかかろうが気兼ねなく両手で水を掬い上げては、不意を突かれてひょろっと身体のバランスを崩しかける友人の姿がなんとも面白く。吃驚する反応を見ていられるのも今のうち、こうとなれば次は仕返しがやって来るだろうと、そう先読みして波打ち際から少し離れた砂浜の方へ回避するはずが、しかし。歪みつつある地面の不安定さに気を取られてか、かなり命中的に顔面にヒットしてしまう始末で)
うっわ、冷てッ…足でとか無いだろ…!
(潮水が目に入り数回瞬きを繰り返せば、視界を改めて。衣服が濡れてしまおうが構わない、残る体力を使い切るまで本気の水掛け合戦を開始しようと踏みとどまれば忽ち、シャッターを切った音が。「あっ ちょ、おいこらプロンプト!」夕日を拝んでいた際にも撮られてしまう。何度もと死角を狙われるばかりで流石に腹が立ってくれば、反撃する以前にカメラを取り上げようと相手の元へ駆け寄り、腕を伸ばして。「…やべっ」これがまた不注意にも、足を挫いてしまう。どさくさに紛れて身体がよろけ、お決まりのパターンといった感じに友人に向かって支えの肩にもたれかかろうとするも、勢いつけ過ぎたおかげで重心を崩し、がむしゃらにドシャッと押し倒してしまい)
……って…。 …は、悪い!怪我させたか…?
(彼を巻き込む羽目となったが、運良くも転倒の際に少なからず頭を支えてあげることができた。足元は半分ほど上乗せる形になってしまったが、上体は差ほど重みにはならなかったはず。地面が砂のクッションで多少の衝撃は免れたが、やはり心配だと彼の上から退けて頭をそっと起こし、上体起こそうとゆっくり腕を引きつつ心許なげな表情で顔色を見下ろして)

  • No.72 by プロンプト  2017-03-19 10:53:52 

えっ、嘘ぉ…!
(相手の手がカメラに向かって伸びてくる。奪われてしまえば今日はこれ以上ノクトを撮ることが叶わなくなってしまうだろう。そんな事態は是非ともご遠慮願いたいわけでありまして。咄嗟の判断で身体を硬くし縮こませては、カメラを今まで以上に力強く抱き込めた。勿論、衝撃に備えて目は瞑って。しかし、一秒も経たないうちに想像とは違った衝撃が。とん、とも、ドン、ともつかない力が己の肩を押す。驚きで目を見開き予想外のそれに「ぅ、わぁ!?」と思わず声を上げれば、バランスを崩した身体は砂浜へと背面からダイブする形となって。その様といったら、ドシャッと何とも典型的な擬音が聞こえてくるようで)
…〜っ! いったいなぁもう〜!!
(痛みに備えて再度瞑った瞳をぱちりと開く。それと同時に半ば反射的に噛み付くような勢いで文句零すも、少しの間あまりの距離の近さに混乱、状況を把握出来ずにいて。条件反射のように身体を丸めたお陰か腰へのダメージは減少させることが出来た。そして、頭部に感じる親友の手の熱から、相手が自身の頭を守ってくれたということは容易に察することが出来る。咄嗟の行動だったのだろうがそういうところは流石だと胸が熱くなって、同時に、責めてしまったことに対して申し訳なくもなるわけで。眉を下げしおらしく目を泳がせた後、きちんと視線を前へとやれば「ごめん、…大丈夫。怪我はないよ…?」と内心どぎまぎしているのを隠しながら安心させるように言葉を放つ。夕日をバックにしてこちらへ乗り上げるような体勢の彼の表情は、逆光のせいでよく見えない。今はそれが有難かった。押し倒しは惚れた腫れたの関係である互いにとっては少しばかり刺激が強いもので。きゅう、と切なく痛む胸の鼓動に息が詰まりそうになる。状況がわかった途端に赤らんでしまう頬。血色が良いのも考えものだと内心ぼやいては、この状態を目一杯楽しみたい己と早く起き上がってしまいたいと羞恥に濡れる己とが対立する様に頭を悩ませて。退け、と言いたいのに言いたくない。矛盾するその考えから目を背けては、大切なカメラを乾燥した砂肌にそっと置いて、それから相手の首に腕を回してみる。周りに誰も居ないのを良いことに、甘えるような仕草で引き寄せ、擦り寄り)
…今日はもう撮らないからさ、少し落ち着こ。遊んで怪我したとなったらイグニス達も黙ってないだろうし、二人で出歩くのも是とは言ってくれないようになるよ?

  • No.73 by ノクティス  2017-03-19 23:38:07 

そか、ならよかった…ちょっと勢い余ったわ。
(何事も先ずは彼の身を案じること、双眸を僅かに揺らしつつ状態を確かめては、平気だという言葉にほっと肩が落ちる。夕陽で光照らされて発色の目立つ金色の髪、倒れた衝撃でやや顰めた彼の表情を見下ろしていれば、図らずも自身の心の奥で何かがざわめき初める。一瞬の出来事で身を投じたことにより出てきた興奮は収まってきたものの、今しがた仕上がっている彼との状況を見極めて瞳をぱちくりとさせては、純粋な心持ちが無くなりやがて全身の動脈がじわりと己を察して。なんかこれ、やばくないか…?横からさざめく潮の向かい風が自身の熱くなる顔に刹那と過ぎ通ってゆく。はっと静止していればいつの間にやら、友人の腕の中に引き寄せられていた。地面の砂に両肘を着いて、四つん這い。これで完璧に覆い被さる形になっていて。擦り寄る彼の頬が、熱がこの身を通じて伝わる。顔に付着した潮水が仄かに渋みの香りを漂わせて。色恋相手との密着具合に戸惑いを隠せるはずもなく「おい…プロンプト…」と恥じながらに名を呼べば、分をわきまえた彼の忠告が耳元を通ってくる。確かに…差し当たり怪我なくお互いに事なきを得てよかったと納得。その反面微妙に、自身の身の程を知らされたような改まった発言には少々不貞腐れそうになったが、落ち着かせようと身を馴染んでくれた友人の行動の甘酸っぱさに心ときめかされては、吐き出そうとした不満は黙って蓋を閉ざしておくことにした。「なあ…いいのかよ、こんな所で…」しがみつかれたまま辺りを見渡せる限りに目線を働かせれば、人の気配は一向にあらず。ぼそりと友人に向けて自制をつけようとするも己自身、ちょっとばかしと彼への欲を抑え込んでいて。「……プロンプト」外であることを注意しながら、たまらずゆっくりと彼へ頬を擦り寄せる。潮水に混ざって汗をこびり付けてしまったかもしれない。風は涼しいのに身体はやけに熱くて、心臓が破裂しそうになる。この状況で落ち着け、といわれる方が逆に難しく、再び甘えるように次いで鼻を擦り寄り合わせてしまい。やや瞳を細くして上から少し眺めれば、宣言なしに彼の眉間を食むように口付けを落とす。自我のまま、下心透け透けの気恥しさを耐えながら茫漠と改めて友人を見つめて)
すまん……止まらなくなった…。

  • No.74 by プロンプト  2017-03-20 09:04:28 

あは。…本当は表立ってこういうことするの良くないんだろうけどさ。今は…今だけは、誰も見てないから。だから、もう少しだけ、このまま……
(この状況で二度も名を呼ばれ尚且つ眉間への口付けを受けると、それこそ本当に止まらなくなって。ぽつりと上記。以上を望む前に、と自制を効かせて腕を緩りと胸の前まで下ろす。相手の頬へと片手を伸ばせば、触れた指先から汗と潮水とでしっとりと濡れた感触が伝わった。距離の近さ故か、汐の香りと汗の匂いに混じって体温の上昇と共に匂い立つ彼の体臭が鼻を擽る。それは決して不愉快なものではなくて、寧ろ心が落ち着く程で。説明のつかない甘やかな匂いに胸はときめき、頬は綻んでしまう。漸く目が慣れて彼の表情が見えてくれば、じっと目を見詰めてみて。うん、やっぱり綺麗。相手の瞳に惹き込まれるように再度首へと腕回してしまえば、そのまま相手の首筋に顔埋め。静かに深呼吸。昨晩に相思相愛となり物理的な距離も精神的な距離も以前より近くなったというのに、何故こんなにも心は切ないのだろう。もしかすると、彼も同じ気持ちでいるのだろうか。…聞くだけ野暮だから、何も聞かないでおくけれど。――けれど、同じだったら嬉しい。出来れば胸は痛めてほしくない。その思いは以前と変わらない。だと言うのに同じ痛みを望んでしまうのは、我が儘というか、自分勝手が過ぎる。それもわかっているから、更に切なくなる。同じでいて、同じでなければいい。……嗚呼、矛盾。矛盾。矛盾ばかり。恋はなんて難しいものだろう。これなら、学校でのテストの方が余程簡単だった。ゆっくりと顔を離し、また見詰め合う。狂おしいほどに愛おしくて。なんて、切ない。堪らない想いを伝えるように彼の唇へ2回3回とバードキスを贈れば)
ノクト、……好き。
(とはにかんで意味深げに瞬き繰り返し、今度はこちらから口付けを乞うようにほんの少し顎を上げきゅっと目を瞑ってみる。今日は予めリップクリームを塗ってあるし、かさついている、ということはないと思う。安価ながら、ほんのりとバニラの匂いが付いたお気に入りだ。何か反応があれば良いのに、なんて乙女思考をぐるぐると巡らせて)

  • No.75 by ノクティス  2017-03-20 20:12:05 

(自身の頬の汗をそっと拭いとるように触れる手先に双眸を揺らし、盲目的に彼を見つめる。体勢は違うが、昨夜目にした眺めと同じだ。安心させられるような朝焼けの蒼に吸い込まれる様、再び腕の中へとゆったり、包まれていき。そこへ、彼の吐息が僅か密かと首筋に掛かる。なんだか恋い焦がれてるような切なさが思い惑う。縋るように、抱かれてるこの瞬間が長ければ長いほどに自身の胸がきゅう、と押し潰されて。…苦しい、けれども愛おしい。惜しいように少し身の隙間ができれば、可憐で何処か訝しさを帯びた瞳に見つめられて。次いで、前菜的な愛くるしい愛情表現を受ければ、"好き"の想いで噎せ返そうになる。場所も場所だと口は我慢していたのに…箍が外れたらどうするんだと。彼からのキスの衝動で瞑った瞳をゆっくりと開けば、彼自らも「好き」の一言。…俺も好き、好きだ。心の中でそう呟いた。己の好きはこれから伝える、相手の頭部にそっと手を添えて、分からせるように瞳で訴えて。彼の瞬きからはなんの意味合いが込められていたのか。不安か、それとも緊張なのか。何処か隠し事を秘めていたようにみえたのなら、その心情を素っ破抜くのみ。目の前の据え膳を有難くいただくように顔を近づけ、角度を付けては、半ば噛み付くようにはむっ、と唇に吸い付いて。……ん?ふと、自身の嗅覚が可笑しくなってしまったのかと疑う。先程から、薄ら漂う甘い香りが鼻につくのは、彼のフェロモンというものなのか。自身のその直感が何やら変態的だと分かってしまうと、顔が一気に熱くなった。気になって確かめるように、軽く何度かはむ、はむ、と蟠りなく唇を食んでみる。潮の匂いに紛れてよく分からなかったが、以前とは変わった唇の感触に気づけば1度くっ、と唇押し付けてからずらかるように離して)
っは、……なんか、匂いつけてんのか、ここ…。
(まるで核心を突かれたような眼差しで口許を見やっては、彼の下唇を親指で拭い、鼻で直接その指を嗅いでみる。この香りは……恐らくバニラだ。何を予想したことか、旅の道中にいつ人目を盗んで用意したのかは不明だが、これが自身の為の御膳立てなのか、と考えれば、その過程までの可愛げな行動っぷりをついつい瞑想してしまうわけでありまして。この機会を期待されていたのではと思わず「まさか……、」と口に出すも、敢えて二の句は慎んでおき、少し目線をズラして羞恥に追い込んでやろうと裏腹に、にたりと悪魔の自身を装っており)

  • No.76 by プロンプト  2017-03-21 11:09:21 

(相手から告げられる好きの一言。それだけでは収まらぬ夜空の瞳から伝わる好きの雨を、己の心は恵みとばかりに歓喜して受け止める。自身の胸からはとくとくと速い鼓動を感じた。緊張、期待、歓喜。その影にはいつだって後ろめたさがついてまわる。ルナフレーナ様のこと、そして、自身の出生を思えば寧ろそれを感じないわけがない。…だけどまだダメ。オレは臆病者だから、この心の薄暗い所には触れてほしくない。ノクトを傷付けたくなくて。けれど騙すつもりもなくて。だから今は、せめて先送りにさせてほしい。いつか必ず打ち明けるから。内心紡いだこの呟きは言葉にするわけにもいかず、ただただ心の内側へと赦しを請いたい気持ちを抑え込む。…嗚呼、目を閉じればこんな心の内は気付かれないで済むだろう。目を閉じてしまえば、好きな彼から与えられる好きな感覚に、好きな行為に、没頭出来る――。
瞼を下ろした後、熱い唇同士が重なる。柔らかく噛み付くような口付けにぞくりと背筋が粟立つ。ほんの一瞬思考のためか相手の動きが止まったが、それに気付かぬ程度にはその感覚に身を委ねていたわけで。そのまま軽い調子で繰り返し食まれれば、それに応えるべくこちらもやわやわと唇を動かしてみたりもし。最後に唇押し付けられては、突然の変化球に瞳をぱちりと開いてしまい。はふりと一息ついていれば、指摘と共に彼の親指が下唇を這う。感覚を研ぎ澄ましていたせいもあってか、不意をつくような刺激には「んっ…」と声を漏らした。彼はどうやら、リップクリームの存在に気付いてくれたらしい。そのことに対する嬉しい気持ちと照れ臭い気持ちとが心の内でせめぎあって。にたりと笑う相手の顔なんか見てしまえば更に羞恥心がじわりじわりと己が内から湧き上がってきてしまい、思わず拗ねた表情で「どんな表情でもかっこいいとか、ずるいでしょ…」と恨み言のように呟きぽつり。続け様に思い切って口を開けば、赤くなった顔を隠すことなく「…そうだよ。こうなるの、今日はずっと期待してた」と白状。――リップクリームを買い求めたのは、今日の資金繰りの直前だった。ごめんトイレ行ってくる〜と嘘をついて一行と離れた己は、近くの店へと駆け込んだのだった。どれにしようかと迷ったものの、あまり長い時間此処に居れば気付かれてしまうことは確かで。慌てて引っ掴んでレジまで持っていったのは王都でも見かけたことのある品。淡いピンクの、明らかに女子受けしそうなそれ。購入時は無論気恥ずかしかったが、店員から笑顔と共にありがとうございましたと送り出されては、少しだけ背中を押された気がして。買ったばかりのそれを店の影でほんの少し塗ってみた。鼻先でほんのりと香るそれに気分は上がり、今日は何だって上手くいく気がしたのだった。…回想乙、自分。頭の片隅でそんなことを思う程度にはこの羞恥から逃げたい心地である。白状すれば、このリップはイグニス達にも気付かれていたのだ。頑張れよ、とか。良いと思うぜ、とか。小声でそんな言葉を掛けられたことを思い出した。嗚呼、思考すればするほど自分自身を追い詰めているような気がする。恥ずかしくなって相手から顔を逸らしてみれば、後頭部と地面とが擦れて砂粒がざり、と音を立てる。視界の端に映った空の色はいつしか、橙色から藍色へと変化してきていた。いつまでもこの状態というのは堪えきれなくて、相手の胸元へと手を添えてはそっと押し返すように力を込める)
ねぇノクト…お願い。もう無理、恥ずかしいから退いて。

  • No.77 by ノクティス  2017-03-22 09:48:51 

へーえ、やっぱそうか。可愛すぎだろ、お前?
(誤魔化すように迫り立てて否定の声でも上げるかと思ったが、自虐的に不貞腐れる友人の反応も自身の思惑通り、と余裕かました不敵な表情で上記を告げる。機敏と恥ずかしさから顔を逸らす友人。向けられた頬には故意にちゅ、と感謝を込めたキスを施す。相手の顔を眺めていれば分かる。嗚呼、大層悩みに悩んだ末なんだろうな。恋人である俺を意識して知らぬ間に自分磨きをしていたのだと思う程に愛おしくなり。彼の純情可憐な様を見てあれやこれやと想像しては、溺愛心が擽られて相手の頭に自然と手が伸びて。宥めてやるように、僅かながら付着した砂の粒子を落としてやるよう髪を撫でつつ)
はい、はい。ちゃんとそれ味わってからな?使い切んねーと、もったいねえだろ。
(せっかくと用意された御膳立てを逃しては元も子もない。自身の胸板を押す腕が些か柔いのは、後々心残りになる事を恐れてか。変な所が抜け目無く、自身の判断では今ここでその唇を平らげてやるのが善だと言っていて。好都合な事に空は夕闇が迫り、より人を見定めにくくなるだろう。人目もない、あと少しだけと再び顔を近づけて、彼の逸らした方向に首を傾けては、奪うようにして口を吸う。この唇は、今だけは俺のもの。まったく独り善がりな行動ではあるが、優先すべきは彼の期待にきちんと応えてあげることで。単純と、使命感も感じた。頭をくしゃりと撫でては今度、左右にスライドさせるように唇を擦り付ける。この一時を台無しにしてしまわぬように吸い付いて、大事に食んで、ゆっくりと味わい。未だ少しばかりとこびりついてるリップを、唇のラインに沿って舌でねぶり取る。バニラの香りが鼻をついた。香りを漂わせているだけなのに、彼の唇からも仄かに甘味を感じて。吸い付き、確かめるように再度舌で這い、舐めては吸い付いての繰り返し。そろそろ十分に堪能できたところで、最後にリップ音を響かせて終了。「んっ…美味かった。サンキューな、プロンプト」そう満足したように微笑めば額をこつんと当て、悔いのないといった感じにやっとこさと上体起こして。傍らの友人のカメラを拾い、立ち上がれば「立てるか?」と手を差し伸べてやり)

  • No.78 by プロンプト  2017-03-23 02:21:46 

ぅあ…、あーもうやめてっ、すっげー恥ずかしいから! 可愛いとか言われても嬉しくないしー!
(頬に落とされた小さなキスと相手の甘い言葉に堪らなくなって目を強く瞑れば、ちょっとばかりの反抗を見せてみる。男であるが故に可愛いといった類いの言葉には複雑な気持ちにもなるわけで。しかし、それが嫌なわけでは決してない。寧ろ本当のところを言ってしまえば、恋人に可愛いと言われて舞い上がりそうになるほど嬉しいのだ。けれども、嬉しさと羞恥が溢れかえった結果、つい天邪鬼な反応をとってしまったらしく。ううう、と顔真っ赤にして小さく唸れば、それでも己の頭を撫でてくる相手の手には擦り寄ってみたりもして。さらりと流される要求にはたと目をぱちくりさせれば、咄嗟には意味を理解出来なかったためか確認をするべく口を開く)
え。…え? ちょっと待ってよノクト、味わってからってどういう、んっ…――!?
(態々顔を逸らしたというのに、自身を追いかけてまで口を吸ってくる彼に思わずたじたじ。結局言葉も最後まで発することが出来ずに封じ込められてしまう。先程言ったように、期待していたのは確か。しかしまさかここまで夢中になってくれるとは思っていなくて。擦り付けられたり、食まれたり、舐められたり。色んな動きでこちらを翻弄してくる相手を、酸欠に陥りかけでぼんやりとした頭のまま薄ら開けた瞳で見詰める。それも、…必死なノクトって可愛い、なんて思いながら。にしても、昨日初めてしたと言っていたのに何故彼はこんなにもキスが上手いのだろうか。自身の好みを知り尽くしたかのような口付けに、身体の力は自然と抜けてしまう。完全に身を委ねる状態で唇を受け止めていれば、最後を知らせるリップ音が聞こえた。同時に唇も離れていく。未だコツが掴めないのか無意識に浅くなっていた呼吸。相手の言葉に答える余裕も無いのか代わりにこくこくと頷いて見せては、酸素を肺いっぱいに取り込んだ。何度か深呼吸をすると思考能力も直ぐ様回復の兆しを見せて。立ち上がる相手を目線で追えば、当たり前のように差し出された手をこれまた当たり前のように手に取り、ぐっと足に力を入れて立ち上がる。しかし、口付けの際に抜けてしまった力は未だ回復していないらしく、己の身体を支えるだけで少しばかりのふらつきを見せる羽目になってしまい。けれども相手に甘えたり頼ったりばかり、というのは嫌で。「えっと……こちらこそ、期待に応えてくれてありがとう、ノクト。王子様のロイヤルな口付けを受けられるなんて、オレってば超幸せ者だよね〜」なんて冗談混じりに言葉零せば、意地でもいつも通りの体を振る舞ってみせる。強がりと言われようが自身だって男だ。矜持というものがある。甘やかされた分相手を甘やかしたいと思うのは、男としても恋人としても普通のことだと思うのだ。だから、エスコートをするべく掴んだままの手を緩りと引けば、一歩二歩相手の先へと進み。自身の肩越しに彼の方を見遣ると、そのままふわり微笑みかけて)
ねぇ、桟橋の方へ行こうよ。魚が光ってて綺麗だよ!

  • No.79 by ノクティス  2017-03-23 18:37:03 

(立ち上がらせる際に相手に多少のふらつきがあれば支えてやるべくと身体を張り、ちょっとやりすぎたか?と身を案じて見てれば、転けもせず寄りかかりもせず、と自立してその場を保つもので。少しふらふらとなりながらも此方の礼に礼を返されれば驚くように「ま、まあ……恋人、なんだしな」なんてぼそりと呟いては、"当たり前だろ"といった態度をとる。…いや、ホントのところ、実は照れ臭い。ちょっと格好をつけて王子様を気取って見せつけていたのが、"モロバレだった"、という感じになっていたのでは、と。言葉は冗談だと分かっていても面と向かって礼を告げられれば、気恥ずかしさが今に来て噎せ返しそうになる。キス最中の心の余裕はのっけから無かった。互いの漏れる口呼吸や鼻息がかかろうが、彼に対する愛情表現は欠陥とさせたくなくて。無論、テクニックも一日のみで取得できるはずが無い。貪るように私利私欲と本能的にできてしまったのだろうと思う。そう、言わばこれを一言で言うと…『愛の力』ってやつ。我ながらそういう形で、まだまだ不器用だなあと頭を抱えてしまう。実際には、彼に夢中となっていたのだろうとしみじみ思うだけで、心の中で困ったもんだと恥ながらの吐息をついた。…なんにせよ、満足してもらえたことに越した事はない。そんな短い間に悶々とさせていれば途端、手を掴んだままに腕を引かれた方向は、ホテルとは逆方面で。あれ、帰らねーのか?と声をかけようとしたが、2人きりの時間は惜しくも必要としているのが本音。空の明るさ的にもまだシガイは現れないだろう。身体は今朝の鍛錬で若干疲労を訴えながらも、自然と友人の背中を追うようにして足を進めた。疲れているはずなのに、寧ろ一緒にいることでどきどきとさせられて有難くも苦労を感じる暇がないのだ。今度は、友人のしたいようにと落ち着いて素直に言葉を受け止める。自身の手元にあるカメラを友人に返そうと目の前に差し出しながら「しょーがねえなぁ…言っとくけど、俺撮んのだけは勘弁な。」と答えは何時もながらの生意気さを出して、僅かに口角を上げながら相手の隣へと歩幅を合わせて歩き)

  • No.80 by プロンプト  2017-03-23 23:54:59 

はいはーい、王子様の仰せのままに、ってね。だいじょーぶ、今日はもう本当に撮らないから。瞼の裏に焼き付けるだけにしまーす。
(相手の生意気な様ももう随分と見慣れたものだ。へらり笑ってカメラを受け取りながら軽口を交えて首肯してみせる様といい、周りからはどう見ても仲の良い友達同士にしか見えないだろう。二人の間にあった甘ったるい熱っぽさは当人達の記憶だけに留まり、そういった雰囲気は自然と霧散していた。恋人として触れ合うのも好きだが、こういう風に気の置けない友人として関わるのも好きで。掴んだままであった手をそろり離せば、自身の身体に付いたままの砂粒を軽く払いながらふんふんと楽しげに鼻歌を歌い、歩き出す。桟橋までの距離はそう遠くない。精々100mあるかないかといった具合だろう。流石に毎日一緒に居れば、話したいことなどは夜になる前に全て話してしまっている状態だ。鼻歌を零しながら考えるのは次の話題について。けれども深く考えたところで直ぐには出て来ないし、そもそも考えている時点でアウト、というか。考えるだけ無駄だという結論に至る頃には桟橋の近くまで辿り着いており。気を取り直して海を見遣れば、もうとっくに太陽は沈もうとし始めていた。温かな色が消えてしまうというだけで少し寂しい気持ちになるが、天を仰いで目を動かせば交代とばかりに薄らと月が昇っていることに気付く。太陽の反対側からじわり染みるように広がり始めた冴えざえとした夜空に、ふと、息を飲んだ)
…夜って、やっぱりノクトの色だね。
(ぽつりと紡いだその言葉は、小さいながらもこの場の静けさに溶けることなく空気を震わせる。透けるように柔らかくも確かに光を放つ月と星がとても綺麗で、気が付けばその空に向かって一枚、ぱしゃりとシャッターを切っており)
うんっ、良い写真撮れたかも…!

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