---Abandoné【 指名制 】

---Abandoné【 指名制 】

xxx  2017-12-05 23:46:58 
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 ある者の目で見れば、
 それは朽ち果てた館の跡。

 またある者の目で見れば、
 それは荘厳なる"ナニカ"の館。
 
 
 「 おいで。 」 「 おいで。 」
 「 ようこそ。 」 「 ようこそ。 」


 反復する囁きが聞こえたなら、
 手招くこの手が見えたなら、


 「 お前は館に 」 「 招かれた。 」
 「 館は 」 「 お前を 」 


 気付いた時には、もう遅い。


 「 「 つ か ま え た ! 」 」





>「 もぉいいかい? 」 「 まぁだだよ! 」


 

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  • No.1 by xxx  2017-12-06 20:34:48 




▼ 注目 ▼
以下、このトピックにおける傾向となっております。
御確認の上、ひとつでも苦手なものが含まれる場合は御注意下さい。

・ダークファンタジー 
・一部グロテスクな表現有り
・人外、奇形、異形設定等有り
・暗め、欝要素等歓迎
・日常メイン、必要に応じてシリアス展開等も可
・3L可、但し恋愛非推奨
・相性重視の選定方式、指名制
・中~長ロル推奨、小説ロル歓迎の上級者向け



▼ プロローグ ▼
広い玄関ホール――その場に漂うひんやりとした空気からは、じわりじわりと体温を奪わんとする陰湿ささえ感じられた。
ひゅ、ひゅ、と短く息を吸い込む音、胸に確かな振動を伝えながら脈打つ心臓の音、
普段聞き逃してしまいがちな"人間の生きる音"がやけにはっきりと聞こえるような気がして、
焦燥感に侵食されていく頭がこう思う、"静寂に殺される"と。

そんな得体の知れない静けさを、正面に見える大きな扉が開くその鈍い音が打ち破った。

ギイイイ……玄関ホールの高い天井へ向かって響いてゆく音が心臓を鷲掴みにし、はっと息を呑んで固まる。
扉の向こうで待つ暗闇は、扉の開きが大きくなるにつれて広がっていき、
やがて、その暗闇の向こう側から"ナニカ"の足音が聞こえ始めた――。



▼ 概要 ▼
ある日、あなたは不気味な古い洋館に迷い込み、そこに住まう"ナニカ"と出会う。
その"ナニカ"は、あなたのものとも、そしてあなたの周りにいるもの達とも違う、
ヘンテコで、不気味で、何処か悲しげで…そんな、不思議な姿形をもっていた。

突然の出来事に戸惑うあなたへ、"ナニカ"はこんな事を語りかけた。


お前は"死にたくなくなるまで"、此処で暮らさなければならない――と。


どうやら、あなたに拒否権は用意されていないようだ。
"招かれてしまった"からには仕方がない。

これから、あなたと"ナニカ"達との、奇妙な同居生活が始まる。


あなたが、"死にたくなくなる"その日まで。



▼ 補足説明 ▼
・古い洋館とは?
 あなたが迷い込んだ、正しくはあなたが招かれた、"ナニカ"達の棲家。
 敷地一帯は一年中晴れる事のない深い霧に包まれており、敷地の入口には錆び付いた鉄製の門。
 まるで訪問者を監視しているかのように、いつも門に留まっている2羽の鴉。
 門をくぐると広い芝生の庭が広がり、枯れた噴水や置きっ放しの遊具、壊れた車、首の無い石像、
 世辞にも趣味が良いとは言い難い物の数々があちこちに点在。
 また、洋館の周りを取り囲むようにして、ぐるりと黒い薔薇の花が咲いている。
 間取りはごく有り触れた、中世ヨーロッパ貴族の館と同じようなもの。
 ポーチのある玄関をくぐると、広い玄関ホールがあり、左右にそれぞれ奥へ向かう通路が伸びる。
 正面には大きな古い扉、そしてそれを左右から囲むように2階へ続く赤絨毯の階段。
 天井には埃を被ってくすんでしまった、クリスタルのシャンデリア。
 他にも錆び付いた甲冑や誰かの肖像画、古びたランプ、とにかく不気味な物があれこれ。
 一体何の部屋がいくつあるのか、あちこちに何処かへ続く扉が目立つのが特徴的。

・"ナニカ"とは?
 古い洋館に住まうモノ達。
 人外、奇形、異形――姿形も去る事ながら、性格も考え方も様々で飽きの来ないモノばかり。
 手厚く饗そうとするモノ、あまり関心をもたないモノ、邪険な態度をとるモノ、はたまたそれ以外。
 あなたの洋館での暮らしにおける、個性豊かな同居人達。

・館での暮らしはどんな仕組み?
 この館は、死にたがりだけに見える場所、そして死にたがりだけが招かれる場所。
 館に招かれた"死にたがり"達は、"死にたくなくなるまで"館で暮らす事を義務付けられる。
 同居人は奇妙なナニカ達のみ、あなたの他に人間は居ない。
 但し、あなたの前に居た人間やあなたの後に来る人間は居るらしく、何代も続いているのだとか。
 ナニカ達の基準ではあるが、暮らしぶりは至って普通。
 あなたも初めは戸惑うかもしれないが、きっと直に慣れるだろう…その程度である。
 自分で自分を殺す、つまり自殺する事は出来ず、試してみたとしてもすぐに生き返ってしまう。
 逃げ出す事も勿論不可能。ナニカ達がすぐさまあなたを捕まえて、館へと連れ戻すだろう。
 遅かれ早かれあなたが"死にたくなくなった"時、初めて館を出る権利を手に入れる事が出来る。
 すぐに出て行っても良し、暫く名残を惜しんでから出て行くのも良し、
 或いは館を出る事なく死ぬまでナニカ達と暮らすも良し――全てはあなた次第。
 ただひとつ覚えておかなければならないのは、一度館を出るともう二度と館には戻れないという事。



▼ 決まりごと ▼
!▼ 注目 ▼の内容と重複する部分も御座いますが、以下を確りと御確認下さいませ。!

1.当トピックではダークファンタジー、グロテスクな表現、人外や奇形・異形、欝要素等を扱います。
 これらが苦手な方、嫌悪感を抱かれる方は御参加をお控え下さい。

2.より密度の濃い丁寧な交流の為に、相性重視の選定式をとらせて頂いております。
 従って、PFやロルテの内容によって参加を御遠慮頂く場合が御座いますので、予め御了承下さい。

3.3L可としておりますが、当トピックでは日常生活がメインとなっております。
 その為、恋愛を目的した御参加には向かないトピックである事を御理解下さい。
 日常生活における交流を経て仲を深め、最終的に恋愛関係へと発展する場合もあるかと思います。
 その際には、一対一への移行をご提案させて頂く可能性も御座いますので、併せて御了承下さい。

4.キャラクターのリセットは行いませんので、PL様のペースにてゆっくりとお楽しみ下さいませ。
 尚、トピック主が長期間(概ね1ヶ月程度)不在になる場合は、事前に告知をさせて頂きます。

5.中~長ロル、小説ロル歓迎となっておりますので、初心者様は冷遇とさせて頂きます。
 レスポンスに時間を要する事も多いかと思いますので、基本ゆったり進行推奨とさせて頂きます。

6.当トピックは指名制となっております。
 ロルの傾向上、より丁寧なロルを書かせて頂く為に、一度にお相手する人数を制限させて頂きます。
 実際の流れと致しましては、PFの提出及び正式な参加が決定後、
 トピック主よりお相手可能人数のアナウンス→参加者様によるご指名→交流開始 となります。
 時間は有限ですので、交流が中断となった場合は、次回より交流の続きをする事が可能です。
 また、場面を変えての交流開始、或いはご指名の変更も可能となっております。

7.ナニカ達のドッペル可としております。指名被りも問題御座いませんので御安心を。
 尚、館で暮らす人間は一人、と言う設定上参加者様同士の交流は存在しない事を御了承下さい。

8.以上の決まりごとを十分に御理解頂き、遵守の上で御参加下さいませ。
 終わりに、此方を最後までお読み頂けたと言う証明の為、大変お手数では御座いますが、
 お名前を「死にたがり」とした上での書き込みを宜しくお願い申し上げます。





>「 もぉいいかい? 」 「 まぁだだよ!あと100かぞえて! 」




  • No.2 by xxx  2017-12-06 23:47:13 




▼ 提供 ▼

Ⅰ マダム・ノワール -Madame Noir- 黒尽くめの創設者
女/外見年齢は30代半ばから40代頭/前下がりボブカットの黒髪/目の上も下もはっきりとした黒いアイライン/濃く長い睫毛/アーモンド型の黒い瞳/黒いリップを塗った唇/身長175cm/色白/黒いロングドレスに黒いハイヒール
館の創設者であり、ナニカ達を束ねる存在。
その正体は謎に包まれているが、古くから存在し強大な力をもつ魔女であると言う事は確からしい。
外見とは裏腹に面倒見が良く世話好きで、意外にも気さくな女性。
館に招かれた死にたがり達のよき相談役となり、館での暮らしを見守ってくれる。

Ⅱ ギャルソン -Garçon- 薄笑いの案内人
男/外見年齢は10代半ば/乱れのない七三分けショートカットの黒髪/大きく黒目がちの吊り目/口元にはいつも薄笑いが浮かんでいる/身長172cm/色白/白いカッターシャツ、黒いベスト、スラックス、蝶ネクタイ、革靴
常に薄笑いを浮かべた少年。口調や振る舞いは丁寧で、館の案内役を担う事が多い。
瞬きを一切せず、常に黒目がちの大きな目がぎょろりと開いているのが特徴的。
影の中に入り込む力をもち、影の中へ消えたかと思えば影の中から突然現れて人を驚かせる。
館に招かれた死にたがり達への対応は比較的良心的。

Ⅲ ファナティック -Fanatique- 猟奇的な狂信者
女/外見年齢は10代後半/内巻きショートボブの白髪/伏しがちの赤い瞳/眼差しは虚ろ/口元には黒い拘束マスク/重い鎖と鉄球のついた手枷/身長158cm/色白/白い修道服、焦げ茶色のブーツ/金のロザリオ
華奢な体で重い鎖と鉄球を引き摺りながら歩く修道女。
その正体は修道女の体を奪い取った悪魔。あまりに危険な猟奇趣味により拘束されている。
修道女と悪魔の人格が同居し、普段は大人しく主張も控えめだが、時折人が変わったように暴れ出す。
館に招かれた死にたがり達への対応は時と場合によって大きく差がある。

Ⅳ ジュモー -Jumeaux- 一心同体の双子
男/外見年齢は10歳前後/外はねショートカットの金髪/円く大きな翡翠色の瞳/片方は口を縫われ、片方は眼球の無い両目を包帯で隠す/身長148cm/ひとつの体にふたつの頭/異様に長く大きな両腕/赤黒ツートンカラー道化師衣装
ひとり分の体にふたり分の頭がついた双子。
口を縫われている方が「ダミアン(Damien)」、目を隠している方が「ドミニク(Dominique)」。
華奢な下半身では体を支えられず、その分長く大きく発達した両腕と手を使って動く。
やんちゃで悪戯好きな性格。毎日、一日中館の中を走り回って悪さをして楽しむ厄介者。
館に招かれた死にたがり達の事は悪戯の良い標的だと付け狙っている。

Ⅴ ヴィペール -Vipère- 忍び寄る毒牙
体は男、心は女/外見年齢は20代後半/肩流しセミロングウェーブの薄紫髪/垂れ気味な金色の瞳/鋭い牙と長い舌/全長未計測/人間の上半身と青紫色の大蛇の体/色白/上半身は常に裸/両手首に銀の腕輪
人間の上半身と大蛇の下半身をもつ、所謂オネエ。強力な毒をもつ。
高飛車で気性が荒くプライドの塊、取り分け美意識は人一倍で高く自分が大好きなナルシスト。
自分の美に絶対的な自信をもっている事に加えて、いつも人を誘惑せずにはいられない色欲家。
館に招かれた死にたがり達をすぐに誘惑して自分のものにしようとする。

Ⅵ ファントゥーム -Fantôme- 囚われの亡霊
男/外見年齢は30代半ば/オールバックの銀髪/左側の前髪だけ下ろしている/切れ長で深い青の瞳/仏頂面/身長188cm/生気の感じられない青白い肌/ネイビーを基調とした中世貴族の服装/左手の薬指には指輪
かつて愛した女性を病で失って以来、未練を残して成仏できないままでいる亡霊。
常に暗く陰鬱思考で、人に心を開かず自ら望んで孤独。芸術を愛し、振る舞いそのものは紳士的。
一見普通の人間のように生活しているが、亡霊である為この世のものには触れることが出来ない。
館に招かれた死にたがり達に対しては良くも悪くも無関心。



▼ プロフィール様式 ▼
参加希望の書き込みの際には、プロフィールの提出をお願い申し上げます。

名前/※国籍不問
性別/
年齢/
性格/※詳細に
容姿/※同上
備考/※死にたがりの理由必須
ロルテ/※死にたがりの理由に関連する場面を
     例:死にたがりの理由が虐待であれば、虐待を受けている場面 等


優遇・冷遇などは特に御座いません。また、設定に関する禁止事項等も、余程無理のあるものでない限り特に設けませんので、思うままにお好きな設定を詰め込んで下さい。




>「 100かぞえた!もぉいいかい? 」 「 もぉいいよ! 」




  • No.3 by xxx  2017-12-06 23:47:55 




皆様初めまして、トピック主です。明らかに私の趣味が詰め込まれただけの主得トピックへお越し下さいまして、まずはありがとうございました!長々と書き連ねている上、説明不足な箇所も多々あるかと思います。何か御不明な点、気になる点など御座いましたらどんな些細な事でも構いませんので、どうぞご遠慮なくお声掛け下さいませ。
仄暗く不気味でありながら、日常メインならではのほんのりとした温かみやコミカルさを楽しめる、そんなトピックを立ててみたいと言う思いから生まれたのがこのトピックです。このような世界観に興味をもって下さる方がいらっしゃるかどうか、一抹の不安が過ぎるところでは御座いますが…良いご縁に巡り会える事を信じ、これにてレス解禁とさせて頂きます。

当トピックに興味をもって下さる方のご参加を心よりお待ち致しております!


  • No.4 by マダム・ノワール  2017-12-07 19:23:56 




――ごきげんよう、あたくしの可愛い死にたがり達。

今夜の食事は鶏肉と南瓜とほうれん草のクリームシチューだと、ギャルソンが言っていたわ。
こんな寒い日にはぴったりね。彼はとても腕の良い料理人でもあるのよ、期待しなさい。

あたくし達は一足先に頂く事にするわ。
早く食べて片付けてしまわないと、その内にジュモーが何もかも引っ繰り返してしまうから。



>「 これから、2人の死にたがりを待つ事にするわ。 」



  • No.5 by 死にたがり  2017-12-08 04:46:50 


名前/ タナカ ミノル
性別/ 男
年齢/ 20代前半
性格/ 「どうせできないから」「代わりはいくらでもいる」というのが口癖の根暗な性格で、本人は何もできないことに劣等感を抱いているが、実際は自分が不幸ぶっているだけで比較的何でもこなせる器用貧乏。虐待もされなければいじめもなく、比較的ホワイトな企業に就職できたにも関わらず、本人のプライドの高さに起因する劣等感だけに目を向けて生きてきた。結果、死にたいという思いに縋り、周りを敵としてみることで自分のプライドを守り続け、そんな自分に嫌気がさしている。
しかし何かを継続的に続けることが大の苦手で、努力もしようとしないで自分には才能がないと決めつける劣勢のクズ思考を持つ。ある種の完璧主義者とも言えるが、努力をしないせいで実力が理想に追いついておらず、その現実に直面するたびに必ず逃げる。そしてそんな自分に嫌気がさす悪循環を飽きもせずに繰り返している。
容姿/ 日本人らしい黒髪は耳元が隠れるくらいまで。前髪が少し長く、自分の瞳が隠れるほどの長さ。瞳は髪と変わらず黒色のタレ目。光はない。少し大きめの瞳であり、それが影響してか、少しばかり童顔に見える。白いワイシャツに青いジーパン、黒いスニーカーをはいている。これといってコメントのしようがない個性のない服装。
備考/ 努力するほど将来に希望が持てず、何をしてもトップになれない、誰からも褒められ脚光を浴びない自分に嫌気がさしたから。普段から死にたいと思っていてが、タイミングが掴めず、理由もなかったから死ななかった。しかし、不運に不運が重なり、勤めていた会社で大失敗をしてしまったといういい機会を得たから死のうと思っている。
ロルテ/
……じゃあ、死ぬか。
( 部屋の片付けを終え、大失敗の後始末を終え、こんな自分を育ててくれた親や兄弟に対する礼を述べた遺書を書き終え、会社の人達とは失敗を犯した新人に対してごく当たり前に行われる励ましの会を終えた次の日の朝。誰かに聞いてほしいにも関わらず、誰にも聞こえないようにボソリと呟き、駅のホームに降り立った。
特急や快速が多く走り、通勤ラッシュとも言える人の多さの中では、だれも自分に目を向ける人間がいるはずもなく。いてほしいと思う自分の淡い希望を握りつぶすと、黄色い線の上に立ち。不意に、死にたくない。と心が呟いたその瞬間に涙が出そうになるのを必死に押さえつけ、震える足を意志の力だけで止めようと試みて。死にたくない、でも死にたい。これ以上の機会などない。きっと会社の人間や家族や友人達は驚くだろう。そんな気すら見せなかった自分が、今まさに死のうとしているのだから。遺書にはこう書いた『死にたいから死ぬんです。誰も悪くありません。ごめんなさい』と。まさにその通りだと思った。誰も悪くない、家族も友人も会社の先輩も、そして自分も。
そう思った瞬間、体を支配していた全ての恐怖が抜け、"回送が通ります"というアナウンスが遠くから聞こえてくる。
今か。今だな。ゆっくりと、まるでこれから散歩に出かけるかのような軽い気持ちで、周りのざわめきがかなり大きくなるのを遠くの方で聞きながら、駅から線路側へと飛び込んだ____ )



(/ 初めまして! 素敵なトピの雰囲気に惹かれ…思わず衝動的にpfを作ってました。
いかんせん、中の人がこういったファンタジー系のトピには普通の人間を投入したがるもので…お許しください。現実にいますよねこういう人、多分。ザ・ひねくれた日本人みたいなのを作ってみました。
どこで指名すれば良いのか分からなかったので、ここでさせていただきます! マダムかヴィペールちゃんの指名でお願いしたく……! 相性等々があると思いますので、指名以外のナニカからの交流でも、この申請自体を蹴っていただいても構いません。何卒、よろしくお願いします)

  • No.6 by xxx  2017-12-08 13:15:07 



>タナカ ミノルさん背後様

(/この度は当トピックに興味をもって下さり、ありがとうございます!
世界観そのものはファンタジーですが、日常生活を通しての交流がメインのトピックですので、息子様のようにリアリティのあるキャラクター性も大歓迎です!その人間味に惹かれます。是非とも館の新しい死にたがり様としてお迎えさせて下さいませ。
指名についての説明が不足しておりまして、失礼を致しました。初回のご指名はマダム・ノワールにて承らせて頂きますね!後程指名方法について追記致しますので、そちらも合わせてご確認頂ければ幸いです。
正式にPFを受理させて頂きましたので、今後は交流可能アナウンスが流れている際にはいつでもお越し頂けます。またお時間が合いましたら、お声掛け下さいませ!)


  • No.7 by xxx  2017-12-08 13:28:30 




>トピック主よりお知らせです

当トピックにおける「指名制」について、補足説明を致します。

まず、ご指名を頂くタイミングについてですが、
お相手可能な時間になりますと、館に住まうナニカよりその旨をアナウンスさせて頂きます。
「受付開始時」と「受付終了時」、2つのタイミングにてアナウンスが入る予定です。
受付開始時のアナウンスが流れた後は、終了時のアナウンスまでの間随時交流を受け付けておりますので、
登録(PFの受理)がお済みの方に関しましては、いつでもご参加頂けます。
従って、ご指名のタイミングは、この「受付時間中、交流希望のお声掛けの際」となります。

PFの提出(参加希望の書き込み)はいつでも受け付けております。登録がお済みでない、参加希望者様に関しましては随時PFをご提出頂き、恐れ入りますがトピック主からの返信を暫しお待ち頂ければと思います。


  • No.8 by 死にたがり  2017-12-08 15:09:16 


名前/マリウス

性別/ 男 

年齢/ 30代後半

性格/ 計算高く、捻くれ者。相手から受ける好意に対して素直に受け取らず、その裏に潜む相手の欲望や欲求、駆け引きめいたものを探ってしまう。そのくせ、自身は打算的で必要があれば紳士の様に振舞ったり、相手を裏切る事にも心が痛まない。甘い言葉を囁いていたかと思うと、次には辛辣に罵る事も厭わない七変化の役者。その本性は何とも自分勝手で独り善がりな独裁者。元々幼少期は周囲の子供と大差なく優しい少年であったがある事件を境に人格が変貌、軈て殺したがりの死にたがりに。(※詳細は備考参照)

容姿/艶のあるシルバーグレーの髪色、見苦しく無い程度にワックスで髪を整えている。右斜めに前髪を分けており、長めの髪先は耳にかけている。柔らかなウェーブを描く柳眉に、目尻の皺がぱっと見、優しげな風貌に仕立て上げているも、切れ長な目蓋の裏に隠されたブルースカイの瞳は獣の様に荒々しく獰猛さを潜めている。前髪に隠れて普段は見えないが右の額、髪の生え際近くに刀疵が。体格は筋肉でガッシリとしており身長185cmの大柄。スリーピーススーツを着用。スーツの袖に重ねボタン、本切羽になっている。裾の下からはシャツに袖に装飾されたカフリンクスがのぞく。スーツの背広に隠され見えないがヒップホルスターに拳銃を隠し持つ。

備考/平々凡々な両親の元、生を得て其れなりの人生を歩む。転機は20代、最愛の人と巡り合い一人の子供に恵まれる。出産の際に妻が命を落とし自暴自棄になるも残された子供の存在に救われる。軈て子供が3歳の時に治療困難な病気を発症、高額な治療費を払う為、危険な仕事へと手を出し始める。そんな中、親身になってくれた上司に勧められ高度医療センターへ子供を転院させる。その頃より仕事は忙しさを増し中々子供に会えずじまい。だが時折上司より届けて貰える子供からの手紙に心励まされながらも仕事に邁進する事数年。急遽取れた長期休暇を機に見舞いに行った先は蛻の殻。突き詰めた真相は、我が子がもっていた珍しい金眼欲しさに大金を積んだある政治家とその金に釣られ手を掛けた上司の存在。子供は既に亡くなっており、今迄治療費の為に稼いだ金は上司の遊び金に、届けられていた手紙は別の子供が書いたものであったという真実。憎悪と悲しみに焼かれ復讐の鬼と化すも、心の何処かでは死ぬ事で安寧の救いを求めている。

ロルテ/ (子供が巻き込まれてしまった悲壮な事件から今日で漸く10年。否、未だ10年しか経っていない。脳裏に焦げ付いた殺意は無くなるどころか一層の狂気を孕んで燃え上がる。ザリッ──、革靴の下で擦れる砂の音が、懐古から己を現在へと引き戻して。饐えた臭いが鼻に付く裏路地、真っ直ぐ見据えた袋小路になった先に、震え上がる男の影が一つ。数年前まではぶくぶくと醜く脂肪で膨れ上がっていた肢体は、可哀想な程に痩せ細り、憐れみを誘う様に細い頼りなげな肩が震えている。クッ、嘲る様な笑いが喉を通り過ぎ、次には静寂を切り裂く様に狂った様な笑い声が上がる。頭の中で何度も鳴り響く警報はシャットアウト、既に慣れてしまった仕草で取り出した拳銃を右手で構え、セイフティを外し何の躊躇もなくトリガーを引いた。その場に乾いた音が数発。硝煙が風に掻き消され、冷風が頬を打つ。既に息を引き取った肉の塊に冷めた一瞥を送り、宛てもなく踵を返す。)
…くそ野郎。何が神様だ、信仰だ。救いなんざ、ハナっから期待してねェよ。
(長年追い続け、漸く仕留めた獲物。己の中の悪は屠った筈、だが晴れることの無い心が泥水の様に淀みを沈澱させ、昇華されることは無い。最早、あの子は戻って来ぬのだ。その事実が己を恐怖させる。疲れ果てた体に麻痺した心。持て余す己の存在にそろそろ別れを告げても良い筈だ。衝動のままに乗り物を乗り継ぎ着いた場所は、陳腐なまでの手作りの墓場。その前で片膝つき、そっと愛でる様にその下に本来ならば眠っている存在を想い、目蓋を伏せる。持ち上げた利き手には慣れ親しんだ重量、コツリと冷たい感触を己の顳顬に押し当てて。闇のかいなに抱かれるよう、その場に乾いた音が一つ響いた──)


(/初めまして。独特な世界観に惹き込まれてしまい、恐れ多くもPFを提出させていただきたく…!不備や相性等、諸々確認をお願い致します。)

  • No.9 by xxx  2017-12-08 18:28:29 




>マリウスさん背後様

(/この度は当トピックに興味をもって下さり、ありがとうございます!
トピック主の趣味を詰め込んだ完全なる主得の世界観となっておりますが、そのように言って頂けるとは恐縮です…!提出して頂いたPFをじっくりと拝見させて頂きましたが、とても丁寧に作り込まれたキャラクター像に惹き込まれてしまいました。是非とも館の新しい死にたがり様としてお迎えさせて下さい。
正式にPFを受理させて頂きましたので、今後は交流可能アナウンスが流れている際にはいつでもお越し頂けます。またお時間が合いましたら、お声掛け下さいませ!)


  • No.10 by ギャルソン  2017-12-08 19:10:51 






こんばんは。
見慣れないお顔ですが…マダムの話していた"新しい子"とは、あなたの事でしょうか。

…おや、これは失礼――驚かせてしまったようですね。
いきなり現れたりいきなり居なくなったりするのは、私の癖でして…
故意に驚かせてやろうなどと、悪気は無いのです。ええ、全く、少しも。

何、初めは驚いてもその内直ぐに慣れますよ。私にも、"彼ら"にも、ね。




>「 さて、2人の死にたがり様をお迎えする準備が整いました。
 
  >>No.7に何やら周知事項が記載されているようです。
  まだご覧になられていない方は、どうかお忘れなきようご確認下さい。 」



  • No.11 by マリウス  2017-12-08 19:55:15 



PF確認、感謝する。
無事受理されたようで良かった、とさ。

さて、このタイミングで相手を指名させて貰っていいんだな?
初回はこの現象を説明するしてくれる住人が希望なんだが、そうなるとマダムか…驚かし上手なギャルソン──君が良いかも知れないな。
無論、俺との相性が悪そうなら他の住人でも構わないが。

初回ロルに関してはこの屋敷に招かれた、って所からでいいのか?
初っ端なもんで質問ばかりで悪い。これに愛想つかず相手してくれたらありがたい。

  • No.12 by ギャルソン  2017-12-08 20:09:56 




>マリウス

これはこれは――この度は私をご指名下さいまして、ありがとうございます。
この館随一の案内人として、腕が鳴りますね。
心を込めて、ご案内致しましょう。どうか、途中で私を見失ってしまう事のなきよう…

さて、初回ロルに関してですが、
通常は貴方が初めて館へ招かれ、ご指名のナニカと出くわした場面…
つまりは、貴方と私の初顔合わせの場面、とでも言いましょうか。そちらをお勧めしております。
勿論変更も可能ですよ。ご希望の場面が御座いましたら、ご遠慮なくお申し付けください。

貴方のお返事を待って、私からこの館での生活の幕を上げさせて頂きます。
それでは、また後程。


  • No.13 by マリウス  2017-12-08 20:35:32 

(湿った空気が体を包む。確かに右手はトリガー引き、響く発砲音を耳にした後、意識は闇へと沈んだ筈。だが、革靴の裏に硬いコンクリートの感触を感じる。覚醒を促す様に微かに目蓋は蠢き、青い双眸を露わにする。視界に広がるのは陰鬱とした深い霧に、その奥、薄っすらと影を漂わせる威圧的な鉄製の門と古い洋館らしき姿。死んでなお纏わりつく負の連鎖に「糞ったれ」と品のない言葉が出る。周囲に花が咲き誇っているのか、姿を鮮明には見れぬものの、漂う甘い芳香に胸糞悪さを感じ、つい眉間には深い皺が寄って。振り払う様にカツリカツリと音を立て、歩く方向はポーチのある玄関へ。その途中、朽ちかけた噴水や石像、放置されたままの遊具を見つけ、ヒヤリと背筋に冷たいナニかが走る。此処には誰も居ないかもしれない。若しくは最初から己一人だけの閉じ込められた死後の世界か。らしくない考えに自嘲じみた笑みを吐き捨てる。何方でも構わないではないか、'彼奴ら'が居ないのであれば。やや強引に思考を纏め、着いた玄関先、目に付いたノッカーを打ち付け訪問を知らせる。待つほども無く開いた先、垣間見た相手はやけに黒目が印象に残る10代半ば頃の青年。瞬間、世を渡るために身に付けた好青年らしい笑みを顔に貼り付け、声音ばかりは爽やかに現在の状況を打破すべく問い掛けを。)
…すまない、迷子になってしまった様で。良ければ此処の場所を教えていただけないだろうか?


>12

お答え感謝する。アドバイスに則って、初回顔合わせの場面を提出させてもらった。
ロルの長さや不備があれば始めに教えて欲しい。
ではその他問題がなければ、これから宜しく頼む。

  • No.14 by タナカ ミノル  2017-12-08 20:48:00 


こんばんは
pf が受理されたようで、感謝感激だよ。
こんな僕を受け入れるなんてよっぽど……いや、気分を害する言葉はやめておこう。無論、君の、だけど。

タイミング的にはここでの指名となるのかな?
僕的にはさっきも言ったけど……マダム……で良いのかな。
それとも別の子? まぁ、僕なんかと関わる羽目になるんだ。選択権はもちろんそっちにあるに決まってるね。
それから始めの出会いだって僕に決める権利は無いよ。だってここは君らの世界なわけで……よそ者は口出ししないほうがいいからね、きっと。
だからお任せするよ。無責任で申し訳ないね。
すぐに愛想をつかすと思うけど、こんな僕でよければ、これからもよろしくお願いします。

  • No.15 by ギャルソン  2017-12-08 21:14:33 




>マリウス

ようこそいらっしゃいました――貴方様の御到着を、心よりお待ち致しておりましたよ。(此処は何処かと、そう尋ねる相手の爽やかな声が高い天井へ向かってまるで吸い込まれていくかのように響くのを聞きながら、先ずは丁寧に一礼する。頭を下げたまま口にしたのは、穏やかな声音に乗せた迎えの挨拶。やがて、きっかり30°の角度で倒していた上体を起こすと、筒状に巻かれた羊皮紙を持つ右手をさっと顔の前まで持ち上げ、指で器用に留め紐を解くなりしゅるしゅると開いた紙面にしたためられている内容に目を通した。「御名前は"マリウス"様と仰るのですね。成る程、成る程…館に招かれる為の資格は十分にお持ちであるとお見受け致しました。突然の出来事で嘸かし驚かれている事と存じますが、館に招かれるのはとても名誉な事なのです。おめでとうございました。」、答えを待つ相手を目の前にしてつらつらと並べたのは、先の質問に対する答えではなく矢張り相手が此処へやって来た事を歓迎する言葉ばかり。言うだけ言って満足したのか、開いていた羊皮紙をさっと再び巻き直した。さて、満足した所で今度こそ彼の要望に応えよう――そんな心持ちでつかつかと相手の方へ数歩近づいたかと思えば、すらりと伸びた長身と頼もしい筋肉質な体つき、一見小綺麗で涼しげな雰囲気を纏っているように見えて獰猛な獣の様な荒々しさを孕んだ瞳…それらをじっくりと品定めするように観察した後、「此処は、貴方様の様な"死にたがり"だけが招かれる場所。我らがマダム・ノワールの館に御座います。貴方様はこの館に選ばれ、招かれるべくして招かれた幸運な人間なのです。」今の相手には到底理解も納得も出来ないであろうその答えを、まるでそれが至極当然の事であるかのような堂々たる口振りで紡ぎ出して)


>13

ご親切な書き出しに感謝致します。此方こそ宜しくお願い申し上げます。
それでは、これより始まります館での生活をどうぞごゆっくりとお楽しみ下さい。
途中、何か気になる点など御座いましたら何なりと…


  • No.16 by マダム・ノワール  2017-12-08 21:35:08 




>タナカ ミノル

ごきげんよう。

此処へやって来る子達は、どんな子だって等しくあたくしの可愛い死にたがり達。
貴方だって例外じゃあなくってよ、安心なさい。

あたくしを指名するなんて、貴方、センスが良いわ。
突然の事で貴方もあれこれと心配でしょうから、ゆっくり館の中を案内してあげましょう。

貴方と出会ったのはそう、貴方が初めて館に迷い込んできた時、玄関ホールだったわね。
あの時のあの瞬間から始めさせて頂くわ。
途中で何か気になる事があれば、遠慮は要らないからいつでも聞きなさい。

では、此方こそ宜しくして頂戴ね。



(カツ、カツ、カツ――勿体ぶってゆっくりと開かれた重い扉の奥に広がる闇から、高いヒールが床を打つ音が響く。少々薄暗くはあるものの、玄関ホールの明かりはついていた。にも関わらず、正面の扉の奥で広がる闇の中に誰が居て、何があるのか。立ち尽くしたまま前方の扉を見つめる相手の目は、その正体を探り当てる事は出来なかっただろう。軈て、遠くから徐々に近づいて来るように響いていた靴音が扉の直ぐ傍で一度止まり、それからすうっと、吸い込まれそうな闇の中から現れたのは同じ闇色を身に纏ったひとりの女性――他でもない、この館の所有者である『マダム・ノワール』その人であった。「到着が遅いから心配していたのだけれど、よく来たわね、あたくしの可愛い死にたがり。」、濃く長い睫毛とくっきりとした黒いアイラインに縁どられた双眸をきゅっと細めながら、ふっくらとした黒い唇に緩やかな弧を描いて微笑む。カツ、カツ、カツ…再び響き始めた靴音に合わせて少しずつ相手の方へと近づけば、首周りを包み込む大きな黒いファーが靡いて揺れた。互いの距離を大きめの歩幅ひとつ分程度残して立ち止まると、自分とは違う東洋の顔立ちをしたその姿をじっと見詰め「貴方が思うよりも遥かに、あたくしは貴方の事を知っていてよ。此処に来る前に何をしていたのか、貴方がどうなりたかったのか…貴方が書き残した遺書の一言一句だって、全部知っているの。」と、顔の輪郭をなぞるように細く白い指先を相手の顔へと這わせて)



  • No.17 by マリウス  2017-12-08 21:48:09 



>15

(丁寧に下げられた頭、流れる様に無駄の無い動作は一流の者だけが身に付けられる洗練されたマナー。よもや斯様な場所で受けると思わなかった歓迎の言葉に呆気に取られたのは最初のうちだけ。持ち前の適応力の高さを発揮し、冷静に彼の言葉を分析し始め。掲げられた羊皮紙にナニが記されているのか、名乗ってもいない自身の名を言い当てられ'死にたがり'と看破された事に瞳の奥は焼け付く様な熱を孕む。カッと激情に身を任せるばかりの若い世代はとうに乗り越えた、ぐっと燃え盛る熱を腹底に沈め、今は少しでも多く情報を引き摺り出す時だ、と出し掛けた手は引っ込めた。得体の知れぬ相手だからこそ慎重になるべきだ、コクリと唾を飲み込み、己へと言い聞かせて。なんの警戒もなく詰められた距離に無意識の内に一歩後退り、パーソナルスペースを確保しては、品定めする様な視線から目を逸らさず、同じく言葉の裏にある真意を探ろうとじっと焦点を黒めに当てる。ふ、と違和感を覚えたのは丁度その時。何かが可笑しい。眇めた瞳で違和感の正体を探ろうと注視していると不意に気付いた。彼は瞬きをしていない。普通のニンゲンならば生理的に有り得ない現象。っ、と息を飲む音が妙に耳につく。述べられた内容も俄かには信じ難い。乾いた唇を舌で潤し、一つ一つ疑問を消化するべく口を開いて。)
俺の名前を知っている事と、死にたがり、と称した事から少なくとも俺の事情は其方さんには筒抜けの様だ。一つ、此処がそのマダム・ノワール氏の持つ館という事は理解した。理解はしたが…、もう一度問う、此処はドコなんだ?あぁ、それともう一つ。…まるで深淵の如き綺麗な瞳だな。お前、ナニモノだ?

  • No.18 by ギャルソン  2017-12-08 22:08:56 



>17 マリウス

(これまで、この館に招かれた数え切れないほどの人間達を迎え、その様々な反応を目の当たりにしてきた。そもそもが死にたがりと言う特殊な条件の元で選ばれた者達、呆気に取られてただただ呆然とする者、あまりに不可解な出来事に冷静さを失い殴りかかって来る者、意外にもあっさりと受け入れようとする者――この館に住まうモノ達がそれぞれ強烈な個性をもつのと同じように、此処へ招かれる人間達もまた…それぞれ豊かな個性をもっていた。では、今目の前にいる相手はどうか。近年の傾向として、未だ年若い死にたがり達が招かれるケースが多かった為に、30代後半と言う年の頃はやや新鮮であった。故に、流石は年の功と言うべきか、胡散臭さを隠そうともしない此方の振る舞いを目の前にしても本能的に湧き上がる感情をぐっと堪え、あくまで冷静さを保とうとする。加えて、此方から更に情報を引き出そうと図る、それだけの適応力を示すその姿にくつくつと喉奥を鳴らすような笑い声を零す。「ええ、ええ。御理解がお早い様で、此方も助かります。さて――それでは、順番にお答え致しましょう。先ず、お察しの通り、貴方様に関する情報は全て筒抜けであると考えて頂いて差し支え御座いません。次に、此処は何処か、と言うご質問に関しましては、生憎"マダム・ノワールの館である"としかお答え出来ませんね。少なくとも貴方の知る範囲の場所、更に言えば貴方の暮らしていた世界とは全く別の場所であるとお考え下さい。そして最後に、私はこの館に住まうモノ…申し遅れましたが、名を"ギャルソン"と申します。以後お見知り置きを。」、すうっと胸いっぱいに息を吸い込んで、やや眺めの説明を殆ど一息にそれこそ用意された科白でもあるかの様に言い切った。そして、一通り言い切ったその刹那、不意に相手の目の前から忽然と姿を消したかと思えばその次の瞬間には相手の後ろに薄く伸びた影の中からぬっと姿を現し"ばあ!"と両手を広げて顔を覗かせると「こんな事も出来てしまう辺り、貴方の思う"ニンゲン"とは幾らか異なるモノかも知れませんね。」と口角を吊り上げて)


  • No.19 by マリウス  2017-12-08 22:43:26 


>18

(玄関ホールに響く青年の笑い声、先程まで浮かべていた薄笑いよりは本物らしく、受け入れやすい。スラスラ零れる音の波は初めから用意されていた様に噛む事なく彼の口から滑り落ちる。胸の前で腕を組み、微動だにせず、黙したまま教えられた言葉の意味を読解していく。あの世でもこの世でもない、別次元と考えるべきか。艶々に磨かれ輝く相手の革靴の先へぼんやり視線を落とし乍、今後の身の振りを算段し始めた──その矢先、忽然と消えた青年。気配が立ち消えたかに思えた。不意に知覚した背後の気配、考えるよりも先に体が自然と動く。手はヒップホルスターへと伸び、振り向きざま、黒い塊を構えかけ。衝動のまま、撃ちそうになったのを引き留めたのは、何とも陽気な掛け声で。詰めていた息を吐き出し、何事も無かったように背後に這わせていた手を元の位置に戻しては、彼曰く異なる種族の相手に恐れる事もなく、利き手とは反対の手で悪戯を叱る様に伸ばした人差し指で相手の額を弾く真似をする。)
…ギャルソン、君の事は少なくとも最初よりはよく分かった。だが頼むから俺の背後には立たないでくれ、流石にニンゲンでなくても、痛みは感じるだろう?
(気さくな風を装って、軽口交じりに警告を告げるも、瞳に一瞬宿った殺気はホンモノ。此処まで自然に体が動いたのは、その生活が染み付いてしまったからか。嫌な事をまた一つ認識してしまった。両手で意味もなくスーツの裾をピンと伸ばしては、扉前から移動した彼を良い事に、ホール内へと足を踏み込む。広いホールは奥行きがあり、左右に其々奥へと伸びる通路が窺える。中庭から察した通り、塵の積もった床の上を我が物顔で進む。丁度ホール中央まで歩むと、一際目立つシャンデリアが。天井を見上げてみると、今にも落ちてきそうな廃れた有様に肩が落ちる。恐らく此処で過ごすしかないのだ、諦めにも似た溜息を吐き出せば背後の彼へ流し目送り。)
状況は理解した。つまり、何らかの理由で死にたがりの俺は此処に招かれた訳だが…その理由は?俺は此処で何をすればいい。

  • No.20 by ギャルソン  2017-12-08 23:13:10 




>19 マリウス

(先に、相手の情報は全て筒抜けであると言ったのは嘘ではない。羊皮紙にしたためられていたのはあくまでマリウスと言う男のパーソナルデータのごく一部。然しながら、この館で新たな死にたがりの人間を受け入れる際には、その人間の詳細な情報を事前に与えられるのであろう。ともすれば、背後に立つと言うその行為が、相手にとってどんな意味をもつか知らないはずは無い――つまりは、確信犯だった様だ。素早い動きにはそれなりの自信があったものの、背後を取られた瞬間の反応の速さは感心させられるものがある。おそらくは体に染み付いた経験があってこその動き。自身を守ろうとする本能が生んだ俊敏さは思考と言うものを間に挟まない分、此方の予想を声で磨きが掛かっていた。降参だ、とでも言うように広げたままの両手を顔の両脇へ移動させ、気さくなように見えて明らかな殺意を孕んだその仕草に「御無礼をお許し下さい。これも私なりの歓迎なのです――とは言え、貴方様の背後に立たぬ様にと言う事に関しては、肝に銘じておく事と致しましょう。」と、再び代わり映えのしない薄笑いを表情に呼び戻しつつ謝罪して。どうやら、そう悪意があっての行動では無いらしい。これも癖の様なものなのだと、反省もそこそこに開き直り兼ねない様子で相手の背後から離れ、そのまま横を通り過ぎて正面へ戻ると「…さて、少々悪ふざけが過ぎてしまいましたが、これより先はきちんとご案内を致しましょう。」と自ら乱した場でありながら、何事もなかったかの様に仕切り直そうとしている。先程垣間見た確かな殺気、この男、どうやら中々に面白みがありそうだ…と、内心に抱く期待は薄笑いの裏に隠されたまま。優れた適応力をもつからこそ、既にこの館での暮らしを受け入れようとする姿勢、ひいてはこの館に関する情報を集めようとする姿勢が見て取れる。今、相手がこの館について抱く率直な感想は扠置いて、館随一の案内役と自称するに値する働きぶりを見せなければと、今一度姿勢を正して)
率直に申しまして、貴方様はこれからこの館で私共と暮らしてゆかなければなりません。"死にたがり"の貴方様が死にたがりでなくなる時――つまり、"死にたくなくなる"その時まで、貴方様はこの館を出る事も、当然、元の場所へ戻る事も出来ない…特段に、何をしろと言う訳ではありません。ただ、此処で暮らせば良いのです。
どうして貴方様が此処に招かれ、此処で暮らさなければならないのか――残念ながら、その答えを私の口からお答えする事は致しかねます。全ては館の意思、館が貴方様を選んだのです。


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