蟲 2016-11-26 12:01:37 |
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名前 久坂 薫子(クサカ カオルコ)
年齢 25
性別 女
外見 射干玉の黒髪を女優髷でまとめ、花蒔絵の扇型簪で飾っている。涼しげな切れ長の一重も髪と同じ黒で、どこか静謐さを感じさせる面立ち。身長は157㎝で細身。裾に金茶の唐草華文があしらわれた藍の色留袖に、着物の模様と同系統の袋帯を締める。
性格 一見大らかで泰然自若としているように見えるが、実際は厭世的で人生の何もかもに疲れ果てており、ただ達観している風を装ってるだけ。現実に起きた事は何であれそのまま受け入れるが、どうにもならない事を仕方ないと理屈で割り切る反面、心の裡では葛藤や苛立ちといったどす黒い感情を抱えており、そのような自身の感情にも辟易している。基本的には思慮深いが、ふとした瞬間に感情的かつ突発的な行動を取ることも。
備考 先の戦争で夫を亡くした未亡人。息子が一人いるが跡取りとして義実家に奪われており、夫の兄にあたる人物との再婚を迫られているが頑なに断り続けている。現在は彼女が嫁ぐと同時に行方の知れなくなった両親が唯一残してくれた屋敷に暮らしており、彼女の他には義実家から派遣された使用人数名が働いているのみ。基本的に使用人たちとの会話は無く、日中は洋裁や書き物、読書をして過ごすことが多い。女学校に通っていたこともあるが、婚姻の際に中退している。
ロルテ
――――ああ、そう言えば……今日は望の日でしたね…
(硝子一枚を隔てた、夜の帳の向こう側。段々と強くなる風が庭の木々を揺らすのを自室からぼんやりと眺めていると、途切れた雲の隙間から白く冴えた光が差し込んだ。つられるように視線を光源へと向ければ、ふと何かを思い出したように室内を振り返って、暦と毛布に包まれた黒く大きな卵とを順繰りに見遣っては誰にともなく呟きを落とす。いつだったか、にわか雨の降る庭で拾った掌大の卵。どこかで聞いた噂話を思い出して、拾った際の情景そのままに"白雨"と名付けて温め続ける事数週間。それはいつの間にか己をもすっぽりと覆ってしまいそうな程に成長し、いよいよもって噂がただの噂ではないと主張していた。更に勢いを増す風ががたがたと窓枠を揺らし、流れる雲によって月光が遮られた瞬間。ぽつりと雨が窓を叩く音と同時に、微かだが何か堅いものに亀裂が入ったような音が響く。発生源は疑うべくもなく部屋の片隅に鎮座する卵だろう。ピシリ、ピシリと音が大きくなっていくにつれて自らの呼吸が浅くなっていくのをどこか他人事のように感じながら、吸い寄せられるように卵の傍に寄って腰を下ろす。崩れた殻の隙間から今まさに生まれ落ちようとしている命の発する光が漏れ出しているのを見て、先ほどの情景を思い出したのか囁くような笑みを零し)
――ふふ。小夜時雨の中で、雲間の月光のように…なんて。いったい、貴方はいくつの偶然を重ねるのかしら
(/大正時代の前向きなのに仄暗い空気感が好きでして…素敵な参加者様が多数いらっしゃる中で恐縮ですが、参加希望です。
もし相性等の問題が無いようでしたら、白雨さんのお相手をさせていただきたいと思っておりますので、ご検討よろしくお願いいたします。)
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