鶴と藤の部屋(非募集)

…わっ！（　後ろから背中とん　）どうだ、驚いたか？

来るのが遅くなって悪いな、先ずは部屋の用意感謝するぜ。

またお前か、鶴丸（　相手の姿が分かればじとりとした視線送り溜め息ついて　）

何、これくらい容易いことだ。気にするほどでもない。（　ふふん　）

―さて、話を始める前にいくつか決めたい事がある。（　書類を見て咳払いし　）
まずは俺達の関係性。これは既に恋仲なのかこれから関係性を作っていくのか。次にストーリー性。こちらはほのぼの～シリアス、闇堕ちなどといった特殊設定なども可能だ。まぁ、まずは其方の意見も聞きたいのでここまでとしておこう。

そうだなぁ、俺の中で二つ思案したものがあるんだが。壱、既に恋仲でほのぼのと本丸生活を楽しむ。これは濃度甘めが希望だ。弐、闇堕ち。前の主の暴力などが原因で共依存に陥る、少し病み要素あればいいな。これも両片思い希望だ。

一応思い付いた案はこれくらいなんだが、きみの意見も聞かせてくれ。（　こく　）

ふむ、そのような案もあったか。そうだな…どちらも悩ましいが、ここは敢えて弐の方を支持する事にしよう。確かにほのぼのとしたものもいいがどうしても刺激が欲しくてな…（　苦笑　）
さて、他に何か決めておきたいことや聞いておきたいことなどはあるか？別に今ないのであれば後からいつでも聞いてもらっても構わん。何もなければ互いに少し闇堕ちの設定などを説明した上で始めていこうと思っている。

おっ、弐の方か。はは、きみの意見に同意だ。少しでも刺激がないとつまらん。（　うんうん　）

いや、今のところは特に思い付くものもないな。あぁ、何かあればその都度質問させてもらおう。先に闇堕ちの設定を提示してくれるか？今考え中で後程出すつもりだ。

了解した。では先に此方から設定を上げさせてもらう。（　こく　）

―

【経歴】
審神者であった者より、同じ刀剣は必要ないという理由から刀解役を任されていた。その都度心を無にしていたが仲間を折らなければいけないという現実に耐えきれなくなり主命に背く。それを知った審神者はそれが出来ないならと無理な進軍など繰り返し手入れを行うこともせずに破壊間際で放置される。遂には何が正しくて何が間違っているのか分からなくなり錯乱した形で闇堕ちする。
【容姿】
傷のひどい箇所には包帯を巻き簡易な手当をしている。藤色の瞳は今では赤が混じり濁った色になっている。
【その他】
自身が既に闇堕ちしている事については自覚しているが、元に戻らないことも分かっている為にそれを受け入れようとしている。
鶴丸とは古株同士の関係で、仲間として厚い信頼を置いている。審神者による暴力などが酷くなってからは互いを支えるように過ごし始め、自身の中で無くてはならない存在になっていく。主に放置された分、愛されたいという欲も強い。

―


…と、まぁくせが強いものになってしまったがこのようなものか。（　ふぅ　）もし何か気に食わない点などがあればすぐに言ってくれて構わん

【経歴】
前主の機嫌が酷く悪い度に仲間を庇う形で自ら暴力の対象になっていた。楯突けば単騎出陣を命令され、破壊間際で帰城するが手入れを行って貰える事もなく放置。日に日に増していく暴力に目の前で審神者に怯える者や酷い仕打ちに耐えきれず折れていった数振りの中に自分と縁のある刀剣（伊達組）もいたため、辛い目に遭っていた上に一番近くにいた自身が助ける事が出来なかった事実を知り自己嫌悪と共に闇堕ちする。

【容姿】
和装に自身の血痕が染みつき、暴力や出陣で受けた特に酷い生傷は簡易的に手当しているがあまり酷くない傷は何故か隠している。金色の眼は完全に赤色に変化し、瞳から光が消えた。

【その他】
酷く心に深い傷を負い、前までの明るく元気だった姿は無くなった。驚きを求める事も提供する事もせずに興味を示さなくなる。
古株同士である長谷部が唯一の心の拠り所で、異常な迄に執着し依存していく。審神者のせいで傷付いた彼を愛したいし愛されたいとも思っている。

_


すまん長谷部、今の今まで設定を考えていたら遅くなってしまった！（　眉下げ　/　申し訳無さげに　）
きみの詳細はそのままで大丈夫だ。俺の方も完成したものを上げたはいいが、気になる点があれば遠慮せず指摘してくれ。

何、気にするな。それならば良かった（　ふ、　）
お前の方も特には気になる点はない。それではこれから始めていこうと思う、これからよろしく頼むぞ鶴丸。

―

…、
（　自身たちの住む本丸から審神者の姿が無くなり数週間、いつの間にか消えていたその姿は僅かに残っている仲間により討たれたのか政府により捕らえられたのかは定かでない。以前のように活気もあった本丸の様な姿はなくまるで自身の心を表しているかのように淀んだ空をぼんやりと眺めていて。酷く傷を負った箇所がズキリと痛めば眉を寄せ　）

ありがとな。あぁ、此方こそ宜しく頼むぜ！（　にっ　）

__


（　悪夢の様な日々は過ぎ去り審神者の気配が完全に消えてずっと無慈悲な暴力に耐え続けていた姿は心身共にボロボロで、痛々しい生傷と顔や腕に残る痣が其れらを物語っており。同じく憎き人間による酷い仕打ちで辛い目に遭った、今となれば数少ない仲間の事を気に掛けて。陰鬱な雰囲気が漂う本丸内の縁側でぽつんと佇む彼の姿を視界の端に捉え、歩み寄れば隣に座ると　）…長谷部。傷、大丈夫か？

鶴丸か。あぁ、大事無い。それよりお前こそ大丈夫なのか？ボロボロじゃないか
（　この痛みは以前の主につけられたようなもので、忌々しく思いながらその痛みにじっと耐えていると傍へとやってきた見慣れた姿にひとり静かに安堵しては僅かに柔い視線を送り。目の前に立つ彼も自身と同様に傷ついた姿をしていて。それは見ていて痛々しいもので心配しているせいもあるのかそう尋ねながら隣に座ればいいと促して　）

あぁ、大丈夫だ。傷の痛みはあるが大した事は無いぜ。…この程度の怪我なら光坊達の事を思えばどうってことない。
（　心配そうな表情で傷付いた姿を見つめながら心の中で、以前の主に対し言い知れぬものがあれど此処に元凶はもう存在せぬ以上、この怒りや憎しみといった感情をぶつける事も出来ず。大事無いと言うが包帯を巻かれた箇所を見遣れば「あまり無理はするなよ、」と眉下げて言葉を返すなり、怪我に響かないよう緩慢な動作で隣に腰を下ろし。今度は逆に自身の心配をされ目の前で折れていった仲間の姿を思い浮かべ、視線を下に向け　）

…それは同感だな、折れていった奴らの痛みに比べると大したことないか。
（　酷く傷を負った箇所に包帯を巻いているためにそれを気にかけ、言葉を掛けられると頷いて。隣に座った鶴丸が口を開けば折れていった者達、それも特に縁のあった者の名前が挙げられるとしばらく黙ってしまい。自身も刀解役を請け負っていたために彼らだけでなく仲間達の苦痛な表情が今でも頭から離れずにいては同意するように上記を述べて。不意に、これから先自身たちはどうなるのだろうかと思えば｢なあ、これから俺達はどうなる？理由がどうであれ堕ちたことに変わりはない、異物同然だ。政府に…消されるのだろうか｣と漠然とした不安もあるのか徐ろにそう言って　）

非道な人間の所為で俺達は酷く傷付いたと言うのに、今度は政府に消される？ははっ、冗談じゃない。
（　胡座をかいた座り方で膝の上に手を置き、視線を下に向けたまま旧知の仲だった大事な仲間を失った辛さは一生癒えることはなく。くっ、と悲しみ堪える様に下唇を噛み締めて隣から不安げな声色で問うてきた言葉が耳に届き、この本丸の対処を如何するのか政府の動きにもよるだろうが、残酷非道な行為をされた上に何の罪も無い自身達を人間の手で消されるなど以ての外。顔に陰を落として上記を述べ「政府の思惑がどうであれ、そんな事は絶対にさせないさ。こんな風になっても…ここは大切な場所だ」と顔を上げ淀んだ空を眺めて　）

ああ、人の身を得て降りた初めての場所だ。思い出はともあれ大切な場所に代わりはない。もし政府が何かするなら…ここにいる奴らを守る為にも斬り捨てるまでだ。
（　思い出はあるかと言われてもすぐに答えを出せるようなものは何一つ無くて。もしも政府に異物として扱われ、処分されるとしてもこちらとしてもそう簡単にそれを受け入れるはずもなく。守りきれなかった仲間達をこれ以上増やすつもりなど毛頭ない為、もし何かされるならば折れる覚悟で楯突くつもりだとそう告げ　）

それは俺も同じだ。あの時は助ける事が出来なかったが、今度こそ守ってみせる。…勿論、きみの事もな。
（　今となれば陰鬱な空気が漂う、人を寄せ付けぬどこか不気味な印象を与える本丸。人の身を得てからここで嬉しい再会を果たした出来事や、他の者との交流もあった大切な場所を政府ごときに汚さすわけにもいかず。何振りかの犠牲が出てしまったが二度も仲間を失うのは怖く、彼らの様な思いはして欲しくない為、何がなんでも次こそは自身も折れる覚悟で立ち向かうと視線を合わせて言葉を紡ぎ　）

ふ、それは頼もしいものだ。俺もお前を守るためならば鬼にでも何にでもなってやる
（　古株の鶴丸には絶対的な信頼を置いているのもあるのか僅かに口角を上げ。今では自身にとってもなくてはならない存在の彼だけはこの身体が朽ちようとも守ってみせるとそう言って　）

頼りにしてるぜ、長谷部。…きみだけは、俺の前から居なくならないでくれよ。
（　他の者達も大事な仲間ではあるが、それ以上に此方も彼の事を信頼している為に柔い笑みを見せ。自身にとって唯一の心の拠り所で大切に想う反面、互いに身体の傷を見るに決して良い状態とは言えずいつ折れても可笑しくなく。目の前の彼まで失えば気が狂いそうで先程の笑みから一変し、不安げに眉下げて　）

ああ、勿論だ。もうお前を苦しませるようなことは起こさせない、約束しよう。
（　彼の目の前で多くの仲間が折れていった。その痛みは計り知れないもので、その上信頼されている自身までが折れたら今度こそ彼は1人になってしまう。そうなればきっと彼は苦しんでしまう、そんなことだけは絶対にしないとそう言って　）

…ありがとな。その言葉だけで安心できる
（　昔から約束を破ったりしない彼の言葉は誰よりも信用出来て、本当に自身の前から居なくなる様な事がないだろうと思えては少し不安が取り除かれ再び顔に笑みが戻ると礼を述べ。無論、此方も彼の前から消えるなどしない為に「俺も長谷部を一人になんてさせない」とそう言えば頭をぽんぽんと撫でて　）

…一人にしたら許さん。
（　これ以上孤独にはなりたくない、そばに鶴丸がいるだけでも自身の心は保たれているのだろう。互いに一人にしないと約束交わせば、ポツリとそう呟いて　）