協調性の無い二人/F系/NL/女性C募集

こ、壊さねぇよ…ッ

(さりげなく付け加えられた警告に、ほんの僅かながら頬に朱を差して言い返せば、それでもまだ少し気後れしていて、ぎこちない風に内装のそこかしこを伺いつつ、室内に足を踏み入れ。ごく自然な素振りでベッド下の椅子に腰掛け、ペンを取り出した相手とは対照的に、しばらくはキョロキョロと天井だの家具の立て付けだのの状態を流し見ており。それが終わると、次は相手がいる側とは別の……恐らく今夜自分が使うことになるベッドの下に入り、興味深そうにテーブルや椅子の様子を観察し、どこに何が置いてあるのか子細に知ろうとしていて。その間、時たま……突然怒られやしないかという警戒心から相手の反応も気にしてみるが、相手は一心に机と向き合っているようであり)

……………………。

(その背中を確認しては、取りあえず、邪魔しない方がいいだろうとだけ認識し、終始無言であるものの、どこか動物的な探索を続け。静かにこっそりと椅子をひっくり返して裏側も確認したり、ランプを持ち上げて色んな角度から眺めたりし、さらにその後は梯子を使ってベッドの上にも行ってみる。そこで特に意味もなく、仏頂面のまま布団に寝てみたり寝返りを打ったりしてみると、やがて満足したのか、また下に降りてきて。

ベッドの下の一番隅っこの薄暗い位置に移動すれば、そこの床に腰を下ろし。ようやくずっと持っていた紙袋からパンを取り出して、食べようと口を開けると、丁度相手が振り向き、何やらため息と共に一言。……虚を突かれて、相手と視線が合った状態でフリーズしてしまったが、その後、正気を取り戻したみたいに再び回転を始めた頭で、相手に "厄介" と言われる理由を検索すれば、咄嗟に思い浮かんだのは、部屋に入ってすぐに言われた『パンでも食べてると良い』という相手の言葉であり。食事を後回しにして探索ごっこをしたことで、言いつけも守らない奴と呆れられたのかと考えれば、少々怒ったような、あるいは何処か悲痛そうな色を微かに滲ませた表情と声色となって)

……なんだよっ！ 言ったことを守らなかったからか！？

………へ？
(先程の一言は自分にとっては冗談混じりの言葉であり、そう言ったリアクションが返ってくることは想像していなかった。今度は此方がキョトンとした表情になり、妙な声を上げて少しの間呆然としながら少女の顔を見つめていた。なぜそう言う反応をするのか、それはきっとこの少女のこれ迄の経験がそうさせるのであろう。それに関してかわいそうと思う気持ちがありはするものの、それ以上に自分が少女へ抱いてる無害と言える想いに対し、少女が自分への警戒心を顕にする姿の、あまりのギャップがおかしく感じてしまって。思わずプッと吹き出せば、クックックと笑いを堪えながら口を開いて)
お前、ホント面白いやつだな。ハハハ、そうか、言うこと守らないとお仕置きされるか……ククク……
(言っているうちに笑いが堪えきれなくなり、少女にとっては意味不明で、或いはムカつく時間が続いていたかもしれない。そして一頻り笑ったあと、ふぅーっと息を吸い込んで再び少女に向き直れば、相変わらず笑みは浮かべているもののどこか穏やかな表情で「すまん、言い方が悪かったな」と謝罪して)
いやな？お前が安全に暮らせる場所を探すつもりだったんだが、それが思いの外難儀しそうでな。厄介だなと思ったんだ、お前じゃなくて、世の中がな。少しでも人と違うだけで、普通に暮らそうと思っても面倒事が付き纏う。地位だの名声だの人種だの、そういうカテゴリーの中で縛られて生きていかなくちゃならない。
……ま、俺はちゃんと約束は守る主義だからな。お前が安全に暮らせる場所は必ず見つけるさ

……な！？ ……お仕置きされるなんて言ってねぇだろ！？ ただ……

(些か緊張した面持ちで言を返せば、暫しの沈黙の後、相手から戻ってきた台詞に続けて怒った様子を見せ。思わず立ち上がれば、興奮によって無意識の内に背からは翼が生え、牙と爪も僅かに伸び。だが、勢いよく言い切った前半とは裏腹に、後半は "ただ……" の続きも言えず、どこか悔しそうか、あるいはやるせなさそうに伏し目がちとなって。ただ…… "疎まれるだけだ"、と宙に消した本心は自身の胸の内にのみ反響し。一方的にこちらが人間を恐れるだけの関係性であれば、どれほど良かったであろうか、持ち出される武器によっては痛い目に被ったこともあるが、基本的にぶつかり合えば加害者側に立つ身であり。

しかし、相手は何がおかしかったのか、それとも笑い始めてからは、きちんと此方の素振りを追えていないのか、ひとしきり楽しそうにしていて。……変な奴だが、馬鹿にしてからかいを繰り返す風でもないところ、悪意はないのかもしれない、いや、大分悪意はなさそうである。かといって、この妙な空気の中が居心地いいというわけもなく、ましてや中途半端に憤って立ち上がってしまったばかりに、この後の挙動に惑い。口をへの字に縛った複雑そうな表情で、ただ相手を見つめていれば、やがて相手も笑うのはやめて、落ち着いているものの、どこか優しそうな顔で謝罪を口にしたかと思うと、次の台詞を紡ぎだし。

不意に謝られたことへの意外性もあって、不満げに結んでいた口元を、開かないまでも少し緩めると、相手に注ぐ視線からも荒みが消えて、代わりに一抹の興味を宿し。だけれど、相手の言葉を最後まで聞けば、相手に対する信用に限るとないわけではないようであるものの、また瞳に……落ち込みだろうか？ でなければ諦観か。そういう影を灯して、顔立ちこそ俯き加減でも気の強そうなままだが、背にした翼もしゅんと萎れさせ「少しでも人と違う…？ 違うだろ。人間と亜人は違う。違うし、オレだってそれぐらいの弁えは持っている」と言って。そして、次は真っ直ぐに相手に向き直れば、黒い炎のように、力強くても隅に影を備えた目付きとなり)

オレはどこだって安全に暮らせるさ。あんたについて歩いているのはただの気まぐれだ。それより少しは自分のことも案じた方がいいんじゃないのか？ あんたが今一緒にいるのは、人間じゃなくて獣だぞ。



(/拗らせている人は面倒臭いとよく聞きますが←、多分に漏れず、結構我儘なロールを回したと思います。普通にお返し頂いても嬉しいですが、もしも返しに困ったりしたら、風呂の説明を忘れていた宿屋の主人とか、あるいは匂いを嗅ぎ付けた野党などのモブキャラ乱入で流れを入れ換えるか、もしくは場面転換で翌朝等でも全く構いません。いつもご返信を楽しみにしています^^/蹴り推奨)

確かに人間にはそういう翼は生えないし、牙も伸びなきゃ爪も尖らない。生物的に見れば違いはあるだろうが──いや、まぁ……俺がそれをどうこう言ったってしょうがねえか……
(どれだけ言葉を尽くそうが、それは表面的なものでしかない。また少女のこれまでの人生を考えると、たかが20数年しか生きていない自分の言葉程度で何をどう与えることができるだろうか。先程は変わっていると面白がっていたが、それだけ彼女の持つ苦しみが大きいこと、言葉を紡いでる途中でそのことへ思いが至り、この少女をそんな風に人間がしてしまったことへ悲しみを覚え、どこか申し訳なさそうな顔で一度口を噤んで)
……勝手に連れ出してさっきまで売る気満々だった俺が言うのも何だけど。まず俺にとってお前は獣じゃない。会話が出来て、俺の言うことが聞けて、そして遠慮も出来る……生物としては亜人かもしれないが、中身は俺とそんな変わらない人間だ。
つーかそれ言うなら昼間城で襲ってきた奴らの方がよっぽど獣だと思うぜ。欲の皮が突っ張って、他人を殺して物を奪う……まさに獣だな。あんなのと比べればお前と居るのに案ずることなんて何もないだろ？……大体、人前でパン抱えてグースカ寝るやつのどこに危険感じる要素があるって？
(ふぅと軽く息をついてから、自分の思っていることを素直に伝える。まだ出会って間もないが、この少女に対して危険も恐怖も感じたことは本当にない。寧ろ昼間の連中と比べれば…と、人間の中でも最底辺である例を引き合いに出しつつ、最後にはからかうように笑いながらそう言って)

あ、風呂？
(そうこう言っている内にコンコンと部屋をノックする音が聞こえてきて。出てみるとそこには先程見かけた宿主らしい人物が立っており、何でも風呂場の用意が出来たから良かったら入ってくださいとのことだった。宿場の構造上、各部屋に一つ風呂場を置くなんてことは出来ないためいくつかある風呂場を時間を決めて宿泊客に使い回してもらうというシステムだった。と言うわけ別々に入るという訳にもいかず、必然的に風呂場には二人で入ることになる。アルドニックにとっては抵抗のない事ではあるが、この少女からするとどうだろうか…何れにしろ、時間制限的に否が応でも二人で入るしかないのは確定ではあるが)
じゃ、行くか……お前風呂入ったことあるのか？
(バスタオルを持って部屋を出れば脱衣所へと向かい、そこへ付けばまぁ当然後ろを向いてお互いの姿を見ないようしつつ服を脱ぎ腰にタオルを巻いてガード。そしていざ風呂場へ。木製で、そこまで広くないながらも二人で使える程度はある立派な風呂場、鏡と椅子、そして石鹸等が置いてあり内装は結構きちんとしている。そしてそこへ入る前にふと気になって、ティアに経験はあるのかと尋ねて)

…………！

(何分、背の翼や手指の爪、口元の牙の変化は無意識であったため、相手の発言で、自分の状態に初めて気付き。こんな話をしている時に、まさに怪物じみた本性を身体の表面にも出してしまっていたことを悟っては、バツの悪そうな表情を見せ、真っ直ぐ相手に向けていた視線を少し外すように斜め下方に落として。それでも、最早全く笑っていない相手が話を続ければ、ちらりと上目遣いに瞳をやり。

途中までは特に動きもなく黙って聞いていたが、相手がその中ではっきりと『お前は獣じゃない』と言えば、その瞬間だけ、他者の目線からでは認めるのが困難なほどに僅かであるが、動揺を映すかの如く青い虹彩が揺れ。さらに相手の言葉が『中身は俺とそんな変わらない人間』と続くと、遂にまた不思議なものでも見るような目で相手を真っ直ぐに見直し。だが、どことなく凜然とした雰囲気もそこまでで、相手が締めに述べた口上を聞き届けるや、間が抜けたみたいに崩れた顔立ちに変わり、牙も剥き出しに「はぁ！？」と一言。……あ、あれはッ！ ……強者ゆえの余裕だ！ という如何にも今、取って付けたような反論を返そうとしたものの、その刹那にノックの音が割って入ってきて。

反射的に口をつぐんで扉の方を振り向いている間に、相手は自然な仕種で音がした方向に向かって、何やら扉越しに誰かと話を始め。……生憎と聴覚はそれほど良くない。悪いというわけではないつもりだが、さっきまで多少興奮し、息を乱した所為もあってか、上手く会話の内容を聞き取れず。やがて、相手が戻ってきたかと思うと、何やら室内の棚から大きめのタオルを取り出し、また出て行こうとして)

……おい、どこ行くんだ？

(そう呼び掛けた声は、比較的静かなボリュームだったこともあってか、今度は相手の方が聞き漏らしたのか。放っておいたら何処かに行ってしまう、そう直感すると、とにかく自分も急いで扉から廊下に出て、少し遅れる形で相手についていき。しかし、宿の１階に下りて怪しい一室に入ると、何を思ったのか、相手は壁の方を向いてするすると衣服を脱ぎ出し。……聴覚にはやや鈍感だが、温度や湿度の変化には恐らく常人より敏感である。ようやく先にあるものを察すれば、トドメのように相手の口からも、その単語二文字が出てきて、途端に恐らくは怒りではない別の感情で真っ赤になると、すぐ隣にあった壁にドンと拳を打ち付け「……てめぇ、ふざけんな！人間だっつうなら少しは気を使え！！このバカ！！」と叫び、そんな状態で人目につくところを出歩くとまずいのではないかという感じに豪快に背から翼を生やしたまま、踵を返して、脱衣所だったらしい一室から高速の速度で退散してしまい)



(/まぁ、多分放っておいて大丈夫です--*←)

あ、おい……
(去っていく後ろ姿を見ると、思いっきり翼が生えており。あれは……間違いなく面倒事が起きるな、と予感しつつもそれは最早折り込み済みで。仮に彼女が亜人だとバレて、それが元でどこかに連絡が行き、捕まえるために準備等々しつつやってくるのを考えると……一時間位はかかるだろう。それまでに入浴は済むし、まぁアイツも自室に戻っただけだろう、そう思い後でどう逃げるかの算段だけ軽く頭の中で立ててから風呂場へと入る。「ああそうか…そういやアイツ女だったな」そこで思い出したようシレッと酷いこと言いながら、合点がいった様子で頷きながら体を洗う。まさにマイペース、少女に変わっていると言ったが、この男も大概変人である)

ふぅーサッパリした…おう、さっきは悪かったな。お前が女ってこと忘れてたわ
(そしてホカホカと湯気を立てながら一人スッキリとした様子で自室に戻ってきて、悪びれもせず先程のことについて謝罪…と言う名の追い打ちをかまして。相変わらずマイペースに、怒ってそうなティアを尻目にしつつ手早く宿屋を出る準備だけを済ませて)
……今の所来てはいないか…あ、そうだ。お前って足速い？
(チラリと窓の外を、そして耳を澄ませて足音等を確認するも、今の所異変はなく。しかし翼を見られたのなら十中八九追手が来るだろう。逃げる準備だけは怠らないようにしつつ、ティアに質問を投げかける。先程から一方的に話しかけたりといった態度が目立つが、それだけほかを気にする余裕はない程神経を張り巡らせている……訳ではなく、ただのマイペースである。何故アルドニックに友人が少ないのか、それは人に興味があるかないか以前に、性格がコレだからである←)

(/相変わらずティアちゃん可愛いですねｗ)

…………！…………ッ！

(咄嗟にその場から逃げ出せば、遮二無二、歩を進め、そのまま外に出て行こうとし。しかし、そこでいつの間に主人と入れ替わったのか、受付に立っていた従業員らしき、大人しそうな顔立ちでも体格は見るからに屈強な大男に『ちょっと！そこの君！』と声をかけられると、扉に手をかけたまま、気は強そうであるものの、まだ熱の抜けない顔で振り向いて。

背にはあからさまに翼が揺れており、目付きや口元に覗く牙からも普通の人間でないことは明らかだが、当人に自覚はなく。他方、宿屋の従業員はそこではっきりと目の前の人物を亜人と認識すれば、ここで見逃すと後から亜人の所有者からクレームが来るかもしれないと考え……かといって亜人にどこまで話が通じるか分からないし、下手な態度を取って暴れられても大変に困る。仕方なくなるべく無難そうな言葉を探しては『えーと……旦那と喧嘩でもしたのか？とにかく、外に出る時は手続きが必要なんだけれど』と、実際には存在しない手続きをでっち上げて足止めを試み)

　＊　＊　＊　＊　＊　＊

(その後、どういうやり取りがあったのか。入浴を終えた相手が戻ってくる頃には、客室のベッドの上……梯子を上らないと目の届かないところに、例のパン屋の紙袋を抱えた状態で寝転んでいて。だが、眠っているわけではなく、相手からの謝罪の言葉が耳に届くと、姿を見せないまま「……アル、てめぇ……オレに対して妙な真似をしようもんなら、まじで喰い殺すからな」と憎しみなどは全く込もっていないが、シンプルな怒気は感じられる声音で応答し。次に続いた質問には、同じようなテンションで一言だけで答えて)

……人並み。



(/今後の展開について一点相談したいことがあるので、もし良ければ、次レスは背後レスで応答を頂けると大変嬉しいです><*)

(/了解です。次レス以降の展開をどうしていきましょうか？
大まかなイメージとしては、このまま旅を続けて安全な土地を見つけてそこで二人が別れてハッピーエンド、みたいな。大まか過ぎますね←
自分としては、まず安全な土地がどこにあるのか、色々な町や土地、国を旅してそこを探す、目的地作りをやっていけたらなと思っておりますです)

(/お答えありがとうございます^^ 大まかな流れはそのような感じでも、あるいは>22でお話して下さっていたようなドタバタした騒動があっても、どちらでも！と考えているのですが、それ以前の直近の問題として一つ思ったことがありまして。

どういうところを目指すにせよ、現状では２人が一緒にいる動機がやや弱いように思うんです。一応息子様は約束の責任感から相手を突き放すことはしなかろうと信じていますが()、同時に相手を尊重する姿勢のため、卑屈で直情派の拙女が突発的に離れようとしても引き止める可能性は低いのかも、と。←

そこで、この辺りで不本意に魔道具で主従的な関係が結ばれてしまうとか、あるいは拙女が息子様に強い恩義を感じる動機などを織り交ぜてはどうかと思うのですが、如何でしょうか？

前者については、世界観的に亜人は人間に売買される存在のため、拘束系の道具があっても自然かな、と思い、流れとしては賊が道具を用いて強引に拙女を支配下に置こうとしたのを、横から息子様が阻止する形で変わりに関係を結ぶとかがベターでは等と妄想しています←

後者については、息子様が拙女を庇って呪いを受けるとか。怪我だと治っていない期間、描写に関わるので← 前者なら契約、後者なら呪い、それぞれの解除がしばらくの間、旅の目的にも繋がるかな～と！ ……一気に書いてしまって引かれたらすみません;; ご意見を伺えると嬉しいです。ご反応をお待ちしています↓)

(/なるほど、確かに現状興味で着いてきて貰ってますからね。二人の距離を縮めるという訳ですね！……場合によっては強制的に(*ｰ言ｰ)ｸｸｸ

引くなんてとんでもないですよ！こういった素敵な提案をしてもらう度に自分の至らなさを痛感し劣等感でプライドがズタズタにされております、どうもありがとうございます(泣)←

まぁ半分冗談(←)はさておき、その2つだと個人的には契約が好みです！可愛い少女と契約で主従関係になるのが好きとか犯罪臭しかしないのは気にしないでくだｓ((
あと親密になるほど契約の効力が強まり、従者の寿命が種族を越えて主に近づく、っていう裏設定があると良さ味が深いなと思いました(小声))

(/ぷ、ぷらいどを傷付けてしまった…？の、でしたらすみません← 冗談はさておき、色好い反応を頂けてありがとうございます。裏設定についても承知しました。

改めて、契約の方でしたら「不本意」が要になると思います。息子様がそういう関係に乗り気だったとなると、不信感からギスついてしまうと思うので←　ついては、こんなこともあろうかと伏線(宿屋の主人が拙女を興味深そうに見ていた→その後従業員が亜人と気付いた上で一人での外出を阻止している)を置いておいたので、一度あえて宿屋の方から "主従関係を明確にする魔法具をつけては" と勧められるシーンを入れ、いつもの息子様のトークで断るとかどうでしょう？

その上で後から実力のある悪党を出して、やむを得ず装着の流れとか……如何でしょうか。いやいや、もっと自由な流れでやりたいぜ、ということでしたら、主従関係の件だけ採用で他のことは蹴って頂いて全然構いません！)

………
(アルドニックがこうも警戒しているのにもそれなりの理由はある。一つは、そもそもとして亜人が希少であり、更にその存在が『流浪の身の男と一緒』なんてことが知られれば大なり小なり狙う連中が現れるのは常であること。もう一つは、先程風呂場から部屋へ戻る際、宿主に「あの亜人が自由に歩き回っていたが、契約はされてないので？」と尋ねられた際、迂闊にも「そういう事に興味はない」と答えてしまったためである。つまり現状、『どこの馬の骨とも知らない流浪の男』が『高価で希少な亜人』を『主従契約もせずに連れている』という、まさに鴨が葱を背負って来る状態なのが、宿主を通じてそういった連中に伝わっている可能性が高いのだ)
安心しろ、俺は子供に興味はねえ……来るな、行くぞ。
(少女からの警告に対して軽く返事をすると、窓の外から宿主が走っていくのが見えて。恐らく先程の事情を知らせに向かっているのだろう。今の内に…と、部屋の明かりを付けたまま窓を開き2階から降りて、知らされる前に宿屋を後にしようとして)

(/やはりこの背後様の発想力、すごい……！(小並感/←)

自然な流れ…に出来たかは自信ないですが←。契約していない格好のカモということが知れ渡ってしまったというテイで続けてみました。もし違和感があったら書き直しますので遠慮なくおっしゃってくださいね！)

……あ？ 行くってどこへ？

(先程まで、寝転がってそっぽを向いたまま、口だけで相手に応答していたが、続いて何処かに行こうというようなことを言われると、ようやくその場で腰を起こして、ベッドの柵に手をかけ、相手の方を見やりつつ)



(/書き直しをお願いすることはないと思いますw お互いに発想を活かしていきたいので^^ でもこちらに何か要望や疑問があれば教えてくださいね。色々と()面倒な背後とPCかもしれませんが、もし良ければ今後とも宜しくお願いします↓/蹴り推奨)

あー…まぁ、そうだな…
(どこへって言われるとピタリと動きが止まる。よく考えるともう夜だし、逃げれば間違いなく野宿になる。かと言ってここに留まれば襲われる可能性は高いまま……だからって逃げてもどうせいつかは噂広まってこういう事は続くだろうし……)
逃げるか、それとも迎え撃つか……お前どっちがいい？
(どちらを選択したとしてもその結果はあまり変わらない。そう思えば自分だけでなく相手の意見も聞こうと、ザックリそう尋ねて)

ああ？ お前なんかやったのか？

(すっかり今夜は此処に泊まるつもりだったため、状況が読み込めず、その場に座って柵に手をかけたまま。しかし、相手から提示された選択肢に不穏な匂いを感じ取れば、僅かに目を細め、無礼なことにやや呆れたような顔つきとなり。……真実を突くのであれば、例え失言があったとしても、それも軽微なものであるし、どちらかと言うとこれからトラブルが起きるとすれば、そのファクターは自身の方にあるのだが、長い間棺で眠っていたために感覚がぼけたのか、それとも元々の性格が原因か、特に自分が原因だとは考えず、代わりに相手に対してさらりと礼を欠いた疑念をぶつけて。

だが、戦闘の可能性があるのなら、あまりボサッとしていられないことは骨身に染みて分かっており、依然ベッドの上から降りてはこないものの、その場で足を投げ出してリラックスした姿勢から、屈んで周囲を伺える姿勢に切り替え、いざとなればすぐに動けるように全身の神経を尖らせて。それでも、現状では判断基準が少ないように思え、内心では、相手が怒らせた対象()がゴロツキならぶちまかしても罪にはならないだろうが、憲兵隊とかそういうのなら揉め事を起こすと後々しんどくなりそうとか、それ以前に刀剣使いがやってくるようなら逃げたい、等と思考を巡らせつつ、また下方にいる相手の方をちらりと見て)

何かしら外敵が来るなら何人ぐらいでどういう連中だ？ 逃げた方がいいか、やり合った方がいいかはそれに寄るだろ？

……まぁ、俺がやったと言えば俺がやったんだろうな
(思わずお前もやったんだよ！と言いそうになったものの、亜人というのがバレたのは女子っていうのを気にせず風呂場に連れ込んだ事が原因であるし、そもそも元はと言えばあの城から連れ出さなければ…という、原因の所在を考え出すと割と自分にあったので素直に認めることにしておく。

そんなことを思っているとまっとうな返答がやってきた。心なしか此方の言葉は足りない部分が多く、それは相手を子供扱いしていたためであるが、その返答に失礼な認識を改める。普段こそ時折抜けている所はあるが、やはり地頭は良い。驚いた反応は少なめにしつつ直ぐに自分も切り替えて)

…恐らく、町のゴロツキ共だな。数は多くて10人くらいで、武器もせいぜい棒かナイフくらいの雑魚だな。正直ぶちのめしてやっても良いな、そうすりゃ今夜はベッドで寝れる
(仕事柄、自分の獲物を狙っての戦闘は少なくない。そのためゴロツキの使ってくる手やその戦力はある程度予想が出来て。自分で言ってからやはり大したことのない戦力だなと妙な納得をし、この強い亜人が味方にいるならなおのこと楽にあしらえるだろう。気持ちは戦う方に寄っていて)

ん？ もしかして、連中の狙いはオレか？

(自分が問いかけたことへの返答で、相手が "恐らく町のゴロツキ……" と言えば、勝手に、ああ、廊下を歩いていて、宿の酒場に出入りしていたチンピラとぶつかって揉めたとかかな、とトラブルの切っ掛けを想像したのだが、間を置かずに "数は多くて10人くらい" 、"武器持ち" と聞くや、些末ないざこざでそこまで殺気立った事態になるのはおかしいと考え。となると、そのような集団に襲われる心当たりとして、一番に思い至ることを口にして。うん、まぁ、ようやく、自分が原因説に辿り着いたわけである。

思えば、宿の主人が風呂に誘いに来たタイミングの前後にかけて大分バタバタしており、周囲への警戒が甘くなっていた気もする。その中で昼間の残党とか、性質の悪い人間に目をつけられる機会があったのかもしれず。……いや、ちょっと待て。じゃあ、オレの存在どころか、オレの言動も原因なんじゃねぇか！？ と、そこまで推察を進めれば、無自覚な照れ隠しみたいに人差し指で自身の頬を軽くかきつつ、気まずそうな顔となって相手にさりげなく流し目をやり、ほんの数分前、当然のように相手へ疑念をぶつけたことを、少し悪かったな……と内心だけで半端に反省し。

しかし、それはそれとして、今はすぐ先のことを考えなければいけない。相手の口振りからすると敵が来ることは確実なのだろうか。取りあえず、敵がナイフを持ってきそうなら嫌だな、と考えれば、戦闘意欲が増してきている風の相手とは対照的に、苦虫を噛んだような表情で眉間にシワを寄せ、さらに思索を巡らせて。

実のところでは、相手は相手で此方に "連れ出した責任" を感じているのだが、そんなことなど思い及ばず……外敵の狙いがオレなら、こいつは巻き込まれる形になるわけだな、と考えると、そこで小さく溜め息をつき。ようやく、ベッドの上から下りていけば、片手で例のパン屋の紙袋を微妙に大事そうに抱えている点こそ、少々様にならないものの、目付きはあくまで真剣そうに澄み、迷うように相手と、星の煌めく夜空の月を映す窓を交互に見つつ)


いや、アル、無駄に戦うのはやめようぜ。この町は立ち寄っただけで、未練はねぇんだよな？ だったら、オレがお前を安全な場所まで連れて行ってやる。

(追い回されることには割りと慣れっこだが、うんざりしないわけではなく、やっぱり人間は嫌いだなと思いつつも、今、目の前にいる相手には別段悪印象もないわけで。むしろ、良くして貰ったぐらいであり、此処で一人で逃げ出すのは訳無いことだが、そうなれば、置き去りにされた相手はきっと危険な目に遭う。魔法も扱え、身のこなしも軽やか、戦えることは知っているが、一対多となれば、つらいものもあるだろう。これ以上、良くしてくれた相手を自分の不遇に巻き込むことは不本意であり、となれば、ここは一先ず、自分が竜の姿に戻って相手を連れて窓から逃げる。そして、その先の安全そうな場所で別れるというのが順当に思えて。……イエスと言われれば、姿を解くつもりで、パン屋の紙袋を抱えていない方の手でビシッと相手を指差せば、紺碧の双眸で相手を真っ直ぐに捉えつつ)

高いところは平気だな？



(/別れる気満々のようですが、どのようなロールを頂いても、この先での強制契約の流れは絶対という…← /蹴り推奨)

うん？まぁ、俺はそれでも構わないけど…
(個人的には勝手に襲いかかってくる連中なんてどれだけ痛め付けようが心は傷まず、寧ろどこかスッと胸がすく様な心地さえする。しかし、少女の返答はそれを避けるようなものだった。これもまたやはり意外に思いつつも、それはこの少女の優しさなんだろう…と勝手に考える。どちらにせよ少女が抱いてくれているのは優しさ、気遣いの類で有ることに違いはないし、まぁ良しとしよう←)
しかし、人前で変身を解くのは構わないのか？そりゃ飛べば楽だけど、俺抱えて逃げるなら重いだろ。それに別に逃げるだけなら走れば良いし──
(亜人は人前で姿を晒すのは好まないという話も聞いたことがある。加えて大人一人、それも荷物を背負ってるとなると重量もそれなりだ。ティアがどれくらいの大きさのドラゴンかにもよるが……或いはそれを晒すせいで更に狙われる可能性だってある。そんな風なことを考え少し逃げるのにもたついたからだろうか、窓の外に松明を持った人間が10人ほどもう集まっていて)
あーあ、敵さんもう集まってんのか…思ったより行動早いな……

……！ アル、お前、どこで分かったんだ？

(安全な場所まで連れて行こう、という意思と、高いところは平気か、という質問、一応口に出したのはそれだけだったため、人間態を解こうとしていることも含め、自分の考えていることをそこまで読み取られたことが意外で、問いかけに答える以前に相手を見つめていた瞳孔を一瞬丸くして驚き。しかし、次に窓の外をちらちらと見ながら相手が続けた台詞を聞いては、これ以上、のんびりと問答をしている暇はないことを悟って。自分も窓に近づき、枠に手をかけ、少し背伸びをして松明の数をざっと確認すれば、相手に声をかけつつ、駆け足ですぐ客室の出入り口の方へと向かい)

おい、反対側から逃げるぞ。そっちに大勢がいたってことは、裏手はまだガラ空きか、いても少人数だ。

(本当のところ、最初は窓から飛び降りて、その過程で変身を解いて小型の竜になり、窓まで相手を迎えに行って、そのまま逃亡という流れを考えていたが、肝心の窓の下に敵陣が集っているなら、この流れでは行けない。だったら、裏手。それも急がないと回り込まれるかもしれず、相手さえついてくれば、廊下を駆けて、先程と反対側の位置にある窓から飛び降りる気で。……相手は逃げるだけなら走れば良いと言っていたが、同時に言っていた通り、飛べるのなら飛んだ方が早い。馬車などがあるならまた別だが、個人的にはどうせ今は夜で目立たないだろうし、既に正体を把握しているゴロツキは勿論、他の町の人ともここでさよならのため、目撃されても困らないだろうとその場しのぎの安易な考え。しかも結局、相手からの質問には答える余裕もないままとなったが、客室の扉に手をかけると、今一度だけ振り向き、真剣な顔立ちで急かすように)

取りあえず、荷物持って急げ。

ああ、分かってる
(こうなると最早問答をしている余裕はない。あとは動きながら考えるだけ。荷物を持てば少女の言葉に頷きながら扉を空け外に出ようとするが……)
っ！なんだ…！
(部屋の外には既に敵が待ち構えており、部屋を出た瞬間バッとアルドニックの体に網が掛けられる。突然のことに戸惑うが、体の自由は既に効かなくなっており、もがいているとにその場に倒れてしまって)
「なんだぁ？捕まえたのは男の方か……まぁ良い、おい亜人。お前の御主人様を死なせたくなかったら大人しくしな」
(数人のごろつきを掻き分けて明らかに屈強な、ごろつき達とは体付きや雰囲気の違う男が表れて。そしてアルを動けないように抑えつけその背中にナイフを向けながら、ティアの方へ視線を向けそう言い放ち)
クソ…！ティア、俺に構わず早く逃げろ！
「ふん、亜人と人間の友情ごっことは…美しいねぇ……テメエは黙ってな」
(押さえつけたアルの言葉を鼻で笑うと、男はガッと腹を蹴りつける。そしてアルは苦悶の表情を浮かべていて)

(/ここで言うことを聞くティア→男がティアと主従の関係を結ぼうと一瞬アルドニックから離れる→そのすきにアルドニックが脱出してそれを妨害して…という流れでどうでしょうか)