へし切長谷部 2017-07-13 04:11:33 |
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ん?何か言ったか?
( 軽く髪に触れた手をそっと離して膝の上に置けば、ふと小さな声で何かを呟いたのは耳に届いたものの、肝心の内容まではよく聞き取れずに首傾げて )
ああいや…そろそろ暗くなってきた、部屋に戻った方がいいだろう。何かあった時俺は夜目が利くがお前は見えんだろう?
( 自身の呟きに対して聞き返してきたものの、何でもないと首を横に降り。自身のこんな歪んだものが知られ離れられても困ると話をそらせばゆっくりと傷に響かぬように立ち上がり )
?…ああ、俺は太刀だからなあ。暗い場所は苦手だ。
( 聞き返したが結局何を言ったのか教えてもらえず、挙げ句に話を逸らされ正直に言うと気になるもののそれ以上詮索する事は止め。話し込んでいる内に空は薄暗くなり始め此方もゆっくりと立ち上がり苦笑して )
はは、その時は俺がお前の目になってやる
( 太刀にとって夜はただ不利であり、そうなれば折れる危険性も高くなる。この本丸で今警戒すべきことは特にないがいつ政府が介入してもおかしくない、政府とて黙っているつもりは無いのだろうと思い )
そりゃ助かる。もしもの時は宜しく頼んだぜ。
( 夜になると太刀ゆえ視界が悪くなり本丸で生活する分には蝋燭を持ち歩けば何の問題もなく、しかし政府が侵入した場合は話が別で。だが夜戦向きに適した彼がいれば心強く肩に手を置き )
ふふ、ああ。任せろ
( 廊下を並んで歩きつつ肩に手を置かれると笑み浮かべつつ頷いて。特にすることもなければ手持ち無沙汰で「さて…部屋に戻っても何も無いがどうする?」と尋ね )
そうだなぁ…
( 部屋へと続く廊下を進んだはいいがこの後の事を尋ねられ、以前の様な驚きを求める性格では無くなりそれどころか興味も示さぬ様子。そのため、うーんと暫し考える仕草すれば「ゆっくりしたいなら寝るかい?それとも…部屋でまだ話すなら俺は構わん」と彼の方見て )
そうだな、寝たところでいい眠りにつける気がせん。話し込むとするか
( 互いの部屋は隣同士で自身の部屋の前へと来ると再びどうするかと尋ねられ。正直眠っても身体はあちこちが痛み、悪夢に魘されることも多く進んで眠ろうとは思っていないようでそう言って )
それならきみの部屋で話そうか
( 自身も寝ても燭台切達が折れるあの時の光景を何度も夢で見る度に魘されることがあるので、気持ちは判るためこくりと頷けば許可も貰わずに彼の部屋の襖を開けて中へと入ろうとして )
何も無い部屋だが、好きにしてくれて構わん。
( 元よりあまり物を持つような性格でもないため部屋には机と照明、仲間達から貰った贈り物などしかないシンプルな部屋のためそう言っては招き入れ )
はは、長谷部って感じの部屋だな。
( 室内に入ると特に目立つ様な置物も飾り気も無いシンプルな部屋ではあるが、仲間達から貰った贈り物などを大事に保管する辺りが彼らしいと思ったこと口にしては適当な場所に腰下ろし )
それは褒め言葉として受け取っておこうか。
( 自室であろうとも真面目な性格故か正座していたもののしばらくして何か無いだろうかと棚を漁り始めて。そうしていると以前今は折れてしまった仲間の一振りの日本号と博多から貰っていた酒とグラスが出てきて。部屋から覗く月でも見ながら酒でも飲んでみようかと思えば「鶴丸、酒でもどうだ?つまみ等は生憎ないが」と告げ )
おっ、いいねえ。飲もうぜ
( 急に棚を漁り始めた姿をじっと見ていては、取り出された酒とグラスが目に入ると最近飲む機会が少なかった為か嬉しそうな声で発して。酒につまみは付き物だが此方も都合よく用意できる食べ物は持っておらず、厨にならと考えたが立つ回数も多くなく「厨につまみになるもんは無かったよな?」と問うて )
そうだな…確認して見なければ分からん。見に行ってくるか
( やはり酒となればそれなりのつまみは欲しくなるもので、自身もあまり厨に立つことは少なかったためこれだけは確認するしかなくそう言えば立ち上がり )
それなら俺が見て来よう。きみは此処で待っていてくれ。
( 互いに厨に立つことがそれほど無かったためつまみとなる品を物色しに行く様子が視界に入れば、外は夜で廊下も暗くなっているがここから厨の場所まで見に行く程度なら問題は無いだろうと彼の行動を制して此方も立ち上がり )
ひとりで行けるのか。外は暗い、気をつけろよ
( 部屋を出ようとしたところで鶴丸にそれを制されては少し心配ではあるが過保護過ぎるのもどうかと思いそう言って。あいにく照明もない本丸の廊下は薄暗く「お前が帰ってこられるようにここで待っていてやる」と告げ )
ああ、分かってるさ。ありがとな
( その忠告にこくりと頷けば、部屋を出ると自身の事が心配なのか廊下の方で待っていてくれるらしく。彼の優しさが伝わり礼を述べた後、薄暗い所為と夜目が利かぬゆえ物と衝突しないよう注意を払いつつ慎重に廊下を進んでいき )
長谷部。酒に合うつまみ持ってきたぞ
( 暗闇の中、視界の悪さに目細めつつ行きは何とか無事厨に着けば棚やら冷蔵庫の中を漁り始めて。丁度酒に合うつまみを一品見つける事が出来れば持ち出しすぐに戻ろうとその場から去り。帰りも同様に道中気をつけ部屋の前にいる彼に話し掛けて )
無事だったか、礼を言う。
( しばらく廊下で鶴丸の帰りを待てば何事も無かったようで帰ってきて。その手には厨で手に入れたつまみがあり、安堵してはひとり密かに息を吐き。部屋へと再び入れば今度こそ酒の席の準備はできたようでグラスに酒を注ぎ手渡して「こんなにゆっくりとした時間を過ごすのは本当に久しいな」と続け )
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