赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>赤の騎士様
ふふふ、騎士様が寄り添ってくれるなら温かそうね。──本当に有難う、優しい騎士様。最初に私を迎えに来て下さったのが貴方で良かった。本当よ?でも、貴方はみんなの騎士様だから、私一人が独占するのは悪いわ。だから、貴方に頼るのは最後の頼みの綱にするわ。
(彼の性格を表すように、触れる手も優しくて。その感触だけで、何だが救われたような心地になり。一度瞳を閉じ、彼が撫でていった髪を胸の前できゅっと大切そうに両手で握ると、伝えても伝えても足りない本日何度目かの感謝の意を示し。殊更、本当よ、という所を念押し、小首を傾げて彼を見上げ。未だ残る不安は心の奥へ閉じ込め、ゆるりと瞬いた瞳に笑みを浮かべれば、自身の存在を重く相手が受け止めぬ様、軽口を交えて返答をし。誘導された扉の前、強張る顔にパシリと手を当て、硬く引き結んだ唇を緩め、促されるまま開いた扉の先に進もうと。「──行ってきます、騎士様。」扉が閉じ切る前、不意に振り向くと一言だけ言葉を残し、閉じると同時に恐らくは赤の女王がいるであろう場所へお辞儀をして入室の言葉を述べ。)
初めまして、赤の女王様。この様な場に慣れていないもの故、不調法があるかもしれません。先にお詫び申し上げますわ。
>劉
それ言われた後においちゃん見るの止めたって(心から大事に扱っていることが伝わる、同時に先ほど覗いた黒い髪が大事にされて確りとした手入れを受けていると十分伝わる艶を持っていた事から本心なのだと知り、不意に彼女の視線が己に向いているとわかれば顔をぐしゃりと顰める様に大げさな反応で肩を上げて「おいちゃんは男だから、ちーっとくらいボサボサでもえぇですのん」紙袋の持ち手を手首に通し、空いた手をヒラヒラと力を抜くように揺らし。「あっあ!、そこ、そこを曲ァがりまーす」通り過ぎてしまわないように、その癖で忘れていたとでもいう様に直前で方向を切り替えて「ホーラ見えた、」少し歩いたところにはオープンテラスのような風貌の小さいカフェが有り、変わったことと言えば椅子がすべて大きなキノコと言うこと「此処、店からすぐやけ。おいちゃんいっつも此処でサボってんの、__秘密やで」人差し指を伸ばして彼女の唇を塞ぐようにぷにと触れ、空いているテーブルへ座れば「リンリンちゃん何がえぇかなあ。……あ、ブラックコーヒーを一つとオススメのケーキを二つ、後は__」メニュー票を渡してはまずは自分の注文を、最後には彼女の注文をうな画商に注文を待つウエイトレスの目を誘導するため片手を彼女へすうと向けて)
>アリシア
――ようこそ、アリス。よく来て下さいました、(扉が開けば正面に置かれる椅子に腰を下ろしその姿を出迎えて、畏まる言葉を受ければ頭を左右に揺らしてから小さく笑みを零し「そんな風に畏まらなくて大丈夫よ、わたくしだって…元々は貴方と同じアリスだったのだから。」くすり、と息を漏らしては微笑みつつ、それでも確りとその姿を確認するように確りと目を向けて。一拍分程間を作れば「貴方はアリスで間違いないわ、この国での暮らしを楽しんでね。困ったことや不便なことが有ればメイドに、__勿論、わたくしに声を掛けてくださって構わないわ。時々此処へ話に来てくれる方が暇をしないもの」にこにこ、と表情穏やかにアリスの来訪を受け入れて短く息をすうと吸い込み「貴方の部屋は用意してあります、赤の騎士が廊下にて控えているみたいだから……あとは彼に案内をして貰って。__貴方を此処へ呼んだのは他でもないわ、貴方は次の赤の女王候補。でも気負うことは無いわ、普段の生活ぶりを見せて貰うだけで良いの」余り一度に伝えてしまわないように気を付けつつ言葉を探すように説明を続け、今一度にっこりと微笑んでは「よくきて下さいました、貴女が来てくれた事を心から歓迎するわ」瞳を瞑るように朗らかな表情で改めて伝え)
>ジャバウォック
__此処は……え、っと。じゃあ、紅茶を……いえそれより、私お茶するお金なんて持っていないわ。これ以上貴方に借りを作るのも何だか悪いし……。
(白兎や騎士との対話も勿論楽しかったけれどころころと表情が移り変わる相手はその様を見ているだけでも何だか愉快になるもので、急に方向転換するその歩みさえ彼のひょうきんで奔放な心根が現れているような気がして。とは言えふと切り替えられた歩みに反応するのは難しく文字通り振り回されるようにしていつの間にやらきのこの椅子が何とも愛らしいカフェへと案内されてしまえば、寄り道といえどお茶までは予想しておらず思わず唇に触れた相手の指に言葉までも塞がれてしまい。そんな動揺も彼の案内のうちだったのか、渡されたメニューに思わず急かされるような思いで咄嗟の答えを返すものの自身の所持金は先程全額消えてしまったばかり、それすらも相手の厚意を含めた上での金額であったことを思い出せば既に席についてしまっている相手の方へとテーブル越しに身を乗り出し、先程から自分のペースを乱してばかりの彼に困惑の視線を向けて)
>赤の女王様
歓迎して頂き、光栄です。赤の女王様も元アリスなのですね…。是非、今度色々とお話を聞かせて下さい。
(柔らかな声音に促されるようにそっと視線を上げた先、凛とした様子が上品で気品が漂い、まさに人の上に立つような人。瞳を引くのは桃色の瞳。見るものを包み込むような眼差しは、不意に母を思い起こすもので。アリスの先輩として、色々と尋ねたい事はあるも、質問は纏まらずぐるぐる頭の中で乱雑に飛び交うばかり。ぐっと何か込み上げてくるものを、体の横に添えている両の手を握りこむ事で飲み込み、漸く言えた一言は在り来たりなもので。気の利いた言葉は彼女の前では出ず、ただただ慈愛に溢れる彼女の顔を失礼にならぬ程度に見やるのみ。)
…分かりました、私なりにこの世界で生活してみます。勿論、一人でなんてまだまだ言える歳ではないから、色んな人の手を借りる事にはなるかと思いますが。
(まだまだ分からぬ事は多々あるも、赤の騎士から聞いていた情報も合わせ考えると、何となく事態は把握出来。こくり、と一度頷くとこの世界で生きてみる事を告げ。そうしてやっと、己が本当の意味で別世界に来たのだとじわじわと頭が理解した様。ここで泣くのはまだ早い、何とか口元に笑みを浮かべ再度頭を下げお辞儀をした後、退室の命があれば退室するつもりで。)
>劉
貸し借りだとか難しいこと考えへんの。んー……例えば、リンリンちゃんが美味しい食べ物見つけたとして、それをお友達に紹介したい〜思った時って、そん人にお金出させへんでしょお。おいちゃんは今それをしてんねん(勢いで押し切ろうとしてみたが、最後の最後で彼女が冷静さを取り戻してしまった為知らばくれる様子で最もらしい言い訳を即興で作り上げ。時折手振りとして必要以上に手の平を揺らしながら「これあげたら喜ぶやろなーって思ったプレゼント渡して後んなってそれは貸しやで!ってお友達に言わんでしょう。ココは、おいちゃんのお気に入りだから大事なお友達のリンリンちゃんを連れてきたかったんよ」ほら、座る座る!と誘導するように向かいの椅子であるキノコを目線の移動で示しつつ、注文を聞き終えたウエイトレスが下がるのを何の気なしに見やり。それから掛けていた眼鏡を外しテーブルに置くと「此処のケーキ、むーっちゃ美味しいけ。なんまオススメだから食べてみて。___ゆうて、何が届くかは食べる直前までわからんのやけどね」メニューをテーブルの端に寄せからり、と豪快に笑って見せながら続けて)
>アリシア
___いきなりの事で困ることも多々あることと思います、……でも、無茶なことはしなくていいの。愛してるわ、可愛いアリス(目の前に現れた少女は綺麗なブロンドの髪を揺らす子だった、ゆっくりとした動きで椅子に座っていた体を起こし戸惑うその体を抱き寄せて、頬同士をくっつける様にして体を寄せると顔を離す際に頬へ口づけを一つ送り、離れる体温を名残惜しむ様に体を離し「わたくしはアリスとしても此処の住人としても先輩だわ、困ったことは何でもお話してね。___赤の騎士、アリスを部屋まで送って差し上げて」少しだけふざける様にウインクを一つ行い、前半を。後半には少し張り上げる声で赤の騎士を呼び、そのまま見送るために片手を揺らせば扉が開き姿を現す赤の騎士へ目配せを一つ。ゆったりとした動きで手を動かして扉が閉じるまで見送って)
【赤の騎士】(アリス違いと言う事は無いだろうと不安はない、それでも心配なのは彼女を一人にしていることに関してだろうか。耳を澄ませるように扉の奥へ意識を向けていて、長いのか短いのかすら感覚が分からなくなりながら、呼ばれた名に返事を返し扉を開いて。会釈を行い、向けられた眼差しを確りと受けて「__おいで、アリス。」呼びかける様に名を口にして)
>ジャバウォック
……ふふ、わかった。じゃあ今度、私も貴方をお気に入りのお店に連れて行ってあげる。まあ、そんなお店を探すところからなのだけれど……お友達だもの、貴方にも私の趣味を知ってもらいたいわ。
(相手の言い訳は確かに納得できるもの、そもそもこうも無邪気に誘われたのでは断るなんて無粋なことは到底できず。ふうと小さく息をついてからきのこの椅子へと腰を下ろすとテーブルに両肘を乗せそのまま頬杖を付きながら相手を上目でちらりと窺い、どこか悪戯っぽい声色と共にぱちりとウインクで目配せをして見せて。「__ねえ、ジャバウォッキー。私とお茶をしているのは本当に「お友達だから」というだけの理由かしら?」陽気で人懐っこい相手、しかしその中に感じる違和感は恐らくその行動が計算なしというにはあまりに鮮やかで滞りなく事が運んでいるからだろうか。店での会話で自分をアリスだと見破ったこと、誰に渡すと明言した訳ではないのに気づけは相手が赤の騎士であると知っていたこと、寄り道と称したこの場への誘導。相手の態度に凡そそぐわない何処か理知的な行動の数々にふと目を細めながら静かな声で訊ねれば、底の見えない相手の真意をそっと探って)
>劉
んんん、あちゃー…ばれとるかぁ。勿論そんなわけ無いわ(何処か無理やりである強引な理論づけを受け入れてくれた少女が見せる無邪気な表情を瞳に写し、そしてストレートに問いかけられた疑問に対して僅か一瞬だけ動きを止めて。直ぐに牙のように鋭い歯を覗かせては体の力を抜くようにダランと腕を垂らして、数秒程目の前の彼女の目を真っすぐに見つめ。腹の内を探るような目の前の少女の勇気に賞賛の感情を持ちながら少しだけ身を乗り出し、頬杖をついている少女へ顔を寄せ「そら、こんな可愛い子やったら下心だって持ってます」耳元で囁くように見当違いなそれを伝え。直ぐにけたり、と軽さを含んだ笑い声を纏うと近づけた顔を元通りに引いて「__おいちゃんも男やき、可愛い女の子と一緒におられるもんやから浮かれてんです」両方の目を吊り上げ瞑るそんな狐のような表情で笑みを浮かべ、彼女の事を示す為人差し指をちょんと向け。そんなふざけの中でストロベリータルトと紅茶、珈琲が届けられればウエイトレスへ感謝の言葉を「お。やったわ、今日は当たりやで、ストロベリーおいしゅうて好きなんです」目の前のタルトへ目を浮かべ真っ赤なそれを覗くとにんまりと笑い)
>赤の女王様
──女王、さ、まっ…。
(頬に触れた肌はほんのりと温かく、柔らかな感触に何だが甘やかな香りは遥か昔、母に抱き締められた記憶を呼び起こし。きっと、アリスという存在は何人も居るのだろう。だがその一人一人に心を砕き、親身に接する彼女の負担は如何に。この優しい人達に迷惑を掛けたくない、だが、耐え切るには余りに己の精神が幼稚で。溢れた言葉は無様に掠れ、ポロリと一雫溢れた涙。頬に伝うのもそのままに、見送るその人に「有難う御座いますっ…」その一言だけを何とか紡ぎ。行儀が悪いであろう、だが込み上げる気持ちは抑えられず、扉が閉まる直前、一度立ち止まって、赤の女王に向かって大きく頭を下げ。泣き笑いのまま顔を上げると頑張ります、と小さく口の中で呟いてから退室を。)
>赤の騎士様
…お待たせして、すみません。
(呼びかけられるままに、扉の外に出て彼に近寄り。部屋まで我慢しようと思っていたものが、女王の前では通用せず、その優しさに包み込まれる安心感に涙してしまい。彼にまで見られる訳にはいかぬ、と乱暴に両の手でゴシゴシと目を摩り、一度深呼吸して。次に顔を上げた時には彼と別れる前の己に戻っている事を祈り。まだ笑う余裕はないものの、何とか穏やかな声音で謝罪を口にして。態と明るい口調で会話を続けようと。)
お部屋はどんな所でしょう?此処は広いので、迷子にならぬよう気を付けないと。騎士様も慣れるまでは大変でしたか?
>ジャバウォック
ふふ、お上手な紳士さんだこと。けれど女性は誰しも棘を隠し持っているものよ、近付き過ぎて刺されないよう気を付けて頂戴ね。
(耳元で語られた世辞は恐らく彼の本当の目的ではないのだろう、少なくともこれまで奔放な顔の下で時折覗いた策士の行動から安直に語ることなどないことは覚悟しており。軟派な言葉の裏でどんなことを考えているのか、そもそもこの疑念さえ自分の考えすぎでない保証はなくだからこそこれ以上の無理な追及は一先ず放棄したようでにこりと紅の引かれた唇に笑みを浮かべて見せて。それでも裏の顔が存在するのなら、暗喩のような忠告をひとつ告げた後テーブルに凭れていた体を起こすと運ばれてきた品々に僅かに目を輝かせ。「__綺麗。真っ赤で、甘そうで……貴方、一体このお店で何人の女性を落としてきたのかしら?」いくらすましていても結局は齢15の少女、艶のある真っ赤な苺やその下に覗く卵色のカスタード、食欲を誘うようなタルトの香りに思わずきゅんとときめきを感じ首を何度か傾げることで色々な方向からタルトを眺めて。どこから見ても何とも乙女心を擽ってくるその見た目にほう、と息をつくと先程の相手の言葉をからかうように悪戯っぽい笑みを向けて)
>アリシア
(胸が逸る様に落ち着かない、大丈夫大丈夫と言い聞かすのは自分にだろうか。待っていた少女が姿を現すとたったそれだけで安心するように笑みを浮かべ、纏う空気が少し違う様に感じるとそれを指摘するような不躾なことは出来ず。明るい口調で振られた話題に答えるため、目は彼女に向けずに正面を向いたまま「__俺、方向音痴なんだ。最初、此処に来たばかりの時は城に戻りたくても戻れない、城についても部屋に帰れない…覚えるまでは苦労したもんだ。」ゆっくりとした足取りでアリスの部屋が並ぶ道を進み、道中の話題として釣られるように、まねる様に、明るい声色ではは。と笑い声すら交えながら己の失敗談を語り。「もしも、俺の名を呼んでも俺が迎えに来なかったら、グリフォンと呼んでくれ。奴はとても耳が良い、言葉通り飛んでやって来てくれるんだ」困った時には、と言う様に提案の一つとして言葉を続けて。階段をワンフロア分上がった所、もう少しだけ道を進めば並ぶアリスの部屋の内、一つの扉を開いて「おいで、お嬢ちゃん。今日から此処を自由に使ってくれ」扉を開いたまま与えられる部屋を紹介するように手を向けて)
>劉
刺されても愛すんが男やろ。どれだけ痛くても構わへん(ちっちっち、と舌を鳴らしパチンと指を弾き音を立ててからピンと人差し指を向けて。タルトの登場に瞳が輝いた少女の変化に気が付いて、くは。と息を吹き出すように小さく笑ってから自身の左手を向けて「ほら、見たって。きれーな左手、指輪なんて一個もあらへん」裏表とクルクル動かしながらそれを見せつけ「一人でも落とせた子がおったら良かったんやけどなあ、悲しかろ」からかいの言葉にからかいを返す、そんな当たり障りのない軽いやり取りでフォークを手にし「いただきましょ」なんて呑気な挨拶を元に、一等大きな苺へずぶり、とフォークを突き刺して。「リンリンちゃんは城に住んどるん?もー色んな所へ連れてってもろーた?」突き刺した真っ赤な苺を口へ運び、少し酸っぱく瑞々しい甘さ飲んそれを口内で堪能しつつ話しかけ)
>赤の騎士様
まぁ、騎士様が?ふふふ、何だが想像がつかないです。きっと此処は広いから、覚えるのも一苦労でしたでしょう?私も迷わない様にしないと。
(己に視線を向けぬのは、もう既に触れて今日だけでいっぱい貰った彼の思いやり。口元に手を当て、くすくすと溢れる笑い声はそのままに、目は辺りの様子を物珍しげに眺めやり。同じ様な部屋に廊下、此れでは己も彼と同じ失敗をしてしまいそうだ、と眉尻を下げ、さも困ったと言わんばかりと吐息を零してみせ。教えられた名、グリフォンと数度復唱した後、首肯にて返事とし。ふと疑問に思うのは赤の女王も赤の騎士も皆役柄での呼び名だけ。果たして彼の人達に本名はあるのだろうか。自分もこのままアリスという役柄で終わるのだろうか。聞いてはいけない気がする、だがこの先ずっとその答えを知らぬままアリスを演じ続けられるかと言われると自信がなく。丁度案内された扉の前、紹介された部屋の中へ一歩踏み入ると、そのまま部屋の中へ視線を向けたまま、小さな声で問い掛けを。)
ねぇ、騎士様。一つ質問してもいい?勿論、答えられなければそのまま何もなかった事にして下さい…。此処にいる人達は騎士様も、女王様も、その…役職以外での呼び名ってある…?
(きっぱりと本名、とは告げる事が出来ず。何とか紡げた言葉に、恐る恐る息を吐き、不安で震える手はギュッと胸の前で握り締めて。今日会った人はみんな優しかった。それ故に己の名ではないアリスと呼ばれる事が酷く寂しく、まるで壁が一枚ある様で。それがこの世界の仕来りならば、乗り越えられる気がする。どんな言葉が返ってきても良い様に瞳はきつく瞑り、俯きがちに相手の反応を待って。)
>アリシア
……、(呼び止められたその声は何処かか細く、向けられた質問内容はグと喉を押さえつけられるような不安に駆られてしまう。少しばかり返答に困り瞳を細めると苦々しく口角を少しだけ落とし、直ぐに目の前の少女が答えを待っているのだと思い直し「__此処に長くい過ぎたんだ、俺も皆も。この国において名前はさして重要じゃない、遠い記憶過ぎて誰も覚えちゃいないんだ」確りと向き直り顔を向けては返答を、少し躊躇い気味に酸素を肺に送ってから「もしも、お嬢ちゃんが元のクニに戻りたいと思っているなら今の名は忘れない方がいい。___ああ、勘違いしないでくれ。名前は忘れてしまったが、俺には赤の騎士と名前に代わる呼称が有る。」自身の呼び名事情を聞いて彼女はどう思うのだろうか、何よりもと訂正するのは前向きなもの。己の頬を指先で少しだけ掻き、帽子を今一度確りと被りなおして「ほら、俺によく似合う名前だろ」自信に溢れる堂々とした物腰でニイと口角を上げてから続け)
>ジャバウォック
__そうね。そう……男性って、そういうものよね。
(タルトに浮かれ気味になっていた心を冷静にさせたのは相手の一言、刺されても愛すだなんて台詞に一瞬だけ表情をふっと消して。どんなに頑なな薔薇達の園だとしても踏み入りたくなるのは性というもの、ふと何か思い出すように静かに短い言葉を、しかし何処か脳裏に浮かんだ思いを呟きと共に整理しているような曖昧な声を紡げば続く相手の問いにはっと気付き。「此処に来て日は浅いけれど、薔薇園と公園には行ったわ。後は住まわせて頂いているお部屋もお仕事もお城の中。思い返してみると、まだあまり見て回れていないかも」相手に続いて此方もタルトの苺をまず一口、その甘酸っぱく広がる味にふわりと表情を和らげれば少しばかり考える様に顎に指を当てて暫し沈黙、それからここ最近のことを思い返しつつ答えを口にすると何だかんだでまだ十分見回れていない現状を今再確認して)
>赤の騎士様
──答えて下さって有難う。そうね、貴方にはピッタリのお名前だわ。
(答え難いであろう、だが濁す事なく最後まで語ってくれた彼には感謝と申し訳ない気持ちが綯い交ぜになり、ただただ彼の方へ向き直り深々と頭を下げてお礼を言うだけしか出来ず。結局、迷惑を掛けっぱなしになってしまったが、今は言葉しか贈ることが出来ず。眉尻下げ、一度後悔に表情を暗くするも、彼の気遣いを無駄にしてはいけない、と少しばかり声のトーンを上げ、微笑みと共に賞賛の言葉を告げ。元の世界へ帰りたいのか、どうしたいのか。未だ定かではない己の気持ち。今後ゆっくり見定めてみるのも悪くはない、と最初迷い込んだ時よりも気持ちは軽く、素直にそう思える様になっていて。)
今日は本当に有難う御座います。貴方が居なければ、私きっとどうにかなっていたわ。いつかお礼をさせてね。
>劉
___(ぼんやりと、意識が遠のいている。何が切っ掛けになったのかは分からない。それでも目の前の少女が夢現に紛れてしまったことに気が付いて「やあやあ、リンリンちゃん。おいちゃんの話を聞いたんだ、リンリンちゃんの可愛い恋の話でも聞かせてくれます」語尾を上げるような訪ねかける声色で話を振り、飽くまでも軽さを含んだ声色は言いたくないことは避けられる逃げ場を生み。思っていた以上に外へ出ていない事を知れば驚くように肩を上げて「ありゃま、そらまた随分ちんまりとした活動範囲やね」パチパチと瞬きを繰り返し一口分のタルトをフォークで掬い「騎士さんはおもろい所連れてってくれへんの?、マーマー、あの人は真面目やからねぇ。しゃあないか、」ばくり、タルトを食べれば「リンリンちゃん、今度おいちゃんとデートしましょ。おいちゃんがお菓子の家やオレンジジュースの池に、……あれもこれも、たーっくさん連れてったるよ。ほら、おいちゃんにゃ羽が有るからあっちゅうまに国の中をめぐれる」閉じているが毒々しいまでの濃い色をした羽を少しだけ広げ、披露するようにすれば口角を上げつつ誘いを向けて)
>ジャバウォック
……秘密よ、女性の心を探ろうとするなんて貴方も悪い人ね。
(軽く口にされた問いかけに対する反応はある種の拒否、ゆるりと柔らかな笑みを浮かべつつも交わす様に言葉を濁したその逃げはまだ相手には立ち入らせたくない一線がそこに存在することを利口な彼へ密かに伝えるものであり。甘く瑞々しい苺の味が残るままさっくりと焼き上げられたタルトと滑らかなクリームをフォークで口へと運べば「ふふ、美味しい」なんて言葉と共に先の異なった雰囲気を打ち消す様に相手に同意を求める様な視線を送り。「__折角だけれど、少し考えさせて。騎士様に案内をお願いしているし、私もそれを楽しみにしているのよ。それに見て回るのなら自分の足でその土を踏んで、景色の全てを感じながらが好きなの」とても元の世界では聞くことのないような珍妙な地名の数々はその想像も出来ないものばかり、提案にこそ心躍るものがあれどそんな景色を見て回りたいと思った時真っ先に浮かぶのはやはり目の前の彼ではなく。冷めないうちに傍に置かれた紅茶を一口含んでから少し残念そうに断りの言葉を続ければ広げられた相手の翼を一瞥してから小さく肩をすくめて見せて)
>アリシア
俺こそ感謝の気持ちを伝えさせてくれ、お嬢ちゃんと出会えたことをうれしく思う。(思う事は多くあるにも関わらず、それを受け止めようとする気持ちが嬉しくて。尚も感謝の言葉を贈る少女にその言葉を途中でやめさせようと言葉を被せるように続けて、落ち着いた表情で笑を零して今一度向き直るように確りと目を向けて。見つめるように眼差しを送り「今日は多くのことが起きて疲れただろう。ゆっくりと休むといい、____時間なら多くある。働き口だってお嬢ちゃんが探せば探すだけ見つかるから多くの住人と交流してみると良い」離れることを名残惜しいと思う反面で疲れている少女を休ませなければと大人な自分が顔を出す。片手を差し出せば「素敵な夜を、」握手を求めるように言葉を添えて)
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