xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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>170 レノ
よっ、また来てくれたんだな!
無理せず楽なペースで楽しんでくれよな、まだまだ此処での暮らしは長くなるだろうからさ。
取り敢えず、館の説明もまだ済んでなかったし、続きから始めさせて貰ったぜ。
場面を変えたくなったり、他の奴と会いたくなったりした時は遠慮無く声掛けてくれよ!
おっ、顔の場所当てんの上手だな!良いセンスしてるぜ。(申し訳無さそうな彼の表情を見れば、此方まで申し訳無い気持ちになってしまう、そんな性格をしていた。今この場で起こる出来事の全ては、彼にとっては驚きと戸惑いとそして理不尽そのもの。恐らくはこの館に住まう者の中で最もニンゲンに近い感覚でそれを察してやれる身として、どうにかして元気づけてやりたいと言う思いがあった。存在と感触を確かめる様にして触れた、温かいニンゲンの手。彼の目に見せられる表情の変化は無くとも、発せられる声には何処か擽ったい様な気分が滲んでいるに違いない。おどけた様な口振りで彼を褒めてみせる頃には、その表情にも自然な笑顔が浮かんでいた事に気が付き、幾許かの安堵を取り戻す。よしよし、少しは慣れてきたらしい。そんな手応えを感じた矢先に勢い良く離れてしまった彼の姿には、特段残念そうな素振りをみせるでもなく寧ろ楽しげにけらけらと笑って見せる。何ともニンゲンらしい反応だと、口には出さぬまま心の内でそんな感想をもちつつ「ばぁか、別に移るようなモンじゃねえよ。」と彼の肩をぱしぱしと叩いて。どうやら、掴みは上々らしい。スコーンの効果も相まって一旦ある程度の落ち着きと元気を取り戻したと思しき彼の姿を今一度確認し、本題を切り出す事にした。握り締められたままの手を引いて歩き出すその足が向かうのは、ゆったりと寛げる談話室。玄関ホールからはそう遠くない。「立ち話もなんだからさ、ゆっくり出来る部屋で説明するよ。こっちだ。」後方の彼へそんな言葉を掛けてやりつつ、中央の階段を通り過ぎて左奥方向へ。幾つか扉が見えていたがそのうちのひとつを開けると、そこには暖炉のある広めの談話室。大きな木製のテーブルを囲む様にして置かれたふかふかと柔らかな質感のソファ、暖炉ではパチパチと音を立てて薪が燃えている。「適当に座れよ、紅茶淹れる。」と、彼に一声掛けてから紅茶の準備に取り掛かり)
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