ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
|
通報 |
>志々雄
ナルホド…、ソノ手ガアッタカ。ソウカモシレナイナ。アリガトウ、ヤハリ志々雄ニ聞イテヨカッタ。ジャア、早速行ッテミヨウ。久シブリニ会ウノガ楽シミダナ…。
(それらしい理由をつければ会いに行ける、と聞くと、まるで何か新しいものを見つけた時のような色めき方をしながら、『その手があったか』と嬉しそうにし。ヒト付き合いはまだなんだかんだ不器用なので、志々雄の意図通り気が軽くなったような面持ちでいて。『行ってみるか?』とさらっと一緒に行ってくれそうな雰囲気に心強さを感じながら、『早速行きたい』と答え)
━サーベ宅━
……。 サーベ?サーベー?
(スクエアから20分ほど歩いた場所にある白い4階建てのマンションに、サーベの家はある。扉の前まで来ると、まずは、インターホンを押してみる。返事がない。そして、もう一度押してみる。やはり返事がない。次に、強めにノックして名前を呼びかける。『ドムドムドム』と鈍く大きな音が反響するが、やはりそれに答える者はいない。不審に思ったハチは、ドアノブに手をかけ倒そうとすると、素直にそれは倒れて、扉は開いてしまった。それなのに、それを諌めるような声は現れない。何か気づいてしまったのか、真剣な面持ちで志々雄の顔を見ると、頷いて部屋に入っていこうとして。)
部屋の様子:そこらにはエナドリが積み上げられていたり、転がっていたり、袋に詰められていたりする。だが普段掃除はきちんとしているのか部屋自体にあまり汚れはない。キッチンは料理をした形跡はなく、また食材を買った形跡もない。そしてテーブルの近くで倒れたイスの上で、ややうつ伏せ気味に転がり意識を失っているサーベ。
(/これからたまに、特にこちらのみが知っている情報がある場合にロルがしやすいように、現在位置の周囲の様子をこういう形で出してみようと思います!今回は先に部屋の描写をしてしまうと、確定ロルに抵触してしまう恐れがあったので、付け足しという形でさせていただきました)
>ハチ
居ないようだな。…ハチ、
(何度目かのノックと呼び掛けを経てからハチがドアノブに手を掛け、居ないみたいだな?とハチに声を掛ける途中で施錠もされず簡単に開いた扉へと此方も相手と同時に黙り。無用心等といった事があのサーベに限ってあるだろうか、等との思いが過りつつハチと同じく顔を見合わせ。少しずつ確信に傾いていく嫌な予感に相手が何も言わずとも頷いて部屋へ入っていこうとする際、ハチの肩をトントンと指で小突き。此方が先に入って確認するとでも言うようにハチの隣をゆったりと通り過ぎて斜め前を歩き、明かりの点いていない廊下を隔てた扉に手を掛けて)
……、
(中へ入ると扉の角にカン、と何かが当たって下を確認し。見覚えのある缶が転がっているのを見ながら側で積み上げられている状態にも視線を遣り、薄暗い室内に此れといって空き巣が入った形跡も危険な気配も感じられないが背後で部屋を確認したいであろうハチを背にしながらドアノブから手を離しては部屋の中心へと静かに歩み。カーテンを締め切った暗闇で何かの影に気付けばテーブルの近くで倒れているイスに気付き、『サーベっ!?』と、突っ伏した状態のサーベに驚くとすぐさまハチと傍へ駆け寄って。片膝を付きながら倒れている背中に手をやると一体サーベの身に何が起こったのか検討は付かないが頭を打っているのか分からず。無理に揺すらぬようサーベの肩を極軽く叩いて名前を呼び掛け)
(/承知しました!大変分かりやすいです)
>志々雄
…ドウナッテイルンダ…?
(志々雄に肩を指で突かれた意図に気づいたのか、自分は後ろについて行き。同じくして、彼女が私生活でも足元を疎かにすることがあるだろうかと、志々雄の足に当たった缶を見ながら思い。他でも散乱している缶を避けようと床を見ながら、志々雄について行くと、その志々雄がサーべの異変に気づいて叫んだことから、自分もそれに気がついて『サーベ!サーベ!ドウシタ!!サーベ!!』としゃがみこんで呼びかけ。だが、反応する様子が見られないどころか、手指がピクリともしない。)
サーベ!!!サーベ!!!!志々雄、志々雄…!救急車ヲ呼バナキャ…!
(一気に顔を青ざめさせてもう一度名前を叫ぶ。それでも起きる様子はない。まさか死んでしまっているのではないかと思い、平静を一気に崩したハチは、今にも泣き出しそうな顔で縋るように、必死にこの街で初めて出来た友達が死にそうで怖い、どうしたらいい、とでも言うように、志々雄の名前を強く呼び。そして救急車を呼ぼうと急いでスマホ取り出す。だが、ガタッと落としてしまった。震える手でもう一度拾おうとして)
>ハチ
…っハチ、落ち着け。
(今にも泣きそうな顔で必死にサーベと此方の名を呼ぶ相手へと声を掛けながら落としたスマホに手を掛けた所で一旦落ち着かせようとその上からハチの手に手を被せて視線を合わせ。大きな瞳の揺れとハチの手の震えを感じながら混乱気味な相手へと視軸を真っ直ぐ据えさせ『ハチ、友人が自宅で倒れていて反応が無いから救急車を一台すぐに寄越せって事と、ここの住所は言えるか?…サーベの年齢も聞かれると思うが。』と、何が必要か聞かれる順序を落ち着いてハチに説明し。サーベの肩を支えながらも息はしているが何かあってはと思うのか此方も救急車を呼ぶのは賛成で、青褪めているハチに"落ち着いて呼べば大丈夫だ"と言い聞かせるように気を宥めてから被せる手をゆっくりと外して)
>志々雄
ハァ、ハァ…ハァ……。ハッ…、………………フゥ~……。ア、アリガトウ、志々雄…。モウ大丈夫ダ…、今ナラ呼ベル…。問題ナイ、…以前教エテモラッタノデ覚エテイル。
(動悸がしていたなか、スマホを拾おうとしていた手に触れられてハッとする。包帯越しに伝わる体温は、少しずつ身体と精神を落ち着かせ、やがて平静を取り戻した。深呼吸すると真っ直ぐ整った視軸で、志々雄に感謝を伝え。…危なかった、自分がどうにかなってしまう所だった。志々雄の指示を咀嚼し、自分でも脳内で復唱すると、もう震えていない手でスマホを持ち、救急車を呼ぼうと電話して)
救急ダ。今スグ来テ欲シイ…。住所ハ(サーベの住所)デ…、友人ガ自宅デ倒レテイテ、反応ガナインダ。年齢ハ16歳デ、性別はガールダ。私ハハチ、住所ハ(ハチの住所)ダ。電話番号ハ(ハチの番号)ダ。…頼ム。
(まずは志々雄から教えられた順序通りのことを話していく。それを話す様子はいつもの冷静なハチそのものでいて。話し切ったあと、最後に託すように『頼む』とだけ言って、向こうから『分かりました、すぐ向かいます』と返答があったところで通話を切り。)
…アリガトウ、志々雄…。モシ志々雄ガイナケレバ、…私ハヤガテ錯乱シテ、救急車ヲ呼ベナカッタカモシレナイ。ソウダ、トリアエズコノ缶ハ端ニヨセテオコウ。
(スマホをポケットにしまったところで、再び志々雄に感謝を伝え。いまさっきまでしゃがんでいた姿勢は、まずは自分の精神が守られたことに安心しているのか、ぺたりと脚を床につけて座る形になっている。ゆっくりと立ち上がると、片付ける手段が今は無いためか、せめて、と転がった缶を端に寄せてを立て並べ始めて)
>ハチ
(呼吸を落ち着かせたハチの瞳が真っ直ぐ此方を向いている事に安堵して、言われた手順で簡潔に伝える姿には先程の焦燥感は見られず。いつもの相手に近しい様子と受話口から聴こえたアナウンスに此方も取り敢えずは肩で一息付き。俯せに横たわるサーベを呼吸が楽なよう慎重に仰向けへと向けながらその頭を胡座の片膝に乗せてやり。感謝を伝える相手へと小さく笑みながら首を振って)
そんな事ないさ。…ハチがサーベの異変に気付いて良かったな?
(こまめに連絡を取り合っていた相手のお陰で気付けて良かったと此方は話しながら、ハチが異変に気付かなければ発見が遅れていたかと内心思い。安心して気が抜けているのか相手の腰が床にぺたりとついて家鴨座りになっているのを見るなり少し笑いつつ、恐らく救急隊員が入ってきた際に邪魔にならぬよう散らばる缶を端へ寄せるハチには感心して眺め。ただ相手の性格上、大切な友人がこうなっている今、何かしてあげられないかとの気が落ち着かないような優しい心理に心の内で微笑み。概ね缶を片付け終わりそうなタイミングで少し彼女に窺うよう視線を送り、片手をそろりと軽く上げて気付かせながら『ハチ、…使い立てて悪い。サーベの部屋に枕かクッションはあるか?』と、あまり此方の膝でサーベを寝かせていても悪いと思ったのか多少動けない体勢で申し訳なさげに頼み)
~一方その頃~
張「いや、何か気になるよなー…たまたま今日が非番やって志々雄様を見かけたから~ってのもあるけど、」
(お二人が付き合い始めてからというもの、どーやらいつも通りにお二人は一緒におるのが当たり前になるくらい楽しそうで、より順調っぽい。うん、やと思うねんけど。ハチはんのウブな様子が思い出されて、なんとなーく、気になって志々雄様の後を付けてきてもた…。何と無く独り言で言い訳しながら物陰やらから見てたら待ち合わせの場所からお二人で、どーやらハチはんに連れられて白い建物?みたいなところまで行かれた。ハチはんのお家かな?隠密行動割りと得意でチラッと壁から見てるとハチはんが扉にノックして何か呼んでるみたい。…って事は、ハチはんの家じゃないんかー。何や、ハチはんが志々雄様に甘えたくてお部屋デート誘ったのかなーって思ったらちゃうかった…。一応この世界の魚さんの被り物被ってじーっと見てたら怪しんだ交番のお巡りさんに不審者として職務質問された。ま、まってー!怪しいもんじゃないんです!って慌ててその場から逃げて)
>志々雄、張
アア、コノママ放置シテイタラ本当ニ死ンデイタ。…アトデキチント話ヲ聞カナイト…。
(自分がこまめに連絡しておかげで気づけたと暗に言ってくれることに内心嬉しく思い。助かっているか分からないから、何があったか聞きたいから、早く目を開けて欲しい。未だ反応をしない顔を見て、話す声色は、悲しみの中に、どこか怒りを含んでいた。彼女は笑顔で隠すのがあまりにも上手いことに今気づいたのが悲しいし、悔しい。志々雄なら簡単に気がつくことが出来たのだろうか。)
大丈夫ダ。タシカ…、アッタ。…持ッテキタゾ。…志々雄ハ…、ソノ、ヤハリ分カルモノナノカ?ヒトガ上手ニ内心ヲ隠ス瞬間ガ…。
(枕か何か持ってきてほしいと言われると、ゆったりと立ち上がり、走ってサーベの部屋に向かう。…電気が付けっぱなしになっている。布団が整えられた形跡はない。そんな中枕だけ抱えて走って戻り、しゃがんで差し出して。あとは救急隊員を待つだけである。志々雄の隣で再び家鴨座りすると、呟くような声でゆっくりと問いかけて。そういえば、自分が内心を隠した時、見破られなかったことはなかった。そんな所から、なんとなく気になった。その後、何か聞こえた気がして後ろに視線を送ると、数秒で戻し)
>ハチ、(張)
悪いな?ありがとう。
(とたとたと軽い足音をさせて走って来るハチがしゃがんで枕を渡そうとすると目線が少し合って感謝しながら受け取り。サーベの頭を固定出来たのか再び家鴨座りになる相手の隣で此方も胡座のままサーベの様子を共に見守り。何処と無くハチの声のトーンに僅かな沈みと憤りに近い感情を仄かに感じ取って)
ん?…何と無くな。ほぼ勘だ、
人の心は複雑過ぎて本当のところは分からなかったりする。
(ぽつりと呟かれる声で尋ねられると隣の相手にふと顔を向けるが、屋外の方で何かが聴こえるなりハチと同じ方向に目を向け。相手の大きな瞳の視線が戻ると此方も視線を見合せながら"?"と軽く肩を竦め。胸前で腕を組んだままサーベに視線を戻すと"ほぼ勘"といった回答を口にし。相手がいつも人の心を見抜いていると感じる此方の実情の殆どが単なる洞察と、経験上の直感から物事の回答を出しているに過ぎず。単純明快とはいかないものが理性を持つ生物特有の感情なのか、心の複雑さに輪を掛けているように感じると相手に己の所感を話し。目を閉じたサーベの面差しを見降ろしたままハチへと)
サーベの事か?…本人に聞いてみないと分からねぇけど、心配掛けたくなかったんだろう、お前に。
まあ、寂しいか…"困ったら頼って欲しい""何か助けになれないか"ってダチなら思うだろうな。
…サーベが本心を言えないってのはハチが悪いんじゃないし、寧ろお前が一番に異変へ気付けたじゃねぇか…。サーベの目が覚めたらもうちょっと自分に甘えてくれたっていいから、自分も何か助けになりたいって話してみればいい。
ここに来て初めて出来た友達なんだろ?
(責任感の強さや優しさから隠してしまうサーベの笑顔の下にある心情と、先程ハチが寂しそうにしていた繊細な声の色調。何と無く相手の質問した意図から当事者達の立場になって考えるとそう静かに告げて)
>志々雄
勘?マサカソンナ…。デモ、志々雄ガ言ウナラ分カル気ガスルナ。…ソウカ、ソレモソウダナ…。志々雄モ、志々雄ガ剣心ト呼ンデイタ者モ…
(ほぼ勘であると言われると少し驚いたように目を丸くし。勘にしては当たりが強すぎる。それで説明がつくものなのだろうかと思ったが、自分が人付き合いについて相談した相手だ。よって接した相手が多く、経験によって精度が恐ろしく上げられたことが予想出来。そんな相手が『人の心は複雑すぎて本当のところは分からない』というのはただの謙遜とは違い、凄まじい説得力があり。彼と彼と敵対する者、双方で言い分があることを思うに、自分も納得出来て同意し。)
…キット、サーベモ私ト同ジナンダナ。倒レテイルト分カッタ時ハ信頼シテクレテイナイト思ッタガ、今日コノ部屋ヲ見テソレハ違ウト確信シタ。彼女モ私ト同ジナンダ。
…アア、ソシテ大事ナ友達ナンダ。ダカラ必ズ話スソウ、何カシヨウ。ソレデサーベノ負担ガ、少シデモ軽クナルノナラ…。
(『心配をかけたくない』、かつてハチが同じ理由で志々雄に内心を幾度か隠そうとした時のことを思い返すと、どこか安堵したような穏やかな声色で、端っこに缶を寄せた部屋を見回しながら自分と同じであると言い、約束もして。そして、ハチは志々雄に約束する。それはこちらを思い隠されていた部分に足を踏み入れるという決意表明も意味していた。それから数秒経つと、テーブルの上にあるサーベのスマホから通知音が鳴った。それと同時に救急隊員が部屋に入ってきて。さすが中心地、何があってもいいように近くに病院がある為か、来るのが速かったらしい。誰を運ぶのか確認すると、隊員達は手早く運び出していこうとして)
通知の内容:サーベと普段から遊んでいる友達で作られたグループDMからの通知。内容はサーベが今何をしているかについて。
>ハチ
マジだ。ハチが隠してる事も分からねぇ時はある。
(まさかと驚く相手へと肩を揺らして静かに笑いながら自分でも分からない時があるといった例を相手で例え。何処か納得するように呟くハチを見守りながら、とある人物の名前を挙げられると口元は笑んだままだが何と無く核心を突かれて止まり。純粋な目で物事を捉えられるそれは己がハチを尊敬している部分でもあるからか、互いにすら気付いていない本心を見通されているようで。溜め息しつつ『抜刀斎か?アイツが単に頑固なだけ。』等と、好敵手らしい皮肉ではぐらかし)
類を以て集まる、だな。…ん、そうしな?
(部屋を見回す相手がサーベと自分は似ていると話す声に此方も頷き、気の合う者同士は自然と似通った者なのだろうなと同意しながらハチからの約束を聞くなり笑みを深めて応え。軈て駆け付けた救命士達が見えるとゆったり立ち上がり、ハチに片手を差し伸べて立ち上がるのを支えながら手厚く担架で運ばれるサーベを二人で邪魔にならぬ位置から見守り)
ハチ、サーベのスマホが光ってるな…。
(テーブルの上にあるスマホから通知が鳴り、小さな青い微光が連絡を知らせていて。ハチに気付かせるよう疑問げにしながらそういえばサーベのブラック、もとい職場に連絡を入れねば音信不通の行方不明者扱いになっているのではとの懸念が過り)
>志々雄
ヨロシク頼ム…。本当ダ、ソレニシテモ沢山通知ガ溜マッテイルナ…。コノ様子ダト、相手モ3日間連絡ガナカッタト見テイイダロウ。ツマリサーベハ、気絶シテカラ3日ガ経過シテ…
(さすがプロ、持ち上げたあとは速足で、それでいて安定感を感じさせる持ち方で運び出され、やがては救急車のサイレンすら聞こえなくなった。そんな様子を志々雄の隣で見ていたところから視線を戻すと、志々雄からスマホが光っていると教えられ。少々躊躇いを感じながら通知の中身を確認すると、自分と同じように最後の連絡から時間が経っていたのが分かり。そこから導き出される結論を話そうとしていた矢先、その相手が心配で仕方なくなったのか、電話が鳴ったので躊躇いなく出た。出るなり『やっとでた!今どうしてる!?3日も連絡が無いなんて心配したぞ。大丈夫なのか?』と相手から話され)
…スマナイガ、今出テイルノハサーベジャナクテ…ト言イタイトコロダガ、今ハソレヲ言ッテイル余裕ハナイ。…落チ着イテ聞イテホシイ。
…サーベハ家デ倒レテイタカラ、今病院ニ運バレタ。場所ハ広場ノ近隣ニアル病院ダ。話ハソコデシヨウ。
(まずは本人ではないということを話し。そして、志々雄が、自分が落ち着けるようにしてくれたように、前置きを挟んでから、ゆっくりとサーベの現在について話す。その瞬間、相手は複数いたらしく『え…?』『なんで…』『…えっ、それどういうこと…?』と、驚きを隠せない声が一度に聞こえて。数十秒間、沈黙が流れる。最後に1人から『…わかった。教えてくれてありがとう、すぐ向かうよ。』とだけ言われると、通話は切られ)
>ハチ
3日…、
(気絶から発見されなかった日が同日ならば本当にハチがこのまま気付かなかった場合最悪の事態になるところだったのだなと少し肝が冷えて表情が翳り。電話が鳴るとやむ得なく出るハチの毅然とした態度と落ち着いた声を側で聞いて、先程泣きそうに名前を呼んでいた相手とはまるで別人のような機敏さを少し感心して眺めていたが、本当は脆い一面がある事も恐らく此方だけが知っている彼女の見せた弱さなのであって)
行くか。広場の近くの病院だな?
(サーベの容態を伝えるハチがその病院で電話口の彼等と落ち合う約束をしたらしく、場所を把握しながら自分達も向かうかと歩みだしながら一緒にサーベの部屋を後にして)
―― 病院 ――
ハチ、この辺か?…その電話の相手と会うってのは、
(医療設備の整った大きな病院へと到着したのか適度な緑とガラス張りの窓枠が居並ぶ施設内を歩きながらハチの話した待ち合わせ場所へと二人で赴き、それらしき人物達が居ないか辺りを軽く見渡すよう)
>志々雄様、ハチはん
張「はーもーッ…、あのポリ公まぁーまぁーしつこかったわぁ~…イヤンなるわ、ンン?あれ何処行くんやろ?」
~病院~
張「な、何で…此所は~病院でっか、何で病院なんか用が…。も、もももしかして、」
(またまた後を付けていったら白くて巨大な施設、救急車もあるし綺麗なとこやけど…此所は病院か。何で病院?って志々雄様とハチはんの後ろ姿を眺める、しかしハチはん小柄やな、けど他のイカさん達より少し女性らしいとこに肉付きの良い小柄な外人のカタコトお姉さんって感じ。対して隣の志々雄様は粋な着流しで肩もかっしりしてるし相変わらず逆三角形めな男らしいスタイル。体格差と身長差が目立つカップルや。もー、そんなんワイ萌えるし体格差カップルって可愛いいよね?ハッ!も、もしかしてお二人に用がある科は…!)
張「し、志々雄様ーッ!ハチはんもしかしておめでたでっかーッ?!♪♪わーもーッ!!おめでとうございますやないですかー?♪♪心配しましたわー?もー、隅に置けまへんなぁ志々雄様ってば、ハチはん無事おめでたですなー?お二人に似て、素晴らしく元気なご子息やとええですなッ?あっ、いやご息女かも?♪♪」
(なーんやもぅ、気ィ使って探るような事せんでも良かったんや~?なーんやお二人って発展遅そうやから心配しましたわ。物陰から突然おめでとうございますーて出て来てハチはんの両肩持ちながらご懐妊をわーい♪って笑顔でめっちゃ祝って。お二人の子って目が猫目でくっきりしてそうよね~?剣術もバカ強くて怪力で体力バケモノな志々雄様と体術格闘家の戦闘民みたいな柔軟性あるハチはんとの子供って……凄い子供やん!)
>志々雄
アア、早速向カオウ。サーベガ帰ッタラ片付ケヲ手伝ワナイトナ…
(早速向かおうと同意し、先程消し忘れていたサーベの部屋まで行って部屋の電気を消す。そしてすぐに走って戻ってくると、共に後にして。特にこの膨大な量の缶は一人で片付けるには骨が折れるだろうから、戻ってきた時に一緒に片付けるとしよう。)
━病院━
…アア、ココダ。確カコノ辺リニアル、ソファデ座ッテ待ッテイルト、後カラサーベノスマホヲ通ジテ連絡ガ来タノダガ…、恐ラク彼ラダナ。
(自分も見渡して電話の相手を探しながら、追加で連絡が来ていたと話し。恐らく面会用のソファだろうか、そこで落ち着かない様子で座っている3人の集団がいた。ボーイは2人、ガールは1人。その集団の方を向いて、恐らく彼らだろうと首を止め。そして歩いて行き、声をかける)
…コンニチハ。突然ビックリサセテシマッテ申シ訳ナイ。私ハ『ハチ』、サーベノ友人ダ。隣ニイル彼ハ『シシオ』トイウ。
(まずは挨拶をして、軽い自己紹介をし。志々雄と自分については、恥ずかしいので話そうとはしなかった。1人のボーイが立ってハチに2mくらいの距離感まで近づくと、『…君たちが見つけてくれなかったら、サーベは死んでいたかもしれない。…大事な友達を救ってくれて、本当に、…本当にありがとう。』と、噛み締めるように言ってきて、最後には深々と頭を下げられ。まだ生存が確定している訳ではないのに『救ってくれて』という言い方をしているのには、生きていて欲しいという強い願望が垣間見える。それに対してハチは、こんなにかしこまられるとは思っていなかったのか、少したじろいでいて)
>張、(志々雄)
ア、アア…、アア……!!ナ、何ヲ言ッテイル、オ前ハ…!……
(たじろいでいる中、突然横から何を言われたか分からなかった。心配過ぎて反応が遅れた3人が続いて感謝を伝えようと立ち上がったが、その様子にぽかんとしている。その声の主は誰かと思えば張で。内容はほとんどよく分からないが、でも恥ずかしいことだけは分かり。そのため大事な話をしている最中で、顔が赤くなってしまい、ほとんど上手く否定が出来ず。恥ずかしくて隠した志々雄との恋愛関係も、バラされてしまった。そんなハチは何も言えずにいて。かつ、以前より自分にとても良くしてくれていて、今の張行動も自分たちを思って、祝福してくれてのものだと分かっているから、怒るに怒れずにいて。)
>ハチ、張
……、
(事が事だけに話を遮らぬように居合わせながら紹介を受けると此方は少し笑んで彼等に会釈のみで留め。まだ容態が分からないなかでの感謝は今この場に居る者の願いのように感じられながら沈黙し。急に畏まる態度へとどう対応すれば良いか戸惑って後退りしそうなハチの背中へと片手を当てて落ち着かせようとしたが横から飛び出してきた張にその場の全員がぽかんとして)
張?お前何で此処に、
阿保かお前は…、話の腰折るんじゃねぇよ。
…いや、すまない。続けてくれ?
(隣で金魚のようにハクハクと音にならない叫びと真っ赤になるハチの隣で此方は呆れて張の肩を持つと取り敢えず引き剥がして。"話を続けてくれ?"とやや呆れて額を押さえていた片手を緩やかに解くと彼等に謝罪して先を促すような片手の動作をして)
>志々雄、張
(志々雄に促されると、ぽかんとしていたサーベの友人たちは動き出して、それぞれで感謝を伝えだした。それに対してハチは首を横に振り)
…気ニスルナ。友人トシテ、デキルコトヲシタマデダ。ソレニ、コチラコソ、間ニ合ッテ本当ニヨカッタ…。
(自分たちが見つけていなくても、同じように気づいた彼らが見つけていただろう。また彼らにとっても、サーベが大事な存在でいるのは確かで。だから自分が助けになれたことが嬉しい。最後に『間に合ってよかった』というのは、同じような願望と、それが叶ったことにしたいための安心が表れていて。頼むから、いくら起きるのに時間がかかってもいいから、生きていて欲しい。)
…サテ、状況カラ話ソウ。サーベノ部屋ハ、エナドリ缶デ溢レテイタ。ダガ部屋自体ニ汚レハナク、掃除ハ行キ届イテイタ。冷蔵庫ハ確認スルノヲ遠慮シタカラ分カラナイガ、キッチンヲ使ッテイタ形跡ガナカッタ辺リ、恐ラク何モ買ッテイナイノダロウ。ソシテ健全ナ食生活モ送ッテイナカッタコトガウカガエル。コレラハ、普通ノ生活ヲスル余裕ガ、ナカッタ事カラシタト考エルノガ自然ダ。ソシテ何ヨリ、発見スルマデ3日経過シテイル。…ヨッテ、症状ハ過労ダロウ。
(そして、彼らが一番気になっているであろうサーベの容態、自分が見た部屋の様子について話していく。ほんとうに凄まじいものだった。仕事が最近忙しいとは言っていたが、あんなになるものなのか。そう思いながら結論を話すと、彼らは絶句していて。同じように想像もつかなかったらしい。サーベがあまりに隠すのが上手だと改めて分かったハチは、内心悲しい気持ちでいた)
>志々雄様、ハチはん、イカさん達
張「え?えッ?何か違うんでっか?ワワワッ…!」
(あれ?ハチはんは爆発したみたいに真っ赤になりながら否定せぇへんからやっぱりー?!ってめでたい雰囲気やってんけど、何か志々雄様が呆れてらっしゃる?何か変な事言いましたかいなってはてな飛ばしてたら肩を持たれてハチはんから引き剥がされ、あれれ~?ってなる)
張「え、サーベはんが…?ど、どーなってますのんこれ……。も、もしかしてしなくともワイ、思いっきり勘違いしました?あははッ、なーんや~?病院お二人で来るっててっきりもうそーゆー事かと思いましたわ~。休みやさかい志々雄様に気付かれんよう必死の思いでつけてきたんに~…、えーっ、けどもうお二人はそーゆー関係ですよねッ?ウンウン、付き合いたての恋仲ってめでたいですなー♪♪」
(何かお花畑言われそうな位、ワイお二人が一緒に並んでる姿を見てるだけでも凄く幸せなんよね?ハチはんが志々雄様の事に顔赤くするのも可愛いし、志々雄様もハチはんに気遣ってあげてるのが伺える。もしかして早とちりでしたか?ってあははって明るく笑い飛ばす。…まぁ、まだ未来もどうなるか分からへんもんね?とハチはんを見て、ん?てかこのお通夜みたいな重たい空気は何なんやろ…、どーゆー状況でっか?って志々雄様へ小声で隣からこっそり確認して)
| トピック検索 |