赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>赤の騎士様
まぁ、騎士様が?ふふふ、何だが想像がつかないです。きっと此処は広いから、覚えるのも一苦労でしたでしょう?私も迷わない様にしないと。
(己に視線を向けぬのは、もう既に触れて今日だけでいっぱい貰った彼の思いやり。口元に手を当て、くすくすと溢れる笑い声はそのままに、目は辺りの様子を物珍しげに眺めやり。同じ様な部屋に廊下、此れでは己も彼と同じ失敗をしてしまいそうだ、と眉尻を下げ、さも困ったと言わんばかりと吐息を零してみせ。教えられた名、グリフォンと数度復唱した後、首肯にて返事とし。ふと疑問に思うのは赤の女王も赤の騎士も皆役柄での呼び名だけ。果たして彼の人達に本名はあるのだろうか。自分もこのままアリスという役柄で終わるのだろうか。聞いてはいけない気がする、だがこの先ずっとその答えを知らぬままアリスを演じ続けられるかと言われると自信がなく。丁度案内された扉の前、紹介された部屋の中へ一歩踏み入ると、そのまま部屋の中へ視線を向けたまま、小さな声で問い掛けを。)
ねぇ、騎士様。一つ質問してもいい?勿論、答えられなければそのまま何もなかった事にして下さい…。此処にいる人達は騎士様も、女王様も、その…役職以外での呼び名ってある…?
(きっぱりと本名、とは告げる事が出来ず。何とか紡げた言葉に、恐る恐る息を吐き、不安で震える手はギュッと胸の前で握り締めて。今日会った人はみんな優しかった。それ故に己の名ではないアリスと呼ばれる事が酷く寂しく、まるで壁が一枚ある様で。それがこの世界の仕来りならば、乗り越えられる気がする。どんな言葉が返ってきても良い様に瞳はきつく瞑り、俯きがちに相手の反応を待って。)
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