---Abandoné【 指名制 】

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xxx  2017-12-05 23:46:58 
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 ある者の目で見れば、
 それは朽ち果てた館の跡。

 またある者の目で見れば、
 それは荘厳なる"ナニカ"の館。
 
 
 「 おいで。 」 「 おいで。 」
 「 ようこそ。 」 「 ようこそ。 」


 反復する囁きが聞こえたなら、
 手招くこの手が見えたなら、


 「 お前は館に 」 「 招かれた。 」
 「 館は 」 「 お前を 」 


 気付いた時には、もう遅い。


 「 「 つ か ま え た ! 」 」





>「 もぉいいかい? 」 「 まぁだだよ! 」


 

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  • No.221 by 夏目 央  2018-01-17 18:48:12 




誰かと一緒にお茶をするのいいね。ちょっと魅力的。__でもヴィペールとこの前の続きからお話もしたいんだ。

最近来すぎだって言われちゃうかもしれないけど、暇だったら相手してほしい。



  • No.222 by ヴィペール  2018-01-17 19:14:42 




>221 夏目央


追い返されても懲りずについて回るくらいが、アンタらしいわよ。

前回最後のレスからそのまま続き、と言う形で良いのなら>221に返信して頂戴。
場面を変えて続きから、と言う形が良いのならどんな場面が良いか言いな。用意してあげるわ。


  • No.223 by ヴィペール  2018-01-17 19:15:29 




>222

アタシとした事が…>221じゃなく>212ね。訂正しておくわ。


  • No.224 by 夏目 央  2018-01-17 19:35:11 



>ヴィペール


( 嫌でも直にいろいろを身を以て知る事となる。それならば今はこれでいいのだ。死にたくたってお腹は減るしクッキーの美味しさは変わらないのだから。__そうしてそれは意外にも早く知る事となったようだ。「ッ、」双眸に映した相手の瞳が自身から離れる事一瞬、何が起きたのかもわからぬ速さで以て切り裂かれた首筋。手首を切った時はこの館に邪魔をされ感じる事のなかった血が吹き出る感覚も、心臓が大きく脈打つ音も、息がきゅうと苦しくなるような気持ちも、何もかもを一辺に受け取る事が出来た。それと同時にあぁ、やっぱり己は生きてるんだって__。吹き出た血が止まるのもまた一瞬。相手の言う通り傷はあっという間に塞がったのだろう。その手が自身の首筋を撫でたってひりつく痛み一つ感じる事がないのだから。「…うん、凄いね。これでストレス解消出来る人もこの館には一人位いるかもしれない」ぽつり、唇を震わせて出たのは感情の籠らない褒め言葉。それから視線を床へと落としては血に濡れたそこに苦笑いを浮かべ「これ、掃除するのって私だよね?」と自業自得だと思っている為に一応問い掛けて )



  • No.225 by ヴィペール  2018-01-17 19:52:24 




>224 夏目央


(不意に目の前へと差し出されたのは、赤い液体で半分程まで満たされた細身のグラス。無論、その赤い液体が何であるかは言うまでも無いだろう。くつくつと喉奥を鳴らす様な笑い声が聞こえて来そうな素振りでグラスを差し出す黒い影の塊を一瞥すれば、尾の先でベシンと叩きつける様にして追い払った。全く、分身とは形ばかりでは無くこの趣味の悪い冗談まであの男にそっくりだ――半ばうんざりする様な気持ちで顔を顰めつつ、改めて注意を目の前で立ち尽くす彼女へと向ける。どうやら彼女は理解するべきこと、理解せざるを得ないことを理解したらしい。つい数秒前にはぱっくりと割れ、今もなお確かに彼女の体に宿る生命の存在を主張するかの如く鮮血を吹き出していた傷口は最早影も形も無くなっている。指先でゆっくりとなぞった其処にあるのは元通り、滑らかな彼女の白い肌のみ。生憎喜ぶ事など出来そうも無い褒め言葉をさらりと流しつつ、はあ…と重い溜息の後に彼女の体を両腕でさっと抱き上げたかと思うと「アレにやらせるわ。アンタは掃除の前に着替えよ。」と、先程叩き潰した筈の影が再びひょっこりと傍らに姿を現しているのを見遣ってから、続いて血で汚れた彼女の衣服を目で示す。手段を選べと、恐らくは後でマダム・ノワールの叱責を受けるのだろう――そう思うと既に気が滅入り始めているのか、美しい顔に幾許かの疲れの色を滲ませつつ談話室を出て彼女の部屋を目指し)


  • No.226 by 夏目 央  2018-01-17 20:09:54 



>ヴィペール


( この状態で相手に差し出されたグラスの中身がワインだ、何て思うはずがない。それは自身も同じであれば飲むのだろうかと言う疑問を頭の片隅に宿して直ぐに辞め。さてこの広い館にモップや雑巾はあるだろうか、あるとしたら納戸か何処かか。そう思いちらと視線を扉へと向けた刹那、ふいに体が浮かび上がれば遅れて抱き上げられた事に気が付き。それと同時に床もそうだが自身も赤に染まっている事を確認する。「ヴィペールも血で真っ赤になるよ?お風呂入る?」と、言う事は相手も少なからず赤を受けると言う事。談話室を出る直前に黒い影にぺこりとお辞儀をしてから視線を再び相手に向けてどこか間の抜けた問を掛ければ後はされるがまま、久し振りすぎる感覚をじんわりと受け止めて )



  • No.227 by ヴィペール  2018-01-17 20:23:34 




>226 夏目央


――当然でしょう、分かり切った事聞くんじゃないわよ。(未だ乾かぬままの血がべっとりと体に付着するのが分かる。彼女の様なニンゲンのそれとは比較にならない優れた嗅覚には、聊か強過ぎる血の臭いが己の体の周りを取り巻いていた。血の臭いに敏感な住人がこの館にはもうひとり居る、嗅ぎ付けられてしまっては面倒だ。そもそも、己の体を汚してまで死にたがり相手に世話を焼くなどと、珍しいどころか極めて稀な事態。慣れない事はするもんじゃないと、今更ながらにそれを思い知らせんとする妙な疲労感に肩を竦めては、彼女からの問いかけをぴしゃりと一蹴した。そう時間を掛けるでも無く辿り着いた彼女の部屋、尾を使いやや乱暴に扉を開ければその場に彼女の体を下ろしてやり「風呂と着替え。血の臭いを残したまま出てくるんじゃないわよ、時間を掛けてでも確り綺麗にしな。これはアタシからの忠告よ。」と指示する。さっさと行けと言わんばかりに顎で部屋の中をくい、と示した後、血で汚れた己の体に視線を落とすなり遠慮の欠片も無く表情に憂鬱さを滲ませては「今回はアタシのやった事だから、責任を取ったけれど――そうじゃなかったら、こんな世話焼かないわ。間違っても、自分でもう一回試してみようなんて思わない事ね。今度こそ、アンタがどうなっていようとアタシは放っておくわよ。」と、間違っても彼女が己に対して余計な勘違いを抱いてしまわぬ様釘を刺すような言葉を添えて)


  • No.228 by 夏目 央  2018-01-17 20:40:55 



>ヴィペール


( そりゃそうだ。他人の、ましてやよくわからない人間の血を浴びてそのまんま何て事はある筈がない。首を一つ縦に動かす事で先の話を終らせては次いでいつの間にか到着していた自身の部屋の前で下ろされた事に少しばかりの寂しさのようなものが胸の奥の奥に巣食う感覚を無かった事にしつつ「此処の石鹸いい匂いだから好きだよ。ちゃんと綺麗に洗えると思う」とまたしても根拠の無い発言を一つ。相手の表情がこんなに憂鬱になったのを見た事がないかもしれない。そうまでしてこの状況に嫌気がさしているのだろう。それでも少しだけ嬉しかったのは内緒。「さっきのでちゃんとわかったから大丈夫。__ヴィペール、お風呂からあがったらまた談話室に行く?」忠告に逆らう事はしない。くるりと背を向けて壁や扉に触れて赤を残さぬよう気を付け部屋へと入ろうとするも、一つ思い出したようにまた体を相手に向け直すとまだ付き纏うつもりでいるのか先の居場所を問い掛けて )



  • No.229 by ヴィペール  2018-01-17 20:51:29 




>228 夏目央


是非、そうして頂戴。(石鹸の匂いを彼女が気に入っていようがいまいがそんな事は関係ない、と言わんばかりの態度で態とらしく一言言い切った。言われなくても、と言う反論は端から想定していないのだろう。そして、彼女の心情の小さな変化に気が付いてやれるだけの温かな気持ちも今のこの男には備わっていなかった様である。ささやかな気遣いの言葉ひとつ贈らないままに入浴へ急ごうとする体は既に暗い廊下の奥へと向けられ様としていたが、何やら声を掛けようと此方を振り返るその姿にぴたりと動きが止まった。視線こそ"まだ何か用か"とでも言いたげな冷たいものだったが、あんな事があっても尚まだ己と一緒に過ごそうとする彼女の姿勢には半ば呆れ染みたものすら浮かべながらすう、と双眸を細める。嫌味たらしく長めの溜息と共に肩が竦められ、血に汚れていない綺麗な方の手でぐいと髪をかきあげながら流す様な視線を彼女へと向けると「アンタらしいのは認めてあげるけど、たまには他当たりなさいよ――アタシも暇じゃないの。」とまずはいつもの調子で辛辣な言葉を吐く。それが本心なのか将又建前か、その答えは定かでは無かったが彼女に背を向けて廊下の先へと進み始める瞬間「あのクッキー、まだ食べかけでしょう。責任持ってアンタが片付けな。」とただそれだけを告げて暗がりの中へと消えてゆき)


  • No.230 by 夏目 央  2018-01-17 21:08:30 



>ヴィペール


( その言葉が本心なのか建前なのかを見極める事が出来る程相手と長い時間を共にしていないし、もし長く居たとしても自分にはわからないような気がする。それは確かに根拠の無いものではあるがそう思う時はわりと当たるのだ。ふと、その言葉でクッキーの事を思い出せばあれをあのままにしておくのは惜しい。「お風呂から上がったら取りに行くよ。ちゃんと全部貰う」それだけを伝えて先の相手の言葉には返事を返さぬまま、自身の部屋へとその姿を消してはその足で真っ直ぐにお風呂場へと向かい。赤に濡れた服は後で何とかしよう。今はそれよりもお風呂だ。浴槽に座り込むと同時に蛇口を捻れば流れ出るお湯がゆっくりゆっくり、確かにかさを増していくその様子を感情の籠らぬ瞳でただじぃ、と見つめ続けて )



  • No.231 by ヴィペール  2018-01-17 21:26:29 



>230 夏目央


(その先は案の定、としか言い様の無い展開が待っていた。幾ら死にたがりに対するひとつの説明の方法であったとは言え、聊か過激であった先の行いをこの館の主が何も知らずに居る筈は無い。早々に汚れを落としに向かおうとする己を"お待ちなさい、ヴィペール"と呼び止めるその優雅な声に纏う憂鬱さを一層強めながら歩みを止め、予想していた通り、その場でやんわりとした説教を食らう羽目になったのであった。無論、反省はしていない。かと言って、少なくとも今の己がマダム・ノワールの目に止まっている以上、下手な真似をするべきでは無いと言う事はよく分かっているつもりだ。柄ではない事は重々承知…然し今回の事に関しては自分で確り責任を取れと、そんな圧力が掛けられている様な気がしたらしい。結局、再び談話室へ向かうと言う彼女の存在を無視する事は出来ず、汚れを落として身形を整えた上で向かった先は己の最も落ち着く自室では無く未だ甘ったるい臭いの残る談話室だった。扉を開けて中に入ってみると、其処には未だ彼女の姿が無い。先ほどの忠告通り念入りに汚れと臭いを落としているのだろうかと頭の隅に想像しながら、残るクッキーを回収しに来るであろう彼女の手が談話室の扉を開く時を待ち)


  • No.232 by 夏目 央  2018-01-17 21:49:37 



>ヴィペール


( 相手がこの館の主である所の彼女に説教を食らっているなど露知らず、たっぷりのお湯に肩まで浸かって芯から暖まるその感覚に深い深い息を付き、その後備え付けのふんわりといい匂いの香る石鹸で体の隅々まで洗い血も匂いも完璧に落とした後、ドライヤーで以てざっと大雑把に髪の毛を乾かし真っ白のバスローブに身を包み部屋へと戻り。血のついた服とクッキーを天秤にかけた時、優先すべきなのはどちらかなんて迷うまでもない。勿論そこにはほんの僅かの期待もある。それに自身で気が付いてギョッとするのは少なからず自分は気持ちに疎く、また、どこか淡白な所があると自覚しているから。ふう、と一つ息を吐いてクローゼットから動きやすそうな灰色のスウェットに着替えれば、それこそ色気も化粧っ気も何も無い姿で部屋を出て談話室へと向かい。キィ…と小さな音をたてて扉を開けては一番始めに視界に映るのはクッキーではなく相手の姿で。「__クッキー取りに来たよ」隙間から体を入れて後ろ手で扉を閉めればちらりと視線を相手に向けつつ、テーブルに置かれているバスケットまで歩みを進めて )



  • No.233 by ヴィペール  2018-01-17 22:00:01 




>232 夏目央


(あくまで己の感覚を基準にしての話にはなるが、"結構待った"とそう感じていた。元々、あまり気の長い性格ではないのだ。それこそ、もういい加減にこれ以上は待てないと談話室を出て行く事も視野に入れて考え始める頃になって漸く現れた彼女の姿を見るなり、眉間にはぐっと皺が寄せられた。待たされた事に対してではなく、恐らくは彼女の姿に対しての反応だろう。今日になって既に何度目かと言う溜息と共に頭の先から足元へと一通り彼女の姿を眺めた上で「アタシが此処に居るかも知れないと少しでも予想してたなら、もう少しまともな格好で来るべきだとは思わなかったの?」と、小言を言うには決して困る事のない口が動き出す。怪訝そうな表情をそのままにバスケットへと近付いて来る様子を眺め、すかさず現れたギャルソンの分身が彼女の傍らで紅茶の用意を始める姿が視界に入り込んで来たのを確認すれば「それ飲んで食べたら、部屋に戻って化粧の練習でもしな。」と呆れの色を孕んだ声がそう告げて)


  • No.234 by 夏目 央  2018-01-17 22:12:46 



>ヴィペール


__クッキー、早く食べたくて。
( 今日はまあ、自身の気持ちに随分と振り回される日だ。この部屋に相手が居るかもしれない、居たらいいな何て淡い期待を確かに抱いたがそれは違うとすぐ様何かが勝手に決めてしまうのだ。それは紛れもない自分の感情なのにまるで迷子。結果的に"相手が居るかもしれないと思ったから早く来たかった"と言う確かな本音は何とも子供っぽい食い意地の張ったような嘘で塗り固められる事となる。そうして胸の奥の奥からぷくり、ぷくり、と泡ぶくのようにして湧き上がるのは俗に言う"寂しい"と言う感情なのだが勿論それも見ない振り。「あんまり可愛い感じのじゃなくて落ち着いたやつがいいな。ピンクより茶色のアイシャドウとか」分身がいれてくれた紅茶を受け取り小さく頭を下げれば化粧をした事はないものの、一応はある知識の元で聞かれてもいない事を答えつつ果たして相手は何処かへ行ってしまうのか、様子を伺って )



  • No.235 by ヴィペール  2018-01-17 22:28:30 




>234 夏目央


そう、それは良かったわ。期待しても良いんでしょう、ソレを片付けるペースに。(彼女の口にする言葉が本心なのかそれとも其れを押し隠す為の建前なのか、其れを勘ぐろうとする事を己の深い場所にあるものが拒んでいる。らしくもない、己に対してそんな思いを抱かずにはいられない自尊心の存在がそうさせるのかも知れない。子供と大人、どちらでもありどちらでもない。そんな矛盾を抱えた最も不安定な年の頃の彼女を目の前にして、世話を焼くつもりは無いのに焼かずにはいられない。同じような矛盾を抱く己を認めたくないが為、彼女に対する"優しさ"と呼べるものはその姿を隠してしまうのであった。そんなデリケートな部分に触れまいとして目を背けてしまうのはお互い様、話題が化粧へと逸れた事を心の何処かで好都合だと感じている自分が居る。此方にも手渡されたティーカップを受け取り、程良い温度の其れを一口喉へと流し込むと、体温の低い己の体をじんわりと紅茶の温かさが伝ってゆく其の感覚を確かめながら「それだけ分かってるなら何とでもなるわよ。アタシに付きまとう事を止められないなら、せめてアタシの納得の行く見てくれに近づける様に努力することね。」などと、何処までも傲慢な言葉だけは尽きる事なく紡がれて)


  • No.236 by 夏目 央  2018-01-17 22:40:34 



>ヴィペール


いいよ。でも少し勿体無いから明日部屋で食べる分は残すけど。
( 結果的に相手の発言が変わらない気がするのは自身が歩み寄らないからか。__物理的には歩み寄っているのだが何とまあ難しい事。バスケットの中のクッキーを人差し指と親指で摘み上げ前歯でサクッと噛み砕くともしゃもしゃとそれを咀嚼し飲み込んだ後に一つ首を縦に動かし。それにしても紅茶を飲む相手の姿がさまになる事ったら。暫く何か言葉を発する事なくその姿をまじまじと観察するも、"付き纏う"と言うその行動自体の何もかもを拒否される訳でなく妥協点のようなものを見出されれば「じゃあヴィペールの好きな格好教えて。スカート?化粧はどんなのがいい?好きな色は何?」と若干身を乗り出し珍しく矢継ぎ早に質問を投げ掛け。__まるで捨てられないように、見放されないように縋る幼子ではないか )



  • No.237 by ヴィペール  2018-01-17 22:58:32 




>236 夏目央


その手の物なら、アンタが食べたいと一言言えば幾らでも出てくるわよ。アタシなんかより、よっぽど世話好きな連中が此処には居るわ。(甘い物の類は基本的の好まぬ身としては、先程からさくさくと順調にクッキーを食べ進めてゆくその姿は身勝手ながら理解し難いものがある。バスケットの中身が減ってゆくに越した事はないのだが、あのバターの匂いの塊をよくもまあ次々と口の中へ放り込めるものだ…とでも言いたげな表情で彼女の動きを眺めていた。己にとっては、甘さのないこの紅茶の香りの方が最早比べ様もなく心地良い。彼女が此方を観察するかの様な眼差しで見詰めている事にも、その理由にも気が付いている。そして、其れを謙遜するでもなく寧ろ当然だと言わんばかりに受け止めているのは己の中のナルシズム故。さあクッキーの味に飽きるまで後何分保つか――そんな思いが透けて見える退屈そうな眼差しが僅かにその色を変えたのは、日頃彼女が見せる空虚さとはやや異なる姿勢を見た瞬間の事。矢継ぎ早の質問に一度は怪訝そうな顔をしたが、はあ、と短く息をついた後にゆっくりと瞼を落としては「女なら女らしい格好を心掛けな。一先ず、今のその格好は却下とだけ言っておくわ。」とまずは上下スウェットと言うスタイルに対しての評価を。それから更に「濃い化粧は嫌いよ。素の平凡さを誤魔化す程度…アンタはまだ若いんだから、薄化粧で上等だわ。似合う色は自分で見つけな。好きな色は紫、アンタには似合わない色でしょうけど。」と彼女からの質問には一通り言葉を返す姿勢を見せて)


  • No.238 by 北条 敦志  2018-01-18 01:03:36 

>213 ジュモー

(突発的に生じた興奮とパニックの中で、確かにビルの外階段から飛び降りたはずだったのに、気が付けば瞬間移動でもしたかの様に、傷の一つも無く見知らぬ場所に平然と立っていて。辺りは深い霧に包まれ、背筋をなぞる空気はひんやりとしており、悪寒を誘う。身体が一度だけ、自動的にぞくりと震えたものの、現状を飲み込めていない所為もあってか、精神は案外冷静であり。周りを見渡し、―…あんだ?どこだここは? と独り言を呟くも誰からも答えは返って来ない。仕方無しに道なりに進んでは、古びた洋館の玄関口らしき場所まで辿り着いて。閉まっている大きな扉を前に、一寸躊躇をしたものの、周囲は霧で視界も悪く、他に何処に行こうという宛てが思いつく訳でも無い。覚悟を決めて、まずはノックをしてみようと握った拳を構えた其の瞬間に、突如、扉が"バアン!"と音を立てては、勢いよく開け放れ)

「ようこそ?ようこそ!迎えに来たぞ僕らの新しい死にたがり!」

(音を追い掛ける様にして耳に届いたのは、如何にも子供らしい活発であどけない声だったが、確りと此方を向いて語りかけてきた其の声の主は、異形と言うに相応しいであろう容姿をしていて)

…!? うわああああ!!

(突然、扉が開いただけでも予期に反して驚くことだったのに、其処から出て来た者がこうも異様な外見とあっては何かを考える間も無く、叫び声を上げてしまい。尻餅こそつかなかったものの、反射的に二歩程、後退し。相手が続けた同情的な言葉も意識には留められず、其の場で改めて相手の身体を頼り無さ気な下半身から二つの頭迄、見開いた瞳でなぞり)

なんだ!? お前、どうなってんだそれ!?

(無意識に身体を翻して、喧嘩をする直前の様な姿勢で構え、思ったことを其の儘、口にして)


  • No.239 by ジュモー  2018-01-19 19:12:29 




>238 北条敦志


(驚く者、怖がる者、堂々としている者――死にたがりが初めて出会った館の住人に対して見せる反応は様々である。勿論反応の要因の多くは死にたがり本人の性格や生きてきた境遇なのだが、現れた住人が誰であるかと言う点も影響する場合が多い。初めに出会ったのが、一見すると彼らと同じニンゲンである住人であったなら、きっと目の前の彼の様に最早誤魔化しの利かない驚きを見せる事も無かったかも知れない。残念ながらこの双子の様に一目見て"異形"である事がはっきりしている分、突然の出来事に受けた衝撃と相まって嘸かし驚いた事だろう。無論、それを考慮するなどと言う気の利いた真似は出来ないのだが。その証拠に、彼の反応などお構いなしに一歩また一歩と近づいて距離を詰めていく。平気な顔をしている死にたがりより、こんな風に驚いてくれる死にたがりの方が好きなのだ。ふたつ並んだ顔は、かたやぎょろりぎょろりと両の目を動かして彼の頭の先から爪先までを隈無く観察し、かたや大きく開いた口からアハアハと楽しげな笑い声を上げる。軈て、ひょい、と右腕を振り上げたかと思うと臨戦態勢とも言える状態の彼の頭を大きな手で掴み持ち上げた。空いた左手で器用に体を支えつつ、掴み上げた彼の体をまるで振り子の様にぶらぶらと揺らしては「なかなか、活きの良い死にたがりだな!気に入った?気に入った!」と、声だけは可愛らしい幼子のそれである。宛らUFOキャッチャーとでも言うべきか、彼の頭を掴んで右へ左へと揺さぶっていた手が漸くぱっと開いて彼を冷たい床の上に下ろしてやると「お前は今日から此処で暮らすんだ、僕らと一緒に!嬉しいでしょ、嬉しいよね?」と一方的に喜んでみせた。どうやら、彼からの質問に答える気は無いらしい。新しい玩具を与えられた幼子の如く明るい笑い声の響く玄関ホールの中、右手の人差し指をぴんと伸ばして彼の顔を指し)


  • No.240 by ジュモー  2018-01-19 19:26:28 




いーっけないんだ、いっけないんだ!
ファナティックの奴、館の明かりをちゃんと落とさなかったんだって!

僕らですらやった事ないのにぃ!駄目な奴?駄目な奴!
僕らは良い子だから、ファナティックの代わりにちゃんとご挨拶しに来たんだぞう。
良い?いくよ?――コホン、

死にたがりのみなさん、ごめんなさい。

わあい、出来た?出来た!マダムにご褒美もーらおうっと!
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
※トピック主です。先日はご挨拶も出来ず、大変失礼を致しました。改めてお詫び申し上げます。
 今後共、当トピックを宜しくお願い致します。


>これより暫し即レス可能時間帯となります事をお知らせ致します。参加希望者様のPF提出及び参加者様の交流申込は随時受付中です。御質問御要望等もお気軽にどうぞ。


>25 当トピックにおける『PCとPL』について
>47 トピック方針の改定について
>123 当トピックにおける『結末』について
>153 当トピックにおける『交流システムの変更』について
>183 提供キャラクターまとめ
>214 当トピックにおける『Bookmark』について


▼ Bookmark ▼
>40 マダム・ノワールよりタナカミノルへ
館についてあれこれ変更が生じる前の交流だから、
指名や交流場面について変更の希望がある可能性を考慮して、
勝手で申し訳無いのだけれど一旦保留にさせて頂いたの。申し訳ないわ。
また館へ顔を出してくれた時に、あなたの希望を聞かせて頂戴ね。
続きからでも、新しい場面からでも、あたくしは歓迎するわ。

>172 アンヴィジブルよりレノへ
>237 ヴィペールより夏目央へ
>239 ジュモーより北条敦志へ


▼ ---Abandoné "Le journal de Mary" ▼
http://www.saychat.jp/bbs/thread/629604/
⇒この館について、そしてこの館に住まうナニカ達についてが記されてゆく場所です。
 もし宜しければ、時々覗いてみて下さい。


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