✿ 常世からの呼び声 (創作/指名制)

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✿ 主  2018-11-05 05:29:18 
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随分と長い間、貴方は石階段を登ってきた。

その場所に見覚えはないだろう。
左右は鬱蒼と茂る木々に挟まれて、暮れなずむ陽は貴方を朱く照らし続けている。石階段の終わりには随分と古びた鳥居が一つ、その先が神社であると推測するのは難しくない。けれど貴方がそれを認識できるかは、別だ。

思考も感覚も朧げな貴方に分かるのは一つだけ。
呼ばれている。
呼ばれているから、石階段を登っているのだ。

一段、貴方は足を踏み出す。
一段、着実に一歩ずつ。
一段、足取りは不確かに。

そうして終わりが見えてきた。
後一歩、その石階段に足を載せれば鳥居の向こう側を見ることができる。鳥居の向こう側にいる、貴方を呼ぶ何者かがそこに居る。

一段、貴方は最期を迎える──筈だった。


>幸運にも誰かが貴方の手を掴む。そしてもう片方の手で、しぃ、と口元に人差し指を当て、貴方を石階段の下へと誘った。



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  • No.55 by ✿ 主/【募集停止中】  2018-11-14 19:26:50 



銀弧 ▷ >54:鮮

(この妖狐は貴方が勇気を出して口にした言葉で漸く貴方の不安の正体を知る。常世に来る人間は記憶を失っていることが多いということを、珍しい物を拾ったからと浮かれて忘れてしまっていた。罰が悪そうに視線をやや右へ「んー」と少し唸り貴方へどう説明したものかと悩んでいて。どうやら貴方は自分の姿を幻覚か何かであると考えているようだし信じてもらえるかどうか。それにまず前提として妖狐の中の知識では常世と現世の違いなんて分かりっこなく、妖がいるか人間がいるか、それぐらいの大雑把な認識だけ。うんうんと唸るのを止めると、一先ず貴方が上げた疑問を一つずつ答えて行くことにして「まず此処は常世で、僕は此処に住んでる妖狐。この耳は偽物でもなんでもないんだけど……、触る?」自分の耳をぴこぴこと前後に動かしながら、見てわからないのであれば触れれば分かるだろうかと提案を。貴方より下の段にいるため、頭上の耳には問題なく触れることができるだろう。一番回答に困るのは貴方と自分の関係性と貴方の何者かということ。貴方とは知り合いではないし、貴方が何者なのかといった詳細は貴方の消えてしまった記憶の中にしかないのだ。再び「うーん」と頭を捻り、「ええっと、僕と君は知り合いでもなんでもなくて……君のことは知らない、ごめんね。何か持ってたりしない?ほら、名前を書いてある物とか、僕は自分の名前好きだし持ち物に書いたりするんだけど。」と貴方の姿を上から下まで眺めてみて、特に持ち物らしい持ち物はなさそうと思い至ると曖昧に苦笑を浮かべて。)


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