協調性の無い二人/F系/NL/女性C募集

(/100レス到達おめでとうございます^^* 簡単に離れられない外部要因もできたわけですが、戦闘とかイチャイチャとか、この後、特別にやりたい流れはありますか？ 特になければ、普通にシティ探索という形で日常っぽいパートで続けますね*´｀*)

(/それもこれも背後様が居てくれたお陰です…いつも素敵なロルをホントにありがとうございます！
そうですね、一度ティアちゃんの真の姿での戦闘を見てみたいなというのはあるのですが、それは結構先になると思うので当面はこの流れでお願いします！)

うぉ？ うわ、うわぁ………

(数日間歩き続け、漸く辿り着いた街にはかつて見たことのないような光景が広がっており。外観だけではなく、音も匂いもこれまで触れたことのないものばかりで。近代的……という言葉すら知らない身の上の者にとってはまさに未知の世界であり、終始瞳を白黒させては、視界に捉えた対象が動きを見せる度に、疑問だったり驚きだったり関心だったりと、様々な感情を映した声を漏らし。……それも相手の腕を片手でがっしり掴んで、それとなく斜め後方に隠れつつ。後ろ頭で腕を組んで歩幅も大きく田舎道を歩いていた時の堂々とした余裕は現在面影もなく、そのような状況下で相手からはぐれることへの注意を促されれば、この都会とも形容できそうな街中で一人置き去りにされる想像をして不安を感じたのか、もう片方の手でも相手を掴んで、自分の身長よりも高い位置にある相手の顔を見上げ、少し切迫した面立ちとなり)

オレはちゃんと付いて回っているから、お前さえ振り払って勝手に何処か行ったりしなかったら迷わねぇよ……

(と上から目線なのか下から目線なのか、よく分からない発言をし、さりげなく先程までより一層、距離を詰め。明らかに都会に対して不慣れな態度であり、しかも、それで相手に実質ベタベタしているので見ようによっては目立つのだが、本人はそこに注意を配れず。続けられた相手の言葉に対し、街の喧騒に気を取られて辺りをちらちら眺めつつも、相手にだけ聞こえるぐらいの静かな声量で「……当てはないのか？ 知り合いとか、これだけ人間が沢山いるなら、店とかさ」と応じ。……その時、不意に近くで呼び止める合図のような口笛が聞こえれば、衣服に着古した雰囲気こそあるものの、それなりにきちんとした身なりの30～40代くらいの男が近付いてきて、相手に声をかけ、相手にしがみついている自分の方には人差し指を向け)

『お兄さん、外から来たのかい？ その子は商品？』

(悪意の口振りではなく、亜人に限らず、奴隷売買が行われている世の中のため、素直に思ったことを聞いてみた、という様子で。表情もにこやか、かつ爽やかなぐらいで敵意は感じられず、恐らく、この男も奴隷商か、その筋に詳しい人間であり、聞けば奴隷市の場所などを教えてくれる気なのだろう。裏に精通している人間であれば、表の店のことも詳しそうだが、果たして)



(/お答えとお褒めのお言葉をありがとうございます^^* 流れについて了承しました。レスやロールについては本当にこちらこそです>< 結構癖の強いロールを回していると思うので、お付き合い頂けていることはとても嬉しいですし、有り難い限りです)

ん……大丈夫だ、そんなことしねえよ
(此方の質問に対し、思ったより不安気なティアを見ては安心させるように笑みを浮かべる。今の時代の都市は騒音、工業排水や生活の変化による独特の臭い、そういったものがひしめく場所になっており、少女の知るそれとは大きく異なっているだろう。過去から大きく変わらない田舎の町と比べ不安になるのも当然だ。周囲の視線を気にせずしっかり離れないよう意識しながら歩いていて)
あー、まぁトレハンなんてやってるとあっちこっち回るから、初めての土地ばっかりで知り合いとかは──うん？
(西にお宝の気配あれば向かい、東に失われた都の情報があれば飛んでいく、そんな職業である。加えて当人の付き合いの悪さも災いし、アルドニックの交友関係はビジネスライクなものを含めたとしてもかなり狭いと言わざるを得ないもので。当然お初の土地に知り合いなんて居らず、足で探す事になるわけだが。突然やって来た胡散臭そうな人物に視線を向けて)

いや、こいつは……連れだ。商品じゃない
(一瞬なんて答えるか迷う。この前のように下手に関係が希薄であることを伝えれば奪おうと襲われることを危惧するが、まぁどう答えても襲う奴は襲うか、と考え直し連れと応える。その返答に男は一瞬ピクッと眉を動かすが、それだけでその雰囲気は崩さず、やはりニコニコしたまま此方を見ているようで。そんな男に対しふぅっと軽く溜息をつけばポケットから銀貨を数枚取り出し見せて)
商品じゃないが…ちょっと訳ありでね。良ければ、街の案内をしてくれると助かる

(/寧ろ上手なロルを打ちつつ個性を出せるっていうのは凄いことだと思いますよ！毎回毎回羨ましいなぁ凄いなぁ俺も書けたらなぁって妬みながら読んでます←)

「お兄さん、分かっているじゃん」

(相手から銀貨を受け取れば、男は器用に片手でそれを一回跳ねさせ、一層にこやかに笑い。この手の路上案内人は、渡された金額に応じて教える情報のグレードを変えるものだが、その素振りからして相手が提示した金額はそれなりに満足のいくものだったようである。男は、立ち位置的に自分さえいなければ、相手の肩でも抱いてきたのではというぐらいに親しげな様子で、一緒に歩きながら、街の簡単な歴史、最近の情勢、治安、どこに何があるかを無難に語り始め、それら基本的な話が済めば、頃合いも丁度良く、飲食店の立ち並ぶ区画に辿り着いており)

「お昼、一緒にどうだい？ 何なら午後は裏通りのことを案内するよ」

(案内中から、話しかけるのは相手ばかりで、どうやら自分のことは頭数として認識していないようである。まぁ、珍しいことではない。当人としてはぞんざいな扱いには慣れているし、あるいは、客観的な視点を持つのであっても、相手と当人の関係性は、流浪の人間がたまたま拾った少女を売ろうとしているか、奴隷として引き連れている、ぐらいに見えるのが然りで。二人とももっと上等そうで手入れの行き届いた服を着ているか、あるいは、この街中でも勝手知ったる風情で堂々としていれば、他の関係性だって連想されるだろうが、相手の格好は如何にも旅人であり、自分の衣服ははっきり言って薄汚れている。さらに、相手は "さぁ、これからどこに行こうか…" という雰囲気で辺りを伺いながら歩いていたわけで、自分は都会慣れしていない挙動を丸出しに、その相手に付いていたのだから。

……主人と奴隷のペアであれば、主人の方にばかり話しかけるのは当然だろう。案内の話ぶりからしても、男はやや胡散臭いながら愚かには見えず、となれば、考えなしに襲いかかってきたり、多少の得が見込まれる場合でもハイリスクな獲物に執着したりするタイプにも見えず。……自分には話しかけてこない割りに、ふとした隙に部分部分で品定めしているような瞳は何度も感じたが、さりげなく此方も男の様子を観察していたところ、男は相手にはそのような目を向けていなくて、むしろブローカー仲間みたいに見なして敬意を払っているようにさえ思え。大方、食事についていっても安全……だが、自分はここまで一切無言、仏頂面で通していたわけだし、今さら何かを言う気もなく、服の袖だけをずっと掴んでいる相手に判断を任せるつもりで、一方的に眺めていた男から視線をそらし)

…………………………。



(/そんなに褒めて下さるのは、背後様くらいですよ--* こちらこそ、いつも分かりやすくて繋げやすいロールをありがとうございます☆)

そう、だな…
(男の解説は無難ながら分かりやすく、また彼自身そういった事を生業にしているため口が上手く聞いていて退屈しなかった。しかしながら時折見せるティアを品定めするような、彼の本業が垣間見えるような視線に関しては仕方ないとはいえ好意を抱けずに居て。無言で仏頂面なまま男を眺めるティアも見つつ、このままこの男との関わりを続けるか少し考えて)

……まぁ元々そっちが目的だったしな。頼む
(個人的にはこの街を、特に裏通りを回る際にこの男は間違いなく必要となってくるだろうと思っていて。恐らくこの男も裏路地で生きている存在、そこに顔の利く彼と一緒に居れば大抵の面倒事は避けられるだろう。ティアにとってあまり居心地の良い時間でない事は確かに思うが、彼無しに裏通りを往くリスクを思えば今少しの間我慢してもらうことにして)

(/そう感じて貰えたなら幸いです(*´∀｀*))

「そうこなくっちゃ！」

(相手に申し出を受け入れてもらった男は、また一段と機嫌も良さそうになり。一方の相手は、少々対応がぎこちなく、男にそう好意を抱けていないようにも見え。……気のせいかな？と思う反面、いや、これだけ馴れ馴れしいからか？胡散臭いのが嫌なのかな？とも考えたりして。まさか、その理由が自分に関連しているとは思わず、元々の社交性に欠けた性格に加え、特に必要を感じないからという理由で無言を貫いているものの、相手の判断に不満もなく。むしろ、見知らぬ土地で話せる人間を掴まえておくことは妥当だろう。

男の妙な愛想のよさは、やや気にかかるが、並んで話している二人を眺めていれば "……この男、どうにも堅気一本には見えねぇし、だったらアルもツラだけは結構悪人だから、親しみやすいのかもな" 等と何気に双方に失礼なことを憶測して。

そのうちに男はノリ良く、肉と魚はどっちが好きか等、相手に好みを聞いて、それに応じた店を選び。通りに面した店のテラス席に目をつければ『お連れさんの椅子はどうする？』と合間で聞きつつ……何だかんだ全員が着席するところまで漕ぎ着けて。料理の注文も終えると、男は相変わらずにこやかながら、何処か奥に冷たいものも潜めていそうな瞳となって、先に提供された飲み物に口をつけつつ『随分、その子なついているみたいだし、君の方も大事にしているみたいだね』と一言。……もし、自分も飲み物に口をつけていたら吹き出していただろうが、そうではなかったために反射的に男の顔に視線を向けた程度の薄いリアクションで済み。他方の男は動じない素振りで、最早確実に奴隷商なのだろうと思えるブローカーらしいトークを続け)

「でも、女の子でしょう？ 近いうちに大規模な奴隷市があるんだよ。偉い人も沢山くるし、商人も上物を揃えてくるし、腕利きの魔道具師も立ち寄るはずさ。そこに出せば、その子、かなり良い値がつくと思うよ。しばらく遊べるかもね。旅を続けるにしても、それで屈強な男の奴隷を複数雇った方がいいんじゃない？」




(/むしろ、背後様のロールに勉強させて頂いていますよ><* モブ男君については退場のタイミングを含めて自由に動かして頂いて大丈夫ですし、時間を進めれば確定成分が増えるのは也茶の常ですが、過去の会話はぼかすようにしているので、足したい話があれば、お好きにお願いします☆

また、大物がくる奴隷市の話に加え、腕利きの魔道具師の話もさせてあります。案内の中で、普通の街の魔道具屋の話も教えてくれていると思いますし、色々展開できるようにしたつもり……情報を集めたところで一旦街の観光とかもありだと思いますし、どのような形でもご自由に←/蹴りもご自由に←)

あー……情報は助かるんだが、まずコイツは奴隷じゃない、俺の連れだ。どれだけ高値がつこうが売る気は無い。んで俺が探してるのはこの主従の腕輪を外してくれる相手で、正直奴隷の売買に関しては興味無いんだ。悪いな
(大人しく穏便に話を進めていこうと思っており男の話を黙って聞いていたが、途中軽く溜息を付いてから視線を向けて男の話を遮るようにハッキリと上記を述べる。心無しか若干の怒気が籠もっているようにも思えるその言いように不意を突かれたらしい男は一瞬言葉を失いピタリと止まって。しかし次の瞬間には気を取り直したように再び話を始める。ただその視線はビジネスに繋がらないと見たのか既にアルドニックへの興味を無くしているように見えて、食事後に行う裏通りの紹介も午前と違いどこか淡々と進められていて、それも終わればいつの間にかどこかへ消えてしまって)
……すげえ変わりようだったな。ま、とりあえず魔道具屋に行ってみるか
(その変わりっぷりには失礼を通り越してどこか可笑しさを感じ、男が去ったあとにプッと軽く吹き出して。クックックと笑いを堪えながらその場を離れ魔道具屋に向かうことに)

(そしてその紹介してもらった魔道具屋を訪れるが、やはりと言うべきか上物の魔道具の不具合だけに、並の職人では太刀打ち出来ず。結局先程聞いた奴隷市の際に訪れるという腕利きの魔道具屋に期待することとなり、数日この街に滞在することが決定して)
主従契約を解消するために、主従関係結ぶ場所の奴隷市に向かうってのは皮肉なもんだな……
(街中を歩きながら自身の腕に装着されている腕輪を眺めながら呟く。因みにさっきの男の話によると、昨今の奴隷市は経済の急成長に伴う工業化等で、安価な労働力が求められることに加え、一定階層以上の人々の資産が増えているため下限も上限も幅広く、かなりの規模となっているらしい。当然人道的に認められるものではないが経済発展には不可欠なため各国ではその対応の審議に時間がかかり、取り締まりが…みたいな話らしい。恐らくきちんと法整備がなされるのはこの国でも数年はかかるだろう見込みであり、今がまさに奴隷市場の最盛期とも呼べる状況で)
ちゃんと法整備されてそういうのが無い国なら……いや、経済発展で置いていかれて他国に支配されるだけか……ま、そんなこと考えても仕方ねえしな。せっかくだし街見て回るか？
(一瞬それらがきちんと成されていて、奴隷市場の存在しない国なら安全なのではと思うも、やはり話はそう簡単ではない。ふーと深く溜息をつけば、一般人である自分が気にしてもしょうがないと割り切り、気を取り直して観光でもしようかと思って)

(/では無難に観光の話にさせてもらいますね！)

…………！

(昼食の席で奴隷商らしい男が相手に仕掛けたのは露骨な商業的駆け引きで。しかし、男がどう言おうが、相手が "そんなにお得なら……" と自分を放り出すことはないだろうと思っていた。そこで放り出されるなら、とっくのとうに捨てられているだろう。だが、相手が自身を売却する意思がないことを示したのは想像できる範囲であっても "どれだけ高値がついても" という前置きがついたことは流石に予想外で。思わず、次は相手の方を見たが、相手は淡々としていながらも毅然とした物言いで、男に話を続けており。

正直、こいつ、本当にトレージャーハンターなのか？と疑ってしまった。いや、旅慣れていることは把握済みで、戦闘も臆せずこなし、度胸もあるところ、トレージャーハンターなのは間違いないのだろうが、その職業にはどうしても一攫千金を狙う冒険家というイメージがつきまとい。いくらモラルを持ち合わせているとはいえ、あっさりと、ある種多額のお金の価値を否定しているとも取れる発言をしたことは意外な気もしてしまって。

何はともあれ、その辺りで相手の態度に男は内心白けてしまったらしく。午前とは別人のような熱量で続けられた簡素な案内の後は、別れを告げることもなくいなくなっており、それに気付いた相手がおかしそうに笑えば、特に表情も変えないまま、食事以外では久々に口を開き)

……アルが変人だって気付いたんだろうな。

(ぼそりと地味に相手を貶しているような台詞を吐いたものの、先の男のような人間に同族と認定されるよりは、食えない奴だと思われた方が自分にとっても、そして多分相手にとっても心地いいだろう。続けて、魔道具屋に向かうことを提案されれば、ここまでで一度も拒否的な態度を示されていないのを良いことにさりげなく相手の手を取って、同じ方向に歩きだし)

　＊　＊　＊　＊　＊　＊

(諸々の出来事を経て、数日の滞在が決まれば、通りを抜け、今は街中の時計台や水が吹き出る石のモニュメントがあるやたらと大きな広場に辿り着いており。そう言えば、あの男が午前中に "この街のシンボルみたいなもので、待ち合わせ場所にもよく使われている" とか言っていたような。取りあえず、何やらぶつぶつと話していた相手に質問を振られれば、実のところ、慣れない音と匂いに満ちており、どことなく忙しないこの街中に大して魅力は感じていなかったのだが、断固としてとっとと静かなところで休みたいという気持ちがあるわけでもなく、相手の服の袖を改めてぎゅっと掴んで、誘いの言葉に他意もない肯定を返し)

アルが一緒なら、いいよ。

あ、ああ…
(一緒なら、その言葉に少し驚いたような顔で少女を見る。その様子から特別な意味を込めての言葉でないことはなんとなく理解できるが、寧ろ自然にそういう言葉を言ってもらえたことに感慨深さを感じていた。誰かと一緒に過ごす、というのは暫く無かったことで、あったとしてもビジネスライクなものが殆どだったこともあり、こう言った純粋な人間関係の進展というものを久しく味わっていなかったこともあり、ちょっと顔がニヤけてしまって。そんな顔を見られまいと直様顔を逸らし町中を見るフリをしてキョロキョロと視線を動かしていて)
……なんか、ホントに画一的っつーか。怖いくらいきっちりした町並みだな
(そんな風に視線を動かして傍と気付いたことがある。それは町並みの整然さであった。統一された町並みは、ある種の美しさを感じさせる場合もあるが、今の此処はどこか機械的であり、人その点で言えば先日の田舎の町並みとは真逆な、人の温かみの感じられにくい、工業発展を支えるための町並みであった。ティアと同様に、アルドニックもどこか忙しなさや、落ち着かなさを感じる。ただ、そんな場所もこの少女と一緒なら何となく楽しく回れる気が今はしていて)

お、見ろよ。服がめちゃくちゃ安い。けど全部似たようなのばっかりだな……
(そして始まる冷やかしタイム。まずは服屋、機械による大量生産、それにより安価に作られる衣服、ただし多様性はない。似たような服がズラッと並び、同じ服が一杯置かれている。勿論ハンドメイドな服も見本がまだ置かれてはいるが、それは値段も手間もかかるもので)

お、すげぇな。へぇ……腕のいい針子を何人も雇っているんだろうな。

(小さな仕立て屋しか知らない身では、似たような服がずらりとハンガーラックにかけられている光景だけで圧巻であり。しかも、その服が画一的で味気ないながらも、シンプルで整然としたデザインに統一されていることに気付けば、感心して感想を述べて。実はそれは安価ゆえなのだが、主観としては見慣れないすべすべとした布地を前にすれば、手にとって触ってみたいような気持ちにならないわけではなく。しかし、相手がそういう行動で怒る人間ではないことは把握したものの、その他の人間の非難を受ける展開を考慮し、瞳には多少の興味関心を宿しつつもオーバーなリアクションは控え、商品に対して一歩引いた態度でおり。陳列棚には数字の書かれたラベルも添えられており、それが値札だということも分かるが、生憎と読み方に自信がない。全く識字ができないわけではないが、国や地域で違う言語が使われていることの多い中で、人間社会と距離を置いて過ごしてきた者がたまたま立ち寄った街の言葉に精通しているわけもなく。商品を見ても値札を見ても、何が高くて何が安いのかは今一つ読み取れないため、隣にいる相手の横顔をちらりと眺め、次に店内の様子に視線を戻してから無難に)

手頃な値段のがあったら、買っといた方がいいんじゃねぇの？ こんなに服があるのは珍しいし。

まぁ何人も雇ってるのは事実だろうが、基本機械で作るからな。決まったデザインとかやり方があって、それに沿って作り上げる訳だから、こういう製品で腕の良し悪しはあんまり関係無いんだ。ああいうオーダーメイドのもんならそれが顕著に出るだろうけどな
(その点アルドニックは、大量に並べられた製品に対して先程話したような工業化だなんだと言った時代の流れを感じていて。時折それについて解説なんかしつつ見て回っている。因みに言語に関しては、現在その片鱗は全くと言っていい程見せない&残っていないが、元々貴族だったこともありその時に受けた教育や、それを元にして独学で身に着けた多数の言語の知識があり。主要な言語は話せるし、一部言語も会話は無理でも文章の読解や読み書き程度なら行える能力があった。無論それは各国を飛び回り、古い言語への理解が時に必要となるトレジャーハンターとして生きていく上で、ほぼ必須の能力なのだが。それはともかく、ティアからの提案を受けては確かに、と頷いて。「まぁあんまどれも変わらないけど、お前はどれが良い？」と、自分の分とティアの分の両方を買うため、一応の好みを彼女に尋ねて──)

観光っつーか、買い出しだったな。
(その後もいろいろな店に寄ったのだが、どこも大量生産品は安価に手に入れることが出来て。結局のところ、アルドニックの感覚としては観光というよりも、古くなった生活用品等の買い替えに時間を費やした買い出しのような感覚となって。ただ寧ろその方がアルドニック的には楽しかったらしくどこか機嫌良さげな表情で今日泊まる宿屋を探して)
……あ…
(そして宿屋に入ると、その良い気分を少し害する光景が目に入ってくる。それは生気のない表情で鎖に繋がれた奴隷が、部屋に入れてもらえず廊下に座らされている姿だった。近々始まる奴隷市、そのために外から来て宿泊する奴隷商も中には居るのだろう。奴隷というのはこの時代の常であり、どこへ行っても見かけるものだが、やはり"商品(モノ)"としてそこに存在するのを直接目の当たりにすれば、多少良心が痛んで)

(/買い物パートがキター/// ということでまた急な背後レスをすみませんが、もし良ければ、ここで伏線回収をさせて頂けないでしょうか！？ 実は何気に>8でご提示した拙女のPFの「容姿(人間時) ― 服装」の項にて、提供C様にもらったショルダーバッグを持っているという設定がされていまして……←

イベント化をご希望でしたら、丁寧に回すのもありかと思いますが、あっさりでも大丈夫でしたら、この日の買い物の中で買ってもらったていで次のロルを回したいと思います！ 一応事前にご意向を聞かせてもらえると嬉しいです///)

(/おお、そういうことでしたか！了解です、折角なのでイベントとして丁寧に回しましょー！二人の距離が縮まる良いイベントですね、ホッコリします←)

(/なんと。危うくあっさり路線で回しかけていました！←← 丁寧了解です^^* でしたら、この日過去形で買ったことにするのではなく後日ですね*´▽｀* この日で荷物が増えたから購入を思いつくのでも、あるいは上物の商品も揃う奴隷市でたまたま良いのを見つけたとかでも、いいと思います/// 次レスは普通に日常パートで回しますねー///)

え？ ……そうなのか？ ふーん……

(相手の解説に相槌を打つも、知識の不足から今一つ内容を理解できず。恐らく、相手の解説は本来は分かりやすいのだろう。何故なら、流れるように紡がれた言葉は簡潔で、耳に違和感も持てなければ、頭の中で反芻しても難解な印象も与えられなかったのだから。ただ、それを受け取る自分自身の方が、どうにも機械で服を作る図が想像できなかったり、途中で出てきた何だか格好よさげな単語の意味が分からなかったりしただけ。しかし、それがバレてからかわれでもしたら癪なので、さも納得したかのような表情をし。その後すぐに相手に服の好みを聞かれれば、相手だったらそういうことを聞いてくる可能性があるとそろそろ察せても良さそうなのに、積年の経験からまだそのような気遣いに不慣れで、如何にも予想外だったという感じに「え」と言葉をもらし。続けて、予期せぬ申し出に戸惑うように少し赤くなって「オ、オレはいいよ……」等と小さな声で答える一幕もあったものの、結局街歩きをする中で、様々な手回り品の買い足しが行われ)

　＊　＊　＊　＊　＊　＊

(日もとっぷりと落ちて、窓から漏れる灯りに誘われるように機嫌も良さそうな相手と見つけた宿に入れば、廊下に虚ろな影があり。多分まだ20代か、盛っても30代前半、それなりに若そうだが、痩せていて血色も悪い奴隷がそこにいて。……ケチで商いのセンスもない主人なんだな、市が近いなら、一層しっかり食べさせて休ませた方が商品価値だって上がるだろうに、と思った。冷酷な感想かもしれないが、売買される立場の者や底辺にいる者たちは縁遠い存在ではなく、むしろ触れ合うこともあったからこそ、心を揺らすよりも状況分析の方が先に立ち。多分相手にとっても、奴隷なんて、今さら大きなショックを受けたり、珍しかったりするものではないだろう。だが今は、直前まで上機嫌だったこともあってか、不意にその人が視界に入ったタイミングで相手が纏う雰囲気が少し変わったことに気付いて。……それでも同情を寄せたところで出来ることはない。きっと相手もそれには同意するだろうが、だけれど、僅かでも心を痛める様に "やっぱり、優しい奴" と密かに思えば、相変わらず表情に大して愛想はないものの、静かに気遣うように、肘で相手を軽くつついて、さりげなくこの場から早いところ立ち去ることを促し)

部屋、行こうぜ。

(彼はあの後、どこへ行くのだろうか。工場主に買われ工場労働に付くのか、いや、恐らくあのなりでも大人の男性という点を加味すれば恐らく鉱夫か……いや、本当に男性なのか？等と、ひと目で男性女性の区別も付き難い程度にはその奴隷の見た目は悪く。その姿に痛む良心がさっきまで楽しんでいた自分は何かした方が良いのでは、という気持ちにさせる。無論そんな"その場しのぎ"な施しをしたところで救われるのは自分の痛む良心だけ、そのことにまた囚われ頭を悩ませていると、丁度いいタイミングで少女から声をかけてもらって。離れる口実が出来たことにホッとしつつその言に頷いて自分達の部屋に向かって)

……どうにも慣れないな
(自分としてもああいった立場はそう遠いものではなく、貴族から転落し、這々の体でようやく生き延びた苦い過去を思い出す。貴族だったので多少の学があり、また魔法を使えたため何とか生き延びる事が出来て、そしてトレジャーハンターとして一応の地位を築くことが出来はしたものの、一歩間違えればああなっていてもおかしくは無い。気持ちの振れ幅が大きかったこともあってか、少し動揺した様子が見えて)
早くコレを解除しないとな……
(そして改めて、強制的にそう言った関係へと縛ってしまうこの腕輪を解除しなければという気持ちが強くなって)

そうだ、ちょっと買ってきたもんの整理もしないとな
(気持ちを新たにしたところで、床に置いた袋の中から今日買ったものを広げて荷物の整理を始める。捨てるもの、残すもの、etc……そうやって荷物の入れ替えをする中で、一つ重要なことに気付いて)
あ、そういやお前用のバッグも買わないといけないよな……流石に俺のと一緒は嫌だろ？
(年頃の娘がお父さんと一緒の洗濯を嫌がる的なものを想像しつつ←)

(/了解です！)

あれぐらいのは珍しいと思うぞ。

(相手の動揺を察すれば、特に目も合わせないまま、淡々と。"あれ"という単語は、先の人のことを指しているのではなく、大まかであれ見た目から推察できる、その人の境遇、痛ましげな状態の方を指しており。続けて客室にて、運び込んだ荷物をそれとなく固めて床に置いていれば、相手が呟いた言葉を聞き広い、また特に何も考えていないような、思ったことを一切精査せずにそのまま言っているような平淡な口調で「オレはゆっくりでもいいけれどね」と述べ。

……契約成立直後の言動は一体何だったのか、と疑問に思われても仕方ない台詞な気もするが、本人に矛盾の認識はないのかもしれない。何せ、今日まで虐待どころか使役らしいこともされておらず、契約そのものを嫌がる動機には欠けており、また、幸いなことに初日以降、騒動も発生していないため、最初に最も危惧していた "自分を発端に周囲が不利益を被る" 事態への実感もたまたま今この一瞬は薄れていて。

その後、床に置いた荷物を広げての片付けが始まれば、荷物を挟んで相手の正面に座り、時折、自分の近くにあるものを取って手渡したり、ゴミ袋に移したりするような極めて簡単な動作だけは手伝いつつ、基本的にはじっと相手のすることを見ており。相変わらず表情の起伏は乏しく、別段ワクワクしている風でもないが、何処となく親が料理や掃除などの家事をしているのを、興味から静かに観察している子どものような雰囲気が醸し出されていて。

大体、ここが客室である以上、相手が何を始めようが無視して寝ることもできるはずなのに、わざわざすぐ近くで何をしているのか見届けたがっているというのは、つまり関心があるということなのだろう。その中で、思い付いたみたいに相手に提案をされれば、まるで昼間の服屋での一幕を再生するかの如く、一瞬予想外の出来事に驚いたような顔をした後、少し困惑している感じで。事実、私物らしいものは殆ど持っておらず、財布や地図や水筒や筆記具など、鞄があれば入れるものの定番にして個々人が携帯する所持品の類がそもそもなく)

え……オレはいいよ。……その、そんな持ち歩くような荷物もないし。何かあっても、アルと一緒でオレは嫌じゃないし、荷物持ちぐらいならするから。

そうか？でもこれから旅続けていくとして、もしかしたら俺達が逸れる可能性だってあるだろ？そうなったときに何も持ってなかったら困るじゃないか。まぁ、なるべくそう言った事態にならないようにするつもりではあるけどな
(今後のことを見据えた上での提案で、もし仮にそういう事態になればお互いに荷物を持っていた方がいい事に違いなく。まぁもしそれでティアの気が変わって荷物を持ったまま逃げ出したりしても、元々眠っていたところを無理矢理起こしたのは此方であるため特に気にすることも無くて)
あ、もし逸れた時は、前に居た町に戻るようにするってのはどうだ、そうすれば合流するのだってしやすいだろ。そのためには地図を買って、あとコンパスも居るな。あとは路銀も必要だ……うん、やっぱカバンは必要だな。って訳で買うぞ、これは決定事項だ。……あんま遠慮し過ぎんなよ、俺はお前のご主人様じゃなくて"連れ"なんだから
(早口にやるべきことを並べ立てれば一方的に決めてしまって。相手が口を挟む間もなくそう言い切れば最後にフッと笑みを浮かべ、自分がティアのことを連れと言ったように、ティアにとっての自分も連れであることを、対等な立場であることを伝えて)

いや、その……、！？ それは！ オレだって、アルを主人と思ったことなんてねぇよ！

(つらつらと述べられる言葉に遮る余地もなく、戸惑いも明らかにまごまごしていたが、相手が "ご主人様" というフレーズを出せば、ばっと視線を合わせ、動揺したかのように口元に八重歯を覗かせ、反応を返し。相手に限らず、これまで誰であれ、本意から他人を主人と思ったことはなかった。ただそれでも、主人を気取りたがる人間には遭遇してきたけれど。つまるところ)

まぁ、でも……今までそんな風に言ってきた奴もいなかったけどな……

(相手の言葉は、本当に両者の関係を対等として捉えたもののようであり。体験したことのない状況をどう受け止めればいいのか、床に広げられた荷物に再度視線を落とし、黙って思考を巡らせてみようにも結局これという答えは見つけられず、そのまま、その日は床に就くことになって。この街に着くまでの数日間は、人目を避けるためにも野宿ばかりで、途中、綺麗な川や泉があれば水浴などもしてきたが、文化的な建物での一泊は久々であり。高額ではない宿だが、鬱蒼とした夜の森が作り出す天然の寝台に比べれば、ベッドも上等と言って差し支えないだろう。そこに横になって考えることと言えば、鞄を買うという相手の言葉……

しかし、生憎と目利きに自信がない。買い物自体不慣れであり、他に必要な物のこともよく分かっていない。本来なら、心が踊る要素などない状況だが、不思議と億劫や不安に思う気持ちは全く沸かず。それどころか、買い物の具体的なイメージもできなければ、ただ相手と出掛ける程度のところまでしか想像も追い付かない割りに、自然と浮かんでくる気持ちは "明日、楽しみだな" という前向きなもので。相手と一緒であれば、主に良いことしかない。口に出さないまでも、それは僅かながら共有してきた時間によって、寄せている確かな信頼であり。そのうちに日中、初めて近代的な街を歩き回った疲れもあってか、ぐっすりと眠ってしまい)