協調性の無い二人/F系/NL/女性C募集

（/1年以上を経た返信に対してこの速度で返事をする気持ち悪さをお許しください……

少し病んでいたのはこの頃の自分の精神状態が若干不安定であったためで、それが返信に反映されてしまって居ました。妙な心配をさせてしまい申し訳ないです。

本当にロルのやり取りが楽しかったです。今でもこうやって時折覗きに来たり、或いは自身がロルを書くときの参考にさせてもらったり……自分が気分屋なせいで終わらせてしまったのにこういった事を言うのは本当にアレですが……

背後様からそう言った勿体ない言葉をたくさんいただいてとても嬉しいです。自分としてはやり取りを再び始めさせていただけるというのは願ってもないことです！背後様さえよろしければ、またよろしくお願いしたいと思っております。ただやはり上げるのは恥ずかしさと放置していた後ろめたさというか、それが他の人の目に付くのが少し怖いので、出来れば下げ進行でお願いいたします……勝手なお願いで申し訳ないです）

(/前置きに笑っちゃいました笑 アルドニック背後様、お早い返信をありがとうございます。そして、お久しぶりです。長らく書き置きに気付けず申し訳ない思いです。

勿体ないぐらいのお言葉もありがとうございます。再開しましょうか？ お互いの時間が許すのであれば笑 もし本当に考えてくださっているようであれば、下げについては了解なので、他、ロルの再開地点や返信ペースなどの簡単な打ち合わせから始められると嬉しいです。

ただし、その場合、先に知っておいてほしいことが一点ありまして……しかし、その内容は人によっては重大な萎えに当たりかねないものです。ゆえに、この前置きでアルドニック背後様が「何だか聞きたくない」と感じられるのであれば、言わないでおきます。その上で 1)秘密を抱えた奴なんてお断り！再開はなし！ とするも、2)聞かないでおくが気にしないから再開しようぜー とするもお任せいたします。

無論 3)なにもったいぶってんだ、どうせ大したことないんだろう？話せや、ということでしたら、お話します。くどいようで相済まないのですが、一旦お返事を待たせてもらいますね。長文を失礼しました)

(/今回は更新通知受け取り設定くんが仕事するのが早いだけであって、この返信は常に張り付いてるとかそういう訳では無いのです……(言い訳)

先に放置をしてしまったのは此方ですのでお気になさらず！寧ろ時間が経った今でも返事をくださった背後様の優しさに感謝しております。

此方は諸事情で現在時間が有り余っておりますので、時間に関しては問題ないです！リアル的な事情では問題大有りではありますが……orz
なので返信ペースもこの通り気持ち悪いくらい早く出来ますので、自由に合わせることが可能です！ロルも続きからでも最初からでも、背後様にお任せします！

重大な萎え…背後が実は男性だった、とかでしょうか？そういった事はあまり自分は気にしないので大丈夫ですよ！或いはキャラ設定を別部屋で使ったとかも気にしないので大丈夫です、そもそも自分のこのキャラも流用ですから…
もしそれらじゃなかったとしても特別萎えになるような事は無いと思いますので、もし良ければ教えて貰っても構わないでしょうか？)

(/お早い返信をありがとうございます。ああ、いいですね^^ その機能、何だかこちらはいつからか登録してもメールがこなくなってしまったんですよね……どのみち受け取り設定くんが仕事をしていても、ご返信は無理のない範囲で。

では、返信ペース等の話の前に、先に勿体ぶったお話をしますね。お察しの通り、PCを別の部屋で使ったことがあります。時期としては背後様の失踪後で、大枠の雰囲気を勝手に引き継いだトピックを立てた上で。先述した通り、世界観や舞台設定に大変魅了されていたもので……

しかし、これは無断拝借の上に浮気と捉えられても仕方ないことだと思い。今、がっかりさせたり不快にさせたりしてしまっていたら本当に申し訳ありません。気にされるようでしたら、返信は蹴って頂いて構わないです。)

（/新しくメールを設定し直すか、提供してくださっているサービスのサイトにログインしてみると直るかも？と言いつつ此方の受け取り設定くんもたまに仕事しないときがあるんですよね…気まぐれすぎると言いますか

設定流用に関してはそこまで惚れ込んでいだたいたのはトピ主冥利に尽きると言いますか、此方としましてはあまり気にしておりません。寧ろその状態で放置した自分の至らなさと言うべきか、そういったものをヒシヒシと感じます…重ね重ね申し訳ないです。

浮気に関しても同様に気にしてません。失踪してしまったのは此方ですし……むしろそういう事があったのなら話のどこかで小ネタとして入れてみようかな、なんて…(小声)

と、まぁ自分としては本当に気にしてませんので、背後様も気にせずこれからまた一緒にやっていけたらなと思っております！）

(/念のために一言を……現実が少しばかり立て込んでおり、お返事がやや遅れていますが、生きてはいますので、少々お待ち頂けると大変幸いです↓)

（/了解です。ペースに関してはあまり気にしないで大丈夫ですよー）

(/ありがとうございます泣 本日夜にまた参ります)

(/大変お待たせいたしました。戻って参りました。改めて>45にて、快いお返事を誠にありがとうございます！懐の深いお言葉を頂け、ほっとしました。

むしろ、小ネタとして絡みの中に……とは雅量ですね笑 ただ実際のところですと、別に立てたトピの方は、此方で紡がれた物語の未来軸を(勝手に)想定していたため、絡ませようとすると少し凝ってメタなノリになりそうですが笑 もしでしたら、私としてはそちらのトピの名前などを明かすことも抵抗はないので、お気軽にお声かけください。/次レスに続けます)

(/>49 続き/此方のトピの再始動について。ここまでのレスでお話してきた通り、有り難いお申し出です。返信のペースや再開地点に関し、アルドニック背後様のご意向は>43の通りで承知しました。

それでは私の方なのですが、まずロルの頻度は、なるべくコンスタンスにお返ししたいものの、現実の都合もあり、今後も３～４日空いてしまうことがあるかもしれません。ご了承頂けますと幸甚です。他方、アルドニック背後様からのお返事は、仮に無言でも一週間はお待ちいたしますね。それ以上空いた場合の返信速度は保証できかねるという形でお願いします。

ただ、一点留意として、アルドニック背後様は現在時間があるとのことですが、也茶は時間の他にも種々の微妙な均衡の上に成り立つ娯楽と捉えていますので、あまり気負いしないで、互いに「今できるやり取り」を楽しむことを主軸にゆるくレスを交わせるととても嬉しいです。

次に再開地点ですが、こちらの裁量で自由に決めても大丈夫ということであれば、シンプルに>39の返信から再開させて頂きたく思います。ご了承頂けたら返信を回させてもらうので、ここで一旦、お返事を待ちますね。長文で失礼しましたが、宜しくお願いします。)

（/浮気を題材にして、そう言う勘違いネタとか仕込めたら面白いと思いまして。ただそちらでのお相手様も居ると思いますので、気にしない方向で行こうかなと思います。

了解です。現状遅くなることは無いと思いますが、もし事情が変わって返事が遅くなる場合もあると思うので、その時は事前に言えるよう心掛けておきますね！

了解です！長ロルでの返信が難しいときは、背後会話や或いは短文で本筋から外れた小話的な内容のものをするのも良いかもしれませんね。お返事ありがとうございます、それではロルの方、お待ちしておりますね！）

………………………………。

(欲しいものがある時は、代わりに労働するか、物々交換。それはこれまでの生活の中で当然だった。貨幣文化を全く知らないわけではないし、どうやら人間たちが好んで貨幣を使っている事実も知識としては認識があったが、何となく見た目の違うコインのそれぞれの価値や、それらを何らかの基準に従って受け渡しする過程には難解さを感じており……また、社会という複数の人間が共存するために作り上げた巨大機構からはみ出た身では "これあげるからそれちょうだい" で済む取り交わしを複雑にする意味も理解できず、ゆえに興味も持てず。

だから、店に入って一番気持ちを惹かれたものを前にしても "ここで欲しいものを得るにはお金が必要" とのいわゆる一般常識は発想から抜け落ちていて。当たり前のように店側に物々交換を願い出ようとしている意図を相手に伝えれば、即座に却下され、一瞬 "野兎３羽じゃ足りないのか？" と見当違いな疑問を胸に瞳を丸くしたが、続けて何やら相手が蘊蓄めいたことを語りつつ動き出せば、その場に棒立ちしたまま、大人しく様子を目で追い始めて。

一連の動作が終わり、相手に連れられる形で店を出れば……何せ元々、対価を用意するために一暴れしなくてはと考えていたので、手渡された商品を見つめながら、大仰な手間を挟まず、短時間で相手がパンを手に入れたことに "すげぇ、こんなにあっさりと…" と静かな感動を覚え。しかし、それも束の間、内心の静寂を破るように相手が続きの解説を語り出し、最初はどんな話を続けるのかと、きょとんとした表情で自分の目線より幾らか高い位置にある相手の顔を見上げ、黙ってレクチャーを聞いていたが、やがてそのレクチャーがなかなか終わらなさそうだと察せば、徐々に集中力も散漫になっていき。

そのうちに相手から視線をそらすと、うとうとし始めて。ふとパン屋とその隣の店の間の中途半端なスペースに、そこそこ大きな街路樹が植えてあることに気づけば、ほぼ眠気ゆえの無意識の中で数歩進んで、その木の根元に寄りかかるように座り込み。最終的には、視界の先で熱心にレクチャーを続ける相手を眺め "ああ、一生懸命話してくれてる。ちゃんと聞かなきゃ駄目だよなぁ…" 等と、行動が伴っていないにも程があることを思いつつ、紙袋に包まれたパンを両手で抱いたまま、眠り込んでしまって)



(/台詞がない割りにマンモスすれすれの超長文をすみません！汗 そしてつくづく協調性のない娘です！←　>51の内容も把握いたしました。丁寧なお返事をありがとうございます^^ こちらのロルは停止前と同様に変動制で、物語の流れに応じて長短を変えたいと考えています。しかし、あまりに長いとかがあったらご指摘ください。また、実はロール自体結構久々なので拙いところもあるかと思いますし、他にも気になるところがあれば何なりと宜しくお願いしますね。それでは一度引っ込みます)

あ、コイツ寝てやがる……ったく、しょうがない奴だな
(しょうがない奴、その言葉を今日だけで何度も言っているような気がする。それは呆れも含んだ、しかしどこか放っておけない相手に対しての親しみが籠もった言い方で。体格差もあってか特に手こずる事もなく眠ってしまったティアを抱きかかえてその場を移動し、見晴らしの良い街の広場へと向かえばそこに置いてあるベンチに腰掛けて)
起きるまで待つか……
(隣にティアを座らせて、抱えている袋から見えるパンを千切って食べる始める。一見のんびりしているように見えるが、その実周囲への警戒は怠っておらず街ゆく人の視線や仕草を気付かれないよう観察していて。それはこれ迄の生活、国から逃げる時追手にバレないよう、或いはトレジャーハンターとして宝を盗まれないよう、他人への警戒を常にして来たが故の見に染み付いた癖のようなものであり)
今は妙な動きは無し、か……コイツの脅しが効いたか？
(暫くそうやって警戒と観察を続けていたが、特に異常は見られず。少し気を緩めて小さく溜息をつくと、未だ寝ている様子の少女に視線を移す。寝ている時の無防備さ、少女らしいあどけなさ、可愛らしさ、先程古城での戦いで見せた威圧とは大違いの様子にプッと笑いながら、優しい手付きでティアの頭を撫でて)

(/ブランクをまるで感じない、相変わらず素敵なロルだと思います！長さに関しては大丈夫です、此方の長さが釣り合わないのを気にしないで貰えればそれで………←
ありがとうございます、此方も引っ込ませていただきますね。またこれからよろしくお願いします！)

………………ん、……あ、アル？ 話、終わったのか？

(大きめの街路樹が落とす木漏れ日と、上空を抜けていく涼風が紡ぐ静かなさざめきの下でいつの間にかぐっすりと眠り込んでいた。しかし、微睡みの中で荷馬車にでも揺られているような心地よい感覚を体験した後、不意に瞼の向こうに感じる陽光へ眩しさを覚え、若干寝ぼけが入った調子で、そういえば何やらレクチャーしてくれていた気がする相手への問いかけを口にすれば、瞳を開いて。

ふと、周りを見渡せば、先程までの記憶と異なった場所にいることに気がつき、まだ眠たそうなぱっとしない目付きのまま、右手の人差し指で軽く頬をかきつつ「あれ、どこだ、ここ」と一言。続いて、隣にいる相手に視線が行くと、その手にちぎったパンが握られていることを把握しては、紙袋に入れられたパンの大部分はまだ自分が、膝の上にがっしりと両手でキープしているのにも関わらず、何を勘違いしたのか、それとも今も寝ぼけているのか、ショックを受けた様相となり)

あ、ああ～～！ オレのパン！！ 全部食べちゃったのか！？

ああ、もうとっくに終わってる。ここは街の広場だ、そこで──って、うるせえな……そこにあるだろ
(起きた瞬間騒ぎ出す相手に少々呆れた表情を浮かべる。見たものを見たままに感じるのは純粋と言えば良いのか、はたまたバカと言えば良いのか。少なくともその根っこは素直なもの、今まで自分が関わった人間には無かった清らかさであった。表面では呆れつつも心のどこかではそんな気持ちのいい少女と一緒に居れることへ既に心地良さのようなものを感じつつあって)
早く食べないと堅くなるぞ、美味いもんは美味いうちに食べるのが食材と作った人への礼儀だ
(恐らく自分より遥かに長生きをしているはずなのに、まるでそれを感じさせないティアに対して子供と接するような気持ちになっており、最もらしいことを言いながらかなり美味しかったのか今度は多めに千切ってはそれを自身の口に運んでいて)
うん美味いな…この街のパン屋、なかなかやる……

なにッ？……ああ、本当だ。よかったぁ……。

(思い込みありきに抗議めいた台詞を相手にぶつければ、甚く冷静な調子で返答され。その言葉で、自分がその手に握りしめていた紙袋の存在に意識が移り、目視で中身もそんなに減っていないことを察しては、相手に疑惑を抱いた非礼についての認識はどこへやら、安堵の息を吐き、無意識のうちに瞳を細めて嬉しさの混じった緩い笑みをへにゃりと浮かべ。

その辺りで一通りのお説教的トークを軽く終えた相手が再度手を伸ばしてくれば、角食を千切って口に運び、さらに感想も述べ。その姿にちょっと驚いたような表情になれば、紙袋を膝の上に置いたまま、縋るみたいに自分に近い方の相手の腕をつかんで、周辺をちらちら見つつ。続けて語った心配は、まるで仕留めた獲物を横取りされないために巣まで持ち帰ろうとする肉食獣のようなものであって。さらに、宿探しの提案をしつつ、自分は客室で寝る気がないことも暗に匂わせており)

お前、よくこんなひと気のある場所で食えるな。宿屋探そうぜ。かたくなる…？つっても一日ぐらい持つだろ？ オレは宿の馬小屋ででも食べるよ。



(/基本的に＊＊ていておバカな子なので、日常生活的パートではまめに突っ込んでいると追い付かないかもです--; 回しておいて何ですが、常識のなさについては適宜、そちら様のやりやすいようにてきとーに流して頂けると幸いです/当背後コメントは蹴り推奨)

>56

(/失礼しました。背後コメントの禁止文字("＊＊"になっている箇所)はカタカナでの "ぼけ" です。そう言えばNGワードにだったことを忘れていました。/蹴り推奨)

ああ、成程……ホント、如何に文化的な生活と程遠い暮らししてたのかっつーのが分かるな
(さっきこの子は純粋なのだろうと思ったが、実際はそれだけでは無く。食物への執着、人前で食事することへの警戒、そして何より馬小屋が当たり前という認識。出会ってから度々思わされるこの子と自分の認識・常識の乖離を再び自覚して)
お前が馬大好きでどうしても馬小屋に泊まりたいってんならまだしも、そうじゃないなら普通に部屋泊まれば良いだろ。それに、そのうち否が応でも文化的な生活することになるんだ、それに慣れるための練習もする必要がある。……あと俺、別にお前と一緒の部屋に居るのは嫌じゃないしな
(自分がこの少女を売る相手は、少なくともこの少女に対して文化的な生活をさせてくれるであろう。そのための下準備…というのが建前で。本音に当たる最後の部分は何か言うのが恥ずかしい気持ちがして、少々ぶっきらぼうな物言いになってしまうが言いたいことは言えて。じゃ行くぞ、とコチラを掴む少女の手を握って立ち上がり、その場を立ち去り街中で宿屋を探して)

ま、こんなとこか？一緒の部屋で良いよな、流石に別個の部屋取るのは高い
(そして見つけた宿屋は如何にもファンタジーな2階建ての宿屋で。広くはないが掃除は行き届いておりそれなりの品質であることが伺える場所で。そこで二人部屋を借り、別料金で飲み物のミルクを買えないか交渉し、無事入手すればそれを持って宿屋の一室へと向かって)

……は？ え……？

(自分にとってごく自然な憂慮を述べれば、相手の反応は何故か微妙で。面食らっているうちに淡々と紡がれた台詞を、一拍置いてからようやく理性で解釈すれば "……こいつ、オレのことを見下してやがるのかッ？" という新たな疑問がぽこんと生まれ。まぁ確かに、相手の言葉は強引に悪意を以て理解しようとすれば、そうできなくもないものなのかもしれないが、そこで即座に噛みつく気にならなかったのは、ここまでの振る舞いから得た印象があったからか、それとも、ただぶっきらぼうなだけということが実は節々から伝わっているからなのか。

ともかく、ぽつぽつとしか民家がない田舎ならまだしも、コミュニティーが成り立っていたり、それなりに栄えていたりする街中で、人間たちがどのように暮らしているのか、知識に暗いのも事実であり。まともに何か受け答えすることができないうちに話を終えた相手に手を引かれては、うやむやで掴み所のない、しかし特に不快でもない妙な感覚を抱えたまま、何だかんだ大人しくついていく羽目になって。

　＊　＊　＊　＊　＊　＊

やがて、相手はあつらえ向きの宿を見つけたらしく、時折こちらに質問のような言葉を投げつつも、返答するよりも先に手慣れた様子でするすると受付を済ませ。結局、半口を開けてぽかんと突っ立っているうちに何やら一通りのことは終わってしまったらしく……人間と宿に来たことは、本当のところ、初めてではなかった。だが、二人部屋を取られたのは初めてである。今までの経験上、馬小屋にでも居ろと言われるか、仮に客室に上げてもらったところで、そこは主人を気取る人間のための一人部屋に決まっており、部屋の隅でてきとーに寝ていろ、と言われるのがデフォルトで。

購入したミルクを手に、とっとと客室へ向かおうとする相手の背を見やりつつ、ぼそりと「……訳分かんねーやつ」と呟けば、受付に佇む、ふっくらとした顔立ちで人の良さそうな主人らしき初老の男が、悪気はないのであろう好奇の瞳を向けていることを感じ取りつつ、あくまで気にしない態度でツカツカと歩を進めて、相手の後に続いていって。

客室に辿り着けば、室内は少々手狭なくらいであり、立て付けも簡素な印象を受けるものながら、使われている木材は傷んだ雰囲気もなくしっかりしており、清潔感もあって、手入れが行き届いていることが察せられ。ベッドは部屋の中央にある窓を挟んで両脇に配置してあり、それも梯子を使って上る形式で、下には物書きができるスペースと、ベッドと一体化しているテーブルに、ランプと背もたれのない椅子も一人分ずつ、備わっており。部屋の入り口から、それら中の様子を確認すれば、仏頂面のまま、低調な声で)

……すげぇな。オレが入っていいのか？

ああ、この部屋はお前の好きに使っていいぞ……言っとくけど、壊すなよ
(文化的な生活への第一歩…となるかは分からないが、少しずつこういった場所を使っていくことに慣れていった方が良いのは確かだろう。いずれ彼女が過ごす場所も、普通の暮らしは保証してくれるはず。そこへ何の知識もないまま放り込むのは少し酷な気がする。あと、普通に手元に置いておいた方が盗まれる心配も少ない、という思いがあるのも事実で)
んじゃ俺は手紙書いてるから、パンでも食べてると良い
(そう言って書物机に向かうとペンと紙を取り手紙を書き始める。宛先は数少ない知り合いで、今まで何度か交渉してきた考古学や亜人についての研究をしている老齢な博士。彼ならあの少女を言い値で買ってくれるだろう、そして多少の研究への協力と引き換えにそれなりの住環境を提供してくれるはず。これならば少なくとも最初に約束した安全な場所へ連れて行く、という約束を違えることはない、そう思って)
………
(しかし今までの取引は基本古代の宝や古文書等、「物」の取引が主だったが、今回は自分にとって初めての「生物」の取引、しかも常人をはるかに越える年数を生きる亜人…それに対し、博士は老齢。彼が死んでしまえば、この少女の身の安全を保証する手立てはなくなる。そもそも、亜人の彼女にとって安全な場所なんて本当にあるのだろうか。約束と、そう軽く言ってしまった自身の言葉を反芻し、少し考え込む。これは思った以上に厄介な仕事かもしれない。しかし安全を約束する、そう言ってしまった以上言葉を取り消す訳にはいかない、それは信条に反することだ。
取りあえず、博士とは取引ではなく、亜人が安全に暮らせる場所、その手掛かりを探るための話を聞くために今度家を伺いたい、そう言う内容の手紙を書くことにして)
……ったく、想像以上に厄介だな……
(手紙を書き終えれば振り返り、ティアの姿を眺めながらふぅっと溜息をつき。彼女にとっては唐突で理不尽な、聞き捨てならないであろう言葉を再度送って)