半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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――…全くあんたという奴は…。平気だと言っているだろう。ついて来るな、ばか。( 言葉とは裏腹にぎゅ、と抱き締め )
…あの、どうしても言わないと駄目か…?確かに、主に秘密事を作るのは本意ではないが…。( 言葉を濁し憂鬱そうに俯き )
見せつけておけばいいんだ。( 軽く繋いだ手を振って )
……っはぁ…、…ッ、( 漸く口内を解放されると一度唇を離して呼吸を整え )
( 私室へと足を進めながら今一度兄弟の言葉を反芻し。想い人に気持ちを伝えられる勇気がないのは自信の無い己の心の弱さ故だろう。出陣や手合わせなどこれまで散々肉体的な強さを求めてきたが、どれだけ戦を重ねようと本質的な強さは何も変わっていなかったのだ。そのことに漸く気付くと、今一度己自身を見つめ直す為のある決断を心に決めつつ、一旦私室へと戻り )――…どうした、浮かない顔だな。( 部屋へ入るなり危うく寝転ぶ彼を足蹴にしてしまいそうになり、驚いたように目を瞠るも平坦な声音で尋ね )
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