へし切長谷部 2017-07-13 04:11:33 |
通報 |
ん?…おーい、長谷部ー?
( 頬に口付けすれば離れるも更に顔の赤みが増して急に動きが止まった様子を不思議に思うと、此方は恥じらいなど一切無く小首傾げつつ目の前で手を上下に振りながら話し掛けて )
ば…っ、馬鹿かお前は…!
( しばらく口付けされた事により止まっていたがひらひらと目の前で手を振られるとハッとした様子で上記を述べて。恥ずかしがる様子もない彼を見ては恋仲になったばかりというのにどれだけ肝が強いのだろうかと思い「お前は、恥ずかしくないのか?俺は…恥ずかしい」と口付けされた箇所を撫でつつ続けて )
馬鹿とは酷いじゃないか。
( 暫くの間、顔の前で手を振り続けると漸く気が付いたかと思えば二度も馬鹿と言われ自身のした行動にも関わらず、少しむっとした表情になり。だが、続くように発せられた言葉に「恥ずかしいならこんな事しないさ。…さっきの嫌だったか?」と先程の表情は消え、少し間を空けてから反応を窺うかのように尋ね )
嫌じゃない、心の準備がまだだったんだ。
( 自身の言葉に期限を損ねた様子の彼を見ては、どうしても照れ隠しにそのような言葉を使う癖があるようでこれは改善しなければと思い。それから尋ねられた言葉に首を振り嫌なわけではなく、突然のことに驚きと準備が出来ていなかったのだとそう言えば「その、これからもしてくれて構わない。受け入れる」と続け )
きみのご所望なら幾らでもしてやろう。
( 先程の行為は流石に唐突過ぎたためじーっと反応を窺うも、決して拒絶された訳ではないようでその事に良かったと内心安堵して。その後に彼の口から出た言葉を聞けばまさかのして欲しいとの所望に少しばかり目を瞬かせ、すぐに笑んでは「…なら、ここにもしていいんだな?」と人差し指で唇に触れてにやりと笑い )
―…、別に構わない。
( こちらに手を伸ばし、どうしたのだろうかと思えばそのまま自身の唇に触れられるとドキリと胸が高鳴り。チラリと彼を見上げるように視線送ればすぐに視線そらしポツリとそう呟いて )
…、
( 小さな声だが聞こえる距離に居たのもあり、耳に届き彼の許可が出た為にもっと触れたい欲が強まり。手を下ろすと視線逸らしている隙に、再び顔近付け目を閉じて軽く触れる程度の口付け交わし。一度離れるとやはり頬にするのとは意味が違うため「…なんか照れるな」と指で頬を掻きつつ照れ笑いを浮かべ )
っん…?!
( 視線を逸らしたと同時に目の前の彼が動きどうしたのかと聞くよりも前に唇に触れる感触があり。自身が許可したとはいえ、隙を狙ってなのか分からないが突然の口付けに目を瞬かせながら暫し間の抜けたような表情を浮かべてしまい。頬が熱いのは先程からだが、それよりもじわじわと嬉しさも込み上げてきては照れ臭そうにする彼を見て「…一度にこんなに幸せ過ぎたら身が持たなそうだ。」と自身の唇に触れつつ何処か嬉しそうにしながらそう言って )
そりゃ駄目だ。…少し触れるのは抑えるべきか?
( 照れ臭さ残る表情で愛しそうな目で見詰めながら、こうして好いている目の前の彼を独占し触れる事が出来るのが自身だけだと思えば嬉しさがあり何より幸せにも感じていて。先程から欲望のままに動いているのも確信犯的で、彼がどきどきするような事ばかり。恋仲になって間もない時に愛情表現を示しすぎるのも却って強引な気もして、嫌われるような事などしたくはないので軽く首傾げ )
…、
( 彼に触れられるとどうしても心音が五月蝿いほどに高鳴りまるで熱でも出たかのように身体は火照る。しかしその感覚が嫌でもなく、むしろ幸せに感じていて。首を傾げる彼の唇に今度は自身から口付けをしては「これが俺の答えだ」とやってやったと言わんばかりと勝気な表情でそう言って )
っ!?、…不意打ちは狡いだろ…。
( 首を傾げつつ返答待っていたのだが突然唇に柔らかな感触がして、何が起こった一瞬分からず思考停止になり。だが、理解するのにそう時間は掛からないものの、不意を突かれ色白の頬に加え耳まで真っ赤になれば心音が五月蝿い程に高鳴って和装に付いているフードを被ると顔隠して )
ははっ、俺とてやられてばかりじゃ気が済まないんでね。
( 口付けを返すと見る見る間にその名に負けないように顔が赤くなっていくのを見ては思わず笑いを零して。先程から彼に調子が狂わされてばかりでもあった為、やられてばかりではないのだとそう言いながら「なぁ…国永、こっちを顔を見せてくれないか」と敢えて下の名で呼んでみてはフードを被り見えない顔をのぞき込むようにして )
─!、…い、今俺のこと国永って呼んだ、よな…?
( やや俯きがちに視線を下に向けてぎゅっとフードを握りつつ恥ずかしさに顔や身体が一気に火照る。先程までは自身がリードしていたが、この時点で立場が逆転すれば顔を見せまいと隠し続けるも不意に下の名で呼ばれドキリと胸が高鳴り。言われた通り顔を上げて少しだけフードずらせば彼の方を向いて問い )
…?ああ、呼んだが…おかしいか?
( どうしても、顔は見せない様子の彼に苦笑浮かべているとどうやら下の名で呼んだことに反応したようで。僅かではあるが顔を上げたその様子を見ては何かおかしかっただろうかと首を傾げて「その、恋仲になったからこの位は…と思ってな」と続けて )
違う、そうじゃない!…ただ、きみに下の名で呼ばれた事が嬉しいんだ。
( 僅かな視界の中、ちらりと双眸に映った表情は怪訝そうで自身の言い方が悪く少し言葉足らずだった為に今度は確りと顔を見せるがフードは被ったまま首を横に振り。普段は当然“鶴丸”呼びなので初めて呼んでもらった下の名に頬を赤めたまま嬉しそうに微笑んで「…もう一度呼んでくれないか?」とそう頼み )
ふふっ、一度だけで良いのか?俺は何度でも呼んでやるつもりだが?
( 下の名で呼んだことがおかしい訳ではなかったようで、もう一度だけ呼んで欲しいと強請るその姿を見てはクスリと笑み浮かべつつ上記を述べて。じっと目の前の彼を見詰めては「国永、好きだ」と続けどうしてもこのような言葉は言い慣れてないこともあるのか少し気恥ずかしそうにして )
俺もだ、長谷部。
( じっと自身を見詰めるその瞳をこちらも視線逸らすことなく見れば再度彼の口から名を紡ぐ声が聞きたかったため、強請った事で想いと共に告げられて。恋仲関係故に普段と違いこうも呼び名が変わるだけで、それも恋人に呼んで貰えた嬉しさで頬が緩めば身体が動き思わず抱き付いて。「さっきは一度だけと言ってしまったが…これからも沢山呼んで欲しい」と続くように左記告げて )
―!
( 恋人らしく下の名を呼ぶだけでもこんなに特別感があるものなのかと思い。名を呼べば何とも嬉しそうに微笑む彼を愛おしそうに見ていると突然抱きしめられ。しかしすぐに抱き締め返しては「もちろんだ、たくさん呼ぶ。」と瞳閉じつつ約束を交わして )
こうすると落ち着くな。…俺、今幸せだ。
( ぎゅう、と背中に回した腕に力込めると共に肩へ顔を埋めれば彼の温もりを感じつつ身体が密着する事で心拍数は上昇し、互いの心音が鳴ってるのが伝わり。こうして彼に抱き付くと安心して落ち着くのか穏やかな口調で言葉を紡ぐとこの幸せな時間を噛み締めて )
ああ、俺も幸せだ。
( 人は抱き締め合う事で安心を得る事があると以前に誰かから聞いたことがあり、まさに今彼と自身がそれを体験しているのだろう。彼の心音や体温が伝わりただその時間が流れるだけでもこんなにも幸せだった事など今まで知る事もなく生きていた為同じように幸せを分かち合いながらその時を過ごして )
トピック検索 |