___行く末に(非募集)

___行く末に(非募集)

隊長  2018-10-24 21:35:56 
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創作BL

隊長×凶悪犯罪者

募集板でお声掛けさせて頂いたかた待ちです。
非募集になります

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  • No.101 by 芹崎 航  2018-11-13 20:37:18 


(この状況においても焦りの色を見せない相手はさすがと言うべきか。得意の話術で兄に声をかける様に焦燥が和らぎ迷いもなくなる。しかし兄は恐らく相手の思う以上に愚かで浅はかな人間。この後の兄の発言が予想でき視線を横に流して。

『はっ、手柄は俺のものでも、責任は下っ端が取るもんだろ。何が起ころうとしったことはないな。なあ、航。』
(権力を振りかざした滅茶苦茶な言い分は昔から変わらない。責任のなすりつけは兄の常套手段。頼むから相手の前で恥ずかしい発言はやめて頂きたいがそれに従い続けている自分も大概愚かだ。最高長官である父は兄の絶対的味方、周囲の部下達も不満があっても逆らうことはしないだろう。兄の呼びかけには答えず逸していた視線を戻しては前を見据えたまま口を開き

あの人のことはどうでもいい。やり方も気に入らないが俺のすることは決まってる。
お前ならこの状況でも逃げられるんだろ?…どう切り抜けるか、見せてくれよ。
(相手を背後に相手にしか聞こえない声量で述べる声色はほんの僅かに、本人でも気付かない程度だがどこか弾んでいるようにも聞こえた。自分の立場は弁えている。すべきことも決まっている。目の前の兄の一声で愚直な部下達はこちらに向かってくるだろう。微かに波打つ鼓動を抑え相手の出方を伺って。

  • No.102 by 白樫 謙也  2018-11-13 21:00:06 


──いいね、分かりやすく胸糞悪い野郎だ
(総監から出た言葉に思わず口がニヤける。この男の兄であり、この男の上にたち、この男を苦しめる存在…一体どんな堅物かいけ好かないやつが出てくるかと思えばここまでハッキリとした屑だとは。体が武者震いするのが分かる。権力の上に胡座をかき、そこが絶対的に安全だと思い込んで傍若無人に生きる、そんな奴ほど鼻を明かしてやった時が面白い。ヒーローを気取るわけではない、ただ人を無様に転落させる人間というのは自ずと注目を集める存在となる、それこそ自分の望む姿だ。それに今は…目の前で背を向けるこの男の鬱憤を晴らすという意味でも総監様の無様な姿を晒したかった)

くくっ…楽しそうだな。総監様に怒られるぞ──もちろん今から俺はここから逃げる。期待しとけよ?
(こちらにしか聞こえない声で伝えられた言葉、そこには期待が滲んでいた。自分があの屑の手から逃れるのを期待する声、顔を伏せて笑い声を噛み殺しながらこちらも相手にしか聞こえない声で返事をする。期待されたなら応えないわけにはいかない、なによりも他人を喜ばせるのが好きなのだ。それならば相手が望むとおり、望む以上の展開でこの場を切り抜けてやろうではないか。相手の影に隠れ顔をふせれば周囲から自分の手元は見えない。そこで懐に手を入れると、遠い昔に誰かから盗みとった拳銃を取り出した。そしてその銃口を相手の肩越しに総監へと向ける。相手のこめかみに突きつけた方が遥かに近いのに、今その銃口は相手の兄へと向いていた。相手の背後から出てくると銃口を向けたまま総監へと近づいていきやがて正面からその額に銃口をつきつけた)

全員動くな!少しでも誰かが動いた時は、総監様の額に穴が空く、こいつの優秀な頭を失うのは警察にとっても損失だろ?

  • No.103 by 芹崎 航  2018-11-13 22:28:08 


(相手が拳銃を取り出した瞬間場の緊張感が一気に高まる。周囲で様子を伺っていた部下の何人かは相手が兄に近づく間にいち早く拳銃を構え相手に向けるが、距離的に引き金を引いたとき銃弾は兄の額を貫くほうが速いため下手に動くことは出来ないだろう。もちろん自分も肩越しに銃口を感じた瞬間反射的に拳銃に手は伸びたが構えることはしなかった。しかしさすがは暗い世を生き抜いてきた男、予想を上回る展開にやや冷や汗をかくが、この最悪とも言える状況で不謹慎にも高揚感が湧きほんの僅かに口元が震えた。

『な、お前っ、どこでそんな物…。おい、何ぼけっとしてやがる!!!さっさとこいつを撃ち殺せ!!』
(面白いように慌てふためく兄の姿。とんだ醜態を晒してくれるものだが腐っても実の兄なのだ。まさか本当に相手が引き金を引くとは考えにくいが、隊長としての責務は果たさなければならない。

窃盗に詐欺だけでも重罪だってのに銃刀法違反に脅迫罪か。これ以上公に罪を重ねてどうするんだ。……ますますお前を逃がせなくなるだろ
(淡々と言葉を連ねるが茶番じみてしまうのは相手がこの場からほぼ確実に逃げることができるのを分かっているからか。それでも後述には無意識ではあるがただ逮捕するだけではない別の意味が含まれており、そのせいか僅かに含みのある口調になって。

『そ、そうだ。今ここでそれを使えばその瞬間お前の命もない!!どうせ撃てないだろ。そもそも銃を持ってるのがおかしい。はったりだ!偽物だろ!!ほら、撃ってみろよ!』
(声を震わせながらもよく喋る兄に耳を塞ぎたくなる気持ちをぐっと堪える。現場慣れしていれば相手の所持している拳銃が本物であることはひと目見て分かること。相手が安い挑発に乗るとは思えないが念の為に警戒はして。

  • No.104 by 白樫 謙也  2018-11-14 18:38:11 


そうなのか?それならもう少し罪状を重ねればお前は俺に釘付けになるかも
(総監の眉間に銃口をつきつけた所から、男の背後に回ると後ろから肩を掴んでホールドし、こめかみに銃口をあてなおす。哀れ総監様は人質だ。相手の言葉にはいつもの軽口で返すが、先程の件を踏まえ含みのある言葉にますます口角はあがるばかりだった)

別にこのまま引き金を引いてもいいが、あんたの人生も終わりだ。あぁ、それかわざと急所を外して拳銃に撃たれる痛みってのを経験してみるのもいいかもしれないな。初体験だろ?
(総監を人質に取りこめかみに銃口を当てたまま、前に歩けとその体を押した。その先は公園の出口、人質を取ったまま逃亡しようという魂胆だ。総監に語りかける口調は軽い調子ではあるが内容はそれなりに物騒だ。拳銃が本物かも見抜けないなんて、相手の上司とは信じ難い。一応安全装置を外す音を聞かせてやったが、これで自分の立場というものを理解できるだろうか)

おい、道を開けろ!それと拳銃構えるのもやめてもらおうか。総監様の命がおしけりゃな。まったくとんだ失態だな総監様、なんせ人質に取られたのはお前なんだ。お前が人質に取られなきゃ、今頃簡単に俺の事捕まえられてたのに。お前のせいで、台無しだ
(周囲に聞こえる程の声で道を開けろと要求したあと、この責任はこいつのせいだと声を挙げていた。おそらく今人質にとるこの男の人望は最悪だろう、相手も含め立場が上だからいやいや従っているだけ。だからこそ、この総監のせいだと声を大にして言ってやった。言葉にして当たり前のことを言っているだけだが、権力ゆえに相手を含めた周囲の警察官は不平不満を口に出せずにいたのだろう。だから代弁してやったのだ、今から自分が逃走するのはこいつのせいだと。そうしてやれば総監へのヘイトが溜まった警察官らは自然と自分に同調する、『総監のせいで犯罪者が逃走する』という結末を望むのだ。読み通り大人しく警察官達は自分が逃げるための道を開け始める。総監が人質に取られていたから、という大義名分もある、警官達もそうせざるを得なかったと言い訳ができるのだ。この場を完全に掌握するとニヤリと口が歪む。総監を人質に取ったままあっさと行為だった出口にたどり着いたのだった)

  • No.105 by 芹崎 航  2018-11-14 19:55:29 

(相手の見事なまでの深層心理をついた話術によりこの場の警察官のほとんどが相手の魂胆に飲まれていく。いよいよ愚劣な兄も状況を理解したのか蒼白になって無抵抗のまま出口まで連れていかれて。あんな兄の恐慌をきたした阿呆面は初めて見たかも知れない。この件に関しては相手に感謝したいところだが、流石にそのまま人質として連れていかれるのはまずい。他の警察官の目もあるし黙って放って置くわけにもいかず、兄を人質に取られ身動きが取れないながら一応とばかりに

…まさかそのまま連れて行くつもりではないよな?
邪魔になるだけだぞ
(総監を人質に取られたとあれば警察官たちは勿論父である長官も下手な手出しはできない。人質としては充分使える材料だが、指名手配の的になるのは避けられないだろう。いや、既に相手は今後徹底的にマークされるのは決定事項だが。しかしそれよりも相手とは対等に、一対一で向き合いたいのだ。そのために兄は邪魔だ。犯罪者を前にしてこんな馬鹿げた考えは以前の自分ならしなかったが相手には随分とほだされてしまったらしい。規則や体裁に縛られ一度は抱いた反抗心、それが燻りだしているのかもしれない。出口に立つ相手に投げかける声色はやはりどこか、ほんの少し弾んでいた。そしてさっさと一人で逃げろと視線だけで訴えていて。

  • No.106 by 白樫 謙也  2018-11-15 06:56:12 


分かってるって。なら、こいつを始末しとくか。あんたの失態のおかげで俺は逃げられる、感謝するよ偉大なる総監さまっ!
(相手の方を振り返る、平静を保っているつもりだろうが、やはり声は弾んでいるし目もほんの僅かにイキイキしている。それほどこの兄という人物は相手を縛る人間だったらしい。耳をすませると、ちょうどいいやつがここに来るようだ。『始末』なんて言葉を使って殺害を示唆すれば周囲の警官は一瞬身構える。そのタイミングで、総監の背中を思いっきり蹴って自分の元から引き剥がした。同時に公園に面する道に設けられたガートレールに足をかけ、体を宙へと上げる。タイミングバッチリだ。その瞬間に目の前にトラックが走り去ろうとする、そのトラックに足をかけるとそのまま体はトラックで運ばれていった。人質である総監は解放されたものの、犯人はすでに人の足で追いつけぬ速度で現場から離れていき警官達は為す術もない。最後に相手にヒラリと手を振りニヤリと笑い、そのまま公園からは見えぬ場所へと消えていった)

  • No.107 by 芹崎 航  2018-11-15 20:35:22 


(その日の夜、既に勤務時間をとっくに過ぎた時間、本部内にある総監室にて既に1時間になるか、飲んだくれた愚兄の何のためにもならない愚痴を立ったまま聞かされている。開始1分もしない内に話など聞かずに別のことを考えていたが、この場に居てやるのは権力もあったが昼間の騒動で兄が震えているのを見るのが滑稽だったのと、まあ一応兄弟、兄と認めたくなどないが血は抗えないらしい。そのよしみで居てやった。15分後、漸く開放されたが適当な理由をつけてもっと早く切り上げればよかったと後悔する。兄の話は要約すると『東堂英太は許さない。絶対に捕まえて地獄を見せてやる』だった。勿論兄が直接逮捕に出動することはない。そう言えば自分は相手の名前をちゃんと知っていないなとフと思った。

(総監室を後にして同じ建物内にある自分に与えられた一室へ向かい扉を開いたとき、足元にあの少年が勢いよく抱きついてきた。結局あの後も離れてくれずにお守りを任されているわけなのだが…、
「まだ起きてたのか…、先に寝るように言っただろ」
『ふふ、だってさ、昼間のお兄ちゃんかっこよかったんだもん。スーパーマンみたいだったよね。僕もやれるようになりたいなー』
(どーんと効果音付きでベッドに走って飛び込む姿に昼間の相手の姿が浮かぶ。確かに見事だった。あんな芸当ができる人間を他には知らない。その身のこなしも話術も、一見何にも縛られない生き方も、抱え込む闇さえもいつの間にか惹かれていた。犯罪者であり容疑者である相手の罪を暴きたいと近づくうちに彼自身を知りたいと思う自分がいて、それは無視できないほどに膨れ上がっていた。だから今日彼が颯爽と劇的逃走劇を成し得たときは悔しさなどなく爽快感すらあった。だが同時にだからこそこの手で彼を捕らえて全てを終わらさなければならない。彼が凶悪犯であろうとなかろうとこの感情に終止符を打つために。隊長としての責務、と自分のためだ。
しかしその覚悟とは相反するように唇を指先で触れては小さく笑む。無自覚だった。

(公園での騒動がきっかけで、相手を捕獲する際の拳銃の使用が長官のお達しで認められたころ、相手へ近づく影があった。30半ばを過ぎた相手の同業の詐欺を生業にする男だ。男は殺しの経験はなかったが、以前自分に凶悪犯である恋人を目の前で殺されていた。それから酷く自分に恨みを抱いたが一人で殺れる自信はなく、腕利きで何度も警察の手から逃れている相手の力を頼った。
『お前は隊長さんの気を引いてくれれば良い。殺るのは俺だ。もちろん金は弾む』
(男は服の内側に隠し持った拳銃を覗かせた後、無記入の小切手を差し出すと共にスマホを見せつける。そこにはいつか相手が殺しをした直後、その家から出てくる様子が写っていた。勿論その日時は一致している。



(/こんばんは。返ロル遅くなってすみません。本体失礼します!今回また無駄に長くなりました…。意味の分からない部分があれば遠慮なく聞いてください。そしてまたまた勝手にモブキャラが謙也くんの過去の殺人直後を盗撮していることにしてしまったのですが…良かったでしょうか?不都合があればモブ男が出てくるロルを切って頂いて構いません。ちなみにモブ男さんがいつどこで謙也くんに絡んでるかは決めてないです汗
毎度ながら見切り発射ですので自由に設定など付け加えてください!ご迷惑おかけしますがよろしくおねがいします…!)

  • No.108 by 白樫 謙也  2018-11-15 22:10:46 


(あそこまで人の注目を集めたのは久しぶりだった。それも大多数は警察官。自分の思惑通り総監を助けたくないという心理に陥り、しかし颯爽とさるこちらを呆気にとられ見つめる多数の警官達の顔は見ものだった。そして何より、あいつの顔。逃げるのが当然だと確信し、こちらを送り出すかのように晴れやかに見送るあの顔、誰もあの顔の相手を見てはいないだろう。あの時自分だけが相手を見ていた。こうしてまた逃走の身になり、芹崎航はまた自分を追いかけてくるだろう。暗闇で交わした一方的な約束を、あいつならば守ってくれると確信があった。次はどんな出会い方をし、どんな逃走劇を紡ぐのか、それを考えるだけでも心が踊った。)

──そんなものを持っているのに金を弾むなんて良心的だな。まぁお駄賃なしなら俺もそれなりのことをやるつもりだったが
(だが事は自分の思い通りにいかないらしい。とあるバーで話しかけられた男、同業者で顔は知っているがあいつに恨みを持っているとは知らなかった。そして見せられる『証拠』となる写真。この写真の日、自分は他の場所にいたとアリバイ工作をしていた。金を払い口裏をあわせてもらって殺害時刻にその場に居ないことにしていたのだ、この界隈ではよくある話。だがこの写真を持ち出されては自分が作り上げたアリバイは一気に崩れてしまう。それをチラつかせるこの男は歯向かうなと暗に伝えているのだろう。男の仕事を手伝うと返事をしながらも、どうすれば相手を生かせるかを考えていた。この男の口振りからするに相手への恨みは深い、だが下手に反抗すれば決定的証拠が相手にわたってしまう。様々なシナリオを思い浮かべながら今はこの男に従う振りをしていた)

(/いえいえいつもこちらがお待たせしていますし、無理のないペースで大丈夫です!そろそろ謙也の殺人が明るみに出てもいい頃合かと思いますのでこのままの流れで問題ありません。こちらも適宜付け足しなどなどして行きますが不都合など出た場合は教えてください!
こちらこそいつも展開任せきりで、ストーリー考えて下さりありがとうございます。今後ともよろしくお願いしますね!)

  • No.109 by 芹崎 航  2018-11-16 03:19:23 

(数日後、ようやっと少年を施設に預けたのだが、少年は終始相手を『かっこいい』と絶賛していた。将来同じ道を辿らないといいがと不謹慎にも思いつつ隊務を遂行すべく街に出る。その日の隊務は凶悪犯殲滅の主だったものはなく、麻薬売買の店を差し押さえたり窃盗犯を逮捕したり別管轄の応援に回っていた。その際も無意識に相手の姿を探していたが見つかることはなく何度か嘆息する。
滞りなく隊務を終えた夜、相変わらず父と兄に『さっさと東堂を捕らえろ』と嫌味混じりに言われたが適当に聞き流し今日は自宅に帰ろうと拳銃はそのままに隊服を脱いで着替える。しかし今度は部下達に飲みに誘われて。
要は労え奢れと言う訳だが毎度自分の厳しい指示に従わせ世話になっているのは事実。たまにはいいかと飲み屋へ連れ立っては、緊張感が削がれ人が変わったように酒を飲み交わす部下たちの様を席の端でお茶を飲みながら見ていて。たまに振られる話にてきとうに返しているうちにお開きとなれば部下たちと別れ一人家路を行き。

(そのころ男は自分を狙うなら勤務外が良いだろうとこの機を狙っており、相手におとりになって特定の場所に自分を誘い込むように命じ念の為にとスタンガンを渡して。
『いいか。少しでも逆らうような真似をすればこいつをサツに送りつけてやるからな』
(例の写真を添付したメールの送信画面を見せつけながら、データは他にもあると付け加え)

  • No.110 by 白樫 謙也  2018-11-16 12:33:21 


はいはい分かってますよ。指定のとこまであいつを連れてけば俺は金とその写真を貰えるってそういう約束だ、やることはやるって
(男がチラつかせる画面を見たくないと手をヒラリと振って拒絶しつつもスタンガンを受け取る。不意打ちでもしないかぎりあいつにこれを使うタイミングはないと思うが、ここは素直に受け取っておこう。この男はあいつを舐めている、そして自分も。手を振って了解の意を示して通りへと出ていき、相手の正面方向から近づいていって)

…──おい、俺が頼んだのはこういう見つけ方じゃないぞ
(いかにも偶然に出会ってしまったかのように、そんな声をかける、実際にはタイミングを見計らって曲がり角から出てきただけだったが。先日の約束を持ち出して揶揄うように言うと片眉をあげて。さてあの男はこちらの様子をどこかから見張っているだろう。それに囮として自分を使っているのだ、あまり相手と馴れ馴れしくもできないだろう。適度な距離を保ちつつ相手をあの男から守らなければならない。当然のように相手を守る思考になっていることはもう驚きもしなかった)

  • No.111 by 芹崎 航  2018-11-16 15:30:12 


……そっちから会いに来たの間違いだろ。そんなに待ちきれなかったか?
(曲がり角を曲がろうとしたところばったり出会したのはここ数日脳内を支配していた男。相手の様子からどうやら偶然のようだが、だとしたら運命のレベルを超えて恐怖さえ感じる。しかしまあ悪い気はしない。一瞬驚いて間が空くもからかいにはからかいで返す。その表情も声色も冷ややかさばかりだった初めに比べやや砕けていて。

で、総監の怒りを買ってマークされているお前がこんなところで何をしてるんだ。
___、…。
(公園の騒動以来相手の捜査網はかなり強化された。相手なら容易にくぐり抜けてその中でも淡々と窃盗を成してしまいそうなため心配はしていないが、悪事を働いているようなら見逃せないと、正直に答えてくれるとは思っていないため社交辞令のごとく問い。
そのとき、背後に僅かだが嫌な気を感じて振り向く。と、路地の影から黒猫がさっと横切っていって。暗闇を見据え眉を潜めるも気のせいだろうかと相手に向き直って。)

  • No.112 by 白樫 謙也  2018-11-16 20:49:08 


まぁ…そんなとこだ
(こちらに冗談めいたことを言うとは相手も随分砕けたものだ。今はそれにのってこちらも軽口を返したいところがったが、わざと歯切れの悪い返事をし両手を広げて肩を竦めてみせる。あからさまに合図は送れない、少しずつ違和感を抱かせて相手にこの状況を教えなければいけない。相手が何かに気づいたように振り返る、もうバレたのかと思ったがただの猫だったらしい。だがそれだって良い偶然だ。自分が嵌められていることに気づく要素を相手に向かって散りばめていかなければならない)

俺は今から馴染みの店に行くとこだ。裏路地にあるカウンター3席しかない店だけど、そこで出る魚が抜群に美味い
(細い通りを指さしそちらに顔を向ける。一見何も無い暗い路地だが、そこに店があると説明した。もちろんデタラメだが。その場所こそあの男に指定された場所、相手が殺される予定の場所だ)

  • No.113 by 芹崎 航  2018-11-16 22:29:51 



………。
(いつもなら軽口が返ってきてもいいところ、やけに大人しい相手を怪訝そうに見返せば、続く返答も引っかかる。なにをしているか聞かれて軽く躱されるかと踏んでいたか嫌に真面目に答えられ違和感を覚えて。それでもこれが普通と思えば一人納得し、顔を向けられた方向、店があるらしい暗い路地を見て。

あんなところに店なんてあったか?
__やっぱり今日のお前はなにか変だ
(普段外食をするにしても決まった場所でしかしないため店には詳しくない。しかし犯罪者たちを捕えるため街の道筋などはある程度把握しているつもり。話から隠れ家のようだが先程一度は納得した違和感は大きくなって。それはこれまでで培った勘のようなものだった。じっと相手の表情を伺って頬に手を添え此方に向かせて。
と、そのとき背後の暗闇で耳を澄まさねば聞こえないほんの些細な、しかしあまりにも耳慣れた音、銃の安全装置が外れる音がカチリと鳴る。刹那、背筋を這う殺意を感じ咄嗟に拳銃に手をかけ振り返りながら不可抗力だが相手を後ろに突き飛ばすかたちで後退して。とほぼ同時に銃声が響き足元すれすれを銃弾が霞める。間髪入れずに暗闇の中、火薬により銃口が光った場所めがけて銃弾を打ち込んでやれば拳銃が地面に落ちる音と共にくぐもった短い悲鳴が聞こえて。

『くそッ!!早まった…!おい東堂!さっさとそいつを気絶させろ!!』
(暗闇から姿を表したのは手を庇いながらも刃渡り20cmはある包丁を構え正気を失った声で怒鳴る男。男は特定の場所まで自分が来るのを待てないどころか、相手には気を引くだけで良いと言った約束すら忘れて、相手の弱みは握っているのだと睨みをきかせ脅迫紛いに命令していて。
しかしそんな企みや相手の心情など知らぬ自分は“二人に”嵌められたのだと勘違いしては身勝手にも裏切られたと感じ唇を噛み締めて背後の相手に鋭い眼光を飛ばし

こんな低俗なやり方をするとはな。買いかぶりすぎていたようだ
(相手に何かを期待するほうが間違っている。が、あの公園の狭い暗闇で確かに何か通じ合えたと感じていた。それは捨てなければいけない感情であるが、ただ今は“裏切られた”とやるせない思いが込み上げる。男は『さっさとしろ!』と相手をまくしたて。

  • No.114 by 白樫 謙也  2018-11-17 07:05:00 


(いつからこんなに自分はこの男に弱くなってしまったのだろう。周囲を惑わす嘘をついて騙し欺き躱すなんて息をするのと同じ調子でできるはずなのに、今こいつに手を頬に添えられて目線が合うとどうにも体が止まってしまう。体の奥底に沈めた言葉が喉元までせり上がってくる。『逃げろ』と一言いうだけだ、だがその言葉を言ってしまえば自分の所業が相手に伝わり、自分に幻滅してこいつは本来の仕事を即刻遂行するだろう。だが言わなければ相手は死ぬ。どう進んでも終わりの未来しかない。何も言葉を返せずにただ相手を見つめていると、自分の視線の先で微かな音が聞こえた。状況を確認するよりも先に後ろに突き飛ばされ銃弾が放たれる。あの男が怒鳴りながら出てくるのを見るとさすがに心がイラついた。それは相手が自分に明確な敵意を向けたことへの八つ当たりでしかなかったが)

下手くそにもほどがあるぞ、そんなせっかちじゃあ女にモテない。さてと、悪いな──気絶してくれ
(軽い口調を絞り出しながら懐に手を入れる。役者は舞台上に揃ってしまった、あの男に隠れてはもう何もできない。となると大博打を打つことになるが、それには相手の協力が必要だ。相手の目を見る、今までにない真剣な表情を向け『気絶してくれ』と口にした。それは字面通りの頼み事の意を含んでいて、正確には『気絶したふりをしてくれ』だった。だが、今自分に最大限不信感を抱いている相手が気づくかどうか。相手の方に駆け出すとスタンガンを取り出し体に押し付けようとする、相手の動体視力ならばきっとスタンガンが起動していないことに気がつくだろう)

(/ごめんなさい本日と明日用事が立て込んでおりまして返信できず、次の投稿は19日になります。お返事お待たせすることになります、申し訳ないです)

  • No.115 by 芹崎 航  2018-11-17 21:28:35 



(相手は犯罪者、友人でもはっきりと何か約束を交わしたわけでもない。だからやりきれない感情をぶつけるのはお門違い。分かってはいても沸々とした感情が胸を締め付ける。それでもどこかで冷静な自分がおり男の顔を見て、以前どこかで見た顔だと。そして随分前に恋人を自分に殺され、絶望と憤りを向けてくる男の表情と重なり合点がいく。が、そこでなぜ相手が弔い殺人に加担する気になったのか。まさか今までの相手の態度は自分絆して欺くための演技だったのか。
真っ先に男の対応を考えなければならないのに脳内は相手への疑心暗鬼が支配する。そんな最中“気絶してくれ”と。一瞬、ああやはり騙されたのだと自嘲するがそのあまりにもまっすぐで真剣な目に引っかかりを感じる。こんな時だからこそ相手はあの飄々とした態度で掛かってきそうなもの。自分は何か見逃しているのか。戸惑いに瞳が揺れ動く間にも相手がスタンガンを手に迫ってくる。まだ、起動していない。信じるか否か、その後予想される各々の行動を一気に頭の中に駆け巡らせる。スタンガンはもう目の前だ_。

もうお前の思い通りには飽き飽きしてるんだ。……甘く見るな
(スタンガンが触れる直前、体勢を変え相手の細い手首を捻り上げ突き飛ばす。相手に敵意はない。男に加担するに至った経緯は知らないが本気でないことを、信じた。が、だからと言って相手の思惑に乗って無様に気絶するふりなどしてやらない。そもそも相手に助けられるかたちになるなど冗談ではない。相手に殺意がなく、男だけを仕留めればいいなら造作ないことだ。それでも、この状況下で犯罪者を信じるなど、どうかしている。しかし信じたかった。そしてもし自分を助けるつもりでいてくれたのだとしたら__微かに口角を上げ相手の目を見て吐き捨てるが、声は僅かに上擦る。

『ちっ…つかえない奴め。もういい、さっさとくたばれ!!』
(憎悪を顕に迫りくる男。こんな事は何度も経験済み。焦ることなく突き出される包丁を持つ手を手刀ではたき、鳩尾に拳をお見舞いするが瞬間ゾワリを背筋が凍りつく。男が_笑っている。何かがおかしい。まさか本当に相手が弔いに加担したのか。背後の相手に意識が向く。__まさにその時、空き家である建物の二階から男が最後の策として雇った殺し屋がスナイパーの引き金を引こうとしていた。)


(/こんばんは!いえいえ、今日は私も中々時間がとれなかったので丁度よかったです!投稿の件、了解しました。忙しい中、返信ありがとうございます。おつかれのときはゆっくり休まれてくださいね。ではではまたの絡みを楽しみにしています!)

  • No.116 by 白樫 謙也  2018-11-19 19:15:03 


っ!──はっ、こりゃ一本取られたな
(相手が此方の思惑に気づくかどうか刹那の間緊張していたが、相手は自分の手首を捻り上げてしまう。一瞬意図が伝わらなかったかと落胆しそのまま突き飛ばされたが、直後視界に入った顔に言葉を漏らした。此方の意図は伝わったが此方の思惑には乗らなかったらしい。いつもこちらが惑わし手玉に取っているのに、今回ばかりはしてやられた。それと同時にこの土壇場で相手が自分の意図に気づいたことか妙に嬉しくて、口の端があがってしまう。自分に背中を向けても良いと判断した相手は簡単に男を制圧してしまった。あの程度の男、相手にとってはどうということもないのだろう。この場を切り抜けることができそうだとそんな思考が過ぎった直後、男の言葉に違和感を覚えた。相手を殺すよう指示する言葉、だが自分に向けられたものじゃない。となると今の言葉は他の誰かに、自分以外の仲間に向けられた言葉だ。男はもう1人、仲間を用意していたのだ)

伏せろ!!
(そこからは体が勝手に動いていた。相手に過去の犯罪がバレてしまうかもしれないなど、そんな葛藤は吹き飛んで、ただ相手を命の危機から救わねばと体が動く。相手を突き飛ばすようにして相手が居た場所に自分の体が移動する。今は自分のことよりも相手を救いたい一心だった)

(/大変お待たせしました!なかなか時間が取れずにこんな時間になってしまいました…申し訳ないです;)

  • No.117 by 芹崎 航  2018-11-19 21:19:06 



__!!!
(嫌な感覚が相手からではないと気付いたときには遅かった。背中への衝撃によって前のめりになりバランスを崩す。そして銃声。何が起きたのか、瞬時判断できなかったがゆらりと傾き倒れてくる相手の身体を咄嗟に抱きとめる。相手の右肩から手に伝わる生暖かい感触、服を染め上げる赤。__あのときも、母親の血で染まった_ドロリとした得体の知れない黒々としたものが侵食していく。許せない、許してはいけない。“     ”。ぐっと手に力がこもった、そのとき僅かに相手の呻く声が聞こえ、我に返った。銃弾が飛んできた方角に目をやりまさに二発目を撃とうとする殺し屋に銃を向け迷いなくその両肩に一発ずつ打ち込み鎮圧する。

………お前、何してるんだ…、なんの得も、ないだろ…
(腕の中の相手が息をしているのを確認しながら詰まる息を何とか吐き出し声を出すが語尾が僅かに震える。なぜ命を差し出すような真似をしたのか。また、自分のミスで命が消えていくのか。頭は冷静を取り戻しつつあるのに、胸は鉛のように重たい。いま、きっと自分は酷く情けない顔をしているだろう。自分の肩口にある相手の頭の位置からは見えないことを願いつつ、赤い液体が止めどなく流れ出る傷口を手で塞ぎ止血するよう力を込めて。

『畜生!!!なぜ邪魔をした…!!東堂…お前、分かってるんだろうな…!!』
(ここまでだんまりだった男。腹を抱えて蹲り動けない状態で息を荒くさせ苦しげに憤慨し震える手でスマホを操作しようとする。何をしようと言うのか、既に立てないであろう男を相手を支えてやりながら首を僅かに後ろに向け冷たく見据えて。)


(/こんばんは。いえいえ!お気になさらずに。また絡んで頂けるだけで嬉しいです。
勝手に謙也くん撃たれたことにしてしまいました…すみません。このあとモブも芹崎も自由に動かして頂いて構いませんのでやりやすいように回して頂いて大丈夫です。)

  • No.118 by 白樫 謙也  2018-11-19 21:49:08 


(銃弾が体を貫いた瞬間は針に刺されたかのような鋭い痛みを覚えた。これだけならなんとか耐えられるかもしれないと思った直後に右肩に焼けるような激しい痛みが襲いくる。視界が明滅したっていられなくなる。体が言うことをきかなくてそのまま無様に倒れそうになった所を相手に抱きとめられた。視界が霞み急激な眠気がやってきて、そのまま目を閉じてしまいそうだった。だが相手の手に力がこもり僅かに意識が呼び戻される。)

──お前も、…そんな、顔……するんだな…
(ぼやける意識の中で目に入ってきたのは見たことの無いような相手の顔だった。今にも泣きだしそうな顔、その時にこいつの母親も目の前で撃たれて亡くなったんだったとぼんやりと思い出す。その光景と今とを重ねているのだろうか。だとすれば、自分は相手にとって、母親のように大事な存在なのだろうか。そんな願望にも似た考えが頭を過ぎり、いつも通りの軽口が口から零れる。だがその言葉はある意味で本心だった。初めて相手が感情をさらけ出す様を見たように思う。あれだけ固いこの男が自分にだけそんな顔を見せるのは妙な優越感があった。それを感じていられるのも、もう少ししかないだろうが)


(蹲り震えていた男は東堂を脅すためにスマホを突き出していた。しかし相手に睨まれビクリと体を強ばらせると、スルリとその手からスマホが抜け落ち相手の視界内にスマホが躍り出る。その画面にはあの画像が、東堂瑛太の関係者が殺された日に当人が殺人現場にいた徹底的証拠が映し出されていた。此方のことを調べていた相手ならばこの画像がなにを意味するのか理解するのに秒もかからないだろう。だが当人であるこの殺人鬼は相手がその画像を見たことに気がついていなかった。それよりも浅い息をして命を繋ぎ止めるのに必死だった)

(/ありがとうございます。最近は日中時間が取れずに返信が夜ばかりになってしまいますが、お付き合い続けていただければ幸いです。いえ、こちらも撃たれるつもりでしたので大丈夫です!例の画像は警察には送信されないものの航くんの目には入るという形にさせていただきました!)

  • No.119 by 芹崎 航  2018-11-20 02:47:47 



(こんな時まで、死の瀬戸際に立たされているときまでこの男は軽口を言う。いつもなら気に障るそれが不思議と胸の重りを軽くさせるが息苦しさは一層増した。名のない感情が渦巻く中、耳障りに唸る男が取り落としたスマホに目がいく。なぜか見てはいけない気がした。しかし研ぎ澄まされた視覚は鮮明に、正確に脳へと情報を送る。そして皮肉にも全てを悟り静かに目を伏せた。_分かっていたことだ。恐らくもう少し前の段階で、気付いていたが気付かないふりをしていた。危惧を確信にしないように心の中で制御していた_だがもう知ってしまったのだ。ついさっき感じた“裏切られた”感情は沸かない。胸の重りも軽くなりも息苦しさも楽になった気さえする。
意識が朦朧としているのだろう、支える身体から力が抜けていくのがわかった。このまま放っておけばこの男は死ぬ。いやどうせ助かっても先はない。凶悪犯なのだから。
_自分のするべきことは決まっている。
浅い息をする相手を一度横抱きにしてすぐ近くの壁際に座らせて背をもたせ掛けると声をかけることなく未だに萎縮している男の元へ近づき男には目もくれず相手には見えぬようスマホを拾い上げ画面を確認することなく上着にしまって。

『わ、わかっただろ?そいつは、人ごろ___』
(冷たい眼光で銃を向けると男は言葉を息と共に飲み込む。相手の証拠を握った人間。そして自分に恋人を殺された哀れな男。ここで殺したらこの男はあの世で愛する人と永遠に添い遂げることになるのだろうか。カチリと音が鳴る。あとは引き金を引くだけだったが数秒後、男に興味を無くしたように銃をしまうと自分のスマホを取り出し救護班と応援を呼ぶ。そして相手の元へと戻り目線を合わせるように屈んで。

__死ぬなよ。俺はお前をまだ捕まえてないんだ。絶対に、逃さない。
(出血箇所を手の平で強く押さえつけ幾分も冷え切った低声でまっすぐに相手を見る。意志の籠もった鋭い目だった。が、その実今自分が抱く感情も行いも混迷し全く整理が出来ていなかった。暫くすれば、応援が来て男と殺し屋は捕らえられ、相手は警察監視下の医療病院に身柄を置くことになるだろう。流石に相手でも被弾した今の状態で逃げることはできまい。この先、どうするのか。道は定められているが鼓動は静かに揺れ動いていた。)


(/返信はいつでも時間のあるときで大丈夫ですよ!
例の画像の件、了解です。そのように回させて頂きました。今回細かい設定突っ込みどころが多々ありますが…もし気になる点があればおっしゃってくださいね!ロルも適当に蹴って場面転換してしまっても大丈夫です。あと、正直あまり考えていなかったのでどうでもいいのですが芹崎の母親の死因は刺殺となっています(>31)今回の話に支障ないですしむしろ設定をすり替えても構わないくらいなのですが一応安価をつけさせて頂きました。紛らわしくてすみません汗 長々と失礼しました!)

  • No.120 by 白樫 謙也  2018-11-20 12:33:12 


…あぁ……バレちまった…
(朦朧とする意識の中一瞬体が宙を浮き、次いで地面に下ろされたのが分かった。自分を脅していた男の声が聞こえる、相手の手にスマホが握られているのが目に入った。その時になってハッキリしない意識の中でも自分の過去を相手が知ってしまったことを理解した。自分の周りに起こっていた不審死、全てアリバイ工作をして自分に罪が被らないようにしてきたが、ひとつ綻びが出てしまってはもうどうしようもない。あの画像を皮切りに自分が行ったことが、自分が殺人鬼だということが遠くないうちに相手に知られてしまう。そうなればも2人の関係は変わってしまうのだ。警察官とただの詐欺師から特殊犯罪殲滅隊長とそのターゲットという関係に。今この瞬間から自分は相手に撃ち殺される人間になった。拳銃の安全装置が外れる音が聞こえる、その銃口は自分に向けられたものではなかったが、朦朧とした頭ではそれが分からずにこのまま相手に殺されるものなのだろうかと考える。だが妙に落ち着いていた。様々なものを躱し生き延びた自分だが、今ここで芹崎航に殺されるなら構わないように思えた)

は、…何、言ってんだ………もう捕まえただろ
(意識が混濁していて聞き間違えたのだろうか、まだ捕まえていないなんて、一体なにを言っている。もう自分はここから動けない、意識を失うのもあともう少しだろう。次に起きた時は檻の中か、それとも相手がこの場で自分を殺すならもう永遠に目覚めることもないかもしれない。顔をわずかにあげて相手の顔を視界に入れる。だが視線は定まることはなかった。もうこの男と追いかけっこをするのは終わった、それが無性に寂しい。それならばせめて最期の時には相手の顔を見つめていようとじっとそちらに目を向けていた。だがそれも数秒と持たない。やがて体が冷える感覚があって、意識が沈んでいく。もっと相手と一緒の時を過ごしたかったと心の中で呟きながら、意識を手放した。
その後の展開は早かった。相手が呼んだ応援によって意識を失った体は医療施設へと運ばれていく。しばらくその体は目覚めそうになかった)

(/ちょうどいい区切りかなと思いましたので場面転換とさせていただきました。そして申し訳ありません、航くんの母親の死因勘違いしておりました…そこらへんのロルは無視していただいて大丈夫です。謙也が刺された方がストーリー的には綺麗でしたね、申し訳ないです…)

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