✿ 常世からの呼び声 (創作/指名制)

✿ 常世からの呼び声 (創作/指名制)

✿ 主  2018-11-05 05:29:18 
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随分と長い間、貴方は石階段を登ってきた。

その場所に見覚えはないだろう。
左右は鬱蒼と茂る木々に挟まれて、暮れなずむ陽は貴方を朱く照らし続けている。石階段の終わりには随分と古びた鳥居が一つ、その先が神社であると推測するのは難しくない。けれど貴方がそれを認識できるかは、別だ。

思考も感覚も朧げな貴方に分かるのは一つだけ。
呼ばれている。
呼ばれているから、石階段を登っているのだ。

一段、貴方は足を踏み出す。
一段、着実に一歩ずつ。
一段、足取りは不確かに。

そうして終わりが見えてきた。
後一歩、その石階段に足を載せれば鳥居の向こう側を見ることができる。鳥居の向こう側にいる、貴方を呼ぶ何者かがそこに居る。

一段、貴方は最期を迎える──筈だった。


>幸運にも誰かが貴方の手を掴む。そしてもう片方の手で、しぃ、と口元に人差し指を当て、貴方を石階段の下へと誘った。



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  • No.46 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-13 16:44:47 



黒縄 ▷ >38:繭

(見目よりも少し幼いように感じる貴方をどう扱っていいものか困っているらしい。危なっかしい貴方を放置して何処かへ行くなんて選択肢はこのお人好しの烏天狗の中には無いが、やや眉を寄せて貴方に体を揺さぶられている。安全な場所までは貴方に静かにしてもらいたい気持ちも有りながら、其処までは暫し歩くことになる。ずっと黙っておけと言っておくのは困難であるような気がして「……騒がないのであれば構わない。ただし、俺から離れるな。」と小さな声で許しと注意を一つずつ。袖を握っている貴方にたじろぎながらも拒絶こそせず、足取りは確りと入り組んだ路地へと。道中すれ違うのは幽霊に慣れ親しんだ貴方にも異質に映るであろう魑魅魍魎の類。其れ等はギラギラと貴方を見つめては、共に歩く烏天狗に気付くとふっと興味を失った様子をみせている。)

(/一度背後は引っ込みますが何かあればお気軽にお申し付け下さいませ……!)


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黒縄 ▷ >39:苑

(人間は脆くて壊れやすい、それが烏天狗の数少ない人間への認識であり貴方が不調を訴えない様子に顔には出さないものの安心を。「多少寝ずとも構わん、お前ほど脆くない。」要するに貴方が寝ていた間、己は寝ていないのだと告げてそれを貴方への返答とし。言葉の通り寝ておらずとも数日程度であれば活動が可能であり、貴方の見た限りこの烏天狗に不調であるような様子はない。この赤みを帯びた陽射しは常世に於いては慣れ親しんだものであるが貴方にとっては不思議に映るらしい、と貴方の口ぶりから察すると「気になるなら日除けが必要か。」と陽射しの入り込む明り障子を見やりぽつりと呟いて。掃除用具のことを言われれば「置いておく、気が向けばすると良い。」とやはり貴方に掃除を強要することはない。貴方が布団を畳み仕舞い終えるのを見届けると共に「お前に必要な物を買いに行く。」と告げ、貴方が此方へ来るのを待っているのかその場に止まったままで。)

(/確かに黒縄は結構な大男な上に無愛想ですから、私も改めて想像してみて少し笑ってしまいました。では一度背後は引っ込みますね、何かあればお呼びくださいませ!)


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銀弧 ▷ >42:鮮

(貴方が様々な葛藤を頭の中で巡らせていたとはつゆ知らず、貴方からの礼を聞き銀色の耳をぴくぴくと動かして上機嫌。軽く息が整った頃、にへらと締まりなく口を弧に描くと「どういたしまして。」と返答、貴方から軽くなった竹水筒を受け取り満足げで。ゆるりと左右に揺れる尻尾は落ち着きのなさを示しており、青色の瞳は細められ貴方をじぃっと見つめている。人間を初めてみた妖狐にとって貴方は興味を引く塊でしかなく、色々聞いてみたいし触ってみたい、食べてみたいなんて欲求もほんの少しだけ。でも食べてしまうのは勿体無いし、何より──妖狐は安寧とほんの少しの刺激と楽しみが欲しい。それを実現するためには貴方を食べてしまうよりも何処かに匿う方が良いような気がする。そうだ、そうしよう。なんて単純でありながら貴方には到底理解できないであろう思考回路で貴方の助けとなることに決めていた。ともなれば早速貴方を自分の寝座へと招待しなければ、少なくともこんな石階段の上で呆けている場合などではない。貴方の手を取ると「じゃ、そろそろ行こう。」と貴方の手を軽く引っ張って。)


(/早速今回、短めのお返事になってしまい申し訳無いです……!読むのは大好物なのですが、規約に記載した通り一〇〇〇字を超えると対応しきれなくなってしまうというのもひとつ、此方が複数の方々とやりとりしているということもあって、今後もやや短めのお返事が続くかもしれません……。此方はムラレス気にしませんので、ご自由に言葉を紡いでくださいね!
一度背後は引っ込みますが何かありましたら呼んでくださいませ!)


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▷ >45:和也背後様

(/参加希望並びにPFの提出有難うございました。不備は見当たらないのですが、個人的に相性の不安を感じておりまして……大変申し訳ありませんが今回はお断りをさせてください。興味を持っていただけて嬉しかったです。)


  • No.47 by 篁ふみ  2018-11-13 17:08:07 




>36 主様 / 銀弧さん


( 手を引かれるまま、網膜を刺激する、己とはまるで対照的な艶やかで、鮮やかな色彩を持つ見知らぬ人物の彼に胡乱な視線を送ると共に、それを下から上へとゆるりと移動させる。一つ、先刻までは気づかなかった或る物がはたと視界に入る。くるりと此方を振り返り鮮明に映った端正なかんばせには、妖しげな色を纏い──そして頭上には耳が二つと、臀部付近には大きく振り子さながらにゆるりと揺蕩う尾が一つ。人間と思しき姿をした人物に、俗に動物に見られる物体。本来ならば有り得ない奇妙な容貌に驚きを隠せず、黒曜をまあるく瞠目し彼の端的な自己紹介にさえ反応を返す事が出来ず。餌を待ち侘びる金魚の如く、はくはくと口を開閉する様は傍から見れば滑稽そのもの。されど、掴まれた腕から伝う柔らかな体温に得体の知れぬ温かい何かを感じ、抵抗するわけでもなく面映ゆそうに黙って追従し。ぱ、と突然手が離れれば玉響の沈黙が破れ、葉を目に捉えたのを最後に言われるがままきゅう、と目を瞑り、頭頂部に一瞬感じた葉の感触を皮切りに再び双眸を開く。彼の美しい青眼はどうやら己の頭と腰元を目視している様で、徐にそちらに手を伸ばすと、ふわり。細やかな感触に思い切り身体を後ろへ捻れば、そこに在る物は眼前の彼と同じ動物の尾。今度ばかりは双眸だけでなく口もぽかりと開け、狼狽のあまり「 え、な、なにしはったん?!けったいやわ… 」驚愕と唖然、呆然、ひどく取り乱し一段上へと登る。手元は依然として頭と腰元を行ったり来たりしながらも、視線は一点のみ、彼をじいと見詰め、そして不安の色を顕に眉根を仄かに顰め、念の為距離を取ろうと一段、また一段と石階段を登り。 )
貴方、もしかして───…妖怪?


( /PFの確認及び参加許可、誠に有難う御座います…!いえ、此方こそ素敵な物語を一緒に紡いでいけたらと思いますので、どうかお気になさらず…!拙い所もあるかとは思いますが、是非ともお付き合いして頂けたら幸いです。優しいお言葉有難う御座います、此方に何か問題点等出てきましたら遠慮なく言ってくださいませ。これから宜しくお願い致します! )



  • No.48 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-13 17:44:14 



▷ 和哉背後様

(/>46の宛先、急ぎ打った所為か名前を間違えてしまっており大変申し訳ありません……!訂正とお詫びを申し上げます。)


  • No.49 by 御子神 苑  2018-11-13 18:02:51 


>46黒縄

(脆いのは確実だ。心であれ身体であれ何処か一部でも均衡を崩せばそれは不調として認められるのだから。白皙では余計軟弱に見えても不自然ではあるまい「頼もしいのですね、人間は何かと怪我や病を患う機会が多いものですから自己管理は怠るなという戒めであるとも受け取りましょう」感心しているのはまごう事なき本心からによるもの、然し人間よりは丈夫であれど決して不調を起こさないとは断言していないのだから人間一人の為に無理をさせては申し訳が立たず膝に両手重ね。気遣いの言葉にはたと顔を上げ優しくかぶり振り、気遣い不要なただ思うが侭の独り言であるのを伝えておこう「僕の知る赤い光とは違って見えたのでつい言葉に出してしまいました、この光の訳を知りたいのです」掌で透かしてみても尚赤々とした色味は常世に住う者には日常的な光景なのだと把握。そうしている内にも刻一刻時は進むばかり、漸く僅かばかりの恩返しを手にした所で素晴らしい誘い文句に頬輝かせ「是非。そうですかこの世界でもお買い物はあるのですね」日用品から雑貨までそれらがどういった形状でどのような機能を持つのかが気になって仕方ない、とお楽しみの裏に問題を発見「ですが僕には金銭の持ち合わせが無いようで_」側へ向かい言い澱む表情は言い訳のいの字も出ておらず。)

  • No.50 by 倉留 鮮  2018-11-13 18:39:28 



>46 銀弧

( 水筒を受け取ると、男は素直に破顔してみせた。そんなに単純でいいのかってくらい無防備な笑みに、記憶のない“俺”は困惑する。彼と自分の関係性がまるで想像できなかった。随分フランクな態度だし、元々知り合いだったのだろうか?ならばよそよそしい態度を取ると不審がられるかも……なんて、言葉を紡ぐ余裕がないくらい必死に頭を働かせても、この階段を上っているより前の記憶は何一つ帰ってきてはくれなかった。不安に押し潰されるギリギリの精神状態で──この手の温もりが俺を慰める。皮膚に感じる優しい人肌を、突き放すことは出来なかった。……可笑しな幻覚のせいで、人かどうか怪しい姿はしているが。
じゃ、そろそろ行こう。そんな男の台詞に目を丸くする。自分は階段の上を目指していたはずなのに、元々二人で階段を下ってどこかを目指していたような口ぶりに混乱して、流されるまま首肯した。……いやいや、一体どこへ向かうというのだろう。動揺している間に、彼はご丁寧に手を引きながらずんずんと歩みを進めていく。どこに行くんだっけ?なんて冗談めかして尋ねるタイミングを逃したことは、火を見るよりも明らかだった。彼の歩みには少しの迷いもない。まあ、一本道なのだけれど。
改めて街並みを見下ろしてみる。見覚えなんてない上違和感付きだってのに、妙なノスタルジーを感じて首をひねった。視界はどんどん平行に近づいていく。高いところから見ている分にはどうとも思わなかったくせに、記憶のない状態で同じ地面の延長に見知らぬ人間がたくさんいることが何だか急に不安になった。緊張を示すように、繋がれた手に力が入って恥ずかしい。それに、二人して同じ場所へ向かうとばかり思い込んでいたが、目的地は別で『じゃ、ここで解散だね。バイバーイ』なんて放り出される可能性は十分にある。とにかく情報を集めなければいけない。自分について、この場所について、この男について。一段一段、終わりに近づくにつれ心臓が暴れる。自分とこの男が知り合いであることを前提とした、何かスマートな名前の尋ね方はないだろうか。……そんなことを必死に思案した末に、思いついた台詞を半ばやけくそで投げかけた。全力で自然を装って。 )
お前さ、名前──どんな漢字で書くっけ……?

(/いえ、申し訳ないだなんて……!こちらこそだらだらと長くなってしまい、頭の下がる思いです……。過度な長文を好んでいるというわけではなくて、簡潔に抑える力量を当方が持ち合わせていないだけですので、謝っていただくことなど何もございません。どうかご安心ください……!レスペースのみならず文字数にもムラがあるタイプなので、本当にお気になさらないでくださいませ。むしろ当方の長文が鬱陶しく感じた際はご遠慮なく仰ってくださいね。
細やかなお心遣いをありがとうございました。それでは当方も失礼いたします。何かございましたらお気軽にお声がけくださいませ。)


  • No.51 by 江國 繭  2018-11-13 19:20:55 




>46 黒縄

(すれ違う魑魅が向ける視線が身体に刺さるのが分かる。面に覆われた安心感の中、虹彩に馴染まない異形を眺めながら僅かな不快感に身を捩り、歩調を速めた。「ねえねえ、貴方は私の大事な人?」粟立つ心と背中を誤魔化すように狭い視界を目の前の彼に向ける。「あのね、なーんにも覚えてないの。だからね、鳥さんは初めて見たものを親だと思うんだよ。」言いつけの通りにぴったりと彼の側に寄ってから囁く。薄い唇は緩く弧を描き、黒の双眸を見詰める。譫言のようなその囁きには、やや遅れて気付き始めた事実への困惑が見え隠れした。昨日の晩御飯、ここまでの道程、自分の素性。全てが刳り抜かれたように、まるで最初からそこになかったのかと錯覚するほどに、何も覚えていない。絶えず自分に向けられる奇怪な視線の源を一瞥すると、顔を覆う面が解けないようきつく結び直す。今この世界で自分を知っているのは、自分を含めても彼しかいないんだと、そう思った。「ここ、どこなのかなあ。」先程の発言を馴染ませるように語尾を伸ばす。冗長に呟いた質問は、前者の質問が頭の片隅ではNOだと分かっているからなのだろうか。)


  • No.52 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-14 10:00:45 



銀弧 ▷ >47:ふみ

(一歩、二歩と貴方が後ずさり階段を登るのを暫し呆然と眺めていて。そんな風に怖がらせる気も驚かせる気もない純粋な善意からの行動が貴方を不安にさせてしまったのだと気付けば少し焦った様子で「待って、それ以上登らないで!」と声を荒げて貴方に制止を。貴方が己から距離を取っているのだということは理解しており、先程のように貴方の手を掴んで下へ連れて行くというのはどうにも悪手であるように思えて貴方への制止は言葉のみに留まった。狐耳はぺたんと伏せられて尻尾はしゅんと垂れ下がっているが、それは貴方を怖がらせたことへの反省のみならず、何かに怯えているような様相を含んでいる。具体的には貴方の背後、鳥居の向こう側──貴方を呼んだ者への怯え。視線は貴方を見ているようで見ておらず、貴方の向こう側に向けられている。「……そうだよ、僕は妖狐の銀弧。」それ以上、上へ行かれては敵わない。貴方を無駄に刺激してしまわないように、貴方に無理に近寄ることはないまま質問に大人しく答えて。)

(/一度背後は引っ込みますが何かあればお気軽にお申し付け下さいね……!)


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黒縄 ▷ >49:苑

(相変わらずの無愛想で「何か問題があればすぐに言え。」と一言、それは貴方に何か変化があってもそれに気付けるほど繊細ではないのだという心の現れであり、自分よりも遥かに弱そうな貴方への気遣いの現れでもある。この烏天狗の知る限り常世の光は変わらずに赤みを帯び、変化らしい変化といえば時折雲に隠れて陰るぐらい。余りに当たり前のことであったからどうしてそうなっているのか、光の訳を知りたいという貴方に適切な言葉を伝えられはせず口を噤んで。金銭のことを気にする貴方に嗚呼と思い出したように懐から小さな巾着を取り出して「持ち合わせはある、気にするな。」と、巾着の中にはずっしりと何かが硬貨のような物がずっしりと詰まっているのが見て取れる。貴方に見せた巾着を懐に再びしまうと「行くぞ。」と貴方に背を向けて早々に玄関の戸を開いて。)


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銀弧 ▷ >50:鮮

(石階段ももう数段で終わり、貴方にとっての未知の場所への入り口はあっさりと眼前に迫っている。考え込む貴方とは真逆に至って楽観的な様子で鼻歌交じりに進んでいたところを、貴方の言葉によって遮られて少々の困惑を示しながらも立ち止まり振り返り「えーと、銀色に弧を描く、で銀弧だよ。」貴方がどうしてそんなことを聞くのかわからないけれど、貴方の思惑通り妖狐は名前を名乗ることになった。一体どうしたのかと疑問を抱きよくよく貴方の様子を伺ってみれば、繋いだ手には随分と力が入っているし、何処と無く緊張や不安を感じているような気もする──最も、貴方が平静を装っているためにこの妖狐にはハッキリと確信にまで至らない。もう殆ど降りてきたとはいえ、此処は長話をするには向かない場所に違いなく早くこの場から離れたいという気持ちはある。しかしながら貴方の様子がどうにも気にかかって無理に貴方の手を引っ張ることはなく、首を傾げて「大丈夫?」と声を掛けて。)


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黒縄 ▷ >51:繭

(貴方の口振りから記憶を失っているということに気付くのは容易い。家族という存在にはとんと疎い烏天狗は貴方の持ち出した親という言葉に一瞬の動揺を見せ、此方を見つめる貴方を見返しながら紡ぐ言葉に困っているのか口を開いては閉じ、暫しの間をおいて「違う。俺はお前を保護しただけだ。」とただの事実を貴方に告げて。「此処は常世だ。お前は、現世から来た。」説明というには随分と簡潔なそれを貴方に伝えつつ入り組んだ道を暫く行けば、やがて辿り着いたのは一軒の平屋。其処は烏天狗が寝座としている場所。他の妖の出入りもあるが、道端ですれ違う貴方をギラギラと見つめる者たちとは違う、貴方を傷つけるような者は居ないからこそ此処へ連れてきた。玄関の引き戸を開けると中の様子は静かであり今は中に何も居ないらしい。丁度良いとばかりに貴方に中に入るように促しつつ自らもその中へ。幾つかの部屋が襖で仕切られている様子が伺える。そのうちの一つ、玄関からほど近い部屋の襖を開けると、其処は押入れがある他には何も無い四畳半の部屋で。)


  • No.53 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-14 10:28:30 



此処を覗いていただいたことに感謝を。
本日も常世にまつわる小噺をひとつ。

「妖の暮らし」について、です。

彼らの暮らしは人間を模した物。貴方が此処で暮らしていくのにも、誰かの手を借りることさえできればそう難しいことではありません。とはいっても、妖達の衣食住の食は抜け落ち気味ですからお気を付けて。因みに和風の街並みが並んでいますが、少し外れた所には洋館も建っております。其処の主人は人間食らいの大きな蜘蛛だとか、なんとか。
貨幣も流通しているようですが貴方が知っているものとは違うようです。狸の印が彫られた金銀銅の三種の硬貨ですが、その価値は店によって違う場合もあるようで……正しい価値は定まっておりません。

それでは今日はこの辺りで。


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前回までの小噺
>10】「逢魔が時」
>20】「季節」


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>小噺を兼ねたお知らせです。

>複数人が同時にやりとりをしていることもあり、レスを流してしまうことを気にしてしまう方もいるのでは……と、参加者様が本編外のことを自由に綴っていただける場所をご用意しました。

✿ 常世雑記帳
http://saychat.jp/bbs/thread/639937/

>勿論雑記帳への書き込みを強制することはありませんので、今まで通り此方のトピでの質問や相談も可能です。レスを見失ってしまった、提供Cの好物が知りたい、等々些細なことでも構いませんので、何かあればお気軽にお書き込みくださいませ!


  • No.54 by 倉留 鮮  2018-11-14 14:44:14 



>52 銀弧

( 男が振り返った。その輪郭に、白い光が走っているように見える。後ろに夕陽を背負っているからだ。眩しくて目を細める。「銀弧」確かめるように呟くが、少しの聞き覚えもなくて戸惑った。心配そうに声を掛けられて、じわりと甘えが滲みだす。この男と自分が知り合いであるという確証が持てなくて──なんだかもう、疲れてしまった。「……心配?」何の考えもなしに、男の顔を見てそんな言葉が口を出る。酷く自意識過剰なことを言ってしまったことに、気が付かない程度にはキャパオーバーだった。俺が今から言うことは怒られても、あるいは呆れられても当然だし、その上で“行く宛てがない”なんて言ったら溜め息を吐かれること請け負いである。ただ、冗談だと思われるのが一番つらい。怒られても呆れられてもいいから、引き止めた責任をとってはくれないだろうか。勝手だって詰ってもいい。真実俺は十分に勝手な人間だ、嫌になるくらいには。崩れ落ちそうになる脚に力を入れて、口を開いた。声が震えぬように、盛大な勇気を込めて。 )
……悪い、試すようなこと言った。俺、何も“わからない”んだ。この場所も、お前のことも……自分のことも。お前の頭に狐かなんかの耳みたいのが生えて見えるし、ここが──異世界に来ちまったんじゃないかってくらい肌に馴染みもねぇんだ。嘘じゃない!……ここはどこで、お前は俺の何で、俺が何なのか……頼む。教えて、ほしい。


  • No.55 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-14 19:26:50 



銀弧 ▷ >54:鮮

(この妖狐は貴方が勇気を出して口にした言葉で漸く貴方の不安の正体を知る。常世に来る人間は記憶を失っていることが多いということを、珍しい物を拾ったからと浮かれて忘れてしまっていた。罰が悪そうに視線をやや右へ「んー」と少し唸り貴方へどう説明したものかと悩んでいて。どうやら貴方は自分の姿を幻覚か何かであると考えているようだし信じてもらえるかどうか。それにまず前提として妖狐の中の知識では常世と現世の違いなんて分かりっこなく、妖がいるか人間がいるか、それぐらいの大雑把な認識だけ。うんうんと唸るのを止めると、一先ず貴方が上げた疑問を一つずつ答えて行くことにして「まず此処は常世で、僕は此処に住んでる妖狐。この耳は偽物でもなんでもないんだけど……、触る?」自分の耳をぴこぴこと前後に動かしながら、見てわからないのであれば触れれば分かるだろうかと提案を。貴方より下の段にいるため、頭上の耳には問題なく触れることができるだろう。一番回答に困るのは貴方と自分の関係性と貴方の何者かということ。貴方とは知り合いではないし、貴方が何者なのかといった詳細は貴方の消えてしまった記憶の中にしかないのだ。再び「うーん」と頭を捻り、「ええっと、僕と君は知り合いでもなんでもなくて……君のことは知らない、ごめんね。何か持ってたりしない?ほら、名前を書いてある物とか、僕は自分の名前好きだし持ち物に書いたりするんだけど。」と貴方の姿を上から下まで眺めてみて、特に持ち物らしい持ち物はなさそうと思い至ると曖昧に苦笑を浮かべて。)


  • No.56 by 篁ふみ  2018-11-14 19:28:24 




>52 銀弧

( 鬱蒼とした木の葉を通り抜けて、柔らかな微風がひっそりと頬を撫ぜる。何処かも分からぬ古ぼけた神社を暮れ泥む夕焼けが辺り一帯を橙に染め上げる中、彼の青だけはその色には染まらず、やけに炯々と然し呆然とした感情を象っていた。此方とて奇怪な状況に当然順応出来ていない、寧ろ驚くべきは自身なのではないか──そして響く焦燥の声。従順に言う事を聞いたというよりは、身体がその悲痛な声音に勝手に反応したと云うべきか。また一段、と上がりかけていた脚を時が止まったようにぴたりと静止させる。何故登ってはいけないのか、何故焦っているのか、問うべき事は絶えず生まれ、胸中に巣食う不安と恐怖と助長させたものの、眼前に悄然と垂れた狐耳も尻尾を見遣ればどうにも抗議する気にはなれず。彼が赫々と聳える鳥居のそのまた向こう、魑魅魍魎と言われる類のものに怯えを抱いている事なぞ露知らず、単純に彼女は「 へえ、狐。銀弧って言うんだ…あないにけったいな事されはったら驚くやろ。 」呑気に軽くじとりと睨め付けるのみで済ませてしまったものの、妖怪と遭遇するなんて初めての経験であるゆえ緊張感は拭えず、何処かぎこちない足取りで一段一段下がってゆき彼の隣へ。彼の存在自体を認めたわけではないが、認めずしてこの状況を何と説明すれば良いのか。淡い橙を背に、無意識的に再び柔らかな温もりを求めたのか、彼の掌へ手を伸ばしかけたと同時に自身も名くらい明かそうかと口を開きかけ、そして。──幾ら記憶の欠片を寄せ集めても、己の名前が思い出せない。それ所か、自分という存在も、昔日の思い出も、送っていた筈の日常も、全てが切り取られたように伽藍堂である。それもそのはず、欠片を寄せ集める前に匣には元より既に何も入っていないのだから。両親と離れた迷子さながらに表情は頼りなく萎れ、ぴたりと空に留まった掌が、所在なさげに揺れては止まり、また微かに揺れた。 )
銀弧、うん、銀弧ね。私の名前は──…、…?何やったっけ、思い出せない。



  • No.57 by 御子神 苑  2018-11-14 21:18:53 


>52黒縄

ではお言葉に甘えます。ですが黒縄さんも何かあれば仰って下さいね。
(口数が少ないという点は兎も角としても、面倒見の良さと無自覚の親切心が高低差の緩やかな人間の心を優しく揺さぶり。くすり、と一度笑み溢れ余計な世話を付け足し人差し指を己の唇へあてがい。どうやら当たり前である事象に対する正解を求めているように伝わってしまったらしい、心情を察し「何故人の世の空が青いのか。実は科学というむつかしい技術では解明されているのです」だがこうも思う「僕は何もかもを解き明かすよりあれやこれや考えるのが好きですが」赤い光は襖をも染めて独特の色彩を生み、考えているらしき彼の横顔へ紅の影を落とすのもまた美しからずや。有り難いのと恐れ多いのとで折角の気遣いを潰してしまわぬよう顔には微笑浮かべ「用意周到でしたか、要らぬ心配をしてしまいましたね」狙ってそうしているのではなくとも今は甘えておくが正解と両手合わせ喜ばしさを表して。さて玄関から出てみても面妖な空気に満ちているのには変わりなし、それでも誰かと連れ立って歩く楽しさたるや今も尚心を弾ませ足取りも軽くなり。「失礼ですが黒縄さんは普段からお独りですか?」妖とは群れないのが当然、或いは彼が孤高を愛するのかのどちらかなのだろう。寂しさや執着といった観念を元より持ち合わせていないように見える端整な横顔を見上げ何気なく訊いてみて。)

  • No.58 by 倉留 鮮  2018-11-14 23:56:10 



>55 銀弧

( ここは常世で、自分は妖狐だと……男は言った。聞きなれない単語に頬がひきつる。だけど、そんな馬鹿なと笑い飛ばせる空気ではとてもなくて、狼狽えるように視線が揺れた。もう一度、彼の背後に広がる街並みを、人々を見渡してみる。──ああ、何だ。やっと解った。ここでは誰も“人間じゃない”。たった一人、俺だけを除いて。
記憶を失う前の自分は、望んでこの場所へやって来たのだろうか。思い出こそないが、“日本”という国で暮らすにあたっての一般常識が頭の中にあることから、元々この世界の住人だったとは考えづらいので、ここへ“やってきた”と想定してまず間違いないとは思うのだが。明確な意思をもってここへ訪れることこそが記憶を失う前の自分の望みだったとしたら、一刻も早くこの身体へ戻ってこいと、若干ふらつきながら空いた方の手で額を抑える。残念ながら、ぴょこぴょこ揺れる銀色の耳に触れる勇気はちょっとなかった。大体にして、元の世界で自分を取り巻いていた環境は一体どうなっているのだろう。どんな人間に囲まれていて、どんな風に日々を過ごしていたのか、ひとかけらだって思い出せはしなかったが、誰にも迷惑が掛かっていないなんてことはありえないよなあと、記憶のない自分にも想像はついた。ついたところで、真相は少しだってわからないのだけれど。
期待と反してこの男……妖狐を自称する彼と自分は何の知り合いでもないらしい。自身に関する情報が増えないことに絶望しかけて、その後に続く言葉にはっとした。繋がれた手を焦ったように離して、まずはジーンズの両ポケットに手を掛ける。……何もない。免許証でも何でも良い、何か身分のわかるものをと身体中に手を当てて──ワイシャツの胸ポケットに、何かが入っている感触があった。息を整えて、恐る恐る取り出してみる。それは手のひらサイズのカードで、一番上には“診察券”と大きな文字が躍っていた。その下に印刷されている病院名及び電話番号に覚えはなく、地名を特定するには至らない。震えた手で裏返すと──名前が、あった。「……アラタ」声に出して読んでみる。鮮やかと書いて、そう読むらしい。フリガナがなければきっとわからなかった。それくらい自身の名前にぴんとこなくて、情報が増えたはずなのにまた少し不安になる。年齢は三十らしい。生年月日の記載はないが、古いカードを身に着けているとも考えにくいので、今日が誕生日だったりしない限りは三十歳で間違いないのだろう。それから、性別。記憶はなくとも自分は男であるという認識が当たり前のようにあったので、男・女という項目の左側が丸で囲んであることに安堵した。このカードからわかる自身の情報はその三つだけ。たった三つだけれど、何もわからないのとではずっと心持ちが違った。大事そうに胸ポケットへしまって、銀弧と名乗った男の顔を見る。数秒黙ったまま考えて──困ったように口を開いた。 )
アラタって言うんだって、俺。……そうか、お前、知り合いじゃなかったのか。この世界のどこにも行く宛のない人間と、一体どこに向かおうとしてたんだよ。


  • No.59 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-15 16:24:23 



>今日、明日中のお返事が難しそうなのでお知らせに参りました。必ずお返事は致しますので少々お待ちくださいませ……!


  • No.60 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-17 01:10:03 



銀弧 ▷ >56:ふみ

(貴方が此方へ戻ってくることにほっと胸を撫で下ろす。あのまま貴方が階段を登り続け、あまつさえ鳥居をくぐってしまうような事があれば、妖狐にはもうどうすることもできない。貴方を嫌っているわけではない──寧ろ好奇心から貴方に好意的な妖狐にとって、貴方を引き止めることに成功したのは喜ばしいことで。貴方の諌めるような言葉と視線にはびく、と一瞬体を固くするものの、先程までの焦った様子はもう見られない。「ごめん。君を誤魔化すにはそうした方がいいと思って……。」と謝罪を述べながら視線は石階段の下。橙に染まる古い街並みの中には貴方が人間であるということを知られては都合の悪い者がいるのだ、と言外に告げる。名前を呼ばれればふ、と視線を貴方の下へ。呼ばれた事が嬉しいのか耳はぴんと立ち、貴方の一言一句を逃さぬようにしているかのよう。しかしながら貴方の様子が少しおかしいらしいと気付けば、じぃっと貴方の煌めく黒曜石を覗き込んだ。風に吹かれれば貴方がこの場から消えてしまいそうな、そんな予感から思わず貴方の手を再び握って。「何か、持ってたりしない?」どうにも荷物を持っているようには見えないが、もしかしたら衣服の中に何か持っているかもしれない、その中に名前が書いてあったりしないだろうかと貴方に確認を促して。)


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黒縄 ▷ >57:苑

(貴方の厚意に「嗚呼。」と相変わらずの短い返事を。困る事があってもきっと貴方に言うことはないだろうが、貴方の思いを態々否定するのは非合理だと思ったらしい。戸を開いた外側も変わらぬ色の光で満たされているが、進んで行くうちにどうも昨夜貴方を平屋へ連れてくるまでとは様子が違うということが解るだろう。人影はすこし多いように感じられ、しかしながら貴方を見つめる視線はギラギラとした敵意はあまり見受けられず多少の困惑を示すのみ。貴方からの質問にどういう意図で問われたのかわからないといった風な沈黙の後「そうだが。」と返答を。最もこの烏天狗が特に他者との関わりを絶っているのみで、常世全ての妖がそうというわけではない。貴方と烏天狗のように共に連れ立って歩く妖達の姿も見つけることができるだろう。何故突然そんなことを、と気になるのか貴方の方をちらと見やり。)


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銀弧 ▷ >58:鮮

(貴方の見つけたその何かを一緒に覗き込む。そこには妖狐にも問題なく読める文字で貴方の数少ない情報が記されている。名前、性別、年齢、……診察券というもののがどういったものなのか、それから並んでいる多数の番号の意味も妖狐には理解し難いものだったが、貴方の様子が随分と落ち着いた様に見えて安心して肩の力を抜き。「ふぅん……良い名前じゃん、鮮。」貴方の名前を口にしながらにっと口角を上げる。鮮やかと書く名前を持つ貴方ならば、この常世の中でもきっと埋もれてしまうことはない、そんな予感。「ん?」と首を傾げながら尻尾をゆらり「何処って、僕のお世話になってるとこ。其処なら人間が相手でも大丈夫だと思うんだよね。何処にも行く宛てないならおいでよ。」と至極当然であるかの様。はっと何か思いついた様な表情を浮かべると「もしかして、上に行きたかった?」と声を潜めて問いかけて。貴方はあの先に何がいるのかも知らない、もし上に行きたいというのなら、妖狐はそれを止める心算で緊張気味に貴方を見つめていて。)


  • No.61 by 有馬 続  2018-11-17 08:32:51 



>34 葛籠

常世…妖、って……。

(次から次へと紡がれる受け入れ難い言の数々へ頭に手を添えては苦渋に被りを振るも、この異様の光景を前にしては如何に現実的な反論を試みた所で信じる他ないだろう。然しさすが大きく両手を広げ己の真の姿を形容せんとする少女に対しては、その幼い言動による気抜けも相まり半ば疑わしげな眼差しを向けてしまい。いや、当然周囲の様子を伺う限り話の信憑性自体は極めて高いのだが、眼前の可憐な少女がそのやけに大きく広げられた小さな手に基づいて世にもおぞましい大蜘蛛の化け物へ変容するなどと至極想像に難しく。次いで、此方に背を向けると共に小石を蹴り上げ軽々しく落とされた音には、怪訝の瞳を忽ち驚愕と畏怖の色に塗り替えて。「た、食べっ…!?……~ッ、分かったよ。とりあえずは…お前について行く事に、する。」先程からやけに己の身に纏わりつく異形らの気味悪い視線がそういった類いのものであったと気付かされれば、産毛が逆立つような怖気が掻き立てられるのも無理からぬ話。が、それを意地だけで強引に振り払うと、周囲の彼らへ向けかけた顔を目の前の少女へと戻し、未だ少しばかり躊躇の残る様子で追従の承諾を述べて。物の怪であるところの彼女を完全に信頼した訳でも無いが、今のところ此方に対する害意は微塵も見受けられないばかりか、愛くるしい容貌や純朴な振る舞いは此方の油断を一心に誘う。人間は信じたい物を信じる生き物と言うが、彼女が無垢を装い、それこそ蜘蛛が如く獲物を罠にかけての捕食を狙っている――などといった数多の懸念事項を考慮から排した甘えの残る判断を下すと、続け彼女の真横へと歩を進ませ、誘導されようとしていた道の先に視線を投げて。)

それで――…何処に行くんだ。そこは安全なのか…?

  • No.62 by 御子神 苑  2018-11-17 13:13:23 


>60黒縄

(昨日石段の上で足を止められたあの時とはまるであべこべ、困惑に囲まれているとまるで被食者から捕食者に逆転してしまったに似た少しの違和感が沈黙を保ったまま流れていく。敵意が無い旨だけは何とか知らせようと視線を優しく逸らし夕焼けの朝を歩き続け。「…皆さんに安全だと伝えるにはどうしたら良いものでしょうか」個の中の孤独と集団の中の孤立が重なりほのかに眉を下げ呟いて。余計な意図は皆無であるつもりがつもりで終わってはいないだろうか、孤立を装うには弱過ぎる人間には彼をまた崇高な存在だと認めるに値してしまうから半日経過した今より知りたくもなるのだと言った所でどうなることやら「奇遇ですね、僕も独りのようです」本来なら独りの時間を費やし要らぬ関わりを持たず日々烏天狗としての生き様を誰に見せるともなく貫いていくのだろうに、たった一人の若者が迷い込んだだけで彼の平常が崩れてしまってはこの親切な妖に申し訳が立たないというもの「友人…難しいのであれば僕を人質か何かと認識して頂けませんか?貴方のようにはなれない」向けられた視線に視線で返せば暗さ云々といったものは皆無な様子で問いかけてみるだけは許して欲しい。)

  • No.63 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-18 07:58:04 



葛籠 ▷ >61:続

(貴方の決断に満足したのか少女はぱぁっと笑顔を花咲かせると、隣にやってきた貴方の腕を逃さないようにとぎゅっとしがみついて「葛籠のおうちだよ!外にいるよりは安全だとおもうなぁ。」と質問に答えて。貴方からは見えないように周囲の魑魅魍魎を睨み付けて“これは自分の獲物なのだ”とでも言うように牽制を。貴方への視線が無くなることはないが、無謀にもこの土蜘蛛の前に出てくるような妖は居ないらしく、貴方と少女の近くに寄ってくるような気配はない。「いこ!」と今度こそ貴方の腕を引っ張って進み始めた方向は、貴方が石階段の上から眺めていた限りでは、町の中心部からは離れているようだと気付くことができるだろう。「葛籠のおうちはねぇ、おおきいんだよ。人間がすんでたこともあるから、物はひととおりあるし、……あ、でもお掃除はできてないかも。」ぐんぐんと進んでいきながらこれから行く場所についてそんなことを口にして。辿り着いたのは大きな門と庭のある洋館、しかしながら何処か古ぼけて手入れが行き届いていないという風な印象で。)


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黒縄 ▷ >62:苑

(貴方に向く周りの視線の種類が違うことにはこの烏天狗も気が付いている。そしてその理由にも。夜と朝では出歩く人にも差があるというもの、妖も大して変わりはしない。夜にはあわよくば貴方を食べてしまおうと考えるような荒れた者が、朝にはごく普通に生活を営む者の姿が多いと言うだけ。歩みを止めることはないが貴方を慰めるように貴方の頭に手をぽんと置きつつ「皆、お前が珍しくて見ているだけだ。三日もすれば慣れる。」それは貴方への気休めというだけではなく、変化の少ない常世に於いて貴方は今、目立ち過ぎているというだけで本当に三日もすれば貴方への視線だってこんなにハッキリとしたものではなくなるはずだ。貴方の突拍子も無い申し出に考えるように数秒押し黙り「善処する。」と一言だけ。歩み進めるごとにがやがやと賑やかになっていき、次の角を曲がった先には大きな通りが一本。左右に様々な店が立ち並んでいるらしく、商店街のようだと貴方にもわかるだろう。)


  • No.64 by 有馬 続  2018-11-18 18:25:54 

   
>63 葛籠

へぇ、人間が……あ、というか、勝手に僕を家なんかに連れて行って大丈夫なのか。ご両親とか…。

(よもや華やぐような笑みと共に己の腕に絡む子供のそれに対し、若干の戸惑いを浮かべることはあれど、無下に扱おうという気には到底なれない。わずかなりとも警戒を示されたにも関わず、相も変わらず振る舞われる天真爛漫さに毒気を抜かれた、という事もあるが。…何やら、小さな存在にこうされる感触は、既視感のような、何処か懐かしいような感傷を己にもたらし、胸奥にある弱い所がくすぐられるようで。然しそんな淡い記憶の残滓は、引っ張られ歩き出した足に呆気なく置いて行かれ、道すがらの少女との雑談に関心までをも奪われて。恐らく、その見目振る舞いから年端もいかぬ幼い妖なのだろうという安直な推測の下、ならば彼女の保護者的な存在が居るのではないかと、己の状況は棚上げに心配するような場違いの言葉を吐き。次いで、然るべき後に目的地らしき所へ辿り着いては、門と庭を越えそびえ立つ一軒の館に思わず少しばかり気圧されて。先の和風な街並みとは毛色の違う洋風然としたその広大な館は、豪奢と言うには何処か古ぼけた様相だが、記憶が無いとはいえ長年庶民よりもやや貧乏寄りの生活を送ってきた己には圧巻だ。これから此処に足を踏み入れるのかと思えば、少々落ち着かない様子で眼前の館をしげしげと観察しつつ、一先ずは簡素の所感を。)

……凄い所に住んでるんだな。まぁ、妖の住処だとか考えたら、思ったよりは普通だけど…。
     

  • No.65 by 倉留 鮮  2018-11-18 19:25:17 



>60 銀弧

( 人ならざる者が人の心の機微を理解できるかどうかは謎だが、ともあれ狐耳の男は無遠慮に胸内へ踏み込むことはしなかった。単に面倒だからという可能性も捨てきれはしないが、こちらが落ち着きを取り戻したとわかるとすっかり肩の力を抜いて賢者の顔をしている。「あ、ありがとう……?」名を褒められたことに対する礼はとりあえず述べたが、自分の価値観は絶対だと信じている物言いに内心驚かされた。──元の世界にはいたのだろうか、肩書きがなくても自分に優しくしてくれる人間が。今となっては肩書きがあったのかすらわからないけれど。やっとの思いで唇にのせたファーストネーム……すべてを名乗る勇気はなかった。自分のものだという実感がないのに、知識として身に着けたそれを名乗っていいのか自信がないからだ。
続く言葉に目を瞬かせる。人間が相手でも大丈夫、とは一体どういう意味なのだろう。「……勝手な奴」なんて悪態をついて、夕陽を背負った男の顔を複雑そうに見つめた。彼の日常に飛び込んできた記憶喪失の人間だって、十分勝手だとわかっているから嫌になる。俺の腕を引いたのは気まぐれか何かだとしても、居候として抱え込もうとはさすがにお人よしが過ぎるのではないだろうか。その後の問いかけに少し考える。記憶を失う前にしたかったことなどわかるはずもないが、失った後の自分は多分、他にすることがなかったのだ。過去の行動を振り返ってそう思えるくらいには、俺の心は凪いでいた。だから黙って首を横に振る。一歩下へ進んで男の隣に立つと、申し訳なさそうな横顔をして呟いた。 )
……何から何まで悪い。世話になる。


  • No.66 by 御子神 苑  2018-11-19 01:47:10 


>62黒縄

(心配が単なる考え過ぎによる予想だったと知れば安堵するのみ。視界の端に見える多種多様な先住民達は現世のすれ違う人々と何ら変わらずに行き来しているのが昨日の緊迫した空気が嘘のように思えてしまう、然し忠告には従わねば「それなら僕も馴染めるよう努めていけば良いだけですね、先ずは三日を目標としてみます」二では少なく四では多いと世間ではそう説明されているように三こそが一番しっくり馴染むと考え、このように無知な人間への慰みの仕草に対する回答を返し。商店の連なりはよく見る街灯と街路樹の間隔を計算されたそれとは異なり、更に時代劇をモチーフとしたテーマパークよりもリアルでタイムスリップでもしたかの如き光景であるのが好奇心をそそってくれる。まごまごしているよりは思い切って店主へ話しかけてみよう_こう思った瞬間身体が朝のエネルギー摂取を訴え空腹の音色が鳴り響き。「…朝食になるものから先に探さないと一日中鳴り続けますね」幾らか恥じ入った様子で適切な店を見つけるべく視線を彼方此方へ向け。ふと一人分を確保するよりも二人分を入手するが当然である点を悟り振り返り訊ねるは「黒縄さん、苦手な物はありますか?」)

  • No.67 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-19 22:09:49 



葛籠 ▷ >64:続

(幼い見目の少女に対する貴方の心配は最もだが、その心配とは裏腹にきょとんと目をまぁるくして「そんなのいないよ。いったでしょ、葛籠のおうちだもん。」と口を尖らせる。この少女に親のような存在は居ないのだと貴方が察するには十分だろう。しかしながら少女に親が居ないという悲観さはまるでなく、寧ろ居ないことの方が普通であるかのような平静な振る舞いで門の中へと貴方を無遠慮に引っ張って。庭には剪定されておらず伸びきっている様子の庭木や、枯れかけているらしい薔薇などが見受けられるが、少女はそれには目もくれず玄関の扉を開き。中は窓から入り込む橙色の光のみでやや薄暗く、玄関の近くには階段があり二階があることが窺い知れる。そして左右にある内の右側の扉を開けるとどうやらそこはリビングの様で、大きなテーブルとそれを囲む様に椅子が六個。暖炉の様なものもあるがその中で薪が燃やされた様子はない。さらに奥へ続く扉もあり、この洋館の中は相当に広いということが分かる。「んふふー、すごいでしょ!」洋館の中は酷く静かで少女のはしゃぐ声が響き渡る。貴方の腕を解放すると自慢げに口角を上げて。)


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銀弧 ▷ >65:鮮

(貴方が隣に並ぶとじゃあ行こう、なんて調子で足を踏み出したと思いきや、一歩を踏み出した状態でピタリと足を止めて。貴方に言い忘れたことがある。これは脅しでもなんでもなく、貴方に守ってもらわなければならないこと。しかしながら折角落ち着いた貴方を再び怖がらせるのは得策ではないと思ったのか、へらと緩い表情と口調で「そーだ、何か見ても目を合わせちゃダメだよ。僕の羽織で多少は誤魔化されてくれると思うけど、化かしてるわけじゃないから気付く奴は気付いちゃう。」そして気付かれてしまったら対抗できるかどうかはわからない、という一文は口の中に押し留め「そう遠くはないし……目を瞑って僕に手を引かれるか、走り抜けるかした方がいいかも。どうする?」と貴方に選択肢を二つ提示して、竹水筒を貴方とは逆側の手に持ち、もう片方の手は貴方の方へ差し出して。)


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黒縄 ▷ >66:苑

(貴方のお腹から鳴る音を不思議そうに聞いた後、貴方の言葉によって漸くそれが空腹を示すものだと合点がいった様で。「食に関するこだわりはない。」との返答を。うっかり失念してしまっていたが、人間は食事を摂らなくてはならないと聞いたことがあった。昨夜常世へやってきてから貴方は何も口にしていないということも思い出しながら、顎に手を添え暫し考え込み、そう経たないうちに口を開くと「確かこの通りの中に蕎麦屋と定食屋が有ったはずだ。」と貴方に告げて。探せば甘味処の様な軽食を取る所も見つかるはずだが、元より食事にそう興味を持たない烏天狗にとって思い出せたのはそれだけの様で。元より食事に興味のない身、しかしながら貴方が気を使って二人でと思っていることには勘付いている様子で、己に食事は特に必要ないなどといったことは口にせずに貴方にどうするのかを委ねて。)


  • No.68 by 倉留 鮮  2018-11-19 23:32:31 



>67 銀弧

( 一歩。共に一段降りたところで、隣の男がふと足を止めた。不思議そうに顔を向けると、彼は気の抜けてしまうような笑みを浮かべて口を開く。熱心に紡がれる言葉を半ば呆気にとられながら聞いて、脳裏で反芻して……また頬がひきつった。いよいよここが常識の通じる世界でないことを痛感させられる。現に銀弧は十分好意的だったので、好意的とまではいかなくともこちらがそっとしていれば向こうもそうしてくれる者ばかりだと思っていたのだが。その想像が、甘くて楽観的で都合の良いものだと暗に突きつけられた。“自分がここにいるというだけで、敵意もしくは害意を持って接してくる者がいる”ということを、努めて落ち着いた語り口で話してくれた、彼の言葉の裏から読み取ってしまい背筋が冷える。返事をするのに数拍かかって──僅かに目を泳がせた後に、意を決したように口を開いた。目を瞑りながら手を引かれて歩くか?いっそ走り抜けてしまうか?男が提案したのはこの二択、ならば良いとこどりをさせてもらおうじゃないか。「走り抜けたい。……でも、手、引いてくれ」目を瞑って歩くのは不安だし、走っている最中に置いて行かれるのはもっと不安だ。だから男の目を見てそう答えると、差し出された手に手のひらを重ね遠慮がちに握った。背に腹は代えられない。けれど自分の年齢を自覚した途端やっぱり少しだけ恥ずかしかったので、それを悟られないよう前へ向き直り先導を促して。 )


  • No.69 by 御子神 苑  2018-11-20 11:56:31 


>67黒縄

では定食屋で。お蕎麦も好きですがどうも空腹の度合いが酷いらしいですから。
(通常であれば寝起きにたらふく食べられる程の胃の容量を持ち合わせていない、ところが夕食をも抜かしたのだから食べなけば延々と鳴り続けてやるぞと言わんばかりに空腹中枢が自己主張を強め。好き嫌いを確認してみても特に拘り無しとなれば行き先を即座に決定。「僕の知らない食べ物があれば試してみたい」妖の世界には見聞きした覚えの無い珍味、はたまた人間界では食品とは認識されていない何かがあるのではないか。食の冒険家だったとも思えないものの素直な気持ちがぽろり。賑わう通りの何処が定食屋だとは知りもせずに、昨日手を引かれたのと同じく相手の手を取り年相応な顔して歩調速め「黒縄さん、さあさあ早く行きましょう」空腹以上に新しい街並みが楽しくてどう思われようが構わず妖波をかき分け蛇行の珍道中や如何に。)

  • No.70 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-21 06:06:38 



銀弧 ▷ >68:鮮

(ぴゅう、と口を尖らせて口笛を。貴方の手を逃さないようにと握り「大胆だねぇ、転ばないでよ。後、僕の羽織落とさないでね、お気に入りだから。」と貴方にいうとそのまま石階段の下へと降りて行き、貴方と繋いでいない方の手を水平にあげて人差し指でぴんと真っ直ぐの方向を指し「暫くは此処を真っ直ぐ、一回だけ右に曲がるけどその時は言うから。……行くよ!」と言うが早いか駆け出して。初めは貴方がどれぐらいの速度で走れるのか測っているのかややゆっくりめに、少しずつ速度を上げていき。妖狐の見ている限り貴方を訝しげに見ている存在は多数、勘のいい部類の妖が貴方に気付きかけているらしい。思わず貴方と繋ぐ手に力を込めてしまったせいで、緊張が伝わってしまったかもしれない。けれど足を止めることはなく進み続け「右!」と後ろを走る貴方にも聞こえるように大きな声で告げると角を曲がり、そう長くない距離を走れば徐々に速度を落としていき。)


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黒縄 ▷ >69:苑

(貴方の選択に異を唱えることはなく「わかった。」と頷き。「そう変わったものは無い筈だ。」定食屋は何処にあったかと思案しつつ、珍しい物がないかという貴方にそう返して。所詮は又聞き、現世の実を烏天狗は知る由も無いが、その言葉の通り常世にある食べ物もそうそう貴方の常識から逸脱した物はない、という事実を告げる。確かもう少し行った先だったかと場所を思い出したところで貴方に手を引かれ、驚いた様子で「おい」と貴方に声を、しかしながら逸れることがないのであれば合理的かと思い直し口を閉じて。「三軒程先だ。」と場所を貴方に伝えると貴方の後ろを付いて行き。進んでいけば分かりやすく定食屋とのぼり旗が出された店が見つかるだろう。)


  • No.71 by 倉留 鮮  2018-11-21 18:22:02 



>70 銀弧

( ……自分から手を差し出してきたくせに。大胆だねぇ、なんてからかうような台詞が耳を通り抜けて、羞恥に頬が熱を持つ。しかし言い返す前に続いた言葉に忘れかけていた羽織の存在を思い出し、着ているシャツごと抑えるように空いた手でぎゅっと反対の肩を掴んだ。そのまま最後の段まで降りて、男の簡単な説明に耳を傾ける。彼の横顔は一拍置いた後の掛け声と同時に意識を切り替えていて、決して気が緩んでいたわけではないが改めて緊張が走った。腕を引かれて、脚を動かす。動くのに向いている服装とはとても思えないが、銀弧は俊足な男だった。ぐんぐんと速度を上げていき、カラカラ下駄を鳴らして迷うことなく駆けて行く。ほとんど呆気にとられたような気持ちで必死に後を追っていたものだから、周囲を見る余裕もなければ彼の緊張にも気付けなかった。また自分が革靴を履いていることをこの時やっと意識して、スニーカーでないことを激しく恨んだが、革靴の何倍も走りづらい履物で風を切る背中に泣き言をいう訳にはいかない。三十年付き合ったらしい足腰に鞭をうって、ただただ前だけを見続けた。がむしゃらに。
予告通り右に曲がると、男は徐々に速度を落とした。やがて静止して、息を吐く。到着か、と分かった途端にどっと疲れが押し寄せて、握っていた手をずるりと離すとそのまましゃがみ込んだ。俯いて、羽織をかけなおしながら息を整える。しばらくして落ち着きを取り戻すと、ゆっくりと立ち上がり眉を下げて笑った。 )
……お前、足速いな。ましてや下駄でさ。


  • No.72 by 御子神 苑  2018-11-22 01:47:55 


>70黒縄

というと、黒縄さんは人間界の味をご存知なのですか?
(人間は弱い。思い出される言葉と返された言葉が組み合わされると見えてきた素朴な疑問。「それとも…僕より前にどなたかが迷い込んだのでしょうか」だとすればその人物は今どうしているのだろう、多少の心配の色浮かべ寡黙な彼をじいと見つめ。朝食を終えた客とは入れ違いに辿り着く三軒先の定食屋には確かに読める文字が書かれており、匂いもどうやら知っているものらしくするりと入店。信楽焼の狸がでんと座って此方を見ては歓迎しているらしい入り口の奥に居る店員へ「お邪魔します」の挨拶を、手書きの品書きも味わい深く初めて訪れた気がしないから何の緊張感も持たずに席に着き。「どれも美味しそうで迷ってしまうなぁ。黒縄さん、お勧めはありますか?」味噌汁とお新香はお代わり自由とのありがたい文字にあやかる食いっぷりが気持ち良い客人の隣にて幸せな優柔不断へ見切りをつけるヒントを求め。)

  • No.73 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-22 12:32:59 



銀弧 ▷ >71:鮮

(立ち止まると同時に倒れこむようにしゃがみこみ、は、は、と少し荒く息を吐きながら着物の裾を整える。貴方と目を合わせるとふははと気の抜けた笑い声を上げて、手をひらひらとさせながら「僕なんか遅いほうだからそう言われると悪い気しないね。」妖狐も元が獣故か人間の貴方よりは高い身体能力を持っているけれど、この常世の中ではもっと凄いのがいるのだということを示唆しつつ、ゆるりと立ち上がると砂埃を払い除け。さて、と妖狐が視線を巡らせた先にあるのは長屋の一つ。どうやら此処は表通りからは外れているらしく細い裏路地に面しており、その通りにはいくつか似たような建物が並んでいる。ちょいちょいと手で貴方を招くと玄関の引き戸を開けて中に入り込む。中は入ってすぐに炊事場と水瓶が置いてあり、襖で区切られているその奥は四畳半の部屋であるらしいが些か置物や机などで部屋は狭い様子が伺える。「あー片付いてなくてごめん。」と少し照れくさそうに髪の毛をかきつつ、下駄を脱いで部屋に上がり込むと貴方が座れるようにと物を寄せて。)


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黒縄 ▷ >72:苑

(ふるりと首を左右に振り否定を示しつつ「知らん。が、聞いたことがある。」実際に烏天狗が人間と交流を持ったのは貴方が初めてであり、烏天狗の人間に対する知識は全て聞いたものでしかない。「俺の知っている限りでは二人、……いや、三人だったか。」貴方の様子から、常世に来た人間が今どうしているのかが気になっているのであろうことはなんとなく察することができて、続けて「一人はまだ、常世に居るはずだ。……あれを人間と呼んでいいかはわからんが。」と衝撃的に感じられることを貴方に告げる。言外には残りの二人はもう常世にいないのだと示しつつも、その後を語らないのは常世から居なくなったその二人がどうなったかをこの烏天狗は知らないからであり。貴方の隣に着席し、品書きを覗き込むとその内の焼き魚定食と天ぷら定食を指で指して「これとこれは食ったことがある。」と告げ、つけている烏面を外して卓の上に置き。)


  • No.74 by 倉留 鮮  2018-11-22 18:55:34 



>73 銀弧

( 男は笑って謙遜すると、ゆっくりと立ち上がった。その動作をじっと見つめる。自分なんか遅い方だという言葉が謙遜なのか純然たる事実なのか知る由はないが、謙遜であってくれと密かに思った。口には出さなかったけれど。
彼が視線を外したのにつられて、自分も瞳を動かす。その先には、木造の長屋が佇んでいた。まさに下町の狭い路地といった風体で、いくつも連なるその建物に目を丸くする。歴史的な都市住居を想像しろと言われたら、多くの人間が思い浮かべるであろう模範的な外装だ。と言っても実際目の当たりにした記憶はないので、物珍しそうにあちこち眺めていると、銀弧が手招きしていることに気付き恐る恐る中へ入った。まず目についたのは炊事場。そして次に、襖の奥の小さな部屋。生活の拠点であろうその場所は男の一人暮らしが容易に想像できる光景で、照れ臭そうに断りを入れて物を寄せる姿は少しだけ人間臭く映った。が、その行動はこちらの座るスペースを確保するためのものなのだろうと理解すると、彼の提案に甘えた形であるとはいえ突然家に転がり込んだことに対する申し訳なさに襲われる。多分、少しハイになっていた。入ってすぐのところで突っ立ったまま、しばらくその様子を眺め──やがて口を開く。助けられてばかりの自分は、この男に何をしてやれるのだろうか。何をしたら、報えるのだろうか。 )
俺、なんて礼を言ったらいいか……。掃除でも何でもさせてくれ、経験がものを言うような仕事はダメかもしんねぇけど、知識で補えるような言いつけなら何でもするから……。


  • No.75 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-23 11:28:58 



銀弧 ▷ >74:鮮

(貴方が面白そうだから、貴方に興味があったから、あの石階段から連れ出しただけ。それは妖狐の中では一貫して変わりなく、貴方を助けたのは何か見返りを求めての行為ではないし、そもそも行き当たりばったりで先を見据えての行動ではなかった。だから貴方が申し訳なさそうにしているのがなんだか居心地が悪いような気がして、そわそわと落ち着かないようで耳をぴこぴこと前後させ「うーん……、礼とか別にそんな事しなくたっていいよ。」と手をひらひら。そもそもこの狭い四畳半で妖狐が貴方に与えられる仕事なんて殆どなく、してくれるというのであれば嬉しいけれどそれを貴方に此処まで連れてきた礼にやってくれというのはなんだか違う気がする。あらかた物を寄せ終わったらしくその場に胡座をかくと頬杖をつき「ひとまず鮮は僕のお客サマってことでさ、どう?」とにんまり口を弧に描き提案を。さすがにずっと貴方を養えるほどの蓄えはないけれど数日や一週間程度ならどうとでもなる。貴方を助けてくれそうな人に心当たりはあるし、貴方がどうにか常世で生活できるようになるまでは突き放す気もない。勿論、貴方が帰りたいと願うなら助力するつもりでもいる。強いて言うなら面白い話を聞ければそれでいいや、なんて考えながら貴方の返答を待っていて。)


  • No.76 by 倉留 鮮  2018-11-23 20:45:31 



>75 銀弧

( お客様ってことでさ、なんて男は言ってのけた。驚き半分、呆れ半分でその蒼穹の狐目を見つめる。面倒を掛ける側の人間にそう思われるのは余計なお世話だろうが、人一人預かっても問題ない程度の蓄えがあるならば、もっと広い屋敷に住んでいそうなものだと思った。下衆い想像と反し、彼の行動は後先や損得度外視故にそう蓄えがあるわけでもないらしいが、それを知る由もなかったので、ただただ殊勝な男に映ってしまう。「……奇特だな」発想が腐りきっているが、己の美醜の感覚が狂っていなければ、銀弧は女に不自由しそうには見えなかった。その小奇麗な面構えなら誰かのヒモになるのも楽だろうにと、こんな状況でふと思ったのだ。全く単純な思考回路である……この世界の仕組みも知らないくせに。
胡坐をかいて頬杖をつく男の前までゆっくりと歩く。目の前で立ち止まると、慣れない仕草で右手を出した。緊張からかちらちらと揺らぎそうになる視線を、なんとか彼の瞳に固定する。それから少しだけ言い淀むと──やがて、硬い声でこう言った。 )
……でも、ありがとう。世話になる。


  • No.77 by 御子神 苑  2018-11-23 21:03:26 


>73黒縄

三人が来て一人は残り、それでもその人は人間ではない。
(不穏な言葉は思考行動いずれも止めてしまう。二人の行き先も人間と呼べぬとの曰くありげな表現も表情を固くさせ暫しの間二の句が継げなかった。「人間であったのに人間ではなくなるのですか、誰でもいずれそうなるのですか」鳥居、妖、石段_数奇な運命は思い付くだけの凡ゆる記憶の何処に起因するものなのだろうか、暢気に三日かけて馴染もう等と考えている己にも抗えないその日は着々と長い影となり足首目掛けて近付いている気がしてならず僅かに声震わせ。「では魚で。朝から天麩羅は贅沢過ぎますから」仮面を外した姿は然程人間と外見上の違いを見出せないのではと思われる、本人がどう考えているかはさて置く事を前提とするにせよ。香ばしく湯気立つ湯のみを両手で包み持ち上げずにいる間も先程の話が気になってしまうのはやはり人間であるからに他ならない「黒縄さん、僕に少しずつ教えて下さい。迷い込む人間に待ち構えるこの先が何かを…そして"人間ではなくなった"とはどういう意味であるのかを」些か質問責めになってしまった気がする、尋ねようが知らなければ困らせてしまうというのに。紡ぐだけ紡いだ後はひっそり口閉ざし「…弱い者は先回りして不安を抱くように出来ているみたいですね」世話を焼いて貰っている身としては可能な限り重荷にはなりたくない、視線は下に薄く笑いのない笑いが口元に浮かび。)

  • No.78 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-24 13:57:14 



銀弧 ▷ >76:鮮

(そういった言葉は言われ慣れている。人間の貴方からしても奇特に映るこの妖狐は、妖達からも言われ慣れているのか特に気にしていない様子で「よく言われるよ。」と笑いながら述べる。差し出された右手を自身の右手で握り握手をすると「ん、宜しく。」とゆるりと尻尾を揺らして。さてこれからどうするかと思考巡らせながら寛ぎ始め、ふわぁと欠伸をひとつ。「……ま、こんな時間じゃ外に出るのは危ないし、何するにも朝まで待たないとね。」夜にはやや気性の荒い者が出歩く傾向にあり、自分一人ならまだしも人間である貴方を連れて外に出るには些か都合が悪い。部屋に嵌め込まれた明り障子から赤い色の光が差し込んでおり、貴方が石階段を登っていた時から変わらない色を示している。この部屋まで辿り着くまでにそう時間は経っていないとはいえ、夕焼けの時間がこんなに長く続くだろうか、と貴方が疑問を抱くのは難しくないだろう。)


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

黒縄 ▷ >77:苑

(店員を呼び止めて焼き魚定食を二つ注文し、懐の巾着から硬貨を何枚か取り出すとそれを店員に手渡して、そうしてから貴方に視線を戻す。「誰でもという訳ではない。あれは例外中の例外だ。」暫しの沈黙を経て、料理が運ばれてくるまでの間に再び口を開いて「人魚の肉を食って不老不死になった男がいる。それ以外は常世で死んだか、現世に帰ったか……どうなったかはわからん。心配せずとも滅多なことをしなければ人間で無くなることはない筈だ。」元より人間に積極的に関わることがなかったためその行く末を詳しく知らないということもあるが、その一例以外に人間が人間ではなくなったという話をこの烏天狗は聞いたことがなかった。貴方がそうなりたいと願うなら人魚を食らう以外にも方法はいくらでもあるだろう、しかしながら普通に生活する上で偶然にそうなってしまう可能性は殆どない。ふむ、と顎を摩り「……こういう話を聞くなら、俺ではない方が良いかもしれないな。」周りの変化にとんと疎い烏天狗は貴方に情報を提供するには向いていないと自覚したらしくやや眉を顰める。丁度盆に乗せられた定食が二つ、店員の手によって届けられた。)


  • No.79 by 御子神 苑  2018-11-24 17:19:14 


>78黒縄

八百比丘尼の伝説…繰り返し繰り返し孤独を味わう悲しみが本当に存在していたなんて。
(絶対的な行く先でないと知れたのは良かった。にも関わらず人魚の肉を口にした人間の物語が実在していたとは恐ろしくも哀しい。「経緯を知ろうとは思いませんが常世で延々と…老いも死も無くただ生きていく事を選ぶ人がいたというのは驚きました。そうですか、神様の導きでないなら僕も選択していかなければいけないのですね」昔読んだ時はそう感じなかった八百比丘尼の心痛が今は分かる歳になりつつある、だからこそ不老不死となった見知らぬ人も帰らず生涯を閉じた人にも思いを馳せずにはいられまい。落とした視線を戻し不安の半分は去った事を示そうと茶を啜り「滅多が無いように日々利口にしています」の冗談とも取れる口振りで誓いを立て。「黒縄さんの他にも僕達へ教えてくれる誰かが居るのですか?ありがとうございます、ふっくら焼けていて美味しそうですね」行き交う妖と隣の寡黙な烏天狗以外をそういえば意識していなかった、何かきっかけが訪れる予感に揺られ考えている仕草を見ていたが出来立ての朝食に阻まれ店員へ軽く礼を述べ。)

  • No.80 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-25 11:24:08 



黒縄 ▷ >79:苑

(その男が何を思って人魚の肉を食らったかなど、この烏天狗には知る由もない。しかしながらその末路が些か歪であることは知っている。貴方ならば変な気を起こさないだろうという予感もありながら、念押しするかのように一言「何にせよ、俺の仕事を増やしてくれるなよ。」と。貴方の軽い口振りに合わせたようで、その語調はやや柔らかいもの。目の前に運ばれてきた定食に手を合わせ、箸を片手に自らのぼやきを拾った貴方に心当たりを「酸漿という女がいる。人間を匿っていたこともあるらしい。この通りにもいくつか店を構えていた筈だ、今日出会うこともあるかもしれんな。」先ずはずず、と味噌汁を啜り「後は……猫だな。尾が分かれている黒い猫だ。」と続けて告げる。ひょい、ひょいと箸でつまみ上げては次々に大口の中に放り込んで行き、烏天狗の食べている定食は見る見るうちになくなっていって。)


  • No.81 by ✿ 主  2018-11-25 12:20:20 



✿ 募集再開のお知らせ

こんにちは。
此方に余裕が出て参りましたので、ひっそりと募集を再開させていただこうと思います。以下に萌え萎えを乗せておりますので、もし気になる方がいらっしゃればご参考にしていただければ幸いです。勿論余り気にせず作成していただいても構いません……!

萌え:我儘、大人びた、子供っぽい、計算高い、無鉄砲、傷痕持ち、社畜、依存的、ハーフ、病弱(起き上がれない程など過度なものは×)、お人好し、疑り深い、(素直、クール、毒舌、天然、口が悪い、方言、異性装、一人称僕(性別問わず)、儚い)
萎え:受け身、無反応、話が通じない、過度に察しが悪い

※萌えの後半部()内は以前に出した内容です。どちらかというと前半部の要素優遇気味です。

____________________


✿お品書き(以下全て必読)✿

>1】規約
>2】世界観/概要
>3】提供一覧
>4】募集Cについて


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

❀小噺集(追記設定、お暇な時にどうぞ)❀

>10】「逢魔が時」
>20】「季節」
>53】「妖の暮らし」


  • No.82 by 御子神 苑  2018-11-28 13:15:42 


>80黒縄 (主様)
(/返信が遅れており申し訳ありません。本日中には返せるかと思いますので今暫くお待ちいただければ幸いです…!)

  • No.83 by ✿ 主  2018-11-28 23:20:33 



▷ >82:苑背後様

(/ご連絡ありがとうございます……!此方から催促することはありませんので、無理せずお時間のあるときのお返事で大丈夫です。お返事お待ちしておりますね!)


  • No.84 by 雪永 依麻  2018-11-30 00:04:52 




名前: 雪永 依麻 ( ゆきなが えま )
性別: 女
年齢: 15歳
性格: 誰にでも分け隔てなく優しく明るい人柄。中性的でやや気障な口調で話し、自身も女性でありながらレディーファースト的な行動をとることもあるような、いわゆる女子にモテる女子。優先度は下がるが男性に対しても扱いが充分に丁寧で、こちらは恋愛相談を持ちかけられることがしばしば。
自己承認欲求が強く、親切心や心遣いの滲むような紳士的行動は無意識な( あるいは自覚のある )それの露呈。
容姿: 指通りの良さそうな色素の薄い金髪、肌は陶磁器のように白く、一目で異国の血が混じっていることが分かる。薄水色の双眸を長い睫毛と薄桃色の瞼が縁どり、ぷっくりと膨らんだ唇に薄紅の色が乗る、さながらビスクドールのような顔つきをしている。性徴の現れが薄く、凸凹の少ない胴にすらりと長細い手脚が伸びる。学校指定のブレザーにネクタイ、スラックス、ローファーを着用。
持ち物:学生鞄、学生証、ペンケースと文房具、音楽プレーヤー、イヤホン、教科書や厚い参考書など数冊、水筒、弁当箱、ハンカチ、ティッシュペーパー、財布、鍵
備考:母子家庭に育つ。父親は顔も名前も知らないが、日本国籍の典型的日系モンゴロイドの母から産まれたとは思えない容姿から自分が父親の血を強く受け継いだらしいことは察している。幼少期は精神的に不安定な母親から時折軽度の虐待を受けつつ、同年代の子供からはその容姿の異質さから虐めを受けるという散々な日々を過ごす。その後母の入院を期に祖父に引き取られ転校。新しい学校では強くあろうと毅然、優等に振る舞い元々の地頭の良さもあり強者のレッテルを獲得。そこで味をしめ持ち前の承認欲求も相まり今日の人格形成に繋がる。
一人称「私」、二人称「君、貴方」。
指名: お任せします
ロルテ:ちょ、っと、待って。
( 呼ばれている、だから行かなくては。いつどこでそう思ったのか最早覚えていないが、兎に角その一心で長い石の階段を登るという辛い反復動作を続けていたように思う。だから恐らくはそれが自分にとって大切なことだったのだろう。きっとそこに、私よりも私を必要としてくれる何かがいるはずなのだ。疲れからか、もしくは別の理由があるのかもしれないけれど、明瞭でない思考を働かせ続けるのに躍起になっているうちに、目的とまったく乖離したように自分の体が動いていることに気付かず。あれ、と疑問の切っ掛けになったのは、手に伝わる自分より相対的に冷たい何かの温度と、重力に従って先程より楽に動く脚。流されるままだった移動行為を止め、掴まれるままだった手でそれを握り返して軽く引き。それも人間の手の形をしているようだった。口を開くと予想より乾いた喉を震わせたせいかまともな音が出てこなかった、しかしそれも始めだけで、息の引っかかる特有の感覚を感じながらも下記を述べて )
すまない、呼ばれていて。だから行かないと。それとも、私を呼んだのは貴方だろうか。
好きな花:彼岸花


( / 以前から気になってはいながらも中々踏み切りがつかずにいたのですが、募集を再開されたとのことで思い切って参加希望をさせていただきます……!問題などございましたらご連絡いただければと思います。 )


  • No.85 by * 主  2018-11-30 06:59:22 



酸漿 → >84:依麻

(後ろから引っ張られる感触に足を止めて振り返る。ぱちり、ぱちりと瞬いて貴方を見つめる双眸は、照らす夕焼けに似た鮮やかな赤色。額には凡そ作り物とは思えない角がふたつ。ふ、と嬉しそうに目尻を下げる姿からは貴方に対する敵意は感じられず、寧ろ親しみを抱いているようで。しかし貴方の言葉には困った様子。貴方を呼んでいたのは己ではなく鳥居の向こう側にいる者、ゆるりと首を横に振り否定を示しながら「御前様を呼んだのはうちではないんだけれどね。」と繋いでいない方の手を頬に当てて目を伏せて。説明をしようにも石階段も半ば、長話をするには向かない場所であることには違いない。けれど貴方からすれば自身は見も知らぬ鬼である、という自覚はある。貴方を下まで引きずり下ろすことなんてこの鬼には容易いことではあるが、傷付けるような意思は全くない鬼としてはどうにか貴方に納得をして着いてきて欲しい。「後で説明するから、着いてきて頂戴な。……ね?」きゅ、と手を握る力を少しだけ強めつつ、緩く首を傾げて貴方に懇願を。)


(/ようこそおいで下さいました!以前から気にかけていただいていたとのこと、とても嬉しいです。PFも確認させていただきましたが不備は見当たりませんでしたので、早速酸漿にてお迎えさせていただきました。指名の変更はいつでも大丈夫ですので、他に気になる提供Cがいる場合や欲しい展開がある場合などはお気軽にお申し付けくださいませ……!ちなみに結末についてのご希望は御座いませんか?
当トピではリセット期間などは設けておりませんので、貴方様のお時間に都合のつくときにお返事いただければと思います!

↓参加者様が自由に使っていただける場所もありますので、何かありましたら此方でも対応可能です。
常世雑記帳
http://saychat.jp/bbs/thread/639937/】)


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(/今まで使用していた記号が表示できなくなってしまったようなので、一部変更しております。)


  • No.86 by 御子神 苑  2018-11-30 22:51:33 


>80黒縄

(伝説は戒めであり教訓でもある。少なくとも不老不死を望む程全てにおいて豊かであったとは思えない。「まさか、僕にはご縁の無いお話ですから」口調の波が微かであれど柔く揺らめいたのは耳に心地良い音として伝わり目を細め。また新しい名を聞いて一つ記憶に刻みそれならばと終わらせるには惜しい情報が手を止め「酸漿さんにお会いすれば…働き口が見つかるかもしれない。黒縄さん、その人とは必ず近い内に」長屋のあれやこれやを担うだけでは心許なかった事が嬉しい偶然で解決されようとしているのだから頬が緩むのも不自然ではあるまい。お新香をつつき肉厚な焼き魚を解していれば更にまた新しい情報が、思うに黒い猫又ではないだろうか。対して一口の大きさが花盛りの乙女よりも小さい己では完食のタイミングが合いそうになく先程よりも手の動きを速める他無し。「すみません、食べ終わるまでお待たせしてしまいそうです」期待に膨らむ胸に先ずは定食を送り込まねば、美味しいの一言も発さず急いで後を追い。)

(/ご寛大なお言葉をありがとうございました、お待たせしてしまい申し訳ありません…。引き続きどうぞ宜しくお願い致します!)

  • No.87 by * 主  2018-12-02 15:49:25 



黒縄 → >86:苑

(働き口が──貴方がいずれはそう言うであろうということは、昨日のやりとりからも察していたのかすんなりと受け入れている様子で。一足先に食べ終わったようで箸を置き、「そうだな。」と。貴方に紹介した鬼の下であれば滅多な事は起こらないだろう、何よりこの烏天狗が貴方にずっと付きっきりでいるのは難しい。貴方を現世へ帰すための方法だって見つけなければならないし、貴方がそう言い出してくれたのは都合が良かった。湯のみの中身をぐいっと喉へ流し込むと、外していた烏面を付け直しながら「ゆっくりでいい。」と貴方が食事を終えるのを待っていて。)


(/いえいえ、お返事をいただけるだけでも嬉しいのであまりお気にせず……!改めてよろしくお願い致します!)


  • No.88 by 名無しさん  2018-12-21 21:02:00 

(\背後口調より失礼致します。現実離れした独特の雰囲気漂う素敵な世界観に惹かれました。pfは後日投下となりますが、参加希望で御座います。主様は未だいらっしゃいますでしょうか?)

  • No.89 by * 主  2018-12-22 09:23:36 



→ >88

(/こんにちは。嬉しいお言葉と共に参加希望有難うございます…!年始にかけてやや此方の反応が鈍くなってしまうかと思いますが、pfお待ちしておりますね。以下参考にして頂ければ幸いです。)


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■お品書き(以下全て必読)■

>1】規約
>2】世界観/概要
>3】提供一覧
>4】募集Cについて


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□小噺集(追記設定、お暇な時にどうぞ)□

>10】「逢魔が時」
>20】「季節」
>53】「妖の暮らし」


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常世雑記帳
http://saychat.jp/bbs/thread/639937/
(参加者様が自由に綴っていただける場です)


  • No.90 by 十六夜 尊  2018-12-22 16:17:48 

【PF】
名前:十六夜 尊 (いざよい みこと)
性別:男
年齢:21歳
性格:落ち着きがあり呑み込みも早く、歳の割に大人びた雰囲気を纏う。感情の起伏が緩やか。物静かで近寄り難い空気だが話してみれば幾らか饒舌で博識な一面もある。誰にでも等しく一貫した態度で接し、自分の意見は最期まで貫くタイプ。一方で、意外にも自己犠牲心精神が強くいざとなれば危険を省みず一人で突っ走ることもしばしば。
容姿:透き通った色味の栗色のストレートナチュラルマッシュ。黒目がちの瞳は色素が薄く茶色だが、肌の血色は良い。筋肉質とは程遠いすらっとした細身。表情の変化が乏しい。下腹部に刃物で切ったような傷痕が幾つかある。
持ち物:身分証明.財布,ハンカチ,ティッシュ,充電の切れたスマートフォン,タオルに包まれた紅い血の染み付いた果物ナイフ。
備考:一人称は僕。二人称は貴方、~さん。
幼い頃に両親が離婚し、母方の祖父母に育てられる。加えて、幼い時は体が弱く病弱で家に籠りがちだった為、誰かに愛されることに異常な執着を持つ。そんな過去を抱えて過ごす間に、大学である女性と出会い付き合いを始めるも、独占欲の異常な彼女に束縛され終いには嫉妬の後に傷を付けられる(下腹部の傷はそのため)。生憎の性格の為、一人でその悩みを抱え込み強い束縛に耐え続けるも、ある日脳内で何かが千切れ反動で勢いのままに彼女を刺殺する。その後失意の内にビルから飛び降り自殺を計り、現在は昏睡状態。
指名:葛籠さん
好きな花:薔薇

(\すみません、pf迄は書き上げましたが只今背後に時間がなく、申し訳ありませんがpfのみの提出とさせて頂きます。誤字脱字等ありましたらすみません。絡みロルに付きましては、また後程投下させて頂きます。pf御確認の上、不備等ありましたら、お申し付け下さい。)

  • No.91 by 十六夜 尊  2018-12-22 18:51:17 


>葛籠 宛

(それは正に微睡みの中に居る様で、夢の中の様に酷くぼんやりとしていて曖昧だった。まるで見えない何かに引き寄せられているように、足は一人でに石段を登り続ける。はっきりとしない意識の中、それでも確かに分かるのは自らを取り巻く空気の異質さ。時は黄昏時,それとも夕暮れ時であろうか。何れにしろそれは自らの知りうる言葉では形容し難いものであった。その間にも一歩また一歩と足は石段を登り続け、次第に頭に掛かった靄は晴れてゆく。暫くすれば幾らか意識ははっきりとして行きその内に周囲を認識出来る迄に成った。何の意味も解らぬままにゆっくりと視線を泳がせては不意に自らの手を引く人物に気が付く。前を行く人物は女の童。誰だ?突然のことに状況を理解するなど無理に等しく未だ霞む脳に浮かび上がる単語はそれだけで。一体何が起きているのだろうか。自分は何をしているのだろうか。少しでも“今”を理解しようと見苦しくもがく様に働かぬ脳を必死に動かしては言葉を絞り出して沈黙を破り、明らかな困惑の滲む顔で相手を見上げて、)_っ、貴方は、誰ですか?

(\絡みロル投下致しました。拙く表現の分かり辛い部分も多々ありますが、目を通して御検討頂ければ幸いです。)

  • No.92 by * 主  2018-12-24 19:52:50 



→ >90-91:尊背後様

(/早速のPF、ロルテの提出有難うございます。確認させていただきました所、不備は見当たらないのですが…本当に申し訳ありません。此方の一方的な感覚にはなりますが、相性に不安を感じるところがありますので、この度は参加を断らせてくださいませ。埋もれていたトピを見つけてお声掛けしていただけたこと、本当に嬉しかったです。お待たせした上で色好いお返事を出すことができず申し訳ありません。)


  • No.93 by 田中 優也  2018-12-28 15:20:55 



名前: 田中 優也(タナカ ユウヤ)
性別: 男
年齢: 28
性格: 真面目な性格。与えられた仕事はきっちりこなそうと努力を惜しまず、また人からの頼み事にもNOとあまり言えないお人好し気質。自分の身を削りがち。喜怒哀楽の怒がやや欠けており、意思は弱く、何かあればすぐに謝りがち。

容姿: 髪はやや毛先の痛んだ黒の、もっさりとした天然パーマ。前髪は目が少し隠れる程度あり、襟足はやや長め。常に困っているかのようにハの字を描く細い眉に、黒縁のシンプルなデザインの眼鏡。長い睫毛に縁取られた黒のたれ目がちな瞳の下には、色の濃い隈が目立つ。室内作業が多いからか肌は少しばかり白く、肉のあまりない細身な体格。身長は172cmだが、やや猫背気味。服装は白のYシャツにグレーで無地のシングルスーツ、青の無地のネクタイに足元は黒の革靴。手には黒の書類鞄。

持ち物:黒の書類鞄(財布、スマホ、名刺入れ、筆記用具、手帳、書類、免許証、社員証、家と車の鍵、ハンカチ、ティッシュ、アイマスク、胃薬、折り畳み傘)

備考:一人称:僕、二人称:貴方、~さん
一般企業の会社員。
家族構成は父、母、祖父母。
兄弟は居ない一人っ子。両親は共働きにより、祖父母の家で年少期を過ごす事が多く、お祖母ちゃん子だった。故に好物も緑茶や和菓子、煎餅、そして祖母の作っただし巻き玉子と、やや渋め。また、家がペット禁止のマンションであった為、犬や猫を飼う事に憧れを抱いていた時期がある。子供の頃は近所の子供と外で遊んだり、祖父母とお手玉やおはじき、料理や畑仕事の手伝い等をして多くの時を過ごしていた

中学では陸上部に所属するも、高校では、決して裕福な家庭ではない事もあり、部活動を勤しむよりも飲食店にてアルバイトを優先、大学生の頃には一人暮らしを始めている。交遊関係は人並みに築いてはいた。

運動も勉強も、努力はするのだが結果はイマイチであり、就職活動時は自信の無さげな言動等もあり何件も面接に落ちた後、今の会社での内定を貰った時は救われるような思いを抱いたが、働いてみればサービス残業や休日出勤、退職者も多い、所謂ブラック企業だった。それでも、辞めた後他で働ける自信は無く不安が勝り、現在は睡眠時間を削って働き、会社で寝泊まりする日も珍しくない社畜。
趣味は料理とサイクリングだったが、今は僅かな休みの日は睡眠に費やし、趣味や友人達に使える時間は少なくなっている。
嫌いなものは無能という言葉、残業、会社、自分。
他に好きなものは、海、睡眠、休日、自然。
特技はどこでも眠れる事、徹夜、裁縫、パソコン。
好きな色は青。
あだ名は特に無く、強いて言えば短く優と呼ばれる事がある程度。

指名: 銀弧さんか酸漿さんのどちらかを希望致します

ロルテ:
(ぼんやりと微睡みの中にいるかのように朧気な意識の中、自分の名を呼ぶ見知らぬその声だけはやけに鮮明に脳内に響き渡り。行かなくてはいけない、と、何故、誰が、何用での部分に疑問を抱く事無く、ただ一心にその思いにのみに思考が染め上げられ足を動かし一歩、また一歩と階段を上り。もうすぐ頂上、色褪せた大きな朱い鳥居が見えた所で、鞄を握っていない左手を誰かに掴まれ、来た道を引き返される。不意の出来事に抵抗するとの発想も無く一段一段、流されるままに下るうちに靄の掛かっていた思考がだんだんと晴れてくれば、最後の階段を下りた所で足を止め、戸惑いを声に乗せ「あの、……すみません。貴方は誰ですか?」と、繋いだ手の先に見える目の前の見知らぬ人物の背中へと声を掛け。次いで初めて見る辺りの景色を見渡し、眼鏡の奥の瞳を先程まで自分が居た階段と鳥居に向けては「此処は一体……それに僕は誰かに呼ばれていたと思うのですが、行かなくて良かったのでしょうか……?」先ほどのように行かなくては、との強い思いに駆られてはいないが、大丈夫だろうか、言われた通りに動かず怒られないだろうか、と無意識に他者を気にする性分が顔を覗かせては、不安げに眉を下げつつ答えを求め言葉を紡ぎ)

好きな花:桜

(/失礼致します。以前より、和風な世界観と魅力的な人物達や、主様のロルに惹かれておりました。エンディングは2か3を目指していきたいと考えております。お時間がありましたら、相性の問題もあるかとも思いますが、参加のご検討の程宜しくお願い致します…!)

  • No.94 by * 主  2019-01-02 23:26:42 



→ >93:優也背後様

お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。PF、ロルテの提出有難う御座いました。
此方の提供でお迎えに行きたいのは山々なのですが、大変申し訳ありません。少し前から考えていたことなのですが、此方を閉鎖させていただこうと思っております。優柔不断に考えていたせいで無駄足を踏ませてしまい申し訳ありません。
理由としましては、以前と同じような熱量を私自身が持てないことにあります。複数人とのやりとりをする上で、どの方にも一定量以上の熱量でと常々考えていたのですが、暫く離れているうちに此方の気持ちが萎んでしまったようで……言い訳がましくなってしまいますが、この度は参加希望有難うございました。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

* 参加していただいた方々へのお知らせ

期限なしとして皆様のお返事をお待ちしておりましたが、この度此方のトピを閉めさせていただくことにしました。一方的な決断で申し訳ありません。短い間でしたが大変お世話になりました。有難う御座いました。
意図的に出していない設定なども沢山ありますので、いつの日かこっそり雑記帳の方に更新をするかもしれません。気になることなどがありましたらご質問等もお受けする予定ではありますが、提供Cと募集Cの交流はこのレスを持って停止とさせていただきます。

以降、稼働トピの邪魔にならないよう、もし書き込みをする方がいらっしゃいましたら下げでのご協力をお願いいたします。


  • No.95 by * 主  2019-05-03 12:23:29 



こんにちは。大変お久しぶりです。下げでの書き込みなので気付く方はそういらっしゃらないと思いますが、一つご報告に参りました。
此方は年始に突然閉めてしまったトピですが、提供Cへの思い入れが強く、近々設定リニューアルして再び始動しようと思っております。
今回のような、謎があり、募集Cが常世からの脱出という目的を持ち、提供Cが導きながらエンドへ向かって物語を紡いでいく……という試みは自分の力量のなさを痛感すると共に、どうやって募集C様及び背後様に伝えていくかとワクワクする楽しい物でした。
リニューアル後は今回のような謎を解き明かす物、というよりは交流をメインにさせていただこうと思っておりますので、当トピと少し雰囲気が変わるかもしれません。もし見かけた際にはやんわりと見守っていただければ幸いです。


  • No.96 by * 主  2019-06-06 23:37:12 



こんばんは、お久しぶりです。
リニューアルについて>95でお知らせしておりましたが内容をまとめることに難航しており、目処が立たないので再びお知らせに参りました。リニューアル計画を白紙に戻すことにいたしました。もしここを覗いており、心待ちにしていた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。


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