ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>志々雄
ハァ、ハァ…ハァ……。ハッ…、………………フゥ~……。ア、アリガトウ、志々雄…。モウ大丈夫ダ…、今ナラ呼ベル…。問題ナイ、…以前教エテモラッタノデ覚エテイル。
(動悸がしていたなか、スマホを拾おうとしていた手に触れられてハッとする。包帯越しに伝わる体温は、少しずつ身体と精神を落ち着かせ、やがて平静を取り戻した。深呼吸すると真っ直ぐ整った視軸で、志々雄に感謝を伝え。…危なかった、自分がどうにかなってしまう所だった。志々雄の指示を咀嚼し、自分でも脳内で復唱すると、もう震えていない手でスマホを持ち、救急車を呼ぼうと電話して)
救急ダ。今スグ来テ欲シイ…。住所ハ(サーベの住所)デ…、友人ガ自宅デ倒レテイテ、反応ガナインダ。年齢ハ16歳デ、性別はガールダ。私ハハチ、住所ハ(ハチの住所)ダ。電話番号ハ(ハチの番号)ダ。…頼ム。
(まずは志々雄から教えられた順序通りのことを話していく。それを話す様子はいつもの冷静なハチそのものでいて。話し切ったあと、最後に託すように『頼む』とだけ言って、向こうから『分かりました、すぐ向かいます』と返答があったところで通話を切り。)
…アリガトウ、志々雄…。モシ志々雄ガイナケレバ、…私ハヤガテ錯乱シテ、救急車ヲ呼ベナカッタカモシレナイ。ソウダ、トリアエズコノ缶ハ端ニヨセテオコウ。
(スマホをポケットにしまったところで、再び志々雄に感謝を伝え。いまさっきまでしゃがんでいた姿勢は、まずは自分の精神が守られたことに安心しているのか、ぺたりと脚を床につけて座る形になっている。ゆっくりと立ち上がると、片付ける手段が今は無いためか、せめて、と転がった缶を端に寄せてを立て並べ始めて)
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