xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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>230 夏目央
(その先は案の定、としか言い様の無い展開が待っていた。幾ら死にたがりに対するひとつの説明の方法であったとは言え、聊か過激であった先の行いをこの館の主が何も知らずに居る筈は無い。早々に汚れを落としに向かおうとする己を"お待ちなさい、ヴィペール"と呼び止めるその優雅な声に纏う憂鬱さを一層強めながら歩みを止め、予想していた通り、その場でやんわりとした説教を食らう羽目になったのであった。無論、反省はしていない。かと言って、少なくとも今の己がマダム・ノワールの目に止まっている以上、下手な真似をするべきでは無いと言う事はよく分かっているつもりだ。柄ではない事は重々承知…然し今回の事に関しては自分で確り責任を取れと、そんな圧力が掛けられている様な気がしたらしい。結局、再び談話室へ向かうと言う彼女の存在を無視する事は出来ず、汚れを落として身形を整えた上で向かった先は己の最も落ち着く自室では無く未だ甘ったるい臭いの残る談話室だった。扉を開けて中に入ってみると、其処には未だ彼女の姿が無い。先ほどの忠告通り念入りに汚れと臭いを落としているのだろうかと頭の隅に想像しながら、残るクッキーを回収しに来るであろう彼女の手が談話室の扉を開く時を待ち)
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