匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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それは、まぁ……
(先程の酷い扱いの奴隷を見たこともあってか、なんとも言えずにそのまま黙ってしまって。現状の社会に対する認識と、それに対するやるせない思い、それらが胸に去来し何とも言えない気分になってくる。そんな中で自分にできる事は限られている。独善でも偽善でも構わないから、しっかりと今こうして一緒に居る少女のことくらいは大切にしたいと密かに思う。それが寝ているところを起こした自分の責務だし、そしてそれ以上にあの時逃げずに居てくれた少女に報いる自分の出来ることだと考えていて)
(そして翌日、奴隷市の開催まではまだ少し日があるものの、再び買い物と、それとお金を作るために質屋へ向かうことにする。ちゃんとした戸籍を持たない上に、トレジャーハンターとかいう怪しい職業の都合上、銀行口座は作れないのでお金に関しては持ち運び出来る小さめのお宝を常に持ち歩いており、それを売って現金を獲得するという手法を取っている。ただし地域によってそのお宝の価値も変動したりする上、それを利用した質屋との売値価格のせめぎ合いが繰り広げられる訳で……つまり、割愛するシーンと言うわけである←)
……そういやお前にもお金の使い方を教えとかないとな
(この前の街で見せて聞かせた内容は恐らく頭からすっぽ抜けているだろう。自分でもアレはちょっと雑だったなと反省している所であり、今回は実践を交えて教えていくことにして)
…ま、要するにだ、この数字のついてるものを買うにはこれを渡せば良いんだ。お釣りはちゃんと受け取れよ
(とはいえ細かい部分は覚えるのが面倒だろうし、先ずはどんぶり勘定に一番高価な貨幣を渡してこれを使えば大体のもんが買えるから、という説明をしておく。残りの細かい計算とかはおいおい教えていくことにしよう、おいおい)
ふーん……こまごまとしていて慣れねぇな
(昨夜はいつの間にか寝入っていたが、今朝は普通に起きることができた。起き出した直後は思考もぼやけていたが、今日買い物に行く予定があることを思い出せば、露骨に表面にこそ出さないものの、胸の奥には浮き立つものがあり、そわそわと落ち着かず。食事も終え、青く晴れた空の下、相手と共に街へ繰り出せば、質屋に立ち寄った後、そこで引き換えられた紙幣の一枚を渡されて。説明を聞きつつ、受け取った紙幣を両手に持ち直すと、日に透かして感想を述べ。
常々貨幣文化を全く知らないわけではないのである。何なら、遠い昔にほんの一時期ながら、キャラバンに身を寄せていたこともあり。しかし、基本的には野性児であるため、ちまちましたやり取りは手に馴染まないし、馴染む必要性も感じないままに今があって。だが、確かに何となくこの街では、物々交換が通らなさそうな予感もあり。
素直に受け取った紙幣を袖に仕舞うと、はぐれないようにまたさりげなく片手で相手の服の端を掴み直し。さらに、ちらりと相手に視線を向ければ、次の瞬間にはもう逸らしつつ、自分の意思を口にして。……相手は何でもないように、そして、当然のようにそれを渡してきたが、お金が地面からぽっと生えてくる類のものではないことには理解がある。遠慮や引け目ではなく、対等でいたい気持ちの現れとして)
オレ、お前と一緒にいる間は、宝探し手伝うからな
へ?あ、あー…なる程な…
(唐突な申し出にキョトンとした表情を浮かべる。何故突然そんなことを?といった様子で。昨日自分から対等な関係に、と言った割に今少女にお金を渡したときの感覚は保護者が子供にお小遣いを上げる時のような感覚であり、対等なそれとは別物であった。その事に一瞬してから気付き、少女の言葉の真意を悟れば嬉しそうに笑って)
……そうだな、もし面白そうな宝あったら一緒に探そうぜ。
(対等な関係で一緒にいると言うことは、どちらかの庇護下に居るということではない。お互いの足りない部分をお互いが補あって、助け合って行く関係ということ。少女からの申し出を快く受け入れれば、じゃあ早速彼処の険しい……と一人算段を始める。亜人としての能力を使えば飛べたりもするだろうから、難しい地形の場所も難なく行けるだろう、これは思わぬ所で他の同業者を出し抜くチャンスが…と若干狡い考えをしたのは内緒である。悪役顔が更に悪っぽくなって、考えが思い切り顔に出てただろうけど←)
ま、一緒に居るうちに慣れるとこは慣れとこうぜ。それにこれから先、もしかしたら亜人と人間が普通に一緒に暮らせる世の中が来るかもしれねえしな。その時こういう知識はあった方が良いだろ?所謂文化的な生活ってやつだな
(そして一緒に買い物へ向かいながら、お金についてのあれやこれを軽く説明したあと最後にそう言う。将来的に考えると、法整備がされて行けば奴隷も別人種も、所謂人権が認められる時代が来るかもしれない。その時、間違いなく自分は生きていないか老人になっているであろうが、この少女は違うだろう。その時代を生きるなら、そういった知識もきっと必要となってくるはずと思って。人差し指を上に立てて、何時ぞや言ったフレーズを持ち出しながらちょっと得意気に語り)
お、ここだな。カバンは長く使うから、少し高くても丈夫なやつを選んだ方が良いんだよな…うーん……
(そうこう話しているうちにカバンを売っている店に付いて。店内に入り並んでいる様々なカバンの類を眺めながら、良さげなものを探していって)
……これ良いかもな。大きさも丁度いいし、かなり丈夫に出来てる。値段は……まぁこんなもんだろうな
(そのうち一つの茶色いショルダーバッグを見つけて。試しに手に取って、手触りや素材の丈夫さ等を確認する。良いものを、と思っていただけにそれなりに値段は貼るが、旅の中で壊れない丈夫さは必須であろう。そしてそれをティアに渡して試しに提げて見ようぜ、と似合うかどうかのチェックをしようとして)
へへぇ、何企んでんだよ、その顔。
(相手に自分の意思をそのまま受け止めてもらえれば、小さなイタズラに成功した悪ガキのように、満足げな笑顔を見せ。……見た目が幼いわけだが、本人に全くその気はなく。その後すぐ、つんと澄ました表情……のつもりと思わしき、実際には何処か得意気な表情で相手から視線を逸らせば「悪いことは嫌いだけれどな」と、外したくない本音を一つだけ語り。今のところ、自分への対応から相手に気を許しつつあるのは間違いないのだが、世の中には利用価値を見出だすと、飴で釣って悪事の片棒を担がせようとする者も残念ながら存在し。つい出てしまう懸念は、最早癖みたいなものだろうか)
* * * * * *
……ふーん
(鞄屋に向かう道中、相手から様々な解説を受ければ、締めの言葉に対し、相手の顔をじっと見ながら平坦な相槌を打ち。だが、またもすぐに視線を正面に向け直せば「……どうなんだろうな。オレは人間なんて嫌いだし…」と静かな声量で。その口調に怒りや憎しみは込もっていない。先の相槌と同様、平坦であり。ただ脳裏に巡るのは過去の様々で……これまで何度も追い回されてきた。元々利用されるために生み出され、用が済めば居場所もなかった。出会ってきた者の中にはいい奴と思える者もいたが、それでも、あちこち放浪して、別段不便も感じず、人間社会の中に自分が溶け込んで生きるという姿は正直全然想像できなくて。しかし、今全く想像できなくても、仮に自分以外の亜人の話であっても、相手が言うのなら、そういう未来が来ることも可能性として完璧なゼロではないのかもと何となく考え)
* * * * * *
んん?
(そのうちに鞄屋に辿り着けば、壁という壁にカバンやリュックやザックカバー等がかけてあり、通路もやや狭めの店の奥へと、相手はずんずん足を踏み入れていき。辺りの様子を気にしながらも、黙って後ろをついていけば、やがて相手は一つの商品を手に取って。何やら言いつつ手渡してきて、提げてみるようにと促されたところ、それがオススメということらしい←。ほんの僅かに首を傾けつつ触れてみた感じ、少なくとも素材は爬虫類の皮ではなさそうである。……良かった。鞄屋に着いてから思い出したが、人間は竜の皮でも剥いで加工する生き物だったはずで。しかしこれであれば、共食いならぬ、共着の危機はなさそうだし、その上で目利きに自信のない自分でも、肌触りも悪くなければ頑丈そうでもあり、なかなか良い品物に見え。特に表情も変えないまま、相手に言われた通り、見よう見まねで大人しく肩掛けにしてみれば、サイズはほぼぴったりで、元々着ていた服とも馴染み。だが、ショルダーバッグの着用の仕方からして怪しかった当人には、飛び級のごとく "良い/悪い" の判断はつけられず、取りあえず "付け方は間違っていないか?" という意味合いで相手に)
どうだ?
(/この二人の関係性って親子なんですかね…ww)
お、結構似合ってるんじゃないか?ほら、鏡見てみろよ
(此方としては良い/悪いの意で素直に似合っていると評する。二人して鏡の前に立つと、そこにはまさに……似てないものの一緒に旅をする親子、或いは年の離れた兄妹といった風に二人が映っていて)
うんうん、問題ないな……やっぱ黙ってるとお前可愛いよな
(鏡に映る喋らない相手を見ながら割と失礼な一言を残しつつ←。サイズもちょうど良く見た目にも似合っていることを確認すれば相手の肩からそれを取り外しカウンターで購入を済まそうとして)
(/親子か或いは兄妹っぽい感じですねw異性としての意識はお互い抱いてなさそうですね。アルドニックは年齢的にも子供には興味が薄くて、ティアちゃんはそもそもそういうのに興味が無いっていう感じがします。)
鏡?
(相手の言葉で店内にあった姿見の存在に気付き、そこに映る影をじっと見つめ。……特に "似合っている/似合っていない" というのはよく分からないが、横に映る相手の表情から、きっとこれは良いということなのだろうと大雑把に認識しては、続けられた相手の感想で、鏡から実際に横にいる相手へと勢いもよく視線を移し)
!? はぁ!? え、お、おま、何言ってんだ。……か、かわいい……?
(これもまた言われ慣れていない言葉であって、狼狽も明らかに赤面し。……言われるとしても品定めする時の下卑た瞳とセットだったり、あるいは戦闘中の揶揄だったりするのが殆どだったため、純粋かつ素直な語感で唐突に紡がれた台詞に対しては、まるで適切なかわし方を知らず。どぎまぎして頬の熱も冷めやらぬうちに自分より身長の高い相手の手で、あっさりと肩掛けを外されれば、会計もすぐに終わってしまい。白髭を蓄えた鞄屋の店主らしき男は、何を勘違いしたのか、こちらに一瞥をくれた後、相手に『坊やに贈り物ですか? この素材は丈夫なので、多少乱暴に扱っても壊れませんよ』と言って微笑んでいたが、突っ込むべきではないのかもしれない。だが、冒頭の一部はともかくとして、その店主の言葉で気付いたこともあり。……当然だが、この鞄にルーン文字は刻まれておらず、自分で写し書きをするか、魔道具師でも頼らない限りの心配事が、店を出るなり口をついて)
……あ、でも、オレ、きっとそれ、すぐ壊しちゃうな……
(/拙女は多分、恋と気付かず恋するタイプですよ← 言い換えるなら面倒臭い系なのでw 背後様に耐性がなさそうであれば、控えておいたほうが良いのかもとかちょっと思っています() 息子様は健全ですねw この辺りでお色気要因のサブキャラでも出しましょうか?←)
ぼ……ああ、まぁそんな所です
(確かに少女の容姿は整っており、長い髪型をしているものの少年に見えなくもないかもしれない。あと言動も野性味があり、それが少年らしさを助長しているのあるだろう、一人称俺だし。それにしてもさっき可愛いと言ったそばからこの間違いを受けているのを見ては思わず笑ってしまいそうになって。特別会話を続ける気も無いので否定もせずに、軽く返事をすれば少女を連れて店を出て)
え?なん……?あ、そういうことか……
(唐突に告げられた言葉に一瞬意味がわからず首を傾げるが、普段の衣服を思い浮かべては納得する。ルーン文字の有無、普通の服ならまぁ多少破けても安価であり買い直せるし、最悪旅の途中で足りなくなっても自分の分を着回すという手段もある。しかしカバンに関してはやはり値の張る良いものを買っただけにそれは難しい。悩みどころではある、が、逆に言えばルーン文字さえどうにかなれば、カバンに入るレベルの荷物なら持ち運びが容易になるということでもある。それなら是が非でもルーン文字をカバンに記したい所ではあるのだが……)
つっても血まみれにする訳には行かないもんな……
(ただルーン文字を書き込めば良いという訳ではなく、以前腕輪の契約を解除したときのようにそれは魔力の籠もる特殊な塗料が必要となる。血はその最も手頃なものであるが、水とかで消えるし一杯書こうとしたら失血が大変だし、何よりそんなカバン持ち歩きたくないだろう。とすれば塗料を買うか、魔道具師に依頼するかだが、塗料は高い上に専門外なためどれが最適かも分からず間違いなく手間取るため、魔道具師に頼むのが一番良いだろう)
街の魔道具師はそういうサービスやってなかったし、これもまた次の奴隷市に来る魔道具師待ちになるな…
(/そうですね、やはり此方の力量不足で恐らくそういったロルに上手な対応が出来ないかもしれません、申し訳ないですorz あ、でもお色家担当は良いですね!(←)では次に関わるであろう魔道具師をそういうキャラに……)
(/魔道具師、固定キャラにした方が今後の展開がやりやすいかなとは思っていたんですよ! しかし、出来れば、グラマラス担当は他のキャラに……拙女と同郷の亜人などを出してみたいと思っています。如何でしょうか?)
(/おっと。サブでちょこっと出して、その後も適当なタイミングで絡ませていこうかなぐらいの認識でした← 物語に深みを持たせられるかなーと← メンバー、増やしたいです?w)
(/あ、なるほど……メンバーに関しては、うーん……やっぱ此方が対応しきれなくなりそうなので辞めておきます←。ただ機会があればまたそのキャラと個別に何かロルをするっていうのは面白いかなと思ってます!)
血まっ!? ……腕利きって聞いたが、どういう奴が来るんだろうな。
(不意に気付いた懸念を述べれば、相手はこちらの思惑を察したらしく。黙って視線を向ければ、思わぬ物騒な言葉が続いて一瞬瞳を丸くしたが "あ、いや……塗料をどうするかって話だな、きっと" と正しく合点すると、密かに小さく頷き。平静を装い直せば、片手を軽く広げ、さらりと噂の魔道具師について所感を延べる。太陽はまだやや東に寄っているが、一応今の時刻は昼に近い。仮に奴隷市まで特にすることがないにせよ、泊まっている宿屋では昼食を出していないため、そこを抜く気がないのなら、毎日の外出は必要だろう。既に外に出ている今日であれば、この後、何処かに立ち寄るのがベターと考えられ。取りあえず、大きな通りに向かおうと歩を踏み出しかけるが、ふと思いついたように相手に視線を向け直せば、迷うようにすぐ逸らし、でもまた見直し。……やがて、瞳こそ勝ち気そうなままだが、頬には朱を差して、相手が会計後からずっと持っている物体について、素直に "それ、私のでしょう?くださいよ" と言えないばかりに)
あのさ、それ、持っているの大変じゃないか?
(/正直安心しました← 私も回せる自信ないです苦笑 でも、サブキャラOKならちょい役では登場させてみたいですね!笑 容姿や経歴はロールで伝える感じでPFはなしでも大丈夫でしょうか? 後々は仰る通り個別でもやってみたいですね^^* 問題とかなさそうであれば、この日の午後のパートを回して頂けたら絡ませたいです。グラマーは決定ですが、萌え萎えあれば今のうちに← 北方出身なので色白フラグが立っていますが、希望あれば、肌の色とかも変えます←←)
そうだなぁ。まぁ男だろうと女だろうと、やはり腕利きともなればそれなりに年取ってる奴だろうな。魔道具師はその知識以上に経験がモノを言う仕事だ。そもそも一言に魔道具って言っても、武器だったり防具だったりアクセサリ、拘束具とか色々種類がある上に、俺たちの腕輪みたいに特殊な状態になってるものだってあるわけだからな……あと、魔道具師は結構変わってるやつが多かったな
(幅広く豊富な知識と、かなりの量の経験、その2つを兼ね備え無ければ腕利きとは呼ばれないだろうから、かなり期待はしても良いもので。そして仕事柄、見つけた魔道具なんかは魔道具師に鑑定してもらうのだが、その度出会う目利きの魔道具師は皆一癖二癖あった人物ばかりで、それを思い出して)
あん?いや、別に荷物になってるなんてことは……ああ、そうだったな。ほら、"お前の"だ
(そう話しているうちに飛んできた妙な気遣いの言葉、カバンはまだ中身が無く軽いので、持っているのに然程煩わしさがないため不思議そうに聞き返そうとする。しかし、その時見えた少女の顔が少しだけ赤くなっているのに気付けばピンと来たようにニヤニヤと笑みを浮かべて、カバンを渡す。必要だったため購入したそれだったが、思った以上に興味を示し喜んでくれていそうな態度にはやはり嬉しくなってくる、そういった意味も含めてのニヤニヤだった。勿論からかいの意味も込められているが)
(その後、カバンに入れる地図やコンパス、財布等々、必要な物を雑貨店で購入して。それ自体は大した時間もかからず終わったため、次に何をしようか思案を始めて。此処は本業にも関わるものとして、旅人や冒険者の集まる酒場に向かい色々な情報収集を昼食も兼ねてしに行こうかと思い)
今日は昼飯、酒場でも良いか?
(ただ、当然そこは主に男が集まるやかましい場所であることが想像されて、更に近々奴隷市も始まるため人の数も多いだろう。それを懸念し一応ティアにもそこで良いかどうか尋ねて)
(/そうですね、ロルの中で表現してもらうので大丈夫です!
それと特に萌え萎えもないのでキャラに関しては(グラマーという部分以外←)自由に作ってもらえれば幸いです)
……かけ方、変だったら教えろよ
(遠回しな言い方をしてしまったが、相手は要らないところまで(←)意図を察してくれたらしく。手渡される際 "お前の" と強調されれば、しっかり受け取りつつも明らかに赤くなり。その後、改めて鞄の外観を確認すると、やがて肩掛けにし、すました風を気取ろうとしているものの、実際には嬉しさが滲んでいる表情で、高飛車な台詞を述べて)
* * * * * *
(その他の買い物を終えた後、一通り "それっぽく" 重みを増した肩掛け鞄をちらちら眺めつつ……相手に声をかけようとすれば、一歩早く相手の方が口を開き。聞かれたことに対し、相手の気遣いなど露知らず() 特に断る理由も思い付かなかったので「酒場? ああ、いいぜ」と答えては、連れ立って酒場が点在する雑多な通りに赴き。昼時ということもあって何処もそれなりに混んでいるが、通りで一番大きな酒場であれば、客の増減に寄らず一定の余裕は保てそうな雰囲気で、情報収集と食事、両方が捗りそうなそこに入り、空いている席に座ると、予想よりも騒がしかった辺りの様子を少々興味を宿した瞳で伺いつつ)
アルも酒とやらを飲むのか?
(/承知しました^^ゞ)
付き合いで飲むことはあるが、自分から好んで飲むことは無いな
(こう言った仕事の話は基本マスターに聞くのが早いので空いている適当なカウンター席に座り、少女を連れていることもあってかなり異質な見た目に思えるが、奴隷の存在が当たり前のこの界隈では特別珍しいことでも無いのか多少視線を集める程度で。ただ多分そういう趣味(ロリコン野郎)とは思われていることだろう←。まぁ気にしない。そしてお酒に関して軽く応えて)
……飲んでみたいのか?
(一応お酒を飲む年齢に規定はあるため子供が飲むのは法律上禁止ではあるが、この酒場でそんな野暮なことは言われないだろう。それに何より亜人に関しては見た目=年齢という式は成り立たない。なのでどっちにしろ飲むこと自体は問題ない、はず。今日はこの後なにか用事がある訳でもなく、酔い潰れたとしても大丈夫だろうとも思いそう聞いて)
飲んでみたい。
(皆が美味い美味いって飲んでいるから、という真似したがりの子どものような理由までは口にしなかったが、相手に聞いてもらえると、期待感から瞳に光を宿して素直に即答し。カウンター席に座っているため、席は隣同士。一応、机上に簡単なメニューが置いてあるが、見ただけで何か分かるだろうかと視線でなぞってみれば、主要なアルコール飲料には複数の言語で文字が振られていて。その中に巡り合わせもよく、たまたま読める字を見つけては「……Brannvin……Koskenkorva……Akvavit……」等とぶつぶつ読み上げてみるも、そうしたところで味を想像できるわけでもなく。結局、相手の前にずいっとメニューをスライドさせると、寄り添うように距離も近く、わくわくした様子で)
なぁ、どれがオススメなんだ?
どれどれ?俺も詳しくは知らないが……
(ティアからの質問に自分も一緒のメニュー表を眺めながら丁度いいお酒を探していく。近づいて一緒にメニュー表を見るのはある程度親密になったことの表れでもあるが、同時にお互い異性的な意識は抱いていないということにもなるだろうか。ともかく、同じように字を読みそのお酒の味を思い浮かべながらどれを勧めるか考えて)
そうだな…Liqueurなんてどうだ?これは甘くて飲みやすかった記憶がある。
(初めて飲むならコレだろうか、くらいの意図でそれを選ぶ。決して少女を子供扱いしているわけではない……はず)
じゃあ、それにするぞ。
(相手に特定の酒を勧められれば、嬉しそうに笑い。見よう見まねでカウンター内の近くにいたバーテンダーに声を掛けると、少々辿々しくだが滞りなく注文を述べてアルコールを受け取り。最初、何処と無く期待を宿した瞳で物珍しそうにグラスの中の液体を眺めたり、揺らして香りを確かめたりしていたが、やがて、口をつけると一気に飲んでしまい。一拍程、間を置けば、素面のように顔色も変えず、平然とした調子で「……味、よく分かんねぇな。こういうものなのか? もう一杯飲んでみたい」と言い出し。洗い物をしていて一気飲みするところを見ていなかったマスターが、その呟きだけを聞き拾って顔を上げれば、当人と相手を一瞬見比べ、その後、気さくさの中にダンディズムの漂う渋い笑顔を向け)
「酒初めての子かい? うちは3杯以上飲むなら、飲み放題がお得だぜ。席ごとの注文になるから、飲もうが飲むまいが兄さんの分もかかるがな」
え!?お前何やって……ええ……?
(Liqueurはその見た目も他のお酒に比べると少し変わっており、それも興味を引く要因になっているのだろう。興味津々、そういった様子でお酒を眺めていティア、をまるで妹を新しい遊び場に連れてきた兄のように、穏やかな表情で見つめていた。しかし思わぬイッキ飲みに目を丸くしつつ驚いて。思わず声を上げてしまうがケロッとした様子の相手にまた驚かされどういう事なんだ…という視線を向ける。そう言えば竜はお酒に強いとかそんな伝承をどこかで聞いたことがある、つまりティアもそういう事なのだろうか、そんな風に考えているとマスターの声が聞こえて)
……良い商売してやがるぜ。まぁそれなら折角だしな、俺も久し振りに飲むとするか。マスター、飲み放題で頼む。
(上手く乗せられている気がしないでもないが、折角ならと飲み放題を頼む。現状ケロッとしているこの少女が、どれくらい飲めば酔うのかも少し気になるところではあるし……果たしてその判断が吉と出るか凶と出るか……)
それってお代わり自由ってこと?
(相手とマスターのやり取りに、双方を見比べた後、疑問を口にすれば、マスターはニヤリと笑って『ビールセットにすると、ビールも飽きるまで飲んで良くなるぞ。オールジャンルの飲み放題もあるぜ? お代わり自由というか、一定料金でお代わり無料ってところだな』とさりげなく、高めのプランを提案し。入店直後に注文しなかったという点で、取り立てて酒好きではなさそうに見える男と、そもそも飲み慣れていなさそうな少女のペアに、折角だから吹っ掛けてやれというつもりなのかもしれない。そして、1時間は経ったかという頃合い……)
……てんめぇ!!話がちげぇじゃねぇか!!?幾らでも飲んでいいんだろう!?あ"あ"!?
(カウンターにはドスの効いた典型的酔っ払いの怒声が少女の声で響いており。途中から多分、周囲のバーテンダーもちょっとは嫌な予感がしていたことだろう。飲み放題を注文後、興味の赴くままにメニューにあるアルコールを片端から注文していったかと思えば、特に顔色も変えずに飲み進んで。……ただ、段々と機嫌が良くなっていっている様は分かりやすかったかもしれない。そのうちに頬がほんの僅かにだけ、桃色っぽくなったかというタイミングで、態度以外の見た目はそうでもなくとも、流石に飲み過ぎではと考えたマスターがストップをかけ、ついでに幾つかのカクテルベースが切れたことも告げれば、それまでの上機嫌だった様子を一変させ、カウンターに軽く拳を落として怒りだし。割りと引いているマスターはそれに対して、やや早口で弁解を述べ、その後これ以上絡まれても飲まれても困るとばかりに助けを求めるように相手に流し目をやり)
「や、や……飲みすぎだろう!? こんなに飲むって知っていたら俺だって、飲み放題なんて勧めなかったぜ!?」
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