半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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――早く来過ぎたか。( そしてその三日後、例の待ち合わせ場所に着くと彼の姿はなく辺りをキョロキョロ。それらしき影はないとしゅん、 それでもじーっと待ち続け )
っふ…ン、ゃ…( やんわり肩を押さえぎゅ、と目を瞑り抵抗を )
…ん、( こくこく )国広…あんたは?( じー )
( その言葉に一番に反応したのは審神者。ここまで大切な刀二振りを苦しめたあの男が許せず穏やかだった表情は段々と険しいものへと変え男の背後へ早足で歩み寄り )――今、何と仰いました?貴方みたいな頑なな性格では理解し難いでしょうが、いい加減理解したらどうです。( あの男が目の前に来た瞬間、あの時の記憶が蘇り再び震え始め )
――すまない。用意をしていたら遅くなった。( 現れたのはそれから更に数十分後。大きな荷物を抱えパタパタ駆け寄り )
嫌じゃないだろう?( はむはむ、と耳を弄び、ふ、と息を吹きかけ )
……どうだろう。( 目を逸らし曖昧に誤魔化し )
偉くなったものですね、あまり私に喧嘩を売らない方が身の為ですよ。大切な刀達とこの先もずっと暮らしていきたいのならね。( 審神者の言葉には十分な皮肉が見て取れ、男は眉を寄せて形ばかりは穏やかに諭し。審神者などいつでも解任出来る――暗にそう伝えれば震える一振りの刀と視線を合わせ、ずけずけと其方へ歩み寄り。彼の分霊が相手を庇うようにすかさず立ちはだかり、チ、と舌打ち )
!くにひ――え?なんだその荷物は。( 後ろに背負う大きな鞄にぎょ、不思議そうにそれを見つめ )
っ、ふ…( 一番敏感な所へ刺激を続けられると声を抑えることに必死できゅ、と唇を噛みしめ )
……( がーん )やはり写しの俺では国広の相手にならないと…?( しゅん / ← )
ひっ――、国広…っ( 主とあの男のやり取りをハラハラしながら見つめていれば、不意に男と視線がかち合い思わず声を引き気味に益々恐怖に引き出されるな否や視界から男の姿はなく彼の背中が現れと弱々しく彼の名を呼び後ろの布をぎゅ、と掴み )
…内緒。( 悪戯な笑み浮かべ、しい、と人差し指立てて )そら、行くぞ。
声を聞かせろ。切国。( 耳朶から耳裏、特に弱い箇所探る様に舌を這わせ )
えっ、いや、そういう訳じゃ、ない。同じ写しだ、そんな事は気にする必要はない。ただ…、( 言い掛けて言葉を濁し )
( 己を頼り、背中越しに相手の震えを感知すれば幾ら政府の人間相手でも彼の為立退くわけにはいかない。両者の睨み合いが続く中、無意識に心の奥底に眠る闇を引き出したかその瞳は紅く染まり )…切国に手を出したら殺してやる。( およそ刀剣男士として有り得ない不穏な言葉を吐き捨てれば、言われた男は少し怯み、しかし怒りを露わに眦を吊り上げ。“覚えてなさい”そう吐き捨てたなら男はくるりと踵を返し本丸の方へと去りゆく )
?( 帰ってきた言葉にきょとりするものの彼の後を着いていき )…なあ、国広。重たくないか?半分くらい持つぞ。
ひぃ…っ、ゃ…そこ、や、だ…っ( すー、と滑らかに探るように弄られる耳。ぴく、とやや反応を示した耳裏に反応 )
…ただ?ただなんだ。( その続きが気になって仕方なくじーと相手を見 )
( 思わぬ彼の台詞を耳に主も己とて驚きが隠せず男から彼へ視線を移し"山姥切…"と名を呟くことしか出来ず。初めて見た彼の中に眠る闇がここまで迫力があるとは…それも不穏な台詞には男も応えたようで僅かに怯む姿を目の当たりに少しは懲りてくれればいいのだが。そんな事を思いつつ男の背中へ静かに睨みを送り付けこの場には二振りの刀と己だけ。この雰囲気だと彼とて居ずらい筈。多少は息抜きになるかもしれないと、前に約束した護衛の事を思いだし口を開く )…山姥切。護衛、頼めるかい?
まあ、嵩張るだけで中身は大したものは入っていないんだがな。じゃあ、これを頼む。( 小さい方の荷物を相手に渡し )
嫌ならやめるか?本当は苛められたくて堪らないんじゃないのか。( 唇を離し、意地悪に囁いて )
ただ、その……い、いや、やはり何でも無い。今はまだ、口吸いや抱擁だけで我慢するさ。( 目伏せ )
――…ああ、分かった。( どうしようもない憤りと殺意に気が狂いそうなほど心はすっかり荒み切っており。審神者からの声掛けにも反応は鈍く、護衛は承知するものの心ここにあらずといった調子で緩慢に自らの刀を拾い上げて腰元に差し。今の状態ならば護衛といわず己の癇に触れた者全てを斬り殺してしまうだろう。不穏な危うさを漂わせる赤い瞳はそのままに分霊の方へと視線を映せば、彼もまた男の被害者であり心配そうに問うて )…切国も、大丈夫か?
…海に行くのに必要な物ばかりなのだろう?そこまで大荷物になるんだな。( 小さい荷物を手に取りじーと見つめ )
っふ…くにひ、ろ…ごめ…っ、やめな、いで…っ( 涙目で訴え )
国広…本当にそれでいいのか?( ちら )俺、平気だから。あんたなら…いい。
( 今までの雰囲気とは比べ物にならないようなただならぬ彼に声を掛けた審神者も息を飲む。これが闇墜ちした彼の本来の姿、刺激を与えればどうなることになるのか。切国もそれに気付き怯えた様子で彼への問いに首を振ってはゆっくり立ち上がると、彼へ抱きつき )…国広、落ち着け。俺なら…大丈夫だから。ありがとう、守ってくれて。
まあ、な。この三日間、色々と勉強したんだ。じっとしていられなくて。( 気恥ずかしそうに頬ぽり )
ふ、やらしいな。誰があんたをそんな欲張りにしたのやら。( 耳裏をつつ、と指でなぞり )
…な、何がだ。何がいいんだ…?それはつまり、俺があんたを…。( 跳ね上がる心拍数 )
( 不意に抱すくめられる温かさに慣れず、唖然と目を見開いて動作を止め。これで正気に戻ったかに思われたが心に芽生えた闇は根深く、とん、と胸を押し相手の抱擁から逃れ )――俺は落ち着いている。どうしてそんな目で俺を見る?( 審神者も分霊も、何処か怯えたような瞳で此方を視る。気が昂ぶっている所為かそんな些細な変化さえも刺激となり、敏感に感じ取ると二、三歩後退りやや敵意を孕んだ訝しげな眼差しを遣って )
…そうなのか。海は初めてだからどんなことするかは俺にはわからない。だから…国広、色々教えてくれるんだろう?( 小さく首傾げ何処か期待の眼差しを向け )
ぅ、ん…、( ぴく、ぎゅうと思わず抱き着き )
ん、( こく )こういうのも変な話だが…俺…いつでも待ってた。あんた我慢してただろ。抱擁や口吸いまでして終わらせて満足そうにしてても何処か物足りなさそうに見えた。…違うか?
…国広、( ずっと彼の傍に居た切国なら正気を取り戻せた――と思っていたのだが…これは一筋縄ではいかないようだ。初めて見た闇堕ちの彼にどうすればいいかわからず困ったように彼の名を呼ぶ切国は今にも泣き出しそうに表情が浮かび。自身もこの状態の刀剣男士は初めてなものでどうすればいいかわからず只々立ち尽くすしかなく。相当彼の中に潜む闇の根はかなり深いようで、自身たちの”怯え”に反応してしまったのだろう。どうすれば正気を取り戻せる…悶々と考えていると切国が動き出し )…落ち着いてない。あんたはあんたじゃない…!俺の知ってる国広じゃない…!( 分霊だからこそ敏感に反応してしまうのだろう。彼自身じゃないことが、正気の沙汰ではないことも。一歩、一歩近づきつつ彼に正気に戻ってほしいと元に戻ってと必死に訴え続け )
ああ。といっても、俺も初心者だがな。――そら、見えてきたぞ。( 海風が吹き、潮の匂いが微かに香る林を抜ければ其処は青々とした海が輝いて )
ん…、こら、( 嗜めるように背中ぽんぽん )
そ、それは…。しかし、あんたを傷付けることだけは避けたいんだ。お前、そういう知識に疎そうだったからな。いきなり襲ったら、嫌われると、思った…。( 布深々と被り縮こまるチキン )
――あんたの知っている国広は、どんな刀だった。今の俺は、本当にあんたの知っている俺とは違うものか?( 戸惑った様子の彼らであったが、動き出したのはやはり分霊の方。此方に近寄る彼に表情は一変、ふ、と優しげに微笑んだかと思えば自ら相手の元へ足を踏み出し、愛おしげな手付きで相手の両頬に触れて。傍から見れば、そんな己の突然の変化は却って異様で不自然なものに映るだろう。だが、紅く染まった瞳で彼の双眸を見詰め続け、此方側に取り込むような甘さを含んだ声で相手の耳元に吹き込み )俺は俺だ。怖がらなくても良い。
――!海…海だ…!( 林を抜ける際目映い光に思わず顔を腕で晒し歩みを進めたその先には初めて見た光景にこれでもかと目を輝かせ )
…ん、( やんわり力を抜きすりすり甘えるようにすり寄り )
っ、あ…当たり前だろ。俺はそんな経験も知識も…あるわけじゃないんだ…。そういった…く、口吸いとかもあんたが初めて、だし…( ふい )…っ、ふふ。ばか。いきなりする奴が何処にいる。まあ…でも…俺はそんなあんたは嫌いじゃない。…きて、国広。( ふ )
( 更なる仕打ちに着いていけずやや困惑気味な一振りと審神者。そんな困惑していた一振りも彼の一言で安心したのか"国広…!"と嬉しげに抱きついている様子。一体彼に何が起きているのか。先程の光景を端から見れば不自然に見えて仕方がないもののもしかしたら彼は正気に戻ったのかもしれない。それならそれで安堵したように息をついた審神者は彼らの元へ近寄ろうと )
――あんた、海は初めてか。…もっと近づけば、更に迫力があるんだ。( 相手の手を取り砂浜の方まで彼を引っ張り )
…はあ。これではあんたを気持ち良く出来ないだろう。( 満更でも無さそうに撫で撫で )
だからこそ、知識も経験も無いあんたを好きにして良いのか分からないと言っているんだ。お前は…、俺に抱かれたいのか?――まさか意味も解らずに誘っているわけじゃあるまい。( じ )
( 彼を手に入れたい、己の元まで堕ちて来ればいい――なんて刀の付喪神にあるまじきそんな歪んだ独占欲から、相手を洗脳すべく態度を変えたものの。当てが外れあっさり彼に抱きつかれてしまうと身動きも取れず、困り顔で瞳を泳がせ。従順で健気な相手の愛おしさに気勢をそがれ、いつしか瞳は元の翡翠色に変わり、今や若干の呆れを含む半目で近寄る審神者を見詰め、救いを求めて )おい、このひっつきムシを何とかしてくれ…。
ああ、初めてだ。( ぱああ )――国広!海、海が近いぞっ、( 近くで見る海に表情を明るくさせ。無邪気にはしゃぎ )
…ぅ、もう…無理、だ( うぐぐ、 )
意味なら少し…分かる。だからこそ…その…なんというか…( 顔反らしぶわわ )
はっはは。まあまあ、いいじゃないか。切国は君と随分離れて寂しかったんだ。少しの間甘えさせてあげてくれ。( なんとも和む光景というのか先程のシリアスムードは何処へ。それもこれで少しは不穏な空気もなくなり嬉しげに彼に甘える刀を見守るようにそう告げ。 )
靴を脱いで海水に足を浸してみれば良い。冷たくて気持ちが良いぞ。( 相手のはしゃぎように子供のようだと苦笑しつつ、微笑ましげに目を細め )
もう降参か?仕方ないな。( 一瞬物足りなげな表情浮かべるもへらりと笑って )
……無理はしなくて良い。俺はあんたの身体が欲しくてお前と付き合っているわけじゃない。お前がその気になったら、また、おいで。( ぐしぐしと頭を撫で回し、ゆっくりと立ち上がって )
――…俺が居なくても、平気になってくれなければ困るんだ。( 政府の人間に立てつき、ただでさえ半堕刀剣と呼ばれるまでになった出来損ないの付喪神。いつまでもこうして会える保障など何処にもなく、少し寂しげに目を伏せた後ぐい、と力任せに肩を押して引き剥がし )ほら行くぞ。帰るんだろ?( 彼らの護衛をすべく簡単に身なりを整え、問い掛けの形を取りながらさっさと門の方へ足を運び )
ほんとか!( ぱあ、いそいそと靴を脱ぎズボンの裾を少し折り曲げてから海水の中へちゃぷ )っ、つめたい…!( ぱしゃぱしゃと足をばたつかせチラリ相手の方を見やれば屈みこみ海水を手で掬っては相手の方へかけてやり )
…、しない。降参なんてしない。( あむあむと相手の首筋に甘噛み )
っ国広…!( 咄嗟にがし、と手を掴み )…無理なんてしてない。その気、だから俺はあんたを誘ってるんだ。( じ )
…、( しゅん、と何処か寂し気に相手を目で追いつつ審神者の隣へ歩み寄り共に門を潜りあの本丸を後にし。そんな少ししょげたような隣を歩く刀に手を置き頭を撫でてやり乍相手の方へ視線をやり )…すまないな、護衛を任せてしまって。切国も本調子ではないから助かる。…あの本丸は、いつもあんな風に政府の番人が付いているのか。
っうわ…、やめ…ッ――切国、覚悟は出来ているんだろうな…?( まさか海水を浴びせられるとは思わず、怯んだように後退り。僅かに濡れた衣服が冷たく、自らも靴を脱ぎ足の裾をまくればゆっくりと相手に近付きつつ両手わきわき )
――う…、何をする…っ、( ひえ、咄嗟に首を竦め )
切国…。…後で泣き言を言うなよ。( 決心したように目つきを変え、彼をひょいと姫抱きにし )
――…そうだ。ああして訪問者の確認をすると共に俺達の監視もしているのさ。外へ出たのは、何日振りだろう。( 彼らの少し先を行く己は周辺の様子に気を配りつつ歩みを進め、平坦な語調で審神者の問いに淡々と答え。その言葉に嘘はなく、外へ出たのも本丸へ戻って以来だと思えば眩しそうに陽の光を手で遮り、そんな当たり前の自由でさえも喜々として目を細め空を仰ぎ見て )
?!なんだその妙な手の動きは…!( ひえ、嫌な予感がしたのか後退りつつ咄嗟にパタパタと逃げ始め )
…今までされた、お返し( はむ、はむ、ふと小さく笑いちら )
っ、言うわけない…!( うが、 )というよりなんで…なんでこの格好…( あわわ、簡単に姫抱きされたことがショックなのか両手で顔を覆いうう、 )
( 彼の話を聞く限りもうその状態は”籠の鳥”でしかなくもう苦痛で苦痛で仕方がなかっただろう。そんなこんなでやっと自身たちの護衛としてだが、久方振りの外へ出た事もありここからでは表情は見えないがどことなく嬉しそうに思えて。暫く歩き続け林を抜けると自本丸へ辿り着き門の前では心配していたのだろう、刀達が此方に気付くと同時に少し安堵した表情へ変え”おかえりなさい”と手を振っており )
こら、待て!( 逃げる相手を追いかけ、後ろから引っ捕まえようとするも勢い余って相手ごと海水の中に転倒 )
擽ったい、やめろ。小動物みたいだな。( 背を反らし逃げ姿勢 )
乱暴にされるよりは優しくに触れられたいだろう?( 涼しい顔で応え、布団まで運び丁寧に寝かせ )
( 遡行軍や敵方に奇襲されることもなく無事彼らの本丸へ辿り着くと、彼らを迎える刀達の群れからは敢えて離れた所へ行き、遠巻きに審神者や分霊の姿を見守って。自らは黒子に徹して存在を消し、頃合いを見計らってこっそりとこの本丸を後にしようと踵を返し門の前まで来たのだが、仲の良い伊達の刀一振りに行く手を阻まれ軽い口論に )――燭台切。…邪魔だ、退け。
えっ…ちょ、っ…!?( ばしゃん、と勢いよく海水の中。ぶはっ、勢いよく飛び上がり )…っ、冷たい。
…小動物とか言うな。( ぽそ、渋々離れむむ )
えっ、( 顔ぶわわ )
( "退かない。なんで皆に黙って行っちゃったの。一番心配してたのは山姥切くんなんだよ…!"ふるふる首を振り退くことはしない伊達刀の一振り。遠くの方でその口論を耳にした己と審神者は何事かとそちらへ振り返り己は彼らの元へ )
あ、いや…こんなつもりでは…。つい、はしゃいでしまって…。( しゅーん )
いや、すまない。あんたのお返しとやらがあまりに生温……いや、可愛らしかったのでな。( 言い直した )
ん?( 何か変な事言ったかって顔 )
…っ、( 頑なに退こうとしない刀に苛立ち小さく舌打ち。言葉で通じないのならば力づくで押し退けようかと考えが過ぎるも、彼もまた自身にとって大切な存在に変わりは無く荒事は避けたいところ。表門は諦めて裏手から逃げようと反対へ走り出そうとした刹那、騒ぎを聞きつけてやって来たらしい相手と鉢合わせてしまい、逃げ場を無くし弱々しく後退って )切国…。
…ん、( ばしゃ、と相手の顔にかけては満足げに )これでおあいこだ。( ふっ )
おい…今、何を言いかけた?( じとー )
なにもない。( ふい )…なあ、やらないのか?( ちら )
…国広、( そこで相手と出くわしては何処か悲しげに彼の名を呼び。伊達の刀と何があったのかは分からないが、此処を黙って行こうとした彼を許すわけには行かず静かに拳を握り )…また…黙って行くのか…?
っ…しょっぱい。( 初めて含む海水にぺ、ぺ、 )
別に。想像に任せる。( ふは )
まあ、待てよ。物事には順序ってものがある。( のそり、相手の上に覆い被さってはちゅ、頬に口付け )
言えば、別れが辛くなるだけだ。…俺はもう…――( まるで今生の別れだとでも言わんばかりの顔で俯き、何かを言い掛けてはふるふると首を振って口を閉ざし。気まずい沈黙を打ち破るよう一度は噤んだ唇を再び開けば、言葉を変えて )…護衛はもう要らないだろ。
ふん。…くしゅ、( 小さな嚏をして )
……やはりあんたは意地悪だ。( む )
っ、…なんだか余裕そうだな。( 此方もお返しとばかり頬へちゅ、それからじーっと見つめ )
…でも…っ( 感情が高ぶり我慢しきれず両目からは涙がたまりぽろぽろ零れ落ち始め。その何か言いかけた言葉はなんとなく察してしまうとそれも刺激され涙は止まることなくそれでも行ってほしくないという気持ちが勝るもそれを何故か躊躇してしまい言葉に出たのは )…もういい。あんたなんかどこでも行ってしまえ…!もう…俺は、あんたなんか…嫌いだ…っ、
大丈夫か?早く拭いた方が良い。風邪をひく。( 荷物の中からタオルを取り出し、相手の髪をわしゃわしゃ )
そんな俺に惚れたあんたが悪い。( でこぴん )
余裕?そんなものあるか。直ぐにでもお前を喰いたくて堪らないんだ。( 相手の手を取り早鐘打つ自らの胸元を触らせ )
( 嗚呼、また泣かせてしまったと彼の両目から伝う涙を見て心の中で切なく呟く。己が居ることで彼には辛い思いばかりさせてしまっていることに改めて気付けば尚の事この本丸を立ち去らなければならない気に駆られ、相手の元まで歩み寄ったかと思えば、耳元へ囁く言葉は冷たいもので )嫌いで結構。お前なんかに好かれようなんて思っていない。精々、もうこれ以上審神者を心配させてやるな。( そう言い残せばそのまま彼とすれ違い、本丸の裏口から足早にこの場を後にし )
ん…だが、着替えがない。( ぼそ )
…ぅ。意地悪( 額さすさす )
!早いな…あんたの心臓、( 直に伝わる相手の心の臓に小さく笑い )
――…っ、( そう耳元で囁かれた言葉にえらく傷付いてしまい涙は一向に収まる気配はなく彼がこの場から居なくなったのを合図に啜り泣く一振りの刀の声が響く。――もうそろそろここへ来るだろうと、待ち構えていた審神者は彼の姿を捉えると苦笑いを浮かべており )…山姥切。君はまた黙って行こうとしたろ。…護衛、ありがとうな。切国には…言ってるのか?
……俺のを貸してやる。( 荷物の中から内番服を取り出して見せ )
悔しければ俺を嫌いになればいい。( ぷい )
――…分かっただろう。俺にも余裕なんて無い。…しても良いか、切国。( かぷ、首筋甘噛み )
( 本丸の裏口に差し掛かった際、見慣れた男の立ち姿を視界に捉え密かに眉を寄せ。己の考える事は全てお見通しらしく、尋ねられることは矢張り分霊のこと。説教は聞きたくないのかあからさまに顰め面を浮かべつつ、気まずそうに顔を背けて )…出ようとした所を見つかった。あいつは、俺なんか何処へでも行ってしまえ…と。
え…いいのか?( きょと )…ありがとう。助かる。( 彼の内番服を受け取り、きょろきょろ着替える所がないと思ったのか彼の目の前で脱ぎ始め← )
…悔しい…悔しいが、あんたのこと嫌いになれない。( む、彼に抱き着きぎゅう )
っん…聞かなくてもわかるだろ。きて、国広。( ぴく、フと笑って )
…あの子も素直じゃないからな…君もそうだが( はあ、と大袈裟な程溜息をついて彼との間に合った出来事は簡単に想像ができてしまい。今頃、自身に素直になれなかったことや言いたくなかった言葉で泣いてしまっているだろう。本当に困った子達だ、と困ったように笑ってしまうと )…、君だってわかっているだろ。切国が言いたかったことも、俺に内緒で君の本丸へ行ったことも。…何度、何度も傷ついても気にもせず君を守れるなら立ち向かうぞ、あの子は。
――!おrうぇ、…おまっ、…ここここんな所で着替える奴があるか…ッ!( わたわた )
…あんたも物好きだな。こんな俺が好きだなんて。( 受け止め、背中撫で )
――…灯りは点けたままで良いな?あんたの顔が見たい。( するり、相手の布の止め紐を引っ張って脱がせつつ )
( 先程の分霊の言葉は本心ではないことは分かっているつもりで、だからこそ自分の為に神経を擦り減らしていく姿を見たくないばかりに相手の言葉を否定するよう首を横に振って。分霊は何故そうまでして己を救いたいのか、何故目前の彼は刀を信じてそんな風に笑っていられるのか理解出来ず、大真面目な顔で )あんた、切国が心配ではないのか?俺と関わり続ければ…あいつは、これから先も傷付くことになる。あんただって、俺が憎いだろう。
え?俺とあんたしかいないんだぞ。何か問題でもあるのか。( きょと、恥ずかしげもなくぬぎぬぎ )
…それをいうならあんたとてそうだろ。いいのか。俺なんぞを好きになって。( ちら )
っ、ばか。嫌だと言っても…点けたままなんだろう。( 少し不安気に彼を見詰め )
――…心配なわけがない。どれだけ傷つけば気が済むんだ…もう、やめてくれって…そう思ったのが正直だ。だけど…君だって、最初に来た時からもうこれ以上傷つく姿は見たくないんだ。切国と、一緒にずっと仲睦まじく暮らしてほしい。それが俺の願いだ。( 彼の言葉に左右に首を振り今迄の二振りの出来事を思い返し苦い顔を浮かべ本心を相手へ伝え。相手はまだ彼方側だが、いつかは此方で預かりたいと考えてはいるもののあの政府の男がどう動きだすか正直分からないところ。切国が相手を助けたい理由はただ、自由にさせてのびのびと暮らしてほしい。そしてもう一つは相手の事が好きだから。その相手の本心はどうかは分からないが )…俺も切国も君が好きだからだ。それも切国は別の”好き”だろうがな。俺は君を政府に話を付けようと思う。…此方の本丸で預かると。
いや、しかし、いつ誰に見られるかも分からないのに…ッ。せめて、せめてタオルか何かで隠す努力をだな…!( あわわわ、大判のタオルをばさっと相手に被せ )
愚問だな。あんただから好きなんだ。ばかみたいに優しくて真っ直ぐなところとか。( くす )
別に消しても夜目が利くから問題は無いんだがな。…怖いか?( 防具や上着を取り払い、ついにはネクタイの紐に手を掛け )
( 次々と紡ぎ出される慈愛に満ちた言葉にどんな顔をして良いか分からず布を深く被りながら面を伏せて。政府が許してくれるものかどうかは別として、審神者が其処まで視野に入れ自分と言う刀を救おうとしてくれているのが素直に嬉しく、聞けば聞くほど視界が潤み、涙を堪えるのが精一杯で。ただ一つ、過去に告げられた主からの一言がずっと心の中で引っかかっており、未だ一歩を踏み出す勇気が出ずに )――俺がいると、周りの者を不幸にする。以前主から言われた言葉だ。…卑屈で、へそ曲がりで、その上いわく付きの堕ちた刀でも、あんた達は俺を受け入れてくれるのか?好きでいてくれるのか…?
特にそんな気配はないが…?( きょろきょろ、 )……なあ、国広…なんでそんな焦っているんだ?( じ )
…直に言われると照れる、な。( もぞ、うう )
っ、いや…と言えば嘘になる。けど…あんたとなら平気だ。( ふへ )
不幸?ふふ、何を言うのやら。不幸がなんだ。そんなもの払い除けてやるさ。君は君で居てくれ…俺や切国、皆君を受け止める。だから、もう一度此処へ戻ってこい、山姥切。( 不幸を導く?それがどうした。此方は正々堂々と真っ向から立ち向かって行くから。難解な試練が待ち受けていようが彼の為ならばどんな手段でも切国も己も皆、君を守るからだから――此処へ戻ってこい。そう腕を広げ未だに笑みを浮かべたまま彼の答えを待ち )
いや誰のせいだと思って…――えっくしゅ、( 両腕を抱えぶるり )
そのまま褒め殺してやろうか?( 冗談っぽく笑い )
…そうか。出来るだけ優しくする。――切国、愛している。( 遂には衣服を肌蹴させ、壊れ物を扱うように触れて求めて閨を共に / 以降時間経過推奨 )
( 溜めていた涙が堪え切れず、溢れ出した雫がぽたぽたと地面を濡らし。何かを言おうと口を開き掛けるが嗚咽と啜り泣きしか出そうになく、再び閉口し自分自身が落ち着くのを待って。ふらふらと相手の元まで歩み寄り、こつんとその肩に頭を乗せる仕草は此処で暮らしたいという己なりの気持ちの意思表示であり )――俺なんかを匿って、後悔しても遅いんだからな。ばか審神者。
ったく…あんたこそ風邪、ひくぞ。( 被せられた大判のタオルを彼に被せ頭をわしゃわしゃ、だがしかし着替えの途中←)
っ、もういい…!これ以上されては心の臓がもたないっ( あうあう )
ん、俺も…国広、愛してる――…、( それからし彼の腕の中ですぴー、幸せそうに眠っており )
んん?はっはは。いやーまさか厳しい言葉がくるとはなー。( 呑気に笑い飛ばしながらも彼を受け入れ肩からは僅かな重みに責任を感じとりこの刀は絶対に手放したりしないと決意を固め。ぽんぽんと優しく頭を撫でてやりつつ彼が泣き止むのを時間等気にせずゆっくり待ち続け )
ゔっ…お前な。いつも布で顔を隠しているあの繊細さは何処へ行った…。( ずぴ、相手の半裸姿に意識してしまい赤面 )
本当だ。凄く早い。( 相手の胸元に直接耳を付けて心音を確かめ )
――…ん、( 明け方、ぱちりと目を覚まし、腕の中の相手の寝顔にくす。起こさないようゆっくり上体起こし適当に放っていた服を着て )
( 泣き顔を見られないように相手の肩口で静かに啜り泣き、どれほど時間が経った頃か。ゆっくりと首を擡げ、赤く腫れた双眸はそのままに相手から身を離すと、あの時から胸に閊えていた心残りを思い出し )俺、切国に酷いこと…言ってしまった。もう遅いかもしれないが、謝らなければならない。
?そんなこと言われても…って、おい。あんた熱まであるんじゃないのか。( ずい、顔を近づけ額同士をひっつけようと / 男前 )
っ、やめろ。聞くなっ( 相手の肩をやんわりぐぐ、 )
…ん、ぅ…?( むくり身体を起しぱさり、と肩から布団が滑り落ちぼー )
ん、それは早く行かないとな。切国、もしかしたら待っているやもしれんぞ。( 一度撫でることは止め様子を窺がう様に顔を覗き込み。ついつい口走ってしまった言葉を謝らないといけない、と心残りにを閊えているようだ。それは切国も同じことを思っている事には違いなくてあの場所で彼が来るのを待っているのではないかと。肩をやんわり置きくるり、反対方向へ向けさせ背中をバシッ、と勢いよく叩いて )…行って来い。早く行かないと切国が拗ねる。
――な、ななな……無いっ、そんなものは無い!早く服を着ろ、ばか。( ぼしゅ、ぶんぶんと首を振りつつ相手の肩を押し遣り )
…?何でだ?減るものでもないだろう。( 目ぱちぱち )
……!早いな。まだ寝ていても良いのに。…ほら、お前の服。( そのままでは寒かろうと丁寧に畳んでおいた彼の衣類を差し出し )
え、…うっ、( 優しく慰められていたかと思えば、くるりと回る視界。されるがまま背中を叩かれ、それが己への喝となると審神者の促しと共に決心したように一歩を踏み出し )…拗ねられては困る。一度拗らせたあいつの機嫌を直すのは面倒だからな。( 振り返らずそう小さく皮肉を返しては再び表門の方へと足を向け。既に出迎えの刀達は本丸内に戻っているのか、辺りは先程のような賑わいは無く人の気のしない玄関先をきょろきょろと見回し )
え、だが……( 顔真っ赤だぞ、と首傾げ。どうしたんだ、と自身のせいだとは知らず服を着始め )
ぅ、あんたに…これ以上聞かせなく、ない…っ( ふい、ぽそ )
――…ん、( くわ、と欠伸を溢し寝惚けた目で服を受け取ったままぼんやりしたままで )
( ずび。今までずっと彼と別れた所で思う存分泣いていたのだが、大分収まった様でぐしぐしと目元を乱暴に拭いてはその場から立ち上がり。あまり泣き顔を主や他の皆に晒したくないのもあり布で深く覆い隠しつつ早足で本丸内へと踏み込み…すると、そこの玄関先から刀の気配を感じ布を少しだけ捲るとそこには帰った筈の彼の姿が。段々、不機嫌な表情を表し別の所へ向かおうと )
はあ、全く…。無防備というか何というか…。( 顔ぱたぱた )
…俺が写しだからか…?写しなんかに聴かせる胸は無いと?( がーん )
――おい、大丈夫か?まさか昨夜ので気が抜けてしまった、なんてこと無いだろうな。( 相手の目前で手ひらひら )
あ…、( 審神者の言うように、彼が己を待ってくれている事は無いらしく、落胆した様子で肩を落とし。念の為玄関口も覗いてみることにすると、丁度視線を合わせた相手と鉢合わせ、急なことで驚いたように硬直。しかし先に視線を外したのは相手の方で、去りゆく彼に慌てて呼び止め、咄嗟に片手を掴み。やはり嫌われてしまったのだろうかと不安げな声で )待て…待って、くれ…。謝りに来ただけだ。さっき、酷いことを言ってしまったから…。
?何か言ったか?( 着替え終えふぅ、 )…海はいいな。冷たくて気持ちいい。( ふ )
はっ…え、なんでそうなる?!違うっ。これ以上あんたに聞かれたら…またここが早くなるんだ。( うう )
…昨晩?( 首ゆるり、蘇る昨晩の記憶← )――っわ…?!え、あ……っ、ちちちち違っ( ぼふん、 )
………態々、謝りに…来たのか?俺の事、どうでもいいんだろう。( 捕まれた手を抵抗するわけもなくそちらへ振り返り布から翡翠の瞳を覗かせ彼を睨み付け声音は大分、不機嫌そうで。 )
別に、何でもない。…そうだな、此処なら波は穏やかだし、泳ぐことも出来るだろう。( ふむ )
ほう…お前の身体、面白いな。( 他人事のように率直な感想 )
…可愛かったぞ。これでお前も一つ大人になったな。( くすくす、額へ口付け )
そ、そんなことない。どうでも良かったら、今この場に居ないだろう。まあ…お前はもう、俺のことが嫌いなのかもしれないが…。すまなかった。( 鋭い視線に一瞬怯み、思わず目を逸らし掴んだ手を離せば、その手で自らの肘を抱え歯切れ悪くもぽつりぽつりと謝罪の言葉を紡ぎ )
…ほう…それは楽しそうだな。( 海眺めつつぱああ )
他人事の様に言うな…だからあまり聴いてほしくないんだ。( ふん )
っ、か…かかかか、( ひぃぃ / 大きい方の兄弟のよう← )か、可愛いとか…言うなっ(うわあん、 / もぞもぞ布団中潜り )
――…嫌いだ。だいっきらいだっ、黙って行くあんたなんて…ッ( ふるふると震えつつそのまま睨みを利かせてみるも目元には涙が溜まり始め。そう嫌いだと連発をしていたが、口を一先ず閉じてはまた開いてぽつ )……俺も…すまない。
一応、水着というものも取り寄せたんだが…どうせずぶ濡れの身。いっそ泳いでみるか?( ちら )
それだけ俺の事が好きだということだな。…なんて。( 目伏せ小さく笑い )
綺麗だと言われるよりは良いんじゃないのか。褒め言葉だ、素直に受け取れ。( 着替え終え、すくっと立ち上がり )湯浴みに行って来る。あんたはまだ寝ていれば良い。
――…時に、切国。( 服の裾くいくい )
……お互い素直じゃ無いな。俺も、お前も。( 相手の本心を聞き、安堵というよりは意外そうに目を丸くして相手を見詰め。暫く瞠目した後、ふ、と控えめに破顔すれば自嘲的に呟き、先程審神者との出来事を思い出し嬉しそうに言葉を続けて )…お前の審神者が、俺を引き取る為に政府と話を付けてくれるそうだ。
みず…ぎ?( 聞き慣れない言葉に復唱 )そうだな。なんだかよくわからないが、泳いでみたい。( ぱあ )
――ゔっ( 図星 )ああ…そうだとも。あんたが好きさ。( ふい、むぅ )
どちらも同じようなものだろうッ…!( 布団の中でもがもが、じーと相手が出た事を確認しては布団から出てきて )…、っあの…ばか。( ぽす、と寝転び直し恥ずかしさのあまり唸り始め )
――…ん?どうした?( ちら、首傾げ )
っえ、( いつの間にそんな話になっていたのか。己の審神者と彼の間にそんな大事なことが進んでいたなんて。それは確かに嬉しいのも反面、あの政府の男が許してくれるかどうか不安なところがあり。今までの出来事を思い返してみれば、あの男が素直に頷くはずもない軽率な考えでしたらアイツの思うつぼになるのでは…。苦い表情を浮かべ顔を逸らし片方の手で腕を掴むと震え始め )……無理だ。あの男が、…お前を引き取るとなれば黙ってはいないだろう。
――それじゃあ、また着替える必要があるんだが…。人気の無いところへ行こう。( 流石に此処で着替えるわけにもいかず、かといって更衣室も見当たらない為砂浜の奥の雑木林の方を指差し )
…前々から気になっていたんだが、俺の何処が好きなんだ。意地悪で、堕ちた刀で、写しだ…。( ずうん )
――…、( 主や仲間の者に見付からぬよう浴場へ。ささっと身を清めると、厨から握り飯を拝借し数十分程の後部屋へと戻って )切国、ただいま。
…俺達もついに極修行へ行く許可が出たそうだが、あんたは行くのか。( ひそ← )
…言ってみなければわからない。大丈夫だ、あんたや審神者には迷惑は掛けないから。俺がお前や審神者を唆したことにすればいい。( 確かに、あの難癖の強い政府の男が素直に己を解放するとは思えず、一瞬自信の無い暗い表情を浮かべるものの視線を落とした先で彼の手が恐怖に震えているのを認めれば、その手を優しく包み込んで小さく微笑みかけ。これは己の問題であり、最悪全ての責任や罪は自分が被れば良いと考えており )
ん、分かった。( こく / 一回頷いてはその雑木林へと向かい )
そんなことはない。俺は、不器用で優しいあんたがが好きだ。( 真顔 )…たまに控えめに笑うのもな。( くす )
――…ん…国広?( あのまま意識を手放して居たようで彼に名を呼ばれてはふ、と目を覚ましゆっくり起き上がり )
…ああ…そうらしいな。( 遠い目 )本丸内で主の凄まじい発狂が響いていたが…どうだろう。行くかもしれないな。国広はどうなんだ?( ひそそ← )
そんなの駄目だ…!迷惑なんてこれぽっちも思ってない…!そんなことすれば罪が重くなるだけだぞ…っ。それなら俺が被るほうがいい…!( 彼だけに責任も罪も押し付けるなんて真っ平ごめん被る。そんな考えなら自身が身代わりになって被る覚悟ならできているんだ。だから、そんなこと言わないでくれ。そう必死に嫌だ、嫌だ、と何度も力強く首を振り続け )
…そら、全部脱いでこれを穿くんだ。一応、タオルも渡しておく。――見ない、けど…今度はちゃんと隠しながら着替えるんだぞ。( タオルと海水着を渡し、背を向けて )
っ、不器用は余計だ。……嗚呼、聞かなきゃ良かった、( 林檎顔隠すように机に突っ伏し )
すまない、起こしてしまったか。腹減っただろう?握り飯を持ってきたぞ。( 水も合わせて相手の前に差し出し )
あの主が発狂を…?想像出来ん。いやそれよりも行くのかッ?( ざわっ )俺は…強くなりたいとは思う。だが…俺が俺でなくなったらと思うと、少し怖い。
ふ、そんなに震えて何を言う?本当は怖くて堪らないくせに。怖がり屋は大人しく俺に護られていれば良いんだ。( どれだけ相手が強気な言葉を述べようと、この掌に包み込んだ彼の華奢な指先が震えている事実に変わりは無い。嘲笑的な笑みを形成し、小馬鹿にするよう鼻で嗤えば相手の布を取り払いわしゃわしゃと頭を乱暴に撫でて )
ん、分かった。( こく / タオルと水着を受け取り腰回りにタオルを巻いては脱ぎ始め )
なんだ。もう降参か?…あんたから聞いてきたのに( くすくす、頭撫で撫で )
――いや、目を瞑っていただけだから平気だ。…!ありがとう。丁度、腹が減っていたんだ。( ぱあ、それを受け取り”いただきます”と言ってから一口パク )
まあ…主はああ見えて結構凄まじいぞ。( こく )?行きたいとは思ってはいるが。…俺も主や皆、あんたを守れるような強さが欲しい。…俺とて怖いさ。だが、俺は俺のままだと思う。あれが、何かを決意した本来山姥切国広の姿だと、俺は思っている。
っわ…!あ、ちょ…やめっ、( 小馬鹿にするような言い草でも彼は此方を気を遣っているに違いなく、納得のいかないような表情を浮かべ反論しようと口を開きかけた処、流れる様な仕草で頭を乱暴に撫でられあわわ、と焦りだし止めようと彼の手首を掴み )…っ怖がってなんかない。だが…あんただけ嫌な思い…させたくないんだ…。
……、( 自分も上半身を脱ぎ、腰回りにタオルを巻いて黙々と海水着に着替え )
うるさい。そんなことは分かっている…ッ!( うが、相手の胸板ぽかぽか )
――今更言うのも悪いんだが、その握り飯は誰が作ったものか分からない。厨房に適当に放置されていたんだ。中身は何だった?( そしてこの仕打ち )
…俺本来の姿…?修行に出て、何を得たのかは分からないが…なるほど。俺が俺であるために修行は必要なことなのかもしれないな。…ああ、分かった。俺もいずれ主に頼んでみる。あんたも修行に出て、何か変化が有ったら言ってくれ。
…切国。俺は審神者やお前達が俺を必要としてくれることが嬉しい。だから、どんな状況になっても後悔はしないさ。――言い方を正そう。俺と一緒に闘ってくれないか。( 優しさの伝わる彼の願いに困ったように眉を下げるも、その気持ちは嬉しいに違いなく。ならば共に戦い、何が何でも相手を護り抜くという覚悟を決め敢えて言葉を変えて相手の布下の瞳を真っ直ぐに覗き込んで )
…これでいいのか…?( 首傾げ / なんとか着替え終え上半身は彼の内番服、下は海水着 )…国広、
ふふ…自滅したな。( くすくす、なでなで )
――?!( ぎょ、 / あんたが作ったんじゃないのかな眼差し向け← )…………よく…分からない。( 中身in固形物← )
かもな。どんな姿になるかは俺にも分からない。…ああ、分かった。すぐ報告があるような気がするが…変化があればあんたに言う。( こく )
…国広…っ、( その言葉にじわり涙を浮かべそれならば自身も覚悟を決めて彼と共に――彼と一緒ならば乗り越えられる。思わず抱きしめ何度も何度も小さく頷き )
ああ。…分かっていると思うが泳ぐときはそれも脱げよ。濡らしたら五千回ほどお前に綺麗だと言い続ける。( 内番服指差し )
うう……黙れ。お前なんかこうしてやる。( ぎゅ、相手の脇腹こちょこちょ )
――すまん。……まあ、まずくなければちゃんとした食べ物なんだろう。腐っていないようで良かったな。( この言い草 )
す、すぐにでも行くのか…!?ああ、いや、あんたが極の姿になったら、それに添って対応させて貰おうと思って。気長に待っているさ。
…っ、う、苦しい…ぞ、( 力強い抱擁に頼もしさを感じつつ零れ出る本音は嫌悪というより寧ろ何処か幸せそうな響きを纏い。背中をぽんぽんと叩いて離すようやんわりと促しつつ、これからどうしたものかと考えていて )――さて、そうはいっても政府からの許しが得られるまでは俺もあの本丸に戻るとするか…。無断で消えたら、何をされるか分かったものじゃない。
えっ、( 唖然 )う、浜辺に戻るまでこのままではだめか…?( ちら、ううっ )
っひゃ…!( びくぅ )ちょ、っと…や、め…ろッ( ひぃ )
………( むか )国広、( にっこり、素早く相手の口へ固形物inおにぎりを詰め込み / ← )
そうか…。いや…何方でもいいというか…その、だな。これは言うべきなのかどうなのか迷ったんだが…、実はもう遊戯の方では俺を出しているようでな…( 視線すす )修行許可が出た昨日からもう既に。…極になるとしても本編の方も極を出すか…?それか何方からそのままで一人は極になるか、とか…。
…気を付けてな。( 満足のいくまで彼に甘えては数センチ間をあけ身を離すとあの本丸へ一旦帰るらしい彼を寂しそうな反面、何処か心配気に見つめており )…主と共にあんたの本丸へ行くから。それまで…待っていてくれ。( ぎゅ、と彼の両手を握り返し強い眼差しでそう約束を交わそうと )
ふ、冗談だ。泳ぐ時以外は着てくれていて構わない。…戻ろう、切国。( 相手の片手を絡め取って )
――何て声を出すんだ、あんた…。俺の声で…。( 可哀想な目 )
んむぐッ…!ひゃめっ、ひゃめろぉ…。なんらこれ…何か……甘苦い……遡行軍が攻め入ってくるような…味……。( 突っ込まれるも口に入った物は何でも食べる性分故、高速で咀嚼しつつしっかり食レポ )
ああ、やはりか。それは此方も同じだ。俺の世話係は我慢出来なんで既に呼び戻したりもしていた様だが。――そう、だな。取り入れるとしたら何方かが極になった方が変化があって良いかもしれない。今直ぐにではないが、本編の方で行き詰ったらそういう展開も有りかとは思っている。勿論お前が嫌でなければ、だが。
…ああ、決意が固まったら迎えに来てくれ。ずっと、待っている。( 不安要素はあれど相手の真剣な眼差しを見て政府に立ち向かう勇気が得られると固く固く相手の両手を握り控えめに微笑んで。別れ際、不意に彼の手を引いて此方に引き寄せ、自然に彼の唇へ自らのそれを重ね合わせると直ぐに相手の元から離れ、してやったりの満足そうな表情残しくるりと踵を返して玄関を後に )
…あんたのことだから本気で言いそうだがな。( 絡められた手を恋人繋ぎにしてみたり )
だっ、誰の所為だ…!( うう、涙目 )というか俺をそんな目で見るな…ッ!ええい!その擽りやめろっ!( あわわ )
知らん。( 即答 / ぇ )…さ。着替えるか。( ごそごそ布団から出て丁寧に畳まれた服に手を伸ばし着替え始め← )
…あんたのところもか。( ホッ )って、早くないか。では、もうあんたの所は極の俺を見ているということか…( うずうず )まあ、俺の世話係もしようとしていたが我慢して待つようだがな。( ちら )――嫌、全く嫌ではない。そうすれば何かと面白そうだ。何方か極になった俺に戸惑うだろうな…最初は。( くす )
うわ…っ?!え、くにひ――( されどやはり彼と別れることは寂しさを滲ませつつ見送る為に玄関先まで進め不意にくい、と体が前へ傾いたかと思えば自身の唇に何やら柔らかい感触が触れ。一瞬の出来事な為にそれをされたことに頭がついて行かず呆気にとられたような表情をし唇に指先を触れ暫くその感触の意味を考え始め。暫くしやっとその意味も感触も理解してはトマトの様に真っ赤に染まり頭から湯気を出しては小声で )…国広の…ばか。( なんて悪態ついてその場でへなへなとしゃがみ込んで項垂れ。一日中その状態の己は本丸内ではそのことで鶴丸氏に揶揄われるのであった )
…!…言われたければいつでも口説いてやる。( ぎゅ、と握る力を強め海辺へと連れて行き )
全く、堪え性の無い奴だな。( 渋々手を離し、わざとらしく耳を塞いで )
っく、お前が食わせたくせに…。…って、あんたそういうところは本当に潔いな。( 目前で着替える相手をやや呆れた目で見詰め )
此方の世話係も堪え性が無いものでな。…そうか、待つのか。楽しみがある事は良い事だ。うっかりねたばれ情報を見ないように気を付けろよ。――それは、戸惑うだろうな。だがあんたが嫌でないようなら良かった。其方の山姥切国広が帰って来たら、また話し合おう。
( 本丸に着いてからは元通り監視されながらの味気の無い日々が続き。ふと縁側に立って思い出すのは彼のことばかりで、無意識に唇に指先で触れて先日の感触を思い出しつつ一人幸せそうに口元を緩め。想いも伝えていないのに、つい出来心でしてしまった接吻。彼にとって嫌ではなかったかと後になって少し後悔するものの、心を満たすのは幸福感の方が強く。しかし文を出そうと筆を取っても、迎えを催促している様に思えて結局筆をおき、また筆を取っての悶々とした毎日を送る最中、政府より演練の許可だけは得られるようになると、今日も今日とて他部隊と交戦すべく仲間と共に出陣し )
…ふふ、それは心の準備が必要かな?( くすくす、海辺に着くと風向きで潮の香りが鼻を掠め。再度海辺に到着してから一度恋人繋ぎを解き内番服を脱ぎ丁寧に畳み )
だから…誰の所為だとっ!( うが )…俺の事侮ったこと、後悔させてやる。( む、相手の脇こしょ )
?何がだ?( きょと / 無自覚← )
ああ。それは大丈夫だ。そんな誘惑に世話係が負けるわけがない。…多分。( 遠い目 )嫌なわけないだろう。いつかその展開になることが楽しみで仕方がない。…ん、楽しみにしてる。では、一旦ここは切るぞ。
( 彼を見送ってから数日後――いつも通りの日常を送りつつ時間が出来れば主と共に政府に彼の保護について話し合う最中、彼の話になるにつれ先日のある出来事を不意に思い出してしまい思わず赤面してしまうのは癖なのかなんなのか。それを見た審神者も一度は驚いて体調を崩したのか、と心配そうに窺うも額に手を置いても熱などなくそういった怪しい症状は見受けられず。そういえば、山姥切の話をする途中で赤面することに気付き。まさかとは思うものの念の為その名をぽつり、言ってみれば御覧の通り赤面する刀。嗚呼…何かあったな、と察した審神者は頭を撫でやりつつ穏やかな笑みを刀に向けると、赤面したままの刀は”なんだ…っ!その嬉しそうな顔はッ!と猛反発する日々を送り )
…俺は本気だぞ。( 軽くあしらわれるとむ、としたように顔を顰めるも、相手の準備が整うのを律儀に待ち )
――っひ…、んッ…やめ……!…負け、ない、( ぷるぷる、相手の脇腹擽り返し )
だから、着替える事に恥じらいは無いのかと聞いている。昨晩の事だってあるんだ、し…。( 何故俺ばかり恥じらっているんだという顔で顔面両手で覆った )
( 審神者と分霊が政府に掛け合ってくれている事など露知らず、ただ彼らに会いたいという気持ちを募らせながら演練に挑み。主の命によりこう毎日演練に励んでいると、同じ分霊――山姥切国広の姿を見掛ける事も少なくはなく、その度に彼を重ねてしまっている有様で戦いに身が入らない。思えば彼と出会ったのも演練の場。もしかしたら彼が居るのではないかと、今回もまた演練場へとやってきて )
…いつも俺の事そうやって揶揄う癖に。( フ、と小さく笑って振り返り隅の方へ内番服を置いて )…本気だったのか?( 用意はできると相手の手をやんわり握り )
ひゃ…っ、ん…おれ、だっ、て…負けて、たまる、か…ッ!( ぷるぷる、再度こしょこしょ )
……ッ、あんたの前なら…その恥じらっても…恥ずかしくない…というか…なんというか( 顔逸らしぽそそ )
( 自本丸を出て何となしに彼と出会った演練場へと足を踏み込み。懐かしい。今になってはここで彼と出会えたことで色んなことが起きたり、彼との思い出、そして彼の事が好きになって――廊下を歩みつつ懐かしさのあまり頬は緩んだまま中に入るとそこに )……え、国広…
それは、そうだが…。冗談でも、誰にでも口説くわけじゃない。精々覚悟しておくんだな。( 握り返すも、ふと何かを思い出したように彼から少し離れ )ああ、先に軽く身体を伸ばしておいた方が良い。いきなり海に浸かったら人の身体の構造的に危険だそうだ。
んうう……っ、やめろ…ッ、そんなの、俺には利かな…い、( 言いながら後退り )
…俺の事なんか別に恋仲として意識していないから平気ということか…。( ががん )
( 演練場の施設の一つとして木造の建物の中の道場にて、仲間と他愛無い会話をしながら演練相手を待っており。がらりと開かれた戸に視線を映せば、一振りの分霊が此方を見て驚いた表情を浮かべるのを不思議そうに見返し。初めこそ何処かの山姥切国広だろうと然して気にも留めなかったが、見れば見る程その面影には覚えがあり、みるみる表情を変えて )…切国、なのか…?
そうか…それなら覚悟するしか他ないな。( ふふ )…え、そうなのか。( 目ぱちくりしつつ、軽く身体を馴染ませようと運動をはじめ )
フン…とかなんとか、いい…つ、つ…利いて、いる…じゃな、いか…っぅ、( びく、こしょ )
違う…!こっ、恋仲として意識している。だからこそ…その…あんたの前では堂々とできると…いうか…( もごもご )
…っ、国広!( 見れば見るほど自身の知っている彼の姿。彼の仲間が此方を見ている事さえ気にも留めず最初に口に出たのは彼の愛称を呼び其方へ走っていくと勢いよく抱き着いて。まさかここで会えるなんて夢にも思わず思い出の場所で彼に会えた――それだけの事で頭が一杯で一杯で甘えるようにすり寄り )
…あんた、面白がっているな。( じと )人の身とは難儀なものだ。( 自分も簡単なストレッチを済ませ )
そういう、あんたも…負けを、認めたら…ッどうなんだ?手が、震えているっ…ぞ、( ふは、脇こちょ )
…昨夜ので吹っ切れたというのか…。だが、あんたは良くても俺は良くない。またお前を襲い兼ねない。( ふい )
――えっ、う……何であんたが此処に?( 飛びついてくる彼を受け止め切れずに、二、三歩よろめいて漸く落ち着き。突然の事で状況が理解出来ず、仲間もまた呆気にとられた様に此方を見ていて。痛いほどの視線を感じつつも擦り寄って来る相手を蔑ろに出来る筈もなく、よしよしと優しく背中を撫でていると、“貴殿が今日の演練相手であるか、兄弟。”と親しげに問いかける兄弟刀が一振り、自分たちの傍までやって来て )
さあ…なんのことだか。( くす )…だな。さて、海に入ろう国広。( ぱあ、何処か嬉しそうに )
っふ…それは…こち、らの…せり、ふ…だ…っン…はや、く…みと、め…ろ…っ、( びくびく、諦めない精神力← )
…国広、( 服ははだけたまま相手の元へ近づき頬へちゅ、 )
…!あ…っ、いや…そ、の…っ( 聞き覚えのある声音に耳を傾け其方へ振り返れば、兄弟刀の中で唯一大きな刀で。自本丸にも兄弟が居るものの見かけもその親し気な所も何もかも変わらないのだな、とまじまじ見つめていると、兄弟からの問いに慌てて首を振ると )…す、すまない。俺はあんた達の演練相手ではない。悪い、邪魔してしまったな…、( そろり、彼から離れ兄弟、彼へと交互に視線をやり頭を下げその場から立ち去ろうと )
――焦るな。まだ準備は整っていない。今日の為に主に内緒で用意した浮き袋を、だな。( 荷物から浮輪を取り出し、悠長に空気を入れ始める焦らしぷれい )
お前ッ、こそ…はやく…はやくっ、みと、めろ…ッ!いや、みとめ、て、くれ、…頼む……、( 涙目、こしょ )
――んなっ…、何を…っ、( びくり頬押さえ、ばっと相手から距離を取り )
ま、待て。折角会えたんだ。演練相手が来るまで話さないか。( 久し振りに再会したにも関わらず直ぐに立ち去ろうとする相手の手首を慌てて掴んで引き留めると、逃がすまいと言わんばかりの必死の眼差しで彼を射止め。そんな己の様子に気付かぬ兄弟ではなく、彼を想う気持ちの必死さを察したのか“何なら見学していっても構わぬぞ。見て学ぶのも修行の内である。”と兄弟刀がやんわりと加勢。無理強いはしないが、静かに相手を見詰めて返答を待ち )
………早く行きたい。( しゅん / 見えない耳垂れ子犬← )…国広、( きゅーん / 犬 )
ぅっ…いや……だッ…ん、…ぅ、む、り…( 涙目、力なく彼の肩へ頭をぽす )
そんな驚かなくてもいいだろう。襲うわけでもあるまいし…( くすくす )
…っ、分かった。あんたらがそう、言うなら…、( 仲間の前で何してるんだ、俺は。兄弟刀の一言でそう現実へと戻されると何処か気まずそうに視線を逸らし。ここは彼らの邪魔になりたくないとその場から立ち去ろうとした所で彼に引き留められたあげく必死の眼差しと兄弟刀の言葉に後押しされコク、と小さく頷き居ることにして )
――よし、出来たぞ。ほら、( 頭から相手に浮き輪を被せ、満足顔 )…待たせたな。行って良いぞ。( 頭なでなで )
……おれの、勝ちか…?( はあはあと肩で息をしつつ、相手を抱き締め )
俺があんたを襲いそうになるからやめろと言うんだ。( やれやれと肩竦め嘆息 )
…元気そうで良かった。最後に会ったのは――あの時以来だな。( 一先ず引留めは成功し、相手と両手を繋いで素直に喜びを露わにし。最後に別れた時もこんな風にスキンシップを取っていたことを思い出せば懐かしそうに目を細めつつ、あの時の出来事も鮮明に記憶しており思わず照れ笑いを浮かべ )
――!( ぱあああ、小走りで海に駆け寄り、ぷか )…国広、浮いたぞっ( おお、 )
…もうどっちでもいい。( はあはあ、ぎゅうう )
もう一度、するか?( ずば、 / なんの照れもなく )
…あんたも元気そうでなによ――ッ、!( あの日、――そのあの日に初めてされた接吻の事を示しているのだろう。あれには参ったのもあり、照れ臭かったのもあり…と悶々と葛藤しつつある中、ポーカーフェイスを気取っても顔は正直に出てくるもので。それには伊達刀の白い刀やら主に散々からかわれていたのだ。そして今もその言葉に敏感に反応してしまうと顔を赤らめ布で隠そうにも両手は塞がれできず顔を俯かせて顔を隠して )
空気が入っているからな。浮きもするさ。( 小さな事で感動する相手を可愛らしく思い、相手の後を追い浮き輪ごと力一杯押してみて )
…何をやっているんだろうな。俺たち。( ぎゅう、くすくす )
っしない!いいから、早く着替えろ。風邪を引いても知らんぞ。( はだけたシャツのボタンを無理矢理締めて手伝い )
はは、あの時はすまなかった。次にいつ会えるか分からなかったものだから、つい。…忘れてくれても構わない。( 恥ずかしいのか忘れ去りたい過去なのか、俯いてしまった事でその表情は分からず。ただ己の一言で反応示すその様が面白く、笑みを零せば片手を離し相手の頭をぽんぽんと撫でて宥め )
!( すー、と前に前に進む浮き輪にどうすればいいかわからずおろろ )
ふふ、意地の張り合いだったな。( くすす、相手に擦り寄り )
…冗談だというのに真に受けるな、あんたは。( 手で口元を覆いくすくす )
っ、嫌だ。忘れない。俺は……、( 恥ずかしい、それしか言いようがなかったあの時の記憶。だが、あの感触は今でも新鮮に覚えているのだから忘れられるわけがない。好きな相手にされたのだから尚更だ。ちらりと顔を上げ顔は赤面したまま仲間の存在もあるというのに顔を近づけ触れるだけの口づけを )
……ふむ、此処までにしておくか。あまり沖に出ては駄目だぞ。ここから先は凄く深い。( 適度な処で押すのを止め、淡々と説明 )
っおい。別に俺は意地なんか張っていない。( 頬突っつき )
――俺を揶揄ったのか?悪趣味な冗談だ。( かあ、軽く睨み付け )
( 不意に持ち上げられたその表情は林檎の様に赤く、何か言い掛けた言葉の続きを聞き留めようと目を瞠った矢先、唇に覚えのある感触を受け時が止まったような錯覚に陥り。唇が離れる頃には何をされたのか直ぐに理解し、と同時にはくはくと口を開閉し動揺を隠し切れぬ様子。奇しくも仲間は勿論、丁度訪れた演練相手の集団にもその光景は確りと目撃され、道場内は束の間の沈黙に支配され )――…っ、……。
…あんた、詳しいんだな。( じぃ )ここの中、潜ってもいいか。( ぱああ / 青々とした海の中が気になるるらしく )
へぇ…?本当か?( ちらちら )
すまない。( ふふ )…たが、照れたあんた…可愛かったぞ。( 額へちゅ )
……、( やってしまった。人前でやることではないのについ気持ちが抑えきれずあの時の事をしてしまった自身の情けなさ。何処からともなく視線を浴びてしまうとどうもいたたまれない気持ちになり素早く立ち上がり小さな声で"す、ま…ないッ"と謝罪の言葉と共に演練場を後にし )
ああ、今日の為に色々と調べたからな。――潜れるのか?( はて )
俺が嘘を言っていると?( む )
っうるさい、黙れ。世辞を言っている暇があったら手を動かせ。( 相手にシャツを着せ、ネクタイを首に巻いてやり何だかんだ世話を焼く男 )
――っあ…、( 心の整理は追い付かないままで、我に返ったらしい彼が慌てて演練場を出て行くのを唖然として見送る他はなく。だが今は恥ずかしいという気持ちよりも折角再会できたのに、と惜しむ気持ちの方が強く、自らの唇に触れて物憂い表情で嘆息。この一件で彼との仲は周知の事実となり、演練が終わってからも仲間からは冷やかされ続け、それを兄弟に助けて貰うという構図が常となり。…これが主や政府の耳に入るまで、そう時間は掛からない )
…潜れる…筈た。( じー )国広も一緒に潜ろ…?( ちら )
そうじゃないのか…?( 首ゆる )
ふふふ…っ( くすくす / ネクタイに手をかけ括り )
( 自本丸へと無我夢中で早足で帰ってくると、主に声を掛けられても今はあの事で頭が一杯で返事が出来ずただただ自室へ向かい襖を勢いよくあけ布団の中に潜り唸るばかり。――そして次の日、いよいよ彼の居る本丸へ行くべく主と共に本丸を後にし )
……泳ぐのは、苦手だ。( 小声 )
ち、違う。意地を張っていたのはお前だけだろう。( ぺしぺし )
――…ッ、何が可笑しい?( ぐぬぬ )
( 翌日。政府の圧力により精神的な疲労の為かすっかり痩せ細ってしまった主の世話をすべく、近侍として審神者の部屋で働いており。どんな理不尽な命令にも慎ましく従順に従う自身の姿を主も評価しているのか、唐突に例の一件についての真偽を問い質され。分霊と恋仲なのか、また会いたいのか、そんな事を執拗に聞かれると、困ったようにはぐらかすばかり。己に対しこんなに興味を示す主を見るのはとても珍しいことで )
……え?( きょと )あ…あ、っと…その…俺、このままあんたと居る。( こくこく )
ふふ、そういうことにしてやろう。( くす )
いや、別に何も?( 着替え終え何事もないようにその場から立ち上がり )じゃあ俺、そろそろ本丸に戻る。
( 彼のいる本丸へ辿り着くと、相変わらず門前には番人が二人待ち構えており。そんな圧力をも怯むことなく主は門前へと足を進め番人の問いに淡々と答え。番人の案内で玄関前まで導かれ他の政府の者に主と共に本丸内へ進みあの男の居るある部屋へと案内され )
いい。そんな気遣いは要らん。見ていてやるから、好きなだけ潜って泳いで来い。( やんわり背中を押し )
…んぐ……あんたも少しは言うようになったな。( 悔し気に唇を噛み )
――そうか。また会おう。途中まで見送る。( 相手に続いて立ち上がり )
( 演練の記録を記し、報告書を纏めていた折政府の下っ端の男より訪問者の報せを受けると興味深そうに立ち上がり。主に一言断りを入れ、廊下へと進めばすぐに彼らの姿を確認することが出来 )――切国、…審神者、( こうも早く来訪するとは思っていなかった為、呆然と呟くその表情は硬く強張っており。特に分霊についてはあの一件があって以来。主にも政府にも、自分たちの関係を知られてしまって間もない為に何処か焦った様子 )
……ん、( ちら、と相手を心配げに見つめつつ浮き輪を取るとめいいっぱい息を吸い込んで海の中へ潜り。海の中は小さな岩や色とりどりの魚たちが泳いでおり、そんな綺麗な光景に見惚れて )
してやったり、だな。( くすす、頭ポンポン )
…ありがとう。( そろ、り相手の部屋から出ていき )
おお、山姥切。久し振りだな。( 審神者にしては久方振りに見る彼の姿に嬉し気に頬を緩めるもその強張った表情に一早く気づくと表情は真剣な眼差しに変え。自身の隣に居る刀でさえ山姥切と顔を合わせることなく目を逸らしたまま。この二振りの関係はなんとなしに察している為に彼の表情といい、自身の刀といいこれは政府の許可を取るには難しくなりそうだ。そんなことを思い乍 )…もしかしたら君の力が必要になるかもしれない。一緒に来てくれないか、山姥切。
――上手に泳ぐものだな。( 相手が放った浮輪を掴み、彼が潜っていくのを感心したように眺めつつ。自身も顔を水に付けるものの数秒後にゲホゴホと激しく噎せてしまい )
生意気だ。( げし、と相手の脛を蹴り )
切国、( 名を呼ぶと共に相手の手を取り恋人繋ぎ )
俺なんかでも役に立てるのなら構わない。――あの男に、交渉するのか?だったら、切国は席を外した方が…。( 目の合わない分霊にもどかしさにも似た感情を抱きつつも、審神者からの願いには快く頷いて。向かう先は勿論政府の中枢を取り仕切る幹部の元。即ちあの男のところだろう。だとすれば、男にトラウマを抱いている分霊を同伴させるのは忍びなく、審神者へと申し出て )
――国広、( 勢いよく海の中から上がると、相手へ近づきなにやら手の中に何かいるようで )…不思議なもの見つけた。( そう手の中を見せれば星の形をしたヒトデ← )
っ、?!( 涙目になりつつ相手をじとー )
ん?――ッ、( 後ろを振り返れば流れるような動作でいつのまにやら恋人繋ぎ。それを見た瞬間顔を赤く染め )
…ん、そうは言ったんだが大丈夫だの一点張りでな。何かあれば言えとは言い聞かせてはいるが…( そう。ここへ来る前は僅かに震えていたのを知っているために彼同様の事を言ったのだが、首を左右に振る一方で。本音を言えばあの男とは会わせたくない。またあの時のようなことにされたら此方とて我慢の限界だから。心配気に隣に居る刀へ視線をやるも此方には目も合わせてくれず )
……ぬえっ、な、何だそれは…っ!び、微妙に動いているじゃないか!( ぎょっ、初めてみるそれに距離を取ろうとするも泳げずばしゃばしゃ )
あ…すまん…。( 泣かれるとは思わず、よしよし )
ほら行くぞ。( 相手の様子にくす、と小さく笑み零し、ぐいぐいと腕を引いて )
( 此方としては怯えて震えあがる分霊を見るのは心苦しい物があるが、審神者がどう気遣っても来ると言うのならばその意志は変わらないだろう。頑固な性分を知っているためにそれ以上は口にせず、審神者から相手へと視線を映しひょっこりと顔を覗き見るように )――切国、あんたが無理することは無いんだからな。耐えられなくなったら、直ぐに俺か審神者に言うんだぞ。
俺も初めてみるんだ。だが…変な形してないか?( うにょ、ヒトデ地味に動く← )…それにしても国広、一度泳ぐ練習するか?( ちら )
…ぅ、少しからかっただけじゃないか。( む )
っうわ…ちょ、国広、( 引かれるまま歩み進め。恋人繋ぎをじーと見つめ離したくないのかぎゅ、と握り )
……、( 本当はまだ怖い。あの時の記憶が刻まれて今の部屋を目前にしては自身でも分かるように震えていて。だけど、ここで引き下がるわけにはいかず彼との約束"一緒に戦ってくれ"そう言ってくれたから此処に居れるんだ。だから負けるわけには行かない。小さく深呼吸していれば、至近距離にある彼の顔にびくぅ、と肩を揺らすも次いでた言葉にうっすら涙が出るも強引な涙を拭き取り真剣な眼差しを向け )…ああ、ありがとう。俺は大丈夫だ。
ああ、そうだな…。五芒星のようだがこれは生き物なのか…?食えるんだろうか。( 気色悪がりつつも、つんつん )――え、いや、俺は、別に…( わた )
だから謝っているだろう。機嫌を直せ。( ぎゅ )
――どうした?( 本丸の裏口から出たところで強く握られた手と彼の顔を見比べ、きょとり )
( 大丈夫と言いながらも震えを堪えている相手が痩せ我慢をしているように思えてならず、一抹の不安はあったが己が彼を護れば良いと覚悟を決め、審神者に目配せをしてから意を決して部屋の扉を開き。中央にはやはり座卓の前に正座をした礼儀正しい男――時の政府の幹部に属する男が用意良くも四人分の茶を茶器に注いでいたところで、目が合えば両者睨み合いが始まり。然し沈黙を破ったのはやはり男の方で、“待っていましたよ。お座りなさいな。”上品な声掛けと共に男は審神者に向かって静かに促し )
生き物、だと思うが…どうだろう。食ってみるか?( ちら )…少し泳げた方があんたの身にもなるだろうし、何かあっては大変だぞ…、( うむ )
…俺も、その…やり過ぎた。すまない。( ぎゅう )
……まだ一緒に居たい。( ぽそ、 )
――貴方ならばもう察しているでしょうが、単刀直入に言わせていただきます。この、山姥切国広を私の本丸で預かりたいのです。闇堕ちであることも…、そしてもう既にご存知でしょうが私の近侍である切国との関係性をも十分理解しております。それを含め貴方の許可を頂きに参りました。( 幹部の男の声掛けと共に三つ用意された座布団、端の方へゆったりとした動作でその場に正座をしふぅ、と小さく息を吐き顔を上げては真っすぐその男を捉え淡々とそう言葉を繋ぎ )
…刺身にしたらそれっぽくなりそうだな。あんたが見つけたんだ、お前が食え。( 真顔 )――そう、か。そうだな。よし、( こく、と頷き )
良いんだ、俺だっていつもあんたを揶揄って遊んでいるしな。( あっけらかん )
……切国。帰らないと、あんたの審神者が心配する。( 困ったように眉下げ )
…その刀に何を誑かされたか知りませんが、なりません。堕ちた刀は周りの者を巻き込んで更なる災いを呼ぶのです。貴方はその刀の恐ろしさを知らない。故にそんな勝手が言えるのです。( 注いだ茶を其々の前に置き、落ち着いた声ながら断固とした響きを纏ってその申し出を拒否し。男は一口茶を啜り、呑気にほう、と息をついて言葉を続けると彼の近侍の方へと鋭い目を向け )それにしても、困った子ですね。貴方の近侍は。
え。( 呆然 )い、いや…俺はまだ…その…腹が減ってない、から…こいつは元の場所に戻す。( こく / 急いで海の中へ潜りヒトデを元の場所へ戻し← )…無理だと思ったら早めに言ってくれよ。( 眉下げ )じゃあ…まず、水に顔を付けることから…と言ってもすぐできるわけではない。だから…水になれる為に顔や頭をかける。( ぱしゃ、と自身の顔に水をかけ )
………、国広なんて嫌いだ。( 力加減なく肩にがぶっ、 / 嗚呼 )
分かっている。…分かってはいるが、まだ…居たい。( しゅん、 )
それがどうというのです。それも何もかも私共は受け止める所存です。貴方方の言う災いを呼ぶ堕ちた刀だと言うこの子を恐れていては私の本丸へ預かる等と貴方にそう許可を申し出ないでしょう。…それに私の近侍がこの子に想いを寄せて何か問題でも大有りで?( 自身の刀へ鋭い視線を向けられていることに気付くと近侍の前に腕を翳し反撃するように睨み返して。男の睨みをも動揺してしまい顔を俯かせふるふる、と震え始め )
あ…貴重な食材が…。美味しかったら主の手土産にしようと思ったんだがな。( しれ )…わっ…、いや、そのくらいは出来るぞ。湯浴みでは頭も自分で洗えるしな。( さり気なく腕でガードし )
いっ…!おい、やめ…っ、俺が何をしたというんだっ!?( げしげし、暴れて抵抗 )
――切国……、( 何か言い掛けたところで本丸から己の名を呼ぶ主の声が聞こえ )…すまない。
貴方の為を思って言っているのに。堕ちた刀は一度我を失えば手が付けられません。貴方も仲間も、見境なく襲う。そういう刀なんですよ、その子は。( 淡々と述べるその瞳は氷の様に冷たく彼らを見据え、堕ちた刀剣に指先を向けて。と同時に、視界端に映るのは何かに怯えるように身体を震わす近侍の刀。己が一瞥をくれただけでこの反応、あまりの弱々しさにくすりと嘲笑零せば頭でも撫でてやろうと近侍に手を伸ばし )いえ?ただ、人前で接吻するような淫らな子を近侍にしている貴方の品位を疑っているまでのことです。ふふ、震えていますね。まるで仔犬のようだ。
…じゃあ、その腕退けたらどうだ。( じー )それが出来たとしても水に顔を付けることはできるのか…?
あっけらかんな態度が気に食わない。( ずば、がぶがぶ / ← )
…いや、俺も我儘を言ってすまない。じゃあ…また。( 手を離し自本丸へと帰ろうと )
ええ、それはお気遣い感謝致します。ですが、それも私の刀達にそのことは話した上での覚悟をしております。そんなことになろうが私達はこの子を止めます。( そんな瞳でさえ怯むことなく真っ直ぐ見つめ睨み付けることは忘れずに。この男はまた自身の近侍を精神的にも追い詰めるつもりだろう。この言い草といい嘲笑うかのような瞳に耐え切れなくなった近侍は震えを抑えようと両手で身体を包み込むようにしても意味はなく震え。目前に男の手が伸びるのを瞳に捉え不安げに声を漏らしぎゅ、と目を瞑り )
――…いや、多分、出来ない…。水に顔を浸す感覚が、恐ろしい。( 渋々と腕を離し )
ッ痛い、痛い……やめてくれ、頼む…っ、( 主によるトラウマからか本気で怯えたように震え出し )
切国、またいつか…会えるか?( 寂しそうに呼び止めて )
( 審神者の関心が大事な分霊に向けられた事で彼の怯えは増し、その哀れな姿に耐え切れず半堕刀剣は彼を護ろうと反射的に凄まじい殺気を放ち、刀の柄に手を掛け今にも男を斬りかからんばかりに腰を浮かせ。獲物を捕らえるその刀の息は荒く、翡翠の瞳は獣の如くぎらついてこの刀が異常なものであることを物語っており。気付いた男は半笑いを浮かべて伸ばした手を引っ込め、審神者に顎でしゃくって彼の変貌ぶりを指し示し )…ほら見なさい、すぐに手が出る。そこまで言うのならば止めませんが、どうなっても我々は責任を負いませんので。預かるのなら此処の主にも一声掛けることですね。
ぐ…俺としたことが誤字を…。( 机に頭打ち付けた )
“ 審神者の関心が大事な分霊に向けられた ”ではなく“ 男の関心が ”と認識しておいてくれ。にゅあんすで分かると思うが…すまん。
…やはりか。( むむ )まあ…焦らず無理敷いてすることではないからな。ゆっくり慣れて行こう。( 頭ぽんぽん )さ。そろそろ上がろうか。
――!っす、すまない…!やりすぎ…国広?( ばっ、と顔を上げ様子の可笑しい相手に気付くと声を掛け )
…会えるさ。またな、国広( ふ、と小さく笑い帰って行き )
――山姥切、落ち着きなさい。…ありがとうございます。では、失礼致します。( 異常な殺気を感じた切国は怯え等忘れ隣の彼へと顔を向け刀の柄に自身の手を添え落ち着かせようと”国広、俺は大丈夫。大丈夫だから…!”と必死に声を掛けている姿に審神者も続いて声を掛け。す、とその場から立ち上がると同時にぽん、と近侍と彼の肩を置き一旦出ていくぞの合図をし軽く会釈しその場を後にしようと )
ああ。湯浴みの際にでも訓練してみる。……もう良いのか?って、おい。切国。俺も何か拾った。( 足元に違和感があり、手に取って拾ってみると其れは綺麗な形をした白い貝殻で )
――悪い。気分が優れない、から、帰っても…良いか。( 首を抑え、相手とは目を合わせようとせず俯いたまま後退り )
ああ、また。( 小さく手を振り、相手の姿が見えなくなるまで見送り。その数日後、枕を抱えて悶々 )――切国不足だ…。
( 分霊と審神者に宥められても尚、一度リミッターが外れると自分で自分を制御するのは困難で、ふー、ふーと肩で荒い息を繰り返しながら必死に殺意を押し殺し。漸く鞘を納め、彼らの後に続いて自らも立ち上がれば男を最後まで鋭く睨み付けた儘部屋を後にし。冷静な判断が出来るようにまでなると、審神者に迷惑を掛けてしまった事実に深く反省し落ち込んだ様子で )――さっきは見苦しい真似をしてすまなかった…。あの男の言う通りだ…。自分で自分が抑えられない。
ん、それで少しずつ慣れていくといいだろう。( こく )…ああ、じゅうぶ…?拾った?( きょと )!それ…貝殻じゃないか。( おお )
っえ。それなら国広、そこまで送る、ぞ?( 目を合わせてくれない相手におろおろ )
――…国広、( しゅん、ある川辺にぽつり体育座りで深い溜息をつき )
…いや、気にしなくていい。少しずつ俺達と慣れて行こう。( 政府の幹部との交渉に少し緊張の糸が切れたのかだらしない表情を出すものの酷くあの時の事を気にしている様子の相手へ優しく微笑みかけ自身の近侍を助けようとしてくれていた事は十分わかっているからこそ首を横に振り頭を撫でてやり。国広も自身の弱さに反省をして申し訳なさそうに”国広…俺の所為で、すまない。”布を深々と下げ )
ああ、本物を見るのは初めてだ。凄く綺麗だな。あんたに似合いそうだ。( 相手の頭に添えてみて )
…必要ない。すまない、突然取り乱して。( ふらふらと立ち上がり、覚束ない足取りでその場を後にし )
――…、( 所用があり、主と共に外出中の事。川沿いを歩いていると見知った分霊の姿を見付け )…あれは…。
( 優しく頭を撫でられ、少し心が軽くなったのかすりすりと甘えるように目を細めて大人しく撫で受け。触れられることでこんなにも心が穏やかになることを知り、申し訳なげに謝る分霊にも同じように布越しに頭を撫でてやれば小さく微笑んで )…切国、お前は悪くない。謝るな。あんたは俺が護ると言ったろう。
俺もだ。こんなに綺麗な貝殻見るの…は…?っえ、お…俺に似合うわけ…っ( おろろ )それならあんたの方が似合う。( 相手の手首を掴みぐい、と其方へ )
…国広?おい、国広っ、( 後を追おうとするも相手の言葉を思い出しその場に立ち尽くし )
――…やはり来ない、よな。( しゅん、分霊が来るだろうと暫く待っていたものの来る気配はなくその場を後にしようと )
――さて、山姥切。君の審神者の所へ連れて行ってくれるか。( 最初にあった頃とは比べものにならない程、ここまで甘えてくれる彼になんだか新鮮な感覚と嬉しさで口が緩み暫く撫でてやり。切国も同じようにされ少しばかり落ち着いたのか気持ちよさげに撫でを受け心穏やかになったところで話を切り出し )
あんたに似合わなければ俺なんかに似合うわけがない。……どうだ?( 促されるまま満更でも無さそうに頭に添えて見て )
――…( 一度は帰ったかに見えたが、戸を開けた先でずるずると壁にもたれて崩れ落ち、必死で恐怖心を抑え込み )
……捕まえた。誰だと思う?( 相手の背後に忍び寄り両手で目隠しして )
…っ、ああ。分かった。( 束の間の平穏も主の名を出されることで空気が変わり、いよいよ主とも暫しの別れだと思えば不安なような少し寂しいような気に駆られ、決心が鈍っているのか曖昧に頷いて。彼らを連れ、主の部屋の前へと来るとまずは己から中に足を踏み入れ。丁度仕事中だった彼は不機嫌そうにこちらを睨んでくるのを、やや気後れしたように見つめ )――主、大事な話があるんだ。
…そんなことはない。似合っているぞ。――綺麗だ。( やんわり頬撫でふ、 )
( やはりあの状態の相手が心配でならず帰った方向へ進んで行くと、相手の姿を見つけ )――国広、
――!っ、その声…国広、なのか?( 恋しかった相手の声音に目隠しされた手を掴んで離させると同時にそちらへ振り返り )
――初めまして。…おやま、お仕事中のようですね。それはお邪魔して申し訳ない。切国の審神者なのですが、貴方にお話があるのです。少しお時間頂けませんか?( 彼の次に自身と近侍、と入っていき穏やかな笑みを浮かべ彼の審神者に話し掛け。自身の身を守ように少し手前に出た近侍は今まで見た男の変わり果てた姿に驚きを隠せないのか呆然としている様子で )
き、綺麗とか言うな。…これはあんたにやる。飾るか首飾りにでもして使えばいい。( 照れ、貝殻を相手に押し付け )
…っ、な、何か…?( びくり、声のした方に振り返り怯えた目で見つめ。と同時に膝を抱えて縮こまり )
ふ、すぐにばれてしまったな。( 相手が振り向いた刹那ちゅ、と頬に口付け )
( 我が刀を睨む鋭い視線の矛先を隣の男へと変え、自らを審神者だと名乗る彼を胡散臭そうに見詰め。自分の知らないところで話が進んでいることなど露知らず、ただ仕事を邪魔された事に対しての苛立ちからか敵意剥き出しに男とその近侍を睨み )…他本丸の審神者が何の用だ?
っうわ、!( 綺麗な貝殻を大事そうに両手で包みこみ、 )…ありがとう。大事にする。( ふへ )
……国広、そっち…行っていいか?( 不安げに見つめ )
っ、国広!( ぱあ、ぎゅう )会いたかったっ、
先に…なんですが、貴方に相談もなしに話を進めてしまい申し訳ない。これは急な話上に貴方とて混乱を招くかもしれません。怒らずに話を聞けとはいいません。( 睨まれたら睨み返す、そんなことから近侍はあの相手へ睨み返して。それに気付いた自身はぺし、と叩き"やめなさい"と小さな声で言い聞かせては、彼側の審神者に睨みを効かされても微動だにせず何処か申し訳なさそうに眉を下げ相手を見つめ落ち着いた声音で淡々と話し )――貴方の大切な刀、山姥切を此方で預からせて頂けませんか?
…さ、戻るか。風邪をひかないようにしっかり拭いてから着替えるんだぞ。( 先に陸に上がり、相手に向けてタオルを放り )
…また噛み付きにでも来たのか。( そんな皮肉を吐きつつ肯定の代わりに少しだけ隣を空けて )
――!( 抱き着かれたところを遠くの主にばっちり見られ )あ…きりくに、切国。( ゆさゆさ )
…大切な刀だと分かってんなら遠慮願いたいものだがね。そいつは俺の従順なしもべであり大事な近侍だ。( 思いもしない要求には驚きを禁じ得ないがその反応は薄く内心の動揺を悟られないように書き物の筆を進めながら此方も淡々と応え。そんな聞く耳を持たずといった我が主におろおろと視線を彷徨わせている内に、容赦なく主から命令が下され、状況は更に張り詰めたものに )国広、お引き取り頂いて貰え。( 男の威圧的な言葉に刀はすっかり怯んでしまい、膝はがくがくと震えて最早動くことも出来ず )
分かっている。( 大切に包み込むように片方の手で緩く貝殻を握り締め陸を上がると、タオルを受け取り髪の毛をわしゃわしゃ )
そんなことしない…!( ふるふる首振り、相手の隣へ座りぽすと肩口へ頭を置き )…嫌な思いをさせて、すまない…、噛み付いたところ、大丈夫か…?( しゅん、 )
?なん…ぁ。( ぼしゅ )すっ、すすすすすすまな、いッ!( バッ、と彼から離れあわわ )
――あ、国広。( 裾くいくい )世話係から伝言が入ってな。遊戯の方で山姥切国広が帰ってきたそうだ。( こく )本当に布がないから俺じゃないような感覚だったが、あそこまで変わるとは思わなかった。
山姥切、大丈夫。ゆっくり深呼吸するんだ。…この要求をすんなり貴方が認めるわけがないことは分かっています。動揺するのも無理はありません。ですが、この子を自由にさせてあげたいのです。( 成程、こんな風に刀を威圧して怯えさせていたのか。近侍である彼からの話ではそう聞いてはいたがそれまでとはチラリ、山姥切の方を見て見ると先程の近侍の如く浴びえている様子で。落ち着かせようと肩に手を置き優しく声を掛け )…これは政府にも既に許可を得ています。貴方が落ち着くまでこの子を預からせてくれませんか。
片手じゃ拭きにくいだろう。手伝ってやる。( 相手の手に自らの手を重ね、わしゃわしゃ )
…あんたに噛まれるのは別に良いんだ。ただ、痛みを感じると嫌な事を思い出してな。( 自然に相手と手を繋ぎ、空いた片手で噛み痕に薄く滲む血を拭い取り )
い、いや、構わない。俺達の仲が良いことは主も知っている。…気に喰わないみたいだが。( 主に睨まれ、しゅん )
む…!そうか、無事に帰って来たか。それは良かった。…ふふ、そうだろう。外見ばかりか性格まで変わっていて、世話係も随分動揺していたようだ。正直、未だに慣れない。( 真顔 )
俺と居ると自由が無いって言いてえのか?あ?( 彼の言葉は正論だからこそ男の怒りを招き、だん、と音を立て文机から立ち上がった男は怒りを露わにしながらずかずかと三人の元まで歩み寄り。そして男は同じ審神者である彼の胸倉を掴み、今にも殴りかからんばかりの形相で拳を握る。己はといえば深呼吸する間もない展開の早さにさえ一拍反応が遅れてしまい、一触即発の光景に分霊の審神者の身を案じつつ戦慄して )
!ん、あり…が、とう( 顔真っ赤、ちら )あんたも…風邪引くだろう。俺はもういいからあんたの方早く拭いた方がいい。( うむむ )
…、( そろり相手の目の前に来ては空いた手で相手の腕を掴み退け噛み痕のある所へ顔を持っていきぺろ、と舐めて )
( ぐい、と此方に寄せ抱きしめては審神者を睨み )…む、
俺の世話係なんか動揺し過ぎて泣いてしまっていた。ふふ、それを言うなら俺もまだ慣れやしない。台詞も前向きになっていたし、色々と驚かされてばかりだ。…これを本編でやると動揺が隠し切れない気がする。( 真顔 )
――いい。加勢しなくていい。…貴方とて内心分かっているでしょう。この子の審神者なら尚更。今や政府に蔑視するような目で監視されて自由に好きなこともできず只々ここで大人しくするしかない…そんな籠の鳥状態の刀なんですよ。心も身もボロボロなんだ…!そんな刀を放っておけという方が可笑しいでしょう!( 一瞬の出来事に頭が着いて行かなかった己は此方も反応が遅れ後ろを振り返ると同時に”主ッ!”と呼んで助けようとするも審神者に止められてしまいその場で立ち止まり審神者同士の言い争いを静かに見守ることしかできず )
ん、そうだな。…そうは言っても、お前の方が顔が赤いようだが熱でもあるんじゃないのか?( ちらり、タオルの隙間から覗き込んで )
――…ッ!お、い…な、にして……。( ぞわ、擽ったさにも似た感覚に肌は粟立ち、手足をばたつかせ )
…切、国…?やめろ、主を怒らせては駄目だ。( あわあわ、両手で目隠ししようと )
っな、泣いたのか…!?それが嬉し涙であることを祈っておこう。――あれが俺の本当の姿なのかもしれないぞ、あんたが以前、俺に言ったように。…本編の方は落ち着いたら取り入れてみるか。問題はやるとすればどちらが極になるか ということだな。
そんなこと俺の知った事じゃねえ。解任されるかもしれねえって大事な時に、近侍まで手放して堪るかッ!( 政府の監視の目が厳しいのは男にとっても同じ事。自由を制限され今まで憂さ晴らしにしてきた刀達にも迂闊に手を出せず、溜めた鬱憤を晴らすかのように自分勝手な言い草を目前の相手に吐き捨てて。刀のことなど二の次で、そんなこと考えたことすらない。余裕の無さから生まれる憤りに身を任せ、捕まえた相手を床に叩きつけるよう力一杯放り。審神者に対する乱暴、幾ら加勢するなと止められていても彼の刀は黙って居ないだろうと流し目に其方を見て )
ち、ちがっ…!別に赤くなどない。夕日のせいだっ( あわわ、ふい )
…ん、少しでも…痛さが軽減、されると思って( しゅん、顔離すも力なく相手へもたれ掛かり )
……( むむ、ふいと顔を逸らしぎゅう )
かも、しれないな。今までこれを取らないと言っていた俺の本来あるべき姿に感激したんだろう。…今も悶絶してるしな。( はあ / ← )…そうだな…それをどうするか、だな。国広の方が先に…というのも個人的な意見だが、あんたの主に勇ましい姿を見せるのはどうだろうと思ってな。それだと政府も主も対応が変わるように思う…気がする。
――ッ、あんたは…そうやって自分のことしか考えない自分勝手な審神者だ。全部、あんたのせいで国広もお前の刀も苦しんでいるんだぞ。何故、そんなことが分からない!真っ直ぐ前を見るだけで後ろを見ていないじゃないか!( 我慢の限界が来たのか自身の審神者の元へ駆け寄り添うとその男に睨みを利かせ反論。今まで出したことのない怒声を浴びせやや興奮している様子で乱れた息遣いを繰り返し )
…ふん。まあ、そういうことにしておこうか。…ッん、へっくし…っ、( ぶるり、ずぴずぴ )
お前な…。悪いと思っているのならそんなに気を遣うな。それに、俺は大丈夫だ。あんたが居るからな。( 目逸らし、ぼそ )
切国…。あ…、( 起こった審神者は自身を置いて先に帰っていくらしく、その後ろ姿に焦りを覚え )
ああ、それは分かる。世話係に言わせれば綺麗の暴力だそうだ。悶絶したきり立ち直れていない。( 遠い目 )確かに、俺が変われば周りの者の態度も変わるだろうな。それが良い方向に動くか悪い方向に動くかは別として。…じゃあ、来るべき時が来たら主に修行許可を貰いに行くとしよう。本編の方で取り入れるのは、落ち着いてからだな。
…何だと?( 自分の主を傷付けられ覚醒したのか、それまで黙って居た彼の近侍の訴えを鬱陶しげに見遣る。ただでさえ短気のこの男の我慢は限界で、矛先を彼の近侍に向ければ力づくで支配しようと再びその拳を振り上げ。其処で己は我に返り、慌てて自らの主を後ろから羽交い絞めにして止めると男は自らの刀に捕らえられたまま漸く落ち着き、深い嘆息を吐いて )――ったく、分かった、分かったから離せ国広。……そんなに俺の刀が欲しけりゃくれてやるよ。ただし、定期的に国広と会わせろ。国広は、こいつらの言うことじゃなく俺の命令を聞け。それが条件だ。
……ほらみろ。風邪を引きかねない。( ふぅ、タオルを相手の肩へ掛けてやり空いている方の手を繋ぎ着替えた所へと向かい )
嫌な想いをさせて、すまない。( 控えめにすり )
……追い掛けるなら追いかけていけ。俺はあんたに会えただけで満足だから。( す、と離れこくり )
それは俺の所の世話係もだ。…声音が優しくなってる、とか色々とだめーじを受けているみたいだ。( 同じく遠い目 )…あんたがそれでいいのなら俺はそれでいいと思う。落ち着いてからそれで頼む。
――切国…ッ、…ぁ!( 殴られてしまう――咄嗟の判断で自身の近侍を守ろうと此方へ引き寄せ強い力で抱きしめると同時に目を瞑り受ける覚悟でいたのだが…あれ。痛く、ない?恐る恐る目を開け目の前にいる審神者へ顔を上げては山姥切に止められているのが目に映り。ほっ、と胸を撫で下ろし審神者の条件を一度頷き )…それで構いません。急な申し出ですみません。…山姥切を大切にします。
うう…何だか寒気もする。( ずぴ、と鼻を啜りつつ手を引かれるまま林に戻り )
だから、謝らなくても良いと言っているだろう。( ちゅ、と頬に口付け )
――…でも…っ、( 何か言いたそうに視線を彷徨わせ、迷った末にぎゅ、と相手に抱き着き )
いめちえんにも程がある。しかし布主義者からすると少しあれが恋しいな。――ああ、まだ先になるかもしれないが唐突に申し出るかもしれない。適当に対応を頼む。
( 抵抗の力が弱まり落ち着いたと判断した上で主を解放し、ほっと安堵の溜息をついて。了承が得られると主はさっさと踵を返してこの部屋から出て行ってしまい、残された我々の間には束の間の沈黙と共に平穏が訪れ。一先ず、突き飛ばされた彼の審神者が心配で其方に駆け寄ると申し訳なげに眉を下げ審神者の目の前に片手を差し出し)…大丈夫か?すまない、俺の為に二人を危険な目に遭わせて…。立てるか?
…えっ、( ぎょ )お、おい…それ風邪の初期症状じゃないか?( あわわ、速足で林に戻り自分たちの服を見つけると先に相手の方を着替えをお手伝い )…何処か、国広が寝られるところがあるといいんだが、( うむむ )
っ、ぅ…すm…あ、いや…なんでもない。( もご、ぐーと腹の虫が鳴り / …。 )
!くにひろ?どうした…んだ?( おろ、 )
そうだな。だが、国広。先程気付いたらしい世話係が気になって仕方がないらしくてな。…何故内番服にあの布があるだと。( 真顔 )被ってはいないが…なんというのか飾り、なのかそんなことになってたぞ。—―ああ、分かった。その時が来たら言ってくれて構わない。
…あ、はっは。大丈夫だ。あの審神者が怒るのも無理はないからな。( どうなるかと思ったが、何事もなく二振り共怪我がないのならそれはそれで一安心。今までの真剣さは何処へやら。一気に緊張感が切れたのかだらしなく呑気に笑い乍腕の中に居る近侍へ視線をやり”大丈夫だったか切国”と声を掛けられ小さく頷き。差し出された手を掴み”よっこらせ”と勢いをつけ起き上がり )
…海の名所だ。近くに旅館があるかもしれない。( そう呟く顔色は悪く、ふらりと相手に凭れ )
えっと、…腹が減っているのか?( 自らの腹擦りジェスチャー )
俺はあんたともっと一緒に居たい。( 少し身体を離し、真っ直ぐ見詰め )
ああ、確認した。よく見ると布も薄汚れたままだ。身に付けないと落ち着かないのかもしれないな。真剣必殺は確認したか?( ぱあ )――修行の件、承知した。また何か有れば相談する。
…あんなに引き留められるとは思わなかったんだ。主にとって俺なんかどうでも良い存在だと思っていたから…。( 審神者本来の陽気な性格のお陰で少しその場の雰囲気が和むと正直な心境を吐露し。彼らには申し訳のない事だが、どんな形であれ自らの主が己を必要としてくれたことは嬉しくもあって、複雑な感情入り交じる苦笑を浮かべて俯き。立ち上がる彼らを見届けると、一歩退がって暫し此処に残る旨を伝え )先に帰っていてくれ。俺は兄弟や仲間にちゃんと別れを告げてから出立する。
旅館、か。( あわわ、慌てて相手を支え )…旅館探してくるから少しの間ここで待っててくれ。( 木の幹に相手を寝かせ大きめのタオルを被せてやり )
………、( 暫く沈黙の間からコクリ、 )
…え、だが…あんたの審神者はどうするんだ。( 眉下げ )
なんだかんだ言って布はかけがえのない存在なのかもしれないな。( こく )…………確認した。あれは…俺なのか。( 真顔 )…ん、いつでも相談してくれ。
…酷い仕打ちをしても本当は君の事が大切だったんだ。こう…なんていうのか。素直になれなかったんだと、俺はそう思う。( 初めて彼の審神者と交わしたもののあそこまで引き留める審神者の姿に正直申し訳ない気持ちがあって。優しく頭を撫でやり自身が思った事を述べ。 )ん、分かった。切国…帰るぞ。( こくり、と頷き近侍と共に部屋を出ていき )
…すまない…。迷惑かけてばかりで…。( しゅん、力無く項垂れ彼を見送った後は意識を失うよう深い眠りに落ち )
分かった、何か作ろう。食べたいものはあるか?( ゆっくりと立ち上がり )
それは…っ、説教なら纏めて後で聞く。今はあんたと居たいんだ。( すり、すり )
襤褸布とは数年来連れ添って来た仲だからな。( 何の話 )切国、落ち着け。残念ながらあれは俺だ。布が無いからあんな無防備な姿に…。写しの身体など見て何が面白いのか。( ぞぞっ )
…皮肉なものだな。( 暴力でしか刀を支配出来ない我が主がいっそのこと哀れに思えてくると、撫で受けながら悲痛な面持ちで呟いて。彼らを見送った後は少し落ち着いてから仲間たちへ挨拶へ回り、全てを済ませる頃にはすっかり日も暮れてしまい。夜には兄弟刀が己の為に小さな宴を開いてくれ、結局彼らの本丸へ向かったのはその翌日の事 )
―――…に、ろ…国広。( 肩をやんわり叩き声を掛け )
い、いいのか?( おろろ )…いや、その…特には。あんたの得意料理でいい。( こくこく )
国広……、俺もあんたと一緒に居たい。( ぎゅう )
ほんとだな。どれだけあいつに世話になったことか…。風呂も内番も就寝するときもいつ何時もあいつが包んでくれたのに…今ではもうあの包容もないとなんだか寂しい。( しゅん / だから何の話 )……分からない。世話係はそれを見ては発狂したそうだが…( ぶる / ← )布がある時はそこまではだけてなかった筈が、あそこまでずばっ、と行くと…俺は一体何に向かっているんだ。( ぞわ )
( 彼が帰ってくるであろうと想定し、歓迎会ならぬ宴を始めようと準備を進めていたのだが、一向に彼が帰ってくる様子はなく宴は翌日までのお預けとなってしまい。それでも刀達はせっせと翌日に添え飾りつけやお酒など用意してからわいわいと賑やかだった本丸は暫くしシン、と静まり返った頃、その翌日。小さな呻き声を漏らしつつ見慣れた天井にぼんやりと眺め意識を少しずつ覚醒させては欠伸を漏らしゆっくり上半身を起こし布団から出て顔を洗おうと部屋から出ていき )
…ん…何だ、あんたか。俺なんか放って先に帰ってくれても良かったんだがな。( 先程よりも悪化したのか短く息をしながら卑屈度も増し増し )
得意料理など無い。( キリッ )出来合いのもので良いのなら。期待はするな。
どうしたらあんたとの事を主に認めてもらえるだろう…。こんなに好き合っているのに。( しゅむ )
俺達もそろそろ布離れした方がいいのかもしれない。あんたを包む物の代わり……俺では駄目か?( 何か始まった )世話係には刺激が強過ぎたのかもしれんな、国広第一の傑作は。今度は習合という謎設定も取り入れられるそうで俺達の今後にも期待だな。
( 早朝。身支度を済ませ、昨晩のうちに用意しておいた自身の私物を纏めた荷物を持って誰にも知られずこっそりと本丸を抜け出し。会えばきっと仲間達との別れが惜しくなる、そう考えての事だったが、門を抜けると今一度本丸を振り返り。皆を守れるほど強くなって帰ってくると決意改め踏み出す一歩、向かうにつれやや緊張した面持ちに変わり目的地に足を踏み入れるとそっと玄関の戸を叩き )
はあ…そんなことするわけないだろう。…旅館を見つけたんだ。少し先を行ったところにあったからそこで休ませてもらおう。( 相手に背中を向け )そら、乗れ。その状態だと歩けるのもやっとだろ。
それでいい。あんたの作った料理なら、なんでも。( こく )
あの審神者は気難しそうだからな…どうすれば認めてもらうか考えてみよう。( ぎゅ、ぎゅ )
えっ。それ、は……そ、の…どういう意味だ?( ぶわ )…その意味だと一時も離れず共に居ると、いうことだろう…?( うぅ / 何か言い出した )…だろうな。ぎゃあぎゃあ煩かった。( 耳塞ぎやれやれ )あまり期待していたらまた刺激が強くなって世話係が失神するかもしれない。( 遠い目 )
――?誰だ。( 玄関前に差し掛かったところで戸を叩く音が聞こえると同時に其方へ歩み寄り。ガラガラ、と扉を開けるとそこには彼の姿が。そんな彼の姿に眠気で半目だったのが表情を段々と明るくさせ思いっきり抱き着き )国広、お帰り。
――えっ、あ……すまん。重かったら、言ってくれ。自分で歩くから。( そう言いつつも足はふらつき、相手に凭れ掛かるようにして背中を借り )
あんた、嫌いな食べ物は無いのか。( 立ち上がり、建物に戻りつつ )
切国の良い所を挙げてみたらどうだろう。主にはもっと切国の事を好きになって貰いたい。( 純粋な目、きらきら )
?…ああ、その解釈で違いないが。そのままの意味だ。( 相手の片手を両手で包み )ふ、可愛いものじゃないか。世の中には俺の半裸を見たいがために中傷進軍させる変態審神者も居るんだぞ。( 背後ちらっと見た )
……おっと、ただいま。暫く見ないうちにこの本丸の雰囲気変わったか?( 出迎えたのは気怠げな半目。一瞬の沈黙の後不意に抱き着かれると咄嗟の事に僅かにたたらを踏んでバランスを保ち。相手越しに玄関や少し先の部屋の様子などが垣間見えると何やら飾り付けらしき物が見え、華やいだその様子に思い過ごしかと小首を傾げて )
平気だ。( よいしょ、と相手を背負いゆっくり歩きはじめ )――ん、着いたぞ。( 暫く歩き続け林を抜けたところに落ち着いた造りの旅館が目の前に。中へ入り女中に話しかけ部屋を案内され )
ない。何でも食べる。( お邪魔します、と中へ入り )
俺の…いい所?そんなもの俺にあるワケない。卑屈で何の取り柄のないただの写し刀だ( 遠い目 )
…俺が布離れしたら…俺を包んでくれるのか?( ぱあ )…え、そんな審神者どこに居るんだ。( 釣られて横からひょこ )そんなことをすればいつ折れるかわからないのに…国広を虐めないでくれ。( 眉下げ審神者をじぃ / ← )
あ…ん、それがだな。昨日、あんたが帰ってくる前提で歓迎会を開こうと主の提案でな。主は少しでもこの本丸に慣れてもうことと刀達と仲良くしてほしいと願っての事だと思う。( 彼から少し身を離しこの現状の意味を伝えると、彼の手を引いて例の部屋へと彼を連れていき。壁には短刀達がやったのだろう色とりどりな飾りつけが所々綺麗に付けられておりいつでも宴はできる状態。もうそろそろ刀達と主が起きる頃合いだと思えば、先に主の所へ案内しようと )…主の所へ行くか。
――思っていたよりも立派なところだな。( 初めて来た旅館というものに興味津々で、無理に身体を起こしそわそわと首を巡らせ )
ふ、お前らしいな。料理、手伝ってくれるか?( 厨へ赴き冷蔵庫の中を確認しつつ )
そんな事を言うな。あんたには良い所が沢山ある。強くて格好良くて優しくて、俺の事が大好きなところとか、だな。( ふふ )
いや、寧ろ…本当に俺で良いのか?( たじ )良いんだ、切国。俺なんかをぼろぼろになるまで使ってくれて、刀としてこれ以上に名誉なことは無いだろう。…あんたの世話係は俺の所と違って優しいんだな。( うむ )
それはすまなかったな。折角俺を待ってくれていたのに…。( 相手に手を引かれ本丸内に入ると、手作り感の溢れる可愛らしい装飾がより目立ち、期待を裏切ってしまったことへの後ろめたさに苦笑して。早朝のためか本丸は少し肌寒さを覚える程しん、と静まり返っており、彼の案内に導かれ審神者の私室の前までやってくると、物音一つ聞こえぬ部屋に不安を覚えて )まだ寝ているんじゃないか?
こら。大人しくしていろ。( 敷かれた布団へゆっくり相手を寝かせてあげて )…後で女中の者が夕餉持ってきてくれるそうだ。あんたの分だけ粥を作ってくれと頼んである。( こく )
!ああ。俺ができる派範囲であれば手伝う。( ぱあ )国広、なに作るんだ。
うっ…国広…あんた、そんなことよく言えたもんだな。( 顔真っ赤、すりすり )
?あんたの他に誰がいる?( きょと )…それはそうだが…無茶だけはしないでほしい。( ぎゅう )そ、うか?俺もあんたの様に刀として使ってほしいのだがな…、世話係は少し謙虚すぎるんだ。( 目伏せ )
いや、いいんだ。あんたの本丸の方が大事だろ。( 審神者の私室の前へ出て襖越しから声を掛けてみれば寝惚け声乍入っていいぞ、との返事が返ってきては襖をそろり開け中へと入り。口元を抑え欠伸をしつつ目の前に居る二振りの刀を捉えると、今までの眠気が吹っ飛び嬉し気に笑みを浮かべ )…おお!山姥切、お帰り。
そうか…面倒掛けてすまない。折角だ、あんたはあんたで旅気分を満喫するといい。温泉でも浸かって来たらどうだ?( 布団から目元を覗かせ )
んん、余っている食材が限られているからな。肉じゃがとカレー、どっちが良い?( はて )
本当のことだろ。早速主に伝えて来よう。( しゅた、と立ち上がり )
俺なんかより相応しい名剣名刀が沢山いるだろう。宝剣とされる刀もあれば天下五剣だってあるんだ。( 布深々 )それでも修行に出せるほど刀が育っているのだから大したものだ。あんたの世話係撫でてやりたい。( にげt )
( 帰ってきた声はおよそ抑揚のない気だるげな声音。やはり審神者は就寝中だったらしく控えめに室内へと踏み入ればやや委縮したように小さく声を掛け )起こしてしまってすまない。…ただいま、審神者。これから宜しく頼む。( 礼儀正しくぺこりとお辞儀し、相手の寝間に歩み寄ると目線を同じくするためすっと腰を屈め )あと、あんたにお願いがあるんだ。
気にするな。…いや、俺はいい。( 首フリフリ )あんたの事が心配だからな。傍に居る。( 寝間に近寄り正座をするとやんわり頭撫でてやり )
む、何方も捨てがたい。( うむ )…じゃあかれーがいい。( ぱあ )
いやいや待て!早まるな国広っ。( 腕掴みガシッ )…そ、そんな事伝えれば一層に機嫌を損なうかもしれないぞ。今とて機嫌が悪いなら尚更だ、( あわわ )
…そういうあんたはいいのか。もし俺が天下五剣や名剣名刀と共に一緒に居ること。( しゅん )まあ、それは認めている。なんだかんだ言って努力はしているか…ら…え?俺の世話係を?( きょと、背後チラ / !!よ、喜んで撫でうk(( )
いやいや、気にしないでくれ。もうそろそろ起きようと思っていたんだ。…此方こそ、宜しく頼む。( 寝起き特有の掠れた声でありながら呑気な笑い声を漏らしつつみっともない恰好で会わせてしまった申し訳なさで頬を掻いていれば、その彼の動作に気付くのにも一足遅く反応をして此方も慌てて乱れた身だしなみを整え寝間の上で正座をすると同じようにペコリお辞儀をし、真剣な眼差しを向ける彼にどうしたのかと、首を傾げつつ )ん?どうした?
…気を遣わなくても良いのに。ふふ、あんたの手、冷たくて気持ちがいい。( 撫でる手に擦り寄り、その手を掴んでは己の熱い額に乗せて )
カレーか。よし、分かった。なら、あんたには野菜を切ってもらおうかな。( 玉ねぎやにんじんを相手に手渡し )
む…それもそうだな。別の方法を考えよう。何か案はあるか?( 溜息、渋々隣に腰掛け直し )
良いわけ無いだろ。お前は俺のものだ。( 以前付けた相手の首筋の痕をなぞり )ああ。…いや、やはりやめておこう。写しに撫でられて喜ぶのはあんたくらいのものだ…。撫でられるならきっと三日月宗近みたいな刀がいいに違いない。( 急に自信なくなった卑屈 )
俺を戦で使ってくれ。強くなりたいんだ。あの本丸を救えるほど、強くならなければならない。いずれは修行にも出たいと思っている…。( 刀の鞘を握り、意を決して顔を上げれば静かな闘志を燃やしつつ真剣に相手に望みを伝え。これは前々から考えていた決断でもあり、誰よりも強い闘争意欲を見せ )
…ふ、そうか。このままにするから少し寝ておけ。( くす、 )
ああ、分かった。( 野菜を受け取り、流し台で野菜を綺麗に洗ってからまな板の上に乗せ包丁を片手に取ると、にんじんから危うい切り方に )
…なら、茶を誘うのはどうだ。和んだところで俺が話し掛け…るだろうか。毛嫌いされている上にまた喧嘩になりかねない。( 遠い目 )
っ…ん、くにひろ( ぴく、擽ったげに身を退こうと )…いや、そんなことないぞ。そら、見ろ。世話係が嬉しそうに頭を向けている。( はあ、 / ぱぁぁ!← )
――…山姥切。ん、分かった。だが、君がどれだけの練度か分からないから最初から飛ばすのは良くはない。刀達も慣れていないだろう。切国か燭台切に慣れるまで入ってもらおうと思う。( その意思に応えるべく此方も真剣な眼差しを向け説明をし、今日は確か出陣だった筈。それを思い出すとよし、決意したように声を張り上げ )今日は出陣予定があるから部隊を変えて出陣していこう。
ん…駄目、だ、あんたまで病が移…る…、…( すやあ )
形はどうでも良いが、指先を切らないように気を付けろよ。( 鍋や油を用意し、先に肉を炒めながら )
良い考えだと思ったんだがな。俺に聞かれても困る。…お前が主と親睦を深めたいか、その気持ち次第だろう。
ん、逃げるな。( ぐいと引き寄せ首筋へちゅう )――えっ、と…お、俺で良いのか…?( 其方をひょこりと覗き、恐る恐る手を伸ばし← )
…分かった、それで良い。恩に着る。(己としても馴染みのある刀と出陣出来るのは心強くもあって嬉しそうに微笑むと、こくりと頷き。早速本日の出陣も決まれば一言残し、再び分霊の隣へと足を向けて)では、必要になったら呼んでくれ。準備を整えておく。
――…おやすみ。( ぽそ、呟き顔を近づけ頬へちゅ、 )
わ、分かっている。( あわわ、恐る恐る人参を切り始めるも )…っ、( 言われてから間もなくして指を切る打刀 )
…深め、たい。( ぽそそ )だが、何を話せばいいかわからない。( しゅん )
――ッ、ぅ( びくっ、相手の胸元をやんわり押し )…いいそうだ。( こく / 何度も頷き待て状態← )
――国広、良かったな。主に許可が得て。( 一言告げ彼と共に審神者の私室を退室。襖を静かに閉め其方へ体を向き直ると、この本丸へ彼を迎えてから日が経っていないのにも関わらず初日から出陣すると聞いては心配の面も少々あるものの一緒に出陣できることが嬉しくて嬉しそうに笑って彼の手を取り喜びを表し )
――…、( 眠りに落ちて数時間後、女中が彼の為の懐石料理と粥を運びにやって来て )
ああもう、ばか。気を付けろと言っただろ。( 一度鍋の火を止め歩み寄れば血の滲むその指先をぱくりと咥えて血を舐め取り )
…そう、だな。まあ、俺が何とかするさ。何も二人きりで会わせるわけじゃない。少し会ってすぐに別れれば良い。( ぐい、と彼の手を引っ張り )
……、何故逃げる?( 素直に離れると不思議そうに首傾げ )…で、では…失礼する。( そっと貴方の髪に触れ撫で撫で )
ああ、きっと役に立って見せる。( 自分の事の様に喜ぶ相手の姿に嬉しさが増すと、相手の手をぎゅっと握り返し力強く頷いて。出陣の為には防具などの身だしなみの準備が必要で、荷物も何処かに落ちつけたいがために図々しいとは思いつつも続けて私室をお強請りし )それで、なんだが…切国、この本丸に空き部屋は無いか?いつまでも手入れ部屋を借りるわけにもいかないし、自室が欲しいんだ。
すまない。ありがとう。( 卓子の上に懐石料理と粥が並べられ一言礼を言うと女中は会釈しつつ退室 )――…くにひろ。国広、起きれるか。( 空いた方の手で彼の肩をやんわり叩き )
っ、これくらい平気だ。心配しなくて……っえ?!( びくっ、 )お、おい…っ、くにひろっ( ぶわわ )
!…ああ…国広が傍に居てくれるなら、俺はできると思う。( 引かれるがまま小さく微笑み )
……逃げているわけじゃない。が…目立つところに痕を付けるな、ばか。( ふい、むむ )……、( むっすぅ、嬉し気に撫で受けする世話係に羨ましそうに見つめ← )
む、空き部屋、か…、( この本丸も数多くの刀達がいる為、部屋も大分埋まってきているのもあり私室の空きがなく今はギリギリの状態というのは確かであり審神者もそれに困り果ててどうすればいいかと、粟田口のある短刀に相談するという奇妙な光景を見たような、見ていないような。実際に私室は空きがなく彼の要望に応えられず困ったように表情を浮かべつつ暫し沈黙が流れ考え込んでいると、そうだ。自身の私室ならまだゆっくりできるかもしれない。彼は嫌がるかもしれないが、それしか方法はなく )…国広、もし良かったら、なんだが。俺の私室に来ないか。
……う…、何だ…?( ゆっくりと目蓋を開け、気怠げに相手を見詰めると共に料理の芳しい匂いに気付き )飯、か。( よたよたと危うげに起き上がり )
――何だその顔は。驚いていないでほら、患部を洗ってから絆創膏。( 常備している絆創膏を取り出し相手を急かして )
あんたに何かあったら、俺が護るから。( ふ )
それはお互い様だろう。あんただって俺の首筋に噛み痕を残したじゃないか。( じと )さらさらで気持ちが良いな。切国、あんたも……って、どうした?( ちら、びく )
…!嫌だなんて言うわけないだろ。ありがとう。( この本丸の事情は分からないものの、相手から同室を誘われるほど親しみを感じてくれている事が何より嬉しく、照れくささを誤魔化すように相手の額に軽くでこぴんすればやんわりと微笑んで。あの本丸に閉じ込められ失っていた笑顔も此処に来てからというもの徐々に取り戻している様で )
…食べれるか?( 慌てて相手の背中を支え一段と具合が悪く見え眉下げそう問いかけ )
うえっ?!あっ、( はっ、あわわ、 / 水で患部を洗い )…洗ったぞ。絆創膏貰えるか。
ん、( こく、握られた手をぎゅうと強く握り )…だが、俺もあんたに何かあれば護るからな。
…っ、あれは…!そ、の…俺のものだと証明したかった…だけで。( 目逸らし、ぽそそ )…何もない。( ツン、世話係慌てて身を引き← )
ぅっ、何す…!あんた、そうやって笑えるようになったんだな。( 小さな痛みを感じた額を擦りつつ彼の顔色を窺うとそこには少々控えめだが柔らかく微笑む彼の姿。思わず目を見開き驚くものの今までとは違ってそう自然と笑えるようになったのが嬉しくて此方も釣られて笑って )
ああ、あまり食欲は無いが少しなら。( 彼に支えられながら何とか食膳につき )
…張ってやるから指を出せ。( ぴり、と絆創膏のテープを剥し )
ふ、あんたはもう十分俺を護ってくれただろう?感謝してもしきれない。( 歩みを進めつつ、伏せ目がちに )
…だったら俺も同じ理由でやったことだ。嫌ならもうしない。痕はじきに消えるだろう。( ふい )……?…!(合点がいったというように不意に相手の頭の布を払い )
…え…っ?…きっと、あんた達のお陰だな。あの本丸は自由が無いから…。( 思わぬ指摘にきょとりと目を瞬かせ、自分でも無自覚だったのか不思議そうに自らの口角の辺りを指で触れてみて。あの本丸と違い此処はとても居心地の良いところで、残してきた仲間を想うと彼らを見捨てて自分ばかり助けられたような気がし、罪悪感に苛まれるよう目を伏せて。然し、再び暗くなるまいと自らの頬をぺちぺちと叩けば、気を取り直し彼の私室の方向へと無理矢理足を進め )切国。あんたの部屋は確かこっちだったよな。
ん、少しでも食べれるならそれでいい。…ほら、あー。( 粥をスプーンで掬い彼に食べさせようと )
……、( そろ、り傷がある方の指を差し出し )
え、…感謝される程俺はあんたに何もしていない。主が居なければどうなっていたか…( ぽそ )
っ、嫌なんかじゃない。なんというか…その、もっと…残してほしいというか…( 痕がある方を手で撫でつつ視線逸らし )
?!っな…!な、なにする…っ!( バッ、と顔を其方へ向け睨み付け )
国広――…そっちじゃない。あっちだ。( 名を呼び何か言いたげにしていたが、それは言葉を飲み込んで危うく違うところへ行こうとする彼に慌てて止めに入り。彼の手を取り其方とは反対方向へ自身の私室へ案内すべく歩を進め未だに物静かな本丸の廊下を辿り一直線に向かい各部屋一つ、一つ通り過ぎると、ある部屋に足を止め )…ここが俺の私室だ。狭いだろうが、少しでも落ち着けると思う。( 襖を開け中へ入ることを促して )
…照れくさいな。熱が上がりそうだ、( 困った顔で笑うも素直に口を開けて )
ん。( 差し出された指に器用に絆創膏を張って )ほら、野菜は俺が切るから、あんたは肉を炒めてくれ。炒めたら次は切った野菜も同じように頼む。
あんただって、俺を連れ帰って手入れ部屋に運んでくれた。そのお陰であんたの審神者にも出会えたんだ。お前はもっと、素直になれよ。( ふは )
もっと…?ふ、切国は案外むっつりなんだな。( くすくす )あんたも撫でて欲しそうだったから。…違うか?( 露わになった金髪わしゃわしゃと掻き乱し )
( 自身の本丸とは少しだけ造りが違うらしく、指摘されると勝手に行動した自分を恥じて大人しく相手に着いて行き。ある部屋の前で立ち止まり、中へと促されると一間の和室に踏み入ってぐるりと辺りを見回し )…いや、丁度良い広さだ。あんたの匂いで一杯で、落ち着く。( 微笑みかけながら恥ずかしげも無く答えると、早速見付けた刀掛台に自らの本体を置き。然しやはりまだ遠慮があり、荷物は部屋の隅の邪魔にならぬような所に置いて )
ふふ、なんだかんだ言って口を開けてくれるあたり素直だな。( くすくす、口元にスプーンを持っていき食べさせ )…美味いか?( 首ゆる )
…ありがとう。( 指に貼られた絆創膏をじぃ、 )わ、分かった。( こくり。火をかけ肉を充分に炒め終えて )
ぅ、それは…そうだが、( うう )それがなければあんたとこうやって会えることも話すこともなかったんだよな。( 目伏せ )
う、煩いっ( うぐぐ )なんでもない。今言ったことは忘れてくれ。( ふい )ちが…っ~、( 素直に撫で受け )
…あんた…なんでそういう台詞を淡々と言えるんだ。( 深い溜息をついて顔が真っ赤に染まった事を指摘されないように両手で顔を隠してしまい。大分、火照りも冷め彼の行動を目で追いかけて見守っていると、やはりまだ遠慮がちに隅に置くのが見えては )国広。あんたと俺の部屋だと思えばいい。そこまで遠慮しないで堂々としていればいいぞ。
こういう時にしか甘えられないからな。餌付けされているような気分にもなるが。…ああ、凄く美味い。( ぱくり、もう一口せがむように口を開け )
…焦がすなよ。そら、次は野菜を頼む。お前に託した。( 切った野菜を渡しつつ、玉ねぎカットにより目は涙目 )
その通りだ。俺にとっては救いだった。でも、あんたにとっては厄介事を引き受けることになって不運だったろう。申し訳ない。( 不意に立ち止まり、俯いて )
何故忘れる必要があるんだ?あんたがして欲しいことは何でもする。( 真っ直ぐに見て )…やっぱり満更でも無いんじゃないか。( くす )
…?( 何の事だと言わんばかりの怪訝そうな顔で、照れたように見えた相手の表情を窺いつつも話は自身を気遣うものに変わると、ふるふると首を左右に振って。こういう時、他人を心から頼ることが出来ないのは自身の性分であり、課題点でもあり )遠慮なんかしてない。部屋を貸して貰えるだけで有難いことだからな。…あんた、朝餉は?
…俺はこうやってあんたの世話をできるのは嬉しいが。( 首ゆる )そうか。良かったな。…ん、( もう一口粥を掬っては口元にスプーンを寄せ )
焦がさない。…多分。( 自信なさげにぽそそ )えっ、お…おい、これど…っ、ふふ。あんた、目が涙目だぞ。( くすくす )
そんなこと思ってない…!俺、あんたと出会えて良かった。こうやって共に出掛けたり、茶をしたり…色んな事出来て嬉しいんだ。それに…あんたを…好きになって良かった。( 微笑 )
恥ずかしいからだ。…ぅ、なあ…国広、ぎゅってしてほしい。( 視線逸らしぼそ )…フン。ん…もっと。( 気持ちよさげに目を細め )
それならいいが…。!あ、いや…まだだが、( 自身の思い違いだったらしく変に早とちりしてしまったらしい己は一度頷き納得。彼に言われてから朝餉の存在を忘れていたこともあり、腹の違和感もなかったのにも関わらず今になって腹の虫がぐぅ、と鳴って。恥ずかし気に腹を擦りつつ彼も朝に帰ってきたということは朝餉はまだなのではないかと )…あんたは?( もうそろそろ刀達が起きる頃合いだろう。数多くの刀剣男士の朝餉を作るのも厨当番二人では厳しいものでそれならこのまま厨に行き自身の出来る範囲ではあるが手伝いに行こう。もしかしたら伊達の刀が居るかもしれない。あの刀の喜ぶ顔が簡単に目に浮かんで )
…物好きめ。お前は誰にでも優しいからな。俺だけが特別じゃない。( 会話の合間にぱく、ぱくと食べ進め、半分程食べたところで布団に潜り込んでしまい )
うるさい、何だかよく分からないが目が染みるんだ。…肉は何処か皿に避けて、野菜を炒めてくれ。( 布で拭いながら号泣の図 )
切国…ありがとう。俺も、あんたと出会えたことは後悔したく無い。( ぎゅ、と手を握り仄々としていたところ、前方に己が主の姿を見つけ )――!
見かけによらず随分と可愛らしい注文だな。( ぐいと引き寄せ )…犬か、あんたは。( 頭から耳、頬を撫で )
( 絶妙なタイミングで腹の虫を鳴らす相手にくすくすと笑みを噛み締めていれば、それに誘発されたのか自身の腹にも違和感を覚え、刹那ぐう、と低い低音が鳴り響き。思わず顔を見合わせ、吹き出すように笑声漏らせば相手の考えを何となく察して提案し。これから世話になる分、働かなずして馳走になるのも悪いと思っての己なりの気遣いで )ふはっ…俺もだ。食べている暇は無かったものでな。何か手伝った方が良いか?
?お、おい。国広、もういいのか。( スプーンを元に戻し、彼の元に寄り )
…何をそんな号泣することがあるんだ。( じぃ / ← )…肉を更に一旦移して、( 彼に言われた通り皿に移し、切った野菜を炒め )
ん、俺も…?国広、どうかしたか?( 首傾げ )
なっ…煩い。あんたに甘えるのは慣れてないんだ。( 引かれるまま彼の腕に収まるとすり、と甘え )…っ、擽ったい( ぴく )
慌ただしくしている頃だろうから俺に出来ることは皿だしとかだが、( 未だに可笑しそうにくすくす笑いつつ厨へ手伝いに行こうと、自室を後に出ていき )
…美味いけど、食欲が無いんだ。俺の事はもういいから、あんたも自分のを食え。( げほげほ、布団深々と被り )
泣いてなんかない。だが、こいつを切ったら何故だか目が痛くて…俺は病気なのかもしれん。( 玉ねぎ指差し、しょぼしょぼ )
…主、( 呟いた刹那、向こうも此方の存在に気づいたらしく無言で分霊の方を睨み付けていて )
そんな甘え下手なところも好きだ。…切国。( 相手の顎先を指で掬い、口端に口付けて )…柔らかい。( 率直な感想、頬むにむにと掴み )
…なら俺は料理に使われた鍋や器の荒い物だろうな。残された仕事といえば。( 自身もそう料理に詳しいわけでもなければ特別器用なわけでもなく、消去法で冗談ぽく口にしてみて。相手の案内に従い厨に着くと、定番の二振りが忙しなく厨房内を駆け巡っており。声を掛けようにもタイミングが掴めず、相手の背後に隠れてしまう始末 )
だ、だが…、( しょぼん、布団の上からとんとん )気分が悪いとか、変に思ったら言うんだぞ。( 卓子の方へ戻り自身も食事をするものの彼が気になり仕方なく )
っえ。びょ…病気?!( ぎょ )…そういえばそれを切ると涙が出るのは細胞から出てくるなんとか、っていう物が刺激するせいだと燭台切が言っていたような…気が、する。( むむ、 )
!…、( びく、と肩を揺らすも作戦の事を忘れ睨み返して← )
っ、!( ぴく、ちろり相手の下唇を舐め )……ひゃへほ、( うう、相手の手をぺしぺし )
――燭台切、歌仙( 厨についた否や慌ただしくする定番の二振りに声を掛けるタイミングを窺がいつつ様子を見ていれば、伊達の刀が皿を出すべく此方に振り返る瞬間にそう声を掛け。”ん?どうしたの、山姥切く…あ。もしかしてもう一人の山姥切くんも居る?”と忙しいのにも関わらず人懐っこい笑みを浮かべると同時に自身の後ろに隠れている分霊に気付いたようでこれでもかと笑顔を浮かべており )…ああ。訳あってここに住むことになったんだ。此処へは来たばかりだから分からないこともあるだろうからもし困っていたら国広の事、宜しく頼む。…それで俺達に何か手伝えることないか?( 小さく会釈し彼の事を簡易に説明をした後、自身達の目的であることを問いかけては嬉し気にするもう一振りの刀が”本当かい?それは助かるよ。それじゃ皿を出してくれないだろうか。人数分の皿があるから卓子に並べてほしいのだけど、”と頼まれては強く頷き後ろに隠れた彼に”国広、やるぞ”と声を掛け )
そうするつもりだ。( もぞもぞ、相手の言葉に答えたその後、いつの間にか寝てしまい )
細胞のせいなのか?流石に詳しいな。では俺は病気じゃないのか…?( ぐ、ぱ、と手の平を開閉し )
え、…あ…、き、切国…っだめだ、( おろおろ、“何だてめえ喧嘩を売りにきたのか”と審神者も此方にずんずんと近付いて来て )
…っ!な、何する…、( 驚いて唇を離し )ふふ、変な顔だな。( びよーん )
( 伊達の刀らしい気さくな笑顔に少し安心し、相手の背後からひょこりと姿を現せば彼の紹介と同時にぺこりと頭を下げて。指示の合った通り行動しようと早速厨房から広間へ足を向けようとするもふと、肝心の皿が見当たらない事に気付き其方を振り返って )――ああ、分かった。皿は何処から出せば良いんだ?
――…、( 満足のいくまで食事を取った後、女中が数人程入ってきては静かに食器を片付け会釈と共に出ていき。彼の横へ行きごろん、 )
いや、燭台切から聞いただけだ。どんなものかは忘れてしまったが、( むむ )それは病気ではないのは確かだ。( こく )…!なあ国広。これ充分に炒め終えたらどうすればいいんだ。
…そうだとしたらなんだ。( がるる、睨みを利かせ続け / おい )
ふふ、そこまで驚かなくても( くすす )ひゃめ…ひゃめほ…!ひひふり!( あばば、ぺしぺし )
そこの棚から出すんだが…、ちょっと待っていろ。( 再び慌ただしくする二振りを横目に此方は此方で頼まれたことをするべく二振りの邪魔にならぬよう壁際に佇む大きめの棚へ向かい彼をちょいちょいと手招き。入りきれない多くの皿の中からいつも使っている皿を慎重に取り出し”気を付けて持っていくんだぞ。”と彼に渡して )
――…。( 近寄る相手の気配に薄く目を開けば布団から双眸覗かせ )…食べてすぐ横になると牛になるぞ。
良かった…病気じゃないなら安心だ。…炒め終えたら野菜が浸かるくらい水を入れて肉も一緒に煮込むんだ。煮込み時間はよく分からん。( 真顔 )
切国!落ち着k……っう、主、痛いッ!( 言いかけたところで主に乱暴に腕を引かれ、苦痛に顔を歪め。“君みたいに暇じゃ無いんだよ、俺も国広も。逢い引きなら別本丸の山姥切でも誘えば?” )
今は俺が攻めたいんだ。( むす、と頬膨らませ )ふはっ、それで抵抗のつもりか?( みょんみょん )
( 手招かれるまま其方へと進路を変え歩み寄り、皿の山から器用に選別された物を手の中に収めていくと、流石に人数分ともありいつの間にか高々と積み重ねられていく器。二人で手分けして運ぶとはいえ歩けば揺れるそれに緊張の面持ちで広間へ向けて危うげに擦り歩き )やっ…、これ、こんなに運ぶのか…?よ、よし、頑張る。
?!( びくぅ )牛にはならない。…体調はどうだ。( 手を伸ばし頭ぽふぽふ、 )
ほう…なるほ…えっ。( 言われた通りに炒め終えた野菜に肉を加え水を浸かるくらいに浸し火をかけるも彼の言葉にぎょぎょ )…国広、あんた…それ大丈夫なのか。( 真顔 )
!ッ、痛がっているだろう。( キッ、と睨み付け空いた方の手を掴み放せ、と言わんばかりにドスを利かせ )フン。別個体の山姥切なんて興味はない。コイツじゃないと俺は嫌なんだ。わからずやなあんたには理解し難い事だろうがな。( む )
ん、すまない。( くすくす、頬へ控えめにちゅ、 / それでも攻める← )ひひゃい…ひゃい…!はほふ…っ( 涙目じわ、 )
( 前方を気にしつつ高々と積み上げられた器を慎重に擦り歩き厨房から広間へはそこまで距離はないものの何処から刀達が出てくるか前が見えない分分からず。曲がり角が見えると、彼に伝えるべくひょっこり器から顔を覗かせ前からまだ僅かにしか目が覚めていないのか前から高身長の刀が見え慌てて声を張り上げ )っ国広!前!
ん…少し寝たら楽になった。明日には良くなっていると思う。( 大人しく撫で受け、満足すると身を離し )…それより、あんたは自分の布団で寝ろ。風邪がうつる。
知らん、俺に聞くな。まあ、野菜が柔らかくなるまでで良いんじゃないか?( 適当 )おっと、じゃがいもを忘れていた。( どさどさ、と具材を追加 / ぇ )
切国…、( 相手の言葉に感銘を受け、嬉しそうに目を輝かせるも主に阻まれ、“残念だったな、俺の国広はお前なんか相手にしないの。とっとと帰んな。それともまた痕付けられたい?”と煙草を取り出して脅し )
こら、俺に攻めさせる気無いだろ。( 相手の両手首掴み )――うっ…泣かなくても良いだろう…。( ぎょっ、手離し頭撫で )
( まだこの本丸の構造を把握しきっていない為どの辺りに曲がり角があるか、どこに部屋があるかなど曖昧なままで、限られた視界で懸命に食器を運んでいると、突然背後にいる彼の大声と警鐘に素っ頓狂な声を零し )っへ…?( 反応するも既に遅く、刹那前方にいた刀と正面衝突。皿は無惨にも床に砕け散り、己は反動で尻餅をついてしまい。その際陶器の破片で手や腕に掠り傷を負うがどれも大した怪我では無く、それよりも目前の惨状に顔はみるみるさあ、と血の気が引き。目前の刀に全力で謝罪を述べ )すすすす、すまない…っ!あの、えっと…、怪我は無いか。
そうか。それなら良かった。( ふ )…嫌だ。此処で寝る。( もぞもぞ、相手の手を掴みすりり )
ちょ…っ、それまで入れて…( あわわ )本当にこれでいいのか不安でたまらない。( ぽそ )
ふ、それで脅しているつもりか。そんなことしたところで退く気はない。( 蔑んだ目を審神者へ向け )
…ふふ、ばれたか。( くす、 )早くしなければ俺が、食ってしまうぞ。( 目細め微笑 )…やめろと言ったのに止めないあんたが悪いんだ。( むむ )
っ、国広、( 気づいた時にはもう既に遅く、目前に居た刀の存在には気づいていたものの警鐘までなるとは思わず大袈裟にビクッ、と肩を揺らし。警鐘よりも彼の事が最優先、器を邪魔にならない所へ慎重に置いておき彼らの元へ駆け寄ると目前に居る刀は伊達の刀である一匹竜王。馴れ合いを好まない一匹狼気質の刀と出くわしてしまった様で。”――!ああ…俺はなんともない。…立てるか。”手を差しのべ起き上がらせようと )
…はあ、仕様が無いな。うつっても俺は知らないぞ。( 頬撫で、きゅ、と鼻を摘み )
?相手が何だろうが知った事か。煮れば良いんだろ。( きりっ )
( “では、これならどうだ?”掴んだ腕を引き寄せ、自らの刀の首筋に火のついていない煙草を押し付け、人質ならぬ物質に )――ッ、きりくに…っ、
ふ、あんたが俺を食うだと?何年先の話をしている?( ゆらり、相手の手首掴んだまま壁際に追い詰め )…分かった分かった。俺が悪かったから拗ねないでくれ。ほら、飴食べるか?( 飴ちゃん差し出し )
( 衝突した相手の姿を漸く目に捉えることが出来、その意外な姿に暫く目を丸くして。この刀は知っている、自身の本丸でも顕現しており、然し難儀なその性格から今まで碌に喋った事など無く、寧ろ敬遠される事が多かった相手。然し個体差とも云うべきか、目前の相手は存外優しく立ち上がるのを手伝ってくれさえすると嬉しそうに表情綻ばせぺこりと頭を下げて )…大倶利伽羅…。…ああ、すまない。ありがとう。( 礼を述べると、直ぐに割れた皿に視線を映し表情を曇らせ。分霊と伊達の一振りと顔を見合わせ、しゅん、と項垂れた後一人細々と割れた皿を拾い始め )
…んむっ。( ぎょ、無理矢理離させ )もしそんなことになるとしてもあんたなら俺を放っておけない筈だ。( くすくす )
…そうか。それもそうだな。( うむ / 納得すな )
ッ、止めろ。国広を傷付けるのは許さない。( 刀の柄に手をやり、睨み )…そんな幼稚な事をして俺達を離れさせれる等と思うなよ、( キッ )
っ、さあな。もしかしたらそろそろ俺に食われるかもしれないな。( ふふん )…俺を童扱いするな。( ふん )
( そんな彼の先程の表情といい、項垂れつつ皿の破片を素手で拾うあの後ろ姿に見てみぬふりは出来るわけがなく。あのままでは指先が切れてしまうと、小さな溜息をつき一旦その場を後にし、厨房へ。燭台切に事情を簡単に説明した後、軍手それから物置小屋から菷と塵取りを持ち再び彼らの元へ。先に大きい形から歪な形の皿を拾う二振りに声を掛け"…おい。そのまま拾えば手が傷つく。これを使え。"と軍手を二振りだけに手渡し、自身は素手のまま皿を拾い始め )
あんたな…それを分かっていて風邪を引こうとする奴があるか。知らないったら知らない。( くるりと向きを変え、布団に顔を埋め )
だろう。…そら、言っている間に煮立ってきたぞ。一度火を止めてカレーの素を入れるんだ。( カレールウを手渡し )
( “やれるモンならやってみろよ。俺を傷付ければ刀達が黙ってないぜ。”刀は捕まえたまま涼しい表情で煙草を吸い始め )
ふ、それも楽しみだが、まだ主導権を渡すつもりはないさ。( ちろ、と耳朶を舐め上げ )べっ、べ、別に童扱いしてご機嫌を取ろうなんて思っていない。( ぶんぶん )
( 黙々と皿の破片を回収していたところ、再びやって来た相手から軍手を受け取ったはいいが予備は二組しかなかった模様。人に勧めておきながら自分は素手で破片を拾い始める彼に溜息を吐けば、背後から肩を叩いて隅に置かれた綺麗な方の皿を指差し )…それだとあんたが傷付くだろう。此処は俺達が片付けるから、あんたは食器運びを続けてくれ。( 伊達の一振りもこくこくと頷いており、己の意見に賛成してくれている様子。軍手を有難く装着しつつ二振りで相手を促し )
そんなつもりで言ったんじゃないんだがな。( ふふ、相手の背に身を寄せすりり )
分かった。( 火を一旦消し相手からカレールーを受け取りそれを鍋の中へ。火を点けぐつぐつ煮込みおたまでカレールーを溶かす様に混ぜ )
狡賢い奴め。…傷つけないようにすればいいんだろう。( ゆらり、審神者の元へ近寄り最初は被害を受けないよう煙草を持っている方の手首を強めに握り放させ足元に落ちた煙草を消し、分霊が掴まれた手を離させようと手首にバシ、とチョップをし離したと同時に彼を此方へ引き寄せ )
んっ、…その主導権が俺にいつ回ってくるんだか。( ぴく、 )……ほお…そうか。俺をそんな風に思っていたのか( ギロ )…国広なんか嫌い。( フン、 )
( 二振りで大丈夫だと目線で促され返す言葉もなく”分かった”と一言数枚ほど拾った破片を三枚重ねた袋の中へ入れ彼の置いた器を軽々しく持ち上げ広間の方へ持っていく背中を見送った後、再度破片を拾い始め。数時間程で、破片も拾い終え隅の方へ置かれた箒を取り小さな欠片を集め塵取りの方へ入れて )
――おやすみ、切国。( ちらりと背後に一瞥をやり、擦り寄る彼に小さく微笑み )
なかなか上手いじゃないか。( 手慣れた所作に目を瞠り、相手の背後からひょっこり。相手に作らせ自分は何もしない図 )
( “っな!何しやがる、”人間が刀剣男士に敵う筈もなく、愛刀を取られご乱心の審神者。一方己は相手の胸に収まりつつも困ったように眉を下げ消え入りそうな声で )あ…主、切国…。俺は、あんた達に仲良くなってほしいと思って、だな…。
主導権とは譲り合うものじゃない。奪い奪われるものだ。( にやり、耳から首筋にも舌を這わせ )…ひ…、いや、その…っ。…はあ、あんたは直ぐにそうやって拗ねる。そういうところが童だと言っているんだ。( 眉寄せ )
( 相手の協力もありある程度床も片付くと、小さく溜息を吐き浮かない顔で箒を握り締め。分霊や審神者に助けられ、あまつさえこの本丸で世話になるというのにこのザマでは体面が悪く、何て無様で役立たずなのだろうと自分を責める程双眸はうるうると涙で視界が霞み )すまない、俺のせいで余計な仕事を増やして…。俺、迷惑しか掛けていないな。
ん…おやすみ、国広。( 彼の腹に腕を回しぎゅう。次の朝を迎え小さな呻きを上げすりと頬ずりし起きたかと思えばぐー )
…まあな。伊達に厨当番はしていない。が、切ったりするのは苦手だが、これだけはなんとか出来る。( どや )国広、混ぜてみるか?( ちら )
……俺はこんなことする為にあんたを見つけたんじゃない。国広が言う通り…その、…あんた、と…仲良く…したくて、だな。( もごもご )
ん…っ、くに、ひ、ろ…っ( ぴく、はぁ )悪かったな、童で。そう思っているのならそれでいいだろう。もうあんたなんて知らない。( ふい、スタスタ何処かへ )
はあ、そんなこと思ってない。俺も悪いんだ。あんなに積み重ねたのが悪かった。…それに国広、怪我しているだろう。これ、片付け終えたら俺の私室に戻るぞ。( 全部欠片を塵取りの中へ全部入れ終え何枚重ねにされた袋の中へそれを入れ弱音を吐き今にも泣きだしそうな彼に困ったように笑って。軍手を外し其方へ近づきぽんぽんと頭を撫で双眸に溜まった涙を親指で拭いでやり。物置小屋へ箒や塵取りを片付けてから破片の入った袋を塵入の中へ入れるべく裏庭へ行こうと )先にこれを片付けてから行くぞ。
…んん、おい切国。離せ、( 腹部へのホールド感と異音に目を覚ますと、相手の頭を上からグイグイ押して逃れようと )
知識だけはあるが実践不足の俺とは真逆だな。…ああ、混ぜるだけだろう?( 貸せ、とばかりにおたまを掴み )
( “仲良く、だと?ぶっ、く…っ、ふははは!どうしてもってンなら頭下げてお願いしてみろってな。”腹を抱え抱腹絶倒の主にあわあわと相手の顔色を窺い )主、折角切国がこう言ってくれているのに…ッ!
悔しかったら奪ってみろ、主導権。( ちゅ、と音を立てて首筋を吸い )何なんだ全く…あれなら燭台切の方がよっぽど…ッ( 言いかけて口を噤み )
…こんな傷、大したことない。( 好いている相手から目尻の涙を拭われ、若干放心状態にあった意識を呼び戻せば自身の手腕の傷を隠すように後ろ手に腕を組み。ただでさえ迷惑を掛けたのにこれ以上世話にはなれないと半ば意地で、浮かない顔をしたまま裏庭まで着いていき。ついでに物置に箒と塵取りを仕舞いつつ )…後で大倶利伽羅にも礼を言わないと…。
…んっ、もうすこし…このまま( ぎゅむ、ぐー )
じゃがいもを崩さないようにして混ぜるんだぞ。( 心配そうに彼の後ろからひょこ )
……( ぷち )もういい国広。俺には無理だ。こんな分からず屋な奴。( 涙目 / ぁ )
っ、ん…ぅ( ひく、 )…な、ら…この手を…はな、せ…っ( うう )……ああそうだな。燭台切の方が余程大人だろうな。俺には無理なことだ。童の俺ではあんたと釣り合わんさ。( ギロ、ふん )
またそうやって…まさか迷惑だと思ってそう意地を張ってるんだろう。( 引く気がない己は無理矢理にでも自室へ向かい傷痕に軟膏を塗ろうと考えている最中、慌ててやって来たのは自称主のお世話係だと尊重する一振りの刀が。何事かとそちらへ顔をやると、先程あった警鐘の事で主が来てほしいとのこと。もしかすれば出陣命令が下るかもしれないとのことで、急いで向かうように告げられるとその刀は慌てて走り去り。 )…国広、主の所へ向かうぞ。
ちょっ…、全く、少しだけだからな。( 何だかんだ甘やかしてしまう始末 )
わかっている。だが、切国。残念ながら入れるたいみんぐが早かったのか既に煮崩れて…( ひく、鍋を覗き )
う……あ、あるじの、主のばか。( 初めて審神者に暴言を吐けば相手の手を引いて何処かへ立ち去ろうと )
駄目だ。手加減はしない。( ぐい、と手首壁に押し付け唇にちゅ、 )何であんたはそう捻くれているんだ。もういい、引き留めないから何処でも行けばいい。( 涙目で俯き )
( 図星を突かれ気まずげに視線を逸らし代わりの言葉を探していると、其処で現れたのは新たな刀。丁度いいところで相手の意識が逸らされほっと安堵していたのだが、何やら事態は急を要するようで相手の促しに力強く頷くと彼の後について主の私室に向かおうと )
――…ん…んー、( ふあ、目を覚ましぼんやり )
えっ…、( ぎょ )ま、まあ…仕方ないさ。これも経験の内だ。それでも旨そうな匂いがしている。( こくこく )
!国広…ど、何処行く気、だっ( ぐず、あわわ )
っ、ゃ…ま、って…くに――んっ、( 抵抗も空しくされるがまま )…行けばいいんだろ。あんたが見つけられない所へでも。( じわ、スタタタ )
――主、俺だが…入っていいか。( 彼と共に審神者の私室の前に来るとそう奥に居るであろう審神者に話し掛け返事を待ち。すると、一言返答が帰ってきたと同時に襖を開け中へ入っていけば、険しい表情の主が居り一呼吸置いて”…すまない、二人共。急な呼び出しをしてしまって。それが、だな…ある所で剣非違使が出現したそうだ。まだ町に被害はないらしいが、いつあいつらが手を出すかわからない。早めに対処するため行ってほしいんだが…”あの敵は強敵だということは分かっていながらも初めての出陣の彼に行かせるのはどうかと、言葉を濁し )
――…きりくに、好き…( いつの間にか相手にしがみついて寝ており、寝言 )
味見してみるか?( あーん、とおたまにすくったカレーを差し出し )
良いから、あんたは何も考えず俺について来れば良い。( ずんずんと林を抜け、道無き道を進み )
――ん、( ぺろりと相手の唇を舐め )あ……ったく、勝手にしろ。絶対探すものか。( どっかりとその場に腰掛け )
( 楽天家な彼が珍しく深刻そうな顔をして佇む審神者の姿にごくりと息を呑み、伝う緊張感に息を潜めて入室。何かあったに違いないであろうことは分かっていたが、それが検非違使の出現となると驚いたように目を見開き。だが、強くなる上では欠かせぬ試練、故に強さを求めるあまり何処か冷静さを欠いて積極的に自己主張し )――俺に、…俺に行かせてくれ。強くなるには、より強い相手と戦わなければならない。
…へっ?( 寝言にきょと、暫し意味を理解しては顔を真っ赤に )…俺も、好き。( その言葉を返すように彼の髪へちゅ )
!する。( ぱああ )む、熱いな…( ふぅふぅ、あむ )…!上手い。
えっ、だ…だが…国広( 何処へ行くすら検討がつかず引かれるがまま )
っ、…( あ、と口を小さく開け )……国広の、ばか。きら…っ、ばか。( ぐす、はや歩きで人混みに紛れ )
…っ駄目だ。君は知っているだろう。あの検非違使の強さを…!折れたら元もこうもない。況してや君の審神者がなんというか…大切な刀を預かったんだ。それはできない。( だが、自身の刀達も行かせたくないのも本心。彼の強くなりたい。そんな強い気持ちは分からない事はないが、この状況には首を縦に頷く訳にはいかず近侍も自身の言葉に同情し止めに入り"国広は駄目だ。…その変わりに俺を行かせてくれ。"と近侍まで自己主張する始末で )
ん…きり、くに…?( 髪に触れられた感覚にぱちりと目を覚まし、目前の相手をぼんやりと見つめ )
美味いか…?それは良かった。米は炊いたのがあるからそれを盛り付けて…こいつを掛けて完成だ。( 一連の流れをてきぱきと熟し、盆に乗せて )
行けばきっと元気になる。――そら、着いたぞ。( 林の奥の拓けた先には満開のひまわり畑 )
…、( 奥までは舌を入れず焦らすように歯列をなぞり )――ああもうっ…。きりくに、切国。( 数時間後、痺れを切らし街中へ彼を探しに行き )
俺はそんなに柔じゃない。それに、検非違使なら何度か交戦したこともある。きっと役に立てるだろう。俺を信じてくれ。( 審神者と分霊の二人に引き止められ、心外だとばかりに眉間に眉を寄せて反抗。前の本丸では傷を負っていても検非違使や強敵のいる激戦区へ飛ばされていたのが日常だった為、待遇の差に内心戸惑いつつも真っ直ぐ翡翠の瞳を審神者に向けて訴え。引き下がるつもりはなく、例え許可が得られなくとも出陣しようと考えているほどで )
…おはよう、国広。( ふへ、そっ、と相手の頬撫で )
おお。( 目の前のカレーに目を輝かせ食欲のそそる匂いにぐー、と腹が鳴り )…国広、食べよう。( わくわく )
?――…っわ。凄い。こんなところに…( ぱああ、柔らかい風が吹くとひまわりが左右に触れ気持ちよさそう )
っ、ん…( 眉を顰め一向に来ないので自ら下をチロリ )…心配しているかも、しれないな。( 万屋にてぽそ )あ…いや、そんなわけがない。国広なんて知らない。( 首ぶんぶん、むす、 )
……分かった。だが、条件がある。無理だと思ったら帰ってこい。( 彼の決意は固いようで真っ直ぐに見つめる綺麗で力強い瞳に已む負えず折れるしかなく。だが、一つだけ彼に約束をしてほしいことを言うと近侍の方へ視線をやり”切国、君も頼む。それと、この部隊で行こうと思う。”そういうと二つ折りの紙を手渡されそれを受け取り中を覗くと己ら二振り、短刀、大太刀、打刀、薙刀とずらり名を書かれた中に先程顔見知りになった伊達の刀もおり )
……おはよう。( 未だ寝惚け眼で撫で受け、むくりと起き上がって )
ふ、分かった。俺の部屋に行こう。( 麦茶を添えて盆を持ち、彼を部屋まで案内し )
――綺麗だろう。……切国、すまんな。俺があんな事言わなければお前を傷付けずに済んだのに。( ぎゅ、と手を繋いで )
…、( 舌が当たると、直ぐに唇を離しじっと相手を見詰め )……欲しいか?
きりくに、きりくに…!――居ない。今頃遡行軍に襲われていたらどうすれば良いんだ…。( ぞわ、万屋前を通りつつ )
分かった。ありがとう、審神者。( 深く頷き、提示された部隊編成を確認すれば顔見知りの刀が二振りも組み込まれている事に少しだけ安堵の表情を見せ。戦闘意欲はあれどやはり何処か気を張っている自分がおり、然しそれをあまり認めたくないのか己自身を強引に奮い立たせると問題無ければ一旦この場を去ろうと )では、準備してくる。集合場所は表門の辺りで良いのか?
…体調はどうだ?( むくり、顔色窺い )
ん、( こく、彼の部屋に着き卓上へ盆を置き )…食べていいか。( ちら )
ああ。――…国広。あんたのせいじゃない。俺の為にしてくれたんだろ。謝ることない。( 此方も握り返し首ふるふる )
っ、…ほしい…( じぃ、目で訴え )…国広、やっぱり心配してるよな…( 彼が通ったことも知らず万屋からでていくと彼が居て )…!く、くにひろ
……、( "そうだ。そこで切国と待っていろ"と返事を返し主の言葉に頷くと、ちらり彼の雰囲気に気付かないわけがなく隣にいながらも心配げに様子を窺っており。主の私室から出ていき一先ず自身の自室へ行くべく歩き始め )
…ああ、だいぶ良くなったみたいだ。何か楽しい夢も見ていた気がする。( ふふ )
良いぞ。…召し上がれ。( どきどき、じっと相手を見つめ )
でも、…すまない。此処は俺だけが知る秘密の場所なんだ。お詫びといっては何だが、あんたには特別に。( 繋いだ手を引いてひまわり畑の中へと連れて )
何を?言ってくれなければ分からんな。( 彼の唇を指でなぞり )…!切国…ッ!ばか。全くあんたは本当に世話の焼ける…っ。( 人前でがば、と抱き着き )
( 部屋へ着くと、防具を慣れた所作で身に付け、戦支度を黙々と整えて。刀掛台から本体を手に取り腰元に差せば準備は完了、後は表へ出て仲間を待つのみというところで相手の不安そうな視線に気付くと心外そうに口元をへの字に )…何だその目は?俺の実力を疑っているのか。
ふふ、そうか。…その楽しい夢聞いてもいいか?( くすす )
いただきます。( パチン、と手を合わせてからスプーンを持ち一口ぱく、 )……!美味い。( もぐもぐ )
そんなことまでしなくてもいいのに…ありがとう。いい所だな。( 苦笑 )
…っ、接吻…して、ほしい( じぃ )――!?ちょ…っ、く、く…国広っ、( あわわ、人の視線が気になり彼の名を呼び )
…、そうじゃないが( 表門にて仲間が来るまでの間、やはり彼の事が心配で堪らず様子を窺うのは止めないまま。すると、その視線に気付かれ気まずそうに逸らし言葉を濁して。暫く沈黙が続くなか己から口を開き )…国広、肩の力抜いてくれ。( 眉を下げそう伝えては仲間がやってきて )
――…、駄目、だ。あんたには秘密。( 思い出し、気恥ずかしそうに笑って )
そうか、良かった。辛さは丁度良いか?( 己も一口パク、幸せそうに頬綻ばせ )
ばかだな。あんたと来たかったんだ。この場所の事、誰にも言うなよ。あんたの主にもだ。( しい )
…ふ、お前は口吸いが好きだな。まさか誰とでもこういう事をするのか?( 顎くい )――何だ、まだ怒っているのか…?( 身を離し、しゅん )
俺はいつも通りだ。( 折角の相手からの忠告も聞き入れず食ってかかるように反論し、拗ねたようにそっぽを向いて。視線の先に続々と集まってくる部隊の仲間達を捉えると、募ったところで大太刀の部隊長が率先して時間転移装置を稼働させる様子が目に移り。戦いの幕開けに鞘をぎゅ、と握り締め、いざ赴くは何千年も前の古き時代。行きついた先は見通しの悪い森の中で )
なんだそれは…教えてくれてもいいだろう。( 拗ねた口調でも釣られて笑い )
ん、丁度いい辛さだ。( こく、パクパク )
ふふ…ああ、言わない。俺と国広だけの秘密、だな。( 唇に人差し指かざししー )
…誰とでも、か。( ぽそ )もしそうだとしたらどうする?( にや、 )
違う…!そうじゃなくて…っ、( おわわ )人が見てる、から…その、( 視線すす )
国広…( このままでは何が起きるか分からない彼を密かに見守って何かが起きた時は守ろうと、心に決め目的の時代へ。その森は肌でも感じる程不穏な空気といい、奥へ奥へ行くほど暗くいつどこで敵が待ち構えているのか。辺りを見渡し警戒を強め )
強いて言うなら、夢にあんたが出てきた。それ以上は言えないな。( 布を目深に被り、にやけた面を隠し )
ふ、余程腹が減っていたんだな。火傷しないように気を付けろよ。( 己も食事を進め、煮崩れたじゃがいもを見付けては一人苦笑を零し )
それで良い。ああ、でも主に手土産でも持って帰ってやったらどうだ?きっと喜ぶぞ。( 数本のひまわりを摘んで、両手に抱え差し出し )
ふ、分かっているだろう。無事で帰れると思うな。( 壁どん、冷やかな眼で相手を睨み )――!な、ななな……す、すまないッ。帰る…っ、( 漸く視線に気付くと顔を真っ赤に染め上げながら相手を残してその場から逃げようと )
( 到着早々に感じる不穏な気配。仲間達六振りと慎重に森を進んでいく中、不意に口を開いたのは背の小さな部隊長、大太刀。彼はいち早く危険を察知し“ 何か来る ”と仲間にそれを知らせるもののの、直ぐに何者かが此方に襲い掛かって来て。検非違使――と思いきや現れたのはこの時代の残党とも云うべき時間遡行軍の一部隊。やや反応が遅れてしまったが、己も咄嗟に鯉口を切って受け身を取ると、難なく敵の打刀を斬り伏せて。取り逃がした敵短刀と脇差は相手の方へと向かって行くのが視界端に映り )――切国!そっちに逃げたぞ!
ほう…俺が?( 目ぱちくり )っておい、国広?また気分が優れないのか?( おろろ )
ん、平気だ。…崩れていても美味いぞ。( もごもご、 )…国広と料理楽しかった。また一緒に作らないか。( ぱあ )
!いいのか…!( 綺麗な数本のヒマワリを受け取り嬉しそうに微笑み )…あ。でも、あんたにお礼をしたい。これで、( 彼へ近づきちゅ、と頬へ )
…ぃっ、( 視界に映った彼の目線にぞわっ、 )ッ、離せ…!( ぐい、と抵抗を )ぁ。ま、待て!国広( 咄嗟に手を掴み )ここじゃなんだから他の所へ行くぞ。( ぐいぐい )
――!逃げられると思うな。( 後ろ足を引き柄に手を置き此方へ向かってくる敵短刀の方を間合いを詰め素早く斬り伏せ。二手に分かれるように敵脇差に避けられた直後、素早い反応で刀派左文字の短刀が後ろを取り”逃がさない”そう小さく呟き急所を狙い一瞬でその敵は消え去り。他にまだ敵がいるかもしれないと辺りを偵察するも先程の気配は感じらず。一旦刀を鞘に納め小さな部隊長の声掛けと共に深い森へと更に進んでいくにつれ濃い霧が立ち込めてきて )
あ、いや、気分が悪いわけじゃない。( 顔を上げた拍子にやや赤面した表情が露わに )
ふふ、ありがとう。――ご馳走様。…良いぞ。燭台切りに手伝って貰って、料理の腕を上げておく。( わくわく )
礼なんてそん、な…――!( 硬直 )
離せ、だと?別に構いやしないだろう、誰にでもさせている事なんだから。( 相手の両手首を一纏めにし、頭上に押し付け拘束 )っえ…、うあ、…ま、待て、切国。一体何処へ…。( 腕引かれわたわた )
( 相手と短刀との見事なコンビ技にほっと一安心したように納刀しながら小さく微笑み。自身も負けてられないと改めて気を奮い立たせれば部隊長の指示に従い再び森の奥へと歩みを進めていくものの、次に待ち受ける苦難は霧による悪天候。見通しが悪く、戦闘となると圧倒的に不利な環境に皆不安を隠し切れぬ様子で。“ 皆、固まって歩いて。隣にいる仲間を見失わないでね。 ”部隊長の声掛けに、己は隣を歩いていた相手の手を取り、そっと囁くように声を掛けて )…これでは何も見えんな。はぐれないように、こうして歩いても良いか。
――!国広、顔が赤いが…どうした?( そ、っと頬を撫で )
ご馳走様。…俺も。歌仙に教えてもらってみる。( 嬉しそうにこくこく )
――?国広?おい、国広、( 顔の前に手を翳しふりふり )
は…?そんなわけないだろ…っ、痛い。離してくれ、くにひろっ( ぐ、と力を入れるも彼の方が力が上なのか外れずに訴えかけるしかなく )…人の少ない所だ。( 一度町を出てあのいつもの小川へ彼の腕を引きつつ向かい )ん、着いた。…大丈夫か?
――へ…っ?え…あっ、ああ。( 警戒心を強める際に段々と険しい表情は更に増し、先の見えぬ深い霧の中を彷徨う様に歩む速度は前よりも遅くなりつつある中、僅かに手の温もりを感じ隣の彼へと視線をやればそう耳へと囁く言葉に間抜けた声に何事かと此方を振り返る仲間に” なっ、なんでもない。 ”首を左右に振り彼の手をぎゅ、と握り簡単な返事を返して )
うぐっ、…やめろ。別ににやけてなんか…ッ、…この話はもう良いだろ。朝餉を食いに行こう。( 手ぶんぶん )
そうだな。それが良い。歌仙とは仲が良いのか?( おず )
――んんっ……お前な、それは反則だ。( ぼふ、ひまわりの中に身を隠し )
誰とでも口吸いするって言ったのはあんただろ。…お前なんか嫌いだ。大嫌いだ。( ぐ、と顔を寄せ決め付けたようにそう吐き捨てれば手首を解放し部屋から出てゆき )…ああ、平気だ。やはり人の多い所は好かない…。( しゅん、その場に蹲り )
( これが買い物や散歩であれば相手との距離が縮まる好機にでもなったのだろうが、いつ敵に襲われるとも知れぬ状況ゆえに何の感慨も無くただ相手の温かさを掌伝いに感じつつ更に歩みを進める事数十分。不意に二時の方向から銃声。それは敵の刀装兵によるものと思われ、この近くに敵が居る事を物語り。幸い部隊に怪我人は居ないが緊張度は増し、相手から手を離して刀の柄を握り )
一言もそんなこと言ってないだろう。( おずおずと頬から手を離し )…食いに行くのは良いがそのままではあれだろ。ほとぼりが冷めてからにしたほうがいい。( こく )
?歌仙か?まあ…いい方なんじゃないか。…それがどうかしたのか。( 首ゆる )
あっ、おい!国広( 自身もヒマワリの中へ入り相手を見つけ )…礼がしたかったのがあれじゃ駄目だったか?( しゅーん )
っ、( 至近距離から顔を近づけられ無意識に両目を瞑るも彼の言葉に目を見開き )ぁ、くに…くにひろっ( 一足遅く彼を追いかけようとするも見失いそこで力なく壁に凭れ掛かり )…俺もだ。だが、すまない。俺を…その、心配してくれていたんだろ。( 隣へ座り相手の肩へぽす、と頭を乗せ )
( 銃声の音で一際緊張度は増す中、偵察能力の高い短刀が” またくる…! ”との声と共に六時の方向からまらも銃声。それも狙いを定めていたかのように己と彼の間を通り過ぎるもののそれが挑発でしか感じられずこの霧の深い森の中、身動きがとれぬ状況。もしかすれば敵に周りを囲まれ袋の鼠な状態なのではないかと。またどこで敵が飛び出すか、部隊の仲間と背を合わせ様子を窺がうしかなく )
いや、良いんだ。すぐに熱を冷ますから。…顔を洗ってくる。( 病み上がり故によたよたと覚束ぬ足取りで洗面台へと )
そうか。…いや、この間大倶利伽羅と歌仙が言い争っているのを目撃してな。あんたの所の歌仙はよく知らないし、怖い刀なのかと…。( 身を縮め )
いや、嬉しい。嬉しいんだが…突然するのは、心臓に悪いというか。( 摘んだひまわりに顔を埋め )
…、( 怒り心頭。その後出陣を控えていた事から、過去に飛び遡行軍を片っ端から血祭りにあげ、戻る頃には夕刻迫り )
まあ、な。敵に襲われていないかとか、迷子になって泣いているんじゃないか、とか…。( 相手の手をさり気なく握り )
( 短刀の声に咄嗟に身構えるものの視界が開けぬ以上為すすべもなく、相手と己との間にすり抜けた銃弾にただ息を潜める他はなく。そんな此方の状況を嘲笑うかのように、それを皮切りに次々と飛んでくる弓矢や銃弾。ある程度刀で弾くものの防ぎ切れず仲間達が目の前で負傷していく中、痺れを切らして自らが前に出て )これでは反撃出来ない…っ。俺が注意を引きつける、その間にあんた達は隠れてくれ。敵の正確な位置を掴め次第援護を頼む。
…国広、( 覚束ない足取りにまだ病み上がりの彼を心配。ひょこ、と顔を覗かせ )
ああ…あの二振りなら俺の本丸でもよく喧嘩をする。犬猿の仲、というのか…( はあ )怖くはない。ただ、俺の布を洗いたくて仕方がないそうだ。( 真顔 )
ふふ。そうするとあんたかどうかわからなくなるな。( くすくす、 )
…!くにひ――ッ、( ちゃんと謝らなければと彼が帰ってくるの待ち。すると、彼の姿を捉え声を掛けようとするも今の血濡れた姿に動揺を隠しきれず )
…だからそういう童扱いするのは止めろと言っているだろ。( むむ )
国広…!俺も…っ、( それなら己もと前へ出ようとした所、伊達の刀に肩を掴まれ” 駄目だ ”と視界が開けないこの状況では無理だとでもいう様に視線で語られ。止む負えず彼の言う通り草木の中へと身を顰め何処から敵の攻撃が来ているか位置を掴むべく短刀と共に偵察を強め。数分、敵の位置を掴みそれを仲間に教えてから草木から出て二手同時に分かれ銃弾や弓矢を刀ではじきつつ敵の方へ向かい )
…あんたも洗うか?( 相手の心配をよそに、わざわざ着いてきたのかとでも言いたげな顔で首を傾げ )
そうなのか?何方も癖が強いから止めるのも大変そうだな…。( ぞわ )洗って貰ったら良いじゃないか。( 他人事 )
こんな薄汚いひまわりがあってたまるか。( むう、と頬膨らませ )
――まだいたのか、お前。( 血塗れの姿で睨みを利かせるその姿は迫力があり )……す、すまん。でもお前が心配だったのは本当だ。無事で何より。( 押し倒さんばかりの勢いでぎゅ、と抱き締め )
( 彼らは無事に隠れられたのだろうか。見通しが悪く気配で味方の行動を読み取るしかなく、やや不安は残るものの本来の目的を果たすべく敢えて派手に駆け回って敵の注意を引き付けようと。四方から飛んでくる銃や弓矢を躱し、それを利用して敵の数とおおよその位置と掴むと敵目掛けて強烈な剣撃を浴びせ。然し、先程の遡行軍とは段違いの手強さ、禍々しい気配から彼らが検非違使だと悟ると流石に一振りで立ち向かうのは困難。三体の敵に襲われ剣を防いだ拍子に吹っ飛ばされてしまい、強かに木の幹に背を打ち付け、己の呻き声だけが濃霧の森の中に響き )――ぐあッ…!
…後でいい。( ふん、心配したのが馬鹿だったと顔を逸らしむすぅ )
まあな。…俺にはどうすることもできないから燭台切が間に入って止めているがな、( 視線すす )
は?嫌に決まっているだろ。これは汚れていて意味があるんだ。( ふんす )
そんなことないだろ。これを取れば…( 然り気無く彼の布を外し )…そら、綺麗だ。( ふふ )
っひ、( びく )…あんたに謝りたくて、待っていたんだ。( ふる、ちら )――?!ちょ、っ…くにひ、ろ…くるしっ…わ!( 力に耐えられず後ろへごろん。押し倒された形に )
――!国広…?くにひろ、っ!( ぴく。部隊の中でいち早く反応をしたのは分霊。彼の名を叫びながら仲間になにも告げず夢中で彼の気配を読み取り乍濃霧に紛れ走り、走り。僅かに敵の気配も感じ取ると走る速度を早め。すると、走ることに夢中で他に敵が居たことに気付かず横から刃が伸びるのも反応が遅れ刺されてしまい。――山姥切の様子が可笑しいと此方も付いて走っていくと、あの敵3体に襲われると刀で受け止め応戦し )
…?何故怒っているんだ?変な奴だな。( 疑問符を頭上に浮かべつつ、洗顔 )
流石は燭台切だな。強くて頼りになるし、やはり尊敬する。( ぱああ )いやそれは知っている。だがずっと洗っていないと臭ってくるぞ。( 経験済 )
ぬわぁ…っ( 奇声 )き、綺麗とか言うな。お、俺なんか見てないでひまわりを堪能していけ。( ぐいぐいと背中押し )
…、聞きたくない。俺に構うな。( 布くい、つーん )――あ、…すまない。平気か?( 至近距離に内心ばくばく )
( 激しく刃の交わる金属音、銃声、血と泥の混じった血腥い臭い。先程まで交戦していた敵三体は此方に追撃して来ることも無く、如何やら隠れていた仲間たちが加勢に来てくれた様子。よろよろと立ち上がる際、腹部に激痛。大木に打ち付けられた衝撃で肋骨を数本折ったらしく、腹を抱え痛みに堪えながら仲間たちの元へと引き返せば不意に何かに足を引っかけ、その場に転倒してしまい。先程まで濃霧だった霧も時間の経過と共に少し晴れてくると、躓いた正体を霞の中に見て愕然とし。血を流し倒れている彼を思わず揺さ振って )いっ……くそ、一体何…、…ッ!きり、くに…?おい、切国っ‼
……んー、( テーブルの上に顔を伏せいつの間にやらぐー )
…そうだな。( しゅん / ← )にお…っ、だ、だが…俺はこれを外したくないっ( あわわわ )
ぶはっ…なんだその声は( くすくす )…はいはい。( くす、向日葵の中へ入り )
…ぅ、国広…頼む。聞いてくれ。( 相手の裾掴みしゅん )…ん、平気だ。( じぃ、彼の唇ぺろ / ぁ )
――…っ、は…はっ…くに、ひ…ろ?( あの一瞬で身を少し引き続き敵の攻撃から急所を逃れたとしても腹部に刺された傷は浅く血は其ほどなく。意識が少し不安定な中、彼の呼び掛けにふ、と意識を浮上させ彼の顔を見ては一安心するように小さく笑い )
切国。…こんなところで二度寝なんてはしたないぞ。( 部屋へ戻り、彼をゆさゆさ )
…?急に元気が無いな。( はて )臭うほどになっては流石に抱擁や口吸いは出来んな。残念だ。( 白々しく )
うるさい、ばか。…然し自分で言うのも何だが、あんたは向日葵が似合うな。金髪と向日葵の黄色、それに翡翠の明暗が美しい。( 遠くから相手を眺め、眩ゆげに目を細め )
誰とでもそういう事してごめんなさい、と、そう言いたいんだろう。分かっている。( 振り払い、相当嫉妬している様子 )んなっ…舐めるな。誘っているのか。( 僅かに身を引き、目細め )
ああ、俺だ。もう大丈夫だ。お前をこんな目に遭わせた敵は――…俺が退治してやる。( 意識がある事が確認出来ると此方も少し安堵したように表情を緩めて。その時背後から迫り来る敵を気配で感知すると、振り向く事無く後ろへ刃を突き立て、まずは一匹目を駆除。霧は徐々に晴れていき、周りの状況が見えるようになると仲間との協力も有って次々と強敵を打ち破り、本来の目的である検非違使の殲滅を確認。己は肋を折って居る事から彼を運ぶのは伊達の打刀に任せ、皆軽傷や中傷を負いつつも本丸へと無事に帰還し )
ん…すまない。( ふぁ、欠伸しながら体を起こし )俺も顔を洗ってくる。( 目を擦り洗面所へ )
別に。俺はいつも通りだ。( つん )…?!( ぎょ )っ、外したくないが…それが出来なくなるのは嫌だ。( うぅ )
…?何か言ったか?( 向日葵に顔を寄せ香りを嗅ぎ。ふと、彼が何か言ったように思い其方を振り向き首傾げ )
ッ、違う…!なんでそう早とちりするんだ…!( じわ、 )俺は…誰ともそういうことはしてない…!
ふふ、その他に何がある?( そ、っと頬撫で微笑 )
――…!( 無事に本丸へ帰ってくるように――私室にてそう願うことしかできない審神者は落ち着きがなくあちらこちらと歩き回り続けていると、カーン。カーン。と何度も鳴る帰還を示す鐘の音を耳にし、ぴたりと動きを止め私室から即座に出ていき正面玄関まで真っ先に向かい。タイミングよく彼らの部隊が帰還しており。一人、一人目を向け軽傷、中傷乍らもここへ帰ってきてくれたことに安堵した表情を浮かべ )……お帰り、皆。( 彼らを手入れ部屋へと急いで向かい先に中傷の刀から手入れを行ってから軽傷の刀を治し、一段落付き )
ああ、行ってこい。( 相手を見送ると、着替えるべく服を脱いで )
まさか妬いてるのか?( じい )ふふ、あんたは本当に可愛いな。( 頭撫で回し )
いや、聞こえなかったなら良い。言えば怒られてしまいそうだ。( くすくす )
…早とちり?じゃあ何であの時、否定しなかったんだ。( じとり )お前な…こんな所で喰われたいのか?( 相手の耳朶をするりと指先で撫でて )
( 帰還してみると早速審神者の出迎えがあり、次々と手入れ部屋へ運ばれていく仲間達の姿を尻目に自分は人知れず私室へと戻り。あれだけ立て続けに手入れをしなければならない審神者を思うと手を煩わせるのも憚られ、傷は自分で何とかするべく血や泥に汚れた布や装束を脱ぎ捨て、部屋を漁って救急箱を探し出せば胸部にぐるぐると包帯を巻いて骨折した肋を固定し。内番着に着替え怪我を隠すと、傷を負った分霊も心配ながらその場に横になって休息を摂り )
――…?!( 部屋に戻ってくると上半身の相手の姿にぎょ。何も見ていない、とでもいう様に通り過ぎようと← )
…別に。( ふい )ぅ…可愛いとかいうな。( うぐ )他の奴に洗われるくらいなら自分で洗う方がいい。ん、それがいい。( こく )
?何か俺のこと言ったのか?( きょと )
っ、…そ、れは…思わず…口、が滑った…という、か…あんたに妬いて、ほしかった…から。( しゅん )んっ…別に誰も見てはいないだろ。( ぴく、ちら )
( ”今日は安静にしてるんだぞ。よし、次は山姥…あれ?山姥切?”と刀の手入れを終え襖の向こうで待っているだろう山姥切を呼ぶもその姿はなく。一緒に戦った刀達によれば彼の方が相当酷い怪我をしているとの話を聞きみすみす放っておけるわけがなく探しに行こうと立ち上がるもやんわり肩を押し阻止し )…そこは近侍である俺が行く。手入れも終わったしな。あんたは手入れの続きをしてくれ。( そういうと手入れ部屋を後に資し、彼の行く場所なら自身の私室しかなくそこへ足を向かわせ。自身の私室へ着くと、ゆっくり襖を開け )――…国広、
おい、そんなに俺の身体を見るのは嫌か。意識し過ぎだ。( 目の合わぬ彼にそのままの姿で呼び止め )
……切国。( くうん、万策尽きた )――正論過ぎて何も言い返せないんだが。やはり同じ姿というだけあって考え方は同じだな。( 嬉しげ )
ああ。だけど内緒だ。俺だけが分かっていれば良いことだ。( 頬ちゅ )
…俺は妬かない。妬いていたわけじゃない。決してそういうわけではないが……そういう軽い気持ちで言うのは、よく無いと、思う。( 自分の事は棚に上げお説教 )誰かが通りかかったらどうするんだ、全く。…仕方ない奴だな。( ちゅ、と唇触れ合わせ )
( 怪我など日常茶飯事のことだったにも関わらず、傷がやけに痛く冷たく感じるのはこの温かい本丸に慣れ過ぎてしまったせいだろうか。よく言えば徐々に正常の感覚を取り戻しているということだが、言い方を変えれば軟弱になってしまったような気さえして。本当の強さとは何か、複雑な思いで考えていると不意に自身の名を呼ぶ声に反応し、努めて無表情で其方を振り返り。起き上がるのは辛いのか、仰向け姿勢のまま視線を合わせ )何だ?
!へっ…?( どきっ / ← )い、いや…別にそういうわけ、では…な、いぞ。( だが其方は向くわけなく )
……そんな目で見ないでくれ。( ゔっ )!あんたもそうなのか。ふふ、嬉しい。( ぱあ )うむ、そうだ。国広、ここで布を洗ってもいいか?( 首ゆる )
ん、なんだお前。変な奴だな。( 照れくさそうに視線を逸らし )
………すまない。( しゅん )だが、あんただって意地悪なことを言うじゃないか。( 涙目うぅ )
その時はそのと、き…んっ、( 嬉しそうに口角を上げ。あむ、と下唇噛み )
…国広、主が心配していた。( 後ろ手で襖を静かに閉め彼の元へ歩み寄りそこへ正座をし、心配げに見詰めポツリ。強敵を何とかうち勝てたものの無傷でここへ帰還したわけではない筈なのにそうやせ我慢するのはどうしてだ。そろり、彼の髪に触れ何処へ怪我をしているか。それすらわからない己は何もできずただ、問いかけることしかできず )…怪我、しているだろ。
ふ、切国はやらしいな。別にお前を取って食おうだなんて思っていない。( くすくす、敢えてゆっくり着替えを続行し )
…あんたが怒るから…。( しゅん、見えない耳を垂れ )い、今からか?別に構わんが…急にどうした?( ぱちくり )
変な奴とは失礼な。……あ、切国。頭に虫がとまっているぞ。( 布の上の蜜蜂に手を伸ばそうと )
意地悪な事…?俺がいつあんたに意地悪をした?( 無自覚 )――んぅ、( びくん、お返しにと相手の唇のあわいから舌を割り入れ )
…気付いていたのか。( 戦以来姿を見なかった相手。彼は既に手入れを済ませたようで、その身に異常が無い事を確認出来ると内心ほっと安堵するも、彼の図星には思わず苦笑を零し。共に戦地へ居たのだから当然と言えば当然のことなのだが、触れる手に怪我の発覚を恐れてかぴくりと反応すると無意識に腹部を庇いながら後退り。懐いているからと言ってこの本丸に完全に馴染んでいるわけではなく、遠慮が抜けきらずにふるふると首を振って )皆の手入れは済んだのか?俺は最後でいい。余所者だからな。
べっ、べべべべべ別に!そんなんじゃな…っ、ばっ…か!早く着ろっ( 顔真っ赤、あわわ。角の方へ行き膝を抱え布を下げお饅頭← )
…はあ…怒ってないから拗ねないでくれ、国広( 頭ぽんぽん )…ん?いや、また歌仙に指摘されるのはもう嫌だから自ら洗おうと思っただけだが。( きょと )
っえ、な…っ、( 伸ばされた手にびく、ふるふる首を振り蜜蜂は何処かへ飛び去り )
さっき。さっきしたんだ…!( む、じわ )誰とも口吸いなんてしてないのにそう決めつけた。( 拳握りぷるぷる )ぅん…っ、( ひく、その舌を絡めとり )
……あの時、あんたの声が聞こえて…助けに行こうとしたらこのざまだ。( 避けられた。先程まで彼の髪に触れていた手を元に戻し、敵の攻撃で怪我をした腹部辺りを手で押さえ実際にあの戦場の事を思い返しつつ情けないだろ、なんて半笑を浮かべ。—―余所者。この本丸の皆が思っているわけがないことを彼が発した言葉に酷く傷ついた表情。その言葉から遠慮していることが読み取れ本丸へ慣れるのも時間の問題なのかもしれない。ゆっくり時間をかけ慣れて居心地がいいと感じてほしい )………、もう既に皆の手入れは済んでいる。あんただけだ。
…少しは落ち着け。大福。( 饅頭姿を見て思わず口が滑った )
本当か?( ぱあ、すりすり )ふ、そうか。俺の前でなら堂々と布を取って洗えるんだな。何だか嬉しい。少し待ってろ。( 木製の桶に水を張り )
あ…、動くから逃げてしまったじゃないか。黒と黄色の縞模様が綺麗な虫だった。( ふんす )
それは…っ、わざとじゃない。早とちりだ。俺も、その…疑って悪かったな。( 目逸らし )は…っ、…ふ、( 次第に深まる口付けに吐息。じゅ、と舌を吸い水音を立て )
…そうか。それはすまなかったな。俺が食い止めていれば、あんたが傷付くことも無かった。( 己を救うために負った傷を情けないとは思えず寧ろ原因が自分にあることを知って益々落ち込み。ゆっくりと起き上がり壁を支えにして立ち上がると、よろよろと彼の傍を通りすがってそのまま部屋を後にしようと。行き先は無論手入れ部屋。何気ない言葉で彼を傷付けてしまっていることなど皮肉にも気付かない )
…?!誰が大福だ。( 顔を上げむっすぅ )
ああ。( こく、頭ぽんぽん )…っ、ばか。( かあ、恥ずかしいそうに布を下へ下げ )
知るか…っ。( うぅ )その虫なら彼処で飛んでいるぞ。( 違う向日葵から蜜蜂を見つけては指差し )
!( ぱあ )……俺も…軽い気持ちであんな事、言って…すまない。( しゅん )ふ…っ…は、ぁ( ぴくん。はあ、と吐息を吐きその絡めた相手の舌を甘噛み )
……、…国広の……ばか。( 己の横を通り過ぎる間にそれもまた彼の何気ない言葉が何より傷付き今にも泣き出してしまいそうだ。顔を俯かせ布をできるだけ顔が隠れるようにすると、消え入りそうな声でぽつり。そんなこと思ってないのに、なんでそうやって自分を攻めるんだ。俺が弱いのが悪いのに――ギリと歯を立て後悔し自分を攻めるばかり )
いや…後ろ姿が大福にそっくりだったものでな。美味そうだ。喰らってやろうか?( 半裸のまま両手広げ )
ばかとは何だ。ばかとは。( ぷんすこ、水を張った桶を縁側に置き )…ほら、どうぞ。
む…!…これがハチという奴か。近くで見るのは初めてだな。( 掌の中に掴まえ、楽しそうに観察 )
じゃあ、俺の言う事を聞いてくれたら許してやる。( ふ )んん…ッ、ふ、…きり、くに、( 堪らず舌を引っ込め、僅かに唇を離し潤んだ目で見詰め )
( その後無事に手入れを済ませ、動けるまでに回復すると本丸の離れに在る稽古場を見付けてはその場を借りて一人剣と心の修養に励み。安静にしていろという審神者の忠告も破り、無理をしてしまう程には焦りを感じていて。自身の本丸や此処の皆を護れるほど強く、…その意志が自分を突き動かし、剣を振る。今頃分霊が落ち込んでいるとも露知らず己の事ばかり考えてしまっていて、気の済むまで剣を振るった後は再び審神者の元へ行き“ 明日も出陣させてくれ ”と無茶な要求を。いつか修行に出る事を夢見て )
?!( 壁に背中をドンッ、ひえ )おっ、俺は、美味くないっ!美味くないから食べるなっ、( 首ぶんぶん )
ありがとう。( 布を脱いで水の張った桶の中に布をばしゃばしゃ )ふふ、冷たくて気持ちいぞ。( 楽しそう )
…だが蜂というのは厄介だぞ。小さい体乍後ろに強力な毒針が潜んでいるんだからな。刺されないように気を付けろよ。( ふう )
?あんたの言うことって…なんだ?俺に出来ることなのか?( 不安げにじぃ )っは…は…ん?( 乱れた息遣いを繰り返しつつ潤んだ瞳で微笑浮かべ。彼の頬をそろり撫で )
――お、おい…山姥切安静にしていなさいと言っただ…え?( 手入れ部屋で休んでいた筈の刀が此処へ来るとはよほどの事だと。それも突然また戦場に出させてくれと要求され困ったように表情を浮かべ今の彼は一体何を焦っているのか。そこまでして強くなりたいのか。 )…すまない。それはできない。出陣したばかりな上に中傷を覆ったところなんだぞ。何をそこまで君を焦らすんだ。
食うなと言われると食いたくなるのが人間の性というものだ。なら、味見でどうだ?( 壁に追い詰め )
遊んでないでしっかり洗えよ。( やれやれ、頭にちょっぷ )
なっ……何故それをもっと早く言わない…!?( 青褪め、手の中の蜂を逃がすことも触れる事も出来ず詰んだ )
そうだな…。取り敢えず湯浴みをしたい。付き合ってくれるか?( 自分の身なりを確認し、苦笑 )――やめろ。歯止めが利かなくなる。( 手の甲で自らの口元隠し、興奮を抑え )
っ、俺は焦ってなんかない。…まあいいさ、何も出陣する事だけが鍛錬ではないからな。( むきになって一度は声を荒らげるが、断られる事も想定の範疇であった為あっさりと身を引いて。明日非番ならば誰か手の空いている者に手合わせでも願おうなどと考え、大人しくする気など更々無く )…邪魔したな。審神者。
ふぁ…っ?!( これ以上後ろに下がれずおろおろ )ならじゃない…!それも駄目に決まっているだろう…っ、( あわわ )
う゛っ…分かっている。( 涙目、再度布を洗い )
いや…楽しそうにしていたから言うのは可哀想だと思って…、そのままゆっくり向日葵に置いてやれ。大丈夫だ。此方に被害を加えなければな。( こく )
湯浴び?ああ、それなら付き合うぞ。( こくこく )
…ん、( 相手の掌へちゅ、仕掛ける← )
…山姥切、( 初めて見たあの声の荒げようといい、態度が彼を何かに切羽詰まらせているに違いなくあのままでは無理に身体を動かせば悲鳴をあげるのではないかと、彼の身が心配するように私室を出ていく彼の名を呼ぶもその声音は空しく空回りし。――自身の自身にて。彼のあの言葉で未だに立ち直れず仰向けになり項垂れて終いにはぐす、と鼻をすすり泣き )
ふ、やかましい大福だな。( ちゅう、口付けで相手の唇を塞ぎ )
ついでに俺のも頼んでいいか?( するり、と止め紐を解きちゃっかり便乗 )
針で刺される俺の方が余程可哀想だとは思わんか…?…まあいい、やってみる。( そおっと蜂を解放し、向日葵の花びらに乗せて )
…ありがとう、あんたには背中を流して貰いたい。( 手を繋ぎ )――!こら、悪戯するな。言っておくが、口吸い以上の事は此処ではしないぞ。( 両頬むに )
( 一体自分は何処に向かい何になろうとしているのだろう。だが強くなる事それ自体は間違っていないと言い聞かせつつそんな邪念を振り払うかのように私室の戸を勢いよく開けば、泣きじゃくる相手の姿が其処にあり。ぎょっとして思わず数歩後退るも、何とか平静を取り繕い )っな、…何を泣いているんだお前。
?!( 唇に感じる柔らかい感覚に目を見開き )んっ、ンン、( あわあわ / ← )
なんで俺があんたの分まで…( むむ、とか言いつつ相手の布も受け取りぱしゃぱしゃ )
何もなかったのだから良かったじゃないか。( こく、ちょろりと動いた後何処かへ飛び去る蜂 )
!背中、だな。分かった。( 手をぎゅ、と握り返し )…良かった。あんたのその姿、怪我ではなくて。( ほっ )ほぇ…っ、ははへひふ。( 相手の手ぺしぺし )
!…別に。あんたには関係ない。( そろそろ泣き止まないと誰か来てしまう。ゆっくり体を起こし、強引に腕で涙を拭ってもまた溢れての繰り返しで中々涙が治まる気配がなくどうしようかと困っていたところで襖が勢いよく開く音に大袈裟にビクッ、と肩を揺らして。恐る恐る其方へ振り返ってみては今は会いたくなかった彼の姿。キッ、と睨みワザと冷たい言い草を告げ立ち上がると彼の横を通り過ぎようその場から立ち去ろうと )
…ン、…ふふ、少しは大人しくなったか。( 口を離し、ぺろりと自らの唇を舐め )
ありがとう、切国。乾くまではこのままだな。( ふむ )
それはそうだが…。…!なあ、切国。あいつ、凄く大きくないか?( 遠くの雀蜂指差し )
ふ、心配させてすまんな。派手に暴れ過ぎた。( 苦笑、相手の手を引き脱衣所へと )…はあ、仕方の無い。まだ熱が冷め無いだろ。( 手を離し、胸元に顔を埋め )
ま、待て。そんなに泣いて、放っておける訳無いだろ。どうしたんだ一体。誰かに何か言われたか?( 咄嗟に相手の腕を掴んで引き留め、内心の動揺を隠し心配そうに彼の表情窺い見て。泣かせた張本人であるにも関わらず全く自覚がないようで、手を伸ばし目尻の涙を指先で拭ってあげて )
~っ、( ぶわわわ、 )はや、…はやく、服を着ろっ( ひぃぃ / 布にくるまる大福← )
そうだな。…なにか仮の布はないのか?( 綺麗に洗った布をぎゅ、と強く絞り )
あいつ?( 指差された方へ視線を移し…ぎょ、 )っ、国広…目を合わせるな。あいつは雀蜂だ。…女王蜂ともいうんだが、蜂達を引き連れて大きい巣を作って困る生き物だ。( ぽそ )
それにしては派手に暴れたんだな。( 連れられるまま脱衣所へ着き )…それはあんただってそうだろ。…大丈夫か?( 頭ぽむぽむ )
っ、なんでもないから放っておいてくれ…!( パシッと相手の手を払いのけ久し振りに出した大きな声と傷付ける台詞を言ってしまった事に後悔しても既に遅く。じわり、また涙を浮かべ彼から数歩離れては私室から逃げだすように走りだし )
…はあ、堪え性の無い奴だ。初めて見るわけでも無いだろうに。( ぶつぶつ、渋々とシャツを羽織り )
その、俺ので良ければ…予備の布がある。( 箪笥ごそごそ、彼シャツならぬ彼布を手渡し )
そうか…人間の言葉を借りるなら害虫というやつか。でも、それだけ珍しいんだろう?縞模様もはっきりしていて、綺麗だ。( 身を乗り出し )
ふ、誰かさんの所為で気が立っていたからな。( 汚れた布や衣服を脱ぎ始め )――…平気なわけ、ないだろう。( ぽそり )
…!切国…。( まさか此処まで拒絶されるとは思わず、あまりの剣幕に怯んでしまい。追いかけようかとも思ったが、今は深追いしても逆効果だと思えばこそ一人私室に佇みぼんやりと事の原因を考えて。去り際見せた一粒の涙が気にはなるものの、私室に居ればいずれ彼も帰って来るだろう。自分に言い聞かせながら、畳の上にゆっくりと寝そべって彼が戻って来るのを待ち )
うるさいっ( うう )国広の意地悪。( チラ布上げ )
!いいのか?( ぱああ / 二振り分の布をスタンドに掛けて干し )…ん、国広の匂いがする。( すん、小さくへら )
…ああ、滅多に巣から出ないからな。( こく )だが、蜜蜂の作るはちみつというのは甘くて美味しい。( ふわわ )
ぅ、すまない。まだ…怒ってるか?( ちら、しゅん / シャツのボタンを外し )ふふ…我慢、できるか?( くす、相手の髪へちゅ )
( お気に入りの縁側に着くとそこへ腰を下ろし遠目で今にも降りだしそうな怪しい雲行きの空を柱へ頭を預けぼんやり眺め私室へ戻ることなく一人しんみり。数分後、ぽつ、ぽつ、と雨の音が聞こえたと思いきや弱々しい物から激しく変わり、突然の雨に洗濯物を慌てて取り込む一振りの刀を見掛け此方も慌てて縁側から出て手伝いを申し出ては濡れながら洗濯物を取り込み )
…俺は意地悪なことなんか何もしてない。( ふい、大方着替え終え )
…!俺の、匂い…?すまない、臭うなら取り替えてくれても構わんぞ。( あわわ、相手から布を剥ぎ取ろうと )
切国は物知りなんだな。あいつの後を追えば巣を見つけることが出来るんじゃないか?( じい、その瞬間蜂と目が合っ…た )
いや、怒ってない。俺も悪かったんだ、お互い様だろう。( 一足先に準備は整い、頭わしゃりと撫で )…此処ではしないと言っただろ。( うう、軽く睨み )
( 幾ら待てども相手が帰って来ることは無く、一人寂しい部屋に腹の虫が響いて。思えば今日は出陣が入った為に何も食べておらず、こんな時でも腹が鳴るのだから人の身とは現金なものだと他人事のように苦笑しつつも席を立って厨房へ行くべく私室を後にし。道すがら、縁側を通りかかった際に洗濯物を取り込んでいる相手を見つけ、暫くの間遠くからじっと様子を観察し )
惚けるな。した。今。今さっき!( うがっ )
違う。…あんたの匂いが落ち着くんだ。( ばっ、と布を避けぎゅう )
?!( ぎょ、 / 女王蜂の目がキラーン← )っ、逃げるぞ、国広。( 手ガシ、 )
ん、…それならいいが、( 撫で受け、ほっ )…すまない、準備できたぞ。
ここが嫌なら…あっちはどうだ。( 森へ指差し )
( 彼が遠目から観察されている等露知らず大雨に打たれ乍一振りの刀と共に急いで取り組んだこともありなんとか全部終えると一息着き。" また、洗い直しだな。ありがとう、山姥切。後は僕がやるから君は湯浴びしてきなさい。 "と諦めたように苦笑いを浮かべ一言二言話してから断りを入れ相手の 言うとおりに湯浴びをすれば気分転換になるだろう。そうと決まれば、一度私室へ向かう道すがら彼の姿を捉えるも顔を逸らし見てみぬふりで )
あんたが過剰に意識するから悪いんだろう。あまりうるさいとまたその口塞ぐぞ。( じろ )
…そう、か?布なんかじゃなく、あんたには俺が居るだろ。( ぎゅ、と抱きしめ )
へ?お、おい、きりく……ッ、ひ、ぃ…こ、こいつ、追いかけて来っ…、( びく、じたばた暴れパニック )
ん。では行くか。( 先へ進み、足元から掛け湯をして )…熱っ…、
何処へ行っても同じだ。口吸い以上のことはしないぞ。( ぐぬ、ぶんぶんと首を振り )
( 一度は目が合うが直ぐに逸らされてしまい、避けられているという確信が強まっただけで。理由も分からぬ以上どうすることも出来ずに、とぼとぼとその場を後にすれば厨房にて小腹を満たす為の食材を探し。こそ泥の如き所業を行なっていると其処へ現れたのは自らも気を許す伊達の刀。料理上手な彼に握り飯を作ってもらいつつ、相手との一件を躊躇いなく相談し )
ふぇ、それは嫌だっ( ふるふる )やはりあんたは意地悪だ。( うぐ )
…!ふふ、そうだな。俺の隣にはあんたがずっといてくれている。( すりすり )
おっ、おい!落ち着け国広っ( おろろ )…ああもう。国広、( ガシッ、と両肩掴み顔を近づけちゅ、 )
えっ、そんなに熱いの、か。( 恐る恐る足元に湯をかけ )ぅ、熱い…
ほう…、( じぃ )国広、好きだぞ。( 頬撫でふふ、 )
( 私室に一旦戻り内番服を両手に抱え込み湯浴びに行くべく銭湯へと向かい。数分で満足のいくまで湯に浸かっては内番服へと着替え私室に戻り。卓子の前に座り込みふぅ、と深いため息をつきこれからどうすればいいのだろう。分かりやすく避けてしまった分嫌われてしまっただろうななんて再度溜息をつき頬杖ついて考え事をし )
そんなに俺との接吻は嫌か。( むす )
ああ、これからもずっと一緒だ。…大好き。( ぽそ、ぎゅう )
な、なんっ…、…ッんぅ、( びく、すぐに大人しくなり )
だろう?ある程度覚悟を決めないとな。( えい、と掛け湯を頭から被り悶絶 )やめろと言っているだろ。それとも外でしたいのか。( 手首掴み地面に押し付け )
( 具体的な解決策は出ないものの誰かに悩みを打ち明けることで少し気は晴れ、燭台切から一度よく話し合った方が良いというアドバイスを受けると空腹を満たした後再び自室へと向かい。彼を待つつもりで自室へ戻ったのだが、中に刀の気配を感じ取り、戸を開けると同時に口を開いて )…!切国か?
えっ。ち、違う。あんたとのせ、接吻( そこだけ小声 )は嫌じゃないぞ( うぐぐ )
ん、俺も。俺も国広が大好き。( ぎゅぎゅ、幸せそうに微笑み )
っ、は…ん、( 唇を離しぺろ、と唇を舐めにひ )…落ち着いたか?( 首ゆる / 女王蜂何処かへ飛び去る← )
…く、国広…大丈夫か。( 心配げに隣の相手をちら、おろろ )だとしたら…?( 余裕ありげに相手を見詰め )
……、( 戸の向こう側から刀の気配を感じ俯き加減だった顔を上げ戸の方へと顔をやれば、タイミングよく戸が開き聞き覚えのある声音と刀にスッと目を細め” 何か用か ”とでもいう様に視線を送りすぐに顔を逸らし )
あんた今嫌だと言ったばかりじゃないか。( じとお )
ふ、物好きな奴だ。今度、俺の仲間にもあんたを紹介してみたい。( ぱあ )
…っうう…切国のくせに…ッ、何処でそんな卑怯やり方覚えたんだ…( 向日葵に突っ伏し )
…あづぅい…。( 桶を投げ出し耐えきれなかった模様 )……へんたいめ。悪い子には仕置きが必要か。( 目を細め )
…俺が何かしたなら謝る。どうしてそんなに冷たくするんだ。( 冷ややかな視線を受け一瞬躊躇するが、逃げてばかりでは何の解決にもならないと意を決して彼の側へ。隣に腰掛けて目線を同じくすると彼と話し合う覚悟でその横顔を真っ直ぐに見つめ )
ぅ、それは…そうだが、こんなやり方は嫌だ。( ちら )
ふふ、あんたもだろ?( 首ゆる )っえ、俺を…あんたの仲間に?是非、あんたの仲間に会ってみたい。( ぱあ )
さあ、な。そら、そんな落ち込むな。あんただって俺にそうやって卑怯なことするだろう。…お互い様だ。( くすくす )
国広っ、( おろろ )え、っと…ど、どうすればいい…どうすれ…あ。これで何とかなるか?( 手で扇の様にぱたぱたさせ )フッ…その言葉そっくりそのまま返す。( くす )仕置き、か…どんなことされるのやら。
………あんたは一体何に向かっている?( 視線に耐え切れず彼側に顔を向けるわけでもなく俯き加減でそう彼に問いかけ。苦難な戦場をなんとか勝利し本丸へと帰還後、あの彼の焦りようが気がかりで、無意識に出た言葉だということは分かっていても俺達は仲間なのだから相談してくれてもいいのではと思ってしまう始末で )
…もう着替えたんだから良いだろう。あんたも着替えるのか?( ちら )
じゃあまずは兄弟からかな。きっと兄弟も喜ぶ。( わくわく )
全く…初め出会った頃はあんなにうぶだったのに。…それで?例の蜂は?( きょろきょろ )
ううん…すまん、ありがとう切国。でもあまり意味を成さない…かな…。( 微風すぎて反応に困り、徐々に水風呂の方へ足を進め )…こら。期待されては仕置きにならんだろう。( 彼の両手首捕まえたまま耳朶へ舌を這わせ )
…何の話だ。今は俺の話をしているんじゃない。( 唐突な質問は予期せぬもので、怪訝そうな顔で首を傾げ。今回の件とそれと何か関係があるのだろうか、だとしてもそれは己自身触れられたくないことで、言葉を濁してはぐらかすばかり。仲直りどころか、益々気まずい沈黙に陥って )
…ん、俺も着替える。( 恥ずかしげもなく内番服を脱ぎ始め / ← )
兄弟!( ぱあ )あんたの兄弟に会えるのか…楽しみだ。( うきうき )
俺も改めてよく出来たな、と思う。…ああ。蜂なら何処か行ってしまったようだ。( ふむ )
…役に立たなくてすまない。( しょぼん )俺もそっちに入る。( とてとて )
んっ…くにひ、ろ( ぴく、 )
……じゃあいい。あんたが話したくなければそれで。話すことはない。( 何が何でも話すわけにはいかないのかその態度をとられてはもう言及したところで無理だと判断してしまい。その場から立ち上がり気まずい沈黙を遮る様に話を強引に終わらせ彼の横を過り私室から出ようと )
あんた…俺には散々文句を垂れたいたくせに自分は其処で着替えるのか。( ひえっ、咄嗟に目を伏せ )
あんたのことはいつも話している。兄弟も会いたがっていたぞ。( にへ )
そうか。…ここは思ったよりも危ないな。そろそろ行くか…って、これは何だ?( 向日葵から採れた向日葵の種を不思議そうに観察 )
い、いや、とても涼しかったぞ。やはり頼りになるな、あんたは。( わたわた、しどろもどろ )……ああ、おいで。
…何だ?( 唇を離し、目尻へちゅう )
( 一度は話し合いの場を作ってくれたにも関わらず、みすみす機会を失ってしまった。去りゆく相手に焦りを感じて遂に心の内を吐露 )……お…俺にもよく分からないんだ!自分がどうすれば良いのか。ただ今よりも強くなりたい、それだけなのに。( 引き止めの言葉の代わりに衝動的に出た本音。情けない気の迷いだと自分でも思いつつ尚更相手に幻滅されるだろう事を口にしてしまい )
?それがどうかしたか?( きょと、ぬぎぬぎ / 立場逆転 )
そうか。…俺も。俺の兄弟にもあんたのこと話してる。( ぱあ )
ん?ああ、それは向日葵の種だ。それを土に埋めて、適度に水をやれば来年の夏にはこんなに立派な向日葵が咲くはずだ。( こく )国広、育ててみたらどうだ。
…気遣わなくていい。分かっている。( こく、眉下げしゅん )…ん、いい感じの温度だな。
っ、擽ったい。( ふへ、 )
――そういうことなら何故そう早く言わない。あんたは…そうやって一人で抱え込むのはやめてくれ。( はあ。やっと口から出た彼の本音が分かっては深い溜息をつくとくるり、体の向きを変え傍に寄り両頬をむにと摘まんで苦笑い )…あんたの所為で負傷したなどと俺が思うわけないだろ。さり気ない言葉で傷ついた俺の身にもなれ、ばか。主に戦へ懇願したのもそのためか?( 不機嫌そうな表情で彼の頬を弄り充分満足のいくまでやると手を離し、そこまで焦りを見せていたのもそれだと合点がつき )
ど、どうかしたか、じゃないッ!自分がされて嫌なことは人にしちゃ駄目なんだって審神者に教わらなかったのか。( 目を隠し、まるで五歳児のようなことを )
そうなのか?俺の何を話しているんだ?( 興味津々 )
ほう、上手くいくだろうか。畑の土地が余っているから、其処で育ててみる。あんたは?( 種をいくつか懐へ大事に仕舞い )
…き、気遣ってなんか…。…ん、そうだな。冷たくて気持ちがいい。( ぱしゃぱしゃ )…じきに悦くなるさ。( 再び耳をかぷり、水音立てつつ舌を這わせ )
すまな…っ――!( 謝意を示そうと口を開きかけたところで頬を摘まれ、唖然としたように目を見開いて其方へ顔を上げ。幻滅されるとばかり思っていたがそんな事は無く、寧ろ温かい言葉さえかけられるとこれまで溜め込んでいたものが一気に溢れ出し、ぶわりと大粒の涙が双眸から溢れ )…そう、だ。でも断られた。( 今更はぐらかしても彼にはお見通しだろうと思い、気まずげに視線彷徨わせつつ伏せ目がちに白状し。未だにひっくひっくと啜り泣きながら目尻の涙をごしごしと拭い )
……え?( きょと )国広、あんた…どうしたんだ?( 前の君だよ / ← )
何って…それは、あれだ。国広はかっこよくて強い刀だと言っている。( ぱああ )
俺も…育てるかな。主が喜ぶだろう。( ふふ )
国広、( えい、と顔に水をかけ )…っ、ん…んっ、( びくぅ、ぎゅーと目をきつく閉め )
?!お、おい…泣くことないだろ。( 綺麗な瞳からこれでもかと溢れんばかりの大粒の涙を見てはぎょ、と驚きはしたものの人差し指で優しく涙を拭いでやり )……主はあんたの怪我をみこんでだろう。それに…そう切羽詰まるあんたになにかあったら困るからなのもあるんだと思う。( あの主の事だ。それを見越して断りもう少し体を大事にしろと、そう言いたかったのもあるのだろう。あの人らしい、なんて苦笑い浮かべぽむぽむと慰めるように頭を撫でて )
――…っ、先に広間へ行く。着替えてからあんたも来い。( くるりと踵を返し、朝餉を食べに行こうと )
…う、写しの俺なんかを褒めそやしてどうするんだ。( あう、布下げ )
ああ、それがいい。…土産も持ったし、そろそろ帰るか。( 両手一杯にひまわりを携え )
んぐ…っ、こら、何をするんだ。( お返し、と水を掛け返し )…お前が煽ったんだからな。( 首筋をがぶり、強く噛んで )
…俺は平気なのに。( 撫でる手が心地良く、相手の肩へそっと顔を埋めて寄り添いつつも不貞腐れたようにそう呟き。審神者の考えも理解出来ないことは無いが己の力を過小評価されているような錯覚さえ覚え、拗ねる様はまるで駄々をこねる子供と相違なく )
え、( 瞬きぱちくり )あ、あ…ま、待って…国広っ、( 素早く着替えぱたぱたと、彼の腕を掴みぎゅぅ )一緒に行きたい。( ちら )
?本当の事だろ。やはり駄目だったか。( しゅーん )
ん、そうだな。( 此方も両手に向日葵を携え )
っ、つめた…!やったな。( おりゃ、と水を掛け返し )ぃ゙…っ、いたっ…( じわり涙を浮かべ )
今日はゆっくりしよう。それからまた主に申し出て戦場に出してもらうよう言ってみるか。( 相手には申し訳ないがその仕草がなんとも愛らしくて仕方がなくしんみりした雰囲気でも関わらず秘かに笑みを浮かべ。さり気なく彼の布を外してしまえば、手櫛でサラサラした髪を梳かす様に撫で彼がそこまで強くなりたいのなら、自身も何か出来ることはないかとそう提案を出し )
…仕方ないな。ほら、慌てて着替えたからネクタイの紐が緩んでいるぞ。( 紐を結び直し、胸元ぽんぽん )
い、いや、駄目ではないが……てれくさい…、( 尻すぼみにごにょ )あと、あんたが俺のことをそんな風に思ってくれていたなんて、少し意外だった。
――…、( 夕日に照らされた道を、何処か寂し気に歩き )
うっ…!このや…ろ…ッ( 再び水を掛け返そうとしたところで“ 隙だらけだよ ”の声と共に不意に盛大な水飛沫が二振りを襲い。犯人は影に隠れていた小さい方の兄弟で )
…、痛いくらいが気持ち良いんだろう?切国は。( 残った歯痕を指でつつ、となぞり )
…!ありがとう。だが明日は誰か手の空いている者に手合わせをお願いしようと思っていたんだ。出陣も断られてしまったしな。( 相手の提案に嬉しそうに表情を和らげ、彼の匂いと温もりを堪能するように背中に手を回しぎゅ、と抱き締めて。布を取られたことには未だに気付かず、しかし先程より直に感じる心地良い掌の動きに若干眠気を誘われ、ぽやぽやと目蓋を開閉しつつ何処か間延びした声で言葉を続けて )
!う、すまない。( いそいそとネクタイを結び直し )
事実だからな。( ふふん )国広は俺の自慢のこ…恋人だから( ぽそ )
国広、あの…( 隣を歩いていた自身はそれをみかね )…まだ時間があるのなら…あんたと一瞬に居たい。
うぐっ、…な、なんだ?( きょろ )…!( その相手を見つけてはささっ、と彼の後ろに隠れ )
ん、ぅ…くにひろ…もっと、( 涙目乍おねだり )
…そうか。俺が相手になろうと思ったんだが、生憎俺は内番だ。…空いている者は俺も探そう。慣れている奴の方がいいだろ?( 先程よりか覇気がないような声で答える彼にくす、と笑って。この話は彼が起きてからすればいいと思い立ち空いた方の手で背中まで持っていけば、リズムよくとんとん、と叩いて耳元で囁き )…少し寝ろ。疲れただろう。
そら、行くぞ。( ぎゅ、と手を握り部屋を後に )
――…?何か言ったか。( 不思議そうにじい、 )
…すまない、今日はもう帰る。主を怒らせてしまっているしな、あまり遅くなるとまた殴られる。( 目を逸らし )
切国、隠れなくても良い。俺達の兄弟刀だ。あんたも知っているだろう?( 安心させるように手を繋ぎ )
……、( ふ、と薄笑い、肌蹴た肩にガリと歯牙を突き立て )
ああ。でも…いつかあんたとも戦ってみた、い……。( 落ち着く相手の匂いと眠気を誘発する彼の仕草により殆ど夢現に答えながら深い眠りへと誘われ。然し相手の傍を離れるでもなく寧ろ抱き締めた儘肩に寄り掛かった姿勢で眠ってしまい、心地良さそうな寝息を響かせて )
ん、( 手握り返し )何が出てくるか楽しみだな。( るんるん )
っ、い、いや…なにもない。( 首ふるふる )
……国広。( しゅん )本当に大丈夫か…?俺も、( おろ )
…ああ。( そろ、り彼の後ろから顔を除かせるも何処から恥ずかしそう )
ぁ゛っ…は…( びく、 )
ああ、俺も…あんたと一度手合わせしたい。( 此方も同じ想いを告げるも耳元からは規制正しい寝息が聞こえ始めるとクスリ、笑い。" おやすみ "と綺麗な髪へ控えめに口付けその体勢では身動きがとれない為、このままぼんやりと彼の寝顔を堪能してみたりして )
さあな。まあ、少し豪勢な和食といったところだろう。( 広間に着くと、女中の案内に従い座敷に腰掛けて )
――?変な切国。( くすくす )
ああ、大丈夫だが…俺も、何だ?( きょとり )
“ ふふ、こんにちは。何処の兄弟も恥ずかしがり屋さんだなあ。 ”( 湯船の縁に腰掛け、困ったように笑い )
気持ち良いか?( 耳元へ囁き、ちゅ、と口付け )
( それから目を覚ますのは数十分後の事。薄く目を開き意識を失う前の記憶を辿れば、当然のことながら己が寄り掛かっていたのは紛れも無く相手で。がばっと顔を上げ数歩退がり )す、っす、すまない…っ!俺としたことが、こんな所で転寝するなんて…。( また彼に迷惑を掛けてしまった。その事実に激しく落ち込み、夕刻か夜かさえも分からずふと首を傾げて )…今何時だ?
――国広、美味しそうだな。( 相手側と向き合える形に座布団の上に座り、次々に和食料理が運ばれ )
う、笑うな。( うむむ )
あ。その…俺も一緒に謝りに行こうか、と( もご )
…こ、こんにちは( ぽそ )え、っ…と…国広にはいつも世話になってる。( じぃ、ふへ )
ふっ…ん、っいい( こく、 )
ん、もう起きたのか…?( 彼の寝顔を見詰める内にうつらうつらと今にも寝てしまいそう。顔を横へ向け小さな欠伸をかました所、呻き声と共に起きたかと思いきや己から離れ動揺を隠せない様子に此方はきょとり。時間の事などすっかり忘れてしまったこともあり部屋内の明るさからし )…夕刻だな。ふふ、良く寝ていた。
凄く豪華だな。あ、…しば漬け…っ、( 何故だか小鉢に入ったそれに反応を示し )
…ふふ、すまん。しかし布が乾くまで暇だな。( ごろん、畳の上に大の字 )
それは…あまり気乗りはしないな。きっと、また傷付くことになるぞ。( おず )
“ うん、兄弟から話は聞いてるよ。兄弟ってばいつも惚気話ばかりなんだもん、妬けちゃうなあ。 ”( にしし、当の本人はといえば照れくさいあまり水風呂に潜り )
……、( 小さく笑い返し、首筋を吸って痕を付けると身を離し )
…そう、か。ひ、人の寝顔なんか見たって面白くもなんとも無いだろう。( 思ったよりも時間は経過していないことが分かり少し安堵すると共に無防備な寝顔を彼の前に晒していた事に気付けば、布をぐい、と引き寄せる仕草。しかしいつの間にかそれは外されており、慌てて頭巾を被り直すと拗ねたように顔を逸らし )
?しば漬け?( きょと )国広、しば漬けが好きなのか?( 目ぱちくり )
だな。こんなにいい天気で温かいから昼寝ができる。( 相手の隣へ座り込み足を伸ばし )
…それでも国広だけが傷つくのは嫌だ。俺も悪い事したんだ、だから一緒に謝る。( じぃ )
へ…っ?あ、っ…国広…あんたというやつはっ( 顔を真っ赤に。ついつい癖で頭にないのに布で顔を隠すような仕草を )
っ、…くにひろ?( ぴく。じぃと相手を見詰め )
いや、そんなことはないぞ。愛おしかった。( サラリ、とその台詞を恥ずかし気によく言えたものだと実感する程で。パタパタと可愛らしい足音が聞こえてくると、襖の向こうから刀の気配と同時に” 夕餉の用意が出来ましたよ。 ”との声に短く返事を返しゆっくり立ち上がり )そら、拗ねていないで広間へ向かうぞ。
まあ、な。主が好きな物は俺も好きだ。( 言ってからはっとしたように面を伏せ )…すまん、あんたの前で。
――ん?寝るつもりなのか?( 隣の彼を見上げ )
…悪い事なんか何もしてないだろ、あんたは。俺は慣れているから平気なのに。( ふう、諦めたように目を伏せ本丸へ向けて歩き出し )
うるさい、うるさい…。( 恥ずかしさで此方も茹蛸の様に頬染め、ぶんぶんと首を振り。そんな二振りを微笑まし気に見ていた兄弟刀はふと“ あ、いけない。兼さんと約束があるんだった。じゃ、僕は先に上がらせて貰うね!ごゆっくり。 ”と意味深な笑みを残して脱衣所の方へ駆けていき )
ここから先はお預けだ。( ぽんぽんと軽く衣服を整えつつ )
…うっ…、そ、そういうのはよせ。世辞でも恥ずかしい。( 布から覗く頬に赤みが色濃く差し、恥ずかしさを隠そうとしても頭上から桜の花弁がはらはらと畳の上に舞い落ちて己の気持ちを代弁するかの様。夕餉を知らせる声にいち早く反応すれば彼の後に続いてすくっと立ち上がり、未だ桜を舞わせながら相手より先に早足に広間へと向かって )言われなくても分かっている。
?何故謝る?別に謝ることではないだろ。…俺とてあんたと同じだから。主が好きなのは俺もだ。甘味も、なんでも、な( 思い出したように小さく笑い )
いや。というよりどちらでも、と言ったところかな。( 何を思い立ったかちらり、相手を見やりごろり相手に引っ付きぎゅ )…このままでもいいか。
いいんだ。国広だけが怒られるわけにはいかん。( ふんす、そろり手を繋ぎ )
……ぅ、あんたの兄弟は俺の兄弟とは変わらないな。( あう )
…ん、( 何処か物足りない無さそうにむっすとしつつ起き上がり )
ふふ…変な国広。( 自身のせいだと分かってい乍その背中を眺め。彼が早足で広間へと行く道筋には数枚の花弁が落ちているそれを一枚拾い上げ口元に持っていきちゅ、と控えめに口付けてから追いかけるように広間へと足を運び。ふと、着いてみれば彼の回りに刀達が集まるのを見かけ。それは頭上の桜の花弁にどうしたのか、と聞いているらしく。そんな様子を目尻にしつつ中へ入って膳の前にきちんと正座をして座り )
いや、俺の主の話題をするのはあまり好きじゃないかと思って。…ふ、あんたは本当に甘味が好きだな。( 魚を器用に突きつつ )
別に構わんが…あんたはこの姿勢で寝られるのか?( どきどき、目は完全に冴え )
…ありがとう。( ぽそ、手を握り返しやがて本丸の表門が見え )
そ、そうか。兄弟は俺に友達が出来たことが嬉しいんだ。以前の俺は誰にも心を開かなかったから。( 目逸らし )
…何だその目は?( 不満げな顔にじとり )
( 広間へ着くなりわらわらと見ず知らずの刀剣達に取り囲まれ、救いを求める視線を相手の方へ向けるが彼は既に特定の位置に腰を落ち着けており助けに来てくれる様子はなく。桜の花弁を指摘されるとあわあわと動揺を露わにし、尚更彼との関係を冷やかされる。相手との噂はこの本丸中にも広まっているようで、いずれは彼の耳にも届くだろう。布を深々と被り、冷やかされる事を避けてか敢えて彼とは離れた部屋の隅の方の座席に腰掛けて )
?いや、そんなことないぞ。あんたと審神者の好む物を聞けて嬉しい。たまには話してくれてもいいんだからな。( ふ )…ん、好きだ。大体、主の影響だが…っ、骨が取れない。( むむ )
寝れる。…あんたの体温、気持ちがいい。( すり、うとと )
…いよいよ、だな。( ぎゅ、と手を握り返し、表門の前まで来て )
そ、そうだったのか。…友達、か( ふふ )だが、もう俺らは恋人、だろう?( 頬ちゅ )
…別になにも。( つん )
…え?なにがだ?( 隣へやって来たのは彼ではなく小さい方の兄弟刀。なにやら心配げな表情を浮かべちらり視線を彼の方へやりつつ" ねえ、兄弟。喧嘩でもしたの? "と問いかけられるもなんの事だかさっぱり。小さい方の兄弟刀へ顔を向け頭上には?ばかり出てくるばかり。" んー、兄弟は知らないかも知れないけれど、僕達…兄弟がそういう関係だって知っているんだ。 "と衝撃的発言に" え"っ "と唖然するしかなくみるみる内に顔を赤く染め口をパクパク魚のように言葉が出ずにいて )
そうか。あんたが嫌でないのなら、また話を聞いてくれ。…ふ、甘味ばかり食べているから魚の食べ方を忘れたんだろ。( 冗談ぽく笑いつつ、彼が苦戦している小骨をひょいと取ってやり )
…っ、俺は緊張して寝れない。( ごろんと身体の向きを変え )
ああ。何事も無ければ良いが。( ゆっくりと本丸の玄関へ向かい、警戒気味に辺りを見回し )
こ、こいび…ッ。…恋人、なのだろうか。ただそうでありたいと俺は思っているが。( 困ったように曖昧に笑み )
……?( 先程まであんなに従順だったのに、って顔 )
( どうやら腰下ろしたこの場所は伊達組の所定位置であったらしく、隣には先日知り合ったばかりの一匹竜王。向かいには伊達の短刀、斜向かいには眼帯の太刀と物の見事に囲まれてしまい、肩身の狭い思いをしながらの食事となり。加えて、彼との噂について尋ねられるとぶんぶんと首を横に振って否定し。第一、まだ想いも伝えていなければ相手からの気持ちも聞いたことがない。恩人以上の何があるというのか。至極消極的な考えを示して )
ああ。あんたの審神者、どんな奴か知りたいしな。( ふふ )…なっ、ち、ち、違う。( うむむ )…む、ありがとう。( 魚の身を取りモグモグ )
?( きょと、と間抜け面しつつもぎゅう、 )
……( ごくり、彼の手を握りしめ。ふと、聞き覚えのある声が後ろから聞こえ )
俺はそう思っていたが……違うのか?( きょと )
…なんだその顔は。もう終わりなんだろ。退いてくれ。( つん )
( " え?違うの? "と純粋な眼差しを向ける小さい方の刀にどう答えるべきなのか。――いや、そもそも俺達はまだそんな関係ですらなってもいないし、まだあいつに想いも伝えていないわけで、仲の良い分霊同士とはいかないものなのだろうか。まあそれは無理なのは分かっていて。原因は自身にあるのは充分承知だ。あの時、他本丸の刀達の目の前で彼に勢いのあまり接吻をしたというのがあるから噂が広まってしまったんだと。深い溜息を吐きちらり兄弟刀へ視線をやり )…違う。俺達はそんな関係じゃない。
俺の主のことは嫌いではないのか?…ふふ、どうだか。( 暫く見詰め観察することに )
……、( 何も言わずただじっと動かず抱き枕でいて )
…っ!誰だ、( びく、唐突な声に敵意剥き出しで振り返って )
いや、違わない。けれど俺達は人ではない。きっと、それは、いけないことだ。( 眉寄せ、俯き )
何なんだ。不満があるなら言えばいい。( 頬つんつこ )
( 執拗で遠慮のない追求に困り果ててしまい、相手の方をちらりと伺い見れば彼もまた同じ様な状況に悩まされている様子。好奇の視線に居た堪れず食事もそこそこに席を立つとさっさと自室に逃げ隠れてしまい。根も葉もない噂に彼も嫌気がさしているのではないか、とそればかりが心配で机に突っ伏して頭を悩ませ )
嫌いというわけではない。…只、なんというか…その…苦手、というか( ぽそそ )…む。美味い。ッ、骨が…口の中に、( うぐ、 )
――…ん…くにひろ、すき…( ふへ、ぎゅうう )
…っ、審神者。( あわわわ )
……こうやって人の身を得たんだ。そういうのもあってもいいと思う。…禁断のことでも俺は国広が好きなのは変わらない。( しゅん )
ぅ、やめろ。何でもない。( 手首がし、む )
( 今はそう言い様がないわけで一度しんみりした空気の中、小さい方の兄弟刀が先に口を開き” そっか。兄弟がそういうのならそうなんだよね。 ”と何処か納得がいかないようなそんな困ったように笑みを浮かべ食事を再度食べ始めて。腹が減っていたのにも関わらずその噂で悶々と悩んでしまい食欲がなくなってきてしまうと、そこそこに食べては手を合わせ” ご馳走様。 ”と言えば席を立ち自室へと戻り。襖を開けて見るとそこには机を突っ放して悩んでいる様子の彼を目にしては静かに隣へ腰を下ろし )…国広、大丈夫か。
…切国は優しいな。あんな仕打ちをされて、嫌いになれないなんて。……喉に刺さらないように気を付けろよ。ある程度は骨を取ってやるから。( ちょいちょい、と相手の分の魚も器用に骨を取り除き )
――寝言、か…?( もぞ )
“ おい、何でそいつを無断で本丸に上げやがった。 ”( 怒りの矛先は己に向いているらしく怯えたように後退り )
俺も、切国が好きだ。でもきっと、ずっと一緒にはいられないだろう。好きになったら、別れの時が辛い。( 目伏せ )
……そうか。その首筋の痕、誰にも見られるなよ。( 乱れた衣服を直してやり )
( 不意に刀の気配を感じ取るも誰がやって来たかは顔を見ずとも判断がつき、顔を伏せたままその答えに応えて )――変な噂が広まってしまったな。いつも一緒に居るのだから誤解されても仕方の無いことだが。…あんたも災難だな。( 己を助け導いたばかりに、よりにもよって自分なんかと噂になってしまった彼を思うと我ながら同情を禁じ得ず申し訳無げに苦笑を零しつつ顔を上げ )
…なんでだろうな。国広をああいう目に合わせた審神者が嫌いになれないだなんて…、( ふ )…手数を掛けてすまない。ありがとう。( 苦笑 )もう大丈夫だから折角の飯が冷めてしまうぞ。
ん、…( 眉潜め、ぎゅう )
…国広を怒らないでくれ。俺が勝手を言ったんだ。怒鳴るなら俺にしろ。( 相手を庇うように後ろへ隠し )
国広、……嫌だ。あんたと別れるのは。( ぎゅう )
…?大丈夫だろ。誰にも見られない。( ふふん )
…俺があの時、接吻なんてしなければここまで広まってなかったろうな。…すまない。あんたに迷惑掛けてしまって。( 自身が仕出かした行動の一つのせいで彼や主に迷惑を掛けてしまっている。それを思うと申し訳ない気持ちで一杯で。それに彼とてここに居ずらくなっているのではないかと思い悩んでしまって )
刀剣男子は生まれながらにして審神者という存在を嫌いになれないよう刷り込まれているのかもな。なんて。…ん、そうか。( 少し過保護だったかと苦笑し、食事を再開 )
…どんな夢を見ているやら。( ごろりと向き合い、寝顔を眺めて )
“ お前が?一体何の用かなァ。 ”( 愛想笑い )
切国。形あるものはいつか壊れる。ましてや俺達は戦場を生きる刀だ。まあ、当分折れるつもりはないがな。( へら )
何処から来るんだその自信は…。( 呆れ目 )
…あの時、何であんなことしたんだ。( 冷やかしや揶揄いの為にした行為でも無いとなると一時の気の迷いのようなものなのだろうか。複雑な思いで謝意を示す相手を見つめつつ先ずは相手の真意を問うて、仲間や審神者への弁解は二の次に )
…そうなのかもな。それなら分かるような気がする。( ふ )…!だし巻き玉子。( ぱああ、箸で半分に切り口の中へもごもご )
ん…それ、は…俺の…どら焼き。( もご、 / ぇ )
…その…怒られに来たというか。( ぽそ )
……あんたが先に折れたら許さない。それなら俺も一緒に折れる。( すり、 )
誰とて写しの俺なんぞに興味はないだろ。故にここまで見ることないさ。( どや )
……衝動、というか。よく分からない気持ちが抑えきれなかったというか。( すぐさま視線を逸らし曖昧な返事をし。自身でさえあの行動をとったのかさえ分からない様子。彼だって自身に接吻をしたことを思い出し )…あんただってあの本丸に帰る際に俺に同じ事をしただろう。…なんでだ?
ふん、皮肉な話だ。…?だし巻き卵、そんなに食べたかったのか?( きょと、目ぱちくり )
…夢でも甘味を食っているのか此奴は…。( 頭ぽんぽん )
“ …は?何だそりゃ。か、可哀想な奴だな…。 ”( 完全なる誤解。その瞬間審神者が引いた )
馬鹿なことを言うな。与えられた命を粗末にするものじゃない。( 首ふるふる )
そんな誇らしげな顔で悲しいこと言うのはやめろ…!あんたの審神者は写しなんて気にしないと言っていた。危険人物だ。( おろ )
( 曖昧な返事に何故だか歯痒いようなもどかしいような感情を覚え、綺麗な翡翠と視線が合わなくなると残念げに口を閉ざし。然し、反対に尋ね返されると上手く言葉で気持ちを言い表すことが出来ずにはぐらかして )何で、って…暫く会えまいと思ったら、魔が差したとでも言うべきか…。べ、別に、深い意味はないんだ。
んん。俺、これ好きなんだ。( もぐもぐ )
…ぅ、?くにひろ、( へにゃ、顔を近付けちゅ、 )
…………なんでだろう。勘違いされているかもしれない。( うぐ、相手の後ろへ下がり← )
ふふ、冗談に決まっているだろう。主やあんたを悲しまさせるわけにはいかない。( 控え目に笑い )
主が危険人物?何故だ?( きょと )
…?ふふ、なんだそれ。変な国広。( くすす、と口元に手を翳し小さく笑いを溢し、それ以上に接吻の意味がないのならそれはそれでいいか。と自分なりに納得してしまい。その場から立ち上がり戸棚へ近づき布団を取りだして )
へえ。覚えておこう。俺も卵料理は好きだぞ。出し巻きも卵焼きも。( 自らも其れを頬張り、表情綻ばせ )
ん…ッ、…こら、寝惚けるな。( わたた、頬むに )
――あんた、それだとまるで喜んで叱られに来たかのように聞こえるぞ。( ひそ… )
ふ、その通りだ。長持ちしてくれなくては困るぞ。切国。( 頭撫で )
…あんたとあの審神者は随分と仲が良いようだからな。見られることがあっても不思議じゃない。…手入れをするのもあの男だ。( じと )
っ、変とか言うな。( 無邪気に笑う彼の姿を見て脈なしだと悟れば内心激しく落ち込む自分を自分で意外に思い。然しそんなことをおくびにも出さずに席を立つと相手の元へ寄って強引にその手から布団一式を貰い受け )布団、敷くのか。俺も手伝うぞ。
!ほう…同じだな。俺もだ。( ぱあ )主が作ると少し甘い卵焼きになるんだ。それも美味しい。
ぅ、む……?( ぼんやり / 目が覚めるもまだ寝惚けたまま )
…え。( 唖然 )………すまない、国広。俺には…っ( あうあう / 後ろに隠れ悶絶← )
それを言うならあんたも、だろ?( 嬉しそうに撫で受け )
?それはそうだろう。なんせ俺は主の近侍だからな。…国広、先程からなんだ。俺の主を探るような言い草は。( むむ )
おわっ…あ、ああ…ありがとう。( 布団一色出しさて敷こうかと思い立ったのもあげくすんなりそれごと奪われてしまえば、きょとりと間抜け面。多少の動揺しつつ礼を言うと、自身の分の布団一色を出し畳の上にぼす、と置いてから布団を広げて )
あんたのところのは甘い卵焼きか。今度食べてみたいものだな。俺の主は辛いのが好みだから、卵焼きも塩辛い。( もきゅもきゅ )
…どら焼きは美味かったか?( 手離し、くす )
…主、切国はもっとあんたと仲良くなりたいそうだ。…そら、切国。大丈夫だ。( 相手を見兼ね彼の代わりに代弁し、後ろの彼を前に出るよう促し )
ああ、堀川国広の傑作はそう簡単に折れやしないさ。そうだろ?( 片目瞑り )
噛み痕を見たらきっと審神者は心配する。誰かに襲われたのかと思うかもしれない。( ぶつぶつ )
( 相手から受け取った布団を隣に敷いて寝床を完成させるとすくっと立ち上がり、浴衣とタオルを用意して)…湯浴みに行ってくる。あんたはもう寝るのか。(先程彼の頭髪から仄かにシャンプーの匂いがした事から湯浴みはすでに済ませているのだろうことが分かり、戸を開けたところで振り返れば確認の為にも首を傾げ )
辛い卵焼き…それも食べてみたいな。( うむ )主の卵焼きは美味い。甘党だけあって前に砂糖を入れすぎたことあったな。( くす )
……どら焼き?あるのか?( 首傾げ / ← )
…ぅ、そ…そういうことだ。( うむむ、相手の背中からちら )
!ん、そうだな。自慢でもある。( ふふ )
…大丈夫だ。主にちゃんと説明すれば納得してくれる。( こく )
いいや。あんたが帰ってくるまで待っている。行ってこい。( 此方も布団を引き終えその上に正座をしそちらへと顔をやり待っている、と伝えて。彼を見送った後、ごろり布団へ寝転びあの噂をどう解くべきか考えており )
辛いと白米によく合うんだ。…そんなに砂糖を入れたらおかずというよりはでざあとだな。( ふむ )
夢を見ていたのではないのか?寝言を言っていたんだ。( きょと )
“ 使える刀には優しくしてやっても良いぜ。君、強いの? ”( 腕組み、じとり )
…それはそうと、少し寒くなってきたな。湯に浸かるか。( がたがた、水風呂から出ようと )
ほう、どう説明するというんだ?俺に付けられたと正直に言うのか?( じっ )
別に、眠たくなったら寝ても良いぞ。( そう言い残し自身は浴室へと消えて。身を清め好きなだけ湯船に浸かり、部屋へと戻る頃には夜もとっぷりと更けて。火照った肌を夜風で冷ましつつ、相手はもう寝ている頃だろうかとそろりと静かに自室の戸を開けて )
ほう…そうなのか。…ん、前にきむちというものを食べたような気がする。あれは辛かったな。…ああ。あれは甘過ぎた。( 苦笑 )
えっ…あ、確かに夢で何か食べていたような気がする…がなんだったか覚えてない。( むむ )
まあまあ強い筈だ。( こく )
ぅ…あ、ああ。もうそろそろいい頃合いだろう。( うむ、 / 水風呂から上がり湯に浸かろうと )
猫に噛まれたと言えばいいだろう。( どや )
( 仰向けに考えても考えてもなにも案が思い浮かばずのままいつの間にか瞼は閉じられ彼が銭湯から帰ってくるまでの間に寝てしまっており。 )
きむち、か。あれもご飯に合って美味いな。飯が何杯でも食える。…辛いのは苦手か?( はて )
どら焼き、と言っていたぞ。あんた食いしん坊だな。( ずばっ )
“ 国広よりもか? ”( 品定めするようにじ、と見つめ )
…っ、は、…やはり熱いが気持ちいいぞ。( ゆっくりと湯船に身体を沈めつつばしゃ、と相手にかけて )
歯型が違いすぎやしないか。あんたに説明させるのは心配だな…。( そわそわ )
( 案の定すやすやと心地好さそうな相手の寝顔が見られ、その微笑ましさにくすりと笑みを零し起こさぬよう卓子の前に腰掛け。先程湯浴みに行った際、ある刀から分霊と二振りで飲めと熱燗を貰ったのだが、彼を起こすのも憚られると一人盃に酒を注いで、相手の頭を撫でながら彼の寝顔を肴に晩酌を楽しみ )
ん、…少し苦手、だな。( 苦笑 )国広は辛いもので何が好きなんだ。( じ )
っえ、俺…そんなこと言ったのか。( あわわ )…うるさい。俺の言ったこと忘れろ。( うう )
国広より?さあ、どうだろう。俺はそこまで分からない。( じぃ )
っ、( びくぅ )…な、なにするんだ。人がゆっくり入ろうとしているのに。( むむ )
ならあんたが説明するか?( 首ゆる )
( 夢現に晒されていれ中、頭を撫でられている感覚がし、それも心地よくてもっと撫でて欲しいと呻き声と共に体を横へ向け。誰の手だろうか。温かくて、心地良くて…安心する――。うっすら目を開けぼんやりと安定しない視界にこんなにもいい夢ならこのままでもいいか、とまた目を閉じぽつり彼ではなく )――…あるじ。
…これといって特別好きな物は無いが…強いて言うなら、きむちは鍋にすると旨い。皆で食べられるし、冬は鍋に限る。( 目を輝かせ )
こんな面白い事忘れて堪るか。甘い物ばかり食べると太るぞ。審神者が。( ただし人間に限る )
“ 強くて使える刀以外に興味はねェよ。…そういやお前、近侍だったな。刀装は作れるのか? ”( 刀達の前まで歩み寄り )
ふふ、あんたを見るとつい大人げなく悪戯をしてしまうな。( 心底楽しそうに )
な、何で俺が…!尚更怪しいだろ。あんたを傷物にしたと知れたら俺がただじゃ済まされない…。( ぶるり )
( はたと聞こえたその名にぴくりと撫でる手を止めて。一瞬意識が覚醒しかけたようにも見えたがまだまだ夢現なのだろう。この穏やかな一時を共にしているのは己でありながら、彼の口から主、の一言が出たのは少し残念だがその程度のことでは然して気にならず、酒を呑み進め、今度は相手の顎を擽るように撫で )
…!( ぱああ / 聞いたことのない料理に目をこれでもかと輝かせ )体も温まっていいだろうな…食べてみたい。( うずうず )
…そういえば主が” いやー甘い物食べ過ぎて最近太ってしまったような気がするんだよな…どう思う? ”と聞いてきたんだが俺は何も答えられなかった。…やはりなにか一言でも答えるべきだったのか。( あわわ )
それくらいなら容易いが…それがどうかしたのか?( びく、相手の後ろへささ )
…む。( 思いっきり相手の顔にバシャン、相手と数センチ離れつーん )
俺の主をどう思っているんだ…あんたは。( じとぉ )そんなことするわけないだろう。
――ン…っ、んぅ( 未だ夢現の中、不意に顎の違和感というのか、擽ったい感覚を覚え。ゆったり顎を撫でられる度にぴく、と小さく何度も反応を表してこれでそろそろ起きるか。と思いきや寝返りをうち撫でられるのを避けるかのように反対方向へ向いてしまい )
今度あんたの本丸へ行った時にでも作ってやる。俺の本丸には怖い主がいるから好き勝手は出来ないしな。( しゅむ )
甘い物は癖になるからな。そういう時は何も言わずそっとお腹の贅肉を摘まんでやれ。俺ならそうする。( 割とサド )
“ いや、能力試しといったところかな。…試しに作ってみろ。そうだな、投石兵の特上が良い。 ”( 適当に資材を放り )
うっ…俺が何をしたって言うんだ…。( げほげほ、と咳き込み涙目 )
――それもそうだな。何と言うかまあ…あんたの審神者は少し鈍感そうだから。きっと猫の噛み痕だと言っても通じるだろう。
( 触れれば避けられ、寝乱れた頭巾の狭間に見えた白い項が自らを誘惑する。酒の酔いも相俟って次第に彼に触れたい衝動に駆られると徐に相手の顎先を捕らえて此方へ向かせ、上からそっと口付けを落とし。それでも尚満たされず相手への邪な想いは増すばかりで、唇を触れ合わせたまま彼の纏う布の結び目をするりと解いて )
本当か!( ぱああ / 凄い嬉しそう )ふふ、楽しみだ。その時、俺も出来ることがあれば手伝うからな。( こく )
……俺にそんな失礼なことができるだろうか。( あわわ )だが国広、意外と恐ろしいことするな。( ぽそ )
おわっ!( あわわ / 慌てて資材を受け取り )…わかった。( 目を閉じ集中すると同時に光に包まれると… )――そら、出来たぞ。あんたの言った投石兵の特上だ。
ばちが当たったんだ。( べー / ← )
まあ…それが主なんだがな。だが割と勘が鋭い時があるから気づかれるかもしれない。( サラッと )
っ、ん…?( 先程から妙な感覚に晒されているような。これは夢だ、そう決めつけるには唇に当たる柔らかい感触は何処かで――。なんだろうと、片目だけをうっすらと開けてみればそこには彼の顔が至近距離にあるではないか。" なんだこれは。何が起きている…?! "脳内ではプチパニックが起きる中、しゅる、と紐の解く僅かな音まで聞こえ完全に目が覚めてはどん、と相手を押し数歩後退り )…はっ…は…く、…国広…あんた…なんで。
辛いものは苦手では無かったのか。ゲンキンな奴だ。( でこぴん )
あんたが出来ないのなら俺がやってやろうか?あの審神者が慌てるところも一度は見てみたい。( わくわく )
“ …!へえ、やるじゃん。国広よりは余程使えそうな刀だな。此奴は失敗作ばっかり作りやがる。 ”( 相手の肩ぽんぽんと叩き、自らの刀へは冷たい目を向けて。睨まれた刀はしゅん、と項垂れ )
…お前の仕業だろう。何がバチだ。下らん。( ぷい )
じゃあやはり駄目じゃないか。そうなったら。俺はもうあんたの本丸には居られなくなる。( 視線落とし )
( 押された拍子に唇は離れ、はあはあと息を乱して苦しげに俯き。酒の作用か、それにしても心臓はどくどくと脈打ち身体は異様に熱く、酒に何か毒でも盛られたのかと思う程で。相手の白い肌や首筋に未練たらしい視線を密かに滑らせつつもそれ以上触れれば彼に嫌われてしまうような気がし、口元を軽く拭いぼそりと小さく謝罪を口に )っ……すまん。
ゔっ。一度は食べてみたいじゃないか、きむち鍋。( 額さすさす、しゅん )
だっ、駄目だ。主の贅肉は俺が守る。( あわわ / ぇ )
誰しも失敗はつきものだろう。俺もこれは初めて出来たんだ。国広を悪いように言うな。( むむ / 肩にある手を払いのけ彼をぎゅうと抱きしめ睨み返し )
俺は何もしてない。( ふん / 湯銭からあがり風呂椅子に座るとタオルで泡立て体を洗い始め )
平気だ。主、ああ見えて俺達が付き合っているのを知っている。だからそう言っても” そうなのか。気を付けるんだぞ ”としか言わない。俺達を見守ってくれている。( 頭ぽむぽむ )
…国広?( 目前に居る彼の様子が可笑しいことは今になって気付く。それは、乱れた息遣いを何度も何度も繰り返し僅かに頬が染まっている様な…彼の身に何が起きているのだろう。恐る恐る彼の方へ近づき頬をそろり触り心配げに彼の名を呼び )
じゃあ、鍋と野菜を用意して待っていてくれないか。俺が行った時に作ってやる。…ん、でざあとが来たようだぞ。( 頃合いを見計らい、女中が抹茶ケーキを運んでやって来て )
何であんたが審神者の肩を持つんだ。( む )
“ 刀に人権は無いよ。君は国広よりは使えそうな刀だ。俺と仲良くしたいなら、俺の刀にならないか。 ”( にこり、愛想笑い )
…おい、俺の背中を流してくれるのではなかったのか。( 相手に続いて湯船から上がり )
し、知っていたのか…!?あんた、俺との事を審神者に話したのか。( はくはく )
…っ、触るな。( どうしたことか頬を触れられただけでびくりと肩が跳ね、明らかに身体の調子が可笑しいことに恐怖さえ覚えると咄嗟に拒絶の言葉が口を突いてしまい。思えば酒をくれた刀からはこれを惚れ薬代わりにして二人で楽しめ、とのような声を掛けられたのだが、それがまさか本物であるとは夢にも思うまい。バツが悪そうに瞳を泳がせ、取り繕う言葉を付け加えると布団に潜り込んでしまい。彼に触れたいという邪念は無理矢理抑え込んで )――少し呑み過ぎたのかもしれない。もう寝る、おやすみ。
!分かった。楽しみにしている。( わくわく )…抹茶のでざあと。ふふ、美味そうだ。( ぱあ / 目の前に置かれた抹茶ケーキにこれでもかと目を輝かせ )
そ、それは…俺の主だから。後で主に言い聞かせておく。( ふむ、あわわ )
…あんたとは仲良くできる気がしないな。俺の主はあの人だけだ。( キッ )
…知らないな。( ふん、ごしごし )
いや、俺は話してはいないが…言っただろう。主は勘がいい、と。( こく / 至って冷静 )
くにひ――っ、( 見間違えるわけもなく自身が彼の頬を触れただけで大袈裟に反応を見てしまうと、やはり何かあったのではないかと。念の為確認を取るべく彼の名を呼ぼうとするも拒絶の言葉で遮られ思わずビクッ、と小さく肩が跳ね。すんなり手を引き何事もなかったようにそそくさと布団の中へ潜りこんでしまう彼の行動を目で追いつつ動揺したように )っえ、あ…ああ、おやすみ。( ふと、卓子の方へ視線をやってみると酒があるのが見え、まさか…とは思ったものの何も調べることなく電気を切り此方も布団の中へ潜り込み )
はは、甘味なら何でも好きなんだな。俺のも食べて良いぞ。( す、と自らの皿も差し出し )
俺だってあんたの恋刀…なんだ、ぞ。二言目には主、主って…。( 拗ねた )
――…切国、( 相手の言葉に不機嫌になる主を気にしつつ、袖くいくい。ひそ )
……、( くぅん、見えない獣耳を垂れ )
そう、か。ならば挨拶に行かなくてはいけないな。正式に付き合っていることを伝えなければ。( きりっ )
( 布団に潜っても当然眠れるわけもなく、電気も消え相手が寝静まった頃合いを見計らって布団から少し顔を出しじっと相手の方を見詰めていて。少し触れるくらいならば許されるだろうか。酒の影響で失いかけている理性を働かせてそんな事を葛藤しつつも、そろりと手を伸ばしては相手の布団の中から手探りで彼の手を掴み )
え、いや…あんたの分だろ。俺はこれで充分だ。( ふふ )いただきます。( ぱく、 )…ん、甘さ控え目だが苦味もあって美味い。( ほわわん )
こっ、恋刀…っ( ぶわわ )主は大切な人だ。だが、もっと大切なのは国広しかいない。( ぎゅ )
……?なんだ。( 耳寄せひそそ )
………わかった…!やるから背中を向けろ。( ふう、 )
そ、そこまでしなくてもいいだろう。( あわわ )
――…ん、?( ぴく。すーと寝静まった頃に何やら手に違和感を感じ。この手――隣で寝ているであろうと思っていた彼は起きていた様だ。酒の影響なのか掌がやけに熱いのだが、やっぱり何かあったんじゃないかと思い立ちゆっくりそちらへと顔を向け虚ろな目乍静かに口を開き )…くにひろ…どうかし、たか…?
――…?繊細な味はよく分からんが……ん、甘、( 二、三口で食べきりこの感想 )
あんたも口が上手くなったな。それが本心だと嬉しいが。( 頭撫で )
…行こう。もう沢山だ…。( しゅん、力ない声で囁き )
…!ありがとう。気が変わったのか?( ぱあ、彼の変わりように不思議そうにしつつ椅子に座り背を向けて )
何故だ?審神者の刀を俺が貰い受けるんだ、ちゃんと挨拶をしなければ。( きょと )
…あんた、寝顔も綺麗だな。胸が高鳴って、眠れない。――ほら、( 何処か物欲しげにとろんとした瞳で相手を見詰めつつぎゅ、と彼の手を握っては己の胸まで導いて心音を聞かせ。完全に酔いが回っており、常よりも幾分素直になっている様ではんなりとした微笑を浮かべたままストレートに彼を口説き )
ふふ、あんたらしい感想だな。( くすす、もう一口ぱく、 )、んー( 幸せそうにほわん )
そうか?だが、本心だぞ。あんたは俺の恋刀だから。( すり )
――あんたはもう少し国広の気持ち、考えた方がいいぞ。( ジロリ / そう審神者に伝えた後、彼と共に本丸を去ろうと )
別に。( 相手の背をごしごし )まだ加減してほしいなら言ってくれ。
っえ。それだとなんだか…縁談の様な気が、するのだが…( ぽそそ )
…へ、っ?( 目の前に居るのは彼で間違いない筈、なのにこの幾分も微笑を浮かべまるで別人の様に思えてきて仕方がなくて。口説き文句を耳に寝ぼけていた意識も覚醒してしまうと、間抜けた声を抜かしても尚、一番聞きたくないワードをも突っ込む所ではなく只々彼の口から出たその言葉に唖然とするばかり。実際に彼の胸の心拍音は激しくこれは嘘ではないのは分かっているもののどう答えていいかわからず目線を泳がせ動揺を隠せずにいて )
どういう意味だ。写しにそれ以上を期待するな。…それにしても、幸せそうに食うものだ。( 頬杖 )
…全く、あんたという奴は…。( なでなでなで )
――切国、待て。何処へ行くつもりだ?( 本丸の玄関口に差し掛かったところで立ち止まり、困り顔 )
いや、気持ちが良い。眠ってしまいそうだ。( 目瞑り快感に酔い痴れ )
人間の間ではそれが礼儀ではないのか?審神者に認めて貰わないことには切国を嫁に貰えんからな。( 真剣 )
( 酷く動揺を露わにする相手にクスクス無邪気に笑声零すと胸に添えていた相手の手を大事そうに両手で持ってちゅ、と甲に口付けて。敢えてリップ音立て煽情的な雰囲気を作り出せば、そのまま見せ付けるが如くその細い指先をゆっくりと喰み、ちゅう、と吸って見せて彼の反応を楽しみ )
ん、甘味を食べると幸せな気持ちになる――それは主も言っていた事だ。本当なんだな。( ふへ )
っちょ…くに、ひ、ろ…っ、髪が…っ、髪が乱れ、るっ( あわわ )
一旦ここへ出てそれから考えようかと思ったんだが…離れるのは嫌か?( 首ゆる )
そうかそれは良かった。だが、寝るなよ国広。( 背中ぺしぺし、 )
よ、よよよよ嫁?!( ぎょ )そっ、それは人間の間での話だろう。俺達は刀だぞ。無理に決まっている。( 目伏せ )
っぇ…ん、っ…ま、って…くにひ、ろ…っ、( 目の前で何が起きている?彼は一体何を――最初のあの音にぴくッ、と僅かに反応し更には自身の指先を味わうかのように吸う彼の姿に思わず目を強く閉じ吸われている方の手を離せと言わんばかりにぐいぐい、此方側に手を引こうとして )
それもあるかもしれないが、誰と食べるかにもよるんじゃないのか。( ちらっ )
乱しているんだ。…ほら、もう乾いたんじゃないのか?布。( 照れ隠しに話題を変え )
いや…構わない。主は俺を必要としていないしな…ははは。( 震え声 )
寝ないさ。でも、気持ち良…くて…――( すやあ )
付喪神同士では夫婦にはなれないのか…?残念だ。真似事でも良いから、あんたと一緒になりたかった。( しゅん )
んん…。( 抵抗する手指の動きにあっさりと負け、不満げな唸り声を上げれば眉根を寄せ何故逃げるのかと視線で問うて。冷静な思考力を失っており、夢現に彼を暫く見つめる内にやがてウトウトと瞼が重く開閉し始め。相手を散々驚かせ睡眠を邪魔したにも関わらず自分は今にも意識を失いそうな微睡みの渦中におり )
誰かと共に?( きょと )…!俺、国広と食べるの好きだ。( ぱあ )
んん…なんなんだ全く。( む / 乱れた髪を直しつつ干された布の確認 )…ん、いい感じに乾いている。国広、あんたの布も出来ているぞ。
…国広…俺が傍に居るから。今はここを離れよう。( ぎゅう、)
本当だろうな…って、おい?国広?国広!( ぎょぎょ )言った傍から寝る奴が居るか!くにひろ!寝るなっ、( 相手の目の前に来ると、頬をぺしぺし )
ぅ、そ…そんなの…俺だって…あんたと一緒になりたい、さ。( 口元手で隠し目線すす )願わくば夫婦にだって…そ、の…( もごもご )
( その視線を向けられても視線を逸らすしかなく、今も尚彼の行動には驚きは隠せずにいるものの心拍音がやけに激しい。バクバク、と何度も何度も繰り返す音に治まれ。治まれと念じつつチラリと見やれば、意識を失いかけている今の彼なら…何も言われないだろう。そ、っと顔を近づかせ彼の唇へちゅ、と軽く口づけては彼から離れ布団へ潜ってしまい )
今日のお前はいやに素直だな。( くすくす )
…!綺麗になったな。これで兄弟や歌仙に追いかけまわされることも無くなるだろう。( ばさ、と布を纏い )
――ッ、……。( 我慢できずにぽとりと一粒涙を零し黙って頷き )
へぶっ……、やめ、おい……やめろッ!な、何するんだいきなり…っ。おえはねへない。( うが、然し回らない呂律 )
…付喪神にも来世があるならば、次は人間に転生したいな。そうしたら、一緒になる事も夫婦になる事も許される。( しみじみ )
きりくに…。( 唇に触れた柔らかな感触と仄かな熱に閉ざし掛けた目蓋を薄らと擡げて逃げ行く彼の姿をほんの少しだけ視界に収め。夢か現かそれさえも分からないなりにとても満たされた気分を味わうと、ふにゃりと柔らかく相好を崩して彼の名を紡ぎ。枕に額を埋めて幸せ気分に浸りつつそのまま朝まで熟睡し )
?な、なんだその…俺がいつも素直じゃないような言い草は。( むむ )
ふう…これがないと落ち着かない。( 布ばさ、布の端持ちすんすん )いい匂いがする。( ふふ )
国広、( 優しく撫で )…行こう。( ぽそ / 一度自身の本丸へ )
寝てた。思いっきり寝てた。( 真顔 )あんた…そこで寝ているとのぼせるぞ。( 敢えて水風呂の水を桶で掬い相手の背中ばしゃ )
…そうだな。そんなことあるのなら…俺の事、すぐにでも迎えにきてくれるか。( じぃ )
( 昨夜の驚きをもいつの間にやら一夜が明け。むくり起き上がると自身のあの行動がやけに新鮮に覚えている事に口元を抑え悶絶し始め。何故、あんなことしたのだろう。前にも同じようなことをして彼を困らせたのにまたしてしまった…、そんな後悔と共に布団から出て彼を起こさないようにせっせと布団を畳み始め )
いつも素直だとでも?( ご馳走様、と手を合わせつつ )
そうか、それは良かったな。どれ、俺も。( 相手を背後から抱き締め、布では無く彼の項をすんすん )
――…俺なんかが入っても良いのか…?何の役にも立てないぞ…。( 本丸を前に二、三歩後退り )
ひっ…!……あ、あんた、意外と遠慮無いな…。のぼせるよりも遥かに身体に悪そうな事を…。( ぶるぶる、逃げ腰 )
ふ、あんたを一人にしてはおけないからな。何処へでも迎えに行くとも。だから、俺の帰りを待ってろ。( 小指同士を絡めて )
( 相手が起床し活動し始めたことにより空気の流れが変わり、漸く意識を覚醒させたか薄目を開いて暫く相手の姿を見詰め。酒を嗜んだ割に寝覚めは良く、そのままもぞりと起き上がり両手を天高く突き出して気持ち良さそうに伸びを一つ。昨夜の記憶はあまり無く、夢でも見ていたように認識しており呑気に欠伸をしながら軽く挨拶 )…はよ、切国。…早いな。
?違うのか?俺はいつも素直な筈だ。( どや / 威張るな )
――っえ、…ちょ、っくに…んッ、( ひく、擽ったげに身を捩り )…っこ、ら…!はな、せ…ばかっ、( んん )
?何故そんな遠慮がちなんだ。主も久方振りにあんたに会うんだ。嬉しそうに歓迎するさ。( 手招きちょいちょい )
あんたが寝ようとしていたのが悪い。…目が覚めたろ?( くす )…そら、体を温め直すぞ、国広。
…ふ、それは困ったものだな。あんたも同じようなものだろうに。( くす )…ん、待っている。あんたの帰りを…ずっと。( 小指絡ませ指切り、 )
――っあ。あ、ああっ…お、は…よ。( 冷静にしようにも昨夜のこともあり彼の声を聞くなり大袈裟に肩を大きく揺らしてそちらへと顔を向けることなくそのまま挨拶を交わすもその声は自身でも分かるほど動揺している様子。無理矢理にでも押し入れに畳んだ布団を押し込んだ後、布で顔を隠しつつ蟹歩きで彼から遠ざける様に歩き襖まで辿ると、 )…か、顔洗ってくる…!( そう告げてはそそくさと出ていってしまい )
…素直な時もあるかもしれないが大半は捻くれているだろう。俺もそうだからな。( さらっと失礼 )
ふふ、良い匂いだ。仄かにしゃんぷうの香りがする。( 肩に顔埋めすりすり )
そうだろうか…。事あるたびに世話になって…すまない。( 不安げにちら、おずおずと相手の後に続き )
…目は覚めたが、何だかな。ん、その前にあんたの背中も流そうか?( 首傾げ )
いつまでも助けられてばかりじゃいられないだろ。嫁を迎えに行くのは婿の務めだ。…約束、な。( 小指軽く振り、額にちゅ )
…何だ、彼奴。( 明らかに様子の可笑しな相手にまた些細な事で変に此方を意識しているのだろうかと、自分が元凶とはまさか夢にも思わないで不思議そうにぽつりと思った感想を零し。一人になるとのっそりと布団から這い出て同じくそれを押入れへと畳んで押し込み、飲みっぱなしにしていたままの酒瓶を片付けていたところで二日酔いか或いは昨日の疲労が残っているのか激しい頭痛と目眩に襲われ、頭を抑え暫く蹲ってしまい )
…もう国広なんて嫌いだ。( むすぅ、 / 甘味もごもご )
んっ、…なんなんだ全く。( はあ、苦笑浮かべつつ相手の頭なでなで )
今日は仕方ないだろう。あんたが悪いわけじゃないんだ。( 本丸内に入れば審神者の姿 / ” おや、君は……山姥切!久し振りだな ”とぱあ、嬉し気 )
ん、俺の背中も頼む。( こく )
っ、国広――絶対だぞ。絶対…約束だからな。( 小指を絡めたまま相手の唇にちゅ、 )
( やはり彼の事が心配で顔を洗った後、厨から水の入ったコップを受け取り自室へと戻っていき襖を開けて見れば蹲った彼の姿に慌てて傍へと駆け寄り )…!国広、だ…大丈夫か?( そら、水だと彼の手渡すもあの昨夜の光景が目に浮かびぶわっ、と顔を真っ赤にさせ彼から離れようとし )
そんな事ぐらいで怒るなよ。俺はそんなあんたが好きなんだ。( 片方の口角吊り上げ )
……それにしても、切国は敏感だな。( 撫で受け、す、と目を細めるやさり気なく彼の腹部に手を這わせ )
久し振り、だな。一晩だけ、また泊めて貰っても良いだろうか…。( しゅん、と未だに塞ぎ込んだまま頭を下げ )
わかった。背中を向けてくれ。( タオルを泡立てて )
…ン、分かっているさ。まあ、何方が先に転生するかは分からんがな。お前が先に折れるとは限らない。( 頬撫で )
ああ、何とかな。あんたこそ熱でもあるんじゃないのか。( 暫くし、相手が戻ってくると水を有難く受け取り一息に飲み干して。頭痛を堪えながらふと彼を見れば何故だか己との間に距離があり、加えて林檎のように赤い顔。今朝からの調子といい様子の可笑しい相手に病を心配して首を傾げ )
っ、…げほっ( 甘味が違うとこに入り噎せ / ← )あ、あんた…っ、そんな台詞よくも易々と言え…っ( ぶわわ )
…なっ…!あ、あんたが変な…変なこと、する…からっ( うう、離せと言わんばかりに身を捩り )
( "ん?はっは。ああ、構わないぞ。部屋は切国と一緒でいいか? ")…俺は構わない。
ん、頼む。( 相手に背中向け、こく )
…ん、あんたとて折れるかどうかなんて分からないだろう。…俺より先に折れないでくれ。( 頬にある相手の手を自身の手と重ねすり )
っい、いや…熱なんて、ない。( 昨夜の事は彼自身覚えていないのだろうか。あんな熱烈なことをしたというのにあれは酔いの力もあるんだろうが…自身も自身でまたあの時と同じ過ちをしてしまったのだが、それも覚えていないのだろう。それはそれで良かったなんて思う反面、何故自身だけこんな照れなくてはならないのだろうと思ってしまうほどで。本当になにも覚えていないのだろうか。然り気無く話題を出そうと視線を逸らしたまま )……あんたよく寝ていたな。酒の影響だろうが、なにかいいことあったのか?
…?何でそんなに驚くんだ。本当のことを言っただけだが。迷惑だったか?( おず )
俺はあんたの匂いを確かめただけだ。変な虫が寄り付いても困るしな。( ちろり、項へ舌を這わせ )
ありがとう。ん…切国と一緒が良い。( ぎゅ、と分霊を抱き締めこくこく )
よし、いくぞ。( 洗うふりをして背中をつつ、と擽ってみて )
さあな。この先どうなるかは誰にも分からん。俺がもし折れても、後を追って来るなよ。( 頬ちゅ )
…いいこと?そうだな。…あったかもしれないな。( 何故そんなことを聞くのかと一瞬怪訝な顔をするが思い返してみれば不思議と胸が弾むような心地がして妙に気分が良い。彼と戯れあっていたのは恐らく夢なのだろうが妙に現実感があったことを思い出すと、多くは語らず意味深に頬を染めながらもじもじと身を竦め )
め、迷惑ではないが…そ、の…恥ずかしい( ううう / 唸る打刀 )
んっ( ぴく )ば…っ、か…そんなの、居るわ、けないだ、ろ…っ( 首を横に反らせうう )
…だそうだ。( 同じくぎゅうう / " ふふ。じゃあそれで決まりだな。切国、後は頼むぞ。 ")…ああ。
っん…!( びくぅ )く、にひろっ、あんた…っ( ばっ、と横向きギロ )
…ン。それを断ると言えば…?( ちら )
………、( その意味深な頬の染め方といい動き方といいもしや覚えているのでは。そんな事を思いつつじとり、相手の様子を窺いつつ )…そうか。それは、良かったな。
――俺なんかと恋仲になるのは恥だと…?( 泣きそうな顔 )
分からないだろう、そんなこと。あんたは庇護欲をそそるからな…。( はむ、と耳を食んで )
…なあ、切国。何で二人はそんなに俺に優しいんだ?同情しているからか?( 相手の肩を押し遣り身を離して )
さっきのお返し。ふふ、参ったか?( くすくす )
そんなのあんたの主が許さないだろう。( ふるふる、と首を左右に振り )
――…まあ、所詮は叶わん夢に過ぎないがな。( 記憶は朧げながら覚えていてもまさか現実に会ったこととは思っておらず、ぼそりとそう呟けば徐に席を立って相手の傍らを通り過ぎて部屋の戸を開け )顔洗って飯炊きの手伝いをしてくる。
?!何故そうなるんだっ。俺はそういうことを言っているわけではなくて、だな。…そういう洒落た言葉は俺からの口では言えないというか…( もごもご )
ゃっ…ひ、ごよく…?なんのことだ。俺にそんなも、のあるの、か…っ( ん、ぴくりと反応しちらり相手を涙目で見遣り )
ん?そういうわけじゃ…だが、あんたの事放っておけないから。( 相手の手を取り自身の自室へと案内し )
ばか。( うう )もういい。自分で洗うからそれ、貸せ。( むすぅ、手ちゃいちょい )
…それは…だが、あんたを一人で行かせない。俺も、一緒に追う。( ぎゅうう )
――…それがもしかしたら正夢というのもある。それだけ言っておこう。( そんな呟きをも答える様に自身の横を通り過ぎる間にそう告げ口を言い放った後其方へと顔をやりほんの少し寂し気な表情を浮かべてるのも数秒ほどで布で顔を隠し、此方も立ち上がると彼の横を通り )…俺は主を起こしてくる。( 相手の行く方向とは逆の方へ廊下を進み審神者は今も寝ているであろう私室へと足を運んでいき )
洒落た台詞だとは思わんが…少し気障だったか。だが、あんたはやはり素直じゃないな。( 頬杖 )
ああ。つい構ってやりたくなるような愛らしさ、というのか…。…耳、相変わらず弱いな。( ちゅ、水音立て耳朶を吸い )
俺が疎ましくなる事はないのか?あんた達の心配事の種だろう、俺は。( 部屋の前で立ち止まり、繋いだ手を解いて )
断る。ちゃんと俺が洗ってやるから、大人しく落ち着け。( タオルを相手の手が届かない位置に挙げるも残念ながら身長は同じという現実 )
駄目だ。俺達は主の為の刀だろう。まさかそれを忘れたわけでもあるまいな、切国。心中など人間だけがやることだ。( 頬なぞり )
( はたと足を止め視線のみ其方へ向ければ、自分では思い付かなかったその言葉に一瞬瞠目し。去りゆく相手の後姿を見えなくなるまで見送ると、無意識に自らの唇を指先で触れて )正夢……馬鹿な。彼奴は何も知らないからそんなことが言えるんだ。( 昨晩の記憶の内容を知れば、きっと彼に幻滅される。そう思い込み、気持ちは心の奥に封印したまま厨へと足を向け )
…その言葉そっくりそのまま返してやる。( むむ、後一口の甘味をぱくり )素直になるというのは難しいことだな。( お茶ずず )
な、んだそれ…は…ンッ、ぁ…っ、( ぴく、 )く、にひ…ろ…やめ、ろ( うんん )
疎ましい?何故だ?俺も主もそんなこと思ったことすらないが。( きょと )主はあんたの体を心配していた。大丈夫か、大丈夫かと。あの審神者のことだから無理させてるんじゃないか、ってな。( 頭ぽんぽん )
嫌だ。( ひょい、と相手の持っているタオルを奪い取りべー )
っ、忘れているわけじゃない。…だけど、俺は…あんたを失いたくないんだ。( 薄っすら涙を浮かべ )
( 審神者を起こした後、一言二言審神者と他愛のない話を交わし共に私室から出ていくと” もう朝餉はできているだろうか ”と呑気な審神者を横目に見てはくすり、小さく笑いを零し大広間へ向かい。もう既に刀達は集まっておりそれに気づいた短刀達が審神者の周りを囲み一緒に食べよう、と手を引っ張りあいに助けてくれと視線で訴えかけられても再度小さく笑って助けることもなく )ふふ、主も人気者だな。( なんて揶揄うような口調で言いのけると中へと入っていき )
あんたよりは素直だと思うが?まあ、無理に直す必要もないさ。お前はお前のままで居てくれ。( へら )
――すまない、止めるつもりはない。あんただって、満更でも無いんだろう。( がり、と耳殻を甘噛み囁いて )
…そうだ、そうだったな。お前もあの男もどうしようもないお人好しだった。…でも俺は、何も恩を返せないぞ。刀装作りも鍛刀も自信が無い。( すり、大人しく撫で受けぎゅ )
あ、こら。折角俺が気を利かせたのに。( ぶー )
おい、まだ起こってもいない事で泣く奴があるか。( 頭ぺし )…大丈夫だ、俺は強いから。あんたを幸せにするまでは一人にしないさ。
( 厨房には例の如く歌仙と燭台切が忙しなく立ち回っており、そのサポートを担う何振りかの刀も窺え如何やら今日に限っては己の出る幕も無い様子。忙しい中申し訳ないとは思いつつ、燭台切に本日の手合わせを頼み込むものの、彼は遠征や食事の準備に忙しいらしく代わりにあの一匹竜王に頼んでみるとの事。全く以て接点のない彼に未だ人見知りを発動しつつも拒みはせず了承し、一度厨房を出て広間へと向かい。其処には短刀達に取り囲まれる審神者の姿があり、遠巻きにその様を眺めていた分霊の方に近付くと肩をぽんと叩いて )……助けないのか。
それはどうだかな。…っ、本当にあんたはそういうことを( ぶわ )…んん、これからどうする?まだこの旅館でゆっくりするか?( 首ゆる )
ひっ…ぅ、くにひ、ろ…っ( 横目でちらり見やり腹部にある彼の手を自身の手と重ね )
恩なんていい。俺はあんたがここにいるだけで、それで満足だから。( 相手の肩口に顔を埋めすり )
何が気を利かせた、だ。…また意地悪するんだろう。( じとぉ )
っゔ…痛い。( あう )だって…っ、ん…約束だぞ、国広。( ぎゅうう )
…俺が助けても粟田口派の兄刀が――( 粟田口派の短刀達に取り囲まれる審神者をいつ助けようかとその様子を窺がっていたところで、食事と準備を手伝いに行っていた彼の声音を耳にすると其方へ振り返り答えると同時に粟田口派の兄刀がやってきて一喝させられ渋々といったように取り囲んでいた短刀達は一度離れるも審神者と食事を共にしたいらしく一人、短刀に手を引かれつつ中へ入っていく姿を見届けて )…な、俺が助けなくても平気だったろ。
ん、そうだな。食べ終わったことだし、荷物を纏めて帰ろうか。朝帰りなんて主もさぞ怒っ…、心配しているだろう。( げふん、目逸らし )
何だ?もっと、か?( ぴたりと動きを止めきょとり )
…俺に出来ることは何も無いのか…?( ぎゅ、悲しげに眉下げ )
意地悪じゃない、悪戯だ。( 屁理屈 )でも、もうしない。
約束する。…あんたは俺のものだ。( ちゅ、 )
ああ。流石は粟田口の長兄だな。( あれだけ個性豊かな短刀達を一喝で纏められるのはお見事という他無く感心したように尊敬の眼差しを送り。中へと入って行く彼らにつられ自らも相手の手を握ると、一瞬その温もりに昨晩の記憶が蘇るも努めて平静を装い )…さ、俺達も行こう。切国。
…国広、俺も一緒に審神者に謝ろうか?( 心配そうにじぃ )
はっ…はぁ…ん、も…むり…っ( ゔぅ、弱弱しく首をぶんぶん )
あ…え…っと…そ、の…少し…小腹が空いたんだが…あんたなにか作れる、か?( ちら )
屁理屈言うな。( すぱ )…それを信じてやるから…そら、俺の背中洗ってくれ。( 視線を逸らしタオルを差し出し )
ん、…好き、国広。( お返しとばかりちゅ )
ッ、( 不意に別の温もりを手に感じ取ると大げさに肩を揺らしてしまうのは、昨夜の事が今も新鮮に覚えているからであって酒の力の所為だと分かっていてもまさかあんな行動にうつすなんて思いもしないのだから仕方がないだろう。またも今朝の様なリンゴの様に顔を真っ赤にさせすぐさま顔を逸らしてしまい。この状態では皆と彼の前に晒すわけにはいかない。心配されるのが目に見えているからこそ手を離してほしそうに震えた声で )…ッ、国広…頼む、手…放して…くれ。
いや、良いんだ。あんたも早く帰れ。きっと審神者が心配している。( 首振り )
嘘つけ。いじめられるのが好きなくせに。( がぶ、強めに首筋に噛み付き )
…!ああ、良いぞ。厨房と材料さえを貸して貰えれば。( ぱあ、こくこく )
分かった。……冗談の通じない奴だな。( ぼそお、泡立てたタオルで相手の背中を撫で )
ん…そんなこと、知っている。( 目を細め柔和に微笑み、頬に手添え )
…っあ…すまない。…その、嫌だった、のか…。( 彼の手を引こうとしたところで弱々しい拒否の言葉を拾うと其方をゆっくりと振り返り相手の様子を窺って。顔は背けられ目も合わせてくれず、加えてその台詞にズキ、と心を痛ませると渋々手を離し消え入りそうな声で呟いて。誰よりも長く相手と過ごしてきたから、舞い上がってしまっていたのだろう。そんな自分を恥じてくるりと相手に背を向ければ努めて暗くならぬような声で一言付け添え、そのまま一人急ぎ足に広間へと入って行き )…じゃ、じゃあ、俺は先に行くから。
…、( ふるふる )俺、あんたと一緒に帰る。( 相手の手を握りじ )だから…少し寄り道しないか。昨日行った海。見に行きたい、あんたと、( ふ )
ぁ゙っ…ぅ、も…ち、が…っ( びくぅ、 )
ん、いいと思う。厨房の場所、分かるか?( 首ゆる )
…何か言ったか。( じとぉ )ん、気持ちがいい。( ふへ )
ふふ、そうだな。だが、何度でも伝えてやる。耳に胼胝ができるほどにな、( くす、頬にある手を自身の口元までもっていけば、ちゅ、と口づけ )
っあ…!ちが…くにひ――( 彼と手を繋ぐことは嫌いなわけじゃなくただあの昨晩があったから。そんな事、覚えていないであろう彼に言えるわけもなく急ぎ足で行ってしまう背中を引き留めようとするももう既に彼の姿は消えてしまって。そのままその場で立ち尽くし又彼を傷つけてしまった。どうすればいい。どう説明すればいい。そんな悩みを抱え込んでいると、ふと、後ろから刀の気配を感じ取り後ろを振り返れば一匹竜王が。二振り共きょとり、とした表情で見詰め合い先に口を開いたのは一匹竜王の方で” …あんたはあっちの山姥切じゃないな。どうした?入らないのか。 ”気まずそうに視線を逸らしては溜息をつかれ先に足を進める一匹竜王の後を追いかけるように後ろを着いて行き )
いいと言っているのに…。ああ、構わないぞ。見に行こうか、今日も良い天気だしな。( 手を握り返してはやんわりとその手を外し、席を立って )
痛いくらいが気持ち良いんだろ。そう言っていたのはお前だ。( ちゅ、と首筋に吸い付き見える位置に痕をつけ )
ああ、分かる。何か作ってくるから、少し待っててくれ。( くるり、背向け )
別に…。ん、それは何より。( 首から背を撫で、腹部にも泡を塗り付け抱き締めるような格好 )
そういうところは素直というか…大胆なんだな。( ぽぽぽ、困ったように目を逸らし )
( 布を深く被り、その表情が見えないようにして部屋の奥へと進み。広間には既に人数分の膳が据えられ焼き魚の芳しい香りを漂わせているが先の一件もあり全く食欲をそそられる事はない。好きだと思っていたのは自分だけだった――そう思い込み切なさで涙腺が緩むも何とか涙は堪え、一振りで部屋の隅の方を選んで席につき。はたと、一匹竜王と共にいる相手と視線がかち合い )
いや、一緒に帰る。( ふんす / 譲れない )…!( ぱああ / 嬉し気に自身もその場を立ち上がり部屋へ一旦戻り荷物を纏め )
っ、しらな…っン、…ば、か…あと、付けた…の、か?( 荒い息遣いを繰り返しつつちら、 )
ん、楽しみに待っている。( こくこく )
……、( なんだろう。この格好恥ずかしくなってきたんだが、 / 今更である )…っ、国広。もういい…!後は自分でする。( あわわ )
あんたも人の事言えた義理ではないだろう。…たまに大胆な時あるぞ。( くすす、相手の掌すりすり )
――!ぁっ…、( その視線に思わず顔を真っ赤にさせ思わず横に居た一匹竜王の後ろへ隠れてしまい。何が何だかわからない内にいつの間にやら挟みうちの様なことになっている一匹竜王。突然背中に違和感を感じては其方へ視線だけやればどういうことかふるふる僅かに震えていているのが見え。頭上に?を浮かべ一先ず視線を前にやれば彼と瓜二つの刀が。なんとなしに察してしまうと、声を掛けることなくいつもの場所に座る訳でなくどかり、相手の隣へ座り込み自身も同じように慌てて隠れるように隣へ。すると、一匹竜王から口を開き” …あんたか。光忠から大体の話は聞いた。手合わせ位なら付き合ってやらなくもない。 ”とだけ告げては黙々と朝餉を食べ始め )
はあ、分かった。一緒に帰ろう。でも、俺の主には会わなくていい。…ん、準備出来たか?( 己も荷物を纏めて抱え )
ああ、そうだ。これなら誰が見てもあんたに番がいると分かるだろう。( 痕を指先で愛しげになぞり )
――んん、そうはいっても、何を作ろうか…。ん、そうだ。( 冷蔵庫の中を失敬し、閃いてある物を作り始め )
何でだ?遠慮することはない。( きょと、無意識にぎゅ、と密着し )
そうだな、俺は誰かさんと違って捻くれていないから。好きなものは好きだと認める。( そのまま頬撫で )
( 視線が合うなりすぐに隠れてしまう相手に、避けられていると認識すれば益々塞ぎ込んで。更には禄に話したこともない一匹竜王を前にして蛇に睨まれた蛙の如く身を硬くして縮こまっていると、彼らが隣に腰掛ける気配が伝わってきて。およそこの一匹竜王も素直でないらしく彼の言葉に思わずぱちぱちと目を瞬かせると、初対面相手につい失礼なことを問い返してしまい )…あんた、強いのか?
えっ……ん…分かった。( しょぼん )…出来たぞ。( こく / そう頷くと荷物を抱え大事そうに相手から貰った貝殻を握りしめ )
…そんなことしなくても俺は…あんたしか見ないのに。( ぽそ / ぉ )
――…何を作ってくれるのだろう。楽しみだ。なあ、お前もそう思うだろ?( ぱあ / フラワー●ック再び← )
っ~!( ぶわわ )ち、ちかっ…( ひえ )
…悪かったな、素直ではなくて。( 頬ぷく )
……さあな。( 思わぬ問いかけに食事を進めていた手がピタリと止まり視線だけをそちらへやり一言だけ返してはまた食事を再度始め。一匹竜王の隣へ腰かけた自身はまさかあの一匹竜王が自ら話しかける事に対し珍しいと思いつつ様子を窺うだけで話の輪に入ることなく食欲が湧かないものの一口、二口食べるだけで手を合わせゆるり立ち上がりその場を後にし )
…?なんだ、俺の主に会いたかったのか?( 意外そうに )ふ、あまり握りしめると割れるぞ、貝殻。――では、行くか。
あんたがそのつもりでも、他にお前を狙っている輩が居るかもしれないだろ。( 不貞腐れ )
――残念ながら、そいつの分までは作っていないぞ。( 蜂蜜と生クリームで彩られたホットケーキを手に、彼の背後からひょこりと現れ )
……ん?( すりすりと甘え )
何も悪いとは言っていないさ。( ぷす、と相手の両頬手で挟んで空気を抜き )
( 一瞬だけかち合った黄金の瞳は、馴れ合いを好まぬ冷やかな眼差しがとても印象的で。多くを語らずとも孤高を持した彼の強さがひしひしと感じられ、燻る好戦的な欲求をこくりと生唾嚥下することで抑えつつ己も箸を持って食事を始めようとした刹那。分霊が朝餉もそこそこに立ち上がるのを視界端に収めると、慌ててその箸を膳に戻し )…大倶利伽羅、すまない。少し用を思い出した。また後で、な。( 申し訳無げにぺこりと頭を下げ、言うや否や席を立つと分霊の後を急ぎ足で追い掛けて )
…会いたかったと言うより、俺もあんたとあの審神者に一緒に謝りたいと…それでだ。( 目伏せ )…ぁ。( あわわ / 相手に言われては握りしめるのを弱めこく )――…海。( ぱあ / 旅館をでてあの時通った道を通れば青々と広がる海 )
…なんであんたはそう思うんだ。そんな奴居るわけがないだろう。( 首ゆる )
はひっ…?!( びく )っな、なんだ…国広か。脅かすな。( ほ )…?!そ、それは…( ぱああ )
っ、背中を洗うだけだっただろ。もう…いいから離れ、てくれ…( うう )
…、…( むむ / 離せと視線で訴え )
( この場から抜ける彼を尻目に一匹竜王は返事をすることなく。――大広間から抜けてきた自身は、後ろから分霊の気配をじわじわと感じとり。何しにきたんだ。俺は今会いたくないのに…。そう思っていても無意識に早足だった足取りも速度を緩めピタリと立ち止まるものの振り返ることなく布を下に下げ彼へ問いかける )…なんだ。俺に何か様か、国広。
やめておけ。そう言って、互いに傷付くのがオチだ。( ふ )……ほう、見事なものだな。きらきら光っていて、宝石みたいだ。( ぱあ、綺麗な海に暫く見惚れて )
そんな事が何故言い切れる?陰でお前を好いているものが居るかも…しれない。( 不安げにちら )
ふふ、何て声を出すんだ。ああ、ほっとけーきという奴だな。審神者の分も作った。あんた達は甘味が好きだと思って。( へへ、おずおずと盆を差し出し )
…っすまない。( がーん、渋々と離れ )
……、( 頬みょんみょん )
( 普段より明らかに冷たい態度。いや、寧ろこれまで自惚れていただけであって、彼にとってもまた闇に堕ちかけた己など厄介者そのものなのかもしれない。表情の見えぬ布の後姿を見詰めながら、今にも泣き出しそうな震え声でぽつぽつと謝罪を紡ぎ )あ、あの…その、ちゃんと…謝りたくて。安易に触れてすまなかった。もうあんたに馴れ馴れしくしない。部屋も、お前が嫌だったなら…出て行く。
…だが、またあんたは殴られてしまうのだろう。( 心配げにしゅん )朝方の海も中々の見ものだな。( ぱあ / 海の近くへ行きしゃがみ込むと片手でぱしゃぱしゃと遊び )
はあ…あんたこそ何故そう言えるんだ。写しの俺など誰も興味ないだろう。心配するな。俺はあんたしか見てない。( 頬へちゅ )
ああ…!好きだとも!ありがとう、国広。( ぱああ / 嬉しそうに盆を受け取り甘い香りが漂うホットケーキに頬がこれでもかと緩み )
っあ…い、いや…その…洗ってくれて助かった。( ぽそそ )
ふぉい…ははへ、ふひひほ。( むすぅ )
( 違う、そういうことで彼にしてしまった態度じゃない。刀である故に経験をもしたことのない未だ名もわからぬ感情に戸惑いを隠せずにいたのは事実であり。彼の声を聞く度に頬を赤く染め上げ、ドッドと心の蔵までも早く波打つのを感じるのはあの昨晩と同じだ。どうすればいいのだろう、俺は病にかかったのだろうか。そんなことを悶々と考え込んでしまうと同時に彼の今にも泣きだしそうな声を耳にしては布は下げたままそのまま後ろへ振り返りずかずかと彼の元へ )…、此処で話すのもなんだから、俺の部屋へ来い。( そういうと躊躇うことなく彼の手を取り早歩きで私室へと辿り着くと、襖を開け畳の上へ彼を座らせ自身はその前に座り )…あんたは…本当に昨晩の事、覚えてない…のか?
何、言いつけを守らない俺が悪いんだ。( 小石を蹴って )ふ、あんたは水遊びが好きだな。朝方の海水は冷たいだろう。( 己も隣に屈み、手を浸し )
…あんたがそう言うのなら、お前を信じる。痕も付けたことだしな。( 首筋つつ、 )
……ふん、どうだか。( ぷい )
柔らかい頬だな。こうしていると癒される。( 伸ばしたまま指先でさわさわ )
( 突然振り向いたかと思えば腕を取られ、問答無用で自室まで導かれると和室に二人鎮座する改まったその態度にただただ唖然とする他なく、何事かと目を瞠り。一体己が、昨晩何をしたというのだろう。知らずのうちに、何か彼に嫌われるだけのとんでもないことをしてしまったのかもしれないと背筋が凍り付いて。正座にて姿勢を改めてはぽつりぽつりと語り出し、不安げな眼差しを向けて )…風呂から帰ってきたらあんたが先に寝ていて、仕方なく一人で晩酌を始めたところまでは覚えているが…。俺、お前に何かしたか…?勝手に酒を飲んだから、怒っているのか。
…たまには言いつけを裏切ることもいいことだと思う。何かあれば俺を呼んでくれよ。すぐ駆けつけてやるからな。( ふんす )…冷たいが丁度いい具合だ。また…海に行こうな、国広。( ぱしゃぱしゃ )
ン…これを見た輩はどう反応をするのやら。特に主だが…今の時期だと蚊に刺されたとでも誤魔化しておこうか。( くす )
……はあ…俺が悪かったから機嫌を治せ。( 相手と向き合い苦笑 )
?!ひひはへふ…?ほへはひふほほひははへなひ…!( あわわ )
違う。勝手に酒を飲んだことで俺が怒っているわけではない。…というか怒ってないんだが。( 怒っていたつもりはないのだが、どうも彼の様子からひしひしと己に怯えているのが窺え。首を左右に振り表情を柔らかくしつつ彼の言ったことは否定し。やはりあの昨晩の事はよく覚えていないらしく、不安げにする彼に教えるべきか迷ったもののこのまま黙っておくわけにもいかず恥ずかし気に視線を逸らし )……あんたは酒の影響で覚えていないだろうが…………俺の…びを…えた…。( あの時の記憶が蘇り思わず言葉を濁す様に言ってしまい )
ああ、そうだな。ありがとう、頼りにしている。( 頭撫で )次に来るのは来年かな。季節の移り変わりは早いから。( 寂しげに目を細め )
蚊、か。…あの察しの良い審神者をそれで誤魔化せると良いが…。( むむ )
切国のばか。そう簡単に治るか。( くるり、背を向けぷく )
ふ、癒しさ。そうやって慌てるところも可愛い。( くすくす、手を離しぎゅう )
……え?( 怒っていないのなら先程からの態度は何なのか、益々不安に駆られ彼の言葉の続きを促すが、返ってきた言葉はあまりに小さ過ぎて上手く聞き取れず。もどかしそうに聞き返せば気持ち前のめりで相手の顔をじっと見つめ、再度その口から真相を語られるのを辛抱強く待って )
ん。( 嬉し気に撫で受け )ああ…来年、か。来年まで待てないな…あんたに会えなくなるのは嫌だ。( しょぼん )
大丈夫だろ。…多分。( ぽそ )俺達が付き合ってることも知っているし、大体は察してくれる、はずだ。( こく )
ったく…なんでそこで機嫌を損ねるんだ、あんたは( はあ、 )国広。( 後ろからぎゅう )
可愛い、可愛い言うなっ( うぅ / 相手の背中へ手を回しぎゅぎゅ )
――…俺の、指を…銜えたんだっ、( 前のめりにある彼の顔にドキッ、と高鳴りを一つし思わず後ろに一歩下がりつつ顔を逸らし正直に言った途端に真っ赤に染め上げ。もう恥ずかしすぎてこれ以上見せられないとでもいう様に布をぐいぐいと下へ下げて )
ばかだな。何も海に行く時だけしかお前に会えないわけじゃない。( ぱしゃ、と水を掛け )
…そう、か。なあ、切国。あんたの審神者に、改めて挨拶に行っても良いか。( ちらり )
あんたのせいだ。…っ、そ、そんなことして機嫌を取ろうとしても無駄、なんだから、な。( 言葉とは裏腹に大人しく縮こまり )
…乱に言うと喜ぶ言葉なのに。( なでなで )
――…!な…っ…、( 相手から聞く衝撃の事実に言葉を失い、彼の頬の熱が伝染したかのように自身も顔を朱色に染めて。記憶が無い事が余計にもどかしく、一体どういう状況で何を思って彼の指先を食んだのか自分でも甚だ疑問であるが心当たりがないわけではなく。申し訳無げに頭を垂れてぽつりぽつりと語り出し )…、俺、酒を飲むと我を忘れるところがあるから…心を許せる者の前でしか飲まない事にしているんだ。あんたに、気を許しすぎてしまった。…他意はない。どうか、忘れて欲しい。
冷っ、( びく )そうなんだろうが…まだあんたと離れたくない。( しゅん )
挨拶?…って俺とあんたが付き合っている事を言うのか?( 首ゆるり )
ふふ…抵抗しないあたり嫌じゃないんだろ。( くすす、ぎゅー )
乱と俺と一緒にするな。( むむ )俺は喜ばないぞ。
……そ、うなのか。いや、俺だけに気を許してくれていたことは嬉し、かった…ぞ。( 今までずっと一緒に居たこともあったのもあるからか気を許してくれたのたことは正直嬉しくて仕方がなく。だが、忘れろと言われてもあの時の衝撃的な光景は今でも忘れられない己はそう簡単に忘れられるわけもなく。" 他意はない "そう言うならきっと酒の影響で思わずしてしまったのだと、自分自身納得するしかなくぽそり、何処か寂しそうで )
偶に逢瀬をするから楽しみにもなるんだ。常に一緒だと俺なんかいずれ飽きられる。( 不意に立ち上がり )
まあ…そうだな。それが礼儀ってものだろ。( こく )
あんた…自分からするのは嫌がらないんだな。( ちら、と振り返りじとりと )
ならば、お前の喜びそうな言葉で褒め殺してやる。…切国、好きだ。( 耳元に口付け )
…でも、指まで舐めるなんて、今まで無かったのに…俺はどうしてしまったんだろう。本当にすまない。( 己の不手際を彼は許してくれるようだがそれも持ち前の優しさ故だろう。元気の無い様子の相手に本当は気持ち悪かったに違いないと勘違いし、益々酒を飲んだことが悔やまれ小さな声で悔恨の言葉を吐き。こんな大胆なスキンシップを己が行うには彼でなければならない理由があったのだが、今はまだその気持ちに気付くことはなく首を傾げるばかり )
そんなことはない。( ふるふる )…俺、こうやってたまに会うのもいいと思うがもっとずっと一緒に居たくて堪らない。( ちら )
…俺はその時、どうしたらいいんだ。( 目ぱちくり )
俺からはいいんだ。…あんただと変な事をされそうだしな。( くす / 冗談を口にし )
は…っ?!あ…っ~( ぶわわわ )な、な…っばか( うう )
もう気にしていないから謝らなくていい。…それは俺にもよく分からん。なんでだろう…あんたと居ると心の臓が早ばるんだ。( 此方とて彼と同様に自身の気持ちすら気付かずのまま胸元に手を当て今もドキドキと高鳴る心の臓。昨晩も今と同じような感覚だった。顔も妙に暑かったような…なんだったんだろあの感情は――。うむ、と首を傾げ何度考えてもわからぬ事は後回しにしようとすくと立ち上がり )…国広、あんたは大倶利伽羅と手合わせだろう。行かなくていいのか。
困ったひっつき虫だな。――また会いにくるさ。楽しみがあれば内番も出陣も頑張れるだろう?( ふわり微笑み )
どうもしなくて良いんじゃないか。ただ隣に居てくれるだけで良い。( 両手取り )
変な事って…何だ。俺がいつそんなことをした?( 真顔 )
そうやってすぐ照れるところとか、恥ずかしがり屋なところも…好きだ。( 耳元へ吹き込み )
…俺も、同じだ。互いに何かの病に侵されているのかもしれないな。…なんて。( 相手の言葉は自身の此処最近の症状とも似通っており、少し落ち着いて考えてみれば病は病でも別の思い当たる節が脳裏に過ぎり。まさか、そんな――互いが互いを懸想し合っているなど思い上がりも甚だしいと一つの仮説を打ち払うかのように首を振りつつ、愛想笑いを形成し冗談ぽく返してみれば、相手につられてのそりと立ち上がり )ああ、そうだったな。あんたは内番か。また後で会おう。
ぅ、ひっつき虫とかいうな。( むぅ )そ、それはそうだが――!国広がそうやって柔らかく笑うの…俺は見ていて嬉しい。( ふふ )
…それでいいのか?あんたが緊張して言えないかもしれないから手を繋いでやる。( 相手の手をぎゅぅ )
あんた…本当に自覚なくやっていたのか…( じとぉ )さっき。さっき俺に悪戯したろ( む )
んっ…も、もういい…!あんたの気持ちは十分わかったからっ( あわわ )
っえ…や、病なの、か?!( そんな仮説をも思い付かない己は彼の言葉を真に受けてしまいあわあわと慌ててどうすればこの病が治るのだろう。主に相談するべきかもしれない、そう思えば内番を終わらせてから相談しに行こうと心に決め。彼と共に部屋を出て各各々やるべきことをするべく二振り共一度別れていき。此方は内番ということで畑当番のようだ。此方と共にやる刀一振りと会っては本丸から少し離れたところに畑がありそこで水やりや肥料を蒔いたりと作業をし始めて )
ふ、気に障ったのならすまんな。――…?俺が笑ったところで何が面白いんだ…?変な切国だな。( そう言いつつ何処となく照れたように顔を擦り、そっぽを向いて )
ふん、あんたの後押しが無くても男らしく堂々と宣言してみせるさ。( フラグ )――そら、そうと決まれば行こう。( そのまま彼の手を引き )
さっき…?あんたに水を掛けたことか?( 記憶遡り過ぎた末路 )
ふふ、喜んでもらえたようで何よりだ。( 頬ちゅ )
( 相手の様子を見るに己の台詞を真に受けていたように見て取れ、この分では例え両想いだろうとも実るには時間が掛かりそうだと半ば途方に暮れてしまい稽古場へ足を進める道中も深々と溜息を吐いて。本丸の離れにある稽古場へやってくると、既に相手の刀は黙々と素振りをしており気合い十分な様子。己も竹刀を選び持てば忽ち二振りの間に緊張が張り詰め、ある瞬間を再開に戦いの火蓋は切って落とされ。竹刀と竹刀がぶつかり合う衝撃音の激しさと言えば少し離れた本丸の母屋にも届きそうな程で )
ふふ、なんだ?照れてるのか?…可愛い。( くす、すくと立ち上がり相手の肩をぽんぽん )
…そんな自信ありげに言っても大丈夫だろうか。( ぽそ / 心配になってきた← )ん、( 引っ張られるがまま自本丸に辿り着き )
……待て。そこじゃない。記憶が行きすぎてる。( 冷静なツッコミ )後ろから抱きついてきだろう。それから分からない素振りをして密着してきたんだぞ。( む )
喜ぶどころか恥ずかしいんだが…っ!( ひえ )なんなんだ…全く。俺の身が持たない。( うう )
――!( 畑に使う道具がある収納庫から必要な物を手に取り出ていこうとした刹那、少し離れた所から衝撃音が聞こえ思わず持っていた道具を地面にガシャンと落としてしまい。慌ててそれを拾い直し、音のした視線の先は稽古場の方へ向けられ心配気に" …国広、 "と呟きくれぐれも無理はしないで。そう祈るしかなく自身は自分のやるべきことをする為、畑の方へ戻っていき )
てっ、…照れてなんかない。お前にだけは言われたくないぞ。( うぐう、軽くでこぴん )
……、( 本丸に近付くにつれ身体が硬く緊張し、無意識に彼の手を握る片手に力がこもり )
ああ、何だそんなことか。別に良いだろ。今は誰も見ていないし、第一俺達は恋仲なんだぞ。少しくらい戯れたい。( ぎゅう )
言っただろう、褒め殺してやると。本当は満更でもないくせに。( 目を眇め )
( 剣を持つ腕は痺れ、呼吸は荒く、滴る汗が頬を伝ってぽとりと落ちる。どれほど相手をしていただろうか、数時間を経て互いに力を出し尽くし二人揃って床に倒れ伏してしまい。流石は一匹竜王と呼ばれるだけあり戦士として相応しい腕の持ち主。実りある手合わせに気力を使い果たした己はあろうことかそのまま瞼を閉じて寝入ってしまう有様で。当の竜王は、少しして起き上がり簡単に身なりを整えたかと思えば眠れる己を置いてそそくさと何処かへ去ってしまったようで )
っ、俺ばかり可愛い何て言われたくないからな。お返しだ。( 額さすさす、ふふん )
!…国広、大丈夫だ。( そう小さく笑い後押しし、自本丸へ辿り着き )
こっ、こここここ…恋仲。( ぽ )…いや。そうだが風呂でするのは…どう、なんだ。( う )
うるさい。…あんたの気持ちだけで腹が一杯だ。( ふん )
( 数時間後、内番の仕事を終えホッと二振り同時に一息付いては収穫出来た野菜達を篭に入れ厨へ持っていく者と後片づけは自身がすると名乗り出ては一先ず退散。畑道具を収納庫に片付けてから彼の居る稽古場へと足を進めてみると、先程までのあの迫力ある音さえなく静まりかえっているようで手合わせは終わってしまっていたようだ。そろり、覗きこめば大の字で寝る彼の姿を見てはゆっくり近付きその場で正座をし頭を撫でやり )…国広、
そういうのは返してくれなくて良い。素直に受け止めて胸に仕舞っておけよ。( 相手の胸元に指トン )
う……わ、分かっている。――ッ御免、くださ、い…。( 建物の戸を開け、尻すぼみにごにょ )
…じゃあ何処でなら良いんだ?それとも俺とはしたくないと…?( じとり )
そうか、それなら良いんだ。お前を俺で一杯にしたかったから。( へへ )
( 不意に毛先を擽る指先の感触に少し意識が覚醒したかと思いきや微かな呻き声を上げた後にもぞりと横に寝返りを打ち始め。意識は未だ虚ろで、寝惚けているのか彼の方を向くや否やその細い腰に両腕を絡めてぎゅ、と抱き着き、うつ伏せの頭は彼の膝の上。そうして相手の匂いが直に感じられるとより安心するのか、再びそのまますー、と寝息を立て始めて )
ッ、…そ、そんなの無理に決まっている。もう一杯、一杯で収まらないのだから。( あう、 )
…、( はあ / あの勢いはどうしたのか、と心配に / " ん?どうした二振りそろって…しかも手も繋いで仲が睦まじいなあ。 "あっはは、と呑気な審神者← )
い、いや…そうじゃないが…、( もご )こうしている間に誰か来たらどう説明するのかと思って、だな( ちら )
もう十分過ぎるほど腹一杯だ。…あんたにも俺で染まってほしい。…愛してる、国広。( ふへ )
くにひ――ッ、…んなっ?!( もう一度声を掛けようとしたその時、呻き声と共に自身の腰元へ腕を回したかと思えばそのまま引き寄せられ所謂、膝枕…なのか怪しいところだがその他にどう説明がつくのだろう。だが、そんな彼の仕草にドキッ、とした己は一体なんなのか。未だに謎のままである感覚にどう向き合うべきかあたふたするしかなく。居心地良さそうに己の膝の上で寝る彼を起こすのは可哀想だと思いつつもここを通る刀が場合によればこの場面を見られるかもしれず起こすか、起こさないか…そればかり悩んでおり )
まあ、受け取るも聞き流すもお前次第さ。別にあんたを困らせようとして言ったわけでもないしな。( 相手の傍を通り、自本丸へ向けて歩き出し )
…っいや、あの、これは…何でもない。それよりあんたに話があって来た。( 指摘されると慌ててぱっと手を離し )
…それもそうだな。節操に欠けていた。続きは部屋で、な。( 耳元へ囁き微かに笑んで )
…っ、急に何を言い出すのやら。俺はもうとっくにあんたの色に染まっていると思うぞ。( くるり背を向けたその耳元はほんのり赤く )
( 相手の混乱もよそに刀は起きる気配も無く膝に身を委ね彼を捕らえたまま。すると突然稽古場の引き戸が開かれ、息を呑む小さな悲鳴がこの場の空気を震わせて。五匹の子虎を連れ、そのうち一匹を追いかけて来たと思しき少年がタイミング悪くも二振りの衝撃的な光景を目の当たりにしてしまい、顔を真っ赤に染め今にも泣きそうな顔で後退る。" ご、ごめんなさいっ…"か細い声で謝罪したかと思えば相手の返答も聞かずに仔虎を抱き抱えつつぴしゃりと戸を閉めてしまい。二振りの噂もいよいよ真実味を伴い、本丸中に広がるのも時間の問題かと思われ )
…それでもあんたの事、受け止めたいのだから仕方ないだろ。( ぽそ、 / 一足遅く歩き始め )
え?俺に、か?( 首ゆる / 離された手にしゅん、とする打刀 )…ここで話を聞くのもなんだから、俺の私室に来なさい。( 手招きちょいちょい / 玄関前で草履を脱ぎ私室へと向かって )
っ、…ばか。( ぽ、ぽぽぽ )体洗うから先に風呂に入ってろ。
思う?思っているのなら駄目だ。本当に俺で染まっているか不安だな。( 後ろからぎゅう、耳を甘噛し )
っえ…ちょ、ま、ま、待てごごた…い…あ。( どうしよう。このままではイケないような気がしてきた。表情には出さないものの内心では焦りが見え隠れしたせいでもあり虎と短刀の気配を読み取れず突然、襖が開くな否や後ろへと振りかえると小さな少年があやふやしつつ今の光景を目にしてしまい。それを慌てて訂正しようと少年を止めに入るも空しく消えぽつーんと再び自身らだけになり。もうこれは大変な事になったのではないか。もう彼を起こすのは可哀想だがいたしかたあるまい。相手の肩を叩きつつ彼の名を呼び )…くにひろ。国広っ、
…なら、好きにしろ。俺もあんたの全部を受け止めてやる覚悟だ。( ちら、と振り返り )
ああ。失礼する。( 目礼した後に靴を脱いで丁寧に揃え、彼らの後を着いて行き )
そうだな。綺麗に洗っておけ。後で沢山痕付けてやるから、なんてな。( くす、大人しく湯船へ浸かり )
っん……、疑り深い奴だ。もし、そうでなければお前はどうする?( ぴく、軽く身動ぎ )
( 肩を揺り起こされ気だるげに目蓋を擡げて目を覚ますと同時に彼の膝から起き上がっては未だ夢現にふありと欠伸を一つ。相手の顔を見るなり何をそんなに焦っているのかと不思議そうに首を傾げ、寝起き故に記憶が戻らず完全に自身のペースで気持ち良さげに伸びをして。呑気に開口一番、抑揚のない声で一言 )…ん…何だ、もう朝か…?
…ああ、好きにするさ。あんたが受け止めきれないほど、沢山してやる。( ふふん / 相手の手をさりげなく握り )
――さあ、どうぞ。なんもないとこだが、ゆっくりしていけ。( ふむ / 私室に到着。自身の特等席へ座りこみ相手を此方へと促し )…して俺に何か話があるのだろう?
んなっ…?!( ぶわわわ )っ、ばか。国広のばかっ、( ぽぽぽぽ / 乱暴に体を洗い始め← )
そんなの簡単だ。…俺にもう一度染めればいいんだ。何度でも、な。( ちゅ )
ばか…!目を覚ませっ。まだ昼前だ…!( いつこの本丸内に自分たちの噂が流れるかもしれない状況に此方としては焦るばかり。ここへ噂を聞き付けた刀達がくるやもしれない。そうなる前に彼に理解しておくべきだと、夢現の中に居る彼の頬を軽くパシ、パシと二、三度叩き自身が慌てふためく理由をサラリと )いいか。よく聞け国広。あんたが寝惚けて俺に抱きついた光景を短刀に見られてしまった。…だから、これはもしかしたら…噂が広がるかもしれん。
ふ、それは楽しみだな。だが俺は貪欲だから、満たすには骨が折れるぞ。( その手を固く握り返し )
え…あ、…その…。切国のことで、少し。( 審神者の前に正座し、隣の相手へ目配せ )あの…っ、その、俺っ…切国と……かに…、…た…。( 徐々に俯きごにょごにょ )
おい、あんたこそ何を慌てている。そんなにしたら肌が荒れるぞ。( デリカシーの欠片も無い一言 )
――…言うじゃないか。キスの仕方も知らなかったあんたが。( 自らの唇を艶っぽく指でなぞって見せ )
いっ…やめ、…やめろ…ッ、一体何なん――…、…は?( 完全に寝惚けていたところに軽く頬を張られ、寝起き故少し苛立たしげにしっしっとその手を振り払えば次いで告げられた現実味を伴わない言葉に思わず真顔で聞き返し。時間差で居眠りする前の記憶を徐々に取り戻していく中、手合わせをしていたはずの相手刀は居らず何故そこで短刀が登場するのか、彼の話に疑問を持ち始め。聞けば聞くほどに頭の中は焦りと羞恥で混乱し )…俺が寝惚けてあんたに抱き着いた?そんなの嘘だ。昨日の酒はもう抜けている筈だ。…大倶利伽羅はどうした?
ほう…それは確かに骨が折れそうだ。だが、それでも俺なりにしてみせるさ。( ふふ )
ん?切国と…なんだ?( きょとん、 / ” 国広。 ”ぺしぺしと背中を叩き )
うるさい。こんなことになったの誰の所為だと…( うぐぐ / 湯銭を掛け泡を流してはさっさとタオルで体を洗いつかつかと出ていき )
ッ、( ぞわ )あんたの口…口づけてもいいか。( そろり近づきちゅ、 )
…あんたが寝入ってしまったから何処かへ行ったんだろう。( ふい、と相手から顔を逸らし自身が内番を終えここへ来た時には手合わせ相手はもうそこにはおらず彼がいるだけ。自身に抱き着いたことは信用されていない様子でどう説明するべきかとしばらく沈黙。自分自身彼があんな行動に出るなんて思いもしなかった上に短刀まで目撃される始末。噂好きのあの刀が来るのではないかと内心冷や冷やするしかなく彼に信用されるような言葉を口を開くな否やバンッ、と勢いよく開いた襖に振り返るとそこには伊達刀の一振りである白き刀が” おお。五虎退の言っていたことは本当なんだな。こりゃ驚いたぜ。 ”その言葉にもう手遅れだったか、と額に手を添え深い溜息をつき )
…期待している。――さあ、見送りは此処までで良い。あんたは帰れ。( 自本丸も近くなると分かれ道で立ち止まり )
あ…、う……。( 背中を叩き急かす手に更に顔は羞恥に染まり、布を深々と被って顔面を防備 )き、きりくにと……こ、恋な、かに…なったん、だ。その、ご報告、にと…思って…。
あっ…!おい、照れているからといって俺を置いていくな。( 慌ててざぱりと上がり彼を追い掛け )
ふふ、仕方ないな。…ん、どうぞ?( 妖しく微笑み、目を閉じ触れられるのを待って )
( 馴れ合いを嫌う彼の事ならば確かに居眠りする己をこの場で待つ道理も義理も無いだろう。納得したような未だ信じられないような不思議な心地で居ると再び勢いよく開け放たれた扉の向こうに白き鶴を思わせるひらりとした衣を纏う刀剣の姿が見え、皮肉にも彼の一言で相手の言葉を裏付ける事実が証明され。また己の寝相の悪さで相手に迷惑を掛けてしまうと焦った自分は、彼を庇うべく咄嗟に白き刀に嘘をついて )っ違う、誤解だ。…こいつとはそんな関係じゃない。俺が、…俺が切国を一方的に襲ったんだ。そこを五虎退に見られた。切国は運良く助かった訳さ。
…本当に大丈夫なのか。( じぃ )またあいつの所為で傷つくのは嫌だ。( 手ぎゅ )
――えっ、えっ…?!( ぱああ )そうか!そうか!切国と…ふふ、やっとだな。どうなる事かと心配していたが、そうか…おめでとうっ( 相手の手を取りぶんぶんぶんry / 落ち着け )
うるさい。照れてない…!( うがっ )追いかけてくるなっ、( うう )
ん、( あむ、 / 彼の唇に甘噛み )
( 彼が自身を庇ってくれている言葉だと分かっていても何故だかその言葉にチクリ、痛みを感じた胸元へ手を持っていくと皴がいくほど服を握り締め。そんな様子を尻目に白き鶴は見逃すわけもなく秘かに口角を上げつつ” ふうん…そうか。それならいいんだが、な。まあ、何もなかったのならそれでいい。…君はもう少し言葉を選んだ方がいいかもしれないな。 ”と告げてからひらりと軽やかな足取りで去る白き刀を目で見送った後は、暫く沈黙が流れて )
俺は平気だと言っているだろう。それで主の気が晴れるのなら安いものだ。( ぼそ )
――怒らない、のか…?刀が人間の真似事みたいなことをして…、( されるがまま、布の奥の瞳を丸くし )
…着替えがあんたの籠の隣にあるんだ。方向が同じなだけだ。( 半ば呆れ気味に嘆息 )
ん…っ、…、( 薄く目を開け、小さく唇を開いてみて )
…?( 刀の意味深な指摘にきょとりと頭上に疑問符を浮かべ。何がいけなかったのか、持ち前の鈍感さ故に白き刀の言わんとしているところが分からず、彼を見送った後は二振りぽつんと広い道場に取り残され。ふと、相手の方へと視線を移せば胸に手を添え切なく苦し気に表情を歪ませる彼の姿があり、何処か身体の具合でも悪くなったのかと心配そうに数歩歩み寄り )……どうした。
…本当なんだな。何かあれば言うんだぞ、絶対。( じぃ、両手ぎゅう )
怒る?なんで怒らないといけないんだ?いいじゃないか。切国の事そこまで想ってくれているのだからそれでいいじゃないか。( きょと、 )
…、( う / 自身の衣類がある籠の傍へと寄れば背中を向けそそくさと着替え始め← )
っ、は…、( その口の中へ舌を入れ絡ませ )
――あっ…、いや…別に何もない。( 考えても考えてもこの胸の苦しみが理解できず途方に暮れているところへ彼の一声にハッ、と意識を持ち直すと其方へ顔をやり小さく首を振り。その胸の苦しみも一瞬の出来事だったようで今は何ともないもののあのチクリとした妙な痛みはなんだったのか、それだけ疑問に持ち始めており。道場に居座っていても仕方がないのでこの場を一旦出るべく )…一度、私室に戻るか。
ああ、ありがとう。また文でも送るさ。( 一度手をぎゅ、と握り返し静かに外して )
…案外あっさりしているんだな。あんたの刀、大切にする。( それとなく分霊と手を繋ぎ )
…( そんな相手を尻目に堂々と浴衣に着替え )
――っは……、ン…ぅ、( 迎え入れ、己も舌を絡ませつつ相手の背に両手を回し )
( 己も彼の前では似たような現象が起こるもののそれが恋煩いであることは自分で分かっていて、然し彼も同じだとは断言できない。何か不具合を抱えている可能性が高く、今朝も同じような症状を訴えていたことを思い出せば、相手の提案を否定するように首を横に振り )お前、一度審神者に診て貰った方が良いんじゃないのか。急に胸が苦しくなるなんて普通じゃない。
ん、じゃあ…またな国広。( 控えめに笑いつつ相手とは違う道方向へ歩きはじめ )
そうか?だが、切国を傷つけたら怒ちゃうかもな。( 相手の額へ控えめにでこぴん / ” 国広はそんなことしない。 ”手を繋ぎ嬉し気に恋人繋ぎにしてみたり )
…よし。( 浴衣姿に着替え終えるも背中を向けたまま )国広、終わったか。
ぁ、ン…ぅ、( 水音が響く中何度も何度も舌を絡めては甘噛みをし )
っえ…いや、だが…これは一時に感じるだけだぞ。…それでも俺は可笑しいのか。( 彼からそう指摘されてしまえばより不安に駆られてしまうと、胸元へ手を持っていくもやはり今はそんな苦し気な現象は感じられずにいるのに…と首を傾げ。だが、このモヤモヤしたままでは自分でも嫌なのもあり彼の言う通り審神者に相談すべく私室へ行くのは止め審神者の私室へと足を運ぶことにし )…そ、うだな。あんたの言う通り主に相談してみる。
…さよなら。切国。( 相手の背中が見えなくなるまで見送ると、ぽつりと暗い声で呟き自本丸へ足を向けて )
――っぅ……それはおっかないな。あんたを怒らせたら怖そうだ。なあ、切国。( 空いた手で額擦りつつ、繋いだ手を己の膝上に乗せて )
ああ。…ところで何故此方を見ようとしないんだ?( 相手の前に回り込んで )
ふぁ…っ、ンン…ッ、( びく、回した手で彼の服を掴み舌を引っ込め )
( 確かに少し大袈裟かとは思ったが人間の身体というものは脆く壊れやすい事を身をもって知っているため、相手の背中を軽く押して審神者の部屋へ行く事を促し )ああ、それがいい。その間俺は湯浴みにでも行って来る。汗もかいたしな。( 背から手を離せばひらりと片手を振り、相手とは違う方向へ足を進めて建物へと一足先に消えていき )
――…国広?( ぴく、 / 歩を進めていると何となしに相手の声が聞こえたような気がしその場で一度立ち止まり振り返るももう姿はなく )…っ、( いやな予感がしたのか元に来た道へと戻り走りだし相手の後姿を見つけると )国広っ、( はあ、はあ / 腕を掴み悲し気な表情で見詰め )
ん、あまり主が怒るところは見たことはないが…怖いと思うぞ。( くすす、肩口に頭を乗せ / ” はっは!そう思うなら俺を怒らせないことだ。…そういやあ俺はいいが、君の主には言っているのか? ” )
っ、!( びくぅ )い、いや…べ、別に?何もないんだ。( 視線すす )
はっ…ン、( 追いかけるように舌を彼の口の中へ割り込み歯列をなぞり )
( 不安げな面持ちのまま審神者の私室の前まで来ると襖の向こうから声を掛けすぐ返事が返ってくると同時に襖を開け中へと入っていき。資料を手に持ち筆を滑らしていく作業を一度その筆を置き自身を見やるとその面持ちな上に心配げに” どうした?そんな顔して…何かあったか? ”と聞かれるともじもじ” え ”やら” あ、の ”と何処から話せばいいかわからない様子。ますます自身の行動が分からなくなった審神者は名を呼びかけやっと口を開く )――…俺、もしかしたらなんらかの病、かもしれないんだ。そ、の…国広と話したらここが…こう…なんというのか…心の蔵が激しくなると、言うか( 胸元を抑えそう訴えかける近侍に嗚呼、成程。と納得いったように小さく笑み浮かべ審神者に簡潔に” 治すものではないから大丈夫だ。これはお前が気づかないとならない。 ”と教えられるもいまいち意味が解らないまま部屋を出て )
――…!?どっ…、どうしたんだ、あんた…?( もうじき自本丸へ着く、といったところで急に腕を引かれ瞠目。目をまんまるに見開いて彼の顔を視認すれば心配そうに見詰め )
…そうだな。ただし、審神者が怖いからあんたを大切にするのではなく、俺の意思であんたを幸せにしてみせるさ。( 数回分霊の頭を撫で、審神者へ視線を戻すとその質問に困ったように眉を下げ俯いて )それは…まだ言っていない…。
…?そうか。( 短く返せば、無言で相手の手を取り恋人繋ぎに )
ぁ…っ、ん…、ぅ、ふ…ッ、( くしゃりと相手の後ろ髪を撫で、ちょん、と自らの舌で相手の舌に触れて )
( 此処の本丸にもだいぶ慣れてきたようで、相手と別れてからは迷わず浴場へと進んで。脱衣所にて服を脱ぎ浴室へと向かえば、湯気に紛れて誰かの人影が見え。湯船に近付いて行くにつれその先客がはっきりと視認出来るようになると、その姿に嬉しそうに破顔しては男の元へ近付いて。丁度修行帰りだという大きい方の兄弟。実際は別本丸の兄弟に変わりないのだが、それでも気兼ねなく世間話に花を咲かせる内に、ふと分霊のことが好きだと彼の前では素直に打ち明け相談すれば、帰って来た答えはこの男らしく前向きなもので )…、気持ちを、伝えろと…?そんなの、無理だ。出来るわけがない。嫌われるかもしれない。( 然し己の心に向き合えない自分は兄弟の導きを振り切り、もやもやとした感情を残したまま早めに湯浴みを切り上げ、脱衣所を出て )
っぁ…そ、その…嫌な予感がして…それで戻ってきたんだ…、( 俯き加減でぼそぼそ )
国広…俺は幸せだ。( ぱああ、嬉しそうにすりすり / ” …んー多分君の審神者はどういうかは何となく検討はつくからなあ…落ち着いてから言ってみなさい。切国、山姥切を助けてあげるんだぞ。 ” )ん、分かっている。( こく )
?…んなっ、( ぶわ )うぅ…これ…誰かに見られたらどうするんだっ、( あわわ )
ッ、は…ん、( びく、そろり舌を引っ込めて )
俺が気づかないといけない感情、ってどういうことなんだ…?( 自身の私室へと向かうべく廊下を真っ直ぐ歩いていれば、審神者に言われた言葉を復唱するかのようにその言葉を呟くも何度考えても意味が解らず首を傾げるばかりで誰かに聞いた所で” いつか分かる ”しか言ってくれないだろう。どうすればこの意味が分かるのだろう。それがもやもやとしたまま考えていたのもありいつの間にやら自身の私室から通り過ぎてしまっており慌てて元の所へ戻り部屋に入ってはごろり畳の上に寝転んで )
――…全くあんたという奴は…。平気だと言っているだろう。ついて来るな、ばか。( 言葉とは裏腹にぎゅ、と抱き締め )
…あの、どうしても言わないと駄目か…?確かに、主に秘密事を作るのは本意ではないが…。( 言葉を濁し憂鬱そうに俯き )
見せつけておけばいいんだ。( 軽く繋いだ手を振って )
……っはぁ…、…ッ、( 漸く口内を解放されると一度唇を離して呼吸を整え )
( 私室へと足を進めながら今一度兄弟の言葉を反芻し。想い人に気持ちを伝えられる勇気がないのは自信の無い己の心の弱さ故だろう。出陣や手合わせなどこれまで散々肉体的な強さを求めてきたが、どれだけ戦を重ねようと本質的な強さは何も変わっていなかったのだ。そのことに漸く気付くと、今一度己自身を見つめ直す為のある決断を心に決めつつ、一旦私室へと戻り )――…どうした、浮かない顔だな。( 部屋へ入るなり危うく寝転ぶ彼を足蹴にしてしまいそうになり、驚いたように目を瞠るも平坦な声音で尋ね )
?!く、くにひろ…?( きょと / 突然抱きしめられたことに驚きを隠せず )
…俺は言うべきだと思う。だが俺がそういうからと無理強いて切国と付き合っている事は言わなくてもいいが、君次第だな…。( 困ったように笑みを浮かべ )
ぅ。これをあんたの審神者が見たらどうするんだ…?( 不安げにちら )
はっ…は…国広…大丈夫か?( 乱れた息遣いを繰り返しつつそう問いかけ )
――ん…国広、( ぼんやりと天井を見詰め未だあの審神者に掛けられた言葉に悩んでおり相手が戻ってきたことさえ声を掛けられるまで気づかずにいた様子。視線だけ其方へ向け相手にあのことを相談してもいいのかと口籠ったものの漸く口を開き )…、俺…病であって病ではないそうだ。それで…この病は自分で気づかないといけないのだと、そう主に言われてしまったんだが…何度考えてもよくわからないんだ。( 相手なら少しでもアドバイス等をくれるかもしれない。そんな期待を込め寝ころんだまま不安げな声音でそう審神者から言われた言葉を口にし )
…。( 一頻り相手の体温と匂いを感じればゆっくり身を離し )そら、行けよ。さよならだ。此処から先にお前の居場所はない。
う…分かった。言えたら…言ってみる。主も薄々勘付いているとは思うがな。( 目逸らし )
あんたとの関係を主に告げる手間も省けるってものさ。( そっぽ向き )
ッ、ああ。…それにしても、本当に口吸いが上手くなったな。( ちろり、赤い舌を覗かせ )
…そうか。取り敢えず病ではなくて良かったな。別に焦る必要は無いんじゃないのか。ゆっくり自分なりの答えを見付けていけば良い。( 相手からの返答は安堵より寧ろ己に期待と不安を抱かせるもので。自分と同じ恋煩いならば彼は誰に懸想しているのだろう。それとももっと深刻な悩みを抱えているのだろうか。それだけの情報では判断がつき兼ねるも、相手の側に腰を下ろすと愛しげに指先で相手の額を撫でつつ言葉を続け )俺も、自分を見つめ直す旅に出ようかと思っている。
…え、( 一時期は驚いたもののすん、と相手の匂いを嗅いで落ち着きを取り戻し )…い、嫌だ。俺も一緒に行く。( 咄嗟に手を取りじぃ )
…俺もそう思う。( 苦笑 / ” 国広、 ”これからどうするんだ、という様に目線を向け )
…それでも見つかる前に早く行こう、国広。( くいくい、と恋人繋ぎの手を引っ張り )
ほ、本当か?あんたがいつもしてくれているようにしたんだが…良かった。( ほっ、ぱあ )
…それで…いいのだろうか。( 目を伏せ彼の言う通り慌てず自身なりの答えを出せるようになりたいが、それが恋煩いだと気づくのはいつになることやら。次いで出た彼の言葉を耳にすると、徐々に目を見開くと同時に体を起こし其方へと振り返り )っ、た…旅?それはいつ行くんだ。今すぐに行ってしまうのか…?!
…しつこい奴だな。酷いこと、言われるかもしれないぞ。( む )
…ん、んんん…、( 隣の分霊の視線に気付くも、主の元へ挨拶に行く決心がつかず困ったように腕組み唸り声 )
そんなに急かすなよ。どこへ行くんだ?俺を何処かの部屋に連れ込むつもりか?( 冗談めかしてくす、と笑い )
まあ、俺には敵わないがな。なんて。( 相手の唇指でなぞり )
( 己の声掛けでもまだ解決策を見つけられず迷っているような相手に心配は残るが、修行に出ようという決意は固く真っ直ぐに見つめ返しつつこくりと頷いて )そうだな。早ければ明日にでも発とうと思っている。兄弟と共に修行に出るのとは訳が違う。長い旅になるだろう。
あんたと一緒ならどうということはない。( じ )
山姥切、なんだかすまなかった…。急かすつもりはなかったんだぞ…!君がこう思った時でいいんじゃないかな。まだまだ時間はある。( こくこく )
ばか。そんな処俺が知る訳もないだろう。( むむ )あんたの部屋だ。行かないのか。( むすぅ )
っ、ん( あむ、とその指を銜え )
…、…そのこと主には言ってあるのか?( 此方を真っ直ぐ決意したような翡翠の力強い瞳に耐え切れず布を下へと下げ顔を逸らしそう問いかけ。彼がそう決意したのなら此方が口出しすることはないものの寂しい感覚と、修行に出て何かあった時が心配で仕方がなく )
……強情っぱりめ。好きにすれば良い。( 手を離しくるりと背を向ければさっさと歩みを進め )
ああ、それは分かっている。でもいずれは行かねばならんだろうな。…今宵はもう失礼しよう。( ぺこ )
俺の部屋だと?切国、部屋はあっちなんだが…。( もじ、反対方向指差し )
…!?なっ…ばか、変な悪戯するな。( ぶわ、桜を舞わせフリーズ )
…まだ、誰にも言ってない。( 突然、それも黙って出て行こうとしていた後ろめたさから痛いところを突かれたと言わんばかりに少し苦い顔をして再び視線を下方へと落とし。然し、説得するまでに別れが惜しくなり決心が鈍りそうな気がして不意に顔を上げれば軽く頭を垂れて )俺が修行に出たら、あんたから言っておいてくれないか。
ああ、好きにするさ。( ふん、先々に行く相手に慌てて後ろをあわあわと着いて行き )
ん。あ、山姥切。伝えてくれてありがとうな。切国の事宜しく頼むぞ、( ふふ )
!?そっ、そんなこと言われなくても知っている…!( うう / 強がり← / 反対方向へ体を向けずかずか先へ進め )
ン…嬉しいくせに。( ちゅ、とワザとリップ音を付けちらり目線で訴え )
……何を言われても俺は、知らないからな。( そこまでしてまで誰にも言わず一人修行に行く決意が固いのならば、此方とて何が何でも彼の見方でいよう。口に出た言葉は強がりなことを言うも本心は行動で示しそっと彼を抱き寄せ耳元へ口を寄せると応援とも取れる言葉を囁き )――…気をつけて行ってこい。俺は待っているから。
――…。( 本丸へ辿り着くと、主を警戒するようそろりと玄関の戸を開け中に踏み入り )
勿論だ、任せておけ。…切国、行こう。( す、と立ち上がり、ちょいちょいと手招き )
――そっちも嘘だと言ったらどうする?( により、目を細め )
う、嬉しくない。そんなことされたら、誘っているのかと…勘違い、するだろ…。( 目を逸らしごにょごにょ )
( 不意に抱き寄せられ、途端に鼓動が高鳴るのを実感しつつもその温かさに後押しされれば表情を柔く破顔させ、愛し気に彼の背中に手を回せば此方もぎゅ、と抱き締め返し。耳元に吹きこまれる心地の良い声音に今更となって別れを惜しむ気持ちに駆られると肩口に顔を埋めてすりすりと鼻先擦り付け )――ああ、ありがとう。必ず強くなって帰ってくる。そしたら、俺の話を…聞いてくれ。
…、( ちょい、と相手の布をやんわり掴み続いて中へ入りきょろきょろ )
あっ、ああ…!すまない主、失礼する。( ばっ、と立ち上がりぺこりと頭を下げ相手の元へ駆け寄り部屋を出ていき )…国広、主が認めてくれたぞ。良かった。( ぱあ、嬉しそうに抱き着いてぎゅう )
……あんたがこっちだと言ったのが嘘だというのか?( じとぉ )
勘違いではない。あんたが察した通りだ。…やろう、国広。( 掌にちゅ、ちら )
話…?ん、分かった。無理、するなよ国広。( 此方もドキドキと何度も鼓動がなるのを気付かないわけではなくまた、この時といい彼と話す時といいいつも同じ様な高鳴りを覚える。本当に一体俺はどんな病にかかってしまったのだろう。自身も彼が修行へ行って帰ってくるまでの間にこの病を問い詰めなければならないな、と課題を決め。そして彼の言う話とは何なのか気になるところだが、それはまた彼が帰ってきてから聞こうと更に力を強め抱き締め )
主…?あるじ…、( 名を呼んでもしんと静まり返っており、それが一層不気味さを醸して )
――…っき、緊張した…、( 部屋を出るなり彼を抱き留めるも緊張の糸がほつりと切れたのこへなへなとその場に膝から崩れ落ち )
さぁな。あんた、知っているんだろう?それともあれは強がりか?( 目を細め意地悪 )
えっ、う…や、やるって、その、でも、まだ明るい昼間のうちから、か…?( 動揺、じわりと手汗滲み )
…ふふ、何も今から旅立つわけじゃないぞ。( 言葉とは裏腹に離すまいと強めてくるその両腕に、大袈裟だとばかりに幸せそうな笑みを零して。相手と暫く離れるのはとても寂しいのが正直なところだが、だからこそ気持ちの整理もつけられる事だろう。それは恐らく彼も同じ。抱擁した手をやんわりと外せば、どちらからともなく身を離し )…さて。そうと決まれば旅立ちの準備をしないとな。
…な、なあ…国広。審神者が居ないのは何かおかしくないか。( 咄嗟に彼の手を握り不安げな声で )
!…国広、( 此方も同じようにその場を屈んで彼の頭をなでなで )
…意地悪。( む )早く連れて行ってくれ…あんたに甘えたい。( うぅ )
…駄目か?( しゅむ )
…俺に何か手伝えることはないか。( もう少しだけ抱擁を堪能したかったなんて思ってしまうのはやはり寂しいと思うこの想いを一旦閉じ込めるかのように首を左右に振り。さて、彼の修行の準備の手伝いをするべく何か自身に出来ることはないかと問いかけてみて )
居ないと決まったわけじゃない。何処かへ隠れているのかも…。( ぎゅ、と手を握り返し一先ず自室へ相手を連れて )
切国…これでずっと一緒だ。( すりすり、ぎゅ )
ふ、初めからそうやって素直になれば良いのに。( くす、相手の手を取り再び歩みを再開 )
…駄目だ。( 自らの口元でばってん作り )
え、っと…そうだな。明日でも良いんだが、俺の弁当を作ってくれないか。( 少し悩む素振りを見せ、思い付いたのが道中の昼飯。彼の手作りの料理は食べたことがなく、寂しさも少しは紛れるだろうと提案し。自身は私物の中から旅装束やら手紙一式やらを用意し始め、これらか揃うといよいよ旅立つという実感がわいてきて )
何処か…って何処に隠れているんだ。( 引かれるまま自室の前に着くと同時に刀ではない気配を感じ取り )
ん?…ああ、国広。俺は嬉しい…これであんたと共に。( ぎゅぎゅ、少し身を離し髪に触れるだけの口づけ )
ふん。( つん、 )
…何故だ?( 眉下げちら )
弁当でいいのか?分かった。あんたがそういうなら。( 彼の提案に大袈裟な程嬉しげな表情を浮かべそうと決まれば何を作るべきか。彼の為に弁当を作るのならいくつか好物の物を入れようと思い立ち真剣な眼差しを向け )…国広、何か好物はないか?それも弁当に入れようと思っているんだが…、( と聞いたものの何処か照れくささもあるようで )
…!ある、じ…?――…、ッ、!( 己も気配を感じ取ったのか、恐る恐る自室の扉を開ければ目前に仁王立ちの審神者が立っており、ひ、と小さく悲鳴をあげるもいきなり胸倉を掴まれ捕らわれてしまい )
――…そうだ。一緒に祝いの酒でも飲まないか?( 甘んじて口付けを受け入れつつ )
…。( 自室前まで来ると、不意に相手の腰を抱き寄せ乱暴に部屋の中へと相手を連れ込み。ぴしゃりと戸を閉めると同時に強引に唇を奪って )
口吸いだけじゃ満足出来ないからだ。( 目を逸らし )
好物、か。何でも好きだが、洒落たものよりもしんぷるなものが好きだな。塩むすびに漬物とか卵焼きとか…。おむすびと付け合わせ程度で良いぞ。( とてもはりきった様子の相手に可愛らしいとは思いつつも、豪勢なものは望まず素朴な好みを正直に相手へ伝え。自分の為に其処まで親身になってくれる彼が愛おしくて堪らず、相手への好意を再認識すれば手を伸ばし別れを惜しむ様に相手の頭を布越しに撫で遣り )
――…ぁっ、国広!( 一瞬何が起きたかわからず唖然としていたのも束の間、彼の小さな悲鳴に意識を戻しては審神者の腕を掴み )や、めろ…!離せっ、このっ( ぐるる )
!飲む。そうと決まれば俺の自室分かるか?其処で待っていてくれ。厨から酒を持ってくるから( ぱあ )
?!ぇ、っぉ、ぉぃ…!く、くに――…ンッ、ぅ、( そろり彼の胸元まで手を持っていきぎゅ、と服を握り )
…、いいぞ、俺は。その先まで行っても。俺もあんたと同じでそれだけでは満足できない。( ぽそ )
…ふむ、成程。分かった、しんぷるなものだな。( 無邪気な子供の様に嬉しそうに撫でを受けつつ彼の好みを聞けたからというもの明日は早起きをし彼の弁当を作らないと、とはりきりを見せ両拳を作り” よし ”ふんす、と気合を入れ。内番の仕事も終え、特にすることはないので明日には旅に出てしまう彼と共にこの時間が許す限り今日は一緒にのんびりしようと考え )後は…準備するものあるか?なければこの後…あんたとのんびりしたい。
げほっ…、よせ、切国…。( 付喪神の力には敵わないようで彼のお陰で審神者の手からは解放され。男は相手に視線を移し、小さく舌打ち “まーたお前か。国広を連れ出したのもお前か?”)
分かった。ゆっくり待っている。( こくこく、ひらりと手を振り何方からともなく別れ )
――これでやっと二人きりだな。( 唇を離し耳元へ囁くとふ、と吐息を吹き込んで )
足腰立たなくなっても良いのか。手加減できるか分からないぞ。俺も、不慣れなんだ。( 布深く下げ )
楽しみにしているぞ。切国。( まるで弟の成長を見守る兄のような心持ちで気合を入れ直す相手の微笑ましさを優しげな眼差しで見守り。突然決めたこと故にまだあまり現実感が無いものの、彼と過ごせる時間は確実に失われていく。次ぐ相手の提案には快く頷き、残りの時間を大切にしようと考え、相手の意思を尊重し )いや、特に大掛かりな準備は必要ないからな。ああ、良いぞ。何をしようか。
…ああ、俺だ。俺が国広を連れ出したんだ。殴るならこの俺にしろ。( 彼の前に庇う様に出てくるとキッ、と睨み )
――…国広、待たせたな。( お盆にお猪口をのせ襖越しに彼を呼び” 開けてくれ ”と )
ふぁ…っ、くにひろ( ぴくりと擽ったそうに顔を横へ少し傾け。名を呼んでは頬へちゅ、 )
いい。手加減なんてしなくていい。俺はそれを受け止める。…それでも駄目か?( ふ、と小さく笑って )
…そうだな…、なにしよう、か。( 彼と共に有意義な時間を過ごすにはどうすればいいか。此方の提案を快く受け入れてくれたのにも関わらずそう言われてしまうと悩みに悩んでしまう。このまま自室で何もせず過ごすか、それしか思い浮かばずにうーん、と腕を組んで彼にも意見を聞こうと )…国広は何かしたいことがあるか?
“…どこまで俺を怒らせりゃ気が済むんだ。俺が殴っても面白くねえしなァ。…国広、こいつを殴ってやれ。主命だ。”( 残酷な命令。主の言葉にびく、と反応するも当然拳を握れずその場に硬直し )
切国、ありがとう。今開ける。( 相手の声に嬉しそうに駆け寄り、すぱんと襖を開いて )
ん、何だ?( 此方も頬へ口付けを返し、背から腰を撫でて )
駄目、じゃない、が…傷付けてしまいそうで、怖いんだ。( チキンハート )
…んー、そうだな。二振りで茶会でもしようか。( 特に何も希望がないのであれば無難に茶でも飲みながら思う存分語らうが良いだろうと考え。相手に伺いを立てつつも気分はすっかりその気なのか荷物の中から羊羹を一棹取り出して相手に見せ )丁度甘味もあるんだ。一緒に食べないか。
…あんたは何処までも狡賢い男だな。( ぼそ )そうやって国広が困るようなことをするところが気に食わないんだ。( ギロリ )
ん、ありがとう国広。( ぱあ、自室に入り卓子の傍まで来るとそれを置き )あんたと酒を飲むのは初めてだな。( るんるん )
…沢山、痕付けてくれるのだろう?( ひく、と微妙に背から腰を撫でられた瞬間反応をし握りしめていた彼の服から手を離し首元へ腕を絡め )
……何であんたはやるとなればそう弱音になるんだ。( きょと )平気だ。俺はそれをあんたの愛情として受け止める。( ふ )
!羊羹…!( 一棹の羊羹にこれでもかと目を輝かせ嬉しそうにその甘味の名を口にして。それも甘党の審神者の影響でもある故か、甘味処へ連れ出してくれたりしてもらうことがあり最初に初めて食べた甘味がえらく美味しくそれ以来甘味が好物になったことで、審神者もそれが嬉しく度々甘味処の新発売がでれば共に食べに行くことも屡々。なので彼の提案に賛同するようにすく、とその場から立ち上がり )茶を淹れてくる。( ささ、と自室を後にし早足で厨へ向かっていき )
“てめぇに好かれようなんざ思ってねえよ。チビ。…国広、さっさとやれ。”( 威圧的な視線を己が刀に向けるも、刀は相手の背に隠れ首を振るばかりで )
そうだな。…あんた、酒は強いのか。( まあ飲めとばかりに相手の杯へ酒を注いで )
いつからそんなにお強請りが上手くなったんだ。( 挑発的に笑むと相手の頭巾をするりと外し )
別に、弱気になんかなってない。…据え膳食わぬは何とやらだ。そう言うからには覚悟しろよ。( ちゅ、と額に口付け )
( 甘味と聞いて何より喜ぶ相手。その反応の良さに内心少しばかり驚くも微笑ましさは変わらず厨房へ駆けていく相手を見送り )…甘味が好きなのだろうか。( 先程の彼の笑顔を思い返し、手の中の羊羹をぼんやり見つめつつ一人憶測を呟いて。また一つ相手の一面を知ることが出来、自然と口元緩めては小さな喜びを胸にしつつ小刀で羊羹を切り分けておき )
フン、はなからそのつもりもない。勘違いするなのっぽが。( ずば )
…まあまあといったところ、だな。国広は?( 此方も同じように相手の盃へ酒を注いで )
さあな。( ふふ、と小さく笑い早くと急かさんばかりに目線で訴え )
ああ、全力で受け止めてやるさ。( 仕返しとばかり微笑口付け )
――、…持ってきたぞ。( 厨房から二人分の湯呑と急須を盆の上に置き慎重に慎重に早歩きで自室へと向かい。自室へ着くとひょこり襖から顔を覗かせては中へと入り卓子の上にそれを置くと、そこへ正座をし二人分の湯呑へ茶を分けるように淹れ終えると、相手の前に湯呑を置いて )
…!切国、だめだっ。( 剣呑な空気に慌てて後ろから相手の口元を両手で覆い。審神者の苛立ちは募る一方 )
それ程強くない。…から、人前ではあまり飲まないようにしている。だが今日は特別だ。( ん、と盃を掲げ乾杯の合図 )
そこは俺のおかげだと言え。( かぷ、と首筋を甘噛み )
…では、部屋へ行くか。( 相手を掬い上げ二度目の姫抱き )
ありがとう。羊羹も切り分けておいたぞ。おかわりもある。( 湯呑みを受け取る代わりに綺麗に切り分けた羊羹を相手に差し出し。頂きます、と小さく呟いてから湯呑みを手に取りまずは一口啜って。相手が淹れてくれた茶の味。次はいつ飲めるやも知れぬその味を吟味するかの様、ゆっくりと嚥下して。そして、しみじみと独りごち )…美味いな、切国の茶は。
ぬぐっ、( 何するんだ、と其方へ視線をやりもごもご )
ほう…そうなのか。と言いつつ俺もそこまで強くはないがな。( ふふ、と小さく笑っては盃と盃をこつ、 )
んっ、…嫌だ。そういえばあんたは調子に乗るだろ。( くす )
…これであんたにこれをされるのは二度目だが…未だに慣れない。( 真顔。からの肩口に顔を埋めあうあう← )
…大袈裟だな。普通に茶を淹れただけなのに。( ありがとう、と手渡された羊羹がのった皿を受け取り此方も手を合わせ一先ず先に羊羹に添えられていた黒文字で半分に切ると、それを口の中へ入れては味わう様に咀嚼。口の中に広がる控えめな甘さにほんわか心が安らぎ自然と笑みを浮かべていると、彼の口から茶の感想を述べられては何処か照れくさそうに答え )
切国は、悪気があって言っているんじゃない。どうか、切国を許してやってくれ。罰なら俺が受ける、から…。( 相手の口元を手で覆ったまま審神者に進言し )
ほう。酔うとどうなるんだ?酔わせてみたくなるな。( くす、ちびりと酒を啜り )
ふ、よく分かっているな。ならば、もっとお強請りが上手くなるように焦らしてやろうか。( 首筋から耳裏へちろりと舌を這わせ )
…ふん、これくらいのことで。怖気づいたか?( そのままの姿勢で寝室まで運び )
何、次にいつあんたの淹れた茶を飲めるかも分からんからな。( 相手の言う通り、我ながら大袈裟だったかと思いつつもその気持ちは本心で、再び茶を含みほっと一息吐いて。己も黒文字で羊羹を一口大に切って食するが、明日旅立つ不安も入り交じってかあまりそれを味わうこともなくごくりと嚥下し、深刻な顔で話を切り出して )――なあ、切国。俺が修行に出て、変わってしまったらどうする?俺が俺でなくなったら。
…!ん、っんん、( 最後の言葉に否定するように訴えかけ )
さあな。俺にもわからん。…というより記憶が無い。( 真顔 )
っ、ばか。やっぱりそうやって図に乗るだろあんたは。( ぴく、ちらり相手を見 )
べっ、別にそうじゃない…が慣れないだけだ。( む / 寝室まで運ばれるとそのまま寝かせられ )――…国広、( 両手を伸ばしこい、の合図 )
…え。( 突然の話の切り出しに口に運ぼうとしてた羊羹が口元で止まり。それもそうだ明日には彼は長旅に出てしまうのだから自分自身どこまで変われるかわからない旅先に不安を感じるのも無理はない。だが、己自身も彼が何処まで変わってしまうのか想像ですらできない。それでも彼なりの修行の成果であるのには違いはなく、帰ってきて彼が彼でなくなっても違う姿だったとしても何も性格が変わるわけではないのだから己が知る彼で間違いない筈 )――…それを修行から得たことで見つけた国広の”答え”なら、俺はそれを受け止める。嫌いになったりなんかしない。( 羊羹を皿の上へ戻してはその場から立ち上がり彼の元へ。そこへ正座して座り込むと彼の手を自身の手を重ねて置き真剣な眼差しでそう答え )
…切国、ごめんな。( 手を離しゆっくりと審神者の元へ。“お前じゃ満足できねえよ。”そう言いつつも審神者は刀の肩に馴れ馴れしく腕を回し )
だろうな。俺も同じだ。でも…、( ふと言葉を噤み )
別に。好きな者を自分の色に染めたいと思う事はいけないことか。( じ、と瞳を合わせ )
――ん。( 相手の合図に応じるよう寝台へ上がり、彼を組み敷いて )…本当に怖くないのか?
そう、か。…そうか。( 自分でもどういう心境変化があるか分からない為に自分が自分でなくなるのは恐怖でしかなかったが、相手からの優しい言葉にそんな心持ちは軽くなり、彼の台詞を反芻するように何度でも頷いて。真剣なその眼差しに偽りは無い事を知り、相手への愛おしさ増せば手を繋ぎ合うだけでは足りず不意に相手ごとぎゅ、と抱き締めて。強く強く腕の中に閉じ込めた温もりに、嬉しいやら切ないやらの感情が綯い交ぜになり早くも少し涙ぐんでしまい )――大好きだ、切国。これからもずっと、その気持ちは変わらない。
――国広、…ッ( 肩に回された手に嫌な表情を浮かべるも審神者を睨み付け )
?でも…なんだ?( 首傾げ )
…っ、別にそうではないが、( うう、視線逸らし )
ふふ…まだ気にしていたのか。平気だ。怖くない( 頬を撫でやり小さく笑んで )
――?!くに…ひ、ろ?( 不意に体が前のめりに出てはいつの間にやら彼の腕の中にすっぽりと収まっており。なにやらなんだか分からぬ状況に彼の名をポツリ動揺が隠せぬ様子。だが、彼から微かに香る石鹸の匂いにもう少し感じていたいと、すりすりすり寄り )…俺も。国広が好き。
“ 分かっただろう。国広は君より俺に構って貰いたいんだとさ。 ”( 本当は君を虐めたかったんだけど、と相手の耳元へ囁いた審神者は彼の元を離れ、己の刀の手を引いて何処かへ去ろうとし )
――い…いや、何でも無い。( くい、と杯の中の酒を一気に呷って誤魔化し )
……じゃあ、良いだろ。( つつ、と首筋指でなぞって擽り )
――そうか。( 頬に触れた相手の手と手を重ね合わせた刹那、ゆっくり顔を近づけ唇を食み )
…ふ、ありがとな。( 相手の言葉に嬉しそうに破顔し、暫く相手を抱き締めたままの体勢で静かに目を閉じ。甘い沈黙に身を委ねていると、不意に廊下を駆けて行く数振りの刀達の足音が聞こえ。稽古場での出来事が蘇り、大袈裟な程びくりと身体を揺らすと同時に慌てて相手から身を離し )――ッ、こんなところ、次に誰かに見られたら変に誤解されてしまうな。すまない。
――…悪趣味め。( ぼそ )思いあがっているのも今の内だぞ、のっぽ。( 咄嗟に彼の手を掴み此方に引き寄せようと力を入れて、す、と目を細めては審神者を睨み )
なんなんだ?なあ、国広。その後の言葉の続きはなんだ。( ぐい、と飲み干すと彼の方へ近寄りじー )
んっ、( ひく )ばっ、ばか…擽ったいだ、ろっ( う )
ぅ、ん( その重ね合わせた手の間の隙間にやんわり入れては控えめに口を開け舌を出してはぺろり舐めて見て )
…、もう少し身を委ねていたいんだが…駄目か?( ふるふると小さく首を振り廊下を掛けてゆく刀達の足音も遠ざかってきた頃合いをみかねもう一度抱きしめてもらいたいとちらり見ては珍しくおねだり。明日には旅立つのだから少しくらい甘えても…彼の体温を今日だけ感じていたいからこそのおねだりであり、嫌ならばそれはそれで諦めるつもりでいるようで )
切国…。( 繋がれた手に其方を振り返り、救いを求める様な弱々しい声で相手の名を呼び。審神者は己の刀を繫ぎ止める相手を忌々しげに睨み返し“ その手、離せよ。 ”と )
いや、その…た、大したことじゃないんだが…。どうも俺は悪酔いするらしくてな。( 苦笑 )
はは、すまんな。何処に痕を付けようか。ここか?それとも――( 指先で鎖骨の辺りをなぞり、次なるは彼の脇腹の辺りをぐり、と指先で押し )
ン…っ、( 捕らえた手を寝台へ押し付け、舌を絡めて )
…ッ、お前な。俺の気も知らないで。( やけに甘えたな相手に戸惑いを露わにし、照れくさそうに頬を赤らめ視線を下方へと下げて。彼と密着している時の心臓の高鳴りは相手に伝わってしまいそうなほど激しく、変に意識してしまう己を知っているからこそ複雑そうな顔で少し迷う素振り。が、直ぐに視線を彼に戻し徐に身にまとった布をばさりと広げれば、自らの傍ら、布の中へと招き入れる様隣を空けて)――…そら。おいで、切国。
断る。あんたこそ国広の手を離せ。( 此方も負けじとにらみ返しぐい、と此方へ引き寄せ )
悪酔い…か。それは少し見て見たいと思ってしまうな。( ぽそ )
ッ…ゔぅ、!( ぞわ、と震えるも脇腹に違和感を感じては眉を顰め )お、おい…くにひ、ろっ、
は…っ、ぁ…ン( ぎこちなく舌を絡めていきたまに彼の舌を甘噛みし )
?( そんな心境があるとは知らない己は彼の表情を不思議そうに眺めて。すると、此方へ視線を向けられる際不意にどき、と高鳴りにまただ、あの時と同様に心臓が早打ちをはじめ。動揺するように瞳を揺らすもそれでも彼に甘えたい気持ちは変わらずゆっくり彼の元へ近寄り広げられた布の中に入り )
“ お前が離せば良いだろう。 ”( 反対にぐいぐいと引っ張り返し綱引き状態に。痛い、痛いと間の刀は肩の痛みを訴えて )
…やめてくれ。迷惑はかけないよう程々にするつもりだが。( ちびり、とまた一口 )
何だ?痛かったか?( 再度脇腹を指の腹で摩り )
んぁ…、っん…、( ぴく、此方も相手の舌を扱くように強く吸い上げ、唾液を絡ませ )
……兄弟とはこんな事はしないんだがな。可愛い弟ができたような心持ちだ。( 中に招き入れた相手をその布でぎゅ、と包み込み、体温を分かちつつ愛おしげに相手を見つめ。この胸の高鳴りを相手に悟られぬよう、恋人ではなく兄弟と接しているかの気持ちで相手も自分をも誤魔化し恥ずかしそうに笑って )
…離す気がないならこうするまでだ。( そう訴えかける彼をみかねパッ、と手を離したかと思えばズカズカと近寄り彼の肩を引き寄せ審神者の手をばし、と叩き )
たまには悪酔いすればいいじゃないか。俺は良いと思うぞ。( くす、一口飲んでは彼の隣へ。肩口に頭を乗せ )
んぅ!( びく )っ国広、も…もう、いいだろう。焦らすのは…( 薄っすら涙を浮かべ )
ふぁ…っ、ぁ…( びく、自身の唾液と彼の唾液で混ざり合い水音を奏で )
っ、俺だって…兄弟とはこんな風に甘えた事すらない。( 見詰められるとなんだか恥ずかしく感じるのか視線を逸らすも心地よい体温に小さく微笑みを浮かべて。相手の肩へ頭を乗せすりすりと何度も控えめに擦り寄り心地よい体温の影響か目が何処か眠たげで )
“…っ!…それで?国広を助けたつもりか。”( 一瞬驚くも不敵な笑みを浮かべ。一方、肩を引かれた反動で彼にぎゅ、と抱き着き不安そうに彼らを見詰める刀 )
あんたに迷惑をかける…から…。ん、切国?( 自然な素振りで甘えてくる相手を珍しく思うも背中なでなで )
…なら、此処に付けても良いか?( 衣服越しに脇腹とんとん )
ふ…ッは、…切国。( 糸を引きながら唇を離し、耳元で名を呼べばそのまま耳朶を食み )
じゃあ、俺の前でだけなんだな。( こんなに甘えたな姿も己だけが見られるという優越感。心底嬉しそうに緩んでしまう頬を故意に引き締めつつ、囁くよう呟けば相手の表情を窺い見て。どうも眠たげなその眼差しにくすりと笑い、彼の頭を撫でて )寝ても良いぞ。俺は何処にも行かないから。
……、国広が痛がっていたのに離さないあんたが悪い。( ふん、離すまいとぎゅううと抱き締め )
あんたとこうやって酒が飲めるのは…変に酔いしそうだ。( ふふ、すりと甘えもう一口酒を飲み )
…ここ?( 視線だけその示す方向へ向けると顔を赤くし小さく頷き )
ふ…ぁっ、…くにひ…ン( 反射的に顔を横へと反らしひくり、反応 )
っえ?…あっ、ああ、そう…だ、な。( 実際に兄弟にも審神者にもこうやって彼のように甘える素振りをしたことすらなく、寧ろ自身でもこの行動に出たことさえ驚いているほど。甘えるということはこんなにも心地いいものなのだな。――そう彼に甘える実感さに自然と頬を緩めるもなんだか恥ずかしいさも紛れ表情を伺うように見られると視線を逸らし、赤い顔を隠すべく彼の肩口へと顔を埋めてしまい。そうすれば、すん、と香る石鹸の匂いと分かち合う体感温度でもうそろそろ限界が近かったようで目は段々と閉じていき数分も経たず寝息をたてて )
“ 刀をどう扱おうが俺の勝手だ。国広を返せ。 ”( 二振りの元に詰め寄り )
――あんたの方が先に潰れそうだな。( 相手の盃に酒を注ぎ足してやりつつ、じぃ )
…少しだけ、脱がすぞ。( 相手の反応にふ、と笑い、するりと彼の腰布を外しシャツを捲り上げ )
好きだ。切国、( 小さく囁き、耳を甘噛みながら片手で自らのネクタイを緩めていき )
――…。( いつの間にか寝入ってしまった様子の相手。そっと彼の頭の布を外して髪の毛に触れ、撫でたり髪を指先に絡めたりと遊んでいたものの彼が起きるまでの間の時間潰しにはならず、退屈を持て余し部屋の中を今一度ぐるりと見まわして。書棚の中にはいくつか書物が並んでおり、歴史ものの本を手に取ってみてはまた書棚に戻しを繰り返していると一つタイトルの無い気になる本を見付け。製本されたそれを手に取ってみると、中身はどうやら相手の日記帳のようで、悪いとは思いつつも中身が気になってか少しだけ文字を目で追ってしまい )
断る。あんたになんか国広を渡さない。( 此方へ詰め寄る審神者に睨みを利かせ後退り )
…ふふ、どうだかな。飲み比べしてみるか?( ちら見、 )
っ、( ぶわわ、急に恥ずかしくなり捲られたシャツをぐいと手で防いで )…国広、やっぱり駄目だっ( 薄っすら涙目 )
ふぁ…ッ、おれ、も…す、き( ぴくん、途切れ途切れ乍気持ちを伝え )
( そのまま熟睡したまま彼が自身の書いた日記帳を見ているなどと夢にも思わず。その内容はと言えば最初に分霊と会ったことやその他にも色んな出来事が綴られていて殆どそればかり…そして次の最後のページは自身の気持ちの迷いに対して綴られており。” ――主に言われたことさえ理解ができずにいた俺は、気になって仕方がなく小さい方の兄弟にもう一度相談してみた。そしたら兄弟はそれは恋煩い、だと教えられた。今まで国広と話したり、目が合ったりすると胸の高鳴りがするのもそれが原因なんだと。もし…国広に対してその感情だとすれば、俺の様な写しがそんな感情を持ってしまっては迷惑でしかないだろう。だから、これは俺だけが分かっていればいい。…この気持ちをしまいこんでおこう。 ”と気持ちを抑え込んでいるようで )
“それは俺の刀だ。物の分際で審神者に楯突くな。”( 尚歩を進めれば相手の胸倉を掴み )
ああ、面白そうだな。良いだろう。( 自分のにも酒を注ぎ、くい、と一気に呷り )
…俺だけしか見ていない。それでも駄目か?( 相手の目を見、根気強く説得 )
あんたも俺に印を付けてくれないか。( ネクタイとシャツを緩め、胸元を開けつつ上から見下ろし )
恋…煩い…。( 少しだけ覗き見る程度のつもりだったのだが、思いの外自分の事について綴られている記事が多く彼の寝ている間熟読してしまい。最後の頁に綴られていた一文に、みるみる目を見開けば唖然とそう呟いて。その胸に秘められていた気持ちをこんな形で知ってしまった。きっとこれは己が気軽に手に取っていい代物ではなかったのだ。そう気付く頃には遅く、複雑な心境抱きつつも一先ず日記をそっと書棚に戻し )
物の分際でもこうやってあんたらの力で人の身を得たんだ。我儘の一つや二つくらい言ったところで罰が当たるわけではあるまい。あんたと違って俺は国広を大切にしている。( 怖気けつかず真っすぐ審神者の目を見て )
よし。そうと決まれば…、飲み比べに負けた奴は一つだけ我儘を言うのはどうだ。( じぃ )
ぅ、( どよ、 )……いい。あんただけ見ているなら。( 視線逸らし、シャツを捲り )
…っは…は…印?( きょと )――っえ…し、印って…どこにつければ…?( あわわ / ← )
――…ぅん…くにひ、ろ?( ふと、意識を浮上させると同時に肩口から顔を少しだけ上げてみれば、深刻そうな横顔が見て取れてしまうと、自身が寝ている間何があったのか。目を擦りつつ彼から体を離し欠伸を漏らしてもう一度彼の名を呼び掛け )…国広?
“俺だって国広を大切にしてるぜ。召使いとしてだが。”( はは、と卑しく笑い )
負けた方が我儘を言うのか?何でも言うことを聞くのではなく、か…?( はて )
気が変わった、は無しだぞ。( くす、徐に其処へ唇を寄せ脇腹の肌をちゅ、と吸い )
別に…あんたが付けたいと思ったところで良い。言わせるな。( 急に恥ずかしみが増すも、自らの首回りの衣服を肌蹴させ痕を付けやすくし )
…!…あ、…お、はよう…。( 気持ちを知ってしまった以上もう今までと同じようには接することは出来ないだろう。どうするべきか途方に暮れていたところ、不意に名を呼ばれ大袈裟に反応示せば寝起きの相手とは決して目を合わせず下方へ瞳を泳がせ。それは、勝手に日記を見てしまったことへの罪悪感からで、そのまま席を立つと適当に理由を付けて部屋を去ろうとし。書棚を漁ったことにより日記帳の位置がずれていることなど到底知る由もない )…ッ、か、厠へ行ってくる。
…俺はそんなんじゃない。俺と国広は付き合っているんだ。恋刀であり大切な恋人なんだ。( ぎゅう、と抱きしめ )
…すまん、言い間違えてしまったみたいだ。そう。負けた方が何でも言う事を聞くということで頼む。( 視線すす )
ッ、( ぴく、ぎゅと両目を瞑り彼の両肩に手を置き )
…ぅ、すまない。( しょぼん )本当に俺が思ったところで…いいんだな。( 空いた方の手で彼の首筋から鎖骨辺りを滑る様に撫でては顔を近づけちゅ、と鎖骨に吸いつき )
?なんだあいつ。どうしたというんだ。( きょとん。瞬きを何度も繰り返し部屋を慌てて出ていく姿に唖然とした表情で出ていった方を見詰め。彼の態度が急に先程までとは偉く違い動揺したように見えたのだが、本当にどうしたのだろ。んー、と呑気に手を上にあげ背伸びをしていれば、ふと書棚の方へ視線を向けてみるとある物の位置がずれていることに気付き。—―え、いや…まさか、そ、んな。とそろり其方へと手を伸ばしてその物をひっかけてみればその物は自身の書いていた日記帳で。どき、と高鳴りを覚えあの彼の慌てようは…これを見たから?そうとなれば合点はつく。彼に自身の気持ちが知ってしまったのだ、と。ばさりと日記帳を下へ落としみるみるうちに顔を染め上げまんまると布に包まり饅頭姿に )――っ~!
“ …物のくせに人間の真似事とは嘆かわしい。言っておくが、国広を刀解して消すも連結して消すも俺次第だという事を忘れるなよ。 ”( そう捨て台詞を吐けば審神者はくるりと踵を返し。相手の腕中で刀は不安げな眼差しを向け )――切、国。
分かった。何でも、だな?…負けない。( 酒を注ぎ足しぐい、と飲み干してみせ )
…ん、( ちろりと脇腹に舌を這わせ、指先で臍の辺りをそっと撫で )
――っ、ふふ、擽ったい。( 鎖骨を吸われる感覚と跳ねた毛先が首筋に当たり、思わず笑声が漏れてしまいつつ、相手の頭を撫で )
( 厠から出るとそのまま部屋へ戻る道すがら、縁側にて一度足を止めて脱力したようにその場に屈み込み。両想いだと分かったのは嬉しいが心の整理がつかず、ましてやあの本丸出身の自分と親密な関係になればまた迷惑を掛けてしまうような気さえして、複雑な心境で深々と溜息。日記の内容からして、彼が好意を己に伝えてくれることは無いだろう。今の関係を壊さない為には何事も無かったかのように振る舞うのが最善か。そう考えては意を決したようにゆっくりと立ち上がり、自室へと歩みを再開させ )
…大丈夫、だ。俺、あんたを守るから。( ぎゅうう、と抱きしめふるふると小さく震えて )
そんなの俺だって負けない。( む。盃をくい、と持ち上げ飲み干しまた酒をつぎ足して )
っ、ふ…くにひ…ろっ( 擽ったそうに名を呼び掛け、無意識に腹に力を入れ )
んっ…これで、いいのか?( 初めてした行為に何処か不安げな様子でじぃ、と彼を見詰め )
( どうしよう。どうすればいい。何事もなかったように振舞うにしても自身の今の状況では不自然な行動をとるように思えてきて仕方がなく。彼にどう説明すれば――嫌でも俺だけがそう想っているから気持ちを伝えたところで迷惑でしかないのに何故ここまで動揺する必要があるんだ。ゆっくり体を起こしフルフルと首を左右に振り気持ちを忘れてしまえなのに…なんでこんなに苦しいのだろう。 )
切国…。俺は平気だ。ずっと一振りで主に付き添ってきたんだ。あんたのその気持ちだけで、俺は救われる。(震える背中をそっと撫で、困った様に笑って)
…っ、やるな…。これならどうだ?(更に波々と酒を注ぎ足し、一気飲みし)
もっと力を抜いて良いんだぞ。(つつ、と腹筋をなぞり)
…ふ、ありがとう。これで俺もあんたのもの、だな。(自らの痕を撫で、妖艶に微笑み)
( 自室前へと着けば、一度深く深呼吸をしてから襖に手を掛けて。中の様子を窺うと、茶を口にするでも羊羹を食べるでもなくへたれ込んでしまっている大福が。その白い背中に心拍数は高まり、そろりと遠慮がちに部屋の中へ入ると日記を見たことを知られているとも思わず声を掛け )――切国、すまない。戻ったぞ。…どうした?
…そんなの嘘だ。あいつはやり兼ねない。いつあんたを刀解か連結するかわからないんだぞ。…そんなことさせたくない。( 肩口へぐりぐりと額を摺り寄せ )
国広、あまり無理はしないほうがいいんじゃないか?ほんのり頬が赤く染まっているぞ。( ふふ、此方も同様に波々にすると一気に飲みニヤリ )
ぅん…っ、( ぞわっ、やんわり彼の両肩を掴みようにし薄っすら涙を浮かべ )
…、( どき )…なあ、国広。俺も…同じところ付けてくれないか?( 彼の頬へ手を添え親指でその唇をなぞり )
――!( まんまると膨れた大福は彼の声を聞くな否や大袈裟な程びっくぅ!、と体を揺らし合わせる顔がないのかその体制のままだんまりを続けてしまい。一時的に沈黙が流れこのままじゃ彼に心配をかけてしまう。それだけは避けたいと口を開き )……お、おかえり。べっ…別に。なに、も…( そう答えるも震え声でしかも僅かにふるふる震えているようで )
主の言うことさえ聞いていれば解かされることは無いさ。嗚呼、でも、どうせ連結されるならあんたにこの身を差し出したい、な…。( 頬すりすり )
ふん、そう言うあんたこそ身体が真っ赤じゃないか。目も虚ろになって…( 戸棚の上のだるまに話し掛け )
……ン、( 腹部の至る箇所に印を着けてゆき )
ああ、良いぞ。何処へでも付けてやる。( 鎖骨へ口付け、水音を立てながら肌へ吸い立て )
――…。( 明らかに先程と様子が違うのは一目に分かり。だが、だんまりを行使する相手に今更どう問うてもはぐらかされるばかりなことは、長い付き合いを通して分かっていることで、そのまま無言で相手の前へ腰掛け。先程収納した筈の日記帳が無いことから全てを悟れば深々と頭を垂れて謝罪から切り出し )……すまない。
ッ、俺は…嫌だ。あんたはそのままの姿で…こうやって体温を分かち合いたいのに( 身を離しじわり涙を浮かべ )
…ふ、ふふ…何を言う。あんたこそそんなふにゃふにゃと動いて。相当酔っているじゃないか。( 机上の上にいるフラワーロッ●に話し掛け / もう完全に出来上がっているようだ← )
っ、は…は…( その様子を止めることなく好きにさせてあげ暫くの間見詰め乱れた息遣いを繰り返し、片方の手で彼の布をゆっくり取ると綺麗な金髪が現れ。すると、その髪を手櫛でやんわり撫でてやり )
ン…っ、…ふふ、これで…あんたと一緒だな。( ほぼ一緒であろう鎖骨にある痕を満足そうに微笑みを浮かべ )
ちっ、違う!国広の所為では…っ、( がば、と体を起こし何度も何度も首を左右に振り。書棚に分かりやすいようにしまっていた自身が悪いのだから彼が悪いわけではない。例の日記帳を両手でぎゅうと強く抱え込み顔を俯かせやはり自身から切り出すことは恥ずかしいのかだんまりで。だが、やはりこのままではいけないとぼそぼそと小さい声で )……俺の…俺の気持ち、知ってしまったんだよ、な。
切国、泣かないでくれ。変なことを言ってしまった俺が悪かった。俺は何処にも行かないさ。( あわあわ、目尻の涙を布でぐしぐしと拭ってやり )
馬鹿。それは俺じゃない。失礼な奴だな。( びし、他人の過ちには厳しい嫌味な刀の図 )
…?( 不意に頭を撫でられ、きょとりと相手の表情見れば嬉しそうに目を細め、腰回りに抱き付いて擦り寄り )
…なあ、切国。そろそろ良いか?( 我慢も限界のようで、するりと相手の腹部へ手を這わせ )
( 実際、相手の日記を見なければ関係が壊れずに済んだのだろうと思えばこそ、尚更勝手に相手の私物を読み漁った事が悔やまれて。気まずい空気にただただ項垂れたまま力無く首を縦に振り肯定するも、彼もまたショックが大きいだろうと気付き思い切って相手の両手を握り )今まで気付いてやれなくて、すまなかった。あんたのその気持ちは凄く嬉しいんだ。
ばか。本当にそう思ってしまっただろう…( うう、 )
――?あ。( 目を細めじーとそれを見詰めては自身の大事にしているフラワーロッ●だと気づき )…む。あんたこそそれを俺だと思っていたくせに…よく言えるな。( むむむ )
…っふふ、擽ったい。どうした?もう満足したのか。( 腹部に当たる彼の毛先が擽ったくて僅かに身を捩りつつも撫でやる手は止めないまま )
…待ってた。来てくれ、国広。( 頬に手を添えくす、と笑って )
っ、でも…この感情はあんたにとっては迷惑だし、不愉快だろ。だから…このことは忘れてくれ。頼む。
( 大袈裟にびく、と肩を揺らすも手は離さずにいて。それでもこの自身の持つ感情を忘れてもらいたいと我儘を言っている事は分かっているのだが、彼の気持ちを気付かずわけもなくその握られた両手を握り返し真っ直ぐ彼を見詰め )
――…切国、今日はもう帰った方が良いぞ。来てくれて、ありがとう。( 宥める様に頭ぽむぽむ )
…っうるさい。そら、まだまだ宵の口だぞ。もっと飲めるだろう?( 相手の盃へ酒を注ぎ足し )
――ああ、これ以上したらまた歯止めが利かなくなりそうで…。こうして見ると…はれんちだな。( 腹部に点々と付いた痕を見て、何故か己の顔面両手で覆った )
ん…――( 頬すり、もう一度口付けてから甘い一夜を共にして。行為は明け方までに及び )
…何であんたはそう、俺の気持ちも聞きもしないで勝手に決め付けるんだ。( 忘れてくれ、と一方的に切り上げられてしまえば相手へ抱いている恋情さえ否定されたような錯覚に陥り、行き場の無い想いを吐き捨てるように小さな声でぼやいて。繋いだ手をするりと離せば、その場から立ち上がり )…あんたが忘れてくれと言うのなら、そうしよう。俺は何も見ていないし、あんたも…今まで通りだ。( 相手の顔も見ずそう告げると、くるりと背を向けて部屋を出ていき。何故、素直になれないのだろうと自分を悔やみながら )
…いや…俺が急に押しかけたからな。何もしてやれないですまない。( 相手からす、と離れ素直に自本丸へ帰ることに )…見送りはいい。じゃあな。( くるり背を向け部屋を出ようと )
ふん、言われなくとも飲めるさ。あんたとてそうだろ?( 波々に盛られた酒を片手に此方も相手の盃に酒を注ぎ足し )
何を今更…あんたが言い出したことなのに。( くすくす )
――……、( す、と目蓋を開けぼんやりと隣を見れば幸せそうに寝息を立てる彼の寝顔が。そんな寝顔にくすり笑っては起こさないよう髪を撫でて )
っえ…?( 相手の心境を聞きもせず一方的に自身のことしか考えていない身勝手さ故に結果が招いたことで、相手の気持ちも何もかも踏み躙ってしまったのか?だって、仕方がないじゃないか。こんなことあるべきものじゃないのに禁断のことなのだと、何度も何度も言い聞かせては己の気持ちを否定し、押し込める。彼だって己の気持ちを伝えたところで不愉快に思うに違いないのだからとそう決めつけたのは間違いだったというのか。布に隠れ表情は見えないものの態度といい部屋を出るその後姿に気付いたのももう手遅れ。もう、前の様に仲睦まじい二振りに戻る気がしない、と気持ちを知られてしまったのだからどう接していけばいいのか。旅に出る前だというのに複雑な面持ちでその場で蹲り )
…。( ふるふると首を横に振り )俺を庇ってくれて、ありがとう。嬉しかった。…またな。( 背を向ける彼の手を引き、頬ちゅ )
ああ、飲めるに決まっている。だが、あんたは無理をしているんじゃないのか?お前は強がりだからな。( ずい )
然し…そうは思わないか?( 肌に残る跡をつんつんと指でなぞり )
――…んん、切国…。( 覚醒には至らないもののもぞりと身動ぎ、ぎゅううと抱き締めて抱き枕代わりに )
( 両想いだと分かり嬉しいはずなのに、素直にそれを受け入れ自らも心の内を告白出来ないのは何故か。どの道修行から戻ったら打ち明けるつもりでいたのだが、想定外の衝撃に今はただ混乱するばかり。写しであり半分闇に染まった身の上故に彼と結ばれるのが恐ろしく、相手から離れるように当てもなく本丸の廊下を進んで。時刻は夕暮れ時。広間には短刀たちの手によって配膳が行われており、じきに夕餉に呼ばれるだろう )
――…!( 頬に当たる柔らかい感触に目を見開いて其方へ見やり )…ああ、また。( 控えめに笑いつつ部屋を出て。審神者に気づかれないよう本丸の玄関口から出ていき自本丸へと帰る道すじへ歩き出し )
…フン。そんなこと心配ご無用だ。まだ飲める。それを言うならあんたこそ、強がりだろう。本当に平気か?( ずずい )
…まあ…だが、ここまでされるとあんたに愛されているんだな、と思う。( 恥ずかしげもなくさらっと )
…、( 少々声が出にくいのか答える代わりに彼の髪にちゅ、と口づけ )
( 卓子に顔をひれ伏せぼんやりと考え込んでいれば、襖の向こうから” 兄弟、もうすぐ夕餉だよ。 ”と小さい声の兄弟から声を掛けられ。二言返事で返すとその刀の気配も消え大広間へ行くとなると、あの出来事があった直後だというのに彼と鉢合わせになっては気まずくなる。彼とて自身とは会話もしたくないだろう。だから避けるようにすればいい、そうと決まればと広間へ向かうべく部屋を出て廊下を歩き )
――…。( 少し寂しげに見送った後、審神者の機嫌を伺いに主の部屋へ赴いて )
誰が強がりだって?誰が。生意気な事を言う悪い口は塞いでしまうぞ。( じとり、相手の頬摘みびよんびよん )
あ…愛され…ッ。ま、間違ってはいないが…。もしや、俺の愛は重いか?( 急に不安になって半歩後退り )
ん…。ふふ、( 夢でも見ているのか滅多に見せないような緩んだ微笑みを浮かべすりすり )
( 縁側に腰掛け、何もせずただぼうとしていた折、案の定夕餉へ向かう刀連中から声を掛けられ。広間には恐らく相手の姿もあるだろう。どんな顔をして会えば良いのかわからず、気乗りはしないが腹は減っているので渋々と刀達に着いて行き。部屋にはまだ少数の刀の姿しか見えず、一先ずほっと息を吐けば部屋の隅の方の目立たない席を選び腰掛けて )
――今しがたかえっ………、( 自本丸へと辿り着き正面玄関口から入るな否や審神者が仁王立ちで然も腕まで組んではなにやら表情は自身でも初めて見る顔。" 切国 "と満面な笑みを頭を浮かべぐりぐりされ )
?!ははへ…!ははへ…!ははへふひひほっ、( うむむむ )
?いや…別に。そんなことない。嬉しいんだ。こうやってあんたから貰うのは。( ふふ )
……、( そんな様子をちらり伺い見てくすくす。どんな夢を見ているのやら、なんて思いつつ撫でる手は止まらず )
( 大広間に着くと、始めに相手が居ないかどうか確認するべく辺りをキョロキョロと見渡すも相手の姿は確認出来ずほ、と一息。此方とて相手に合わせる顔がない上にどう話しかければいいかすら分からなくなってきてしまって。一先ず中に入り何処で食べようかと歩を進めれば不意にパチリと相手と目が合ってしまい )
…ッ、( 審神者は案の定不機嫌らしく、当たり散らされながらも近侍としての業務を遂行し。明け方には、疲労のあまり審神者の部屋で転寝してしまう始末 )
何を言っているか分からん。ふふ、可愛らしい顔だな。( みょんみょん、相当酔っているらしく額へ何度も口付け )
そうか…。でも、偶に不安になるんだ。俺、あんたの言うように意地が悪いからな。嫌われても不思議じゃない。( ずうん )
…?( 頭を撫でられる違和感に、遂に目を覚ましたかぱちりと薄眼を開けて )
…!( 相手が来るかどうか、警戒気味に部屋の出入り口を眺めていれば、数分の後に彼がやってきて。暫く硬い表情で眺めていれば不意に目が合ってしまい、一度は気まずさに目を逸らしてしまうもののあからさまに避けてしまっては関係は悪くなる一方だと考え、更に端へと寄って隣の席を広く空ければ、目配せで隣の席を促して )
――、( 何も言わず出掛けて行ったことに怒られ罰として今日は出入り禁止。審神者の手伝いをしたりと慌ただしく行い1日が過ぎいつの間にかぐったりと自室で寝てしまい )
っ、( あわわ )…ふひひほっ、( 涙目 )
…国広。…ふふ、ばかなやつだな。俺はそんなあんたが好きだから、一緒に居たいと甘えていたいと思う。( 額へちゅ )
……、( おはよう、と言うように微笑み浮かべ← )
…ぁ、( それには一瞬躊躇したもののこの気まずい雰囲気のままで相手を明日見送る訳にはいかい。何度も息を吸っては吐いてを繰り返し落ち着いた頃合いを計らい相手の座る席へ向かい。隣へやってくると控え目にぺこり頭を下げつつ席をついたが、どう話しかけるべきか悩み始め )
( 翌日、外へ出ようとしても審神者の監視により足を拘束され、自由に外出出来ず縁側から見える空を見ながら相手を想い )…切国…。
ふふ、( 飽きたのか手を離せば相手の膝上に頭を置いてそのまま寝てしまい )
…っ、あんたって奴は…。俺は甘やかしたりするのもあまり慣れていない、が、こんな俺で良いのか?( 眉下げふるふる )
……ッ!( 昨夜のことを直ぐに思い出し、頬を赤く染めがばりと起き上がり。ふと、違和感を覚え心配そうに相手の顔を見下ろし )…切国…?声、出ないのか…?
( 礼儀正しく会釈され、思わず自身も軽く頭を下げ。その余所余所しさが余計に緊張を掻き立てるなら背筋を伸ばしたまま俯き気まずい沈黙にひたすら耐えて。何か話さなければ、そんな思いからふと食後の甘味である栗饅頭に視線を移すと、それを隣の相手へそっと差し出し物で惹きつける作戦を )…甘味、良かったら俺の分も一つ食うか?
――…ん…?くに、ひろ…?( 何となしに彼に呼ばれたような気がし薄っすら目を開け名を口にし、腕を使いつつ上半身を起こすとぼんやり見つめ。あの後彼は何事もなかっただろうか心配で溜まらず部屋中を行ったり来たり )
…?!たく…宵の口だというのに先につぶれてどうするんだ、あんたは。( 綺麗な金髪をするり指に絡ませ愛おしそうにその寝顔を見詰め )
そんなあんただから…俺は好きなんだ。不器用な所も何もかも、な。( 両手を握りふふ、 )
……、( ふるふる )すこ…し、こえ、が…でにく、いだけ、だ。( 心配しなくていい、と頬をやんわり撫で )
…っえ…あ、いや…それはあんたの分だろ。俺はこれで十分だ。( 気まずい雰囲気の中食事を進めていれば相手の方から話しかけてきてくれたものの自身の好物である甘味を差し出され思わずきょとり見詰めてしまい。それをも視線を逸らし差し出された甘味を相手の膳に戻しては食事を再開し )
……。( 彼の名を呟いてみたものの誰も居ぬ部屋に虚しく響いただけで。会いたいな、と思いながらも足首には枷が繋がれて自由が叶わず、部屋の隅で小さく蹲り )
…んんぅ…、( 飲み過ぎたか若干青い顔で呻き )
不器用は余計だ…。でも、ありがとう。俺もあんたが大好きだ。( ぎゅ、と握り返しこてりと相手の肩に額を乗せ )
す、すまない。少し無茶をしてしまったか。何か飲み物を持ってくる。( 脱ぎ捨ててあった浴衣を彼に渡し、自分も浴衣を羽織りながら部屋を出て )
…そうか。( 気を紛らわせる為の話題作りを提供したは良いが、無理がありすぎたかと断念。断られると素直に引き下がり、再び訪れる沈黙に目を伏せて食事を見詰めながらゆっくりと箸を運び。以降、此方から声を掛けることはなく、さっさと食事を終えるとご馳走さま、とだけ呟き他の刀達が食事を終えるのをひたすらに待ち )
――…、( やはり相手が心配で仕方がなく主に事情を話した後、相手の本丸へ向かい。そこへ辿り着くと裏口からそこへ入り審神者にバレぬよう気配を消しつつ自室まで来ると、 )…国広、居るか。
…?お、おい…国広?( おろ )
ん、俺も…あんたが大好き。( 頭を傾けすりすり、と甘え )
…、( 起きたいのは山々なのだが腰に力が入らず何度か挑戦してみるも無念に終わり。彼が帰ってくるまで仮眠をとろうとウトウトし )
( 最後に取っておいた甘味を一口パクリ、食べては手を合わせご馳走さまと。ちらりと相手の方を見やれば何かを待っているようでじっとしたまま動かず上の空。視線を別の方へやれば楽しそうに話しつつ食事をしたり、食事を終えても尚話をする刀がちらほら。そんな光景が羨ましくて思わず小さなため息をついてしまえば、自身の部屋でゆっくりしようとその場を立ち大広間から出ていき )
…!…ッ、何で、( 居るはずのない想い人の声に激しく反応するも足枷により其方へ行く事が出来ずもたついて )
…ん…。( 相手の手を掴み、その指をぱくり )
はは、甘え子だな。今日は特別に甘やかしてやる。( 頭撫で、頬ちゅ )
切国。麦茶しか無かったんだ、が…。…寝ているのか?( 話しかけながら部屋に戻るも、鈍い返事に首を傾げて )
( 不意に隣の相手に溜息を吐かれ、ろくに気遣うこともせず話題提供もしない己に対し不満があるのかと勘違いしてしまい。やはり日記を勝手に見たことを怒っているのだろうか、部屋を出て行く相手を視線で追いかけるが、部屋へ戻ろうとはせず食事の後片付けを手伝い。料理当番の刀達と珍しく会話に参加するのは、何となく彼と二人居る時間を避ける為で、自室へと戻るのはそれから数時間後のこと )
!国広、( 奥の方から鎖の音が聞こえては襖を勢いよく開くと、なんとも無惨な姿のことか。そちらへ急いで駆け寄りぎゅ、と抱き締め )
?!( ぎょぎょ )くっ、くにひ…っ、( どうすればいいか分からずカチカチ )
ん…ありがとう。( すりすり、へらり笑って嬉しそうで )
……、( 布団を鼻先まで下ろし彼をちらり )
( いつまでも経っても戻ってくる様子もなく、俺は遠ざけられてしまったのだと勘違いしてしまい。それならそれでいい。あんな想いは自身だけで充分だから。さっさと風呂に入り手短に済ませ自身に戻れば、戸棚から布団を取り出しそれを引いてから自身は眠りについて )
……っ、…!( 再会を果たしたかと思えば突然抱き着かれ、ぽんぽんと背中を撫でて。彼の身も危ないというのに、と困った顔で迎え入れ )切国、何で来てしまったんだ。俺なんかの為に…。
……、( 食べ物と間違えているのか、はむはむ )
ふふ。俺にどうして欲しいんだ?( 子猫をあやすよう顎裏を撫でて )
…そら、麦茶だ。起きれるか?( 起きていると分かると盆を脇に置き、上体を起こすのを手伝おうと )
( 自室へ戻ると、灯りが消えていることからそろりと室内に足を踏み入れ。案の定すやすやと寝息が聞こえ、彼の愛らしい寝顔に微笑ましい気持ちになり小さく笑って。もう関係は戻らないのだろうか。明日、弁当を携え笑顔で見送ってはくれないかもしれない、そう思うと無性に寂しくなり相手の傍らに腰を据えると起こさぬ程度に金髪を撫でて )――すまないな…。
国広…、( 彼の存在を確認するようにすりすりと擦り寄り、一度その行為をやめ )…心配だったんだ。あの審神者に何かされていないかと不安で仕方がなかった。…あんたに会いたかった。( ぎゅうう )
ッ、国広…!くにひろっ、( 顔を真っ赤に染めどうすればやめてもらえるかわからず必死に名を呼び )
ん…抱きしめてほしい。それだけで俺は十分満たされる。( へら、 )
…っ、( 相手に背中を支えてもらいつつ起き上がり申し訳なさげに眉下げ )…す、ま…な、い。( しょぼん )
( ――翌朝。欠伸を漏らしつつ上体を起こしてふと、隣に居るであろう彼の方へと顔をやれば心地よさげに眠る寝顔に小さく笑って。そろりと相手の傍に来ては触れる程度に頬へ口づけると何処か悲し気に表情を浮かべ静かに自室を出ていき。しんみりとした厨には誰も居ないことを確認しては中へ入り彼のリクエストに応えるべく米を洗っては炊いている間に卵焼きを…と手際よく作り始めて数時間後。笹の葉でおにぎりと卵焼きを添えてから包めば出来上がり。ふぅ、と一息つき大事そうに弁当を持ち自室へ戻り )
…切国…。俺も会えて嬉しい。嬉しいが…主に見つかる前に戻った方が良いぞ。( やんわりと相手の肩を押し身を離せばじゃらりと鎖を引きながら後退って )
……( 名を呼ばれ、指を解放しぼうっと相手の顔を見詰めつつ、不意にずい、と顔を寄せ )
よし、分かった。そら、来いよ。( 両腕を広げて )
いや、無理をさせた俺が悪いんだ。すまない。その、止まら…なくて…。( 照れたように顔を背け、麦茶を差し出し )
( 鳥の囀りにふと目を覚ませば、伸びをしながら気怠げに起き上がり。既に相手は厨房に去った後で、誰も居ない事に疑問を抱くもさして心配はせずのんびりと布団を畳み。朝、修行へ出立する為に浴衣から正装に早くも着替えてしまい、それから旅装束を纏うのだが、布を置いて行くべきかどうか心底頭を悩ませ。そんな折、自室の戸が開けば其方へと視線をやり )――切国。おはよう。何処へ行っていたんだ?
…!それ…あいつがしたのか。( 足首に付けられた鎖を見ては目を見開き )それなら俺…あんたから傍を離れたくない。( ずいと近寄り彼を抱きしめ )
ッ、( びくぅ )く、くにひろ…?なにしてる、んだ…?( ずざざ、と後退り )
!( ぱああ、ぎゅぎゅぅぅ )ん、
…、( 麦茶を受けとると同時に頬へちゅ。何事もなかったように麦茶を飲み始め )
( パッチリ目が合うと無意識に弁当を後ろへ隠し顔を背け” おはよう‥。 ”と挨拶だけ。このままだんまりするのは如何なものか。今から彼は旅に出てしまうのにこのまま気まずい雰囲気のまま見送る訳にはいかないのに。もじもじとどう接しているべきか悩みつつもそろり、そろり彼の元へ近寄りそこへ腰を下ろすと )……これ…あまり上手くできなかったんだが…それでもよければ、持って行ってくれ。( すす、と弁当を差し出し照れくさそうに言いながら彼に渡そうと )
…、主は、俺とあんたを会わせたくないんだ。だからこんな物を俺に…。あんたも、見つかったら何をされるか分からないんだぞ。( ぐい、と胸元を押しやり首を横に振って )
綺麗だな、と思って。あんたの眼。…きす、しても良いか?( 問いかけの形を取るも問答無用で相手の腕をぐいと引き寄せ )
…っぅぐ、…お、おい、落ち着け。俺は何処へも逃げんぞ。( 苦しげにされるがまま )
…ッ!あんた…そういうことをするから俺は止まらなくなるんだ。また襲うぞ。( どかりと隣に腰掛け顔面両手で覆い )
( 返答に躊躇う相手を忍耐強く待っていると、徐に差し出されたのは昨日お願いしていた弁当で。一瞬、目を丸くするもみるみる内に表情綻ばせると嬉しさのあまり相手の首裏に両腕を絡めて唐突に抱き締め。気まずかった事など忘れ、此方にぎゅ、と引き寄せつつ耳元で )…ありがとう。約束なんか忘れられていると思っていた。( すり、と擦り寄りゆっくりと身を離せば、弁当を大事そうに受け取り )切国。あんたの気持ち、無駄にはしない。修行から帰ったら、俺なりに答えを出すから…待っていてくれないか?
…俺なんてどうなったっていい。あんたが傷つく姿なんて見たくないんだ。…だから俺はあんたの傍に居る。( 押し返されてもぐい、と腕を引き此方へ引き寄せ抱きしめ )
っわ…!( 勢いあまって彼の顔が間近に来ては唇へと引き寄せられ )ン…っ、
っあ。す、すまない…つい、嬉しくて。( あわわ、いそいそと身を離し苦笑い )
…、( くすくす、全部麦茶を飲み干し脇の方へコップを置くと、彼と向き合い顔面を覆っている両手首をやんわり掴み離させてはぐいと顔を近づけ口づけ )
ッ?!くにひ、ろ…?( 唐突に抱きしめられ困惑するように彼の名を呼び掛けこの体制をどうすればいいかわからずプチパニックを起こしてあわあわしっぱなし。それでも耳元に残る心地よい声と礼を述べられては嬉しそうに頬を緩ませ )……ん、待っている。だから…( 再度彼へと抱き着いてぽそり、耳元で )…無事に帰ってきてくれ。いってらっしゃい、国広。
…強がらなくても良い。本当は俺の主が怖いんだろう。今の俺には、あんたを守ってやることが出来ない。( 言葉とは裏腹に今度は拒まず抱き締め返し )
ん、( れろ、と唇を舐め、舌を強引に割り入れようと )
がっつき過ぎだ。( でこぴん、ぎゅ )
…!んぅッ…、な、にを…っ、ン、( 咄嗟のことに身を硬くし、もがきながらも欲に流され次第に唇を薄く開いて )
( 快い送り出しの言葉を受け取り、嫌われてなどいなかったことに安堵し。抱きしめる力を強め、気が済むと何方からともなく身を離せば先程まで修行に着て行くべきかどうか迷っていた布を相手に差し出し )…これ、俺が帰るまで預かっていてくれないか。あんたに持っていて欲しいんだ。( 自身の分身ともいえる、手放すことの無かったそれを彼に渡すことで何の未練もなく修行に旅立てる気がして )
つ、強がってなんか…っ、( びく )いい…そんなことはいいんだ。俺があんたを守るから、( 段々声が小さくなるも背中に腕を回し抱きしめ )
ッ、んぁ…( 唇に当たる温かいモノが当たるとびくり、だが口を小さく開け )
あう。…すまない。( ぎゅむ )
ん、( 掴んでいた両手首を離し、彼の首に腕を回して。彼の口の中へ舌を入れ深い口付けへ )
っえ…こ、れ…( 自身の大切で欠かせない物であり何が何でも脱ごうとしなかった布。それを自身に預けるということは、何かを決意をしたということなのだろうか。 )…いいのか?あんたの大切な物なのに…俺なんかが、( そこまで手を伸ばしかけるも自身もこの布がなければ落ち着くこともできないし、かといって手離すこともできない気持ちを分かっているからこそ躊躇いを見せ )
…ッ駄目だ。あんたは巻き込めない。俺にとっても、お前は大切な刀だから…。( ぐい、と押しやり顔を背けるも、不意に部屋外にて此方へ近付いてくる足音が聞こえ )
は…っ、ん…、( 初めから深く舌を絡ませ、弱い所を執拗に攻めて )
全く…。( 撫でなでなでなで、不満垂れながらも相当可愛がる彼氏の図 )
ぅ、ん…っ、は…、( 初めこそぎこちなく受け入れていたがぞくぞくとした刺激に歯止めは効かなくなり、積極的に舌を絡めつつ彼の細い腰をぎゅ、と抱き )
受け取ってくれ。強くなるのに、いつまでもそれに頼っていられないから。( あんたにもな、と小さな声で付け足すと布を相手の手元に強引に押し付けて手渡し、旅装束を纏って笠を目深に被り。帰るべきところを見失わないように相手の姿を目に焼き付けては )それでは、どうか…元気で。( くるりと踵を返し、そのまま玄関へと足を向け本丸を後にしようと )
…それを言うなら俺だってそうだ。あんたは大切な…ッ、来る…?( ぴく、とその足音が聞こえてくると心拍数が早まってきてどうすればいいかそのまま立ち止まってしまい )
っは…ぁ、ぅ…ぁン、( 薄っすら涙目を浮かべびく、びくと僅かに震え )
んわ…っ、国広、髪が乱れる。( なんて文句を言うも何処か嬉しそう← )
んぅ…っ、くに…ふぅ、ん( 息遣いをすべく一度唇を離すもすぅ、と一息吐いてからまた口づけ深く絡め )
…国広!( 彼の布を大切そうに両腕に抱きかかえて玄関の出口辺りで立ち止まり名を呼び。” あ…、っ…とそ、の… ”もごもごと言葉に詰まり強く強くその布を抱え込み俯き加減にもう行ってしまうのか。寂しい。そんな感情が次々に押しやられるも彼の決意を無駄にしては駄目だ。なのにこんな己の我儘を言うわけにはいかない。だからこそ彼を見送るのはできるだけ笑おう )…いってらっしゃい。
――…、( 息をひそめて己も身を硬くさせるが、どうやら足音の正体は短刀のものだったらしく。足音は次第に遠退き、ふと相手の姿を見て深々と嘆息 )…ほら。びびっているくせに。
は、ぁ……んっ、( ぎゅ、と相手を抱き締めて掴まえ、ぐいぐいと彼の身体を押してそのまま押し倒そうと )
俺は不器用だからな。…ふふ、( ぼさぼさになった相手の髪を見て思わず吹いた )
ンッ、はぁ…っ、んんぅ…!( 息継ぎする間もなく再び唇を塞がれ、身体は再び火照り始め。このままではいけないと、舌を引っ込め相手の肩を押し息継ぎの間に降参の声を )ゃ、め…待て、待って、…くれ…っ、
…。( 不意に呼び止められ、玄関の戸口に手を掛けたままゆっくりと振り返り。微笑む彼の表情は内心の本音を隠しきれておらずとても寂しそうで、溜息ともつかない吐息をふ、と小さく零せば無言で相手の元まで戻り、真っ直ぐな眼差しでじっと見詰めて。そして徐に顔を近づけると、いつかの時の様に唇を寄せて口端に触れるだけの接吻を残し。してやったりな小狡い微笑を浮かべると、旅装束をばさりと派手に翻し、今度こそ本丸を後にして )――行ってくる。遠くへ。
うるさい。びびってなんかいない。( 審神者ではないことが分かると無意識にホッ、と安堵してしまい。すると、彼にそう指摘されてはむむ、と不機嫌そうな表情を浮かべ )
っん…!( 弱い箇所をやられっぱなしで殆ど力も抜けていることもあり相手の思うがままに押し倒されてしまい )
それを言うなと言ったのはあんただぞ。( む、意地を張りお返しとばかり相手の髪を乱して )
っは…は…、( 肩で息継ぎを繰り返しつつ自身の唇をペロリ舐め。大丈夫か、という様に額へ口づけ様子を窺がい )
( 翡翠色の綺麗な眼差しに気を取られ此方も無意識にじっと見つめ返していれば、徐々に顔を此方へ近づけ瞬きする暇もなく一瞬の出来事だった故に呆然とした表情でいて。そう相手に何時ぞやされた行為だと気づいたのは旅装束で翳され時に意識が覚醒されて間もなくの事。わなわなと両腕に抱えていた相手の布を口元へ隠し力なくその場にへたり込むと )…っ~、く、くにひろの…ばか…っ、( なんて悪態つきつつももう彼は旅立った後で )
…どうだかな。( ふ、と嘲笑じみた笑み零せばずるずると足枷を引きずり部屋の隅へ。両膝を抱え蹲ったところでぐるるる、と腹が鳴り )
――可愛いな。( ぷは、と唇を離せば、酔いが回った虚ろな眼差しで相手を見下ろし頬を撫でて )
そうだったか?……ッわ、やめ…っ( 調子よく惚けていると不意に掻き撫でられ、あわわ )
ど……、したんだ、急に…ッ。いたずらがっ、…過ぎるぞ…。( 息も絶え絶えに顔を背け、口元を手の甲で隠し )
( 口付けた感触を思い出すように、無意識に自らのそれを指先でなぞる。吹き抜ける風が心地よく空を仰いだなら遠くの鰯雲をぼんやりと眺めて。此処は本丸から遠く遠く離れた過去の世界。本科と写し、自らに課せられた宿命と向き合うべく旅立ったは良いが、そう簡単に史実を受け入れられずに旅路は行き詰っており。丁度昼時で、城下町で買った握り飯を口にするも何処か味気なく、不格好ながらも愛情のこもった彼の握り飯を恋しく思いながら相手の事を考えており。あれから数か月、相手の近況も知りたい所で、彼宛てに一筆文を書いて。息災にしているか、という質問から、旅に行き詰っている己の近況も書き記して伝書鳩を飛ばし )
…腹が…減っているのか?( きょと。そうだと分かればごそごそと懐から紙に包まれた何かを取り出し )…そら、これ。そうだと思って持ってきたんだ。( 紙をそろり取ってみれば中身はパンで )
ふぁ…っ、は…( やっと解放されるとめいいっぱい息を吐いて吸っての繰り返し、そろり相手を見詰めては完全に酔いが回っていると気づくと )…国広、もう駄目だ。寝よう。( 頭撫で )
…フン、お揃い。( くすくす、満足げに跳ねた髪を見詰め )
…( しゅん。”すまない。”と目を伏せもそもそと布団の中へin )
( 此方は自本丸。パタパタと近侍である故に資料を纏めたり、分けたりと審神者の補佐をこなしそれは昼前までになり。” ありがとう、もういいぞ切国。 ”と彼のお陰でもありなんとか仕事を終わらせ一息ついている審神者に少し話があるんだ、と話を切り出す。それは分霊のこと、早朝に旅を出たということを話しては何処か表情が寂し気にみえるも” …そうか。あの子の帰りを待っていよう。大丈夫、あの子は強い。 ”と受け入れた様子で。自室に戻ろうと廊下を進んでいれば突然、羽をばたつかせる音にビクリ肩を揺らしているのにもかかわらず肩へちょんと止まる鳩。脚に括りつく紙を見つけては慌ててそれを取りその文を読めば慌てて自室に戻り机上へ腰を下ろすと文を書き出し。息災している事、此方は何かと忙しくしている事。旅に行き詰っているなら何処か気分転換に他の所へ行くのはどうかと、アドバイスを書き入れ鳩の足に括り付け飛ばし )
…?何だそれは?西洋人が主食に食うというアレか?( パンと言いたい )
あんたがそう言うなら…。( ぎゅ、と相手を抱き締めその胸元に頭を乗せすりすり )
……大人げないぞ。( じとり、不満げに訴え )
いや、あんたからしてくるのは珍しいから、少し驚いただけだ。 また、襲ってやりたくなる。( 自らの唇を指でなぞり顔を背け )
( 文は存外直ぐに返事が来て、逸る気持ちを抑えられず急いで紙を広げ。彼もまた息災にしているようで一先ず安堵し、相手の助言もあったことからこれからの行き先に少し悩んで。元主のところへ行こうかとも思ったが、己を知るにはもっと広い視野から見つめ直す必要があるとみて隣町へと進路を変え。己が写しとしての宿命から吹っ切れるまで、それから半年ほどの時間を費やし )
ああ。ぱん、というんだ。燭台切がそこに興味を持ったらしくてな。( こく )
…国広。俺は何処にも行かないから布団に行くぞ。( 背中ぽむぽむ、優しく声かけ )
フン。やり返しただけだ。( ふい )
…っ、( そろ…り布団から顔を出しては顔を赤くさせ )
( 内番や遠征、出陣――と本丸での日常を過ごして早半年が過ぎ。今日、自身は非番。自室にてぼんやりとあの文を眺めており。最初に文をくれてからは一向に彼から文が来ず何かあったのではないかと、心配と不安でいっぱいになっていて。その文を大事そうに抱えぽつり” 国広…、 ”と虚しく響くだけで )
ああ、そんな名だったな。ぱんとやらは種類が豊富なのだろう?これはどういうものだ?( 興味津々 )
…ン、分かった。( もそもそと起き上がり、自室へ戻ろうとするがまともに歩けず千鳥足で )…?何故だろう、床がふわふわとする。
…生意気だ。( 相手の布の裾をぐいーっと引っ張り )
――フン、冗談さ。( 満更でも無さそうな相手の反応に小さく笑み零せば、己の理性が働くうちに退出するべく寝台から腰を上げ )
( 主や仲間、己を必要とする者の為の刀で在ればそれが幸せなことなのだと気付くまで、随分と時間が掛かってしまった。自分はもう、あの頃の卑屈な己ではないが仲間や主、そして想い人である彼はそんな自分を受け入れてくれるだろうか。思い新たにハチマキ締めて、いざ赴くは彼の待つあの本丸。過去を飛び元の時代へ帰ってくると、あまりの懐かしさに目を細めつつ、かといって久々に彼に会うのは照れくさいので刀の気配を確認しながらそろりと正面玄関に足を踏み入れ )
めろ、ん…ぱん…と言っていた。外はさく。中はしっとりしていて甘くて旨い。( 食べてきたばかりであるのかほわわん、と味を思い出し乍相手へ伝え )
?!お、おい…国広待て。俺の肩に捕まれ。一緒に行くぞ。( 慌てて起き上がり相手の元へ行くとそう促し )
っ、やめ、…ろっ!なにするんだ。はな、せっ( あわわ )
……!( がし、と相手の手を掴み行かないでくれ、と目で訴え← )
( 一時的に預かっている彼の布を鼻先まであげては微かに香る石鹸の匂い。もう少しこの感じを堪能していたいと猫の様に丸くなって心地よくいてはいつの間にやら畳の上寝ていたようで。はっ、と起きた頃にはもう既に夕刻。洗濯物をとりこまなければと慌てて自室を出ていき玄関に向かうべく急ぎ足で廊下を進んでいると、不意に懐かしい刀の気配を感じとり。早足でかけていたのも次第に速度を落とし玄関前まで来て鉢合わせした刀は―― )…っえ?
めろんぱんなのにめろんは入っていないのか?( 説明を聞きつつ受け取ったそれを恐る恐る口に含み )
俺は酔っ払いなんかじゃない…。( ぶつぶつ、大人しく相手の肩に腕を回し )
――…。( 何の前触れも無くぱ、と手を離し )
…!…、…?な、何だその目は?行くな、…と、言いたいのか。( 訴えかける眼差しにたじたじ )
( 足を踏み入れた刹那、布の影に隠された見知った金髪が自身を出迎え。その懐かしい姿に一瞬息を呑み、驚いた顔で見つめ合う。強さを求め進化を遂げた己の全てを見せるのは照れくさいものがあったが、磨き上げた自分を見て欲しいという矛盾した気持ちも持っていて、一度軽く深呼吸したのち誇らしげに胸を張れば真っ直ぐの視線を彼へ向けて。もう、卑屈だったあの頃の自分は何処にも居ないのだ )――…久し振りだな。切国。
…俺も最初はどう思っていたんだが…、これと言ってそういう物は入っていなかった。見た目がめろんに見えるからそう名付けられたようだぞ。…どうだ?( じぃ )
一言もそんなこと言ってないだろ。( はあ、ゆっくり布団へと近づけば一言声掛けその場をしゃがみこみ )
っあ…!( 突然離されたことにより前のめりで相手の胸元へぽす )
ん。( ぱあ、こくこくこry )
…く、国広、なのか?( 分霊の筈なのにここまで変われるものなのだろうか。何処か自信ありげな眼差しで堂々とした立ち振る舞いに額にあるは紅い鉢巻を締める彼の新の姿に動揺を隠せず目を見開いたままそう名を呼び。それでも無事に此処へ戻ってきたことと、新の強さを手にした彼をこの目で見た瞬間じわり、涙を浮かべ思いっきり抱き着いて )――…お帰り、国広。
なるほどな。…ん、美味い。ぱんとはこんなにも美味いものだったんだな…!( 余程腹を空かせていたのかがつがつと食いつき、一瞬でぺろりと完食 )
…、切国。一緒の布団で寝ないか…?( のそ、と相手から離れ布団の上へ腰掛けては物欲しそうにじっと見詰め )
ふふ、捕まえたぞ。( ぎゅぎゅ )
はあ…、仕方ないな。( ばふ、相手の上へ再びのしかかり頬へ口付けて )
…ただいま。待たせてすまなかった。( 相手を抱き留め、背中に両手を回し静かに囁いたなら控えめにすり、と擦り寄り懐かしい彼の体温を目一杯に感じて。変わった自分を彼がどう受け止めてくれるのかが、正直怖くもあったが今はただ久々の再会がそれ以上に嬉しく、軽く身を離すと愛しげに相手の頬の輪郭を手の平で撫で )元気そうで何よりだ。
ふふ、余程腹が減っていたんだな。…だが、すまない。それしか持ってきてなくて、( しょぼん )
…はあ…仕方ないな。一回だけだからな。( のそりと相手の前に来てはぎゅう、と抱きつき )
…抱きついてほしかったならそういえばいいだろう。( ちら、むむ )
ん…、( 近くにある相手の顔を更に近づけ口端にぺろ、と舐め )
…国広こそ。随分…変わったな。( やっと待ち望んでいた彼が帰ってきたんだ。夢なんかじゃない、この体温も何もかもが前に抱きしめあった事が懐かしい。ここを誰が通ってもおかしくはないが、今はまだこのままで居たい。嬉しげに表情を柔らかくさせ頬にある手を重ね合わせ控えめにすり寄り )
良いんだ。何も無いよりは腹の足しにもなる。…このザマでは、主から飯を与えられるのを待つしかないからな。( 自嘲的な笑み浮かべ )
一回だけなのか…?( ぎゅう、相手ごと布団に引き込み子犬の如きうるうるとした瞳で見詰め )
何のことだ?あんたから捕まりに来たんだろ。( くすくす確信犯 )
ン…、( ビク、相手からの悪戯を誘いと受け取りじっと見つめた後徐に唇を重ね合わせ )
変わらないままでいた方が良かったか…?( 一番心配していた事。自分がどれ程変わってしまったのか、客観的に知ることは難しく相手のお眼鏡に叶うかどうか不安げに問い掛け。彼は彼で甘えたな子猫のような愛らしさは昔と変わらず、微笑ましげに表情緩めると頬から手を滑らせ懐かしの布地越しに頭を撫で遣り )
……国広、…この足枷なんとかして取れないだろうか。…助けたいのに何も出来ないなんて、な。( 目伏せ )
ぅっ、( どき / ← )…わ、わかった。わかったからそんな目で見ないでくれ…っ( 視線ふよよ )
なっ!ば、ばか…!そんなわけがないだろっ( うう )
ぅん…っ( ぴく、悪戯でしたつもりがまさか接吻されるとは思わず驚くもそのまま受け入れ )
…いや、そんなことはない。写しだと囚われずそうやって堂々としたあんたを見てると…なんだか眩しい。変わったんだ、とその姿を見たら誰とてそう思う。( 自身は未だに写しだというのがコンプレックスなところは相変わらずなわけで、目前の彼を見れば一目瞭然、何もかも吹っ切れてあそこまで変わったんだと。自身もいつか自信が付くだろうか、なんて夢のまた夢だろなんてふ、と自嘲的に然り気無く笑い )
鎖が錆び付いているから、もしかしたら断ち切れるかもしれないな。…だが、逃げたら主の機嫌を損ねることになるだろう。( 鎖へ一瞥を遣るも、ジレンマに嘆息 )
…!ふふ、切国はたやす……げふん、優しいな。大好きだ。( 言い直した )
俺は何もしていない。あんたが布を離せというから離しただけだ。( どや )
…は、っ…、( 相手の両肩を強く抑え、唇のあわいから舌を差し入れて欲望のままに荒っぽく口内探り )
…ふ、そう見えるか。でもな、切国。変わらないものも、あるんだ。( 眩しいだなんて、自分からしてみれば少し大袈裟で照れくさい気もして、恥ずかしそうにはにかむ。確かに、見目だけでなく従来の卑屈さが抜けたことは大きな変化といえるだろう。だが、彼に対する気持ちは依然と変わらずずっと胸の奥に閉じ込めてきたわけで、意味深に翡翠を細め熱の含む視線で相手を見遣りそう呟くと、改めてひょこりと本丸の奥を覗いて )――部屋へ上がっても良いか?土産話をしたいところだが…此処では何だから。
…難儀だな。( じゃり、と鎖を手に持ち溜息 )…それでもあんたをこのままにしてはおけない。あいつの機嫌が損ねようが俺があんたを守る。( 柄に手を置き切ろうとして )
今何と言った…?( むむ、相手の両頬を摘まんでにっこり笑い / 聞こえてた )
その決まり顔が腹立つのだが。( 相手の頭を弱々しくぺし )
っん、ぅ…( 息苦しそうに眉を顰めおずおずと口を小さく開き、口内を探る様に舌を追いかけるように舌を動かし )
っ、…ああ、それは構わない。( その意味も視線も何もかも悟ってはつい先ほどまでなんともなかったのに今頃になり心の蔵が高鳴り始め。動揺を隠す様に出来る限り表情を硬くしくるり向きを変え早歩きで自身の自室へ向かうべく一言告げてはそそくさと行こうと )――そら、こっちだ。
…!待てっ…俺、は…ッ、( 慌てて鎖を手繰り寄せ後退り、何かを言い掛けたところで国広、と己の名を呼ぶ主の声と共に部屋へと向かってくる足音がやや遠くから聞こえ )
……だ、だいすきだ、と…。( ぞぞ、目を逸らし誤魔化して )
本当のことだろう?いつも自分から抱き着いてくるくせに。( ぱし、と相手の手首掴み )
ん…っ、( 絡めた舌を扱くように吸い、快感を与えつつ教え込むように口付け深め )
( 己の一言でやけに彼から緊張感が伝わってきて、此方まで胸を高鳴らせてしまう。だが、好意を知られていようといまいとどの道想い伝えるのだから構いはしないだろう。相手の後を追い、かつて己の自室でもあった其処に赴くと後ろ手に襖を閉めて。修行へ行く前と何ら変わらない部屋、その中央に広げられた白の布に目が行き。先程まで彼が抱いて寝ていたとは露知らず、それを拾い上げて )…懐かしいな。この布、俺がお前に預けたものか?
…っ!( 少し刃を抜いていたものの審神者の声を耳にしては一度刃を仕舞い。バレてはマズイと押し入れの中へ身を潜め )
違う。その前に言ったことだ。( むに、と頬を強く摘まみ )
っ、離せ。意地悪が、( むむ )
ンン…っ、は…ぁ、( 気持ちよさげにとろん、とした瞳で見遣るもそのまま瞳を閉じ相手の首に腕を絡め )
ぁっ。そ…そ、うだ。すまない、丁重に扱えって…思う、よ、な。( そうだった。己はここで一度寝てしまったのだ、彼の布を抱きながら。それも忘れて彼を自室へ招き入れてしまった上に、広げられた布に疑問を持ってしまうのではないかと口を開こうとするも彼の方からそう指摘されてしまっては大袈裟に肩を揺らしては視線を逸らしもじもじ。これ以上恥ずかしい目にあいたくないとばかりに話を逸らそうと )…っ、で?俺に…話、とは?
( 部屋に入ると、何処となく緊張した表情の我が刀。部屋の様子に変化は無いが、何かが可笑しい。直感的に空気の流れの異変を悟ると不機嫌そうに眉を寄せ、我が刀の金髪を乱暴に掴み“ ……何か臭うな。獣一匹紛れ込んだか? ”)――…っ、何の、ことだ…。( ふるふる )
…ぅ…、や、やしゃし……い、っへ言っは…。( あうう )
意地悪なのは主譲りかもな。( 自嘲的に笑み、ぱ、と手を離し )
……、( 快感を共有するうちに理性は溶かされ、唇を離せば間を置かずに相手の耳裏や首筋へ貪るように唇を這わせゆき )
いや、仕舞い込まれるより使って貰えた方が嬉しい。( 布が此処にあるということは、彼が自身の代わりに身に纏っていたか、或いは毛布代わりにでも使用していたのか。何方にせよ寂しさを紛らわせるために敢えて自分のものを使ってくれていたのだろうと想像出来、嬉し気に表情綻ばせるも束の間話を急かされては今度は己が狼狽する番で。緊張気味に身体を硬くし、ぎこちなく部屋の真ん中へ腰掛けると座布団を己の前に置き相手に座るよう促して )――あ、ああ。いや、大した話では無いんだが…。…取り敢えず、座ってくれ。
( あの声は間違いなく審神者だ。押し入れの中で息を潜め彼と審神者の会話を聞くしか他にはなく何か策はないか考えており )
…ほお。で?その前に言った事はなんだ?国広。( にっこり )
……あんたはアイツとは違う。俺はそんなあんたが…す…いや、なにもない。( ふい )
っは…ぁ、ん…ま、待て…( 首元に絡んでいた腕を解放してはやんわり相手の胸元をおしやり )
っ、( そんな事を言われては元もこうもなくなり顔を真っ赤に染め上げわなわなと震え。彼の想像していた通り自身の寂しさを紛らわしていたかったこそしてしまった行動。今思い返さしてみればなんとも恥ずかしい事をしてしまったのだろうか。布を片付けておけば良かったと後悔していた最中、急な空気の変わりように此方も緊張を感じつつ置かれた座布団へきっちり正座し )
(“ はぐらかしても無駄だ。お前の嘘は分かり易い。 ”忙しなく泳ぐ翡翠が先刻の出来事を物語っており、我が刀を引き倒し馬乗りになると首を締め上げながら言え、と命じ )――ッ!ひ、、…ぅ、ぐ…ッ、( 然し唇から零れるのは吐息と苦し気な呻き声だけ )
えっ…と、わ…わす、へは…。たやすひなんへ、ひうわへないひゃろ…。( 汗だらだら、墓穴掘った )
――…?…意地悪だと言ったのはあんただ。自分でもそう思う。主の意地悪と俺と何が違うんだ。( 何か言い掛けた相手に一瞬疑問符浮かべるも不貞腐れたようにくるりと背を向けてしまい )
…、何だ。( 興奮した獣の如き瞳で顔を上げ、息荒らげつつ邪魔臭そうに相手のその手を掴んで )
( しん、と静まり返る部屋。もっと自然の流れで告白するつもりだったのだが、こうも改められては益々切り出しずらくなって。暫く怖い顔をしたままじっと畳を見つめて押し黙っており、沈黙は続く。だが、此処で言わなければ修行に出て強くなった意味が無いと意を決して相手の前に向き直り、蚊の鳴くような小声で告げて )――…好きだ。ずっと、俺もお前が好きだった。それが、どんなに苦しかったことか…。( 顔を赤らめ、手癖は抜け切れていないのか布を被って顔を隠すような仕草をするも今はそれが無い事に気付き、額の前に翳した行き場の無い片手を一旦膝上に戻すも始終落ち着きなく両手を握ったり開いたりしながらもじもじと視線を泳がせて )
!くにひ…っ、くそっ( 押し入れの中でも彼の苦し気な声を耳にしては其方へ振り返りギリッ、と歯を軋ませ。自身の所為で、これ以上彼を傷つける姿は見たくない )――…離せ。そいつに手を出すな。( 勢いよく襖を蹴り飛ばし、柄に手を置いては布は自身の顔半分を隠しちらり除くはこれでもかと審神者を睨み付け心なしか声が低く )
…ほう…?俺が容易い、と?( にっこり / 目が笑ってない← )
…あいつとは格が違う。あんたは…優しい。意地悪で頑固だが、…どう言葉にすればいいか俺はよくわからない。だが…これだけは言える。そんなあんたが好きだ。( 彼の背にそろり近づき頭を乗せ )
っ、…も、もう…今日は…これで…や、やめな、いか…?( びくっ。視線を逸らしつつ恐る恐るといったようにやめさせようと )
( 先程よりも遥かに緊張したこの空間に慣れずかと言ってどう話を切り出すべきなのかわからず俯き加減のまま沈黙が流れ。どうしよう。どうしようと。内心オロオロと動揺を隠しきれずに皴ができるほど拳を握り締めていると、不意に聞こえた微かな声に瞬きを繰り返し、彼の方へ顔を上げて向いて見やり。—―今、何と言った。俺の事…が?何度も何度も彼の言葉を復唱していくとやっとその意味が理解でき不可抗力で頭上に桜の花弁が舞い )…っへ?あ…っ、ぅ。( 魚の様に口をぱくぱくさせ言葉にならないことを発し始め )
( 己の刀を上から押さえつけ、締め上げていた最中突然の物音にびくりと肩を揺らし。男はゆっくり其方へ振り返ると負けず劣らず冷たい目で侵入者を睨み据え、相手の手の中に収まる本体に一瞥を遣り“ ――…やはりテメェだったか。へェ、ソイツで俺を斬ろうっての? ” )――げほっ、がはッ…!きり、く、……( 喉を傷めたか上手く言葉を紡げず潤む瞳で助けを乞うて )
……めっ…、めっほうもごさひまへん……。( ふるふると首を左右に振り、がくぶる )
俺が…優しい…?俺は優しくなんかない。あんたは誤解している。…俺が優しくするのは、あんたに……、( 好きだと言う言葉に顔を赤らめ、尻すぼみにごにょ )
――このまま生殺しにする気か。俺をこんな風にさせたのは、お前だ。切国。( はあ、はあと苦しそうに息乱しつつも欲望には抗えず彼の鎖骨へ舌を這わせ行為を続行 )
( 床へ這わせた視線の先にひらりと舞う綺麗な花弁。それをそっと拾い上げたなら愛おしそうな優しい眼差しで花弁を見詰め、徐に長い睫毛を伏せてはその花弁へと口付けてみせ。嫋やかに、そしてゆっくりと唇を離せば、先程から動揺しっぱなしで譫言を紡ぐ彼に思わずふ、と笑み零し )…この想い、許されないことは分かっている。でも、俺はあんたと一緒になりたい。まだ、お前が俺を必要としてくれるなら…!( 恥を忍び、純粋で真っ直ぐな気持ちを相手へとぶつけ。その表情は彼に劣らず情けない赤面だとしても、修行で得た自信と覚悟は揺るぎなく己を勢いづかせ )
…斬られたくなければそいつを離せ。( 本体に手を添えたままゆっくりとした動作で其方へと歩を進め凄まじい殺気を身に纏い睨みはそのまま )
…全く、酒を飲んだらそう悪酔いするのは本当だったんだな。( 溜息、ぱっと頬を離し )
誤解じゃない。あんた自身が気づいていないだけだ。…前にも言っただろう、あんたは不器用だから…?国広?( ひょこり顔を覗かせじぃ、とその続きが気になり名を呼び )
っへ…?まっ、ま…待て…くに…っ、( 顔を横へ背けぐぐ、と力のある限り胸元を押し )
はっ…ぁ、く…く、くに…っ( ムダのない綺麗な動作で自身の頭上で舞う花弁を口付ける行為を何も恥ずかしげもなくする彼を一部始終見てしまうと思わず頭上でひらひらと舞う花弁は更に量が増して畳には満面の花弁が広がり。もう駄目だ。このまま彼の想いを真に受けてしまうと自身でもこの彼への想いを伝えたい。伝えてもいいんだよな、もう我慢しなくてもいいという事なんだよな。傍にあった彼の布を手に取り口元へもっていき潤んだ瞳で其方へ真っ直ぐ見つめ )――…お、れ…俺は…あんたが居ないと、駄目だ。だから…だから…一緒に、なり、たい。好き、好きなんだ、国広っ
( “ そんなにコイツが大事かよ。 ”本気で怒らせた付喪神相手では流石に分が悪いと判断し、渋々立ち上がれば相手の方へ向けて己の刀を蹴り飛ばし )……ッぁ、ぐ…!( 衝撃で無抵抗に相手の足元へ転げ )
あんたは怒ると鬼みたいになるな。( 余計な一言 )
な、何でもない。ただ、俺はあんたに弱いからな。優しいと感じるのもあんたが相手だからかもしれない。( ふい )
…なあ、良いだろう?もう、止められない。( 存外強い抵抗も手首を捉え寝台に捩じ伏せてしまえば興奮にぎらつく瞳で行為を迫り )
( 時季外れの美しい桜吹雪の中、打ち明けられる告白。まるで夢でも見ているかの心地で、真摯に相手の言葉を受け止める。舞う桜吹雪は最早どちらの物とも分からず交じり合い、二振りが恋仲に発展したことを祝福するかの様 )…夢、ではない…ん、だな。( あまりの嬉しさゆえ現実感がなく、思わず自らの頬を抓るもその痛みが現実であることを示し。相手の両手を取って優しく握り )嬉しい。…では…一緒に、なるか。
――っ!( それによって今迄凄まじかった殺気も少し治まりその場でしゃがみこむと彼を抱き寄せては睨み、がるる )
うるさい。( 頭へちょっぷ )…そら、寝るぞ。( もぞもぞ布団の中へ / 寝る気満々 )
……ふふ。( 相手の台詞にくすくす )ぁ…いや、すまない。つい…だが、そう言ってもらって嬉しい。( くす )
ッ、っ…!( 力の差はほぼ一緒の筈なのに頭上に手をねじ伏せられても尚抵抗はビクともせず。今の彼の状態が怖く感じこのままだといけないと )っ、い、や…だ!いや…!はな、せ…っ。国広!頼む、目を覚ましてくれ…!国広ッ
( そうこれは夢ではなく現実に起こっている事。此方とて夢なんかじゃないかと思う程に未だに降りそそぐ桜吹雪によって見せる幻覚なのではないかと。だが、この手の温もりと感触といい夢ではないことが明らかにわかる。今迄この胸の内に想いを隠して苦しい思いをしたのもこれでやっと彼に自身の想いを伝えられた。伝わったのだ。こんな嬉しいことはなく溜め込んだいたものがすべて吐き出されたことにより自然とぽろり、ぽろり涙を流し )……国広。( 握られたその両手をやんわりと返し名を呼ぶ代わりに頷いて )
…っ、( 相手の腕の中でふるふると震えながら二人の冷戦を不安げに見つめ。暫く睨み合っていたかと思えば、折れたのは審神者の方で舌打ち混じりに“ 欲しけりゃくれてやるよ。そんな不良品。 ” と )
う…。…なあ、切国、きりくに。( つんつん )
…はあ、やはり敵わないな、あんたには。あんたの事、好き過ぎて困る…。( ぎゅう、充電 )
――っ!…、すまん…。こんな筈では…。( 相手の拒絶の叫びにはっと我に返れば押さえ付ける力を緩め弱々しく謝り。大切なものを自ら傷付けようとしたショックに、酷く落ち込んだ様子でその場を離れようと )
切国、( 相手の頬を濡らす涙の露。それ程までに自身のことで思い悩み、苦しませていたかと思うと心が痛み、切ない面持ちで彼の名を呼び。優しく頭を撫でようか、否、涙の雫を拭い取ってやろうか。頭では彼を慰める術を色々と考えていながら、気付く頃には身体が勝手に動いており、ゆっくりと顔を近付けたなら唇をそっと重ね合わせていて。優しく触れ合わせるだけの口付け、桜の舞う一室に束の間の静寂が降りて )
…いいんだな。あんたが悔やまないのなら国広は貰うぞ。( 然り気無く背中をぽんぽん叩きつつそう問うて )
ん…、なんだ?( もぞり彼の方へ向けばじぃ )
ふふ、それは俺だってそうだ。…あんたのこと、愛してる。( ぎゅぎゅ )
っ、く、にひろ…!( 腕を掴み乱れた息遣いを繰り返しつつ )
――…っ、( 徐々に顔が近づくのに気付いた頃にはもう既に唇には柔らかい感触。驚きのあまり目を見開くもそれも段々と目を閉じそれを受け取り。 )
( “ 国広がそれを望んでいるのならな。 ” にやりと意味深な笑みを残し、審神者は早々に部屋を立ち去って。それを見届けると、沈痛な面持ちで相手の胸元に擦り寄り )…切国。すまない…。
――あの…えっ、と…こう、ぎゅっとしながら寝ても良いか?( 身振り手振り )
…そう、か。( 嬉しそうに破顔するも、視界の端で此方を見ている短刀と目が合い、硬直 )
離せッ!…お前だって悪いんだっ!( 思い切り振り払い、そう口走りながら襖をぴしゃりと閉めて部屋を出ていき )
( 抵抗されるかとも思ったが、唇の柔らかい感触は離れる事無く己の鼓動を更に早まらせ。ゆっくりと唇を離し目を開くと、やや照れくささの滲むはにかんだ笑みを向けて )……、皆には、まだ内緒にしておこう。な?( 噂好きの連中に囃し立てられるのは本意では無く。まだ二人きりの時間を楽しみたいという気持ちで )
……いや…気にするな。( ふるふる )…彼奴に蹴られたとこ、大丈夫か?( 腹部部分をやんわり撫でては心配げに問いかけ )
…ふ、仕方ないな。そら、こい。( 布団捲り小さく笑って )
?国広どうかしたか。( 短刀が見ていることも気づかず相手の様子が可笑しいことに気付けばきょと )
くにひ…っ、( びくぅ。布団へ顔を伏せしゅんとしてしまうと、このまま居ても彼が怒るだけだと思い放り投げられた服をかき集めさっさ、と着替えては部屋を出ていき )
…ん、( 柔らかい感触が離れると何処か物足りなさそうな瞳を向け。それでも好きな彼とこうやって幸せな時を過ごせるのはなんだか勿体様に思い始め。彼の言う言葉に賛成し告り小さく頷くともっと密着してはすりすりと甘えて )
――ああ。だい、じょうぶ、だ。血が出ているわけでもない。( 触れられた箇所に鈍痛を感じ、軽く衣服を捲ってみれば蹴られた部分は青痣になっており。だが致命傷でもない為ふるふると首を振り )
ん、( 部屋の外に誰かの気配が無いか確認してから徐に相手ににじり寄ってぎゅ、と抱き着き )
(“ お戯れは弟達の目の届かぬところで、頼みますよ。山姥切殿と…近侍殿。 ” 短刀の背後から現れた粟田口の長兄。弟の目を手で隠しながらにこり微笑み )……すまん。( 相手の背後に隠れつつ顔赤らめ )
――…はあ。切国は悪くないのに…何であんな事を…。( ぶつぶつ。庭に咲いていた秋桜に話し掛けて )
( 甘えたな子猫の様に擦り寄って来る相手を些か意外そうに見詰め、受け止めて。近侍としての顔も、戦場で戦う顔付きも何方かと言えば男前な印象を持っていた己からしてみれば今のような彼はとても新鮮で、それが自身の前でだけ見せてくれる顔だと思うと内心嬉しさに気持ちが緩んで。軽く抱き締めながら頭を優しく撫でて甘やかし )…あんた、そんなに甘えん坊だったのか。
……痛いだろうに我慢をするな。( 眉下げて僅かな反応を見逃すわけがなく )…痕が残るだろ。救急箱はどこだ。( きょろり )
…こうやって体温を分かち合うのも…いいな。( 此方もぎゅうう、と抱きしめすりすり )
…………い、以後気をつける。( ぶわ、と顔を赤くし頷けば粟田口の長兄は弟と去っていき← )
――…、( 通りかかった所で彼を見つけては違う道へ行くべく早足で逃げようと )
…かも、な。自分でも驚いている。兄弟や主にもしないことを( それもあるが、やっと帰ってきた彼であるから甘えたい気持ちが強まったのもゆうまでもなくこうやって二人っきりの幸せな空間を思う存分堪能したいのかもしれない。旅で疲れているのにこれでは彼が疲れるだけでは、と惜しみつつも一度身を離し )…国広、疲れているだろ。少しばかり寝たらどうだ。
……、( 確かに熱を持ったような痛みがあり、渋々箪笥の中から薬箱を取り出して。中には冷湿布から包帯などが一通り揃っており )
そう、だな。最近は寒くなってきたから、人肌が恋しい。なんて。人間の言葉を借りるならそんな気持ちだ。( うとうとと目を細め )
…すまない、こんな所で俺があんたに抱き着いたから…。( しゅん )
あ……、( 一瞬相手の姿が見えたが、声を発する間に逃げられてしまい。だが、気まずさに後を追うことが出来ず )
ああ、そうしたい所だが…審神者に挨拶がまだだからな。( 相手からの提案に少し考える素振りを見せるも、これからまた世話になるこの本丸の主に帰還を報せないのは如何なものかと考えて。何処か物欲しそうに見える彼を宥めるよう布越しに頭を撫でると、その場から立ち上がり額の鉢巻をキュ、と締め直し )また後でな。あんたを愛でる楽しみは後に取っておくさ。
…国広、もう少し痣が分かる様に服捲るぞ。( ちらり、相手を一瞥しては許可を得ようと )
ふふ…それはよく考えたものだな。また一段と寒くなるようだから、もう少し…( もぞ、布団の中へ潜り込み欠伸を一つ漏らし、胸板へ顔を寄せ )
い、いや…俺も気づかなかったのが悪かったんだ。( 頭ぽむぽむ )今度はアイツらにばれない所で、やろう。( 悪戯に微笑 )
……、( やっぱり怒っているんだ、と相手が追いかけない所を見ては勘違いしてしまい。未だ多少の違和感をあるもののゆっくり玄関先へと進め )
っ、な?!め、めで、る…?( 一々彼の発言が恥ずかしいやら擽ったいやらでぶわわと顔を赤く染めたかと思えば二度目の頭上からは桜が舞い散り。ふるふると首を振り素早く立ち上がると同時に彼の背中をぐいぐい押して )…っ、ば、ばか…!早く行けっ
じ、自分で捲る。( 痛々しい痣を見せるだけでも抵抗があるのか、のろのろと腰巻きを外し衣服をたくし上げて )
今よりも寒くなるのか?それは困るな。あんた無しでは居られなくなる…。( すりすり、眠たそうに目蓋を擦り )
――破廉恥、だ。でも、嫌いじゃない。逢い引きというやつか?( 少し頬を赤らめ、くす )
…、( ずっと此処に居ても仕方がないと、一度自室へ戻り彼の温もり残るその布団に身を横たえ )
( 様々な反応を見せる彼が新鮮で面白く、背を押されつつもクスクスと揶揄うような笑みを零して素直に退散。向かう先は審神者の私室、かつてならば審神者という者の存在に会うだけでも少し緊張を覚えていたものだが、今ではそれを感じさせぬ堂々とした足取りで部屋の前まで赴き襖越しに声を掛けて )…山姥切国広、今しがた修行から帰還した。入っても良いか。
ん?そうか、…( 痛々しく残る青痣に一度は目を伏せてしまうも救急箱から冷湿布を取り出しその痣へ湿布を張り付ける前に )…国広、少しひんやりするぞ。
俺なしに、か。ふふ…なんならいつでもここに居ていいんだぞ。( ちら )
っ、逢い引き…( ぼふん )あんたがいいんなら…俺はそれでも…( もごもご )
……、( やはりこのまま帰るのはいけないと感じ彼の自室に戻ると襖の前で突っ立ったまま )
――…えっ?!や、山姥切?山姥切なんだな!( 資料と睨めっこしていた最中、ふと聞き覚えのある声音、それと同時に懐かしき名前を耳にはいれば資料から顔を上げ驚きと嬉しさで滲んだ声で張り上げ。" ああ!構わない!入ってくれ山姥切! "と向こうから返し入ることを促して )
あ、ああ、頼む。( 緊張からか身を強張らせ、頼むと言いつつも腰が引けているまま )
ばか。あんたが甘やかしたら俺はもうあの本丸へ帰れなくなってしまう。…おやすみ、切国。( そっと身を離せば布団をたくし上げて )
誰かに見られて冷やかされるよりずっと良い。俺達は、きっと悪い子だな。( くす )
――…、( 相手を待っている間にいつの間にか眠ってしまい、彼の気配に気付くこともなく熟睡 )
失礼する。( 一声かけてから襖を開き、進化を遂げた自身の姿を審神者の前に披露目て。彼の笑顔は変わらず包容力のある優しげなもので、懐かしいそれにほっとするような気持ちで表情を緩ませ。仕事最中であったらしい彼の向かい側へどっかりと腰掛けつつ )あんたも、元気そうだな。
……国広。そこまで緊張しなくても、いいんだぞ?( 相手の青痣へ湿布を貼ろうとするも腰が引けていることに気付けばちら、と相手を見上げ )
……冗談であり本気、だったりしてな。( ぽそそ )おやすみ、国広。( 身を離されても動じずさり気なく相手の元へ寄り添い )
ふふ、だな。だが、俺はあんたと一緒だからそういうできるんだ。…なあ、もう一度あんたに抱き着いていいか?( ちら )
( そろり相手の部屋へ入ってみると、ぐっすり眠る相手の姿を捉え。起こさないよう近づきそこへ腰を下ろすと、髪を撫で )
君こそ元気そうで良かったぞ。…それにしても山姥切、逞しくなったなあ。( ここまで相手の変わりように驚きを隠せない様子。布もなく堂々とした立ち振る舞いに写しであることさえもうとらわれないという事だろうか。あの頃の彼とはなんだか別人のように思いつつそれでもこうやって無事に帰ってきてくれたことが嬉しくてたまらず頬を緩ませっぱなしで )
き、緊張なんかしてない。ほら、早く煮るなり焼くなりしてくれ。一思いに。( ずい、と患部を突き出し )
…?……ん、( 聞き取れず一瞬怪訝な顔をするもそれも束の間、寄り添いあって直ぐに深い眠りに落ち )
…場所を変えよう。何処か二人きりになれるところで。( ぐい、と彼の手を引き自室へ向かおうと )
んん…っ、( 人の気配によりほんの少し覚醒し、髪に触れられ眠りの妨げとなる彼の手をぎゅ、と両手で握り込みそのまま眠りを再開 )
ああ。もう写しだとか、そういうしがらみに囚われるのはやめたんだ。( 相手の言葉に嬉しそうに破顔し、己の心境変化を誇らしげに語らい。彼は自身の主では無いが、この本丸で暮らしていく限りそれと同等の者のように思っており、彼の為の刀である事、使われる事が今の己の望みでもあって。だが、分霊の話題を出すと、先程恋成就したばかりでもあって少し恥ずかしげに瞳彷徨わせながらさり気無く問うて )切国にも寂しい思いをさせただろうか。あいつ、何か言っていたか?
えっ…何を言い出すんだ。…大袈裟な奴だな。湿布貼るだけで( 苦笑。そっと患部に湿布をペタリ )
――…ぅん、( ちゅんちゅんと鳥の囀りを遠くから耳にするも呻き声を小さく上げただけで起きる気配はなく )
ああ。( 彼に引かれるがまま歩を進めては自室へと辿り着き。共に自室へ入り適当な場所に座り込むと )…国広、いいか?( ちら、もじもじ )
……、くにひろ( 起きる気配のない彼に小さく笑ってしまい。握られてしまった手はそのまま顔を耳元へ近づけては名をぽそり、 )
ふふ、そうか。君がその答えを見つけたなら俺は何も言わないよ。( 己の近侍である切国の話題が出てきたと思えば、彼の様子が先程よりも動揺しているように見えてしまい。はて、何かあったのだろうか。仲睦まじいことは知っているがそれ以外の事というのは、彼と切国が恋刀同士だとはまだ気づかないでいる審神者である。近侍としての仕事はしてくれていたものの彼の事をぽつり、言ったことを思い出しては苦笑いを浮かべ )切国か?そうだな…いつも通りと言ってはいつも通りだったんだが…ん?待てよ。そういえば君からの文が来ないって嘆いていたことがあったなあ。えらく拗ねてしまって…何か変な事書いたんだろうかとか写しの俺なんぞに興味が消えたんだとか卑屈な方向へ言ってしまってな…余程心配だったんだろう。
――…っ、冷たい…。何だかぞわぞわする。( うう、と子供の様に表情顰め貼られた湿布を剥がそうとして )
( 鳥の囀りに薄く目を開け、むくりと起き上がり。二日酔い故か酷く頭が痛く、思わず呻き声を上げて頭を押さえ )…ぃっ、……つ……。
ふふ、待ちきれない様子だな。そう急かさずとも、俺は逃げないぞ。( 後ろ手に襖を閉め、焦らすようにゆっくりと其方へ歩み寄り )
んぁ……切国。おはよう…?( 起床、一時的に先程までの記憶を失った状態で寝惚けぼんやりと相手を見詰め )
ああ、それは悪い事をしてしまったな。修行に出る前、あいつと少し揉めてしまったこともあって…どう返事をしたらいいか分からなかったんだ。( 文を待つ彼が鮮明に想像出来ると、申し訳無さに胸が締め付けられるような思いで頭を垂れて。この修行は自らを高める他に彼への気持ちを整理するための旅でもあった故に必要以上の干渉は避ける必要があったのだ。何も連絡しない後ろめたさはあったが、その甲斐もあって結果彼と結ばれたのだから後悔はなく。口元には意味深に微笑を浮かべつつ、一片の桜の花弁がはらりと畳に舞い落ち )だが、今はもう大丈夫だ。あいつとは…仲直りもしたから。
こら。( 相手の手をぺし )我慢しろ。治らないものも治らなくなるぞ。( ふぅ )
…?くにひ、ろ?( 薄っすら目を開けぼんやり寝惚けた目で相手を見上げ )
うぅ…国広、( 両手を伸ばし早く来いと目で訴えて )
…ん、おはよう。( 耳元へ口づけを落としてから顔を少しだけ離し、薄っすら笑みを浮かべ )
…!ふふ、そうか。そうか。やっと、仲良くなってくれたんだな。( その意味を漸く理解しては畳の上に落ちた花弁を一片手にとってはそういう仲になったことになったことに対して嬉しくて仕方ない様子。その場から腰を上げ彼の元へ傍に寄り頭をポンポン撫でつつ )…切国の事、宜しく頼むぞ。( にっこり笑ってそういうな否や立ち位置に戻り )
……、( 不貞腐れたようにぶす、とそっぽを向き膝を抱えて )それで、これからどうするんだ。
ああ、おはよう。怠くて頭が痛いんだ。( ごろん )
ふ、仕方の無い奴。( くす、相手の元へ歩み寄り強めに抱き締め )
ん…。…っ!切国、あの、さっきは酷い事を言ってすまなかった。( 間をおいて喧嘩していたことを思い出すと、がばっと起き上がり頭を下げて )
…なっ…!べッ、別に恋仲になったとは言ってないぞ…!( 頭を撫でられ、審神者の意味ありげな言い様に此方も気付かれてしまったと早とちりし。彼はまだそういう仲になったとは一言も言ってないにも関わらず否定の言葉として口を滑らせてしまえばいその事に気付かぬまますくっと立ち上がり、くるりと踵を返して )で、では、俺はこれで。
…これから…、( ぽそ )――…あんたが此処を出たいというなら俺は一緒にここを出るし…嫌なら俺はあんたと一緒にここにいる。( 目伏せぽそ )
頭が…?( のそり上体を起こし頭を撫でて )…ちょっと待っていろ。( 布団から出ていき棚の方へ歩み寄り。引き出しを引きごそごそと何かを漁っているようで )ほら、これ。二日酔いに効く薬だ。俺も前になったことがあって薬研に処方してもらっていたんだ。
ん…やっと来たな。( ぱあ、ぎゅぎゅと抱きしめ )
?あ…いや、俺も…その、あんたの気持ちを…分かってあげられなくてすまない。( 彼を包み込むように抱きしめてはしゅん )
っふふ、そうかあ。( この彼の動揺に思わず吹き出してしまうと口元へ手を翳し落ち着きを取り戻そうと、一呼吸置いていたのだが、思わず口を滑らせてしまったらしいその言葉にまたも笑ってしまって。そう誤魔化すように上記を言い返しつつ手をひらり振り )今日はゆっくり休むんだぞ。
…俺にそこまでの義理は無い筈だ。不良品とまで言われたこんな刀を救う価値なんて無いぞ。( 主に言われた言葉を気にしている様子で )
二日…酔い…?ほう、薬研からの薬か。本当に大丈夫なんだろうな?( 受け取った小瓶を不審げに矯めつ眇めつ眺め )
あんたはすきんしっぷとやらが好きだな。いつもこうしている気がする。( 首筋にすりすり )
いや…理性を保てなかった俺が悪いんだ。あんたから、その、口吸いとかされるの、は…別に嫌いじゃない、から。( ごにょごにょ )
…また、俺を使ってくれ。( 去り際、温かい審神者の声掛けにちらりと其方を一瞥すれば小さな声で出陣願望を口にし。それを最後の挨拶の代わりにそのまま静かに襖を閉め部屋を後にすると、深々と溜息。秘密にしようと言ったのは己であるにも関わらず、審神者に彼との関係を悟られてしまった。ような気がする。面目が立たず憂鬱な足取りで彼の待つ自室へと向かい )
…何を言うんだ。あいつがあんたの事を分かっていないだけだ…!俺はあんたを救いたい。…一緒に居たいというのは…駄目か。( 眉下げ )
…俺は平気だったぞ。だから大丈夫な筈。( こくこく )
ン…あまり自覚はないが、あんたとこうするのは好きだ。( 擽ったそうに身を捩りつつ幸せそうに微笑んで )
っ国広、( ぎゅぅぅう )俺、嫌われたのかと思っていた。良かった…( すりすり )
( 自室にて、箒を手に持ちつつ辺りを見渡してみれば、畳の上に綺麗なピンクの絨毯が広がっており見る度に彼と恋仲になったことが表明されているように思うと恥ずかしさにヘロヘロと箒を軸にそのまま腰が抜けたように座り込んでは” あう ”だの” おぅ ”だの恥ずかしさを間際らすように声を漏らし始めて )
――切国…。駄目、なんかじゃ…ない。俺も一緒に居たい。でも俺、こうして偶にでもあんたの顔が見られたらそれで良いんだ。( ぎゅ、と相手の手を握りこの本丸に残る旨を暗に伝え )
そうか。…では、( ごくり、薬を一息に飲み干しおえ、と舌を出してみせ )……にがい…。
…虐められるのも好きなんだろ。( 首筋を甘噛んで )
あのくらいの事で嫌いになるわけ無いだろ。ばか。( 撫でなで )それより身体はもう大丈夫か?
( 自らの部屋でもある為気兼ねなく戸を開ければ、中では我が恋刀が箒を手に蹲っていて。どうやら二振りが出した桜の花弁を片付けようとしていた最中のようにも見えるが、この有様は一体どうしたことか。特別具合が悪そうでも無ければ部屋外からも聞こえた妙な呻き声を発する声主に、心配するような訝しむような顔をして伺いを立て )――何をしているんだ…?
…っ、俺は…嫌だ。ずっと…あんたと一緒に居たい。我儘なのはわかってる…( 空いた片方の手で彼の手を包み込み )
薬だからな、直に良くなるだろう。( 頑張ったな、と頭を撫でて )
ぅん…っ、ばか。( ぴく。弱々しく頭ぺし )
ああ、大丈夫だ。( こく )…国広、湯浴びしたいんだが借りていいか。
ッ、!あ…あ、いや…何もない。( 大袈裟な程肩を揺らし今迄緊張したこともないのに恋刀となったこともあってか動揺が隠せず。素早く立ち上がりささ、と箒で花弁を集めつつ審神者との話はどうなったのだろうと )…主とどうだった?
…あんたと俺では、住む場所が違う。慕う主も違うし、本丸も。( じわり、瞳を潤ませふるふる首を振り )
ん…。そういえば、飲み比べの結果はどうなったんだ。やはり俺の負けか。( 大人しく撫で受け、ぎゅう )
否定はしないんだな。( クスクス )
ああ、構わない。これ、俺ので良ければ貸してやる。( 着替えの浴衣とタオルを用意し相手へ差し出し )
ああ、あんたの事も聞いた。…俺の文を心待ちにしていたそうだな。すまなかった。( 先程審神者に聞いた情報を口にし、今更ながら謝罪を述べて。だが、彼が己を必要としていてくれた事は素直に嬉しく照れくさそうにはにかみ )でも、嬉しい。相思相愛とはこの事だな。なんて。
…俺は…あの本丸を出ていく覚悟はある。あんたと一緒になれるなら、( 控えめに彼を包み込むように抱きしめ )
ん…そうだ、な。引き分け、というのはどうだ。俺も大分酔っていたからな。( ふふ、ぎゅぎゅう )
うるさい。( むぅ )…急にするなばか。( 肩口へぐりぐり← )
ありがとう。( 着替えと浴衣、タオルを受け取り )じゃあ、湯浴びだけ済ませてくる。( たた )
……っへ?え、あ…っ~主なんで言うんだっ( そのことは秘密にしてくれ、と主に話していたのにも関わらずこうも容易く彼の方へ情報が流れてしまうとは。更に林檎の様に真っ赤に染め上げ手に持っていた箒にパキッ、と小さな罅が入り(←)その音にハッとすれば慌てて罅がある方へ手で隠したが、追い込まれるように彼の言葉に恥ずかしすぎて手に力がこもると箒はとうとう真っ二つに )ッ、ぅ…もう、二人してなんなんだ…っ( 色んな感情が込み上げてはじわり涙目になりつつふるふる震え始め )
ばかを言うな。本丸を抜けることはお前の主も仲間も裏切ることになるんだぞ。( どうして良いか分からず、ふるふると身体を震わせ )
引き分けか。何か一つ言うことを聞かせたかったんだが。…次は負けない。( きりっ )
嬉しいくせに。…おい。こら、( 肩を地味に攻撃してくる相手を優しく窘め )
ああ、行ってらっしゃい。( 相手を送り出すと、一息ついて )――飯でも作ってやるか。
( 泣かせるつもりもなければ勿論箒を折らせるほど動揺させるつもりで言ったわけでもなく。ただ、彼の話を聞いて嬉しかった気持ちを伝えようとしただけなのだが、小さく震え羞恥に耐える彼を見ていると可哀想な気さえして、そっと背後から抱き締めれば優しく耳元へ囁いて )落ち着けよ。そんな一途なあんただから、俺は惚れたんだ。
……、それでもいい。主に何を言われようが俺は考えを取り消すつもりはない。( すり、と寄り添い今度は強く抱きしめ )
…ふん。それはどうだかな。今度は俺が勝つ。あんたは一口、二口で酔う癖に( くす )
ちがう…っ( うぅ )うれし、くなんてないんだからな!( 顔を上げうがっ、 )
――…、( 浴槽にて体を洗ったり長く湯に浸かって数分後、上がると着物へ着替え一旦彼の自室へ )
っ…?!( 真っ二つに折れてしまった箒をぽとり、畳の上に落としてしまう。それは彼のその言葉に動揺も更に悪化してしまったらしく頭上には少な目だが桜の花弁が降り始めふるふる震えるのはそのままに顔を俯かせ )…っ、ばか。
俺は…お前を裏切り者にしたくない…。そこまでしなくとも、いつでも会えるじゃないか。例え少しの時間だとしても。( 控えめにぎゅ )
一口二口とは心外だな。日本酒の一合くらいは飲めるぞ。あんたこそ相棒に話し掛けていたくせに。( 都合のいい記憶力でフラワー●ック指差した )
では俺が下らない事を言うから、怒っていると?( 首こてり )
( その頃、相手が風呂に入っている間厨房にて遅めの朝餉を作っており。ただ普通の物では詰まらないと、少し細工も施して )
( 相手の気持ちを代弁するように舞う桜が微笑ましく愛おしく、静かに微笑んでは彼の頬へ軽く口付けて身を離し。そして何事も無かったかのように手作業にて部屋に散った花弁を拾い集め始め )ほら、早く片付けるぞ。
…あんたの審神者がもう合わせてくれないかもしれないだろう。( ぽそそ )俺の所為でこんな姿にさせたくないんだ…だからっ( 涙じわり )
なっ。あんただって人の事言えないだろ。棚の上にあるだるまに話し掛けていたくせに。( むむ )それを俺だと思い込んでたんだろう。日本酒なんてあんたには無理だ。( きぱ )
怒ってない…!もういいだろう…!離せっ( ゔぅ )
( 国広が居ない。シュンとした表情で寝台へ腰を下ろし頭の上にのせていたタオルをわしゃわしゃと拭き始め )
ッ、( 駄目だもう既に心臓に悪い。それも彼が帰ってきてからというものの想い刀だった彼に告白を受け、そしてそれが両思いだということが分かると嬉しくて即返事をし恋刀に。主に話すなというっていた事を彼にバレてしまい恥ずかしい思いをしたこと、と色んな事が起きすぎてなんだか今日はやけに心臓の音が煩い。頬に当たる柔らかな感触にもうどう反応すればいいかわからずその場で蹲り落ち着くまで数分後。折れた箒を持ちさっさ、と花弁を集め塵取りでそれを取り一度ゴミ箱に入れて )
…何度でも、あんたが鎖を断ち切ってくれればいい。俺を守ると言ってくれたろう?俺も、外出を許された時にはあんたの元へ行くから。必ず。( 相手の両頬を手で包み )
は?いつ誰がそんな間抜けな事をしたと?酔い過ぎて幻覚でも見たんだろ。あんたこそ日本酒なんか百年早い。( ふんす )
――何なんだ、あんたは。( やれやれ、すっと身を離し )
( ぱたぱたと部屋まで戻り、相手が戻って居る事を確認し喜々と目を輝かせ )…切国。腹減っているだろ?にぎり飯を作って来たぞ。
( 彼を今まで以上に意識してしまっているせいかやけに沈黙が気になり。密室に二振りきりという状況に、男として邪な考えが脳裏を過ぎらなくもなく。もっと触れていたい、あわよくば―― ぶんぶんと首を振りそれ以上を考えないように努めると、部屋を片付ける事に集中し。掌で搔き集め捨てる作業を地道に繰り返していくと、相手の協力もあって漸く元通りの部屋に戻り。修行の疲れもあって深々と溜息をつくと、畳の上にごろりと仰向けで横たわり )…やっと片付いた…。
っ、必ず…必ず来てくれよ、俺の元に。( 瞳から涙がポロポロ零れ )
あんたしか居ないだろ。…あんたよりかは大分ましだった筈、だが?( じと )それを言うならあんたこそ千年早い。( むっすう )
ふん。( ぷい )……あ。国広、とりっくおあとりーと。なにかくれ。( ぱあ、唐突← )
!ああ、丁度腹が減っていたんだ。( ぱああ )
…お疲れ様。修行から帰って来たばかりなのに…悪いな。( 彼が手伝ってくれたおかげで花弁を片付け終えては此方も溜息をぽろり。彼の隣へ腰を下ろしそちらへ振り向いては申し訳けなさそうに眉下げては )…少し仮眠を取るのはどうだ。体も大分楽だと思うぞ。
泣くなよ。……なあ、切国。この鎖を、断ち切ってくれないか。( 足枷をするりと撫で )
それがお前の幻覚だと言っているんだ。俺がそんなことする訳ない…。フン、そこまで言うなら今夜もう一度勝負するか?( 目細め )
…その言葉は仮装をして言うからこそ効果があるんだぞ。やり直し。( 相手をくるりと回し背中を押して← )
ふふ、ただの握り飯じゃないんだ。この何方かに唐辛子がたっぷり入っている。( 一口サイズの握り飯を二つ見せて )
いや、お互い様だろう。( 大の字で寝そべり、虚ろな目で天井を眺めながら呟いて。この時既に酷い睡魔に襲われており、相手の促しをきっかけに彼に背を向ける形で寝返りを打つと、少し仮眠を摂る旨を告げてから直ぐに規則正しい寝息を立て始めて )ああ、そうだな。おやすみ、切国。適当な時間になったら起こしてくれ。
っ、( ぐず )――!いい、のか…?そんなことすればまたあんたは…( 足枷と相手を交互に見やり )
ふん、望むところだ。後悔してももう遅いからな。( ふん )…今度は俺が勝つ。
っえ、仮装…と言われても何をすればいいんだ。( ぽつん。兄弟に相談してみよう、と自室へ向かい数時間後 )……、これならどうだ。( どや / 布を全体に被っただけのお化けの仮装← )――国広、とおりっくおあとりーと。( じゃじゃーん / ← )
……国広、あんた…おにぎりになんて事しているんだ。( 冷静な突込み )そんなもの辛くて食べられないだろ…!( ぷるぷる )
ん、分かった。( ”おやすみ”と返したのも束の間隣からは規則正しい寝息が聞こえると、小さく笑って。このまま体育座りのままいるのも疲れるので彼の隣にごろんと寝転がり何故だか随分と大きく見える背中を起こさない程度に腕を伸ばしそっと触れて。夢じゃない本当にここに恋刀である彼が居るんだ。彼が居ない間恋しくて、寂しくて、いつも寝るときは布を抱きしめ寝ていたのが恥ずかしいやらなにやら。もっと彼を感じたくて寄り添いここにいることを確かめるようにじーっとそのままの体勢で )
枷があったら、自分からあんたを抱き締めに行けないし、泣いているお前を慰めに行くことも出来ないから。( 控えめに笑い )
……精々美味い肴でも用意することだな。酒が進むように。( ちゃっかり催促 )
変わらないじゃないか。いや、……変わらないじゃないか。( 大事なの事なので二回 )狼の耳でも付ければ少しはサマになると思うんだが…まあいい。…ほら、菓子をやれば良いんだろ。口を開けてみろ。( 懐ごそごそ )
だから面白いんだろう?ろしあんるうれっとと云うんだそうだ。この遊びは鶴丸から教わった。そら選べ。( それらを差し出し )
( 旅をしながら一振りで眠る夜と比べ、相手と空間を共にしながらの居眠りはとても心が安らぎ。心地良く寝息を立てながら睡眠を貪っていると、不意に背に触れた何かにぴくり、僅かばかりの反応を示したかと思えば相手の方へ向かってごろりと寝返りを打って。それまで彼に向けていた後ろ姿とは変わり、布の無い素顔を惜しげなく彼の目前に晒しながらそのまま無防備に眠り続けて )
…国広、( じわ )すまない。絶対、あんたを守るから。( その場から立ち上がりすらり、刀を抜くと素早く鎖を断ち切り )
仕方ない。用意してやる。( ふん )
…だって、兄弟が…その、猫の仮装はどうだと言われたんだが、俺にそんなもの似合うわけがないからな。なんでこの方がマシだと思ったんだ。( 遠い目 )――!くれるのか…!( ぱあ、素直に口開け )
あいつから教わることはただ事ではないぞ。( じと )……これで辛かったら…あんたがなんとかしてくれるんだろうな。( おにぎり一つ手に持ち )
( 目前に晒された彼の素顔、長く伸びた睫に綺麗に整った顔やらその素顔を堂々として眠るその寝顔に思わずドキリ脈打ち。布を取れば自身もそんな顔をしているのだと、なんでだか興味をそそり目元にかかった前髪を払ってやりつついつの間にやら自身から顔を近づけ控えめにその唇へと口づけて )
( 鎖断ち切れると、緩やかに首を横に振り )いい。あんたが居てくれさえすればそれで。それ以上の事は何も望まない。…ありがとう。
――……フン。( 挑戦的に鼻で笑えば、そのまま部屋を立ち去り )
…あげようかとも思ったが気が変わった。その猫の仮装とやら、見てみたい。( にや )
水くらいは用意してある。遊びとはいえ正々堂々勝負しよう。なるべく一口で食うんだぞ。そのために小さめに作ったんだからな。( 己も余った一つを手に持ち )
( ふに、と触れた柔らかい感触。ほんの少しだけ寝息を阻まれると覚醒には至らないまでもくぐもった声を口端から零して。その感触を食べ物とでも勘違いしたのか、唇が離れた途端むにむにと口を動かしつつ、幸せそうにはにかみながら自らの唇をちろりと舐めて。その後、少ししてから漸く薄目を開けぼんやりと彼の方を見詰め )……ん……?
…礼には及ばない、が…これからあんたはどうするんだ。…出るのか?( 刀を鞘にしまい彼の目線に合わすようにしゃがみ込み )
…さて、つまみは何にするかな。( ふむ )
っえ。( ぎょ )ッ、い…いや、それはもう忘れてくれ。これで我慢してくれ、頼む。( あわわ )
分かっている。では、いくぞ。せーの。( 一口ぱく、 )――……ッぅ、( ぷるぷる )
…ぁっ、( 己がしたことは今になって理解してしまうと同時に顔をこれでもかと真っ赤に染め上げ、視線はふよふよと迷い思わずやってしまったことなのだが、彼にどう説明するべきかわからず布を下へ下げて下げて何事もなかったように体を反対に向けてしまうと狸寝入りをはじめ )
――…いや、俺の本来の居場所はこの本丸なんだ。命令でも無い限り勝手に出て行きはしない……が、( 言葉尻を濁し )
( 相手が悩んでいる間、酒呑みな刀達から酔わぬ秘訣を聞いて回り。抜け駆けではない、これも戦術である )
……、少し用事を思い出した。行ってくる、あんたの兄弟の所へ。( すちゃ )
…んむ…、( 相手の掛け声と共に握り飯を頬張り、もぐもぐと咀嚼するもその中身はおかか。嬉しそうに口元緩め )
( 朧げな視界の先には見慣れた布饅頭。どれ程眠っていたかは分からないが、彼までも隣に居るということは己が仮眠を取っている間余程寂しかったか、或いは構って欲しかったのだろう。そう見当をつけると小さく笑みを零し、衣擦れの音を立てながらするすると相手へ近寄り、起こさぬよう背後からそっと抱き締めて。そのまま再び二度寝をするべくうとうとと目蓋を開閉させていて )
…国広?( その次の言葉が気になり首を緩く傾げて )
( 厨にいる伊達刀に声を掛けつまみは何がいいか、と相談をかけ。それから夕刻が過ぎお盆にのせたつまみや酒を持ち自室へ )
っえ、ちょ…ま、( 止める間もなく言ってしまう相手。ぽつん )
ゴホッ…っぅ、ぅ( 涙目、相手の肩ぺしぺし← )
…?!( どうしよう。どうしよう。彼に口づけしてしまったことバレているかもしれない。内心動揺と恥ずかしさでどうにもならない所で不意に背中越しから別の体温を感じ取り。それも隣で寝ていた彼の体温で間違いなくこの身動きが取れないこの状況にまた更に動揺が増し。だけど、この懐かしい体温に何故だか安心しきっている自身がおりこのままでもいいか。考えるのは止そうと腹部辺りにある彼の手を自身の手と重ね合わせ目を閉じて )
……何でもない。( それを言えば彼を繋ぎ止めることになるような気がして、思わず目を逸らし。ふい、 )
( 夜。寝支度も済ませ部屋へ戻ると、準備万端と言わんばかりの相手に目を瞠り )…流石だな。
( 兄弟から猫耳やら尻尾やらを借りて部屋へ戻り って )――…切国、
ふ、ふふ…あんたの負けだな。( ぷるぷる、敢えてゆっくりと水を注いで差し出し )
( 三度目が覚める頃には夜も更けていて、暗闇の中で目を慣らしている間はただ腕の中の相手の存在を感じており。闇に浮かび上がる布をそっと脱がせてみれば薄闇の中で煌めく綺麗な金糸と白い頸が現れ、悪戯心よりその首筋へとそっと口付け。寝起き故に羞恥を覚える余裕もなく、ちゅ、と軽く吸い立ててみれば其処には薄らと鬱血痕が残り、満足げに目を細め )
?何か言いたいことがあれば言えばいいじゃないか。…言えないことなのか?( 視線を逸らすことなく真っ直ぐ彼を見詰め )
ふふん。用意したぞ。( どや )
…なんだ。( いやな予感がしたのか其方へ振り返ることなく布饅頭お化け← )
っ、はや、げほっ…( 素早くコップを受け取り一気に飲み干し一息 )…、…( むっすう / 涙目ギロリ )
ン…ぅ、?( ふよふよとした意識の中で首辺りに何かしらの違和感というのか擽ったいというのか不思議な感覚に小さな呻き声一つあげ薄目を開けてみれば、もう既に夜も更け部屋は真っ暗闇。自身がしたことさえ今は寝起き故に覚えてはおらずぼんやり意識が覚醒するまでその状態のまま。少し意識が覚醒しては隣にいる彼の方へ顔だけ振り向くも表情は寝惚け面で )…くにひろ…?
……。俺が此処に残ると言ったら、あんたはまた俺に会いに来てくれるか…?( 言葉を変え、不安げな縋るような目で彼に問うて )
何でも言うことを聞く覚悟は出来ているのか?( どっかりと腰を据えつつ軽口を叩き )
……。( 相手の布を払い、頭に猫耳を装着 )
…ッく、ふ…っひ、ぅ…、( 慌てて水を飲み干す様を見て我慢の限界、吹き出しそうになる口を両手で押さえ涙目で見つめ返し )
( 振り向いた相手と視線が合えば、何を言うでもなく静かに微笑んで、印を付ける為に一度は外した彼の頭巾をそっと頭に被せ直し。むくりと起き上がれば欠伸を一つ、真っ暗闇の部屋をぼんやりと見詰めながら寝起き特有の掠れた声で誰にともなく呟き )少し眠りすぎたな…。
――ああ、勿論だとも。あの審神者に何を言われようが足止めされようが…あんたに会いに行く。( フッ、と小さく笑って )
フン。それは此方の台詞だ。…あんたこそ覚悟はできているんだろうな。( ちらり横目で彼を見やり )
ッ…!な、なにするっ( 払われた布を素早くかぶり直すも猫の耳の形が現れ )
ぅえ…っ…けほ…( 水を飲んでから少しは辛さもましになったもののまだ違和感はあり。フイ、と彼から顔を逸らし )
…?( ぼんやりとした視界の中で見た彼の微笑の意味が解らずのまま寝る時に頭巾がずれてしまったのだろうか被せられた頭巾に手をやり首を傾げ。此方ものそりと起き上がると同時に襖の向こうから小さい方の兄弟の声が” 兄弟居る?夕餉の時間だよ。 ”と知らせてくれて。欠伸を漏らし軽く” ああ。今行く。 ”とだけ伝えるとその刀の気配も消え )…国広、行けるか。
――…あり、がとう…。すまない。優柔不断な俺を許してくれ。( ぎゅ、と相手に抱き着き )
ふ、その必要は無いさ。あんたをどうしてやろうかと考えてはいるけどな。( 挑発的に目を細め )
なかなか似合っているぞ。そら、菓子が欲しいんだろう。それとも煮干しがお好みか?( ぺろぺろきゃんでぃー差し出し )
……、まさか本当にあんたが引っ掛かるとはな。( しれっ )
――皆に会うのも、久し振りだな。( 首肯の代わりにそう呟き、照れくささ半分嬉しさ半分といった表情で緩慢に立ち上がって。皆は己に対しどう反応するのだろうか、潔く布を外したこの姿を見て本丸内に衝撃が走ること請け合いであろう、それでも布を被る素振りも無く相手の前に手を差し伸べると、ふわりと柔らかに笑い掛けて )行こう、切国。
…俺も…俺もあんたと同じだから。あの本丸からは離れられない。けれど、あんたとこうやって会うことも会いに行くことも苦じゃない。( すり、と控えめに擦り寄り一度身を離すと頬へちゅ )
そうやって呑気に考えているのも今の内だぞ。負けるつもりもあんたの言う事も聞く気はないのだから。俺が勝つ。( フッ、と笑んでは負けじと挑発 )
うるさい。( む )…誰が煮干しなど食うか。それだ。それを俺にくれ。( むすぅ )
…あんたこれ俺がそう選ぶように仕向けただろ。何をした。( じとぉ )
…ああ。( 前の彼ならば他の刀や審神者に対し警戒心を剥き出し誰一人心許さずだった彼がここまで堂々とした立ち振る舞いを前にし寂しいやらなんだかもやもやした気持ちに。もう俺は必要ないのではないか。守らなくても――なんて頭の隅でそれが出てきてしまうと一瞬だけ表情を曇らせてしまい。フルフルと首を振りなるべく笑んで見せ彼の手を取り )
切国…。…ぅ…、( 安堵から気が緩み、両目からぽろぽろと涙が零れ落ち )
いつまでその強気が続くのやら。……ではそろそろ飲むか。折角つまみも用意してくれた事だしな。( 徳利を手に持ち )
…仕方ないな。猫のように好きなだけ舐めれば良い。そら、( ぺろぺろキャンディーを手に持たせ )
そっ…そんなことしていない。言いがかりだ。( ぶんぶん、激しく首を振り )
( 一瞬、相手の表情が翳ったようにも見えたが今はまだ深く考えることなく、相手の懸念に気付かないまま繋いだ手を引いて彼を立ち上がらせて。繋いだ手はそのままに堂々と部屋を出ると、広間へと足を向けて。既に何振りかの刀剣達が揃っており、皆一様に此方を見て驚いた表情を見せたかと思えば直ぐに好奇心旺盛な短刀達に取り囲まれる事となり。過去の己ならば注目されることも刀と関わり合うことも避けたであろうが、今では彼らに優しい目を向けて丁寧に修行の事を簡単に語り聞かせ。相手と繋いだ手は、対応に追われる内に自然と解けてしまい )
っえ…?!お、おい…( おろろ )…泣くな国広。俺は傍に居るから、( 困ったように笑みを浮かべては顔を近づけ頬を伝う涙をペロリ舐めとり )
そうだな。( 盃を手に持ち酒が入るのを待ち )
…ん、( ちろちろとぺろぺろキャンディーを舐めているとちらり彼の方へ視線を向け。何を思うてかそれを舐めるのを止め相手の方へのそのそ。ずいと顔を近づけ相手の唇をぺろ )
ほう…本当か?( じとぉ )
( 一度離れてしまった手はもう元には戻らず宙に浮いたままの手は力なくこう垂れ。繋いでいた方の手を見詰め次に短刀達の対応に追われている彼へと視線を向けたかと思えば自嘲気味に笑い今でさえ脳裏につい思い浮かんでしまう” もう、俺は国広にとって必要ない。 ”その言葉が過ってしまう自身が嫌になる。でも、本当にそうだとしたら。俺はもう用済みなのでは――布を深々に被り目も徐々にハイライトも消えその場を立ち去ろうと先に広間に入らず )
――っ、そんな、に…っやざじぐ…ッしないでぐれ…、( 涙声、止め処なく涙が溢れ床を濡らし )
ん。…乾杯、( 相手と自分の盃に酒を注ぎ、それを掲げて )
…ッ!?なっ、なん…ッ、どういうつもりだ?( びく、思わず壁まで後退った )
俺がインチキをしたとでも言いたいのか?( むっ )
( 短刀達の相手をするのに気を取られ、相手の感情の機微に気付かないでいて。視界の端に、広間から遠ざかって行く彼の後ろ姿を捉えると、不思議そうな顔で漸く相手の方へ視線を向けて。それでも尚、忘れ物でもしたのだろうかと思う程度の軽い気持ちで構えており、首を傾げるばかり )…おい、何処へ行く?
何故だ?俺ができる限りあんたにこうやってするつもりなのに。( ぎゅうと抱きしめ頭を優しくなでなで )
乾杯。…ん、( 盃を口元へもってきては一気に飲み干し )
…猫はこうやって甘えるものなんだろう。ただ、それだけだ。( のそのそ追いかけ彼に抱き着くとすりすり )
…違うのか。( じぃ )
――…別に。一人になりたい、それだけだが。( 彼に呼び止められ歩を一度止めてはくるりと其方へ体を向きを変えるも布は深々と被ったまま表情は読み取れずただ口から出た言葉は出まかせ。だが、本当に彼に今は合わせる顔がなく早く離れたくて仕方がなく )
涙…ッ止まらなくっ、ぅ…なる、だろ…っ、ばか。( 相手の肩にぐりぐりと顔を埋め )
良いのか?初めからそんなに飛ばして。( ちら、ちびりと酒を啜り )
……乗り気じゃなかったくせに。あんたは普段から子猫のようだがな。( されるがまま、背中ぽんぽん )
そんなことしない。あんたは俺をそんな男だと思っていたのか。( ふい )
…?飯を食いに来たんじゃなかったのか?気分が悪いのなら俺も共に…、( あまりにも突然な態度の変化に戸惑いを覚えながらも、具合が悪いのであればそんな彼を放ってはおけず。心配そうに其方へ近寄り、布の下に隠された表情を覗こうとして )
ふふ、俺の前では存分に涙を出せばいいじゃないか。少しは楽になる。( 頭なでなで )
俺は俺のやり方があるんだ。( ふん、おつまみ摘まんでもぐもぐ )
子猫…?まあ、あんたの猫になるなら悪くない、かもな。( すりすり )
……いいや。あんたを信じる。( 後ろからぎゅ )
ッ…、( 反射的に彼の肩を強くドンッ、と押やり後ろへ一歩、二歩後退った影響か布が少しだけズレた影響で目元は虚ろな目が覗かせており。それを素早く隠すように布で深々と被り直し自身がしてしまったことに後悔をしてしまうもう遅く )ぁ、ッ…来るな。…放っておいてくれ…!( そう吐き捨てては彼とすれ違う形でその場から立ち去って )
――こんな情けない姿、あんたには見せられない。( ずぴ、無理矢理涙を押し込め、顔を伏せながら相手の肩を押し遣り離れようと )
意地っ張りめ。( 相手の酒を注ぎ足し、此方はちびりちびりと焦れったい程にゆっくり酒を飲み干し )
ほう、言ったな。ならばにゃあと鳴いてみろ。( 首裏を撫で、顎くい )
……何なんだ。全く…。( ぷく )
( 押された拍子に後方へよろめき、一瞬何が起こったのか分からず時が止まったような錯覚。相手を怒らせるような事をした覚えもなく、突然のことに頭は混乱するばかりで。ただ一つ分かる事は、強い拒絶を秘めたあの瞳が己に何らかの原因があることを示しており、暫く彼が去って行った方を振り返り見ながら途方にくれるばかり。だが、今宵の夕餉は帰還した己をもてなす為に開かれる宴であることを知り、皆の期待に応えるべく渋々広間に戻り、宴に加わって )
…見せたくないならこれならどうだ。( ぐい、と此方に引き寄せぎゅうう )情けなくない。たまには泣くことも必要だぞ、国広。
…あんたこそ。そんな飲み方をすれば変に酔わないのか。( じぃ )
……っ、言わないと…駄目か?( ちら )
ふふ、別になにもない。( ぎゅう )
( 遠くから聞こえてくる彼らのどんちゃん騒ぎを耳にしながら己はその騒ぎが聞こえぬ逃げ場を探し速度を早める。玄関を出て遠く離れた庭先に一本の大きな桜の木があり今となっては殆ど葉もなくなりかけていても一番、気に入っている木で。そこへ近づき腰を下ろすと体育座りで踞り何をすることなくただ大人しく居るだけで )
わっ…。…あんたのが、涙で汚れる…。離してくれ、少し落ち着いた。( 肩ぽんぽん )
空きっ腹に一気飲みする方が酔うに決まっている。…これは何だ?( つまみを手に説明を要求← )
俺の猫になら、なっても良いんだろう?( 目細め )
…それで、口の中はもう大丈夫なのか?( ちら )
( どれだけ周りが盛り上がろうと、相手のことが気掛かりで堪らず。己が一番祝福して欲しいのは彼だというのに、宴の場に居ないのは酷く寂しいもの。卑屈を克服した事を共に喜んでくれると思っていたが、やはり変わらぬままで居た方が良かったのか。酒の酔いを冷ますべく、夜風に当たろうと頃合いを見て席を立ち、庭先へ出ると天高く昇る月を仰ぎ見て )……祝い事の夜に一人というのは寂しいものだな…。
別に構わないのに…本当に大丈夫か?( 少し身を離し心配げにじぃ )
これ?これは…何と言ったかな。…燭台切が殆ど作ったんだが( ぽそ / ← )あ、ぼかどのいたりあん風だとか言っていた。とまととあぼかど、ちーずをおりーぶおいるで絡めたものらしい。( こく )
……ぅ、( 目ふよよ )鳴いたからと笑うなよ。—―…に、にゃ…( 恥ずかしそうに鳴いてみせ )
少しひりひりするが…平気だ。( きり )
――…くしゅ、( 段々と寒くなってきた気候の中、ひゅうと冷たい風が吹き込むと同時に小さく嚏をかましふるり身震いを。体に纏った布を出来る限りとり囲んで暖を取るもそれでも肌寒く不意に上を見上げてみれば綺麗に輝く月を見、あの時自身の態度をとってしまったことに後悔と申し訳なさで一杯で自然と目からは涙を流し )…すまない、国広。
…ああ。すまない、取り乱したりして。( こくこく、涙を拭い力なく笑って )
トマトとちいずなら辛うじて分かるが…後のは何だ?日本語か?毒でも入っているまいな…?( 横文字苦手系男士 )
――…っんぐぅ…。( 謎の呻き声、眉間に指先を添え俯き嫁が可愛くて辛いというポーズ )
…すまん。もうあの遊びは廃止しよう。鶴丸にもきつく言っておく。( 眉下げ )
( しんと静まり返った夜。己の呟きに答うる者は無し。だが、不意に耳に捉えたのは誰かのくしゃみの声。確か、庭の片隅の物陰の方で聞こえたような気がして其方を見遣るも、この暗闇ではその正体を確かめることは出来ず。そろりと其方へ近付きながら怪訝げに眉を潜め )……誰か居るのか?
…ばか。そうやって無理に笑うな。( 両頬弱めに摘まんでは苦笑い )
後…?あ、あぼがどのことか?俺にもよくわからん。( きぱ )毒なんて入っていない。ほら、食べてみろ。( あぼかどを箸で取り彼の口元へもっていきずずい )
えっ、国広?( おろろ )きっ気分が優れないのか?!それともやはり俺には似合わないから頭痛がするとか、か?!( ずずん / 嫁大パニック← )
…いいや、いい。たまにはこういうふざけた事するのもいいと、思う。( ぽそ )あいつは何を言っても聞かないと思うが。( 酷 )
――…そういえば国広、( 裾くいくい )これを話しかけていいかどうか迷った挙句気になって、な。聚楽第、進んでいるか?俺達に関りがあるらしい謎の人物をどう思っているかと思って…。俺の方は何とか進んで、報酬やあの刀を手に入れたが…、( 目伏せ )
!( ぴく。誰かの声が耳に入ってくると其方へ顔を向け今は暗闇の中で姿が見えずともわかる彼の声で。今はまだ会いたくないのにどうして。慌ててその場から立ち上がり逃げようとするな否や今迄雲覆い被さっていた月が顔を出し辺りは明るく照らされ二振りの姿をもまるわかりでそれを見た自身は目を見開き一歩後退りつつ )……っ、くにひろ。
――っ、しゅまなひ…。れもほんとうにらいじょうぶだ。( あう )
自分でも分からないものをよく人に勧められたものだな。( 半おこ )――っぬぐう…、ぅ……っ、( 身を引きながらも観念してぱくり )
い、いや、そういうわけでは…。――そうやって可愛く媚びるのも、俺の前でだけにしておけ。( ぎゅ、頭撫で )
あんた、お人好しそうに見えて案外辛辣だな。俺は好きだが…この遊び。( にこやか )
…ああ、聚楽第か。俺の方も無事に攻略し、二振り目を手に入れるべく周回中だ。どう…って…、奴とは仲良くなれそうにないが、俺は嫌いじゃない。修行前のあんたにはさぞ複雑な心境だろうがな。
( 月明かりに照らされ露わとなった相手の姿。その頬には先まで泣いていたと見える涙の轍が薄く浮かび上がっており。理由は分からないが誰しも情緒不安定になることはあるはずで、彼の感情の何もかもを受け入れるつもりで困ったように微笑み、努めて優しい声音で離し掛け )……、こんな所に居ては風邪をひく。部屋へ戻ろう。( 嘗ての己ならばこんな状況に動揺するばかりであっただろうが、敢えて何も聞かずくるりと踵を返し、先に部屋へ戻ろうと歩み始め )
…はあ、あんたがそういうなら、( 両頬をぱ、と放して溜息 )
燭台切が説明してくれていたがいまいちわからなかったんだ。…仕方ないだろう。( しょぼん )…どうだ?( じぃ / 期待の眼差し )
ぅ?え、俺…いつそんなことした?( きょと / 無自覚 )
にこやかに言うな。そんなあんたなんて嫌いだ。( ふい、むぅ )…腹が減った。( ぽそ )
そ、そうか…それなら良かった。( ぱあ )ああ…二周目、か。俺の世話係と違って頑張っているんだな…。一振り目で満足してしまってから出陣がなくてだな。( 遠い目 )…ぅ、それは…そう、だが。あいつもあいつで複雑なんだろうな…と思ってな。
……、すまない。まだ、ここにいたいからあんたは先に…戻って、くれ。( その様に優しい声音で話しかけられても涙を誘うだけで、一度止まった涙でさえまた溢れてきそうになると、無理やりにでも抑え込みつつまた一歩、二歩と後ろへ後退るもののその後ろには木がありどん、と背中をぶつけもうこれ以上表情を見せまいと布を深々と被り今にも消えそうな声音で彼の誘いをも断ってしまい )
…顔を洗ってくる。( ぐしぐしと目や頬を擦りながらふらりと立ち上がり )
燭台切は物知りな刀だな。流石だ。ばぼがど?というのも食ってみると意外と美味い。口の中でとろける。( ほわほわ )
飼い猫は人間に媚び、餌をもらって生きる生き物だ。あんたが俺の猫になるというのなら、今みたいに可愛く鳴いて俺にだけ媚びればいい、と、そう思ったまで。…すまん、独占欲が強過ぎるな。( 目逸らし )
…今食べたばかりじゃないか。( 嘆息 )
一振りでも手に入ったのなら良いんじゃないか?楽しみ方は人それぞれだからな。ただ、もう一振り在れば習合が可能だ。( きりっ )…ああ、そうだな。奴もいずれ修行に出れば、何か心境変化があるかもしれないが。
駄目だ。風邪を引くと言っただろう。そら、行くぞ。 ( 着いて来る気配のない相手に歩みを止め其方を振り返れば、頑固に言い張るその様を甘やかしてはなるまいと先程よりはきつく諭して。つかつかと迷いなく相手の元に歩み寄り、手首を掴んで強引に自室まで連れて行こうと )
…俺も着いて行く。( ふらつきを見せた相手に心配げに見上げては、一足遅く立ちあがり相手の腕を掴み支えてあげ )
ふふ、そうか。なら良かった。( ほっ )俺も一口…、( あぼかどぱく )んー美味い( ほわ )
……、( 彼の言葉にぱちくり瞬き )――…にゃあ、( するり頬擦りしては甘え始め )
何を言う。あれは食べたことにならんだろう。あんたはともかく俺は一口しか食べていないのだからな。( む )
それなんだ。それに今気づいたんだ世話係が…( 遠い目 )まだ間に合うが…気力がなくなった世話係をなんとかしてくれ( ちら / ← )…だといいんだが。まあ…だが、まさかこのたいみんぐで本歌がくるとは思わなかったがな。
ッ、( びく、と肩を揺らし後退ろうとするものの後ろは桜の木に遮られ身動きができず容易く彼に捕まってしまい。修行後の彼と自身の力の差があるのか振りほどこうとしても解けずにいても負けじと” っいや、だ…!離せ…っ、離して、くれ…! ”声を荒げ抵抗はしたまま自室へと向かっていき )
…、催促するのもどうかと思ったんだが、やはり気になって仕方がなくて…すまない。( しゅん )
急に温度が急変したりして風邪ひいてないか…?体気を付けてな。
…数日何も言わずに日を空けてすまなかった。
どうしても筆が取れなくて、な。あんたは悪くないのに、俺の気持ちの問題で。すまない。
…!国広、いや…謝らないでくれ。俺の方こそ急かしたようですまない…。あんたはなにも悪くないし、そんなこともあるから、な…。本当にすまない。
急かされただなんて思っていない。何故お前が謝る?謝らなければならないのは此方の方だ。
そ、の、実を言うと、まだ気持ちの整理がついていない。お前のことが好きなのに…、いや、好きだからこそ自信が無くなってしまった。
今の俺には、あんたに上手く気持ちを伝える事も出来ない。これでは何のために修行に出たのか分からんな。はは。
…本当は変に言葉を書き違えたのかと、そう思ってしまって不安だった。嫌われた。こんな俺なんて興味が失せた。そう、…思ってしまった自分が、情けなくて。だから…その、すまない。
――不器用なところは…変わってない、な。( 控えめに笑み )俺とてあんたにどう気持ちを伝えるかなんて、どうすればいいかわからない。だが、俺はあんたから前に言われた言葉ではなく行動で表してくれればいいと、言ってくれた。だからこそ行動で俺はあんたに気持ちを伝えてきた。それだけじゃ…駄目なのか…?上手く言葉が伝えられなくても…俺はあんたと共に居れば幸せだぞ。
――いや、不安にさせた俺も悪いんだ。だからどうか、謝らないでほしい。( 頭撫で )
行動で表してくれれば良い、確かにそう言った。これだけ会話を重ねているというのに、よく覚えてくれていたものだ。あんたの気持ちは、ちゃんと伝わっている。とても有難い事だ。俺もあんたの気持ちに応えたい。けれど…自信が無い。あんたを幸せにするのは、別に俺でなくても良いんじゃないのか。なんて、思ってしまって。
…面倒くさくてすまない。自覚は、あるんだが。
…国広こそ、そうやって自分を責めないでくれ。
面倒くそいなんて思ってない。そこまで悩んでいたと言うことは俺のこと、考えてくれていたんだろ?
あんたとこれだけ会話を重ねてきて何もかも全部俺にとっては…宝物、なんだ。俺、不器用だからあんたに気持ちを伝えられてるか不安だった。…けれど、あんたにそう言われて安心した。
こう言っても納得するか分からないが…俺はあんたから沢山の幸せをもらっていたんだぞ。幸せすぎてどうしようもないくらい。
…その言葉、信じても良いのか。
俺は案外独占欲というものが強いらしい。だから、それであんたに嫌われるくらいなら…此処を離れようと思った。俺がいなくても、お前は愛される刀だ。幸せにしてくれる者は他にも居るだろう。
俺は、別れを告げようと思って此処に来たんだ。でも、駄目だな。生半可な覚悟では。
いざお前と顔を合わせたら、とてもそんな気にならない。もっと話を、紡ぎたいと思う。
――嗚呼、信じてくれ。言葉数が少なくてすまない。だが、これだけは本当の事なんだ。
っはは。馬鹿だな。俺があんたを嫌うわけがないだろう?そう笑ってしまったが、俺も…あんたと同じで独占欲というものがあるようだ。離したくないし、俺だけのものにしたい、と。不器用でいい。そのままのあんたでいい。俺の傍に、居てくれ国広。もっと。もっと、あんたと一緒に話をしていたい。
切国。また不安にさせてしまったな、済まない。
俺を求めてくれてありがとう、純粋に嬉しく思う。俺もあんたの気持ちには応えたい。応えたい、んだが……実を言うと、以前からすらんぷなんだ。気持ちがぐちゃぐちゃで、筆を取っても、それを纏めるだけの言葉が何も思い浮かばない。こうして文章を認める集中力も続かなくて、結局放り出してしまうんだ。
今後いつ回復するかは分からない。今の俺には、やはり以前の様にあんたと遣り取りを続けていける自信が無い。きっとお前を不安にさせるし、待たせることにもなると思う。――俺の、力不足だ。本当にすまない。…これ以上お前を振り回す訳にはいかない、から。だからどうか、あんたには俺よりも良い刀を見付けて、幸せになってほしい。
…ッ国広…!いや、またこうやって会えたこと嬉しく思う。
えっ、すらん、ぷ…?馬鹿。何故それを早く言わな――…すまん。前であんたとのやり取りをいち早く気づくべきだったんだ。…!そんなこと嫌だと言ったらあんたは…困るんだろうな。けれど、俺、そんな奴そうそう居ないし出逢わないと思う。幸せになれと言われてもあんたを置いて幸せになんてなれない。
お前からの言葉、嬉しく思う。俺は、とても愛されていたんだなと実感した。俺もあんたが好きだ。…好きだぞ。けれど――そんなあんたを俺の都合で待たせることに、疲れてしまって。誰かを待つ辛さは俺にも分かるから、そんな思いをお前にはさせたくない。
…もうこれ以上待つのはしたくない。だけど、…あんたにもう二度と会えなくなるのは嫌だ。嫌なん――ッ、すまん。取り乱してしまって…。そうやって我儘なことを言ってあんたを苦しめていることは分かっているのに…すまない。
…すまない。お前の事が気になって、な。近頃寒い日が続いているが大丈夫か?いんふるえんざ、という厄介な病も流行っているようだから気を付けろよ。…国広、逢いたい――なんて叶わない願いかもしれない。けど、俺は待ってるから。あんたが落ち着くまで…、
ずっと…待っているから。俺は待つことに異存はないんだ。そういえば、お前を追い詰めている言い草かもしれない。だけど、俺は…お前とまた話したい。本当に、俺は…お前を待ってる。落ち着くまで勝手だけど、待っているから。…体気を付けて、
すまない…また上げてしまって。でも、あんたに会いたいんだ…。
体、壊していないか?あまり無理しないでくれ…それだけが俺の願いだ。
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