罪独と逃亡者 〆

罪独と逃亡者 〆

罪独  2018-03-11 18:58:21 
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お声掛けくださった23017様のみお越しください

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  • No.20 by 匿名  2018-03-25 21:31:14 

(/御返事有り難う御座いました!此方のトピも参考にと拝見しておりました。募集板にて、再募集のお相手希望を願い出た者です)

  • No.21 by 罪独  2018-03-25 21:58:39 

(ご足労ありがとうございます。早速ではありますが、自己紹介をお願いいたします。此方からの希望は、兎に角少年が一番。成人を超えた年上設定でお願いします。

  • No.22 by 匿名  2018-03-25 23:06:24 

名前/愛(あい)
性別/女
容姿/柔らかな印象を与える猫の様な髪質で色は栗色、長さは背の中心くらいまで伸ばしたストレート。瞳も少し薄めの茶色、睫毛が長くやや垂れ目な目元。色素が薄いのか肌も色白で、唇はややぷっくり。化粧は普段からナチュラルメイク、身長は168cmとやや高め。服装は普段から落ち着いた物を着ているが、母親の着ていた物である。
性格/元々あまり気強い方では無く、父親の怒声にも怯えただ謝り続ける様な怖がり。しかし、かつての父親を慕う気持ちは忘れておらず故に我慢を続けていた辛抱強さも備わっている。包容力も気品もある大人のお姉さん、父親の影響か人の顔色を伺う癖がある。
備考/23歳。少年と変わらぬ年の頃、母と妹と三人で母親の実家に帰っていた時、山に沿った田舎の家だったせいか大きな台風の影響で土砂崩れが起き母と妹が他界。再婚相手だった母の連れ子だった愛は父からの憎まれの対象となった、故に何年にもわたり続いた罵声と中傷と暴力に精神的に限界を向かえ始め、いっそ殺してくれと思い始めていたが近所で挨拶を交わす程度だが初々しい少年の姿には癒されていた。しかし遂に限界だと感じた矢先、急に現れた少年の強行に驚きただただ凍り付いた様にその様子を見詰めていた。何度も何度も父の体に突き刺さる刃物を持つ優しげな少年、彼をただ救い守りたい…そんな母親の様な感情が生まれてから少年が己の生き甲斐となった。

(/遅くなって申し訳ありません!何かご不満な点や、変更希望点が御座いましたら何なりとお申し付け下さいませ)

  • No.23 by 罪独  2018-03-25 23:46:07 

名 / 誠( まこと )
性別 / 男
容姿 / いつも制服姿。爽やか風の黒髪ショートに、少し垂れ目のおっとりした様な瞳。何処か大人びた雰囲気を纏うためか、クラスでは良い意味で浮いたりする。
性格 / 基本的に温厚。争いを好まず、自分が損をしても構わずに誰かの為に動く事がよくある。男女別け隔てなく接する。
備考 / 市内の中学校に通うごく普通の中学生。友達もいて、クラスではある程度人気者。叔母の住まうアパートにほぼほぼ独り暮らしをしている。中学生でありながら、人よりも深い闇を心に潜める少年が、近所に住む女性に恋をしたのはつい最近。だが、自分が相手にされるわけなどないと分かっていながらも何かしらきっかけを作り関わろうと考えているところ、近所に毎夜のように響く怒声に気づく。根源は彼女の父親。自分には関係ない、と思って無視をしていたが、ある日を境にそれが出来なくなる。ある理由から彼女の父親を家に忍び込み、彼女が暴力を振るわれそうな所を父親を殺して助ける。それ以降は彼女に連れられるままに逃亡の日々を続けている。

(ありがとうございます。此方の自己紹介は上記に御座いますので要らないかと思いましたが一応出しておきます。pfの方は問題ありません、此方のpfの方も何か御座いましたらお申し付け下さい。

  • No.24 by 愛  2018-03-26 03:52:35 

(/pfの再投下感謝致します!確認させて頂いておりましたが、ミステリアスなのに可愛らしくて素敵な男の子だと思います!是非是非、変更無くそのままでお願い致します)

  • No.25 by 誠  2018-03-26 09:49:35 



____っ、う_____
( また、あの光景だ。暴力と怒声を浴びせる男の背中から大量の血が流れるさま。それに跨り、熟知している限りの急所と言う急所を滅多刺しにしている僕の姿。男を刺している僕は表情一つ変えずにずっと刺し続けている。その隣に状況を理解しきれずに尻餅をつき続ける女性の姿がある。女性は僕が行動を止めると同時に僕の手を引いて風呂場へ向かった。血を洗い、服を赤く染まった服を脱がせ、僕が着替え用に持って来ていた黒のジャージ姿に着替えさせては、お金と通帳、カードと少ない食料をリュックに詰めて僕と一緒に家から逃げ出した。僕と彼女の逃亡が始まったあの瞬間だ。何度見返しても胸糞の悪い光景。早く夢から覚めないだろうか、そう考えていると死んだ筈の男が起き上がり僕に近づいてくる。顔は原型を留めないまでに肉がはみ出たり、裂かれてたりする唇で僕に向かってこう言った。「ヒト殺し」と。悪夢だ、きっと現実の僕は魘されているだろう。ああ、早く夢から覚めないだろうか。この夢は、何度見ても慣れない。助けてくれ。夢よ、どうか早く覚めてくれ。でなきゃ、何時迄も起きれないじゃないか。

(ありがとうございます。それではこのまま過去のレスと共に開始させていただきます。よろしくお願いいたします。

  • No.26 by 愛  2018-03-26 19:24:11 

…ごめんね…あんな事、したくなかったよね…。
( 家から数10km程離れた他県のとある民宿、年老いた女性が一人切り盛りする田舎の民宿に姉と弟として偽名で宿泊手続きをした。喉を通らぬ食事を無理矢理に飲み込み老女の話に合わすかの様に無理矢理に笑みを作る、幸い民宿には宿泊しているのは己と少年だけの様だった。何日宿泊しているのだろうか…ただ時間だけが過ぎて行っている感覚の中、次に行く所をと思考を巡らせていた。すると夜中、またもや少年の魘されている様な呻き声。隣で聞こえる衣擦れの音はきっと悪夢から逃げるかの様に身体を動かしているせいなのか、苦し気なその声に思わず抱き締めては少年の悪夢を晴らしたい一心で頭を優しく撫で。)

(/遅くなりました!御返事の内容に至りまして、もし返し難い、ストーリー展開の可笑しい点が御座いましたらお申し付け下さいませ)

  • No.27 by 誠  2018-03-26 19:55:36 

____っ!!
( 追いかけてくる。降り止まぬ雨の様に、男が僕の背中を追いかけてくる。成人男性と中学生の足の速さなど考える間もなく、前者の方が速いに決まっている。僕はあっという間に男に肩を捕まれ、そのまま、僕が男にしたように滅多刺しにされる。最後、目を刺された瞬間にば、と目を覚まして勢いよく身体を起こす。大量の冷や汗と共に息が大きく乱れる。鼓動も恐怖から速く脈打つ。少し息が落ち着いてから辺りを見渡せばそこは古い民宿の一室の中。布団の上にいる様だ。隣には此方の様子に驚いた彼女の姿。確認をする様に、近寄っては彼女の頰をペタペタと触る。生きてる、良かった。まだ僕も彼女も死んでいない。安堵の息が漏れては、離れて畳に体育座りをする。膝の間に顔を埋めては逃れられない夢の恐怖に耐える様に服をぎゅううう、と力強く握りしめた。

  • No.28 by 誠  2018-03-27 21:10:56 

(3日に一度の返事は必ずお願いいたします。

  • No.29 by 誠  2018-03-30 03:46:18 

(明後日までに返事がなければ切らせていただきます

  • No.30 by 罪独  2018-03-31 01:56:03 

(反応がございませんので切らせていただきます。

  • No.31 by 23125  2018-03-31 03:52:27 

(/募集板でお声掛けさせていただいた23125です。先程はロルについてのご回答ありがとうございました、これからよろしくお願い致します。
女性につきましては23、4歳程で優しく気弱な性格。ただし少年のことに関しては必死で絶対に守り抜こうとするようなイメージで考えているのですが、主様のイメージと異なる点等ありましたら変更させていただきたいと思います。)

  • No.32 by 罪独  2018-03-31 04:26:35 

(夜分遅くにすみません。わざわざご足労ありがとうございます。此方の提示しようとしていた設定に沿ったものであるので大丈夫です。詳しいpfもお願いします。此方の設定は上記に残っているのでそちらをご覧下さい。

  • No.33 by 匿名さん  2018-03-31 21:06:46 

名前/雪乃(ゆきの)
性別/女
容姿/セミロングの黒髪と伏し目がちのたれ目、日に焼けていない白い肌、華奢な体格が繊細な印象を与える容姿。身長は164cm。顔こそ小綺麗だが首や手足には痣・傷跡が浮かび、それを隠すガーゼや包帯のせいか、どこか影のある薄幸そうな雰囲気を纏う。シャツの上にカーディガンを羽織り、膝丈のスカートを履いたシンプルな格好。

性格/気が弱く大人しい性格。面倒見はよく優しいものの長年の暴力ですっかり萎縮し、常に怯えがちになってしまった。特に男性に対しては恐怖感を抱きがち。しかし少年のことはたとえどんなことがあっても守り通さなければと考えており、そのためならば人が変わったような勇気や大胆さを発揮することも。

備考/中学生の時に母を亡くし、以来すっかり荒れてしまった父を支えながら生きてきた。学生時代はほとんどの時間を家のことに費やし、成人してからも父の面倒を見るために最低限の外出しかできず、かといって父からは感謝どころか「お前が死 ねば良かったのに」と暴言と暴力を浴びせられる孤独な人生を送っていた。心も体もボロボロになり、生きているのか死んでいるのかさえわからない日々を終わらせたのは1度2度挨拶を交わしただけの近所の少年。おそらく優しさからだろう、自分のせいで手を汚してしまった彼を人殺しにするわけにはいかないという罪悪感と、口には出せないが仄かな感謝の思いから咄嗟に連れ出し、逃亡の旅を始める。

(/遅くなって申し訳ありません。不備やイメージと違う箇所がありましたらご指摘ください。また名前のみにしてしまいましたが名字も必要でしたでしょうか?)

  • No.34 by 誠  2018-03-31 23:25:59 

(ありがとうございます。pfに関しては問題ございません。此方の上記に残っているpfもご覧いただけましたか?何かご指摘や要望があれば仰って下さい。問題なければ、過去レスを再投稿で始めさせていただきます。

  • No.35 by 匿名さん  2018-03-31 23:35:52 

(/ご確認ありがとうございました。主様のpfも拝見し、ぜひそのままの誠くんでお相手をお願いしたいと思っております。再投稿していただく形でも、レス番号を指定していただきこちらからお返事を書く形でも構いませんのでよろしくお願い致します。)

  • No.36 by 誠  2018-03-31 23:47:46 

(>No.25から始めさせていただきます。あと、2日に一度、もしくは3日に一度の返事はお願いいたします。遅れる場合はご報告お願いいたします。此方が反応なし、切ると判断した場合は上記のように宣言してから行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。

  • No.37 by 雪乃  2018-04-01 03:24:01 


(血の匂いがする彼の手を引き、行き先も知らない電車に乗り、辿り着いたのはあの町から遠く離れた聞いたこともない田舎町。自分のどこにそんな冷静さがあったのか不思議なほど自然に駅前のホテルではなく寂れた民宿を選び、狙い通り身分証明を求められることもなく部屋をあてがわれるとあとは簡単な食事を食べ、眠る。そんな単調な日をもう何度か過ごしはしたが、単調であっても平穏ではない。起きているうちは些細な足音にも怯え、目を閉じれば父親の姿が脳裏に浮かび、気が休まることはない。それは彼も同じ──彼のほうがもっと苦しんでいるだろうと、夜毎聞こえる呻き声に身を起こせば恐る恐るその肩を叩き、まだ慣れない名前をそっと呼びかけて)

誠…くん、大丈夫?起きて、誠くん。

(/レス頻度について、了解致しました。3日を過ぎてしまう場合は連絡させていただきますね。)

  • No.38 by 誠  2018-04-01 04:07:58 

____っ!!
( 追いかけてくる。降り止まぬ雨の様に、男が僕の背中を追いかけてくる。成人男性と中学生の足の速さなど考える間もなく、前者の方が速いに決まっている。僕はあっという間に男に肩を捕まれ、そのまま、僕が男にしたように滅多刺しにされる。最後、目を刺された瞬間にば、と目を覚まして勢いよく身体を起こす。大量の冷や汗と共に息が大きく乱れる。鼓動も恐怖から速く脈打つ。少し息が落ち着いてから辺りを見渡せばそこは古い民宿の一室の中。布団の上にいる様だ。隣には此方の様子に驚いた彼女の姿。確認をする様に、近寄っては彼女の頰をペタペタと触る。生きてる、良かった。まだ僕も彼女も死んでいない。安堵の息が漏れては、離れて畳に体育座りをする。膝の間に顔を埋めては逃れられない夢の恐怖に耐える様に服をぎゅううう、と力強く握りしめた。

(はい、よろしくお願いいたします。

  • No.39 by 雪乃  2018-04-01 07:55:11 


…ごめんね、寝苦しかったかな。変な夢見ちゃったね…大丈夫。怖いものはどこにもいないから、ね。
(まるで何かから逃れるように飛び起きた彼、その汗に濡れているのに冷たい手が頰に触れると思わず息も表情も引きつってしまう。こんな思いをするのはお前のせいだと叩かれるのではないか、と、一瞬でもそう考えたのが後ろめたくなるほど緩やかな安堵の吐息を耳にしては、強張っていた視線を動かして離れていく背をただ見つめ。まだ細いその体にどれだけの恐怖を背負っているのだろう。小さくなった姿は今にも押し潰されてしまいそうで、その隣に腰を下ろすとかつて母がそうしてくれたように背中をゆっくりと撫でてみる。怖い父親はもういないから、とはたとえ慰めでも言えない。しかし血の気が失せるほど握り締められた指を見れば「もし怖いものが来ても、私が誠くんを守るよ。…頼りないかもしれないけど、だから、安心して」そんな身の丈に合わない言葉も口に出さずにはいられない、庇護欲と呼ぶには強すぎる感情がじわりと胸に湧いて出て)

  • No.40 by 誠  2018-04-01 14:52:14 

....、はい。すみません、ありがとうございます..。
(唇を噛み締め、見えない恐怖に身体を強張らせる中、優しく背中を撫でて来る手に本音だけでなく、涙さえ溢れそうになる。然し、彼女とて年上だとしても余裕のなさが目に見えてわかる内は自身が変に弱音をぽろり、と吐き出してしまうのは流石に不味い。少しでも彼女の負担を減らさなくては。そう思うも、所詮は中学生の己に出来る事などたかが知れてる。それでも彼女の力になれればとあの日下した決断。ああ、駄目だ。また悲観的になってしまう。_____一体、世間では今どうなっているのだろうか。逃げ出してからテレビやラジオなんて見てもいなければ聞いてもいない。あの男の死体は見つけられたのか、僕が居なくなった事で哀しんでいる人はいるのか。彼女に関してはどうニュースで扱われるのか。不安が不安を煽る。とりあえず、此れからをどうするか今は考えるべきだ。)
此れから、どうするんですか..。

  • No.41 by 雪乃  2018-04-01 22:05:23 


人の少ない、静かなところに行くの。服とか、日用品とか…少ししかないけど買っておいたから。着替えたらまた電車に乗ろう。
(言葉少なに溢れる声からは十分不安が伝わってくる。だからこそこれ以上心細い思いをさせないために、問いかけには静かに、けれどしっかりと答えてみせて。映画や小説で見る逃亡犯はいつも国中を転々としていた。自分たちがただの家出人なのか逃亡犯なのかはわからないが、同じ場所に留まり続けるのはきっと良くない。せめてあの町から父の死体が──あるいは彼の不在が見つかった時、すぐに探し出されるような場所にいてはいけない。仄白くなっていくカーテンの向こうとは対照的に暗く翳る横顔へ張り付いた髪を撫で、なるべく自然に、世間話をするように微笑んでみせ「男の子の好きな服なんてわからなかったから、変だったらごめんね。…着替える前に、お風呂、入ってくる?」子供に、彼にこれ以上重荷を背負ってほしくない。そんな思いから固い決意とは裏腹に、これが本当にただの旅行であるかのように汗を流してきてもいいと促して)

(/すみません。お尋ねするのを忘れてしまったのですが、事件の進行度?はどのようにすれば良いでしょうか。
最初のうちは春休み等の理由で誠くんの失踪も発覚しておらず、あと数日は平穏という形。あるいは既に失踪が発覚している、もしくは失踪も殺人事件も全て明るみに出ている…等色々なパターンがあるかと思いますが、やりやすい形を教えていただけると有難いです。特にないという場合はこちらから流れで決めさせていただきたいと思います。)

  • No.42 by 誠  2018-04-02 00:36:22 

そう、ですか..、
(ふ、と膝の間から顔を出せば納得したように頷く。頷くしかない。中学生の自分ではこれから先の事に関して、深く考えることは出来ない。やはりこう言う時は大人の彼女の考えに従っておくのが良いだろう。______服、か。いつも制服か寝巻き姿でしかいなかった為に私服と言う私服はない。別に自身は今のシャツに黒のズボン姿でも構いはしないのだが、やはりまだ血の鉄が錆びた少し泥臭い匂いはする。逃げるにあたっては早めに変えておいた方が後々楽ではある。)
お風呂....、ああ、はい。じゃあお先に頂きます。
(風呂、と言われて一瞬ぽかん、とした表情になるも理解すれば慌てて返事をする。逃げていて、風呂に入る事など少なかった為にまさかの風呂と言う単語に首をかしげる様な状況になるとは思わなかった。す、と立ち上がれば引き戸式の箪笥からバスタオル一枚を取り、部屋を出ては一階の風呂場へと向かった。)

(物語的には罪を犯してから一週間ほど経っている設定でいるので、今日か明日中にはニュースで私達の事が取り上げられて、宿に警察が来る展開をこちらから始める予定です。取り敢えず今のところは私に任せてください。何かあれば追って連絡します。

  • No.43 by 雪乃  2018-04-02 01:19:37 


はい、どうぞ。ゆっくり温まってきてね。
(そんなことでリラックスなど出来ないかもしれないが、立ち上がる彼にかけてあげられる言葉は他にない。悪い夢の名残を洗い流してきてくれたら。そう思っての提案でもあるが、もう一つの目的のために足音が遠ざかってから部屋の隅に放っておかれたリモコンに手を伸ばすと、躊躇う指でテレビの電源を入れる。この時間には朝のニュースが始まっているはず。片隅に何か、現状の手がかりでも映れば。そんな気持ちで見つめた画面にいきなり見知った街並みが現れれば、人差し指が本能的に再び電源ボタンを押した。どくどくと跳ねる鼓動に揺さぶられる脳裏に『行方不明』のテロップが焼き付いて離れない。女性と男子中学生が行方不明。それが殺人事件についての情報なのか、もう一度テレビをつけて確かめる勇気は無かった。「…誠くんがいなくて良かった…」彼が報道を見なかったこと。ただそれだけが救いと、リモコンを握りしめたまましばらくぼんやりと座り込んで)


(/了解しました、ありがとうございます。それでは主様にお任せさせていただきます。進めにくいロルを回してしまった場合は書き直しますので、ご指摘お願い致します。)

  • No.44 by 誠  2018-04-02 02:30:37 

(階段を降りる度にギシギシと鳴り響く音。前までならなんて事ない普通の軋む音なだけなのに、今はこの音が自分が今生きていて、まだ安全だと言うことへの安心感に繋がっている。階段を降りきり、一階についてから浴室への案内札をもとに途中宿主の人当たりの良さそうなおばあさんとすれ違いながら向かえば男性用浴室へ入る。少し建てつけの悪い引き戸を開けて中へと入れば、戸を閉め、衣服を脱ぎ、脱衣籠に入れて中へと向かう。誰一人としていない室内でずっと出しっ放しの蛇口から流れる水の音に目を細める。身体と頭を洗い、少し熱い浴槽へと入る。肩までゆっくりと浸かると思わずため息が溢れる。)
こんな事してて良いのかな。
(殺人者である僕が、人と当たり前の様に睡眠を取り、風呂に入るのは其れさえも罪に感じる。あのおばあさんがもしも僕の事を知ったらどう思うだろう。きっと逃げ出して交番に向かうに違いない。きっと世間では僕達の事もニュースになる。だったら、それを見たおばあさんは....、いけない。でも、もしもの時は殺さなくちゃいけない。僕が罪を犯しているんだから、彼女は警察に保護されるだけ。でも、彼女が逃げる事を優先するなら僕は_______、彼女の邪魔になる物を消すだけだ。____暫くして、浴槽から上がり、身体を拭いて着替えては部屋へと戻る。)
上がりました..、次、どうぞ。
(襖を開けてそう言えば再び畳に体育座りになりながらわしわし、とタオルで濡れた頭を乾かす。

(ご丁寧にありがとうございます。よろしくお願いします。

  • No.45 by 雪乃  2018-04-02 03:30:56 


──おかえりなさい。…あのね、お金も食べ物も皆ここに入ってるから。だから…誠くんも大事なものがあったら入れておいて。
(一瞬でもニュースを見てしまったせいか、彼が部屋に戻ってきただけでほっと頰が緩むのを感じる。もし目を離している間に彼だけが見つかったら…そう考えると部屋を出るのも躊躇われるが、身支度のためには仕方ない。せめて、と勧められるまま風呂へ向かう前に彼の傍へリュックを起き、何かあったらこれを持って逃げてと言う代わりに当たり障りのない言葉を残して浴場へ向かう。がらんとした静けさの中に水音だけが響く空間は十数年間に訪れる穏やかな浴場だけれど、体を洗ってもお湯に浸かっても目に入る痣や怪我の痕がここにいる理由を忘れさせてはくれない。違う、忘れてはいけない。父だったものの虚ろな表情を思い出せば今すぐ遠くへ逃げ出したくなるけれど、捜査が始まっているのなら人目についてはいけないはず、出発は夕暮れか夜にずらそう。浴槽の中で計画を立てては心配から髪も濡れたまま部屋に戻り「…ただいま。ねえ、やっぱり出かけるのは夜にしよう。…ちょっとのぼせちゃったから」扉を開けながら、彼がニュースを見てしまったかはわからない以上理由は伏せてそう呟き)

  • No.46 by 誠  2018-04-02 04:04:34 

はい、分かりましたら、ありがとうございます、
(もしもの時はこれを持って逃げろ、と言っているのだろう。傍に置かれたリュックを見ては律儀に礼を述べる。風呂場へと彼女が向かった後。再びしん、と静まり返った部屋の中。ポツン、と其処に座る自分は一体どんな風に見えるのだろう。さて、ある程度髪も乾いた。叔母から持たされたスマホを開く。何かあってはマズイと考え、スマホ自体を初期化した為に今は何も入っていない。空っぽの其れを弄りながら暇を潰す。ある程度弄り飽きると、テレビをつける。今はどうなっているのか。ニュースに切り替えると、中学生と成人女性が行方不明になっており、成人女性の家の中で父親が死体として発見されており、現場に残っていた髪などから自身らだと判明した、とニュースキャスターが滑舌良く、緊迫した表情で語るのを目にする。ドクン、と心臓が跳ねる。そして、此方へと近づいてくる足音に直ぐにテレビを消す。部屋へと戻って来た彼女の言葉に無言のまま、小さく頷く。きっと彼女はこの事を知っている。昼間に動けば捕まる可能性が高いから夜にしたいのだろう。ここにいるのも時間の問題だ。宿のおばあさんがニュースを見て、勘ぐれば直ぐに出なくてはいけない。)
髪、乾かしてください。風邪引きます。
(髪の濡れた彼女はいつもとは違う雰囲気を醸し出している。正直、好きな人のそんな姿は中学生の自分には刺激が強い。恥ずかしがってるのを悟られない様に顔を逸らせば、そう注意して。

  • No.47 by 雪乃  2018-04-02 18:07:07 


あ、うん…誠くんもまだ濡れてるんじゃない?髪。
(頷く彼を目に留めて、それから窓や荷物に視線を移す。どこも部屋を出た時のまま何も無かったことを表しており、安心したところで意外な言葉に目を丸めた。別に何てことはない会話ではあるもののこんな日々ではそれさえ珍しい。さりげない気遣いが嬉しかったのもあるかもしれない。言われるがまま部屋に置いてあったドライヤーを手に取るが、タオルもそのままの相手を見れば自然と口を開いていた。風邪引いちゃうよ、と言われたままの言葉を繰り返しつつ、男の子はドライヤーなんて使わないものなのかもしれないと思えば「…こっちおいで。乾かしてあげる」そっぽを向いている彼にそう呼びかけて)

  • No.48 by 誠  2018-04-02 21:32:29 

別に、僕は..。
(彼女の言葉から自分の髪に触れてみる。言われてみれば、確かにまだ乾いていない。が、別に風邪を引くほど濡れているわけでもない。断ろうとするが、やはり断れ切れない性格上、四つん這いでゆっくりと近寄れば彼女に背中を向ける。こうして、誰かに何かをしてもらうのは久しぶりだ。母には昔、こうしてよくやってもらってはいたが、年齢が上がるに連れて大人になりなさいと言う意味も込めてからいつからかしてもらう事が無くなった。だから、誘われたのは嬉しいし、好きな人からとあれば尚更だ。それに此れはなんかアレだ。____恋人みたいだ、なんて自惚れて。

  • No.49 by 雪乃  2018-04-03 00:14:16 


気をつけるけど、熱かったら教えて。
(断られるかと思ったものの、素直に近づいてきてくれた彼に目を細めると背中に寄り添っていく。もともと素直で優しい子なのだろう。今は弱ってしまっているけれど。湿った髪をすくって熱くないように気をつけながらドライヤーを当てていれば、そんな経験もないのに母親か姉にでもなったような気持ちになって手つきも優しくなってしまう。短い分時間はかからないけれど夜まで時間はたっぷりあるのだし、何より平穏と錯覚しそうなこの時をなるべく伸ばそうと少しずつ髪を乾かすが、それでも短い分あっという間に乾かし終えると頭を撫でるように整えて。本当ならばまだ母親にこうして撫でてもらっていてもおかしくない年なのに。そのまだ細い後ろ姿を眺めているとあまりの心許なさに胸の痛みが戻ってくる。ふと薄い肩に手を添えては、抱き寄せるように軽く引き寄せて「…ごめんね。私のせいで、こんなところに連れてきちゃって…」彼が失踪したのは自分のせい。父を殺したのもきっと、自分のせい。彼を振り回している、という家を出ていた時から抱えていた思いがふいにぽつりと唇から零れ)

  • No.50 by 誠  2018-04-03 01:14:11 

はい、よろしくお願いします。
(近くなる距離。仄かに香る甘い香りが鼻孔を擽れば、同級生達とは違うものに胸が高鳴る。なんて単純なのだろうか。たった少し近付かれただけでこんなにも容易く彼女に溺れそうになる。髪に触れる細く、小さな指と掌。髪に触れる熱風が少し冷え掛けていた身体を暖める。終始、何か喋る事はなく、ただ行ってもらう事に喜びと、悲しみを感じる。この逃亡が終わればこう言うのも無くなってしまうのだろう。母の様な優しい手付きに心地好さそうに目を細める中、途端に行為が終われば次いで肩に添えられた手にどうしたのかと問いかけようとして振り向こうとした瞬間。突然に彼女の方へと抱き寄せられる。)
....、そんなこと、言わないでください。僕は、貴女を救いたかったからいいんです。僕は貴女がいなきゃ何も楽しくない、世界が白黒なんです。でも、雪乃さんの周りだけは鮮やかに映る。それを無くしたくなかったからああしました。貴女さえいればいい、だって僕は雪乃さんが...、雪乃、さんが....。
(辛そうに、苦しそうに彼女の唇から溢れた言葉に体制を変え、正面を向いて彼女の手を握れば淡々と溢れてくる言葉を、気持ちを、想いを伝える。終盤の方、好き、と言う言葉を言いかけるも喉の奥で其れが詰まれば「たいせつ、だから。」と言葉を変えた。言い切ると同時に目線が下がる。危ない、これ以上彼女に余計な物を背負わせるところだった。そんな馬鹿げた事は出来ない。す、と立ち上がれば)
寝ます。おやすみなさい。
(泣きそうになるのを堪えながら早口に伝え、2組ある内の一つの布団に入り背を向けた。

  • No.51 by 雪乃  2018-04-03 06:29:10 


…、…おやすみ。
(突然手を握られて驚いた。しかしその手から、真っ直ぐに向けられる視線から伝わってくるのは彼の想いだけで、父と同じ男性の手──その父を殺してしまった手だというのに恐怖は少しも感じなかった。それなのに一言も発せなかったのは、次々と向けられる言葉に抱いてはいけない感情を抱いてしまったから。大切、という響きに心臓が小さく跳ねさえした。それが後ろめたくて、布団へ潜っていく彼を追いかけることもできず呟きを残して部屋を出る。脱衣所で髪を乾かしている間も感情と手の温もりは消えず、再び横たわる彼を見た時先ほど感じた喜びが錯覚ではなかったと思い知れば起こさないよう枕元に膝をついて「──私も…誠くんがいなければ、白黒のままだった。誠くんが色をつけてくれたの。…助けてくれて、ありがとう」ずっと口にしてはいけないと閉じ込めていた、罪を肯定してしまう言葉を想いのままに囁く。この子は優しい。こんな自分を大切に思ってくれる、罪を犯してしまうほどに。それが嬉しくて悲しかった。「私も、誠くんが大切。…誠くんだけが大切。だから、絶対に守るから」人殺しなんかにさせはしない。そのためなら何だってしようと決意を込めて呟けば、おやすみ、と改めて告げてから自分の布団に入り込む。もしもこの日々が終わりを迎えたその時のことを考えつつ、終わりが一日でも遠のけばいいと願ううちに、いつしか体は浅い微睡みに包まれて)

  • No.52 by 誠  2018-04-03 17:42:42 

(眠りに落ちる前、彼女の言葉が睡魔に落とされる直前に耳に入ってくる。守る。言うのはなんて簡単なのだろうか。そう、言葉にするのは誰だって出来る。でも、守れるものには限界がある。彼女は一体僕の何まで守ろうとするのか。身体?立場?人生?尊厳?こう問うてしまえば誰しもが言葉に詰まる。そんな、くだらなくつまらない事を考えている内、少年は静かに眠りについた。)

(______そして翌朝。彼女よりも先に目を覚ますと身体を起こして窓から外を眺める。まだ、此処には警察は来ていない様だ。さて、ニュースではどうなっているか、テレビを点けてみた。すると、殺害事件の事について特集をされているチャンネルに変わる。中学生が、近所の女性の家族、父親を殺害したとはっきりニュースキャスターが告げた。その瞬間、衝動的にテレビを切った。バクバク、と速くなる鼓動を抑えようと深く速い呼吸を繰り返しては彼女を一瞥する。そして、次に一階へと向かえば宿主のおばあさんに、今日の夜に出て行く事を伝える。今は昼過ぎ。取り敢えずまだ警察の捜査範囲が此方まで来ていない事を祈り、部屋へと戻った。

  • No.53 by 雪乃  2018-04-03 18:17:35 


──良かった…おはよう。部屋にいなかったから心配しちゃった。…あんまり一人で何処かに行かないで。
(眠っているのか起きているのかわからない、疲れの取れない曖昧な眠りを繰り返すうちに朝が来ていた。はっきりと覚醒したのはテレビの音が布団越しに聞こえてきたからで、穏やかな天気に似合わない"殺害"という響きの物々しさ、そして彼が犯人と断定されていることに心臓が凍りつく。だから彼が息を乱して部屋を出た時、このまま帰ってこないのではないかと不安になって飛び起き、扉の前まで行ってしまった。手をかける前に彼が顔を覗かせたのですぐ安堵の息をつくことができたが、拭い去れない不安感からその手を握ると乞うように言い聞かせる。肝心な時にそばにいなければ守ってあげることもできない。警察や大人や、あるいは罪そのものから。手を離し、部屋に戻ると布団や荷物を片付けながら、彼に背中を向けたまま「…そういえば…誠くん、いくつだったっけ」何気ない雑談のように問いかける。少年法だとか殺人幇助といった詳しい話は知らないけれど、万が一の時罪を減らす方法はあるはず。まだ幼い中学生と、"動機"のある大人なら尚更。きっと彼は悲しむだろうから、考えていることを悟られないように腕は淡々とシーツを畳んで)

  • No.54 by 誠  2018-04-03 19:02:32 

あ、すみません...おはようございます。
(部屋へ戻った中、扉を開けた瞬間に握られた手に思わず慌てふためくも何とかリアクションを小さくおさめる。だが、頰は赤く染まってしまう。何を呑気に照れてる場合か。手が離れた後、深呼吸をしては身仕度を始める彼女に)
え?..14、ですけど。
(何故、年齢を聞かれたのか。ほんの一瞬考えから、答えは直ぐに出た。そうか、少年法だ。彼女はきっと少年法で自身の罪が少しでも軽くなればと思ってるのかもしれないが、自身が知る限りは僕は少年法に引っ掛かる。例え彼女が何をしようとも僕の罪が免れる事はない。どうする事も出来ない。そう伝えようとした瞬間。宿主が此方へ近付いて来ては、こう言った。「あんた達、ニュースで取り上げられてる子達じゃない?」その瞬間、僕は衝動的にそのおばあさんの首を締めにかかった。細く、直ぐに壊れそうなその首を、僕は締め続けた。苦しみ、もがくその様を僕は目を逸す。暫くして、ふ、と力が抜けたおばあさんから手を離す。また、殺した。でも、仕方ないのだ。こうでもしないとおばあさんはきっとけいさつにれんらくするから、ダカラ..。と、興奮から乱れる息をしながら自分の心に言い訳をする。)
___っ、う..げ、ぇえ..!
(そして、少し正気に戻れば床に横たわるおばあさんの姿に胃から込み上げる物を手で止めながらも吐き出してしまうのであった。遠くからはパトカーのサイレンが鳴り響くのを確認出来る。きっと僕達を捜しているのだろう。でも、動けない。動き出せない。此処で終わらなくちゃいけないんじゃないか、そう考えてしまった。

  • No.55 by 雪乃  2018-04-03 22:21:38 



(14歳。確か罪の重さによっては大人同様に裁かれてしまうはずだと、考えているうちに扉の開く音がした。昨日までのように優しくはないおばあさんの声に恐る恐る振り向いた時、一瞬何が起こっているのか理解できなかった。まるで自分が首を絞められているかのように動けず、充血し、青ざめる肌をただ見つめていただけだ。父が死んだ日と同じように。「──どう、して」張り詰めた彼と動かない宿主を前に死なせてしまう必要なんて、とは口に出せず掠れた声が漏れるばかり、その声も激しい心音と微かに聞こえるサイレンに掻き消されてしまう。しかし彼が痛ましく咳き込む姿を見た瞬間体が勝手に立ち上がっていた。じっと立ち尽くす彼を抱き締め、乱れた呼吸を落ち着かせ、汚れた顔と手を拭いては「大丈夫、大丈夫だから。…行こう」声が震えないよう小さく告げる。部屋の前に並べてあった靴を履き、窓を開くとサイレンの音が一層大きく飛び込んできた。思ったより時間は無いらしいと冷静に考える自分を恐ろしく思いながらリュックサックを肩にかけ「窓から出るの。きっと裏口なら見つからない…逃げよう、誠くん」言いながら彼のほうへ振り向けばおばあさんと目が合った。ごめんなさい。本当にごめんなさい。でも、私はこの子を連れて逃げる。動けないなら背負ってでも。)

  • No.56 by 誠  2018-04-03 23:58:20 

ごめ、なさ..い。
(目の前にある現実が自分の心を蝕んで行くのを感じる。何も、殺さなくても良かっただろうが、あの時はそんな判断さえ出来ないほどに焦っていた。もしもあのまま生かしておけば、僕達は..彼女はどうなっていただろうか。此方を抱きしめてくる彼女の服を反射的にぎゅうう、と力強く握っては声を絞り出しながら謝罪をした。赦しを乞うた。近くなるサイレンの音。彼女の言葉が頭の中でごちゃ混ぜになる。次はどうすればいい、何をすればいい、何が最善の策だ、なんて思考を巡らす最中、手を引かれるままに窓から外へと出れば)
これから、どうしましょう。
(少し精神と思考が安定したのか、冷静を得ればそう聞いて。

  • No.57 by 雪乃  2018-04-04 01:03:08 


…そうだね、どうしようか。とにかくこの町から離れないと…誠くんは車と電車、どっちに乗りたい?
(相手が無事窓から飛び降りるとリュックを持って裏手に回った。質問には困惑ではなくなるべく柔らかく、何てことのない声色で応えながら足は最初の予定通り駅のほうへと進めていく。元々は人の少ない午前か昼過ぎに出発しようと思っていたため、この時間にどんな電車が来るかは知っていた。しかし逃げ場のない乗り物より車のほうが良いのではないか。かといってタクシーなら運転手に顔を知られていたら終わりではないか。逡巡が止まらずに、まるで子供に尋ねるように聞いてみる。「行きたいところでも良いよ。…ディズニーランドとかは、ちょっと無理だけど」浮かべた笑顔がきちんと笑顔になっていたか心配だが、声は震えなかったと思う。とにかく彼を警察から、遺体から遠ざけたい。罪の意識から引き離したい。その一心で歩き続けた)

  • No.58 by 誠  2018-04-04 08:55:29 


そうですね、正直どちらを取っても検問とか、駅で待ち構えている可能性はありますが....電車の方がいいかと思います。一度でかなり遠くまで行けますし、万が一待ち伏せされてても窓からまた逃げ出せば何とかなりますから。
(電車か、車。否、タクシーだろうか。正直どちらを取っても危険な事に変わりはない。電車であればその駅の会社に警察が情報提供をして、自身達の顔を知っているだろうし、更には監視カメラもある。かと言ってタクシーとなると此方も電車同様のパターンがある。ならば、一度発車してしまえば暫くは追い掛けるのに時間のかかる電車の方が手早い筈だ。少ない知識と脳みそで絞り出した案を彼女へと伝えれば、)
行きたいとこなんてありませんよ。雪乃さんが連れてってくれるところなら何処へでもついて行きます。
(そう、最初から僕には行きたい場所なんてない。居場所が最初からないのだから。笑顔は向けていても、作り笑いだと言うのが見てわかる彼女の手を握りしめてはそう述べて。

  • No.59 by 雪乃  2018-04-04 17:37:43 


…そっか。じゃあ色んなところに連れて行ってあげなきゃね。
(彼の言葉に背中を押されてそのまま真っ直ぐ駅へと向かう。行きたいところなど無いと、どこか諦めたような口ぶりに先ほどの遺体を前に立ち尽くす姿を思い出せば握られた手を自分も強く握り返した。自分がいなければ、彼はあのまま警察が来るまで立ち尽くしていたのだろう。そう思うとどこまでもこの手を引いて行かなければいけない気がして、電車に乗り、人のいない車両を選んで座ってもずっと手は握り続けた。窓の外の民家が田園に変わり、田園が林に変わり、また別の町になっていく。あの町の面影が消え失せた風景をしばらく無言で眺めては「…もう、あんなことしちゃ駄目だよ」と、車窓に視線を向けたまま呟く。車内の暗がりに目を向けたら、おばあさんの顔を思い出してしまいそうだったから。電車が駅に入れば小さな駅とはいえ人に見られないよう俯いて「誠くんが…これ以上辛い思いをする必要なんてないよ」彼はもう人殺しになってしまった。けれどだからといって人を殺め続けていい訳じゃない。あんな風に罪を重ねて苦しい思いをして欲しくないと言葉少なに訴える)

  • No.60 by 誠  2018-04-05 00:18:51 


....。
(電車へと乗る前、駅員が此方をじろじろと見てくるのをそさくさと歩いて交わす。やはりもう伝わっているのかもしれないし、こんな場所にどうも怪しい二人組みが居るのは可笑しいと踏んだのかもしれない。何にせよ、取り敢えず電車に乗れたのは良かった。後はこのまま道が続く場所を進めだけだ。電車が進むと景色がどんどん変わっていく。あのおばあさんの遺体は直ぐに見つかっているのだろう。彼女の呟きにびく、と過剰に反応しては「ごめんなさい」とだけ言って。これ以上罪を重ねるな、と言っているのだろうが難しい事だ。現におばあさんの時もああしなければ警察に捕まっていた。きっと、もっといい方法があったのかもしれないが、僕にとってはあれが一番だったのだ。暫くして、気疲れからなのか、いつのまにか寝てしまって。

  • No.61 by 雪乃  2018-04-05 01:39:03 


(怯えたように揺れる細い肩は背負った恐怖を露わにしていた。その様子を見ればそれ以上何か言うことも出来ず、ただ頷くとあとは黙って振動に揺られる。これから先、罪を犯さずに逃げることなんて出来るのか。迷う自分の肩に何かがこつん、と当たり、見れば眠ってしまったらしい彼がうつらうつらと揺れていた。体を引き寄せて自分に凭れさせ、穏やかな寝顔を眺めると不思議と愛しさが湧いてくる。この子に罪悪感や庇護欲以外の感情を抱くのはおかしいだろうかと、頰を撫でながら考えて「──ずっと…こうやって一緒にいたいね」気付けば言葉が勝手に出ていた。自分のせいで罪を背負わせた子をそんな風に想うなんてどうかしているけれど、本音だった。この子の為なら何でもしたいと思えるほどに。寄り添うように体を動かせば足元のリュック、そこに放り込まれたままの凶器が決意を示すように硬い音を立てて)

  • No.62 by 誠  2018-04-05 10:10:37 

雪乃..さん..。
(眠りに落ちれば見るのはいつもの夢。どうやら今回はあのおばあさんもいる様だ。普段なら怯えて逃げるのがいつもの展開ではあるが、二回目の殺人を犯したからか、二人が近寄って来ても最早動じる事はなくなった。寧ろ、受け入れようとさえ思える。だって此れは僕が犯した罪だから。手を引かれるままに深い、深い暗闇へと沈んでいく中突然に動きは止まる。上から引き上げられるのを感じ、見上げれば見上げた先にいたのは、雪乃さんだった。必死に一生懸命に僕を連れ戻そうとする姿に僕は自然と彼女の腕を掴んでいた。怨めしそうに此方を見上げてくる二人からは完全に視線を逸らし、引っ張られるままに彼女へと近寄った瞬間、僕は目を覚ました。目を開いた先に映る光景は電車の座席。どうやらまだ電車の中ではある様だ。何だか柔らかく、甘い香りがする..と、となりを見れば彼女の肩と平均的な膨らみが僅かに視界に入り、慌てて身体を離す。「す、すみません..こんな時に、緊張感なくて....。」と頰を赤く染めながら謝罪をすれば恥ずかしさから逃げる様に少し距離を置いて座り直して。と言うか、寝ている間に変な寝言とか口走ってないだろうか。と、不安が不安を煽る一方で。

  • No.63 by 雪乃  2018-04-05 19:45:37 


いいよ、大丈夫、休んでて。私の肩使っていいから。
(呼ばれた名前に驚いているうちに閉じていた目がゆっくり開く。むず痒さを覚えたのは自分だけではないようで、目の前で赤く染まっていく頰につられてこちらの頰も温まるのを感じつつ、遠ざかる手を軽く引いた。彼を少しでも休ませたいのか自分が寄り添っていたいのかわからないまま引き留めて、空いた分だけさりげなく近づく。くっつきすぎかとは思うけれど繋いだままの手を思い出せば今更不安にはならず「…私、夢に出てきたの?怖い夢じゃないといいんだけど…」先ほどの寝言についてどうして自分の名前を呼んだのか、どんな夢を見ていたのか聞いてみた。夜眠るとき彼はいつも魘されている。苦しげな呼吸の代わりに溢れたのが自分の名前であったことが良い意味を持つことを願い、心配の混じった曖昧な笑みを浮かべて)

  • No.64 by 誠  2018-04-05 20:47:12 


いえ、あの..ありがとう、ございます。
(しまった。変に気を遣わせてしまう状況にしてしまった。只でさえ背負うものの意味の重大さや責任感の感じ方が違うにも関わらずこんなところで余計な気を遣わせてしまうのは良くない事だ。更に手まで繋いでもらって、何処まで迷惑を掛ければ気がすむんだ僕は。ちら、と顔色を伺う様に小さく見上げてみると、何と此方に釣られて彼女まで頰を赤く染めているではないか。更に恥ずかしさが増す一方だ。ぎごちなく感謝を述べると、次いだ問い掛けに「あの、えっと、その....、雪乃さんが、助けてくれる夢で..へ、変な夢ではない!ので、嫌わないで下さい...。」と、必死に評価の下がる様な事がない様に一生懸命頭の中で最善の言葉を探しながら紡ぐも、文として成り立ってるのかイマイチなモノだ。そうやって必死になっているうちに顔まで赤く染まっているのに気付くこともなくて。

  • No.65 by 雪乃  2018-04-07 19:21:51 


──嫌いになんてなれないよ。だって……ううん、何でもない。
(彼の言葉を聞き、夢の中でとはいえ自分が彼を救えたことに、あるいは純真なその態度に自然と笑みが浮かんでいた。あまりに自然に口元が緩むものだからつい本音が零れてしまいそうになり、咄嗟に口を噤んで首を横に振る。何か言ってしまえば彼はまた自分のせいで罪を犯してしまうような気がして恐ろしかった。代わりに差し込む夕陽よりも赤く染まった頰をもう一度撫で「助けられて良かった」と呟く。ふいにそのまま抱きしめてみたい衝動に駆られたのは夕暮れ時の感傷のせいなのだろうか。頰に添えていた手を離し、彼越しに車窓を見ると外にはすっかり様変わりした茜色の町が見える。遠くに白く煌めくものは海かもしれない。あの宿からずっと離れた所まで流されてきたことに安堵しつつ、じきにこんな穏やかな一時が終わってしまうことの名残惜しさに「…終点につく頃には夜になってるね。泊まるところは暗くなってから探そっか」そう語りかける言葉にも微かな溜め息が混じり)

  • No.66 by 誠  2018-04-07 22:33:49 


....!
( 彼女の口からこぼれ掛けた何かに淡い期待を抱いてしまった。年下の自分何かを彼女が意識などするわけ無い。きっと大したことのない言葉だ。然し、それでも頰を撫でる手と、夕陽から照らされる彼女の美しい表情に酔う事くらいは許されても良いだろう。助けられて良かった、その一言が僕の身体に潜む何かを紙のように引き裂いた。嗚呼、そうだった。僕は一人じゃなかった、そう、改めて確認の出来た瞬間を迎えた。彼女が外を向いたのを機に、火照る顔を首をぶんぶん、と横に振って熱を冷ます。そして自身も窓へと目を向ける。目にしみる光に目を細め、次に着く見知らぬ土地への不安を掻き消すように自身の服を力強く握る。彼女の口から溢れた言葉に混じる微かな溜息に気付くと、余裕のないのが分かる。「...はい。」小さく、静かに返事を返すと終点のアナウンスが流れる。外もすっかり暗くなり、あの宿があった場所よりも周りは静かだ。村、と言えるだろうかと思うくらいの民家の少なさ。宿はあるのだろうかと思いながら、電車を降りて駅を出ると「宿、探しましょう。」と提案を。

  • No.67 by 雪乃  2018-04-10 23:58:52 

(/ギリギリになってしまい申し訳ありません。なかなか時間が確保できず、お返事はもう少しお待ちいただけますと幸いです。お待たせしてすみません。)

  • No.68 by 誠  2018-04-11 01:03:07 

( わざわざご連絡ありがとうございます。どうしても厳しいと感じれば無理に返す必要もございませんので、その時はお申し付けください。

  • No.69 by 誠  2018-04-16 03:11:31 

( 明日までに返事が無ければリセットします。

  • No.70 by 匿名さん  2018-04-26 00:37:30 



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