蟲卵_大正時代、アングラ、グロテスク、指名式、3L_

蟲卵_大正時代、アングラ、グロテスク、指名式、3L_

蟲  2016-11-26 12:01:37 
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>架空大正時代後期、蟲、グロテスク、恐怖、アングラ、3L、指名式





女学生A「そう言えばあの噺はもう聞かれました__?」

女学生B「えぇ、えぇ、もう誰もが知ってるわ」

女学生A「それにしても恐い話、……寄らば喰らわれる蟲卵だなんて」

女学生B「肌が粟立つ程に恐ろしい、暗くなる前に帰りましょう。」





大正後期、埃の舞い散る古びた喫茶店で品の有る着物の少女が語る。
夕暮れ時、籠の夜が迎える頃に__げにゃりと鳴く猫の鳴き声一つ。






嗚呼、また一人消えた。


>レス禁止



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  • No.41 by 砂乱  2016-11-29 01:04:42 



>雪呼

(ひたひた、と波を打つ水が入る盥を差し出されるとその中に両手を入れて。戯れと水中を泳がせてから飲む分を救い上げる。手を器にし水を飲み込むと渇きが潤いイガイガと喉奥で絡んでいた燻ぶりがストンと落ちて、"ぷは"と水を飲み満足した息を上げてから彼女の告げる言葉を自分なりに理解しようと繰り返す。__ううむ、なるほど。どうやら誰か邪魔な人物を消すことが望みではないようだ、そればかりは理解が出来た。次いで興味を引いたのは短くも彼女の事を教えてくれる情報、パチクリと瞬きを行い薄らと唇を開いて教鞭を取るその様を見つめ頭を縦に動かす「雪ちゃんは先生なのか!デッサンとは何をするのだ。美術と言う事は絵を描くのが上手なのであろう」手の平に残る水滴を払う為、ピッピと手を揺らす。濡れた手が風に吹かれ一層と冷たくて、思わず拳を握った。教えられる言葉の中には理解がいかない単語が多く、それだけで彼女がどれほど博識な人物なのか触れる事が出来た気がして少し嬉しい。嬉しいのだから表情は自然と明るさを帯び、興味を持っていることが伝わる声色で話に食いつく。が、続けて己の意見を問いかけるその言葉に"ぐぐぐ、"と饒舌な口は言葉を詰まらせ口をへの字に固めてしまう。彼女の為に人を消す事なら簡単だが、人を消すこと以外で彼女を喜ばすのは難しい。それが彼女の言う"知らなさすぎる"と言う事なのだろうと顔付を渋く、苦い物に変化させ。胸元あたりで両腕を組むと哀れになるほど答えを求めて首を垂らす、時折熱に魘される様に唸り声を交えては「__!」閃いた、萎んだ顔が笑みを取り戻すことでハリを持ち頬をふっくらと膨らませる。途端に瞳を輝かせれば周囲をキョロキョロと見渡し、何かを探す様に歩き始める。暗闇に慣らすため目を細めては見つけたそれに手を伸ばし、プチリと淡い紫色の野菊を毟る。一輪だけの素朴なそれを誇らしげに持って戻ると「さっき可愛らしい花を見つけたのだ。雪ちゃん、絵を描くのに可愛い花を見つけるのが砂乱は得意だぞ。それは雪ちゃんの好みの"奉仕"になるだろうか」蜜有る花を見つけるのは蜂の本能か、それが正解かどうかはわからないが答えを求めるように尋ねかけ)

  • No.42 by 蟲  2016-11-29 15:10:05 



_ 蟲卵決定表 _


蜘蛛__黒鈴(クロスズ)
「"おかわり"は、いずこ?未だ満たされないの、もひとつ、おかわりをちょうだい」
 /女/20~24/160cm/NGL/
 スラリと伸びた細身の身体、凹凸の無い薄ぺらい物。黒色の髪は腰元まで伸び、白装束を乱しながら着用する。黒い髪に白い肌、赤い眼が特徴。伏せ目がちの垂れ目はおっとりとした性分を表している。
 食い意地の張る常時飢餓に悶える蟲、要求が強く欲しい物は欲しいと無自覚の女王気質、年相応に大人びたかと思えば不相応に幼稚、従順と見せかけて主を喰らう隙を狙い息を潜めているだけ。
 満月の夜には腹と額に幾つもの眼が浮き出して抑えが利かない強い食欲を持つ、生血を啜らなければ戻らない。
主人
>№18_倉井ルリヲ(クライ―)

蛾___月夜(ツクヨ)
「要らないのなら欲が生まれる前にあなたの手で俺を消して、欲が産まれればもう手遅れ」
 /男/17~20/177cm/ML/
 黒色の髪は月明かりで色味を変える濡れ羽色のマッシュボブ、顔を隠す様に前髪が長い。細身で貧相な身体付き、所謂書生スタイルの和洋折衷な服装。切れ長の垂れた瞳は垂れた形、極度の猫背。
 産まれた事を後悔し息をする事も悔やむ蟲。堅物、卑屈、陰鬱、の三大苦を抱える。欲を一度持つと堪え性の無い欲しがりに変貌する為、そうなる前に消えてなくなりたい。閉鎖的な思考。蝶と双子。
 満月の夜には薄汚い茶色の羽が生え広がり、抑え込んでいた欲が全て表に立つ。生きている事の肯定をしなければ戻らない。
主人
>№11_藤岡朝陽(フジオカアサヒ)


蜂___砂乱(スナミダレ)
「泣く泣くお前を宥めよう、俺の幸せは――嗚呼、お前の幸せだ」
 /男/14~16/165cm/NBL/
 黒髪被せの下が金色の金黒ツートンの髪、襟足が項を覆う程の短髪。愛嬌のある猫目と口角の上がる顔、幼くあどけない。藍色の半袖短パンの甚平を着用。犬歯のように鋭く八重歯が尖る。
 無邪気の毒を世に蔓延らせる蟲。人見知り知らず、懐っこく愛嬌の固まり。子供扱いをすると不貞腐れる、凛とし古びた喋り方が特徴。口達者で話をする事が好き、輪を掛けて無知な知識。
 満月の夜には瞳の色が赤くなり、透明な羽が生え、犬歯から毒が出る。その幼さを受け入れて愛でなければ元に戻る事が無い。
主人
>№4_津崎雪呼(ツザキユキコ)


_ 蟲卵未決定表 _

No.37
http://www.saychat.jp/bbs/thread/611409/res/37


>募集上げ


  • No.43 by 手招  2016-11-29 19:44:24 



今日は背後が時間を持て余してるみたいだからネ、招チャンが蟲卵について一寸ばかし説明したげる!
んん……招チャン、説明の紙をもらっても字が読めない__…。



>Q,蟲卵が孵化したばかりにも関わらず年齢差が生まれるのは何故か。
→A,拾われた日が命の宿る日だとして、満月までが蟲卵の中での成長時間。
  拾われてから初の満月まで日が有れば有る程孵化する蟲卵は成長している。
  逆に、拾われてすぐに満月を迎えると幼く体が不十分で生まれる事が多い。


>Q,蟲卵の知識は何処まであるのか。
→A,蟲卵の時にどれ程語り掛け、言葉を教えたかに左右されるが根本的には無知である。
  頭はスポンジのような物なので、知識を与えればあっと言う間に博識に育つ。
  逆に悪いことを教えると同様に僅かな悪知恵が悪気のない極悪に育つ可能性も。


>Q,蟲卵の普及率はどれ程までなのか。
→A,蟲卵自体が都市伝説のような物なのでその姿は世間に広まることが無い。
  数自体は多くなく、一匹が生まれると何処かの蟲が一匹死んだと捉えて良い。
  蟲卵は己に名をくれた人物を親として家族として親愛を無条件に持つ傾向が有るが、逆を言えば信愛できる人物がいないのに一人で外をうろつこうと考えない。その為、餌が手に入るのであればその生涯を室内で終える蟲も存在する。
  ※根本的に野良の蟲は世に存在しないが、満月の夜の変化で本能に理性が負け、親変わりの主を喰ってしまった場合は例外である。親を喰らい命を延命しても、続く孤独に耐えきれず結果死を選ぶ蟲が存在する。


>Q,蟲の寿命とは如何ほどなのか。
→A,生き物を喰らい続けることが出来るならば蟲卵から生まれた姿のまま年を取る事無く延々と生きる。その身体を保つため、満月の際に異常なほどの飢えを覚えるが、年を重ねると重ねるだけその食欲も又増していく。喰えば喰うだけ命は続くが、老いる事が無い為、過去には主が死ぬと最後に主を喰らいて自らも死ぬ蟲がいたが飢えに負けてか、行き過ぎた愛の為かは分からない。




招チャン飽きちゃった。__もっと知りたい事が有れば招チャンすぐに答えるから聞いてネ。
何処かに落ちっぱなしの主待ちしてる蟲卵の中身も、此処を少し変えてくれれば参加したかったなァとか有ったら、招チャンにこっそり教えてネぇ。相談大事!招チャンがちゃーんと皆に伝えるカラねェ。

  • No.44 by 草薙雪呼  2016-11-29 22:29:30 


>砂乱

ありがとう、だけれど私が望んでいるものは残念ながら違うの。私が描きたいのは__貴方よ砂乱(この時期の井戸水に手を浸けたせいだろう、野菊を摘んできてくれた彼の手は寒さにより赤みを帯び痛々しい。どれくらい冷えているのかしら、ふと気になり自分の両手で花を持つ手ごと包み込み。_あら、風邪でも引いてしまいそう。蟲が風邪を引くかは甚だ疑問だが暢気にそんなことを思いながら上記の通り答え合わせといき。写真家なら写真に、作家なら文章に。あの蟲卵から這いずり出てきた瞬間の感動をそれぞれ収めておきたいと思うんじゃないだろうか。それが親心から来るものなのか、はたまた別の何かなのかは分からないが私だって美術に携わる身、絵にしてみたい、しておきたいと思うわけだ。その為には彼に私の事を知ってもらうだけでなく、私も彼の事を知りたい。そう思う訳で。“知らなさすぎる“この言葉で彼が苦い顔をし考え込んだが私だって同様なのである。相手の事を知らない事がこんなにもモヤモヤするものだとは知らなかった。未だ握ったままの手に僅かばかり力を入れ「貴方の事も知りたいわ私」そう口にし。人間相手ではないにしろこんなにはっきり自分の意見ではなく感情を伝えるのは普段滅多にしない事で気恥ずかしいとはこういう時に使うんだろうな等と伏し目がちな表情をして。こうして言いたい事を言い終えると漸く離した手で盥を持ち縁側に向かってさっさと歩き始め。こういう女学生風に言えばムードのない行動が相手をもしかしたら驚かせるかもとは考えられず返事を待たないのは自分が知りたい事を相手が教えてくれると思っているに他ならない。故に既に頭の中を占めているのはお湯を沸かさなければ、ということで)

  • No.45 by 藤岡 朝陽  2016-11-29 22:48:12 



>月夜

( 喰いたい。死にたい。…名前が、知りたい。三つ目の欲を数えては、ゆらゆらと揺れる垂れ気味の瞳をじっと見つめた。この世の表面も根も全て腐らせてしまいそうな六月の雨を思わせる、暗い声がやけに加虐心を刺激してはぶたれて赤らんだ片頬が目に入る。余韻も欲も寂しさも知らぬという風に、ぱっと何の躊躇いも無く額を離して、くすりと笑った。「別に何でも良いけど。知りたいの?朝に太陽の陽と書いて、あさひ。…ああ、やっぱり何でも良いってのは無しだ。教わったんだから呼べよ、ほらあ、さ、ひ。」肩を竦めて、意地悪く告げる。きょろきょろと不安げに彷徨うその視線は、幼い頃両親に連れられて行った縁日の露店の金魚、その美しくも儚い尻尾を思い出させた。古びた屋台、狭いコンテナの中でひらひらと泳ぐ滑稽な金魚。彼らあるいは彼女らは、掬い上げて貰える事が幸せなのかと幼心に疑問に思っては、くだらないなと踵を返して早く帰ろうと急かす様な子供であった。―――今ならわかる。わかるよ、月夜。金魚もお前も、掬い上げる人間が、幸せにする事も飼い殺しにする事も出来るのだろうね。そう、一人思った。…ところでこの男は一体、慰めてほしいのだろうか、肯定してほしいのだろうか。確かめる様に言葉を紡ぐ可愛いこの子をどうしてくれよう?意識せずとも唇が孤を描いていくのが自分で分かった。しかしどんな言葉も2人の前では安物に成り下がる様な気がして、言葉を欲しがるこの男に叱責も否定もせずまたくるりと背を向けた。―――だって目は、口ほどにものを語るのだ。「着替え終わったら丸めて寄越して。」見られていては着替え辛いだろうと気を遣い、洗面台に手をついて簡潔にそう告げる。本来同じ事を何度も言うのは嫌いな性分なのだが、自分の子供という色眼鏡を掛けると大抵のことが許せてしまうらしい。粘液塗れになっている空き部屋の敷布も片付けないとなあ、なんてどこかぼんやりと考えては、短時間で起こった目まぐるしい出来事への疲労がどっと襲ってきた様な気がして、ふっと小さく息を吐いた。 )


  • No.46 by 倉井 ルリヲ  2016-11-30 00:18:48 


>黒鈴

ご存じも何も……おとおさま?(指を擦り合わせて弄ぶ月明りを反射させる粘液は見慣れてくれば綺麗にも思えてきたがどうしてくれようと悩む頭に相手の声はいささか遠く、それでも僅かに上擦って聞こえたその言葉には卵に名付けた声でも聞こえていたのだろうかとぼんやり思って口を開くも遮ったのはしっとりと滲む甘えるような声の聞き慣れない言葉。蟲卵をこうして孵したといって知識は女学生の噂話にしか知らず卵を孵した相手を親と呼ぶなんて事はたった今まで知る由もなく、聞き慣れなさと戸惑いに思わずそっくり復唱したが「おとおさま」を繰り返す声のままに蕩けた様子では気にもしていないらしく。辛うじて互いを遮っていた鳥籠は横に転がり、更に這い寄る相手を言われるまでもなく見つめれば顔から手までと手から遡って今度は輪郭、最後に顔に戻って伏目がちだが自分と同じかそれ以上にも思えるじっくりとした視線を寄越す赤い両目と目が合った気がすると見つめたまま頬杖を深くし。頭蓋の内側を撫でるような笑い声、頭を傾ける仕草、口元に添える指、唇の色まで見るほどに思うのは変わらないただ一つ。「君は、随分と大きいね」少女ではないという痛感。視線とは裏腹に独り言じみた淡々とした声で言えば緩慢に立ち上がり「大人しく待っているんだよ。そうだな……ああ、これで体でも拭いていれば、あっという間に戻るから」足音を抑えて相手の背後、殻だけが残され粘液で重たくなった掛け布団を退かしさほど濡れていない敷布団のシーツを剥がして相手の肩にかけ、手の平分開けたところに膝をつくと「良いね?」と軽く首を曲げて念を押し)

  • No.47 by 砂乱  2016-11-30 10:59:44 



>雪呼

(問うた疑問は正解だったろうか、返事が戻るまでその顔色を見逃さないよう確りとまあるく開いた眼を向け。野菊を一輪握る手を彼女の柔らかな手で包まれればその体温のなんと暖かな事、暖かさに心地よく気を許しては見たが、どうやら自分の描く奉仕とは彼女の望んでいたものと違う物だと知る。丁寧に、彼女が描く正解を教えられると寧ろ描かれる事を喜ぶようにコクコクと頭を揺らす。描かれる事が嬉しいのではない、自分の事を知りたいと望んでいると言う事実が嬉しくて堪らないのだ。その事実を思うだけで心臓がドクリドクリ…と脈を打つようで少しの気恥ずかしさすら覚えてしまう。離れてしまう手の平の温もりが風に吹かれあっと言う間に無くしてしまう、歩き始めたその姿を少し遅れて追掛ければ「勿論だ!雪ちゃんが望むことで俺に出来る事ならなんでもするぞ!。  でも、一つ残念な事が有るのだ___……ううむ、俺は俺が蜂で有る事と雪ちゃんが名をくれた事くらいしか知らん。それ以上の事が何も分からん、何が好きかも嫌いかも、何が得意で何が不得意かも今の俺には説明が出来ぬのだ」最初は胸を張り彼女の要望に応えたい気持ちは十二分に持っている事を、後者には自分自身が未だ自分の事を理解していない事実を述べ。ニギニギとすっかり消えた体温を探す様に自分の手を握りしめると先の温もりを思い出し"ふは"と生きを漏らす屈託のない笑い声を夜に響かせ「雪ちゃんの手は暖かいだけじゃなくて柔らかくて優しい手だ。火傷をするかと思う程、__いや、火傷をしても良いと思った」隣に並び目を向けるのは仄かに赤みを帯びた己の手、語る途中でハタと思い出したように顔を上げれば「雪ちゃん、俺、猫は余り好かん」一つ自分の事が説明できると気づき、喰らい好みじゃなかったその肉を自分の情報の一つとして告げて、告げれば時分の事を説明できるのが嬉しく、溜まらずに悪戯と口角を上げて。)

  • No.48 by 月夜  2016-11-30 11:17:14 



>朝陽

朝、_陽。(眩しい程に目を焼き尽くす明かるい存在、凍える寒さもその明るさの前では翳むほどの大きな姿を教えられる言葉から連想をする。字面から連想される凛とし爽やかで壮大な存在は、堂々たる佇まいの彼になんと似合う物なのか、向けられた意地悪を意地悪となんて少しも思わずに教えられたその名を口にしたくて堪らない。意を決し、声が上ずらぬように息を確り吸い込んでから震える声で喉仏を上下に動かすと、尊くすら思えるその名を告げる、その音を自らの口を通して落とすだけで自分までもが彼の強さを分けられたような気持になった。離れてしまう距離感は名残惜しいと思えど、決してもの寂しさを与えない。それ程までに彼と言う存在は圧倒的であり非を打つ隙を少しと見せないのだ。続く命令に音も無く少しの挙動不審さえ交えて頷けば汚れる一張羅を身から離す。渡された着流しは質が良いのだろう、肌を痛める事も無く柔らかな生地が気持ちいい。言われた通りに着替えを済ますと、本当は渡された着流しがそうであった様に綺麗に畳み、その上で彼に手渡したいと思った。現実には畳んだとは言えないぐちゃぐちゃ皺の寄る拙い重ね方で「朝陽、__これで良いか」うろちょろ…陰鬱な眼は正面から彼を捉えることが出来ぬまま、下を見ては泳ぎ逃げるように逸れてしまう。畳んだそれを腕に抱えて向けられるその背に語りかける。自然な流れとして、彼の名を呼べることが細やかだとして己にとっては大きな進歩であると言わんばかりに小さく口元に笑みを浮かべれば笑い方さえ不器用な下手糞で。名を呼ぶ事を許された事実が胸を擽り、それが喜びであり照れくささであると認める事自覚することは未だ難しいも筋張る人差し指で己の口元を軽く掻けばこしょばゆい違和を誤魔化して)

  • No.49 by 黒鈴  2016-11-30 11:40:29 



>ルリヲ

蟲卵の中はあたたかいの。だから、きっと……_すこし長居をしちゃったのね(その姿を、存在を、眼に焼き付けると重さを持った黒髪のうねりを目で追掛けて、甘く明るい瞳の色彩をおいしそうと思う。ぼんやり眺めているものの、独り言のように淡々と送られたその言葉に合わせて怠慢なゆらりとした動きで頭を拉げ、大きい理由を考える。鈍さすら持つ声でその理由を言葉足らずに落とし、突如立ち上がるその姿を上目に追掛ければ己に与えられたシーツに頬を寄せて「 黒鈴は聞き分けの良い子よ。おとおさまを困らせる事はしないわ 」動くと糸を引き、ぬちゃり…ひたひた…と粘っこい音を立てる粘液を切る為にシーツを体に向ける。静かな微笑は嘘では無い、何処か得意げに胸を張りくすくすと囀る様な笑い声を共にして静かな部屋に響かせる。足を伸ばせばスラリと年相応に大人びたその体をシーツで拭う。パリッとしたシーツは体を拭くとあっと言う間に見るも無残な布きれに変わり、引き換えに体のベタ付きが消えて気分が良い。ぽい__手にしていたシーツを投げ捨てれば「 わたしは未だ食べたいのよ 」周囲をゆらりと見渡して、言いつけを守る様に大人しく。音を立てずに部屋の中を探る、そこに何か食べ物が置かれていないか探すために目を凝らし手を伸ばす。耳を澄ませてみたものの、他に生き物の声は聞こえないと悲しくなった。ふう、とため息を一つ落とせば鳥の香りが微かに残る鳥籠を手に持ち上げて、自身の視線の高さまで空になったそれを掲げると数秒ばかりだんまりそれを見つめる。そうしてヌラリと舌を目いっぱいに伸ばせば、飴でもしゃぶる感覚なのか冷たい錆びた鉄の鳥籠に唾液に濡れる舌をべろりと這わせ、ぺちゃぺちゃ…と嬲る水音だけを月明かりの中静かな部屋に響かせて。)

  • No.50 by 蟲  2016-11-30 21:01:31 




(/募集上げ)

  • No.51 by 藤岡 朝陽  2016-11-30 21:03:59 



>月夜

( 由来も知らぬ。何の思い入れもないと、そう思っていた。名前というものは人に呼ばれて初めて存在意義を、特別な響きを持つものらしい。月夜が生まれた事でやっと自分が“朝陽”になれた気がして、彼が初めて口にした人の名が自分のそれである事に強烈な優越を抱いた。由来も知らぬ。何の思い入れもないと思っていたこの音に、今日、やっと価値が生まれたのだ。―――リリリリリリ。月夜の震えた声を嘲笑うかの様に、秋を越えたこおろぎが甲高く鳴いている。お前が死んだその時には、月夜と二人、同じ位に声を張り上げ笑ってやろう。…二度名を呼ばれ、くるりと振り返る。彼なりに頑張ったのだろう、母を手伝う幼子みたいにぐちゃぐちゃと纏められた衣服を見て、思わず小さく噴き出した。「…ああ、月夜は偉いね。」一応血液が付着している部分が上になっているのでにやけ面ではあるがそう短く褒めると、墨を垂らした様に、あるいは黒檀の様に黒い髪の毛をぐちゃぐちゃと乱す様に片手で撫でつけて。ぱっと衣服を受け取ると、桶にきちんと入る様ぎゅっと空気を逃してからそっと水に浸け、またくるりと振り返れば彼の首にかかった手拭いを取りすっかり冷たくなった手を拭った。これは明日洗おうと流しにそのまま手拭いを放ると、「あの空き部屋をお前にあげようと思ったんだけど、どうしようね。残念ながら客人用の敷布はあれ一つしかないんだけど、どろどろだし。」と、この男が生まれた事であっという間に殻と粘液塗れになってしまったあの空き部屋を思い浮かべ独り言の様に呟いて。とりあえず片付けはせねばなるまいと、戸棚から適当な紙袋を取り出し月夜へ突き出すと、「もう一度手拭いを取ってくるから、最初にいたあの部屋へ行って殻をこれに入れておいて。」と告げまた自室へ向かって。 )


  • No.52 by 倉井 ルリヲ  2016-11-30 22:25:38 


>黒鈴

そう、黒鈴がお利口で良かった(表情の変化こそ少ないが微笑みと声には子供じみた得意げな響きがあり鳥籠を叩きつけた事さえ除けば見た目や仕草は淑やかでお転婆には遠いようだしと目を離す事への心配は薄れ、はっきりと褒めるともなく返せば廊下へ続く襖を引き。一歩踏み出したところであ、と呟けば半分振り返り、言いつけ通りに体を拭っている相手の背に「お利口ついでに。「おとおさま」はよしてほしいね」親と思われたとしても数回呼ばれただけでさえ呼び方は居心地が悪く、そう残すとすぅ、と襖を閉め。
──階段を降りると大きな音がしたがどうしたと心配する夫婦に出くわし、窓を開けていたら猫に入られてしまい文鳥の籠がひっくり返った、それで汚れてしまったから今から掃除をすると我ながら嘘くさい嘘を吐いて深々と頭を下げてみせれば優しく慰める夫婦、気にするなというのを押し切って夫婦が寝室に戻るのを見届けるとさっさと勝手口に向かい。一人きりになったからか頭を巡るのは訊ねたつもりもなくもらった長居をしてしまったという返事。それならあと一日二日も早く蟲卵を叩き割れば出てきたのは少女だったのだろうか、それとも蟲と言うからには蛹のようにあの殻の中で蟲は溶解していたのだろうか、部屋で待つ相手の姿を思い出すでもなく考えだけは巡らせながら手押しポンプで水を汲み。──
水を溜めた桶と手拭いを持ち、保存食の干し肉を僅かだがポケットにくすねて再び自室に入れば一番に目に入ってきたのは鳥籠を舐める姿。影絵のようなそれは絵にもなるがはしたなさも否めず、水音を絶つように襖をトン、と閉め「美味しいかい」皮肉っぽくたしなめて近付くと下にある相手の顔をのぞき込み)

(/室外の部分を分かりやすいよう改行で書きましたが、好かない表現だった場合は教えてください。あまり使う表現ではないと思いますが、その場合は今後控えますので)

  • No.53 by 月夜  2016-12-01 01:21:27 



>朝陽

__、子供じゃ無い。…… 馬鹿にするな(差し出した衣類は渡された着流しと比較するまでも無く汚い事が伺える、自覚が有るそれを見られ噴き出し笑われただけで十分気まずくて。言いえもしない妙な羞恥がぶわりと巻き起こると死にたがりの癖に負けん気は強いのか、モゴモゴとした口調では有るものの子ども扱いに対しての文句を送り。突き出された紙袋を見たまま続く指示を聞き終えて、それから数拍遅れるように理解を示し紙袋を自らの手にする。違う部屋へ足を進めてしまうその背が消えるまで見届けて、そこで漸く先の指示を思い出した。__はく、はく、と声を張り上げる訳でもなく唇の開閉を繰り返しては"布団など要らない"と伝えられないままペタリペタリと廊下を進む。自らの母胎、今となっては張りぼてのように生命を感じないただの殻の正面にて足を止める。真直ぐに、何を思うのか、何も思わないのか、生まれた事ばかりを後悔する己にとってこの殻の中で生涯を過ごし腐りきってしまう方がいっそ幸せだったかもしれないと思いを馳せるのか。落ちる欠片の一つを指で掴めば少し力を籠めるだけでパキパキと脆い音を立てて崩れてしまうそれを渡された紙袋に落していき、入らない大きな殻は一度崩して紙袋に落す。何とも単調な繰り返し作業、同じことばかりの繰り返しとは何とも性に合っている様で黙々と行えばあっと言う間に殻は片付いて。殻が詰まった妙な袋、噂好きの女学生ならば有りっ丈の小遣いを掻き集め、大枚を叩いて買うのかもしれないが蟲卵とは所詮ただの抜け殻でしかないのだ。無駄に長い四肢をだらり…と伸ばす、ぐっだりとした姿勢で腰を落とすと合わせて背中が丸みを帯びた。息をしている、酸素を吸い込むと肺がポコリと孕む様に膨らんで吐き出すと堕胎したように平らに戻る。ただそれだけのこと、生きているのだと実感をする。……つう、と手の平を滑らせて床を撫でれば細かい殻の欠片が肌に引っ付き少しだけ痛みを覚え、矢張り自分は今を生きているのだと思う。早く戻れ、早く戻れ、圧迫されるように縋る思いで願うのは孤独に触れてしまえば一溜りも無くまた死ぬ楽を選びたくなるからか、「__早く戻れよ」堪らずに呟いた。搔き消える程小さな声量は一人きりの部屋に虚しく響き、一人で漏らす本音が嫌にむず痒くて、言葉に出したことで一層と自信に満ちたあの表情を傍で感じたいと願ってしまい"げふんげふん"と誤魔化しの咳込みをしては頭を抱えて)


  • No.54 by 匿名さん  2016-12-01 01:30:46 

名前 久坂 薫子(クサカ カオルコ)
年齢 25
性別 女

外見 射干玉の黒髪を女優髷でまとめ、花蒔絵の扇型簪で飾っている。涼しげな切れ長の一重も髪と同じ黒で、どこか静謐さを感じさせる面立ち。身長は157㎝で細身。裾に金茶の唐草華文があしらわれた藍の色留袖に、着物の模様と同系統の袋帯を締める。

性格 一見大らかで泰然自若としているように見えるが、実際は厭世的で人生の何もかもに疲れ果てており、ただ達観している風を装ってるだけ。現実に起きた事は何であれそのまま受け入れるが、どうにもならない事を仕方ないと理屈で割り切る反面、心の裡では葛藤や苛立ちといったどす黒い感情を抱えており、そのような自身の感情にも辟易している。基本的には思慮深いが、ふとした瞬間に感情的かつ突発的な行動を取ることも。

備考 先の戦争で夫を亡くした未亡人。息子が一人いるが跡取りとして義実家に奪われており、夫の兄にあたる人物との再婚を迫られているが頑なに断り続けている。現在は彼女が嫁ぐと同時に行方の知れなくなった両親が唯一残してくれた屋敷に暮らしており、彼女の他には義実家から派遣された使用人数名が働いているのみ。基本的に使用人たちとの会話は無く、日中は洋裁や書き物、読書をして過ごすことが多い。女学校に通っていたこともあるが、婚姻の際に中退している。

ロルテ

――――ああ、そう言えば……今日は望の日でしたね…
(硝子一枚を隔てた、夜の帳の向こう側。段々と強くなる風が庭の木々を揺らすのを自室からぼんやりと眺めていると、途切れた雲の隙間から白く冴えた光が差し込んだ。つられるように視線を光源へと向ければ、ふと何かを思い出したように室内を振り返って、暦と毛布に包まれた黒く大きな卵とを順繰りに見遣っては誰にともなく呟きを落とす。いつだったか、にわか雨の降る庭で拾った掌大の卵。どこかで聞いた噂話を思い出して、拾った際の情景そのままに"白雨"と名付けて温め続ける事数週間。それはいつの間にか己をもすっぽりと覆ってしまいそうな程に成長し、いよいよもって噂がただの噂ではないと主張していた。更に勢いを増す風ががたがたと窓枠を揺らし、流れる雲によって月光が遮られた瞬間。ぽつりと雨が窓を叩く音と同時に、微かだが何か堅いものに亀裂が入ったような音が響く。発生源は疑うべくもなく部屋の片隅に鎮座する卵だろう。ピシリ、ピシリと音が大きくなっていくにつれて自らの呼吸が浅くなっていくのをどこか他人事のように感じながら、吸い寄せられるように卵の傍に寄って腰を下ろす。崩れた殻の隙間から今まさに生まれ落ちようとしている命の発する光が漏れ出しているのを見て、先ほどの情景を思い出したのか囁くような笑みを零し)
――ふふ。小夜時雨の中で、雲間の月光のように…なんて。いったい、貴方はいくつの偶然を重ねるのかしら

(/大正時代の前向きなのに仄暗い空気感が好きでして…素敵な参加者様が多数いらっしゃる中で恐縮ですが、参加希望です。
もし相性等の問題が無いようでしたら、白雨さんのお相手をさせていただきたいと思っておりますので、ご検討よろしくお願いいたします。)

  • No.55 by 黒鈴  2016-12-01 02:01:47 



>ルリヲ

____ おいしくないの (名残惜しみ僅かと残る文鳥の獣臭を舌でなぞるだけ、歯ごたえと胃にずっしりと重みを与える満腹感を求めて歯を立てた鳥籠は余りに固くて涙の膜が張るほどに痛かった。ぢくぢく…と脳味噌を揺らめかす程の直接的で鈍い刺激に思わず絶句。呼吸すら止まる思いをした。えらい目に合ったと痛みが薄れるのを待ち、その間にも空腹は直ぐ後ろまで迫りくる。クルクル…キュウキュウ…ひもじいと鳴く腹の音は一層己を哀れに思わせる。漸く聞こえる襖の開く音、待ち望む姿に顔を上げると何処か不満げに返事を落とす。幾ら肉の臭いの残る皿を舐めたとして腹が満たされないのと同じ、文句の言葉を出迎えの挨拶にして籠を食むように上下のぽってりとした唇で挟み表情でも不満を表す。ああ、お腹がすいた。__くん、彼が近付くと色濃い肉の香りが漂い途端、反射的に瞳孔を開く。持っていた鳥籠などもう要らぬ、そう言うかのように躊躇い無く涎塗れのそれを手放すと「 ちょうだい 」にんまり。釣り上げる口角と細める両の眼、陶酔の表情で彼を見詰めるが視線の先には彼が持つ食事ばかりが映り込む。彼が持っているだろう食べ物を目の当たりにしてないが、残り香のように薄い文鳥とは比べ物にならない確かな肉の香りに手を伸ばす。「 るりを、私はそれがたべたい 」先程背に向けられた一言を、しっかりと聞いていたのだろう。逆手に取ればまるで言う事を一つ聞いたのだから私の腹を一つ満たせとでも言いたいか、明確な言葉を持って自らの要望を告げると長い髪をはらりと落とし。強い香りに思わず唾液が溢れる、じゅるり…と滴るのは一度覚えた飢えがみたされる事に対する期待であり。それをゴクリと飲み込めば真直ぐに、期待を隠さず滲む目を向け。だんまりと口を閉ざし、彼の動向を窺って。)

(/改行を交えてくれたことで大変読みやすく伝わりました!心遣いを感謝いたします。PL様の言葉選びを始めまして、並ぶ字面の美しさもさることながら読むことを楽しみにしておりますのでお好きなように、自由度を高く、負担にならず書きやすいやり方で気兼ねなく綴って頂ければ嬉しいです!)

  • No.56 by 白雨  2016-12-01 02:29:08 



>薫子

(ザアザア…ザアザア…、雨音の方が勝るほど静かな動きで殻に罅が刻まれる。罅の隙間から入り込むのは少しだけ冷たい雨の匂いだけ、不思議と心が安らぐようで。もっと傍で雨を感じたいと願ってしまう。罅がまた少し深くなり、いよいよ殻の隙間に手を掛けると体を出せる程の穴に変った。___重たい瞼を開き、慣れない眼球が二重に見える世界を映すと目を凝らし。そして、微笑み此方を見る女性と目が合った気がした。纏わり付く粘液を落とすため、数回瞬きを行えば体をズルリ…と殻から出して倦怠感すら覚えるその身を座る体制で倒れないよう安定させる。そこで漸く待ち望んだ雨の匂いをスーと目一杯に吸い込み、ゆるりとした微笑みを表情にして。「初めまして、今日は素敵な雨ですね」窓越しにはザアザアと止むことのない雨音だけ、目の前の女性が浮かべるその表情を真似ては一層と瞳を細め。身体は完全な物になる為に脈を一度大きく打ち、呼吸が詰まる。瞳が電球を埋め込むみたいに発光すると、じわじわと髪色までもが光り出す。雨雲の重たい普段よりも暗い夜には一層とその明かりが力を発揮し、光が強まると顔色が悪くなる。他の蟲のように飢えを覚えないのが短命である現れで「僕に白雨と名をくれたのは、あなたでしょう」血の気が薄れて行く青白く覇気の無い笑顔を共に、生まれて直ぐにその命の灯を落とそうとしているにも関わらず、決して生物をくれとは強請らず世間話に花でも咲かせる様子で言葉を送り。)

(/とても魅力的なプロフィールを有難う御座います。是非ともお相手をして頂けると嬉しいです!早速ですがロルテの方に絡まさせて頂きました、もし絡み辛い等が有れば教えて頂けると有難いです。どうぞ、よろしくお願い致します!/此方レス蹴り大丈夫です)

  • No.57 by 蟲  2016-12-01 17:42:09 



_ 蟲卵決定表 _


蜘蛛__黒鈴(クロスズ)
「"おかわり"は、いずこ?未だ満たされないの、もひとつ、おかわりをちょうだい」
 /女/20~24/160cm/NGL/
 スラリと伸びた細身の身体、凹凸の無い薄ぺらい物。黒色の髪は腰元まで伸び、白装束を乱しながら着用する。黒い髪に白い肌、赤い眼が特徴。伏せ目がちの垂れ目はおっとりとした性分を表している。
 食い意地の張る常時飢餓に悶える蟲、要求が強く欲しい物は欲しいと無自覚の女王気質、年相応に大人びたかと思えば不相応に幼稚、従順と見せかけて主を喰らう隙を狙い息を潜めているだけ。
 満月の夜には腹と額に幾つもの眼が浮き出して抑えが利かない強い食欲を持つ、生血を啜らなければ戻らない。
主人
>№18_倉井ルリヲ(クライ―)



蛾___月夜(ツクヨ)
「要らないのなら欲が生まれる前にあなたの手で俺を消して、欲が産まれればもう手遅れ」
 /男/17~20/177cm/ML/
 黒色の髪は月明かりで色味を変える濡れ羽色のマッシュボブ、顔を隠す様に前髪が長い。細身で貧相な身体付き、所謂書生スタイルの和洋折衷な服装。切れ長の垂れた瞳は垂れた形、極度の猫背。
 産まれた事を後悔し息をする事も悔やむ蟲。堅物、卑屈、陰鬱、の三大苦を抱える。欲を一度持つと堪え性の無い欲しがりに変貌する為、そうなる前に消えてなくなりたい。閉鎖的な思考。蝶と双子。
 満月の夜には薄汚い茶色の羽が生え広がり、抑え込んでいた欲が全て表に立つ。生きている事の肯定をしなければ戻らない。
主人
>№11_藤岡朝陽(フジオカアサヒ)



蜂___砂乱(スナミダレ)
「泣く泣くお前を宥めよう、俺の幸せは――嗚呼、お前の幸せだ」
 /男/14~16/165cm/NBL/
 黒髪被せの下が金色の金黒ツートンの髪、襟足が項を覆う程の短髪。愛嬌のある猫目と口角の上がる顔、幼くあどけない。藍色の半袖短パンの甚平を着用。犬歯のように鋭く八重歯が尖る。
 無邪気の毒を世に蔓延らせる蟲。人見知り知らず、懐っこく愛嬌の固まり。子供扱いをすると不貞腐れる、凛とし古びた喋り方が特徴。口達者で話をする事が好き、輪を掛けて無知な知識。
 満月の夜には瞳の色が赤くなり、透明な羽が生え、犬歯から毒が出る。その幼さを受け入れて愛でなければ元に戻る事が無い。
主人
>№4_津崎雪呼(ツザキユキコ)



蛍___白雨(ハクウ)
「篠突く雨が僕とあなたを引き離すのです。ザアザアと降り続けては、終わりを知らせずに__」
 /男/20~24/175cm/NBL/
 黄金色の柔らかい猫毛の短髪、黒色の瞳は切れ長で余り大きくない。足元から白、黄、藍、黒、と色が変わる着流しを着用し上に紫色の羽織を纏う。紅色の下駄。黒色の少し大きい山高帽子を被る。
 自由を好み短命を謳歌する蟲。縛られる事を良きとしない、気儘で気紛れな飄々とした自由な存在。執着や独占欲が薄く、己もまたこの存在を記憶に残される事無く生きる事を望む。欲が極端に薄い。
 満月の夜には黒色の瞳が黄色に輝き、髪もまた闇夜に光る。食欲は薄いが無理にでも肉を喰わせて元に戻さないと元が短命の蟲なので直ぐに死ぬ。
主人
>№54_久坂薫子(クサカカオルコ)




_ 蟲卵未決定表 _




蝶___籠女(カゴメ)
「熟れて落ちる寸前の愛を私に贈りなさい、ピンセットで額縁に貼り付けて飾りたいの」
 /女/17~20/155cm/NGL/
 艶やかで華やかな、幼くも熟したアンバランスの美を持つ女。紫色から桃色のグラデーションの髪は胸元までの長さが有る。簪と着崩す花魁着物、凹凸の有る体に咥えるのは金細工の派手な煙管。釣り目。
 愛を玩具にする愛に酔う蟲、気が触れた情緒不安定な気紛れ、愛されたがりの愛したがり、愛せないならもう要らないと身勝手に相手を振り回す。気高いナルシスト、常識知らず。自己中心。蛾と双子。
 満月の夜には背中に大きな蝶の羽が艶やかに生え広がり、堪えきれない欲情に駆られる。口付と満足する贈り物が無ければ戻らない。



百足__手招(テマネキ)
「招チャン、○○チャンの事好きだよ。好き。○○チャンも招チャンの事好きでしょ?」
 /男/20~24/178cm/ML/
 赤ワインのような深い赤色をした髪は肩口に掛かるまでの長さが有り、項の所でお団子のように括る。黒色の着流しを着用する。狐目と言うのか細い釣り目は線のように瞑られている事が多い。
 自己中心的な貪る愛を強要する蟲。一方的に愛して愛を押し付ける、口下手の喋りたがり。語彙が無いせいで説明不足の喋り方をする。息継ぎ無しの早口。自己犠牲の性分が見られる、好きな人は好きだから仕方ない。
 満月の夜には鮫歯のように歯が鋭くなり、脇腹から胸に掛けて百足の刺青が浮き出る。満月が明けるまで一時も離れずに触れていないと戻らない。



蟻___ 朝な、夕な(アサ―、ユウ―)
「もう一斗缶の焚火に思いを馳せる事ないでしょう」『帰る故郷なんざ無きに等しく!さあさ、諦めろ!』
 /女(朝な)男(夕な)/8~10/146cm/NBL(男性募集)/
 黒色の肩口までのおかっぱが夕な、白色の肩口までのおかっぱが朝な。揃いの深紅の着物を着る。右目が黒、左目が白目黒目の反転した物。 朝なは垂れ目、夕なは釣り目。朝なの右手首、夕なの左手首がくっついている。
 依存が強く戯れに進む道を惑わす蟲。朝なの右手首の先、夕なの左手首の先がくっつく為身体が離れることの無い双子。理性の朝なと本能の夕な。控えめな朝なと賑やかし、喧しい夕な。鏡写しの正反対。
 満月の夜にはその身が離れ、その身が20程まで成長をする。が、菓子を喰わせて戻さないと一定以上体が離れると呼吸が出来ずに死んでしまう脆い蟲。



蚯蚓__甘露(カンロ)
「夜が更ける前に何を語ろか、__月明かりじゃ少し物足らん。真丸の月が死ぬ前に生を謳おうぞ」
 /男/34~37/180cm/ML/
 くすんだ桃色の短髪はオールバックに掻き上げられて、毛先は黒く襟足に掛かるまで。年相応の皺が顔に刻まれる中年の面。白の警察服を纏い、同様の警察帽を被るが全く関係は無い。姿勢が良い。
 戯言で人を振り回す自己満足の蟲。口にする言葉は八割が嘘二割が適当。凛とし誠実な見た目とは裏腹に適当に生きる豪快な性分。小さい事は微塵と気にせず、信じるのもまた己だけと冷静を欠かない。
 満月の夜には蛇の如く細身の身体が疼き、縄の痕のように体中に痣が浮き出る。この際に告げる言葉は普段と変わり本心が多いが、言葉を述べるより先に人を喰らってしまう。生肉が無いと戻らない。


>※現在、上記蟲卵の御相手を募集しております。



_ 蟲卵について _
>№43(http://www.saychat.jp/bbs/thread/611409/res/43)

  • No.58 by 久坂 薫子  2016-12-01 21:16:41 

>白雨

ええ、ええ、全く。──初めてですよ。こんなに素敵な、雨の夜、は…
(どろりとした透明な液体を纏い、殻の中から這い出る様子を見つめること暫し。敷布の上に落ち着いた彼の瞳が水銀灯のようにじわりじわりと灯るのに、言葉尻を雨音に溶かして僅かに目を見張る。そうしているうちにやがて、瞳に呼応するように柔そうな髪までもが光を湛えはじめると、薄暗かった部屋はどこか月光にも似た──しかし幽かに暖かみのあるような明かりに照らされ、数刻前とは全く別の様相を呈していた。家具の影が色濃く落ちるなか、当人の発する光とは対称的に、どんどんと顔色の悪くなる青年の。全くそれを意に介さない様子に僅かに瞳を細めたのは、いったいどんな感情故だったか。「そうですよ──白雨。産みの親は名乗れないけれど。育ての親は、……この、わたくしよ」慈愛に満ちた微笑みは確かに"母親"のものであるのに、響く言葉はどことなく空虚。粘液でぬらりと光る彼の頬を指先で軽く撫ぜては、黄色に輝く瞳をそっと覗き込み「……でも、あぁ。貴方もきっと、わたくしを置いていってしまうひどい人ね」ずっと光を見つめているせいで、瞳とその奥がちかちかと痛む。しかし決して逸らすことはなく僅かに片目を眇めるだけに留めれば、無駄のない所作で微かな衣擦れの音を立てて立ち上がり)
蟲卵から生まれた化物は、生き物の血肉を喰らうそうですよ。……まずは食事にしましょう? 遣らずの雨が降っているのだから、おかえりになるには…まだ、早いわ

(/絡み辛いなど、とんでもないです!こちらこそ至らない部分も多いかとは思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。/何かありましたら遠慮なくお声掛けくださいませ!)

  • No.59 by 白雨  2016-12-01 23:23:38 



>薫子

(粘液のせいで重なり二重に見えていた視界が鮮明になると視界の中に存在する育ての親と語る女性だけを見詰める。控えめで凛とした、強かさをその内に秘めるような美しさを持つ女性は慈愛の表情で何処までも優しそうで少しの危険を孕んでいるようにも見えた。頬に触れた指先は産まれたての己の拙い力ですら小枝のようにポッキリと折れてしまいそうな程に細すぎて、確かにその指は優しかったのにどう扱って良いかが解らず少しだけ困惑を。己を正面から見据えるその眼がまた窓に当たる雨の水滴のように輝き、少しの憂いを持つ為逸らす事など叶わずに。__そんな事を胸中に思っていると離れてしまった指先に思わず"嗚呼"と名残惜しむ声を音として上げ、自身よりも自身の事を知っているような口ぶりすら聞いていて一つと嫌な気がせずにコクリと頭を頷かせ。そこで、彼女を見詰めている間、呼吸一つ正常に出来ずに見惚れていたのだと言う事を頭がポーと茹だる様な感覚になったことで気が付いた。籠っていた酸素を勢いよく吸い込むと、こほ…こほ…と小さな咳込みに変わる。「僕はずっと、この音を聞いていました。__あなたの声も、」ザアザア…止むことを想像一つさせない雨音に耳を傾けて、座ったままポツリポツリと言葉を落とす。ゆったりと、決して生き急ぐことなく。あまりにも、雨の音が気を落ち着かせてくれるものだから「もう少し、あなたの声が聞きたい。__やっと顔を見て、僕の声を届けられるのだから」一方的に聞く声ではなく、自らの言葉を届ける事が出来る。それは些細な願望でも有り、弱弱しい呼吸を繰り返してから「___何か、食べるものを頂けますか」立ち上がり歩くことは情けないこの身に自信がなく、少し歩いて転倒でもしてしまえば見るからに細身の女性に死して尚、迷惑を掛ける事だろうと先を読んで我慢をし。座り、その帰りを黙って待つ。雛鳥の餌じゃあるまいに、どちらにせよ迷惑を掛けるに代わりの無い現状に対して眉尻を落とし、それでも食事をする気が有る、生きたいのだと言う旨を伝えて)

  • No.60 by 藤岡 朝陽  2016-12-01 23:50:33 



>月夜

( あの男は、風邪をひくのだろうか。食事をするという事は、消化器官があって、排泄もするのだろう。じゃあ感染症は?病気にはかかるのか?と考えてみたところで、自分に分かる筈もなければきっと本人だって分からないだろう。山の赤は失せ吐く息白いこの季節。風邪をひかない身体だとしても床で雑魚寝をさせるのは可哀想だが、勿論自分も御免である。明日実家に顔を出して自分が使っていた布団やら服を持ってこようと考えたところで問題なのは、今夜をどう越えるのか?…その一点だった。再び戻ってきた自室から、また手拭いを取ってきて空き部屋へ向かう。見えたのは、年寄の様にまあるい背。球体の中に閉じこもっていたせいかは知らないが、姿勢や佇まいを厳しく躾けられたおかげで背筋が良いと自負をしている己とはあまりにも対照的で、何とか矯正せねばと静かに決意した。げふんげふんと咳込む後ろ姿を見下ろして、「すまないね、寒かった?」等と見当違いな心配をしては隣にしゃがんで顔を覗き込む。しかし数秒と経たない内に視線を敷布にやっては、あれっ、と呟き手拭いを置いて、今度は袋の中を覗いた。彼の元を離れてからこの部屋へ来るまでにそう時間は経っていない筈だが、すっかり殻が片付いている事に気が付くと、先程子ども扱いするなと言われたばかりなのにまたふっと顔を綻ばせ。今度は両の手で彼の髪にくしゃりと指を通しては、「ふふ、偉い偉い。」なんて優しい声色で大袈裟に褒める。膝に手をつきすっと立ち上がると、見るも無残な敷布の両端をつまんで二つ折りにし、手拭いを拾うと畳に溢れた分の粘液だけを拭きとって。この敷布は捨ててしまおう、と決意すると、明日の朝にでも近所の自動電話―――現在で言うところの公衆電話、交換手という人間に掛けたい相手へ繋いでもらうそのからくりで実家に使いを寄越す様頼もうかなとぼんやり考えた。先程自分の脚で実家へ向かおうと決めたばかりだが、洗うのが億劫な程に濡れた敷布を見て決意はいとも簡単に崩れ去り、使いの者に敷布と紙袋を処理してもらって、服と新しい布団を持ってきてもらう。完璧じゃないか、とひとりでに頷いた。―――多分、自分が何とも思わなければ良い話なのだ。一つの布団しかない家に男が二人いて、その一つの布団で一緒に眠るのが普通ではないと、世間一般的な観点から見て、己はそう認識している。しかし彼はどうだろう?生まれたてのこの男に、大の男が同じ布団で眠る事が普通ではないと伝えさえしなければ何の疑念も躊躇いも無く一夜を明かせるのではないだろうか?…多分、たぶん。そうと決まれば何でもない顔をするのは得意である。くるりと振り返れば「さて、そろそろ休もうか。」等と何でもない風に言ってのけ、ぬらぬら光る手拭いを手に部屋を後にする様促せば、さっさと廊下を歩いて行って。 )


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