___行く末に(非募集)

___行く末に(非募集)

隊長  2018-10-24 21:35:56 
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創作BL

隊長×凶悪犯罪者

募集板でお声掛けさせて頂いたかた待ちです。
非募集になります

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  • No.81 by 芹崎 航  2018-11-09 21:11:03 


お前のまわりには不審な死がついて回っているようだからな。普通に生きていればそうそう殺人や事故死に関与することはない。まして今回は母親と同じ死に方…、その誰かさんが何を思ったか気になっただけだ
(普通自身に関わる人間が死んだとき大抵は感傷的になる。しかし以前相手を母親の死について揺さぶった時、相手からは悲しみや辛さをいった感情はさほど感じられなかった。_今回の相手と関係をもった女の死。そして相手が幼いころ階段から転落死した母親。幼い心にはトラウマとなりうる死に方と同じ死をとげた女の話を聞いて目の前の男は何も感じなかったのか。そもそも関わった人間が死んでこんなにも飄々としていられるのは異様。相手が感情を隠し欺くのがうまいだけではない気がして引っかかるが、考えが『癖』にたどり着くことはなく。

(相手のからかいを一瞥してはこのノリにも段々慣れてきたなと短く嘆息し、未だ興奮気味の男をなだめながら女との関係を詳しく聞いてみる。するとどうやら男と恋仲にあった女が相手に惚れて『あなたは私のこと好きなのかもしれない。でも夜遊びばかりで寂しいの。あなたと違って英太くんはそばに居てくれて本気で私を愛してくれる。私もそれに応えたい』と別れを切り出したようで。しかし男は相手の詐欺などの悪い噂を耳にしたことがあり自身の夜遊びは棚に上げて相手に女を騙し取られたあげく殺されたと憤っていて。

『殺したのはこいつだ。警察の目はあざむけても俺は騙されない!!どうせ遊びで愛してなかったんだろ!!』
(唾を飛ばして怒号する男の瞳は興奮からか彼女を想ってか、うっすらと水膜がはっている。そう、普通なら身近な人が死んだとなれば多少なりとも感情的になるはずなのだ。それすらも相手は相変わらずな余裕な態度で躱してしまうのか。

こう言ってるが、どうなんだ?

  • No.82 by 白樫 謙也  2018-11-10 00:12:41 


残念ながら俺は普通に生きてない。常に刺激的でスリリングな毎日を過ごしてる。そんなことしてれば少しくらい暗い影が付きまとうこともある。母親と同じ死に方をしたやつがいたって何も思わないだろ?お前は誰かの母親が撃ち殺された時に何か感じるのか?
(相手の言葉の揚げ足を取るようにしてまともに取り合おうとはしなかった。暗い世界に足を突っ込めば死の影はつきもの、そんな理屈でここは押し通してしまおう。前々から警察にマークされているのは知っていた、自分の周りにはあまりにも死亡事故が多い、それが全て自分と関係を持った人間となれば尚更だろう。だからこそ今は少しずつ話を逸らしていかなければならない。自分の母親から相手の母親へと話をすり替えて問いかける。死を纏う人生という意味では相手も同じ、おそらく女が殺されるところを見たことがあるだろうし、殺したことだってあるだろう。すました顔を浮かべながら相手の過去を揺さぶってやった)

──…俺はあいつを愛してた。お前なんかの薄っぺらい愛情とは違う。心から、本気で、愛してた。遊びなのはお前だろ。
(『愛していなかったんだろう』という言葉にはピタリと動きが止まった。そしてそれまでふざけておちゃらけて場を濁してばかりだった男が纏う空気が変わる。凍てつくような鋭さを持った目で叫ぶ男を静かに見据える。そして奥底から響いてくるような低い声で『愛してた』を繰り返した。何事も簡単に交わしていく調子のいい男が今までに見せたことの無い執着が瞳に映っていた)

  • No.83 by 芹崎 航  2018-11-10 12:23:25 


…さして興味もないくせに
(窃盗やら詐欺に暗い影がつきまとうのは間違いないが死が関わるなんてどんな危険な道を渡ってきたんだと指摘してやりたい。しかしそれも相手の話術で躱されてしまうだろう。現にいまも自分の話に差し替えられてしまった。だが今は自分がどうこうなど感傷に浸る時ではない。相手の容疑が黒になりつつあるのだ。相手の問いには答えず吐き捨てるも、男の怒鳴る言葉によって俄に変わった相手の様子に瞠目する。今まで様々な凶悪犯と対峙してきて感じた狂気、いや狂気などと一言では言い表せない激情がそこにはあった。これほどまでに冷たく烈々とした『愛してた』など聞いたことがない。その気迫に考えるよりも身体が危険だと告げ総身に戦慄がはしる。自分は今までとんでもないものと対峙してきたのではないか。身体が微かに震える。しかしそれは恐怖からではない。血がたぎるような高揚感、武者震いだった。そしてこの“愛”に知らずに惹かれる自分がいて。

『な、…なんだよ、お前。……っ、だから殺ってないとでも言うのかよ!!』
(自分よりも先に口を開いた男。その声は情けなくも震え、相手の変貌ぶりに全身で怯えを表し、先程の威勢はすっかり消え失せ相手から距離を取りあがくように吠える。そんな男を横目に相手に向き直っては相手の顎に手を添えて此方に向かせて。

お前からそんな熱烈な言葉を聞けるとは意外だな。…でも酷い顔だ。
(人でも殺しそうだと、一瞬過るが言葉にはせず、わずかに顔を近づけ暗い瞳を見据える。相手のことだ。またすぐに飄々とした態度に戻るかもしれない。だが次は簡単には流されてはやらない。まだこの冷たい瞳を見ていたい欲を抑えつつ相手の言葉を待って。)

  • No.84 by 白樫 謙也  2018-11-10 18:41:36 


(まるで地下に潜むマグマが喉元までせり上がってきている感覚だった。自分からあの時の彼女に対する思いを否定され、文字通り頭にカッと血が上る感覚、しかしそれはぶちまけるような怒りではなくフツフツと胸を沸滾らせるような、どろどろで混沌とした感情。腰が抜けそうになりながら叫ぶ男にふらりと手を伸ばしその頭を掴もうとする。が、相手の方が早かった。顎に手を添えて目線が合った。だがその目はまだいつもの飄々としたものに戻らない。いつも心を誤魔化してばかりの目ではなく、今は感情を剥き出しにした化け物のような目をしていた)

おかしいか?俺は彼女を愛してないと馬鹿なことを言う奴に対して間違いを指摘してやっただけ、真実を言っているだけだ。
(なにかしか見えていない目、あるいは1つ以外何も見えていない目で静かに相手を見据える。愛というものの為ならばなんだってする、だがその『なんだって』というものが必ずしも世間一般において正しいことだとは限らない。男が言論を撤回するまではこの感情が収まることはないようだ。それほどまでに自分が彼女を愛していたという事実はこの男の中で何事にも否定出来ない事実であるようで)

  • No.85 by 芹崎 航  2018-11-10 21:28:00 



(依然、暗闇を宿した目をする相手の言葉は紛れもなく真実なのだろう。一切の茶化しや詮索など通用しないと本能が悟るほど、それは『歪みのない愛』に感じた。相手が女を殺したかはまだ分からない。_分かりたくなかっただけかもしれない_しかし相手から愛された女は幸せだったに違いないと思わせるほどの気迫がそこにはあった。もし、もし本当に相手が女を殺したのなら、その理由は何か___思わず息を飲んだときだった。背後で相手を警戒していた男が警察がいることで滅多なことは起きないと思ったのか『し、真実だ?お前が人騙して詐欺を働いてるのは知ってるんだぞ。そ、そんなやつの言葉なんて信用できるか!どうせお前の愛はまがい物に決まってる!!』と自分の後ろに隠れながら震え声でがなりだして。相手の神経を逆撫ですることは結構なこと。一瞬自分もしようと考えたがしなかった。いや相手の気迫がそうさせなかったのだ。少し黙ってろと男を一瞥しては相手に視線を戻し暗い瞳を見返して

お前がその女を愛しているのはわかった。…じゃあ、殺してないんだな?
お前の愛が真実なら、もう一度殺してないと否定しろ
(いまだに相手の考えることは理解し得ない。ただ掴みかけている不確かな殺しの動機。信じがたいことだがもし“そう”なら殺しを否定することは愛をも否定することになるのではないかと。浅はかで安易な考えなのは重々理解の上。すべては憶測だ。そもそも言葉を鵜呑みにすれば簡単に躱されてしまう掛け。それでも今の相手が何と答えるか掛けてみたかった。)

  • No.86 by 白樫 謙也  2018-11-10 23:51:10 


いい加減にしろ…俺は間違いなく彼女を愛してた、お前みたいな小手先の感情じゃない。深く、愛してた。誰よりも、俺は彼女を愛してたんだ。俺は彼女を永遠に手放しはしない
(相手が制した男の言葉だったが、その言葉をそのままにしておく訳にはいかなかった。正確には男の言葉を否定しないと気がすまなかった。何度も繰り返す『愛してた』の言葉、それは果てしなく純粋で奥深く偽りのない言葉だ。だが『愛してた』とは言うものの『愛されていた』とは1度も口にしていなかった。『愛し合っていた』とも言わない。この男が口にするのはただひたすらに自分からの愛の話だけなのだ)

──愛する事と殺す事は反対の事柄なのか…?──なんてな、だから知らないって言ってるだろ?俺が出かけてる間に死んでたんだ。俺を責めるのはお門違いってやつだろ?
(相手の問いかけにしばし暗い目のまま思案した後、低く唸るような声で、絞り出すような声で、そう答えた。愛する事は殺すことだと暗に示すような回答、だがその直後にいつもの表情へと顔つきが戻る。両手を広げ薄く笑いを浮かべながらやれやれと肩をすくめる。だが彼は、決して『殺してない』とは言わなかったのだった)

  • No.87 by 芹崎 航  2018-11-11 12:13:24 


(地を這うような声色で紡がれる愛の言葉。本来であれば甘いはずのそれは恐ろしいほどまでに心を絡め取り、烈々と、冷やしていく。祭壇の前で誓われる“永遠”も今は別のものに聞こえ、まるで言い聞かすように繰り返される愛の羅列は行き過ぎた執着。しかしある種、何に対してかは分からない。ただ泣いているようだと漠然と感じた。
そして、問いかけへの返答を聞いたとき、予想する殺しの動機とほぼ合致するそれに望んだ答えのはずが心のどこかで当たってほしくなかったと思う自分がいてわずかに視線を落とす。いつもの調子に戻った相手の言葉もあまり耳に入っておらず目を伏せたまま静かに口を開いて

愛と殺しを正当化できたとしても…お前の愛は独りよがりの傲慢だ
(安楽死、心中、嘱託殺人…世の中愛と死は密接に絡み合う。理解はしているつもりでもやはり相手の考えだけは分かりえない。愛するが故に殺したとして愛した者から何か返ってくるのか。しかし考えたところで相手の殺人は証明されたわけでもなく、今この話を続けても意味はない。返答は求めない静かな声で述べては、もう話は終いにしようと相手を捉える姿勢にうつり薄ら笑いを鋭く見据え前触れもなく相手胸倉を掴み身体を壁に叩きつけて抑え込んで。

…その話はお前を縄にかけて詳しく聞かせて貰おうか
(ぐっと肺を圧迫するように胸倉を掴む手に力をこめたそのとき、腰につける通信機器が緊急呼び出し音を響かせた。こんな時にと舌打ちしては相手を見据えたまま通信をオンにして。
『某コンビニにて凶悪犯グループによる強盗事件、犯人はナイフと拳銃を所持しており人質は客と店員を含め4名。死者がすでに2名出ています。至急応援を。』
「…今は手が離せない。他を当たってくれ」
『各部隊も別件で手がまわらない状態で…』
(緊迫した状況が機械の向こう側から伝わりすぐにでも応援に行かねば被害が広がるのは簡単に予想できた。目の前の相手を見過ごすなどこともあってはならないが、あくまで自分の責務は凶悪犯の殲滅。容疑者である相手とどちらを優先すべきかなど考えたくはないが決断しなければならないようで。
男はというと某コンビニがすぐ近くだと分かり恐れをなしたのかはたまた相手の気迫に負けたのか『も、もう良い。お前なんて知るか!』と退散していき。

  • No.88 by 白樫 謙也  2018-11-11 20:59:38 


───っ!!
(その時の顔は恐らく相手に初めて見せた顔だった。目を開いて動揺したのな左右に瞳がブレる、息を飲んでいつも軽口を垂れ流し続ける口は薄く開いたままで言葉が出てこなかった。相手に自分の愛の形を否定されたことが、嫌に胸を抉った。先程の罵倒を投げつけた男から何を言われようとも気にしなかったのに、目の前のこの男に独りよがりだと言われたのに酷く動揺していた。どこか不思議な縁を感じていた男、どこかでもっと知りたいと思っていた男に自分のあり方が間違っていると言われて、今言葉を詰まらせてしまっていた。そうしているうちに胸ぐらを掴まれ壁に叩きつけられると、肺から空気が押し出されて苦しげな表情を浮かべる)

…残念だったな、芹崎航。お前は俺を捕まえるよりも重要な任務が割り当てられたらしい。過去の事故よりも目の前の事件だろ、行かないとまずいんじゃないのか?
(胸を押さえつけられ息苦しくなってくるが、相手の通信機から聞こえた内容にはニヤリと口を歪ませる。胸ぐらに添えられた手の手首を掴みこれを退かせと力を込めた。今や表情はすっかりいつもの通りになっていてすました顔で首を傾げている。いつも通り本心を何者にも見せぬ仮面を被って、相手がここからいなくなるのを待っていた)

  • No.89 by 芹崎 航  2018-11-12 03:50:46 


…逃げられたと思うなよ。_お前もさっさと罪を認めて楽になるんだな。そうすれば俺がお前を、お前が愛したやつらと永遠に一緒にしてやる
(掴まれる手首が痛むものの表情には出さずすまし顔を冷たく見据え捨て台詞を吐く。はじめこそ悔しさの入り混じった声色で今までと変わらない子供じみた威勢にも見えたが、徐々に声を落とし相手の瞳の奥底を捉えるようにまっすぐに目を合わして。_相手の愛の形はやはり理解できない。当事者でない他者の自分から見ると相手のやり方は一方的で虚しさしか残らないし満たされるとは思えず。しかし自分もまた相手(罪人)に与えられるのは死だけだった_
数秒相手を冷たく見据えた後、相手の身体を壁に叩きつけるように解放しては身を翻し緊急要請の入った現場に向かう。この時、相手を気絶させてもよかった。しかし相手の容疑がより黒く、核心にせまった今、なぜかそれが出来ずに。


(翌日、陽の光が差し込む公園、定番の遊具が数個ほどある狭い敷地のベンチに座り隣で足をぶらつかせて座る小さな生き物、6つになる少年を何とも言えない表情で見る。時刻で言えば隊務時間、隊服も纏っているが今していることは所謂お守りだった。この子供は昨日の強盗事件で母親を亡くしたのだがショックからか母親の死を認識できていない。そして何がどういう訳か笑顔皆無で人がまともに寄り付かない自分に懐いてしまい離れようとせず隊務に支障をきたす問題に。異例ではあるが施設諸々の手続きが済むまで自分が見ることになり現在に至るわけだが、子供の扱いなんて知るわけもなくやりたいようにやらせていて。
確か相手が母親を失ったのも6つだったか。_昨日の相手の表情や言動、そして垣間見えた相手の愛への執着。予想できる殺しの動機。考えれば考えるほど相手はやはり黒なのだが、そう思いたくなく、理解したいと思う自分までいて。相手には出会った当初から心を乱されてばかり。余計な感情は不要だと自らに釘を指しては『お兄ちゃん、見て見て!』と少し先にあるクローバー畑に掛けていきしゃがんで何か探し出す少年の元へ近づくと後ろからその様子を眺めていて。)

  • No.90 by 白樫 謙也  2018-11-12 12:32:07 


…生憎だがもう一緒にいる
(壁に乱暴に叩きつけられ解放されると服装を整えて一息ついた。そして相手が十分離れたところでポツリと呟く。相手はこちらの癖に気付いてしまっただろうか、頭に血が上ってあれだけ喋ってしまったのだ。あいつも馬鹿じゃない、大方の予想は着いてしまっただろうか。独りよがりだという言葉が頭を巡る。だがあの選択を今も間違いだと思ったことはない。失ってしまうくらいなら、時間を止めた方が良いに決まってる。背中についた土埃も払ってしまうと通りへと足を向けた。)

──なんだ隠し子か?
(再会は早かった。この世界はどこまでも狭いらしくたまたま通りかかった公園でまたその姿を見つけてしまった。というより視界に入った途端自分の意識が相手へと持っていかれてしまっていた。隊服姿なのにお相手は不釣り合いな小さな子供。そのギャップに思わず吹き出しながら相手が座るベンチの隣に腰掛けた。いつの間にか自分を捕らえようとしているこの男の側に行くのが当たり前になってしまっている。理にかなっていない行為だと自分でもほとほと呆れるが、それでも相手を見かけると声をかけたくなってしまうのだ。)

  • No.91 by 芹崎 航  2018-11-12 14:50:50 

…そう見えるか?___俺が駆けつけたときには母親はもう駄目だった。救護部隊が来るまでずっと母親(遺体)のそばで泣いていたが夜にはそのことは覚えてなかった。
(こちらに近付いてくる影にぎょっとするが相手のおかしな行動にはもう慣れた。当たり前のように隣に腰掛ける相手をじとりと見るも、なぜかすぐに捕らえようという気は起きなかった。子供の手前なのは言い訳だ。相手も子供に手出しするようには見えず特に警戒はせず、違うと分かって聞いているだろう問いにはてきとうに返し、すっと視線をクローバー畑にしゃがみ込む少年へと移す。聞かれてもない情報を何か思い起こすような、どこか遠くを見る目で話しては小さく息を吐き

あの子にとってはどっちがいいんだろうな
(記憶を忘れたままか思い出すのと。何がとは口にせず問いかけながらも独り言のように呟く。いずれは少年も現実と向き合うことにはなるだろうが記憶があるのとないのとでは何かが違うだろう。自分は“あの日”のことを鮮明に覚えているが当時は与えられたやるべきことに縋り自分の中に眠る暗い感情を誤魔化し生きてきた_つい最近までは。ちらりと相手を見た時、相手に気付いた少年がぱあと表情を明るくさせ駆け寄ってきて『わあ、お兄ちゃんかっこいいねー。モデルさんみたい!二人はおともだちなの?』と純粋無垢な笑顔を向けていて。

  • No.92 by 白樫 謙也  2018-11-12 15:45:02 


いいや見えないな…どっちって発想が間違ってる。母親を殺された時点で心に傷を負うのは確定だろ。今思い出しても、いつか思い出しても、辛いのは同じだ。問題は、その辛い時に誰かが隣にいるかどうかだ…──俺とお前はその失敗例だな
(適当に返された答えには適当に返事をしておく。クローバーに囲まれ夢中で遊ぶ少年、その姿に自分が重なることはなかった。あんなふうに楽しくクローバーを眺めたことはない、自分の場合は必死に小さな緑をかき分けていた。四葉のクローバーを見つけられたらいいな、ではない。『見つけなければ』ならなかった。あの人に振り向いてもらうため自分ができるプレゼントだと必死に幸福の象徴を探していた。それを見つけて持ち帰ってもあの人は一瞥だけしてすぐゴミ箱に捨ててしまったが。自分は最初から隣にいて愛してくれる人はいなかった。相手は隣にいた人を失った。経緯は違えど、その後ずっとそんな人を見失ったままの自分達は同様に失敗例だと呟く。囚われたまま動けない、心から安らげる場所を見失って誤魔化し走り続けるしかない。なんと滑稽で醜くて悲しい姿だろうか)

カッコイイってのは良く言われるが君に言われると嬉しいな──っと、あいつと俺はまぁ、友達みたいなもんだ。友達以上かも
(こちらに笑顔を向け駆け寄ってきた少年を地面に膝をつけ迎え入れると、そのまま抱きかかえあげた。無垢で愛を知っている顔だ、安心できる場所がある奴の顔だ。正確にはもうそんな場所はないのだが、今はそれが存在すると信じている。相変わらず羨ましいとは思わない。何故ならあの人はあの時のまま、ずっとそのままでいる。だが出来ることならあの時、あの人と一緒にいる時にこんな笑顔を浮かべたかったと頭の隅で考えていた)

  • No.93 by 芹崎 航  2018-11-12 18:41:54 


同じくくりにするな。……お前は母親が死んだときさほど辛くはなかったみたいだがな
(相手の言うことは正しい。自分は母親が死んだ時父親も兄もいたが二人共母親の死には無関心で一人の家政婦がいなくなった程度にしか捉えておらず、悲しみを共有してくれる人間はそばにはいなかった。_相手とは何かしら接点があり似ている部分があると感じてはいたがやはり罪を犯した人間と同じ例に挙げられるのは癪で。しかし相手の言うことに多少なりとも合点がいくため反論する声は強いものではなく。そして相手の言う辛い時は母親の死ではない気がした。母親が死んで辛くないはずがないのだが、相手からは今まで対峙してきた中でそれとは別に何かを感じていて、何か詮索するわけでもなく思ったことを静かに口にしていて。

お前は女だけじゃなく子供にも好かれるみたいだな。…やってることは褒めたもんじゃないが
(相手の膝の上で少し首をかしげた後に『えーじゃあすっごく仲良しなんだねー』とはしゃぐ子供を微妙な面持ちで見つつ、相手の容姿と周囲を取り込む素質だけは見上げたものだと感心するが悪態吐くのも忘れない。
暫く相手に大人しく抱っこされていた少年だったが何か明暗を思いついたように『あ』と声を上げて相手の膝からぴょこんと飛び降りて『僕、かくれんぼしたいなー』と。
なんの笑い話で相手とかくれんぼなどしないといけないのかと思わず表情がひきつるが少年は既に乗り気なようで。
「…3人じゃ出来ないんじゃないかな…。」
(幼い頃から勉強漬けで友人もほぼいなく遊びとは縁遠かったがこの遊びに人数が少ないのは分かりそれを理由にやんわり子供相手の言葉遣いで拒否を示すが少年はごねており『えーできるよねー?』 と相手に助言を求めていて。

  • No.94 by 白樫 謙也  2018-11-12 19:33:51 


そうだな、お前は母親が死んだ時一番悲しんだだろうが…俺は母親と過ごしている時が一番幸せで、一番辛かった
(膝の上に母親を亡くした頃と同じ歳くらいの少年を抱えていたからだろうか、妙に心が昔へと引っ張られていた。そして相手の質問に嫌に素直に答えてしまった。先日自分の癖を相手に知られてしまったかもしれないのに、これ以上過去を吐露してしまってどうする。尋問も拷問もされていないのについ口から本音を零してしまったのだ。こいつと母親の話をするとどうも調子が狂う、相手の部屋に行ったあの日から、完璧に作り上げてきた東堂瑛太が、その他諸々の偽名によって塗り固められた人物像がボロボロと崩れていっているような感覚だった)

頭が固いな、それでも警察か?いや警察だから頭が固いのか。もちろん3人でも隠れんぼはできる。さて、鬼は誰がやる?
(自分の膝から降りた少年はパッと顔を輝かせて隠れんぼを提案してきた。相手は不服そうだが、少年の味方についてやりニヤリと笑みを相手に向ける。無意識に他人が喜ぶ行動を選択してしまうのも自分の性だ。少年の側にしゃがみこみながら隠れんぼを快諾するとここは少年の思う通りの行動をしてやろうと鬼役が誰か聞いてみて)

  • No.95 by 芹崎 航  2018-11-12 21:16:16 


寂しかったんだろうな。……今もなんだろ?
(いつもの軽い態度ではない嫌に真面目な答えを静かに聞き入れては、相手は母親から無償の愛を授かることはなかったのだと確信が持てて。と同時に今までの相手の言動と照らし合わせる。相手の周辺で起こる不審な死、昨日掴み掛けた相手の愛への執着と考え方。そして自分の部屋で成された“家”の話。それらが繋がった時こたえが見えた気がしたが、なぜか言及するのは憚られ口から出たのは月並みの同情の言葉だった。しかしそう感じたのも本心であり、続く言葉はやはり相手の考え方を否定するもので相手の愛は虚しさしか残らないと示唆していて。この時、相手の返答次第では相手が殺しを容認するようなものだとは自分自身まだ気付いてはいなかった。)

………
(相手を味方につけ俄然やる気の少年と断れない空気に、何考えてるんだと相手を一度見据えてから「…わかった。やるよ」と心中葛藤しつつも渋々肩をすくめて。そこからはとんとん拍子。少年は相手の問いに迷いなく自分を指してきて『隊長さんが鬼!』と。“隊長”は昨日本部で預かっているときに部下に呼ばれているのを聞いて甚く気に入ったらしくたまにこうして呼んでくる。子供にやめろとは言えないが相手の前で呼ばれるのは避けたいところ。まあ今さらなので咎めはせずに『30秒数えてね!あ、後ろ向いてないと駄目なんだよ』と弾んだ声の少年に頷き、後ろを向いて心の中で数を数えるが、この間に相手は逃げられるではないかと思うがなぜかさほど心配はしていなく振り向くことなく真面目に数をかぞえていて。)

  • No.96 by 白樫 謙也  2018-11-12 21:59:07 


──分からない。俺は母親を手に入れたはずなのに、いつまでも俺は…満たされない
(これほどまでに自分の過去と心情に迫った人間は過去いなかった。口から全てが溢れそうになる。自分が真に欲するものを叫びたくなる衝動に駆られる。しかしそれは、喉元ギリギリのところで止まった。相手がこれほどまで自分に迫るのは、自分を知ろうとしているのは、仕事だからだ。そこにはなんの感情もない、仕事だから自分を追い詰める材料を探している。実際全てを話せば自分は即刻相手の捕獲対象になるだろう。周囲も自分も欺き続けているが、もうとっくに後戻りできない深みに自分はいるのだ。6歳のあの夜から、もう引き返せない道を辿ってきている。相手にそれをぶちまけたところで手錠をはめられ冷たい檻の中に入れられて終わるだけだ。
隠れんぼを機に話は終わりだと、これ以上の質問は許さないと目で合図を送った。今はこの少年に付き合うのが先だ。ご指名により隊長殿が鬼となり30秒の時間が与えられる。といってもここは小さな公園、隠れられる場所は少ない。岩山を模した遊具に近づくと側面に開けられた穴へと入っていく。中は迷路になっていて、てっぺんまで登るとそこから滑り台が伸びている構造だ。子供用の穴に入るには少々骨が折れたが、暗い穴を進んで適当な位置で止まり、そこに腰を下ろすと背中を壁に預けた。暗くて幾分ひんやりとした空間、音が反響するのにやけに静かな場所だ。ゆっくりと目を閉じる。あの時、自分があの少年くらいの時、公園で遅い時間まで隠れていても怒られることはなかった、探しにくる人もいなかった。最後にはこの空間に耐えかねて自ら外に出てしまうのだ。今ならいくらでもここに居られる気がする、もう母親が迎えに来るかもなんて淡い期待を抱く必要がないのだから)

  • No.97 by 芹崎 航  2018-11-13 00:32:57 



(相手から静かに紡がれる言葉、それは限りなく相手の本心に近いように感じ、今まで飄々と何事も卒なく躱す男がどこか不安定で小さく見えた。そしてその時たしかに出来るなら自分が相手の虚しさを満たしてやりたい想いが芽生えた。が、それは超えてはいけない一線。自分の立場は勿論だ。それが第一であるが、近付いて失う恐怖がそれを許さなかった。今まで頑なに人を寄せ付けず引いてきた一線を自ら超える訳にはいかない。此処まで相手に引き込まれてしまうのは相手が容疑者でそれで興味が湧くだけ。今考えるべきは相手の心情を汲むことではなく言葉尻を読み容疑を暴くことなのだと思い直せば、相手へと伸ばそうとした手に力をこめて。
まだ自分の中にわだかまる情に一度蓋をしては隠れんぼを開始する。30まで数え終えたところで辺りを見回せば、花壇が並ぶ草むらの影に少年の頭のてっぺんが見えすぐに見つけてしまうも声をかけることはせず見てみぬふりをすれば相手の姿を探す。相手は細身だが長身。隠れるスペースは限られている。立ち止まって少し思案した後、岩山の遊具に近付き穴の中を覗くもそれだけでは奥までは見えず、仕方なしに身を屈めて相手が入った反対方向の穴から奥へ進むと探していた人物がいて。まるで母親を待つ幼い子供を思わせるその雰囲気に沈めたはずの情が再び湧いては、ここで手錠をかけてやれば良いものをそれはせずに相手の細い手首に手を掛け「…見つけた」と一言。それからじっと相手を見て、

探してる間に逃げればいいものを律儀に隠れるなんてな。……何を考えてたんだ。置いてかれた子供みたいな顔をして
(狭いスペースに大の大人が二人集まれば自ずと距離は近くなる。至近距離で相手と目を合わせ身動きが取りづらいながら空いているもう片方の手を伸ばし相手の目尻をそっとなぞる。からかいはなく冷たさは残しつつも相手にかけた中ではもっとも優しさが滲んだ声色だった。

  • No.98 by 白樫 謙也  2018-11-13 12:39:08 


──あぁ、そうだな。いや、置いていかれるってのはちょっと違う。そもそも誰も俺を迎えに来ないんだ
(暗い迷路の中で息を潜めていると、穴の中に誰かが入ってくる音がする。窮屈そうに通路を進んだ音はやがて近くで止まり、直後に手首に人の手の感触があった。その時点でようやく目を開けて相手の方をみて視線が合わさった。幾分優しい声色が聞こえ涙を拭われるような動作に、言葉にならない思いが胸までせりあがり、息を震えさせながら吐き出すことでその感情を宥める。ここは遊具の中だ、大の大人が身を隠せるところなどここしかないのは考えもせずに分かること。自分を見つけるなんて、相手にとってなんてことのない作業だったろう。だが今相手に見つかったのが堪らなく嬉しくて、この狭い暗がりの中、手首を掴まれているのに酷く安心していた)

…こうやって何度でも、俺の事を見つけてくれ──
(それはマーキングに近い行為だったように思う。あるいは呪いとも言えるかもしれない。ただ相手に向けて初めて自分の心からの願いを口にしながら、頬に手を添えて軽く口付けた。唇同士が触れるだけのキス、狭くて顔を付き合わせるこの場所だから出来たことだろう。暗くて世間から隔離されたような場所、ここでなら警察と犯罪者という立場も忘れて相手に近づくことが許される気がした。すぐに頬から手を離すと元の体勢に戻る。まるで先程のことなどなかったことにするように掴まれた手首を見ると、残念だと肩をすくめてみせた)

  • No.99 by 芹崎 航  2018-11-13 15:29:45 


__っ…、………とりあえずここから出るぞ。あの子がまだ隠れて待ってる。
(微かに震えた声で言われた言葉は切なく、孤独で胸が苦しくなる。自分の中で燻る感情が強くなるが警察としての理性がこれ以上は近づくなと警告し、相手の目元に触れていた手を下げ感情を抑えこむ。そのせいか、僅かに反応が遅れた。気付いたときには相手の顔が間近に迫り唇に柔らかな感触が当たる。予期せぬ事態に小さく目を見開くが不思議と嫌な気は起きなかった。今まで成り行きで付き合ってきた女と交わしてきたそれと同じ物とは思えない衝撃。一瞬で超えられた一線。_すぐ離れていき元の体勢に戻る相手にかける言葉が咄嗟に出てこない。本来口付けは想い合った恋人同士がするもの。今の口付けにそういった意味があるとは思えないし、相手の満たされないものに応えたいとは思っても好意とは同義ではない、はずだ。ただ抑え込んだはずの感情を湧き上がせるのには充分な誘引で“どこにいても見つけてやる”と警察としてではない本心からの言葉がでかかる。が、寸でのところで理性が勝った。相手と自分が歩み寄ることは許されないのだ。何より自分の引いた一線にこれ以上誰かを近づけさせる訳には行かなかった。何事もないようにする相手に合わせるように先の行動については何も触れず平静を装えば掴んだままだった手首を軽く引いて、この狭い空間から外へ戻るよう促して。

(さて、抑え込んだ感情を試されるときはすぐに訪れた。遊具から光の差し込む外へと這い出て後から出てきた相手に手を差し伸べ立ち上がらせたとき、その違和感に気付く。先刻までの静かな公園の雰囲気を壊すように周囲を張る警察たちの姿があったのだ。十台ちかい警察車に白バイ。少年は既に公園の入り口近くに停まる警察車の中にいるのが見えた。勿論自分は応援など呼んでいない。それにもし窃盗犯で容疑者の相手を逮捕するために集まったにしても数が多すぎる。が、一台の警察車から降りて此方に近付いてくる男を見た時合点がいった。そして面倒臭くなることも。

「総監が直々にこんなところまで足をお運びになるなんて何の御用ですか」
『お前が犯罪者一人に手を拱いているようだから手助けしに来てやったんだ』
(総監、実の兄であるが、普段は対して仕事の資料にも目を通さず威張って好き勝手に指示を出すだけの愚鈍。今回も失敗続きの自分に嫌がらせのつもりで大所帯を連れて相手を捕獲しにきたのだろう。兄にとっては気まぐれ。ただのお遊びだが、周囲を張る部隊の人間は誰も手練ばかり。ほとんど無意識に相手を背に庇うように前に出る。この人数でも身軽な相手なら逃げられるか_そこまで考えてはっとする。表情こそ崩さなかったがあふれる感情を握り込もうとした手が僅かに震え短く息を吐いていた。

  • No.100 by 白樫 謙也  2018-11-13 18:26:44 


これはまた…パレードって感じの規模だな
(相手が自分のしたことについて何も言わなかったことを、気にする素振りは見せなかった。外に出ようと手を引く相手に短く返事をし手を引かれその後ろに続く。返事をされたわけではない、しかし拒絶されたわけでもない。今はそれでもいい気がした、ただあの瞬間に一瞬だけ何もかもをとっぱらって相手と接触した事実があれば、今はそれでいい。相手は仕事と自分の感情を履き違えるほど愚かじゃないだろう、今まさに自分はその愚かな行為を行ってしまったわけで、それはこの暗闇から出れば忘れてしまった方がお互いのためだと頭の片隅で考えていた。
暗い穴から外へと這い出すと周囲の空気は一変していた。思わぬ展開に口がニヤける、いつも通りこのどうしようもなくスリリングな展開に興奮している様子だ。まるで殺人鬼でも追うような態勢に何事かと思っていると自分たちの前に現れたのは総監と呼ばれた人物、記憶に間違いがなければこの男の兄にあたる男だ。残酷な命令を下すことが犯罪者内で噂される一方で、いつしか事務員の女から聞いた話によれば仕事をしないくせに威厳だけを振りかざす面倒なタイプらしい。自分の前に躍り出た相手をチラリと見やってから総監様の方をみる。相手は自分を守るつもりらしいが、残念ながら自分はあぁいう人間が踊るのを見るのが大好きだ。相手の背後の位置から動かず、いつもの軽口が口をついてでる)

なぁ、ちょっといいか。あんたがこの場の最高責任者ってことでいいんだよな?つまりここで起きたことは全てあんたが責任と手柄をとることになる、俺間違ってない?
(自分がターゲットであるにも関わらず大きめの声を張り上げて総監様に声をかける。周囲にもしっかり声が届くボリュームで、相手の肩越しに兄にあたる人物を見据えながら問いかけると、片眉をあげて同意を促した)

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