罪独 2018-03-11 18:58:21 |
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雪乃..さん..。
(眠りに落ちれば見るのはいつもの夢。どうやら今回はあのおばあさんもいる様だ。普段なら怯えて逃げるのがいつもの展開ではあるが、二回目の殺人を犯したからか、二人が近寄って来ても最早動じる事はなくなった。寧ろ、受け入れようとさえ思える。だって此れは僕が犯した罪だから。手を引かれるままに深い、深い暗闇へと沈んでいく中突然に動きは止まる。上から引き上げられるのを感じ、見上げれば見上げた先にいたのは、雪乃さんだった。必死に一生懸命に僕を連れ戻そうとする姿に僕は自然と彼女の腕を掴んでいた。怨めしそうに此方を見上げてくる二人からは完全に視線を逸らし、引っ張られるままに彼女へと近寄った瞬間、僕は目を覚ました。目を開いた先に映る光景は電車の座席。どうやらまだ電車の中ではある様だ。何だか柔らかく、甘い香りがする..と、となりを見れば彼女の肩と平均的な膨らみが僅かに視界に入り、慌てて身体を離す。「す、すみません..こんな時に、緊張感なくて....。」と頰を赤く染めながら謝罪をすれば恥ずかしさから逃げる様に少し距離を置いて座り直して。と言うか、寝ている間に変な寝言とか口走ってないだろうか。と、不安が不安を煽る一方で。
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